JP3476979B2 - 携帯用電子機器 - Google Patents

携帯用電子機器

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JP3476979B2
JP3476979B2 JP27039695A JP27039695A JP3476979B2 JP 3476979 B2 JP3476979 B2 JP 3476979B2 JP 27039695 A JP27039695 A JP 27039695A JP 27039695 A JP27039695 A JP 27039695A JP 3476979 B2 JP3476979 B2 JP 3476979B2
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電池を電源とし、
かつ、負荷電流レベルの異なる2以上のモードで使用さ
れる携帯用電子機器に関するものであり、更に詳しく
は、該携帯用電子機器における電池寿命の監視技術に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】携帯用電子機器では、電池の交換を容易
には行えない状況の中で使用することが多いにもかかわ
らず、電源として小型の電池しか搭載できないことか
ら、電池の端子電圧を常時監視することにより、電池の
寿命が尽きかけているか否かを利用者に早めに知らせる
ようになっている。かかる監視を行う目的に、携帯型計
測装置では、図13に示すように、10μA程度の電流
を抵抗rに流し、抵抗rの端子間電圧と基準電圧Vref
とをコンパレータCo によって比較するようになってい
る。また、電池寿命をチェックするときの消耗を抑える
という観点から、スイッチング素子Tr をサンプリング
パルスSP によってオン・オフさせながら、電池の端子
電圧を監視する方法が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、携帯用
電子機器の多機能化を図ったとき、たとえば、時刻情報
の計測モードに加えて、脈拍数の計測モードなどといっ
た複数のモードを有する携帯用電子機器を構成したと
き、従来のように10μAを通電したときの電池の端子
電圧だけから電池が寿命であるか否かを判断すると、時
刻情報の計測モードで電池寿命が十分であると表示され
ていても、脈拍数の計測モードで用いると機能しないこ
とがあるという問題点がある。これは、電池から取り出
す負荷電流の大きさによって電池の内部抵抗が大きく変
化することが原因で発生する。すなわち、電池から10
μAを取り出したときの端子電圧と、10mAを取り出
した時の端子電圧とが大きく異なるので、10μAを通
電したときの端子電圧が所定の電圧以上あるか否かを判
断しても、脈拍数の計測モードやELバックライトの点
灯時のように負荷電流の大きいモードで機能するか否か
までは判断できないからである。
【0004】かかる問題点に鑑みて、本発明の課題は、
電池を電源とし、かつ、負荷電流レベルの異なる2以上
のモードで用いる携帯用電子機器において、各モードで
の使用に電池電圧が対応できるか否かを正確に監視でき
る携帯用電子機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の携帯用電子機器は、電池を電源とし、負荷
電流レベルの異なる複数のモードで使用される携帯用電
子機器において、前記複数のモードの内のいずれか1つ
のモードを選択する外部操作手段と、前記外部操作手段
によっていずれか1つのモードが実際に選択された時
に、当該モードで実際に使用した場合の実負荷の駆動が
可能かどうかを判定するための前記実負荷に近似した疑
似負荷手段の電流レベルで前記電池の端子電圧を監視す
る電池電圧監視手段とを有することを特徴とする。本発
明の携帯用電子機器によれば、電池の端子電圧の監視を
連続的には行わず、重負荷モードなどの1つのモードが
実際に選択された場合のみに行うので、低負荷モード時
における消費電力を削減し、長い電池寿命を確保するこ
とができ、かつ、外部操作手段の操作により実際に1つ
のモードが選択された時に当該モードにおける実負荷を
実際に駆動する前に実負荷の駆動が可能かどうかを疑似
負荷によって判定できる。
【0006】また本発明の携帯用電子機器では、前記電
池電圧監視手段による監視結果が所定の電圧以下である
場合には、当該モードにおける駆動を禁止する駆動禁止
手段と、前記監視結果を利用者に知らせる報知手段とを
有することを特徴とする特徴とする。
【0007】更に本発明の携帯用電子機器では、前記疑
似負荷手段は抵抗素子であることを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】図面に基づいて、本発明の一実施
例を説明する。
【0009】(全体構成)図1は、本例の腕装着型脈波
計測装置の全体構成を示す説明図である。
【0010】図1において、本例の腕装着型脈波計測装
置1(携帯用電子機器)は、腕時計構造を有する装置本
体10と、この装置本体10に接続されるケーブル20
と、このケーブル20の先端側に設けられたセンサユニ
ット30(脈波信号検出部)とから大略構成されてい
る。装置本体10には、腕時計における12時方向から
腕に巻きついてその6時方向で固定されるリストバンド
12が設けられ、このリストバンド12によって、装置
本体10は、腕に着脱自在である。センサユニット30
は、センサ固定用バンド40によって遮光されながら人
差し指の根元から指関節までの間に装着されている。こ
のように、センサユニット30を指の根元に装着する
と、ケーブル20が短くて済むので、ケーブル20は、
ランニング中に邪魔にならない。また、掌から指先まで
