JP3487580B2 - 堆積膜形成方法および堆積膜形成装置 - Google Patents

堆積膜形成方法および堆積膜形成装置

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正博 金井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プラズマCVD法
により、長尺の基体に連続的に堆積膜を形成する方法お
よび装置に関する。特に、膜厚方向に組成の分布のある
堆積膜、とりわけ光起電力素子等の機能性堆積膜を形成
する方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、全世界的に電力需要が急激に増大
する一方で、そうした需要を賄うべく電力生産が活発化
するに及んで、火力発電における大気中に放出される二
酸化炭素等による温室効果や、水力発電による河川、森
林環境の破壊、原子力発電における放射能汚染の危険性
など、環境に与える影響を憂慮する状況は深刻の度を深
めている。こうしたなかで、太陽光を利用する太陽電池
発電は、クリーンなエネルギー源として注目を集めてい
る。ところで、太陽電池発電を実用化するためには、使
用する太陽電池(光起電力素子)が、光電変換効率が十
分に高く、特性や安定性に優れ、かつ大量生産に適した
ものであることが要求される。また、発電規模からし
て、大面積の太陽電池が必要となる。こうしたことか
ら、容易に入手できるシランなどの原料ガスをグロー放
電により分解することによって、ガラスや金属シートな
どの比較的安価な基板上に、アモルファスシリコンなど
の半導体薄膜を堆積させて形成されるアモルファスシリ
コン系太陽電池が提案されている。このアモルファスシ
リコン系太陽電池は、単結晶シリコンなどから作製され
た太陽電池と比較して、量産性に優れ、低コストである
と注目され、その製造方法についても各種の提案がなさ
れている。
【0003】太陽電池(光起電力素子)の重要な構成要
素である半導体層は、pn接合あるいはpin接合など
の半導体接合を含んでいるが、これら半導体接合は、導
電型の異なる半導体層を順次積層したり、ある導電型の
半導体層に異なる導電型のドーパントをイオン打ち込み
あるいは熱拡散させることにより形成される。上述のア
モルファスシリコン系太陽電池の作製においては、ホス
フィン(PH3)やジボラン(B26)などの、ドーパ
ントとなる元素を含む原料ガスを、主たる原料ガスであ
るシランガスなどに混合し、混合された原料ガスをグロ
ー放電によって分解することによって所望の導電型を有
する半導体膜が得られ、所望の基板上にこれらの半導体
膜を順次積層させて形成することにより、容易に半導体
接合が得られることが知られている。そこで、アモルフ
ァスシリコン系太陽電池を作製するにあたっては、各々
の半導体層に対応して独立した成膜室を設け、この成膜
室でそれぞれの半導体層を形成することが一般的であ
る。
【0004】上記いわゆる積層型素子の量産性を著しく
向上させる方法としては、米国特許第4、400、40
9号明細書に、ロール・ツー・ロール(Roll to
Roll)方式を採用した連続プラズマCVD法が開
示されている。図4にロール・ツー・ロール方式を採用
した連続プラズマCVD装置を示した。この方法によれ
ば、長尺の基体(帯状部材)110を基板として、ガス
ゲート106、107、108、109により分離され
た複数のグロー放電領域111、112、113におい
て必要とされる導電型の半導体層を堆積形成しつつ、該
基体をその長手方向に連続的に移動させることで、半導
体接合を有する素子を連続形成することができる。一
方、アモルファスシリコン系光起電力素子の光電変換効
率を向上させるための試みとして、a−SiGe, a
−SiCなどのIV属合金半導体をi型(真性)半導体層
として使用する場合に、光の入射側から、このi型半導
体層の禁制帯幅(バンドギャップ)を膜厚方向に連続的
に適宜変化させることにより、光起電力素子としての開
放電圧や曲線因子が大幅に改善されることが見出されて
いる。移動する基体上に、膜厚方向に組成を連続的に変
化させた膜を形成する方法は、特開平5−121338
号公報、特開平5−234918号公報に開示されてい
る。
【0005】特開平5−121338号公報では、原料
ガスの流れを、基体の移動方向と平行な方向に形成し、
該基体の移動方向に複数個配置された放電手段によりプ
ラズマを生起させて基体表面に堆積膜を形成する方法が
示されている。また、特開平5−234918号公報で
は、マイクロ波プラズマCVD法において、堆積される
膜を構成する元素のいずれかの濃度を成膜空間で変化さ
せて、かついずれかの元素の濃度が、成膜空間内の特定
の箇所において極値をもつようにして、かつ特定の成膜
空間箇所で反応圧力が極値をもつようにして堆積膜を形
成する方法が開示されている。ところで、光起電力素子
の光劣化(Stabler−Wronski効果)の低
減、変換効率向上の要請から、我々は、VHF電力によ
るプラズマCVD法(以下、VHFプラズマCVD法と
記す。)でのi型半導体層の形成に注目している。VH
FプラズマCVD法によりアモルファスシリコン、アモ
ルファスシリコンゲルマニウム膜を形成すると、堆積速
度が30Å/sec以上の高速成膜が可能であること、
RF放電と比較して1〜100ミリトール台の低圧での
放電、成膜が可能であり、気相中でのポリ状物質の成長
を抑えることができること、MWと比較して、波長が長
いため、放電炉内での波長や定在波による放電分布が小
さい等の特徴がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記V
HFプラズマCVD法において、より良好な光電特性を
有する光起電力素子を作成する上で、さらに解決すべき
課題として、アモルファスシリコンや合金系のシリコン
ゲルマニウム、炭化珪素などのi型半導体層の膜厚方向
に組成分布を制御すること、あるいは、VHF成膜で得
られるi型半導体層の電気的、光学的特性、膜構造に基
づき、隣接するn型層、p型層との界面での組成を制御
し、理想的な接合面を形成して、良好な光電特性を有す
る光起電力素子を作成すること等が挙げられ、これらの
課題をより有効に達成することが望まれている。
【0007】そこで、本発明は、上記課題を解決するた
め、移動する基体上に、膜厚方向に組成分布のある堆積
膜を、特性にばらつきなく、連続に形成することのでき
る堆積膜形成方法および装置、特にVHFプラズマCV
