JP3489171B2 - 免許証読み取り装置 - Google Patents

免許証読み取り装置

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JP3489171B2
JP3489171B2 JP00446194A JP446194A JP3489171B2 JP 3489171 B2 JP3489171 B2 JP 3489171B2 JP 00446194 A JP00446194 A JP 00446194A JP 446194 A JP446194 A JP 446194A JP 3489171 B2 JP3489171 B2 JP 3489171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、免許証を画像読み取り
装置で電子的に読み取った後、住所、氏名などを出力装
置で表示、印刷するための免許証読み取り装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来の免許証読み取り装置は、画像読み
取り装置と、この画像読み取り装置に接続された制御装
置と、この制御装置に接続された出力装置とを備え、読
み取った画像から、たとえば投影法を使用して文字領域
を切り出し、出力装置で出力する構成となっていた。
【0003】尚、これに類する技術として、特開平2−
148183号公報がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、免許証
の文字は、外形に対して必ずしも平行ではなく、文字間
隔も非常にせまく、さらに、罫線と文字とが重なること
もあったため、従来の装置では傾斜が判別できず、たと
えば氏名の領域を切り出した時に、この氏名の領域の一
部に本籍の文字の一部を含むといった、切り出しエラー
が発生するという問題があった。
【0005】本発明は上記問題点を解決するもので、傾
きのある免許証の画像から文字領域を正確に切り出すこ
とができる免許証読み取り装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】そしてこの目的を達成す
るために本発明は、制御装置には罫線検出手段と、傾斜
補正手段が設けられ、前記罫線検出手段は、読み取った
画像の一部領域に対し罫線方向に論理和演算を行って、
罫線の概略位置を検出する概略位置検出処理手段と、こ
の概略位置検出処理手段で検出された前記概略位置の近
辺で投影処理を行い前記罫線の中心を求める投影処理手
段とを有し、前記傾斜補正手段が前記罫線検出手段で検
出された傾斜に応じて傾き補正をする構成としたもので
ある。
【0007】
【作用】この構成により、本画像切り出し装置は、画像
の傾きをなくした状態で、投影処理を行えるため、免許
証から、住所、氏名などの文字領域を正確に切り出して
出力することができる。また、罫線検出手段は、論理演
算により罫線の概略位置を求める概略位置検出処理手段
と、投影処理により罫線の中心を求める投影処理手段と
を有しているので、傾きやかすれのある罫線に対して
も、高速かつ正確にその位置を求めることができる。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図1は本発明の一実施例における免許証読
み取り装置のブロック図である。
【0009】図1において100は日本の運転免許証
(以下免許証と称す)であり、101は住所、氏名等を
記載するための情報記録領域である。110は画像読み
取り装置であり、免許証100を光学的に読み込むため
のイメージセンサ111と読み取ったアナログ信号を2
値情報に変換するための2値化回路112から構成され
る。免許証100の情報領域101は縦方向に62mm、
横方向に90mmあるのでイメージセンサ111は情報領
域101よりやや広い65mm幅のラインイメージセンサ
を使用し、横方向に免許証100を搬送することで情報
記録領域101全体の画像を得る。120は制御装置で
あり、画像読み取り装置110に接続され、画像読み取
り装置110からの情報を記憶するためのメモリー12
1と、マイクロコンピュータで達成される画像補正手段
122とが接続されている。画像補正手段122は、読
み取った免許証の画像から罫線を検出するための罫線検
