JP3488410B2 - 濾過装置 - Google Patents

濾過装置

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JP3488410B2
JP3488410B2 JP35753399A JP35753399A JP3488410B2 JP 3488410 B2 JP3488410 B2 JP 3488410B2 JP 35753399 A JP35753399 A JP 35753399A JP 35753399 A JP35753399 A JP 35753399A JP 3488410 B2 JP3488410 B2 JP 3488410B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は濾過装置に係り、濾
過効率を安定させることができ、濾過タンク内を効果的
に洗浄でき、洗浄直後でも微小夾雑物が濾液に混入する
ことなく好適な濾過を行なうことができ、夾雑物を廃棄
する場合においても処理液の廃棄量を最小限に抑えるこ
とができる濾過装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、汚濁液から清浄液を得る方法
として、濾過法が用いられているが、その目的に応じて
さまざまな濾過法が開発されている。このなかで、ミク
ロン単位の微粒子を除去するための精密濾過法の一つ
に、毛管浸透濾過と呼ばれる方法がある。この毛管浸透
濾過とは例えば特公昭44−16870号公報にも記載
されている通り、濾材が被濾過液と接する接液面に大き
な付着面及び該付着面に連なる多数の毛細管路を有する
肉厚浸透濾材を使用し、分離すべき夾雑物が前記付着面
に付着し、濾液のみが毛管を通り濾材を通過するような
微少濾過圧により濾過を行う方法である。毛管浸透濾過
では毛細管現象により液体が浸透する速度(毛管浸透速
度)以下で濾過を行なう必要がある。しかしながら、毛
管浸透濾過による濾過機を実際に使用するにあたり、し
ばしば濾過速度が不安定となり、濾過効率が不安定にな
ってしまうという欠点があった。
【0003】また毛管浸透濾過においても、他の濾過方
法と同様、一定周期毎に濾過材及び濾過槽を洗浄する必
要がある。濾過体の一般的な洗浄方法として圧縮空気に
よる逆洗が挙げられる。この方法は濾過中の被処理液の
流入方向とは逆向きに圧縮空気を流出させることにより
濾過体の表面に付着した夾雑物を剥離させるというもの
である。しかしながら、濾過体を濾過タンク内に複数設
置した場合、特に濾過体を上下方向に所定間隔を空けて
並べて設置した場合、下方に設置された濾過体の上面に
は上方の濾過体から剥離した夾雑物が降り積もってしま
うという欠点がある。また毛管浸透濾過の場合、一般に
は知られていないが、圧縮空気による逆洗直後には濾し
取られるべき夾雑物が濾液内に混入されてしまう欠点が
ある。また、逆洗により濾過タンクの底部に堆積した夾
雑物は、通常の場合は濾液又は濾過前の処理液により共
洗いされて廃棄されるが、処理液が高価な場合や廃棄が
難しい物質の場合、通常の共洗いによる洗浄は好ましく
ない場合がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術に鑑み、
この発明は毛管浸透濾過による精密濾過装置であって、
濾過効率を安定させることができ、濾過タンク内を効果
的に洗浄でき、洗浄直後でも微小夾雑物が濾液に混入す
ることなく好適な濾過を行なうことができ、夾雑物を廃
棄する場合においても処理液の廃棄量を最小限に抑える
ことができる濾過装置の提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであって、請求項1に係る発明
は、濾過タンク、浄液タンク、汚濁液タンク、洗浄手段
を有する濾過装置であって、濾過タンクはタンク本体、
濾過体を有し、濾過タンクには廃液出口及び汚濁液出入
口が設けられ、タンク本体内には濾過体が設けられ、濾
過体は濾材層、濾液出口、濾液室からなると共に、汚濁
液は濾材層を通って濾液室に導入され濾液出口から送出
されるようにされ、汚濁液タンクに設けられた汚濁液出
口と濾過タンクの汚濁液出入口が通液手段を介して連通
連結され、且つ濾過体の濾液出口は通液手段を介して浄
液タンクに設けられた濾液入口に連通連結されて、濾液
が汚濁液タンクから濾過タンク内の濾過体を通り浄液タ
ンクに流れる濾過経路を有し、濾過タンクの廃液出口は
汚濁液を廃棄する廃棄経路に連結され、濾過タンクの汚
濁液出入口と汚濁液タンクに設けられた汚濁液入口は通
液手段を介して連通連結されて、濾過タンク内の汚濁液
を汚濁液タンクに送る退避経路を有し、洗浄手段と濾過
体の濾液出口は通液手段又は通気手段を介して連通連結
されて、逆洗媒体が洗浄手段から濾過体内部に供給され
る逆洗経路を有し、前記洗浄手段は圧縮空気供給装置で
あり、タンク本体内の濾過体は所定間隔を隔てて上下方
向に列ねて設けられ、各濾過体の間には送風手段が設け
られ、圧縮空気供給装置と送風手段に設けられた圧縮空
気入口は通気手段を介して連通連結され、且つ送風手段
に設けられた圧縮空気出口は濾過体の上面に向かって開
放されて、圧縮空気が送風手段に供給され、濾過体の上
面に吹き付けられる吹き落し経路を有することを特徴と
する濾過装置に関する。請求項2に係る発明は、濾過タ
ンク、浄液タンク、汚濁液タンク、洗浄手段を有する濾
過装置であって、濾過タンクはタンク本体、濾過体を有
し、濾過タンクには廃液出口及び汚濁液出入口が設けら
れ、タンク本体内には濾過体が設けられ、濾過体は濾材
層、濾液出口、濾液室からなると共に、汚濁液は濾材層
を通って濾液室に導入され濾液出口から送出されるよう
にされ、汚濁液タンクに設けられた汚濁液出口と濾過タ
ンクの汚濁液出入口が通液手段を介して連通連結され、
且つ濾過体の濾液出口は通液手段を介して浄液タンクに
設けられた濾液入口に連通連結されて、濾液が汚濁液タ
ンクから濾過タンク内の濾過体を通り浄液タンクに流れ
る濾過経路を有し、濾過タンクの廃液出口は汚濁液を廃
棄する廃棄経路に連結され、濾過タンクの汚濁液出入口
と汚濁液タンクに設けられた汚濁液入口は通液手段を介
して連通連結されて、濾過タンク内の汚濁液を汚濁液タ
ンクに送る退避経路を有し、洗浄手段と濾過体の濾液出
口は通液手段又は通気手段を介して連通連結されて、逆
洗媒体が洗浄手段から濾過体内部に供給される逆洗経路
有し、廃液タンク及び濃縮タンクを有し、廃液タンク
はその内部を隔壁により流入室と沈殿室に分けられ、隔
壁にはその下部に開口部が設けられ、濃縮タンクはタン
ク本体内に二次濾過体が設けられてなり、二次濾過体は
濾液室、濾材層、濾液出口からなると共に、廃液が濾材
層を通って濾液室に導入され濾液出口から送出されるよ
うにされ、濃縮タンクには濃縮液出口及び廃液入口が設
けられ、濾過タンクの廃液出口と廃液タンクの流入室は
通液手段を介して連通連結されて、濾過タンク内の汚濁
液を廃液タンクの流入室に送る放液経路を有し、廃液タ
ンクの沈殿室と濃縮タンクの廃液入口は通液手段を介し
て連通連結され、且つ二次濾過体の濾液出口は汚濁液タ
