JP3488177B2 - ボンベ固定装置 - Google Patents
ボンベ固定装置Info
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Description
ボンベを固定するための装置に関し、より詳しくは消防
士やダイバーなどがボンベを身体に固定するときに使用
するのに好適な前記装置に関する。
負うときに、ハーネスとベルトとバックルとからなる固
定装置を使用することがある。そのベルトは、径の異な
るいくつかのボンベに共通して使用できるように、比較
的長く作られる。
は、ボンベの径が小さければ、ボンベを固定してからベ
ルトの余分な部分が邪魔にならないように始末する必要
がある。
かからないようにボンベ固定装置を改良することにあ
る。
この発明が対象とするのは、ハーネスと、前記ハーネス
にボンベを固定するためのベルトとを有するボンベ固定
装置である。
が特徴とするところは、次のとおりである。前記ハーネ
スは、前記ボンベの長さ方向へ延びて前記ボンベが当接
する本体部分と、前記本体部分を前記ボンベ使用者の身
体に取り付けるための手段とを有し、前記本体部分の両
側が第1側縁部と第2側縁部とからなり、これら第1側
縁部と第2側縁部とに前記ベルトを取り付けるための第
1手段と第2手段とが形成されている。前記ベルトは、
その長手方向において互いに対向する第1端部と第2端
部とを有し、前記第1端部が前記第1手段によって、前
記第2端部が前記第2手段によって前記第1、2側縁部
それぞれに取り付けられるように形成されている。前記
第1手段は、前記ベルトの第1端部に離脱可能に係合す
るファスナおよび前記ベルトの第1端部に形成されたフ
ァスナが着脱可能な係合部位のいずれかであり、前記第
2手段が前記ボンベに掛け回された前記ベルトの第1、
2端部間に間欠的に形成されている複数の透孔のいずれ
かに進入・退出可能な可動部材と、前記ベルトの締め付
け方向への動きを許し、緩み方向への動きを阻止するよ
うに前記可動部材を付勢するばねと、前記可動部材とば
ねとを前記本体部分の第2側縁部に取り付けるための部
材と、前記第2端部が前記本体部分と該本体部分に当接
する前記ボンベとの間に位置し得るように前記本体部分
の前記第1、2側縁部間に形成された案内溝とからな
る。
係るボンベ固定装置の詳細を説明すると、以下のとおり
である。
いる固定装置1の斜視図である。固定装置1は、ボンベ
81を使用する作業者(図示せず)が背負うハーネス2
と、ハーネス2に取り付けられているベルト4とからな
る。ハーネス2は、ボンベ81の長手方向へ延びる本体
部分5と、本体部分5を背負うための背負いベルト2A
とを有する。ボンベ81は、それに掛け回されたベルト
4によってハーネス2に圧接した状態で固定されてい
る。ベルト4は、第1端部6(図2参照)と第2端部7
とを有し、図では第2端部7に形成された第2透孔12
にハーネス本体部分5に形成されたストッパー13のス
トッパープレート31(図3参照)が進入している。
4の第1端部6と第2端部7とのうちの第1端部6に
は、ファスナ9(図3参照)を係合させるための1つま
たは2つ以上の比較的大きな第1透孔11がベルト4の
長手方向に並んで形成されている。第2端部7寄りに
は、ストッパープレート31の一部を進入させるための
比較的小さな第2透孔12が多数形成されている。第2
透孔12は、第2端部7から第1端部6へ向かって間欠
的に並び、ベルト4のほぼ半ばにまで達している。図に
おいて、第1透孔11は長円形に作られ、第2透孔12
は矩形に作られているが、これら第1、2透孔11,1
2の形状に特別の制約はない。かかるベルト4は、薄手
の金属板や厚手の織物等によって作られる。
斜視図と、図3においてファスナ9がベルト4から外れ
た状態を示す図であり、両図ではボンベ81の一部分が
仮想線で示されている。ハーネス2の本体部分5は、ボ
ンベ81の長手方向へ互いに並行して延びる第1側縁部
10Aと第2側縁部10Bとを有する。第1側縁部10
Aに取り付けられたファスナ9は、例えばトグル機構を
備えたもので、掛け金16と、操作レバー17と、連結
部18とを有する。掛け金16は、前端部19にベルト
4の第1透孔11に係合・離脱するフックが形成され、
後端部21は操作レバー17に旋回可能につなげられて
いる。操作レバー17は後端部22に指当部が形成さ
れ、前端部23が連結部18の雌ねじ部27に回動可能
につなげられている。連結部18は、ハーネス本体部分
5に対して双頭矢印P方向へ揺動可能につなげられた雄
ねじ部26と、後端部が雄ねじ部26に回動可能に螺着
し、前端部が操作レバー17の前端部23につながる雌
ねじ部27とを有する。連結部18は、雄ねじ部26に
対して雌ねじ部27を回動させることによって長さを変
えることができる。
をベルト4の第1透孔11に引っ掛け、操作レバー17
