JP3484117B2 - 瓶 栓 - Google Patents
瓶 栓Info
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- valve
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、医療分野で使用さ
れる薬液を充填した瓶の閉蓋材となる瓶栓に関する。
れる薬液を充填した瓶の閉蓋材となる瓶栓に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の薬液瓶に使用されている瓶栓は、
図３に示すように、瓶本体２０の開口部２０ａに挿入嵌
合したゴム栓２１と、このゴム栓２１を被覆して瓶口部
フランジ２０ｂに固着したキャップ２２とで構成してお
り、薬液の抽出時、キャップ２２を剥離除去し、注射針
（図示省略）をゴム栓２１に突き刺して内部の薬液を吸
い出している。
図３に示すように、瓶本体２０の開口部２０ａに挿入嵌
合したゴム栓２１と、このゴム栓２１を被覆して瓶口部
フランジ２０ｂに固着したキャップ２２とで構成してお
り、薬液の抽出時、キャップ２２を剥離除去し、注射針
（図示省略）をゴム栓２１に突き刺して内部の薬液を吸
い出している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の瓶栓は、注射針
をゴム栓２１に突き刺して内部の薬液を吸い出している
ため、次のような種々の問題があった。
をゴム栓２１に突き刺して内部の薬液を吸い出している
ため、次のような種々の問題があった。
【０００４】即ち、注射針を使用する必要があるため、
経費が嵩むばかりでなく、廃棄処理が問題になると共
に、誤射による院内感染等が発生する恐れもある。ま
た、注射針の表面には、摩擦抵抗を軽減するために保護
被膜がコーティングしてあるが、この保護被膜がゴム栓
に突き刺した際に剥ぎ取られ、摩擦抵抗が増加するた
め、この注射針を患者に使用すると、痛みを増大させる
等の問題もある。
経費が嵩むばかりでなく、廃棄処理が問題になると共
に、誤射による院内感染等が発生する恐れもある。ま
た、注射針の表面には、摩擦抵抗を軽減するために保護
被膜がコーティングしてあるが、この保護被膜がゴム栓
に突き刺した際に剥ぎ取られ、摩擦抵抗が増加するた
め、この注射針を患者に使用すると、痛みを増大させる
等の問題もある。
【０００５】そこで、本発明は、注射針を使用すること
なく瓶内の薬液を吸い出し可能とした瓶栓及び注射針を
使用することなく瓶内への薬液の注入・吸い出しを可能
とした逆止弁装置を提供することを目的としている。
なく瓶内の薬液を吸い出し可能とした瓶栓及び注射針を
使用することなく瓶内への薬液の注入・吸い出しを可能
とした逆止弁装置を提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の瓶栓は、全体をゴム等の弾性部材で構成され、
瓶本体の開口部に圧入嵌合される嵌合面と、瓶口部フラ
ンジ上に当接するフランジ部とを備え、中心部に注射器
本体の先端小径管部の挿入孔部が形成された環状の栓本
体と、前記栓本体の嵌合面の下部内面に取り付けられた
取付け基部と、前記栓本体の挿入孔部の下端開口に圧接
し、該下端開口部を密閉する円錐状の弁部と、前記取付
け基部と弁部とを連結する複数の連結リブ部と、前記複
数の連結リブの間に形成された窓孔部と、前記弁部の円
錐頂部付近に形成された複数の突起を備えた逆止弁とを
具備したことを特徴とする。
本発明の瓶栓は、全体をゴム等の弾性部材で構成され、
瓶本体の開口部に圧入嵌合される嵌合面と、瓶口部フラ
ンジ上に当接するフランジ部とを備え、中心部に注射器
本体の先端小径管部の挿入孔部が形成された環状の栓本
体と、前記栓本体の嵌合面の下部内面に取り付けられた
取付け基部と、前記栓本体の挿入孔部の下端開口に圧接
し、該下端開口部を密閉する円錐状の弁部と、前記取付
け基部と弁部とを連結する複数の連結リブ部と、前記複