ンクの汚濁液入口に連通連結されて、廃液タンクの濃縮
室の廃液が濃縮タンクに送られて濾液が汚濁液タンクに
送られる復液経路を有し、濃縮タンクの濃縮液出口と廃
液タンクの流入室は通液手段を介して連通連結されて、
濃縮液が廃液タンクの流入室に還流される濃縮経路を有
することを特徴とする濾過装置に関する。請求項3に係
る発明は、濾過体の濾液出口は汚濁液タンクの汚濁液入
口に通液手段を介して連通連結されて、汚濁液が汚濁液
タンクから濾過タンク内の濾過体を通り汚濁液タンクに
還流される再生経路を有することを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の濾過装置に関する。請求項4に係
る発明は、濾過体の濾液出口は送液手段及び通液手段を
介して濾過タンクの汚濁液出入口に連通連結されて、汚
濁液が汚濁液タンクから濾過タンク内の濾過体を通り濾
過タンク自身に還流される再生経路を有することを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の濾過装置に関す
る。請求項5に係る発明は、濾過体の濾液出口は送液手
段及び通液手段を介して濾過タンク中で開放されて、汚
濁液が汚濁液タンクから濾過タンク内の濾過体を通り濾
過タンク自身に還流される再生経路を有することを特徴
とする請求項1又は請求項2に記載の濾過装置に関す
る。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る濾過装置の実
施形態について図面に基づき説明する。図1は本発明の
第1実施例に係る濾過装置の模式説明図であり、図2は
本発明の第2実施例に係る濾過装置の模式説明図であ
り、図3は本発明の第3実施例に係る濾過装置の模式説
明図であり、図4は本発明の第4実施例に係る濾過装置
の模式説明図であり、図5は本発明の第5実施例に係る
濾過装置の模式説明図であり、図6は本発明の第6実施
例に係る濾過装置の模式説明図であり、図7は本発明の
第7実施例に係る濾過装置の模式説明図である。図8は
本発明に使用可能な濾過体及び送風手段の模式断面図で
ある。図9は本発明において好適に用いることが出来る
濾過体の外観斜視図であり、図10は本発明において好
適に用いることが出来る濾過体の模式断面図であり、図
11は本発明において好適に用いることが出来る濾材の
作成方法を示す模式図である。図12は試験例1に用い
る試験装置の模式図であり、図13は試験例2の結果を
示すグラフであり、図14は実施例3及び比較例3の結
果を示すグラフである。図中、(P)はこの発明の濾過
装置であり、(1)は濾過タンクであり、(8)は浄液
タンクであり、(11)は汚濁液タンクであり、(1
4)は洗浄手段であり、(16)は廃液タンクであり、
(20)は濃縮タンクである。(2)は濾過タンク
(1)のタンク本体であり、(4)は濾過体であり、
(5)は廃液出口であり、(6a)は汚濁液出入口であ
り、(6b)は汚濁液出口であり、(7)は送風手段で
ある。(4a)は濾過体(4)の濾液室であり、(4
b)は濾材層であり、(4c)は濾液出口であり、(4
d)は集合管である。(5a)は廃液出口(5)の廃液
管である。(7a)は送風手段(7)の圧縮空気入口で
あり、(7b)は圧縮空気出口である。(9)は浄液タ
ンク(8)の濾液入口であり、(10)は濾液出口であ
る。(12)は汚濁液タンク(11)の汚濁液入口であ
り、(13)は汚濁液出口である。(17)は廃液タン
ク(16)の流入室であり、(18)は沈殿室であり、
(19)は隔壁である。(19a)は隔壁(19)の開
口部である。(21)は濃縮タンク(20)のタンク本
体であり、(22)は濃縮液出口であり、(23)は廃
液入口であり、(24)は二次濾過体である。(24
a)は二次濾過体(24)の濾液室であり、(24b)
は濾材層であり、(24c)は濾液出口である。
【0007】以下、図面に基づいて、本願発明の濾過装
置(P)について、詳細に説明する。まず、図1に記載
された第1実施例について説明する。第1実施例は請求
項1に記載された発明に関する実施例であり、濾過効率
が安定しないという従来技術の欠点を解決するための実
施例である。即ち、毛管浸透濾過では濾過速度が毛管浸
透速度を超えてしまった場合、濾過効率が極端に低下し
てしまうが、濾過タンク(1)から濾液を直接供給した
場合、濾過速度が不安定になってしまい、濾過速度がし
ばしば毛管浸透速度を超えてしまうため、結局濾過効率
そのものが不安定になってしまう。請求項1に記載され
た発明は、浄液タンク(8)及び汚濁液タンク(11)
を設けることにより、濾液は浄液タンク(8)から供給
し、汚濁液は汚濁液タンク(11)で受けるようにし
て、濾過タンク(1)における濾過速度を浄液の使用量
や汚濁液の供給量に左右されないようにし、濾過速度を
安定させることにより濾過効率を安定させるように構成
される。
【0008】第1実施例に係る濾過装置(P)は、濾過
タンク(1)、浄液タンク(8)、汚濁液タンク(1
1)、洗浄手段(14)からなる。この第1実施例で使
用される濾過タンク(1)はタンク本体(2)、濾過体
(4)を有している。この濾過タンク(1)の下端部に
は廃液出口(5)が設けられており、バルブを操作する
ことにより、濾過タンク(1)内の廃液を廃棄できるよ
うにされている。また、廃液出口(5)のやや上方に汚
濁液出入口(6a)が設けられ、濾過タンク(1)の上
方に汚濁液出口(6b)が設けられており、汚濁液出入
口(6a)から流入した汚濁液の一部が汚濁液出口(6
b)から流出するように、すなわち濾過タンク(1)内
の汚濁液は濾過タンク(1)の下方から上方に向かって
流れるようにされている。なお、この実施例において汚
濁液出口(6b)は濾過タンク(1)内の液面の高さを
一定にし、濾過体(4)に必要以上の液圧を加えない様
にする作用を有する。但し、汚濁液出口(6b)は任意
の構成であり、これが設けられていない濾過装置(P)
も本発明の技術的範囲に含まれる。
【0009】タンク本体(2)内には濾過体(4)が設
けられている。濾過体(4)は図8に示される通り、濾
液室(4a)、濾材層(4b)、濾液出口(4c)を有
し、汚濁液は濾材層(4b)を通過して濾液室(4a)
に導入され、濾液室(4a)内の濾液は濾液出口(4
c)を通って濾過タンク(1)から流出するようにされ
ている。また、濾材層(4b)を形成する濾材はグラス
ウールを圧縮することにより作成され、毛管浸透濾過法
による濾過に適するようになっている。さらに、第1実
施例における濾過体(4)は内部に洗浄手段(14)か
ら圧送される洗浄媒体を導入されることにより逆洗さ
れ、これにより濾材層(4b)の表面に付着した夾雑物
が剥離されるようになっている。なお、洗浄媒体の種類
は特に限定されず、圧縮空気、極性溶媒、非極性溶媒、
酸、アルカリ、界面活性剤等、濾材やタンク自体を変質
させない物質であるなら、夾雑物の性質に合わせて選択
することができる。
【0010】また、浄液タンク(8)には濾液入口
(9)と濾液出口(10)が設けられ、濾過タンク
(1)で濾過された濾液が濾液入口(9)から導入され