D法による堆積膜形成方法および装置を提供すること、
とりわけ、pin型半導体光起電力素子の作成にあた
り、VHFプラズマCVD法により、膜厚方向に光学的
バンドギャップの分布があるi型半導体層を形成する方
法および装置を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するために、堆積膜形成方法および装置を、次のよう
に構成したものである。すなわち、本発明の堆積膜形成
方法は、放電空間に長尺の基体を連続的に移動させ、プ
ラズマCVD法により、該移動する長尺の基体上に、膜
厚方向に組成が変化する堆積膜を連続的に形成する堆積
膜形成方法において、前記放電空間における基体移動方
向位置から、第III属またはIV、V属元素をそれぞ
れ1種含有する複数の原料ガスを導入するに際し、該複
数の原料ガスのうち解離エネルギーの小さな原料ガスに
含まれる第III属またはIV、V属元素の膜中組成比
が、膜厚方向で最大となる領域を形成するための放電空
間の位置から、該複数の原料ガスを導入し、該複数の原
料ガスの放電空間への導入位置が、隣接する複数の放電
炉の放電空間内における基体の移動方向の上手側または
下手側に、統一して配され、該隣接する複数の放電炉に
沿って、該基体を順次移動させて該基体上に堆積膜を形
することを特徴としている。また、本発明の堆積膜形
成方法は、放電空間に長尺の基体を連続的に移動させ、
プラズマCVD法により、該移動する長尺の基体上に、
膜厚方向に組成が変化する堆積膜を連続的に形成する堆
積膜形成方法において、前記プラズマCVD法が、n型
半導体層、i型半導体層、p型半導体層をこの順に積層
させる、プラズマCVD法であり、VHF電力によるプ
ラズマCVD法によりn層側からp層側に向かって、光
学的バンドギャップが狭くなるi型半導体層を形成し、
次に、RF−CVD法により光学的バンドギャップがp
型層側に向かって広くなるi型半導体層を形成し、前記
放電空間における基体移動方向位置から、第III属ま
たはIV、V属元素をそれぞれ1種含有する複数の原料
ガスを導入するに際し、該複数の原料ガスのうち解離エ
ネルギーの小さな原料ガスに含まれる第III属または
IV、V属元素の膜中組成比が、膜厚方向で最大となる
領域を形成するための放電空間の位置から、該複数の原
料ガスを導入することを特徴としている。また、本発明
の堆積膜形成方法は、前記VHF電力によるプラズマC
VD法により形成されるi型半導体層が、アモルファス
シリコンゲルマニウム(SiGe)であることを特徴と
している。また、本発明の堆積膜形成方法は、前記複数
の原料ガスが、隣接する複数の放電炉の放電空間内にお
ける基体の移動方向の下手側から導入されることを特徴
としている。また、本発明の堆積膜形成方法は、前記複
数の原料ガスには、Si、Ge元素が含まれ、該原料ガ
スの供給量におけるGe/(Ge+Si)の値が、基体
の移動方向の上流側に位置する放電炉<基体の移動方向
の下流側に位置する放電炉の関係を満たすことを特徴と
している。また、本発明の堆積膜形成方法は、前記VH
F電力によるプラズマCVD法により形成される堆積膜
において、膜中のGe濃度が、基体の移動方向の上流側
で形成される膜<基体の移動方向の下流側で形成される
膜の関係を満たすことを特徴としている。また、本発明
の堆積膜形成方法は、前記複数の原料ガスには、Si、
Cが含まれ、該原料ガスの供給量におけるC/(C+S
i)の値が、基体の移動方向の上流側に位置する放電炉
>基体の移動方向の下流側に位置する放電炉の関係を満
たすことを特徴としている。また、本発明の堆積膜形成
方法は、前記VHF電力によるプラズマCVD法により
形成される堆積膜において、膜中のC濃度が、基体の移
動方向の上流側で形成される膜>基体の移動方向の下流
側で形成される膜の関係を満たすことを特徴としてい
る。また、本発明の堆積膜形成方法は、前記VHF電力
によるプラズマCVD法により形成されるi型半導体層
が、アモルファスシリコン炭素(SiC)であることを
特徴としている。また、本発明の堆積膜形成装置は、長
尺の基体を連続的に移動させる装置を備え、該装置によ
り放電空間に該長尺の基体を連続的に移動させ、プラズ
マCVD法により、該移動する長尺の基体上に、膜厚方
向に組成が変化する堆積膜を連続的に形成する堆積膜形
成装置において、前記放電空間における基体移動方向位
置から、第III属またはIV、V属元素をそれぞれ1
種含有する複数の原料ガスを導入するための放電空間へ
の原料ガスの導入部を有し、該放電空間への原料ガスの
導入部が、該複数の原料ガスのうち解離エネルギーの小
さな原料ガスに含まれる第III属またはIV、V属元
素の膜中組成比を、膜厚方向で最大となる領域を形成す
ることのできる位置に配設されており、該原料ガスの放
電空間への導入位置が、隣接する複数の放電炉の放電空
間内における基体の移動方向の上手側または下手側に、
統一して配されていることを特徴としている。また、本
発明の堆積膜形成装置は、前記プラズマCVD法が、V
HF電力によるプラズマCVD法であることを特徴とし
ている。なお、本発明でVHFとは30MHz以上50
0MHz以下の周波数をいう。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明は、上記のような特徴を備
えた構成により、移動する基体上に、膜厚方向に組成分
布の分布を持った堆積膜を形成するようにしたものであ
り、とりわけ、pin型半導体光起電力素子の作成にあ
たり、VHFプラズマCVD法により、膜厚方向に光学
的バンドギャップの分布があるi型半導体層を形成する
ようにしたものであるが、それは、本発明者らのつぎの
ような知見に基づくものである。すなわち、放電電力が
一様に供給されている放電中に原料ガスを導入すると原
料ガスの導入位置からの距離が離れるほど原料ガスの濃
度が低下する。ガスが放電空間中に拡散するにつれて、
解離した原料ガスが基体や放電空間周辺の部材に吸着、
堆積するからである。また、解離エネルギーが異なり、
かつ異なった元素を有する複数の原料ガスを、放電空間
中に同じ場所から導入すると、原料ガスが導入位置から
周辺に拡散するに従って、ガスの組成比(前記複数のガ
スの混合比)が変わってくる。解離エネルギーの小さな
原料ガスのほうが分解率が高く、部材に吸着、堆積して
早く消費されてしまうので、導入位置から離れるに従っ
て解離エネルギーの大きな原料ガスの存在比が高くなる
からである。以上のことから、本発明は、つぎに説明す
るような幾多の実験等を経て、完成するに至ったもので
