JP3488408B2 - 通気性スペーサー - Google Patents
通気性スペーサーInfo
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Description
かつ保管および輸送などに大きなスペースを必要としな
い紙製の通気性スペーサー(以下単にスペーサーとい
う)に関する。
皮構造体、特に壁構造体における断熱構造としては、図
10に示す如く外壁と内壁との間に、ガラスウールやロ
ックウールなどからなる断熱材を挿入固定する構造が一
般的である。これらの断熱材はガラスウールやロックウ
ールなどからなる断熱材をプラスチック製の袋体で包装
し、内壁に固定し得るように構成されているが、固定が
不充分であったり、固定箇所が少ない場合には、断熱材
が撓み、図10に示すように、外壁と断熱材との間に設
けられた通気層を狭めたり、通気層を遮断したりするな
どの問題が生じる。このように通気層が狭くなったり、
遮断されたりすると、壁内の通気性が低下して屋外への
湿気の排出が不充分となり、壁内に結露が生じ、断熱効
果が低下し、また、黴の発生原因ともなる。
すように、外壁と断熱材との間にスペーサーを介在させ
ることが行なわれている。このようなスペーサーとして
は、例えば、実開昭57−2918号公報、特公昭61
−56370号公報、特開平2−43434号公報など
に記載の如き、プラスチックシートに多数の突起を設け
たシート状のスペーサーが提案されている。また、特開
平9−72009号公報にはペーパーハニカムが記載さ
れているが、このものは通気性がない。
ーサーは、プラスチックシート製であることから、その
製造は容易であるが、これらのスペーサーは大きなサイ
ズのプラスチックシートに通気層の厚みに相当する高さ
の突起を設けたものであり、そのために保管や輸送に大
きなスペースを要し不経済である。また、使用に際して
は壁面の面積が狭い場合には、その都度スペーサーをカ
ッターなどにて裁断して使用せねばならないという煩雑
性がある。さらにプラスチックシート製のスペーサーは
吸湿性がなく、壁内が急速に高湿度になった場合には、
通気によって湿気を外気に放出する前にスペーサーの表
面で結露が生じるという問題がある。従って、本発明の
目的は、上記従来技術の課題を解決し、保管および輸送
において大きなスペースを要することがなく、さらに吸
放湿性にも優れたスペーサーを経済的に提供することで
ある。
の外装材または外装下地材(以下、両者を合わせて単に
外装材という)と断熱材との間に挿入して通気層を確保
する通気性スペーサーであって、内部に1個以上の通気
孔を有する帯状の複数の厚紙を縦材とし、かつ内部に1
個以上の通気孔を有する帯状の複数の厚紙を横材とし
て、上記縦材に設けた通気孔の上下辺に係合用切り欠き
を設け、横材の上下辺に係合用切り欠きを設け、横材を
平らにして縦材の通気孔に通し、横材を立てることによ
り縦材および横材のそれぞれの係合用切り欠きを係合さ
せ、縦材と横材とを固定させることによって、該縦材お
よび横材のそれぞれを立てた状態で格子状に係合させて
なり、上記格子の各辺によって囲まれた互いに隣接する
セルが、スペーサーを挿入すべき外皮の上下方向に相当
する方向において、少なくとも通気性となっていること
を特徴とする通気性スペーサーを提供する。また、本発
明は、断熱外皮構造の外装材または外装下地材と断熱材
との間に挿入して通気層を確保する通気性スペーサーで
あって、帯状の複数の厚紙を縦材とし、かつ内部に1個
以上の通気孔を有する帯状の複数の厚紙を横材として、
上記横材に設けた通気孔の上下辺に係合用切り欠きを設
け、縦材の上下辺に係合用切り欠きを設け、縦材を平ら
にして横材の通気孔に通し、縦材を立てることにより横
材および縦材のそれぞれの係合用切り欠きを係合させ、
横材と縦材とを固定させることによって、該縦材および
横材のそれぞれを立てた状態で格子状に係合させてな
り、上記格子の各辺によって囲まれた互いに隣接するセ
ルが、スペーサーを挿入すべき外皮の上下方向に相当す
る方向において、少なくとも通気性となっていることを
特徴とする通気性スペーサーを提供する。
発明をさらに詳細に説明する。本発明のスペーサーは、
概略を図6に示すように、内部に1個以上の通気孔1を
有する帯状の複数の厚紙を、それぞれ縦材Aおよび横材
Bとして、該厚紙を立てた状態で格子状に結合させ、格
子によって囲まれた互いに隣接するセル2が通気孔1に
よってスペーサー全体にわたって通気性となっている。
なお、図6においては、図面の作製上一部省略し、縦材