て浄液の使用に備えて貯えられ、使用時には濾液出口
(10)から必要箇所に浄液が供給される。さらに、汚
濁液タンク(11)には汚濁液入口(12)と汚濁液出
口(13)が設けられ、使用されて夾雑物を含んだ汚濁
液が汚濁液入口(12)から導入されて濾過に備えて貯
えられ、順次濾過タンク(1)に供給されるように構成
されている。
【0011】上記した第1実施例の濾過装置(P)で
は、バルブ操作により濾過、退避、逆洗、廃棄という4
つの作業を行なうことができ、これらの作業は濾過装置
(P)の状態に応じて使い分けられる。濾過作業に際し
ては、濾液が汚濁液タンク(11)から濾過タンク
(1)内の濾過体(4)を通り浄液タンク(8)に流れ
る濾過経路が形成されるが、このため第1実施例の濾過
装置(P)は、汚濁液タンク(11)の汚濁液出口(1
3)と濾過タンク(1)の汚濁液出入口(6a)は通液
手段及び送液手段を介して連通連結され、濾過体(4)
の濾液出口(4c)は通液手段及びバルブを介して浄液
タンク(8)の濾液入口(9)に連通連結されている。
濾過作業は汚濁液に上記濾過経路を通過させることによ
り行われるが、この発明においては、濾過すべき汚濁液
を一旦汚濁液タンク(11)に貯え、且つ濾過済みの濾
液を浄液タンク(8)に貯えるように構成されているた
め、濾過速度が安定し、安定した濾過を行なうことがで
きる。なお、この作業により汚濁液中の夾雑物は濾過体
(4)の濾材層(4b)表面に付着するため、汚濁液が
濾過されて浄液になる反面、濾材層(4b)表面に夾雑
物が蓄積し、汚濁液中の夾雑物濃度も上昇する。
【0012】濾材層(4b)表面に夾雑物が多量に付着
して濾過量が減少した場合、まず、濾過タンク(1)内
の汚濁液を汚濁液タンク(11)に戻した後に、逆洗を
行なうことにより夾雑物を剥離させ濾過量を回復させ
る。逆洗作業に際しては、濾過タンク(1)内の汚濁液
を汚濁液タンク(11)に送る退避経路、及び洗浄手段
(14)から濾過体(4)内部に供給される逆洗経路が
形成されるが、このために濾過タンク(1)の汚濁液出
入口(6a)と汚濁液タンク(11)の汚濁液入口(1
2)は通液手段を介して連通連結され、且つ洗浄手段
(14)と濾過体(4)の濾液出口(4c)は通液手段
及びバルブを介して連通連結されている。
【0013】逆洗作業に先立ち、まず退避作業を行な
う。具体的には濾過タンク(1)内に残る汚濁液を退避
経路に通して汚濁液タンク(11)に戻す。この退避作
業により濾過タンク(1)内に残る汚濁液を逆洗後に再
濾過可能になるので、廃棄する処理液の量が減少する。
なお、この濾過タンク(1)においては濾材層の表面に
付着した夾雑物が濾過中に一部剥離するため、この剥離
した夾雑物が濾過タンク(1)の下部に蓄積されてい
る。一方、この第1実施例において汚濁液出入口(6
a)は廃液出口(5)よりも高い位置に設けられている
ため、蓄積された夾雑物の過半は濾過タンク(1)に残
り、汚濁液タンク(11)には戻らない。
【0014】逆洗作業は洗浄媒体に逆洗経路を通過させ
ることにより行われる。これにより濾材層(4b)表面
に付着した夾雑物が剥離し、濾過タンク(1)の底部に
落とされる。
【0015】逆洗作業後、濾過タンク(1)の底部に落
とされた夾雑物を廃棄する。廃棄作業に際しては、濾過
タンク(1)内の汚濁液を廃棄する廃棄経路が形成され
るが、そのために濾過タンク(1)の廃液出口(5)は
一端が開放された廃液管(5a)とバルブを介して連通
連結されている。廃棄作業は廃棄経路を開放した上、必
要により汚濁液等で共洗いすることにより行われ、これ
により濾過タンク(1)内の夾雑物はほとんど濾過タン
ク(1)外に廃棄される。
【0016】次に、図2に記載された第2実施例につい
て説明する。第2実施例は請求項に記載された発明に
関する実施例であり、逆洗時に濾過体(4)の上面に夾
雑物が降り積もってしまうという欠点を解決するための
実施例である。即ち、この実施例は送風手段(7)から
吹き付けられる圧縮空気により、濾過体(4)上に降り
積もった夾雑物を吹き落とすように構成される。
【0017】第2実施例に係る濾過装置(P)は、濾過
タンク(1)、浄液タンク(8)、汚濁液タンク(1
1)、洗浄手段(14)からなる。なお、この第2実施
例を第1実施例と比較すると、洗浄手段(14)が圧縮
空気供給装置である点、濾過タンク(1)内部の各濾過
体(4)の上方に送風手段(7)が設けられている点、
洗浄手段(14)と送風手段(7)の圧縮空気入口(7
a)は連通連結されている点、送風手段(7)には濾過
体(4)の上面に向かって開放された圧縮空気出口(7
b)を有する点において異なり、このため圧縮空気が送
風手段(7)に送られて濾過体(4)の上面に向かって
吹き付ける吹き落し経路を有する。
【0018】この第2実施例で使用される送風手段
(7)はそれぞれ濾過体(4)の上方に設けられてい
る。図8に示した通り送風手段(7)はその側部に圧縮
空気入口(7a)を有し、下部に圧縮空気出口(7b)
を有する。圧縮空気出口(7b)は下向きに開口された
孔であり、圧縮空気入口(7a)から供給された圧縮空
気が圧縮空気出口(7b)から下方に向かって噴出され
るようになっている。なお、送風手段(7)の形状、構
造は上記のものに限定されず、圧縮空気が下方に向かっ
て供給される構成になっている限り、この発明の技術的
範囲に含まれる。また、送風装置は最上の濾過体(4)
の上方に配置する必要はなく、各濾過体(4)の間に設
けられば足りる。なお、洗浄手段(14)はバルブ操作
により、濾過体(4)内及び送風手段(7)に圧縮空気
を導入可能であるようにされている。
【0019】上記した第2実施例の濾過装置(P)で
は、バルブ操作により濾過、退避、逆洗、吹き落し、廃
棄という5つの作業を行なうことができ、これらの作業
は濾過装置(P)の状態に応じて使い分けられる。な
お、濾過、退避、逆洗、廃棄については第1実施例に記
載した作業と同一であるので、ここでは吹き落し作業に
ついてのみ説明する。
【0020】吹き落し作業は逆洗作業の後に行なわれ
る。前記した通り、逆洗作業はまず濾過タンク(1)内
に残る汚濁液を汚濁液タンク(11)に戻し、次に圧縮
空気に逆洗経路を通過させることにより行われる。これ
により濾材層(4b)表面に付着した夾雑物が剥離され
るが、同時に夾雑物が飛散する。ここで、濾過体(4)
は上下方向に列ねて配置されているため、下方に配置さ
れた濾過体(4)の上に夾雑物が降り積もってしまう。
ここで、吹き落し手段は濾過体(4)上に降り積もった
夾雑物を濾過タンク(1)の下面に落とし、濾過タンク
(1)内をより清浄にすることができる。
【0021】吹き落し作業に際しては、圧縮空気を洗浄
手段(14)から送風手段(7)に供給する吹き落し経
路が形成されるが、このために洗浄手段(14)と送風
手段(7)の圧縮空気入口(7a)は通液手段及びバル
ブを介して連通連結され、圧縮空気出口(7b)は濾過
体(4)の上面に向かって開放されている。(図8参
照)吹き落し作業は圧縮空気に吹き落し経路を通過させ
ることにより行なわれる。これにより、圧縮空気が濾過
