JP3488981B2 - 超音波ガスセンサ - Google Patents

超音波ガスセンサ

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JP3488981B2 JP13376694A JP13376694A JP3488981B2 JP 3488981 B2 JP3488981 B2 JP 3488981B2 JP 13376694 A JP13376694 A JP 13376694A JP 13376694 A JP13376694 A JP 13376694A JP 3488981 B2 JP3488981 B2 JP 3488981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明はすだれ状電極を備えた圧
電薄板を非圧電基板の一方の板面F1に設け、前記非圧
電基板のもう一方の板面F2の対面に多孔板を設け、該
多孔板と前記板面F2との間に液体を満たすことによ
り、前記多孔板を通して前記液体に吸着されたガスを定
性または定量する超音波ガスセンサに関する。
【従来の技術】食品、化粧品および環境試験等の分野に
おける従来の臭気の評価方法としては、人間の嗅覚を利
用した官能試験法や機器分析による方法が主に挙げられ
る。官能試験法は感受性の個人差の問題や、生理的およ
び心理的影響により識別能力が変化する等の問題を有し
ており、客観性に乏しく信頼性に欠ける。機器分析によ
る方法としてはガスクロマトグラフ法および吸光光度法
等が挙げられるが、これらの方法は測定結果と感覚量が
必ずしも一致しないという問題点を有する。その他の方
法として、水晶振動子センサによる評価法等が挙げられ
る。これは、ガス感応膜を塗布した水晶振動子にガス分
子が吸着すると周波数が変化するということを利用した
ものである。この水晶振動子センサは水晶振動子に固有
の周波数が存在すること等から、製造技術、量産技術、
耐久性、感度、再現性等に問題を有している。このよう
にして、従来の臭気の評価方法では、客観性に乏しく信
頼性に欠けること、測定結果と感覚量が必ずしも一致し
ないこと、感度、再現性、製造技術および量産技術など
に問題を有していた。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、小型
軽量で、検出感度が高く、再現性に優れ、測定精度およ
び高速応答に優れ、測定方法が容易で、低消費電力駆動
で、加工性や量産性に優れた超音波ガスセンサを提供す
ることにある。
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の超音波
ガスセンサは、少なくとも2組のすだれ状電極Tおよび
Rを備えた圧電薄板を非圧電基板の一方の板面F1に備
え、前記非圧電基板のもう一方の板面F2の対面に多孔
板を設け、該多孔板と前記板面F2との間に液体を満た
し、前記多孔板を通して前記液体に吸着されたガスを定
性または定量するガス感知手段を備えた超音波ガスセン
サであって、前記圧電薄板の厚さは前記すだれ状電極T
およびRの電極周期長以下であり、前記ガス感知手段
は、前記すだれ状電極Tに電気信号を入力して前記非圧
電基板と前記圧電薄板との界面に弾性表面波を励振し、
該弾性表面波を前記非圧電基板中にバルク波としてモー
ド変換させ、前記非圧電基板中の該バルク波を縦波とし
て前記液体中に放射し、前記液体中の該縦波を前記多孔
板によって反射させ、その反射させた縦波を前記非圧電
基板を介して前記すだれ状電極Rから電気信号として出
力させる手段を含み、前記すだれ状電極TおよびRの電
極周期長は前記弾性表面波の波長にほぼ等しく、前記界
面に励振され、前記非圧電基板中にバルク波としてモー
ド変換される前記弾性表面波の位相速度は前記非圧電基
板単体における横波の速度よりも大きいことを特徴とす
る。請求項2に記載の超音波ガスセンサは、前記すだれ
状電極Rの出力端が増幅器を介して前記すだれ状電極T
の入力端に接続されており、前記すだれ状電極Tから前
記すだれ状電極Rに至る間の前記非圧電基板における弾
性表面波の伝搬路を遅延素子とする発振器が構成されて
いて、前記発振器の信号ループは前記すだれ状電極T