数の連結リブの間に形成された窓孔部と、前記弁部の円
錐頂部付近に形成された複数の突起を備えた逆止弁とを
具備したことを特徴とする。
【０００７】本発明の瓶栓は、上記構成としたから、注
射器本体の先端で挿入孔部内の奥部に設置された逆止弁
を押し開くことができるので、注射針を不要とでき、瓶
本体内の薬液を注射器本体だけで吸い出すことができ
る。しかも、注射器本体を引抜けば、逆止弁により瓶本
体内の液体の流出が防止される。
射器本体の先端で挿入孔部内の奥部に設置された逆止弁
を押し開くことができるので、注射針を不要とでき、瓶
本体内の薬液を注射器本体だけで吸い出すことができ
る。しかも、注射器本体を引抜けば、逆止弁により瓶本
体内の液体の流出が防止される。
【０００８】この構成によれば、注射器本体の先端を挿
入孔部に挿入して、その先端で直接逆止弁を押し開き、
内部の液体を吸い出し可能であるから、注射針を不要と
でき、しかも、逆止弁と栓本体とを別体として構成し、
予圧を付与して設置しているため、逆止弁の閉鎖機能を
自由に設定変更できる。
入孔部に挿入して、その先端で直接逆止弁を押し開き、
内部の液体を吸い出し可能であるから、注射針を不要と
でき、しかも、逆止弁と栓本体とを別体として構成し、
予圧を付与して設置しているため、逆止弁の閉鎖機能を
自由に設定変更できる。
【０００９】また、本発明の瓶栓は、前記挿入孔部が、
内部に注射器本体の先端小径管部の外周面に弾性的に圧
接して密封する環状のシール凸部、又は、圧入孔部を備
えていることを特徴とする。この構成によれば、注射器
本体による瓶本体内の液体の吸い出し時、注射器本体の
先端小径管部の外周面に環状のシール凸部、又は、圧入
孔部が弾性的に圧接して密封するので、瓶本体を逆さま
にしても、瓶本体内の液体が挿入孔部から流出すること
を防止することができ、また、注射器本体内に空気が吸
い込まれることも防止することができる。
内部に注射器本体の先端小径管部の外周面に弾性的に圧
接して密封する環状のシール凸部、又は、圧入孔部を備
えていることを特徴とする。この構成によれば、注射器
本体による瓶本体内の液体の吸い出し時、注射器本体の
先端小径管部の外周面に環状のシール凸部、又は、圧入
孔部が弾性的に圧接して密封するので、瓶本体を逆さま
にしても、瓶本体内の液体が挿入孔部から流出すること
を防止することができ、また、注射器本体内に空気が吸
い込まれることも防止することができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る瓶栓の実施の
態様を図面に基づいて説明する。図１の（Ａ）は本発明
の瓶栓の第１実施例を示す縦断側面図、（Ｂ）（Ｃ）
（Ｄ）は第１実施例の瓶栓の逆止弁に形成した各種の切
り目の形成例を示す説明図、図２の（Ａ）は本発明の瓶
栓の第２実施例を示す縦断側面図、（Ｂ）は第２実施例
の瓶栓の逆止弁の半平面図である。
態様を図面に基づいて説明する。図１の（Ａ）は本発明
の瓶栓の第１実施例を示す縦断側面図、（Ｂ）（Ｃ）
（Ｄ）は第１実施例の瓶栓の逆止弁に形成した各種の切
り目の形成例を示す説明図、図２の（Ａ）は本発明の瓶
栓の第２実施例を示す縦断側面図、（Ｂ）は第２実施例
の瓶栓の逆止弁の半平面図である。
【００１１】図１の（Ａ）において、１は瓶本体、２は
本発明の瓶栓、３は注射器本体を示している。本発明の
瓶栓２は、瓶本体１の開口部１ａに気密に嵌合可能とさ
れ、全体をゴム等の弾性材料で構成された環状の栓本体
２ａと、栓本体２ａの中心部に形成された注射器本体３
の先端小径管部３ａの挿入孔部２ｂと、挿入孔部２ｂ内
の奥部に設置され、注射器本体３の先端小径管部３ａの
先端で押し開かれて開口し、内部液体の吸い取りを可能
とし、注射器本体３を引抜けば閉じて内部液体の流出を
防止する逆止弁２ｃと、挿入孔部２ｂの上部開口部を閉
じる蓋部材２ｄと、蓋部材２ｄを栓本体２ａに連結する
連結バンド２ｅとを具備している。
本発明の瓶栓、３は注射器本体を示している。本発明の
