JP3488514B2 - 茸収穫機 - Google Patents

茸収穫機

Info

Publication number
JP3488514B2
JP3488514B2 JP19187694A JP19187694A JP3488514B2 JP 3488514 B2 JP3488514 B2 JP 3488514B2 JP 19187694 A JP19187694 A JP 19187694A JP 19187694 A JP19187694 A JP 19187694A JP 3488514 B2 JP3488514 B2 JP 3488514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bottle
rotor
mouth
stage
mushrooms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP19187694A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0833421A (ja
Inventor
友 満 雄 大
野 憲 司 小
Original Assignee
有限会社徳進精工
有限会社小野きのこ生産センター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社徳進精工, 有限会社小野きのこ生産センター filed Critical 有限会社徳進精工
Priority to JP19187694A priority Critical patent/JP3488514B2/ja
Publication of JPH0833421A publication Critical patent/JPH0833421A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3488514B2 publication Critical patent/JP3488514B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mushroom Cultivation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の目的】この発明は、茸の収穫方法、特にビンの
中に培養基を充填して菌を接種し、菌糸を伸長、完熟さ
せて茸を発生させたものから、茸を収穫する技術に関す
るものであり、手作業ではなく、自動化に都合の良い新
規な構成からなる茸収穫機とを提供しようとするもので
ある。
【0002】
【従来技術】我が国は、地理的に南北に細長い国土を有
していて、地域的な気候の点で変化に富むと共に、森林
面積が国土の60%にも達することから、茸の生育環境
に優れ、現在確認されているだけでも1500種を越え
る極めて豊富な種類の茸が発生し、昔から貴重且つ馴染
みのある食物源として取り入れられてきており、それを
人工的に供給する茸栽培は、稲作農業や蔬菜栽培農業等
と同様、我が国の重要な農業形態の一つとなっている。
【0003】この茸栽培は、大別すると(1)原木によ
る栽培、(2)オガクズによる栽培、(3)稲藁による
栽培の三つの栽培方法の中、茸の種類に応じた何れかの
栽培方法によって栽培されることとなる。日常の食卓で
馴染みの深い茸の中、シイタケを除き、ナメコ、ヒラタ
ケ、エノキダケの3種類の茸は、上記(1)のオガクズ
による栽培が中心であって、一頃までは、ナメコ、ヒラ
タケが、容器栽培といわれる大型の箱にオガクズを主体
とした培養基を充填する栽培方法で、そして、エノキダ
ケだけが、口径が10cm、高さが20cm程度のビンに培
養基を充填するビン栽培で栽培するといった具合に、栽
培過程で用いられる容器を異にしていたが、今では、各
茸とも周年発生栽培をする目的に適い、その取り扱いの
良さと収穫の安定性とから、ナメコやヒラタケも、殆ど
ビン栽培による栽培方法を採用するようになってきてい
る。
【0004】ビン栽培による茸栽培は、オガクズ主体の
培養基を所定のビンに詰め、種菌業者から仕入れた種菌
を茸栽培農家が、夫々のビン内培養基に接種した後、第
一培養で菌糸の伸長と完熟とを行い、その後、第二培養
段階で茸の発生を促し、茸が生え揃った頃合を見計らっ
て、作業者個々人が、低温多湿の栽培室に入り、ビン単
位毎に鋏等の器具による手作業で茸を刈り取り、収穫し
ていくという極めて効率が悪く、しかも過酷な労働を伴
う栽培を強いられてきた。その結果、労働投下量の割に
収益を上げ難い農業と見做されるようになり、他分野に
おける人件費が高騰するに連れ、この茸栽培農業は、農
業分野としても次第にその魅力をなくし始めてきてい
た。
【0005】このような実態から、茸栽培農業における
収穫手段を合理化する必要性を生じ、例えば特公平2−
190117号公報に掲載された「茸切断装置」に見ら
れる発明のように、第二培養によって成長をみた茸が、
ビンの口から傘状に林立した段階に、ビン毎回転体の瓶
装着部に選択的に装着し、合わせてビンから突出状とな
って傘状に広がる茸の首部をまとめて束ねるようにした
上、回転体の連続的な回転過程で、先ず茸の先端部分を
切断し、その後ビンの口側に残る茸基端部を切断するよ
うにした機械装置や、その他、ビンを固定したまま回転
刃だけを一方向に円弧状移動させ、ビンの口の上で茸の
幹を湾曲面(二次曲面)に切断してしまう装置等も提案
され、従前までの手作業に代わり、機械化された茸の収
穫がなし得るようにしたものも既に実用化され、茸栽培
に取り入れて実効を上げている農家も散見されるように
なってきている。
【0006】上記した公知の技術をはじめ、既に提案さ