を矢印Q方向へ向かって倒すと、掛け金16が、その後
端部21と操作レバー17の前端部23との間に介在す
るばね25を圧縮しながらベルト4の第1端部6をハー
ネス2の本体部分5ヘ向かって引き寄せ、ボンベ81に
掛け回したベルト4を緊張させてボンベ81をハーネス
2に固定することができる。ベルト4の緊張の程度は、
連結部18の長さを変えることによって調整することが
できる。緊張したベルト4を緩めるには、操作レバー1
7を矢印Qとは反対の方向へ向かって旋回させて起立さ
せ、図示の状態に戻せばよい。
側縁部10Bに形成されたストッパー13は、ボンベ8
1に沿って環状を呈して延びるベルト4の内側に位置す
るストッパープレート31と、ベルト4の両側に位置す
る一対の支柱32と、支柱32とハーネス本体部分5と
の間に中間部材として介在する横V字形の支持プレート
33と、ハーネス本体部分5を横断して延びる案内溝3
6とを含む。ベルト4は、矢印R方向へ動くときにボン
ベ81を締め付け、それとは反対の方向へ動くときに緩
む。ベルト4の第2端部7は、本体部分5の第1、2側
縁部10A,10B間に形成された案内溝36の内側を
動く。
視図と、図5のVI−VI線断面図である。ただし、図
5ではベルト4が仮想線で示され、図6では実線で示さ
れている。一対の支柱32の間には、ベルト4を横断す
る支軸37が延び、支軸37にはコイルばね38が掛け
回されている。ばね38のさらに外側では、ストッパー
プレート31の一端部39が支軸37を中心に筒状に曲
げられている。ストッパープレート31の曲げられた一
端部39と曲げられていない部分40との間には隙間4
1が形成され、その隙間41からはばね38の先端部分
38Aが外へ延びるとともに一端部39に圧接して、ス
トッパープレート31を、それが支軸37を中心に時計
方向Tへ旋回するように付勢している。ばね38は、先
端部分38Aの反対端(図示せず)が支柱32の一方に
固定されている。
平行してベルト4の幅方向へ延びる自由端部42の中央
部分にベルト締め付け方向Rへ向かって延びる突起43
を有する。突起43は、その幅がベルト4の第2透孔1
2の幅よりも小さく、図6に示されるように締め付け方
向Rから第2透孔12へ進入している。ベルト4が方向
Rとは反対の方向へ動こうとすると、図6において第2
透孔12の縁部12Aが図の右方から突起43に衝接し
て、その動きが阻止される。この状態にあるベルト4が
締め付け方向Rへ動こうとするときには、ベルト4の第
2透孔12の縁部12Bが図の左方から突起43に衝接
してストッパープレート31を時計方向Tとは反対の方
向へ旋回するように押し上げるので、ベルト4はストッ
パープレート31に拘束されることなく締め付け方向R
へ動くことができる。ベルト4は、それが金属製のも
の、例えば厚さ0.1〜0.5mm程度のステンレス鋼
からなるものであると、ベルト4の剛性によってストッ
パープレート31を時計方向Tとは反対の方向へ極めて
容易に旋回させることができる。ストッパープレート3
1は、その側部に形成されたつまみ46(図5参照)を
持つことによって、時計方向Tとは反対の方向へ旋回さ
せることもできる。
接しているハーネス本体部分5の背面34ではなくて案
内溝36の内側に位置しているから、ボンベ81をハー
ネス2に固定するときにボンベ81に接触して邪魔にな
るということがない。かかる案内溝36は、ベルト4が
方向Rまたはその反対の方向へ動くときの案内ともな
る。また、ベルト4の両側に位置する一対の支柱32も
ベルト4の動きに対する案内手段となり得る。ストッパ
ー13の横向きV字形の支持プレート33は、図6にお
いて双頭矢印U方向へ弾性変形可能な、例えば金属プレ
ートからなるものであることが好ましい。そのような支
持プレート33は、ボンベ81の径の大小に応じてU方
向へ変形し、ベルト4のボンベ81に対する密着範囲を
広げるように作用してボンベ81の本体部分5に対する
固定を一層確実にすることができる。図において、支持
プレート33はビス35によって本体部分5に取り付け
られている。
使用するときには、ベルト4の長さがボンベ81の周囲
長に合うように第2透孔12を選択して、その透孔12
にストッパープレート31の突起43を進入させる。ま
た、ファスナ9では、連結部18の雌ねじ部27を雄ね
じ部26に対して回転させて連結部18の長さを調整
し、掛け金16をベルト4に引っ掛けて操作レバー17
を倒伏したときに、ボンベ81をしっかりと締め付ける
ことができるようにしておく。
ス2の本体部分5に代えてベルト4に取り付け、本体部
分5にはそのファスナ9が係合・離脱できるような部位
を形成してもよい。また、ファスナ9は、図示例以外の
ものを適宜使用することができる。
複数のボンベに使用できるように長いベルトを採用して
も、ボンベを締め付けたときに余分となる部分のベルト
がボンベとハーネスとの間に収納されるから、そのよう
