JP3487530B2 - コンクリート矢板の水密継手及び継手目地材 - Google Patents

コンクリート矢板の水密継手及び継手目地材

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JP3487530B2 JP12602196A JP12602196A JP3487530B2 JP 3487530 B2 JP3487530 B2 JP 3487530B2 JP 12602196 A JP12602196 A JP 12602196A JP 12602196 A JP12602196 A JP 12602196A JP 3487530 B2 JP3487530 B2 JP 3487530B2
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康元 糸島
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、護岸や土留め壁に
用いられるコンクリート矢板の隣接矢板との接合面に形
成するコンクリート矢板の水密継手及びこの水密継手を
形成するための継手目地材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、土留め壁、河川や港湾の護
岸、築島、止水壁などの構築に、鋼矢板(シートパイ
ル)が用いられてきた。このシートパイルは、溶接によ
り容易に長尺のものが得られること、継手部分が噛み合
い構造となっているので相互にガイド機能があることな
どの長所を有するが、耐塩、耐酸性などの耐久性、耐腐
食性に難点があり、これらの観点から、コンクリート矢
板が普及してきている。
【0003】コンクリート矢板は、継手部の構造が平
形、溝形、波形、又は突合わせ凹凸嵌合で、矢板相互の
結合力が弱く、水密性を確保するために、種々工夫を必
要とする実情にあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】コンクリート矢板は、
上述のように継手部の構造が、相互に係合する形状では
ないため、打ち込み精度により、継手目地が開く場合が
ある。打ち込まれた矢板が地盤上で目視可能な場合は、
打ち直しすればよいが、地盤面下に打ち込まれた矢板で
目視できない時は目地が開いている可能性もある。
【0005】本発明は上記問題点を解決するために、新
規なコンクリート矢板の水密継手及びこれに用いる継手
目地材を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するためになされたもので、コンクリート矢板の隣
接矢板との接合端面に、長手方向に沿って隣接矢板同士
が互いに係合する同形逆向きの係合部を設け、該係合部
は横断面が鈎形S字形の同一断面で長尺な継手目地材
成し、該鈎形S字形は凸部の背面側にU字状の凹部が
入り込み隣接矢板同士の引き離し及びせん断に対して抵
抗する断面形状であることを特徴とするコンクリート矢
板の水密継手である。
【0007】この水密継手を形成するための継手目地材
として、鈎形のU字状の凹溝及び、該凹溝の縁部に形成
され該凹溝の内部形状と同形断面で該凹溝と噛み合う鈎
状凸条から成り、横断面形状が凸部の背面側にU字状の
凹部が入り込み隣接矢板同士の引き離し及びせん断に対
して抵抗する断面形状である鈎形S字形の係止部と、該
係止部の背面側に突出しコンクリート中に埋設される断
面形状の複数条のアンカーとを備え、全体が同一断面で
長尺な合成樹脂押出し成形品であることを特徴とするコ
ンクリート矢板の継手目地材を提供する。
【0008】鈎形S字形とは単なるS字状の波形の凹凸
ではなく、凸部の背面側にU字状の凹部が入り込んだS
字形を言う。この凹部と凸部が噛み合うと、隣接矢板同
士が結合し矢板同士の引き離し及びせん断に対して抵抗
する。また本発明の目地材は、高弾性樹脂の押出し成形
材とし、例えば高弾性塩化ビニールが好適である。
【0009】
【発明の実施の形態】図4は、従来の水密PCコンクリ
ート矢板1a、1bの斜視図を示したもので、その接合
端面にはそれぞれ凹溝31a、31bと凸条32a、3
2bが形成されている。この凹溝と凸条には、図5に示
す目地材が用いられていた。図5は従来のコンクリート
矢板の目地構造を示すもので、図5(a)に示すよう
に、隣接する矢板1a、1bの接合端面にそれぞれ互い
に対向する凹溝31と凸条32とを設け、この凹溝31
中に弾性を有する目地材33の頭部が位置するように、
相手側の端面に目地材33の脚部を埋め込み、図5
(b)に示すように凹溝31中に目地材33が密実に接
触するようにし、水密目地を形成していた。図6は鋼矢
