JP3486137B2 - 成長ホルモン分泌促進物質 - Google Patents

成長ホルモン分泌促進物質

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JP3486137B2 JP23470499A JP23470499A JP3486137B2 JP 3486137 B2 JP3486137 B2 JP 3486137B2 JP 23470499 A JP23470499 A JP 23470499A JP 23470499 A JP23470499 A JP 23470499A JP 3486137 B2 JP3486137 B2 JP 3486137B2
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    • C07D487/00Heterocyclic compounds containing nitrogen atoms as the only ring hetero atoms in the condensed system, not provided for by groups C07D451/00 - C07D477/00
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    • C07D487/04Ortho-condensed systems

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オステオポローシ
スを包含する筋骨格の薄弱性の治療および予防に有効で
ある成長ホルモン分泌促進物質である、ジペプチド化合
物に関する。
【0002】
【従来の技術】成長ホルモン(GH)は、下垂体から分
泌され、成長することができる体のすべての組織の成長
を刺激する。さらに、成長ホルモンは体の代謝プロセス
に対して下記の基本的作用を有することが知られてい
る。 1. 体の実質的にすべての細胞におけるタンパク質合
成速度を増加する; 2. 体の細胞における炭水化物の利用速度を減少す
る;そして 3. 遊離脂肪酸の移動化およびエネルギーのための脂
肪酸の使用の増加。
【0003】成長ホルモンの欠乏は種々の医学的障害を
生ずる。子供において、それは小人症を引き起こす。成
人において、後天性HG欠乏症の結果は、脂肪なし体の
質量の大きい減少および、特に胴領域における、体の全
総脂肪の付随的増加を包含する。骨格および心筋の質量
および筋強さの減少は、運動能力の有意な減少に導く。
骨密度も減少する。外因性成長ホルモンの投与は、多数
の代謝変化を逆転することが示された。療法の追加の利
益は、LDLコレステロールの減少および生理学的安寧
の改善を包含する。
【0004】成長ホルモンのレベルの増加を望む場合に
おいて、この問題は一般に外因性成長ホルモンを供給す
るか、あるいは成長ホルモンの産生および/または放出
を刺激する因子を投与することによって解決された。い
ずれの場合においても、化合物のペプチジル特質のため
に、それを注射により投与することが必要であった。最
初に、成長ホルモン源は死体の下垂体の摘出であった。
これは高価な製品を生じ、そして下垂体源に関連する疾
患が成長ホルモンの受容体に伝達されることがあるとい
う危険を有した(例えば、ヤコブ・クロイツフェルト
病)。最近、組換え成長ホルモンが入手可能となった
が、これはもはや疾患の伝達の危険をもたないが、なお
高価な製品であり、これは注射または鼻スプレーにより
投与しなくてはならない。
【0005】大部分のGH欠乏症はGH放出の欠陥によ
り引き起こされ、GHの下垂体合成における主要な欠陥
ではない。したがって、血清GHレベルを正常化する別
の戦略は成長ホルモン産生細胞からのGH放出を刺激す
ることによる。脳および視床下部における種々の神経伝
達物質の刺激または阻害により、GH放出を増加するこ
とができる。その結果、下垂体GH分泌を刺激するため
の合成成長ホルモン放出因子の開発は追求されてきてお
り、そして高価な、不便なGH置換療法を越えた、いく
つかの利点を有することができる。生理学的調節経路に
沿って作用させることによって、最も望ましい因子は脈
動GH分泌を刺激し、そして外因性GH投与の望ましく
ない副作用に関係づけられてきたGHの過度のレベル
は、無傷の陰性のフィードバックループにより回避され
るであろう。
【0006】GH分泌の生理学的、薬理学的刺激因子
は、アルギニン、L−3,4−ジヒドロキシフェニルア
ラニン(L−DOPA)、グルカゴン、バソプレシン、
およびインスリンを包含し、低血糖症、ならびに睡眠お
よび運動のような活動を誘導し、ある方式で視床下部に
対して作用することによって、間接的に成長ホルモンを
下垂体から放出させ、多分、ソマトスタチン分泌を減少
するか、あるいは既知の分泌促進物質の成長ホルモン放
出因子(GHRF)または未知の内因性成長ホルモン放
出ホルモンまたはこれらのすべての分泌を増加する。
【0007】肥満症は糖尿病の主要な危険因子であり、
そしてNIDDM患者の大きい比率は肥満である。双方
症状は循環インスリンレベルの増加およびGHレベルの
減少により特徴づけられる。GH欠乏の成人(Jorgense
n 、J. O. L.、et al.、Lancet 1: 1221 (1989))、肥満
の女性(Richelsen 、B.、et al.、Am.J. Physiol.26
6: E211 (1994)) および中年すぎの男性(Rudman、D.、
et al.、Horm. Res. 36 (Suppl 1): 73 (1991)) のGH
治療は、脂肪なしの体重、肝臓および筋肉の質量を増加
すると同時に脂肪の質量を減少することが示された。し
たがって、肥満症のGH療法は、GHの糖尿病発生作用
を除外して、魅力的であるように思われる。
【0008】外因性GHの投与に対する別法は、内因性
GHの分泌を刺激する療法である。GHの実質的な下垂
体は下垂体が無傷のGH欠乏患者および中年すぎの人に
おいて貯蔵されているので、血清GHの減少は分泌不全
のためであることが示された。いくつかの臨床的設定
(肥満症、加齢、グルココルチコイドの抑制)における
GHの分泌不全は、GHRHによる刺激に対して比較的
抵抗性である(Gertz 、B. J. 、et al.、J. Clin. End
ocrinol. Metab. 79: 745 (1994); Arvat, E. 、et a
l.、J. Clin. Endocrinol. Metab. 79: 1440 (1994); M
accario 、M.、et al.、Metabolism、44: 134 (1995))
【0009】対照的に、これらの患者における成長ホル
モン放出ペプチド(GHRP)の投与または成長ホルモ
ン放出ホルモン(GHRH)の組合わせた投与は、健康
なGH応答を引き出すことができる(Aloi、J. A. 、et
al.、J. Clin. Endocrinol.Metab. 79: 943 (1994))
。GHRPの単一投与量の研究は、循環インスリンま
たはグルコースのレベルに対する急性の作用の非存在を
証明した。インスリンおよびグルコースは、好ましくな
い変化の非存在を証明する以外、慢性の研究において一
般にモニターされなかった(Jacks 、T.、et al.、J. E
ndocrinol. 143:399 (1993)) 。
【0010】本発明以前において、糖血症の抑制を改善
するためにGHRPまたはGHRP模倣物を使用するこ
とは特別に探査されてなかった。本発明の式Iの化合物
を投与することからなる、哺乳動物におけるインスリン
抵抗性を治療する方法は、GHRPに対してGH分泌の
応答をすることができる、機能的視床下部−下垂体の軸
を有しかつインスリンを分泌することができる膵臓のベ
ータ−細胞を有する患者において、優先的に実施され
る。
【0011】内因性成長ホルモンの放出を刺激する他の
化合物、例えば、GHRFに関係する類似のペプチジル
化合物または米国特許第4,411,890号のペプチ
ドが開発された。これらのペプチドは、成長ホルモンよ
りもかなり小さいが、種々のプロテアーゼに対してなお
感受性である。大部分のペプチドを使用するときのよう
に、経口的生物学的利用能に対するそれらの可能性は低
い。国際特許出願公開第WO94/13696号明細書
には、成長ホルモンの放出を促進する、ある種のスピロ
ピペリジンおよび同族体が記載されている。その中に記
載されている好ましい組成物は、下に示す一般的構造を
有する:
【0012】
【化10】
【0013】国際特許出願公開WO94/11012号
は、成長ホルモンの放出を促進するある種のジペプチド
に関する。これらのジペプチドは下記の一般式を有す
る:
【化11】
【0014】式中、Lは
【化12】 である。
【0015】WO94/11012号およびWO94/
13696号の化合物は、副甲状腺ホルモンまたはビス
ホスホネートと組み合わせてオステオポローシスの治療
において有用であると開示されている。国際特許出願公
開WO97/09060号明細書には、哺乳動物におけ
るインスリン抵抗性の治療における成長ホルモン放出性
ホルモンまたはその機能的類似体が開示されている。
【0016】国際特許出願公開WO98/10653号
明細書には、下記式に相当する化合物が開示されてい
る:
【化13】 式中、変数はその中に定義されている通りである。
【0017】国際特許出願公開WO97/24369号
明細書には、下記式に相当する成長ホルモン分泌促進物
質が開示されている:
【化14】
【0018】式中、R6 は結合または
【化15】 であり、そして残りの変数はその中に定義されている通
りである。
【0019】
【発明の要約】本発明は、次の式I:
【化16】
【0020】〔式中、HETは
【化17】 から成る群より選択される複素環式部分であり;
【0021】dは0、1または2であり;eは1または
2であり;fは0または1であり;nおよびwは0、1
または2であり、ただしnおよびwの双方は同時に0で
あることはできず、Y2 は酸素または硫黄であり;Aは
2価の基であり、ここで下に示す基の左側はC”に連結
されており、そして下に示す基の右側はC’に連結され
ており、そして次の基:
【0022】−NR2 −C(O)−NR2 −,−NR2
−S(O)2 −NR2 −,−O−C(O)−NR2 −,
−NR2 −C(O)−O−,−C(O)−NR2 −C
(O)−,−C(O)−NR2 −C(R9 10)−,−
C(R9 10)−NR2 −C(O)−,−C(R
9 10)−C(R9 10)−C(R9 10)−,−S
(O)2 −C(R9 10)−C(R9 10)−,−C
(R9 10)−O−C(O)−,−C(R9 10)−O
−C(R9 10)−,−NR2 −C(O)−C(R9
10)−,−O−C(O)−C(R9 10)−,−C(R
9 10)−C(O)−NR2 −,−C(O)−NR2
C(O)−,
【0023】−C(R9 10)−C(O)−O−,−C
(O)−NR2 −C(R9 10)−C(R9 10)−,
−C(O)−O−C(R9 10)−,−C(R9 10
−C(R9 10)−C(R9 10)−C(R9 10
−,−S(O)2 −NR2 −C(R9 10)−C(R9
10)−,−C(R9 10)−C(R9 10)−NR2
−C(O)−,−C(R9 10)−C(R9 10)−O
−C(O)−,−NR2 −C(O)−C(R9 10)−
C(R9 10)−,−NR2 −S(O)2 −C(R9
10)−C(R9 10)−,−O−C(O)−C(R9
10)−C(R9 10)−,−C(R9 10)−C(R9
10)−C(O)−NR2 −,
【0024】−C(R9 10)−C(R9 10)−C
(O)−,−C(R9 10)−NR2 −C(O)−O
−,−C(R9 10)−O−C(O)−NR2 −,−C
(R9 10)−NR2 −C(O)−NR2 −,−NR2
−C(O)−O−C(R9 10)−,−NR2 −C
(O)−NR2 −C(R9 10)−,−NR2 −S
(O)2 −NR2 −C(R9 10)−,−O−C(O)
−NR2 −C(R9 10)−,−C(O)−N=C(R
11)−NR2 −,−C(O)−NR2 −C(R11)=N
−,−C(R9 10)−NR12−C(R9 10)−,−
NR12−C(R9 10)−,
【0025】−NR12−C(R9 10)−C(R
9 10)−,−C(O)−O−C(R9 10)−C(R
9 10)−,−NR2 −C(R11)=N−C(O)−,
−C(R9 10)−C(R9 10)−N(R12)−,−
C(R9 10)−NR12−,−N=C(R11)−NR2
−C(O)−,−C(R9 10)−C(R9 10)−N
2 −S(O)2 −,−C(R9 10)−C(R
9 10)−S(O)2 −NR2 −,−C(R9 10)−
C(R9 10)−C(O)−O−,−C(R9 10)−
S(O)2 −C(R9 10)−,−C(R9 10)−C
(R9 10)−S(O)2 −,
【0026】−O−C(R9 10)−C(R9 10
−,−C(R9 10)−C(R9 10)−O−,−C
(R9 10)−C(O)−C(R9 10)−,−C
(O)−C(R9 10)−C(R9 10)−、及び−C
(R9 10)−NR2 −S(O)2 −NR2 −;から成
る群より選択され;
【0027】Qは共有結合またはCH2 であり;WはC
HまたはNであり;XはCR9 10、C=CH2 または
C=Oであり;YはCR9 10、OまたはNR2 であ
り;ZはC=O、C=SまたはS(O)2 であり;
【0028】G1 は水素、ハロ、ヒドロキシ、ニトロ、
アミノ、シアノ、フェニル、カルボキシル、−CONH
2 、(必要に応じて独立して1もしくは2以上のフェニ
ル、1もしくは2以上のハロゲンまたは1もしくは2以
上のヒドロキシ基で置換された)−(C1 −C4 )アル
キル、(必要に応じて独立して1もしくは2以上のフェ
ニル、1もしく2以上のハロゲンまたは1もしくは2以
上のヒドロキシ基で置換された)−(C1 −C4 )アル
コキシ、−(C1 −C4 )アルキルチオ、フェノキシ、
−COO(C1 −C4 )アルキル、N,N−ジ−(C1
−C4 )アルキルアミノ、(必要に応じて独立して1も
しくは2以上のフェニル、1もしくは2以上のハロゲン
または1もしくは2以上のヒドロキシ基で置換された)
−(C2−C6 )アルケニル、(必要に応じて独立して
1もしくは2以上のフェニル、1もしくは2以上のハロ
ゲンまたは1または2以上のヒドロキシ基で置換され
た)−(C2 −C6 )アルキニル、(必要に応じて独立
して1もしくは2以上の(C 1 −C4 )アルキル基、1
もしくは2以上のハロゲンまたは1もしくは2以上のヒ
ドロキシ基で置換された)−(C3 −C6 )シクロアル
キル、−(C1 −C4)アルキルアミノカルボニルまた
はジ−(C1 −C4 )アルキルアミノカルボニルであ
り;
【0029】G2 またはG3 の各々は独立して水素、ハ
ロ、ヒドロキシ、(必要に応じて独立して1または3以
上のハロゲンで置換された)−(C1 −C4 )アルキ
ル、および必要に応じて独立して1もしくは3以上のハ
ロゲンで置換された−(C1 −C4 )アルコキシであ
り;R1 は、水素、 −CN, −(CH2 q N(X6 )C(O)X6 , −(CH2 q N(X6 )C(O)(CH2 t
1 , −(CH2 q N(X6 )S(O)2 (CH2 t −A
1 , −(CH2 q N(X6 )S(O)2 6 , −(CH2 q N(X6 )C(O)N(X6 )(C
2 t−A1
【0030】−(CH2 q N(X6 )C(O)N(X
6 )(X6 ), −(CH2 q C(O)N(X6 )(X6 ), −(CH2 q C(O)N(X6 )(CH2 t
1 , −(CH2 q C(O)OX6 , −(CH2 q C(O)O(CH2 t −A1 , −(CH2 q OX6 , −(CH2 q OC(O)X6 , −(CH2 q OC(O)(CH2 t −A1 , −(CH2 q OC(O)N(X6 )(CH2 t −A
1 , −(CH2 q OC(O)N(X6 )(X6 ), −(CH2 q C(O)X6 , −(CH2 q C(O)(CH2 t −A1 , −(CH2 q N(X6 )C(O)OX6
【0031】−(CH2 q N(X6 )S(O)2
(X6 )(X6 ), −(CH2 q S(O)m 6 , −(CH2 q S(O)m (CH2 t −A1 , −(C1 −C10)アルキル、 −(CH2 t −A1 , −(CH2 q −(C3 −C7 )シクロアルキル、 −(CH2 q −Y1 −(C1 −C6 )アルキル、 −(CH2 q −Y1 −(CH2 t −A1 or−(C
2 q −Y1 −(CH2 t −(C3 −C7 )シクロ
アルキル; であり;
【0032】ここでR1 の定義におけるアルキルおよび
シクロアルキル基は必要に応じて(C1 −C4 )アルキ
ル、ヒドロキシ、(C1 −C4 )アルコキシ、カルボキ
シル、−CONH2 、−S(O)m (C1 −C6 )アル
キル、−CO2 (C1 −C4)アルキルエステル、1H
−テトラゾル−5−イルまたは1、2もしくは3つのフ
ルオロ基で置換されており;Y1 はO、S(O)m 、−
C(O)NX6 −、−CH=CH−、−C≡C−、−N
(X6 )C(O)−、−C(O)NX6 −、−C(O)
O−、−OC(O)N(X6 )−または−OC(O)−
であり、
【0033】qは0、1、2、3または4であり;tは
0、1、2または3であり;R1 の定義における前記
(CH2 q 基および(CH2 t 基は必要に応じて独
立してヒドロキシ、(C1 −C4 )アルコキシ、カルボ
キシル、−CONH2、−S(O)m (C1 −C6 )ア
ルキル、−CO2 (C1 −C4 )アルキルエステル、1
H−テトラゾル−5−イル、1、2もしくは3つのフル
オロ基、または1もしくは2つの(C1 −C4 )アルキ
ルで置換されており、
【0034】R1Aは水素、F、Cl、Br、I、(C1
−C6 )アルキル、フェニル(C1−C3 )アルキル、
ピリジル(C1 −C3 )アルキル、チアゾリル(C1
3)アルキルおよびチエニル(C1 −C3 )アルキル
から成る群より選択され、ただしヘテロ原子がC”に対
してビシナルであるとき、R1AはF、Cl、Brまたは
Iではなく;R2 は、各存在について、水素、(C1
8 )アルキル、−(C0 −C3 )アルキル−(C3
8 )シクロアルキル、−(C1 −C4 )アルキルA1
またはA1 であり;
【0035】ここでR2 の定義におけるアルキル基およ
びシクロアルキル基は必要に応じてヒドロキシ、−C
(O)OX6 、−C(O)N(X6 )(X6 )、−N
(X6 )(X6 )、S(O)m (C1 −C6 )アルキ
ル、−C(O)A1 、−C(O)(X6 )、CF3 、C
Nまたは1、2もしくは3つの独立して選択されるハロ
ゲンで置換されており;
【0036】R3 はA1 、(C1 −C10)アルキル、−
(C1 −C6 )アルキル−A1 、−(C1 −C6 )アル
キル−(C3 −C7 )シクロアルキル、−(C1
5 )アルキル−X1 −(C1 −C5 )アルキル、−
(C1 −C5 )アルキル−X1 −(C0 −C5 )アルキ
ル−A1 および−(C1 −C5 )アルキル−X1 −(C
1 −C5 )アルキル−(C3 −C7 )シクロアルキルか
ら成る群より選択され;ここでR3 の定義におけるアル
キル基は必要に応じて−S(O)m (C1 −C 6 )アル
キル、−C(O)OX3 、1,2,3,4もしくは5つ
の独立して選択されるハロゲンまたは1,2もしくは3
つの独立して選択される−OX3 基で置換され;
【0037】X1 はO、S(O)m 、−N(X2 )C
(O)−、−C(O)N(X2 )−、−OC(O)−、
C(O)O−、−CX2 =CX2 −、−N(X2 )C
(O)O−、−OC(O)N(X2 )、−または−C≡
C−であり;R4 は水素、(C1 −C6 )アルキルまた
は(C3 −C7 )シクロアルキルであるか、あるいはR
4 はR3 およびそれらが結合する炭素原子と一緒になっ
て(C5 −C7 )シクロアルキル、(C5 −C7 )シク
ロアルケニル、独立して酸素、硫黄および窒素から成る
群から選択される1〜4個のヘテロ原子を有する、部分
的に飽和したまたは完全に飽和した4〜8員環を形成す
るか、あるいは、必要に応じて窒素、硫黄および酸素か
ら成る群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子
を有する、部分的に飽和したまたは完全に飽和した5ま
たは6員環に融合した、部分的に飽和したまたは完全に
飽和した5または6員環から成る二環式環系であり;
【0038】X4 は水素または(C1 −C6 )アルキル
であるか、あるいはX4 はR4 およびX4 が結合する窒
素原子およびR4 が結合する炭素原子と一緒になって5
〜7員環を形成し;R6 は−(CRa b a −E−
(CRa b b −であり、ここで−(CR a b a
−基は式Iの化合物のアミド基のカルボニル炭素に結合
しており、そして−(CRa b b 基は式Iの化合物
の末端の窒素原子に結合しており;Eは−O−、−S
−、−CH=CH−または
【0039】
【化18】
【0040】から選択される芳香族部分であり;Eの定
義における前記芳香族部分は必要に応じて3つまでのハ
ロ、ヒドロキシ、−N(Rc )(Rc )、(C1
6 )アルキルまたは(C1 −C6 )アルコキシで置換
されており;
【0041】Ra およびRb は、各存在について、独立
して水素、(C1 −C6 )アルキル、トリフルオロメチ
ル、フェニルまたは1置換(C1 −C6 )アルキルであ
り、ここで置換基はイミダゾリル、ナフチル、フェニ
ル、インドリル、p−ヒドロキシフェニル、−ORc
S(O)m c 、C(O)ORc 、(C3 −C7 )シク
ロアルキル、−N(Rc )(Rc )、−C(O)N(R
c )(Rc )であるか、あるいはRa またはRb は独立
してR7 またはE(ここでEはO、Sまたは−CH=C
H−以外である)の一方または双方に接合して、Ra
たはRb およびR 7 またはE基の末端窒素原子とアルキ
ル部分との間でアルキレン架橋を形成し、ここで前記架
橋は1〜8個の炭素原子を含有するか、あるいはRa
よびRb は互いに接合して(C3 −C7 )シクロアルキ
ルを形成し、Rc は、各存在について、独立して水素ま
たは(C1 −C6 )アルキルであり、aおよびbは独立
して0、1、2または3であり、ただしEが−O−また
は−S−である場合、yは0または1以外であり、さら
にただしEが−CH=CH−である場合、yは0以外で
あり;
【0042】R7 およびR8 の各々は独立して水素また
は必要に応じて置換された(C1 −C6 )アルキルであ
り、ここでR7 およびR8 の定義における必要に応じて
置換された(C1 −C6 )アルキルは必要に応じて独立
してA1 、−C(O)O−(C1 −C6 )アルキル、−
S(O)m (C1 −C6 )アルキル、1〜5つのハロゲ
ン、1〜3つのヒドロキシ基、1〜3つの−O−C
(O)(C1 −C10)アルキル基または1〜3つの(C
1 −C6 )アルコキシで置換されているか;あるいはR
7 およびR8 は一緒になって−(CH2 r −L−(C
2 r −を形成し;
【0043】ここでLはC(X2 )(X2 )、S(O)
m またはN(X2 )であり;R9 およびR10の各々は独
立して水素、フルオロ、ヒドロキシおよび必要に応じて
1〜5つのハロゲンで置換された(C1 −C5 )アルキ
ルから成る群より選択される選択され;R11は(C1
5 )アルキルおよび(必要に応じて各々独立して(C
1 −C 5 )アルキル、ハロおよび(C1 −C5 )アルコ
キシから成る群より選択される1〜3つの置換基で置換
された)フェニルから成る群より選択され;R12は(C
1 −C5 )アルキルスルホニル、(C1 −C5 )アルカ
ノイルおよび(C1 −C5 )アルキルから成る群より選
択され、ここでアルキル部分は必要に応じて独立して1
〜5つのハロゲンで置換されており;
【0044】A1 は、各存在について、(C5 −C7
シクロアルケニル;フェニル;(必要に応じて酸素、硫
黄および窒素から成る群から独立して選択される1〜4
個のヘテロ原子を有する、部分的に飽和の、完全に飽和
の、または完全に不飽和の)4〜8員環;および(必要
に応じて窒素、硫黄および酸素から成る群から独立して
選択される1〜4個のヘテロ原子を有する)部分的に飽
和の、完全に飽和の、または完全に不飽和の5または6
員環に融合した、(必要に応じて窒素、硫黄および酸素
から成る群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原
子を有する)部分的に飽和の、完全に不飽和の、または
完全に飽和の5または6員環から成る二環式環系であ
り;
【0045】A1 は、各存在について、A1 が3つまで
の置換基より、一方の環上で又は二環式環系である場合
必要に応じて双方の環上で、必要に応じて独立して置換
されており、各置換基はF、Cl、Br、I、OC
3 、OCF2 H、CF3 、CH 3 、OCH3 、−OX
6 、−C(O)N(X6 )(X6 )、−C(O)O
6 、オキソ、(C1 −C6 )アルキル、ニトロ、シア
ノ、ベンジル、−S(O)m (C1 −C6 )アルキル、
1H−テトラゾル−5−イル、フェニル、フェノキシ、
フェニルアルキルオキシ、ハロフェニル、メチレンジオ
キシ、−N(X6 )(X 6 )、−N(X6 )C(O)
(X6 )、−S(O)2 N(X6 )(X6 )、−N(X
6 )S(O)2 −フェニル、−N(X6 )S(O)2
6 、−CONX11 12、−S(O)2 NX1112、−N
(X6 )S(O)2 12、−NX6 CONX 1112、−
NX6 S(O)2 NX1112、−NX6 C(O)X12
イミダゾリル、チアゾリルおよびテトラゾリルから成る
群より独立して選択され、ただしA1が必要に応じてメ
チレンジオキシで置換されている場合、それは1つのメ
チレンジオキシでのみ置換されることができ;
【0046】ここでX11は、各存在について、独立して
水素または必要に応じて置換された(C1 −C6 )アル
キルであり;X11について定義された必要に応じて置換
された(C1 −C6 )アルキルは必要に応じて独立して
フェニル、フェノキシ、(C1 −C6 )アルコキシカル
ボニル、−S(O)m (C1 −C6 )アルキル、1〜5
つのハロゲン、1〜3つのヒドロキシ基、1〜3つの
(C1 −C10)アルカノイルオキシ基または1〜3つの
(C1 −C6 )アルコキシ基で置換されており;
【0047】X12は、各存在について、独立して水素、
(C1 −C6 )アルキル、フェニル、チアゾリル、イミ
ダゾリル、フリルまたはチエニルであり、ただしX12
水素でないとき、X12基は必要に応じてCl、F、CH
3 、OCH3 、OCF3 およびCF3 から成る群より独
立して選択される1〜3つの置換基で置換されている
か;あるいはX11およびX12は一緒になって−(C
2 r −L1 −(CH2 r −を形成し、 L1 はC
(X2 )(X2 )、O、S(O)m またはN(X2 )で
あり;rは、各存在について、独立して1、2または3
であり;
【0048】X2 は、各存在について、独立して水素、
必要に応じて置換された(C1 −C 6 )アルキルまたは
必要に応じて置換された(C3 −C7 )シクロアルキル
であり、ここでX2 の定義における必要に応じて置換さ
れた(C1 −C6 )アルキルまたは必要に応じて置換さ
れた(C3 −C7 )シクロアルキルは必要に応じて−S
(O)m (C1 −C6 )アルキル、−C(O)OX3
1〜5つのハロゲンまたは1〜3つのOX3 基で独立し
て置換されており;X3 は、各存在について、独立して
水素または(C1 −C6 )アルキルであり;
【0049】X6 は、各存在について、独立して水素、
必要に応じて置換された(C1 −C 6 )アルキル、(C
2 −C6 )ハロゲン化アルキル、必要に応じて置換され
た(C3 −C7 )シクロアルキル、(C3 −C7 )ハロ
ゲン化シクロアルキルであり、ここでX6 の定義におけ
る必要に応じて置換された(C1 −C6 )アルキルおよ
び必要に応じて置換された(C3 −C7 )シクロアルキ
ルは必要に応じて独立して(C1 −C4 )アルキル、ヒ
ドロキシ、(C1 −C4 )アルコキシ、カルボキシル、
CONH2 、−S(O)m (C1 −C6 )アルキル、カ
ルボキシレート(C1 −C4 )アルキルエステルまたは
1H−テトラゾル−5−イルで1置換または2置換され
ているか、あるいは1つの原子上に2つのX6 が存在し
かつ双方のX6 が独立して(C1 −C6 )アルキルであ
るとき、2つの(C1 −C6 )アルキルは必要に応じて
接合することができかつ、2つのX6 基が結合している
原子と一緒になって、必要に応じて環員として酸素、硫
黄またはNX7 を有する4〜9員環を形成することがで
き;
【0050】X7 は水素または必要に応じてヒドロキシ
で置換された(C1 −C6 )アルキルであり;mは、各
存在について、独立して0、1または2であり;ただ
し、X6 およびX12は、形態C(O)X6 、C(O)X
12、S(O)2 6 またはS(O)2 12でC(O)ま
たはS(O)2 に結合しているとき、水素であることは
できない〕により表わされる化合物またはその立体異性
体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジア
ステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、
または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのよ
うな化合物のプロドラッグ、それらの混合物または異性
体、あるいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合
物、異性体またはプロドラッグに関する。
【0051】化合物の好ましいグループ(Aグループと
表示する)は、X4 が水素であり、R4 が水素またはメ
チルであり、R7 が水素または(C1 −C3 )アルキル
であり、そしてR8 が水素または必要に応じて2つまで
のヒドロキシル基で置換された(C1−C3 )アルキル
である、上記式Iの化合物またはその立体異性体混合
物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレ
オマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または
鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような化
合物のプロドラッグ、それらの混合物または異性体、あ
るいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性
体またはプロドラッグからなる。
【0052】Aグループ内の化合物の好ましいグループ
(Bグループと表示する)は、Hetが
【化19】
【0053】〔R1 がA1 −(CH2 t 、−(C
2 q −(C3 −C7 )シクロアルキルまたは(C1
−C10)アルキルであり;ここでR1 の定義におけるA
1 は必要に応じて3つまでの置換基で置換されており、
各置換基はフルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリ
フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフル
オロメチルから成る群より独立して選択され;R1 の定
義におけるシクロアルキルおよびアルキル基は必要に応
じて(C1 −C4 )アルキル、ヒドロキシル、(C1
4 )アルコキシ、カルボキシル、CONH2 、−S
(O)m (C1 −C6 )アルキル、−CO2 (C1 −C
4 )アルキルエステル、1H−テトラゾル−5−イルま
たは3つまでのフルオロで置換されており;
【0054】Y2 がOであり、そしてR2 が水素、−
(C0 −C3 )アルキル−(C3 −C8 )シクロアルキ
ル、フェニルまたは(C1 −C8 )アルキルであり、こ
こで(C1 −C8 )アルキルは必要に応じてヒドロキ
シ、トリフルオロメチルまたは3つまでのハロゲンで置
換されている〕により表わされる化合物またはその立体
異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、
ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮され
た、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこ
のような化合物のプロドラッグ、それらの混合物または
異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される塩、混
合物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0055】Bグループ内の化合物の好ましいグループ
(Cグループと表示する)は、nおよびwの各々が1で
あり、fが0であり、R2 がH、メチル、エチルまたは
トリフルオロエチルであり、そしてR1 がフェニル−C
2 −、ピリジル−CH2 −またはチアゾリル−CH2
−である、化合物またはその立体異性体混合物、そのジ
アステレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に
純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体
的に純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロ
ドラッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記
化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプ
ロドラッグからなる。
【0056】Cグループ内の化合物好ましいグループ
(Dグループと表示する)は、R7 およびR8 の各々が
Hであり、そしてR3 がフェニル−CH2 −O−CH2
−、フェニル−CH2 −CH2 −またはナフチル−CH
2 であり、前記フェニルが必要に応じて3つまでのフル
オロ、クロロで置換されている、化合物またはその立体
異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、
ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮され
た、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこ
のような化合物のプロドラッグ、それらの混合物または
異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される塩、混
合物、異性体またはプロドラッグである。
【0057】Dグループ内の好ましい化合物は、R1
フェニル−CH2 −であり、R2 がメチルであり、R3
がフェニル−CH2 −O−CH2 −であり、Ra および
bの各々が水素であり、aが0であり、bが1であ
り、そしてEがビニレンである、化合物またはその立体
異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、
ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮され
た、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこ
のような化合物のプロドラッグ、それらの混合物または
異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される塩、混
合物、異性体またはプロドラッグである。
【0058】Dグループ内の他の好ましい化合物は、R
1 がフェニル−CH2 −であり、R 2 がメチルであり、
3 がフェニル−CH2 −O−CH2 −であり、Ra
メチルであり、Rb が水素であり、aが0であり、bが
1であり、そしてEがビニレンである、化合物またはそ
の立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮さ
れた、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃
縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、ある
いはこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物
または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグである。
【0059】Dグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープは、R1 がフェニル−CH2 −であり、R2 がメチ
ルであり、R3 がフェニル−CH2 −O−CH2 −であ
り、Ra およびRb の各々がメチルであり、aが0であ
り、bが1であり、そしてEがビニレンである、化合物
またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的
に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性
体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性
体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それら
の混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許
容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグからな
る。
【0060】Dグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープは、R1 がフェニル−CH2 −であり、R2 がメチ
ルであり、R3 がフェニル−CH2 −O−CH2 −であ
り、Ra およびRb の各々が水素であり、aが0であ
り、bが1であり、そしてEがメタフェニレンである、
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグからなる。
【0061】Dグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープは、R2 がメチルであり、R3がフェニル−CH2
−O−CH2 −であり、Ra がメチルであり、Rb が水
素であり、aが0であり、bが1であり、そしてEがメ
タフェニレンである、化合物またはその立体異性体混合
物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレ
オマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または
鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような化
合物のプロドラッグ、それらの混合物または異性体、あ
るいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性
体またはプロドラッグからなる。
【0062】Dグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープは、R2 がメチルであり、R3がフェニル−CH2
−O−CH2 −であり、Ra およびRb の各々がメチル
であり、aが0であり、bが1であり、そしてEがメタ
フェニレンである、化合物またはその立体異性体混合
物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレ
オマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または
鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような化
合物のプロドラッグ、それらの混合物または異性体、あ
るいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性
体またはプロドラッグからなる。
【0063】Dグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープは、4−アミノ−ブト−2−エン酸(2−(3a−
ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,
4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピ
リジン−5−イル)−1−ベンジルオキシメチル−2−
オキソ−エチル)−アミド;4−アミノ−ペント−2−
エン酸(2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキ
ソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾ
ロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1−ベンジル
オキシメチル−2−オキソ−エチル)−アミド;4−ア
ミノ−4−メチル−ペント−2−エン酸(2−(3a−
ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,
4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピ
リジン−5−イル)−1−ベンジルオキシメチル−2−
オキソ−エチル)−アミド;3−アミノメチル−N−
(2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−
2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ
[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1−ベンジルオ
キシメチル−2−オキソ−エチル)−ベンズアミド;3
−(1−アミノ−エチル)−N−(2−(3a−ベンジ
ル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,4,6,
7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−
5−イル)−1−ベンジルオキシメチル−2−オキソ−
エチル)−ベンズアミド;および3−(1−アミノ−1
−メチル−エチル)−N−(2−(3a−ベンジル−2
−メチル−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘ
キサヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イ
ル)−1−ベンジルオキシメチル−2−オキソ−エチ
ル)−ベンズアミドから選択される、化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0064】Bグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープ(Eグループと表示する)は、nおよびwの各々が
1であり、fが0であり、R2 が水素であり、R3 がP
h−CH2 −O−CH2 −、R7 およびR8 の各々が水
素であり、そしてR1 がフェニル−CH2 −である、化
合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマ
ー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像
異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、
異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、そ
れらの混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学
上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグか
らなる。
【0065】Eグループ内の化合物の特に好ましいグル
ープは、Ra およびRb の各々がメチルであり、aが0
であり、bが1であり、そしてEがメタフェニレンであ
る、請化合物またはその立体異性体混合物、そのジアス
テレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグからなる。
【0066】Eグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープは、3−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−N
−(2−(3a−ベンジル−03−オキソ−2,3,3
a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,3−
c]ピリジン−5−イル)−1−ベンジルオキシメチル
−2−オキソ−エチル)−ベンズアミドから選択され
る、化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステ
レオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグからなる。
【0067】Cグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープ(Fグループと表示する)は、R7 およびR8 の各
々が水素であり、そしてR3 が3−インドリル−メチル
である、化合物またはその立体異性体混合物、そのジア
ステレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純
粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的
に純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロド
ラッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化
合物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロ
ドラッグからなる。
【0068】Fグループ内の化合物の好ましいグループ
は、Ra およびRb の各々がメチルであり、aが0であ
り、bが1であり、そしてEがメタフェニレンである、
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグからなる。
【0069】Fグループ内の化合物の他の好ましいグル
ープは、3−(1−アミノ−1−メチル−エチル)−N
−(2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−
2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ
[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1−(1H−イ
ンドル−3−イルメチル)−2−オキソ−エチル)−ベ
ンズアミドから選択される、化合物またはその立体異性
体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジア
ステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、
または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのよ
うな化合物のプロドラッグ、それらの混合物または異性
体、あるいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合
物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0070】Bグループ内の他の好ましいグループ(G
グループと表示する)は、nおよびwの各々が1であ
り、fが0であり、R2 が2,2,2−トリフルオロエ
チルであり、そしてR1 が2−ピリジルメチルである、
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体または ロドラ
ッグからなる。
【0071】Gグループ内の他の好ましいグループ(H
グループと表示する)は、R7 およびR8 の各々が水素
であり、そしてR3 が2,4−ジフルオロベンジルオキ
シメチルである、化合物またはその立体異性体混合物、
そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレオマ
ー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像
異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような化合物
のプロドラッグ、それらの混合物または異性体、あるい
は前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性体ま
たはプロドラッグからなる。
【0072】Hグループ内の化合物の特に好ましいグル
ープは、Ra およびRb の各々が水素であり、aが0で
あり、bが1であり、そしてEがメタフェニレンであ
る、化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステ
レオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグからなる。
【0073】Hグループ内の化合物の他の特に好ましい