の体温の分布を計測すると、寒いときには、指先の温度
が著しく低下するのに対し、指の根元の温度は比較的低
下しない。従って、指の根元にセンサユニット30を装
着すれば、寒い日に屋外でランニングしたときでも、脈
拍数などを正確に計測できる。
【0011】(装置本体の構成)図2は、本例の腕装着
型脈波計測装置の装置本体を、リストバンドやケーブル
などを外した状態で示す平面図、図3は、腕装着型脈波
計測装置を3時の方向からみた側面図である。
【0012】図2において、装置本体10は、樹脂製の
時計ケース11(本体ケース)を備えており、この時計
ケース11の表面側には、現在時刻や日付に加えて、脈
拍数などの脈波情報などをデジタル表示するELバック
ライト付きの液晶表示装置13(表示装置)が構成され
ている。この液晶表示装置13には、表示面の左上側に
位置する第1のセグメント表示領域131、右上側に位
置する第2のセグメント表示領域132、右下側に位置
する第3のセグメント表示領域133、及び左下側に位
置するドット表示領域134が構成されており、ドット
表示領域134では、各種の情報をグラフィック表示可
能である。
【0013】時計ケース11の内部には、センサユニッ
ト30による検出結果(脈波信号)に基づいて脈拍数の
変化などを液晶表示装置13で表示するために、この表
示装置に対する制御や検出信号に対する信号処理などを
行なう制御部5が構成されている。制御部5には、計時
回路も構成されているため、通常時刻、ラップタイム、
スプリットタイムなども液晶表示装置13に表示可能で
ある。
【0014】時計ケース11の外周部には、時刻合わせ
や表示モードの切り換えなどの外部操作を行うためのボ
タンスイッチ111〜115が構成されている。また、
時計ケースの表面には、大きめのボタンスイッチ11
6、117が構成されている。
【0015】腕装着型脈波計測装置1の電源は、時計ケ
ース11に内蔵されているボタン形の小型の電池59で
あり、この電池59の出力電圧3Vを昇圧回路によって
6Vにまで高めて、腕装着型脈波計測装置1の全ての構
成部分を駆動している。ケーブル20は、電池59から
センサユニット30に電力を供給するとともに、センサ
ユニット30の検出結果を時計ケース11の制御部5に
入力している。
【0016】腕装着型脈波計測装置1では、その機能を
増やすにともなって、装置本体10を大型化する必要が
あるが、装置本体10には、腕に装着されるという制約
があるため、装置本体10を腕時計における6時及び1
2時の方向に向けては拡大できない。そこで、本例で
は、装置本体10には、3時及び9時の方向における長
さ寸法が6時及び12時の方向における長さ寸法よりも
長い横長の時計ケース11を用いてある。但し、リスト
バンド12は、3時の方向側に偏った位置で接続してい
るため、リストバンド12からみると、腕時計における
9時の方向に大きな張出部分101を有するが、かかる
大きな張出部分は3時の方向にはない。従って、横長の
時計ケース11を用いたわりには、手首を自由に曲げる
ことができ、また、転んでも手の甲を時計ケース11に
ぶつけることがない。
【0017】時計ケース11の内部において、電池59
に対して9時の方向には、ブザー用の偏平な圧電素子5
8が配置されている。電池59は、圧電素子58に比較
して重いため、装置本体10の重心位置は、3時の方向
に偏った位置にある。この重心が偏っている側にリスト
バンド12が接続しているので、装置本体10を腕に安
定した状態で装着できる。また、電池59と圧電素子5
8とを面方向に配置してあるため、装置本体10を薄型
化できるとともに、図3に示すように、裏面部119に
電池蓋118を設けることによって、ユーザーは、電池
59を簡単に交換できる。
【0018】(装置本体の腕への装着構造)図3におい
て、時計ケース11の12時の方向には、リストバンド
12の端部に取り付けられた止め軸121を保持するた
めの連結部105が形成されている。時計ケース11の
6時の方向には、腕に巻かれたリストバンド12が長さ
方向の途中位置で折り返されるとともに、この途中位置
を保持するための留め具122が取り付けられる受け部
106が形成されている。
【0019】装置本体10の6時の方向において、裏面
部119から受け部106に至る部分は、時計ケース1
1と一体に成形されて裏面部119に対して約115°
の角度をなす回転止め部108になっている。すなわ
ち、リストバンド12によって装置本体10を左の手首
L(腕)の上面部L1(手の甲の側)に位置するように
装着したとき、時計ケース11の裏面部119は、手首
Lの上面部L1に密着する一方、回転止め部108は、
橈骨Rのある側面部L2に当接する。この状態で、装置
本体10の裏面部119は、橈骨Rと尺骨Uを跨ぐ感じ
にある一方、回転止め部108と裏面部119との屈曲
部分109から回転止め部108にかけては、橈骨Rに
当接する感じになる。このように、回転止め部108と
裏面部119とは、約115°という解剖学的に理想的
な角度をなしているため、装置本体10を矢印Aまたは
矢印Bの方向に回そうとしても、装置本体10は、腕L
の周りを不必要にずれない。また、裏面部119及び回
転止め部108によって腕の回りの片側2ヵ所で装置本
体10の回転を規制するだけであるため、腕が細くて
も、裏面部119及び回転止め部108は確実に腕に接
するので、回転止め効果が確実に得られる一方、腕が太
くても窮屈な感じがない。
【0020】(センサユニットの構成)図4は、本例の
センサユニットの断面図である。
【0021】図4において、センサユニット30は、そ
のケース体としてのセンサ枠36の裏側に裏蓋302が
被されることによって、内側に部品収納空間300が構