体(4)の上面に吹き付けられ、降り積もった夾雑物が
濾過タンク(1)の下面に吹き落とされる。
【0022】次に、図3に記載された第3実施例、図4
に記載された第4実施例、図5に記載された第5実施例
について説明する。これらの実施例は請求項3乃至5に
記載された発明に関する実施例であり、圧縮空気による
逆洗直後には濾し取られるべき夾雑物が濾液中に混入さ
れてしまう欠点を解決するための実施例である。なお、
逆洗直後に夾雑物が濾液中に混入されてしまう理由は、
濾過体(4)の表面に付着した夾雑物は濾過装置(P)
においてフィルタの役割を果たすが、逆洗によりこれら
が全て剥離され、結局濾過効率が下がるためであると推
測される。この推測に従い、第3実施例乃至第5実施例
の濾過装置(P)では濾過体(4)の表面に適量の夾雑
物を付着させる再生作業が行なえるよう構成されてい
る。
【0023】まず、図3に記載された第3実施例につい
て説明する。第3実施例に係る濾過装置(P)は、濾過
タンク(1)、浄液タンク(8)、汚濁液タンク(1
1)、洗浄手段(14)からなる。なお、第1実施例と
第3実施例を比較すると、第3実施例において汚濁液が
汚濁液タンク(11)から濾過タンク(1)内の濾過体
(4)を通り汚濁液タンク(11)に還流される再生経
路を有することのみが異り、具体的には汚濁液タンク
(11)の汚濁液出口(12)と濾過タンク(1)の汚
濁液出入口(6a)が通液手段及び送液手段を介して連
通連結され、濾過体(4)の濾液出口(4c)は汚濁液
タンク(11)の汚濁液入口(12)に通液手段及びバ
ルブを介して連通連結されている。
【0024】上記した第3実施例の濾過装置(P)で
は、バルブ操作により濾過、退避、逆洗、廃棄、再生と
いう5つの作業を行なうことができ、これらの作業は濾
過装置(P)の状態に応じて使い分けられる。なお、濾
過、退避、逆洗、廃棄については第1実施例に記載した
作業と同一であるので、ここでは再生作業についてのみ
説明する。
【0025】再生作業は汚濁液に上記再生経路を通過さ
せることにより行なう。この再生作業によると汚濁液は
汚濁液タンク(11)から濾過タンク(1)に導入さ
れ、濾過体(4)の濾材層(4b)を通過して濾液出口
(4c)から送出され、再び汚濁液タンク(11)に還
流される。前記した通り、逆洗作業を行なった直後は濾
材層(4b)からほとんどの夾雑物が剥離してしまうた
め濾過能率がかえって低下してしまい、濾し取られるべ
き夾雑物が濾材層(4b)を通過してしまう。ここで、
再生作業を行なうことにより濾材層(4b)表面に適量
の夾雑物が付着するが、付着した適量の夾雑物は濾材の
一部として働き、このため再生作業直後でも微小夾雑物
が濾液に混入することなく、好適に濾過が行なえるよう
になる。
【0026】次に、図4に記載された第4実施例につい
て説明する。第4実施例にかかる濾過装置(P)は、濾
過タンク(1)、浄液タンク(8)、汚濁液タンク(1
1)、洗浄手段(14)からなる。なお、第1実施例と
第4実施例を比較すると、第4実施例において汚濁液が
汚濁液タンク(11)から濾過タンク(1)内の濾過体
(4)を通り濾過タンク(1)自身に還流される再生経
路を有することのみが異なり、具体的には濾過体(4)
の濾液出口(4c)は送液手段及び通液手段を介して濾
過タンク(1)の汚濁液出入口(6a)に連通連結され
ている。
【0027】上記した第4実施例の濾過装置(P)で
は、バルブ操作により濾過、退避、逆洗、廃棄、再生と
いう5つの作業を行なうことができ、これらの作業は濾
過装置(P)の状態に応じて使い分けられる。なお、濾
過、退避、逆洗、廃棄については第1実施例に記載した
作業と同一であるので、ここでは再生作業についてのみ
説明する。再生作業は汚濁液に上記再生経路を通過させ
ることにより行なう。この再生作業によると汚濁液は汚
濁液タンク(11)から濾過タンク(1)に導入され、
濾過体(4)の濾材層(4b)を通過して濾液出口(4
c)から送出され、再び濾過タンク(1)に還流され
る。この再生作業により、第3実施例の場合と同様、濾
材層(4b)表面に適量の夾雑物が付着し、微小夾雑物
が濾液に混入することなく好適に濾過が行なえるように
なる。
【0028】次に、図5に記載された第5実施例につい
て説明する。第5実施例に係る濾過装置(P)は、濾過
タンク(1)、浄液タンク(8)、汚濁液タンク(1
1)、洗浄手段(14)からなる。なお、第1実施例と
第5実施例を比較すると、第5実施例において汚濁液が
汚濁液タンク(11)から濾過タンク(1)内の濾過体
(4)を通り濾過タンク(1)自身に還流される再生経
路を有することのみが異なり、具体的には濾過体(4)
の濾液出口(4c)は通液手段を介して濾過タンク
(1)内で開放されている。
【0029】上記した第5実施例の濾過装置(P)で
は、バルブ操作により濾過、退避、逆洗、廃棄、再生と
いう5つの作業を行なうことができ、これらの作業は濾
過装置(P)の状態に応じて使い分けられる。なお、濾
過、退避、逆洗、廃棄については第1実施例に記載した
作業と同一であるので、ここでは再生作業についてのみ
説明する。再生作業は汚濁液に上記再生経路を通過させ
ることにより行なう。この再生作業によると汚濁液は汚
濁液タンク(11)から濾過タンク(1)に導入され、
濾過体(4)の濾材層(4b)を通過して、濾液出口
(4c)から濾過タンク(1)内に放出される。この再
生作業により、第3実施例の場合と同様、濾材層(4
b)表面に適量の夾雑物が付着し、微小夾雑物が濾液に
混入することなく好適に濾過が行なえるようになる。
【0030】次に、図6に記載された第6実施例につい
て説明する。第6実施例は請求項に記載された発明に
関する実施例であり、処理液の廃棄を最小限に抑えるこ
とを目的とする実施例である。第6実施例に係る濾過装
置(P)は、濾過タンク(1)、浄液タンク(8)、汚
濁液タンク(11)、廃液タンク(16)、濃縮タンク
(20)、洗浄手段(14)からなる。なお、第1実施
例と第6実施例を比較すると、第6実施例において廃液
タンク(16)、濃縮タンク(20)を有する点、及び
第1実施例における廃棄経路の代わりに濾過タンク
(1)内の汚濁液を廃液タンク(16)の流入室(1
7)に送る放液経路、廃液タンク(16)の濃縮室の廃
液が濃縮タンク(20)に送られて濾液が汚濁液タンク
(11)に送られる復液経路、濃縮液が廃液タンク(1
6)の流入室(17)に還流される濃縮経路を有する点
が異なる。
【0031】この第6実施例において、図6に示した通
り、廃液タンク(16)は隔壁(19)により流入室
(17)と沈殿室(18)に分けられている。この隔壁
(19)の下部には開口部(19a)が設けられ、流入
室(17)に流入された廃液が開口部(19a)を通っ
て沈殿室(18)に流れ込むようになっている。流入室
(17)に流入した廃液中に含まれる夾雑物は開口部
(19a)を通過する時に大部分が沈殿するため、沈殿
室(18)の上部には比較的清浄な上澄み液が生じる。
【0032】第6実施例において、濃縮タンク(20)
はタンク本体(21)、二次濾過体(24)を有し、二
