JP3483874B1 - 建築物構成部材用塗布剤 - Google Patents

建築物構成部材用塗布剤

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JP3483874B1 JP2002249517A JP2002249517A JP3483874B1 JP 3483874 B1 JP3483874 B1 JP 3483874B1 JP 2002249517 A JP2002249517 A JP 2002249517A JP 2002249517 A JP2002249517 A JP 2002249517A JP 3483874 B1 JP3483874 B1 JP 3483874B1
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Abstract

【要約】 【課題】換気装置を設けなくても汚染化学物質及び臭気
を吸着・分解し、湿気による結露の発生を防止できると
ともに、吸着した汚染化学物質・湿気を再度放出してし
まうことがない建築物構成部材用塗布材を提供する。 【解決手段】建築物構成部材に塗布する建築物構成部材
用塗布材であって、海洋性ミネラル、菌類及び微生物を
含んだ水と畜尿とを混合した原料液L1と、珪藻土で構
成される核と、カーボン、フェライト及びゼオライトで
構成される中間層と、珪藻土及びゼオライトで構成され
る外層とからなる活性剤を前記原料液L1に混入して培
養ないし精製された活性化液22と、を含んだ構成とし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物における室
内及び構造躯体内の汚染化学物質や臭気などを吸着し分
解する建築物構成部材用塗布剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来では、我国のシックハウス対策で主
流となっている建材・塗料・内装材などでは、汚染化学
物質であるホルムアルデヒト、VOC(トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、スチレンなど)を出来る限り発
生しない素材を用いたり、または吸着して一時的に濃度
を低下させる素材を用いて製造されていた。
【0003】ところが、近年、建材及び家具や住宅設備
機器などにホルムアルデヒトを用いず、VOCの発生も
抑制した製品が多く販売されるようになったが、その中
にもいまだ基準値を上回るものがあったり、防腐剤やシ
ロアリ駆除剤、防虫剤、掃除薬剤、農薬、ワックス、芳
香剤などによる内外部からの汚染物質の侵入が避けられ
ない状況である。
【0004】一方、核家族化による住居内で家族の一員
としてペットを飼う生活様式が定着し始めており、ま
た、高齢化社会に伴う介護を必要とする老人などとの生
活の中で「臭い」の問題も重要視されている。
【0005】近年の建物の住環境は、高断熱・高気密化
によりこれらの問題がさらにクローズアップされ、汚染
化学物質によるシックハウス対策や高気密化に伴う湿気
による結露対策として、換気装置を設けてこれらを強制
的に外部に排出している。
【0006】しかし、換気装置を設けても、入居者が換
気装置の作動を行わなかったり、換気装置が故障した
り、入居者が長期外出することなどにより換気装置の電
源を切った場合には、化学汚染物質・臭気・湿気が室内
に停滞する問題がある。特に、室内に湿気が停滞する
と、ダニの発生や結露によるカビの発生を促進し、住環
境を悪化させる原因となる。さらに、構造躯体内に湿気
が停滞・蓄積されると、腐朽菌やカビなどの発生により
木材の腐食が生ずる問題がある。
【0007】ここで、汚染化学物質・臭気・湿気対策な
どの技術分野では、珪藻土、貝殻の粉末、活性炭、消石
灰などの多孔質を利用して吸着性を高めた素材開発が行
われている。
【0008】しかし、吸着性能を高めても飽和状態とな
った場合、吸着した化学汚染物質・湿気を再度放出して
しまう問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記事情に鑑みて成されたものであり、特に換気装置を設
けなくても汚染化学物質及び臭気を吸着・分解し、湿気
による結露の発生を防止できるとともに、吸着した汚染
化学物質・湿気を再度放出してしまうことがない建築物
構成部材用塗布剤を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するため、以下の手段を採用する。請求項1に記載の
建築物構成部材用塗布剤では、建築物構成部材に塗布す
る建築物構成部材用塗布剤であって、珪藻土で構成され
る核と、カーボン、フェライト及びゼオライトで構成さ
れる中間層と、珪藻土及びゼオライトで構成される外層
とからなる活性剤から、電磁波を受け取ることで活性化
された、ミネラル、放線菌群、酵母、水を含む活性化液
と、珪藻土、貝殻の粉末、活性炭、消石灰、ひる石、パ
ーライトのいずれか1つ以上からなる多孔質物質と、