瓶栓２は、瓶本体１の開口部１ａに気密に嵌合可能とさ
れ、全体をゴム等の弾性材料で構成された環状の栓本体
２ａと、栓本体２ａの中心部に形成された注射器本体３
の先端小径管部３ａの挿入孔部２ｂと、挿入孔部２ｂ内
の奥部に設置され、注射器本体３の先端小径管部３ａの
先端で押し開かれて開口し、内部液体の吸い取りを可能
とし、注射器本体３を引抜けば閉じて内部液体の流出を
防止する逆止弁２ｃと、挿入孔部２ｂの上部開口部を閉
じる蓋部材２ｄと、蓋部材２ｄを栓本体２ａに連結する
連結バンド２ｅとを具備している。
【００１２】栓本体２ａは、上部に瓶本体１の開口部１
の内径より若干大きい外径に仕上げられて該開口部１ａ
に圧入嵌合される嵌合面２ｆと、瓶口部フランジ１ｂ上
に当接するフランジ部２ｇとを有し、中心部には挿入孔
部２ｂが形成され、この挿入孔部２ｂ内には、注射器本
体３の先端小径管部３ａの外周面に弾性的に圧接して密
封する環状のシール凸部２ｈが形成されている。
の内径より若干大きい外径に仕上げられて該開口部１ａ
に圧入嵌合される嵌合面２ｆと、瓶口部フランジ１ｂ上
に当接するフランジ部２ｇとを有し、中心部には挿入孔
部２ｂが形成され、この挿入孔部２ｂ内には、注射器本
体３の先端小径管部３ａの外周面に弾性的に圧接して密
封する環状のシール凸部２ｈが形成されている。
【００１３】逆止弁２ｃは、第１実施例では、一文字、
十文字等のスリット状の切り目２ｃ1を有し、該切り目
２ｃ1を弾性的に密閉する複数のリップ部２ｃ2を備え、
該リップ部２ｃ2を栓本体２の下部周囲から一体に挿入
孔部２ｂを閉じるように環状に形成されている。図１の
（Ｂ）は十文字、（Ｃ）は一文字、（Ｄ）は横向きＷ字
形の切り目２ｃ1を設けた例を示している。切り目２ｃ1
は、これ以外の形状であってもよい。
十文字等のスリット状の切り目２ｃ1を有し、該切り目
２ｃ1を弾性的に密閉する複数のリップ部２ｃ2を備え、
該リップ部２ｃ2を栓本体２の下部周囲から一体に挿入
孔部２ｂを閉じるように環状に形成されている。図１の
（Ｂ）は十文字、（Ｃ）は一文字、（Ｄ）は横向きＷ字
形の切り目２ｃ1を設けた例を示している。切り目２ｃ1
は、これ以外の形状であってもよい。
【００１４】この第１実施例の場合、図１の（Ａ）に鎖
線で示すように、注射器本体３を挿入孔部２ｂに挿入し
てその先端小径管部３ａで直接、逆止弁２ｃのリップ部
２ｃ2を押してスリット状の切り目２ｃ1を大きく開いて
瓶本体１内の液体を注射器本体で吸い出すことが可能で
あるから、注射針を不要とでき、しかも、注射器本体の
先端小径管部３ａに損傷を与えることもなく、瓶本体１
内の液体を注射器本体３に円滑に吸い取らせることがで
き、注射器本体１を引抜けば、スリット状の切り目２ｃ
1を閉じて逆止弁２ｃの機能を発揮させることができ
る。
線で示すように、注射器本体３を挿入孔部２ｂに挿入し
てその先端小径管部３ａで直接、逆止弁２ｃのリップ部
２ｃ2を押してスリット状の切り目２ｃ1を大きく開いて
瓶本体１内の液体を注射器本体で吸い出すことが可能で
あるから、注射針を不要とでき、しかも、注射器本体の
先端小径管部３ａに損傷を与えることもなく、瓶本体１
内の液体を注射器本体３に円滑に吸い取らせることがで
き、注射器本体１を引抜けば、スリット状の切り目２ｃ
1を閉じて逆止弁２ｃの機能を発揮させることができ
る。
【００１５】次に、図２の（Ａ）に示す第２実施例は、
逆止弁４を栓本体２ａとは別体として構成され、栓本体
２ａの下部に挿入孔部２ｂの下端を弾性的に密閉して内
部液体の流出を防止するように予圧を付与して設置さ
れ、注射器本体３の先端で押し開いて内部液体を吸い出
し可能とされている。
逆止弁４を栓本体２ａとは別体として構成され、栓本体
２ａの下部に挿入孔部２ｂの下端を弾性的に密閉して内
部液体の流出を防止するように予圧を付与して設置さ
れ、注射器本体３の先端で押し開いて内部液体を吸い出
し可能とされている。
【００１６】この逆止弁４は、図２の（Ａ）及び（Ｂ）
に示すように、環状の取付け基部４ａと、円錐状の弁部
