JP3489695B2 - 加湿空気の製造方法及びその装置並びに前記加湿空気を使用した冷凍食品の解凍方法 - Google Patents

加湿空気の製造方法及びその装置並びに前記加湿空気を使用した冷凍食品の解凍方法

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として冷凍食品の解
凍に使用される加湿空気を製造する方法及びその製造装
置、並びに前記加湿空気を使用した冷凍食品の解凍方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】種々の冷凍食品を庫内で解凍して販売に
供するための解凍手法としては、従来冷凍食品が収納さ
れる前記庫内を循環する空気が流過する空気ダクトを設
け、空気ダクトの空気内に散水装置により水を霧状にし
て散布し、加湿空気を生成して庫内の冷凍食品に当てる
方法や、前記散水装置とヘチマロン等を用いた充填材と
を併設し、該充填材に向けて散水してこれを含水させ、
含水充填材中に空気を流過せしめて空気を加湿し、庫内
の冷凍食品に送る方法等が提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような、従来提
供されている冷凍食品の解凍方法のうち、空気ダクト内
の循環空気中に散水装置により水を噴射せしめる方法に
あっては、水のミスト(霧)が加湿のために不必要な部
位にまで飛散してしまうのみならず、ミストの落下速度
が早いために、高い加湿性能は得られない。
【0004】また前記散水装置とヘチマロン等からなる
充填材とを併設したものにあっては、かかる充填材は充
填材自体が含水状態にあるので菌の増殖床となる可能性
が高く、衛生上の問題が生ずる。
【0005】本発明の目的は、充填部における吸水を防
止するとともに充填部における温度を容易に所要温度に
制御可能として、常時所要湿度の加湿空気を得ることに
より、加湿性能を向上せしめるとともに、加湿後の乾
燥、殺菌を確実かつ容易に行い得るようにして、衛生面
でも良好な加湿空気の製造方法及びその装置並びに前記
加湿空気を使用した冷凍食品の解凍方法を提供すること
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記のような問
題点を解決するもので、非吸水性であって伝熱性の良好
な細線材をメッシュ状、綿状等に曲成して充填部を構成
し、該充填部に当接あるいは隣接して該充填部を加熱す
るヒータ内蔵の発熱管等の加熱部を設け、そして好まし
くはこれら充填部と加熱部とを複数層組合わせたものに
散水装置により水を霧状にして散水し、加熱部の温度を
制御することにより、充填部を所望の加湿性能を得るに
要する好ましい温度に保持することを要旨としている。
【0007】また、前記加湿空気を冷凍食品の解凍に使
用する際には、解凍終了後、散水を停止し加熱部の温度
を上げて空気ダクトから解凍用庫内にわたって設置され
た機材の乾燥、殺菌を行うようにしたことも本発明の要
旨の1つとしている。
【0008】本発明はかかる構成を要旨としており、そ
の具体的特徴を示せば次の通りである。
【0009】(1)冷凍食品が収納される解凍室等の加
湿空気使用先と空気ダクトとの間を、該空気ダクト内で
製造された加湿空気が循環するようにした加湿空気の製
造方法において、非吸水性でかつ伝熱性の良好な線材を
曲成して形成された充填部と加熱部とを隣接せしめてサ
ンドイッチ状に挟んで複数層に組み合わせてなる加湿部
の前記充填部に散水してその表面に水を附着せしめた状
態で空気流を通過させながら前記加熱部の加熱制御によ
り所望湿度の加湿空気の製造を行った後、該加湿部の空
気流下流側に配した熱交換器により前記加湿空気の温度
を5℃〜15℃の間で温度調整を行うことを特徴とす
る。
【0010】(2)冷凍食品が収納される解凍室内と空
気ダクトとの間を、該空気ダクト内で製造された加湿空
気が循環するようにした冷凍食品の解凍方法において、
非吸水性でかつ伝熱性の良好な線材を曲成して形成され
た充填部と加熱部とを隣接せしめてサンドイッチ状に挟
んで複数層に組み合わせてなる加湿部の前記充填部に散
水してその表面に水を附着せしめた状態で空気流を通過
させながら前記加熱部の加熱制御により所望湿度の加湿
空気の製造を行った後、該加湿部の空気流下流側に配し
た熱交換器により前記加湿空気の温度を5℃〜15℃の
間で温度調整を行い、該調整された加湿空気を前記空気
ダクトを経て前記冷凍食品が収納された庫内を循環せし
めて冷凍食品を解凍し、次いで、解凍された冷凍食品を