成されている。部品収納空間300の内部には、回路基
板35が配置されている。回路基板35には、LED3
1、フォトトランジスタ32、その他の電子部品が実装
されている。センサユニット30には、ブッシュ393
によってケーブル20の端部が固定され、ケーブル20
の各配線は、各回路基板35のパターン上にはんだ付け
されている。ここで、センサユニット30は、ケーブル
20が指の根元側から装置本体10の側に引き出される
ようにして指に取り付けられる。従って、LED31及
びフォトトランジスタ32は、指の長さ方向に沿って配
列されることになり、そのうち、LED31は指の先端
側に位置し、フォトトランジスタ32は指の根元の方に
位置する。このように配置すると、外光がフォトトラン
ジスタ32に届きにくいという効果がある。
【0022】センサユニット30では、センサ枠36の
上面部分(実質的な脈波信号検出部)にガラス板からな
る透光板34によって光透過窓が形成され、この透光板
34に対して、LED31及びフォトトランジスタ32
は、それぞれ発光面及び受光面を透光板34の方に向け
ている。このため、透光板34の外側表面341(指表
面との接触面/センサ面)に指表面を密着させると、L
ED31は、指表面の側に向けて光を発するとともに、
フォトトランジスタ32は、LED31が発した光のう
ち指の側から反射してくる光を受光可能である。ここ
で、透光板34の外側表面341と指表面との密着性を
高める目的に、透光板34の外側表面341は、その周
囲部分361から突出している構造になっている。
【0023】本例では、LED31として、InGaN
系(インジウム−ガリウム−窒素系)の青色LEDを用
いてあり、その発光スペクトルは、450nmに発光ピ
ークを有し、その発光波長領域は、350nmから60
0nmまでの範囲にある。かかる発光特性を有するLE
D31に対応させて、本例では、フォトトランジスタ3
2として、GaAsP系(ガリウム−砒素−リン系)の
フォトトランジスタを用いてあり、その素子自身の受光
波長領域は、主要感度領域が300nmから600nm
までの範囲にあって、300nm以下にも感度領域があ
る。
【0024】このように構成したセンサユニット30
を、図5に示すように、センサ固定用バンド40(図5
には図示を省略してある。)によって指の根元に装着
し、この状態で、LED31から指に向けて光を照射す
ると、この光が血管に届いて血液中のヘモグロビンによ
って光の一部が吸収され、一部が反射する。指(血管)
から反射してきた光は、フォトトランジスタ32によっ
て受光され、その受光量変化が血量変化(血液の脈波)
に対応する。すなわち、血量が多いときには、反射光が
弱くなる一方、血量が少なくなると、反射光が強くなる
ので、反射光強度の変化を検出すれば、脈拍数などを計
測できる。
【0025】本例では、発光波長領域が350nmから
600nmまでの範囲にあるLED31と、受光波長領
域が300nmから600nmまでの範囲のフォトトラ
ンジスタ32とを用いてあり、その重なり領域である約
300nmから約600nmまでの波長領域、すなわ
ち、約700nm以下の波長領域における検出結果に基
づいて生体情報を表示する。かかるセンサユニット30
を用いれば、外光が指の露出部分にあたっても、外光に
含まれる光のうち波長領域が700nm以下の光は、指
を導光体としてフォトトランジスタ32(受光部)にま
で到達しない。その理由は、外光に含まれる波長領域が
700nm以下の光は、指を透過しにくい傾向にあるた
め、外光がセンサ固定用バンド40で覆われていない指
の部分に照射されても、点線Xで示すように、指を通っ
てフォトトランジスタ32まで届かないからである。こ
れに対し、880nm付近に発光ピークを有するLED
と、シリコン系のフォトトランジスタとを用いると、そ
の受光波長範囲は、350nmから1200nmまでの
範囲に及ぶ。この場合には、図5に矢印Yで示すよう
に、指を導光体として受光部にまで容易に届いてしまう
ような1μmの波長の光による検出結果に基づいて脈波
を検出することになるので、外光の変動に起因する誤検
出が起こりやすい。
【0026】また、約700nm以下の波長領域の光を
利用して、脈波情報を得ているので、血量変化に基づく
脈波信号のS/N比が高い。その理由として、血液中の
ヘモグロビンは、波長が300nmから700nmまで
の光に対する吸光係数が、従来の検出光である波長が8
80nmの光に対する吸光係数に比して数倍〜約100
倍以上大きいため、血量変化に感度よく変化するので、
血量変化に基づく脈波の検出率(S/N比)が高いから
と考えられる。
【0027】なお、図5において、38は、透光板34
の周りに配置されている人体アース用端子である。
【0028】(装置本体とセンサユニットとの接続構
造)図1及び図3に示したように、装置本体10の6時
の方向において、回転止め部108として延設されてい
る部分の表面側には、コネクタ部70が構成され、そこ
には、ケーブル20の端部に構成されたコネクタピース
80を着脱できるようになっている。従って、コネクタ
ピース80をコネクタ部70から外せば、腕装着型脈波
計測装置1を通常の腕時計やストップウォッチとして用
いることができる。但し、ケーブル20及びセンサユニ
ット30を装置本体10のコネクタ部70で外した状態
で用いるときには、コネクタ部70を保護する目的に、
所定のコネクタカバーを装着する。このコネクタカバー
としては、コネクタピース80と同じ構成のものを用い
ることができる。但し、コネクタカバーには、電極部な
どが不要である。 このように構成したコネクタ構造で
は、コネクタ部70が利用者からみると手前側にあり、