４ｂと、取付け基部４ａと弁部４ｂとを連結する複数の
連結リブ部４ｃと、複数の連結リブ部４ｃの間に形成さ
れた窓孔部４ｄと、円錐状の弁部４ｂの円錐頂部付近に
形成された複数の突起４ｅとからなり、全体を合成樹脂
で構成されている。そして、取付け基部４ａが栓本体２
ａの下部内面に形成された環状の取付け溝部２ｊ内に嵌
合固着して取付けられ、かつ、前記連結リブ部４ｃに予
圧を付与して円錐状の弁部４ｂを栓本体２ａの挿入孔部
２ｂの下端開口部に圧接し、該下端開口部を密閉するよ
うに構成されている。
に示すように、環状の取付け基部４ａと、円錐状の弁部
４ｂと、取付け基部４ａと弁部４ｂとを連結する複数の
連結リブ部４ｃと、複数の連結リブ部４ｃの間に形成さ
れた窓孔部４ｄと、円錐状の弁部４ｂの円錐頂部付近に
形成された複数の突起４ｅとからなり、全体を合成樹脂
で構成されている。そして、取付け基部４ａが栓本体２
ａの下部内面に形成された環状の取付け溝部２ｊ内に嵌
合固着して取付けられ、かつ、前記連結リブ部４ｃに予
圧を付与して円錐状の弁部４ｂを栓本体２ａの挿入孔部
２ｂの下端開口部に圧接し、該下端開口部を密閉するよ
うに構成されている。
【００１７】上記第２実施例の逆止弁４の構成によれ
ば、注射器本体３の先端を挿入孔部２ｂに挿入して、そ
の先端で直接逆止弁２ｃを押し開く。このとき、逆止弁
４の円錐状の弁部４ｂの円錐頂部付近には突起４ｅが複
数形成してあるため、注射器本体３の先端小径管部３ａ
の孔の先端周囲に隙間を形成し、この隙間から、瓶本体
１内の薬液を吸い取ることができる。逆止弁４は、取付
け基部４ａと弁部４ｂとを連結する複数の連結リブ部４
ｃの間に窓孔部４ｄが形成されているため、注射器本体
３の先端小径管部３ａで円錐状の弁部４ｂを押し下げる
と、瓶栓２の挿入孔部２ｂの下端開口部が開かれるた
め、瓶本体１内の薬液を、窓孔部４ｄを通して注射器本
体３内に吸い取らせることができる。従って、この第２
実施例においても注射針を不要とできる。しかも、逆止
弁４と栓本体２ａとを別体として構成し、予圧を付与し
て設置しているため、逆止弁４の閉鎖機能を自由に設定
変更できる。即ち、連結リブ部４ｃの幅、長さ、厚さ等
を変更することにより、予圧の大きさを変えることがで
きる。
ば、注射器本体３の先端を挿入孔部２ｂに挿入して、そ
の先端で直接逆止弁２ｃを押し開く。このとき、逆止弁
４の円錐状の弁部４ｂの円錐頂部付近には突起４ｅが複
数形成してあるため、注射器本体３の先端小径管部３ａ
の孔の先端周囲に隙間を形成し、この隙間から、瓶本体
１内の薬液を吸い取ることができる。逆止弁４は、取付
け基部４ａと弁部４ｂとを連結する複数の連結リブ部４
ｃの間に窓孔部４ｄが形成されているため、注射器本体
３の先端小径管部３ａで円錐状の弁部４ｂを押し下げる
と、瓶栓２の挿入孔部２ｂの下端開口部が開かれるた
め、瓶本体１内の薬液を、窓孔部４ｄを通して注射器本
体３内に吸い取らせることができる。従って、この第２
実施例においても注射針を不要とできる。しかも、逆止
弁４と栓本体２ａとを別体として構成し、予圧を付与し
て設置しているため、逆止弁４の閉鎖機能を自由に設定
変更できる。即ち、連結リブ部４ｃの幅、長さ、厚さ等
を変更することにより、予圧の大きさを変えることがで
きる。
【００１８】また、第２実施例の瓶栓は、前記挿入孔部
２ｂが、内部に注射器本体３の先端小径管部３ａの外周
面に弾性的に圧接して密封する環状の圧入孔部２ｉを備
えている。この構成によれば、注射器本体３による瓶本
体１内の薬液の吸い出し時、注射器本体３の先端小径管
部３ａの外周面に圧入孔部２ｉが弾性的に圧接して密封
するので、瓶本体１を逆さまにしても、瓶本体１内の液
体が挿入孔部２ｂから流出することを防止することがで
き、また、注射器本体１内に空気が吸い込まれることも
防止することができる。
２ｂが、内部に注射器本体３の先端小径管部３ａの外周
面に弾性的に圧接して密封する環状の圧入孔部２ｉを備
えている。この構成によれば、注射器本体３による瓶本