庫外へ放出後、該充填部で加熱部の温度制御により高温
高湿空気を製造し、該高温高湿空気にて前記庫内、及び
充填部を含む空気ダクト内機器の殺菌を行い、更に前
充填部への散水を停止し、前記加熱部の温度を更に上昇
させて高温乾燥空気にて、庫内、ダクト及び機器の乾燥
殺菌を行うことを特徴とする。
【0011】(3)冷凍食品が収納される解凍室等の加
湿空気使用先と空気ダクトとの間を、該空気ダクト内で
製造された加湿空気が循環するように構成した加湿空気
の製造装置において、非吸水性でかつ伝熱性の良好な線
材を曲成して形成された充填部と加熱部とを隣接せしめ
てサンドイッチ状に挟んで複数層に組み合わせてなる加
湿部と、前記充填部に散水してその表面に水を附着せし
める散水装置とを前記空気ダクト内に配設するととも
に、該散水装置の下流側に熱交換器を配設し、該熱交換
器により前記加湿部により加湿された空気温度の調整を
行うことを特徴とする。
【0012】(4)前記散水装置と熱交換器との間に湿
度検出器が夫々配設され、前記湿度検出器により加湿部
を構成する加熱部の加熱制御を行い、一方前記熱交換器
の下流側に温度検出器が配設され、該温度検出器により
熱交換器の制御をおこなうコントローラとを備えたこと
を特徴とする。
【0013】
【作用】本発明においては、非吸水性でかつ伝熱性の良
好な(熱伝導率が比較的大きい)極小細線をメッシュ状
あるいは綿状に束ねる等によりフィルタ機能を有するよ
うに形成し、この充填部と石英管内に電熱線を収納した
電熱式等の加熱部とを互いに熱の伝達が容易なように当
接あるいは隣接せしめて設置して加湿部を構成し、この
加湿部の上方から散水装置により水を霧状にして降り注
ぎ、極細線状の充填部の表面に水を附着せしめる。
【0014】充填部に附着した微小水滴は、該充填部の
材料が非吸水性であるので、線材(充填材)内に吸収さ
れることなく、ファンにより流動せしめられる空気流に
乗って空気ダクト内を解凍室等へ移送せしめられる。従
って、充填部内において、充填材料が吸水することによ
る菌の増殖の発生はない。
【0015】また、充填部を構成する充填材は伝熱性能
が良好であるので、加熱部の温度変化に迅速に追縦する
ことから、加熱部の温度をコントローラにより制御する
ことにより、充填部も常時所要の温度にかつ充填部全体
に亘って均一の温度に保持できる。
【0016】これにより、充填部における水の蒸発と空
気中への混入との割合を所要値にコントロールすること
が可能となり、常時所要温度の加湿空気を得ることがで
きる。
【0017】解凍後、食品を庫内より放出し、加熱部の
温度を60℃以上にして、加湿空気により庫内、ダクト
及び機器の殺菌を行う。次いでファンを停止するととも
に、散水装置からの散水を停止し、加熱部の温度を上昇
せしめると、充填部の水滴は全て蒸発し、空気ダクト内
を流れる空気の温度が上昇し乾燥空気となる。この乾燥
空気を、コントローラにより60℃以上の温度に保持し
て解凍室等内へ送給することにより、解凍室等内の殺菌
が確実かつ容易に行われる。
【実施例】
【0018】以下、図面に基づいて本発明の実施例を例
示的に詳しく説明する。但し、この実施例に記載されて
いる構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置などは
特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれ
のみに限定する趣旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
【0019】図1は本発明の実施例に係る冷凍食品の解
凍装置の構成図である。図1において、1は解凍庫、2
は該解凍庫内に設けられた冷凍食品3が収納される解凍
室、4は解凍室2内への空気が循環せしめられる空気ダ
クト、5は該空気ダクト4を経た空気の解凍室への流出
口である。
【0020】18は解凍室2の下部と空気ダクト4内と
を連通する空気の導入口、10は空気ダクト4内に設置
された空気循環用のファンである。このファン10は、
解凍室2内の空気を導入口18から空気ダクト4内に吸
い込み、後述する充填部7、加熱部6、熱交換器9等を
経て、前記空気の流出口5から解凍室2内に流入せしめ
る空気の循環作用をなさしめるものである。
【0021】前記空気ダクト4内の空気導入口18の上
方部位には、加熱部6と充填部7とを隣接せしめてサン
ドイッチ状に挿み、組み合わせてなる加湿部50を複数
層、空気流に沿って積層配置している。
【0022】前記充填部7は、ステンレス鋼細線、銅
線、ファイバー等、非吸水性を有し、かつ耐熱性、伝熱