出手段123と、罫線から画像の傾きを検出するための
傾き検出手段124と、検出された傾きに応じて画像の
傾きを補正するための傾斜補正手段125と、補正後の
画像から文字領域を切り出すための切り出し手段126
と、切り出した文字領域を拡大、縮小するための拡大、
縮小手段127と、切り出した文字領域の文字認識を行
うための文字認識手段128とから構成される。130
は切り出し手段126で切り出された文字領域を出力す
るための出力装置であり、本実施例では液晶表示装置1
31とプリンタ132を使用している。
【0010】次に免許証について説明する。図2は免許
証を読み取った画像の一例であり、図2は傾斜のある運
転免許証の画像、図3は傾斜のない免許証の画像であ
る。
【0011】また、201,211は罫線であり、20
2,212は氏名、203,213は本籍、204,2
14は免許証番号、205,215は切り出し手段12
6による切り出し領域である。
【0012】図2における罫線と文字との位置関係を説
明するために図2の罫線及び文字領域の部分の拡大図を
図4に示す。
【0013】図4において、221は縦方向の罫線、2
22,223,224は横方向の罫線であり、これらの
罫線は免許証にあらかじめ印刷されているので、縦方向
の罫線221と横方向の罫線222,223,224は
直交するように配置されている。225は氏名、226
は本籍、227は住所で、これらの文字は横方向の罫線
222,223,224とほぼ平行に配置されている
が、上下方向の精度は保たれておらず、罫線と文字が重
なって印字される場合がある。
【0014】また、228は文字切り出し領域で、画像
と水平に切り出した場合、氏名の領域に本籍の文字の一
部が入ってしまう。
【0015】次に、本実施例における免許証読み取り装
置の動作を図面を用いて説明する。図5は本実施例にお
ける画像補正手段122を構成するマイクロコンピュー
タのメインルーチンの流れ図、図6〜図16は詳細な処
理の流れを示す流れ図及び画像の説明図である。まず、
免許証画像読み取り処理300では、免許証100を画
像読み取り装置110を用いて読み取り、そのデータを
メモリー121に格納する。この時、イメージセンサ1
11の主走査は免許証100の縦方向に行われるため、
メモリー121には縦方向の8ドットが1バイトのデー
タとして格納され、400dpi(ドット/インチ)の
解像度のイメージスキャナを用いているので、8ドット
はおよそ0.5mmに相当する。
【0016】次に、罫線検出処理部310では、縦罫線
概略位置検出処理311、横罫線概略位置検出処理31
2を行い、罫線のおおよその位置を特定後、罫線詳細位
置検出処理313で正確な罫線の位置を検出する。
【0017】この、罫線検出処理部310について、罫
線検出処理の流れ図である図6及び画像の説明図である
図7を用いて説明する。
【0018】図7は読み取った画像の罫線部分の拡大図
であり、441は縦方向の罫線、442,443,44
4は横方向の罫線である。
【0019】罫線の検出処理においては、読み取った画
像上の一点(以下ポインタ)を基準の点として画像処理
を行っている。
【0020】まず、ポインタ初期化処理400では、読
み取った免許証の画像440に対し、罫線を検出するた
めのポインタである罫線検出ポインタ446を、画像の
左上の罫線検出開始位置445と同一の位置とし、ここ
を起点に罫線検出を開始する。
【0021】ここで、罫線検出開始位置445は画像上
であらかじめ決められた点で、読み取った画像にずれが
発生しても、そのずれが許容範囲内である場合は、罫線
検出開始位置445の水平方向左側に罫線441が存在
し、罫線検出開始位置445は罫線442よりも上に存
在するよう設定されている。
【0022】次に、縦罫線検出領域設定処理401で
は、罫線検出ポインタ446を基準に長方形の縦罫線検
出領域447を設定する。ここで、免許証の縦罫線を検
出するときは、縦罫線検出領域447の縦の長さは免許
証の縦罫線441の長さよりやや短く、本実施例では1
5mm(240ドット)、縦罫線検出領域447の横の長
さは0.5mm(8ドット)とし、約2度の傾きが発生し
た場合でも、縦罫線検出領域447内に罫線441が納
まるように設定してある。
