JP3489770B2 - 焼結原料の造粒方法及びそれに用いる分級装置 - Google Patents

焼結原料の造粒方法及びそれに用いる分級装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高炉に装入する焼
結鉱の製造時における焼結原料の造粒方法及びこの造粒
方法に使用する分級装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】焼結材料は銘柄が多く、かつ原料の微粉
化が一層進む中にあって、焼結の安定操業及び生産性の
向上のためには、焼結原料を造粒する時の性能の安定及
び向上が不可欠となる。また、焼結機に供給する焼結原
料を混合し造粒する設備としては、大容量処理が可能な
ドラムミキサーが用いられるが、このドラムミキサーは
生産量の変動によってドラムミキサー内の占積率(ドラ
ムミキサーの断面積における焼結原料の占める面積割
合)が変動するので、転動造粒性能が変化して操業変動
の要因となる。
【0003】上記問題を解決するためのものとして、特
開昭59−213432号、特開昭59−199029
号には、ドラムミキサーの出側搬送ラインから該ドラム
ミキサー又は上流側のドラムミキサーの入側へ循環する
量を調整して、ドラムミキサー内における転動造粒に対
し最適な占積率となるよう制御する方法が開示されてい
る。
【0004】また、上記のようにドラムミキサーからの
造粒物を循環させるものであって、造粒効果を向上させ
るものとして、特公昭59−20735号には、ドラム
ミキサー出側に傾斜平板を配置し、造粒物をその傾斜平
板上で流下させることによって分級し、傾斜平板の下方
に配置した搬送機上で生じる粒度分布により形成される
粗粒、細粒の堆積層のうち上層に位置する細粒部を掻き
取り、上流側ドラムミキサーへ循環するといったよう
に、積極的に粗粒のみを焼結機へ供給する方法が開示さ
れている。
【0005】上記のように、搬送機上で造粒物に粒度偏
析が生じるのは、傾斜平板上を流下する造粒物のうち、
粒径の大きいものは傾斜板からの落下時に遠く堆積山の
裾まで転動し、粒径の小さいものは傾斜板の直下で停止
するためである。上記特公昭59−20735号はこの
原理を利用して造粒物の粗粒と細粒を分級している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開昭59−213432号及び特開昭59−1990
29号のものは、焼結機へ供給する造粒物とドラムミキ
サーへ循環させる造粒物とを量的に分配するのみであ
り、粗粒と細粒とを分配する方法について明確に示して
いない。また、これらの方法では、上述のように量的に
造粒物を分配して循環させるので、ドラムミキサーに供
給される原料中に、焼結機へ分配されるべき粗粒が何度
もドラムミキサーに戻されるといったこととなり、効率
が悪い。
【0007】また、上記の特公昭59−20735号で
は、搬送機上の造粒物の堆積層における上層部に堆積す
る細粒を、搬送下流側の上層部に配置した掻取装置によ
り掻き取るのであるが、この方法は、仮に掻き取り深さ
を一定とすると、堆積層の厚みが、厚ければ下層に堆積
する粗粒までも掻き取ってしまうこととなり、反対に薄
ければ上層に堆積する細粒をも掻き取らなかったりする
といった不具合が生じる。従って、このような方法で確
実に分級効率を向上させるには、搬送機上の堆積層の厚
みと掻き取り深さとの関係が常に一定に保たれるように
造粒物の排出量を制御したり、造粒物の堆積層の厚みに
応じて掻き取り深さを制御する必要があるが、この点に
ついては、上記特公昭59−20735号には何ら明示
されていない。また、上記方法では、傾斜平板によって
堆積層の表面を平坦に均すようになっているが、このよ
うにドラムミキサーから排出した造粒物に外力が加わる
と擬似粒子が崩壊してしまう虞がある。
【0008】また、装置面に関しては、傾斜平板や掻取
装置へ造粒物が付着することを防止する必要が生じ、そ
のための部材等を設けることはコストの増加を招く虞が
ある。また、上述したように搬送機上での造粒物の堆積
層の厚みや掻取装置の掻き取り深さに関する管理が不十
分であると分級性能が維持できないといった問題があ
る。さらには、上流側ドラムミキサーへ循環させた場
合、造粒原理が転動造粒であり、核となる比較的粗粒の
原料に微細な原料が付着して擬似粒子を構成することか
