JP3491927B2 - 穴明けパンチ用油圧装置 - Google Patents

穴明けパンチ用油圧装置

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JP3491927B2
JP3491927B2 JP21774993A JP21774993A JP3491927B2 JP 3491927 B2 JP3491927 B2 JP 3491927B2 JP 21774993 A JP21774993 A JP 21774993A JP 21774993 A JP21774993 A JP 21774993A JP 3491927 B2 JP3491927 B2 JP 3491927B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄板等のワークに穴明
け加工を施すために用いられる穴明けパンチ用油圧装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】実公昭61−38798号公報には、複
動型パンチシリンダにブースタ装置を一体的に組付け
て、基本的に無負荷、低負荷稼動状態では低圧急速動作
を行い、高負荷稼動状態では高圧緩速動作を自動的に切
換えて行うようにした装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来装置においては、複動型パンチシリンダにブースタ装
置が一体的に組付けられているため、これをロボット装
置の腕部に取付けて使用しようとすると、その重量によ
って所期の運動性能を得ることが難しい。また、上記し
た従来装置においては、復帰動作時においてパンチシリ
ンダからの戻り油とブースタ装置からの戻り油が全て油
タンクに流れる構成となっているため、復帰動作を短時
間で行うことが難しいばかりか、必要流量が多くて動力
損失が大きい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題に
対処するため、複動型パンチシリンダの往動室復動室
に油圧ユニットの油圧源から流路切換弁の作動に応じて
選択的に供給される圧油を同流路切換弁の作動に応じて
増圧させるブースタ装置を備えた穴明けパンチ装置にお
いて、前記複動型パンチシリンダの往動室と復動室を前
記流路切換弁にそれぞれ接続する第1往動油圧流路
1復動油圧流路に対して前記ブースタ装置の複動型駆動
シリンダの往動室復動室にそれぞれ接続した第2往動
油圧流路と第2復動油圧流路を並列に配設して、前記第2
往動油圧流路にはその上流の圧力が設定値になったとき
作動して高圧の圧油を前記複動型駆動シリンダの往動
室に供給する第1のシーケンス弁を介装し、前記第2復
動油圧流路にはその上流の圧力が設定値になったとき開
作動して高圧の圧油を前記複動型駆動シリンダの復動室
に供給する第2のシーケンス弁を介装し、前記第1往動油
圧流路の中間部位を前記ブースタ装置の増圧シリンダに
接続してこの接続位置より前記流路切換弁側にて前記パ
ンチシリンダの往動室への流れを許容する第1の逆止め
弁を同第1往動油圧流路に介装し、さらに前記流路切換
弁と前記油圧ユニットの油タンクを接続する戻り流路に
所定値の背圧を生じさせる背圧弁を設け、この背圧弁と
前記流路切換弁の間に位置する戻り流路から分岐して前
記第2のシーケンス弁の下流にて前記第2復動油圧流路に
接続したバイパス流路に前記第2復動油圧流路側への流
れを許容する第2の逆止め弁を介装して構成した穴明け
パンチ油圧装置を提供するものである。なお、本発明の
実施にあたって前記復動型パンチシリンダを複数個並列
配置する場合には、これらパンチシリンダの往動室
に接続される往動油圧流路の前記ブースタ装置からブー
スト圧を受ける部位及びこれに対応した復動油圧流路
ーリーク弁を備えた開閉切換弁を介装して使用する。
【0005】
【作用】上記のように構成した本発明による穴明けパン
チ用油圧装置においては、流路切換弁を作動させて第1
往動油圧流路及び第2往動油圧流路に油圧ユニットから
圧油が供給され得るようにするとともに第1復動油圧流
路及び第2復動油圧流路から油圧ユニットの油タンクに
作動油が戻り得るようにすると、パンチシリンダの往動
によって往動されるパンチが鉄板等のワークに係合する