Aおよび横材Bとして、それぞれ3本づつの組み合わせ
が開示されているが、実際には縦材Aおよび横材Bは、
それぞれ4本以上、好ましくは縦材Aが4〜10本、横
材Bが4〜25本で形成されている。
通常、ある程度の剛性を有する紙であって、本発明にお
いて「厚紙」とは、厚紙の他に段ボール紙、画用紙など
をも包含する。使用する厚紙は故紙(回収紙)から作製
した再生紙を用いることもできる。縦材Aおよび横材B
の厚みは好ましくは0.3〜3.0mm、より好ましく
は0.5〜1.5mm程度であり、さらに使用する厚紙
の目付量(単位面積当たりの重量)で表わせば、好まし
くは150〜1500g/m2、より好ましくは250
〜750g/m2であり、厚さまたは目付量が0.3m
m未満または150g/m2未満では、得られるスペー
サーの強度が不充分であり、一方、厚さまたは目付量が
3.0mmまたは1500g/m2を越えると、厚紙の
加工が難しかったり、得られるスペーサー自体が重くな
って取扱い性が悪くなる。
サーの厚み)は、好ましくは9〜50mmであり、幅が
9mm未満ではスペーサーによって形成される通気層の
厚さが不充分となり、一方、50mmを越えると外装材
と内装材との間隔がある程度の範囲に決まっているの
で、断熱材の挿入が困難になり、また、断熱材を薄くす
ることが必要になって充分な断熱性が得られない。通
常、外装材と内装材との間隔は柱または間柱の太さまた
は幅によって決まり、例えば、柱の太さ(外装材と内装
材との間隔)が100mmである場合、最低限厚さ50
mmの断熱材が要求される。従って、通常の規格の木造
住宅にスペーサーを適用する際には、厚紙の幅が50m
mを越えることはあまり好ましくない。
の垂直方向に相当する長さ)は、好ましくは500〜2
700mm、より好ましくは600〜1000mmであ
り、この範囲の長さであれば一般的な土台と胴差との間
隔または胴差と軒桁との間隔に適合させ易く、施工が容
易となる。また、横材Bの長さ(スペーサーとした場合
の壁の水平方向に相当する長さ)は、好ましくは300
〜600mmであり、この長さであれば一般的な柱と間
柱との間隔、または間柱同士の間隔に適合し、施工が容
易である。なお、本発明のスペーサーの全体のサイズは
上記の範囲が好ましいが、例えば、比較的小さいサイズ
のスペーサーを多数作製しておき、柱−間柱または間柱
−間柱のスペースに複数個のスペーサーを固定して使用
することもできる。このようなサイズの比較的小さいス
ペーサーであれば種々の間隔の柱−間柱又は間柱−間柱
のスペースに1種のスペーサーで対応することができ
る。尚、上述のスペーサーの厚みおよび長さの好ましい
範囲は、本発明のスペーサーを壁構造体へ適用した場合
である。本発明のスペーサーは床構造体または屋根構造
体にも適用可能であるので、それらの場合においては上
記の厚みおよび長さは、上記の範囲に限定されず、それ
ぞれの構造体に適するように適宜設定すればよい。
各セルの大きさ(縦材A同士及び横材B同士の内法間
隔)は、好ましくは一辺の長さが30〜200mmの正
方形、または長辺および短辺のそれぞれの長さが30〜
200mmの範囲の長方形である。より好ましくは一辺
の長さが50〜150mmの正方形、または長辺および
短辺のそれぞれの長さが50〜150mmの範囲の長方
形である。一辺の長さ(内法間隔)が30mm未満の場
合には、使用する縦材Aおよび横材Bの数が多くなっ
て、通気層で空気の流れを阻害してしまう場合がある。
一方、一辺の長さ(内法間隔)が200mmを超える
と、スペーサー自体の圧縮強度が不充分になったり、セ
ルの中に断熱材が入り込み易くなって、通気層での空気
の流れが阻害されてしまう場合がある。
通気孔1が設けられているが、該通気孔の形状および面
積は、図示の例に限定されるものではなく、スペーサー
内の通気性が充分であれば、長円形でも、円形でも、矩
形でも、多角形でもよく、特に限定されない。また、セ
ルの壁面を構成している1辺の厚紙に設ける通気孔は1
個に限定されず、複数個であってもよい。一般的にはセ
ルの壁面を構成している1辺の厚紙の面積の約5〜50
%の面積の通気孔を設けることによって、スペーサーに
優れた通気性と許容できる剛度を与えることができる。
なお、縦材Aおよび/または横材Bの端部には、外装材
の内面にスペーサーをステープルなどで固定するための
舌片を、押し曲げることで形成し得る切り込み3を設け
ておくことにより、スペーサーを外装材に容易に固定す
ることができる。
横材Bの一部省略拡大正面図を示し、該横材Bの全体形