操作が簡単である。また、コネクタ部70は、装置本体
10から3時の方向に張り出さないので、利用者は、ラ
ンニング中に手首を自由に動かすことができるととも
に、ランニング中に転んでも手の甲がコネクタ部70に
ぶつからない。
【0029】コネクタ部70とコネクタピース80とに
よって構成されたコネクタ部分での電気的な接続は、図
6に示すとおりである。
【0030】図6において、装置本体10の側に構成さ
れているコネクタ部70には、端子751〜756(第
1の端子群)が構成されており、これらの端子751〜
756に対応して、コネクタピース80には、電極部8
31〜836(第2の端子群)が構成されている。その
うち、端子752は、電極部832を介してLED31
に第2の駆動電圧VDDの供給するためのプラス端子、
端子753は、電極部833を介してLED31のマイ
ナス電位とされる端子、端子754は、電極部834を
介してフォトトランジスタ32のコレクタ端子に駆動用
の定電圧VREGを供給するための端子、端子751
は、電極部831を介してフォトトランジスタ32のエ
ミッタ端子からの信号が入力される端子である。
【0031】端子755は、電極部835を介してコネ
クタピース80をコネクタ部70に装着したか否かを検
出するための信号が入力される端子であり、コネクタピ
ース80をコネクタ部70に装着すると、その旨の信号
がコネクタ部70を介して装置本体10の制御部5に入
力されているようになっている。
【0032】電極部836は、センサユニット30にお
いて人体アース用端子38を介して人体にアースを落と
しており、端子756と電極部836とが電気的に接続
したとき、VDDをグランド線とすることによって、電
極部831〜836をシールドするようになっている。
【0033】コネクタピース80では、LED31の端
子間(電極部832、833の間)に対して、第1のキ
ャパシタC1、及び第1のスイッチSW1が介挿されて
いる。このスイッチSW1は、コネクタピース80をコ
ネクタ部70から外したときに閉状態になって、LED
31に対して第1のキャパシタC1を並列接続させ、コ
ネクタピース80をコネクタ部70に装着したときに開
状態になる。同様に、フォトトランジスタ32の端子間
(電極部831、834)に対しては、第2のキャパシ
タC2、及び第2のスイッチSW2が介挿されている。
このスイッチSW2も、コネクタピース80をコネクタ
部70から外したときに閉状態になって、フォトトラン
ジスタ32に対して第2のキャパシタC2を並列接続さ
せ、コネクタピース80をコネクタ部70に装着したと
きに開状態になる。従って、コネクタピース80をコネ
クタ部70から外したときに、静電気によって高い電位
にあるものが電極部831、832、833、834に
触れても、その電荷は、第1及び第2のキャパシタC
1、C2に蓄積されるので、LED31及びフォトトラ
ンジスタ32は、破損しない。また、コネクタピース8
0をコネクタ部70に装着すれば、自動的に脈波信号を
検出可能な状態になる。
【0034】(制御部の全体構成)図7は、本例の腕装
着型脈波計測装置の装置本体の内部に構成されている制
御部の説明図である。
【0035】図7において、制御部5には、2つのIC
50、56が設けられている。図7では、制御部5が行
う動作は、そのCPUに格納されているプログラムに基
づいて行われるので、その機能についてはブロック図と
して表してある。
【0036】IC56は、水晶発振子及び可変コンデン
サを備える発振回路からの信号に基づいて計時動作を行
う計時手段561と、計時情報を記憶するメモリ手段5
63と、ボタンスイッチ111〜117の操作によって
腕装着型脈波計測装置1の機能を切り換えるモード切り
換え手段51と、モード切り換え手段51からの信号に
よって表示内容を時計表示や脈拍計表示に切り換える表
示制御手段57と、モード切り換え時またはボタンスイ
ッチ111〜117の電池電圧検出操作によって電池5
9の端子電圧を監視する電池電圧監視手段54と、電池
電圧監視手段54の電圧監視結果によって、ELバック
ライト等の重負荷の駆動を禁止する重負荷駆動禁止手段
60と、液晶表示装置13を駆動するための電圧を発生
する液晶表示用昇圧回路566と、液晶表示装置13を
駆動する液晶表示用駆動回路562とから構成される。
【0037】なお、装置本体10の内部には、ブザー音
を発生するための圧電素子58と、圧電素子58をIC
56から駆動信号によって駆動する圧電素子駆動用昇圧
回路580と、液晶表示装置13を照明するELバック
ライト130と、ELバックライト130を駆動するた
めの高い交流電圧をIC56の制御信号に基づいて発生
させるEL駆動手段61とを備える。
【0038】(電池電圧監視手段の構成)本例の腕装着
型脈波計測装置1では、後述するとおり、負荷電流のレ
ベルが異なる2以上のモードで使用される。そのうち、
通常の時計モードで使用するときの負荷電流は、約10
μAであり、脈波計測モード(脈拍計としてのランニン
グモード)で使用するときの負荷電流は、約300μA
であり、ELバックライト130を点灯したときの負荷
電流は、約12mAである。かかる負荷電流のレベルが
モード間で大きく異なる電子機器であっても、本例で
は、電池59の端子電圧がそれぞれのモードで使用でき
るレベルであるか否かを正確に監視できるように、各モ
ードで使用したときの負荷電流に対応する負荷電流レベ
ルでの電池59の端子電圧を監視する電池電圧監視手段
54が構成されている。
【0039】図8に、電池電圧監視手段の機能ブロック
図を示す。
【0040】電池電圧監視手段54は、実際に各モード
で使用しているときの電池59の端子電圧を計測するた
めに、モード切り換え手段51からの信号に基づいてサ
