JP3491307B2 - 配管分岐部の残留応力改善方法及び冷却装置 - Google Patents

配管分岐部の残留応力改善方法及び冷却装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配管分岐部の残留応力
改善方法及び冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配管分岐部を作製する場合には、例え
ば、図10及び図11に示すような構造が採用される。
図10及び図11にあって、符号1は母管、1aは管
壁、1bは取付穴、1cは分岐穴、2は溶接開先、3は
管台、4は溶接開先、5は溶接部である。
【0003】図10例の配管分岐部にあっては、管台3
がフランジ部3aを有する形状とされるとともに、フラ
ンジ部3aに溶接開先4が形成され、図11例の配管分
岐部にあっては、管台3が直管形状とされるとともに、
その管穴3bの内径が分岐穴1cの口径に合わせて設定
される。これらの配管分岐部は、両溶接開先2,4に溶
接部5を形成することにより、母管1に管台3を取り付
けた状態となるとともに、管台3の先端に、管穴3bと
同内径の管を溶接により接続して延長することが行なわ
れる。
【0004】一方、溶接部5の形成時には、溶接金属の
熱収縮に基づいて、図10及び図11に示すように、母
管1や管台3の内面に引っ張りの残留応力が付与され易
い箇所、つまり、応力改善対象部Aが発生する。
【0005】従来、母管1や管台3の内面に引っ張りの
残留応力が付与される現象を低減する(または改善す
る)方法として、母管1や管台3の内面を冷却水に接触
させた状態を連続的に保持しながら溶接部5を形成する
ことが行なわれる。金属壁が炭素鋼やステンレス鋼等で
ある場合にこの方法を適用すると、金属壁の内外の温度
差を、例えば200℃以上となることにより、溶接部5
の形成箇所の内面に圧縮方向の残留応力を付与すること
ができる。
【0006】また、溶接作業と切り離して、つまり溶接
後に、金属管の内面の残留応力を改善する方法として、
例えば特開昭60−33315号公報「配管の熱処理方
法」が提案されている。この技術では、配管の内部に冷
却水を充満させた状態で連続的に流すとともに、配管の
管壁を誘導加熱することにより管壁に温度差を生じさせ
て、配管内面に圧縮方向の残留応力を付与するものであ
り、誘導加熱範囲の応力改善を行なうことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
二つの技術例には、以下のような解決すべき課題が残さ
れている。 a)管の内部に冷却水を充満させかつ連続的に流した状
態とする必要があるため、応力改善実施のための設備が
大掛かりなものとなり、適用範囲の制限が大きくなる。 b)誘導加熱の実施時に、被加熱管の外表面近傍の温度
が高くなる傾向があり、配管分岐部のように、管壁の厚
さが途中で大きく変化するような場合には、管壁の温度
分布が不均等になって応力改善むらが大きくなり実用性
が損なわれる。
【0008】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、 配管分岐部の溶接作業の実施時及び溶接作業に付随し
て、配管及び管台の内面の残留応力改善を行なうこと、 応力改善作業実施時の冷却水使用量を著しく低減し、
取り扱い性を高めること、 応力改善対象部の形状による影響を少なくし、かつ応
力改善を確実に実施すること を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、配管分岐部の内面の残留応力を改善する方法とし
て、母管及び管台の内部に気体を介在させた状態で管台
近傍の母管を150ないし300℃の温度まで加熱する
工程と、加熱部分の熱を管台に伝達させて配管分岐部の
温度を均一化状態とする工程と、管台の管穴から母管穴
にスプレーノズルの先端を挿入して冷却水をスプレーノ
ズルの基部に向けて噴出するとともにスプレーノズルを