と、前記弾性表面波の伝搬路と、前記すだれ状電極R
と、前記増幅器とから成ることを特徴とする。請求項3
に記載の超音波ガスセンサは、前記すだれ状電極Tおよ
びRが円弧状を成すことを特徴とする。請求項4に記載
の超音波ガスセンサは、前記非圧電基板がアクリル板で
成り、前記圧電薄板が圧電セラミックで成り、該圧電セ
ラミックの分極軸の方向は該圧電セラミックにおけるす
だれ状電極を有する板面と垂直であることを特徴とす
る。請求項5に記載の超音波ガスセンサは、前記非圧電
基板がアクリル板で成り、前記圧電薄板がLiNbO 3
単結晶で成ることを特徴とする。請求項6に記載の超音
波ガスセンサは、前記多孔板がテフロン(登録商標)
樹脂で成ることを特徴とする。
【作用】本発明の超音波ガスセンサは、すだれ状電極を
備えた圧電薄板を非圧電基板の一方の板面F1に設け、
非圧電基板のもう一方の板面F2の対面に多孔板を設け
た簡単な構造を有する。すだれ状電極Tに電気信号を入
力する構造を採用することにより、圧電薄板に速度VS
の弾性表面波を励振させることができる。その上、圧電
薄板を非圧電基板の板面F1上に固着させた構造を採用
することにより、この弾性表面波を非圧電基板にバルク
波として漏洩する形でモード変換させることができる。
このとき漏洩される弾性表面波の位相速度は非圧電基板
単体中の横波の速度VATよりも大きい。つまり、圧電薄
板に励振される弾性表面波のうちVSがVATよりも大き
いという関係を満たすものが非圧電基板に漏洩される。
圧電薄板に励振される弾性表面波のうちVSがVATより
も小さいものは非圧電基板に漏洩されることはない。こ
のようにして、圧電薄板に励振された弾性表面波のう
ち、位相速度が非圧電基板単体中の横波の速度VATより
も大きく縦波の速度VALよりも小さい波は速度VATとほ
ぼ等しい速度を有する波に効率よく変換されて非圧電基
板に漏洩される。また、圧電薄板に励振された弾性表面
波のうち、位相速度が非圧電基板単体中の縦波の速度V
ALよりも大きな波は速度VATあるいは速度VALとほぼ等
しい速度を有する波に効率よく変換されて非圧電基板に
漏洩される。さらに、非圧電基板の板面F2と多孔板と
の間に液体を満たした構造を採用することにより、漏洩
されたバルク波の一部は速度VWの縦波としてその液体
中に効率よく放射される。前記液体中の縦波を多孔板に
よって反射させる構造を採用することにより、その反射
させた縦波を非圧電基板および圧電薄板を介してすだれ
状電極Rから電気信号として出力させることができる。
すなわち、多孔板によって反射された速度VWの液中縦
波は、非圧電基板と前記液体との界面において速度VAT
あるいはVALを有する波に効果的に変換され、非圧電基
板を伝搬する。この非圧電基板に伝搬した速度VATある
いはVALを有する波は圧電薄板との界面において速度V
Sの弾性表面波に変換されて圧電薄板に伝搬し、すだれ
状電極Rにおいて電気信号に変換されて出力される。本
発明の超音波ガスセンサの使用時、非圧電基板の板面F
2と多孔板との間には特定のガスに対しガス感応性を有
する液体が密封され、たとえば、スクアラン(構造式は
〔(CH32CHCH2CH2CH2CH(CH3)CH2
CH2CH2CH(CH3)CH2CH2−〕2である。)な
どが用いられる。多孔板は通気性に優れしかも前記液体
を通さない性質を有し、たとえば、テフロン(登録商
標)系樹脂のゴアテックス(登録商標)フィルムなどが
用いられる。前記液体が多孔板を通して目的のガスを吸
着すると、超音波の前記液体中における伝搬速度が変化
することから、すだれ状電極Rで出力される電気信号に
伝搬遅延の位相差を生じる。つまり、前記液体がガスを
吸着したことおよびその吸着量をすだれ状電極Rに出力
される電気信号の位相差としてとらえることができる。
このようにして、本発明の超音波ガスセンサはガスの定
性が可能であるばかりでなく、そのガスの吸着量を測定
することも可能である。もちろん、前記液体を入れ換え
ることにより別の種類のガスについて定性および定量を
行なうことも可能となる。すだれ状電極TおよびRとし
て円弧状すだれ状電極を用いることにより、第1に、す
だれ状電極Tに電気信号を入力することにより圧電薄板