性に優れ、更には、材料自体が殺菌効果のある微細径の
線材をメッシュ状あるいは綿状に束ねて形成したデミス
ター状のものを、空気ダクト4の通路断面全体に敷設し
て構成される。
【0023】前記加熱部6は、これと隣接する前記充填
部7を加熱昇温せしめるもので、例えば図2に示すよう
に、絶縁被覆された熱導管6a内に電熱線コイル6bを
内設したもの等が用いられる。即ち、前記加熱部6は、
内部に電熱線コイルが貫通され、かつその外面の熱導管
が充填部7に当接されているので、当接部である外殻部
分は石英管若しくは絶縁被覆された金属管のように電気
的な絶縁材料から構成される。尚、加熱部6は図2に示
すように管状体で形成してもよく、又ヒータ線が絶縁板
でサンドイッチされた板状体で形成し、これをパンチン
グメタル状に穴あきしたものを用いてもよい。
【0024】尚、前記充填部7及び加熱部6は、充填部
7の内部に多数の加熱管からなる加熱部を設ける構成と
してもよい。
【0025】8は散水装置であり、前記加熱部6及び充
填部7からなる加湿部50の上方部位に設置されてお
り、空気ダクト4の断面全体に設けられたヘッダの下部
に複数個の噴出ノズルをほぼ等間隔に穿設してなる。こ
の散水装置8の構造は公知の構造であるので、詳細な構
造図は省略する。
【0026】14は前記散水装置に水を送給するための
ポンプであり、該ポンプ14は解凍庫下部に設けられた
ウォータパン15内に溜まった水を水管19を介して前
記散水装置8に汲み上げる。
【0027】9は空気ダクト4内の散水装置8の下流側
に設けられた熱交換器であり、熱媒体調整器12を経た
熱媒体と空気ダクト4内を流過する空気とを熱交換して
空気の温度を調整するものである。
【0028】11は前記熱交換器9の下流側に設けられ
た温度検出器、17は散水装置8と熱交換器9との間に
設けられた湿度検出器である。また16は、前記加熱部
6の電熱線に附与される電流の量を調整する電流調整器
である。
【0029】13はコントローラであり、前記温度検出
器11から空気ダクト4内の空気温度の検出信号が、湿
度検出器17から空気湿度の検出信号が夫々入力され、
これらの検出信号に基づき、熱媒体調整器12に熱交換
器9への熱媒体の流量温度の制御信号21を、電流調整
器16に電流の制御信号22を夫々発信するものであ
る。
【0030】次に前記のように構成された冷凍食品の解
凍装置の動作につき説明する。ファン10を運転する
と、解凍室2内の空気は、導入口18から空気ダクト4
内に吸引導入され、空気ダクト4内を矢印のように流れ
て流出口5から解凍室2内へ戻る循環流を形成する。
【0031】空気ダクト4内の加熱部6及び充填部7か
らなる加湿部50には、ポンプ14により圧送された水
が該加湿部の上方に設置された散水装置8から霧状に降
り注ぎ、この水滴がメッシュ状あるいは綿状、更には複
数コイルを束ねた微小細径の線材からなる充填部7の線
材表面に附着している。
【0032】この場合において、充填部7を構成する細
径線材はステンレス細線等の非吸水性材料よりなるの
で、線材内部に水分が吸収されることがなく、水分は線
材表面に均一に附着している。
【0033】一方加熱部6においては、電流調整器16
により強さを調整された電流が電熱コイル(図示)に附
与され発熱して該電熱コイルの外側の熱導管を昇温せし
めている。
【0034】従って、前記加熱部6の石英管に当接して
いる充填部7は前記のように散水装置8より霧水の供給
を受けながら該加熱部6により所望の温度に加熱、保持
される。この充填部7の温度は、加湿作用時には、後述
するコントローラ13からの制御により5℃〜15℃に
保持される。
【0035】また、熱交換器9には熱媒体調整器12を
経て水等の熱媒体が導入され、前記加湿部50を流過し
た空気と熱交換して空気温度を所要温度に保持してい
る。
【0036】コントローラ13には、温度検出器11か
ら熱交換器9出口の空気温度の検出信号が、湿度検出器
17から加湿部出口の空気の湿度の検出信号がそれぞれ
入力される。
【0037】そして該コントローラ13は、前記温度及
び湿度の検出信号に基づき、熱交換器9に送られる熱媒
体の温度及び流量を算出して熱媒体調整器12に出力す
るとともに、加熱部6の電熱線に附与される電流値を算
出して電流調整器16に出力する。
【0038】従って、熱交換器9にはコントローラ13
及び熱媒体調整器12により、所要の温度及び流量に調
整された熱媒体が供給され、また加熱部6の電熱線には
コントローラ13及び電流調整器16により所要の強さ
に調整された電流が流される。