れている幾つかの機械装置は、確かにビン栽培による茸
を、機械的に切断、収穫することを可能とし、それまで
の手作業による弊害をそれなりに解消できる作用効果を
奏するものとなっているが、総じてそのメカニズムが複
雑であって高価な作業機となってしまっており、あらゆ
る規模の茸栽培農家の経済効率に必ずしも即応できると
いう訳にはいかず、大規模経営農家向きの機械装置とい
わざるを得ないものであったし、その機能上からも、収
穫される茸の幹の長さが不揃いになってしまうという欠
点を解消しきれていないものばかりであった。
【0007】この発明では、以上のような状況に鑑み、
可能な限りコストダウンの可能な簡潔な構造で、しか
も、ビン栽培固有の茸の生え具合、即ち、茸の頭の部分
がビンの口の上に傘状に広がって成長した状態にあって
も、夫々の茸の幹の長さを略揃えた切断、収穫を可能と
する新規な構成の茸収穫機を提供しようとするものであ
り、以下では、この発明を代表する具体例と共に、その
構成を詳述するものである。
【0008】
【発明の構成】この発明の茸収穫機は、基本的に次のよ
うな構成をその要旨とするものである。即ち、間歇回転
動可能に形成されたローターの外周に、等間隔で少なく
とも3個の軸受け部を配し、各軸受け部には、夫々軸芯
がローターの回転中心に向かう如くした回転軸が軸着さ
れ、それら何れの回転軸とも、ローター回転中心から一
定距離を隔てた位置となる内側端部に回転軸ベベルギア
が装着されると共に、回転軸の外側には、ビン口を外側
に向けた姿勢で仮着可能とするビンホルダーが装着さ
れ、ローターの間歇回転動を、常に何れかのビンホルダ
ーが、必ず最上位あるいはそれに近い位置で停止するよ
う規制し、同最上位あるいはそれに近い位置に停止した
ビンホルダー部分が、ビンを供給、取出しをするビン交
換ステージ、それよりもローター回転方向前方であって
真横よりも下方位置で停止するビンホルダー部分が、ビ
ンの口から傘状に生え揃った茸の中、ビンの口から周囲
に食み出すか垂れ下がり状となっている茸と、それらを
除いてビン口内で林立する茸群とに別け、球面状に切断
して収穫カゴ内に落下させる収穫ステージ、更にそれよ
りもローター回転方向前方で停止するビンホルダー部分
が、ビンの口部分に刈り残った茸幹部分を、略ビンの口
擦れ擦れの部分から切り落としてしまう端切りステージ
となるようにし、収穫ステージおよび端切りステージに
位置した回転軸が、そのギアを作動軸ベベルギアに噛合
してビンホルダーを回転させるようにした構成からなる
茸収穫機である。
【0009】そして、この基本的の茸収穫機を他の表現
で示すと、間歇回転動可能に形成されたローターの外周
に、等間隔で少なくとも3個の軸受け部を配し、各軸受
け部には、夫々軸芯がローターの回転中心に向かう如く
して回転軸が軸着され、それら何れの回転軸とも、ロー
ター回転中心から一定距離を隔てた位置となる内側端部
に回転軸ベベルギアが装着されると共に、回転軸の外側
端部には、ビン口を外側に向けた姿勢で仮着可能とする
ビンホルダーが装着され、ローターの間歇回転動を、常
に何れかのビンホルダーが、必ず最上位あるいはそれに
近い位置で停止するよう規制することにより、同最上位
あるいはそれに近い位置に停止したビンホルダー部分
が、ビンの供給、取出しを可能とするよう、ビンホルダ
ーの挟着爪が全てあるいはその一部を外方に拡開させる
ビン交換ステージ、それよりもローター回転方向前方で
あって真横よりも下方位置で停止するビンホルダー部分
が、ビンの口から傘状に生え揃った茸の中、ビンの口か
ら周囲に食み出すか垂れ下がり状となっている茸と、そ
れらを除いてビン口内で林立する茸群とに別け、球面状
に切断して収穫カゴ内に落下させるよう、同回転軸ベベ
ルギアが作動軸ベベルギアに噛合してビンホルダーを回
転させながら一対の収穫用回転刃の2段作動で別々に茸
幹を切断、落下させる収穫ステージ、更にそれよりもロ
ーター回転方向前方で停止するビンホルダー部分が、先
の収穫ステージで刈り残った茸幹部分を、略ビンの口擦
れ擦れの部分から切り落としてしまうよう、同回転軸ベ
ベルギアが作動軸ベベルギアに噛合してビンホルダーを
回転させながら端切り用回転刃で株部分を切断する端切
りステージとなる如くした茸収穫機となる。
【0010】ローターは、減速電動モータを駆動源とし
て垂直面内での定速回転動するよう、その中心軸までベ
ルト伝導あるいはギア伝導等適宜公知の伝導機構を介し
て低速回転されると共に、同外周に設けた少なくとも3
個のビンホルダーの位置が、予め決定されたビン交換ス
テージ、収穫ステージ、および端切りステージで所定時
間停止した上、間歇的に回転始動する間歇回転動となる
よう制御されたものとしなければならない。そして、こ
のローターの始動、停止のタイミングに合わせて、各ス
テージにおける作業機構の作動がオン、オフされるよ
う、各ステージにおける作業機構駆動系が、ローターの
作動制御機構にリレーされる。
【0011】ビンホルダーは、ローターの外周に等間隔
(即ち、ローター中心回転軸からの拡開角度が同じとな
るようにした位置)に少なくとも3個形成され、それら
の中の何れか1個のビンホルダーは、間歇回転過程で必
ず最上位あるいはそれに近い位置で停止するよう規制さ
れており、同位置に停止したビンホルダー部分を、収穫
されて幹の端切りも終えたビンから、茸の生えた収穫前
のビンに取り替えるビン交換ステージに決定し、その位
置に関連して決まる、それよりもローター回転方向前方
であって真横よりも下方位置で停止するビンホルダー部
分(但し、ビンホルダーが4個以上形成されたローター
の場合には、ビン交換ステージに位置するビンホルダー
の前方に位置するビンホルダーの中、ビン口の向きが水