回転させて配管分岐部の内面を環状に冷却する工程と、
配管分岐部の管壁における内外方向の温度差に基づき降
伏点を越える応力を発生させる工程と、管壁内外の温度
差の消滅により配管分岐部の内面に圧縮方向の残留応力
を付与する工程とを有する構成を採用している。また、
配管分岐部の残留応力改善時に使用する冷却装置とし
て、母管と接続状態に配される管台の端部に取り付けら
れる駆動手段と、該駆動手段によって回転させられ母管
の内部に挿入される冷却水供給管と、該冷却水供給管の
先端に配され冷却水を基部に向けて噴出するスプレーノ
ズルと、冷却水供給管に接続され冷却水を供給する給水
手段とを具備する構成を採用している。
【0010】
【作用】母管及び管台の内部に気体を介在させた状態で
母管を加熱すると、放熱が少なくなるとともに母管及び
管台への熱伝達に基づいて、温度の均一化がなされる。
スプレーノズルをその先端が母管の内部まで達するよう
に挿入し、冷却水をスプレーノズルの基部に向けて噴出
すると、管台の管穴及びその近傍の母管の内面が冷却さ
れ、スプレーノズルが回転することにより、配管分岐部
の内面が環状に冷却される。配管分岐部の管壁が予め1
50ないし300℃の温度まで加熱されていると、冷却
部分の近傍の温度勾配が大きくなり、この部分に降伏点
を越える引っ張り方向の応力が付与され、これに基づく
塑性変形が発生する。この塑性変形部分は、管壁内外の
温度差の消滅時に、管壁の他の部分が弾性変形分だけ相
対的に収縮することに基づいて、配管分岐部の内面に圧
縮方向の残留応力が付与される。
【0011】
【実施例】以下、本発明に係る配管分岐部の残留応力改
善方法及び冷却装置の実施例について、図1ないし図9
を参照して説明する。各図において、符号11は加熱手
段、12は保温材、20は冷却装置、21は駆動手段、
22は冷却水供給管、23はスプレーノズル、24は給
水手段である。
【0012】前記加熱手段11は、図1に示すように、
例えば管台3の取り付け部分を除いて母管1の外周面に
おける応力改善対象部Aの範囲に管軸方向に離間した状
態に巻回した誘導加熱コイルと、該誘導加熱コイルに給
電するための高周波電源等とによって構成される。
【0013】前記保温材12は、図1に示すように、応
力改善対象部Aの外側を覆うように母管1の外周面に配
される断熱材であり、加熱手段11と母管1及び管台3
との間に介在して放熱を抑制するものである。
【0014】前記冷却装置20は、図3及び図5に示す
ように、管台3の端部に取り付けられる駆動手段21
と、該駆動手段21に接続され母管1の内部に挿入され
る冷却水供給管22と、該冷却水供給管22の先端に取
り付けられるスプレーノズル23と、冷却水供給管22
に接続される給水手段24とによって構成され、応力改
善対象部Aよりも若干大きな図2に示す冷却エリアBに
ついて、冷却を行なうものである。
【0015】以下、図2、図3及び図4に示す冷却装置
20を代表して説明する。駆動手段21にあっては、管
台3の端部に外嵌め状態に取り付けられるサドル部材2
5と、該サドル部材25の外方に同軸状態に配されるス
イベル本体26及びモータ取付板27と、例えば電動機
が適用される駆動源28と、これらを一体化状態に組み
付ける締結ボルト29とを有している。
【0016】前記冷却水供給管22は、図3に示すよう
に、サドル部材25の貫通穴25a、スイベル本体26
の給水プレナム部26a、モータ取付板27の貫通穴2
7aに挿入されて、軸受け30によって回転可能に支持
され、駆動源28の駆動軸28aに接続状態に、かつ先
端が母管1の内部に突出した状態に配される。そして、
冷却水供給管22の基部には、スイベル本体26の中心
に配した給水プレナム部26aと連通状態の給水穴22
aが形成される。
【0017】前記スプレーノズル23は、図3に示すよ
うに、冷却水供給管22の先端に同軸状態に取り付けら
れるノズルシャフト23aと、該ノズルシャフト23a
の先端に配されるノズル本体23bと、該ノズル本体2
3bの両側に配される散水板23c,23dと、該散水