な部分はこの固定装置を背負ったときに邪魔になること
がない。
図3と同様な図面。
ト) 36 案内溝 37 支軸 38 ばね R 締め付け方向
Claims (5)
- 【請求項1】 ハーネスと、前記ハーネスにボンベを固
定するためのベルトとを有するボンベ固定装置におい
て、 前記ハーネスは、前記ボンベの長さ方向へ延びて前記ボ
ンベが当接する本体部分と、前記本体部分を前記ボンベ
使用者の身体に取り付けるための手段とを有し、前記本
体部分の両側が第1側縁部と第2側縁部とからなり、こ
れら第1側縁部と第2側縁部とに前記ベルトを取り付け
るための第1手段と第2手段とが形成されており、 前記ベルトは、その長手方向において互いに対向する第
1端部と第2端部とを有し、前記第1端部が前記第1手段
によって、前記第2端部が前記第2手段によって前記第
1、2側縁部それぞれに取り付けられるように形成され
ており、 前記第1手段が前記ベルトの第1端部に離脱可能に係合
するファスナおよび前記ベルトの第1端部に形成された
ファスナが着脱可能な係合部位のいずれかであり、 前記第2手段が前記ボンベに掛け回された前記ベルトの
第1、2端部間に間欠的に形成されている複数の透孔の
いずれかに進入・退出可能な可動部材と、前記ベルトの
締め付け方向への動きを許し、緩み方向への動きを阻止
するように前記可動部材を付勢するばねと、前記可動部
材とばねとを前記本体部分の第2側縁部に取り付けるた
めの部材と、前記第2端部が前記本体部分と該本体部分
に当接する前記ボンベとの間に位置し得るように前記本
体部分の前記第1、2側縁部間に形成された案内溝とか
らなることを特徴とする前記ボンベ固定装置。 - 【請求項2】 前記可動部材とばねとを前記第2側縁部
に取り付けるための部材が前記ボンベに掛け回されたベ
ルトの両側に位置して前記ベルトの外面側から内面側へ
向かう方向へ延びる一対の支柱と、前記ベルトの内面側
を幅方向でまたいで両端が前記支柱に支えられた支軸と
を含み、前記可動部材が前記支軸に該支軸の周り方向へ
旋回可能に支えられ、前記ベルトの内面側において前記
締め付け方向へ延びて前記ベルトの透孔に進入・退出可
能なプレート部材であり、前記ばねが前記支軸に掛け回
されて旋回可能な前記プレート部材を前記ベルトの内面
へ向かわせるように付勢するコイルばねである請求項1
記載のボンベ固定装置。 - 【請求項3】 一対の前記支柱が前記ベルトの前記締め
付け方向と緩み方向とへの動きを案内する手段を兼ねて
いる請求項1または2に記載のボンベ固定装置。 - 【請求項4】 一対の前記支柱の基端部と前記第2側縁
部との間には、前記支柱を前記ボンベの概ね径方向へ揺
動させることが可能な弾性中間部材が介在している請求
項1〜3のいずれかに記載のボンベ固定装置。 - 【請求項5】 前記ベルトが金属製のものである請求項
1〜4のいずれかに記載のボンベ固定装置。
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JP2000133474A JP3488177B2 (ja) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | ボンベ固定装置 |
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JP2001315689A JP2001315689A (ja) | 2001-11-13 |
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JP2000133474A Expired - Fee Related JP3488177B2 (ja) | 2000-05-02 | 2000-05-02 | ボンベ固定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3488177B2 (ja) |
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AU2017221388A1 (en) * | 2016-02-17 | 2018-09-13 | Sico Incorporated | Portable stage system |
KR101954091B1 (ko) * | 2017-10-17 | 2019-03-05 | 김성천 | 사이드 마운트 방식의 스쿠버 탱크 고정 밴드 |
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2000
- 2000-05-02 JP JP2000133474A patent/JP3488177B2/ja not_active Expired - Fee Related
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