グループは、3−(1−アミノ−1−メチル−エチル)
−N−(2−(3a−ピリジン−2−イルメチル−2−
(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−3−オキソ−
2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ
[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1−(2,4−
ジフルオロベンジルオキシメチル)−2−オキソ−エチ
ル)−ベンズアミドから選択される、化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0074】Aグループ内の化合物の特に好ましいグル
ープ(Iグループと表示する)は、Hetが
【化20】
【0075】〔R1 が−(CH2 t −A1 、−(CH
2 q −(C3 −C7 )シクロアルキルまたは(C1
10)アルキルであり、ここでR1 の定義におけるA1
は必要に応じて3つまでの置換基で置換されており、各
置換基はフルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフ
ルオロメトキシ、ジフルオロメトキシおよびトリフルオ
ロメチルから成る群より独立して選択され、そして
【0076】R1 の定義におけるシクロアルキルおよび
アルキル基は必要に応じて(C1 −C4 )アルキル、ヒ
ドロキシル、(C1 −C4 )アルコキシ、カルボキシ
ル、CONH2 、−S(O)m (C1 −C6 )アルキ
ル、−CO2 (C1 −C4 )アルキルエステル、1H−
テトラゾル−5−イルまたは3つまでのフルオロで置換
されている〕である化合物またはその立体異性体混合
物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレ
オマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または
鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような化
合物のプロドラッグ、それらの混合物または異性体、あ
るいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性
体またはプロドラッグからなる。
【0077】Iグループ内の化合物の好ましいグループ
(Jグループと表示する)は、ZがC=Oであり、Qが
共有結合であり、XがC=Oであり、R2 がH、メチ
ル、エチルまたはトリフルオロエチルであり、R1 がフ
ェニル−CH2 −、ピリジル−CH2 −またはチアゾリ
ル−CH2 であり、そしてYがNR2 である、化合物ま
たはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に
濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体
的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性
体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それら
の混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許
容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグからな
る。
【0078】Jグループ内の化合物の好ましいグループ
(Kグループと表示する)は、ZがC=Oであり、R1
がA1 −CH2 −であり、ここでR1 の定義におけるA
1 はフェニルまたはピリジルであり、ここで前記フェニ
ルまたはピリジルは必要に応じて3つまでの置換基で置
換されており、各置換基はフルオロ、クロロ、メチル、
メトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ
およびトリフルオロメチルから成る群から独立して選択
され、そしてR3 はフェニル−CH2 −O−CH2 −、
ピリジル−CH2 −O−CH2 −、フェニル−(C
2 3 −、3−インドリル−CH2 −、アルファ−ナ
フチル(C1 −C4 )アルキルまたはチアゾリル−CH
2 −O−CH2 −から成る群より独立して選択され、こ
こでR3 について定義した基のアリール部分は必要に応
じて3つまでの置換基で置換されており、各置換基はフ
ルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキ
シ、トリフルオロメトキシおよびトリフルオロメチルか
ら成る群から独立して選択される、化合物またはその立
体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0079】Kグループ内の化合物の好ましいグループ
(Lグループと表示する)は、R2が水素または(C1
−C3 )アルキルであり、ここでアルキル基は必要に応
じて3つまでのフルオロ基で置換されている、化合物ま
たはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に
濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体
的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性
体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それら
の混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許
容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグからな
る。
【0080】Lグループ内の化合物の好ましいグループ
(Mグループと表示する)は、R3がフェニル−CH2
−O−CH2 −またはフェニル−(CH2 3 −であ
り、ここでR3 の定義におけるフェニルは必要に応じて
3つまでの置換基で置換されており、各置換基はフルオ
ロ、クロロ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、
トリフルオロメトキシおよびトリフルオロメチルから成
る群から独立して選択される、化合物またはその立体異
性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジ
アステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮され
た、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこ
のような化合物のプロドラッグ、それらの混合物または
異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される塩、混
合物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0081】Mグループ内の化合物の好ましいグループ
(Nグループと表示する)は、R1がCH2 −A1 であ
り、ここでR1 の定義におけるA1 は必要に応じて3つ
までのフルオロまたはクロロ基で置換されたフェニル、
2−ピリジルまたは3−ピリジルであり、R2 がメチル
またはエチルであり、前記エチルは必要に応じて3つま
でのフルオロ基で置換されており、そしてR3 がフェニ
ル−CH2 −O−CH 2 −であり、ここでフェニル基は
必要に応じて3つまでのフルオロもしくはクロロ基また
は2つまでのトリフルオロメチル基で置換されている、
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグからなる。
【0082】Nグループ内の化合物の好ましいグループ
(Oグループと表示する)は、R1が2−ピリジルメチ
ルであり、R2 が2,2,2−トリフルオロエチルであ
り、R3 が2,4−ジフルオロフェニルメチルオキシメ
チルであり、そしてR4 、X 4 、R7 およびR8 の各々
が水素である、化合物またはその立体異性体混合物、そ
のジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー
的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異
性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような化合物の
プロドラッグ、それらの混合物または異性体、あるいは
前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性体また
はプロドラッグからなる。
【0083】Oグループ内の好ましい化合物は、Ra
よびRb の各々が水素であり、aが0であり、bが1で
あり、そしてEがメタフェニレンである、化合物または
その立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮
された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に
濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あ
るいはこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合
物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容され
る塩、混合物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0084】Oグループ内の他の好ましい化合物は、R
a がメチルであり、Rb が水素であり、aが0であり、
bが1であり、そしてEがメタフェニレンである、化合
物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー
的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異
性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異
性体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それ
らの混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上
許容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグから
なる。
【0085】Oグループ内の他の好ましい化合物は、R
a およびRb の各々がメチルであり、aが0であり、b
が1であり、そしてEがメタフェニレンである、化合物
またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的
に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性
体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性
体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それら
の混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許
容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグからな
る。
【0086】Oグループ内の他の好ましい化合物は、R
2 がメチルであり、R3 がフェニル−CH2 −O−CH
2 −であり、Ra およびRb の各々が水素であり、aが
0であり、bが1であり、そしてEがビニレンである、
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグからなる。
【0087】Oグループ内の他の好ましい化合物は、R
2 がメチルであり、R3 がフェニル−CH2 −O−CH
2 −であり、Ra がメチルであり、Rb が水素であり、
aが0であり、bが1であり、そしてEがビニレンであ
る、化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステ
レオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグからなる。
【0088】Oグループ内の他の好ましい化合物は、R
2 がメチルであり、R3 がフェニル−CH2 −O−CH
2 −であり、Ra およびRb の各々がメチルであり、a
が0であり、bが1であり、そしてEがビニレンであ
る、化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステ
レオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグからなる。
【0089】Oグループ内の化合物の好ましいグループ
は、3−アミノメチル−N−(1−(2,4−ジフルオ
ロ−ベンジルオキシメチル)−2−(1,3−ジオキソ
−8a−ピリジン−2−イルメチル−2−(2,2,2
−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ
[1,5−a]ピラジン−7−イル)−2−オキソ−エ
チル)−ベンズアミド;3−(1−アミノ−エチル)−
N−(1−(2,4−ジフルオロ−ベンジルオキシメチ
ル)−2−(1,3−ジオキソ−8a−ピリジン−2−
イルメチル−2(2,2,2−トリフルオロ−エチル)
−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7
−イル)−20−オキソ−エチル)−ベンズアミド;3
−(1−アミノ−1−メチル)−N−(1−(2,4−
ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)−2−(1,3−
ジオキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル−2−
(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ
−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)−2−
オキソ−エチル)−ベンズアミド;
【0090】4−アミノ−ブト−2−エン酸(1−
(2,4−ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)−2−
(1,3−ジオキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル
−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサ
ヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)
−2−オキソ−エチル)−アミド;4−アミノ−ペント
−2−エン酸(1−(2,4−ジフルオロ−ベンジルオ
キシメチル)−2−(1,3−ジオキソ−8a−ピリジ
ン−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフルオロ
−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピ
ラジン−7−イル)−2−オキソ−エチル)−アミド;
および4−アミノ−4−メチル−ペント−2−エン酸
(1−(2,4−ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)
−2−(1,3−ジオキソ−8a−ピリジン−2−イル
メチル−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−
ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−
イル)−2−オキソ−エチル)−アミドから選択され
る、化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステ
レオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグからなる。
【0091】Nグループ内の化合物の好ましいグループ
(Pグループと表示する)は、R1が2−ピリジルメチ
ルであり、R2 が2,2,2−トリフルオロエチルであ
り、R3 がフェニルメチルオキシメチルであり、そして
4 、X4 、R7 およびR8の各々が水素である、化合
物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー
的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異
性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異
性体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それ
らの混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上
許容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグから
なる。
【0092】Pグループ内の好ましい化合物は、Ra
よびRb の各々が水素であり、aが0であり、bが1で
あり、そしてEがメタフェニレンである、化合物または
その立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮
された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に
濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あ
るいはこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合
物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容され
る塩、混合物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0093】Pグループ内の他の好ましい化合物は、R
a がメチルであり、Rb が水素であり、aが0であり、
bが1であり、そしてEがメタフェニレンである、化合
物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー
的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異
性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異
性体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それ
らの混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上
許容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグから
なる。
【0094】Pグループ内の他の好ましい化合物は、R
a およびRb の各々がメチルであり、aが0であり、b
が1であり、そしてEがメタフェニレンである、化合物
またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的
に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性
体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性
体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それら
の混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許
容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグからな
る。
【0095】Pグループ内の他の好ましい化合物は、R
2 がメチルであり、R3 がフェニル−CH2 −O−CH
2 −であり、Ra およびRb の各々が水素であり、aが
0であり、bが1であり、そしてEがビニレンである、
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグからなる。
【0096】Pグループ内の他の好ましい化合物は、R
2 がメチルであり、R3 がフェニル−CH2 −O−CH
2 −であり、Ra がメチルであり、Rb が水素であり、
aが0であり、bが1であり、そしてEがビニレンであ
る、化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステ
レオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグからなる。
【0097】Pグループ内の他の好ましい化合物は、R
2 がメチルであり、R3 がフェニル−CH2 −O−CH
2 −であり、Ra およびRb の各々がメチルであり、a
が0であり、bが1であり、そしてEがビニレンであ
る、化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステ
レオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグからなる。
【0098】Pグループ内の化合物の好ましいグループ
は、3−アミノメチル−N−(2−(1,3−ジオキソ
−8a−ピリジン−2−イルメチル−2−(2,2,2
−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ
[1,5−a]ピラジン−7−イル)−1−ベンジルオ
キシメチル−2−オキソ−エチル)−ベンズアミド;3
−(1−アミノ−エチル)−N−(ベンジルオキシメチ
ル−2−(1,3−ジオキソ−8a−ピリジン−2−イ
ルメチル−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)
−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7
−イル)−2−オキソ−エチル)−ベンズアミド;3−
(1−アミノ−1−メチル−エチル)−N−(ベンジル
オキシメチル−2−(1,3−ジオキソ−8a−ピリジ
ン−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフルオロ
−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピ
ラジン−7−イル)−2−オキソ−エチル)−ベンズア
ミド;
【0099】4−アミノ−ブト−2−エン酸(1−ベン
ジルオキシメチル)−2−(1,3−ジオキソ−8a−
ピリジン−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフ
ルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−
a]ピラジン−7−イル)−2−オキソ−エチル)−ア
ミド;4−アミノ−ペント−2−エン酸(1−(ベンジ
ルオキシメチル)−2−(1,3−ジオキソ−8a−ピ
リジン−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフル
オロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−
a]ピラジン−7−イル)−2−オキソ−エチル)−ア
ミド;および4−アミノ−4−メチル−ペント−2−エ
ン酸(1−(ベンジルオキシメチル)−2−(1,3−
ジオキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル−2−
(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ
−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)−2−
オキソ−エチル)−アミドから選択される、化合物また
はその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃
縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的
に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、
あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それらの混
合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容さ
れる塩、混合物、異性体またはプロドラッグからなる。
【0100】本発明は、また、式Iの化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグと、薬学上許容
される担体または希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関
する。
【0101】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物にお
ける筋骨格の薄弱性を治療または予防する方法に関す
る。
【0102】上記方法内の好ましい方法は、オステオポ
ローシスを治療する方法である。本発明は、また、治療
的に有効量の式Iの化合物またはその立体異性体混合
物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレ
オマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または
鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような化
合物のプロドラッグ、それらの混合物または異性体、あ
るいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性
体またはプロドラッグを哺乳動物に投与することからな
る、哺乳動物におけるIGF−1を欠乏する哺乳動物に
おいてIGF−1レベルを増加する方法に関する。
【0103】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物にお
ける成長ホルモンが仲介する疾患または症状を治療また
は予防する方法(方法Aと表示する)に関する。
【0104】方法Aの範囲内の好ましい方法(方法Bと
表示する)は、疾患または症状が糖尿病、鬱血性心不
全、肥満症、加齢に関連する薄弱性または肥満症に関連
する薄弱性である方法である。方法Bの範囲内の好まし
い方法は、疾患または症状が鬱血性心不全である方法で
ある。方法Bの範囲内の他の好ましい方法は、疾患また
は症状が加齢に関連する薄弱性である方法である。
【0105】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物にお
ける骨折の修復を促進し、哺乳動物における大手術後の
タンパク質異化の応答を減衰し、哺乳動物における慢性
病のための悪液質およびタンパク質の損失を減少し、哺
乳動物における創傷の治癒を促進するか、あるいは熱傷
の患者または大外科手術を受けた患者の回復を促進する
方法(方法Cと表示する)に関する。
【0106】方法Cの範囲内の好ましい方法は、大外科
手術を受けた患者の回復を促進する方法である。方法C
の範囲内の他の好ましい方法は、骨折の修復を促進する
方法である。本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物にお
ける筋肉の強さ、運動性、皮膚厚さの維持、代謝のホメ
オスタシスまたは腎臓のホメオスタシスを改善する方法
に関する。
【0107】本発明は、また、治療的に有効量のビスホ
スホネートおよび式Iの化合物またはその立体異性体混
合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステ
レオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、また
は鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような
化合物のプロドラッグ、それらの混合物または異性体、
あるいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異
性体またはプロドラッグを哺乳動物に投与することから
なる、哺乳動物における筋骨格の薄弱性を治療または予
防する方法(方法Dと表示する)に関する。
【0108】方法Dの範囲内の好ましい方法は、オステ
オポローシスを哺乳動物において治療する方法である。
方法Dの範囲内の他の好ましい方法は、ビスホスホネー
トがアレンドロネートである方法である。方法Dの範囲
内の他の好ましい方法は、ビスホスホネートがイバンド
ロネートである方法である。
【0109】本発明は、また、治療的に有効量のエスト
ロゲンまたはPremarin(R)および式Iの化合物
またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的
に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性
体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性
体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それら
の混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許
容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグを哺乳
動物に投与することからなる、哺乳動物における筋骨格
の薄弱性を治療または予防する方法(方法Eと表示す
る)に関する。
【0110】方法Eの範囲内の好ましい方法は、オステ
オポローシスを哺乳動物において治療する方法である。
本発明は、また、治療的に有効量のカルシトニンおよび
式Iの化合物またはその立体異性体混合物、そのジアス
テレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグを哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物に
おける筋骨格の薄弱性を治療または予防する方法(方法
Fと表示する)に関する。
【0111】方法Fの範囲内の好ましい方法は、オステ
オポローシスを哺乳動物において治療する方法である。
本発明は、また、治療的に有効量の選択的エストロゲン
レセプターモジュレーター(SERM)および式Iの化
合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマ
ー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像
異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、
異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、そ
れらの混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学
上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグを
哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物における筋
骨格の薄弱性を治療または予防する方法(方法Gと表示
する)に関する。
【0112】方法Gの範囲内の好ましい方法は、SER
Mがタモキシフェン、ドロロキシフェン、ラロキシフェ
ンまたはイドキシフェンである方法である。方法Gの範
囲内の他の好ましい方法は、SERMがシス−6−(4
−フルオロ−フェニル)−5−[4−(2−ピペリジン
−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6,7,8
−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール;(−)−シ
ス−6−フェニル−5−[4−(2−ピロリジン−1−
イル−エトキシ)−フェニル]−5,6,7,8−テト
ラヒドロ−ナフタレン−2−オール;シス−6−フェニ
ル−5−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキ
シ)−フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナ
フタレン−2−オール;シス−1−[6’−ピロロジノ
エトキシ−3’−ピリジル]−2−フェニル−6−ヒド
ロキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ナフタレン;
1−(4’−ピロリジノエトキシフェニル)−2−
(4”−フルオロフェニル)−6−ヒドロキシ−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリン;シス−6−
(4−ヒドロキシフェニル)−5−[4−(2−ピロリ
ジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,6,
7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール;また
は1−(4’−ピロリジノエトキシフェニル)−2−フ
ェニル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリンである方法である。
【0113】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグをヒト以外の動物に投与することからなる、前記動
物の成長を増強しかつ屠体の品質を改良する方法に関す
る。
【0114】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグをヒト以外の動物に投与することからなる、前記動
物における飼料効率を増強する方法に関する。
【0115】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを雌の哺乳動物に投与することからなる、前記雌の
哺乳動物の乳の産生を増強する方法に関する。
【0116】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを雌豚または子豚に投与することからなる、前記子
豚の数を増加し、雌豚における妊娠の割合を増加し、子
豚の成育可能性を増加し、子豚の体重を増加するか、あ
るいは子豚における筋繊維の大きさを増加する方法に関
する。
【0117】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物にお
ける筋肉の質量を増加する方法に関する。
【0118】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを成長ホルモンを欠乏する子供に投与することから
なる、成長ホルモンを欠乏する子供の成長を促進する方
法に関する。
【0119】本発明は、また、治療的に有効量の機能的
ソマオスタチンアゴニストおよび式Iの化合物またはそ
の立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮さ
れた、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃
縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、ある
いはこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物
または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグを哺乳動物に投
与することからなる、糖尿病、鬱血性心不全、肥満症、
加齢に関連する薄弱性または肥満症に関連する薄弱性を
治療または予防する方法(方法Hと表示する)に関す
る。
【0120】方法Hの範囲内の好ましい方法は、機能的
ソマオスタチンアゴニストがアルファ−2アドレナリン
作動性アゴニストであり、そして哺乳動物がイヌ、ネコ
またはウマである方法である。方法Hの範囲内の他の好
ましい方法は、アルファ−2アドレナリン作動性アゴニ
ストがクロニジン、キシラジンまたはメデトミジンであ
る方法である。本発明は、また、治療的に有効量の式I
の化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレ
オマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、
鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグを哺乳動物に投与することからなる、哺乳動物にお
けるインスリン抵抗性を治療する方法(方法I)に関す
る。
【0121】方法Iの範囲内の好ましい方法は、哺乳動
物がI型糖尿病、II型糖尿病、高血糖症、障害された
グルコース耐性またはインスリン抵抗性症候群を患う方
法である。方法Iの範囲内の他の好ましい方法は、哺乳
動物が肥満症または老年期に関連するインスリン抵抗性
を患う方法である。
【0122】本発明は、また、治療的に有効量の式Iの
化合物またはその立体異性体混合物、そのジアステレオ
マー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡
像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋
な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラッ
グ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合物
の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロドラ
ッグと、GHRP−6、ヘキサレリン、GHRP−1、
成長ホルモン放出因子(GRF)、IGF−1、IGF
−2およびB−HT920またはそれらの類似体から成
る群より選択される成長ホルモン分泌促進物質とを投与
することからなる、哺乳動物における成長ホルモンの内
因性産生および放出を増加する方法に関する。
【0123】本発明は、また、式Iの化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグと、ビスホスホ
ネートと、薬学上許容される担体または希釈剤とを含ん
でなる医薬組成物に関する。
【0124】本発明は、また、式Iの化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグと、エストロゲ
ンまたはPremarin(R) と、薬学上許容される担
体または希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関する。
【0125】本発明は、特に、プロゲステロンをさらに
含む、すぐ上の節に記載の医薬組成物に関する。本発明
は、また、式Iの化合物またはその立体異性体混合物、
そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレオマ
ー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像
異性体的に純粋な、異性体、あるいはこのような化合物
のプロドラッグ、それらの混合物または異性体、あるい
は前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、異性体ま
たはプロドラッグと、カルシトニンと、薬学上許容され
る担体または希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関す
る。
【0126】本発明は、また、式Iの化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグと、アルファ−
2アドレナリン作動性アゴニストと、薬学上許容される
担体または希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関する。
本発明は、特に、アルファ−2アドレナリン作動性アゴ
ニストがクロニジン、キシラジンまたはメデトミジンで
ある、すぐ上の節に記載の医薬組成物に関する。
【0127】本発明は、また、式Iの化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグと、GHRP−
6、ヘキサレリン、GHRP−1、成長ホルモン放出因
子(GRF)、IGF−1、IGF−2およびB−HT
920またはそれらの類似体から成る群より選択される
成長ホルモン分泌促進物質と、薬学上許容される担体ま
たは希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関する。
【0128】本発明は、また、式Iの化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグと、β3 アドレ
ナリン作動性レセプターアゴニストと、薬学上許容され
る担体または希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関す
る。本発明は、特に、β3 アドレナリン作動性レセプタ
ーアゴニストが(4−(2−(2−(6−アミノピリジ
ン−3−イル)−2(R)−ヒドロキシエチルアミノ)
エトキシ)フェニル)酢酸である医薬組成物に関する。
【0129】本発明は、また、哺乳動物に治療的有効量
の機能的ソマオスタチンアゴニストおよび式Iの化合物
またはその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的
に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性
体的に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性
体、あるいはこのような化合物のプロドラッグ、それら
の混合物または異性体、あるいは前記化合物の薬学上許
容される塩、混合物、異性体またはプロドラッグを投与
することからなる、哺乳動物における内因性成長ホルモ
ンのレベルを増加する方法に関する。
【0130】本発明は、また、哺乳動物に治療的有効量
のβ3 アドレナリン作動性レセプターアゴニストおよび
式Iの化合物またはその立体異性体混合物、そのジアス
テレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
純粋な、異性体、あるいはこのような化合物のプロドラ
ッグ、それらの混合物または異性体、あるいは前記化合
物の薬学上許容される塩、混合物、異性体またはプロド
ラッグを投与することからなる、哺乳動物における肥満
症を治療しおよび/または赤肉/脂肪の比を改良する方
法に関する。
【0131】本発明は、また、式Iの化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグと、選択的エス
トロゲンレセプターモジュレーター(SERM)と、薬
学上許容される担体または希釈剤とを含んでなる医薬組
成物に関する。
【0132】本発明は、また、式Iの化合物またはその
立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
はこのような化合物のプロドラッグ、それらの混合物ま
たは異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容される
塩、混合物、異性体またはプロドラッグと、機能的ソマ
オスタチンアゴニストと、薬学上許容される担体または
希釈剤とを含んでなる医薬組成物に関する。
【0133】本発明はまた、 a. 第1単位投与形態の式Iの化合物および薬学上許
容される担体または希釈剤、 b. 第2単位投与形態のGHRP−6、ヘキサレリ
ン、GHRP−1、成長ホルモン放出因子(GRF)、
IGF−1、IGF−2およびB−HT920またはそ
れらの類似体から成る群より選択される成長ホルモン分
泌促進物質および薬学上許容される担体または希釈剤、
および c. 容器、 を含んでなるキットに関する。
【0134】本発明はまた、 a. 第1単位投与形態の式Iの化合物および薬学上許
容される担体または希釈剤、 b. 第2単位投与形態の選択的エストロゲンレセプタ
ーモジュレーター(SERM)、および薬学上許容され
る担体または希釈剤、および c. 容器、 を含んでなるキットに関する。
【0135】本発明はまた、 a. 第1単位投与形態の式Iの化合物および薬学上許
容される担体または希釈剤、 b. カルシトニン、および薬学上許容される担体また
は希釈剤、および c. 容器、 を含んでなるキットに関する。
【0136】本発明はまた、 a. 第1単位投与形態の式Iの化合物および薬学上許
容される担体または希釈剤、 b. 機能的ソマオスタチンアゴニストおよび薬学上許
容される担体または希釈剤、および c. 容器、 を含んでなるキットに関する。
【0137】本発明はまた、 a. 第1単位投与形態の式Iの化合物および薬学上許
容される担体または希釈剤、 b. ビスホスホネートおよび薬学上許容される担体ま
たは希釈剤、およびc. 容器、 を含んでなるキットに関する。
【0138】本発明はまた、 a. 第1単位投与形態の式Iの化合物および薬学上許
容される担体または希釈剤、 b. エストロゲンまたはPremarin(R) および
薬学上許容される担体または希釈剤、および c. 容器、 を含んでなるキットに関する。
【0139】本発明はまた、 a. 第1単位投与形態の式Iの化合物および薬学上許
容される担体または希釈剤、 b. β3 アドレナリン作動性レセプターアゴニストお
よび薬学上許容される担体または希釈剤、および c. 容器、 を含んでなるキットに関する。
【0140】
【発明の実施の形態】一般に、式Iの化合物は、化学分
野においてよく知られている方法により製造することが
できる。特に、本発明の式Iの化合物の製造は順次のま
たは収れん的合成ルートにより実施することができる。
順次の方法で式Iの化合物を製造を詳細に説明する合成
は、下記の反応の概要において提供される。下記におい
て例示する多数の概要は、保護基Prt、Prt’また
はPrt”を含有する化合物を記載し、それらの保護基
は当業者に知られている、任意の適当な保護基であるこ
とができる。ベンジルオキシカルボニル基は、多数の方
法、例えば、プロトン性溶媒、例えば、メタノール中の
パラジウムまたは白金の存在下の接触水素化により除去
することができる。好ましい触媒は炭素担持水酸化パラ
ジウムまたは炭素担持パラジウムである。1〜1000
psiの水素圧を使用することができる;10〜70p
siの圧力は好ましい。また、ベンジルオキシカルボニ
ル基はトランスファー(transfer)水素化によ
り除去することができる。
【0141】BOC保護基の除去は、補助溶媒、例え
ば、ジクロロメタンまたはメタノールの存在または非存
在において約−30℃〜70℃、好ましくは約−5℃〜
約35℃の温度において、強酸、例えば、トリフルオロ
酢酸または塩酸を使用して達成することができる。アミ
ン上のベンジル基は、多数の方法、例えば、プロトン性
溶媒、例えば、メタノール中のパラジウム触媒の存在下
の水素を使用する接触水素化により除去することができ
る。1〜1000psiの水素圧を使用することができ
る;10〜70psiの圧力は好ましい。これら基およ
び他の保護基の付加および除去は下記の文献に詳細に説
明されている:T.Greene著、Protective Groups in Org
anicSynthesis、John Wiley & Sons 、New York、198
1。下記のスキームに示す変数は、特記しない限り、上
記式Iの化合物について記載されている通りである。
【0142】スキーム1
【化21】
【0143】スキーム1に示すように、式1〜2の複素
環式アミン(NHにおけるHET)(式Iについて定義
した通りである)と式1−1(ここでPrtは適当な保
護基である)とのカップリングは、好都合には不活性溶
媒、例えば、ジクロロメタンまたはDMF中において、
カップリング剤、例えば、EDC、DCCまたはDEC
によりHOBTまたはHOATの存在下に実施される。
アミン1−2が塩酸塩として存在する場合において、1
当量の適当な塩基、例えば、トリエチルアミンを反応混
合物に添加することが好ましい。また、カップリングは
不活性溶媒、例えば、メタノール中においてカップリン
グ試薬、例えば、BOPを使用して、あるいは酢酸エチ
ルのような溶媒中においてPPAAを使用して実施する
ことができる。
【0144】このようなカップリング反応は一般に約−
30℃〜約80℃、好ましくは0℃〜約25℃の温度に
おいて実施される。ペプチドをカップリングするために
使用する他の条件の説明については、下記の文献を参照
のこと:Houben-Weyl 、Vol.XV 、part II 、E. Wunsch
編、George Theime Verlag、1974、Stuttgart 。中間
体の不必要な副生物の分離および精製は、フラッシュク
ロマトグラフィーを使用する、シリカゲルのクロマトグ
ラフィー(W. C. Still 、M. Kahn およびA. Mitra、J.