状、通気孔の形状、通気孔の面積、舌片を生じる切り込
みなどは前記説明の通りである。この横材Bの下方辺に
は、縦材Aと係合するために切り欠き4が、図1に示す
セル2のサイズに合わせて複数個形成されている。この
切り欠き4の幅は厚紙の厚さまたはそれより若干広い幅
であり、その深さは横材Bの幅の1/2である。図3
は、図1に示す参考例のスペーサーの縦材Aの一部省略
拡大正面図を示し、その構成は、切り欠き4を反転させ
て切り欠き4’とした以外は横材Bと同一である。縦材
Aを所定間隔を設けて平行に並べ、縦材Aの切り欠き
4’と横材Bの切り欠き4とを互いに直交させて係合さ
せること、すなわち、縦材Aと横材Bとを立てた状態で
格子状に係合させることによって、図1に示す如き参考
例のスペーサーが形成される。なお、縦材Aを長さ方向
にずらせて平行に並べた場合には、横材Bは、そのずら
せた角度に応じて斜めに係合させる。
は、可撓性のある厚紙によって形成されており、その厚
み方向においては必要な剛度を有しているが、スペーサ
ーの横方向(図1の矢印)または縦方向(図1の矢印
)に対しては柔軟性を有しており、例えば、矢印方
向に力を加えることにより、図5に拡大して図解的に示
すようにスペーサーを折り畳むことが可能である、な
お、図5では図面の作製上、完全に折り畳まれる直前の
状態を示しており、実際には全ての縦方向の隙間は無く
なり、複数枚の縦材Aを重ねた程度まで折り畳むことが
でき、スペーサーの製造後の保管および輸送に大きなス
ペースを必要としない。
である。この実施形態のスペーサーは、図1に示すスペ
ーサーの簡略型であり、縦材Aには通気孔1が設けられ
ていない以外は、図1に示すスペーサーと同一構成であ
り、縦材A及び横材Bの構成及び両者の係合も、縦材A
に通気孔1が設けられていない以外は図2及び図3に示
す縦材Aおよび横材Bの場合と同一である。この参考例
のスペーサーは、図1に示すスペーサーよりも安価に製
造できるとともに、縦材には通気孔1が設けられていな
いので、スペーサーの厚み方向にかかる圧縮力に対して
は、図1に示すスペーサーよりも耐久性が大である。し
かしながら、通気は縦材Aの長さ方向と同一方向、すな
わちスペーサーを挿入すべき外皮の上下方向に相当する
方向に限られるので、実際に使用した場合、セル2中に
断熱材が撓み込むと、縦材Aの長さ方向における通気性
が低下する場合がある。この場合には縦材Aと横材Bと
によって区画されるセル2を小さくすれば、上記の断熱
材の撓み込みをある程度防止できる。図1に示すスペー
サーと図4に示すスペーサーとは、その使用場所によっ
てそれぞれ適当な方を選択して、或いは両者を組み合わ
せて使用することが好ましいが、通気性が低下する懸念
がなく、通気層を確実に形成させ得る点で、スペーサー
全体にわたって通気性となっている図1に示すスペーサ
ーを使用することがより好ましい。
する図である。すなわち、図1及び図4に示すスペーサ
ーの場合には、縦材Aと横材Bとの結合は、切り欠き
4,4’同士(図2および図3)のみによって行なわれ
ており、該スペーサーの取扱い時に、縦材Aと横材Bと
が外れる可能性があった(課題1)。また、図1及び図
4に示すスペーサーでは、通気孔1が存在する部分では
縦材Aおよび/または横材Bともに厚さ方向に対して剛
度が低下するという課題があった(課題2)。図6に示
す本発明のスペーサーは、上記の課題1および2を同時
に解消するものである。すなわち、図1及び図4に示す
参考例と図6に示す本発明のスペーサーの形状は大部分
同一であるが、図7に拡大して示すように、横材Bに
は、その上下辺の両端部近辺であって隣接する通気孔の
中間部分に浅い切り欠き5,5’が設けられており、一
方、図8に拡大して示すように、縦材Aの通気孔の上下
辺には、上記の横材Bの浅い切り欠き5,5’に対向す
る位置において横材Bと同様な浅い切り欠き6,6’が
設けられている。切り欠き5,5’同士および6,6’
同士の間隔は、図6に示すセル2の1辺の長さに対応し
ている。また、切り欠き5,5’および6,6’の深さ
は、図6に示すように切り欠き5,5’および6,6’
で縦材Aと横材Bとを係合した時に、縦材Aと横材Bの
上下辺が面一になる深さである。
し、浅い切り欠き5’と6’とが係合する位置におい
て、横材Bの他方の端辺を多少の力を加えて立てること
によって、他方の浅い切り欠き5と6とが係合して縦材
Aと横材Bとが固定される。このような固定を全ての縦
材Aおよび横材Bについて行なうこと、すなわち、縦材
Aと横材Bとを立てた状態で格子状に係合させることに