ンプリングパルスを電圧検出器543に出力する電圧検
出器制御部541と、電圧検出器543から出力された
電池電圧の検出結果に基づいて、電池電圧が所定の電圧
値以上であるか否かを判定し、表示制御手段57および
重負荷駆動禁止手段60への制御信号を出力する電池寿
命判定部540と、モード切り換え手段51からの制御
信号に基づいてIC56のポートを制御するポート制御
部542とから構成される。
【0041】外部操作に基づいてELバックライト13
0を点灯すると、電圧検出器543は、電圧検出器制御
部541からのサンプリングパルスによって、負荷電流
が約12mAの条件下で電池59の端子電圧を計測す
る。この計測結果に基づいて、電池寿命判定部540
が、電池59の端子電圧が所定の電圧以下であると判断
したときには、ただちに重負荷駆動禁止手段60へEL
バックライト130の駆動を禁止する制御信号を出力す
るとともに、表示制御手段57に対してELバックライ
ト130が点灯不可能である旨を液晶表示装置13(報
知手段)において表示するための制御信号を出力する。
【0042】また、脈波計測モードに移行すると、電圧
検出器543は電圧検出器制御部541からのサンプリ
ングパルスに基づいて、負荷電流が約300μA以下の
条件下で電池59の端子電圧を計測することになる。こ
の条件下で、電池寿命判定部540が電池59の端子電
圧が所定の電圧以下であると判断したとき、電池寿命判
定部540は、表示制御手段57に液晶表示装置13の
表示が1Hz点滅する制御信号を出力させ、脈波を検出
できない旨を表示する。
【0043】通常の時計モードにおいて、電圧検出器5
43は、ある一定の周期で発生させるサンプリングパル
スによって、負荷電流10μAの環境下で電圧検出器5
43が電池59の端子電圧を検出する。このとき、電池
59の端子電圧が所定の電圧以下であると電池電圧判定
部540が判定すると、その旨の信号を表示制御手段5
7へ出力する。そのときの液晶表示装置13での表示
を、たとえば、2Hz点滅するようにしておくことで、
使用者に電池交換を促すことができる。
【0044】本発明において、電池電圧監視手段54
は、実負荷を使用したときの電池寿命検出だけでなく、
実際の負荷を駆動したときと同じような負荷電流が流れ
る疑似的な負荷による電池寿命検出ができるように構成
されている。モード切り換え手段51からの信号によ
り、ポート制御部542は、IC56の外部と接続する
ポートPA、PBの開閉を制御する。ポートPAには、
ELバックライト点灯時に消費する消費電流と同等な電
流が流れる抵抗545が接続されている。ポートPBに
は、脈波計測モードで消費する消費電流と同等な電流が
抵抗546が接続されている。ある外部操作によって、
ポートPAが開くと、実際にELバックライト130を
点灯しなくても、ELバックライト130を点灯したと
きとほぼ同じ消費電流を流すことができる。このとき、
電圧検出器制御部541が、電圧検出器543を動作さ
せることで電池59がELバックライトの駆動が可能か
どうかを判定することが可能となる。また、ある外部操
作によって、ポートPBが開くと、脈波計測モードと同
等な消費電流を流すことが可能であるため、実際に脈波
計測モードに移行しなくても、電池59が脈波計測モー
ドに耐えられるか否かの判定を行うことができる。
【0045】このような抵抗負荷に実際に電流を流して
電池電圧を検出することで、精度のよい電池寿命検出が
可能になるとともに、その検出レベルを任意に設定でき
るので、たとえば、ELバックライト130の点灯がで
きなくなる直前を検出することや、脈波計測モードが機
能不能になる直前を検出することが可能となる。その結
果、実際の機能ができなくなる前に早めに電池59の交
換を使用者に促す等のことが可能となる。
【0046】また、図8に示す実施例では、抵抗負荷に
電流を流してその時の電池電圧を検出していたが、抵抗
負荷でなくても、消費電流を変化させることは可能であ
る。たとえば、IC56がワンチップマイコンで構成さ
れている場合、IC56の駆動周波数を高くするとか、
処理時間を延ばすことによっても、消費電流を変化させ
ることが可能である。これらの動作周波数および処理時
間を可変することで目標の消費電流レベルをつくって、
電池59の電圧を計測することによって、電池寿命検出
を行うことも可能である。
【0047】(電池交換に伴うモード切り換え動作)図
7からわかるように、電池59の正電極、及び容量素子
528、558の端子に電気的に接続するライン571
と、IC56との間には、電池有無検出用のスイッチ機
構500が介挿されており、このスイッチ機構500
は、電池59の着脱動作に連動して開閉するようになっ
ている。すなわち、IC56のモード切り換え手段51
において、電池59を交換のために取り外したとき、ス
イッチ機構500が閉じ、スイッチ機構500を介して
ライン571から所定の信号(容量素子528の端子電
圧)が入力されたときには、通常のモードから、装置本
体10で行われる動作の一部を強制的に停止する省エネ
ルギーモードに切り換える動作を行うようになってい
る。この省エネルギーモードとして、モード切り換え手
段51は、まず、圧電素子駆動用昇圧回路580への電
力供給を停止し、また、IC50に対するクロック信号
の出力を停止し、さらに、液晶表示用昇圧回路566へ
の電力供給を停止し、それに加えて、液晶表示用駆動回
路562において、液晶表示装置13に対するコモン電
圧とセグメント電圧とを同電位としてそこでの表示を完
全に停止する。かかる省エネルギーモードのときには、
計時動作の継続やメモリ手段563、501のバックア
ップに必要な電力は、容量素子528、558から供給