ある。
【0010】(実験1)放電空間に解離エネルギーの異
なる原料ガス、SiH4とGeH4(解離エネルギー:S
iH4>GeH4)を導入して、放電に曝されて固定され
た基体上に堆積膜を形成して、堆積膜中のSiとGeの
含有量比の成膜領域分布をXMAにより調べた。また、
堆積膜の光学的バンドギャップを調べた。図2に、使用
した放電炉を示した。放電炉の放電空間には、ガス供給
管から前記原料ガスが混合されて供給され、外部電源か
ら放電生起用電力が電極を通して供給される。また、基
体に対向する面から放電空間内の雰囲気ガスは一様に排
気される様になっている。基体は放電空間を覆うように
してかつ、放電に曝されるように固定設置した。堆積膜
の形成条件は、原料ガスSiH4を200sccm、G
eH4を200sccm、H2を1000sccm供給
し、電極にはVHF100MHz、1kwにDCバイア
ス+100V(基体に対して)を重畳した。圧力20m
Torr、基体温度320℃である。図2中段には、形
成された堆積膜中のGe濃度(Ge/Ge+Si)を示
した。原料ガスの吹き出し位置上ので最も高く、吹き出
し位置から離れるに従って減少している。GeH4の解
離エネルギーは、SiH4よりも小さいので、供給量に
対するガス分解率はGeH4の方が大きく、拡散過程
で、ガス導入位置から遠ざかるに従ってSiH4の混合
比が高まり、膜中のGe濃度(Ge/(Ge+Si))
は、減少する。堆積膜の光学的バンドギャップ(禁制帯
幅)を測定すると、膜中のGe濃度分布に対応してガス
導入位置で狭く、遠ざかるにしたがって広くなってい
た。
【0011】(実験2)次に、放電空間中でのガスの拡
散と排気方向について考察する。前記実験1で使用した
図2の装置において放電空間中への原料ガスの導入位置
を固定したうえで、雰囲気ガスの排気口位置を後述の条
件a,b,cのように変えて、放電に曝されるように固
定された基体上に堆積膜を形成して、堆積膜中のSi、
Geの含有量比を測定した。成膜条件は前記実験1に準
じた。図3に、原料ガス導入位置と排気口の位置関係、
及び堆積膜中のGe濃度の成膜領域内分布を示した。原
料ガスの導入位置は放電空間右端近くに設け、排気口
は、条件(a)では、放電空間の左端に設け、条件
(b)では、放電空間底面にとり、面内で一様に排気さ
れるようにし、条件(c)では、放電空間の右端に設け
た。堆積膜中のGe濃度の成膜領域内分布を条件a,
b,cで比較してみる。3条件に共通した分布の特徴
は、原料ガス導入位置上で膜中Ge濃度が最大になるこ
とである。3条件間の相違点は、ガス導入位置(放電空
間右端)から放電空間左端までの膜中Ge濃度の減少の
勾配である。条件(a)での膜中Ge濃度の形は、放電
空間の右端に供給された原料ガスが放電中を分解、解離
を進めながら放電空間左端の排気口ヘ圧力勾配に従って
拡散して移動する結果として生ずる分布を反映してい
る。条件(b)での膜中Ge濃度の形は、放電空間右端
に供給された原料ガスが放電空間を左側に拡散しながら
分解、解離を進めた結果として生ずる分布を反映してい
る。拡散した原料ガスは、放電空間底部の排気口に拡散
して行く。条件(c)での膜中Ge濃度の形は、放電空
間右端に供給された原料ガスが排気口とは反対方向に放
電中を拡散する(流れはない)なかで分解、解離した結
果生ずる分布を反映している。条件(b)や条件(c)
の結果から、基体上には、原料ガスの流れ方向に直角な
方向、または反対の方向にも、膜中のGe濃度の分布を
作れることがわかる。言い換えるとガスの流れの方向に
かかわらず、原料ガスの供給位置からの距離に依存した
膜中のGe濃度分布(成膜領域内での)を作ることがで
きることが分かった。
【0012】(実験3)次に、前述の結果を踏まえて、
基体を放電炉の成膜領域上を移動させながら該基体上に
膜厚方向に組成分布のある堆積膜を形成することを考え
る。実験1、2において用いた放電炉において、放電空
間への原料ガスの導入位置を、基体の移動方向に変え
て、基体を放電炉に沿って移動させながら、該基体上
に、膜厚方向に組成の変化したi型SiGe半導体堆積
膜を形成した。図4左側には、実験での放電炉の放電空
間への原料ガスの導入位置条件(a〜c)を示した。基
体は図面左手(n層側)から右手(p層側)に放電炉に
沿って連続的に移動する。各条件での原料ガス導入位置
は、 条件(a):放電炉の基板移動方向中央部に導入する。 条件(b):放電炉の基板移動方向上手(n層側)端部
付近に導入する。 条件(c):放電炉の基板移動方向下手(p層側)端部
付近に導入する。 原料ガス供給量、VHF電力、圧力、基体温度等成膜条
件は実験2と同様にした。堆積膜の形成は以下の要領で
行った。図6に示すようなロール・ツー・ロール(Ro
ll to Roll)方式を採用した連続プラズマC
VD法における光起電力素子の半導体層形成装置100
の、i型半導体層形成チャンバー105に上記条件
(a)の放電炉を装着し、i型SiGe半導体堆積膜を
形成した。該形成装置100は、長尺の帯状基体108
の送り出し及び巻き取り用の真空チャンバー101及び
107、n型層形成用チャンバー102、i型層形成用
チャンバー103、i型層形成用チャンバー104、i
型層形成用チャンバー105、p型層形成用チャンバー
106をガスゲート109、110、111、112、
113、114を介して接続して構成されている。ま
ず、基板送り出し機構を有する送り出しチャンバー10
1に、SUS430BA製帯状基体108(幅600m
m×長さ100m×厚さ0.13mm)の巻きつけられ
たボビン139をセットし、該基体108をガスゲー
ト、各半導体層形成チャンバーを介して、巻き取り機構
を有する巻き取りチャンバー107まで通し、たるみの
ない程度に張力調整を行った。そこで、各チャンバー1
01〜107を不図示の真空ポンプで真空引きした。次
に、ガスゲート109〜114にゲートガス導入管11
5〜120よりゲートガスとしてH2を各々700sc
cm流し、ヒータにより、基体108を、i型層形成用
チャンバー104内で320℃、に加熱した。そして、
i型層形成用チャンバー104内の放電炉121に原料
ガス導入管122より、SiH4を250sccm、G
eH4を250sccm、H2を1000sccm導入し
た。放電炉内の圧力が、25mTorrになるようにコ
ンダクタンスバルブ(不図示)で調整した。他のチャン
バーは放電炉の圧力が1Torrになるように不図示の
コンダクタンスバルブで調整した。その後、電極123
に、100MHzVHF電力を500W導入し、放電空