【0023】また、2度の傾きが補正できれば、ほぼ全
ての免許証の傾きを補正できる。次に、横方向or(論
理和)処理402では、縦罫線検出領域447の領域で
横方向8ドットの論理和(以下or)を計算する。この
処理で、罫線の縦方向のかすれの影響を除去できるとと
もに、2度以内の傾きであれば、斜めの罫線でも検出で
きる。
【0024】次に、縦罫線有無の判定処理403では、
402で求めた15mm分のデータ(=240ドット=3
0バイト)中、黒ドットの数が所定のしきい値以上有る
かどうか判定する。また、縦罫線の有無の判定では、し
きい値は100%に近いので、1バイトのデータが16
進数のFFhであるバイトの数で判定してもよい。
【0025】403で縦罫線でないと判定された場合
は、ポインタ右移動処理404に移行し罫線検出ポイン
タ446を右に移動させた後、ポインタの位置判定処理
405を行い、罫線検出ポインタ446の位置が限界位
置448より左の場合は領域設定処理401に戻る。ま
た、ポインタ位置が限界位置448より右になった場合
は免許証でないと判定し、エラー処理430に移る。こ
こで、限界位置448は画像上であらかじめ決められた
点で、読み取った画像にずれが発生しても、そのずれが
許容範囲内である場合は、限界位置448の左側に罫線
441が存在し、限界位置448は罫線442よりも下
に存在するよう設定されている。
【0026】403で縦罫線であると判定された場合は
横罫線検出領域設定処理410に移行し、罫線検出ポイ
ンタ446を基準に横罫線を検出するための長方形の横
罫線検出領域449を設定する。本実施例では、横罫線
の有無を判定するために縦15mm×横5mmの領域を設定
している。
【0027】次に、横方向演算処理411では領域の上
より順に、横方向80ドットのデータに対し隣接する2
ドットのor演算を施してかすれの影響を除去した後、
横全体の論理積(以下and)を計算し、横方向5mmに
わたって黒ドットが続いているかどうかの計算を240
ライン分行う。
【0028】次に、横罫線有無の判定処理412では、
411で求めたデータを所定のパターン450に当ては
めて、横方向の罫線が所定の位置に3本存在するかどう
か判定する。パターン450で、451は罫線があって
はならない領域、452は罫線が1本存在せねばならな
い領域を示す。
【0029】412で横罫線がないと判定された場合
は、ポインタ下移動処理413に移行し罫線検出ポイン
タ446を下に移動させ、ポインタ位置判定処理414
で罫線検出ポインタ446の位置が限界位置448より
上の場合は領域設定処理410に戻る。また、罫線検出
ポインタ446の位置が限界位置448より下になった
場合は、罫線検出ポインタ446の上下位置を初期値に
戻した後(415)、左右位置を右に移動し縦罫線検出
領域設定処理401に戻る。
【0030】412で横罫線があると判定された場合
は、縦方向投影処理420に移行し、412で求めた罫
線検出ポインタの位置より左右に1.5mmの範囲で、罫
線検出ポインタより下方向に3mm分の領域460の投影
処理すなわち、黒ドット数の合計を計算する処理を行
う。この結果を図示すると、461の如くなる。
【0031】次に罫線左右端検出処理421で461の
データに対し所定のしきい値より大きい領域を罫線領域
と判断して罫線の左右端を検出する。本実施例では、投
影処理領域の中での黒ドットの数の最大値462を求
め、この最大値の1/2をしきい値463として罫線か
どうかの判定を行っているため、画像の濃淡に左右され
ずに罫線の判定を行うことができる。次に縦罫線中央検
出処理422で、421で求めた左右端の中央の値を求
め、その値を原点464のX軸方向(横方向)の位置と
する。
【0032】次に、横方向投影処理423で、412で
求めた罫線検出ポインタの位置より上下に1.5mmの範
囲で、罫線検出ポインタより左方向に3mm分の領域46
5の投影処理を行う。この結果を図示すると、466の
如くなる。
【0033】次に罫線上下端検出処理424で、421
で行った方法と同様に罫線の上下端を検出する。
【0034】次に横罫線中央検出処理425で、424
で求めた上下端の中央の値を求め、その値を原点464
のY軸方向(縦方向)の位置とする。
【0035】このように、本実施例による罫線検出処理