に励振される弾性表面波を非圧電基板を介して液体中に
放射し多孔板で反射させる際、多孔板における反射箇所
を同一箇所に点状に集中させることができる。すなわ
ち、液体中に放射される縦波をちょうどレンズが焦点を
結ぶような形で多孔板における焦点に集中させて反射さ
せることができる。第2には、このようにして反射させ
た反射波を再びすだれ状電極Rから電気信号として効率
よく出力させることができる。すなわち、多孔板におい
て前記焦点を設けることにより、液体が感知するガスの
検出感度を向上させることができる。圧電薄板の厚さを
すだれ状電極TおよびRの電極周期長以下にし、すだれ
状電極TおよびRの電極周期長を1次以上の高次モード
の弾性表面波の波長にほぼ等しくする構造を採用するこ
とにより、すだれ状電極Tに加えられる電気的エネルギ
ーが弾性表面波に変換される度合を大きくすることがで
きるだけでなく、圧電薄板と非圧電基板との界面での音
響インピーダンスの不整合等によって生じる反射等を抑
圧することができる。従って、弾性表面波の非圧電基板
への効果的な漏洩を促進させることができる。なお、す
だれ状電極TおよびRの電極周期長すなわち弾性表面波
の波長λに対する圧電薄板の厚さdの割合(d/λ)が
小さいほど効果は大きい。本発明の超音波ガスセンサ
は、圧電薄板の厚さdを小さくすることに伴う脆弱性を
圧電薄板を非圧電基板に固着することによって克服して
いる。すなわち、非圧電基板は圧電薄板の脆弱性を克服
するために重要な役割を果たしている。すだれ状電極R
の出力端を増幅器を介してすだれ状電極Tの入力端に接
続する構造を採用することにより、すだれ状電極Tから
すだれ状電極Rに至る間の非圧電基板における弾性表面
波の伝搬路を遅延素子とする発振器を構成することがで
きる。その発振器の信号ループはすだれ状電極Tと、前
記弾性表面波の伝搬路と、すだれ状電極Rと、増幅器と
から成る。このようにして、回路構成が簡略化され、装
置の小型軽量化が促進されるとともに低電圧で低消費電
力での駆動が可能となる。非圧電基板としてアクリル板
を採用し、圧電薄板として圧電セラミックを採用し、そ
の圧電セラミックの分極軸の方向が圧電セラミックにお
けるすだれ状電極を有する板面と垂直になるような構造
を採用することにより、圧電薄板に効率よく弾性表面波
を励振することができ、さらにその弾性表面波を非圧電
基板に効率よく漏洩することができる。非圧電基板とし
てアクリル板を採用し、圧電薄板としてLiNbO 3
結晶を採用することにより、圧電薄板に効率よく弾性表
面波を励振することができ、さらにその弾性表面波を非
圧電基板に効率よく漏洩することができる。圧電薄板と
してPVDFその他の圧電高分子フィルムを採用するこ
とにより、より高周波対応が可能な形で圧電薄板に効率
よく弾性表面波を励振することができ、さらにその弾性
表面波を非圧電基板に効率よく漏洩することができる。
【実施例】図1は本発明の超音波ガスセンサの一実施例
を示す断面図である。本実施例はすだれ状電極T,R、
圧電磁器薄板1、アクリル板2、多孔板3および増幅器
4から成る。すだれ状電極TおよびRは円弧状を成し、
アルミニウム薄膜で成り、圧電磁器薄板1上に設けられ
ている。圧電磁器薄板1は直径15mm、厚さ200μ
mの円板状のTDK製101A材(製品名)で成り、ア
クリル板2上に設けられている。アクリル板2は直径1
6mm、厚さ(TA)1mmの円板で成る。圧電磁器薄
板1はエポキシ系樹脂によってアクリル板2上に固着さ
れている。多孔板3は直径15mm、厚さ30μmの円
板状のテフロン(登録商標)系樹脂で成り、通気性に優
れしかも液体を通さない性質を有する。多孔板3はアク
リル板2と対面する形でその縁部が本体に固着されてい
る。その際、多孔板3の板面はアクリル板2の板面と平
行になるように設置されている。アクリル板2と多孔板
3との間には入口Aからガス感応性を有する液体が入れ
られ、入口Aと出口Bを閉じることにより外部と遮断さ
れ密閉されている。また、図1の超音波ガスセンサで
は、液体を入口Aから出口Bまで常に一定の速度で流す
フローシステムを備えている。図2は図1の超音波ガス
センサの部分斜視図である。但し、図2ではすだれ状電
極T、R、圧電磁器薄板1およびアクリル板2が示され
る。すだれ状電極TおよびRは同一の形状を成し、電極
周期長が2Pで、10対の電極指を有し、開口角
(θA)は45゜である。図2の楕円内はすだれ状電極
Tの部分拡大図であり、すだれ状電極Rについてもこれ
と同様である。すだれ状電極TとRとの電極離間距離
(L)は10mmである。図3は圧電磁器薄板1を伝搬
する弾性表面波がアクリル板2を経由し縦波として液体
中に伝搬されるまでの伝搬形態を示す図である。但し、
図3ではすだれ状電極T、圧電磁器薄板1およびアクリ
ル板2が示される。すだれ状電極Tに電気信号を入力す
るとその電気信号の周波数のうちすだれ状電極Tに対応
する中心周波数とその近傍の周波数の電気信号のみが弾
性表面波に変換されて圧電磁器薄板1を速度VSで伝搬
する。もしも弾性表面波の速度VSがアクリル板2単体
中での横波の速度VATよりも大きく縦波の速度VALより
も小さいときには、この弾性表面波は速度VATの横波に
変換されてアクリル板2に漏洩される。圧電磁器薄板1
からバルク波が漏洩されるときの漏洩角θATはVATとV
Sとの比(VAT/VS)に相関する。アクリル板2を伝搬
するバルク波はアクリル板2と液体との界面において速
度VWの縦波に変換されて液体中に放射される。このと
きの放射角θWは速度VWとVATとの比(VW/VAT)に
相関する。なお、すだれ状電極Tに入力する電気信号の
周波数に応じて速度VSが変化することから、その電気
信号の周波数を変化させることにより漏洩角θATおよび
放射角θWを変動させることが可能となる。図4は圧電
磁器薄板1に伝搬する弾性表面波の速度VSがアクリル
板2単体中での縦波の速度VALよりも大きい場合の超音
波の伝搬形態を示す図である。この場合、弾性表面波は
速度VATの横波および速度VALの縦波に変換されてアク
リル板2に漏洩される。圧電磁器薄板1からバルク波と
して横波が漏洩されるときの漏洩角θATはVATとVS
の比(VAT/VS)に相関し、縦波の場合の漏洩角θAL
はVALとVSとの比(VAL/VS)に相関する。アクリル
板2を励振するバルク波はアクリル板2と液体との界面
において速度VWの縦波に変換されて液体中に放射され
る。このときの放射角θWは速度VWとVATとの比(VW
/VAT)または速度VWとVALとの比(VW/VAL)に相
関する。すだれ状電極Tに入力する電気信号の周波数に
応じて速度VSが変化することから、その電気信号の周
波数を変化させることにより、速度VSを図3のような
条件(VAT<VS<VAL)に設定することもでき、また
図4のような条件(VAL<VS)に設定することもでき
る。また、それぞれの漏洩角θATおよびθALや放射角θ
Wを変動させることが可能となる。図5はアクリル板2
とアクリル板2に接触された液体との界面付近での超音
波の伝搬形態を示す図である。但し、速度VSが図3の
条件(VAT<VS<VAL)を満たすときのものである。
アクリル板2を伝搬するバルク横波が該界面に達する
と、反射角θATを示す横波反射率RT、反射角θALを示
す縦波反射率RLおよび縦波透過率TLの3成分を生じ
る。このようにして、アクリル板2を伝搬するバルク横
波は前記界面において一部が横波反射率RTおよび縦波
反射率RLとして反射され、残部が縦波透過率TLとして
放射角θWで液体中に放射される。図1の超音波ガスセ
ンサの駆動時、すだれ状電極Tに電気信号を入力すると
その電気信号の周波数のうちすだれ状電極Tに対応する
中心周波数とその近傍の周波数の電気信号のみが弾性表
面波に変換されて圧電磁器薄板1を速度VSで伝搬す
る。弾性表面波の速度VSがアクリル板2単体中での横
波の速度VATよりも大きく縦波の速度VALよりも小さい
場合には、この弾性表面波は速度VATの横波に変換され
てアクリル板2に漏洩される。弾性表面波の速度VS
アクリル板2単体中での縦波の速度VALよりも大きい場
合には、この弾性表面波は速度VATの横波および速度V
ALの縦波に変換されてアクリル板2に漏洩される。弾性
表面波の速度VSがアクリル板2単体中での横波の速度
ATよりも小さい場合には、この弾性表面波はすだれ状
電極Rから電気信号として出力され、この電気信号は増
幅器4によって増幅され、再びすだれ状電極Tから入力
される。このようにして、すだれ状電極Tからすだれ状
電極Rに至る間のアクリル板2における弾性表面波の伝
搬路を遅延素子とする発振器を構成することができる。
この発振器の信号ループはすだれ状電極T、前記伝搬
路、すだれ状電極Rおよび増幅器4から成る。このよう
な発振器を構成することにより、回路構成が簡略化さ
れ、装置の小型軽量化が促進されるとともに低電圧で低
消費電力での駆動が可能となる。一方、アクリル板2を
伝搬するバルク波はアクリル板2と液体との界面におい
て速度VWの縦波に変換されて液体中に放射される。す
だれ状電極Tに入力する電気信号の周波数を変化させる
ことにより液体中の縦波の放射角θWを変動させること
が可能なことから、液体中の縦波を多孔板3によって反
射させ、その反射させた縦波をアクリル板2および圧電
磁器薄板1を介してすだれ状電極Rから電気信号として
出力させることができる。すなわち、多孔板3によって
反射された速度VWの液体中の縦波は、アクリル板2と
液体との界面において速度VATあるいはVALを有する波
に効果的に変換されアクリル板2を伝搬し、さらに、ア
クリル板2と圧電磁器薄板1との界面において速度VS
の弾性表面波に変換されて圧電磁器薄板1に伝搬し、す
だれ状電極Rにおいて電気信号に変換されて出力され
る。この際、すだれ状電極TおよびRが円弧状を成すこ
とにより、液体中の縦波の多孔板3における反射箇所を
ちょうどレンズが焦点を結ぶような形で同一箇所に集中
させることができる。従って、多孔板3で反射された反
射波をすだれ状電極Rから電気信号として効率よく出力
することが可能となる。液体が多孔板3を通して目的の
ガスを吸着すると、超音波の該液体中における伝搬速度
が変化することから、すだれ状電極Rで出力される電気
信号に伝搬遅延の位相差を生じる。つまり、該液体がガ
スを吸着したことおよびその吸着量をすだれ状電極Rに
出力される電気信号の位相差としてとらえることができ
る。しかも、液体を常に一定の速度で流すフローシステ
ムを用いることにより、ガス吸着の経時的変化をとらえ
ることも可能となる。また、液体を入れ換えることによ
り別の種類のガスについての定性および定量が可能とな
る。図6は図1の超音波ガスセンサにおける圧電磁器薄
板1およびアクリル板2から成る層状媒体を伝搬する弾
性表面波の速度分散曲線を示す特性図であり、弾性表面
波の周波数fと圧電磁器薄板2の厚さdとの積に対する
各モードの位相速度を示す図である。但し、圧電磁器薄
板1は、圧電磁器薄板1のアクリル板2と接触する方の
板面(アクリル側板面)ともう一方の空気に接触する方
の板面(空気側板面)とがともに電気的に開放状態にあ
るものを用いた。本図において"open"は開放状態で
あることを示す。また、○印は実測値を示す。弾性表面
波には複数個のモードがある。fd値がほぼ0.4MH
z・mm以下のときのA0モードの波は速度がアクリル
板2の横波速度VATよりも小さい。このような波は波の
エネルギーが表面付近に局在して伝搬する表面波であ
り、アクリル板2に漏洩されることは無い。速度がVAT
よりも大きなA0モードおよびその他のモードの波には
速度の虚数成分が存在し、波のエネルギーの一部はアク
リル板2中にバルク波として漏洩される。各モードの弾
性表面波のうち速度がVATよりも大きくVALよりも小さ
い領域の波がアクリル板2中にバルク横波として効果的
に漏洩することができる。速度がVALよりも大きい領域
の波はバルク縦波およびバルク横波としてアクリル板2
中に漏洩される。図7は図1の超音波ガスセンサにおけ
るモード変換効率Cとfd値との関係を示す特性図であ
る。但し、圧電磁器薄板1は、圧電磁器薄板1のアクリ
ル側板面ともう一方の空気側板面とがともに電気的に開
放状態にあるものを用いた。A0モードを除くどのモー
ドにおいても圧電磁器薄板1に伝搬する弾性表面波が効
率よくアクリル板2にバルク波として漏洩されることが
わかる。図8は圧電磁器薄板1の異なる2つの電気的境
界条件下での位相速度差から算出した実効的電気機械結
合係数k2とfd値との関係を示す特性図である。但
し、圧電磁器薄板1は、圧電磁器薄板1の空気側板面に
各すだれ状電極(IDT)を設けアクリル側板面を電気
的に開放状態にしたものを用いている。A0モードのk2
はfd=2.8MHz・mm付近からほぼ一定の値(k
2=4%)を示している。S0モードはfd=1.4MH
z・mm付近で1つのピーク(k2=17.5%)が存
在する。このピークは圧電磁器薄板1からアクリル板2
へ漏洩される表面波に対応するものと考えられる。A1
およびA2モードもまた効率的には良好な値を示してい
る。このようにして、A0モードを除くどのモードにお
いても弾性表面波を圧電磁器薄板1からアクリル板2へ
効率よく漏洩させることができ、fd値を調整すること
によりアクリル板2への最も効率のよい漏洩を実現する
ことができる。また、圧電磁器薄板1の空気側板面に各
すだれ状電極を設けた構造は製作上の容易性にもつなが
るという利点を有している。図9は圧電磁器薄板1の異
なる2つの電気的境界条件下での位相速度差から算出し
た実効的電気機械結合係数k2とfd値との関係を示す
特性図である。但し、圧電磁器薄板1は、圧電磁器薄板
1の空気側板面に各すだれ状電極を設けアクリル側板面
を電気的に短絡状態にしたものを用いている。本実施例
においては圧電磁器薄板1の板面に金属薄膜を被覆する
ことによりその板面を電気的に短絡状態にしている。本
図において"short"は短絡状態であることを示す。
図9においても図8と同様に、A0モードを除くどのモ
ードにおいても弾性表面波を圧電磁器薄板1からアクリ
ル板2へ効率よく漏洩させることができ、fd値を調整
することによりアクリル板2への最も効率のよい漏洩を
実現することができる。また、圧電磁器薄板1の空気側
板面に各すだれ状電極を設けた構造は製作上の容易性に
もつながるという利点を有している。図10は図5に示
す横波反射率RT、縦波反射率RLおよび縦波透過率TL
の位相速度に対するエネルギー分配率と角度との関係を
示す特性図である。すなわち、バルク横波に関する特性
図である。但し、このときの角度は横波反射率RTに対
しては反射角θATを、縦波反射率RLに対しては反射角
θALを、縦波透過率TLに対しては放射角θWを示す。縦
波透過率TLの値が最も大きいのは位相速度がほぼ18
00m/sから2400m/s付近の領域であって、こ
のときの放射角θWは約60度から40度程度であるこ
とがわかる。図11はバルク縦波に関する横波反射率R
T、縦波反射率RLおよび縦波透過率TLの位相速度に対
するエネルギー分配率と角度との関係を示す特性図であ
る。縦波透過率TLの透過率が最も大きいのは位相速度
がほぼ2800m/s付近よりも大きな領域であって、
このときの放射角θWは約40度以下であることがわか
る。図12は図1の超音波ガスセンサにおける挿入損失
と周波数との関係の一実施例を示す特性図であり、圧電
磁器薄板1の厚さdが200μm、すだれ状電極Tおよ
びRの電極周期長2Pが460μmの場合の結果であ
る。本図において実線はアクリル板2に液体が接触して
いない場合を示し、点線はアクリル板2に液体が接触し
ている場合を示す。各周波数における実線と点線との差
が大きいほど液体中に縦波として放射される度合が大き
いことから、A0モードを除くどのモードの表面波でも
液体中に縦波として効率よく放射されていることがわか
る。特に、中心周波数がほぼ6MHzのS0モードや中
心周波数がほぼ13MHzのS2モードの表面波が液体
中に縦波として放射される度合が大きいことがわかる。
【発明の効果】本発明の超音波ガスセンサによれば、す
だれ状電極Tに電気信号を入力する構造を採用すること
により、圧電薄板に速度VSの弾性表面波を励振させる
ことができる。その上、圧電薄板を非圧電基板の板面F
1上に固着させた構造を採用することにより、この弾性
表面波を非圧電基板にバルク波として漏洩する形でモー
ド変換させることができる。圧電薄板に励振された弾性
表面波のうち、位相速度が非圧電基板単体中の横波の速
度VATよりも大きく縦波の速度VALよりも小さい波は速
度VATとほぼ等しい速度を有する波に効率よく変換され
て非圧電基板に漏洩される。また、圧電薄板に励振され
た弾性表面波のうち、位相速度が非圧電基板単体中の縦
