JP3486146B2 - リニアモータおよびリニアモータ組み付け方法 - Google Patents

リニアモータおよびリニアモータ組み付け方法

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JP3486146B2 JP2000013331A JP2000013331A JP3486146B2 JP 3486146 B2 JP3486146 B2 JP 3486146B2 JP 2000013331 A JP2000013331 A JP 2000013331A JP 2000013331 A JP2000013331 A JP 2000013331A JP 3486146 B2 JP3486146 B2 JP 3486146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】工作機械等のテーブル装置
に、固定子と移動子との間で推力を発生するリニアモー
タを、テーブル装置の移動側部材(テーブルまたはサド
ル)が固定側部材(サドルまたはベッド)に組み付けら
れたままの状態で取り付け及び取り外すことのできる構
成を有せしめたリニアモータ、及び該リニアモータのテ
ーブル装置への組み付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、工作機械、測定機、各種位置決め
テーブル等のテーブル装置がリニアモータによって軸送
り制御されるようになり、従来のボールネジと回転形サ
ーボモータとを使用した軸送り装置に比して、格段に応
答性良く、高速、高精度に軸送りをサーボすることがで
きるようになった。特に、放電加工機では、工具電極と
被加工物との間の微小な放電間隙を加工状態に応じて適
正に制御することが精度の良い加工を能率良く行う上で
肝要であるが、従来のボールネジと回転形サーボモータ
から構成される軸送り装置では、放電状態を検出したフ
ィードバック信号に応じた軸送り制御の応答性が悪く遅
れが避けられないため、放電パルスの最適化による加工
速度の高速化に限界が見えつつあった。このような状況
に於て、軸送りにリニアモータを採用したことにより、
放電状態に応じて放電間隙を高応答に制御することが可
能となり、従来の限界を超える高速で放電加工を行うこ
とができるようになった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一方、このようにテー
ブルの軸送りにリニアモータを利用するには、リニアモ
ータをテーブル装置に取り付けるとき、リニアモータの
磁石列側(通常、移動子)とコイルが巻回された鉄心列
側(通常、固定子)との隙間(エアギャップ)が所定寸
法の隙間になるように組み付ける必要があり、移動子と
固定子との夫々をテーブル装置(ベッドまたはサドルな
いしはテーブル)に直接組み付ける際に、予め寸法管理
して製作した部材を組み合わせて組み立てることによ
り、数10乃至数100μmの微小な所定隙間が形成さ
れるようにしていた。
【0004】また、リニアモータの固定子と移動子との
間には、密着時にリニアモータの定格推力の10倍近く
の磁気吸着力が作用し、一旦吸着すると両者を相対的に
ずらすことができず、また両者の引き離しには大きな力
が必要となり、無理に引き離すと両者の対向面に傷を付
ける虞があるため、リニアモータのテーブル装置への取
り付け、取り外し等の組み付け作業は両者を磁気吸着さ
せないように十分に注意して行う必要があり、上述した
ように両者の隙間が微小であるから細心の注意が必要で
ある。
【0005】また、このようなリニアモータ駆動の軸送
り装置の稼働時に、コイルの焼損、異物の噛み込み等の
事故が発生してリニアモータの交換が必要になった場
合、該交換作業にテーブルやサドルの取り外しが必要で
あると、テーブルやサドルを組み戻した後に、軸送り運
動の真直性を調整する煩雑な作業が必要となる。そこ
で、例えばリニアモータの長尺の移動子を構成する磁石
列を2分割して取り付けておき、リニアモータを交換す
るときは、テーブルまたはサドルを移動端まで移動させ
て、一方の側の磁石列をコイル側(固定子)と対向しな
い部位に位置させ、この位置で磁石列を取り外し、次に
テーブルまたはサドルを反対側の移動端まで移動させ、
他方の側の磁石列をコイル側と対向しない部位に位置さ
せて、該磁石列を取り外し、最後にコイル側(固定子)
を取り外すようにすれば、テーブルやサドルを取り外す
ことなく且つ移動子と固定子とを磁気吸着させることな
く、リニアモータを交換するこができる。しかし、磁石
列を2枚の板に2分割する場合、磁石列の取り付けピッ
チ精度を損なわないように2枚の板を組み付けるのに注
意を要する。また、2枚の板の接続部付近のボルトの着
脱作業は、移動側部材と固定側部材間の比較的狭い空間
での作業となるため容易でないから、磁石列は2分割し
ない方が好ましい。
【0006】また、斯種同期機型のリニアモータの場
合、磁石列側とコイル側の移動方向の各長さは、前者が
主として必要とする移動ストローク、後者が主として必
要とする推力によって決まるところから、磁石列の長さ
がコイル側の約2倍よりも短いものの場合も少なくない
のである。しかして、かかるばあいにも、サドル及びテ
ーブルの移動ストロークを大きくとれば、磁石列をコイ
ル側と対向しない部位に位置させて取り外すことが可能
となるが、それでは機械装置が徒に大型化してしまう。
また、リニアモータの交換のために必要ストローク以上
に長い磁石列を用いて移動ストロークを大きくすること
は、大型化して、かつ無駄であるから避けなければなら
ない。
【0007】叙上の問題点に鑑み、本発明は、工作機械
等のテーブル装置の固定側部材と移動側部材とを組み付
けたままの状態で、移動側部材の移動ストロークが小さ
くても、リニアモータの移動子と固定子とを、磁気吸着