板23c,23dをノズル本体23bに固定するための
取付ねじ23eとを有しており、ノズルシャフト23a
及びノズル本体23bの中空穴23fが、ノズル本体2
3bの両側で開口されるとともに、その開口と散水板2
3c,23dとの間に小間隙を形成しておくことによ
り、冷却水の噴出方向をノズルシャフト23aの軸方向
に沿わせるように設定されている。
【0018】前記給水手段24は、図3に示すように、
給水を行なう給水系24aと、該給水系24aとスイベ
ル本体26との間を接続する給水管24bと、該給水管
24bの途中に配され流路の切り替えを行なう制御弁2
4cと、スイベル本体26の給水プレナム部26aに接
続するための給水口24dと、給水系24aとサドル部
材25との間を接続する給水管24eと、該給水管24
eの途中に配され流路の切り替えを行なう制御弁24f
と、サドル部材25の貫通穴25aに接続するための溶
接用給水口24gとを有しており、管台3及びサドル部
材25の間、冷却水供給管22及びスイベル本体26の
間等には、シール部材24hが配される。
【0019】なお、図4に示す符号27bは吊り耳であ
り、モータ取付板27と一体に配される。
【0020】一方、図5及び図6は、冷却装置20の他
の例を示すもので、全体の高さを低減するように、サド
ル部材25及びスイベル本体26と駆動源28とが並べ
た状態に配され、駆動源28における駆動軸28aと冷
却水供給管22との間に、モータ取付板27の部分に支
持された状態のギヤ機構31が配される。なお、符号3
2はバンドであり、冷却装置20を母管1及び管台3に
括り付けることにより固定するものである。
【0021】以下、配管分岐部の内面の残留応力を改善
する方法について、図2ないし図4に示す加熱手段1
1、保温材12及び冷却装置20を適用した場合を主と
して説明する。
【0022】〔配管分岐部の一様加熱〕母管1及び管台
3の内部に気体(例えば空気)を介在させた状態とし
て、管台3の近傍位置である母管1の外周面に、保温材
12を配するとともに、誘導加熱コイルを巻回する等に
より、加熱手段11を設置する。この場合における加熱
手段11による加熱範囲は、応力改善対象部Aに設定さ
れる。加熱手段11の作動により、母管1の管壁1aが
150ないし300℃の温度となるように加熱する。母
管1及び管台3の内部が気体雰囲気である場合には、高
温化した管壁1aの熱が、金属の良好な熱伝導性に基づ
いて管壁1aの各方向及び管台3に伝達され、この際に
気体への放熱が水等と比較して著しく少なくなることに
より、応力改善対象部Aの範囲内の母管1及び管台3の
温度が均一化状態となる。
【0023】〔応力改善対象部の急冷〕図3に示すよう
に、一体化状態に組み立てた冷却装置20のサドル部材
25を、管台3の上に載置し(あるいは予め載置してお
くことにより)、管台3の管穴3bから母管1の内部に
スプレーノズル23の先端を内方突出状態に挿入する。
給水手段24の作動により、給水系24aから、給水管
24b,24e、制御弁24c,24f、給水口24d
及び溶接用給水口24gを経由して、冷却水を溶接部5
の内面及びスプレーノズル23に供給する。管台3の管
穴3bに供給された冷却水は、図3に実線の矢印で示す
ように、管穴3b及び分岐穴1cと冷却水供給管22と
の円環状間隙を経由して、母管1の内部に流下し、応力
改善対象部の急冷を行なう。そして、スプレーノズル2
3に供給された冷却水は、図3に鎖線の矢印で示すよう
に、概略円板状に噴出して、その噴出水の一部が、スプ
レーノズル23の基部に向かって母管1の内面(分岐穴
1cの回りの内面)の急冷を行なう。また、駆動手段2
1を作動状態とすると、回転力がスプレーノズル23に
伝達されて、スプレーノズル23が旋回することによ
り、配管分岐部の内面が環状に急冷されることになる。
つまり、図7(a)のように一様な加熱を行なっておい
て、図7(b)に示すようにスプレーで配管分岐部の内
面を急冷する。
【0024】〔急俊な温度差を有する温度分布の付与〕
急冷された内表面のごく浅い範囲には、図8(a)に示
すように、高温でかつ一様な温度分布をしている部分よ
りも、大きな温度差ΔTが生じる温度分布が付与され
る。
【0025】〔引っ張り方向の降伏応力の発生〕大きな
温度差ΔTが生じると、一様な高温状態である管壁の大
部分と急冷された部分との熱膨張差に基づいて、図8
(b)に示すように、管壁の内面に引っ張り応力が付与
される。この際に管壁に発生する応力分布は、管壁の内
面だけが極端な引っ張り応力となる図8(C)の状態と
なる。ただし、図8(C)において、(EαΔT)/
(1−ν):最大引っ張り応力,a:塑性変形量,σ:
降伏応力,E:ヤング率,α:線膨張係数,ΔT:温度
差,ν:ポアソン比である。
【0026】〔分岐部の自然冷却〕加熱を停止して冷却
を継続または自然に冷却すると、高温状態の管壁が冷却
されることに基づいて、図9(a)で示すように、管壁
内外の温度差が消滅し(ΔT=0となり)、管壁の温度
が一様になる。
【0027】〔残留応力の改善〕引っ張り応力を発生さ
せた際に、引っ張り方向の塑性変形が生じると、冷却に
より管壁の温度差がなくなることに基づいて、図9
(b)に示すように、引っ張り塑性変形箇所、つまり応
力改善対象部に圧縮応力が付与される。この際に管壁に
発生する応力分布は、管壁の内面及びその近傍だけが圧
縮応力となる図9(c)に示す状態となる。ただし、発
生応力値は、−{(EαΔT)/(1−ν)−σy}で
表わされ、σyは降伏応力である。
【0028】〔検証例〕母管が700A及び300Aの
ステンレス鋼管(例えばSUS304),応力改善対象
部の管軸方向の長さが400mm及び260mm,管台
の口径が25mm,管台の高さが80mmの仕様である
配管分岐部について、常温の冷却水(20℃)によって
冷却する際に、図9(c)の発生応力が「負」となる温
度条件を求めたところ、150℃以上の温度が必要であ
ることが検証された。この場合、温度を高くすることに
よって、残留応力改善効果(配管分岐部の内面応力を圧
縮方向に移行させる効果)が高くなるが、実用上、30
0℃程度で十分である。
【0029】〔他の実施態様〕本発明にあっては、実施
例に代えて次の技術を採用することができる。 a)図示した形状以外の管台3について適用すること。 b)溶接用給水口24gへの冷却水供給を行ないなが
ら、溶接作業を実施すること。 c)冷却装置20を管台3に取り付ける手段を任意とす
ること。
【0030】
【発明の効果】本発明に係る配管分岐部の残留応力改善
方法及び冷却装置にあっては、以下の効果を奏する。 (1) 配管分岐部の内部に気体を介在させた状態で管
台近傍の母管を150ないし300℃の温度まで加熱す
るものであるから、放熱量を少なくして配管分岐部の応
力改善対象部を速やかに、かつ一様に加熱してその後の
残留応力改善作業を効率的に実施することができる。 (2) 加熱部分の熱を管台に伝達させて配管分岐部の
温度を均一化するものであるから、応力改善対象部の形
状による影響を少なくし、応力改善を確実に実施するこ
とができるとともに、加熱のための施設及び使用機器を
簡単なものとすることができる。 (3) 管台の管穴から母管にスプレーノズルの先端を
挿入して冷却水を噴出させるものであるから、応力改善
作業実施時の冷却水使用量を著しく低減して、取り扱い
性を高めることができる。 (4) スプレーノズルを回転させて配管分岐部の内面
を環状に冷却することにより、冷却むらの発生を抑制
し、精度の高い残留応力改善を実施することができる。 (5) 管台の内面と母管の内面とに別々に冷却水を供
給することにより、配管分岐部の溶接作業の実施時また
は溶接作業に付随して残留応力改善作業を実施し、作業
効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管分岐部の残留応力改善方法に
よる配管分岐部加熱時の実施状況を示す正断面図であ
る。
【図2】本発明に係る配管分岐部の残留応力改善方法に
よる配管分岐部の残留応力改善時の実施状況を示す正断