間にグロー放電を生起した。次に、基体108を図中の
矢印の方向に速度50cm/分で搬送させ、該基体上に
i型SiGe半導体堆積膜を形成した。帯状基体上10
mに堆積膜を形成後、チャンバー内をHeでパージ、冷
却後、大気リークして、巻き取りチャンバー107のボ
ビン140に巻き取られた基体を取り出した。以下順次
i型半導体層形成チャンバーの放電炉を条件(b)、
(c)に変えて、同様の成膜条件、手順でi型SiGe
半導体堆積膜を形成した。作成した各条件の堆積膜のそ
れぞれから任意に10箇所を選んで切り出し、2次イオ
ン質量分析計(SIMS)を用い、深さ方向の元素分析
を測定した。その結果、図5に示した深さ方向の分布が
得られた。条件(a)では、膜厚中程に向かってGeが
増加し、Siが減少するプロファイルとなった。条件
(b)では、膜表面に向かって(n層側からp層側に向
かって)Geが減少し、Siが増加するプロファイルと
なった。また条件(c)では、膜表面に向かって(n層
側からp層側に向かって)Geが増加し、Siが減少す
るプロファイルとなった。この結果から、各条件で形成
した堆積膜の膜厚方向のバンドギャッププロファイル
は、図4の右段の図のようになっていることがわかっ
た。原料ガスの導入位置でバンドギャップが最も狭く、
距離を隔てるに従い広くなってることがわかった。この
ように、放電空間内への原料ガスの導入位置を基体の移
動方向に対して調整することで、堆積膜の膜厚方向の組
成分布が変わり、i型SiGe半導体層の光学的バンド
ギャップを膜厚方向にさまざまな分布でつくることが分
かった。
【0013】(実験4)次に、基体を図4の条件
(d)、(e)のように複数の放電炉を順次通過させる
ことにより、膜厚方向で連続的に組成が変化する分布を
有する堆積膜を基体上に形成した。各条件の特徴は、 条件(d):2つの放電室が基体の移動方向に隣接して
配置され(基体移動方向上手=n層側の炉を放電室A、
下手=p層側の炉を放電室Bと呼ぶ)、A,Bとも独立
した原料ガス供給量制御システムを有し、ガスは基体移
動方向下手=p層側から放電室に導入される。排気口は
Aではn層側端部に、Bではp層側端部に設けられ、そ
れぞれ放電室外の排気装置(真空ポンプ)に繋がる配管
上にはコンダクタンスバルブが設置され独立に圧力が制
御できる。また、独立した電源から放電用電力がそれぞ
れの放電室の電極に供給されるようになっている。一つ
の放電室の形状(長さ、容積)は、実験3で使用した放
電室と同じである。 条件(e):3つの放電室が基体の移動方向に隣接して
配置され(基体移動方向上手側(n層側)から下手側
(p層側)へ放電室A、B、Cと記す。)、原料ガスは
独立した原料ガス供給量制御システムにより放電室A、
B、Cともに基体移動方向下手(p層側)から導入され
る。排気口は、Aではn層側端部に、Bでは、放電室下
部に、Cではp層側端部に設けられ、それぞれ放電室外
の排気装置(真空ポンプ)に繋がる配管上にはコンダク
タンスバルブが設置され独立に圧力が制御できる。ま
た、独立した電源から放電用電力がそれぞれの放電室の
電極に供給されるようになっている。一つの放電室の形
状(長さ、容積)は、実験3で使用した放電室と同じで
ある。条件(d)、(e)の放電炉を実験3に用いた堆
積膜形成装置のi型半導体層形成チャンバーに順次装着
して実験3の手順でi型SiGe半導体層を形成した。
作成条件は、 条件(d):原料ガス 成膜室A、Bそれぞれに (条件d−1) SiH4 250sccm、GeH4 250sccm H21000sccm および (条件d−2) 成膜室A SiH4 300sccm、GeH4 200sccm H21000sccm 成膜室B SiH4 220sccm、GeH4 280sccm H21000sccm の2条件 電力 VHF100MHz 500w DC +100v重畳 圧力 18mTorr 基体温度 320℃ 基体移動速度 1m/分 条件(e):原料ガス 成膜室A SiH4 300sccm、GeH4 200sccm H21000sccm 成膜室B SiH4 250sccm、GeH4 250sccm H21000sccm 成膜室C SiH4 220sccm、GeH4 280sccm H21000sccm 以下、成膜室A、B、Cそれぞれに 電力 VHF100MHz 500w DC +100v重畳 圧力 15mTorr 基体温度 320℃ 基体移動速度 1.5m/分 作成した各条件の堆積膜のそれぞれから任意に10箇所
を選んで切り出し、2次イオン質量分析計(SIMS)
を用い、深さ方向の元素分析を測定した。その結果、図
4の条件(d)、(e)に示した光学的バンドギャップ
を有する堆積膜が形成されたことがわかった。基体の移
動速度が早い場合には、放電空間に膜厚を稼ぐために長
い成膜領域(距離)を確保しなければならないが、条件
(d−2)、(e)のように複数の成膜炉により成膜す
れば、膜厚方向に連続した組成分布を持った堆積膜を形
成することができる。
【0014】本発明は、光起電力素子の半導体層の膜厚
方向に組成の分布を形成することに適用される。具体的
には、光学的バンドギャップ制御、フェルミレベル制
御、屈折率制御、結晶性制御などに適用される。半導体
層を構成する半導体材料としては、a−Si:H,a−
Si:F,a−Si:H:F,a−SiC:H,a−S
iC:F,a−SiC:H:F,a−SiGe:H,a
−SiGe:F,a−SiGe:H:F,poly−S
i:H,poly−Si:F,poly−Si:H:
F,μc−Si:H,μc−Si:F,μc−Si:
H:FなどのIV族半導体材料およびびIV族合金系半導体
材料が挙げられる。このほか、II−VI族化合物半導体材
料やIII−V族化合物半導体材料などが挙げられる。
【0015】これらの、III、IV、V属原子の膜中組成へ
の導入用原料ガスとしては、水素化物や、弗化物、塩化
物などのハロゲン化物が挙げられる。珪素原子供給用の
原料ガスとしては、SiH4,Si26,Si38等の
水素化物やSiF4,Si26,Si38,SiHF3
SiH22,SiH3F,SiH2Cl2,SiHCl3
SiCl4などのハロゲン化物が挙げられる。ゲルマニ
ウム原子供給用の原料ガスとしては、GeH4,Ge2
6,Ge38などの水素化物や、GeHF3,GeH
22,GeH3F,GeF4,GeHCl3,GeH2Cl
2,GeH3Cl,GeCl4などのハロゲン化物が挙げ
られる。炭素原子供給用の原料ガスとしては、CH4
26,C38などの飽和炭化水素物や、C26などの