平方向よりも下方、望ましくは水平方向から30度以上
の角度下に傾いた方向となるビンホルダー部分)を収穫
ステージとする。
【0012】収穫ステージでは、この発明の基本をなす
茸収穫手段の第1工程を実施する機構部分であり、ビン
の口から周囲に食み出すか垂れ下がり状となっている茸
の幹部分を切断して下方に落下、収穫してしまい、略ビ
ン口内だけに茸が林立状となるようにした後、引き続き
ローターを停止させたまま、略ビン口内だけに林立状に
残る茸群を、その切断面(全ての茸の幹の切断面を集合
した切断面)が球面状となるように全て切断して下方に
落下、収穫してしまうこととなり、その結果、ビンの口
には、製品となる茸の部分は全て収穫され、それから外
れた幹を含む株部分が培養基側に残って、ビンの口から
一部突出させた状態のままとなる。
【0013】端切りステージは、上記収穫ステージより
も更にローター回転方向前方に位置するビンホルダー部
分に決定され、未だビン口部分に残る幹部分を、ビン口
擦れ擦れに切り落としてしまって、周年発生栽培のため
の次期の茸の発生に備える状態を実現するものであり、
この処理を終え、所定の停止時間が経過してローターが
回転し、その後に用意されたビン交換ステージに到達、
停止した段階で、該処理済みビンは、茸の生え揃った収
穫前のビンに交換され、それ自体は再び栽培室の方にま
とめて回され、次期茸の発生を待つことになる。上記各
ステージにおける所定の作業を実施するために、ロータ
ーは、3秒から10秒程度の範囲の適当なタイミング、
望ましくは5秒前後の時間、その回転を停止し、その
後、1〜5秒、望ましくは2秒前後の時間を掛けて各ビ
ンホルダーを、夫々次のステージへ回転、移動させるよ
うにする。
【0014】ビン栽培により成長させた茸群は、ビンと
いう狭い容器の中で菌糸が効率良く伸長、蔓延して完熟
する結果、容器栽培のときのような成長ムラを起こすこ
とは少なく、安定した収穫を上げられるが、ビンの口一
杯に密集、成長して各茸の頭部がぶつかり合うことと、
中心辺りの茸の成長が周辺に比べて幾らか条件がいいこ
とから、茸の株の部分は当然ビン口の培養基に根差して
いるものの、それから上の幹の部分は、ビンの口の周囲
に近い株から伸びる幹ほど幾分短小で且つ外反気味にな
らざるを得ず、最も外側ないしそれに近い位置のもので
は、その頭部がビンの口から外側に大きく食み出し、中
には外側に垂れ下がり状となる程の状態となって、全体
として球面状に広がった傘のような生え具合となるのが
普通である。
【0015】第1工程では、それらビンの口の平面形よ
りも外側に食み出すか、食み出し気味となってしまって
いる茸を、幹の所定高さ位置で切断して、先ずそれらを
収穫してしまい、ビンの口には、その周縁内に殆ど収ま
った状態の茸だけが林立するように予め整理してしま
う。したがって、その切断は、ビンの口の周りに垂れ下
がり状となっている茸の頭部の下から収穫用回転刃が入
り、ビンの口に近接した状態とした上、併せてビン自体
を回転させることにより、ビンの口周縁周りに位置して
大きく外反するか垂れ下がり気味になっている茸を、そ
れらの頭部を掻い潜って各幹の所定箇所が切断されてし
まうようにしなければならない。
【0016】第2工程は、上記第1工程でビンの口から
周囲に食み出すか垂れ下がり状となっている茸全てが収
穫され、略ビンの口内に略収まる状態の茸だけに整理さ
れてしまっているビンを、やはり回転させた状態に保持
しながら、第1工程で使用した回転刃と対をなす如くし
て用意してある他の収穫用回転刃を近接させ、残る全て
の茸の幹所定位置を切断して収穫するようにする工程で
あって、この工程で切断される茸群は、ビン口内に略収
まる状態で林立する茸が対象となるが、これら茸もビン
口中心のもの程背丈が高く(幹が長く)なる成長をし
て、茸の頭部の並び方が球面状となる傾向にあることか
ら、それらの状況に対応して、切断されて頭部側に残る
幹の長さにあまりバラつきを生じてしまわないような切
断を実現するには、茸群全体の切断面が球面状(三次曲
面状)となるような切断をする必要があり、そのため
に、ビン自体を定速回転させながら、収穫用回転刃を、
ビンの口の上方において、その中心を通る円弧状軌道で
移動させる作動となるような切断が実施されるよう規制
したものとしなければならない。以下、この発明の茸収
穫機を構成する基本的な技術的思想理解の一助とするた
め、代表的な実施例について説示していくこととする。
【0017】
【実施例1】図1の側面図には、この発明の茸を収穫す
るための基本的な装置部分の作動状態を含む側面図が示
されている。先ず、茸の生え揃った(図中、表示を省
略)収穫前のビンPを、ビンホルダー1で下向きの状態
に仮着したまま回転させる状態を実現する。この状態の
ビンPに対し、一対用意した収穫用回転刃3、4の中、
先に、ビンPの口から周囲に食み出すか垂れ下がり状と
なっている茸に対し、それらの茸の頭部の裏側を掻い潜
るようにしてビンPの口に近接できるよう、所定角度回
動可能とした収穫用回転刃(図中、左側に表示した回転
刃)3を作動させ、その刃先が一部ビンP口の周縁やや
内側に達する状態として、先ずそれらビンPの口から周
囲に食み出すか垂れ下がり状となっている茸だけを切
断、落下させて収穫してしまい、第1工程を終了する。
【0018】第1工程を終えた上記収穫用回転刃3を、
ビンPの口から離して元の状態に復してしまった後、引
き続き同じ位置で回転したままで、既に先の工程でビン
Pの口から周囲に食み出すか垂れ下がり状となっている
茸が収穫されてしまい、略ビンPの口内に収まる状態の
茸だけに整理されて林立する茸群だけとされた下向きの