までの低負荷稼動状態では第2往動油圧流路に配設した
第1のシーケンス弁の機能により低圧の圧油が第1往動
油圧流路の全流路を通してパンチシリンダの往動室に供
給されて同パンチシリンダが低圧急速動作を行い、また
前記パンチが鉄板等のワークに係合した後の高負荷稼動
状態ではパンチのワークとの係合による油圧上昇によっ
て供給油圧が設定値以上となり、前記第1のシーケンス
弁が開作動して高圧の圧油が第2往動油圧流路の全流路
を通してブースタ装置の駆動シリンダの往動室に供給さ
れて同駆動シリンダが往動し、これに伴ってブースタ装
置の増圧シリンダにてブースト圧が発生し、これが第1
往動油圧流路に設けた第1の逆止め弁の作用下にて同逆
止め弁よりパンチシリンダ側の第1往動油圧流路を通し
てパンチシリンダの往動室に供給され同パンチシリンダ
が高圧緩速動作を行う。
【0006】また、上記の流路切換弁を作動させて第1
復動油圧流路及び第2復動油圧流路に油圧ユニットから
圧油が供給され得るようにするとともに第1往動油圧流
路及び第2往動油圧流路から油圧ユニットの油タンクに
作動油が戻り得るようにすると、第2復動油圧流路に配
設した第2のシーケンス弁の機能により低圧の圧油が第
1復動油圧流路の全流路を通してパンチシリンダの復動
室に供給されて同パンチシリンダが低圧急速動作を行
う。ところで、この作動時には第1往動油圧流路に設け
第1の逆止め弁の作用によりパンチシリンダの往動室
からブースタ装置の増圧シリンダに圧油が供給されて駆
動シリンダが復動し、この復動によって駆動シリンダの
往動室から排出される作動油が第2往動油圧流路と流路
切換弁を通して戻り流路に流れ、背圧弁の作用によりバ
イパス流路と第2復動油圧流路の一部を通して駆動シリ
ンダの復動室に供給され、駆動シリンダが少ない流量に
て短時間に低圧急速動作を行う。なお、パンチシリンダ
が復動を完了した時点で駆動シリンダが復動を完了して
いない場合には、パンチシリンダの復動完了に伴う油圧
上昇によって供給油圧が設定値以上となり、第2復動油
圧流路に設けた第2のシーケンス弁が開作動して高圧の
圧油が第2復動油圧流路の全流路を通してブースタ装置
の駆動シリンダの復動室に供給されて駆動シリンダが引
続き復動し、この復動によって駆動シリンダの往動室か
ら排出される作動油が第1往動油圧流路を通して増圧シ
リンダに供給される。
【0007】また複動型パンチシリンダを複数個並列配
する場合において、各パンチシリンダの往動室に接続
される往動油圧流路のブースタ装置からブースト圧を受
ける部位及びこれに対応した復動油圧流路にノーリーク
弁を備えた開閉切換弁を介装して使用した場合には、
開閉切換弁の閉状態にて各パンチシリンダの往動室へ
の作動油の流れが漏れなく遮断される。
【0008】
【実施例】以下に、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。図1〜図4は2個の複動型パンチシリンダ1
0,20を並列配置させた場合の本発明による穴明けパ
ンチ用油圧装置を示していて、図1右方のパンチシリン
ダ10の往動室(ヘッド室)10aは急速継手11と高
圧ホース12を介してブロック19の往動油圧通路19
aに接続されてブロック19に組付けた開閉切換弁V1
に接続され、また復動室(ロッド室)10bは急速継手
13と低圧ホース14とクラッキング圧が5Kgf/cm2
チェック弁15及びクラッキング圧が0.5Kgf/cm2
チェック弁16を介してブロック19の復動油圧通路1
9bに接続されて開閉切換弁V1に接続されている。一
方、図1左方のパンチシリンダ20の往動室20aは急
速継手21と高圧ホース22を介してブロック29の往
動油圧通路29aに接続されてブロック29に組付けた
開閉切換弁V2に接続され、また復動室20bは急速継
手23と低圧ホース24とクラッキング圧が5Kgf/cm2
のチェック弁25及びクラッキング圧が0.5Kgf/cm2
のチェック弁26を介してブロック29の復動油圧通路
29bに接続されて開閉切換弁V2に接続されている。
【0009】ブロック19,29はブースタ装置30の
上に順次積層されていて、その上には絞り71を介して
圧力計72が組付けられている。また、ブロック19に
は上記した各通路19a,19bに対して開閉切換弁V