波の速度VALよりも大きな波は速度VATあるいは速度V
ALとほぼ等しい速度を有する波に効率よく変換されて非
圧電基板に漏洩される。非圧電基板の板面F2と多孔板
との間に液体を満たした構造を採用することにより、漏
洩されたバルク波の一部は速度VWの縦波としてその液
体中に効率よく放射される。液体中の縦波を多孔板によ
って反射させる構造を採用することにより、その反射さ
せた縦波を非圧電基板および圧電薄板を介してすだれ状
電極Rから電気信号として出力させることができる。非
圧電基板の板面F2と多孔板との間に密封されている液
体は特定のガスに対しガス感応性を有し、多孔板は通気
性に優れしかもその液体を通さない性質を有する。従っ
て、その感応性の液体が多孔板を通して目的のガスを吸
着すると、超音波の液中伝搬速度が変化することから、
すだれ状電極Rで出力される電気信号に伝搬遅延の位相
差を生じる。このようにして、その液体がガスを吸着し
たことおよびその吸着量をすだれ状電極Rに出力される
電気信号の位相差から求めることができる。すだれ状電
極TおよびRとして円弧状すだれ状電極を用いることに
より、液体中の縦波を多孔板で反射させる際、多孔板に
おける反射箇所を同一箇所に、すなわち、ちょうどレン
ズが焦点を結ぶような形で多孔板における焦点に集中さ
せて反射させることができる。従って、このようにして
反射させた反射波を再びすだれ状電極Rから電気信号と
して効率よく出力させることができる。このようにし
て、液体が感知するガスの検出感度を向上させることが
できる。圧電薄板の厚さをすだれ状電極の電極周期長以
下にし、すだれ状電極の電極周期長を1次以上の高次モ
ードの弾性表面波の波長にほぼ等しくする構造を採用す
ることにより、すだれ状電極Tに加えられる電気的エネ
ルギーが弾性表面波に変換される度合を大きくすること
ができるだけでなく、圧電薄板と非圧電基板との界面で
の音響インピーダンスの不整合等によって生じる反射等
を抑圧することができる。従って、弾性表面波の非圧電
基板への効果的な漏洩を促進させることができる。な
お、すだれ状電極の電極周期長すなわち弾性表面波の波
長λに対する圧電薄板の厚さdの割合(d/λ)が小さ
いほど効果は大きい。すだれ状電極Rの出力端を増幅器
を介してすだれ状電極Tの入力端に接続する構造を採用
することにより、すだれ状電極Tからすだれ状電極Rに
至る間の非圧電基板における弾性表面波の伝搬路を遅延
素子とする発振器を構成することができる。その発振器
の信号ループはすだれ状電極Tと、前記弾性表面波の伝
搬路と、すだれ状電極Rと、増幅器とから成る。このよ
うにして、回路構成が簡略化され、装置の小型軽量化が
促進されるとともに低電圧で低消費電力での駆動が可能
となる。非圧電基板としてアクリル板を採用し、圧電薄
板として圧電セラミックを採用し、その圧電セラミック
の分極軸の方向が圧電セラミックにおけるすだれ状電極
を有する板面と垂直になるような構造を採用することに
より、圧電薄板に効率よく弾性表面波を励振することが
でき、さらにその弾性表面波を非圧電基板に効率よく漏
洩することができる。非圧電基板としてアクリル板を採
用し、圧電薄板としてLiNbO 3 単結晶を採用するこ
とにより、圧電薄板に効率よく弾性表面波を励振するこ
とができ、さらにその弾性表面波を非圧電基板に効率よ
く漏洩することができる。圧電薄板としてPVDFその
他の圧電高分子フィルムを採用することにより、より高
周波対応が可能な形で圧電薄板に効率よく弾性表面波を
励振することができ、さらにその弾性表面波を非圧電基
板に効率よく漏洩することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の超音波ガスセンサの一実施例を示す断
面図。
【図2】図1の超音波ガスセンサの部分斜視図。
【図3】圧電磁器薄板1を伝搬する弾性表面波がアクリ
ル板2を経由し縦波として液体中に伝搬されるまでの伝
搬形態を示す図。
【図4】圧電磁器薄板1に伝搬する弾性表面波の速度V
Sがアクリル板2単体中での縦波の速度VALよりも大き
い場合の超音波の伝搬形態を示す図。
【図5】アクリル板2とアクリル板2に接触された液体
との界面付近での超音波の伝搬形態を示す図。