ら、原料の配合は、それに見合う核粒子となる原料と微
細な原料とを適正な比率で配合する必要がある。
【0009】また、造粒する焼結原料を配合してドラム
ミキサーへ入れ、適正な造粒物のみを焼結機へ供給する
ことが望ましいのではあるが、特公昭59−20735
号のようにドラムミキサーを出た後の原料を分級して細
粒のみ上流側ドラムミキサーへ循環させるものでは、ド
ラムミキサー内の占積率が上昇する影響により造粒性能
は多少好転はするものの、ドラムミキサー内で核粒子不
足の状態で混合及び転動造粒されるという一過性の造粒
プロセスであるから、その程度では満足できるものでは
ない。
【0010】本発明は、上記の問題を解決するためのも
のであり、ドラムミキサーから排出された造粒物のう
ち、粗粒と細粒とを適正に分級することができ、さら
に、粗粒については焼結機へ搬送し、細粒については確
実に効率よく造粒することができる焼結原料の造粒方法
及びそれに用いる分級装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、上流側造粒機から排出した造粒物を堆
積させ、この堆積山で生じる粒度分布を利用して細粒と
粗粒とに分級し、粗粒は焼結機へ搬送し、細粒はねっか
処理又は混合攪拌処理を行った後に造粒し、再度上流側
造粒機の排出端部に循環させることとしている。このよ
うにすることで、効率よく造粒物を分級でき、かつ、そ
のうちの細粒は強固な粗粒とすることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の焼結原料の造粒方法は、
焼結原料を造粒する方法であって、焼結原料を上流側造
粒機で混合し造粒した後、該造粒機の排出口から排出し
た造粒物を細粒と粗粒に分級し、粗粒は焼結機へ搬送
し、細粒は、湿潤状態で外力を加えて練り合わせるねっ
か処理又は高速回転する撹拌羽根により混合撹拌する
合攪拌処理を行った後に造粒し、再度前記上流側造粒機
の排出端部に循環させるようにしたものである
【0013】本発明方法によれば、分級して取り出した
細粒にねっか処理又は混合攪拌処理を施すことで機械的
に高いエネルギーを与え、続いて、転動造粒すること
で、造粒物は強固な粗粒を造粒することが可能となる。
また、循環した造粒物は、分級装置に戻すと上流側造粒
機から排出する造粒物と循環した造粒物とが衝突して粒
子が崩壊してしまう虞があることから、上流側造粒機の
排出端部に戻すようにした。これにより、循環した造粒
物と上流側造粒機にて造粒した造粒物とは、互いに排出
軌跡を乱すことなく分級装置へと送られ、適正に分級さ
れる。また、粗粒を焼結機へ搬送する経路上で秤量して
細粒の循環量を調整すれば、焼結機への粗粒供給量を確
実に調整することができる。
【0014】本発明の分級装置は、以下に示すような構
成であり、まずその分級原理を説明する。図8(a)
(b)に示すように、上流側造粒機であるドラムミキサ
ーDから排出される造粒物の排出軌跡は、地上方向へ自
由落下する速度成分Vyと、ドラムミキサーDの回転軸
方向へ排出する速度成分Vzと、ドラムミキサーDの内
部に形成された傾斜面を転動落下する半径方向の速度成
分Vrとを有している。そして、排出された造粒物によ
る堆積山は、細粒がその内部に堆積し、粗粒が外表面を
転動する粒度分布が生じる。
【0015】図9は、ドラムミキサーDから排出された
造粒物が堆積山Mを形成し、細粒及び粗粒が定常的に分
級されている時の粒度分布を示している。造粒物は定常
的な流れとして堆積山Mの外表面で粗粒が転動し、ま
た、堆積山Mの内部には初期に堆積した造粒物が残留す
る。そこで、まず、堆積山Mの外表面を粗粒が転動する
ことから、堆積山Mの一方側にのみ粗粒が転動するよう
にドラムミキサーDの排出口の下方位置にその上端が位
置し、かつ、造粒物を堆積させた際の安息角よりも大き
な角度をもって傾斜させたガイド板Gを設けた。これに
より、造粒物の定常的な流れを、堆積山Mの粗粒側表面
と、細粒側のガイド板Gから細粒の排出口までの最短通
路とに分けることができ、そして、堆積山Mの形状に沿
って外表面の一方向側に転動する粗粒を取り出せば、効
率よく粗粒のみを取り出せ、一方、堆積山Mの粗粒側と
反対側及び内部に堆積する造粒物を取り出せば、効率よ
く細粒のみを取り出すことができるのである。
【0016】本発明の分級装置は上記したような原理を
