JP3489881B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents

ファクシミリ装置

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JP3489881B2 JP23603994A JP23603994A JP3489881B2 JP 3489881 B2 JP3489881 B2 JP 3489881B2 JP 23603994 A JP23603994 A JP 23603994A JP 23603994 A JP23603994 A JP 23603994A JP 3489881 B2 JP3489881 B2 JP 3489881B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿から読み取った画
像や通信先から受信した画像を用紙に記録出力するファ
クシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置の画像記録部には、感
熱紙に画像記録する感熱記録方式のものがよく採用され
ている。しかし、感熱紙は、熱や摩擦あるいは薬品など
によって、変色する性質があるので、記録画像の保存に
は、不向きである。
【0003】一方、電子写真記録方式の画像記録部を備
えたファクシミリ装置がある。この方式の場合、普通紙
に画像記録するので、記録画像の保存に好適である。し
かし、この方式の画像記録部は、機器構成が複雑でコス
トが高いという欠点がある。
【0004】ところで、近年、パーソナルコンピュータ
(以下、パソコンと略す。)が広く普及している。パソ
コンは、通常、プリンタなどの入出力装置が接続され、
コンピュータシステムとして利用されている。
【0005】このようなパソコン用のプリンタの場合、
普通紙に情報記録できるものが、非常に安価であり、よ
く利用されている。従って、このようなプリンタをファ
クシミリ装置で使用できれば好都合である。しかし、従
来は、パソコン用のプリンタを接続できるファクシミリ
装置は無かった。
【0006】このため、普通紙に画像記録する場合、ユ
ーザは、高価なファクシミリ装置を購入しなくてはなら
ず、経費がかかっていた。
【0007】一方、ファクシミリ装置に、パソコン用の
プリンタを接続することを考えた場合、次のような2つ
の大きな問題がある。
【0008】1つは、ファクシミリ画像の画素密度と、
プリンタで情報記録する際の画素密度とが異なるため、
ファクシミリ装置の画情報をそのままプリンタで記録す
ると、画像サイズが元の原稿サイズと違ってしまうこと
である。
【0009】もう1つは、ファクシミリ装置の画情報
は、原稿画像を横方向に1ラインずつ走査して読み取っ
たものである。これに対して、通常のプリンタは、縦方
向に一定ドット数同時記録する印字ヘッドを横方向に移
動させながら、文字や画像を記録する。例えば、文字フ
ォントが24×24ドットのプリンタの場合、縦方向に
24ドットという一定幅で横方向に順次記録する。従っ
て、ファクシミリ装置の画情報をそのままプリンタに転
送しても、プリンタで画像記録することができなかっ
た。記録するためには、画情報の主走査方向のデータ列
を副走査方向に並べ変える画情報の直交変換という複雑
な処理が必要になる。従って、ファクシミリ装置に、こ
のような直交変換手段を配設しなければならなくなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来
は、ユーザが、パソコンシステムで使用しているプリン
タを所有していても、ファクシミリ装置で使用すること
ができなかった。このため、普通紙に画像記録する場
合、高価なファクシミリ装置を購入しなければならず、
経費がかかるという問題があった。
【0011】本発明の目的は、ユーザが高い経費をかけ
ることなく、かつ、ファクシミリ装置本体に画情報の直
交交換手段を備えなることなく、汎用品の安価なプリン
タが使用できるようにしてファクシミリ画像を普通紙に
記録出力できるようにすることである。
【0012】
【課題を解決するための手段】このために本願の請求項
1では、ファクシミリ装置に、原稿の画情報を読み取る
画像読取手段と、通信先から画情報を受信する画像受信
手段と、その画像読取手段または画像受信手段により得
た画情報をコンピュータシステムのプリンタ入力用に規
格化されているプリンタをラスタイメージモードに設定
するコマンドを含んだ一定フォーマットのラスタスキャ
ンイメージデータに変換するラスタイメージデータ化手
段と、変換により得たラスタスキャンイメージデータを
入力して記録紙に画像記録するプリンタとを備えるよう
にしている。
【0013】請求項2では、上記読取手段または受信手
段により得た画情報を上記プリンタの画像記録密度に等
しい高い密度に変換する密度変換手段を備え、上記ラス