される。従って、電池59を外した後でも、計時動作が
継続されているので、電池59を交換した後には、時刻
合わせを行う必要がない。また、それまでメモリ手段5
63、501に記憶されていたデータは、消失しない。
【0048】なお、電池59を装着すると、スイッチ機
構500は、開状態になるため、信号が入力されなくな
る。但し、この状態でも、裏蓋118を取り付けない限
り、電池59は電力供給を行わない。かかる状態を、電
圧検出器543が監視しているので、電池59を装着し
た後、裏蓋118も取り付けられ、電池59からの電力
供給が再開されて始めて、モード切り換え手段51は、
省エネルギーモードから通常モードに復帰する。併せ
て、モード切り換え手段51は、電圧検出器543が検
出した新たに装着した電池59の端子電圧を液晶表示装
置13にすぐに表示させる。
【0049】(データ処理部の構成)IC50には、セ
ンサユニット30からの入力結果に基づいて脈拍数など
をもとめるデータ処理部55が構成されており、データ
処理部55は、脈拍数などの脈波情報をIC56に出力
することによって、かかる情報を液晶表示装置13に表
示可能としている。
【0050】すなわち、図9にデータ処理部の機能の一
部をブロック図で示すように、データ処理部55では、
センサユニット30からケーブル20を介して入力され
た信号を脈波信号変換部551がデジタル信号に変換し
て脈波信号記憶部552に出力するようになっている。
脈波信号記憶部552は、デジタル信号に変換された脈
波データを記憶しておくRAMである。脈波信号演算部
553は、脈波信号記憶部552に記憶されている信号
を読み出してそれに周波数分析を行ない、その結果を脈
波成分抽出部554に入力するようになっている。脈波
成分抽出部554は、脈波信号演算部553からの入力
信号から脈波成分を抽出して脈拍数演算部555に出力
し、この脈拍数演算部555は、入力された脈波の周波
数成分により脈拍数を演算し、その結果を液晶表示装置
13に出力するようになっている。この動作を行うため
のクロック信号は、IC56から出力されている。
【0051】(モード切り換え手段の構成、動作)図7
に示したモード切り換え手段51は、外部操作に基づい
て腕装着型脈波計測装置1を時計モード、ストップウォ
ッチモード、及び計時と併せて脈波情報の計測を行う脈
拍計モードに切り換える機能を有し、表示制御手段57
は、そのときのモードに合わせて液晶表示装置13での
表示内容を制御する。そこで、腕装着型脈波計測装置1
の動作を説明しながら、モード切り換え手段51及び表
示制御手段57の構成、動作を説明する。
【0052】図10には、腕装着型脈波計測装置1で行
われる各モード、及びそのときの液晶表示装置13にお
ける表示内容を模式的に表してある。
【0053】図10において、ステップST11では、
時計モードであり、第1のセグメント表示領域131
に、1994年12月6日、月曜日である旨が表示さ
れ、第2のセグメント表示領域132には、現在時刻が
午後10時08分59秒である旨が表示されている。ド
ット表示領域134には、現在のモードが時計モードで
あるとして「TIME」と表示されている。但し、ドッ
ト表示領域134において「TIME」と表示されてい
るのは、この時計モードが選択された直後の数秒間だけ
である。なお、第3のセグメント表示領域133には、
何も表示されていない。この状態における負荷電流は、
約150μAである。
【0054】本例の腕装着型脈波計測装置1では、時計
モードのときに2時方向にあるボタンスイッチ111を
押すと、たとえば1時間経過した時にアラーム音を発生
させることができ、このアラームの発生時刻は任意に設
定できる。また、11時方向にあるボタンスイッチ11
3を押すと、液晶表示装置13のELバックライト13
0が3秒間点灯し、しかる後に、自動的に消灯するよう
になっている。このELバックライト130が点灯した
ときの負荷電流は、約12mAである。
【0055】このモードから4時の方向にあるボタンス
イッチ112を押すと、ランニングモード(ステップS
T12)に切り換わる。このモードは、腕装着型脈波計
測装置1をストップウォッチとして使用するときのモー
ドである。ランニングモードでは、計測を開始する前
(待機状態)において、第1のセグメント表示領域13
1に現在時刻が表示され、第2のセグメント表示領域1
32には、「0:00′00″00」と表示されてい
る。ドット表示領域134には、ランニングモードであ
る旨の案内として「RUN」と2秒間だけ表示された
後、グラフィックが切り換わる。
【0056】このモードから4時の方向にあるボタンス
イッチ112を押すと、ラップタイムのリコールモード
(ステップST13)に切り換わる。このモードは、腕
装着型脈波計測装置1を用いて過去に計測したラップタ
イムやスプリットタイムを読みだすモードである。ラッ
プタイムのリコールモードでは、第1のセグメント表示
領域131に日付が表示され、第2のセグメント表示領
域132には現在時刻が表示されている。ドット表示領
域134には、リコールモードである旨の案内として
「LAP/RECALL」と2秒間だけ表示され、次
に、最新のラップ毎の脈拍数の推移が表示される。
【0057】このモードから4時の方向にあるボタンス
イッチ112を押すと、脈波計測結果のリコールモード
(ステップST14)に切り換わる。このモードは、腕
装着型脈波計測装置1を用いて過去に計測した脈拍数の
時間的変化を読みだすモードである。また、本例の腕装
着型脈波計測装置1では、装置本体10に加速度センサ
を利用して、マラソン時のピッチの時間的変化を計測す
る機能を設けてあるため、このモードでは、過去に計測
したピッチの時間的変化を読みだすこともできる。脈波