利用したものであり、本発明の第1の分級装置は、上流
側造粒機の排出口の下方位置にその上端が位置し、かつ
造粒物を堆積させた際の安息角よりも大きな角度をもっ
て傾斜させたガイド板と、排出され、堆積された造粒物
のうち内部に堆積される細粒を順次下方に移動させるよ
うに造粒物の排出位置を挟んでガイド板と対向し、該ガ
イド板側に下方を傾斜させて設けた細粒側傾斜板と、排
出され、堆積された造粒物のうちの外表面を転動する
粒を順次下方に転動させるように前記細粒側傾斜板の上
を当接させ、前記細粒側傾斜板の上端から反対側へ傾
斜した粗粒側傾斜板と、ガイド板と細粒側傾斜板により
導かれる細粒を掻き取る掻取機構とを有したものであ
る。
【0017】上記第1の分級装置では、堆積山の内部の
細粒はガイド板と、細粒側傾斜板によって順次下方に導
かれる。そして、細粒側傾斜板とガイド板に案内された
細粒は掻取機構により掻き取られる。一方、粗粒側傾斜
板は、その傾斜面が粗粒の転動する堆積山の外表面の表
層下に位置しているので、粗粒は粗粒側傾斜板上を堆積
山から速やかに転動する。この時、粗粒は、堆積山斜面
を転動するので造粒効果が促進される。ただし、図9に
示すように、堆積山Mの内部の粗粒及び細粒側傾斜板
は、設けなくても分級が可能である。
【0018】また、第2の分級装置は、上記第1の分級
装置の細粒側及び粗粒側傾斜板、掻取機構に代えて、ガ
イド板の下方に水平配置するベルトコンベアーと、この
ベルトコンベアーの先端がガイド板により案内される部
分と反対側の堆積山の裾部よりも内側に位置するように
該ベルトコンベアーの先端位置を調整する位置調整装置
とを備えたものである。また、第3の分級装置では、上
記第2の分級装置におけるベルトコンベアーの先端位置
の設定を角度調整装置によって行うものである。
【0019】これら、第2、第3の分級装置では、堆積
山の表層部を転動する粗粒は、先端の位置を調整された
ベルトコンベアーの先端から取り出され、また、堆積山
の内部に位置する細粒は、ベルトコンベアーの駆動によ
ってその基端から取り出される。
【0020】また、第4の分級装置は、上流側造粒機か
ら排出された造粒物を堆積させるリング状の回転板と、
この回転板の回転中心上に平面から見た場合に該回転板
の中心開口を覆うべく固定配置された円錐状部材とを備
え、この円錐状部材は、その裾部全周を回転板から離間
させて該回転板の中心開口に連通する隙間部を形成し、
この隙間部へと細粒を導く掻取部材を設けたものであ
る。
【0021】上記構成の第4の分級装置では、造粒物
は、リング状の回転板に排出され、円錐状部材を内包し
た状態で堆積山を形成する。円錐状部材は、固定配置さ
れているので、堆積山の内部に位置する細粒は円錐状部
材の隙間部から取り出される。一方、堆積山の外表面に
位置する粗粒は、回転板の周端部から取り出される。
【0022】また、第5の分級装置は、上流側造粒機
排出口の下方位置に配置した一方側壁と、この一方側壁
と対向する側壁と、一方側壁の下部に構成される排出口
と、対向する側壁の下部に構成される排出口と、で形成
されたホッパーと、両排出口に設けた切出手段とを備え
たものである。
【0023】上記構成の第5の分級装置では、細粒はホ
ッパーの一方側壁の下部に構成される排出口から取り出
され、また、粗粒は、この一方側壁と対向する側壁の
部に構成された排出口から取り出される。
【0024】 また、第6の分級装置は、上流側造粒機
の排出口の下方位置に配置した一方側壁と、この一方側
壁と対向し、その上端が該一方側壁の上端の高さより低
くされた側壁と、一方側壁と前記対向する側壁の下部に
構成される排出口と、で形成されたホッパーと、このホ
ッパーの対向する側壁を乗り越えて溢れ出した粗粒を案
内するシュートと、ホッパー内の細粒を切り出す切出手
段とを備えたものである。
【0025】 上記構成の第6の分級装置では、細粒は
ホッパーにおける一方側壁と、この一方側壁に対向する
側壁の下部に構成された排出口から取り出され、堆積山
の外表面を転動する粗粒はホッパーにおける一方側壁と
対向し、該一方側壁の上端より高さを低くした側壁を乗
り越えた後、シュートを介して取り出される。
【0026】
【実施例】以下に、本発明についての実施例を図1〜図
7を参照して説明する。図1は本発明の造粒方法を説明
するための図である。図2は本発明の第1の分級装置の
概略構成を示す図である。図3は本発明の第2の分級装