タイメージデータ化手段は、その密度変換された画情報
をラスタスキャンイメージデータに変換するようにして
いる。
【0014】請求項3では、上記密度変換手段は、元の
画情報の各画素を一定のルールで重複配列することによ
り高い密度に密度変換し、かつ、当該密度変換された画
情報に基づきプリンタ装置で記録紙に画像記録した際に
所望のサイズの画像が形成されるように密度変換するよ
うにしている。
【0015】
【作用】請求項1では、ラスタスキャンイメージデータ
を入力して情報記録するタイプのプリンタを利用して、
ファクシミリ画像を記録することができる。
【0016】近年、MS−Windowsのように、画
面表示する情報をラスタスキャンイメージデータのデー
タ形式で取り扱うOS(オペレーティングシステム)が
普及している。このようなOSに対応したプリンタは、
画情報の主走査方向のデータ列を副走査方向に並べ変え
る画情報の直交変換手段を内蔵しているため、ラスタス
キャンイメージデータを入力して、情報記録する機能を
有している。
【0017】このようなプリンタは、汎用品なので安価
である。また、このようなプリンタを利用することによ
り、ファクシミリ装置本体側に、上記直交変換手段を配
設しなくても済む。このため、装置コストを低減するこ
とができる。
【0018】これにより、ユーザは、高い経費をかけず
に、ファクシミリ画像を普通紙に記録出力できるように
なる。
【0019】請求項2では、画情報をプリンタの画像記
録密度に等しい高い密度に変換した後、画像記録するよ
うにしたので、元の原稿サイズと同一サイズの記録画像
をプリンタで記録出力することができる。
【0020】請求項3では、元の画情報の各画素を単に
重複配列させることにより高密度に所望の変換率で変換
するようにしたので、処理手段が簡単になる。
【0021】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら、本発明の実
施例を詳細に説明する。
【0022】図1は、本発明の第1の実施例に係るファ
クシミリ通信システムのブロック構成図を示したもので
ある。図において、ファクシミリ装置1には、電話回線
2とプリンタ3とが接続されている。ファクシミリ装置
1には、例えば、プリンタ3を接続するためのコネクタ
が配設されており、ユーザがプリンタ3を任意に付け外
しできるようになっている。
【0023】ファクシミリ装置1内において、スキャナ
101は、原稿画像を読み取る画像読取手段である。プ
リンタインタフェース部102は、プリンタ3に各種デ
ータを送出するものである。このプリンタインタフェー
ス部102は、イニシャライズ手段102aとラスタイ
メージデータ化手段102bとを有している。イニシャ
ライズ手段102aは、プリンタ3にコマンドデータを
送出してモード設定するものである。ラスタイメージデ
ータ化手段102bは、ファクシミリ画像の画情報をラ
スタスキャンイメージデータの一定フォーマットに変換
するものである。
【0024】符号化復号化部103は、所定の符号化方
式により画情報をデータ圧縮したり圧縮データから元の
画情報を復元したりするものである。画像メモリ104
は、画情報を格納するものである。
【0025】G3FAXモデム105は、グループ3
(G3)規格の通信手順でファクシミリ通信を実行する
ものである。網制御部106は、発着信の際に所定の回
線制御を実行するものである。この網制御部106とG
3FAXモデム105は、通信先から画情報を受信する
画像受信手段を構成している。
【0026】操作表示部107は、ユーザが各種操作を
実行したり、装置が動作状態などを表示するものであ
る。システム制御部108は、上記各部を監視制御する
マイクロコンピュータである。システムバス109は、
以上の各部を接続する信号ラインである。
【0027】プリンタ3は、ファクシミリ装置1とセン
トロニクスインタフェースで接続されている。このプリ
ンタ3は、MS−WindowsのOSに対応したもの
で、ラスタイメージ記録手段3aを有している。このラ
スタイメージ記録手段3aは、ラスタスキャンイメージ
データを入力して用紙に情報記録するものである。この
ラスタスキャンイメージデータのデータフォーマット
は、上記OSでプリンタ入力用に規格化されている。プ
リンタ3の記録密度は、例えば、360dpi(dot
per inch)である。
【0028】以上の構成で、本実施例のファクシミリ装
置1は、既知技術により他のファクシミリ装置と通信し
て、通信相手先から画情報を受信する。この場合、受信
する画情報の解像度は、例えば「スタンダード」と「デ
ィーテル」と「セミスーパーファイン」の3種類のケー
スがある。3種類とも、主走査方向の解像度は、8ドッ
ト/mmである。副走査方向の解像度は、「スタンダー
ド」が、3.85ドット/mm、「ディーテル」が7.