では、高速なand,or演算により罫線の概略位置を
求めた後、投影処理により罫線の中心を正確に求める構
成とすることにより、傾き、かすれのある罫線に対して
も、高速かつ正確にその位置を求めることができる。
【0036】原点464の位置を検出後、メインルーチ
ンは、傾き検出処理部320に移行し、まず、横罫線の
追跡処理321を行う。次に横罫線で傾きが検出できな
い場合は縦方向の追跡処理322を行う。横罫線追跡処
理または縦罫線追跡処理で罫線の端点が検出できるの
で、端点をもとに、罫線の傾き検出323を行う。
【0037】この、傾き検出処理部320について、傾
き検出処理の流れ図である図8及び画像の説明図である
図9を用いて説明する。
【0038】図9は読み取った画像の罫線部分の拡大図
であり、541は縦方向の罫線、542,543,54
4は横方向の罫線である。
【0039】まず、ポインタ初期化処理500で罫線検
出ポインタ546を原点545の位置に合わせる。
【0040】次に、領域設定処理501で現在のポイン
タ位置より上下に2ドット(合計5ドット)、右に16
ドット(=1mm)の領域547を設定する。
【0041】次に、横方向or演算処理502で、領域
547における、横方向16ドットのor演算を5ライ
ン分行って、かすれの影響を除去する。
【0042】次に、領域547の中心(上から3ライン
目)が黒かどうか判定し(503)、548の如く、黒
の場合は罫線は傾きがなく追跡されていると判断できる
のでポインタ移動処理508に移る。503で、中心が
白の場合は、領域547の上側(上から1,2ライン
目)のいずれかが黒かどうか判定し(504)、549
の如く、黒の場合は罫線が上に傾いていると判断できる
ので、罫線検出ポインタ546を上に1ドット移動させ
た後、508に移る。504で上側が白の場合は、領域
234の下側(上から4,5ライン目)が黒かどうか判
定し(505)、550の如く、黒の場合は罫線が下に
傾いていると判断できるので、罫線検出ポインタ546
を下に1ドット移動させた後、508に移る。
【0043】505で下側が白の場合は、551の如
く、罫線を見失っており、氏名の下の横罫線が正常に読
み取れていないと判断できるので、縦罫線の追跡処理5
10に移る。
【0044】ポインタ移動処理508では、罫線検出ポ
インタ546を右に1mm移動させ、罫線検出ポインタ5
46が原点545より右に50mm以上移動したかどうか
判定し(509)移動していない場合は、領域設定処理
501に戻る。また、50mm以上の追跡が完了した場合
は傾き検出処理530に移る。横罫線追跡処理の505
で罫線を見失った場合は縦罫線追跡処理として、まずポ
インタ初期化処理510で罫線検出ポインタ546を原
点545の位置に合わせると同時に移動量を0にする。
【0045】次に、罫線検出ポインタの位置より左右に
0.5mmの範囲で、罫線検出ポインタより下方向に1mm
分の領域552で投影処理553を行う(511)。
【0046】次に411,412と同様の方法で511
で指定された領域552内の罫線の中心を求める(51
2)。
【0047】次に、原点と今回の中心位置の差を求め、
結果を移動量に加える(513)。次に、罫線検出ポイ
ンタ546を下に1mm移動し(514)、罫線検出ポイ
ンタ546の移動量を判定する(515)。罫線検出ポ
インタ546が原点より15mm移動前なら511に戻
り、原点から15mm分の追跡を終了したら積算されてき
た移動量より、移動量の平均を求め(516)傾き検出
処理530に移る。
【0048】傾き検出処理530では、原点545から
追跡した量÷移動量より罫線の傾き554を求める。傾
きの形式は、縦方向に1ドット変化する時の横方向のド
ット数で記憶する。
【0049】このように、本実施例による傾き検出処理
では、線幅が狭くかすれ易い横罫線に対しては、or演
算でかすれを防止した後、原点から罫線を追跡し、罫線
が途切れた時点で、両側の罫線状態を検出する構成とし
たことで、文字を罫線と間違えて検出する等の誤認識を
防ぎ、高速に罫線を検出できる。
【0050】また、横罫線の追跡ができない場合は縦罫
線領域を小ブロックに分け、各ブロックの投影処理を行
って、罫線の中心を追跡する構成とすることで、読み取
りの信頼性を高めることができる。