板41の断面を示すもので、鋼矢板41はその端部に隣
接矢板と係合するU字状の爪42を有し、この爪42が
互いに噛み合って矢板相互の連結と、打ち込みガイドの
役割を果たしていた。
【0010】本発明のコンクリート矢板の水密継手は、
この鋼矢板41の爪42と同様の作用を生じ、さらに優
れた効果を発揮するようにしようとするものである。図
1は本発明の実施例のコンクリート矢板の水密継手を示
す断面図である。コンクリート矢板1a、1bの接合端
面に、矢板の長手方向に沿って横断面が鈎形S字形の凹
凸条をなす係合部2a、2bが噛み合って水密継手を形
成している。図2は、図1の水密継手を形成する前の隣
接コンクリート矢板の接合端面を示している。一方の係
合部2aは突条3aと凹溝4aとが隣接して鈎形S字形
の断面を形成している。他方の係合部2bは突条3bと
凹溝4bとが隣接して鈎形S字形の断面を形成してい
る。そして両者の係合部2a、2bは逆向き同形であ
る。係合部2a、2bはそれぞれ矢板1a、1bのコン
クリート中にアンカー5a、5bを埋設している。図3
(a)(b)はそれぞれ、係合部2a、2bを形成する
目地材11a、11bの斜視図である。この目地材11
aの形状は、横断面が、鈎形のU字状の凹溝12aを備
え、この凹溝12aの縁部に鈎状突条13aを備え、背
面側に多数本のアンカー14aを備え、同一断面の長尺
のもので、合成樹脂の押出し成形品である。この凹溝1
2aの内部形状と突条13aとは同形断面である。そし
てこの凸条は相手方の凹溝と噛み合うものである。背面
側に突出したアンカー14aはコンクリート中に埋設さ
れる目地材をコンクリートと一体化する。
【0011】目地材11bも目地材11aと全く同様
で、目地材11aを長手方向軸の回りに180度転回し
た形状である。つまり、横断面が、鈎形のU字状の凹溝
12b、鈎状突条13b、多数本のアンカー14bを備
えた同一断面の長尺の押出し成形の同一製品である。目
地材11a、11bは、互いに当接する端面に可撓性シ
ール片15a、15bを突出して備え、これが相手側に
当接する位置にはそれぞれシール面16a、16bを形
成している。図1から分かるように、矢板1a,1bが
隣接施工されたとき、当接面を互いにシールし水密性を
確保する。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、従来鋼矢板でしか得ら
れなかった矢板相互の結合力が得られ、かつほぼ完全な
水密性を実現することができ、また、相互に噛み合う継
手部分がガイドとなり、正確な矢板打ち込み施工が可能
となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のコンクリート矢板の水密継手を示す断
面図である。
【図2】実施例のコンクリート矢板の水密継手を示す断
面図である。
【図3】実施例のコンクリート矢板の目地材を示す斜視
図である。
【図4】コンクリート矢板の斜視図である。
【図5】従来の水密継手の説明図である。
【図6】鋼矢板のプロフィル図である。
【符号の説明】
1a、1b 矢板 2a、2b 係合部 3a、3b 凸条 4a、4b 凹溝 5a、5b アンカー 11a、11b 目地材 12a、12b 凹溝 13a、13b 凸条 14a、14b アンカー 15a、15b シール片 16a、16b シール面 31、31a、31b 凹溝 32、32a、32b 凸条 33 目地材 41 鋼矢板 42 爪

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート矢板の隣接矢板との接合端
    面に、長手方向に沿って隣接矢板同士が互いに係合する
    同形逆向きの係合部を設け、該係合部は横断面が鈎形S
    字形の同一断面で長尺な継手目地材で形成し、該鈎形S
    字形は凸部の背面側にU字状の凹部が入り込み隣接矢板
    同士の引き離し及びせん断に対して抵抗する断面形状で
    あることを特徴とするコンクリート矢板の水密継手。
  2. 【請求項2】形のU字状の凹溝及び、該凹溝の縁部
    に形成され該凹溝の内部形状と同形断面で該凹溝と噛み
    合う鈎状凸条から成り、横断面形状が凸部の背面側にU
    字状の凹部が入り込み隣接矢板同士の引き離し及びせん
    断に対して抵抗する断面形状である鈎形S字形の係止部
    と、該係止部の背面側に突出しコンクリート中に埋設さ
    れる断面形状の複数条のアンカーとを備え、全体が同一
    断面で長尺な合成樹脂押出し成形品であることを特徴と
    するコンクリート矢板の継手目地材。
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