7ドット/mm、そして「セミスーパーファイン」が1
5.4/mmである。
【0029】受信したこのような画情報は、必要に応じ
て画像メモリ104に一時格納される。
【0030】次に、受信した画情報を記録出力する場
合、図2(a)に示すように、プリンタインタフェース
部102内のイニシャライズ手段102aが、まずプリ
ンタ3に対して所定の設定コマンドを送出する。一般
に、プリンタ3に送出するコマンドには、ラスタイメー
ジモードの設定、圧縮モードの設定と解除、ラスター解
像度の設定、ページマージンの設定、およびページモー
ドの設定などがある。ここでは、例えば、ラスタイメー
ジモードの設定コマンドを送出する。
【0031】次に、同図(b)に示すように、ラスタイ
メージデータ化手段102bは、受信した画情報を入力
し、画情報を順次ラスタスキャンイメージデータに変換
してプリンタ3に出力する。
【0032】図3は、「スタンダード」の解像度のA4
サイズの画情報をプリンタ3に送出する場合の送出デー
タの一例を示している。すなわち、図中の英数字は16
進表記のコード情報を示しており、最初の3バイト「1
B」「28」「41」は、プリンタ3をラスタイメージ
モードに設定するコマンドである。次の2バイト「B
9」「00」は、後に続くデータのバイト数、217バ
イトを表している。次の1バイト「4B」は、黒色での
記録を指示する色指定である。その後、1ライン分の2
16バイトの画情報が続いている。最後の「OD」は、
CR(Carriage Return)コードであ
り、1ラインの終了を示している。
【0033】プリンタ3には、このようなデータが順次
送出される。
【0034】プリンタ3内では、上記ラスタイメージモ
ードの設定コマンドを受信すると、ラスタイメージ記録
手段3aが起動する。ラスタイメージ記録手段3aは、
その後受信するラスタイメージデータに従って、セット
されている用紙に画像を記録する。一般に、プリンタ
は、縦方向に24ドットというように、一定ドット数同
時記録する印字ヘッドを横方向に移動させながら、文字
や画像を記録する。従って、上の例では、ラスタイメー
ジ記録手段3aは、受信する主走査方向のデータ列を2
4ライン分一時格納した後、副走査方向に24ドットず
つ取り出す、画情報の直交変換を実行しながら、画像記
録することになる。
【0035】これにより、プリンタ3から受信画像が記
録出力される。
【0036】以上のように、本実施例では、ファクシミ
リ装置1に、MS−Windows対応のプリンタ3を
接続し、受信した画情報を所定のラスタスキャンイメー
ジデータに変換して、そのプリンタ3で画像記録するよ
うにしている。
【0037】このようなプリンタ3は、汎用品なので安
価である。また、このようなプリンタ3を利用すること
により、ファクシミリ装置本体側に、主走査方向のデー
タ列を副走査方向に並べ変える画情報の直交変換手段を
備えなくても済む。従って、装置コストを低減すること
ができる。
【0038】これにより、ユーザは、高い経費をかけず
に、ファクシミリ画像を普通紙に記録出力できるように
なる。
【0039】また、本実施例のファクシミリ装置1は、
ユーザが任意にプリンタ3を外付けして使用するように
したので、ファクシミリ装置1内に画像記録部を内蔵し
なくてもよく、装置コストをさらに低減することができ
る。この場合、ユーザは、パソコンシステムで使用して
いる手持ちのプリンタを、ファクシミリ装置1で使用す
ることができる。
【0040】次に、本発明の第2の実施例を説明する。
【0041】本実施例では、図1の構成の上に、図4に
示すようにプリンタインタフェース部102内に、さら
に密度変換手段102cを備えている。密度変換手段1
02cは、画情報の画素密度を変換するものである。
【0042】この構成で、画像記録する場合、前述の実
施例と同様に、まずイニシャライズ手段102aが、プ
リンタ3を所定のモードに設定する。
【0043】次に、図5に示すように、密度変換手段1
02cは、画情報を入力して、その画情報をプリンタ3
の記録密度に等しい高い画素密度に変換する。
【0044】いま、ファクシミリ装置1の画情報が、例
えば、「スタンダード」の解像度でA4サイズのもので
あったとする。この場合、1ラインの画情報は、172