置の概略構成を示す図である。図4は本発明の第3の分
級装置の概略構成を示す図である。図5は本発明の第4
の分級装置の概略構成を示す図である。図6は本発明の
第5の分級装置の概略構成を示す図である。図7は本発
明の第6の分級装置の概略構成を示す図である。
【0027】本発明の焼結原料の造粒方法は、図1に示
すような造粒設備1に適用される。まず、原料槽2から
切り出された焼結原料は第1、第2ドラムミキサー3,
4にて転動造粒された後、分級装置5で粗粒と細粒に分
級される。そして、分級装置5で分級された造粒物のう
ち、粗粒は、ベルトコンベアー6により焼結機7へと搬
送され焼結鉱となされる。一方、細粒は、ねっか処理部
又は混合攪拌処理部8を通過させた後、第3ドラムミキ
サー9にて転動造粒し、再度第2ドラムミキサー4の排
出端部に循環する。また、造粒設備1は、焼結生産量が
粗粒で賄えるように細粒の循環量を制御するための秤量
装置10を、焼結機7への搬送経路上に配している。こ
の秤量装置10により、焼結生産量を粗粒搬送量で調
べ、粗粒搬送量に応じて細粒の循環量を調整することが
でき、生産ロスがなく、焼結機7への造粒物の供給量が
確実にコントロールすることができる。
【0028】上記の手順において、分級装置5で分級さ
れた細粒は、所定の造粒径に造粒されるべく、湿潤状態
で外力を加えて細粒を練り合わせるねっか処理部8、又
は高速回転する攪拌羽根により細粒を混合攪拌する混合
攪拌処理部8を経た後、第3ドラムミキサー9で再度造
粒することにより、その殆どが適度な粒子径の粗粒に造
粒されて第2ドラムミキサー4の排出端部に戻される。
本発明において第3ドラムミキサー9から排出された造
粒物を第2ドラムミキサー4の排出端部に戻すのは、第
2ドラムミキサー4から排出される造粒物の排出軌跡を
乱すことなく分級装置5に導くためである。このように
処理することにより、生産性が向上する。
【0029】上記造粒方法に用いる本発明の分級装置5
は、特に限定されるものではないが、以下に説明する第
1〜第6の分級装置のように様々な構成のものを採用す
ることにより、安定して粗粒のみを焼結機7に供給でき
る。図2は本発明の第1の分級装置11を示したもの
で、次のような構成である。12は傾斜状に立設したガ
イド板であり、その上端は第2ドラムミキサー4の排出
口の下方に位置し、粗粒が細粒側に流入しないようにす
るものである。従って、このガイド板の傾斜角度は、第
2ドラムミキサー4から排出された造粒物を堆積させた
際の安息角θよりも大きな傾斜となるような角度であ
る。
【0030】13aは第2ドラムミキサー4の排出口下
方に設けた底板14上に配置され、前記ガイド板12と
で第2ドラムミキサー4から排出された造粒物のうちの
細粒を導くと共に、この細粒が順次下方に移動するよう
に作用する細粒側傾斜板、13bは細粒側傾斜板13a
と上端が当接し、下端は該細粒側傾斜板13aの傾斜に
対し反対方向に傾斜すべく配置した粗粒側傾斜板であ
り、粗粒に対して細粒側傾斜板13aと同様の作用を行
う。15はガイド板12と細粒側傾斜板13aによって
導かれた細粒を堆積山から掻き取るべく、その一部を堆
積山内に挿入させた掻取爪であり、例えば、モータ等の
駆動装置16によって回転駆動される。なお、17は掻
取爪15により掻き取った細粒をベルトコンベアー18
に案内するシュート、19は堆積山外表面を転動した粗
粒をベルトコンベア20に案内するシュートである。以
下、第2〜第6の分級装置において共通の部材に関して
は、共通の参照番号を付して図に示し、構成の説明を省
略する。
【0031】上記構成の分級装置11にあっては、第2
ドラムミキサー4から排出された造粒物は、底板14に
設置した細粒側傾斜板13a及び粗粒側傾斜板13b上
に堆積する。そして、前記細粒側傾斜板13a、粗粒側
傾斜板13bの作用によってこの堆積山は細粒と粗粒に
分級され、粗粒は粗粒側傾斜板13b上を転動し、シュ
ート19、ベルトコンベアー20を介して、焼結機7へ
と搬送される。一方、細粒側傾斜板13aに導かれた細
粒は、駆動装置16により回転駆動される掻取爪15に
より掻き取られてシュート17を介してベルトコンベア
ー18へと導かれ、前述の循環系に搬送される。なお、
細粒側傾斜板13a及び粗粒側傾斜板13bの底板14
上における配置は、造粒物の性状等に応じて決定する堆