計測結果のリコールモードでは、第1のセグメント表示
領域131に日付が表示され、第2のセグメント表示領
域132には現在時刻が表示されている。ドット表示領
域134には、「RESULT/RECALL」と2秒
間だけ表示された後、平均脈拍数の時間的変化を表すグ
ラフが表示される。
【0058】このモードから、再度、4時の方向にある
ボタンスイッチ112を押すと、矢印P1で示すよう
に、時計モード(ステップST11)に戻る。また、ス
テップST12〜ST14において、入力がない状態が
10分間継続したときも、矢印P2で示すように、時計
モード(ステップST11)に自動的に戻る。この時計
モードに戻ったときには、第1のセグメント表示領域1
31に日付が表示され、第2のセグメント表示領域13
2に現在時刻が表示される。
【0059】本例では、時計モードが選択されたとき、
ドット表示領域134には、図11(a)に拡大して示
すように、時計モードに戻ったとして「TIME」と表
示されるが、この案内表示は、図11(b)に示すよう
に、2秒後に自動的に消え、時計モードの通常状態(ス
テップST15)となる。この時計モードの通常状態で
は、ドット表示領域134に何も表示されない状態のま
まである。すなわち、ユーザにモードの案内を行うのに
必要最小限の時間だけドット表示し、そこが消えている
こと自身が時計モードの通常状態である旨のモード表示
とすることによって、省電力化を図ってある。それ故、
多機能である分だけ消費電力が大きいにもかかわらず、
電池59の寿命が長い。また、ドット表示領域134
は、表示できる情報量が大きいが、第1ないし第3のセ
グメント表示領域131〜133に比較して消費電流が
大きいことから、ドット表示領域134においてモード
の案内表示を詳しく行う代わりに、そこでの表示時間を
必要最小限の数秒として、省電力化を図ってある。
【0060】また、本例の腕装着型脈波計測装置1で
は、ステップST11〜ST14のいずれの状態であっ
ても、コネクタ部70に対してコネクタピース80を装
着すると、図6を参照して説明したように、その旨の信
号が制御部5(モード切り換え手段51)に自動的に入
力される結果、図10に矢印P3で示すように、ランニ
ングモード(ステップST12)に移る。このときのラ
ンニングモードは、ストップウォッチとして動作するだ
けでなく、ランニング中の脈拍数を計測できる脈拍計
(脈波計測モード)としてのランニングモードであるか
ら、第3のセグメント表示領域133には、ハートマー
クが表示される。このモードに移行すると、LED31
が点灯することもあって、負荷電流は約300μAであ
る。
【0061】脈拍計としてのランニングモードでは、図
12(a)に示すように、まず、第1のセグメント表示
領域131に現在時刻が表示され、第2のセグメント表
示領域132には、「0:00′00″00」と表示さ
れ、ドット表示領域134には、「RUN」と表示され
る。この状態から、初期設定のための所定時間が経過す
ると、図12(b)に示すように、ドット表示領域13
4には、センサユニット30によって検出された脈波の
原波形がグラフィック表示される。従って、ユーザー
は、脈波の原波形がある程度正確に表示されているか否
かによって、この機能が正常か否かを判別できる。この
状態が待機状態である。
【0062】この状態から、マラソンをスタートすると
同時に、装置本体10表面の上側に位置するボタンスイ
ッチ117を押すと、経過時間の計測が開始されるとと
もに、脈拍数の計測が開始される。
【0063】これらの計測結果は、図12(c)に示す
ように、まず、第2のセグメント表示領域132に経過
時間が表示され、ドット表示領域134には、脈拍数の
時間的変化がグラフィック表示される。なお、第3のセ
グメント表示領域133には、ドット表示領域134に
表示されたグラフの縦軸の目盛りを表す数値「150」
「172」、及び横軸のフルスケールを表す「3hr」
が表示される。また、第3のセグメント表示領域133
には、現在の脈拍数なども表示される。
【0064】このようにしてマラソン中のラップタイム
やスプリットタイムなどと合わせて、脈拍数が計測され
る。計測結果は、所定の手順を経て、メモリ手段501
に記憶される。
【0065】(実施例の主な効果)以上のとおり、本例
の腕装着型脈波計測装置1では、図7および図8を参照
して説明したように、電池電圧監視手段54は、各モー
ドに実際に移行したときの電池59の端子電圧を監視す
るため、電池59の端子電圧が負荷電流によって変動す
るという性質があっても、各モードのそれぞれに対して
電池電圧が対応できるか否かを確実に確認できる。
【0066】また、電池電圧監視手段54は、外部操作
があったとき、IC56のポートPA、ポートPBを開
閉して、各モードで使用したときの負荷抵抗に相当する
抵抗素子545、546に電池59の端子電圧を印加
し、そのときの端子電圧を監視することもできるように
なっている。このため、これから移行しようとするモー
ドの負荷電流に電池59の端子電圧が対応できるか否か
を予め確認することができ、この確認結果は正確であ
る。
【0067】(その他の実施例)本例では、電池電圧監
視手段54として、各モードに実際に移行したときの端
子電圧を自動的に計測する方法と、各モードで使用した
ときの負荷抵抗に相当する抵抗素子545、546に電
池59の端子電圧を印加して電池59の端子電圧を外部
操作によって計測する方法の双方を用いたが、いずれか
一方のみを用いてもよい。
【0068】また、各モードに実際に移行したときの電
池の端子電圧を自動的に計測したが、外部操作によって
かかる計測を行ってよい。一方、各モードで使用したと