次濾過体(24)は濾液室(24a)、濾材層(24
b)、濾液出口(24c)を有している。濃縮タンク
(20)の下端部には濃縮液出口(22)が設けられ、
濃縮液出口(22)よりも高い位置に廃液入口(23)
が設けられ、タンク本体(21)内には二次濾過体(2
4)が設けられている。つまり、廃液は廃液入口(2
3)から流入するが、廃液に含まれる夾雑物は二次濾過
体(24)の濾材層(24b)表面に付着し、濾液が濾
液出口(24c)から流出し、夾雑物を大量に含んだ濃
縮液が濃縮液出口(22)から排出されるようになって
いる。
【0033】第6実施例では放液経路、復液経路、濃縮
経路が設定できる様に構成されている。具体的には、濾
過タンク(1)の廃液出口(5)と廃液タンク(16)
の流入室(17)は通液手段を介して連通連結されてお
り、濾過タンク(1)内の汚濁液を廃液タンク(16)
の流入室(17)に送ることができるようにされてい
る。また、廃液タンク(16)の沈殿室(18)と濃縮
タンク(20)の廃液入口(23)は通液手段を介して
連通連結されており、廃液タンク(16)の廃液を濃縮
タンク(20)に送ることができるようにされている。
さらに二次濾過体(24)の濾液出口(24c)は汚濁
液タンク(11)の汚濁液入口(12)に連通連結さ
れ、濃縮タンク(20)で濾過された濾液が汚濁液タン
ク(11)に送られるようにされている。そして濃縮タ
ンク(20)の濃縮液出口(22)と廃液タンク(1
6)の流入室(17)は通液手段を介して連通連結され
ており、濃縮タンク(20)で濃縮された夾雑物を大量
に含んだ廃液が廃液タンク(16)に戻されるようにさ
れている。
【0034】上記した第6実施例の濾過装置(P)で
は、バルブ操作により濾過、退避、逆洗、放液、復液、
濃縮という6つの作業を行なうことができ、これらの作
業は濾過装置(P)の状態に応じて使い分けられる。な
お、濾過、退避、逆洗については第1実施例に記載した
作業と同一であるので、ここでは放液作業、濃縮作業、
復液作業についてのみ説明する。放液作業は濾過タンク
(1)内の廃液に放液経路を通過させることにより行わ
れるが、これにより濾過タンク(1)内の廃液が廃液タ
ンク(16)に送られるため、濾過タンク(1)内が清
浄になり、濾過作業が再開できるようになる。濃縮作業
は廃液に濃縮経路を通過させることにより行われるが、
これにより廃液は廃液タンク(16)の沈殿室(18)
から濃縮タンク(20)に送出され、廃液の一部が二次
濾過体(24)により濾過された後、濃縮液出口(2
2)から排出され、廃液タンク(16)の流入室(1
7)に還流される。上記濃縮経路において二次濾過体
(24)で濾過された濾液は、復液経路を通って汚濁液
タンク(11)に戻される。これにより廃液の一部を再
使用することが可能になる。
【0035】なお、第6実施例において、濾過タンク
(1)と濃縮タンク(20)は基本的に同じ作用を有す
る。しかしながら、濾過タンク(1)においては濾過中
に濾過体(4)から剥離した夾雑物が汚濁液タンク(1
1)に戻らず、濾過タンク(1)内に残るほうが好まし
いのに対し、濃縮タンク(20)においては濾過体
(4)から剥離した夾雑物は濃縮タンク(20)内には
残らず、廃液タンク(16)に戻される方が好ましい。
このため、濾過タンク(1)において汚濁液は下方から
上方に向かって流れるのに対し、濃縮タンク(20)に
おいて廃液は上方から下方に向かって流れ、濾過中に剥
離した夾雑物は濃縮された廃液と共に濃縮タンク(2
0)の下端から廃液タンク(16)に送られる。
【0036】次に、図7に記載された第7実施例につい
て説明する。第7実施例は請求項1、請求項2、請求項
4に記載された発明に関する実施例であり、この発明に
おける最適の実施例と考えられる実施例でもある。この
第7実施例は2台の濾過タンク(1)、浄液タンク
(8)、第1汚濁液タンク(11a)、第2汚濁液タン
ク(11b)、廃液タンク(16)、濃縮タンク(2
0)、洗浄手段(14)を有する濾過装置(P)であ
る。なお、前記第1実施例、第2実施例、第4実施例、
第6実施例と第7実施例を比較すると、使用されている
タンク及び洗浄手段(14)については、前記実施例で
使用されているものと実質的に同一である。しかしなが
ら、濾過タンク(1)を2台以上使用している点、汚濁
液タンク(11)が2台使用されている点、濾過装置
(P)外で使用されて汚染された汚濁液を第1汚濁液タ
ンク(11a)に導入し、逆洗前の退避作業において濾
過タンク(1)から送られる汚濁液及び濃縮タンク(2
0)により濾過された濾液を第2汚濁液タンク(11
b)に送る点において異なる。
【0037】上記したとおり、この第7実施例において
は濾過装置(P)外で使用されて汚染された汚濁液を第
1汚濁液タンク(11a)に導入し、逆洗前に濾過タン
ク(1)から送られる汚濁液及び濃縮タンク(20)に
より濾過された濾液を第2汚濁液タンク(11b)に送
るようにされている。さらに、汚濁液が第2汚濁液タン
ク(11b)から濾過タンク(1)内の濾過体(4)を
通り濾過タンク(1)自身に還流される再生経路を有す
る。具体的には濾過タンク(1)の汚濁液出入口(6
a)と第2汚濁液タンク(11b)の汚濁液入口(1
2)は通液手段及びバルブを介して連通連結され、二次
濾過体(24)の濾液出口(24c)と第2汚濁液タン
ク(11b)の汚濁液入口(12)は通液手段及びバル
ブを介して連通連結されており、さらに濾過体(4)の
濾液出口(4c)は濾過タンク(1)自身の汚濁液出入
口(6a)に送液手段及びバルブを介して連通連結され
ている。なお、逆洗前に濾過タンク(1)から送られる
汚濁液及び濃縮タンク(20)により濾過された濾液
と、濾過装置(P)外で使用されて汚染された汚濁液を
比較すると、前者の方が後者より夾雑物の濃度が高い。
従って、第2汚濁液タンク(11b)内の汚濁液は第1
汚濁液タンク(11a)内の汚濁液よりも夾雑物の濃度
が高いことになる。ここで、この第7実施例では第2汚
濁液タンク(11b)内の汚濁液を用いて再生工程を行
うため、濾材層(4b)表面に速やかに適量の夾雑物が
付着する。つまり、第7実施例においては再生工程を速
やかに行うことができる。
【0038】また、第7実施例においては、逆洗後に濾
過体(4)上に降り積もった夾雑物を吹き落とす吹き落
し経路と、再生経路の両方を有する。逆洗後、吹き落し
作業を行わずに再生作業をした場合、濾過体(4)上の
夾雑物が汚濁液に乗って舞い上がり、濾材層(4b)表
面に付着するが、汚濁液中の夾雑物の粒径は比較的小さ
いのに対し、濾過体(4)上に降り積もった夾雑物は汚
濁液中の夾雑物が集合した塊状であるため、これが濾材
層(4b)表面に付着した場合、付着した夾雑物の厚さ
が不均一になり、濾過効率が悪くなる。ここで、吹き落
し作業を行った後、再生工程を行うと濾材層(4b)表
面には夾雑物が均一に付着する。つまり、第7実施例で
は、再生工程において濾材層(4b)表面に夾雑物を均
一に付着させることができる。
【0039】なお、第7実施例においては濾過タンク
(1)が2台以上設けられているため、1台の濾過タン