体１内の薬液の吸い出し時、注射器本体３の先端小径管
部３ａの外周面に圧入孔部２ｉが弾性的に圧接して密封
するので、瓶本体１を逆さまにしても、瓶本体１内の液
体が挿入孔部２ｂから流出することを防止することがで
き、また、注射器本体１内に空気が吸い込まれることも
防止することができる。
【００１９】本発明の瓶栓の実施例は以上であるが、逆
止弁の構造は図示例以外でもよい。また、栓本体２ａの
中心部の挿入孔部２ｂには、図１の（Ａ）に示すような
蓋部材２ｄを付けて閉鎖させておいてもよい。さらに、
上記栓本体２ａの上面には、薄金属板、金属箔、プラス
チック等でできたキャップを瓶口部フランジ１ｂに加締
めて被覆固着させるようにしてもよい。また、上記瓶栓
は、従来の瓶栓で密封された薬瓶にも、その使用時にそ
のまま適用することができ、薬瓶とは別の商品（瓶への
液体の注入・吸い取り用逆止弁装置）として流通・販売
することができる。なお、本発明は、医薬品以外の化学
品、肥料、飼料、化粧品、香水、調味料、食品添加剤、
その他の液体の瓶栓及び瓶への液体の注入・吸い取り用
逆止弁装置として適用することができる。
止弁の構造は図示例以外でもよい。また、栓本体２ａの
中心部の挿入孔部２ｂには、図１の（Ａ）に示すような
蓋部材２ｄを付けて閉鎖させておいてもよい。さらに、
上記栓本体２ａの上面には、薄金属板、金属箔、プラス
チック等でできたキャップを瓶口部フランジ１ｂに加締
めて被覆固着させるようにしてもよい。また、上記瓶栓
は、従来の瓶栓で密封された薬瓶にも、その使用時にそ
のまま適用することができ、薬瓶とは別の商品（瓶への
液体の注入・吸い取り用逆止弁装置）として流通・販売
することができる。なお、本発明は、医薬品以外の化学
品、肥料、飼料、化粧品、香水、調味料、食品添加剤、
その他の液体の瓶栓及び瓶への液体の注入・吸い取り用
逆止弁装置として適用することができる。
【００２０】
【発明の効果】この発明によれば、注射器本体の先端で
挿入孔部内の奥部に設置された逆止弁を押し開くことが
できるので、注射針を不要とでき、瓶本体内の薬液を注
射器本体だけで吸い出すことができる。しかも、注射器
本体を引抜けば、逆止弁により瓶本体内の液体の流出が
防止される。
挿入孔部内の奥部に設置された逆止弁を押し開くことが
できるので、注射針を不要とでき、瓶本体内の薬液を注
射器本体だけで吸い出すことができる。しかも、注射器
本体を引抜けば、逆止弁により瓶本体内の液体の流出が
防止される。
【００２１】また、請求項２の発明によれば、注射器本
体による瓶本体内の液体の吸い出し時、注射器本体の先
端小径管部の外周面に環状のシール凸部、又は、圧入孔
部が弾性的に圧接して密封するので、瓶本体を逆さまに
しても、瓶本体内の液体が挿入孔部から流出することを
防止することができ、また、注射器本体内に空気が吸い
込まれることも防止することができる。
体による瓶本体内の液体の吸い出し時、注射器本体の先
端小径管部の外周面に環状のシール凸部、又は、圧入孔
部が弾性的に圧接して密封するので、瓶本体を逆さまに
しても、瓶本体内の液体が挿入孔部から流出することを
防止することができ、また、注射器本体内に空気が吸い
込まれることも防止することができる。
【００２２】以上の通り、本発明の瓶栓によれば、注射
針が不要であるから、経費削減ができ、また、患者への
注射時には、常に新しい針を使うようになるため患者の
痛みの大幅な軽減が図れる。しかも、注射針の不要化が
図れるため、廃棄処理が簡単になる他、誤射による院内
感染等がなくせる利点もある。
針が不要であるから、経費削減ができ、また、患者への
注射時には、常に新しい針を使うようになるため患者の
痛みの大幅な軽減が図れる。しかも、注射針の不要化が
図れるため、廃棄処理が簡単になる他、誤射による院内
感染等がなくせる利点もある。
【図１】（Ａ）は本発明の瓶栓の第１実施例を示す縦断
側面図、（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）は第１実施例の瓶栓の逆止