きの負荷抵抗に相当する抵抗素子545、546を利用
して電池59の端子電圧を計測する方法については、自
動的に行ってもよい。
【0069】また、監視結果の報知については、外部操
作があった以降、計測を行い、その結果、電池の端子電
圧が十分に高い場合にはブザーを鳴らす方法を用いても
よい。
【0070】さらに、本例の電池59の監視方法につい
ては、脈拍計に限らず、携帯用気圧計や携帯用温度計な
どといった異なる負荷電流となる2以上のモードで使用
される携帯用電子機器であれば、いずれの携帯用電子機
器にも適用することができる。
【0071】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る携帯
用電子機器では電池電圧監視手段は、各モードで使用す
るときの負荷電流に対応する負荷電流レベルでの電池の
端子電圧を監視し、その監視結果を報知手段が知らせる
ことに特徴を有する。従って、本発明によれば、電源と
して用いた電池の出力電圧が負荷電流によって変動する
という性質があっても、各モードのそれぞれに対して電
池電圧が対応できるか否かを正確に監視できる。それ
故、利用者は、報知手段の報知結果から、各モードでの
使用に電池が耐え得るか否かを知ることができ、使い勝
手がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る腕装着型脈波計測装置
の全体構成、及び使用状態を示す説明図である。
【図2】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体の
平面図である。
【図3】図1に示す腕装着型脈波計測装置の装置本体を
腕時計の3時の方向からみたときの説明図である。
【図4】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたセン
サユニットの断面図である。
【図5】図1に示す腕装着型脈波計測装置に用いたセン
サユニットを指に装着した状態を示す説明図である。
【図6】図1に示す腕装着型脈波計測装置のコネクタ部
における電気的な接続関係を示す説明図である。
【図7】図1に示す腕装着型脈波計測装置の制御部、及
び電池電圧監視手段の機能を示すブロック図である。
【図8】図7に示す電池電圧監視手段の機能をさらに詳
しく説明するためのブロック図である。
【図9】図7に示す制御部に構成したデータ処理部の機
能を示すブロック図である。
【図10】図1に示す腕装着型脈波計測装置のモード切
り換え手段の機能を説明するために、腕装着型脈波計測
装置の各モードを示す説明図である。
【図11】(a)は、図10に示すモードのうち時計モ
ードが選択されたときの案内表示を示す説明図、(b)
は、この案内表示が消えた状態を示す説明図である。
【図12】図10に示すモードのうち脈拍計としてのラ
ンニングモードにおいて脈波を計測するときの表示の内
容を示す説明図である。
【図13】一般的な電池電圧計測回路を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1・・・腕装着型脈波計測装置(携帯用電子機器) 5・・・制御部 10・・・装置本体 12・・・リストバンド 13・・・液晶表示装置(報知手段) 20・・・ケーブル 30・・・センサユニット(脈波信号検出部) 31・・・LED 32・・・フォトトランジスタ 40・・・センサ固定用バンド(ユニット固定手段) 51・・・モード切り換え手段 54・・・電池電圧監視手段 55・・・データ処理部 57・・・表示制御手段 70・・・コネクタ部 80・・・コネクタピース 111〜117・・・ボタンスイッチ 130・・・ELバックライト 131〜133・・・第1ないし第3のセグメント表示
領域 134・・・ドット表示領域 540・・・電池寿命判定部 541・・・電圧検出器制御部 542・・・ポート制御部 PA、PB・・・ポート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−136818(JP,A) 特開 平2−17830(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02J 7/00 - 7/12 H02J 7/34 - 7/36

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源とし、負荷電流レベルの異な
    る複数のモードで使用される携帯用電子機器において、 前記複数のモードの内のいずれか1つのモードを選択す
    る外部操作手段と、 前記外部操作手段によっていずれか1つのモードが実際
    に選択された時に、当該モードで実際に使用した場合の
    実負荷の駆動が可能かどうかを判定するための前記実負
    荷に近似した疑似負荷手段の電流レベルで前記電池の端
    子電圧を監視する電池電圧監視手段とを有することを特
    徴とする携帯用電子機器。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の携帯用電子機器におい
    て、 前記電池電圧監視手段による監視結果が所定の電圧以下
    である場合には、当該モードにおける駆動を禁止する駆
    動禁止手段と、前記監視結果を利用者に知らせる報知手
    段とを有することを特徴とする携帯用電子機器。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の携帯用電子機
    器において、 前記疑似負荷手段は抵抗素子であることを特徴とする携
    帯用電子機器。
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