1により連通遮断される往動油圧通路19cと復動油圧
通路19dと戻り通路19eが形成されるとともに、パ
イロット通路19fが形成されている。一方、ブロック
29には上記した各通路29a,29bに対して開閉切
換弁V2により連通遮断される往動油圧通路29cと復
動油圧通路29dと戻り通路29eが形成されるととも
に、パイロット通路29fが形成されている。なお、往
動油圧通路19cは往動油圧通路29cに連通するとと
もにブースタ装置30のブロック39に形成した往動油
圧通路39cに連通し、復動油圧通路19dは復動油圧
通路29dに連通するとともにブロック39に形成した
復動油圧通路39dに連通し、戻り通路19eは戻り通
路29eに連通するとともにブロック39に形成した戻
り通路39eに連通し、パイロット通路19fはパイロ
ット通路29fに連通するとともにブロック39に形成
したパイロット通路39fに連通している。
【0010】各開閉切換弁V1,V2は、開閉切換弁V
1を例として図5にて示したように、往動油圧通路19
a,19c間を開閉するボール弁V11と、復動油圧通
路19b,19d間及び通路19d,19e間を開閉す
るとともにボール弁V11を開動作させるスプール弁V
12と、スプール弁V12の作動を制御するパイロット
弁V13によって構成されていて、ボール弁V11は閉
状態にて往動油圧通路19cから19aへの作動油の流
れを漏れなく遮断するノーリーク弁である。
【0011】ブースタ装置30は、図1〜図4と図6に
て示したように、複動型駆動シリンダ31と、ブロック
39に形成されて駆動シリンダ31の往動によってブー
スト圧を発生させる増圧シリンダ32を備えていて、ベ
ース40上に組付けられている。駆動シリンダ31の往
動室(ヘッド室)31aはポート31cを通して当該ブ
ースタ装置30の一側にてベース40上に組付けたブロ
ック41の往動油圧通路41aに接続され、また復動室
(ロッド室)31bはポート31dとパイプ51を介し
てブロック41の復動油圧通路41bに接続されてい
る。一方、増圧シリンダ32は先端にてブロック39の
往動油圧通路39cに連通するとともに基端にてブロッ
ク39の往動油圧通路39aに連通していて、往動油圧
通路39cには同通路39cへの流れを許容する逆止め
弁V3を介装してなる往動油圧通路39bが連通してお
り、両往動油圧通路39a,39bはパイプ52を介し
てブロック46の往動油圧通路46aに接続されてい
る。ブロック46はブロック42,43,44,45と
ともにブロック41上に順次積層されていて、その上に
は各パンチシリンダ10,20と駆動シリンダ31を往
復動操作するための流路切換弁Voを組付けてなるブロ
ック47が積層されており、ブロック46に設けた復動
油圧通路46bはパイプ53を介してブロック39の復
動油圧通路39dに接続されている。
【0012】ブロック41は、上述した通路41a,4
1bを有するとともに、油圧ユニット60の供給ポート
61にホース62を介して接続される供給通路41c
と、油圧ユニット60の戻りポート63にホース64を
介して接続される戻り通路41dと、戻り通路41dに
連通するとともにパイプ54を介してブロック39の戻
り通路39eに接続される分岐戻り通路41eと、供給
通路41cに連通するとともにパイプ55を介してブロ
ック39のパイロット通路39fに接続されるパイロッ
ト通路41fを有していて、戻り通路41dには所定値
(3.5Kgf/cm2)の背圧を生じさせる背圧弁V4が介
装されている。油圧ユニット60は図1に示したように
電動式の油圧ポンプ65と油タンク66とその他の機器
を一体的に組付けてなるもので、それ自体は一般的なも
のである。
【0013】ブロック42は、ブロック41の各通路4
1a,41b,41c,41dにそれぞれ連通する各通
路42a,42b,42c,42dを有していて、復動
油圧通路42bへの流れを許容する逆止め弁V5を介装
したバイパス通路42eを通して復動油圧通路42bと
戻り通路42dが接続されている。ブロック43〜46
は、ブロック42の往動油圧通路42aとブロック47
の往動油圧通路47aを連通させる往動油圧通路43
a,44a,45a,46aとブロック42の復動油圧
通路42bとブロック47の復動油圧通路47bを連通