【0039】前記作用により、加湿時においては、温度
検出器11による空気の検出温度が、前記のように5℃
〜15℃に保持されるようコントローラ13により制御
される。
【0040】前記作動時において、充填部7は前記のよ
うに非吸水性であるため、これの表面に附着した微小水
滴が線材内に吸収されることがないことから菌が増殖さ
れることがない。
【0041】また充填部7の材料(ステンレス鋼線等)
は伝熱性が良好であるので、温度制御が容易で加熱部6
からの熱の授受が円滑に行われ、該充填部7は常時均等
にかつ所要の温度に容易に保持できる。
【0042】前記のような加湿動作によって5℃〜15
℃に調温された加湿空気はファン10により空気ダクト
4内から解凍室2への流出口5を経て解凍室2内に流入
し、解凍室内に配置された冷凍食品3を解凍せしめた
後、導入口18から空気ダクト4内へ戻される。
【0043】前記散水装置8からの噴霧水のうち、加湿
部50にて消費されなかった水は落下してウォータパン
15に溜まり、ポンプ14により散水装置8に汲み上げ
られる。
【0044】前記の動作により冷凍食品3の解凍を行
い、解凍室2より冷凍食品を放出後、次の動作により乾
燥、殺菌を行う。ファン10を運転した状態で、コント
ローラ13により電流調整器16の電流を増加せしめ、
加熱部6の温度を60℃前後まで上昇せしめる。加熱部
6の温度上昇により、これに当接する充填部7の温度が
上昇し、該充填部7の表層に附着していた水滴が蒸発す
る。これにより加湿部50から熱交換器9を経て空気ダ
クト4内を流れる空気は高温高湿空気となって解凍室2
に流入し殺菌せしめる。その後ポンプ14を停止して散
水装置8からの散水を止め、コントローラ13により電
流調整器16の電流量を増加せしめ、加熱部6の温度を
さらに上昇せしめる。
【0045】これにより加湿部50から熱交換器9を経
て空気ダクト4内を流れる空気は高温の乾燥空気となっ
て解凍室2に流入し、解凍室2を乾燥、殺菌せしめる。
【0046】空気ダクト4内を流れて解凍室2へ送られ
る空気の温度は、加湿時と同様、温度検出器11におい
て検出され、コントローラ13によって制御されるが、
乾燥殺菌時にはこの温度を60℃以上に保持する。
【0047】前記乾燥空気の温度は、コントローラ13
により熱媒体調整器12を介して熱交換器9における交
換熱量を調整することによって、補助的に行うことがで
きる。
【0048】図3は本発明の実施例に係る加湿部60の
変形例の平面図を示し、加熱部6と充填部7を垂直に縦
置きしたものを示す。図3において、61は加熱部、6
2は該加熱部61の表面に当接して設けられた充填部で
ある。
【0049】この実施例においては、充填部62の構成
は図1に示す第1実施例と同様であるが、加熱部61は
絶縁材でかつ良好な伝熱性を有する板材61b内に発熱
体61aを挿入したもので、空気は底面に直角方向に流
れる。
【0050】以上の実施例は冷凍食品への加湿空気の供
給について述べたが、本発明はこれに限定されず、常温
域の殺菌された加湿空気を必要とする装置全てに適用で
きる。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、非吸水性であって伝熱
性の良好な細線材をメッシュ状、綿状等に曲成して充填
部を構成し、該充填部に当接あるいは近接して加熱部を
設けてなる加湿部に散水装置により霧水を散水するよう
に構成したので、充填部の外周に均一に霧水が附着し充
填部が含水することなく、従来のもののように加湿部が
菌の増殖床になることがなく、衛生面での向上が図れ
る。
【0052】また充填部構成材料の伝熱性が良好である
ので、温度制御が容易にでき、加熱部の加熱により充填
部の温度及び湿度が均一に保持され、解凍室等の加湿空
気使用先に均一な温度、湿度の空気を送ることができ
る。
【0053】また充填部を多数の微細径線材を綿状に束
ねあるいはメッシュ状に形成したので、充填部自体が異
物を瀘過するフィルタの機能を果たし、清浄な加湿空気
を解凍室等の加湿空気使用先へ送給することができる。
【0054】さらに、解凍後散水装置を停止して、コン
トローラにより温度、湿度が所望の値に設定された高温
の乾燥空気を解凍室へ送ることができるので、容易にか
つ確実に解凍庫内の殺菌、乾燥を行うことができ、この
面からも衛生面での向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る冷凍食品の解凍装置
の構成図。
【図2】図1の実施例に係る加湿部の要部拡大平面図
で、加熱部と充填部が上下に積層配置されている。