【0051】傾きの検出後、メインルーチンは、傾斜補
正処理部330に移行し、画像を罫線が水平になるよう
な方向に傾斜させることにより、図2のような読み取り
時に傾斜していた画像を、図3のような傾斜していない
画像に近い状態に補正する。
【0052】この、画像傾斜処理部330について、画
像傾斜処理の流れ図である図10及び画像の説明図であ
る図11を用いて説明する。
【0053】図11は読み取った画像の罫線部分の拡大
図であり、611は縦方向の罫線、612,613,6
14は横方向の罫線である。
【0054】まず、罫線の傾き617を検査し、所定の
値より小さい場合は傾斜補正処理を行わない(60
0)。
【0055】次に、ポインタ初期化処理601で傾斜ポ
インタ615を原点616の位置に合わせ、画像シフト
量を0とする。
【0056】次に、傾斜ポインタ615の1ラインを画
像シフト量だけシフトし、傾斜ポインタを右に1ライン
移動する(602)。
【0057】次に傾斜ポインタ615の移動量を検査し
(603)、罫線の傾き617の整数倍の場合はシフト
量を1つ増加させる。たとえば原点からの移動量が1か
ら49までの区間618ではシフト量は0だが、移動量
が50の地点で、シフト量は1ドットになり、移動量が
50から99の区間619ではシフト量が1ドットとな
る。また、領域620では2ドットシフト、領域621
では3ドットシフトの処理がなされるため、罫線61
2,613,614は最終的にそれぞれ罫線622,6
23,624に補正される。
【0058】また、傾斜ポインタ227の移動量が規定
値を超え、画像の右端まで傾斜が完了した場合は、画像
傾斜処理を終了し、完了していない場合は602に戻る
(604)。
【0059】このように、本実施例による傾斜補正処理
では、罫線の傾きに応じて、罫線の傾きが0になるよう
に画像全体を傾斜するため、画像全体が傾斜していない
状態に補正され、後の、切り出し処理での切り出しミス
を防止できる。
【0060】また、本実施例では、画像全体を補正して
いるが、読み取った画像の内、住所、氏名など必要な部
分の近辺のみを補正してもかまわない。
【0061】画像の補正後、メインルーチンは、切り出
し処理部340に移行し、原点位置を基準とした概略切
り出し位置の算出処理341、概略切り出し位置近辺の
投影処理による正確な切り出し位置の算出処理342、
縦罫線の除去処理343、横罫線の除去処理344を行
う。
【0062】前記切り出し処理部340について、切り
出し処理の流れ図である図12及び画像の説明図である
図13を用いて説明する。
【0063】図13は傾き補正後の画面であり、まず、
原点711を基準として、住所、氏名などの文字領域の
概略の位置712を算出する(700)。
【0064】次に、700でもとめた領域712より、
上下に1mm広い領域で、横方向に16mm分の領域713
で投影処理を行う(701)。
【0065】次に、投影処理701の結果714より、
空白の部分715を検出し(702)、この、空白の部
分を基準に、正確な切り出し位置の算出を行い、切り出
し領域716を求める(703)。
【0066】次に、切り出し領域の左右に縦罫線がある
場合、これを除去する。縦罫線の有無の判定は、領域の
左右端に近い領域で、1つの縦ラインが全て黒のライン
を罫線と判定し、除去する(704)。
【0067】次に、切り出し領域207の中に横罫線が
ある場合は、横罫線の除去処理を行う(705)。免許
証の場合、文字と罫線が重なって印刷されている場合が
あるため、罫線除去の時には、罫線の上下に黒ドットの
ある部分717の罫線は除去せず、罫線の上下に黒ドッ
トのないライン部分718の罫線のみを除去すること
で、文字の欠けを防止できる。
【0068】このように、本実施例における文字領域の
切り出し処理では、画像の傾きを補正した後に投影処理
を行うため、文字領域に傾きのある免許証に対しても、
正確に文字間を検出できるため、文字領域の切り出しを
正確に行うことができる。
【0069】また、傾斜補正処理により、罫線の傾斜も
補正されるため、画像から罫線のみを除去することも容
易にできる。
【0070】文字領域の切り出し後、メインルーチン
は、拡大、縮小処理350、文字認識処理360を行っ
た後、出力装置130で画像の表示及び印刷を行う。