ク(1)が逆洗、再生中であっても別のタンクにより濾
過を行うことができ、連続的に浄液を供給することがで
きる。
【0040】なお、上記各実施例において用いる濾過体
(4)は次に示すものであると、より好ましい。即ち、
この発明で用いる濾過体(4)は圧縮されたグラスウー
ルを濾材としており、この濾材を通して濾過体(4)の
外側から内側に汚濁液が流れるようにされているが、こ
の時、濾材の圧縮方向(A)は汚濁液の流入方向(B)
に対し、略直交する方向に圧縮されている。具体的に
は、例えば図9及び図10に記載するような濾過体
(4)が好適に使用でき、このような濾過体(4)は図
11に記載されるような方法で作成される。つまり、グ
ラスウールを所定の大きさに切断されたブロックとし
(図11のa)、次にこのブロックを重ねあわせて重積
方向に圧縮し(図11のb)、濾材(図11のc)を得
る方法が例示できる。このような濾材を使用すると、濾
材内に夾雑物が入り込みにくいという効果を奏する。す
なわち、濾材の圧縮方向は被処理液の流入方向と略直交
するようにされているためガラス繊維同士が互いに密着
し、被処理液の入口は流入方向と略平行に圧縮した場合
と比較して非常に小さくなっている。このため、夾雑物
はこの入口にある程度阻まれて濾材内部には入りにくく
なり、より好適な濾過を行なえるようになる。
【0041】以下、この発明に関する試験例を示すこと
により、この発明の効果を明らかにする。請求項1に記
載された発明の効果を明確にするため、試験例1につい
て説明する。なお、請求項1に記載された発明は、濾過
すべき汚濁液を一旦汚濁液タンクに貯え、且つ濾過済み
の濾液を一旦浄液タンクに貯えるように構成されている
ため、濾過速度が安定し、濾過効率が高くなるという効
果を奏する。試験例1には、図12に示したような試験
装置、具体的には汚濁液タンク(11)、濾過タンク
(1)、浄液タンク(8)からなり、汚濁液タンク(1
1)と濾過タンク(1)の間に一次ポンプ(P1)を設
け、濾過タンク(1)と浄液タンク(8)の間に二次ポ
ンプ(P2)を設けた濾過装置を用いて、実施例1及び
比較例1について以下の条件で濾過を行ない、濾液中の
夾雑物濃度を測定した。なお汚濁液としては夾雑物濃度
3.0mg/100ミリリットル、粘度7.8Cst/
40℃、密度0.86g/cm2/15℃、の試験油を
使用した。また、試験中、バルブ(V1)を開けて一次ポ
ンプ(P1)を常時作動させることにより、濾過タンク
(1)内の液面の高さは常に一定であった。実施例1に
ついては、二次ポンプ(P2)を作動させることによ
り、0.7リットル/minの速度で12時間連続して
濾過を行なった。比較例1については、二次ポンプ(P
2)を作動させることにより、高液圧状態(濾過速度は
1.3リットル/min)で5分間づつ、低液圧状態
(濾過速度は0.1リットル/min)で5分間づつ、
両状態を交互に合計12時間、平均濾過速度が0.7リ
ットル/minになるように濾過を行なった。なお、比
較例1において高液圧状態は濾液を濾過タンク(1)か
ら直接使用する場合における濾液使用時を模した状態で
あり、低液圧状態は濾液不使用時を模した状態である。
濾過終了後、濾液内の夾雑物濃度を測定すると、実施例
1において0.3mg/100ミリリットルであったの
に対し、比較例1においては3.0mg/100ミリリ
ットルであり、濾過速度が不安定であった比較例1にお
いてはほとんど濾過されていなかった。この試験結果に
より、濾過速度が安定すると濾過効率が高くなることが
分かる。
【0042】請求項3乃至5に記載された発明の効果を
明確にするため、試験例2について説明する。なお、請
求項3乃至5に記載された発明は、逆洗後に濾材層の表
面に適度の夾雑物を付着させることができるため、逆洗
直後における濾過能力の低下を抑えることができ、常に
清浄な濾液を供給することができるという効果を奏す
る。試験例2には、図4に示したような濾過装置を使用
し、実施例2及び比較例2について以下のような条件で
濾過を行ない、濾液中の夾雑物濃度を測定した。なお、
汚濁液としては試験例1で使用したものと同様の試験油
を使用した。また、試験に先立ち、濾過タンク(1)内
の濾過体(4)を逆洗し、濾過体(4)表面に付着して
いる夾雑物をすべて剥離させた。逆洗後、実施例2につ
いては、汚濁液タンク(11)内の汚濁液を濾過タンク
(1)内に移した後、濾液を0.7リットル/minの
スピードで再生経路に添って60分間循環させ、その後
濾過を開始した。比較例2については、逆洗後、汚濁液
タンク(11)内の汚濁液を濾過タンク(1)内に移し
た後、すぐに濾過を開始した。濾液を15分おきに採取
して夾雑物濃度を測定し、測定値をグラフ化した結果を
図13に示す。図13に示される通り、比較例2につい
ては濾過の最初の段階における濾過効率が低下している
のに対し、実施例2においては全ての段階において、好
適な濾過が行なわれている。
【0043】次に、この発明の最適な実施例であると考
えられる第7実施例と同様の濾過装置を用いて濾過試験
を行ない、作業効率を測定した。なお、濾過試験に先立
って、濾過タンク(1)内の濾過体(4)は予め逆洗し
た。また、この濾過試験で用いる汚濁液は試験例1及び
試験例2と同様のものであり、必要に応じて第1汚濁液
タンク(11a)に供給される。濾過試験ではまず、第
1汚濁液タンク(11a)から濾過タンク(1)に汚濁
液が供給される。その後、濾過タンク(1)内の汚濁液
を再生経路内で60分間循環させることにより1回目の
再生作業を行なった。なお、1回目の再生作業中15分
おきに濾過体(4)を通過した濾液を採取して夾雑物濃
度を測定し、これを比較例3とした。
【0044】1回目の再生作業終了後、12時間連続で
濾過を行ない、その後、濾過タンク(1)の洗浄を開始
した。具体的には、まず濾過タンク(1)に残る汚濁液
を第2汚濁液タンク(11b)に移した。次に、濾過体
(4)内に圧縮空気を導入することにより濾過体(4)
を逆洗し、且つ濾過体(4)上に降り積もった夾雑物を
タンク底面に吹き落し、これを少量の汚濁液で洗い流し
た。上記の洗浄により生じた洗液を廃液タンク(16)
に移し、これを濃縮タンク(20)内の二次濾過体(2
4)により濾過し、濾液を第2汚濁液タンク(11b)
に移した。なお、廃液タンク(16)内の洗液の夾雑物
濃度は150mg/100ミリリットルであり、第2濾
液タンク(11b)内の汚濁液の夾雑物濃度は10mg
/100ミリリットルである。また、夾雑物は最終的に
廃液タンク(16)の底部に堆積して固形化するため、
固形成分のみを廃棄することができる。従って、廃液中
の液体成分は最終的には全量回収され、再利用される。
【0045】逆洗が終了後、第2汚濁液タンク(11
b)から濾過タンク(1)に汚濁液が供給される。その
後、濾過タンク(1)内の汚濁液を再生経路内で60分
間循環させることにより2回目の再生作業を行なった。
なお、2回目の再生作業中15分おきに濾過体(4)を
通過した濾液を採取して夾雑物濃度を測定し、これを実
施例3とした。上記した実施例3及び比較例3により得