エチレン系炭化水素物、C22などのアセチレン系炭化
水素物や、CF4,CHF3,CH22,CH3F,CC
4,CHCl3,CH2Cl2,CH3Clなどのハロゲ
ン化物が挙げられる。また、第III属原子供給用の原料
ガスとしては、B26,BF3,BCl3などの水素化
物、ハロゲン化物があげられる。さらに、第V属原子供
給用の原料ガスとしては、PH3,PF3,PCl3など
の水素化物、ハロゲン化物があげられる。
【0016】
【実施例】以下に、本発明の実施例について説明する。
本発明はこれらの実施例によって何ら制限されるもので
はない。 [実施例1]実施例1においては、本発明の方法を用い
て、図10(a)に示す構成のpin型アモルファスシ
リコンゲルマニウム光起電力素子を作成した。n型層5
03は、アモルファスシリコン、p型層は微結晶シリコ
ン505とした。i型半導体層504はその光学的バン
ドギャップの分布を膜厚方向で作るために、図1に示す
条件(a)から(d)のバンドギャップ構造を持ったp
in型SiGe光起電力素子を作成することを目標とし
た。 条件(a):n層側からp層側に向かって光学的バンド
ギャップが狭くなるようにVHFプラズマCVD法でi
型SiGe層を形成し、その上に、RFプラズマCV
D法によりn層側からp層側に向かって光学的バンドギ
ャップが広くなるRFプラズマCVD法によるアモルフ
ァスSiGe層を形成した(実施素子1−1)。
【0017】条件(b):n層側からp層側に向かって
光学的バンドギャップが狭くなるようにVHFプラズマ
CVD法でi型SiGe層を形成し、その上にVHF
プラズマCVD法により、n層側からp層側に向かって
光学的バンドギャップが広くなるRFプラズマCVD法
によるアモルファスSiGe層を形成した(比較素子
1−1)。 条件(c):RFプラズマCVD法によるシリコン層
の上に、n層側からp層側に向かって光学的バンドギャ
ップが狭くなるようにVHFプラズマCVD法によりn
層側からp層側に向かって光学的バンドギャップが狭く
なるようにVHFプラズマCVD法でi型SiGe層
を形成し、さらにその上にRFプラズマCVD法によ
り、n層側からp層側に光学的バンドギャップが広くな
るアモルファスSiGe層を形成した(実施素子1−
2)。
【0018】条件(d):RFプラズマCVD法により
フラットな光学的なバンドギャップを有するシリコン層
を形成し、その上にVHFプラズマCVD法によりフ
ラットな光学的バンドギャップを有するSiGe層を
形成し、さらにその上にRFプラズマCVD法によりフ
ラットな光学的バンドギャップを有するシリコン層を
形成した(比較素子1−2)。
【0019】光起電力素子のpin型半導体層は、前記
実験3、4において使用した図6のロール・ツー・ロー
ル(Roll to Roll)方式を採用した連続プ
ラズマCVD法による堆積膜形成装置を用いた。i型層
形成チャンバー104には、図4(d)の構造のVHF
プラズマCVD放電炉を装着した。VHF電極は放電炉
内に設けられ放電空間に均等に電力がかかるようにし
た。n型半導体層形成チャンバー102、i型半導体層
形成チャンバー103、105、p型半導体層形成チャ
ンバー106には、基体に対向した平板電極を有する図
9のようなRFプラズマCVD放電炉を内包した。(排
気方向や、原料ガス導入位置は成膜条件により適宜調整
する。) 前記条件の光起電力素子の作成は、以下の手順で行っ
た。まず、基板送り出し機構を有する送り出しチャンバ
ー101に、十分に脱脂、洗浄を行い、下部電極(図1
0 502に相当)として、スパッタリング法により、
銀薄膜を100nm、ZnO薄膜を1μm蒸着してある
SUS430BA製帯状基体108(幅600mm×長
さ100m×厚さ0.13mm)の巻きつけられたボビ
ン139をセットし、該帯状基体108を、ガスゲート
109〜114、各半導体層形成チャンバー102〜1
06を介して、帯状部材巻き取り機構を有する巻き取り
チャンバー107まで通し、たるみのない程度に張力調
整を行った。
【0020】そこで、各チャンバー101〜107を不
図示の真空ポンプで真空引きした。次に、ガスゲート1
09〜114にゲートガス導入管115〜120よりゲ
ートガスとしてH2を各々700sccm流し、各半導
体層形成チャンバー102〜106に内臓されたランプ
ヒータにより、帯状基体108を加熱した。(加熱条件
を表1,表2に示す。)そして、各半導体層形成チャン
バー102〜106の放電炉に原料ガス(表1,表2参
照)を原料ガス導入管122、125〜128より供給
した。各半導体層形成チャンバー内の放電炉内の圧力
が、表1,表2に示す値になるようにコンダクタンスバ
ルブ(不図示)で調節した。その後、各半導体層形成チ
ャンバーの電極123、135〜138に表1,表2に
示す電力を印加してグロー放電を生起させた。次に、基
体108を図中の矢印の方向に速度100cm/分で搬
送させ、該基体上にi型SiGe半導体堆積膜を形成し
た。まず、条件(a)で帯状基体上に10m成膜後、条
件(b)により10m成膜し、さらに条件(d)で10
m成膜した。成膜した部分の基体が巻き取りチャンバー
107に巻き取られたら、各チャンバー内をHeでパー
ジ、冷却後、大気リークして、巻き取りチャンバー10
7のボビン140に巻き取られた基体を取り出した。次
に、第2の導電型層上に、透明電極(図10 506)
として、ITO(In 23+SnO2)を真空蒸着にて
80nm蒸着し、さらに集電電極(図10 507)と
して、Alを真空蒸着にて2μm蒸着し、光起電力素子
を作成した。
【0021】次に、i型半導体層形成チャンバー105
の放電炉に図8に示すVHFプラズマCVD放電炉を装
着し、前記と同様の手順で条件(b)で光起電力素子を
作成した(比較素子1−1)。図8の放電炉では、原料
ガスは基体の移動方向に対して上手(n層側)から放電
空間に導入される。さらに、i型半導体層形成チャンバ
ー105の放電炉をもとに戻し、i型半導体層形成チャ
ンバー104に図7に示すVHFプラズマCVD放電炉
を装着して、条件(d)の光起電力素子を前記と同様の
手順で作製した(比較素子1−2)。図7の放電炉で
は、原料ガスを放電空間に、基体移動方向対にして一様
に供給する構成になっている。以上の光起電力素子のi
型半導体層の作成条件を表1、n型、p型半導体層の作
成条件を表2に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】 作成した、太陽電池モジュールについて、AM値が1.