【0071】前記拡大縮小処理350及び文字認識処理
360について、交通違反票に印刷する場合の流れ図で
ある図14及び画像の説明図である図15及び交通違反
票の見本である図16を用いて説明する。
【0072】図15において、820は氏名、821は
住所、822は交付日、823は免許証番号であり、図
16において、830は氏名印字領域、831は住所印
字領域で、免許証の氏名820及び住所821が画像の
まま印字される。また、832は交付日印字領域、83
3は免許証番号印字領域であり、免許証の交付日822
及び免許証番号823が文字認識され、その結果の文
字、数字が印字される。
【0073】図14において画像補正手段122はま
ず、氏名820を切り出し(800)、その画像を縦7
5%、横50%の画像824に縮小する(801)。縮
小手段は、縦方向に75%縮小する時は、画像の縦方向
のドットを4ドット中1ドットを間引き、横方向に50
%縮小するときは画像の横方向のドットを2ドット中1
ドット間引くといった方法で達成できる。次に、縮小後
の氏名の画像を90度右に回転させ、画像826を得る
(802)。
【0074】次に画像補正手段122は、住所821を
切り出し(803)、その画像を縦50%、横50%の
画像825に縮小する(804)。縦横ともに50%に
縮小する場合は、隣接する縦2ドット×横2ドットの領
域の黒ドットの数を検査し、4ドット中2ドット以上が
黒の時に、1ドットの黒に縮小し、4ドット中の黒のド
ット数が1ドット以下の場合は1ドットの白に縮小する
といった方法を取ることで、縮小後の画質を向上させる
ことができる。
【0075】次に、縮小、回転後の画像826,825
をプリンタ132を用いて交通違反票の氏名印字領域8
30、住所印字領域831に印字する(805)。
【0076】本実施例において、画像読み取り装置11
0には解像度が16ドット/mmのイメージセンサ111
を使用しており、出力装置130には解像度が8ドット
/mmのドットプリンタを使用しているので、読み取った
画像をそのまま印字すると、印字された文字の大きさは
縦、横とも元の免許証の文字の大きさの約2倍に拡大さ
れるが、交通違反票は、従来より決められた様式のもの
があり、氏名印字領域830、住所印字領域831の位
置、方向、枠の大きさはあらかじめ決まっており、例え
ば氏名印字領域830は縦方向に配置され、文字の大き
さも縦長になっている。しかしながら、本実施例による
と、傾斜補正機能により文字領域の傾きを補正するとと
もに、文字の大きさ及び向きを枠に合わせて拡大、縮
小、回転できるので、免許証の文字を定型フォーマット
の用紙の枠内に正確に印字できるといった効果もある。
【0077】次に、画像補正手段122は交付日822
を切り出し(806)、文字認識手段128を用いて文
字認識を行う(807)。ここで、文字認識手段128
は一般的な文字認識ソフトを使用しているが、交付日8
22を認識する際の辞書を数字及び、昭和、平成、年月
日など日付に関する漢字のみに限定して認識させること
ができる。
【0078】次に、免許証番号823を切り出す(80
8)。本実施例では、免許証の左上の罫線を基に免許証
番号の切り出しを行っているが、免許証番号など、免許
証の下側に記載された項目を切り出す場合は、免許証左
下の罫線の位置を検出し、この罫線を基準に投影処理を
行う領域を設定し、投影処理での空白部分を基準に切り
出しを行うと切り出しの精度が向上する。
【0079】次に、文字認識手段128を用いて文字認
識を行う(809)。但し、この時の認識のための辞書
は数字のみに限定してよい。
【0080】最後に、文字認識の結果を確認し、認識結
果に誤りがある場合は、人間の手によって修正し(81
0)、認識後の文字をプリンタ132を用いて交通違反
票の交付日印字領域832、免許証番号印字領域833
に印字する(811)。
【0081】このように、本実施例によれば、画像補正
手段が免許証の罫線を基準に、記載項目を把握して切り
出し、記載項目ごとに認識すべき文字の種別を限定させ
て文字認識を行うことで認識率を向上させることができ
る。
【0082】また、従来の免許証番号認識装置では、免
許証の底辺からの距離で決定される、ある一定領域の画