ビンPに対し、他方の収穫用回転刃4を作動させる第2
工程に移る。
【0019】この第2工程における収穫用回転刃4の作
動は、図中矢印で示されているように、回転させた同回
転刃4の表面が、ビンPの口の上に被さる(図中では、
ビンPの口が下を向いているため、ビンPの口を下から
覆う)円弧状軌跡Lに対し、常に接した状態で大きく揺
動可能とされていて、回転させた該回転刃4の刃先が、
ビンPの口の略中央に達するところまで揺動するよう規
制した動きを実現することにより、既に自転しているビ
ンPの動きと相俟って、ビンPの口には、全ての茸が切
断、落下して収穫された後に、培養基側に残存する幹部
分の切断面全体で形作る外形が、中央を盛り上げた略球
面状(三次曲面状)のものとなって、ビンP口から不要
な幹を含む株部分を盛り上がり状に残したまま第2工程
の切断、収穫工程を終了することになる。
【0020】第1工程で、ビンPの口から周囲に食み出
すか垂れ下がり状となっている茸の幹に当たる収穫用回
転刃3の位置を調整することと、第2工程で、ビンP口
内に略収まって林立する茸群の幹を球面状に切断してし
まうこと(当然この工程でも、収穫用回転刃4の茸の幹
に当たる位置を調整し、該回転刃4が辿るビンP口から
の円弧状軌跡の高さを決定するようにする)とにより、
収穫される全ての茸の幹の長さに大きなバラつきを生じ
させないようにすることができる。以下では、この発明
の茸を収穫するための基本となる上記機構を取り入れ、
更にその後の端切り工程を実施する機構も組み合わせ、
収穫前のビンから機械的に茸を収穫してしまう一連の機
構からなる茸収穫機の具体例について説明することにす
る。
【0021】
【実施例2】図2の各ステージの配置関係を中心として
示す装置全体の構成図からも理解されるように、この発
明を代表する茸収穫機は、ローター2が、その周囲に中
心角で90度となる間隔で4本の固定ブロック22,2
2,……を有し、該固定ブロック22,22,……に夫
々同一構造のビンホルダー1,1,……が組み込まれて
なる、ビンホルダー4個を等間隔で装備した事例であ
る。4個のビンホルダー1,1,……は、ローター2の
間歇回転作動過程の停止時に、それらの何れかが、必ず
ローター2の真上(中心軸21を通る垂直面内)に位置
するよう、ローター2の間歇回転角度が規制され、同所
に位置することとなるビンホルダー1部分をビン交換ス
テージとする。
【0022】ビンホルダー1は、図3のビン交換ステー
ジに位置した段階における要部斜視図に示されているよ
うに、4本(少くとも3本)の爪杆11,11,……の
中の2本(少くとも1本)が、L字形の爪杆11´,1
1´(あるいは11´)に形成されて台枠12に枢着さ
れていて、何れかのビンホルダー1がこのビン交換ステ
ージに達する過程、即ち、ローター2の回転に連れ、後
述する端切りステージに在ったビンホルダー1部分が移
動してきて次ぎに停止するまでの過程で、図4の作動図
に示されているように、ローター2の回転軌道内に固定
されたカムM9の曲面に沿って回転軸15内に遊嵌され
ている押上ピン13の下端が移動することにより、その
頭部が、爪杆11´,11´(あるいは11´)の水平
部下端に当接して押し上げる結果、同爪杆11´,11
´(あるいは11´)は、枢着部11aを中心としてそ
の各先端を外側に広げ、処理済みのビンPを取り出し易
くすると共に、その後に補充する収穫前のビンPを差し
込み易くする機構に形成されている。
【0023】なお、このビン交換ステージに停止した
後、再びローター2が間歇回転を開始し始めた直後に
は、回転軸15の軸芯部に遊嵌されている押上ピン13
の下端が、カムM9の最上位部から外れてしまって下降
し、爪杆11´,11´(あるいは11´)を通常の状
態に復帰させ、新たに補充した収穫前のビンを仮着状に
抱持する機能を果たすことになる。この爪杆11´,1
1´(あるいは11´)の復帰作動と、ビン抱持機能と
を補助しているのが、爪杆11,11,……の上端近く
の切り欠き部11bに巻着した環状スプリング14であ
る。但し、同様の機能を果たすために、この環状スプリ
ング14に代え、枢着部11aその他適所にコイルスプ
リングや板バネ等、適宜公知の復元機構を組み込むよう
にすることは自由である。
【0024】図示にはしていないが、このビン交換ステ
ージには、収穫前のビンPの補充が無かった場合に、予
めセットとしてあるタイミングが経過してもローター2
の間歇回転が始動しないよう、光センサー等ビン検知装
置を組み込んでその状態を検知し、ローター2を作動す
る回路をビン検知装置からの信号で制御するようにする
のが望ましく、その場合、ビン交換ステージにおけるビ
ンホルダー1部分が、それ自体の回転作動系に接続され
ず、フリーの状態におかれて姿勢が定まらず、その結
果、複数の爪杆11,11,……の何れかがビンPの代
わりに検知されて誤作動してしまう虞もあることから、
ビン検知装置の検知機能に支障を生じさせない姿勢に爪
杆11,11,……が止まるようにする姿勢制御機構、
例えば、台枠12あるいは爪杆11,11,……の外側
に軽くブレーキ板を接触させてフリーな状態を静止させ
る機構等を組み合わせたものとする必要がある。
【0025】ビン交換ステージに位置するビンホルダー
1部分(二点鎖線表示部分)から、ローター2の回転方
向に中心角で90度進んだ箇所、即ち水平位置(図1で
右側の水平位置)のビンホルダー1部分は、この発明の
茸収穫方法の作業工程に何等の係わりも持たず、図5の
ビンPを省略して示す要部斜視図に示されているよう
に、遊びステージとなり、ビンホルダー1の回転作動系
から、先のビン交換ステージ同様、完全にフリーな位置
となる。但し、一端停止タイミングが解けて、ローター