させる復動油圧通路43b,44b,45b,46bを
有するとともに、ブロック42の供給通路42cとブロ
ック47の供給通路47cを連通させる供給通路(図示
省略)とブロック42の戻り通路42dとブロック47
の戻り通路47dを連通させる戻り通路(図示省略)を
有していて、往動油圧通路43aと復動油圧通路43b
には駆動シリンダ31の作動開始時のショックを調整す
るための流量調整弁V6,V7がそれぞれ介装され、往
動油圧通路44aには流路切換弁Voから駆動シリンダ
31の往動室31aに流れる作動油の圧力が設定値(1
00Kgf/cm2 )となると開作動するシーケンス弁V8が
介装され、また復動油圧通路45bには駆動シリンダ3
1の復動室31bから流路切換弁Voに流れる作動油の
圧力が設定値(100Kgf/cm2 )となると開作動するシ
ーケンス弁V9が介装されている。
【0014】上記した構成から明らかなように本実施例
においては、各パンチシリンダ10,20と流路切換弁
Voを接続する第1往動油圧流路(11,12,19
a,19c,39c,39b,52,46a,47a)
及び第1復動油圧流路(13,14,19b,19d,
39d,53,46b,47b)に対して駆動シリンダ
31と流路切換弁Voを接続する第2往動油圧流路(3
1c,41a,42a,43a,44a,45a,46
a,47a)及び第2復動油圧流路(31d,51,4
1b,42b,43b,44b,45b,46b,47
b)が並列に設けられていて、各パンチシリンダ10,
20に対して駆動シリンダ31が並列配置されている。
【0015】上記のように構成した本実施例において
は、油圧ユニット60のポンプ65を駆動させた状態に
て流路切換弁Voを作動させて往動油圧流路47aに油
圧ユニット60のポンプ65から圧油が供給され得るよ
うにするとともに復動油圧通路47bから油圧ユニット
60の油タンク66に作動油が戻り得るようにし、また
開閉切換弁V1を開作動させて通路19aと19cを連
通させるとともに通路19bと19dを連通させると、
パンチシリンダ10の往動によって往動されるパンチが
鉄板等のワークに係合するまでの無負荷、低負荷稼動状
態では往動油圧流路44aに配設したシーケンス弁V8
の機能により低圧の圧油が流路切換弁Voからパンチシ
リンダ10の往動室10aに至る第1往動油圧流路の全
流路(47a,46a,52,39b,39c,19
c,12,11)を通してパンチシリンダの往動室10
aに供給されるとともに、パンチシリンダの復動室10
bから第1復動油圧流路の全流路(47b,46b,5
3,39d,19d,19b,14,13)を通して流
路切換弁Voに戻されて同パンチシリンダ10が低圧急
速動作を行う。このときには、開閉切換弁V2のノーリ
ーク弁が有効に機能してパンチシリンダ20の往動室2
0aへの圧油の流入を阻止するため、パンチシリンダ1
0が単独で往動する。
【0016】また前記パンチが鉄板等のワークに係合し
た後の高負荷稼動状態ではパンチのワークとの係合によ
る油圧上昇によって供給油圧が設定値以上となり、シー
ケンス弁V8が開作動して高圧の圧油が流路切換弁Vo
から駆動シリンダ31の往動室31aに至る第2往動油
圧流路の全流路(47a,46a,45a,44a,4
3a,42a,41a)を通して駆動シリンダの往動室
31aに供給されるとともに、駆動シリンダの復動室3
1bから第2復動油圧流路の全流路(47b,46b,
45b,44b,43b,42b,41b,51)を通
して流路切換弁Voに戻されて同駆動シリンダ31が往
動し、これに伴ってブースタ装置の増圧シリンダ32に
てブースト圧が発生(この状態では通路39aが連通す
る油室の容積は変化しない)し、これがブロック39の
往動油圧通路39bに設けた逆止め弁V3の作用下にて
同逆止め弁V3よりパンチシリンダ側の往動油圧通路3
9c,19c,19a等を通してパンチシリンダ10の
往動室10aに供給され同パンチシリンダ10が高圧緩
速動作を行う。このときにも、開閉切換弁V2のノーリ
ーク弁が有効に機能してパンチシリンダ20の往動室2
0aへの圧油の流入を阻止するため、パンチシリンダ1
0が単独で往動する。
【0017】また、上述したようにパンチシリンダ10
を往動させた後に、流路切換弁Voを作動させて復動油