8ビットである。また、プリンタ3の記録密度が、例え
ば、360dpiであったとする。A4サイズの用紙幅
は210mmであるが、一般に、プリンタは、記録動作
の際、用紙の上下左右にある程度のマージンをとって、
その内側の領域に情報記録する。そこで、左右のマージ
ンを少しとることを考慮して、例えば、変換後の1ライ
ンのビット数を2880ビットとする。この場合、36
0dpiの2880ドットは、約203mmであり、用
紙の左右それぞれに約3mmのマージンをとることにな
る。
【0045】そこで、密度変換手段102cは、図6
(a)に示すように、1728ビットの画情報を288
0ビットに変換する。この場合、例えば、1728ビッ
トの画情報の内の予め設定している各ビットを2つずつ
重複配列して2880ビットに変換する。
【0046】一方、上記解像度のA4サイズ1ページ当
たりのライン数は、1143ラインである。A4サイズ
の用紙長さは297mmであるが、上下にマージンをと
ることを考慮して、変換後のライン数を3955ライン
とする。この場合、360dpiの3955ドットは、
約279mmであり、用紙の上下それぞれに約9mmの
マージンをとることになる。
【0047】そこで、プリンタインタフェース部102
は、図6(b)に示すように、1143ラインの画情報
を3955ラインの画情報に変換する。この場合、例え
ば、、1143ラインの画情報の内の予め設定した各ラ
インを3ラインずつ、また他のラインを4ラインずつ、
それぞれ重複配列して、3955ラインの画情報に変換
する。
【0048】このように、一定の画像を表す画情報の画
素数を増やすことは、画素密度を変換することに相当す
る。ラスタイメージデータ化手段102bは、このよう
に、密度変換した画情報をラスタスキャンイメージデー
タに変換してプリンタ3に送出する。
【0049】図7は、プリンタ3に送出される画情報1
ライン分のデータ形式を示している。すなわち、プリン
タ3には、まずラスタイメージモードに設定するコマン
ドが送出される。次に、画情報2880ビットつまり3
60バイトと「黒」画素を示す符号1バイトとの和36
1バイトを表すデータが送出される。その後、その符号
と画情報とが送出され、最後にCRコードが送出され
る。
【0050】このようにして、プリンタ3によりファク
シミリ画像が記録される。この場合、プリンタ3には、
その記録密度に応じて密度変換した画情報を送出してい
るので、プリンタ3では、元の原稿サイズと同一サイズ
の画像が記録出力される。
【0051】これにより、ユーザは、元の原稿画像と同
一サイズの画像を得ることができる。
【0052】また、密度変換手段102cでは、元の画
情報の各ビットを一定のルールで重複配列するという簡
単な処理で高密度の画情報に変換するようにしたので、
密度変換手段102cのハードウェアおよびソフトウェ
アを簡単に構成することができる。
【0053】次に、本発明の第3の実施例を説明する。
【0054】本実施例のファクシミリ通信システムは、
図1に示した構成であるが、プリンタインタフェース部
102とプリンタ3とが一部異なっている。すなわち、
本実施例のプリンタインタフェース部102は、図8に
示すように、イニシャライズ手段102aとラスタイメ
ージデータ化手段102bのほかに、さらに密度変換手
段102cとデータ圧縮手段102dを備えている。
【0055】密度変換手段102cは、図4のものと同
一の処理手段である。サーマルヘッド信号入力手段10
2dは、TIFF(Tag Image File F
ormat)のPackBitsという既知の符号化法
により、画情報をデータ圧縮するものである。
【0056】また、本実施例のプリンタ3には、圧縮デ
ータ復元手段3bを備えている。圧縮データ復元手段3
bは、上記符号化方式で圧縮された画情報を復元するも
のである。一般に、MS−Windows対応のプリン
タの場合、このような圧縮データ復元手段3bを備えた
ものが1つの標準品としてメーカより提供されている。
【0057】この構成で、画像記録する場合、前述の実
施例と同様に、まずイニシャライズ手段102aが、プ
リンタ3を所定のモードに設定する。そして、図9に示
すように、密度変換手段102cが、画情報を入力し
て、その画情報をプリンタ3の記録密度に応じた画素密
度に変換する。
【0058】次に、本実施例では、データ圧縮手段10
2dが、その密度変換された画情報をデータ圧縮する。
【0059】上記PackBitsの符号化法では、処
理対象のデータを1バイト単位にチェックし、図10に
示すように、同一データが連続している場合と、異なる
データが続いている場合とに分けて、それぞれの場合
に、その連続バイト数に応じた2バイトの符号を生成す
る。そして、その符号の後に、実際のデータ値を付加す
る。
【0060】いま、例えば、処理する画情報が、図11
(a)に示すように、「0」と「1」とが不規則に出現
する画情報であり、その画情報を1バイト毎に区切った
とき、同図(b)に示すように、同一バイト「00」が
128個連続していたとする。この場合、同図(c)に
示すように、128個連続していることを示す「81」
と、そのデータ値「00」とが、サーマルヘッド信号入
力手段102dにより生成される符号化データとなる。
この場合、元の連続した画情報が2バイトだけに変換さ
れるので、処理モードが「圧縮モード」になる。
【0061】次に、「00」が128個連続した後、
「03」「E0」という2バイト異なるデータがあった
とする。この場合、2個異なるバイトが続いていること
を示す「01」の後に、実際のデータ値「03」「E
0」を付加する。この場合、データ量は削減されないの
で、「非圧縮モード」になる。
【0062】以下、同様のアルゴリズムで、同図(c)
に示すような符号化データが生成される。
【0063】ラスタイメージデータ化手段102bは、
この符号化データをラスタスキャンイメージデータに変
換してプリンタ3に送出する。
【0064】プリンタ3は、そのラスタスキャンイメー
ジデータを入力する。このとき、圧縮データ復元手段3
bは、符号化データを元の画情報に復元する。プリンタ
3は、その復元した画情報を用紙に記録出力する。
【0065】以上のように、本実施例では、ファクシミ
リ装置1は、画情報をデータ圧縮してプリンタ3に送出
し、プリンタ3は、入力した圧縮データを元の画情報に
復元して画像記録するようにしている。
【0066】ファクシミリ装置1とプリンタ3とは、セ
ントロニクス仕様のインタフェースで接続されている。
このインタフェースは、8ビットのバラレル信号でデー
タ転送するものであるが、高速転送しようとしても、仕
様上限度がある。
【0067】しかし、本実施例では、画情報をデータ圧
縮してファクシミリ装置1からプリンタ3に転送するの
で、転送するデータ量が削減され、短時間でデータ転送
することができる。
【0068】また、圧縮データを復元して記録するプリ
ンタが、一般に標準品としてメーカーにより提供されて
るので、価格も安価である。従って、ユーザの経費の負
担も少なくて済む。
【0069】次に、本発明の第4の実施例を説明する。
【0070】本実施例のファクシミリ通信システムは、
図12に示すように、前記実施例の図8の構成の上に、
さらにバッファメモリ102eを備えてる。バッファメ
モリ102eは、プリンタ3に送出するデータを一時格
納するものである。
【0071】この構成で、画像記録する場合、図13に
示すように、密度変換手段102cは、画情報を密度変
換し、データ圧縮手段102dは変換された画情報をデ
ータ圧縮する。さらに、ラスタイメージデータ化手段1
02bは圧縮データをラスタスキャンイメージのデータ
に変換する。
【0072】そして、本実施例では、バッファメモリ1
02eは、ラスタスキャンイメージに変換されたデータ
を一時格納し、プリンタ3の処理速度に応じて格納デー
タを送出する。すなわち、セントロニクス仕様のインタ
フェースには、プリンタ側からホスト装置側に出力され
るビジー信号がある。プリンタは、データ信号の入力が
可能なとき、ビジー信号をオフにし、記録動作中などで
データ信号を入力できないとき、ビジー信号をオンにす
る。密度変換手段102cは、プリンタ3から出力され
るビジー信号がオフになるごとに、格納データを順次出
力する。
【0073】本実施例では、このようにプリンタ3に送
出するデータをバッファメモリ102eで一時格納して
から、プリンタ3に送出するようにしている。
【0074】従って、ファクシミリ装置1から送出する
データに対して、プリンタ3の動作が遅く記録処理が間
に合わない場合には、記録データが、バッファメモリ1
02eに一時格納されて、プリンタ3の記録速度に応じ
て送出される。これより、正しく画像記録することがで
きる。
【0075】次に、本発明の第5の実施例を説明する。
【0076】本実施例のファクシミリ通信システムで
は、図14に示すように、ファクシミリ装置1にサーマ
ルヘッド記録制御部110が配設されているものとす
る。このサーマルヘッド記録制御部110は、本来、サ
ーマルヘッドを記録制御して感熱紙に画像記録するため
のものである。但し、本実施例では、ファクシミリ装置
1に、サーマルヘッドの代りに、プリンタインタフェー
ス部102を配設している。
【0077】また、そのプリンタインタフェース部10
2には、サーマルヘッド信号入力手段102fを備えて
いる。このサーマルヘッド信号入力手段102fは、サ
ーマルヘッド記録制御部110から出力される画情報の
データ信号を入力するものである。
【0078】この構成で、画像記録する場合、図15に
示すように、サーマルヘッド信号入力手段102fは、
サーマルヘッド記録制御部110から各種信号を入力す
る。サーマルヘッド記録制御部110は、データ信号、
クロック信号、ラッチ信号およびストローブ信号を出力
している。
【0079】上記データ信号は、図16(a)に示すよ
うに一定周期のパルス信号であり、画情報を表すもので
ある。クロック信号は、同図(b)に示すように、画情
報の各画素の出力タイミングを示すパルス信号である。
ラッチ信号は、同図(c)に示すように、1ラインの画
情報の終了を示すパルス信号である。ストローブ信号
は、1ラインの発熱体が複数ブロックに分割されている
サーマルヘッドを記録制御する際に、各ブロックの動作
タイミングを指示するパルス信号である。このストロー
ブ信号は、そのブロック数に等しい数だけ出力されてい
る。
【0080】サーマルヘッド信号入力手段102fは、
図16に示した3種の信号を入力して、画情報を読み取
る。密度変換手段102cは、その画情報の画素密度を
前述の各実施例と同様に変換する。ラスタイメージデー
タ化手段102bは、密度変換した画情報をラスタスキ
ャンイメージデータに変換して、プリンタ3に送出す
る。
【0081】そして、プリンタ3は、入力データに従っ
て画像記録する。
【0082】以上のように、本実施例では、ファクシミ
リ装置1がサーマルヘッド記録制御部110を有してい
る場合に、そのサーマルヘッド記録制御部110から出
力される画情報をプリンタ3に送出する手段を備えるよ
うにしている。
【0083】本実施例のサーマルヘッド記録制御部11
0のような制御部は、感熱記録方式の従来のファクシミ
リ装置に、一般的に配設されている。従って、従来のフ
ァクシミリ装置に、新たな回路を付加するだけで、本実
施例のように、ファクシミリ装置1に外付けしたプリン
タを使用することができるようになる。
【0084】なお、以上の各実施例では、通信先から受
信した受信画像を記録する場合を例にとって説明した
が、スキャナ101で読み取った原稿画像を記録する場
合も、同様の処理を実行すればよい。
【0085】また、プリンタは、よく知られているMS
−Windows対応のもの想定したが、ラスタスキャ
ンイメージデータを記録することができるものであれ
ば、OSの種類に拘らず同様に使用することができる。
また、使用するプリンタは、ラスタスキャンモード専用
のものでもよい。ラスタスキャンモード専用のプリンタ
を使用する場合、プリンタをラスタスキャンモードに設
定する設定動作が不要になることはいうまでもない。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本願の請求項1では、画
情報をコンピュータシステムのプリンタ入力用に規格化
されている一定フォーマットのラスタスキャンイメージ
データに変換して、プリンタで画像記録するようにした
ので、汎用品の安価なプリンタを使用することができる
と共に、ファクシミリ装置本体に画情報の直交変換手段
を備えなくてもよくなるため、ユーザは、高い経費をか
けずに、ファクシミリ画像を普通紙に記録出力できるよ
うになる。
【0087】請求項2では、画情報をプリンタの画像記
録密度に等しい高い密度に変換して、画像記録するよう