よって、図6に示す本発明のスペーサーが形成される。
なお、上記の実施形態では、横材Bに切り欠き5,5’
を設け、縦材Aに切り欠き6,6’を設け、横材Bを縦
材Aの通気孔に挿入してスペーサーを形成したが、逆
に、横材Bの通気孔1の上下辺に切り欠きを設け、縦材
Aの上下辺に切り欠きを設け、縦材Aを横材Bの通気孔
に挿入して、前記と同様に縦材Aおよび横材Bを係合し
ても同様に本発明のスペーサーが形成される。
って相当に乱暴に扱っても縦材Aと横材Bとが外れるこ
とはなく、また、図6に示す如く縦材Aの通気孔中央部
分に横材Bが立設されているX点においては、外部から
相当の力が加わっても通気孔が潰れることはない。な
お、図6に示す実施形態では縦材Aに設ける通気孔は、
平らにした状態の横材Bが挿入できる程度の通気孔であ
ることが最小限必要である。以上のように図6に示す実
施形態は、図1及び図4に示す参考例の課題1および2
を同時に解決し、圧縮強度が向上しているので、断熱材
による圧力に耐えて、通気層を確実に設けることができ
る。また、壁内の通気層における空気の流れは垂直方向
が主であるので、横材Bの通気孔を縦材Aの通気孔より
も大きな面積にしておくことにより、通気性がより向上
して壁内の湿気の排出が一層容易になる。
によって解決されるが、その他、図1に示す参考例にお
いて縦材Aと横材Bとの係合部分4,4’に接着剤を塗
布することによっても解決可能である。また、図2のY
部の拡大変更図に示すように、切り欠き4の開口部に凸
部41を設け、更に切り欠き4の反対側に凸部41に対
応する浅い切り欠き42を設け、更に図3のZ部の拡大
変更図に示すように、切り欠き4’の開口部に凸部4
1’を設け、更に切り欠き4’の反対側に凸部41’に
対応する浅い切り欠き42’を設け、切り欠き4と切り
欠き4’とを直交させて係合させ、同時に凸部41を切
り欠き42’に係合させ、凸部41’を切り欠き42に
係合させることによっても解決可能である。また、前記
課題2は、通気孔の形状を変えるか、または通気孔を小
さくして複数にすることなどによっても解決可能である
が、図6に示す本発明のスペーサーでは、接着剤の使
用、上記凸部41,41’、切り欠き42,42’等を
複雑に設けること、更には通気孔を小さくすることなど
を必要とせずに、上記の課題1および2を同時に解決す
ることができる。上記の本発明のスペーサーも図1に示
す参考例のスペーサーと同様に、可撓性のある厚紙によ
って形成されており、その厚み方向においては必要な剛
度を有しているが、スペーサーの横方向(図6の矢印
)または縦方向(図6の矢印)に対しては柔軟性を
有しており、図1に示す参考例と同様に、図5に示す如
く折り畳むことができ、同様に製造後の保管および輸送
に大きなスペースを必要としない。
ーを示す図である。この実施形態のスペーサーは、図6
に示すスペーサーの簡略型であり、縦材Aには通気孔1
が設けられていない以外は、図6に示すスペーサーと同
様な構成であり、縦材A及び横材Bの構成及び両者の係
合は、図7及び図8において縦材Aに通気孔1が設けら
れていない以外は図7及び図8に示す縦材Aおよび横材
Bの場合と同様である。また、その作用効果は前記図4
に示すスペーサーの場合と同様である。
明する。 実施例1 厚紙として、厚さ1mm、目付量500g/m2のチッ
プボール紙(故紙を再生した紙)を使用し、縦材として
は、幅30mmで長さ800mmのもの4枚を使用し、
それぞれの縦材に幅10mm、長さ60mmの角を丸め
た長方形の通気孔を同一間隔で各5ケ所設けたものを使
用し、横材として、幅30mm、長さ350mmのもの
5枚を使用し、それぞれの横材に幅17mm、長さ60
mmの角を丸めた長方形の通気孔を同一間隔で各3ケ所
設けたものを使用した。
間隔)を90mmとし、横材同士の間隔(チップボール
紙の芯−芯間隔)を180mmとして、図6〜8に示す
方法で、上記縦材の通気孔の中央部において、縦材と横
材とを交差させ、両者に設けた切り欠き部同士を直交さ
せて嵌め合わせて本発明のスペーサーを作製した。該ス
ペーサーの各セルの大きさ(内法間隔)は、89mm×
179mmであり、スペーサー全体の大きさは、厚さ
(高さ)が30mm、幅が350mm、長さが800m
mである。該スペーサーの圧縮強度をストログラフ型圧
縮試験機を使用し、10mm/min.の速度でスペー
サーを厚み方向に圧縮してスペーサーが破壊した際の荷
重を測定して圧縮強度とした。圧縮強度として1200
kg/m2の値が得られた。
輸送において大きなスペースを要することがなく、強度
に優れたスペーサーを経済的に提供することができる。
また、本発明のスペーサーは、伸縮可能であり、狭い外
皮に対しては、横材を斜めにした状態にして、スペーサ
ーの幅を任意に狭めることができるので、狭い壁面にも
スペーサーを切断することなく使用することができる。
また、本発明のスペーサーは、紙製であるので、外皮内
が高湿度状態になった際には吸湿して湿度を下げて結露
を防止する。また、外皮内が低湿度状態になった際には
放湿して壁外に湿気を排出させることができるので、外
皮内の湿度の急激な変化によっても外皮内で結露を生じ
ることがない。また、本発明のスペーサーは、紙製であ
るので、難燃剤(火炎伝播の防止)、防黴剤、撥水剤な
どの処理剤の付与または含浸が容易である。
図。
斜視図。
する一部省略拡大斜視図。
図。
る一部省略斜視図。
明する図。
明する図。
Claims (3)
- 【請求項1】 断熱外皮構造の外装材または外装下地材
と断熱材との間に挿入して通気層を確保する通気性スペ
ーサーであって、内部に1個以上の通気孔を有する帯状
の複数の厚紙を縦材とし、かつ内部に1個以上の通気孔
を有する帯状の複数の厚紙を横材として、上記縦材に設
けた通気孔の上下辺に係合用切り欠きを設け、横材の上
下辺に係合用切り欠きを設け、横材を平らにして縦材の
通気孔に通し、横材を立てることにより縦材および横材
のそれぞれの係合用切り欠きを係合させ、縦材と横材と
を固定させることによって、該縦材および横材のそれぞ
れを立てた状態で格子状に係合させてなり、上記格子の
各辺によって囲まれた互いに隣接するセルが、スペーサ
ーを挿入すべき外皮の上下方向に相当する方向におい
て、少なくとも通気性となっていることを特徴とする通
気性スペーサー。 - 【請求項2】 断熱外皮構造の外装材または外装下地材
と断熱材との間に挿入して通気層を確保する通気性スペ
ーサーであって、帯状の複数の厚紙を縦材とし、かつ内
部に1個以上の通気孔を有する帯状の複数の厚紙を横材
として、上記横材に設けた通気孔の上下辺に係合用切り
欠きを設け、縦材の上下辺に係合用切り欠きを設け、縦
材を平らにして横材の通気孔に通し、縦材を立てること
により横材および縦材のそれぞれの係合用切り欠きを係
合させ、横材と縦材とを固定させることによって、該縦
材および横材のそれぞれを立てた状態で格子状に係合さ
せてなり、上記格子の各辺によって囲まれた互いに隣接
するセルが、スペーサーを挿入すべき外皮の上下方向に
相当する方向において、少なくとも通気性となっている
ことを特徴とする通気性スペーサー。 - 【請求項3】 縦材の端部および/または横材の端部
に、スペーサーを外皮面に固定するための舌片を形成さ
せる切り込みを設けた請求項1または2に記載の通気性
スペーサー。
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---|---|---|---|
JP29497999A JP3488408B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 通気性スペーサー |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP29497999A JP3488408B2 (ja) | 1999-10-18 | 1999-10-18 | 通気性スペーサー |
Publications (2)
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JP2001115571A JP2001115571A (ja) | 2001-04-24 |
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Families Citing this family (1)
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---|---|---|---|---|
JP4709440B2 (ja) * | 2001-08-20 | 2011-06-22 | 高山産業株式会社 | 通気路形成用のスペーサーおよびそのスペーサーを用いた壁体の通気路形成方法 |
-
1999
- 1999-10-18 JP JP29497999A patent/JP3488408B2/ja not_active Expired - Lifetime
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