圧通路47bに油圧ユニット60のポンプ65から圧油
が供給され得るようにするとともに往動油圧流路47a
から油圧ユニット60の油タンク66に作動油が戻り得
るようにすると、復動油圧通路45bに配設したシーケ
ンス弁V9の機能により低圧の圧油が流路切換弁Voか
らパンチシリンダ10の復動室10bに至る第1復動油
圧流路の全流路を通してパンチシリンダの復動室10b
に供給されるとともパンチシリンダの往動室10aから
ブースタ装置の増圧シリンダ32に向けて作動油が流れ
て同パンチシリンダ10が低圧急速動作を行う。
【0018】ところで、この作動時には往動油圧通路3
9bに設けた逆止め弁V3の作用によりパンチシリンダ
の往動室10aからブースタ装置の増圧シリンダ32に
圧油が供給されて駆動シリンダ31が復動し、この復動
によって駆動シリンダの往動室31aから排出される作
動油が各往動油圧通路41a〜47aと流路切換弁Vo
を通して戻り流路47d,42dに流れ、背圧弁V4の
作用によりバイパス通路42eと各復動油圧通路42
b,41bとパイプ51を通して駆動シリンダの復動室
31bに供給され駆動シリンダ31がポンプ65からの
少ない流量にて短時間に低圧急速動作を行う。なお、パ
ンチシリンダ10が復動を完了した時点で駆動シリンダ
31が復動を完了していない場合には、パンチシリンダ
10の復動完了に伴う油圧上昇によって供給油圧が設定
値以上となり、復動油圧通路45bに設けたシーケンス
弁V9が開作動して高圧の圧油が各復動油圧通路47b
〜41bとパイプ51を通して駆動シリンダの復動室3
1bに供給されて駆動シリンダ31が引続き復動し、こ
の復動によって駆動シリンダの往動室31aから排出さ
れる作動油が往動油圧流路46aとパイプ52、通路3
9aを通して増圧シリンダ32に供給される
【0019】なお、上記説明はパンチシリンダ10を往
復動させる場合のものであるが、パンチシリンダ20を
往復動させる場合には上記した開閉切換弁V1の開作動
に代えてパンチシリンダ20に対応した開閉弁V2を開
作動させればよく、この場合にも上述した作動と同様に
パンチシリンダ20を単独にて往復動させることができ
る。
【0020】また、上記実施例においては、パンチシリ
ンダを2個並列配置させた例について説明したが、パン
チシリンダを3個以上並列配置させて本発明を実施する
ことが可能であることは勿論のこと、何れか一方のパン
チシリンダとそれに対応した部材を省略して単一のパン
チシリンダで本発明を実施することも可能である。
【0021】
【発明の効果】以上要するに、本発明においては、パン
チシリンダの復動時においてパンチシリンダの往動室か
らブースタ装置の増圧シリンダに作動油が導かれるよう
にして駆動シリンダを復動させ、この復動によって駆動
シリンダの往動室から排出される作動油が駆動シリンダ
の復動室に導かれるようにしたため、油圧ユニットのポ
ンプからの少ない流量で短時間にパンチシリンダと駆動
シリンダを復動させることができ、加工時間の短縮を図
ることができるとともに、動力損失(圧油消費)を低減
することができる。また、パンチシリンダが復動を完了
した時点で駆動シリンダが復動を完了していない場合に
は、パンチシリンダの復動完了に伴う油圧上昇によって
供給油圧が設定値以上となり、第2復動油圧流路に設け
た第2のシーケンス弁が開作動して高圧の圧油が第2復
動油圧流路の全流路を通してブースタ装置の駆動シリン
ダの復動室に供給されて同駆動シリンダが引続き復動
し、この復動によって駆動シリンダの往動室から排出さ
れる作動油が第1往動油圧流路を通して増圧シリンダに
供給できる。
【0022】また、パンチシリンダに対してブースタ装
置の駆動シリンダを並列配置させる構成であり、パンチ
シリンダを駆動シリンダとは別個に構成することができ
るため、パンチシリンダのみをロボット装置の腕部に取
付けて使用することも可能であり、ロボット装置の運動
性能を向上させることができる。
【0023】また、パンチシリンダを複数個並列配置さ
せる場合において、各パンチシリンダの往動室に接続さ
れる往動油圧流路のブースト圧を受ける部位及びこれに
対応した復動油圧流路に往動油圧流路側にノーリーク弁
を備えた開閉切換弁を介装して使用した場合には、開閉
切換弁の閉状態にて各パンチシリンダの往動室への作動