にしたので、元の原稿と同一サイズの画像を記録出力す
ることができる。
【0088】請求項3では、画情報の密度変換は、元の
画情報の各画素を一定のルールで単に重複配列すること
により実行するようにしたので、密度変換のための処理
手段が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係るファクシミリ通信
システムのブロック構成図である。
【図2】プリンタへのデータ送出動作の説明図である。
【図3】プリンタに送出するラスタスキャンイメージデ
ータの一例を示す説明図である。
【図4】第2の実施例において図1と異なる部分のブロ
ック構成図である。
【図5】その実施例におけるプリンタへのデータ送出動
作の説明図である。
【図6】画情報の画素密度変換処理の説明図である。
【図7】上記実施例においてプリンタに送出するラスタ
スキャンイメージデータの一例を示す説明図である。
【図8】第3の実施例において図1と異なる部分のブロ
ック構成図である。
【図9】その実施例におけるプリンタへのデータ送出動
作の説明図である。
【図10】PackBitsの符号化法における生成コ
ードの説明図である。
【図11】符号化処理の一例を示す説明図である。
【図12】第4の実施例において図1と異なる部分のブ
ロック構成図である。
【図13】その実施例におけるプリンタへのデータ送出
動作の説明図である。
【図14】第5の実施例において図1と異なる部分のブ
ロック構成図である。
【図15】その実施例におけるプリンタへのデータ送出
動作の説明図である。
【図16】サーマルヘッド記録制御部の出力信号のタイ
ムチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置 2 電話回線 3 プリンタ 3a ラスタイメージ記録手段 3b 圧縮データ復元手段 101 スキャナ 102 プリンタインタフェース部 102a イニシャライズ手段 102b ラスタイメージデータ化手段 102c 密度変換手段 102d データ圧縮手段 102e バッファメモリ 102f サーマルヘッド信号入力手段 103 符号化復号化部 104 画像メモリ 105 G3FAXモデム 106 網制御部 107 操作表示部 108 システム制御部 109 システムバス 110 サーマルヘッド記録制御部 ・MS−WINDOWSは米国マイクロソフト社の商標
です。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/387 101

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セットされた原稿の画情報を読み取る画
    像読取手段と、 通信先から画情報を受信する画像受信手段と、 上記画像読取手段または上記画像受信手段により得た画
    情報をコンピュータシステムのプリンタ入力用に規格化
    されている前記プリンタをラスタイメージモードに設定
    するコマンドを含んだ一定フォーマットのラスタスキャ
    ンイメージデータに変換するラスタイメージデータ化手
    段と、 上記ラスタスキャンイメージデータを入力して記録紙に
    画像記録するプリンタ装置とを備えていることを特徴と
    するファクシミリ装置。
  2. 【請求項2】 上記画像読取手段または上記画像受信手
    段により得た画情報を上記プリンタ装置の画像記録密度
    に等しい高い密度に変換する密度変換手段を備えると共
    に、上記ラスタイメージデータ化手段は、その密度変換
    された画情報を上記ラスタスキャンイメージデータに変
    換する手段であることを特徴とする請求項1記載のファ
    クシミリ装置。
  3. 【請求項3】 上記密度変換手段は、元の画情報の各画
    素を一定のルールで重複配列することにより高い密度に
    密度変換し、かつ、当該密度変換された画情報に基づき
    前記プリンタ装置で記録紙に画像記録した際に所望のサ
    イズの画像が形成されるように密度変換する手段である
    ことを特徴とする請求項1記載のファクシミリ装置。
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