させる虞なく、両者間に所定のエアギャップを形成させ
た状態で、移動側部材と固定側部材とに容易に取り付
け、取り外すことができる構成を有せしめたリニアモー
タ、及び該リニアモータのテーブル装置への組み付け方
法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達するため本
発明の第1発明のリニアモータは、(1) 所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に列設
された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄芯の
夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから成
り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部材
とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動子
が取り付けられ、又は、前記両面から固定子と移動子が
取り外されるリニアモータであって、前記固定側部材と
移動側部材の一方に対し、固定子取り付けベース固定部
材により取り付け、取り外し可能に構成された固定子を
固定する板状の固定子取り付けベースと、前記両部材の
他方に対し取り付け、取り外し可能に構成された移動子
を固定する板状の移動子取り付けベースと、該移動子取
り付けベースの両側面に回転自在に軸支される複数個の
ローラと、前記固定子取り付けベースの両側縁に形成し
た平滑な取り付け座上に載置され、前記固定子取り付け
ベースに前記移動子ベースを重ねたとき、前記取り付け
座と前記ローラとの間に介在し、前記固定子と移動子間
に所定寸法の間隙を形成する高さ寸法を有する2本のレ
ール状スペーサとを有し、前記2本のレール状スペーサ
を介設させた状態で、前記固定子取り付けベースに前記
移動子取り付けベースを重ねたときに作用する磁気吸引
力で一体化することによりリニアモータユニットを構成
させて成り、前記移動側部材が固定側部材に組み付けら
れたままの状態で両部材の相対向する両面にリニアモー
タを取り付ける際には、前記リニアモータユニットを両
面間の空間に挿入して移動子と固定子の移動側部材及び
固定側部材への取り付けが行われ、前記両部材の両面か
ら取外しの際には、順次の取外しにより前記両面間の空
間内において前記重ねた状態で一体の前記リニアモータ
ユニットに形成させて後前記空間外へ引き出される構成
を有するものであることを特徴とするリニアモータ。
【0009】また、本発明の第2の発明は、 (2) 所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に列設
された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄芯の
夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから成
り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部材
とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動子
が取り付けられ、又は、前記両面から固定子と移動子が
取り外されるリニアモータであって、前記固定側部材と
移動側部材の一方に対し、固定子取り付けベース固定部
材により取り付け、取り外し可能に構成された固定子を
固定する板状の固定子取り付けベースと、前記両部材の
他方に対し取り付け、取り外し可能に構成された移動子
を固定する板状の移動子取り付けベースと、前記移動子
取り付けベースの両側面に回転自在に軸支される複数個
の第1のローラと、前記固定子取り付けベースの両側面
に回転自在に軸支される複数個の第2のローラと、前
固定子取り付けベースに前記移動子ベースを重ねたと
き、前記第1のローラと前記第2のローラとの間に介在
し、前記固定子と移動子間に所定寸法の間隙を形成する
高さ寸法を有する2本のレール状スペーサとを有し、前
記2本のレール状スペーサを介設させた状態で、前記固
定子取り付けベースに前記移動子取り付けベースを重ね
たときに作用する磁気吸引力で一体化することによりリ
ニアモータユニットを構成させて成り、前記移動側部材
が固定側部材に組み付けられたままの状態で両部材の相
対向する両面にリニアモータを取り付ける際には、前記
リニアモータユニットを両面間の空間に挿入して移動子
と固定子の移動側部材及び固定側部材への取り付けが行
われ、前記両部材の両面から取外しの際には、順次の取
外しにより前記両面間の空間内において前記重ねた状態
で一体の前記リニアモータユニットに形成させて後前記
空間外へ引き出される構成を有するものであることを特
徴とするリニアモータ。
【0010】 また、本発明の第3の発明は、(3) 所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に列設
された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄芯の
夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから成
り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部材
とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動子
が取り付けられ、又は、前記両面から固定子と移動子が
取り外されるリニアモータであって、前記固定側部材と
移動側部材の一方に対し、固定子取り付けベース固定部
材により取り付け、取り外し可能に構成された固定子を
固定する板状の固定子取り付けベースと、前記両部材の
他方に対し取り付け、取り外し可能に構成された移動子
を固定する板状の移動子取り付けベースと、前記移動子
取り付けベースの両側面に回転自在に軸支される複数個
のローラと、前記固定子取り付けベースの両側縁に形成
される平滑な第1の転動座と、前記固定子取り付けベー
スに前記移動子ベースを重ねたとき、前記第1の転動座
と前記第2の転動座との間に介在し、前記固定子と移動
子間に所定寸法の間隙を形成する直径を有する複数個の
ローラを備えた2本の転動スペーサとを有し、前記2本
の転動スペーサを介設させた状態で、前記固定子取り付
けベースに前記移動子取り付けベースを重ねたときに作
用する磁気吸引力で一体化することによりリニアモータ
ユニットを構成させて成り、前記移動側部材が固定側部
材に組み付けられたままの状態で両部材の相対向する両
面にリニアモータを取り付ける際には、前記リニアモー
タユニットを両面間の空間に挿入して移動子と固定子の
移動側部材及び固定側部材への取り付けが行われ、前記
両部材の両面から取外しの際には、順次の取外しにより
前記両面間の空間内において前記重ねた状態で一体の前
記リニアモータユニットに形成させて後前記空間外へ引
き出される構成を有するものであることを特徴とするリ
ニアモータ。
【0011】また、本発明の第4の発明は、(4) 所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に列設
された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄芯の
夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから成
り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部材
とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動子
が取り付けられ、又は、前記両面から固定子と移動子が
取り外されるリニアモータであって、前記固定側部材と
移動側部材の一方に対し、固定子取り付けベース固定部
材により取り付け、取り外し可能に構成された固定子を
固定する板状の固定子取り付けベースと、前記両部材の
他方に対し取り付け、取り外し可能に構成された移動子
を固定する板状の移動子取り付けベースと、前記固定子
取り付けベースに、前記移動子取り付けベースを重ねた
とき、前記固定子取り付けベースの両側縁と前記移動子
取り付けベースの両側縁との間に介在し、前記固定子
移動子間に所定寸法の間隙を形成する高さ寸法を有する
軸受けブロックとガイドレールとから成る直動軸受けと
を有し、前記直動軸受けを介設させた状態で、前記固定
子取り付けベースに前記移動子取り付けベースを重ねた
ときに作用する磁気吸引力で一体化することによりリニ
アモータユニットを構成させて成り、前記移動側部材が
固定側部材に組み付けられたままの状態で両部材の相対
向する両面にリニアモータを取り付ける際には、前記リ
ニアモータユニットを両面間の空間に挿入して移動子と
固定子の移動側部材及び固定側部材への取り付けが行わ
れ、前記両部材の両面から取外しの際には、順次の取外
しにより前記両面間の空間内において前記重ねた状態で
一体の前記リニアモータユニットに形成させて後前記空
間外へ引き出される構成を有するものであることを特徴
とするリニアモータ。
【0012】 また、前述の目的を達するため、本
発明の第5発明のリニアモータの組み付け方法は、(5) 所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に列設
された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄芯の
夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから成
り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部材
とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動子
を組み付けるリニアモータの組み付け方法であって、前
記固定側部材と移動側部材の一方に対し、固定子取り付
けベース固定部材により取り付け、取り外し可能に構成
された固定子を固定する板状の固定子取り付けベース
と、前記両部材の他方に対し取り付け、取り外し可能に
構成された移動子を固定する板状の移動子取り付けベー
スと、前記固定子を固定支持する固定子取り付けベース
と前記移動子を固定支持する移動子取り付けベースとの
間に、ローラとレール状部材とを単独あるいは組み合わ
せて用いたスペーサを介在させて前記固定子と移動子間
に所定寸法の間隙を形成させた状態で前記両ベースを重
ね、磁気吸引力により前記両ベース及び前記スペーサが
一体に固着されたリニアモータユニットを形成させ、前
記移動側部材が固定側部材に組み付けられたままの状態
で両部材間に形成される空間に前記リニアモータユニッ
トを所定位置まで押し込んだ後、前記移動子取り付けベ
ースを前記移動側部材に取り付けて固定し、次いで、固
定子取り付けベース固定部材を用いて前記固定子取り付
けベースを前記固定側部材に連結固定することを特徴と
する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明装置の一実施例を図1乃至
図4に基づいて説明する。各図に於て同符号部分は同一
部材を意味する。図1は、本発明のリニアモータを組
けるのに使用されるリニアモータユニットの正面図を
示し、図2は図1に於けるA−A矢視平面図を示し、図
3は図1に於けるB−B矢視平面図を示し、図4は組み
けるのに使用されるリニアモータユニットの縦断面図
を示す。図に於て、1bは所定ピッチで複数の磁石1a
が移動軸方向に列設された強磁性体の電磁軟鉄や鋼材等
からなる磁石列設板の磁路形成部材であり、列設磁石1
aと磁路形成部材1bとによりリニアモータの移動子1
が構成され、移動子1は鋳鉄等の移動子取付ベース2に
固定される。移動子取付ベース2は、図2に示すように
長尺の板状体で、長手方向に多数の磁石が列設される態
様で移動子1が固定される。また、移動子取付ベース2
の周縁には移動側部材(テーブルまたはサドル)の裏面
にボルトにより取り付け固定する複数の取付孔2aが形
成されており、この取付孔2aは、工作機械等のベッド
上にサドルとテーブルを組み付けた状態で、ベッドとサ
ドルあるいはサドルとテーブル間の空間で工具によりボ
ルト締結が可能な位置に形成される。また、移動子取付
ベース2には、長手方向両側面に、例えばカムフォロ
のような複数のローラ2bが回転自在に軸支されてい
る。
【0014】また、3は所定ピッチで配置された複数の
鉄心(ケイ素鋼板)の夫々にコイルを巻回した固定子で
あり、固定子3は、図4に示すように固定子支持部材3
aに固定され、該支持部材3aは固定子取付ベース4に
ボルトにより固定される。固定子取付ベース4は、図3
に示すように固定子3が嵌り込む開口部4aを有する板
状体で、両側縁にレール状のスペーサ5が載置されるス
ペーサ取付座4bを有し、レール状スペーサ5が取付座
4b上で滑りやすいように両者の当接面は平滑に研磨さ
れている。取付座4b上にレール状スペーサ5を載置し
て移動子取付ベース2と固定子取付ベース4を重ねたと
き、ローラ2bはレール状スペーサ5上に位置し、ベー
ス2は長手方向に移動可能であり、またこのとき移動子
1と固定子3間に所定寸法のエアギャップGが形成され
るように、レール状スペーサ5の高さ寸法が形成されて
いる。また、固定子取付ベース4の両端面には、後述す
る固定子取付ベース固定部材6をボルトにより固定する
ネジ孔4cが形成されている。
【0015】また、6は固定子取付ベース4と固定側部
材(サドルまたはベッド)とを連結固定するためのL字
形状の2個の固定子取付ベース固定部材であり、上述し
たネジ孔4cにボルトにより固定する取付孔6aと、サ
ドルまたはベッド上にボルトにより固定する取付孔6b
を有する。
【0016】以上述べた、移動子1が固定される移動子
取付ベース2、固定子3が固定される固定子取付ベース
4、ローラ2b、レール状スペーサ5、及び固定子取付
ベース固定部材6により、工作機械等のテーブル装置の
固定側部材と移動側部材のように所定の関係で結合され
た部材に組み付ける本発明のリニアモータユニットが
成され、レール状スペーサ5を介在させて両ベース2と
4を重ねて形成されるリニアモータユニットの高さ(厚
さ)は、ベッド上にサドルとテーブルが所定に組み付け
られた状態での、サドル下面のベース2取付面とベッド
上のベース4取付面間の間隔、またはテーブル下面のベ
ース2取付面とサドル上面のベース4取付面間の間隔よ
りも若干小さめに形成されている。尚、移動子取付ベー
ス2、固定子取付ベース4、固定子取付ベース固定部材
6、その他ローラ2bの支承部材、固定子支持部材3a
等の構成部材は、作用する強い磁気吸引力により変形し
ないように、断面係数が十分大きくとられており、高い
剛性を有する。
【0017】このように構成される本発明のリニアモー
タユニットを用いて、既にベッド上にサドルとテーブル
が組み付けられている状態の工作機械等にリニアモータ
を組み付ける本発明の一実施例の手順を図5乃至図10
により説明する。ここではベッドとサドル間に取り付け
る場合について説明するが、サドルとテーブル間に取り
付ける場合も同様である。
【0018】リニアモータを取り付ける場合は、先ず、
移動子取付ベース2に移動子1を固定し、固定子取付ベ
ース4に固定子3を固定した後、ベース4の取付座4b
にレール状スペーサ5を載置した状態で、ベース4上に
ベース2を載置する。すると、移動子1の磁石列により
固定子3の鉄心列が吸引されて両ベース2及び4が引き
合い、レール状のスペーサ5上をローラ2bが転動し
て、磁石列と鉄心列との間の吸引力が最も強く作用する
位置にベース2が移動し、この位置で両ベース2及び4
が強く引き合って多少の力では両ベース2及び4が相対
的に位置ずれしなくなる。このとき移動子1と固定子3
間には所定間隙寸法のエアギャップGが形成されてい
る。こうして磁気吸引力により強く引き合って両ベース
2及び4が一体に組み合わされたリニアモータユニット
7を、押し込み治具8により固定子取付ベース4の端面
を押圧してベッド9とサドル10間に、XY2軸のいず
れか一軸方向に挿入する(図5)。
【0019】次いで、移動子取付ベース2がサドル10
の下面の所定取付位置に位置するまでリニアモータユニ
ット7を押し込む。このとき押し込み位置を決めやすい
ように位置決め用ストッパ11を設けておくのが望まし
い。この状態に於て、リニアモータユニット7の厚さが
サドル10の下面とベッド9間の間隔よりも若干小さく
形成されているため、ベース2とサドル10の下面との
間に僅かな隙間が形成されている(図6)。
【0020】そして、この位置で取付孔2aを用いてボ
ルト2cにより移動子取付ベース2をサドル10の下面
に締付け固定する。このとき各ボルト2cを略均等に締
付けて行く。ボルト2cが締付けられるにつれてリニア
モータユニット7の全体が上昇し、固定子取付ベース4
とベッド9間に僅かな隙間が形成される。移動子1と固
定子3間の隙間は所定のエアギャップGに維持されてい
る(図7)。
【0021】次に、2個のL字形状の固定子取付ベース
固定部材6のうちの一方の固定部材6をベッド上の所定
位置に取付孔6bを用いてボルト6cにより仮に固定す
る。このとき、固定部材6と固定子取付ベース4とが干
渉する場合は、サドル10を少し動かしてベース4を干
渉がない位置まで移動させて、固定部材6を仮止めす
る。次いで、必要に応じサドル10を少し動かして、仮
止めした固定部材6にベース4の端面を当接させた状態
で、もう一方の固定部材6をベース4の端面に当接さ
せ、該固定部材6をベッド上の所定位置にボルト6cに
より仮に固定する。こうして固定子取付ベース4は2個
の固定部材6により挟み込まれた状態となる(図8)。
【0022】次いで、2個の固定部材6の夫々の取付孔
6aから挿入したボルト6dを固定子取付ベース4のネ
ジ孔4cに捩じ込んで、固定部材6をベース4に固定す
る。このときネジ孔4cと取付孔6aとが同心状となる
ように寸法管理されている。移動子1と固定子3間の隙
間は所定のエアギャップGに維持されている。2個の固
定部材6を夫々ベース4に固定した後、仮止めしてあっ
たボルト6cを本締めして2個の固定部材6を夫々ベッ
ド9に固定する(図9)。
【0023】最後に、レール状のスペーサ5を引き抜い
て、リニアモータの取り付け作業が終了する。このと
き、レール状スペーサ5が滑りやすいようにスペーサ5
と取付座4bの当接面が平滑に研磨されているから、引
き抜きが可能である(図10)。このようにして、サド
ル10がベッド9上に取り付けられたままで、リニアモ
ータを、移動子と固定子間に所定のエアギャップGを形
成させた状態で、移動子と固定子とを磁気吸着させる虞
なく、容易に取り付けることができる。
【0024】リニアモータを取り外す場合は、取り付け
の場合と逆の手順で行う。先ず、ローラ2bと取付座4
b間にレール状スペーサ5を挿入してから、固定子取付
ベース4に固定部材6を固定しているボルト6dを外
し、またベッド9に固定部材6を固定しているボルト6
cを外して、2個の固定部材6を取り除く。移動子取付
ベース2と固定子取付ベース4間にはレール状スペーサ
5が介在しているから、両ベース2と4が磁気吸着する
虞はない。次いで、移動子取付ベース2をサドル10の
裏面に固定しているボルト2cを略均等に弛めて外し、
リニアモータユニット7をベッド9上に移載する。最後
にリニアモータユニット7をベッド9とサドル10間の
空間から引き出して、リニアモータの取り外し作業が終
了する。
【0025】上述したリニアモータの特に取り外し作業
に於て、ローラ2bと取付座4b間にレール状スペーサ
5が挿入しにくい場合に備えて、両ベース2及び4のい
ずれか一方のベースに押しボルトを、他方のベースにそ
の当たり面を設けておいても良い。そのようにすれば、
押しボルトを押し込むことにより、両ベース2及び4間
の間隔を広げて、レール状スペーサ5を容易に挿入する
ことができる。また必要に応じて、取り付け作業に於け
るレール状スペーサ5の引き抜き時に利用しても良い。
この押しボルトは、レール状スペーサ5の引き抜き後、
あるいは挿入後には元の位置に戻される。
【0026】ここで、本発明のリニアモータユニットを
用いてリニアモータを取り付けた状態を、工作機械等の
テーブル装置の一例として、放電加工機のXYテーブル
装置を例にとって説明する。図11に示すように、ベッ
ド9上にクロスローラ軸受12を介してサドル10がY
軸方向に移動可能に載置され、またサドル10上にクロ
スローラ軸受13を介してテーブル14がX軸方向に移
動可能に載置され、ベッド9とサドル10間の空間にリ
ニアモータがその移動方向がY軸と平行になるように、
またサドル10とテーブル14間の空間にリニアモータ
がその移動方向がX軸と平行になるように上述した態様
で取り付けられ、テーブル14がベッドに対してX軸及
びY軸方向に軸送り制御される。通常テーブル14上に
は加工台が設置され、該加工台上に被加工物が載置固定
されて放電加工が行われる。
【0027】上述した実施例のように、通常、鉄心列側
(コイル側)が固定子として固定側部材に固定され、磁
石列側が移動子として移動側部材に固定される。即ち、
テーブル14とサドル10との間のX軸駆動装置に於て
は、コイル側がサドル10に固定され、磁石列側がテー
ブル14に固定され、サドル10とベッド9との間のY
軸駆動装置に於ては、コイル側がベッド9に固定され、
磁石列側がサドル10に固定される。これとは逆にコイ
ル側を移動子とし、磁石列側を固定子としても良いが、
コイル側を固定子とする方が好ましい。
【0028】本発明の組み付け及び取り外しの容易なリ
ニアモータ用リニアモータユニットの他の実施例を図1
2乃至図14により説明する。図12に示すリニアモー
タユニット7は、移動子取付ベース2にローラ2bを設
けると共に、固定子取付ベース4の両側面にも複数のロ
ーラ4dを設け、レール状スペーサ5をローラ2aとロ
ーラ4dとの間に介装するようにした点で、上述した実
施例と構成を異にする。このように構成することによ
り、レール状スペーサ5の引き抜き、及び挿入を容易に
行うことができる。
【0029】図13に示すリニアモータユニット7は、
移動子取付ベース2の下面両側縁と固定子取付ベース4
の上面両側縁の夫々にローラが転動する平滑な転動座2
d,4eを形成し、上下の両転動座2d,4eの間に、
図15に斜視図を示すような、長尺板15aの側面に複
数のローラ15bを設けた転動スペーサ15を介装する
構成としたことを特徴とする。また、前記両転動座の間
に転動スペーサ15に代えて、図16に斜視図を示すよ
うな、多数のニードルベアリング16aが列設されたベ
アリング列設板16bを上下から板16c,16dで挟
み込んだフラットベアリング16を介装するように構成
しても良い。転動スペーサ15あるいはフラットベアリ
ング16のいずれを用いても、リニアモータ取り付け時
の抜き取り、取り外し時の挿入を容易に行うことができ
る。またこの場合、両ベース2と4を相対移動させなが
ら行えば、抜き取り及び挿入作業をより容易に行うこと
ができる。また、フラットベアリング16に於て、板1
6c,16dを省略してベアリング列設板16bを前記
両平滑面間に介装するように構成することも可能であ
る。
【0030】また、大型工作機械用の大形のリニアモー
タにあっては、図14に示すように、リニアモータユニ
ット7を、移動子取付ベース2の下面両側縁と固定子取
付ベース4の上面両側縁の間に、軸受ブロック17aと
ガイドレール17bからなる直動軸受17を移動軸に平
行に組み付けて構成するようにしても良い。この場合
は、リニアモータ取り付け後に、直動軸受17を除去す
ることなく組み付けたまま使用する。このように構成す
れば、移動子1と固定子3間に作用する強い磁気吸引力
が直動軸受17により負担され、前記固定側部材、移動
側部材に負担される磁気吸引力が低減され、サドル10
やテーブル14の磁気吸引力による変形の虞が減少する
から、サドル10及びテーブル14を軽量に構成するこ
とができる。
【0031】また、大形のリニアモータにあっては、リ
ニアモータユニットの挿入あるいは抜き取り作業を、小
さい押し込み力あるいは引き抜き力で行うことができる
ように、固定側部材と固定子取付ベース4間にフラット
ベアリング16を介装するようにしても良い。この場
合、リニアモータを取り付けたら、必要に応じ移動側部
材を移動させてフラットベアリング16を取り除き、ま
た、リニアモータを取り外す時は、必要に応じ移動側部
材を移動させてフラットベアリング16を固定側部材上
に配置して作業を行う。
【0032】また、図5乃至図10に示した本発明のリ
ニアモータユニットによるリニアモータの組み付けで
は、リニアモータを取り付けるとき、最後にレール状ス
ペーサ5を引き抜いて除去した。このようにすれば、移
動子取付ベース2と固定子取付ベース4間の機械的な接
触をなくして、両ベース2及び4を自由状態で動かすこ
とができるものの、レール状スペーサ5があっても移動
子取付ベース2はローラ2bの転動により移動可能であ
るから、リニアモータ取り付け時にレール状スペーサ5
は必ずしも取り除かなくても良い。但し、レール状スペ
ーサ5を設置したままで使用する場合は、リニアモータ
の稼働によりスペーサ5が変位しないように、ボルト止
め等によりスペーサ5を固定子取付ベース4に固定する
必要がある。
【0033】
【発明の効果】以上述べた通り、本発明によれば、移動
子を固定保持する移動子取付ベースと固定子を固定保持
する固定子取付ベースとを、両ベース間にローラとレー
ル状スペーサまたは転動スペーサあるいは直動軸受を介
在させて移動子取付ベースを上側にして重ねることによ
り、移動子と固定子間に所定寸法のエアギャップを形成
した状態で両ベースが磁気吸引力により引き合って一体
化したリニアモータユニットを形成し、該リニアモータ
ユニットを移動側部材と固定側部材間の空間に側方から
押し込み、移動子取付ベースを移動側部材に固定した
後、固定子取付ベース固定部材を固定子取付ベースと固
定側部材に固定して固定子取付ベースを固定側部材に連
結固定するようにしたことにより、各種テーブル装置の
固定側部材に移動側部材が組み付けられたままの状態
で、移動側部材の移動ストロークが小さくても、リニア
モータの移動子と固定子間に所定寸法のエアギャップを
形成させ該エアギャップを常時確保して両者を磁気吸着
させることなく、移動子を移動側部材に、固定子を固定
側部材に夫々容易に取り付け、取り外すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例リニアモータユニットの正面
図。
【図2】図1に於けるA−A矢視平面図。
【図3】図1に於けるB−B矢視平面図。
【図4】本発明の一実施例リニアモータユニットの縦断
面図。
【図5】本発明の一実施例の組み付け方法を説明する最
初の工程の説明用側面図である。
【図6】図5に続く次段の組み付け工程の説明用側面図
である。
【図7】図6に続く次段の組み付け工程の説明用側面図
である。
【図8】図7に続く次段の組み付け工程の説明用側面図
である。
【図9】図8に続く次段の組み付け工程の説明用側面図
である。
【図10】図9までの工程により組み付けが完了し、一
部の組み付け治具の取り外し段階にある状況を示す説明
用側面図である。
【図11】本発明によりリニアモータを放電加工機のX
Yテーブル装置に取り付けた状態を示す正面図である。
【図12】本発明の他の実施例リニアモータユニットの
正面図。
【図13】本発明の他の実施例リニアモータユニットの
正面図。
【図14】本発明の他の実施例リニアモータユニットの
正面図。
【図15】転動スペーサの斜視図。
【図16】フラットベアリングの斜視図。
【符号の説明】
1:移動子 1a:列設磁石 1b:磁路形成部材 2:
移動子取付ベース 2a:取付孔 2b:ローラ 2c:ボルト 2d:転動
座 3:固定子 3a:固定子支持部材 4:固定子取付ベース 4a:開
口部 4b:スペーサ取付座 4c:ネジ孔 4d:ローラ 4
e:転動座 5:レール状スペーサ 6:固定子取付ベース固定部材
6a,6b:取付孔 6c,6d:ボルト 7:リニアモータユニット 8:押
し込み治具 9:ベッド 10:サドル 11:位置決め用ストッパ 12,13:クロスローラ軸受 14:テーブル 15:転動スペーサ 15a:長尺板 15b:ローラ 16:フラットベアリング 16a:ニードルベアリン
グ 16b:ベアリング列設板 16c,16d:板 17:直動軸受 17a:軸受ブロック 17b:ガイド
レール
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−165472(JP,A) 特開 平1−238452(JP,A) 特開 平10−285901(JP,A) 特開 昭60−102865(JP,A) 特開 昭60−139162(JP,A) 特開 昭61−147768(JP,A) 特開2000−14119(JP,A) 実開 平1−131284(JP,U) 実開 昭60−117687(JP,U) 特公 平1−24027(JP,B2) 特公 平1−30384(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 41/00 B23Q 5/28

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向
    に列設された移動子と所定のピッチで配置された複数の
    鉄芯の夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせか
    ら成り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側
    部材とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移
    動子が取り付けられ、又は、前記両面から固定子と移動
    子が取り外されるリニアモータであって、 前記固定側部材と移動側部材の一方に対し、固定子取り
    付けベース固定部材により取り付け、取り外し可能に構
    成された固定子を固定する板状の固定子取り付けベース
    と、前記両部材の他方に対し取り付け、取り外し可能に
    構成された移動子を固定する板状の移動子取り付けベー
    スと、 該移動子取り付けベースの両側面に回転自在に軸支され
    る複数個のローラと、前記固定子取り付けベースの両側
    縁に形成した平滑な取り付け座上に載置され、前記固定
    子取り付けベースに前記移動子ベースを重ねたとき、前
    記取り付け座と前記ローラとの間に介在し、前記固定子
    と移動子間に所定寸法の間隙を形成する高さ寸法を有す
    る2本のレール状スペーサとを有し、 前記2本のレール状スペーサを介設させた状態で、前記
    固定子取り付けベースに前記移動子取り付けベースを重
    ねたときに作用する磁気吸引力で一体化することにより
    リニアモータユニットを構成させて成り、 前記移動側部材が固定側部材に組み付けられたままの状
    態で両部材の相対向する両面にリニアモータを取り付け
    る際には、前記リニアモータユニットを両面間の空間に
    挿入して移動子と固定子の移動側部材及び固定側部材へ
    の取り付けが行われ、前記両部材の両面から取外しの際
    には、順次の取外しにより前記両面間の空間内において
    前記重ねた状態で一体の前記リニアモータユニットに形
    成させて後前記空間外へ引き出される構成を有するもの
    であることを特徴とするリニアモータ。
  2. 【請求項2】所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に
    列設された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄
    芯の夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから
    成り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部
    材とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動
    子が取り付けられ、又は、前記両面から固定子と移動子
    が取り外されるリニアモータであって、 前記固定側部材と移動側部材の一方に対し、固定子取り
    付けベース固定部材により取り付け、取り外し可能に構
    成された固定子を固定する板状の固定子取り付けベース
    と、前記両部材の他方に対し取り付け、取り外し可能に
    構成された移動子を固定する板状の移動子取り付けベー
    スと、 前記移動子取り付けベースの両側面に回転自在に軸支さ
    れる複数個の第1のローラと、前記固定子取り付けベー
    スの両側面に回転自在に軸支される複数個の第2のロー
    ラと、前記固定子取り付けベースに前記移動子ベースを
    重ねたとき、前記第1のローラと前記第2のローラとの
    間に介在し、前記固定子と移動子間に所定寸法の間隙を
    形成する高さ寸法を有する2本のレール状スペーサとを
    有し、 前記2本のレール状スペーサを介設させた状態で、前記
    固定子取り付けベースに前記移動子取り付けベースを重
    ねたときに作用する磁気吸引力で一体化することにより
    リニアモータユニットを構成させて成り、 前記移動側部材が固定側部材に組み付けられたままの状
    態で両部材の相対向する両面にリニアモータを取り付け
    る際には、前記リニアモータユニットを両面間の空間に
    挿入して移動子と固定子の移動側部材及び固定側部材へ
    の取り付けが行われ、前記両部材の両面から取外しの際
    には、順次の取外しにより前記両面間の空間内において
    前記重ねた状態で一体の前記リニアモータユニットに形
    成させて後前記空間外へ引き出される構成を有するもの
    であることを特徴とするリニアモータ。
  3. 【請求項3】所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に
    列設された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄
    芯の夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから
    成り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部
    材とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動
    子が取り付けられ、又は、前記両面から固定子と移動子