油の流れを漏れなく遮断することができるため、流路切
換弁を操作するとともに各パンチシリンダに対応した開
閉切換弁を開作動させることによりそのパンチシリンダ
を他のパンチシリンダに拘らず単独に作動させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す油圧回路図である。
【図2】 図1に示した各ブロックとこれらに組付けた
各部材の正面図である。
【図3】 同左側面図である。
【図4】 同右側面図である。
【図5】 図1〜図4に示した開閉切換弁の拡大断面図
である。
【図6】 図1〜図4に示したブースタ装置の拡大部分
断面図である。
【符号の説明】
10,20…複動型パンチシリンダ、10a,20a…
往動室、10b,20b…復動室、30…ブースタ装
置、31…駆動シリンダ、31a…往動室、31b…復
動室、32…増圧シリンダ、42e…バイパス通路、6
0…油圧ユニット、65…ポンプ、66…油タンク、V
o…流路切換弁、V1,V2…開閉切換弁、V3…第1
往動油圧流路に設けた逆止め弁、V4…背圧弁、V5…
バイパス通路に設けて逆止め弁、V8,V9…シーケン
ス弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸 友三 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 古田 務 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−104298(JP,A) 特開 昭63−255582(JP,A) 特開 昭48−6374(JP,A) 実開 平1−140000(JP,U) 実開 平3−62687(JP,U) 特公 昭45−30732(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B30B 15/20 B30B 1/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複動型パンチシリンダの往動室復動室
    に油圧ユニットの油圧源から流路切換弁の作動に応じて
    選択的に供給される圧油を同流路切換弁の作動に応じて
    増圧させるブースタ装置を備えた穴明けパンチ装置にお
    いて、 前記複動型パンチシリンダの往動室と復動室を前記流路
    切換弁にそれぞれ 接続する第1往動油圧流路第1復動
    油圧流路に対して前記ブースタ装置の複動型駆動シリン
    ダの往動室復動室にそれぞれ接続した第2往動油圧流
    路と第2復動油圧流路を並列に配設して、前記第2往動油
    圧流路にはその上流の圧力が設定値になったとき作動
    して高圧の圧油を前記複動型駆動シリンダの往動室に供
    給する第1のシーケンス弁を介装し、前記第2復動油圧
    流路にはその上流の圧力が設定値になったとき開作動し
    て高圧の圧油を前記複動型駆動シリンダの復動室に供給
    する第2のシーケンス弁を介装し、前記第1往動油圧流路
    の中間部位を前記ブースタ装置の増圧シリンダに接続し
    てこの接続位置より前記流路切換弁側にて前記パンチシ
    リンダの往動室への流れを許容する第1の逆止め弁を
    第1往動油圧流路に介装し、さらに前記流路切換弁と前
    記油圧ユニットの油タンクを接続する戻り流路に所定値
    の背圧を生じさせる背圧弁を設け、この背圧弁と前記流
    路切換弁の間に位置する戻り流路から分岐して前記第2
    のシーケンス弁の下流にて前記第2復動油圧流路に接続
    したバイパス流路に前記第2復動油圧流路側への流れを
    許容する第2の逆止め弁を介装して構成した穴明けパン
    チ油圧装置。
  2. 【請求項2】前記復動型パンチシリンダを複数個並列に
    配置するとともに、これらパンチシリンダの往動室に
    接続される往動油圧流路の前記ブースタ装置からブース
    ト圧を受ける部位及びこれに対応した復動油圧流路にノ
    ーリーク弁を備えた開閉切換弁を介装したことを特徴と
    する請求項1に記載の穴明けパンチ油圧装置。
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