2が間歇回転を開始し、該遊びステージのビンホルダー
1部分が回転方向に略45度程度進んだところで、図6
の略図的に示す平面図の如く、ビンホルダー1の台枠1
2が、ウレタン等の弾性体からなる予備回転ローラ6に
接触して予備回転させられ、次のステージである収穫ス
テージにおけるビンホルダー1の回転作動系への接続が
円滑になされるようにする予備段階の機能を担ってい
る。
【0026】先のビン交換ステージの真下(上記遊びス
テージから、ローター2の回転方向であって、中心角で
90度進んだ箇所)に位置することとなっているビンホ
ルダー1部分は、収穫ステージとなる。停止タイミング
中において、このステージに達しているビンホルダー1
は、全てのビンホルダー1,1,……に共通の構造とし
て同台枠12に直結させて組み込まれている回転軸15
が、図2のように、その下端(即ち、台枠12に接続し
た側と反対側端部)に形成されたベベルギア15aを、
回転作動系側の作動軸ベベルギアM1に噛合させ、ビン
ホルダー1を回転させ、収穫前の茸がビンPと共に回転
された状態とされる。
【0027】なお、この回転軸15の軸受けは、各固定
ブロック22,22,……から、ローター2の面に直交
する方向(中心軸に平行する方向)に突設させた水平状
の軸受けアーム23,23,……に形成され、その軸芯
に押上ピン13が遊嵌された構造とされている。
【0028】このステージには、図2に示されているよ
うに、ローター2の回転軌道を挟むような状態で一対の
収穫用回転刃3および4が用意されている。先ず、上記
遊びステージからこの収穫ステージに達し、ビンホルダ
ー1が回転し始めた直後に、収穫用回転刃3が、図7の
要部斜視図に示されているように、作動軸M3が同スプ
ロケットM31に伝導された駆動力で回転し、その回転
力を同作動軸ベベルギアM32から、カム軸M4側のベ
ベルギアM41に伝え、同カムM42の回動によってカ
ムフォロア32をその軌道に沿わせることにより、支え
板31が同枢着部33を支点として所定の角度回動する
ようにし、収穫用回転刃3をローター2の回転軌道内に
移動させて、図1の作動図に示すように、同刃先が回転
しているビンPの口周縁からやや内側に望む姿勢(二点
鎖線表示の状態)に変え、ビンPの口周縁から食み出す
か垂れ下がっている茸を切断、落下させてカゴB1に収
穫した後、直ぐに元の状態に復帰させてしまうようにす
る作動を実現する。
図中、34は、支え板31
の姿勢を規制する引っ張りバネを示している。
【0029】引き継いで、もう一方の収穫用回転刃4側
は、図8の要部斜視図に示されているように、カム軸M
4に形成されたカムM43の回動で、枢着部M51が回
動支点となるカムアームM5のカムフォロアーM52を
その軌道に沿わせ、カムアームM5を大きく回動させる
ことにより、カムアームM5の先端から延びるロッドM
6が、収穫用回転刃4の支え板41に接続した揺動杆4
2を、同枢着部45を揺動中心として大きく揺動させ、
支え板41に取着されている収穫用回転刃4を、先の収
穫用回転刃3とは対称的な動きでローター2の回転軌道
内に入れ、図1の作動図が示すとおり、ビンP口の上に
被さる(ビンPが下向きに仮着状とされていることか
ら、換言すれば同口を下から覆う)ような円弧状軌跡L
に沿った動きとし、その刃先がビンPの略中心辺りに達
するところまで湾曲移動してしまうと、カムM43の軌
道でカムフォロアM52が元に戻り、揺動杆42も元の
状態に復元する。
【0030】この収穫用回転刃4の一連の動きは、ビン
ホルダー1でビンPを仮着、回転させた状態と並行して
実施されることから、ビンPの口の上で実現される切断
面が球面状(三次曲面)となり、その結果、ビンPの口
内に略収まる状態に整理されて林立する茸群は、その幹
全体が球面に沿って切断され、夫々の茸は、その幹の長
さにあまりバラつきを生じさせないで、先のカゴB1に
収穫される。なお、ビンP側に切断されて残る幹全てを
集合した切断面は、全体として中央が盛り上がった球面
状の切断面を呈することになる。
【0031】この収穫ステージにおける一対の収穫用回
転刃3および4の連続した動きは、カム軸M4に形成す
る収穫用回転刃3を作動させるカムM42と、収穫用回
転刃3を作動させるカムM43との各軌道の組み合わせ
方によってタイミング良く実現することができる。ま
た、端切りステージは、上記収穫ステージから、ロータ
ー2の回転方向であって、中心角で90度進んだ箇所
(ビン交換ステージから見れば、ローター2の回転方向
手前側、中心角で90度遅れた箇所)に位置することと
なるビンホルダー1部分となる。
【0032】図9には、この端切りステージにおけるビ
ンホルダー1部分の作動系を示す要部斜視図が示されて
いる。同図からも理解されるように、先の収穫ステージ
の各収穫用回転刃3および4の各カムM42、M43を
形成したカム軸M4を共通として、その末端にカムM4
4が形成され、該カムM44にジョイントされたロッド
M7に、端切り用回転刃5を取着した支え板51の作用
杆53を接続し、カムM44の回動で、支え板51が同
枢着部52を中心とした回動を実現するようにしてあ
り、その回動で、端切り用回転刃5を移動させてロータ
ー2の回転軌道内に入り込ませ、その刃先が、ビンホル
ダー1に仮着状とされて回転するビンPの略中心辺りに
まで達した後、元の状態に復するようにし、その過程
で、ビンPの口から、中央を盛り上げた球面状に残され
ている不要な株の部分を切り落としてカゴB2に収容
し、この後のビンの次期茸の発生に必要な株切り処理を
終えるようにする。
【0033】この端切り用回転刃5による切断処理は、
その刃先が、回転するビンPの口周縁擦れ擦れに近接し