5でエネルギー密度100mW/cm2の擬似太陽光を
用いて特性評価を行ったところ、実施素子の光電変換効
率で9%以上が得られた。実施素子1−1と比較素子1
−1を比較すると、VHF層上のn層側からp層側に光
学的バンドギャップの広くなるi型層はVHFよりもR
FCVD法で形成した方がVoc及び曲線因子がわずか
に高かった。また、VHF層の下地にRFシリコン層を
形成すると、Vocの向上が見られた。総じて、実施素
子、比較例1−1では、フラットバンドギャップの比較
素子1−2に対して、Voc、FFの向上が見られ、実
施素子は比較例1−1の素子よりもさらにVocの向上
が見られた。また、実施素子の各太陽電池モジュール間
の特性のばらつきは、5%以内に収まった。上述AM値
が1.5でエネルギー密度が100mW/cm2の擬似
太陽光に連続して500時間照射した後においても、光
電変換効率の変動は、初期値に対して8%以内に収まっ
ていた。
【0024】[実施例2]実施例2においては、i型半
導体層に図1条件(a)に示すバンドギャップ構造を持
ったアモルファスSiCを適用して、図10(a)に示
す構成のpin型SiCシングルセル構造の光起電力素
子(光入射側p型層)を実施例1と同様の手順にて作成
した。i型半導体層504は、本発明を適用してVHF
CVD法により、n型層側からp型層側へ光学的バンド
ギャップの狭くなるアモルファスSiC層(層)を設
け、その上にRFCVD法によりn型層側からp型層側
へ光学的バンドギャップの広くなるアモルファスSiC
層(層)を設ける構成とした。n型層503はRFC
VD法によるアモルファスシリコン、p型層505はR
FCVD法による微結晶アモルファスシリコンとした
(実施素子2)。
【0025】半導体層の形成に使用した装置は、図6と
同様のロール・ツー・ロール方式の連続成膜装置で、基
体の送り出しチャンバーと巻き取りチャンバーの間にn
型層形成チャンバー、VHFCVD法によるi型層形成
チャンバー(図4(d)の放電炉)、RFCVD法によ
るi型層形成チャンバー(図9の放電炉)、p型層形成
チャンバーがガスゲートを介して配置されている。比較
例として、図7の放電炉をi型半導体層形成チャンバー
に装着して、i型層の光学的バンドギャップがフラット
なVHFプラズマCVD法により形成されたアモルファ
スSiCである(層)ところの光起電力素子も作成し
た(比較素子2)。i型半導体層の形成条件を表3に示
す。n型、p型半導体層の作成条件は実施例1と同じに
して形成した(表2)。
【0026】
【表3】 作成した、素子の太陽電池モジュールについて、AM値
が1.5でエネルギー密度100mW/cm2の擬似太
陽光を用いて特性評価を行ったところ、実施素子におい
ては光電変換効率で5%以上が得られた。i層がフラッ
トバンドギャップの比較素子よりもVocの向上がみら
れ、FFの低下は小さかった。また、各太陽電池モジュ
ール間の特性のばらつきも5%以内に収まった。上述A
M値が1.5でエネルギー密度が100mW/cm2
似太陽光に連続して500時間照射した後においても、
光電変換効率の変動は、初期値に対して6%以内に収ま
っていた。
【0027】[実施例3]実施例3においては、図10
(b)に示す構成のpin型のSi/SiGe/SiG
e(トップ/ミドル/ボトム)トリプルセル構成の光起
電力素子(光入射側p層)を作成した。トップセル52
4のi型半導体層518は、RFCVD法によるアモル
ファスシリコンである。ミドルセル523、ボトムセル
522のi型半導体層515、512には、本発明を適
用して、実施例1と同様に、RFCVD法によりアモル
ファスシリコン層を形成し、その上にVHFCVD法に
よりn層側からp層側へ光学的バンドギャップが狭くな
る組成分布のアモルファスSiGe層を形成し、さらに
RFCVD法によりn層側からp層側へ光学的バンドギ
ャップが広くなる組成分布のアモルファスシリコンゲル
マニウム層を形成した。
【0028】半導体層の形成に使用した装置は、図6と
同様のロール・ツー・ロール方式の連続成膜装置で、基
体の送り出しチャンバーと巻き取りチャンバーの間に各
半導体層を形成するチャンバーがガスゲートを介して配
置された構成を採った。比較例として、ボトムセル、ミ
ドルセルのi型半導体層512、515が、RFプラズ
マCVD法によるアモルファスシリコン層と、それに挟
まれた光学的バンドギャップがフラットなVHFプラズ
マCVD法によるアモルファスSiGeである光起電力
素子を作製した(比較素子3)。フラットな光学的バン
ドギャップを有するi型半導体層は、形成チャンバーの
VHF放電炉を図7のように、原料ガスが放電空間に一
様に供給される構造にして形成した。実施素子、比較素
子のi型半導体層の形成条件を表4に示す。また、n
型、p型半導体層の形成条件を表5に示す。
【0029】
【表4】
【0030】
【表5】 作成した、太陽電池モジュールについて、AM値が1.
5でエネルギー密度100mW/cm2の擬似太陽光を
用いて特性評価を行ったところ、光電変換効率で9.5
%以上が得られた。実施素子2はi型層がフラットバン
ドギャップの比較素子2に対してFF、Vocの向上が
見られた。また、各太陽電池モジュール間の特性のばら
つきも5%以内に収まった。上述AM値が1.5でエネ
ルギー密度が100mW/cm2擬似太陽光に連続して
500時間照射した後においても、実施素子の光電変換
効率の変動は、初期値に対して7.5%以内に収まって
いた。
【0031】[実施例4]図10(b)に示す構成のp
in型のSiC/SiGe/SiGe(トップ/ミドル
/ボトム)トリプルセル構成の光起電力素子(光入射側
p層)を実施例4と同様の手順で作成した。トップセル
524のi型層518には、本発明を適用して、実施例
2と同様のn型層側からp型層側へ光学的バンドギャッ
プの狭くなるアモルファスSiC層を設け、その上にR
FCVD法によりn型層側からp型層側へ光学的バンド
ギャップの広くなるアモルファスSiC層を設ける構成
とした。ボトムセル522、ミドルセル523のi型層
512、515にも、本発明を適用して、実施例1と同
様に、RFCVD法によりアモルファスシリコン層を形
成し、その上にVHFCVD法によりn層側からp層側
へ光学的バンドギャップが狭くなる組成分布のアモルフ
ァスSiGe層を形成し、さらにRFCVD法によりn
層側からp層側へ光学的バンドギャップが広くなる組成
分布のアモルファスシリコンゲルマニウム層を形成した
(実施素子4)。
【0032】半導体層の形成に使用した装置は、図6と
同様のロール・ツー・ロール方式の連続成膜装置で、基
体の送り出しチャンバーと巻き取りチャンバーの間に各
半導体層を形成するチャンバーがガスゲートを介して配
置された構成を有する。トップ、ミドル、ボトムセルの
VHFi型層形成チャンバーの放電炉には、図4(d)
の放電炉を組み込んだ。比較例として、ボトムセル、ミ
ドルセルのi型半導体層512、515が、RFプラズ
マCVD法によるアモルファスシリコン層に挟まれた、
光学的バンドギャップがフラットなVHFプラズマCV
D法によるアモルファスSiGeであり、トップセルの
i型半導体層518が、光学的バンドギャップがフラッ
トなVHFプラズマCVD法によるアモルファスSiC
である光起電力素子を作製した(比較素子4)。フラッ
トな光学的バンドギャップを有するi型半導体層は、形
成チャンバーのVHF放電炉を原料ガスが放電空間に一
様に供給される図7の放電炉にして形成した。実施素
子、比較素子のi型半導体層の形成条件を表6に示す。
また、n型、p型半導体層の形成条件は実施例3と同じ
である(表5)。
【0033】
【表6】 作成した、太陽電池モジュールについて、AM値が1.