られた値をグラフ化した結果を図14に示す。図14に
示される通り、第2汚濁液タンク(11b)から供給さ
れた夾雑物を再生作業に使用すると、夾雑物は速やかに
濾過体(4)表面に付着しするため、再生作業に費やさ
れる時間が少なくて済む。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載された発明は、濾過タン
ク、浄液タンク、汚濁液タンク、洗浄手段を有する濾過
装置であって、濾過タンクはタンク本体、濾過体を有
し、濾過タンクには廃液出口及び汚濁液出入口が設けら
れ、タンク本体内には濾過体が設けられ、濾過体は濾材
層、濾液出口、濾液室からなると共に、汚濁液は濾材層
を通って濾液室に導入され濾液出口から送出されるよう
にされ、汚濁液タンクに設けられた汚濁液出口と濾過タ
ンクの汚濁液出入口が通液手段を介して連通連結され、
且つ濾過体の濾液出口は通液手段を介して浄液タンクに
設けられた濾液入口に連通連結されて、濾液が汚濁液タ
ンクから濾過タンク内の濾過体を通り浄液タンクに流れ
る濾過経路を有し、濾過タンクの廃液出口は汚濁液を廃
棄する廃棄経路に連結され、濾過タンクの汚濁液出入口
と汚濁液タンクに設けられた汚濁液入口は通液手段を介
して連通連結されて、濾過タンク内の汚濁液を汚濁液タ
ンクに送る退避経路を有し、洗浄手段と濾過体の濾液出
口は通液手段又は通気手段を介して連通連結されて、逆
洗媒体が洗浄手段から濾過体内部に供給される逆洗経路
有し、前記洗浄手段は圧縮空気供給装置であり、タン
ク本体内の濾過体は所定間隔を隔てて上下方向に列ねて
設けられ、各濾過体の間には送風手段が設けられ、圧縮
空気供給装置と送風手段に設けられた圧縮空気入口は通
気手段を介して連通連結され、且つ送風手段に設けられ
た圧縮空気出口は濾過体の上面に向かって開放されて、
圧縮空気が送風手段に供給され、濾過体の上面に吹き付
けられる吹き落し経路を有することを特徴とする濾過装
であるから、次のような優れた効果を奏する。すなわ
ちこの発明によると、濾過すべき汚濁液を一旦汚濁液タ
ンクに貯え、且つ濾過済みの濾液を一旦浄液タンクに貯
えるように構成されているため、濾過速度が安定し、濾
過効率が高くなる。又、この発明によると、逆洗後に濾
過体の上に降り積もった夾雑物を吹き飛ばすことができ
るため、上下方向に濾過体を列ねて配置している場合に
おいても、逆洗後に濾過タンク内を清浄に保つことがで
きる。
【0047】請求項2に記載された発明は、濾過タン
ク、浄液タンク、汚濁液タンク、洗浄手段を有する濾過
装置であって、濾過タンクはタンク本体、濾過体を有
し、濾過タンクには廃液出口及び汚濁液出入口が設けら
れ、タンク本体内には濾過体が設けられ、濾過体は濾材
層、濾液出口、濾液室からなると共に、汚濁液は濾材層
を通って濾液室に導入され濾液出口から送出されるよう
にされ、汚濁液タンクに設けられた汚濁液出口と濾過タ
ンクの汚濁液出入口が通液手段を介して連通連結され、
且つ濾過体の濾液出口は通液手段を介して浄液タンクに
設けられた濾液入口に連通連結されて、濾液が汚濁液タ
ンクから濾過タンク内の濾過体を通り浄液タンクに流れ
る濾過経路を有し、濾過タンクの廃液出口は汚濁液を廃
棄する廃棄経路に連結され、濾過タンクの汚濁液出入口
と汚濁液タンクに設けられた汚濁液入口は通液手段を介
して連通連結されて、濾過タンク内の汚濁液を汚濁液タ
ンクに送る退避経路を有し、洗浄手段と濾過体の濾液出
口は通液手段又は通気手段を介して連通連結されて、逆
洗媒体が洗浄手段から濾過体内部に供給される逆洗経路
有し、廃液タンク及び濃縮タンクを有し、廃液タンク
はその内部を隔壁により流入室と沈殿室に分けられ、隔
壁にはその下部に開口部が設けられ、濃縮タンクはタン
ク本体内に二次濾過体が設けられてなり、二次濾過体は
濾液室、濾材層、濾液出口からなると共に、廃液が濾材
層を通って濾液室に導入され濾液出口から送出されるよ
うにされ、濃縮タンクには濃縮液出口及び廃液入口が設
けられ、濾過タンクの廃液出口と廃液タンクの流入室は
通液手段を介して連通連結されて、濾過タンク内の汚濁
液を廃液タンクの流入室に送る放液経路を有し、廃液タ
ンクの沈殿室と濃縮タンクの廃液入口は通液手段を介し
て連通連結され、且つ二次濾過体の濾液出口は汚濁液タ
ンクの汚濁液入口に連通連結されて、廃液タンクの濃縮
室の廃液が濃縮タンクに送られて濾液が汚濁液タンクに
送られる復液経路を有し、濃縮タンクの濃縮液出口と廃
液タンクの流入室は通液手段を介して連通連結されて、
濃縮液が廃液タンクの流入室に還流される濃縮経路を有
することを特徴とする濾過装置であるから、次のような
優れた効果を奏する。すなわちこの発明によると、濾過
すべき汚濁液を一旦汚濁液タンクに貯え、且つ濾過済み
の濾液を一旦浄液タンクに貯えるように構成されている
ため、濾過速度が安定し、濾過効率が高くなる。又、こ
の発明によると、廃液の一部を再利用することができ、
処理液を効率的に使用することができるという効果を奏
する。
【0048】 請求項3に記載された発明は、濾過体の
濾液出口は汚濁液タンクの汚濁液入口に通液手段を介し
て連通連結されて、汚濁液が汚濁液タンクから濾過タン
ク内の濾過体を通り汚濁液タンクに還流される再生経路
を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載
の濾過装置であり、請求項4に記載された発明は、濾過
体の濾液出口は送液手段及び通液手段を介して濾過タン
クの汚濁液出入口に連通連結されて、汚濁液が汚濁液タ
ンクから濾過タンク内の濾過体を通り濾過タンク自身に
還流される再生経路を有することを特徴とする請求項1
又は請求項2に記載の濾過装置であり、請求項5に記載
された発明は、濾過体の濾液出口は送液手段及び通液手
段を介して濾過タンク中で開放されて、汚濁液が汚濁液
タンクから濾過タンク内の濾過体を通り濾過タンク自身
に還流される再生経路を有することを特徴とする請求項
1又は請求項2に記載の濾過装置であるから、次のよう
な優れた効果を奏する。すなわちこの発明によると、逆
洗後に濾材層の表面に適度の夾雑物を付着させることが
できるため、逆洗直後に微細夾雑物が濾液中に混入せず
濾過能力の低下を抑えることができ、常に清浄な濾液を
供給することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る濾過装置の模式説明
図である。
【図2】本発明の第2実施例に係る濾過装置の模式説明
図である。
【図3】本発明の第3実施例に係る濾過装置の模式説明
図である。
【図4】本発明の第4実施例に係る濾過装置の模式説明
図である。
【図5】本発明の第5実施例に係る濾過装置の模式説明
図である。
【図6】本発明の第6実施例に係る濾過装置の模式説明
図である。
【図7】本発明の第7実施例に係る濾過装置の模式説明
図である。
【図8】本発明に使用可能な濾過体及び送風手段の模式
断面図である。
【図9】本発明において好適に用いることが出来る濾過
体の外観斜視図である。
【図10】本発明において好適に用いることが出来る濾
過体の模式断面図である。
【図11】本発明において好適に用いることが出来る濾