て円滑に実施されるようにする目的から、図10の側面
図に示されているように、ビンPの口面P1に対し、回
転刃5がビンPの中心側に向けて約5度前後傾斜させた
配置関係になるよう、予め端切り用回転刃5の取り付け
構造を規制したものとするのが望ましい。図中、54
は、引っ張りスプリングを示し、端切り用回転刃5が回
動してビンPに近接する際、何等かの理由で刃先がビン
Pに接触して抵抗を受けた場合、その抵抗を逃がす機能
を果たすものである。
【0034】
【作用効果】以上のとおりの構成からなるこの発明の茸
収穫機は、次のような作用を有している。即ち、ビン栽
培固有の生長具合で、ビンの口周囲から食み出すか垂れ
下がり状となって傘状に広がる生え方をし、しかも、茸
の幹の長さが口の中央程長めとなる傾向の収穫前の茸群
を、なるべく幹の長さにバラつきを生じさせることのな
いようにして収穫することを可能にすると共に、全ての
茸を無駄無く収穫する、特に機械的に収穫する上で極め
て都合の良い収穫方法であり、更に、ビンの口から中央
を盛り上げた球面状の切断面で残る不要な株の部分も、
この収穫方法の中で合わせて処理を済ませてしまうよう
にすることもでき、茸の周年発生栽培をする上で極めて
効率的な作業工程を実現することができるものである。
【0035】その結果、この発明の茸収穫機によれば、
ローター外周に所定配置によって各ステージを設け、ビ
ン交換ステージにおいて収穫後のビンと収穫前のビント
とを出し入れさえすれば、ローターの制御された間歇回
転作動でビンが次々と各ステージに移動して、茸の収穫
を確実に実施し、あまりバラつきを生じさせることのな
い長さに幹を切断して無駄なくビンから茸を収穫すると
共に、次期茸の発生に支障を来すことのない状態にまで
株の除去処理を済ませて、周年発生栽培管理にも都合の
良い収穫処理とすることができるという秀れた効果が得
られるものになっている。
【0036】加えて、この発明の茸収穫機は、ローター
に組み込まれる各ビンホルダーがベベルギア付き回転軸
を有し、該ベベルギアを、ビンホルダーに回転を付与す
る必要のあるステージだけで作動機構系ベベルギアに接
続するようにしてビンを回転させ、夫々のステージ毎の
処理工程を実施できるようにしたことから、それらステ
ージでの切断処理が、回転刃のウオークを最少限として
最大の効果を得ることができるものにすると共に、特殊
な生長をする茸の切断にも極めて都合の良い球面状の切
断も可能として、バラつきの少ない茸の収穫を確実にす
るものであり、しかも、そのための機構も簡潔な構造の
ものとなって、製造も容易で比較的安価に提供可能であ
り、且つ安全で取り扱い性もよく、故障の少ないものと
することができるという利点が得られることとなる。
【0037】特に、実施例に示すものでは、ローター2
に4つのビンホルダー1,1,……を等間隔で設けた事
例としたもので、バランス良く十字形配置とし、ビン交
換ステージでの補充に際し、収穫前のビンPが、必ずそ
の底をビンホルダー1の台枠12上に載置する状態で実
施され、その後のステージ、特に収穫ステージでの回転
刃3および4との関係に支障を来す虞をなくし、安全且
つ故障のない収穫処理の実施を可能にすると共に、本来
省略可能な遊びステージを加え、それから収穫ステージ
に移る際の予備回転を付与する予備回転ローラー6の配
置に都合の良い構成を実現し、しかも、収穫ステージと
端切りステージとの各回転刃3,4および5が、作動機
構系の1本の作動軸M3から伝導される回転力を1本の
カム軸M4で受け、それを共用した形で組み合わせたカ
ムM42,M43,M44でローター2の軌道内に出入
りするようにして茸の幹部分あるいは株部分を切断し、
且つ、この発明の特徴的な球面状の切断をも可能とする
ものであり、全体として構成も簡潔で安価に製造できる
というこの発明固有の効果が更に一層特徴付けられるも
のとなっている。
【0038】なお、実施例では、この発明の代表的な構
成のみを示すに止どまり、この発明の技術的思想が包含
する他の具体例、例えば、ビンホルダー1を最低の3
個、あるいは5個以上のものとした事例や、あるいは、
各ステージの配置を十字形ではなくX字形、転倒Y字形
等に配した事例、更には、収穫ステージおよび端切りス
テージにおける各回転刃3,4および5のビンP口面P
1に対する近接度合いの調整等についての具体例等を示
していないが、それらは、図面に示す具体例を基に、適
宜公知の技術を応用して各種の構成に容易に実現可能で
あり、特に例示することを省略したものである。
【0039】叙上の如く、この発明は、茸栽培、特にビ
ン栽培による茸の収穫に極めて適した収穫方法、および
それを利用して極めて効率的な収穫機を実現することに
成功したものであり、採算効率を上げる点で日夜苦労を
重ねる茸栽培農家に対し、大いに貢献するものになるも
のと予想される。
【図面の簡単な説明】
図面は、この発明の代表的な実施例に基づくものであ
る。
【図1】この発明の基本的な構成の茸収穫方法を実現可
能とする機構の、作動状態を含む構成図である。
【図2】茸収穫機の要部の配置関係を示す構成図であ
る。
【図3】ビン交換ステージに位置しビンホルダー部分の
要部斜視図である。
【図4】押上ピンの作動図である。
【図5】遊びステージに位置したビンホルダー部分のビ
ンPを省略して示す要部斜視図である。
【図6】予備回転ローラーの配置関係を示す構成図であ
る。
【図7】収穫ステージにおける一方の収穫用回転刃の作
動機構系を示す要部斜視図である。
【図8】収穫ステージにおける他方の収穫用回転刃の作
動機構系を示す要部斜視図である。
【図9】端切りステージにおける端切り用回転刃の作動
機構系を示す要部斜視図である。