【図6】図1の超音波ガスセンサにおける圧電磁器薄板
1およびアクリル板2から成る層状媒体を伝搬する弾性
表面波の速度分散曲線を示す特性図。
【図7】図1の超音波ガスセンサにおけるモード変換効
率Cとfd値との関係を示す特性図。
【図8】圧電磁器薄板1の異なる2つの電気的境界条件
下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係数
2とfd値との関係を示す特性図。
【図9】圧電磁器薄板1の異なる2つの電気的境界条件
下での位相速度差から算出した実効的電気機械結合係数
2とfd値との関係を示す特性図。
【図10】図5に示す横波反射率RT、縦波反射率RL
よび縦波透過率TLの位相速度に対するエネルギー分配
率と角度との関係を示す特性図。
【図11】バルク縦波に関する横波反射率RT、縦波反
射率RLおよび縦波透過率TLの位相速度に対するエネル
ギー分配率と角度との関係を示す特性図。
【図12】図1の超音波ガスセンサにおける挿入損失と
周波数との関係の一実施例を示す特性図。
【符号の説明】
1 圧電磁器薄板 2 アクリル板 3 多孔板 4 増幅器 T すだれ状電極 R すだれ状電極

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2組のすだれ状電極Tおよび
    Rを備えた圧電薄板を非圧電基板の一方の板面F1に備
    え、前記非圧電基板のもう一方の板面F2の対面に多孔
    板を設け、該多孔板と前記板面F2との間に液体を満た
    し、前記多孔板を通して前記液体に吸着されたガスを定
    性または定量するガス感知手段を備えた超音波ガスセン
    サであって、前記圧電薄板の厚さは前記すだれ状電極T
    およびRの電極周期長以下であり、前記ガス感知手段
    は、前記すだれ状電極Tに電気信号を入力して前記非圧
    電基板と前記圧電薄板との界面に弾性表面波を励振し、
    該弾性表面波を前記非圧電基板中にバルク波としてモー
    ド変換させ、前記非圧電基板中の該バルク波を縦波とし
    て前記液体中に放射し、前記液体中の該縦波を前記多孔
    板によって反射させ、その反射させた縦波を前記非圧電
    基板を介して前記すだれ状電極Rから電気信号として出
    力させる手段を含み、前記すだれ状電極TおよびRの電
    極周期長は前記弾性表面波の波長にほぼ等しく、前記界
    面に励振され、前記非圧電基板中にバルク波としてモー
    ド変換される前記弾性表面波の位相速度は前記非圧電基
    板単体における横波の速度よりも大きいことを特徴とす
    る超音波ガスセンサ。
  2. 【請求項2】 前記すだれ状電極Rの出力端は増幅器を
    介して前記すだれ状電極Tの入力端に接続されており、
    前記すだれ状電極Tから前記すだれ状電極Rに至る間の
    前記非圧電基板における弾性表面波の伝搬路を遅延素子
    とする発振器が構成されていて、前記発振器の信号ルー
    プは前記すだれ状電極Tと、前記弾性表面波の伝搬路
    と、前記すだれ状電極Rと、前記増幅器とから成ること
    を特徴とする請求項1に記載の超音波ガスセンサ。
  3. 【請求項3】 前記すだれ状電極TおよびRが円弧状を
    成すことを特徴とする請求項1または2に記載の超音波
    ガスセンサ。
  4. 【請求項4】 前記非圧電基板がアクリル板で成り、前
    記圧電薄板が圧電セラミックで成り、該圧電セラミック
    の分極軸の方向は該圧電セラミックにおけるすだれ状電
    極を有する板面と垂直であることを特徴とする請求項
    1,2または3に記載の超音波ガスセンサ。
  5. 【請求項5】 前記非圧電基板がアクリル板で成り、前
    記圧電薄板がLiNbO 3 単結晶で成ることを特徴とす
    る請求項1,2または3に記載の超音波ガスセンサ。
  6. 【請求項6】 前記多孔板がテフロン(登録商標)系樹
    脂で成ることを特徴とする請求項1,2,3,4または
    5に記載の超音波ガスセンサ。
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