材の作成方法を示す模式図である。
【図12】試験例1に用いる試験装置の模式図である。
【図13】試験例2の結果を示すグラフである。
【図14】実施例3及び比較例3の結果を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
P・・・・・濾過装置 1・・・・・濾過タンク 2・・・・・タンク本体 4・・・・・濾過体 4a・・・・濾液室 4b・・・・濾材層 4c・・・・濾液出口 5・・・・・廃液出口 5a・・・・廃液管 6a・・・・汚濁液出入口 7・・・・・送風手段 7a・・・・圧縮空気入口 7b・・・・圧縮空気出口 8・・・・・浄液タンク 9・・・・・濾液入口 10・・・・濾液出口 11・・・・汚濁液タンク 12・・・・汚濁液入口 13・・・・汚濁液出口 14・・・・洗浄手段 16・・・・廃液タンク 17・・・・流入室 18・・・・沈殿室 19・・・・隔壁 19a・・・開口部 20・・・・濃縮タンク 21・・・・タンク本体 22・・・・濃縮液出口 23・・・・廃液入口 24・・・・二次濾過体 24a・・・濾液室 24b・・・濾材層 24c・・・濾液出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B01D 29/10 520B 530A 29/24 M 29/38 510A (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 29/00 B01D 37/00 B01D 65/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】濾過タンク、浄液タンク、汚濁液タンク、
    洗浄手段を有する濾過装置であって、濾過タンクはタン
    ク本体、濾過体を有し、 濾過タンクには廃液出口及び汚濁液出入口が設けられ、
    タンク本体内には濾過体が設けられ、 濾過体は濾材層、濾液出口、濾液室からなると共に、汚
    濁液は濾材層を通って濾液室に導入され濾液出口から送
    出されるようにされ、 汚濁液タンクに設けられた汚濁液出口と濾過タンクの汚
    濁液出入口が通液手段を介して連通連結され、且つ濾過
    体の濾液出口は通液手段を介して浄液タンクに設けられ
    た濾液入口に連通連結されて、濾液が汚濁液タンクから
    濾過タンク内の濾過体を通り浄液タンクに流れる濾過経
    路を有し、 濾過タンクの廃液出口は汚濁液を廃棄する廃棄経路に連
    結され、 濾過タンクの汚濁液出入口と汚濁液タンクに設けられた
    汚濁液入口は通液手段を介して連通連結されて、濾過タ
    ンク内の汚濁液を汚濁液タンクに送る退避経路を有し、 洗浄手段と濾過体の濾液出口は通液手段又は通気手段を
    介して連通連結されて、逆洗媒体が洗浄手段から濾過体
    内部に供給される逆洗経路を有し、 前記洗浄手段は圧縮空気供給装置であり、タンク本体内
    の濾過体は所定間隔を隔てて上下方向に列ねて設けら
    れ、各濾過体の間には送風手段が設けられ、圧縮空気供
    給装置と送風手段に設けられた圧縮空気入口は通気手段
    を介して連通連結され、且つ送風手段に設けられた圧縮
    空気出口は濾過体の上面に向かって開放されて、圧縮空
    気が送風手段に供給され、濾過体の上面に吹き付けられ
    る吹き落し経路を有することを特徴とする濾過装置
  2. 【請求項2】濾過タンク、浄液タンク、汚濁液タンク、
    洗浄手段を有する濾過装置であって、濾過タンクはタン
    ク本体、濾過体を有し、 濾過タンクには廃液出口及び汚濁液出入口が設けられ、
    タンク本体内には濾過体が設けられ、 濾過体は濾材層、濾液出口、濾液室からなると共に、汚
    濁液は濾材層を通って濾液室に導入され濾液出口から送
    出されるようにされ、 汚濁液タンクに設けられた汚濁液出口と濾過タンクの汚
    濁液出入口が通液手段を介して連通連結され、且つ濾過
    体の濾液出口は通液手段を介して浄液タンクに設けられ
    た濾液入口に連通連結されて、濾液が汚濁液タンクから
    濾過タンク内の濾過体を通り浄液タンクに流れる濾過経
    路を有し、 濾過タンクの廃液出口は汚濁液を廃棄する廃棄経路に連
    結され、 濾過タンクの汚濁液出入口と汚濁液タンクに設けられた
    汚濁液入口は通液手段を介して連通連結されて、濾過タ
    ンク内の汚濁液を汚濁液タンクに送る退避経路を有し、 洗浄手段と濾過体の濾液出口は通液手段又は通気手段を
    介して連通連結されて、逆洗媒体が洗浄手段から濾過体
    内部に供給される逆洗経路を有し、 廃液タンク及び濃縮タンクを有し、廃液タンクはその内
    部を隔壁により流入室と沈殿室に分けられ、隔壁にはそ
    の下部に開口部が設けられ、濃縮タンクはタンク本体内
    に二次濾過体が設けられてなり、二次濾過体は濾液室、
    濾材層、濾液出口からなると共に、廃液が濾材層を通っ
    て濾液室に導入され濾液出口から送出されるようにさ
    れ、濃縮タンクには濃縮液出口及び廃液入口が設けら
    れ、濾過タンクの廃液出口と廃液タンクの流入室は通液
    手段を介して連通連結されて、濾過タンク内の汚濁液を
    廃液タンクの流入室に送る放液経路を有し、廃液タンク
    の沈殿室と濃縮タンクの廃液入口は通液手段を介して連
    通連結され、且つ二次濾過体の濾液出口は汚濁液タンク
    の汚濁液入口に連通連結されて、廃液タンクの濃縮室の
    廃液が濃縮タンクに送られて濾液が汚濁液タンクに送ら
    れる復液経路を有し、濃縮タンクの濃縮液出口と廃液タ
    ンクの流入室は通液手段を介して連通連結されて、濃縮
    が廃液タンクの流入室に還流される濃縮経路を有する
    ことを特徴とする濾過装置。
  3. 【請求項3】濾過体の濾液出口は汚濁液タンクの汚濁液
    入口に通液手段を介して連通連結されて、汚濁液が汚濁
    液タンクから濾過タンク内の濾過体を通り汚濁液タンク
    に還流される再生経路を有することを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の濾過装置。
  4. 【請求項4】濾過体の濾液出口は送液手段及び通液手段
    を介して濾過タンクの汚濁液出入口に連通連結されて、
    汚濁液が汚濁液タンクから濾過タンク内の濾過体を通り
    濾過タンク自身に還流される再生経路を有することを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載の濾過装置。
  5. 【請求項5】濾過体の濾液出口は送液手段及び通液手段
    を介して濾過タンク中で開放されて、汚濁液が汚濁液タ
    ンクから濾過タンク内の濾過体を通り濾過タンク自身に
    還流される再生経路を有することを特徴とする請求項1
    又は請求項2に記載の濾過装置。
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