JP3485331B2 - 通信網の監視制御方式 - Google Patents

通信網の監視制御方式

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はディジタルデータ通信網
などにおける回線等の監視制御方式に関するものであ
る。
【0002】今後、回線の監視制御は、回線の容量の大
小を問わず、TMN(Telecommunication Management N
etwork)によって全ての回線が監視制御されるようにな
ると予想される。このため、小中容量回線の監視制御シ
ステムも大容量回線の監視制御システムのなかに組み込
めるようシステム構築することが必要となる。
【0003】
【従来の技術】従来の大容量向けの監視制御方式は、T
MNを用いる場合、広範囲のルートからの監視情報を通
信回線を用いて中央のホスト局に収集している。一方、
小中容量向けの監視制御方式は、そのルート内だけの限
られた範囲でのみ監視制御を行っている。
【0004】また監視情報の収集方式も、大容量回線系
はノーマル/アラームなどの2値情報をポーリングで、
モニタ情報やエラーレート情報などの多値情報をLAP
D (Link Access Procedure for D-channel)で収集して
おり、一方、小中容量回線系は2値、多値とも同一収集
方式で収集している。
【0005】このように大容量回線と小中容量回線では
監視制御方式が異なっているため、、大容量回線と小中
容量回線が入り組んだエリア等においては、各ルートの
監視制御は各ルート毎に行うことになり、一元管理は行
われていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】したがって、TMNに
より大容量と小中容量の回線の監視制御を一元管理しよ
うとしても、小中容量の回線の監視制御系を大容量回線
の監視制御系に組み込むことができなかった。
【0007】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、小中容量回線の監
視制御系を大容量回線の監視制御系に組み込むことよ
り、回線の監視制御を一元管理できる監視制御方式を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】図1は本発明に係る原理
説明図である。本発明の通信網の監視制御方式は、小中
容量向けマスタ局に、配下の小中容量局からの監視デー
タを小中容量回線を通して受信する小中容量向け通信手
段61と、自局内で発生した監視データおよび/または
小中容量向け通信手段61で受信した小中容量局の監視
データを収集するデータ収集手段62と、大容量監視制
御系からのデータ要求に応じてデータ収集手段に収集し
た監視データを大容量監視制御系の収集方式に従って伝
送する大容量向け通信手段63とを備え、小中容量向け
マスタ局を通じて小中容量監視制御系を大容量監視制御
系に組み込むようにしたものである。
【0009】上述の監視制御方式においては、マスタ局
の監視制御装置と大容量向け端局装置とを同一局舎内に
設置して伝送路で接続することで、大容量向け端局装置
経由で小中容量監視制御系を大容量監視制御系に組み込
むようにできる。とする請求項1記載の通信網の監視制
御方式。
【0010】また上述の監視制御方式においては、マス
タ局の監視制御装置と大容量網向け中継局装置とを同一
局舎内に設置して伝送路で接続することで、大容量向け
中継局装置経由で小中容量監視制御系を大容量監視制御
系に組み込むようにできる。
【0011】
【作用】小中容量向けマスタ局は、小中容量向け通信手
段61を用いて配下の小中容量局からの監視データを小
中容量回線を通して受信し、データ収集手段62で自局
内で発生した監視データおよび/または小中容量向け通
信手段で受信した小中容量局監視データを収集する。そ
して大容量監視制御系からのデータ要求に応じて、大容
量向け通信手段63を用いてデータ収集手段に収集した
監視データを大容量監視制御系の収集方式に従って伝送
する。これにより小中容量向けマスタ局を通じて小中容
量監視制御系を大容量監視制御系に組み込むことができ
る。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図2には本発明の一実施例としての回線の監視制
御方式によるTMNシステムが示される。図中、5のH
OSTはネットワーク内の監視制御を一元管理するホス
ト局、AS−Tは大容量向けAS(ASは監視制御系の
補助信号装置を表す。以下、同じ)端局装置、AS−R
は大容量向けAS中継局装置、AS−TLは小中容量向
けAS端局装置、AS−RLは小中容量向けAS中継局
装置、AS−Gは大容量向けASゲートウェイを表し、
また図中の1本線の線路は小中容量回線、2本線の線路
は大容量回線、一点鎖線の線路は64Kbps SCD用伝