【図3】図1の実施例に係る加湿部の要部拡大平面図
で、加熱部と充填部が垂直に積層配置されている。
【符号の説明】
1 解凍庫 2 解凍室 3 冷凍食品 4 空気ダクト 6、61 加熱部 7、62 充填部 8 散水装置 9 熱交換器 10 ファン 11 温度検出器 13 コントローラ 14 ポンプ 50、60 加湿部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平6−38589(JP,U) 実開 昭59−16979(JP,U) 実開 昭59−52424(JP,U) 実開 平2−114889(JP,U) 実開 昭54−60990(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 23/00 302

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷凍食品が収納される解凍室等の加湿空
    気使用先と空気ダクトとの間を、該空気ダクト内で製造
    された加湿空気が循環するようにした加湿空気の製造方
    法において、 非吸水性でかつ伝熱性の良好な線材を曲成して形成され
    た充填部と加熱部とを隣接せしめてサンドイッチ状に挟
    んで複数層に組み合わせてなる加湿部の前記充填部に散
    水してその表面に水を附着せしめた状態で空気流を通過
    させながら前記加熱部の加熱制御により所望湿度の加湿
    空気の製造を行った後、該加湿部の空気流下流側に配し
    た熱交換器により前記加湿空気の温度を5℃〜15℃の
    間で温度調整を行うことを特徴とする加湿空気の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 冷凍食品が収納される解凍室内と空気ダ
    クトとの間を、該空気ダクト内で製造された加湿空気が
    循環するようにした冷凍食品の解凍方法において、 非吸水性でかつ伝熱性の良好な線材を曲成して形成され
    た充填部と加熱部とを隣接せしめてサンドイッチ状に挟
    んで複数層に組み合わせてなる加湿部の前記充填部に散
    水してその表面に水を附着せしめた状態で空気流を通過
    させながら前記加熱部の加熱制御により所望湿度の加湿
    空気の製造を行った後、該加湿部の空気流下流側に配し
    た熱交換器により前記加湿空気の温度を5℃〜15℃の
    間で温度調整を行い、該調整された加湿空気を前記空気
    ダクトを経て前記冷凍食品が収納された庫内を循環せし
    めて冷凍食品を解凍し、 次いで、解凍された冷凍食品を庫外へ放出後、該充填部
    で加熱部の温度制御により高温高湿空気を製造し、該高
    温高湿空気にて前記庫内、及び充填部を含む空気ダクト
    内機器の殺菌を行い、 更に前記充填部への散水を停止し、前記加熱部の温度を
    更に上昇させて高温乾燥空気にて、庫内、ダクト及び機
    器の乾燥殺菌を行うことを特徴とする冷凍食品の解凍方
  3. 【請求項3】 冷凍食品が収納される解凍室等の加湿空
    気使用先と空気ダクトとの間を、該空気ダクト内で製造
    された加湿空気が循環するように構成した加湿空気の製
    造装置において、 非吸水性でかつ伝熱性の良好な線材を曲成して形成され
    た充填部と加熱部とを隣接せしめてサンドイッチ状に挟
    んで複数層に組み合わせてなる加湿部と、前記充填部に
    散水してその表面に水を附着せしめる散水装置とを前記
    空気ダクト内に配設するとともに、該散水装置の下流側
    に熱交換器を配設し、該熱交換器により前記加湿部によ
    り加湿された空気温度の調整を行うことを特徴とする加
    湿空気の製造装置。
  4. 【請求項4】 前記散水装置と熱交換器との間に湿度検
    出器が夫々配設され、前記湿度検出器により加湿部を構
    成する加熱部の加熱制御を行い、一方前記熱交換器の下
    流側に温度検出器が配設され、該温度検出器により熱交
    換器の制御をおこなうコントローラとを備えたことを特
    徴とする請求項3記載の加湿空気の製造装置。
JP33113094A 1994-12-08 1994-12-08 加湿空気の製造方法及びその装置並びに前記加湿空気を使用した冷凍食品の解凍方法 Expired - Fee Related JP3489695B2 (ja)

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