【図10】端切り用回転刃の切断過程におけるビンとの
関係を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ビンホルダー 11 同 爪杆 11´ 同 L字形爪杆 12 同 台枠 13 同 押上ピン 14 同 引っ張りスプリング 15 同 回転軸 2 ローター 21 同 中心軸 22 同 固定ブロック 23 同 軸受けアーム 3 収穫用回転刃 31 同 支え板 32 同 カムフォロアー 33 同 枢着部 34 同 引っ張りスプリング 35 同 駆動モーター 4 収穫用回転刃 41 同 支え板 42 同 揺動杆 43 同 駆動モーター 44 同 引っ張りスプリング 45 同 枢着部 5 端切り用回転刃 51 同 支え板 52 同 枢着部 53 同 作用杆 54 同 引っ張りスプリング 55 同 駆動モーター 6 予備回転ローラー M1 収穫ステージ用の作動機構側ベベルギア M2 端切りステージ用の作動機構側ベベルギア M3 作動軸 M31 同 スプロケット M32 同 作動軸ベベルギア M4 カム軸 M41 同 カム軸ベベルギア M42 同 カム M43 同 カム M44 同 カム M5 カムアーム M51 同 枢着部 M52 同 カムフォロアー M6 ロッド M9 押上カム P ビン P1 同 口面 L 円弧状軌跡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−190117(JP,A) 実開 平4−74931(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01G 1/04 104

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 間歇回転動可能に形成されたローターの
    外周に、等間隔で少なくとも3個の軸受け部を配し、各
    軸受け部には、夫々軸芯がローターの回転中心に向かう
    如くした回転軸が軸着され、それら何れの回転軸とも、
    ローター回転中心から一定距離を隔てた位置となる内側
    端部にギアが装着されると共に、回転軸の外側には、ビ
    ン口を外側に向けた姿勢で仮着可能とするビンホルダー
    が装着され、ローターの間歇回転動を、常に何れかのビ
    ンホルダーが、必ず最上位あるいはそれに近い位置で停
    止するよう規制し、同最上位あるいはそれに近い位置に
    停止したビンホルダー部分が、ビンを供給、取出しをす
    るビン交換ステージ、それよりもローター回転方向前方
    であって真横よりも下方位置で停止するビンホルダー部
    分が、ビンの口から傘状に生え揃った茸の中、ビンの口
    から周囲に食み出すか垂れ下がり状となっている茸と、
    それらを除いてビン口内で林立する茸群とに別け、且つ
    球面状に切断して収穫カゴ内に落下させる収穫ステー
    ジ、更にそれよりもローター回転方向前方で停止するビ
    ンホルダー部分が、ビンの口部分に刈り残った茸幹部分
    を、略ビンの口擦れ擦れの部分から切り落としてしまう
    端切りステージとなるようにし、収穫ステージおよび端
    切りステージに位置した回転軸が、そのギアを伝導軸ギ
    アに噛合してビンホルダーを回転させるようにしたこと
    を特徴とする茸収穫機。
  2. 【請求項2】 間歇回転動可能に形成されたローターの
    外周に、等間隔で少なくとも3個の軸受け部を配し、各
    軸受け部には、夫々軸芯がローターの回転中心に向かう
    如くして回転軸が軸着され、それら何れの回転軸とも、
    ローター回転中心から一定距離を隔てた位置となる内側
    端部に回転軸ベベルギアが装着されると共に、回転軸の
    外側端部には、ビン口を外側に向けた姿勢で仮着可能と
    するビンホルダーが装着され、ローターの間歇回転動
    を、常に何れかのビンホルダーが、必ず最上位あるいは
    それに近い位置で停止するよう規制することにより、同
    最上位あるいはそれに近い位置に停止したビンホルダー
    部分が、ビンの供給、取出しを可能とするよう、ビンホ
    ルダーの挟着爪が全てあるいはその一部を外方に拡開さ
    せるビン交換ステージ、それよりもローター回転方向前
    方であって真横よりも下方位置で停止するビンホルダー
    部分が、ビンの口から傘状に生え揃った茸の中、ビンの
    口から周囲に食み出すか垂れ下がり状となっている茸
    と、それらを除いてビン口内で林立する茸群とに別け、
    且つ球面状に切断して収穫カゴ内に落下させるよう、同
    回転軸ベベルギアが作動軸ベベルギアに噛合してビンホ
    ルダーを回転させながら一対の収穫用回転刃の2段作動
    で別々に茸幹を切断、落下させる収穫ステージ、更にそ
    れよりもローター回転方向前方で停止するビンホルダー
    部分が、先の収穫ステージで刈り残った茸幹部分を、略
    ビンの口擦れ擦れの部分から切り落としてしまうよう、
    同回転軸ベベルギアが作動軸ベベルギアに噛合してビン
    ホルダーを回転させながら端切り用回転刃で株部分を切
    断する端切りステージとなる如くしてなる茸収穫機。