像のみ読み取って認識していたので、免許証の印字位置
ずれ、傾き等の影響で認識エラーを起こす可能性が高か
ったが、本実施例によると、免許証番号の領域は、罫線
を基準とし、傾斜補正を行った後、投影処理で領域判定
後に切り出して得られるため、余分な領域、欠け、傾斜
のない文字を認識するため、認識率の高い免許証番号読
み取り装置を提供できる。
【0083】さらに、一般の文字認識ソフトは、文字と
文字が罫線でつながっていると、文字の切り出しに失敗
し、誤認識を起こし易いという短所を持つが、本実施例
によると、例えば図13の716に示した如く、文字間
の罫線を削除できるため、文字認識の時の文字切り出し
ミスが低減する。
【0084】また、本実施例においては交付日と免許証
番号のみ文字認識を行っているが、文字認識手段の精度
次第では住所、氏名等の漢字の文字認識も可能である。
【0085】尚、本実施例では免許証を1種類に限定し
て罫線の有無を判定していたが、罫線の判定基準を2種
類以上用意して、1種類目の罫線が適合しない場合、別
の判定基準で検出を行うといった方法を用いることで、
将来免許証のフォーマットが変更され、複数の免許証が
混在する場合でも、1台の免許証読み取り装置で切り出
しができるとともに、文字の大きさが変更になった場合
でも、拡大、縮小手段により、同じ交通違反票に、同等
の大きさの文字を印字できる。
【0086】また、本実施例では、免許証の罫線を基準
とするため、免許証の読み取り濃度が淡く、罫線にかす
れがあると、読み取りエラーを起こす可能性があるが、
画像読み取り装置に、イメージセンサで出力電圧を調整
する手段、2値化回路でしきい値を調整する手段等、濃
度調整機能を設け、濃度の淡い免許証はあらかじめ濃い
めに読み取ることでエラーを防止できる。
【0087】また、本発明は免許証のみにとどまらず、
罫線を持ち、印刷書式の決まった画像であれば、応用が
可能である。
【0088】
【発明の効果】以上のように本発明の免許証読み取り装
置によれば、制御装置には罫線検出手段と、傾斜補正手
段とが設けられ、前記罫線検出手段は、読み取った画像
の一部領域に対し罫線方向に論理和演算を行って、罫線
の概略位置を検出する概略位置検出処理手段と、この概
略位置検出処理手段で検出された前記概略位置の近辺で
投影処理を行い前記罫線の中心を求める投影処理手段と
を有し、前記傾斜補正手段が前記罫線検出手段で検出さ
れた傾斜に応じて傾き補正をする構成とすることによ
り、画像の傾きをなくした状態で、投影処理を行えるた
め、免許証から、住所、氏名などの文字領域を正確に切
り出して、不要な罫線を除去でき、傾きや余分な文字の
かけら等のない美しい印字を提供できる。また、罫線検
出手段は、論理演算により罫線の概略位置を求める概略
位置検出処理手段と、投影処理により罫線の中心を求め
る投影処理手段とを有しているので、傾きやかすれのあ
る罫線に対しても、高速かつ正確にその位置を求めるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における免許証読み取り装置
のブロック構成図
【図2】本発明の一実施例における傾斜のある免許証の
画像を示す平面図
【図3】本発明の一実施例における傾斜のない免許証の
画像を示す平面図
【図4】本発明の一実施例における傾斜のある免許証の
画像の罫線部分の拡大図
【図5】本発明の一実施例における画像補正手段の動作
を示す流れ図
【図6】本発明の一実施例における罫線検出処理の動作
を示す流れ図
【図7】本発明の一実施例における罫線検出処理時の画
面を示す模式図
【図8】本発明の一実施例における傾き検出処理の動作
を示す流れ図
【図9】本発明の一実施例における傾き検出処理時の画
面を示す模式図
【図10】本発明の一実施例における傾斜補正処理の動
作を示す流れ図
【図11】本発明の一実施例における傾斜補正処理時の
画面を示す模式図
【図12】本発明の一実施例における切り出し処理の動
作を示す流れ図
【図13】本発明の一実施例における切り出し処理時の
画面を示す模式図
【図14】本発明の一実施例における拡大、縮小処理及
び文字認識処理の動作を示す流れ図
【図15】本発明の一実施例における補正後の免許証の
画面を示す平面図
【図16】本発明の一実施例における交通違反票を示す
平面図
【符号の説明】