Org. Chem. 43: 2923、1978)、結晶化、または粉砕に
より達成される。1−3の式1−4の中間体への変換
は、前述したように保護基Prtの除去により実施する
ことができる。
【0145】スキーム2
【化22】
【0146】スキーム2に示すように、式1−2の複素
環式アミン(請求項1において定義した通りである)
と、式2−1のアミノ酸(式中、R7 およびR8 は水素
ではない)とのカップリングは、スキーム1に記載する
方法に類似する方法において好都合に実施される。
【0147】スキーム3
【化23】
【0148】スキーム3に示すように、式3−2の中間
体は、式3−1のアミノ酸(式中、Prtは適当な保護
基である)を塩基、例えば、炭酸カリウムまたは水素化
ナトリウムで処理し、次いでアルキルハライド、ベンジ
ルハライド、トシレートまたはメシレート、例えば、ベ
ンジルブロミドで適当な溶媒、例えば、DMFまたはT
HF中において処理することによって製造することがで
きる。アミンの脱保護は3−2を3−3に変換する。ま
た、式3−3の多数のアミノ酸は商業的に入手可能であ
る。Rは上記式IにおいてR3 について定義した基であ
る。
【0149】スキーム4
【化24】
【0150】スキーム4に示すように、式4−2の中間
体は、式4−1の酸をヒドロキシスクシンイミドでカッ
プリング剤、EDCの存在下に不活性溶媒中において処
理することによって製造することができる。4−2を式
4−3のアミノ酸で溶媒、例えば、DMF中において塩
基、例えば、ジイソプロピルエチルアミンで処理する
と、式1−1の化合物が生成する。
【0151】スキーム5
【化25】
【0152】スキーム5に示すように、式2−1のジペ
プチド(式中、R7 およびR8 は水素ではない)は、概
要4に記載する手順により好都合に合成される。スキー
ム5a−5cにおいて、式5a−3、5b−3および5
c−3のアミノ酸の合成を記載する。式5a−3の保護
されたアミノ酸を製造する種々の方法はこの分野におい
てよく知られている。
【0153】スキーム5A
【化26】
【0154】スキーム5Aに示すように、式5a−1の
安息香酸エステルを、例えば、アンモニアの存在下にエ
タノール中においてラネーニッケルで還元して、対応す
るベンジルアミン誘導体5a−2を生成する。アミノ基
は当業者によく知られている方法に従い、例えば、BO
CまたはCBZ誘導体として保護し、そしてエステル基
を加水分解して式5a−3の保護されたアミノ酸を得
る。
【0155】スキーム5B
【化27】
【0156】スキーム5Bに示すように、式5b−3の
化合物を式5b−1の対応するベンジル化合物(例え
ば、ベンジルハライド、ベンジルメシレート)から製造
することができる。離脱基(例えば、ハライド、メシレ
ート)をアジ化ナトリウムで、通常極性非プロトン性溶
媒、例えば、DMFまたはDMSO中において置換して
対応するアジドを生成し、これを、例えば、THF−水
中においてトリフェニルホスフィンで還元してアミン誘
導体を生成し、これを式5b−3の酸に変換する。
【0157】スキーム5C
【化28】
【0158】スキーム5Cに示すように、式5c−3の
オレフィン系アミノ酸を製造することができる。式5c
−1の保護された(Prt)アミノイソ酪酸メチルまた
はエチルエステルを、例えば、プロトン性溶媒、例え
ば、THFまたはジクロロメタン中においてジイソブチ
ルアルミニウムハライドで還元して、式5c−2の対応
するアルデヒド誘導体を生成する。また、5c−3の商
業的に入手可能な酸(PrtがBOCであるとき)を、
例えば、ジボレートで還元して、対応するアルコールを
生成し、例えば、Swern酸化法により、アルデヒド
5c−2に酸化し戻すことができる。非プロトン性溶媒
中において塩基、例えば、カリウムt−ブトキシドを使
用して、5c−2をトリエチルホスホノアセテートとH
orner−Emmons縮合すると、対応する不飽和
エステルが得られ、これを標準的条件下に加水分解して
式5c−3の保護されたアミノ酸を生成することができ
る。
【0159】スキーム6
【化29】
【0160】式6−2の中間体エステル(式中、Prt
およびPrt’は保護基であり、好ましくはPrt’は
カルバメート保護基、例えば、CBZである)は、式6
−1の酸を塩基、例えば、炭酸カリウムで処理し、次い
で適当な溶媒、例えば、DMF中においてアルキルハラ
イド、例えば、ヨードメタンで処理することによって製
造することができる。また、式6−2のエステルは式6
−1の酸をジアゾメタンと反応させることによって製造
することができる。化合物6−2の製造については、Bi
gge 、C. F. 、et al.、Tet. Lett. 1989 、30、5193-5
196 を参照のこと。エステル6−2を適当な溶媒、例え
ば、DMF/THF中において約−78℃において試
薬、例えば、アルキルハライド、トシレートまたはメシ
レートで塩基、例えば、NaHMDSを使用して、中間
体6−4を発生させる。式6−5の中間体カルバメート
は、式6−4の中間体を水素化物、例えば、ホウ水素化
ナトリウムまたは超水素化物と反応させることによって
製造することができる。中間体6−5の6−6への変換
は、前述したように保護基Prtの除去により達成する
ことができる。
【0161】スキーム7
【化30】
【0162】中間体6−4の7−1への変換は、前述し
たように保護基Prt’の除去により達成することがで
きる。式7−5の中間体尿素は、式7−1の中間体を式
7−2のアシルイミジゾリド、式7−3のイソシアネー
ト、またはホスゲン(または他のホスゲン同等物)と反
応させ、次いで適当な塩基、例えば、トリエチルアミン
の存在下に式7−4のアミンと反応させることによっ
て、製造することができる。R1 が−CH2 −ピリジル
であるとき、イソシアネートまたはアシルイミジゾリド
を使用することが好ましい。7−5の7−6への変換
は、前述したように保護基Prtの除去により達成する
ことができる。
【0163】スキーム8
【化31】
【0164】式8−1の中間体ベンジルアミンは、式7
−1のアミンを塩基、例えば、ジイソプロピルエチルア
ミンで処理し、次いで適当な溶媒、例えば、アセトニト
リル中においてベンジルハライド、例えば、ベンジルブ
ロミドで処理することによって製造することができる。
また、8−1は適当な溶媒、例えば、メタノールまたは
ジクロロメタン中において7−1をベンズアルデヒドお
よび適当な還元剤、例えば、NaCNBH3 またはNa
(OAc)3 BHで処理することによって製造すること
ができる。式8−2のアルコールは、適当な溶媒、例え
ば、THF中において式8−1の中間体を還元剤、例え
ば、超水素化物で還元することによって製造することが
できる。
【0165】適当な溶媒、例えば、ジクロロメタン中に
おいて約−78℃の温度において酸化剤、例えば、塩化
オキサリル/DMSOを使用し、後に塩基、例えば、ト
リエチルアミンを添加して反応混合物を中和することに
よって、式8−2のアルコールを式8−3のアルデヒド
に酸化することができる(Swern 型酸化、Mancuso 、A.
J. 、Swern 、D.、Synthesis 、1981、pp. 165-185 を
参照のこと)。式8−5の化合物は、適当な還元剤、例
えば、アルカリ金属ホウ水素化物およびシアノホウ水素
化物の存在下に式8−3のアルデヒドを式8−4のアミ
ンで処理することによって製造することができる。好ま
しい還元剤はシアノホウ水素化ナトリウムである。
【0166】また、ホウ水素化ナトリウムおよびトリア
セトキシホウ水素化ナトリウムを使用することができ
る。還元的アミン化の一般的概観については、R. F. Bo
rch 、Aldrichimica Acta 、8 、3-10 (1975) を参照の
こと。多数の還元法、例えば、プロトン性溶媒、例え
ば、メタノール中の白金またはパラジウム触媒の存在下
の水素化により、8−6を生成するベンジル基の除去を
達成することができる。CDIまたは他のホスゲン同等
物を使用する式8−6の環化は、式8−7の化合物を発
生させる。前述したように、保護基を除去すると、8−
7は8−8に変換される。
【0167】スキーム9
【化32】
【0168】スキーム9に示すように、式9−4の中間
体ヒダントインは3工程において製造することができ
る。式9−1のエステルは、6−2からのPrt’の切
り放しにより製造され、式7−2のアシルイミジゾリ
ド、式7−3のイソシアネート、またはホスゲン(また
は他のホスゲン同等物)で、次いで適当な塩基、例え
ば、トリエチルアミンの存在下に式7−4のアミンでア
シル化することができる。前述したように、保護基Pr
tを除去すると、9−3を9−4に変換することができ
る。
【0169】スキーム10
【化33】
【0170】式10−1の中間体は、式7−1の化合物
を塩化アシルまたは他の活性化カルボン酸誘導体および
適当な塩基、例えば、TEAまたはN,N−ジイソプロ
ピルエチルアミンで処理することによって製造すること
ができる。10−1を強塩基、例えば、LHMDSで適
当な温度、例えば、−78℃〜40℃において処理し
て、式10−2の中間体を生成すると、式10−1の化
合物の環化が起こる。R 9 および/またはR10がHであ
るとき、10−2を試薬、例えば、ヨウ化メチルで塩
基、例えば、NaHの存在下に処理して、R9 およびR
10がHではない10−2を生成することができる。前述
したように、保護基を除去すると、10−2は10−3
に変換される。
【0171】スキーム11
【化34】
【0172】式11−3の中間体α,β−不飽和エステ
ル(Rはアルキル基である)は、トリメチルホスホノア
セテートを強塩基、例えば、カリウムt−ブトキシドで
適当な溶媒、例えば、THF中において処理するとき発
生するアニオンのような試薬で11−1をオレフィン化
することによって製造することができる。接触水素化、
例えば、適当な溶媒、例えば、酢酸エチルまたはメタノ
ール中において水素の存在下に、好ましくは1〜4気圧
において、炭素担持パラジウムを使用する接触水素化
は、11−3の二重結合を還元して11−4を生成す
る。
【0173】適当な溶媒、例えば、抽出、メタノール、
および/またはジオキサンの混合物中において塩基、例
えば、アルカリ金属の水酸化物を使用して、11−4中
の低ヒンダードエステル基の選択的加水分解を実施する
ことができる。こうして製造された、式11−5のカル
ボン酸は次のようにして11−6に変換することができ
る。ベンゼン中において11−5を、例えば、DPPA
およびTEAでアシルアジドに変換し、次いで溶媒、例
えば、ベンゼン中において加熱還流させることによって
イソシアネートに転位させ、次いでこれをベンジルアル
コールと反応させて11−6を生成する。式11−7の
ラクタムは、11−6中のアミンからCBZ保護基を除
去し、アミンを隣接するエステル基で環化することによ
って製造することができる。
【0174】この量の脱保護は11−9、R2 =Hを提
供する。また、アミド11−7は、適当な溶媒、例え
ば、DMFまたはTHF中において強塩基、例えば、水
素化ナトリウム、LHMDS、またはKHMDSで脱保
護し、次いでアルキル化剤、例えば、アルキルハライ
ド、メシレートまたはトシレートでで処理することによ
ってアルキル化することができる。次いで生成物11−
8を、前述したように、脱保護して11−9を得る。当
業者は認識するように、エステル11−4をアルキル化
するか、あるいは11−1をオレフィン化して11−3
に類似するテトラ−置換を生成することによって、ラク
タム窒素に隣接する置換を導入することができる。
【0175】スキーム12
【化35】
【0176】式12−1の中間体エノールエーテルは、
適当な溶媒、例えば、THF中において11−1(Rは
アルキル基である)を試薬、例えば、メトキシメチルト
リフェニルホスホニウムクロライドおよび適当な塩基、
例えば、カリウムt−ブトキシドで処理することによっ
て製造することができる。式12−1のエノールエーテ
ルを酸性条件下に加水分解すると、アルデヒド12−2
が生成する。アルデヒド基を、例えば、メタノール中に
おいてホウ水素化ナトリウムでアルコールに還元し、次
いで12−2を環化して式12−3のラクトンにする。
【0177】前述したように、窒素を脱保護すると、1
2−4が得られる。当業者は認識するように、R1A置換
基をアルデヒド12−2のアルキル化により導入するこ
とができるであろう。さらに、11−1をオレフィン化
してテトラ−置換オレフィンを生成し、後者のケトンま
たはアルデヒド(12−2)をアルカリ金属、例えば、
グリニヤール試薬で処理することによって、ラクトン酸
素に隣接させて置換基(R9 /R10)を導入することが
できるであろう。
【0178】スキーム13
【化36】
【0179】11−1(Rはアルキル基である)中のケ
トンをメタノール中において適当な還元剤、例えば、ホ
ウ水素化ナトリウムでアルコールに還元すると、11−
1は13−1に変換される。スキーム11に記載する方
法に従い13−1中のエステル基を加水分解すると、酸
13−2が生成する。13−2を、溶媒、例えば、ベン
ゼン中において、例えば、DPPAおよびTEAでアシ
ルアジドに変換し、次いでイソシアネートに転位させ、
次いでイソシアネートを分子内的に隣接するアルコール
と反応させてカルバメート13−3を生成することによ
って、13−2を13−3に変換することができる。
【0180】前述したように、13−3を脱保護する
と、13−5(R2 はHである)が得られる。また、カ
ルバメート13−3を適当な溶媒、例えば、DMFまた
はTHF中において強塩基、例えば、水素化ナトリウ
ム、LHMDS、またはKHMDSで脱保護し、次いで
アルキル化剤、例えば、アルキルハライド(R2 −ハラ
イド)、メシレートまたはトシレートで処理することに
よって、アルキル化することができる。前述したよう
に、保護基を除去すると、13−4は13−5に変換さ
れる。当業者は認識するように、ケトン11−1をグリ
ニヤール反応に適当な温度においてアルカリ金属試薬、
例えば、メチルマグネシウムブロミドでで処理すること
によって、R1A置換基を導入することができるであろ
う。
【0181】スキーム14
【化37】
【0182】カルバメート保護基Prtを11−1(R
はアルキル基である)から除去すると、14−1が生成
する。例えば、ベンジル基で脱保護すると、14−2が
得られる。14−2をヒドロキシルアミンで処理する
と、式14−3のオキシムが生ずる。14−3中のオキ
シムおよびエステル基を適当な還元剤、例えば、THF
中においてLAHで、それぞれ、アミンおよびアルコー
ルに還元して14−4を形成する。塩基、例えば、TE
Aおよび溶媒、例えば、DMEの存在下に14−4をC
DIまたは他のホスゲン同等物と反応させることによっ
て、14−4を式14−5に変換することができる。1
4−5を脱保護すると、14−7(R2 はHである)が
生成する。また、前述のカルバメート(スキーム13)
をアルキル化すると、14−6が得られ、これを前述し
たように脱保護すると、14−7が得ることができる。
【0183】スキーム15
【化38】
【0184】15−1を適当な溶媒、例えば、DMF中
において適当な塩基、例えば、水素化ナトリウムで処理
し、次いでアルキル化剤、例えば、アルキルハライド、
メシレートまたはトシレートで処理すると、式15−2
のN−置換イミドが生成する。ピリジン環を、例えば、
エタノール性HCl溶液中において炭素担持Pdで接触
水素化することによって還元すると、15−2は15−
3に変換される。窒素を、例えば、ベンジル基で保護す
ると、15−4が生成する。適当な溶媒、例えば、TH
F中において約−78℃の温度において適当な塩基、例
えば、LHMDSで脱保護し、次いで求電子物質、例え
ば、アルキルハライド、例えば、ベンジルブロミドでア
ルキル化すると、式15−5の化合物を発生させること
ができる。前述したように、保護基を切り放すと、15
−6が得られる。
【0185】スキーム16
【化39】
【0186】前述したように16−1を脱保護すると、
16−2が生成する。スキーム17
【化40】
【0187】適当な溶媒、例えば、エタノール中におい
て高温において、好ましくは溶媒を還流させて、17−
1(Rはアルキル基である)をアミジンと縮合させる
と、式17−2の複素環式中間体が生成する。前述した
ように、17−2を脱保護すると、式17−3の中間体
が得られる。
【0188】スキーム18
【化41】
【0189】式18−2の中間体アミンは、式11−1
(Rはアルキル基である)のケトンから、前述したよう
な還元的アミン化により製造することができる(スキー
ム8参照)。18−2中において第二級アミンを保護す
ると、18−3が生成する。式18−4の中間体カルボ
ン酸は、式18−3のエステル基を加水分解することに
よって製造することができる。前述したように中間体ア
シルアジドを通して、18−4を18−5に変換するこ
とができる(スキーム11参照)。Prt’除去後、適
当な温度において式18−5の中間体を環化すると、式
18−6の中間体尿素が生ずる。18−6を脱保護する
と、18−8(R2'はHである)が得られる。また、尿
素18−6を適当な溶媒、例えば、DMFまたはTHF
中において適当な塩基、例えば、水素化ナトリウム、L
HMDSまたはKHMDSで脱保護し、アルキル化剤、
例えば、アルキルハライド、メシレートまたはトシレー
トで処理することによってアルキル化することができ
る。前述したように、保護基を除去すると、18−7は
18−8(R2 およびR2'の各々はアルキルである)に
変換される。
【0190】スキーム19
【化42】
【0191】スキーム19に示すように、式19−1の
ケトエステルをメタノール中において、好ましくは0℃
において、例えば、ホウ水素化ナトリウムで還元する
と、式19−2のアルコールが生成する。式19−2の
中間体中においてヒドロキシル基を適当な保護基で保護
して、例えば、テトラヒドロピラニルアセタールまたは
シリルエーテルを形成することによって、式19−3の
中間体を製造することができる。前述したように、式1
9−3のエステルをアミド19−5に変換することがで
きる(スキーム11参照)。
【0192】19−5のヒドロキシ基を脱保護すると、
遊離アルコール中間体が生じ、これを適当な酸化剤、例
えば、ピリジニウムクロロクロメートまたはSwern
型試薬で酸化して式19−6の中間体ケトンを生成する
ことができる(スキーム8参照)。19−6を適当な溶
媒、例えば、THF中においてアルカリ金属、例えば、
グリニヤール試薬で処理し、次いで環化することによっ
て、19−6を式19−7の環化されたカルバメートに
変換することができる。次いで保護基を除去すると、1
9−9(R2 はHである)が生ずる。また、前述したよ
うに、19−7のカルバメートをアルキル化する(スキ
ーム13参照)と19−8が得られ、次いでこれを脱保
護して19−9を生成する。当業者は認識するように、
ケトエステル19−1をアルキル化することによって、
1Aを導入することができるであろう。
【0193】スキーム20
【化43】
【0194】ラクタム11−7の別の合成をスキーム2
0に示す。まず13−1(Rはアルキル基である)のヒ
ドロキシルを適当な溶媒、例えば、塩化メチレン中にお
いてアミン塩基の存在下に、例えば、メタンスルホニル
クロライドまたはメタンスルホン酸で活性化することに
よって、式13−1のアルコールを式20−2の中間体
ニトリルに変換することができる。引き続いて20−1
(LO−は活性化ヒドロキシルである)をシアン化物
塩、例えば、シアン化カリウムと反応させると、式20
−2の中間体ニトリルが得られ、これをニトリルの接触
水素化により11−7に変換することができ、次いでこ
れはエステル基と反応してラクタム(11−7)を形成
する。当業者は認識するように、R1A置換基をニトリル
20−2のアルキル化により導入することができるであ
ろう。
【0195】スキーム21
【化44】
【0196】式21−1のニトリルは、式11−1のエ
ステル、酸ハロゲン化物および酸から、種々の既知の方
法により製造することができる(例えば、下記の文献を
参照のこと:R. Larock 、p. 976、980 および988 、Co
mprehensive Organic Transformations: A Guide to Fu
nctional Group Preparations 、VCH Publishers、198
9) 。
【0197】前述したように(スキーム12)式21−
1のケトンを21−3に同族体化すると、式21−3の
アルデヒドが生ずる。21−3中のアルデヒド基を、例
えば、次亜塩素酸ナトリウムで酸化すると、酸が得ら
れ、これを多数の前述の方法(スキーム6)によりエス
テル化して21−4を生成することができる。式21−
4の化合物中のニトリル基を、例えば、炭素担持Pdの
存在下の接触水素化により、還元すると、アミンが得ら
れ、これは環化して式21−5のラクタムが得られる。
21−5を脱保護すると、21−7(R2 はHである)
が生ずる。また、式21−5のアミドを前述したように
(スキーム11)アルキル化すると、式21−6のN−
置換アミドが得られ、これをで脱保護して21−7を得
ることができる。当業者は認識するように、エステル2
1−4をアルキル化することによって、R1A置換基を導
入することができるであろう。
【0198】スキーム22
【化45】
【0199】式22−1の中間体アルコールは、11−
1のケトンおよびエステル基(Rはアルキル基である)
を、適当な溶媒、例えば、THF中において、例えば、
金属ホウ水素化物または水素化リチウムアルミニウムで
還元することによって製造することができる。式22−
1の中間体の第一級ヒドロキシル基を適当な保護基、例
えば、トリアルキルシリルエーテルまたはピバロイルエ
ステルで選択的に保護すると、式22−2の第二級アル
コールが得られる。式22−4の中間体ニトリルは、式
22−2のアルコールから、前述の方法(スキーム20
参照)により製造することができる。
【0200】ニトリル22−4を、例えば、水性HCl
またはエタノール中の水酸化ナトリウムでアルコーリシ
スすることによって、式22−4の中間体ニトリルを式
22−5のエステルに変換することができる。アルコー
ル保護基を除去し、ヒドロキシル基を22−5中の隣接
するエステル基と反応させると、式22−6のラクトン
が形成する。前述したようにを脱保護すると、22−7
が生ずる。当業者は認識するように、ケトン11−1を
適当なアルカリ金属試薬で処理することによって、R1A
置換基を導入することができるであろう。次いでエステ
ルを適当なアルカリ金属試薬で処理することによって、
ラクトン酸素に隣接させて置換基(R9、R10)を導入
することができる(R1AがOでない場合、ケトンを還元
しなくてはならない)。
【0201】スキーム23
【化46】
【0202】式23−1の中間体α,β−不飽和ニトリ
ルは、11−1(Rはアルキル基である)を適当な溶
媒、例えば、THF中において、試薬、例えば、シアノ
メチルトリフェニルホスホニウムクロライドおよび適当
な塩基、例えば、KHMDSでオレフィン化することに
よって製造することができる。23−1中の二重結合を
ピリジン中の、例えば、ホウ水素化ナトリウムで還元す
ると、ニトリル23−2が生成する。次いで前述の方法
(スキーム11参照)により、23−2のエステル基を
式23−4のカルバメートに変換することができる。2
3−4のニトリルを酸性条件下にアルコール溶媒中でア
ルコーリシスすると、式23−5のエステルが生成す
る。CBZ基を除去し、次いでアミンを隣接するエステ
ル基で環化することによって、式23−6のラクタムを
製造することができる。
【0203】この段階において脱保護すると、23−8
(R2 はHである)が得られる。また、アミドのアルキ
ル化(スキーム11に従う)により、N−置換ラクタム
が得られ、これを前述したように脱保護して23−8に
変換することができる。当業者は認識するように、例え
ば、アルキルクパレートを使用する、不飽和ニトリル
(23−1)の共役付加により、R1A置換基を導入する
ことができるであろう。さらに、ニトリル23−2のア
ルキル化により、R9 、R10置換基をラクタムのカルボ
ニルに隣接させて導入することができる。
【0204】スキーム24
【化47】
【0205】スキーム24に示すように、式24−1の
アルコールを19−3(Rはアルキル基である)から、
溶媒、例えば、THF中においてエステルを還元試薬、
例えば、ホウ水素化リチウムで還元することによって製
造することができる。前述の方法(スキーム20参照)
により、式24−2のニトリルを式24−1のアルコー
ルから製造することができる。前述したように(スキー
ム19参照)アルコール24−2を脱保護し、次いでヒ
ドロキシルを酸化すると、ケトン24−3が生成する。
24−3を適当な溶媒、例えば、THF中においてアル
カリ金属、例えば、グリニヤール試薬で処理すると、式
24−4の中間体が得られる。
【0206】次いで24−4のシアノ基を前述のアルコ
ーリシス(スキーム22)によりエステルに変換するこ
とができる。この第三級アルコールを隣接するエステル
と反応させると、ラクトンが形成し、これを脱保護する
と、24−5が得られる。当業者は認識するように、エ
ステル19−3をアルキル化することによって、R1A
換基を導入することができるであろう。さらに、最終の
脱保護前に、アルキル化によりR9 、R10置換基をラク
トンのカルボニルに隣接させて導入することができる。
【0207】スキーム25
【化48】
【0208】式25−1の中間体(LO−は活性化され
たヒドロキシルである)は、例えば、20−1の低ヒン
ダードヒドロキシル基を適当な溶媒中において塩化トシ
ルでトシル化して、第一級ヒドロキシルを選択的に活性
化することによって製造することができる。式25−1
を適当な溶媒中においてシアン化カリウムのような試薬
で処理すると、式25−2のニトリルが生成する。式2
5−2のアルコールを酸化すると(スキーム19参照)
式25−3のケトンが得られる。前述の還元的アミン化
(スキーム8参照)により、25−3を25−4に変換
することができる。プロトン性溶媒、例えば、エタノー
ル中において強酸または塩基で25−4を処理すること
によって、式25−4のシアノアミンを式25−5のラ
クタムに変換することができる。次いで第二級窒素上の
保護基を除去して、ラクタム25−6を製造することが
できる。当業者は認識するように、ラクタム25−5の
アルキル化により、R9 、R10置換基を導入することが
できるであろう。
【0209】スキーム26
【化49】
【0210】式26−1のラクトンは、式25−2のシ
アノアルコールをプロトン性溶媒、例えば、EtOH中
において強酸、例えば、HCl、または強塩基、例え
ば、NaOHで処理することによって製造することがで
きる。前述したように、式26−1の第二級アミンを脱
保護すると、26−2が得られる。当業者は認識するよ
うに、ラクトン26−1のアルキル化により、R9 、R
10置換基を導入することができるであろう。
【0211】スキーム27
【化50】
【0212】式27−1の中間体は、適当な溶媒、例え
ば、THF中において式11−7のラクタムを適当な還
元試薬、例えば、ボランまたは水素化リチウムアルミニ
ウムでピロリジンに還元することによって製造すること
ができる。27−1を適当な溶媒中において式RCOC
l(ここでRはアルキル基である)の塩化アシルで処理
すると、式27−2の中間体アミドが生成する。前述の
方法により式27−2のアミドの保護基を除去すると、
式27−3のアミドが得られる。式27−5のスルホン
アミドは、塩基、例えば、ピリジンの存在下にスルホニ
ルハライド、例えば、塩化トシルで処理し、次いで前述
したように保護基を除去することによって製造すること
ができる。
【0213】スキーム28
【化51】
【0214】式28−1(Rはアルキル基である)の中
間体ジオールは、適当な溶媒、例えば、THF中におい
て12−2を適当な還元剤、例えば、ホウ水素化リチウ
ムで処理することによって製造することができる。ジオ
ール28−1をフラン28−2に変換する方法は、酸性
条件下の脱水、Ph3 P(OEt)2 のような試薬を使
用する脱水、または塩基の存在下のトルエンスルホニル
クロライドのような試薬との反応および引き続く活性化
アルコールと残りのヒドロキシル基との置換を包含す
る。引き続いて28−2から保護基を除去すると、式2
8−3の化合物が形成する。当業者は認識するように、
アルデヒド12−2のアルキル化によりR 1A置換基を付
加することができるであろう。さらに、12−2をアル
カリ金属試薬で処理することによって、R9 、R10置換
基を導入することができるであろう。
【0215】スキーム29
【化52】
【0216】式29−1の中間体アルデヒドは、13−
1の第二級アルコールを、例えば、シリルエーテルで保
護し、次いでこのエステルを適当な溶媒中において還元
試薬、例えば、水素化ジイソブチルアルミニウムで−7
8℃において還元することによって製造することができ
る。また、13−1をホウ水素化リチウムのような試薬
で第一級アルコールに還元し、次いで種々の前述の試薬
(スキーム8参照)でアルデヒドに酸化することができ
る。前述したように(スキーム11におけるケトンの同
様な同族体化を参照のこと)、式29−1のアルデヒド
を式29−3の飽和エステルに変換することができる。
【0217】29−3の第二級アルコールの脱保護し、
次いで環化すると、式29−4のラクトンが生成する。
次いで29−4を脱保護すると、29−5が得られる。
例えば、アルキルクパレートを使用して、不飽和エステ
ル29−2に共役付加することによって、ラクトンカル
ボニルに対してβにR9 置換基を導入することができ
る。さらに、ラクトン29−4のアルキル化により、ラ
クトンカルボニルに隣接させてR9 、R10置換基を導入
することができるであろう。
【0218】スキーム30
【化53】
【0219】式30−1の中間体ケトンは、29−3
(Rはアルキル基である)の第二級ヒドロキシル脱保護
し、次いでアルコールをケトンに酸化する(スキーム1
9参照)ことによって製造することができる。前述した
ように(スキーム8参照)30−1を第一級アミンで還
元的にアミン化すると、中間体30−3が生成する。3
0−3を適当な温度において環化すると、式30−4の
ラクタムが生じ、これを脱保護して30−5を得ること
ができる。当業者は認識するように、ラクタム30−4
のアルキル化により、R9 、R10置換基を導入すること
ができるであろう。
【0220】スキーム31
【化54】
【0221】前述のルート(スキーム29参照)と同様
にして、19−3(Rはアルキル基である)を式31−
3のエステルに同族体化することができる。31−3の
Prt’を除去すると、第二級アルコールが得られ、こ
れを前述したように(スキーム19参照)酸化して式3
1−4のケトンを製造することができる。31−4を適
当な溶媒中においてアルカリ金属試薬、例えば、グリニ
ヤール試薬で処理すると、中間体31−5が生成し、こ
れを環化してラクトン31−6を形成することができ
る。次いで保護基を除去すると、31−7が生成する。
当業者は認識するように、エステル19−3のアルキル
化により、R1A置換基を導入することができるであろ
う。例えば、アルキルクパレートを使用して、不飽和エ
ステル31−2に共役付加することによって、ラクトン
カルボニルに対してβの置換基を導入することができ
る。また、31−6のアルキル化により、ラクトンに隣
接させてR9 、R10置換基を導入することができるであ
ろう。
【0222】スキーム32
【化55】
【0223】式32−1の中間体ジオールは、26−2
のラクトン基を適当な溶媒、例えば、THF中において
適当な温度において水素化リチウムアルミニウムのよう
な試薬で還元することによって製造することができる。
ジクロロメタンのような溶媒中においてDMAPの存在
下にトリエチルアミンを使用して、例えば、t−ブチル
ジメチルシリルで32−1の低ヒンダードヒドロキシル
基を選択的に保護すると、アルコール32−2が生成す
る。前述したように(LO−は活性化されたヒドロキシ
ルである)(スキーム20参照)アルコール32−2を
式32−4に変換することができる。式32−4のシア
ノ基のアルコーリシス(スキーム22参照)、アルコー
ルの脱保護および引き続くラクトン化により、式32−
5のラクトンが形成する。式32−5のアミンを脱保護
すると、式32−6のラクトンが得られる。当業者は認
識するように、ラクトン26−2のアルキル化により、
ラクトン32−6中の環酸素に対してβにR9 、R10
換基を導入することができるであろう。26−2をアル
カリ金属試薬で処理することによって、ラクトンの環酸
素に対してαに置換基を導入することができる。
【0224】スキーム33
【化56】
【0225】式33−2の中間体ニトリルは、スキーム
23に記載するケトンの同族体化と同様にして、12−
2(Rはアルキル基である)を同族体化することによっ
て製造することができる。前述したように(スキーム1
1参照)エステル33−2を式33−4のカルバメート
に変換することができる。前述したように(スキーム2
2参照)33−4のシアノ基をアルコーリシスし、CB
Z保護基を除去し、次いでアミンを隣接するエステル基
で環化すると、式33−5のラクタムが生成する。33
−5を脱保護すると、式33−6のラクタムが生成す
る。また、通常の方式(スキーム11参照)における3
3−5のアルキル化により、33−7が得られ、これを
脱保護すると、33−8を得ることができる。当業者は
認識するように、アルデヒド12−2のアルキル化によ
り、R1A置換基を導入することができるであろう。不飽
和ニトリル(33−1)の共役付加により、R9 置換基
を導入することができる。33−7のアルキル化によ
り、ラクタムに隣接させてR9、R10置換基を導入する
ことができるであろう。
【0226】スキーム34
【化57】
【0227】スキーム21に記載する手順に従い、同様
にして、25−3を同族体化して式34−5のラクタム
を生成することができる。当業者は認識するように、3
4−4(Rはアルキル基である)をアルキル化すること
によって、R1A置換基を導入することができるであろ
う。ニトリル34−1のアルキル化により、R9 、R10
置換基を導入することができるであろう。
【0228】スキーム35
【化58】
【0229】スキーム35に示すように、式23−2
(Rはアルキル基である)のニトリルを接触水素化する
と、アミンが得られ、次いでこれを隣接するエステル基
で環化すると、式35−1のラクタムが得られる。35
−1を脱保護すると、35−3(R2 はHである)が得
られる。また、前述したように(スキーム11参照)ラ
クタム35−1をアルキル化すると、式35−2のN−
置換アミドが生成する。35−2を脱保護すると、35
−3が得られる。当業者は認識するように、不飽和ニト
リルへの共役付加により、R1A置換基を導入することが
できるであろう。
【0230】スキーム36
【化59】
【0231】スキーム36に示すように、例えば、適当
な溶媒中において11−5(Rはアルキル基である)を
ボランで処理することによって、11−5のカルボン酸
基をアルコールに選択的に還元し、次いでこのアルコー
ルおよびエステルを環化すると、式36−1のラクトン
が生成する。36−1を脱保護すると、36−2が得ら
れる。
【0232】スキーム37
【化60】
【0233】式37−1の中間体アルコールは、21−
1のケトンを、例えば、約0℃においてメタノールのよ
うな溶媒中においてホウ水素化ナトリウムで還元するこ
とによって製造することができる。例えば、接触水素化
により、シアノ基をアミンに還元すると、アミノアルコ
ール37−2が得られる。37−2を試薬、例えば、C
DIまたは他のホスゲン同等物で塩基、例えば、TEA
の存在下に処理すると(スキーム14参照)、式37−
3の環化されたカルバメートが得られる。次いで37−
3を脱保護すると、37−5(R2 はHである)が得ら
れる。また、37−3を前述したように(スキーム13
参照)アルキル化して式37−4のN−置換カルバメー
トが得られ、これを脱保護すると、37−5が得られ
る。当業者は認識するように、ケトン21−1への付加
により、R1A置換基を導入することができるであろう。
【0234】スキーム38
【化61】
【0235】式38−1の中間体アミノアルコールは、
式18−2(Rはアルキル基である)のエステルを、例
えば、ホウ水素化リチウムで還元することによって製造
することができる。スキーム14に記載するように38
−1をホスゲン同等物で処理すると、式38−2の環化
されたカルバメートが得られる。引き続いて脱保護する
と、38−3が得られる。
【0236】スキーム39
【化62】
【0237】式39−1の中間体イミンは、共沸蒸留条
件のような脱水条件下に溶媒、例えば、ベンゼン中にお
いて21−1を第一級アミンと縮合することによって製
造することができる。接触水素化によりニトリルおよび
イミンを還元すると、39−1は39−2に変換され
る。39−2を塩基、例えば、TEAの存在下にCD
I、ホスゲンまたはトリホスゲンのような試薬で処理す
ると、式39−3の環化およびN−置換された尿素が得
られる。この物質を脱保護すると、39−5(ここで
(2)−窒素に結合したR2 はHである)が得られる。
39−3を、例えば、水素化ナトリウムおよびアルキル
ハライドでアルキル化すると、式39−4のN,N’−
置換尿素が得られ、これを脱保護して39−5(ここで
(2)−窒素に結合したR2 はアルキルである)を得る
ことができる。
【0238】スキーム40
【化63】
【0239】スキーム40に示すように、エステル20
−2(Rはアルキル基である)を前述したように(スキ
ーム11参照)カルバメート40−2に変換することが
できる。40−2の接触水素化はニトリルを還元し、C
BZ基を切り放して式40−3のジアミンを生成であろ
う。40−3を試薬、例えば、CDI、ホスゲンまたは
トリホスゲンで塩基、例えば、TEAの存在下にアシル
化すると、式40−4の環化された尿素が得られる。こ
の段階において脱保護すると、40−6(ここで各R2
はHである)が得られる。また、40−4を、例えば、
強塩基、例えば、水素化ナトリウムで脱保護し、次いで
アルキル化試薬、例えば、アルキルハライド、トシレー
トまたはメシレートと反応させると、式40−5のN,
N’−置換尿素が得られる。次いで脱保護すると、40
−6(ここで各R2 はアルキルである)が得られる。当
業者は認識するように、ニトリル20−2のアルキル化
により、R1A置換基を導入することができるであろう。
【0240】スキーム41
【化64】
【0241】式41−1(Rはアルキル基である)の中
間体エステルは、40−2中のシアノ基をエタノール性
HClのアルコーリシスにより製造することができる。
41−1中のエステル基を、例えば、THF中のホウ水
素化リチウムで還元すると、式41−2のアルコールが
生成する。前述したように、接触水素化によりCBZ基
を除去してアミンを生成させると、41−2は41−3
に変換される。塩基、例えば、TEAの存在下に試薬、
例えば、CDIまたは他のホスゲン同等物で処理する
と、式41−4のカルバメートが得られる。この段階に
おいて脱保護すると、41−6(R2 はHである)が得
られる。また、溶媒、例えば、DMF中において41−
4を強塩基、例えば、水素化ナトリウムで脱保護し、次
いで試薬、例えば、アルキルハライド、トシレートまた
はメシレートでアルキル化することによって、41−4
を式41−5のN−置換カルバメートに変換することが
できる。次いで、脱保護により、41−5を41−6
(R2 はアルキルである)に変換する。
【0242】スキーム42
【化65】
【0243】式42−1のケトエステルをキラルアミ
ン、例えば、アルファ−メチルベンジルアミンと適当な
アルデヒド、例えば、ホルムアミドの存在下に反応させ
るか、あるいは式42−2のビニルケトエステルをキラ
ルアミン、例えば、アルファ−メチルベンジルアミンと
適当なアルデヒド、例えば、ホルムアルデヒドの存在下
に反応させると、二重マンニヒ反応を介して式42−3
の化合物が得られる。化合物42−3は11−1(ここ
でdおよびeは1である)に等しく、これを適当な触
媒、例えば、パラジウムで水素の存在下に脱保護する
と、42−4が得られる。さらに、42−3を単一のジ
アステレオマーとして単離し(ジアステレオマーの選択
的結晶化または分離により)、これにより42−4を単
一の鏡像異性体塩として得ることができる。
【0244】スキーム43
【化66】
【0245】式43−1の化合物を適当な溶媒、例え
ば、DMF中において塩基、例えば、水素化ナトリウム
で処理し、次いでジエチルカーボネートで処理すると、
化合物43−2のエチルエステル(Rはアルキル基であ
る)が発生する。このアミンを脱保護すると、43−2
は43−3に変換される。当業者は認識するように、1
9−1は43−3に等しい。
【0246】スキーム44
【化67】
【0247】式44−1のマロン酸エステル(Rはアル
キル基である)を溶媒、例えば、DMF中において塩
基、例えば、水素化ナトリウムで処理し、次いでベンジ
ル基を適当な溶媒、例えば、メタノール中において水素
および触媒、例えば、パラジウムで加水素分解すると、
式43−2のエステルが生成する。このアミンを脱保護
すると、式43−3の化合物が発生する。当業者は認識
するように、19−1は43−3に等しい。
【0248】スキーム45
【化68】
【0249】式45−1のケトンを第二級アミン、例え
ば、ピペリジンで適当な溶媒、例えば、ベンゼン中にお
いて処理し、水を除去すると、式45−2のエナミン
(各Rはアルキル基である)が得られる。エナミンをア
ルファ−ハロエステル、例えば、エチルブロモアセテー
トで適当な溶媒、例えば、ベンゼンまたはTHF中にお
いて適当な塩基、例えば、LDAまたはNaN(SiM
3 2 を使用してアルキル化すると、式45−3のケ
トエステルが得られる。メタノール中において温和な還
元剤、例えば、ホウ水素化ナトリウムで還元し、次いで
環化すると、26−1が得られる。
【0250】スキーム46
【化69】
【0251】式43−3のケトエステル(Rはアルキル
基である)を適当な溶媒、例えば、t−ブタノール中に
おいてヨードニウム塩、例えば、ジフェニルヨードニウ
ムトリフルオロアセテートで処理すると、R1 がフェニ
ルである式11−1のケトエステルが発生する。詳細な
説明については、Synthesis、(9)、198
4、p.709を参照のこと。
【0252】スキーム47
【化70】
【0253】式43−3のケトエステルをオレフィン、
例えば、アクリロニトリルまたはニトロエチレンで処理
すると、式11−1(R1 はCH2 CH2 CNである
か、あるいはR1 はCH2 CH2 NO2 である)のケト
エステルが発生する。
【0254】スキーム48
【化71】
【0255】式43−3のエステル(Rはアルキル基で
ある)を溶媒、例えば、DMF中において塩基、例え
ば、水素化ナトリウムで処理し、次いでアルキルハライ
ド48−1で処理すると、スキーム48に示すように、
式11−1の化合物が発生する。
【0256】スキーム49
【化72】
【0257】式43−2のケトエステルを適当な溶媒、
例えば、DMF中においてアリルブロミドおよび強塩
基、例えば、水素化ナトリウムで処理すると、式49−
1のケトエステル(11−1、R2 はアリルである)が
得られる。次いで化合物49−1をスキーム13に記載
するように13−4に変換することができる。適当な溶
媒、例えば、塩化メチレン中において13−4をオゾン
分解し、次いで還元剤、例えば、ジメチルサルフィイド
で処理すると、式49−2のアルデヒドが得られる。4
9−2を酸化すると、式49−3のカルボン酸が得られ
る。49−3をクルチウス転位させ、次いで中間体イソ
シアネートを加水分解すると、式49−4の第一級アミ
ンが得られる。式49−4の化合物をイソシアネートま
たはカルバメートで処理すると、式49−5の尿素が得
られる。窒素を脱保護すると、式49−6の化合物(例
えば、13−5、ここでR1 はCH2 NHCONX6
6 である)が得られる。当業者は認識するように、前の
節において製造された、他の複素環式化合物を13−4
の変換と同様にして49−6に変換することができるで
あろう。
【0258】スキーム50
【化73】
【0259】式49−2の化合物を式HNX6 の第一級
アミンで処理すると、式50−1のイミンが得られる。
式50−1の化合物を還元すると、式50−2の化合物
が得られる。式50−2の化合物をアシル化剤で処理す
ると、式50−3の化合物が得られる。窒素を脱保護す
ると、式50−4の化合物(13−5、R1 はCH2
2 NX6 COX6 である)が得られる。当業者は認識
するように、前の節において製造された、他の複素環式
化合物を49−2の変換と同様な方法において50−4
に変換することができるであろう。
【0260】スキーム51
【化74】
【0261】式49−2の化合物を還元剤、例えば、ホ
ウ水素化ナトリウムで処理すると、式51−1の化合物
が得られる。51−1をアシル化剤、例えば、イソシア
ネートまたはカルバメートと反応させると、式51−2
の化合物が得られる。窒素を脱保護すると、式51−3
の化合物が得られる。当業者は認識するように、前の節
において製造された、他の複素環式化合物を49−2の
変換と同様な方法において51−3に変換することがで
きるであろう。
【0262】スキーム52
【化75】
【0263】式51−1の化合物をホスフィン、例え
ば、トリフェニルホスフィンおよびアゾ化合物、例え
ば、ジエチルアゾジカルボキシレートおよびオキシイン
ドールで処理すると、式52−1の化合物が得られる。
窒素を脱保護すると、式52−3の化合物が得られる。
当業者は認識するように、前の節において製造された、
他の複素環式化合物を49−2の変換と同様な方法にお
いて52−3に変換することができるであろう。
【0264】スキーム53
【化76】
【0265】式43−3のケトエステルをキラルジオー
ルおよび酸触媒で適当な溶媒、例えば、ベンゼン中にお
いて、水を除去しながら、処理すると、式53−1のよ
うなキラルケタールが得られる。53−1をアルキルハ
ライドで塩基、例えば、LDAの存在下にアルキル化
し、次いでケタールを酸触媒の加水分解に付すと、式5
3−2のケトエステルが得られる。ケトエステル53−
2は11−1の単一の鏡像異性体であり、そして同様な
方式において同族体化して種々の複素環式化合物を得る
ことができる。
【0266】スキーム54
【化77】
【0267】式43−3のケトエステルをキラルアミノ
酸エステル、例えば、バリンt−ブチルエステルで処理
すると、式54−1のキラルエナミンが得られる。54
−1をアルキルハライドで塩基、例えば、LDAの存在
下にアルキル化し、次いでエナミンを酸触媒の加水分解
に付すと、式53−2のケトエステルが得られる。
【0268】スキーム55
【化78】
【0269】7−6とキラル酸との塩を形成すると、式
55−1のジアステレオマーの塩の混合物が得られる。
ジアステレオマーの塩を結晶化すると、式55−2のキ
ラル化合物の酸の塩が得られる。塩55−2を塩基で分
解すると、式55−3のキラル化合物が遊離する。この
分割のスキームを前述の他のHET−二環式化合物の分
割に適用することができるであろう。
【0270】スキーム56
【化79】
【0271】スキーム56に示すように、6−4(P1
はCO2 Bnである)をアルカリ金属試薬、例えば、メ
チルマグネシウムブロミドで処理すると、56−1が得
られる。次いで、通常のように、脱保護すると、56−
2が得られる。
【0272】スキーム57
【化80】
【0273】式57−3の化合物は、既知のフタル酸ま
たはホモフタル酸の無水物から、下記の文献に記載され
ている方法により製造することができる:Welch 、Will
ardM.、J. Org. Chem. 47: 5: 1982: 886-888; またはM
achida 、Minoru、et al.、Heterocycles、14: 9: 198
0: 1255-1258。また、57−1の類似のフタルイミドま
たはホモフタルイミドを適当な水素化物試薬(例えば、
NaBH4 )または有機金属試薬(例えば、メチルグリ
ニヤール)で処理し、次いでシアン化ナトリウムまたは
シアン化カリウムで処理して、式57−2の中間体を生
成することができる。Welch、Willard M. (J. Org. Che
m. 47: 5: 1982: 886-888) が以前に記載したように、
式57−2の化合物を式57−3の化合物に変換するこ
とができる。
【0274】スキーム58
【化81】
【0275】スキーム58に示すように、式58−4の
中間体を式7−1の化合物から4工程において製造する
ことができる。式7−1の化合物を適当な還元剤、例え
ば、Super−Hydride(R) で適当な溶媒、好
ましくはTHF中において−20〜50℃、好ましくは
約25℃の温度において処理して、式58−1の化合物
を形成する。次いで式58−1のアミノアルコールを少
なくとも2当量のメタンスルホニルクロライドおよび少
なくとも2当量の適当な塩基、好ましくはピリジンで、
適当な溶媒、好ましくはピリジン中において−20〜5
0℃、好ましくは約25℃の温度において処理して、式
58−2の中間体を形成する。58−2を強塩基、好ま
しくはs−ブチルリチウムで約−78℃の温度において
処理し、次いで約25℃の温度に加温すると、式58−
3の中間体が得られる。前述したように、保護基を除去
すると、58−3は58−4に変換される。
【0276】スキーム59
【化82】
【0277】スキーム59に示すように、式59−1の
エステルを塩基、例えば、水素化ナトリウムで適当な溶
媒、例えば、DMF中において処理し、次いでアルキル
ハライド59−2で処理すると、式59−3が発生す
る。式59−3の化合物を式59−4のヒドラジン、例
えば、ヒドラジンまたはメチル−ヒドラジンで溶媒、例
えば、還流エタノール処理し、次いで濃縮し、残留物を
トルエン中で還流温度またはその付近の温度に加熱する
と、式59−5の化合物が生ずる。また、59−3をヒ
ドラジンの塩で酢酸ナトリウムの存在下に還流エタノー
ル中において処理して59−5を得ることができる。ア
ミンを脱保護すると、式59−8の化合物が発生する。
59−5をLawesson試薬で還流トルエンまたはベンゼン
中において処理することによって、式59−6のチオア
ミドを形成することができる。保護基を除去すると、5
9−6は59−7に変換される。
【0278】スキーム60
【化83】
【0279】スキーム60に示すように、式60−1の
化合物を溶媒、例えば、還流エタノール中において式6
0−2のヒドラジンで処理し、次いで濃縮し、残留物を
トルエン中で還流またはその付近の温度に加熱すると、
式60−3の化合物が生ずる。また、60−1をヒドラ
ジンの塩で酢酸ナトリウムの存在下に還流エタノール中
において処理して60−3を得ることができる。式60
−3のアミドを適当な溶媒、例えば、DMF中において
塩基、例えば、水素化ナトリウムで処理し、次いでアル
キルハライドで処理すると、60−4が得られる。この
アミンを脱保護すると、式60−5の化合物が発生す
る。
【0280】スキーム61
【化84】
【0281】スキーム61に示すように、式61−1の
ケトエステルをキラルアミン、例えば、アルファ−メチ
ルベンジルアミンと適当なアルデヒド、例えば、ホルム
アルデヒドとともに反応させるか、あるいは式61−2
のビニルケトエステルをキラルアミン、例えば、アルフ
ァ−メチルベンジルアミンと適当なアルデヒド、例え
ば、ホルムアルデヒドとともに反応させると、二重マン
ニヒ反応を介して式61−3の化合物が得られる。61
−3をヒドラジンと反応させると、式61−5のキラル
化合物が発生する。水素および適当な触媒、例えば、パ
ラジウムで窒素を脱保護すると、式61−6の化合物が
得られる。
【0282】スキーム62
【化85】
【0283】スキーム62に示すように、式62−1の
化合物を還元剤、例えば、ホウ水素化ナトリウムで処理
し、窒素を保護すると、式62−2の化合物が得られ
る。このアルコールを保護すると、62−3が得られ
る。このエステルを鹸化すると、式62−4の化合物が
得られる。62−4を塩化チオニルと反応させ、次いで
ジアゾメタンで処理すると、式62−5の同族体化酸が
得られる。62−5をエステル化すると、式62−6の
化合物が得られ、これをO−脱保護すると、62−7が
得られる。62−7を酸化すると、式62−8のケトン
が得られる。62−8をヒドラジンと反応させ、次いで
窒素を脱保護すると、62−9の化合物が得られる。
【0284】スキーム63
【化86】
【0285】スキーム63に示すように、式63−1の
化合物を溶媒、例えば、DMF中において塩基、例え
ば、水素化ナトリウムで処理し、次いでジエチルカーボ
ネートで処理すると、化合物63−2のエチルエステル
が発生する。このアミンを脱保護すると、63−2は6
3−3に変換される。
【0286】スキーム64
【化87】
【0287】スキーム64に示すように、式64−1の
マロン酸エステルを溶媒、例えば、DMF中において塩
基、例えば、水素化ナトリウムで処理し、次いで適当な
溶媒、例えば、メタノール中においてベンジル基を水素
および触媒、例えば、パラジウムで加水素分解すると、
式64−2のエステルが生成する。このアミンを脱保護
すると、式64−3の化合物が発生する。
【0288】スキーム65
【化88】
【0289】スキーム65に示すように、式65−1の
ケトンを適当な溶媒、例えば、ベンゼン中において水を
除去しながら第二級アミン、例えば、ピペリジンで処理
すると、式65−2のエナミンが得られる。このエナミ
ンを適当な溶媒、例えば、ベンゼンまたはTHF中にお
いて適当な塩基、例えば、LDAまたはNaN(SiM
3 2 を使用してアルファ−ハロエステルで処理する
と、式65−3のケトエステルが得られる。式65−4
のヒドラジンと反応させると、式65−5の化合物が得
られる。窒素を脱保護すると、式65−6の化合物が得
られる。
【0290】スキーム66
【化89】
【0291】スキーム66に示すように、式66−1の
ケトエステルを適当な溶媒、例えば、t−ブタノール中
においてヨードニウム塩、例えば、ジフェニルヨードニ
ウムトリフルオロアセテートで処理すると、式66−2
のケトエステルが発生する。66−2をヒドラジンと反
応させると、66−3の化合物が得られる。窒素を脱保
護すると、式66−4の化合物が得られる。詳細な説明
については、Synthesis 、(9) 、1984、p. 709を参照の
こと。
【0292】スキーム67
【化90】
【0293】スキーム67に示すように、式67−1の
ケトエステルをオレフィン、例えば、アクリロニトリル
で処理すると、式67−2のケトエステルが発生する。
67−2をヒドラジンと反応させると、式67−3の化
合物が発生する。窒素を脱保護すると、67−4の化合
物が得られる。
【0294】スキーム68
【化91】
【0295】スキーム68に示すように、式68−1の
ケトエステルを適当な溶媒、例えば、DMF中において
アリルブロミドおよび適当な塩基、例えば、水素化ナト
リウムで処理すると、式68−2のケトエステルが得ら
れる。68−2をヒドラジンと反応させると、式68−
3の化合物が発生する。68−3を適当な溶媒、例え
ば、塩化メチレン中においてオゾン分解し、次いで還元
剤、例えば、ジメチルサルファイドで処理すると、式6
8−4のアルデヒドが得られる。68−4を酸化する
と、式68−5のカルボン酸が得られる。68−5をク
ルチウス転位し、中間体イソシアネートを加水分解する
と、式68−6の第一級アミンが得られる。式68−6
の化合物をイソシアネートまたはカルバメートで処理す
ると、式68−7の尿素が得られる。窒素を脱保護する
と、式68−8の化合物が得られる。
【0296】スキーム69
【化92】
【0297】スキーム69に示すように、式69−1の
化合物を第一級アミンで処理すると、式69−2のイミ
ンが得られる。式69−2の化合物を還元すると、式6
9−3の化合物が得られる。式69−3の化合物をアシ
ル化剤で処理すると、式69−4の化合物が得られる。
窒素を脱保護すると、式69−5の化合物が得られる。
【0298】スキーム70
【化93】
【0299】スキーム70に示すように、式70−1の
化合物を還元剤、例えば、ホウ水素化ナトリウムで処理
すると、式70−2の化合物が得られる。70−2をア
シル化剤、例えば、イソシアネートまたはカルバメート
と反応させると、式70−3の化合物が得られる。窒素
を脱保護すると、式70−4の化合物が得られる。
【0300】スキーム71
【化94】
【0301】スキーム71に示すように、式71−1の
化合物をホスフィン、例えば、トリフェニルホスフィン
およびアゾ化合物、例えば、ジエチルアゾジカルボキシ
レートおよびオキシインドールで処理すると、式71−
2の化合物が得られる。窒素を脱保護すると、式71−
3の化合物が得られる。
【0302】スキーム72
【化95】
【0303】スキーム72に示すように、式72−1の
ケトエステルを適当な溶媒、例えば、ベンゼン中におい
て水を除去しながらキラルジオールおよび酸触媒で処理
すると、式72−2のキラルケタールが得られる。72
−2を塩基、例えば、LDAの存在下にアルキルハライ
ドでアルキル化し、次いでケタールを酸触媒の加水分解
に付すと、式72−3のキラルケトエステルが得られ
る。72−3をヒドラジンと反応させると、式72−4
のキラル化合物が発生する。窒素を脱保護すると、式7
2−5の化合物が得られる。
【0304】スキーム73
【化96】
【0305】スキーム73に示すように、式73−1の
ケトエステルをキラルアミノ酸エステル、例えば、バリ
ンt−ブチルエステルで処理すると、式73−2のキラ
ルエナミンが得られる。73−2を塩基、例えば、LD
Aの存在下にアルキルハライドでアルキル化し、次いで
このエナミンを酸触媒の加水分解に付すと、式73−3
のキラルケトエステルが得られる。73−3をヒドラジ
ンと反応させると、式73−4のキラル化合物が発生す
る。窒素を脱保護すると、式73−5の化合物が得られ
る。
【0306】スキーム74
【化97】
【0307】スキーム21に示すように、74−1の窒
素を脱保護すると、式74−2の化合物が得られる。7
4−2とキラル酸との塩を形成すると、式74−3のジ
アステレオマーの塩の混合物が得られる。ジアステレオ
マーの塩を結晶化すると、式74−4のキラル化合物の
酸塩が得られる。塩74−4を塩基で脱保護すると、式
74−5のキラル化合物が遊離する。
【0308】スキーム75
【化98】
【0309】スキーム75に示すように、式75−1の
化合物を適当な触媒、例えば、パラジウムテトラキス
(トリフェニルホスフィン)の存在下にアリルアセテー
トでアルキル化すると、式75−2の化合物が得られ
る。窒素を脱保護すると、式75−3の化合物が得られ
る。詳細な説明については、Tetrahedron
(50)、p.515、1994を参照のこと。
【0310】スキーム76
【化99】
【0311】スキーム76に示すように、式76−1の
ケトエステルを塩基、例えば、水素化ナトリウムの存在
下にアルキルハライドでアルキル化し、次いで酸触媒の
加水分解に付し、脱カルボキシル化し、次いでヨウ化メ
チルおよび適当な塩基でエステル化すると、式76−2
の化合物が得られる。式76−2の化合物を適当なアル
デヒド、例えば、ホルムアルデヒドおよびベンジルアミ
ンと反応させると、式76−3の化合物が得られる。式
76−3の化合物をヒドラジンと反応させると、式76
−4の化合物が得られる。窒素を脱保護すると、式76
−5の化合物が得られる。
【0312】スキーム77
【化100】
【0313】スキーム77に示すように、式77−1の
アミンを不活性溶媒、例えば、ジクロロメタンまたはD
MF中においてHOBTの存在下に試薬、例えば、ED
CまたはDCCをカップリングすることによって式77
−2の酸で処理すると、式77−3の化合物が得られ
る。式77−3の化合物をヒドラジンと反応させると、
式77−4の化合物が発生する。窒素を脱保護すると、
式77−5の化合物が得られる。
【0314】スキーム78
【化101】
【0315】スキーム78に示すように、式78−1の
ヒドロキシアセトアセテートエステルを適当な塩基、例
えば、水素化ナトリウムの存在下にアルキルハライドで
処理すると、式78−2の化合物が得られる。78−2
をヒドラジンと反応させると、式78−3の化合物が発
生する。78−3のカルボニル酸素をO−でアルキル化
すると、78−4の化合物が得られ、これをハライド7
8−5に変換する。ハライドXをシアン化物イオンと置
換すると、ニトリル78−6が得られる。78−6を還
元すると、第一級アミン78−7が得られ、これを脱保
護し、ホルムアルデヒドの存在下に環化すると、78−
8が得られる。
【0316】スキーム79
【化102】
【0317】スキーム79に示すように、ベータ−ケト
−保護アミノバレレート、例えば、79−1を適当な塩
基、例えば、水素化ナトリウムの存在下にアルキルハラ
イドで処理すると、79−2の化合物が得られる。式7
9−2の化合物をヒドラジンと反応させると、式79−
3の化合物が発生する。式99の化合物を脱保護する
と、式79−4の第一級アミンが得られる。式79−4
の化合物をホルムアルデヒドの存在下に環化すると、式
79−5の化合物が得られる。
【0318】スキーム80
【化103】
【0319】スキーム80に示すように、式80−1の
アミンを適当な溶媒中においてEDCおよびHOATの
存在下に酸、例えば、80−2で処理すると、式80−
3のケトエステルが得られる。ケトエステル80−3を
還流エタノール中において酢酸ナトリウムの存在下にヒ
ドラジンの塩で処理して、式80−4のヒドラジンを生
成させることができる。適当な条件下に脱保護すると、
式80−5のアミンが得られる。前述したように、式8
0−5の中間体を式80−6のアミノ酸にカップリング
して、式80−7の中間体を製造することができる。ア
ミン80−7を脱保護すると、式80−8の化合物が得
られる。
【0320】上記構造式においておよびこの出願を通じ
て、特記しない限り、下記の用語は示した意味を有す
る:アルキル基は、必要に応じて二重結合または三重結
合を含有することができる、直鎖状もしくは分枝鎖状の
立体配置における、表示した長さのアルキル基を包含す
ることを意図する。このようなアルキル基の例は、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブ
チル、t−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、アリル、エチニル、プロペニル、ブ
タジエニル、ヘキセニルおよびその他である。定義C0
−アルキルが定義の中に存在するとき、それは単一の共
有結合を意味する。
【0321】上記において特定したアルコキシ基は、必
要に応じて二重結合または三重結合を含有することがで
きる、直鎖状もしくは分枝鎖状の立体配置における、表
示した長さのアルコキシ基を包含することを意図する。
このようなアルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、イソプロポキシ、ブトキシ、イソブトキ
シ、t−ブトキシ、ペントキシ、イソペントキシ、ヘキ
ソキシ、イソヘキソキシ、アリルオキシ、2−プロピニ
ルオキシ、イソブテニルオキシ、ヘキセニルオキシおよ
びその他である。
【0322】用語「ハロゲン」または「ハロ」は、ハロ
ゲン原子、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を包含する
ことを意図する。用語「ハロゲン化アルキル」は、1ま
たは2以上の上記において定義したハロゲン原子で置換
された、上記において定義したアルキル基を包含するこ
とを意図する。用語「ハロゲン化シクロアルキル」は、
1または2以上の上記において定義したハロゲン原子で
置換された、シクロアルキル基を包含することを意図す
る。
【0323】用語「アリール」は、フェニルおよびナフ
チルおよび1〜4個のヘテロ原子を有する芳香族5およ
び6員環、あるいは窒素、硫黄または酸素の1〜4個の
ヘテロ原子を有する融合した5および/または6員の二
環式環を包含することを意図する。このような複素環式
芳香族環の例は、ピリジン、チオフェン(チエニルとし
ても知られている)、フラン、ベンゾチオフェン、テト
ラゾール、インドール、N−メチルインドール、ジヒド
ロインドール、インダゾール、N−ホルミルインドー
ル、ベンズイミダゾール、チアゾール、ピリミジン、お
よびチアジアゾールである。
【0324】表現「プロドラッグ」は、投与後、in
vivoにおいてある化学的または生理学的プロセスを
介して薬物を放出する薬物前駆体である化合物を意味す
る(例えば、プロドラッグは生理学的pHにされるとき
所望の薬物形態に変換される)。典型的なプロドラッグ
は、切り放されたとき、対応する遊離酸を放出し、そし
て本発明の化合物のこのような加水分解可能なエステル
形成性残基は下記のものを包含するが、これらに限定さ
れない:
【0325】カルボン酸置換基(例えば、R1 が−(C
2 q C(O)OX6 であり、X 6 が水素であるか、
あるいはR2 またはA1 がカルボン酸を含有するとき)
ここで遊離水素は下記の置換基で置換されている:(C
1 −C4 )アルキル、(C2−C12)アルカノイルオキ
シメチル、(C4 −C9 )1−(アルカノイルオキシ)
エチル、5〜10個の炭素原子を有する1−メチル−1
−(アルカノイルオキシ)エチル、3〜6個の炭素原子
を有するアルコキシカルボニルオキシメチル、4〜7個
の炭素原子を有する1−(アルコキシカルボニルオキ
シ)エチル、5〜8個の炭素原子を有する1−メチル−
1−(アルコキシカルボニルオキシ)エチル、3〜9個
の炭素原子を有するN−(アルコキシカルボニル)アミ
ノメチル、4〜10個の炭素原子を有する1−(N−
(アルコキシカルボニル)アミノ)エチル、3−フタリ
ジル、4−クロトノラクトニル、ガンマ−ブトロラクト
ン−4−イル、ジ−N,N−(C1 −C2 )アルキルア
ミノ(C2 −C3 )アルキル(例えば、β−ジメチルア
ミノエチル)、カルバモイル−(C1 −C2 )アルキ
ル、N,N−ジ(C1 −C2 )アルキルカルバモイル−
(C1 −C2 )アルキルおよびピペリジノ−、ピロリジ
ノ−またはモルホリノ(C2 −C3 )アルキル。
【0326】他の典型的なプロドラッグは、式Iのアル
コールを放出し、ここでヒドロキシル置換基の遊離水素
(例えば、R1 がヒドロキシルを含有するとき)は下記
の置換基で置換されている:(C1 −C6 )アルカノイ
ルオキシメチル、1−((C 1 −C6 )アルカノイルオ
キシ)エチル、1−メチル−1−((C1 −C6 )アル
カノイルオキシ)エチル、(C1 −C6 )アルコキシカ
ルボニルオキシメチル、N−(C1 −C6 )アルコキシ
カルボニルアミノ−メチル、スクシノイル、(C1 −C
6 )アルカノイル、α−アミノ(C1 −C4 )アルカノ
イル、アリールアセチルおよびα−アミノアシル、また
はα−アミノアシル−α−アミノアシル(ここでα−ア
ミノアシル部分はタンパク質の中に見出される天然に存
在する任意のL−アミノ酸である)、−P(O)(O
H)2 、−P(O)(O(C1 −C 6 )アルキル)2
またはグルコシル(炭水化物のヘミアセタールのヒドロ
キシルの分離から生ずる基)。
【0327】式Iのカルボン酸中のカルボキシル基がエ
ステルで置換されている、本発明のプロドラッグは、塩
基、例えば、炭酸カリウムの存在下に不活性溶媒、例え
ば、DMF中において約0℃〜100℃の温度において
約1〜約24時間、このカルボン酸を適当なアルキルハ
ライドと組合わせることによって製造することができ
る。また、触媒量の酸、例えば、濃硫酸の存在下に約2
0℃〜120℃の温度、好ましくは還流温度において約
1〜約24時間、この酸を溶媒として適当なアルコール
と組合わせる。他の方法は、不活性溶媒、例えば、TH
F中における酸の反応であり、生成する水を物理的手段
(例えば、ディーン−スタークトラップ)または化学的
手段(例えば、モレキュラーシーブ)により同時に除去
する。
【0328】アルコール官能がエーテルとして誘導化さ
れた、本発明のプロドラッグは、塩基、例えば、炭酸カ
リウムの存在下に不活性溶媒、例えば、DMF中におい
て約0℃〜100℃の温度において約1〜約24時間、
このアルコールを適当なアルキルブロミドまたはイオダ
イドと組合わせることによって製造することができる。
アルカノイルアミノメチルエーテルは、触媒量の酸の存
在下に不活性溶媒、例えば、THF中において、米国特
許第4,997,984 号に記載されている方法に従い、このア
ルコールをビス−(アルカノイルアミノ)メタンと反応
させることによって、製造することができる。また、こ
れらの化合物は、Hoffman 、et al.、J.Org. Chem. 199
4、59、p. 3530 に記載されている方法により製造する
ことができる。
【0329】多数の保護されたアミノ酸誘導体は商業的
に入手可能であり、ここで保護基、Prt、Prt’ま
たはPrt”は、例えば、BOC、CBZ、FMOC、
ベンジルまたはエトキシカルボニル基である。他の保護
されたアミノ酸誘導体は、当業者によく知られている文
献の方法により製造することができる。いくつかの置換
されたピペラジンおよびピペリジンは商業的に入手可能
であり、そして多数の他のピペラジンおよび4−置換ピ
ペリジンは文献において知られている。種々の複素環式
置換ピペリジンおよびピペラジンは、文献の方法に従
い、誘導化複素環式中間体を使用して製造することがで
きる。また、このような複素環式環は、当業者において
よく知られているように、標準的手段、例えば、CDI
とのカップリング、芳香族複素環式化合物の水素化、お
よびその他により誘導化することができる。
【0330】上記において定義された用語のあるもの
は、上記式において2回以上存在することができ、そし
てこのように存在するとき、各用語は互いに独立して定
義されるべきである。本発明の化合物のすべては、構造
式Iにおいて星印で示す、少なくとも1つの不斉中心を
有する。この分子の種々の置換基の特質に依存して、追
加の不斉中心がこの分子上に存在することができる。各
このような不斉中心は2つの光学的異性体を生成し、そ
してすべてのこのような光学的異性体は、分離された、
純粋な、または部分的に精製された光学的異性体、それ
らのラセミ体混合物またはジアステレオマー混合物とし
て、本発明の範囲内に含まれることを意図する。星印に
より表される不斉中心の場合において、いっそう活性
な、こうしていっそう好ましい異性体の絶対立体化学は
式IAにおいて示される。この好ましい絶対立体配置
は、また、式Iに適用される。
【0331】
【化104】
【0332】R4 置換基が水素であるとき、不斉中心の
空間的立体配置はD−アミノ酸におけるそれに相当す
る。ほとんどの場合において、これはまたR−立体配置
として表示されるが、R−またはS−立体化学的帰属を
行うとき使用したR3 およびR 4 の意味に従い、これは
変化するであろう。
【0333】本発明の化合物は、一般に、それらの薬学
上許容される酸付加塩、例えば、無機および有機の酸か
ら誘導される塩の形態で単離される。このような酸の例
は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、ギ酸、酢酸、トリフル
オロ酢酸、プロピオン酸、マレイン酸、コハク酸、D−
酒石酸、L−酒石酸、マロン酸、メタンスルホン酸およ
びその他である。さらに、酸性機能を含有する、ある種
の化合物、例えば、カルボン酸は、それらの無機塩の形
態で単離することができ、ここで対イオンはナトリウ
ム、カリウム、リチウム、カルシウム、マグネシウムお
よびその他、ならびに有機塩基から選択することができ
る。薬学上許容される塩は、約1当量の式Iの化合物を
取り、それを約1当量の所望の塩の適当な対応する酸と
接触させることによって形成される。生ずる塩の仕上げ
および単離は、当業者によく知られている。
【0334】認識されるように、本発明の式Iの化合物
は放射線標識化された形態で存在することができる、す
なわち、通常前記化合物は自然において見出される原子
質量または質量数と異なる原子質量または質量数を含有
する1または2以上の原子を含有することができる。水
素、炭素、リン、フッ素および塩素の放射性同位元素
は、それぞれ、3 H、14C、32P、35S、18Fおよび36
Clを包含する。それらの放射性同位元素および/また
は他の原子の他の放射性同位元素は、本発明の範囲内に
入る。トリチウム化、すなわち、3 H、および炭素−1
4、すなわち、14C、放射性同位元素は、調製容易さお
よび検出可能性のために特に好ましい。本発明の式Iの
化合物の放射線標識化化合物は、一般に、この分野にお
いてよく知られている方法により製造することができ
る。好都合には、このような放射線標識化化合物は、非
放射線標識化試薬を容易に入手可能な放射線標識化試薬
と置換して、上記の概要および/または下記の実施例お
よび製造において開示する手順を実施することによって
製造することができる。
【0335】式Iの成長ホルモン放出化合物は、in vit
roにおいて、成長ホルモンの分泌が下垂体レベルにおい
て調節される方法を理解する、独特の道具として使用さ
れる。これは成長ホルモンの分泌に影響を及ぼすことが
考えられるか、あるいは知られている多数の因子、例え
ば、年齢、性別、栄養因子、グルコース、アミノ酸、脂
肪酸、ならびに飢餓および非飢餓の状態の評価における
使用を包含する。さらに、本発明の化合物は、他のホル
モンが成長ホルモンの放出活動を変更する方法の評価に
おいて使用することができる。例えば、ソマオスタチン
が成長ホルモンの放出を阻害することは既に確立されて
いる。
【0336】式Iの化合物は、ヒトを包含する動物に投
与して、in vivo における成長ホルモンを放出させるこ
とができる。これらの化合物は下記において有用であ
る:GH欠乏に関係する症候の治療;肉の生産のために
飼育している動物の出産前または出産後の成長の刺激ま
たは飼料効率の増強および屠体品質の改良;乳牛におけ
る牛乳の生産の増加;家畜類、例えば、ブタ、肉牛およ
び乳牛における発情期の同期化;動物における骨または
創傷の治癒の改善および生体器官の機能の改善。本発明
の化合物は、内因性成長ホルモンの分泌を誘導すること
によって、体の組成を変更し、他のGH依存性代謝的、
免疫学的または発育のプロセスを改変するであろう。例
えば、本発明の化合物は、ニワトリ、シチメンチョウ、
家畜の動物(例えば、ヒツジ、ブタ、ウマ、畜牛、およ
びその他)およびコンパニオン動物(例えば、イヌ)に
与えることができる。
【0337】また、これらの化合物は、成長を加速しか
つ赤肉の百分率を改良するために、水産養殖において実
用性を有する。さらに、これらの化合物はヒトにin viv
o において診断道具として投与して、下垂体が成長ホル
モンを放出することができるかどうかを直接的に決定す
ることができる。式Iの化合物あるいはそれらの薬学上
許容される塩またはプロドラッグをin vivo において子
供に投与することができ、そしてこのような投与の前後
に採った血清試料を成長ホルモンについてアッセイする
ことができる。これらの試料の各々における成長ホルモ
ンの量を比較することは、患者の下垂体が成長ホルモン
を放出する能力を直接的に決定する手段であろう。
【0338】したがって、本発明は、その範囲内に、活
性成分として、少なくとも1種の式Iの化合物またはそ
の薬学上許容される塩またはプロドラッグと、薬学上許
容される担体とを含んでなる医薬組成物を包含する。必
要に応じて、医薬組成物は、さらに、少なくとも1種の
式Iの化合物またはその薬学上許容される塩またはプロ
ドラッグに加えて、同化剤、あるいは異なる活性を示す
他の化合物、例えば、抗生物質またはコクシジウム抑制
剤(例えば、モネンシン)成長促進剤、あるいはオステ
オポローシスを治療するための因子、あるいは他の薬学
上活性な物質を含むことができ、ここでこのような組合
わせは効能を増強しかつ副作用を最小とする。
【0339】成長促進剤および同化剤は下記のものを包
含するが、これらに限定されない:TRH、PTH、ジ
エチルスチルベステロール、エストロゲン、β−アゴニ
スト、テオフィリン、同化ステロイド、エンケファリ
ン、E系列のプロスタグランジン、米国特許第3,239,34
5 号(その開示は引用することによって本明細書の一部
とされる)に開示されている化合物、例えば、ゼラノー
ル;米国特許第4,036,979 号(その開示は引用すること
によって本明細書の一部とされる)に開示されている化
合物、例えば、スルベノクス;および米国特許第4,411,
890 号(その開示は引用することによって本明細書の一
部とされる)に開示されているペプチド。
【0340】本発明の成長ホルモン分泌促進物質と、下
記の他の成長ホルモン分泌促進物質との組合わせは、哺
乳動物におけるGHの内因性レベルを増加するために有
用である:米国特許第4,411,890 号(その開示は引用す
ることによって本明細書の一部とされる)、および公開
WO89/07110号、WO89/07111に記載されている成長ホルモ
ン放出ペプチド、GHRP−6およびGHRP−1およ
びB−HT920ならびにヘキサレリンおよびWO93/040
81号に記載されている、新しく発見されたGHRP−2
または成長ホルモン放出ホルモン(GHRH、また、G
RFと表示する)およびその類似体または成長ホルモン
およびその類似体またはソマトメジン、例えば、IGF
−1およびIGF−2またはアルファ−2アドレナリン
作動性アゴニスト、例えば、クロニジン、キシラジン、
デトミジンおよびメデトミジンまたはセロトニン5HT
IDアゴニスト、例えば、スミトリプタンまたはソマト
スタチンまたはその放出を阻害する因子、例えば、フィ
ゾスチグミンおよびピリオスチグミン。本発明のGH分
泌促進物質とGRFとの組合わせは、内因性成長ホルモ
ンを相乗的に増加させる。
【0341】この分野においてよく知られているよう
に、成長ホルモンの既知の、潜在的使用は変化し、おび
ただしい[参照、″Human Growth Hormone″、Strobel
およびThomas、Pharmacological Reviews 、46、pp. 1-
34 (1994); T. Rosen 、et al.、Horm. Res.、1995、4
3: pp. 93-99; M. Degerblad 、et al.、European Jour
nal of Endocrinology 、1995、133: pp. 180-188; J.
O. Jorgensen 、EuropeanJournal of Endocrinology 、
1994、130: pp. 224-228; K. C. Copeland、et al.、Jo
urnal of Clinical Endocrinology and Metabolism、Vo
l.78、No.5、pp.1040-1047; J. A. Aloi 、et al.、Jou
rnal of Clinical Endocrinology and Metabolism、Vo
l. 79 、No.4、pp. 943-949; F. Cordido 、et al.、Me
tab. Clin.Exp. (1995)、44 (6)、pp. 745-748; K. M.
Fairhall 、et al.、J. Endocrinol. (1995) 、145 (3)
、pp. 417-426; R. M. Frieboes 、et al.、Neuroendo
crinology、(1995)、61 (5)、pp. 584-589;およびM. Ll
overa、et al.、J. Cancer、(1995)、61 (1)、pp. 138-
141 ]。
【0342】したがって、内因性成長ホルモンの放出を
刺激する目的で、本発明の化合物を投与すると、成長ホ
ルモンそれ自体の同一の効果および使用を得ることがで
きる。これらの成長ホルモンの変化する使用を下記に要
約する:中年すぎのヒトまたはコンパニオン動物、特に
イヌ、ネコ、ラクダおよびウマにおける成長ホルモンの
放出の刺激;成長ホルモンを欠乏する成人のヒトまたは
他の動物、特にイヌ、ネコ、ラクダおよびウマの治療;
グルココルチコイドの異化副作用の防止;オステオポロ
ーシスの治療;免疫系の刺激;創傷の治癒の加速;骨折
の修復の加速;成長遅延の治療;PCTWO95/28173号お
よびWO95/28174号に開示する鬱血性心不全の治療(鬱血
性心不全の治療における効能について成長ホルモン分泌
促進物質をアッセイする方法の1例は、R. Yang 、et a
l.、Circulation 、Vol. 92 、No.2、p. 262、1995に開
示されている);急性または慢性腎臓不全または機能障
害の治療;成長ホルモンの欠乏症の子供を包含する生理
学的に短い身長の治療;慢性病に関連する短い身長の治
療;肥満症の治療;プラーダー−ビリ症候群およびター
ナー症候群に関連する成長遅延の治療;熱傷の患者また
は大外科手術、例えば、胃腸の外科手術後の回復の加速
および入院の減少;子宮内の成長遅延、骨格の形成異
常、高コーチコーン症およびクッシング症候群の治療;
ストレスを受けた患者における成長ホルモンの置換;軟
骨形成異常、ヌーナン症候群、睡眠障害、アルツハイマ
ー病、創傷治癒の遅延、および心理・社会の遮断の治
療;肺の機能障害および人工呼吸器依存の治療;大手術
後のタンパク質の異化応答の減衰;吸収不良症候群の治
療;慢性病、例えば、癌またはエイズのための悪液質お
よびタンパク質損失の減少;TPN(全非経口栄養)に
基づく患者における体重増加およびタンパク質の付着成
長の加速;膵島細胞症を包含する高インスリン血症の治
療;排卵誘発および胃および十二指腸の潰瘍の予防およ
び治療のための補助的治療;胸腺の発育の刺激および胸
腺機能の年齢に関係する低下の予防;慢性血液透析に対
する患者についての付加的治療;免疫抑制患者の治療お
よびワクチン接種後の抗体応答の増強;筋肉強さの改
善、筋肉質量、運動性の増加、薄弱な中年すぎの人にお
ける皮膚厚さ、代謝的恒常性、腎臓の恒常性の維持;骨
芽細胞、骨の改造、および軟骨の成長の刺激;神経学的
疾患、例えば、末梢および薬剤誘導神経疾患、ギラン・
バレー症候群、筋萎縮性側索硬化症、多発性硬化症、脳
血管性偶発症候それは脱髄疾患の治療;およびヒツジの
羊毛の成長の刺激。
【0343】肉の生産のための飼育する飼育場の動物、
例えば、ニワトリ、シチメンチョウ、ヒツジ、ブタおよ
び畜牛におけるGHの使用は、肉の生産のための飼育す
る動物の出産の前および後の成長の刺激、飼料効率の増
強;胴体の品質の改良(筋肉/脂肪の比の増加)(Camp
bell、R. G. 、et al.、(1989)、J. Anim. Sci. 67、12
65; Dave、D. J. 、Bane、D. P. 、(1990)、The Compen
dium Food Annual、Vol. 12 (1) 、117; Holden 、P.
J. 、(1990)、Agri-Practice 、11 (3)、25; Claus 、
R.、Weiber、U.、(1994)、Livestock Production Scien
ce、37、245;
【0344】Roeder 、R.、et al.、(1994)、Growth Re
gulation 、4 、101); 乳牛における牛乳の生産の増加
(McBride 、B. W. 、et al.、(1988)、Research and D
evelopment in Agriculture 5 (1) 、1; McDowell 、G.
H. 、et al.、(1988)、Aust. J. Biol. Sci. 、41、27
9); 体組成の改良;他のGH依存性代謝的機能(Claus
、R.およびWeiber、U.、(1994)、Livestock Productio
n、Science 、37、245)および免疫学的機能の改変、例
えば、ワクチン接種後の抗体応答の増強または開発プロ
セスの改良を包含し、そして水産養殖において魚類の成
長を加速しかつタンパク質/脂肪の比を改良する実用性
を有することができる。
【0345】コンパニオン動物における好ましい使用は
下記の使用を包含する:コンパニオン動物、例えば、イ
ヌ、ネコおよびウマにおける内因性成長ホルモンの放出
の刺激;加齢の疾患の治療(Detenbeck 、L. C. 、Jows
ey、J.、Clinical Otrthopecics and Related Researc
h、July-August 1969、No. 65、pp. 76-80); 胸腺発育
の刺激および胸腺機能の年齢に関係する低下の予防(Go
ff、B. L. 、et al.、Clinical and Experimental Immu
nology、1987、68: 3 、pp. 580-587; Morrison、W. B.
、et al.、Am. J. Vet. Res.、Jan. 1990 、51: 1 、p
p. 65-70; Roth、J. A. 、et al.、Am. J. Vet. Res.、
1984、Vol. 45 、pp. 1151-1155); 胸腺機能の年齢に関
係する低下の予防;認知の年齢に関係する低下の予防;
創傷治癒の加速(Jacks 、T.、et al.、Vet. Surg.、19
96、25、(5) 、430);
【0346】骨折の修復の加速(Pandey、S. K. 、Udup
a 、K. N. 、Indian J. Vet. Surg.1 (2): 73-78 、Jul
y 1980); 骨芽細胞、骨の改造および軟骨の成長の刺激
(Harris、W. H. 、et al.、Calc. Tiss. Res., 10、19
72、pp. 1-13; Heaney、R. P. 、et al.、Calc. Tiss.
Res., 10、1972、pp. 14-22; Mankin 、H. J. 、et a
l.、J. of Bone and Joint Surgery、Vol. 60-A 、#8、
Dec. 1978 、pp. 1071-1075); 大外科手術後のタンパク
質異化の応答の減衰、熱傷障害および大外科手術、例え
ば、胃腸の外科手術からの回復の加速;免疫系の刺激お
よびワクチン接種後の抗体応答の増強;鬱血性心不全の
治療、急性または慢性の腎不全または機能障害の治療;
肥満症の治療;成長遅延、骨格形成異常および骨軟骨形
成異常の治療;グルココルチコイドの異化副作用の予
防;クッシング症候群の治療;吸収不良症候群の治療;
慢性病、例えば、癌のための悪液質およびタンパク質損
失の減少;全非経口栄養を受取る動物において体重増加
およびタンパク質付着成長の加速;排卵誘導および胃腸
潰瘍の予防のための補助的治療の提供;筋肉の質量、強
さおよび運動性の改善;皮膚厚さの維持;および生体器
官の機能および代謝恒常性の改善。
【0347】本発明の成長ホルモン分泌促進物質、式I
の化合物、またはそれらの薬学上許容される塩またはプ
ロドラッグと、アルファ−2アドレナリン作動性アゴニ
ストとの組合わせは、ヒトおよび他の動物におけるGH
分泌の促進において有効である(Cella 、S. G. 、et a
l.、Acta Endocrinologica (Copenh.) 1989 、121 、p
p. 177-184 を参照のこと)。それ自体、式Iの化合物
またはそれらの薬学上許容される塩またはプロドラッグ
と、アルファ−2アドレナリン作動性アゴニストとの組
合わせは、加齢、鬱血性心不全および肥満症に関連する
薄弱性の治療において有効であり、この治療は、治療が
必要であるヒトまたは他の動物、特にイヌ、ネコおよび
ウマに、上に定義した、式Iの化合物またはそれらの薬
学上許容される塩またはプロドラッグを投与することか
らなる。
【0348】好ましいアルファ−2アドレナリン作動性
アゴニストは、クロニジン(これは米国特許第3,202,66
0 号、その開示は引用することによって本明細書の一部
とされる、に記載されている)、キシラジン(これは米
国特許第3,235,550 号、その開示は引用することによっ
て本明細書の一部とされる、に記載されている)および
メデトミジン(これは米国特許第4,544,664 号、その開
示は引用することによって本明細書の一部とされる、に
記載されている)を包含する。他の面において、骨折の
修復および創傷の治癒を加速し、大手術後のタンパク質
異化の応答を減衰し、そして慢性病のための悪液質およ
びタンパク質損失を樹脂する方法を提供し、この方法
は、治療が必要であるヒトまたは他の動物、特にイヌ、
ネコおよびウマに、アルファ−2アドレナリン作動性ア
ゴニスト、例えば、クロニジン、キシラジンまたはメデ
トミジンと、式Iの化合物またはそれらの薬学上許容さ
れる塩またはプロドラッグとの組合わせを投与すること
からなる。
【0349】アルファ−2アドレナリン作動性アゴニス
トはヒトおよびイヌの被検体における内因性成長ホルモ
ンの放出を引き起こし(Cella 、et al.、Life Science
s (1984)、34: 447-454; Hampshire J. 、Altszuler
N.、American Journal of Veterinary Research (198
1)、42: 6 、1073-1076; Valcavi、et al.、Clinical E
ndocrinology (1988) 、29: 309-316; Morrison 、et a
l.、American Journal ofVeterinary Research (199
0)、51: 62-70)、そしてアルファ−2アドレナリン作動
性アゴニストおよび成長ホルモン放出因子の同時投与は
老化したイヌにおける欠陥のある成長ホルモンの分泌を
回復する(Arce、et al.、Brain Research(1990)、537:
359-362; Cella 、et al.、Neuroendocrinology (199
3) 、57: 432-438)ことが見出された。
【0350】本発明は、また、治療を必要とする哺乳動
物における肥満症および加齢に関連するインスリン抵抗
性症状、例えば、非インスリン依存性真性糖尿病(NI
DDM)および低糖血の対照を治療する方法に関し、こ
の方法は前記哺乳動物に有効量の式Iの化合物またはそ
の薬学上許容される塩またはプロドラッグを投与するこ
とからなる。
【0351】本発明は、血糖のコントロールを改良する
ために、成長ホルモン分泌促進物質、詳しくは式Iの成
長ホルモン放出ペプチド(GHRP)またはGHRP模
倣物またはその薬学上許容される塩またはプロドラッグ
を使用することに関する。成長ホルモン(GH)のレベ
ルを増加する因子は、GHが動物およびヒトにおける糖
尿病発生因子であることが広く認識されているので、こ
の作用を有することは期待されなかった。先端巨大症に
おいて、グルコースの利用および肝臓のグルコース産生
の抑制は障害される(Hansen、I.、et al.、Am. J. Phy
siol. 250: E269 (1986)を参照のこと)。
【0352】このGH過剰の疾患において、障害された
グルコースの取扱いおよび高インスリン血症は、GHレ
ベルを減少させる、下垂体外科手術または化学療法によ
り逆転された(Levin S. R. 、et al.、Amer. J. Med.
57: 526 (1974)、Feek、C. M. 、et al.、J. Clin. End
ocrinol. 22: 532 (1981) を参照のこと)。さらに、年
とった被検者に対するGHの投与は、多数の研究におい
て高血糖症、グルコース不耐性および高インスリン血症
を引き起こした(Aloia 、J. F. 、et al.、J.Clin. En
docrinol. Metab. 43: 992 (1976); Binnerts、et a
l.、J. Clin. Endocrinol. Metab. 67: 1312 (1988); M
arcus 、R.、et al.、J. Clin. Endocrinol. Metab. 7
0: 519 (1990)) 。したがって、GH療法は糖尿病また
は糖尿病の危険を有する個体について禁忌される。
【0353】当業者に知られているように、上記におい
て列挙した疾患または治療的適応症を治療する努力にお
いて、現在使用されている、多数の化合物が存在する。
これらの治療剤(それらのいくつかはまた前述された)
と、成長促進剤との組合わせは、これらの種々の治療剤
の同化性質および望ましい性質を示す。これらの組合わ
せにおいて、治療剤および本発明の成長ホルモン分泌促
進物質は、これらの化合物および分泌促進物質を単一で
使用するとき有効である投与量レベルの1/10〜1倍
の投与量範囲において、任意の順序で、独立にかつ順次
に投与するか、あるいは同時に投与することができる。
【0354】骨の吸収を抑制し、オステオポローシスを
予防し、骨格の骨折を減少し、骨折の治癒を増強し、骨
の形成を刺激し、そして骨のミネラル密度を増加する、
組合わせされた療法は、ビスホスホネートと、本発明の
成長ホルモン分泌促進物質との組合わせにより実施する
ことができる。ビスホスホネートおよびGH分泌促進物
質を使用する組合わせ療法の論考については、PCTW
O95/11029号を参照のこと。これらの実用のた
めのビスホスホネートの使用は、例えば、Hamdy 、N.
A. T.、Role of Bisphosphonates in Metabolic Bone D
iseases、Trendsin Endocrinol. Metab.、1993、4 、p
p. 19-25 に記載されている。
【0355】これらの実用性を有するビスホスホネート
は下記のものを包含するが、これらに限定されない:ア
レンドロネート、チルドロネート、ジメチル−APD、
リゼドロネート、エチドロネート、YM−175、クロ
ドロネート、パミドロネート、およびBM−21099
5(イバンドロネート)。それらの効力に従い、0.1
mg/kg〜5g/kg体重の経口1日量のレベルのビ
スホスホネートおよび0.01mg/kg〜20mg/
kg体重の経口1日量のレベルの本発明の成長ホルモン
分泌促進物質を患者に投与して、オステオポローシスの
有効な治療を得る。
【0356】本発明の化合物は、哺乳動物選択的エスト
ロゲンレセプターモジュレーター(SERM)と組合わ
せることができる。任意のSERMを本発明の第2化合
物として使用することができる。選択的エストロゲンレ
セプターモジュレーターという用語はエストロゲンアゴ
ニストおよびエストロゲンアンタゴニストの双方を包含
し、そしてエストロゲンレセプターと結合し、骨のター
ンオーバーを阻害し、骨の喪失を防止する化合物を意味
する。特に、エストロゲンアゴニストは、ここにおい
て、哺乳動物の組織におけるエストロゲンレセプターサ
イトに結合し、そして1または2以上の組織におけるエ
ストロゲンの作用をまねることができる化学化合物とし
て定義される。
【0357】エストロゲンアンタゴニストは、ここにお
いて、哺乳動物の組織におけるエストロゲンレセプター
サイトに結合し、そして1または2以上の組織における
エストロゲンの作用をブロックすることができる化学化
合物として定義される。このような活性はエストロゲン
レセプター結合アッセイ、標準的骨組織形態測定法およ
びデンシトメーター法により測定することができる(下
記の文献を参照のこと:Eriksen E. F. 、et al.、Bone
Histomorphometry 、Raven Press 、New York、1994、
pp. 1-74; Grier S. J. 、et al.、The Use of Dual-En
ergy X-Ray Absorptiometry In Animals、Inv. Radio
l.、1996、31 (1): 50-62; Wahner H. W.およびFogelma
n I. 、The Evaluation of Osteoporosis: Dual Energy
X-Ray Absorptiometry in Clinical Practice 、Marti
n Dunitz Ltd.、London 1994 、pp. 1-296)。
【0358】下記において、種々のこれらの化合物を記
載しかつ言及するが、他のSERMはこの分野において
知られているであろう。好ましいSERMはヅロロキシ
レンである:(フェノール、3−[1−[4−(ジメチ
ルアミノ)エトキシ]−フェニル]−2−フェニル−1
−ブテニル]−、(E)−)および米国特許第5,07
4,431号(その開示は引用することによって本明細
書の一部とされる)に開示されている関連する化合物。
【0359】他の好ましいSERMはタモキシフェンで
ある:(エタンアミン、2−[4−(1,2−ジフェニ
ル−1−ブテニル)フェノキシ]−N,N−ジメチル、
(Z)−2,2−ヒドロキシ−1,2,3−プロパント
リ−カルボキシレート(1:1))および米国特許第
4,536,516号(その開示は引用することによっ
て本明細書の一部とされる)に開示されている関連する
化合物。他の関係する化合物は、米国特許第4,62
3,660号(その開示は引用することによって本明細
書の一部とされる)に開示されている4−ヒドロキシタ
モキシフェンである。他の好ましいSERMはラロキシ
フェンである:(メタノン、[6−ヒドロキシ−2−
(4−ヒドロキシフェニル)ベンゾ[b]チエン−3−
イル][4−[2−(1−ピペリジニル)エトキシ]フ
ェニル]−、塩酸塩)および米国特許第4,418,068 号
(その開示は引用することによって本明細書の一部とさ
れる)に開示されている関連する化合物。
【0360】他の好ましいSERMはイドキシフェンで
ある:ピロリジン、1−[−[4−[[1−(4−ヨー
ドフェニル)−2−フェニル−1−ブテニル]フェノキ
シ]エチル]および米国特許第4,839,155 号(その開示
は引用することによって本明細書の一部とされる)に開
示されている関連する化合物。他の好ましいSERM
は、普通に譲渡された米国特許第5,552,412 号(その開
示は引用することによって本明細書の一部とされる)に
開示されている化合物を包含する。その中に記載されて
いる、特に好ましい化合物次の通りである:
【0361】シス−6−(4−フルオロ−フェニル)−
5−[4−(2−ピペリジン−1−イル−エトキシ)−
フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレ
ン−2−オール;(−)−シス−6−フェニル−5−
[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェ
ニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−
2−オール;シス−6−フェニル−5−[4−(2−ピ
ロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,
6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール;
【0362】シス−1−[6’−ピロリジノエトキシ−
3’−ピリジル]−2−フェニル−6−ヒドロキシ−
1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン;1−(4’
−ピロリジノエトキシフェニル)−2−(4”−フルオ
ロフェニル)−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン;シス−6−(4−ヒドロキシフ
ェニル)−5−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エ
トキシ)−フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ
−ナフタレン−2−オール;または1−(4’−ピロリ
ジノエトキシフェニル)−2−フェニル−6−ヒドロキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン。
【0363】他のSERMは米国特許第4,133,814 号
(その開示は引用することによって本明細書の一部とさ
れる)に記載されている。米国特許第4,133,814 号明細
書には、2−フェニル−3−アロイル−ベンゾチオフェ
ンおよび2−フェニル−3−アロイルベンゾチオフェン
−1−オキシドである。種々の抗吸収剤の好ましい投与
量範囲を下記の節に記載する。使用すべき抗吸収剤の量
は、骨喪失抑制剤としてのその活性により決定される。
上に言及したようなプロトコールを使用して、骨喪失の
抑制における個々の化合物の薬物速度論およびその最小
最大有効投与量により、この活性成分は決定される。
【0364】一般に、SERM(本発明の式Iの化合物
またはその薬学上許容される塩またはプロドラッグと組
合わせて使用するとき)について、例えば、オステオポ
ローシスの治療に対する、本発明の活性成分の有効投与
量は、0.01〜200mg/kg/日、好ましくは
0.5〜100mg/kg/日である。特に、ドロキシ
フェンの有効投与量は、0.1〜100mg/kg/
日、好ましくは0.1〜5mg/kg/日である。特
に、ラロキシフェンの有効投与量は、0.1〜100m
g/kg/日、好ましくは0.1〜10mg/kg/日
である。特に、タモキシフェンの有効投与量は、0.1
〜100mg/kg/日、好ましくは0.1〜5mg/
kg/日である。
【0365】特に、シス−6−(4−フルオロ−フェニ
ル)−5−[4−(2−ピペリジン−1−イル−エトキ
シ)−フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナ
フタレン−2−オール;(−)−シス−6−フェニル−
5−[4−(2−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−
フェニル]−5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレ
ン−2−オール;シス−6−フェニル−5−[4−(2
−ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−
5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オー
ル;シス−1−[6’−ピロロリジノエトキシ−3’−
ピリジル]−2−フェニル−6−ヒドロキシ−1,2,
3,4−テトラヒドロナフタレン;
【0366】1−(4’−ピロリジノエトキシフェニ
ル)−2−(4”−フルオロフェニル)−6−ヒドロキ
シ−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン;シス
−6−(4−ヒドロキシフェニル)−5−[4−(2−
ピロリジン−1−イル−エトキシ)−フェニル]−5,
6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−オール;
または1−(4’−ピロリジノエトキシフェニル)−2
−フェニル−6−ヒドロキシ−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン;についての有効投与量は、0.0
001〜100mg/kg/日、好ましくは0.001
〜10mg/kg/日である。特に、4−ヒドロキシタ
モキシフェンの有効投与量は、0.0001〜100m
g/kg/日、好ましくは0.001〜10mg/kg
/日である。
【0367】ラット下垂体からのGH放出の刺激につい
てのアッセイ 下記のプロトコールを使用して、培養したラット下垂体
細胞からのGH放出を刺激する能力を有する化合物を同
定する。また、この試験は標準と比較して投与量レベル
を決定するために有用である。6週齢の雄のWistarラッ
トの下垂体から細胞を単離する。断頭後、下垂体前葉を
取り出して、冷い、無菌のカルシウムおよびマグネシウ
ムを含まないハンクス平衡塩溶液(HBSS)の中に入
れる。組織を微細に切り、次いでHBSS中の10U/
mlの細菌プロテアーゼ(EC3. 4. 24. 4 、Sigma P-61
41、ミゾリー州セントルイス)を使用する、機械的に補
助された酵素分散の2サイクルにかける。
【0368】組織−酵素の混合物をスピンナーフラスコ
の中で30rpmで5%CO2 雰囲気中で37℃におい
て約30分間撹拌し、約15分および約30分後に10
mlのピペットを使用してマニュアル的に粉砕する。こ
の混合物を2000×gにおいて約5分間遠心する。ウ
マ血清(35%の最終濃度)を上清に添加して、過剰の
プロテアーゼを中和する。ペレットを新鮮なプロテアー
ゼ(10U/ml)の中に再懸濁させ、前の条件下に約
30分間撹拌し、究極的に23ゲージの針を使用して粉
砕する。再び、ウマ血清(35%の最終濃度)を添加
し、次いで双方の消化物からの細胞を一緒にし、沈降さ
せ(200×g、約15分間)、培地(ダルベッコの変
性イーグル培地(D−MEM)、4.5g/lのグルコ
ース、10%のウマ血清、2.5%の胎仔ウシ血清、1
%の非必須アミノ酸、100U/mlのニスタチンおよ
び5mg/mlのゲンタマイシン硫酸を補充した、Gi
bco、ニューヨーク州グランドアイランド)の中に再
懸濁させ、計数する。細胞を48ウェルのCostar
TM(マサチュセッツ州ケンブリッジ)皿中で6.0〜
6.5×104 細胞。cm2 でプレートし、培地中で3
〜4日間培養した。
【0369】GH分泌アッセイ直前に、培養ウェルを放
出培地で2回すすぎ、次いで放出培地(25mMのHe
pes、pH7.4で緩衝化し、0.5%のウシ血清ア
ルブミンを含有するD−MEM、37℃)中で約30分
間平衡化する。被験化合物をDMSO中に溶解し、次い
で前もって加温した放出培地の中に希釈する。アッセイ
を四重反復実験において実施する。0.5mlの放出培
地(ベヒクルまたは被験化合物を含む)を各培養ウェル
に添加することによって、アッセイを開始する。インキ
ュベーションを約37℃において約15分間インキュベ
ートし、次いで放出培地の取り出しにより停止し、これ
を2000×gにおいて約15分間遠心して細胞材料を
除去する。後述する標準的ラジオイムノアッセイによ
り、上清中のラット成長ホルモン濃度を測定する。
【0370】ラット成長ホルモンの測定 ラット成長ホルモンの参照調製物(NIDDK-rGH-RP-2) お
よびサルにおいて発生させたラット成長ホルモン抗血清
(NIDDK-anti-rGH-S-5) (Harbor-UCLA MedicalCenter
、カリフォルニア州トレンス、のA. Parlow 博士から
入手した)を使用して、二抗体ラジオイムノアッセイに
より、ラット成長ホルモン濃度を測定した。追加のラッ
ト成長ホルモン(1.5U/mg、#G2414 、Scripps
Labs、カリフォルニア州サンディエゴ)を、トレーサー
として使用するためにクロラミンT方法により、ほぼ3
0μCi/μgの比活性にヨウ素化する。ヤギ抗血清を
サルIgG(ICN/Cappe 、オハイオ州オーロラ)+ポリ
エチレングリコール(分子量10,000〜20,00
0)に4.3%の最終濃度に添加することによって、免
疫複合体を形成する;遠心により回収する。このアッセ
イは基底レベルより上において0.08〜2.5μgの
ラット成長ホルモン/管の使用範囲を有する。
【0371】被験化合物の移植可能な投与後のラットに
おける外因的に刺激された成長ホルモンの放出について
のアッセイ 21日齢のSDラット(Charles River Laboratory、マ
サチュセッツ州ウィルミントン)を、化合物を試験する
前にほぼ1週間、局所的動物飼養条件(24℃、12時
間の光、12時間の暗のサイクル)に順化させる。すべ
てのラットを水およびペレット化商用食事(Agway Coun
try Food、ニューヨーク州シラキューズ)に任意にアク
セスさせる。実験室動物の管理および使用のためのNI
H基準(NIH Guid for the Care and Use of Laborator
y Animals )に従い、実験を実施する。
【0372】実験の日に、生理食塩水中の1%のエタノ
ール、1mMの酢酸および0.1%のウシ血清アルブミ
ンベヒクルの中に被験化合物を溶解する。各試験を3匹
のラットにおいて実施する。ラットを秤量し、ナトリウ
ムペントバルビタール(Nembutol(R) 、50mg/kg
体重)の腹腔内注射により麻酔する。麻酔剤投与後15
分に、尾の先端のニッキングにより、血液試料を採り、
血液をマイクロセントリフーグの中に滴下させる(基線
血液試料、ほぼ100μl)。麻酔剤投与後15分に、
尾の静脈の中に1ml/kg体重の全注射体積で静脈内
注射することによって、被験化合物を送出す。化合物投
与後、5、10および15分に、追加の血液試料を採
る。遠心(1430×g、10分間、10℃)による血
清分離まで、血液試料を氷上に保持する。前述したラジ
オイムノアッセイによる血清成長ホルモンの測定まで、
血清を−80℃において貯蔵する。
【0373】経口投与後のイヌにおける外因的に刺激さ
れる成長ホルモンの放出の評価 投与の日に、被験化合物を適当な投与量のために秤量
し、水中に溶解する。各投与の養生法のために、胃管栄
養により0.5〜3ml/kgの体積で投与量を2〜4
匹のイヌに供給する。投与前および投与後0.17、
0.33、0.5、0.75、1、2、4、6、8およ
び24時間に、リチウムヘパリンを含有する5mlのバ
クテイナー(vacutainers )を使用して、直接的静脈穿
刺により頸静脈から血液試料(5ml)を収集する。調
製した血漿を分析まで−20℃において貯蔵した。
【0374】イヌ成長ホルモンの測定 イヌ成長ホルモン(ヨウ素化のための抗原および参照調
製物AFP−1983B)およびサルにおいて発生させ
たイヌ成長ホルモン抗血清(AFP−2145257
8)(Harbor-UCLA Medical Center、カリフォルニア州
トレンス、のA. Parlow 博士から入手した)を使用し
て、標準的ラジオイムノアッセイのプロトコールによ
り、イヌ成長ホルモン濃度を測定した。イヌ成長ホルモ
ンを20〜40μCi/μgの比活性にクロラミンTヨ
ウ素化して、トレーサーを製造する。ヤギ抗血清をサル
IgG(ICN/Cappe、オハイオ州オーロラ)+
ポリエチレングリコール(分子量10,000〜20,
000)に4.3%の最終濃度に添加することによっ
て、免疫複合体を形成する;遠心により回収する。この
アッセイは0.08〜2.5μgのイヌGH/管の使用
範囲を有する。
【0375】慢性的な経口投与後のイヌにおけるイヌ成
長ホルモンおよびインスリン様成長因子−1のレベルの
評価 イヌに被験化合物を7または14日間毎日与える。投与
の各日に、投与の日に、被験化合物を適当な投与量のた
めに秤量し、水中に溶解する。各投与の養生法のため
に、胃管栄養により0.5〜3ml/kgの体積で投与
量を5匹のイヌに供給する。血液試料を第0、3、7、
10および14日に収集する。第0、7および14日に
投与前、投与後0.17、0.33、0.5、0.75
4、1、2、3、6、8、12および24時間に、リチ
ウムヘパリンを含有する5mlのバクテイナーを使用し
て、直接的静脈穿刺により頸静脈から血液試料(5m
l)を収集する。さらに、第3および10日に投与前お
よび8時間に血液を抜き出す。調製した血漿を分析まで
−20℃において貯蔵した。
【0376】本発明の化合物は、経口、非経口(例え
ば、筋肉内、腹腔内、静脈内または皮下注射、または移
植)、経鼻、経膣、経直腸、舌下、または局所の経路の
投与により投与することができ、そして薬学上許容され
る担体を使用して処方して、各投与経路のために適当な
投与形態を製造ことができる。経口投与のための固体の
投与形態は、カプセル剤、錠剤、丸剤、粉剤および顆粒
を包含し、そしてコンパニオン動物について、固体の投
与形態は食物との混合物およびかみ砕き可能な形態を包
含する。
【0377】このような固体の投与形態において、活性
化合物を少なくとも1種の不活性の薬学上許容される担
体、例えば、スクロース、ラクトース、または澱粉と混
合する。このような投与形態は、また、通常実施におけ
るように、このような不活性希釈剤以外の追加の物質、
例えば、滑剤、例えば、ステアリン酸マグネシウムを含
むことができる。カプセル剤、錠剤および丸剤の場合に
おいて、投与形態はまた緩衝剤を含むことができる。錠
剤および丸剤はさらに腸溶被覆を使用して製造すること
ができる。かみ砕き可能な形態の場合において、投与形
態は香味剤および香料を含むことができる。
【0378】経口投与のための液体の投与形態は、この
分野において普通に使用されている不活性希釈剤、例え
ば、水を含有する薬学上許容される乳濁液、溶液、懸濁
液、シロップ、エリキシル剤を包含する。このような不
活性希釈剤の外に、組成物は、また、アジュバント、例
えば、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、および甘味剤、香
味剤および香料を含むことができる。
【0379】非経口投与のための本発明による調製物
は、無菌の水性または非水性の溶液、懸濁液または乳濁
液を包含する。非水性溶媒またはベヒクルの例は、プロ
ピレングリコール、ポリエチレングリコール、植物油、
例えば、オリーブ油およびトウモロコシ油、ゼラチン、
および注射可能なエステル、例えば、オレイン酸エチル
である。このような投与形態は、また、アジュバント、
例えば、保存剤、湿潤剤、乳化剤、および分散剤を含有
することができる。それらは、例えば、細菌保持フィル
ターを通す濾過により、組成物の中への滅菌剤の混入に
より、組成物の照射により、あるいは組成物の加熱によ
り滅菌することができる。また、それらは、使用直前に
無菌の水、または他の無菌の注射可能な培地の中に溶解
することができる、無菌の固体の組成物の形態で製造す
ることができる。
【0380】経直腸または経膣投与のための組成物は、
好ましくは、活性物質に加えて、賦形剤、例えば、カカ
オバターまたは坐剤ワックスを含有することができる坐
剤である。経鼻または舌下投与のための組成物は、ま
た、この分野においてよく知られている標準的賦形剤を
使用して製造される。本発明の組成物中の活性成分の投
与量は変化させることができるが、活性成分の量は適当
な投与形態が得られるよう量であることが必要である。
選択される投与量は、所望の治療効果、投与経路、およ
び治療期間に依存する。一般に、0.0001〜100
mg/kg体重の毎日の投与量レベルをヒトおよび他の
動物、例えば、哺乳動物に添加して、成長ホルモンの有
効な放出を得る。
【0381】ヒトにおける好ましい投与量範囲は0.0
1〜5.0mg/kg体重/日であり、これは単一投与
量として投与するか、あるいは多数の投与量に分割する
ことができる。ヒト以外の動物における好ましい投与量
範囲は0.01〜10.0mg/kg体重/日であり、
これは単一投与量として投与するか、あるいは多数の投
与量に分割することができる。ヒト以外の動物における
より好ましい投与量範囲は0.1〜5mg/kg体重/
日であり、これは単一投与量として投与するか、あるい
は多数の投与量に分割することができる。
【0382】この明細書を通じて、下記の意味を有する
下記の略号を使用する: BOC t−ブチルオキシカルボニル Bz ベンジル BOP ベンゾトリアゾール−1−イルオキシトリス(ジメチルアミノ )ホスホニウムヘキサフルオロホスフェート CBZ ベンジルオキシカルボニル CDI N,N’−カルボニルジイミダゾール DCC ジシクロヘキシルカーボジイミド DEC 1,2−ジエチルアミノクロライド塩酸塩 DMAP 4−ジメチルアミノピリジン DMF ジメチルホルムアミド DPPA ジフェニルホスホリルアジド EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカーボジイ ミド塩酸塩
【0383】 EtOAc 酢酸エチル Hex ヘキサン HOAT 1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール HOBT ヒドロキシベンゾトリアゾールハイドレート HPLC 高性能圧液体クロマトグラフィー Hz ヘルツ KHMDS カリウムビス(トリメチルシリル)アミド LHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド MHz メガヘルツ
【0384】 MS 質量スペクトル NaHMDS ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド NMR 核磁気共鳴吸収 PPAA 1−プロパンホスホン酸環状無水物 PTH 副甲状腺ホルモン TFA トリフルオロ酢酸 THF テトラヒドロフラン TLC 薄層クロマトグラフィー TRH TSH放出ホルモン
【0385】実施例1 3−アミノメチル−N−{1(R)−ベンジルオキシメ
チル−2−[1,3−ジオキソ−8a(S)−ピリジン
−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフルオロ−
エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5a]ピラジ
ン−7−イル]−2−オキソ−エチル}−ベンズアミ
ド、塩酸塩
【化105】
【0386】A. 2−ピリジン−2−イルメチル−ピ
ペラジン−1,2,4−トリカルボン酸1−ベンジルエ
ステル4−t−ブチルエステル2−メチルエステル:
トラヒドロフラン(200mL)およびDMF(1.5
L)中のピペラジン−1,2,4−トリカルボン酸1−
ベンジルエステル4−t−ブチルエステル2−メチルエ
ステル(200g、529mol)(Bigge 、et al.、
TetrahedronLet. 1989 、30、5193、に記載されている
ように製造した)の撹拌した溶液を−78℃に冷却し、
THF(1.27L)中のカリウムビス(トリメチルシ
リル)アミドの0.5Mの溶液を添加した。上記溶液を
約1時間撹拌した後、飽和重炭酸ナトリウムからの対応
する塩酸塩(217g、1.32mol)を塩化メチレ
ンで抽出することによって、塩化2−ピコリルの遊離塩
基を発生させた。一緒にした有機抽出液を乾燥(MgS
4 )し、濃縮し、直ちにDMF(100mL)中に溶
解し、次いでエノレートを含有する溶液に滴下した。こ
の反応を−78℃において4時間撹拌し、次いで室温に
ゆっくり加温し、一夜撹拌した。トルエンおよびTHF
を減圧下に除去した。
【0387】残留物を水(1.5L)及び酢酸エチル
(3×1L)から抽出し、次に一緒にした残渣を水
(1.5L)で洗浄し、乾燥(MgSO4 )し、次いで
真空濃縮すると、240gの部Aの粗生成物が得られ、
これを次の工程において使用した:+APcl MS
(M+H)+ 470、(M−t Bu+H)436;1
NMR=400MHz(メタノール−d4 )δ:8.
4(芳香族、m、1H)、7.65−7.2(芳香族、
m、7H)、6.94(芳香族、m、1H)、5.18
(CbzNCH、m、1H)、5.05(CbzNC
H、m、1H)、2.54(m、1H)、1.41
(Boc、s、9H)。
【0388】B. 3−ピリジン−2−イルメチル−ピ
ペラジン−1,3−ジカルボン酸1−t−ブチルエステ
ル3−メチルエステル:メタノール(1L)中の部Aの
阻生成物(240g)、および10%炭素担持パラジウ
ム(10g、100mLの水中で添加した)を一緒に
し、約40〜50psiの水素においてパール(Par
(R) )震盪機中で約2日間水素化した。次いでこの混
合物を珪藻土のベッドを通して濾過した。珪藻土をエタ
ノールで洗浄し、濾液を真空濃縮すると、脱ベンジル化
アミンが得られた。2つの上記アルキル化/還元物を一
緒にし、シリカゲルのクロマトグラフィーにより精製
し、1:1酢酸エチル/ヘキサン〜1:9メタノール/
酢酸エチルを溶離剤として使用すると、部Bの標題化合
物(217g、61%)が得られた;+APcl(M+
1)+ 336;1 H NMR=400MHz(メタノー
ル−d4 )δ:8.45(芳香族、d、1H)、7.7
2(芳香族、t、1H)、7.26−7.11(芳香
族、m、2H)、4.38(brs、1H)、3.57
(MeO、s、3H)、1.41(Boc、s、9
H)。
【0389】C. 1,3−ジオキソ−8a−ピリジン
−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフルオロ−
エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5a]ピラジ
ン−7−カルボン酸t−ブチルエステル:ジクロロメタ
ン(500mL)中のN,N’−カルボニルジイミダゾ
ール(69g、426mmol)および2,2,2−ト
リフルオロエチルアミン塩酸塩(71g、527mmo
l)の懸濁液に、トリエチルアミン(76ml、544
mmol)を約0℃において滴下した。次いで反応を室
温に加温し、室温において約30分間撹拌した。次いで
ジクロロメタン(100mL)中の部Bの標題化合物
(57g、170mmol)の溶液を添加し、この混合
物を約40℃加熱し、次いでほぼ2日間撹拌した。
【0390】反応を飽和重炭酸ナトリウム溶液で急冷
し、次いでこの混合物をジクロロメタンで2回抽出し
た。一緒にした有機層を水で2回で洗浄し、無水硫酸マ
グネシウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮すると、粗生成
物が得られた。シリカゲルのクロマトグラフィーにより
精製し、1:9〜1:2〜1:1酢酸エチル/ヘキサン
を溶離剤として使用すると、部Cの標題化合物が非晶質
固体として得られた(68.3g、94%):+APc
l MS(M+H)+ 429;1 H NMR=400M
Hz(CDCL3 )δ:8.4(芳香族、d、1H)、
7.54(芳香族、t、1H)、7.12(芳香族、
t、1H)、7.04(芳香族、d、1H)、4.16
−4.00(CF3 2 、m、2H)、3.41(P
yrC 2 、Abq 、2H)、1.50(Boc、s、
9H)。
【0391】D. 8a−ピリジン−2−イルメチル−
2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒ
ドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−1,3−ジオ
ン:0℃においてエタノール(1L)中の部Cの標題化
合物(22.8g、53.2mmol)の溶液に、濃水
性塩酸を滴下した。約4時間撹拌した後、この混合物を
減圧下に濃縮し、次いでエタノール(0.5L)からさ
らに3回濃縮した。残留物を飽和水性NaHCO3 から
3:1クロロホルム/イソプロパノール(4×)で抽出
し、一緒にした有機抽出層を無水硫酸マグネシウムで乾
燥し、濾過し、真空濃縮すると、部Dの標題化合物が得
られた(206mg、90%):
【0392】+APcl MS(M+H)+ 329;1
H NMR=400MHz(CDCL3 )δ:8.42
(芳香族、ddd、1H)、7.55(芳香族、td、
1H)、7.37−7.07(芳香族、m、2H)、
4.15−3.98(CF3 2 、m、2H)、3.
87(NCHCH2 、m、1H)、3.79(CC
HNH、d、1H)、3.40(CCHNH、d、1
H)、3.25(PyrCH、d、1H)、3.13
(NCHCH2 、ddd、1H)、3.02(NCH
2 CHHNH、dd、1H)、2.74(PyrC
H、d、1H)、2.66(NCH2 HNH、t
d、1H)。
【0393】E. 1,3−ジオキソ−8a(S)−ピ
リジン−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフル
オロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−
a]ピラジン−7−カルボン酸t−ブチルエステル、D
−酒石酸塩:10:1アセトン/水(4.5L)中の部
Dの標題化合物(206g、628mmol)の溶液
に、D−酒石酸(94.2g、628mmol)に添加
した。数分後、無色の沈澱が形成した。約2日間撹拌し
た後、固体を濾過により収集した(144g、80%e
e)。次いで沈澱をアセトン(2L)中に入れ、約15
時間約56℃に加熱した。この混合物を冷却し、部Eの
標題化合物を濾過により収集した(117g、78%の
収率)。水性重炭酸ナトリウム溶液から3:1クロロホ
ルム/イソプロパノールで酒石酸塩を抽出することによ
って発生した、部Eの標題化合物の遊離塩基のHPLC
分析は、この物質が94%の鏡像異性体過剰を有するこ
とを示した;+APcl MS(M+H)+ 329。
【0394】1050DAD、オートサンプラーおよび
溶媒送り出しシステムを有するヘウレット−パッカード
1050(Hewlett-Packerd )システムでHPLC分析
を実施した。データをHP Vectra XM系列3の運転HP Che
mstation ver A4.02の中に輸入した。可能なとき、試料
を移動相の中に1mg/mlで溶解した。Chiracel AD
4.6×250mmのカラムを下記の溶媒とともに使用
した:A=ヘキサン+0.1%のジメチルアミン(v/
v);C=イソプロパノール+0.1%のジメチルアミ
ン(v/v)。85%のAおよび15%のCを1ml/
分の流速でを使用して無勾配溶離を実施し、紫外線25
4nmにおいて検出した。所望の鏡像異性体は11.8
分で溶離されたが、望ましくない鏡像異性体は15.6
分で溶離された。
【0395】F. 3−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ−メチル)−安息香酸:メタノール(75mL)中の
3−シアノ安息香酸(4.9g、33mmol)の溶
液、濃塩酸(5mL)および10%炭素担持パラジウム
(0.5g)を一緒にし、約45psiの水素において
パール(Parr(R) )震盪機で約2日間水素化した。
次いでこの混合物を珪藻土のベッドを通して濾過した。
珪藻土をエタノールで洗浄し、濾液を真空濃縮すると、
脱ベンジル化アミンが得られた。2つの上記アルキル化
/還元物を一緒にし、シリカゲルのクロマトグラフィー
により精製し、1:1酢酸エチル〜ヘキサン/1:9メ
タノール/酢酸エチルを溶離剤として使用すると、粗製
の3−アミノメチル安息香酸(5.9g)が得られた;
+APcl(M+1)+ 152;1 H NMR=400
MHz(メタノール−d 4 )δ:8.20−7.45
(芳香族、m、4H)、4.16(C 2 NH2 、s、
2H)。
【0396】ジオキサン/水(90mL/45mL)中
の上で製造した粗製アミンの溶液に、ジ−t−ブチルジ
カーボネート(12.9g、59mmol)を添加し、
次いでトリエチルアミン(6.0mL、43mmol)
を滴下した。約15時間撹拌した後、反応を減圧下に濃
縮し、次いでシリカのプラグを通して濾過し、溶離剤と
して1:1酢酸エチル/ヘキサンを使用すると、部Fの
標題化合物が無色の固体としてが得られた(5.6g、
68%):1 H NMR=400MHz(メタノール−
4 )δ:8.00−7.80(芳香族、m、2H)、
7.55−7.35(芳香族、m、2H)、4.26
(C 2 NH2 、s、2H)、1.44(BOC、s、
9H)。
【0397】G. 3−(t−ブトキシカルボニルアミ
ノ−メチル)−安息香酸2,5−ジオキソ−ピロリジン
−1−イルエステル:無水ジクロロメタン(15mL)
中のN−ヒドロキシスクシンイミド(0.92g、8.
0mmol)、部Fの標題化合物(197g、0.96
9mol)、および1−(3−ジメチルアミノプロピ
ル)−3−エチルカーボジイミド(1.00g、4.0
mmol)の撹拌した溶液を、窒素雰囲気下に室温にお
いて約18時間撹拌した。反応混合物を飽和重炭酸ナト
リウム溶液で2回、次いでブラインで抽出した。有機層
を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、真空濃縮し、次い
でクロマトグラフィーにかけ、3.1〜1:1ヘキサン
/酢酸エチルを使用すると、部Gの標題化合物が無色の
固体として得られた(0.82g、59%):1 HNM
R=400MHz(メタノール−d4 )δ:8.03
(芳香族、m、1H)、7.99(芳香族、d、1
H)、7.65(芳香族、d、1H)、7.53(芳香
族、t、1H)、4.30(C 2 NH、s、2H)、
2.88(C 2 2 、s、4H)、1.44(BO
C、s、9H)。
【0398】H. 3−ベンジルオキシ−2(R)−
[3−(t−ブトキシカルボニルアミノ−メチル)−ベ
ンゾイルアミノ]−プロピオン酸:ジオキサン/水(2
0mL/4mL)中のD−O−ベンジルセリン(449
mg、2.30mmol)、部Gの標題化合物(824
mg、2.30mmol)、およびトリエチルアミン
(0.96mL、6.9mmol)の撹拌した溶液を約
45℃に約18時間加熱した。次いで反応混合物を半分
の体積に真空濃縮し、酢酸エチル(10mL)および水
(10mL)を添加し、水性層を1N水性塩酸でpH3
に酸性化した。この混合物を酢酸エチルで抽出し、一緒
にした有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、
真空濃縮すると、部Hの標題化合物が粘性、黄色油状物
として得られた(1.1g、定量的):1 H NMR=
400MHz(CDCL3 )δ:7.80−7.00
(芳香族、mの系列、9H)、5.00(N、br
s、1H)、4.94(CCO2 H、m、1H)、
4.55(brs、2H)、4.34(brs、2
H)、4.03(m、1H)、3.81(m、1H)、
1.44(BOC、s、9H)。
【0399】I. (3−{1(R)−ベンジルオキシ
メチル−2−[1,3−ジオキソ−8a(S)−ピリジ
ン−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフルオロ
−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピ
ラジン−7−イル]−2−オキソ−エチルカルバモイ
ル}ベンジル)−カルバミン酸t−ブチルエステル 部Eの標題化合物(50mg、0.10mmol)を1
mLの酢酸エチル中に溶解し、約0℃に冷却し、次いで
トリエチルアミン(0.12mL、0.84mmol)
を添加した。
【0400】15分間撹拌した後、酢酸エチル(0.5
mL)中の部Hの標題化合物(45mg、0.10mm
ol)の溶液および1−プロパンホスホン酸環状無水物
(0.14mL、0.21mmol)を添加し、この混
合物を約1時間撹拌した。飽和水性重炭酸ナトリウム溶
液を添加し、生成物を酢酸エチル(3×25ml)で抽
出した。一緒にした抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、
減圧下に濃縮し、次いでシリカゲルのクロマトグラフィ
ーにより精製し、溶離剤として1:1ヘキサン/酢酸エ
チル〜酢酸エチルを使用すると、部Iの標題化合物(1
5mg、19%)が無色油状物として得られた:+AP
cl MS(M+1)+ 739、(M+1)。
【0401】J. 3−アミノメチル−N−{1(R)
−ベンジルオキシメチル−2−[1,3−ジオキソ−8
a(S)−ピリジン−2−イルメチル−2−(2,2,
2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ
[1,5−a]ピラジン−7−イル]−2−オキソ−エ
チル}−ベンズアミド:約0℃に冷却したエタノール
(1mL)中の部Iの標題化合物(15mg、0.02
0mmol)の溶液に、濃塩酸(1mL)を添加した。
0℃において約15時間後、反応を減圧下に濃縮し、エ
タノールから2回濃縮し、次いでエーテルから粉砕する
と、部Jの標題化合物が得られた(14mg、定量
的)::+APcl MS(M+1)+ 639;1
NMR=400MHz(CD3 OD)δ:8.83−
7.25(mの系列、13H)、3.70(d、1
H)、3.14(m、1H)、1.61(brs、6
H)。
【0402】実施例2〜21 実施例2〜21の化合物を、実施例1の方法に類似する
方法において、適当な出発物質から製造する。実施例2 : 4−アミノ−ブト−2−エン酸(2−(3
a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3
a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,3−
c]ピリジン−5−イル)−1−ベンジルオキシメチル
−2−オキソ−エチル)−アミド。実施例3 : 4−アミノ−ペント−2−エン酸(2−
(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,
3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,3−
c]ピリジン−5−イル)−1−ベンジルオキシメチル
−2−オキソ−エチル)−アミド。
【0403】実施例4: 4−アミノ−4−メチル−ペ
ント−2−エン酸(2−(3a−ベンジル−2−メチル
−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒド
ロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1
−ベンジルオキシメチル−2−オキソ−エチル)−アミ
ド。実施例5 : 3−アミノメチル−N−(2−(3a−ベ
ンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,3a,4,
6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジ
ン−5−イル)−1−ベンジルオキシメチル−2−オキ
ソ−エチル)−ベンズアミド。実施例6 : 3−(1−アミノ−エチル)−N−(2−
(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキソ−2,3,
3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,3−
c]ピリジン−5−イル)−1−ベンジルオキシメチル
−2−オキソ−エチル)−ベンズアミド。
【0404】実施例7: 3−(1−アミノ−1−メチ
ル−エチル)−N−(2−(3a−ベンジル−2−メチ
ル−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒ
ドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−
1−ベンジルオキシメチル−2−オキソ−エチル)−ベ
ンズアミド。実施例8 : 3−(1−アミノ−1−メチル−エチル)
−N−(2−(3a−ベンジル−03−オキソ−2,
3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾロ[4,
3−c]ピリジン−5−イル)−1−ベンジルオキシメ
チル−2−オキソ−エチル)−ベンズアミド。実施例9 : 3−(1−アミノ−1−メチル−エチル)
−N−(2−(3a−ベンジル−2−メチル−3−オキ
ソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒドロ−ピラゾ
ロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−(1H−イン
ドル−3−イルメチル)−2−オキソ−エチル)−ベン
ズアミド。
【0405】実施例10: 3−(1−アミノ−1−メ
チル−エチル)−N−(2−(3a−ピリジン−2−イ
ルメチル−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)
−3−オキソ−2,3,3a,4,6,7−ヘキサヒド
ロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−1
−(2,4−ジフルオロベンジルオキシメチル)−2−
オキソ−エチル)−ベンズアミド。実施例11 : 3−アミノメチル−N−(1−(2,4
−ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)−2−(1,3
−ジオキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル−2−
(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ
−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)−2−
オキソ−エチル)−ベンズアミド。実施例12 : 3−(1−アミノ−エチル)−N−(1
−(2,4−ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)−2
−(1,3−ジオキソ−8a−ピリジン−2−イルメチ
ル−2(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサ
ヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)
−20オキソ−エチル)−ベンズアミド。
【0406】実施例13: 3−(1−アミノ−1−メ
チル)−N−(1−(2,4−ジフルオロ−ベンジルオ
キシメチル)−2−(1,3−ジオキソ−8a−ピリジ
ン−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフルオロ
−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5a]ピラ
ジン−7−イル)−2−オキソ−エチル)−ベンズアミ
ド。実施例14 : 4−アミノ−ブト−2−エン酸(1−
(2,4−ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)−2−
(1,3−ジオキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル
−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサ
ヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)
−2−オキソ−エチル)−アミド。実施例15 : 4−アミノ−ペント−2−エン酸(1−
(2,4−ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)−2−
(1,3−ジオキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル
−2−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサ
ヒドロ−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)
−2−オキソ−エチル)−アミド。
【0407】実施例16: 4−アミノ−4−メチル−
ペント−2−エン酸(1−(2,4−ジフルオロ−ベン
ジルオキシメチル)−2−(1,3−ジオキソ−8a−
ピリジン−2−イルメチル−2−(2,2,2−トリフ
ルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5
a]ピラジン−7−イル)−2−オキソ−エチル)−ア
ミド。実施例17 : 3−(1−アミノ−1−エチル)−N−
(ベンジルオキシメチル−2−(1,3−ジオキソ−8
a−ピリジン−2−イルメチル−2−(2,2,2−ト
リフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,
5−a]ピラジン−7−イル)−2−オキソ−エチル)
−ベンズアミド。実施例18 : 3−(1−アミノ−1−メチル−エチ
ル)−N−(ベンジルオキシメチル−2−(1,3−ジ
オキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル−2−(2,
2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミ
ダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)−2−オキソ
−エチル)−ベンズアミド。
【0408】実施例19: 4−アミノ−ブト−2−エ
ン酸(1−ベンジルオキシメチル)−2−(1,3−ジ
オキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル−2−(2,
2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミ
ダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)−2−オキソ
−エチル)−アミド。実施例20 :4−アミノ−ペント−2−エン酸(1−
(ベンジルオキシメチル)−2−(1,3−ジオキソ−
8a−ピリジン−2−イルメチル−2−(2,2,2−
トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ
[1,5−a]ピラジン−7−イル)−2−オキソ−エ
チル)−アミド;実施例21 : 4−アミノ−4−メチル−ペント−2−
エン酸(1−(ベンジルオキシメチル)−2−(1,3
−ジオキソ−8a−ピリジン−2−イルメチル−2−
(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ
−イミダゾ[1,5−a]ピラジン−7−イル)−2−
オキソ−エチル)−アミド。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 471/04 106 A61K 31/437 A61K 31/4985 C07D 487/04 140 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式I: 【化1】 〔式中、 Qは共有結合またはCH2であり; XはCR9R10、C=CH2 またはC=Oであり; YはCR9R10、OまたはNR2あり; ZはC=O、C=SまたはS(O)2であり; R1は、水素、 -CN, -(CH)qN(X6)C(O)X6, -(CH2)qN(X6)C(O)(CH2)t-A1, -(CH2)qN(X6)S(O)2(CH2)t-A1, -(CH2)qN(X6)S(O)2X6, -(CH2)qN(X6)C(O)N(X6)(CH2)t-A1, -(CH2)qN(X6)C(O)N(X6)(X6), -(CH2)qC(O)N(X6)(X6), -(CH2)qC(O)N(X6)(CH2)t-A1, -(CH2)qC(O)OX6, -(CH2)qC(O)O(CH2)t-A1, -(CH2)qOX6, -(CH2)qOC(O)X6, -(CH2)qOC(O)(CH2)t-A1, -(CH2)qOC(O)N(X6)(CH2)t-A1, -(CH2)qOC(O)N(X6)(X6), -(CH2)qC(O)X6, -(CH2)qC(O)(CH2)t-A1, -(CH2)qN(X6)C(O)OX6, -(CH2)qN(X6)S(O)2N(X6)(X6), -(CH2)qS(O)mX6, -(CH2)qS(O)m(CH2)t-A1, -(C1-C10)アルキル、 -(CH2)t-A1, -(CH2)q-(C3-C7)シクロアルキル、 -(CH2)q-Y1-(C1-C6)アルキル、 -(CH2)q-Y1-(CH2)t-A1もしくは-(CH2)q-Y1-(CH2)t-(C3-
    C7)シクロアルキルであり; ここでR1の定義におけるアルキルおよびシクロアルキル
    基は必要に応じて(C1-C4)アルキル、ヒドロキシ、(C1-C
    4)アルコキシ、カルボキシル、-CONH2、-S(O)m(C1-C6)
    アルキル、-CO2(C1-C4)アルキルエステル、1H-テトラゾ
    ル-5-イルまたは1、2もしくは3つのフルオロ基で置
    換されており; Y1は、O、S(O)m、-C(O)NX6-、-CH=CH-、-C≡C-、-N(X6)
    C(O)-、-C(O)NX6-、-C(O)O-、-OC(O)N(X6)-または-OC
    (O)-であり; qは、0、1、2、3または4であり; tは、0、1、2または3であり; R1の定義における前記(CH2)q基および(CH2)t基は必要に
    応じて独立してヒドロキシ、(C1-C4)アルコキシ、カル
    ボキシル、-CONH2、-S(O)m(C1-C6)アルキル、-CO2(C1-C
    4)アルキルエステル、1H-テトラゾル-5-イル、1、2も
    しくは3つのフルオロ基、または1もしくは2つの(C1-
    C4)アルキルで置換されており; R2は、各存在について、水素、(C1-C8)アルキル、-(C0-
    C3)アルキル-(C3-C8)シクロアルキル、-(C1-C4)アルキ
    ルA1またはA1であり; ここでR2の定義におけるアルキル基およびシクロアルキ
    ル基は必要に応じてヒドロキシ、-C(O)OX6、-C(O)N(X6)
    (X6)、-N(X6)(X6)、S(O)m(C1-C6)アルキル、-C(O)A1、-
    C(O)(X6)、CF3 、CNまたは1、2もしくは3つの独立し
    て選択されるハロゲンで置換されており; R3は、A1、(C1-C10)アルキル、-(C1-C6)アルキル-A1、-
    (C1-C6)アルキル-(C3-C7)シクロアルキル、-(C1-C5)ア
    ルキル-X1-(C1-C5)アルキル、-(C1-C5)アルキル-X1-(C0
    -C5)アルキル-A1 、および-(C1-C5)アルキル-X1-(C1-
    C5)アルキル-(C3-C7)シクロアルキルから成る群より選
    択され; ここでR3の定義におけるアルキル基は必要に応じて-S
    (O)m(C1-C6)アルキル、-C(O)OX3、1,2,3,4もし
    くは5つの独立して選択されるハロゲン、または1,2
    もしくは3つの独立して選択される-OX3基で置換され; X1は、O、S(O)m、-N(X2)C(O)-、-C(O)N(X2)-、-OC(O)
    -、C(O)O-、-CX2=CX2-、-N(X2)C(O)O-、-OC(O)N(X2)、
    −または-C≡C-であり; X4は、水素または(C1-C6)アルキルであり; R7およびR8の各々は独立して水素または必要に応じて置
    換された(C1-C6)アルキルであり、 ここでR7およびR8の定義における必要に応じて置換され
    た(C1-C6)アルキルは必要に応じて独立してA1、-C(O)O-
    (C1-C6)アルキル、-S(O)m(C1-C6)アルキル、1〜5つの
    ハロゲン、1〜3つのヒドロキシ基、1〜3つの-O-C
    (O)(C1-C10)アルキル基または1〜3つの(C1-C6)アル
    コキシで置換されているか;あるいはR7およびR8は一緒
    になって-(CH2)r-L-(CH2)r-を形成し; ここでLはC(X2)(X2)、S(O)mまたはN(X2)であり; R9およびR10の各々は独立して水素、フルオロ、ヒドロ
    キシおよび必要に応じて1〜5つのハロゲンで置換され
    た(C1-C5)アルキルから成る群より選択される選択さ
    れ; A1は、各存在について、(C5-C7)シクロアルケニル;フ
    ェニル;(必要に応じて酸素、硫黄および窒素から成る
    群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有す
    る、部分的に飽和の、完全に飽和の、または完全に不飽
    和の)4〜8員環;および(必要に応じて窒素、硫黄お
    よび酸素から成る群から独立して選択される1〜4個の
    ヘテロ原子を有する)部分的に飽和の、完全に飽和の、
    または完全に不飽和の5または6員環に融合した、(必
    要に応じて窒素、硫黄および酸素から成る群から独立し
    て選択される1〜4個のヘテロ原子を有する)部分的に
    飽和の、完全に不飽和の、または完全に飽和の5または
    6員環から成る二環式環系であり; A1は、各存在について、A1が3つまでの置換基により、
    一方の環上で又は二環式環系である場合必要に応じて双
    方の環上で、必要に応じて独立して置換されており、各
    置換基はF、Cl、Br、I、OCF3、OCF2H、CF3、CH3、OC
    H3、-OX6、-C(O)N(X6)(X6)、-C(O)OX6、オキソ、(C1-
    C6)アルキル、ニトロ、シアノ、ベンジル、-S(O)m(C1-C
    6)アルキル、1H-テトラゾル-5-イル、フェニル、フェノ
    キシ、フェニルアルキルオキシ、ハロフェニル、メチレ
    ンジオキシ、-N(X6)(X6)、-N(X6)C(O)(X6)、-S(O)2N
    (X6)(X6)、-N(X6)S(O)2-フェニル、-N(X6)S(O)2X6、-CO
    NX11X12、-S(O)2NX11X12、-N(X6)S(O)2X12、-NX6CONX11
    X12、-NX6S(O)2NX11X12、-NX6C(O)X12、インダゾリル、
    チアゾリルおよびテトラゾリルから成る群より独立して
    選択され、ただしA1 が必要に応じてメチレンジオキシ
    で置換されている場合、それは1つのメチレンジオキシ
    でのみ置換されることができ; ここでX11は、各存在について、独立して水素または必
    要に応じて置換された(C1-C6)アルキルであり; X11について定義された必要に応じて置換された(C1-C6)
    アルキルは必要に応じて独立してフェニル、フェノキ
    シ、(C1-C6)アルコキシカルボニル、-S(O)m(C1-C6)アル
    キル、1〜5つのハロゲン、1〜3つのヒドロキシ基、
    1〜3つの(C1-C10)アルカノイルオキシ基または1〜3
    つの(C1-C6)アルコキシ基で置換されており; X12は、各存在について、独立して水素、(C1-C6)アルキ
    ル、フェニル、チアゾリル、イミダゾリル、フリルまた
    はチエニルであり、ただしX12が水素でないとき、X12
    は必要に応じてCl、F、CH3、OCH3、OCF3およびCF3から
    成る群より独立して選択される1〜3つの置換基で置換
    されているか;あるいはX11およびX12は一緒になって-
    (CH2)r-L1-(CH2)r-を形成し、 L1はC(X2)(X2)、O、S
    (O)mまたはN(X2)であり; rは、各存在について、独立して1、2または3であ
    り; X2は、各存在について、独立して水素、必要に応じて置
    換された(C1-C6)アルキルまたは必要に応じて置換され
    た(C3-C7)シクロアルキルであり、ここでX2の定義にお
    ける必要に応じて置換された(C1-C6)アルキルまたは必
    要に応じて置換された(C3-C7)シクロアルキルは必要に
    応じて-S(O)m(C1-C6)アルキル、-C(O)OX3、1〜5つの
    ハロゲンまたは1〜3つのOX3基で独立して置換されて
    おり; X3は、各存在について、独立して水素または(C1-C6)ア
    ルキルであり; X6は、各存在について、独立して水素、必要に応じて置
    換された(C1-C6)アルキル、(C2-C6)ハロゲン化アルキ
    ル、必要に応じて置換された(C3-C7)シクロアルキル、
    (C3-C7)ハロゲン化シクロアルキルであり、ここでX6
    定義における必要に応じて置換された(C1-C6)アルキル
    および必要に応じて置換された(C3-C7)シクロアルキル
    は必要に応じて独立して(C1-C4)アルキル、ヒドロキ
    シ、(C1-C4)アルコキシ、カルボキシル、CONH2、-S(O)m
    (C1-C6)アルキル、カルボキシレート(C1-C4)アルキルエ
    ステルまたは1H-テトラゾル-5-イルで1置換または2置
    換されているか、あるいは1つの原子上に2つのX6が存
    在しかつ双方のX6 が独立して(C1-C6)アルキルであると
    き、2つの(C1-C6)アルキルは必要に応じて接合するこ
    とができかつ、2つのX6基が結合している原子と一緒に
    なって、必要に応じて環員として酸素、硫黄またはNX7
    を有する4〜9員環を形成することができ; X7は、水素または必要に応じてヒドロキシで置換された
    (C1-C6)アルキルであり; mは、各存在について、独立して0、1または2であ
    り; ただし、 X6およびX12は、形態C(O)X6、C(O)X12、S(O)2X6またはS
    (O)2X12で(O)またはS(O)2に結合しているとき、水素で
    あることはできない〕により表わされる、化合物または
    その立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮
    された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に
    濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あ
    るいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、また
    は他の異性体。
  2. 【請求項2】 X4が、水素であり; R7が、水素または(C1-C3)アルキルであり;そしてR
    8が、水素、または必要に応じて2つまでのヒドロキシ
    ル基で置換された(C1-C3)アルキルである、 請求項1に記載の化合物またはその立体異性体混合物、
    そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレオマ
    ー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像
    異性体的に純粋な、異性体、あるいは前記化合物の薬学
    上許容される塩、混合物、又は他の異性体。
  3. 【請求項3】 R1が-(CH2)t-A1、-(CH2)q-(C3-C7)シク
    ロアルキルまたは(C1-C10)アルキルであり; ここでR1の定義におけるA1は必要に応じて3つまでの置
    換基で置換されており、各置換基はフルオロ、クロロ、
    メチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ジフルオロ
    メトキシおよびトリフルオロメチルから成る群より独立
    して選択され;そしてR1の定義におけるシクロアルキル
    およびアルキル基は必要に応じて(C1-C4)アルキル、ヒ
    ドロキシル、(C1-C4)アルコキシ、カルボキシル、CON
    H2、-S(O)m(C1-C6)アルキル、-CO2(C1-C4)アルキルエス
    テル、1H-テトラゾル-5-イルまたは3つまでのフルオロ
    で置換されている、請求項2に記載の化合物またはその
    立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
    た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
    された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
    は前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、又は他の
    異性体。
  4. 【請求項4】 ZがC=Oであり、Qが共有結合であり、Xが
    C=Oであり、R2がH、メチル、エチルまたはトリフルオロ
    エチルであり、R1がフェニル-CH2-、ピリジル-CH2-また
    はチアゾリル-CH2であり、そしてYがNR2である、請求項
    3に記載の化合物またはその立体異性体混合物、そのジ
    アステレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に
    純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体
    的に純粋な、異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容
    される塩、混合物、又は他の異性体。
  5. 【請求項5】 ZがC=Oであり、R1がA1-CH2-であり、こ
    こでR1の定義におけるA1はフェニルまたはピリジルであ
    り、ここで前記フェニルまたはピリジルは必要に応じて
    3つまでの置換基で置換されており、各置換基はフルオ
    ロ、クロロ、メチル、メトキシ、ジフルオロメトキシ、
    トリフルオロメトキシおよびトリフルオロメチルから成
    る群から独立して選択され、そしてR3はフェニル-CH2-O
    -CH2-、ピリジル-CH2-O-CH2-、フェニル-(CH2)3-、3-イ
    ンドリル-CH2-、アルファ−ナフチル(C1-C4)アルキルま
    たはチアゾリル-CH2-O-CH2-から成る群より独立して選
    択され、ここでR3について定義した基のアリール部分は
    必要に応じて3つまでの置換基で置換されており、各置
    換基はフルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、ジフルオ
    ロメトキシ、トリフルオロメトキシおよびトリフルオロ
    メチルから成る群から独立して選択される、請求項4に
    記載の化合物またはその立体異性体混合物、そのジアス
    テレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
    な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
    純粋な、異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容され
    る塩、混合物、又は他の異性体。
  6. 【請求項6】 R2が水素または(C1-C3)アルキルであ
    り、ここでアルキル基は必要に応じて3つまでのフルオ
    ロ基で置換されている、請求項5に記載の化合物または
    その立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮
    された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に
    濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あ
    るいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、又は
    他の異性体。
  7. 【請求項7】 R3がフェニル-CH2-O-CH2-またはフェニ
    ル-(CH2)3-であり、ここでR3の定義におけるフェニルは
    必要に応じて3つまでの置換基で置換されており、各置
    換基はフルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、ジフルオ
    ロメトキシ、トリフルオロメトキシおよびトリフルオロ
    メチルから成る群から独立して選択される、請求項6に
    記載の化合物またはその立体異性体混合物、そのジアス
    テレオマー的に濃縮された、ジアステレオマー的に純粋
    な、鏡像異性体的に濃縮された、または鏡像異性体的に
    純粋な、異性体、あるいは前記化合物の薬学上許容され
    る塩、混合物、又は他の異性体。
  8. 【請求項8】 R1がCH2-A1であり、ここでR1の定義にお
    けるA1は必要に応じて3つまでのフルオロまたはクロロ
    基で置換されたフェニル、2-ピリジルまたは3-ピリジル
    であり、R2がメチルまたはエチルであり、前記エチルは
    必要に応じて3つまでのフルオロ基で置換されており、
    そしてR3がフェニル-CH2-O-CH2-であり、ここでフェニ
    ル基は必要に応じて3つまでのフルオロもしくはクロロ
    基または2つまでのトリフルオロメチル基で置換されて
    いる、請求項7に記載の化合物またはその立体異性体混
    合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステ
    レオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、また
    は鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいは前記化合物
    の薬学上許容される塩、混合物、又は他の異性体。
  9. 【請求項9】 R1が2-ピリジルメチルであり、R2が2,2,
    2-トリフルオロエチルであり、R3が2,4-ジフルオロフェ
    ニルメチルオキシメチルであり、そしてR4、X4、R7およ
    びR8の各々が水素である、請求項8に記載の化合物また
    はその立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃
    縮された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的
    に濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、
    あるいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、又
    は他の異性体。
  10. 【請求項10】 R2がメチルであり、そしてR3がフェニ
    ル-CH2-O-CH2-である、請求項9に記載の化合物または
    その立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮
    された、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に
    濃縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あ
    るいは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、又は
    他の異性体。
  11. 【請求項11】 3-アミノメチル-N-(1-(2,4-ジフルオ
    ロ−ベンジルオキシメチル)-2-(1,3-ジオキソ-8a-ピリ
    ジン-2-イルメチル-2-(2,2,2-トリフルオロ−エチル)
    −ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-イル)-2-
    オキソ−エチル)-ベンズアミド; 3-(1-アミノ−エチル)-N-(1-(2,4-ジフルオロ−ベンジ
    ルオキシメチル)-2-(1,3-ジオキソ-8a-ピリジン-2-イル
    メチル-2(2,2,2-トリフルオロ−エチル)-ヘキサヒドロ
    −イミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-イル)-20オキソ−エチ
    ル)-ベンズアミド;3-(1-アミノ-1-メチル)-N-(1-(2,4-
    ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)-2-(1,3-ジオキソ-
    8a-ピリジン-2-イルメチル-2-(2,2,2-トリフルオロ−エ
    チル)-ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-イ
    ル)-2-オキソ−エチル)-ベンズアミド; 4-アミノ−ブト-2-エン酸(1-(2,4-ジフルオロ−ベンジ
    ルオキシメチル)-2-(1,3-ジオキソ-8a-ピリジン-2-イ
    ルメチル-2-(2,2,2-トリフルオロ−エチル)−ヘキサヒ
    ドロ−イミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-イル)-2-オキソ−エ
    チル)−アミド; 4-アミノ−ペント-2-エン酸(1-(2,4-ジフルオロ−ベン
    ジルオキシメチル)-2-(1,3-ジオキソ-8a-ピリジン-2-イ
    ルメチル-2-(2,2,2-トリフルオロ−エチル)-ヘキサヒド
    ロ−イミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-イル)-2-オキソ−エチ
    ル)-アミド;および4-アミノ-4-メチル−ペント-2-エン
    酸(1-(2,4-ジフルオロ−ベンジルオキシメチル)-2-(1,3
    -ジオキソ-8a-ピリジン-2-イルメチル-2-(2,2,2-トリフ
    ルオロ−エチル)-ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5-a]ピラ
    ジン-7-イル)-2-オキソ−エチル)-アミドから選択され
    る、請求項9に記載の化合物またはその立体異性体混合
    物、そのジアステレオマー的に濃縮された、ジアステレ
    オマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮された、または
    鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいは前記化合物の
    薬学上許容される塩、混合物、または他の異性体。
  12. 【請求項12】 R1が2-ピリジルメチルであり、R2が2,
    2,2-トリフルオロエチルであり、R3がフェニルメチルオ
    キシメチルであり、そしてR4 、X4、R7およびR8の各々
    が水素である、請求項8に記載の化合物またはその立体
    異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮された、
    ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮され
    た、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるいは前
    記化合物の薬学上許容される塩、混合物、または他の異
    性体。
  13. 【請求項13】 R2がメチルであり、R3がフェニル-CH2
    -O-CH2-である、請求項12に記載の化合物またはその立
    体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮され
    た、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃縮
    された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、あるい
    は前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、または他
    の異性体。
  14. 【請求項14】 3-アミノメチル-N-(2-(1,3-ジオキソ-
    8a-ピリジン-2-イルメチル-2-(2,2,2-トリフルオロ−エ
    チル)-ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-イ
    ル)-1-ベンジルオキシメチル-2-オキソ−エチル)-ベン
    ズアミド; 3-(1-アミノ-1-エチル)-N-(ベンジルオキシメチル-2-
    (1,3-ジオキソ-8a-ピリジン-2-イルメチル-2-(2,2,2-ト
    リフルオロ−エチル)−ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5-
    a]ピラジン-7-イル)-2-オキソ−エチル)-ベンズアミ
    ド; 3-(1-アミノ-1-メチル−エチル)-N-(ベンジルオキシメ
    チル-2-(1,3-ジオキソ-8a-ピリジン-2-イルメチル-2-
    (2,2,2-トリフルオロ−エチル)-ヘキサヒドロ−イミダ
    ゾ[1,5-a]ピラジン-7-イル)-2-オキソ−エチル)-ベンズ
    アミド; 4-アミノ−ブト-2-エン酸(1-ベンジルオキシメチル)-2-
    (1,3-ジオキソ-8a-ピリジン-2-イルメチル-2-(2,2,2-ト
    リフルオロ−エチル)-ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5-a]
    ピラジン-7-イル)-2-オキソ−エチル)-アミド; 4-アミノ−ペント-2-エン酸(1-(ベンジルオキシメチル)
    -2-(1,3-ジオキソ-8a-ピリジン-2-イルメチル-2-(2,2,2
    -トリフルオロ−エチル)-ヘキサヒドロ−イミダゾ[1,5-
    a]ピラジン-7-イル)-2-オキソ−エチル)-アミド;およ
    び4-アミノ-4-メチル−ペント-2-エン酸(1-(ベンジルオ
    キシメチル)-2-(1,3-ジオキソ-8a-ピリジン-2-イルメチ
    ル-2-(2,2,2-トリフルオロ−エチル)-ヘキサヒドロ−イ
    ミダゾ[1,5-a]ピラジン-7-イル)-2-オキソ−エチル)-ア
    ミドから選択される、請求項12に記載の化合物またはそ
    の立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮さ
    れた、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃
    縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、ある
    いは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、または
    他の異性体。
  15. 【請求項15】 式I: 【化2】 〔式中、Qは共有結合またはCH2であり; XはCR9R10、C=CH2 またはC=Oであり; YはCR9R10、OまたはNR2あり; ZはC=O、C=SまたはS(O)2であり; R1は、水素、 -CN, -(CH)qN(X6)C(O)X6, -(CH2)qN(X6)C(O)(CH2)t-A1, -(CH2)qN(X6)S(O)2(CH2)t-A1, -(CH2)qN(X6)S(O)2X6, -(CH2)qN(X6)C(O)N(X6)(CH2)t-A1, -(CH2)qN(X6)C(O)N(X6)(X6), -(CH2)qC(O)N(X6)(X6), -(CH2)qC(O)N(X6)(CH2)t-A1, -(CH2)qC(O)OX6, -(CH2)qC(O)O(CH2)t-A1, -(CH2)qOX6, -(CH2)qOC(O)X6, -(CH2)qOC(O)(CH2)t-A1, -(CH2)qOC(O)N(X6)(CH2)t-A1, -(CH2)qOC(O)N(X6)(X6), -(CH2)qC(O)X6, -(CH2)qC(O)(CH2)t-A1, -(CH2)qN(X6)C(O)OX6, -(CH2)qN(X6)S(O)2N(X6)(X6), -(CH2)qS(O)mX6, -(CH2)qS(O)m(CH2)t-A1, -(C1-C10)アルキル、 -(CH2)t-A1, -(CH2)q-(C3-C7)シクロアルキル、 -(CH2)q-Y1-(C1-C6)アルキル、 -(CH2)q-Y1-(CH2)t-A1もしくは-(CH2)q-Y1-(CH2)t-(C3-
    C7)シクロアルキルであり; ここでR1の定義におけるアルキルおよびシクロアルキル
    基は必要に応じて(C1-C4)アルキル、ヒドロキシ、(C1-C
    4)アルコキシ、カルボキシル、-CONH2、-S(O)m(C1-C6)
    アルキル、-CO2(C1-C4)アルキルエステル、1H-テトラゾ
    ル-5-イルまたは1、2もしくは3つのフルオロ基で置
    換されており; Y1は、O、S(O)m、-C(O)NX6-、-CH=CH-、-C≡C-、-N(X6)
    C(O)-、-C(O)NX6-、-C(O)O-、-OC(O)N(X6)-または-OC
    (O)-であり; qは、0、1、2、3または4であり; tは、0、1、2または3であり; R1の定義における前記(CH2)q基および(CH2)t基は必要に
    応じて独立してヒドロキシ、(C1-C4)アルコキシ、カル
    ボキシル、-CONH2、-S(O)m(C1-C6)アルキル、-CO2(C1-C
    4)アルキルエステル、1H-テトラゾル-5-イル、1、2も
    しくは3つのフルオロ基、または1もしくは2つの(C1-
    C4)アルキルで置換されており; R2は、各存在について、水素、(C1-C8)アルキル、-(C0-
    C3)アルキル-(C3-C8)シクロアルキル、-(C1-C4)アルキ
    ルA1またはA1であり; ここでR2の定義におけるアルキル基およびシクロアルキ
    ル基は必要に応じてヒドロキシ、-C(O)OX6、-C(O)N(X6)
    (X6)、-N(X6)(X6)、S(O)m(C1-C6)アルキル、-C(O)A1、-
    C(O)(X6)、CF3 、CNまたは1、2もしくは3つの独立し
    て選択されるハロゲンで置換されており; R3は、A1、(C1-C10)アルキル、-(C1-C6)アルキル-A1、-
    (C1-C6)アルキル-(C3-C7)シクロアルキル、-(C1-C5)ア
    ルキル-X1-(C1-C5)アルキル、-(C1-C5)アルキル-X1-(C0
    -C5)アルキル-A1 、および-(C1-C5)アルキル-X1-(C1-
    C5)アルキル-(C3-C7)シクロアルキルから成る群より選
    択され; ここでR3の定義におけるアルキル基は必要に応じて-S
    (O)m(C1-C6)アルキル、-C(O)OX3、1,2,3,4もし
    くは5つの独立して選択されるハロゲン、または1,2
    もしくは3つの独立して選択される-OX3基で置換され; X1は、O、S(O)m、-N(X2)C(O)-、-C(O)N(X2)-、-OC(O)
    -、C(O)O-、-CX2=CX2-、-N(X2)C(O)O-、-OC(O)N(X2)、
    −または-C≡C-であり; X4は、水素または(C1-C6)アルキルであり; R7およびR8の各々は独立して水素または必要に応じて置
    換された(C1-C6)アルキルであり、 ここでR7およびR8の定義における必要に応じて置換され
    た(C1-C6)アルキルは必要に応じて独立してA1、-C(O)O-
    (C1-C6)アルキル、-S(O)m(C1-C6)アルキル、1〜5つの
    ハロゲン、1〜3つのヒドロキシ基、1〜3つの-O-C
    (O)(C1-C10)アルキル基または1〜3つの(C1-C6)アル
    コキシで置換されているか;あるいはR7およびR8は一緒
    になって-(CH2)r-L-(CH2)r-を形成し; ここでLはC(X2)(X2)、S(O)mまたはN(X2)であり; R9およびR10の各々は独立して水素、フルオロ、ヒドロ
    キシおよび必要に応じて1〜5つのハロゲンで置換され
    た(C1-C5)アルキルから成る群より選択される選択さ
    れ; A1は、各存在について、(C5-C7)シクロアルケニル;フ
    ェニル;(必要に応じて酸素、硫黄および窒素から成る
    群から独立して選択される1〜4個のヘテロ原子を有す
    る、部分的に飽和の、完全に飽和の、または完全に不飽
    和の)4〜8員環;および(必要に応じて窒素、硫黄お
    よび酸素から成る群から独立して選択される1〜4個の
    ヘテロ原子を有する)部分的に飽和の、完全に飽和の、
    または完全に不飽和の5または6員環に融合した、(必
    要に応じて窒素、硫黄および酸素から成る群から独立し
    て選択される1〜4個のヘテロ原子を有する)部分的に
    飽和の、完全に不飽和の、または完全に飽和の5または
    6員環から成る二環式環系であり; A1は、各存在について、A1が3つまでの置換基により、
    一方の環上で又は二環式環系である場合必要に応じて双
    方の環上で、必要に応じて独立して置換されており、各
    置換基はF、Cl、Br、I、OCF3、OCF2H、CF3、CH3、OC
    H3、-OX6、-C(O)N(X6)(X6)、-C(O)OX6、オキソ、(C1-
    C6)アルキル、ニトロ、シアノ、ベンジル、-S(O)m(C1-C
    6)アルキル、1H-テトラゾル-5-イル、フェニル、フェノ
    キシ、フェニルアルキルオキシ、ハロフェニル、メチレ
    ンジオキシ、-N(X6)(X6)、-N(X6)C(O)(X6)、-S(O)2N
    (X6)(X6)、-N(X6)S(O)2-フェニル、-N(X6)S(O)2X6、-CO
    NX11X12、-S(O)2NX11X12、-N(X6)S(O)2X12、-NX6CONX11
    X12、-NX6S(O)2NX11X12、-NX6C(O)X12、インダゾリル、
    チアゾリルおよびテトラゾリルから成る群より独立して
    選択され、ただしA1 が必要に応じてメチレンジオキシ
    で置換されている場合、それは1つのメチレンジオキシ
    でのみ置換されることができ; ここでX11は、各存在について、独立して水素または必
    要に応じて置換された(C1-C6)アルキルであり; X11について定義された必要に応じて置換された(C1-C6)
    アルキルは必要に応じて独立してフェニル、フェノキ
    シ、(C1-C6)アルコキシカルボニル、-S(O)m(C1-C6)アル
    キル、1〜5つのハロゲン、1〜3つのヒドロキシ基、
    1〜3つの(C1-C10)アルカノイルオキシ基または1〜3
    つの(C1-C6)アルコキシ基で置換されており; X12は、各存在について、独立して水素、(C1-C6)アルキ
    ル、フェニル、チアゾリル、イミダゾリル、フリルまた
    はチエニルであり、ただしX12が水素でないとき、X12
    は必要に応じてCl、F、CH3、OCH3、OCF3およびCF3から
    成る群より独立して選択される1〜3つの置換基で置換
    されているか;あるいはX11およびX12は一緒になって-
    (CH2)r-L1-(CH2)r-を形成し、 L1はC(X2)(X2)、O、S
    (O)mまたはN(X2)であり; rは、各存在について、独立して1、2または3であ
    り; X2は、各存在について、独立して水素、必要に応じて置
    換された(C1-C6)アルキルまたは必要に応じて置換され
    た(C3-C7)シクロアルキルであり、ここでX2の定義にお
    ける必要に応じて置換された(C1-C6)アルキルまたは必
    要に応じて置換された(C3-C7)シクロアルキルは必要に
    応じて-S(O)m(C1-C6)アルキル、-C(O)OX3、1〜5つの
    ハロゲンまたは1〜3つのOX3基で独立して置換されて
    おり; X3は、各存在について、独立して水素または(C1-C6)ア
    ルキルであり; X6は、各存在について、独立して水素、必要に応じて置
    換された(C1-C6)アルキル、(C2-C6)ハロゲン化アルキ
    ル、必要に応じて置換された(C3-C7)シクロアルキル、
    (C3-C7)ハロゲン化シクロアルキルであり、ここでX6
    定義における必要に応じて置換された(C1-C6)アルキル
    および必要に応じて置換された(C3-C7)シクロアルキル
    は必要に応じて独立して(C1-C4)アルキル、ヒドロキ
    シ、(C1-C4)アルコキシ、カルボキシル、CONH2、-S(O)m
    (C1-C6)アルキル、カルボキシレート(C1-C4)アルキルエ
    ステルまたは1H-テトラゾル-5-イルで1置換または2置
    換されているか、あるいは1つの原子上に2つのX6が存
    在しかつ双方のX6 が独立して(C1-C6)アルキルであると
    き、2つの(C1-C6)アルキルは必要に応じて接合するこ
    とができかつ、2つのX6基が結合している原子と一緒に
    なって、必要に応じて環員として酸素、硫黄またはNX7
    を有する4〜9員環を形成することができ; X7は、水素または必要に応じてヒドロキシで置換された
    (C1-C6)アルキルであり; mは、各存在について、独立して0、1または2であ
    り; ただし、 X6およびX12は、形態C(O)X6、C(O)X12、S(O)2X6またはS
    (O)2X12で(O)またはS(O)2に結合しているとき、水素で
    あることはできない〕により表わされる化合物またはそ
    の立体異性体混合物、そのジアステレオマー的に濃縮さ
    れた、ジアステレオマー的に純粋な、鏡像異性体的に濃
    縮された、または鏡像異性体的に純粋な、異性体、ある
    いは前記化合物の薬学上許容される塩、混合物、または
    他の異性体を製造する方法であって、次の式: 【化3】 (式中、R1、R3 、R4 、R7 およびX4 は上記において
    定義した通りであり、そしてPrtは適当な保護基であ
    る)により表わされる化合物を、適当な条件下に、適当
    な脱保護剤と反応させることからなる方法。
  16. 【請求項16】 PrtがBocであり、前記脱保護剤が強酸
    であり、そして前記反応を30℃〜約70℃においてにおい
    て実施する、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記強酸がトリフルオロ酢酸であり、
    そして塩化メチレン中で反応を行う、請求項16に記載の
    方法。
  18. 【請求項18】 前記強酸が塩酸である、請求項16に記
    載の方法。
  19. 【請求項19】 Prtがベンジルであり、前記脱保護剤
    がパラジウム触媒の存在における水素であり、そして前
    記反応を1psi〜約1000psiの水素圧において実施する、
    請求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記反応を10psi〜70psiの水素圧にお
    いて行う、請求項19に記載の方法。
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