JP19187694A 1994-07-22 1994-07-22 茸収穫機 Expired - Fee Related JP3488514B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19187694A JP3488514B2 (ja) 1994-07-22 1994-07-22 茸収穫機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19187694A JP3488514B2 (ja) 1994-07-22 1994-07-22 茸収穫機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0833421A JPH0833421A (ja) 1996-02-06
JP3488514B2 true JP3488514B2 (ja) 2004-01-19

Family

ID=16281951

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP19187694A Expired - Fee Related JP3488514B2 (ja) 1994-07-22 1994-07-22 茸収穫機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3488514B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013153701A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Pae:Kk キノコのカット装置及び一株キノコ
JP2016202126A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 有限会社新潟システム制御 茸収穫機

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4573294B2 (ja) * 2004-05-17 2010-11-04 日本甜菜製糖株式会社 茸収穫機
CN109328876B (zh) * 2018-09-30 2023-08-18 山东省农业科学院农业资源与环境研究所 防杂菌感染搔菌装置及搔菌方法
CN113273443B (zh) * 2020-10-17 2024-05-28 连云港如意情食用菌生物科技有限公司 金针菇种植自动化采摘设备

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013153701A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Pae:Kk キノコのカット装置及び一株キノコ
JP2016202126A (ja) * 2015-04-27 2016-12-08 有限会社新潟システム制御 茸収穫機

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0833421A (ja) 1996-02-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3230458U (ja) 一貫自動化収穫システム
EP1891852B1 (en) Method and collection vehicle for harvesting crops growing on stems
CN111165132B (zh) 一种穴盘苗移栽装置和方法
JP7082348B2 (ja) 把持移送装置、この把持移送装置を備えた葉物野菜収穫装置
CN110447474B (zh) 一种灰树花地面养殖采摘装置
JP3488514B2 (ja) 茸収穫機
US4136509A (en) Apparatus for harvesting vegetable heads
CN210364501U (zh) 一种蔬菜收割捆绑器
Chiu et al. Development of a circular grafting robotic system for watermelon seedlings
Suggs Development of a transplanter with multiple loading stations
US20190000130A1 (en) Agricultural system and method for lettuce
JP2002191216A (ja) 野菜等の収穫装置
JP2000236764A (ja) 葉菜類の毛根切除装置
Booster et al. State of the art and future outlook for mechanical strawberry harvesting
Suggs et al. Self-feeding transplanter for tobacco and vegetable crops
CN115024065B (zh) 一种全自动钵苗分离装置
JPH0458809A (ja) 苗植え付け装置
CN207783813U (zh) 一种食用菌种植专用装置
JPH0411455Y2 (ja)
JP2003116343A (ja) キノコ生育用ホルダー及びキノコ栽培具
CN218244513U (zh) 一种自动打包的水培蔬菜收割机
US20230309476A1 (en) Vertical growth systems including seeders, trimmers and harvesters
KR101387554B1 (ko) 엽채 수확장치 및 이를 구비한 엽채 수확로봇
CN107667777A (zh) 一种杏鲍菇养殖方法
JP3538949B2 (ja) 苗移植装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081031

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees