JP3490909B2 - 光電変換装置とその製造方法 - Google Patents
光電変換装置とその製造方法Info
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Description
される光電変換装置に関し、特に薄膜型の半導体光電変
換装置の改善に関するものである。
は、その基本的構造として、基板上に積層された第1電
極層、半導体膜からなる光電変換層、および第2電極層
を含んでいる。したがって、薄膜型光電変換装置におい
て高い光電変換効率を得るためには、薄い半導体膜から
なる光電変換層内で効率よく光を吸収させて電気エネル
ギに変換しなければならない。
電変換装置においては、光電変換層内に入射した光を拡
散させてその中に閉じ込めること(光閉じ込め効果)に
よって光電変換効率が高められている。このような光閉
じ込め効果を生じさせるためには、たとえば、微細な凹
凸を含む表面テクスチャを有しかつ透明導電性の酸化ス
ズ(SnO2 )などからなる電極層が、ガラス基板上に
形成される(たとえば、特開平8−18084または特
開平7−115216参照)。光電変換装置に入射した
光は、電極層の表面テクスチャによって散乱させられ
て、半導体光電変換層内に閉じ込められる。すなわち、
光電変換装置に入射した光のほとんどが半導体層内で効
率的に吸収されて電気エネルギに変換され、高い短絡電
流密度を得ることができる。
チャを有する透明導電性酸化物の電極層は、一般にスパ
ッタリング法やCVD法などにおいて堆積条件を制御す
ることによって形成される。しかし、十分な光閉じ込め
効果を生じさせる高低差の凹凸を含む表面テクスチャを
有する透明電極層をスパッタリング法やCVD法で形成
することは容易ではない。
十分な光閉じ込め効果によって高い変換効率を有する薄
膜型光電変換装置を容易にかつ低コストで提供すること
を目的としている。
置は、基板上に形成された第1電極層と半導体光電変換
層と第2電極層とをこの順序で含み、基板と第1電極層
との間において、基板上には複数の溝を含む表面を有す
る電気絶縁体層が設けられ、かつその溝を含む表面上に
光拡散を生じさせるための光拡散層が設けられ、光拡散
層は光拡散を生じさせるに適した微細な凹凸を含む表面
テクスチャを有し、その表面テクスチャを生じさせるの
に適した微粒子を含む樹脂を利用して形成されている。
ンおよび酸化アルミニウムから選択された1つからな
り、0.01〜10μmの範囲内の粒径を有しているこ
とが好ましい。
ル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、およびポリエーテルスルホン樹脂から選択され
た1つであることが好ましい。
ル、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン樹脂およ
びフッ素樹脂から選択された1つからなる樹脂フィル
ム、またはステンレス、アルミニウム、およびめっき鋼
から選択された金属からなることが好ましい。
施の形態による光電変換装置が参考例とともに模式的な
断面図に示されている。なお、本願の各図においては、
図面の明瞭化のために寸法関係が適宜に変更されてお
り、実際の寸法関係を反映してはいない。
電変換装置においては、光拡散を生じさせるために凹凸
表面を有する光拡散層2が透光性の基板1上に形成され
ている。光拡散層2上には、ITO(インジウムスズ酸
化物)からなる透明電極層3が形成されており、好まし
くはさらに導電性のZnOからなる透明層4が積層され
ている。このZnOの透明層4は多重光干渉を生じさせ
て光拡散効果を高めるように作用するとともに、透明電
極の一部としても作用し得る。
して、たとえば非晶質シリコン(a−Si)層が堆積さ
れている。a−Si層5は、たとえば順次に積層された
p型サブ層、i型サブ層、およびn型サブ層(図示せ
ず)を含み得る。
透明層6を介在させて、裏面反射金属電極層7が積層さ
れている。ZnO層6は、金属電極層7からa−Si層
5内に金属原子が拡散することを防止するように作用す
る。また、ZnO層4に類似して、ZnO層6は多重光
干渉を生じさせて、裏面金属電極層7の表面凹凸を含む
下面における光の散乱反射効果を高めるとともに、裏面
電極の一部としても作用し得る。
装置においては、光は透光性の基板1側から入射させら
れることは言うまでもない。透光性基板1としては、ポ
リエステルフィルムのような電気絶縁性樹脂フィルムを
用いることができる。樹脂フィルムの基板1が用いられ
る場合、光電変換装置は軽量化されてその取扱いも簡便
になり、さらにその製造コストも低減され得る。なお、
樹脂フィルム基板1の材料としては、ポリエステルに限
られず、ポリイミド、ポリカーボネート、ポリエーテル
スルホン(PES)樹脂、またはフッ素樹脂なども好ま
しく用いられ得る。また、基板1として、樹脂フィルム
の代わりにガラス板を用いてもよい。
いるように、光拡散層2は、たとえばシリカ(酸化珪
素)の微粒子8を含む光硬化性樹脂を用いて形成され得
る。光硬化性樹脂としては、たとえば紫外線硬化型のア
クリル樹脂を用いることができる。また、光硬化性樹脂
の代わりに、耐熱性に優れたポリイミド系樹脂が用いら
れてもよい。さらに、光拡散層2に含まれる樹脂とし
て、これらの他に、ポリエステル樹脂、シリコーン樹
脂、またはポリエーテルスルホン樹脂なども好ましく用
いられ得る。なお、図2においては、図面の明瞭化のた
めに限られた数の微細シリカ粒子8が示されているが、
実際にはもっと多くの微粒子8が含まれている。
に含まれる微細シリカ粒子8に起因して、光拡散層2の
上表面には微細な凹凸を含む表面テクスチャが形成され
る。光拡散層2の表面凹凸は、その上に順次積層される
他の層3,4,5および6の上表面に伝達される。した
がって、層2〜7の間の相互の界面における入射光の光
拡散による光閉じ込め効果が生じ、それによってa−S
i光電変換層5内における光路長が長くなって、光吸収
効率が高められる。すなわち、光電変換装置の出力電流
密度が増大させられ、光電変換効率が向上させられ得
る。なお、微粒子8のための材料としては、シリカの他
に、酸化チタン(TiO2 )、酸化アルミニウム(Al
2 O3 )、酸化ジルコニウム(ZrO2 )、酸化インジ
ウムスズ(In2 O3 ・SnO2 )、酸化スズ(SnO
2 )またはフッ化マグネシウム(MgF2 )などが用い
られてもよい。
粒径を有することが好ましく、その場合に、光拡散層2
において0.005〜5μmの範囲内の高低差を有する
凹凸を含む表面テクスチャが形成され得る。すなわち、
表面テクスチャは、0.005〜5μmの範囲内の高低
差を有する凹凸を含む場合に、入射光の波長との関係に
おいて最も光散乱に適していることが実験的に確かめら
れている。他方、微粒子8の粒径が0.01μmより小
さいかまたは10μmより大きければ、入射光の散乱が
不十分になるかまたは透過が阻害され、さらには、微粒
子8の凝集が生じて表面凹凸の高低差が不均一になった
りする。
を含む光硬化性アクリル樹脂を基板1上に塗布して紫外
線照射で硬化させることによって形成され得る。樹脂を
基板1上に塗布する方法としては、スピンコート法、デ
ィップコート法、スプレーコート法、バーコート法、ま
たはカーテンコート法などが用いられ得る。なお、アク
リル樹脂としては、より具体的には、アクリル酸、アク
リル酸エステル、アクリルアミド、アクリロニトリル、
メタクリル酸、メタクリル酸エステルなどの単量体を重
合させた重合体が用いられ得る。また、光硬化性樹脂と
して、アクリル樹脂に代えて前述のポリエステル樹脂な
ども用いられ得る。さらに、光硬化性樹脂に代えてポリ
イミド系樹脂が用いられる場合には、昇温されて溶融状
態にあって微粒子8を含む樹脂を基板1上に塗布し、こ
れを冷却固化することによって光拡散層2が形成され
る。光拡散層2が形成された後は、従来の光電変換装置
におけると同様の周知の方法によって、他の層3〜7が
順次に積層され得る。
いるような光電変換装置においては、シリカのような安
価な材料からなる微粒子を含む樹脂を基板1上に塗布し
て硬化させるだけで光拡散層2を形成することができ
る。すなわち、図1および図2の参考例によれば、従来
技術におけるようにスパッタリング法またはCVD法な
どを用いて表面凹凸を含むSnO2 層を形成する場合に
比べて、十分な光閉じ込め効果を有する光電変換装置を
安価かつ簡便に提供することができる。
光電変換装置が示されている。この光電変換装置におい
ては、複数の溝を含む表面を有する電気絶縁体層11
が、金属基板1上に形成されている。絶縁体層11上に
は、表面凹凸を含む光拡散層2、Agからなる裏面反射
金属電極層7、およびZnOからなる透明層6が順次積
層されている。ZnO層6上には、順次に積層されたn
型サブ層、i型サブ層、およびp型サブ層(図示せず)
を含むa−Si光電変換層5が形成されている。Aa−
Si光電変換層5上には、ITOからなる透明電極層3
と、Agからなる櫛形の集電金属電極層12とが積層さ
れている。なお、図3に示されているような光電変換装
置においては、光は櫛形金属電極層12と透明電極層3
を介して光電変換層5内に入射されることは言うまでも
ない。
は、基板1として、樹脂フィルムのみならず、ステンレ
ス(SUS430など)、アルミニウム、またはめっき
鋼などの金属箔を用いることができる。基板1として薄
い金属箔を用いることによっても、光電変換装置が軽量
化されるとともに取扱いが簡便になり、さらに、その製
造コストが低減され得る。絶縁体層11は、たとえばポ
リイミド樹脂で形成され得る。また、絶縁体層11はア
ルミナ(酸化アルミニウム)のように電気絶縁性を有す
る金属酸化物で形成することもでき、アルミナの絶縁体
層11が形成される場合には、基板1としてアルミニウ
ム箔が好ましく用いられ得る。
数の溝を含んでおり、それらの溝の各々はその長手方向
に直交する断面において実質的にV字の形状を有してい
る。図3の一部を拡大した断面図4に示されているよう
に、V字状溝を含む絶縁体層11上には、微粒子8を含
む樹脂層からなる光拡散層2が形成されている。したが
って、この光拡散層2は、絶縁体層11から伝達された
V字状の凹凸に重畳して微粒子8に起因する微細な凹凸
をも含む表面テクスチャを有している。
極層7は光反射層としても作用し、その上表面は光拡散
層2の上表面から伝達された凹凸を含むテクスチャを有
している。すなわち、光拡散層2の上面は、金属電極層
7の上面にテクスチャを形成するための型としての役割
を果たしている。
装置においては、上方から入射する光は透明電極層3を
透過してa−Si光電変換層5において吸収される。a
−Si層5によって吸収されなくてZnO透明層6を透
過した光は金属電極層7の凹凸表面によってほぼ100
%散乱反射される。この散乱反射された光は再びa−S
i光電変換層5内に戻されて、効率的に電気エネルギに
変換される。ここで、金属電極層7の上表面は、絶縁体
層11のV字状溝と光拡散層2に含まれる微粒子8とに
起因する2種類の凹凸を重畳して含んでいるので、高い
光拡散効果を発揮することができ、それによってa−S
i光電変換層5内への光閉じ込め効果が高められる。
0μmの範囲内のピッチで配列されることが好ましく、
各溝は10〜30μmの範囲内の深さと45〜120°
の開口角度を有することが好ましい。そのピッチまたは
深さが10μmより小さいかまたは30μmより大きけ
れば、均一な表面凹凸を得ることができず、十分に光拡
散効果に寄与し得ない。また、開口角度が45°より小
さい場合には絶縁体層11の加工が困難になり、120
°より大きい場合には十分に光拡散効果に寄与し得な
い。
換装置が大型の太陽電池に利用される場合には、溝の開
口角度は45°〜120°の範囲内にあることが望まれ
るが、溝のピッチは0.5〜2mmの範囲内にあっても
よく、各溝の深さは0.3〜2mmの範囲内であっても
よい。また、絶縁体層11上に形成される溝は必ずしも
V字形状断面を有するものに限られず、U字形状や半円
形状などの断面を有していてもよい。
たとえば樹脂層に金型をスタンプすることによって形成
され得る。絶縁体層11がアルミナのような金属酸化物
で形成される場合には、ゾルゲル法が利用され、ゲル状
態の絶縁体層11に金型がスタンプされ得る。
装置が示されている。この図5の光電変換装置は、図3
のものに比べて、絶縁体層11が省略されていることの
みにおいて異なっている。すなわち、図5の光電変換装
置においては、基板1の平らな表面上に直接に光拡散層
2が形成されている。他方、図5の光電変換装置の一部
を変更して、光拡散層2はV字状の溝が形成された表面
を有する基板1上に形成されてもよい。また、図1の光
電変換装置は、本発明を利用するために、基板1と光拡
散層との間に図3に示された絶縁体層11が挿入される
ように一部変更することも可能である。ただし、この場
合には、絶縁体層11は透光性を有していることが必要
である。さらに、以上で説明されたような光電変換装置
は、太陽電池のみならず、光スイッチや光センサなどの
他の種々の用途にも用いられ得ることは言うまでもな
い。
装置のいくつかの例が、比較例とともに説明される。
された。この参考例1において、基板1として、ポリエ
チレンテレフタレートフィルムが用いられた。基板1上
には、平均粒径0.5μmのシリカ微粒子を含む紫外線
硬化型のアクリル樹脂がロールコーターを用いて塗布さ
れた。このアクリル樹脂塗膜は80℃で5分間熱処理さ
れた後に2分間の紫外線照射によって硬化させられ、こ
れによって、微細な凹凸を含む表面テクスチャを有する
光拡散層2が形成された。光拡散層2上には、透明電極
として、厚さ140nmのITO層3と厚さ50nmの
ZnO層4がスパッタリング法によって順次に堆積され
た。
もとで、プラズマCVD法によって順次に堆積されたp
サブ層、iサブ層、およびnサブ層を含むa−Si光電
変換層5が形成された。これらのpサブ層、iサブ層、
およびnサブ層の厚さは、それぞれ10nm、500n
m、および30nmに設定された。a−Si光電変換層
5上には、裏面電極として、厚さ60nmのZnO層6
と厚さ500nmのAg層7がスパッタリング法によっ
て順次に積層された。
ラシミュレータを用いてAM1.5(標準太陽光スペク
トル)の光を100mW/cm2 の光量で照射したとこ
ろ、光電変換特性として、表2に示されているような短
絡電流密度JSC、開放電圧VOC、フィルファクタF.
F.および変換効率ηが得られた。
された。この実施例1においては、厚さ50nmのステ
ンレス箔の基板1上に、60°の開口角度を有するV字
状の溝を20μmのピッチで複数含むポリイミド樹脂の
絶縁体層11が形成された。この絶縁体層11上には、
ロールコーターの代わりにスプレー法を用いたこと以外
は参考例1の場合と同様にして光拡散層2が形成され
た。光拡散層2上には、裏面電極として、厚さ500n
mのAg層7と厚さ100nmのZnO層6が、順次に
スパッタリング法にて積層された。
およびpサブ層がこの順序で堆積されたこと以外は参考
例1の場合と同じ条件のもとでa−Si光電変換層5が
堆積された。a−Si層5上には、厚さ60nmのIT
O透明電極層3と厚さ500nmのAg櫛形集電電極が
スパッタリング法にて積層された。こうして得られた実
施例1の光電変換装置の特性が参 考例1の場合と同様に
測定され、その結果も表2に示されている。
された。この実施例2においては、基板1の材料がアル
ミニウムに変更されかつ絶縁体層11の材料がアルミナ
に変更されことのみにおいて実施例1と異なっている。
この実施例2による光電変換装置の特性も参考例1の場
合と同様に測定され、その結果も表2に示されている。
た。この参考例2においては、基板1として、厚さ15
0μmのステンレス箔が用いられた。基板1上には、平
均粒径0.3μmのシリカ粒子を含むポリイミド樹脂を
ロールコーターにより塗布することによって、光拡散層
2が形成された。その後、光拡散層2上には、実施例1
の場合と同じ条件のもとに他の層6,5,3および12
が順次形成された。こうして得られた参考例2の光電変
換装置の特性も参考例1の場合と同様に測定され、その
結果も表2に示されている。
された。この参考例3においては、基板1の材料がコー
ニング社製7059のガラス板に変更されたことのみに
おいて参考例1と異なっている。この参考例3の光電変
換装置の特性も参考例1の場合と同様に測定され、その
結果も表2に示されている。
た。この比較例1においては、ガラス基板上に表面テク
スチャを有するSnO2 層が形成され、そのSnO2 層
上には、他の層3〜7が参考例1の場合と同じ条件のも
とに堆積された。こうして得られた比較例1の光電変換
装置の特性も参考例1の場合と同様に測定され、その結
果も表2に示されている。
た。この比較例2においては、コーニング社製7059
のガラス板が基板として用いられた。そして、そのガラ
ス基板の平坦な上表面上に直接に他の層3〜7が参考例
1の場合と同じ条件のもとに堆積された。こうして得ら
れた比較例2の光電変換装置の特性も参考例1の場合と
同様に測定され、その結果も表2に示されている。
閉じ込め効果によって高い変換効率を有する薄膜型光電
変換装置を容易にかつ低コストで提供することができ
る。
を模式的に示す断面図である。
式的に示す断面図である。
装置を模式的に示す断面図である。
電層、5 半導体光電変換層、6 透明導電層、7 金
属電極層、8 微粒子、11 電気絶縁体層、12 櫛
形金属電極。
Claims (11)
- 【請求項1】 基板上に形成された第1電極層と半導体
光電変換層と第2電極層とをこの順序で含み、 前記基板と前記第1電極層との間において、前記基板上
には複数の溝を含む表面を有する電気絶縁体層が設けら
れ、かつ光拡散を生じさせるための光拡散層が前記溝を
含む表面上に設けられており、 前記光拡散層は前記光拡散を生じさせるに適した微細な
凹凸を含む表面テクスチャを有し、その表面テクスチャ
を生じさせるのに適した微粒子を含む樹脂を利用して形
成されていることを特徴とする光電変換装置。 - 【請求項2】 前記微粒子は酸化珪素、酸化チタン、酸
化アルミニウム、および酸化ジルコニウムから選択され
た1つからなり、0.01〜10μmの範囲内の粒径を
有していることを特徴とする請求項1に記載の光電変換
装置。 - 【請求項3】 前記光拡散層に含まれる樹脂は、アクリ
ル樹脂、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、シリコー
ン樹脂、およびポリエーテルスルホン樹脂から選択され
た1つであることを特徴とする請求項1または2に記載
の光電変換装置。 - 【請求項4】 前記基板は電気絶縁性樹脂フィルムまた
はガラスからなる請求項1から3のいずれかの項に記載
の光電変換装置。 - 【請求項5】 前記基板の樹脂フィルムはポリイミド樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリエ
ーテルスルホン樹脂、およびフッ素樹脂から選択された
1つからなることを特徴とする請求項4に記載の光電変
換装置。 - 【請求項6】 前記基板は金属からなることを特徴とす
る請求項1から3のいずれかの項に記載の光電変換装
置。 - 【請求項7】 前記基板はステンレス、アルミニウム、
およびめっき鋼から選択された1つで形成されているこ
とを特徴とする請求項6に記載の光電変換装置。 - 【請求項8】 前記電気絶縁体層はポリイミド樹脂また
は酸化アルミニウムからなる請求項1から7のいずれか
に記載の光電変換装置。 - 【請求項9】 前記複数の溝は10〜30μmの範囲内
のピッチで配置され、各溝はその長手方向に直交する断
面においてV字形状を有し、10〜30μmの範囲内の
深さと45〜120°の範囲内の開口角を有している請
求項1から8のいずれかに記載の光電変換装置。 - 【請求項10】 請求項1から9のいずれかに記載の光
電変換装置の製造方法であって、 前記複数の溝を含む表面を有する前記絶縁体層を前記基
板上に形成し、 前記微粒子を含む光硬化性樹脂を前記絶縁体層上に塗布
し、 前記光硬化性樹脂に光を照射して硬化させることによっ
て前記微細な凹凸を含む表面テクスチャを有する前記光
拡散層を形成し、 前記光拡散層上に、前記第1電極層、前記半導体光電変
換層および前記第2電極層を順次積層するステップを含
むことを特徴とする製造方法。 - 【請求項11】 請求項1から9のいずれかに記載のの
光電変換装置の製造方法であって、 前記複数の溝を含む表面を有する前記絶縁体層を前記基
板上に形成し、 前記微粒子を含みかつ溶融状態の前記ポリイミド系樹脂
を前記絶縁体層上に塗布し、 前記溶融状態のポリイミド系樹脂を冷却凝固させること
によって前記光拡散層を形成し、 前記光拡散層上に、第1電極層、前記半導体光電変換
層、および前記第2電極層を順次積層するステップを含
むことを特徴とする製造方法。
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