送路を表す。
【0013】ここで、エリア#1は大容量監視エリアで
あり、大容量向けのAS端局装置101〜108同士は
大容量向けAS中継局装置109〜111を介して大容
量回線で接続され、さらにAS端局装置101〜103
はASゲートウェイ100からX.25 LAPB(Lin
k Access Procedure Balanced)によるネットワークを介
してホスト局5に接続される。このエリア#1は従来の
大容量回線の監視制御系と同じ構成である。
【0014】エリア#2は大容量回線の監視制御系に小
中容量回線の監視制御系を組み込んだ例であり、ここで
は大容量向けのAS中継局装置202、203を通して
小中容量回線の監視制御系を組み込むようにしている。
すなわち、大容量向けのAS端局装置204と201が
AS中継局装置203と202を介して接続され、AS
端局装置201がネットワークを介してホスト局5と接
続される構成において、大容量向けのAS中継局装置2
02、203にそれぞれ小中容量向けのマスタ局として
のAS端局装置205、207を64kbps SCD用伝
送路で収容するようにしている。そして、AS端局装置
205は小中容量回線でAS端局装置206と接続さ
れ、AS端局装置207はAS中継局装置208を介し
てAS端局装置209と小中容量回線で接続され、それ
ぞれ小中容量監視エリアを形成している。ここで、大容
量向けのAS中継局装置202と小中容量向けのAS端
局装置205、および大容量向けのAS中継局装置20
3と小中容量向けのAS端局装置207はそれぞれ同一
局舎内に設置され、それぞれの間は64kbps SCD用
伝送路で接続される。
【0015】エリア#3は大容量回線の監視制御系に小
中容量回線の監視制御系を組み込んだ他の例であり、こ
こでは大容量向けのAS端局装置301を通して小中容
量回線の監視制御系を組み込むようにしている。すなわ
ち、大容量向けのAS端局装置301と303がAS中
継局装置302を介して大容量回線で接続され、AS端
局装置301がネットワークを介してホスト局5と接続
される構成において、大容量向けのAS端局装置301
に64kbps SCD用伝送路で小中容量向けのマスタ局
としてのAS端局装置402を接続するようにしてい
る。このAS端局装置402は小中容量回線でAS中継
局装置401と接続され、このAS中継局装置401を
介して他の小中容量向けAS端局装置403〜407に
小中容量回線で接続される。これらのAS中継局装置4
01およびAS端局装置402〜407は小中容量監視
エリア#4を形成している。ここで、大容量向けのAS
中継局装置301と小中容量向けのAS端局装置402
は同一局舎内に設置される。またAS中継局装置401
とAS端局装置403、404も同一局舎内に設置さ
れ、それらの間は64kbps SCD用伝送路で接続され
る。
【0016】図3には図2のシステムのエリア#3にお
ける監視制御系の装置の詳細な構成例が示される。図
中、1は大容量向けAS端局装置301の監視制御装
置、2は小中容量向けAS端局装置402の監視制御装
置、3は小中容量向けAS中継局装置401の監視制御
装置、4は小中容量向けAS端局装置406の監視制御
装置である。なお、この監視制御装置3には図示の他に
も同一局舎内にあるAS端局装置403、404の監視
制御装置が64kbps SCD用伝送路で接続されてい
る。
【0017】ここで、大容量向けAS端局装置301の
監視制御装置1は、ネットワークを介してホスト局5へ
のデータの送受を行うディジタルコネクション部11、
2値データ通信用のディジタル値用監視通信制御部1
2、多値データ通信用のアナログ値用監視通信制御部1
3を含み構成される。
【0018】また小中容量向けAS端局装置402の監
視制御装置2は、ディジタルコネクション部11と接続
される2値データ通信用のディジタル値用監視通信制御
部21、アナログ値用監視通信制御部13と接続される
多値データ通信用のアナログ値用監視通信制御部22、
小中容量回線回線内監視(SV)データ通信用の監視通
信制御部24、自局装置内で生じた各種監視データと監
視通信制御部24で受信した他の監視制御装置からの各
種監視データを収集して2値データと多値データに分け
て管理し監視通信制御部21、22に与えるデータ収集
部23を含み構成される。
【0019】また小中容量向けAS中継局装置401の
監視制御装置3は、監視通信制御部24に接続されるデ
ィジタルコネクション部31、ディジタルコネクション
部31に接続される小中容量回線内の監視(SV)デー
タ通信用の監視通信制御部32、自局装置内で生じた各
種監視データを収集して監視通信制御部32に与えるデ
ータ収集部33を含み構成される。
【0020】また小中容量向けAS端局装置406の監
視制御装置4は、小中容量回線内の監視(SV)データ