5でエネルギー密度100mW/cm2の擬似太陽光を
用いて特性評価を行ったところ、光電変換効率で10%
以上が得られた。実施素子2はi型層がフラットバンド
ギャップの比較素子2に対してFF、Voc、Jscの
向上が得られた。また、各太陽電池モジュール間の特性
のばらつきも5%以内に収まった。上述AM値が1.5
でエネルギー密度が100mW/cm2の擬似太陽光に
連続して500時間照射した後においても、光電変換効
率の変動は、初期値に対して7%以内に収まっていた。
【0034】[実施例5]実施例5においては、図10
(b)に示す構成のpin型のSiC/Si/SiGe
(トップ/ミドル/ボトム)トリプルセル構成の光起電
力素子(光入射側p層)を実施例4と同様の手順で作成
した。トップセル524のi型層518には、本発明を
適用して、実施例2と同様のn型層側からp型層側へ光
学的バンドギャップの狭くなるアモルファスSiC層を
設け、その上にRFCVD法によりn型層側からp型層
側へ光学的バンドギャップの広くなるアモルファスSi
C層を設ける構成とした。ボトムセル522のi型層5
12にも、本発明を適用して、実施例1と同様に、RF
CVD法によりアモルファスシリコン層を形成し、その
上にVHFCVD法によりn層側からp層側へ光学的バ
ンドギャップが狭くなる組成分布のアモルファスSiG
e層を形成し、さらにRFCVD法によりn層側からp
層側へ光学的バンドギャップが広くなる組成分布のアモ
ルファスシリコンゲルマニウム層を形成した。ミドルセ
ルのi型層515にはVHFCVD法によりアモルファ
スシリコン層を形成した(実施素子4)。
【0035】半導体層の形成に使用した装置は、図6と
同様のロール・ツー・ロール方式の連続成膜装置で、基
体の送り出しチャンバーと巻き取りチャンバーの間に各
半導体層を形成するチャンバーがガスゲートを介して配
置された構成を有する。トップ、ミドル、ボトムセルの
VHFi型層形成チャンバーの放電炉には、図4(d)
の放電炉を組み込んだ。比較例として、ボトムセル、i
型半導体層512が、RFプラズマCVD法によるアモ
ルファスシリコン層に挟まれた、光学的バンドギャップ
がフラットなVHFプラズマCVD法によるアモルファ
スSiGeであり、トップセルのi型半導体層518
が、光学的バンドギャップがフラットなVHFプラズマ
CVD法によるアモルファスSiCである光起電力素子
を作製した(比較素子4)。フラットな光学的バンドギ
ャップを有するi型半導体層は、形成チャンバーのVH
F放電炉を原料ガスが放電空間に一様に供給される図7
の放電炉にして形成した。実施素子、比較素子のi型半
導体層の形成条件を表7に示す。また、n型、p型半導
体層の形成条件は実施例3と同じである(表5)。
【0036】
【表7】 作成した、太陽電池モジュールについて、AM値が1.
5でエネルギー密度100mW/cm2の擬似太陽光を
用いて特性評価を行ったところ、光電変換効率で10.
2%以上が得られた。実施素子2はi型層がフラットバ
ンドギャップの比較素子2に対してFF、Voc、Js
cの向上が得られた。また、各太陽電池モジュール間の
特性のばらつきも5%以内に収まった。上述AM値が
1.5でエネルギー密度が100mW/cm2の擬似太
陽光に連続して500時間照射した後においても、光電
変換効率の変動は、初期値に対して6.5%以内に収ま
っていた。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
前記放電空間における基体移動方向位置から、第III
属またはIV、V属元素をそれぞれ1種含有する複数の
原料ガスを導入するに際して、該複数の原料ガスのうち
解離エネルギーの小さな原料ガスに含まれる第III属
またはIV、V属元素の膜中組成比が、膜厚方向で最大
となる領域を形成するための放電空間への導入位置か
ら、該複数の原料ガスを導入し、該複数の原料ガスの放
電空間への導入位置が、隣接する複数の放電炉の放電空
間内における基体の移動方向の上手側または下手側に、
統一して配され、該隣接する複数の放電炉に沿って、該
基体を順次移動させて該基体上に堆積膜を形成するよう
に構成することで、移動する基体上に、膜厚方向に組成
分布の分布を持った堆積膜を形成することができる。ま
た、本発明によると、プラズマCVD法により、移動す
る長尺の基体上に、pin型光起電力素子を形成するに
際して、VHFプラズマCVD法によりn層側からp層
側に向かって、光学的バンドギャップが狭くなるi型半
導体層を形成し、次に、RF−CVD法により光学的バ
ンドギャップがp型層側に向かって広くなるi型半導体
層を形成するように構成することで、光電特性のより向
上した起電力素子を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した光起電力素子のi型半導体層
のバンドギャップ構造を示す図である。
【図2】堆積膜の元素濃度の成膜領域分布とバンドギャ
ップを示す図である。
【図3】堆積膜の元素濃度の成膜領域分布を示す図であ
る。
【図4】放電炉の構造と堆積膜のバンドギャップの関係
を示す図である。
【図5】SIMSによる堆積膜の膜厚方向の元素分析を
示す図である。
【図6】ロール・ツー・ロール方式の堆積膜形成装置を
示す図である。
【図7】VHF放電炉を示す図である。
【図8】VHF放電炉を示す図である。
【図9】RF放電炉を示す図である。
【図10】光起電力素子の構成を示す概略断面図であ
る。
【符号の説明】
1:放電炉(放電室) 2:原料ガス導入管 3:電極 4:排気口 5:基体 6:成膜領域調整板 7:放電空間 100:ロール・ツー・ロール方式堆積膜形成装置 101:送り出しチャンバー 102:n型半導体層形成チャンバー 103、104、105:i型半導体層形成チャンバー 106:p型層形成チャンバー 107:巻き取りチャンバー 108:帯状基体 109、110、111、112、113、114:ガ
スゲート 115、116、117、118、119、120:ゲ
ートガス導入管 121:放電炉(放電室) 122、125、126、127、128:原料ガス導
入管 123、135、136、137、138:電極 124、130、131、132、133、134:排