積山の安息角に対応して適宜位置を変更するようにして
いる。
【0032】図3は本発明の第2の分級装置21を示し
たもので、次のような構成である。この分級装置21
は、上記図2に示した第1の分級装置11の底板14、
細粒側傾斜板13a及び粗粒側傾斜板13b、掻取爪1
5に代えてベルトコンベアー22を備えている点が異な
る。このベルトコンベアー22は、堆積山の下方に水平
に配置し、さらに、その先端がガイド板12により案内
される部分と反対側の堆積山の裾部よりも内側に位置す
るように配置している。また、ベルトコンベアー22
は、位置調整装置23により造粒物の性状に応じて変化
する堆積山の安息角θに対応してその先端位置を設定す
る。
【0033】ベルトコンベアー22は、ガイド板12が
立設した方向に搬送駆動されて堆積山下方内部の細粒を
取り出し、取り出された細粒は、シュート17を介して
ベルトコンベアー18へ搬送される。一方、粗粒は、堆
積山の傾斜を転動し、ベルトコンベアー22の先端から
落下し、シュート19を介してベルトコンベアー20へ
搬送される。この第2の分級装置21では、ベルトコン
ベアー22は、造粒物の性状に応じて変化する安息角に
対応して先端位置を設定するので、造粒物に応じて適正
な分級が行える。また、ベルトコンベアー22は、水平
配置するものに限られず、傾斜させて配置してもよい。
【0034】図4は本発明の第3の分級装置31を示し
たもので、第3実施例の分級装置31は、上記第2の分
級装置21の位置調整装置23に代えて、ベルトコンベ
アー32の先端をガイド板12方向に起立揺動させるよ
うに角度調整装置33を設置したものである。
【0035】図5は本発明の第4の分級装置41を示す
ものである。42は造粒物の排出口下方に配置したリン
グ状の回転板であり、モータ42aによって回転され
る。43は図5(b)に示すように平面から見た場合に
回転板42の中心開口を覆うべく該回転板42の上方に
固定配置した円錐状部材(以下、円錐部材という)であ
る。この円錐部材43は、その裾部全周を回転板42か
ら離間させて、回転板42の中心開口と連通する隙間部
47を形成している。44は前記隙間部47に、該円錐
部材43の底面直径より大きく突出させて細粒を該隙間
部47に導くように設けたスクレーパである。45は回
転板42を覆って堆積した造粒物が回転板42から溢れ
出ないようにする防塵カバーであり、この防塵カバー4
5に設けた開口45aには、回転板42の回転によって
粗粒が開口45aに導かれるスクレーパ46が設けられ
ている。
【0036】回転板42上の堆積山は回転板42の回転
中心を同一とした頂点を持つ円錐形に堆積し、粗粒は速
やかに堆積山の外表面を転動しスクレーパ46により開
口45aへ掻き出される。一方、細粒は、スクレーパ4
4により隙間部47へ掻き出される。スクレーパ46は
堆積山が回転板42より大きくなれば、防塵カバー45
の壁面下部に造粒物が接触し、回転板42外に溢れて排
出されるので、不要とすることもできる。この場合は、
防塵カバー45の、造粒物と接触する範囲には、付着防
止対策を施せばよい。
【0037】図6は本発明の第5の分級装置51を示す
もので、52は第2ドラムミキサー4から造粒物を受け
取るホッパーであり、一方側壁52aを第2ドラムミキ
サー4の排出口の下方位置に配置している。そして、こ
のホッパー52の排出口52b、52cは、平面視で、
前記一方側壁52aの下部、この一方側壁52aと対向
する側壁52dの下部、によってそれぞれ形成してい
る。53は、排出口52bに導かれた細粒を切り出すロ
ールフィーダーである。54は、排出口52cに導かれ
た粗粒を切り出すロールフィーダーである。
【0038】上記構成の分級装置51にあっては、ホッ
パー52の一方側壁52aを第2ドラムミキサー4の排
出口下部に配置したので、排出される造粒物のうちの粗
粒は、対向する側壁52dに向かって転動し、ロールフ
ィーダー54の回転により側壁52dに案内されて下方
より移動し切り出される。一方、細粒は一方側壁52a
側に堆積し、ロールフィーダー53によって切り出され
る。
【0039】図7は本発明の第6の分級装置61を示す
ものであり、次のような構成である。62は第2ドラム
ミキサー4から造粒物を受け取るホッパーであり、一方
側壁62aを第2ドラムミキサー4の排出口の下方位置
に配置している。そして、このホッパー62は、一方側
壁62aの上端に対して、該一方側壁62aと対向する
側壁62bの上端の高さを低くし、第2ドラムミキサー
4から排出され堆積した造粒物のうち粗粒がこの側壁6
2bを乗り越えるようにしている。この側壁62bを乗
り越えた粗粒は、シュート19を介してベルトコンベア
ー20に導かれる。一方、ホッパー62内に堆積した細
粒は、排出口62cに設けたロールフィーダー63によ
って切り出され、ベルトコンベアー18に導かれる。
【0040】上記の第6の分級装置61では、ホッパー
62の側壁62bは造粒物を堆積させた際の堆積山の安
息角θによって形成される原料傾斜面と略同じ高さに設
定しているので、第2ドラムミキサー4から排出された
造粒物のうちの粗粒は堆積山の傾斜を転動し、側壁62
bを乗り越えてベルトコンベアー20に移動する。ま
た、細粒については、ホッパー62内を下方に移動し、
ロールフィーダー63により切り出される。
【0041】なお、本発明は、以上の実施例に限らず種
々の変形が可能であり、例えば、上記第5、第6実施例
におけるロールフィーダー53,54,63はベルトフ
ィーダーやユーラスフィーダーであってもよい。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る造粒方法に
よれば、上流側造粒機から排出された造粒物を分級し
て、その分級により得た細粒をねっか処理又は混合攪拌
処理を行った後に、下流側造粒機にて転動造粒して、再
度上流側造粒機の排出端部に戻すようにしているので、
細粒を効率よく造粒させることができ、従ってこの造粒
工程で行われる全体的な造粒効率が向上する。また、分
級ついては、分級装置により造粒物の堆積山を形成し、
粗粒を堆積山の外表面を転落させるようにしているの
で、粗粒粒子が崩壊することなく安定して焼結機へ供給
することができる。また、分級装置は、粒度分布が生じ
た堆積山で内部に位置する細粒を取り出すので、粗粒と
細粒とを適正に分級することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による焼結原料の造粒方法を
説明するための図であり、その造粒方法が行われる造粒
設備を示す図である。
【図2】本発明の第1の分級装置の概略構成を示し、
(a)は側面図、(b)は要部平面図である。
【図3】本発明の第2の分級装置の概略構成を示し、
(a)は側面図、(b)は要部平面図である。
【図4】本発明の第3の分級装置の概略構成を示す図で
ある。
【図5】本発明の第4の分級装置の概略構成を示し、
(a)は側面図、(b)は要部平面図である。
【図6】本発明の第5の分級装置の概略構成を示す図で
ある。
【図7】本発明の第6の分級装置の概略構成を示す図で
ある。
【図8】ドラムミキサーから排出される造粒物の落下速
度を説明するための図で、(a)は側面図、(b)は正
面図である。
【図9】本発明の分級原理を説明するために、ドラムミ
キサーから排出された造粒物が堆積山を形成し、細粒及
び粗粒に連続的に分級されている時の定常状態の粒度分
布及び原料の流れを示している図である。
【符号の説明】
1 造粒設備 4 第2ドラムミキサー(上流側造粒機) 5 分級装置 7 焼結機 8 ねっか処理部、又は混合攪拌処理部 9 第3ドラムミキサー(造粒機) 11 分級装置 12 ガイド板 13a 細粒側傾斜板 13b 粗粒側傾斜板 14 底板 15 掻取爪 21 分級装置 22 ベルトコンベアー 23 位置調整装置 31 分級装置 32 ベルトコンベアー 33 角度調整装置 41 分級装置 42 回転板 43 円錐部材(円錐状部材) 44 スクレーパ 46 スクレーパ 51 分級装置 52 ホッパー 53 ロールフィーダー 54 ロールフィーダー 61 分級装置 62 ホッパー 63 ロールフィーダー θ (堆積山の)安息角
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−31039(JP,A) 特開 平6−179928(JP,A) 特開 昭59−213432(JP,A) 特開 昭60−52534(JP,A) 特開 平7−97639(JP,A) 特開 平5−148555(JP,A) 実開昭59−150876号(実開昭61− 69263号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフイルム (JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高炉へ装入する焼結原料を造粒する方法
    であって、焼結原料を上流側造粒機で混合し造粒した
    後、該造粒機の排出口から排出した造粒物を粗粒と細粒
    に分級し、粗粒は焼結機へ搬送し、細粒は、湿潤状態で
    外力を加えて練り合わせるねっか処理又は高速回転する
    撹拌羽根により混合撹拌する混合攪拌処理を行った後に
    造粒し、再度前記上流側造粒機の排出端部に循環させる
    ようにしたことを特徴とする焼結原料の造粒方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の焼結原料の造粒方法に
    用いる分級装置であって、上流側造粒機から排出された
    造粒物を堆積させた際に生じる粒度分布を利用して粗粒
    と細粒を取り出すために、上流側造粒機の排出口の下方
    位置にその上端が位置し、かつ前記造粒物を堆積させた
    際の安息角よりも大きな角度をもって傾斜させたガイド
    板と、前記排出され、堆積された造粒物のうち内部に堆
    積される細粒を順次下方に移動させるように造粒物の排
    出位置を挟んで前記ガイド板と対向し、該ガイド板側に
    下方を傾斜させて設けた細粒側傾斜板と、前記排出さ
    、堆積された造粒物のうちの外表面を転動する粗粒を
    順次下方に転動させるように前記細粒側傾斜板の上端
    当接させ、前記細粒側傾斜板の上端から反対側へ傾斜し
    た粗粒側傾斜板と、前記ガイド板と細粒側傾斜板により
    導かれる細粒を掻き取る掻取機構とを有したことを特徴
    とする分級装置。
  3. 【請求項3】 請求項の分級装置において、細粒側及
    び粗粒側傾斜板、掻取機構に代えて、ガイド板の下方に
    水平配置するベルトコンベアーと、このベルトコンベア
    ーの先端が前記ガイド板により案内される部分と反対側
    の堆積山の裾部よりも内側に位置するように該ベルトコ
    ンベアーの先端位置を調整する位置調整装置とを備えた
    ことを特徴とする分級装置。
  4. 【請求項4】 請求項の分級装置において、位置調整
    装置に代えて、ベルトコンベアーの先端をガイド板方向
    に起立揺動させる角度調整装置を備えたことを特徴とす
    る分級装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の焼結原料の造粒方法に
    おいて用いる分級装置であって、上流側造粒機から排出
    された造粒物を堆積させるリング状の回転板と、この回
    転板の回転中心上に平面から見た場合に該回転板の中心
    開口を覆うべく固定配置された円錐状部材とを備え、こ
    の円錐状部材は、その裾部全周を前記回転板から離間さ
    せて該回転板の中心開口に連通する隙間部を形成し、こ
    の隙間部へと細粒を導く掻取部材を設けたことを特徴と
    する分級装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の焼結原料の造粒方法に
    おいて用いる分級装置であって、上流側造粒機の排出口
    の下方位置に配置した一方側壁と、この一方側壁と対向
    する側壁と、前記一方側壁の下部に構成される排出口
    と、前記対向する側壁の下部に構成される排出口と、で
    形成されたホッパーと、前記両排出口に設けた切出手段
    とを備えたことを特徴とする分級装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の焼結原料の造粒方法に
    おいて用いる分級装置であって、上流側造粒機の排出口
    の下方位置に配置した一方側壁と、この一方側壁と対向
    し、その上端が該一方側壁の上端の高さより低くされた
    側壁と、前記一方側壁と前記対向する側壁の下部に構成
    される排出口と、で形成されたホッパーと、このホッパ
    ーの前記対向する側壁を乗り越えて溢れ出した粗粒を案
    内するシュートと、前記ホッパー内の細粒を切り出す切
    出手段とを備えたことを特徴とする分級装置。
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