通信用の監視通信制御部41、自局装置内で生じた各種
監視データを収集して監視通信制御部41に与えるデー
タ収集部42を含み構成される。
【0021】ここで、AS端局装置402の監視制御装
置2は、AS中継局装置401とAS端局装置406の
監視制御装置3、4に、64kbps 回線の一つのDSC
(Digital survice channel)でつながれており、監視制
御装置2からポーリングによるデータ要求で、監視制御
装置3と4はそれぞれデータ収集部33と42で収集し
た監視データ(2値データと多値データ)を監視制御装
置2に送出する。監視制御装置3では、監視制御装置2
と他のAS端局装置403、404、406の監視制御
装置とをつなぐために、64kbps 回線をディジタルコ
ネクション部31で他のAS端局装置403、404、
406の監視制御装置に分岐している。
【0022】このシステムでは、監視制御装置2、3、
4間では、小中容量回線内の監視データ通信用の監視通
信制御部24、31、41を用いて小中容量回線を通し
て監視データの通信が行われる。監視制御装置2は、自
局内の監視データおよび配下のAS端局装置403〜4
07およびAS中継局装置401から収集した監視デー
タ(2値データと多値データ)をデータ収集部23に蓄
積して、2値データと多値データに分けて管理する。そ
して大容量回線の監視制御系からのデータ要求がある
と、それに該当する監視データを、大容量回線系の監視
制御装置1に対して、2値データはポーリング方式で、
多値データはLAPD方式で送出する。これにより、各
監視制御装置2、3、4で収集した小中容量回線系の監
視データは監視制御装置1を通して大容量回線の監視制
御系に取り込まれることになる。
【0023】なお、エリア#2におけるAS中継局装置
202とAS端局装置205、およびAS中継局装置2
03とAS端局装置207のそれぞれの監視制御装置の
構成も上述のものと同様であるので、詳細な説明は省く
ものとする。
【0024】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、小中容量回線の監視制御情報を簡単に大容量回線の
監視制御系に取り込めるようになるため、TMNが小中
容量回線も含めて効率的にかつ安価に構築できるように
なり、監視制御方式の高機能化に寄与するところが大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原理説明図である。
【図2】本発明の一実施例としての監視制御方式による
TMNシステムを示す図である。
【図3】実施例システムにおける監視制御系の装置の詳
細な構成図である。
【符号の説明】 1〜4 監視制御装置 11、31 ディジタルコネクション部 12、21 ディジタル値用監視通信制御部 13、22 アナログ値用監視通信制御部 23、33、34 データ収集部 24、32、41 小中容量回線内の監視データ通信用
の監視通信制御部 HOST ホスト局 AS−G 大容量向けゲートウェイ AS−T 大容量向けAS端局装置 AS−R 大容量向けAS中継局装置 AS−TL 小中容量向けAS端局装置 AS−RL 小中容量向けAS中継局装置 #1〜#4 監視エリア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/56 400 H04L 12/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の異なる通信方式であって、各通信
    方式はお互いに異なる監視制御方式を用い、監視制御回
    線を介して接続される監視制御網において、 配下の局との監視制御情報の通信方式とは異なる通信方
    式によって上位局と接続されるマスタ局では配下の局と
    監視制御情報の送受信を行う通信手段(61)と、 配下の局及び自局の監視制御データを収集するデータ収
    集手段(62)と上位局側と監視制御情報の送受信を行う通信手段(6
    3)を備え、 配下の局の監視制御情報をマスタ局を通して通信方式の
    異なる上位局の監視制御系に組み込まれるようにした
    信網の監視制御方式。
  2. 【請求項2】 該マスタ局の監視制御装置の上位局側に
    は端局装置又は中継局装置が伝送路で接続されること
    で、端局装置又は中継局装置経由で配下の監視制御系が
    上位の監視制御系に組み込まれるようにしたことを特徴
    とする請求項1の監視制御方式。
  3. 【請求項3】 配下の局と上位局では異なる通信方式の
    監視制御回線に接続され、局内にデータ収集手段を具備
    し、配下の局及び自局の監視制御情報を上位局側の監視
    制御回線に送受信することを特徴とするマスタ局。
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