気管 139、140:ボビン 501、509:基体 502、510:下部電極(光反射層) 503、511、514、518:n型半導体層 504、512、515、518:i型半導体層 505、513、516、519:p型半導体層 506、520:透明電極 507、521:集電電極 508:シングルセル 522:ボトムシングルセル 523:ミドルシングルセル 524:トップシングルセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 幸田 勇蔵 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 澤山 忠志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 矢島 孝博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 金井 正博 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−121338(JP,A) 特開 平5−247655(JP,A) 特開 平4−198481(JP,A) 特開 平5−190461(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/205

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電空間に長尺の基体を連続的に移動さ
    せ、プラズマCVD法により、該移動する長尺の基体上
    に、膜厚方向に組成が変化する堆積膜を連続的に形成す
    る堆積膜形成方法において、 前記放電空間における基体移動方向位置から、第III
    属またはIV、V属元素をそれぞれ1種含有する複数の
    原料ガスを導入するに際し、 該複数の原料ガスのうち解離エネルギーの小さな原料ガ
    スに含まれる第III属またはIV、V属元素の膜中組
    成比が、膜厚方向で最大となる領域を形成するための放
    電空間の位置から、該複数の原料ガスを導入し、該複数
    の原料ガスの放電空間への導入位置が、隣接する複数の
    放電炉の放電空間内における基体の移動方向の上手側ま
    たは下手側に、統一して配され、該隣接する複数の放電
    炉に沿って、該基体を順次移動させて該基体上に堆積膜
    を形成することを特徴とする堆積膜形成方法。
  2. 【請求項2】放電空間に長尺の基体を連続的に移動さ
    せ、プラズマCVD法により、該移動する長尺の基体上
    に、膜厚方向に組成が変化する堆積膜を連続的に形成す
    る堆積膜形成方法において、 前記プラズマCVD法が、n型半導体層、i型半導体
    層、p型半導体層をこの順に積層させる、プラズマCV
    D法であり、VHF電力によるプラズマCVD法により
    n層側からp層側に向かって、光学的バンドギャップが
    狭くなるi型半導体層を形成し、次に、RF−CVD法
    により光学的バンドギャップがp型層側に向かって広く
    なるi型半導体層を形成し、 前記放電空間における基体移動方向位置から、第III
    属またはIV、V属元素をそれぞれ1種含有する複数の
    原料ガスを導入するに際し、 該複数の原料ガスのうち解離エネルギーの小さな原料ガ
    スに含まれる第III属またはIV、V属元素の膜中組
    成比が、膜厚方向で最大となる領域を形成するための放
    電空間の位置から、該複数の原料ガスを導入することを
    特徴とする 堆積膜形成方法。
  3. 【請求項3】前記VHF電力によるプラズマCVD法に
    より形成されるi型半導体層が、アモルファスシリコン
    ゲルマニウム(SiGe)であることを特徴とする請求
    に記載の堆積膜形成方法。
  4. 【請求項4】前記複数の原料ガスが、隣接する複数の放
    電炉の放電空間内における基体の移動方向の下手側から
    導入されることを特徴とする請求項に記載の堆積膜形
    成方法。
  5. 【請求項5】前記複数の原料ガスには、Si、Ge元素
    が含まれ、該原料ガスの供給量におけるGe/(Ge+
    Si)の値が、 基体の移動方向の上流側に位置する放電炉<基体の移動
    方向の下流側に位置する放電炉の関係を満たすことを特
    徴とする請求項に記載の堆積膜形成方法。
  6. 【請求項6】前記VHF電力によるプラズマCVD法に
    より形成される堆積膜において、膜中のGe濃度が、 基体の移動方向の上流側で形成される膜<基体の移動方
    向の下流側で形成される膜の関係を満たすことを特徴と
    する請求項に記載の堆積膜形成方法。
  7. 【請求項7】前記複数の原料ガスには、Si、Cが含ま
    れ、該原料ガスの供給量におけるC/(C+Si)の値
    が、 基体の移動方向の上流側に位置する放電炉>基体の移動
    方向の下流側に位置する放電炉の関係を満たすことを特
    徴とする請求項1又は2に記載の堆積膜形成方法。
  8. 【請求項8】前記VHF電力によるプラズマCVD法に
    より形成される堆積膜において、膜中のC濃度が、 基体の移動方向の上流側で形成される膜>基体の移動方
    向の下流側で形成される膜の関係を満たすことを特徴と
    する請求項に記載の堆積膜形成方法。
  9. 【請求項9】前記VHF電力によるプラズマCVD法に
    より形成されるi型半導体層が、アモルファスシリコン
    炭素(SiC)であることを特徴とする請求項に記載
    の堆積膜形成方法。
  10. 【請求項10】長尺の基体を連続的に移動させる装置を
    備え、該装置により放電空間に該長尺の基体を連続的に
    移動させ、プラズマCVD法により、該移動する長尺の
    基体上に、膜厚方向に組成が変化する堆積膜を連続的に
    形成する堆積膜形成装置において、 前記放電空間における基体移動方向位置から、第III
    属またはIV、V属元素をそれぞれ1種含有する複数の
    原料ガスを導入するための放電空間への原料ガスの導入
    部を有し、 該放電空間への原料ガスの導入部が、該複数の原料ガス
    のうち解離エネルギーの小さな原料ガスに含まれる第I
    II属またはIV、V属元素の膜中組成比を、膜厚方向
    で最大となる領域を形成することのできる位置に配設さ
    れており、該原料ガスの放電空間への導入位置が、隣接
    する複数の放電炉の放電空間内における基体の移動方向
    の上手側または下手側に、統一して配されていることを
    特徴とする堆積膜形成装置。
  11. 【請求項11】前記プラズマCVD法が、VHF電力に
    よるプラズマCVD法であることを特徴とする請求項
    に記載の堆積膜形成装置。
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