面図である。
【図3】本発明に係る配管分岐部の冷却装置の一実施例
を示す正断面図である。
【図4】図3部分の平面図である。
【図5】本発明に係る配管分岐部の冷却装置の他の実施
例を示す正断面図である。
【図6】図5部分の平面図である。
【図7】本発明に係る配管分岐部の残留応力改善方法の
適用時における加熱及び急冷状況のモデル図である。
【図8】本発明に係る配管分岐部の残留応力改善方法の
適用時における温度分布の付与及び降伏応力の発生状況
のモデル図である。
【図9】本発明に係る配管分岐部の残留応力改善方法の
適用時における分岐部の冷却によって生じる残留応力の
改善状況のモデル図である。
【図10】配管分岐部の構造例を示す一部の記載を省略
した正断面図である。
【図11】配管分岐部の他の構造例を示す一部の記載を
省略した正断面図である。
【符号の説明】
A 応力改善対象部 B 冷却エリア 1 母管 1a 管壁 1b 取付穴 1c 分岐穴 2 溶接開先 3 管台(ノズル) 3a フランジ部 3b 管穴 4 溶接開先 5 溶接部 11 加熱手段 12 保温材 20 冷却装置 21 駆動手段 22 冷却水供給管 22a 給水穴 23 スプレーノズル 23a ノズルシャフト 23b ノズル本体 23c,23d 散水板 23e 取付ねじ 23f 中空穴 24 給水手段 24a 給水系 24b 給水管 24c 制御弁 24d 給水口 24e 給水管 24f 制御弁 24g 溶接用給水口 24h シール部材 25 サドル部材 25a 貫通穴 26 スイベル本体 26a 給水プレナム部 27 モータ取付板 27a 貫通穴 27b 吊り耳 28 駆動源 28a 駆動軸 29 締結ボルト 30 軸受け 31 ギヤ機構 32 バンド
フロントページの続き (72)発明者 中村 巧 神奈川県横浜市磯子区新中原町1番地 石川島播磨重工業株式会社 横浜第一工 場内 (56)参考文献 特開 平6−179093(JP,A) 特開 昭58−48638(JP,A) 特開 平4−136124(JP,A) 特開 平1−165724(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21D 9/00 - 9/44 C21D 9/50 B23K 31/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 母管(1)と接続状態に管台(3)を溶
    接してなる配管分岐部の内面の残留応力を改善する方法
    であって、母管及び管台の内部に気体を介在させた状態
    で管台近傍の母管を150ないし300℃の温度まで加
    熱する工程と、加熱部分の熱を管台に伝達させて配管分
    岐部の温度を均一化状態とする工程と、管台の管穴(3
    b)から母管の内部にスプレーノズル(23)の先端を
    挿入して冷却水をスプレーノズルの基部に向けて噴出す
    るとともにスプレーノズルを回転させて配管分岐部の内
    面を環状に冷却する工程と、配管分岐部の管壁における
    内外方向の温度差に基づき降伏点を越える応力を発生さ
    せる工程と、管壁内外の温度差の消滅により配管分岐部
    の内面に圧縮方向の残留応力を付与する工程とを有する
    ことを特徴とする配管分岐部の残留応力改善方法。
  2. 【請求項2】 配管分岐部の内面の残留応力改善時に、
    該内面を冷却する装置であって、母管(1)と接続状態
    に配される管台(3)の端部に取り付けられる駆動手段
    (21)と、該駆動手段によって回転させられ母管の内
    部に挿入される冷却水供給管(22)と、該冷却水供給
    管の先端に配され冷却水を基部に向けて噴出するスプレ
    ーノズル(23)と、冷却水供給管に接続され冷却水を
    供給する給水手段(24)とを具備することを特徴とす
    る配管分岐部の残留応力改善用冷却装置。
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