100 免許証 101 情報記録領域 110 画像読み取り装置 111 イメージセンサ 112 2値化回路 120 制御装置 121 メモリー 122 画像補正手段 123 罫線検出手段 124 傾き検出手段 125 傾斜補正手段 126 切り出し手段 127 拡大、縮小手段 128 文字認識手段 130 出力装置 131 液晶表示装置 132 プリンタ 201 罫線 202 氏名 203 本籍 204 免許証番号 205 切り出し領域 211 罫線 212 氏名 213 本籍 214 免許証番号 215 切り出し領域 221 縦方向の罫線 222 横方向の罫線 223 横方向の罫線 224 横方向の罫線 225 氏名 226 本籍 227 住所 228 切り出し領域
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−179570(JP,A) 特開 平3−230289(JP,A) 特開 平3−282895(JP,A) 特開 平3−250279(JP,A) 特開 平3−250385(JP,A) 特開 平5−35842(JP,A) 特開 平4−167194(JP,A) 実開 平2−145461(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/00 - 9/82

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像読み取り装置と、この画像読み取り
    装置に接続された制御装置と、この制御装置に接続され
    た出力装置とを備え、前記制御装置に設けられた画像補
    正手段は、読み取った免許証の画像から罫線を検出する
    ための罫線検出手段と、罫線から画像の傾きを検出する
    ための傾き検出手段と、検出された傾きに応じて画像の
    傾きを補正するための傾斜補正手段と、補正後の画像か
    ら文字領域を切り出すための切り出し手段と、切り出し
    た文字領域の文字認識を行うための文字認識手段とから
    なる免許証読み取り装置において、前記罫線検出手段
    は、読み取った画像の一部領域に対し罫線方向に論理和
    演算を行って、罫線の概略位置を検出する概略位置検出
    処理手段と、この概略位置検出処理手段で検出された前
    記概略位置の近辺で投影処理を行い前記罫線の中心を求
    める投影処理手段とを有した免許証読み取り装置。
  2. 【請求項2】 画像補正手段は、罫線を所定方向に連続
    的に検出し、罫線が途切れた時点で両側の罫線状態の有
    無を検出する構成とした請求項1記載の免許証読み取り
    装置。
  3. 【請求項3】 画像補正手段は、罫線の位置を検出する
    手段を有し、この罫線に応じた画像領域の近辺の投影処
    理を行い、投影結果の空白部分を基に文字領域の切り出
    しを行うことを特徴とする請求項1記載の免許証読み取
    り装置。
  4. 【請求項4】 画像補正手段は、切り出した文字領域に
    対し、領域内の罫線の上下に黒ドットの不存在部分の当
    該罫線のみを除去することを特徴とする請求項4記載の
    免許証読み取り装置。
  5. 【請求項5】 画像補正手段は、文字領域を切り出す手
    段と画像を拡大、縮小する手段を有し、切り出した画像
    を所定の倍率で拡大、縮小して出力することを特徴とす
    る請求項1記載の免許証読み取り装置。
  6. 【請求項6】 画像補正手段が、文字認識手段を有する
    請求項1記載の免許証読み取り装置。
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JP6493984B2 (ja) * 2016-07-05 2019-04-03 株式会社近畿システムサービス パスポート情報を利用した免税書類用データ生成装置、免税書類作成システム、および免税書類作成方法。
JP2020086847A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 株式会社Pfu 画像処理装置、制御方法及び制御プログラム

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