弁に形成した各種の切り目の形成例を示す説明図。
側面図、（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）は第１実施例の瓶栓の逆止
弁に形成した各種の切り目の形成例を示す説明図。
【図２】（Ａ）は本発明の瓶栓の第２実施例を示す縦断
側面図、（Ｂ）は第２実施例の瓶栓の逆止弁の半平面
図。
側面図、（Ｂ）は第２実施例の瓶栓の逆止弁の半平面
図。
【図３】従来の瓶栓の縦断側面図。
１瓶本体
２瓶栓
２ａ栓本体
２ｂ挿入孔部
２ｃ逆止弁
２ｃ1切り目
２ｃ2リップ部
２ｄ蓋部材
２ｈシール凸部
２ｉ圧入孔部
３注射器本体
３ａ先端小径管部
４逆止弁
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 安田 良隆
埼玉県浦和市木崎２−33−35号 セジュ
ール北浦和１−101
(56)参考文献 特開 平５−137773（ＪＰ，Ａ)
特開 昭59−10349（ＪＰ，Ａ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B65D 39/04
A61J 1/00 315
Claims (2)
- 【請求項１】全体をゴム等の弾性部材で構成され、瓶本
体の開口部に圧入嵌合される嵌合面と、瓶口部フランジ
上に当接するフランジ部とを備え、中心部に注射器本体
の先端小径管部の挿入孔部が形成された環状の栓本体
と、 前記栓本体の嵌合面の下部内面に取り付けられた取付け
基部と、前記栓本体の挿入孔部の下端開口に圧接し、該
下端開口部を密閉する円錐状の弁部と、前記取付け基部
と弁部とを連結する複数の連結リブ部と、前記複数の連
結リブの間に形成された窓孔部と、前記弁部の円錐頂部
付近に形成された複数の突起を備えた 逆止弁とを具備し
たことを特徴とする瓶栓。 - 【請求項２】 前記挿入孔部が、内部に注射器本体の先
端小径管部の外周面に弾性的に圧接して密封する環状の
シール凸部、又は、圧入孔部を備えていることを特徴と
する請求項１に記載の瓶栓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31128199A JP3484117B2 (ja) | 1999-09-20 | 1999-11-01 | 瓶 栓 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26595999 | 1999-09-20 | ||
| JP11-265959 | 1999-09-20 | ||
| JP31128199A JP3484117B2 (ja) | 1999-09-20 | 1999-11-01 | 瓶 栓 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001158449A JP2001158449A (ja) | 2001-06-12 |
| JP3484117B2 true JP3484117B2 (ja) | 2004-01-06 |
Family
ID=26547232
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31128199A Expired - Fee Related JP3484117B2 (ja) | 1999-09-20 | 1999-11-01 | 瓶 栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3484117B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN103387094A (zh) * | 2013-07-22 | 2013-11-13 | 国家电网公司 | 一种微量水分测定所需的注射针存放装置 |
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