    が取り外されるリニアモータであって、 前記固定側部材と移動側部材の一方に対し、固定子取り
    付けベース固定部材により取り付け、取り外し可能に構
    成された固定子を固定する板状の固定子取り付けベース
    と、前記両部材の他方に対し取り付け、取り外し可能に
    構成された移動子を固定する板状の移動子取り付けベー
    スと、 前記移動子取り付けベースの両側面に回転自在に軸支さ
    れる複数個のローラと、前記固定子取り付けベースの両
    側縁に形成される平滑な第1の転動座と、前記固定子取
    り付けベースに前記移動子ベースを重ねたとき、前記第
    1の転動座と前記第2の転動座との間に介在し、前記固
    定子と移動子間に所定寸法の間隙を形成する直径を有す
    る複数個のローラを備えた2本の転動スペーサとを有
    し、 前記2本の転動スペーサを介設させた状態で、前記固定
    子取り付けベースに前記移動子取り付けベースを重ねた
    ときに作用する磁気吸引力で一体化することによりリニ
    アモータユニットを構成させて成り、 前記移動側部材が固定側部材に組み付けられたままの状
    態で両部材の相対向する両面にリニアモータを取り付け
    る際には、前記リニアモータユニットを両面間の空間に
    挿入して移動子と固定子の移動側部材及び固定側部材へ
    の取り付けが行われ、前記両部材の両面から取外しの際
    には、順次の取外しにより前記両面間の空間内において
    前記重ねた状態で一体の前記リニアモータユニットに形
    成させて後前記空間外へ引き出される構成を有するもの
    であることを特徴とするリニアモータ。
  4. 【請求項4】所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に
    列設された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄
    芯の夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから
    成り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部
    材とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動
    子が取り付けられ、又は、前記両面から固定子と移動子
    が取り外されるリニアモータであって、 前記固定側部材と移動側部材の一方に対し、固定子取り
    付けベース固定部材により取り付け、取り外し可能に構
    成された固定子を固定する板状の固定子取り付けベース
    と、前記両部材の他方に対し取り付け、取り外し可能に
    構成された移動子を固定する板状の移動子取り付けベー
    スと、 前記固定子取り付けベースに、前記移動子取り付けベー
    スを重ねたとき、前記固定子取り付けベースの両側縁と
    前記移動子取り付けベースの両側縁との間に介在し、前
    記固定子と移動子間に所定寸法の間隙を形成する高さ寸
    法を有する軸受けブロックとガイドレールとから成る直
    動軸受けとを有し、 前記直動軸受けを介設させた状態で、前記固定子取り付
    けベースに前記移動子取り付けベースを重ねたときに作
    用する磁気吸引力で一体化することによりリニアモータ
    ユニットを構成させて成り、 前記移動側部材が固定側部材に組み付けられたままの状
    態で両部材の相対向する両面にリニアモータを取り付け
    る際には、前記リニアモータユニットを両面間の空間に
    挿入して移動子と固定子の移動側部材及び固定側部材へ
    の取り付けが行われ、前記両部材の両面から取外しの際
    には、順次の取外しにより前記両面間の空間内において
    前記重ねた状態で一体の前記リニアモータユニットに形
    成させて後前記空間外へ引き出される構成を有するもの
    であることを特徴とするリニアモータ。
  5. 【請求項5】所定のピッチで複数の磁石が移動軸方向に
    列設された移動子と所定のピッチで配置された複数の鉄
    芯の夫々にコイルを巻回した固定子との組み合わせから
    成り、一軸方向に相対軸移動する固定側部材と移動側部
    材とが間隔を置いて相対向する両面に前記固定子と移動
    子を組み付けるリニアモータの組み付け方法であって、 前記固定側部材と移動側部材の一方に対し、固定子取り
    付けベース固定部材により取り付け、取り外し可能に構
    成された固定子を固定する板状の固定子取り付けベース
    と、前記両部材の他方に対し取り付け、取り外し可能に
    構成された移動子を固定する板状の移動子取り付けベー
    スと、 前記固定子を固定支持する固定子取り付けベースと前記
    移動子を固定支持する移動子取り付けベースとの間に、
    ローラとレール状部材とを単独あるいは組み合わせて用
    いたスペーサを介在させて前記固定子と移動子間に所定
    寸法の間隙を形成させた状態で前記両ベースを重ね、磁
    気吸引力により前記両ベース及び前記スペーサが一体に
    固着されたリニアモータユニットを形成させ、 前記移動側部材が固定側部材に組み付けられたままの状
    態で両部材間に形成される空間に前記リニアモータユニ
    ットを所定位置まで押し込んだ後、前記移動子取り付け
    ベースを前記移動側部材に取り付けて固定し、次いで、
    固定子取り付けベース固定部材を用いて前記固定子取り
    付けベースを前記固定側部材に連結固定することを特徴
    とするリニアモータの組み付け方法。
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