含んだことを特徴とする。
【0011】本発明の建築物構成部材用塗布剤(以下、
適宜「塗布剤」と略称する。)を構成する原料液では、海
洋性ミネラル、菌類及び微生物を含んだ水と畜尿とが混
合されているため、ミネラルによる酵素反応によって、
畜尿に含まれる有機物群の腐敗を防止し、且つ混合液中
の微生物に腐敗菌が出ないように制御される。なお、菌
類として、土着菌及び通性嫌気性菌が好ましい。また、
原料液中の有機物と微生物群が例えば土着菌という菌類
に触れ、微生物は有機物を餌にしてどんどん増殖し、さ
らにミネラルで微生物が活性化される。ミネラルで活性
化された微生物は、さらに例えば通性嫌気性菌によって
一段と強化される。ここで、活性剤によりミネラル効果
が一層持続し、水と微生物菌叢の安定化を図る上で空間
エネルギーを電磁波として吸収し放散するため、高エネ
ルギーの活性化液が培養ないし精製される。この活性化
液は、希釈液により希釈される。以上のように、上記活
性化液は、有機栽培に用いることによる作物の生育向上
や化学肥料や農薬の無害化による連作障害の克服、酪農
の飲み水として用いることによる家畜の発育促進及びそ
の家畜から採取される牛乳、卵、肉質の向上、家畜の糞
尿及び堆肥に散布さることによる消臭剤など、すでに多
くに利用されている。そこで、本発明では、かかる活性
化液の有害物質及び臭いの分解作用に着目し、全く分野
の異なる建築分野においてこの活性化液を建築物構成部
材に塗布することにより、いわゆるシックハウス対策と
しての効果を実験等により発見したものである。すなわ
ち、従来技術において説明したように、建築物構成部材
からは汚染化学物質であるホルムアルデヒトやVOC
(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、スチレンな
ど)が発生し、室内に充満する。ここで、本発明の建築
構成部材用塗布剤を建築物構成部材に塗布することによ
り、建築物構成部材から発生したホルムアルデヒトやV
OCを塗布剤により分解させることができる。また、室
内に漂う生活臭を塗布剤により吸収することができる。
この結果、特に換気装置を設けなくても、塗布剤により
ホルムアルデヒトやVOCを分解することができるた
め、室内にホルムアルデヒトやVOCが充満することを
防止することができる。このため、従来のように換気装
置の作動や故障などにより室内にホルムアルデヒトやV
OCが充満することを防止できる。また、本発明の建築
構成部材用塗布剤では、吸着した汚染化学物質を分解し
ているため、塗布剤が飽和状態に至らず、従来のように
汚染化学物質を再度放出してしまうという問題が生じな
い。
【0012】
【0013】本発明の建築物構成部材用塗布剤によれ
ば、活性化液には多孔質物質が混入されているため、こ
の多孔質物質によりホルムアルデヒトやVOC、生活臭
をより効果的に吸着、吸収させることができる。一方、
室内の湿気も塗布剤の多孔質物質で吸収することができ
る。このため、室内の湿気が建築物構成部材に吸収され
ることを防止できる。この結果、室内での結露の発生を
効果的に防止できるとともに、建築物構成部材の腐朽及
びカビ、ダニの発生を効果的に防止することができる。
なお、多孔質物質として、珪藻土、貝殻の粉末、活性
炭、消石灰、蛭石、パーライトなどが好ましい。
【0014】請求項2に記載の建築物構成部材用塗布剤
では、請求項1に記載の建築物構成部材用塗布剤であっ
て、前記活性化液には、接着剤が混入されていることを
特徴とする。
【0015】本発明の建築物構成部材用塗布剤によれ
ば、接着剤が混入されているため、塗布剤に接着効果を
持たせることができる。このため、建築物構成部材の形
状に関係なく塗布剤を塗布できると同時に、この塗布剤
によりホルムアルデヒトやVOC、生活臭を吸着・分解
させることができ、さらには室内の湿気を吸収させるこ
とにより建築物構成部材への湿気の侵入を阻止すること
ができる。なお、接着剤は有害物質を含まないものが好
ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態の建築物
構成部材用塗布剤について、図面を参照して説明する。
【0017】本実施形態の建築物構成部材用塗布剤(以
下、適宜「塗布剤」と略称する。)は、建築物構成部材に
塗布するためのものである。
【0018】先ず、本発明の塗布剤の構成について説明
する。
【0019】本発明の塗布剤は、海洋性ミネラル、菌類
及び微生物を含んだ水と畜尿とを混合した混合液に、珪
藻土で構成される核と、カーボン、フェライト及びゼオ
ライトで構成される中間層と、珪藻土及びゼオライトで
構成される外層とからなる活性剤を混入して培養ないし
精製されたミネラル・酵素・菌類・水から成る活性化液
に、さらに多孔質物質及び接着剤(バインダー)を混入
して構成されている。
【0020】なお、上記菌類として、土着菌及び通性嫌
気性菌が好ましい。土着菌として、特に、土壌、池の泥
等にいる菌や乳酸菌が適切である。通性嫌気性菌とし
て、特に、放線菌、光合成細菌、乳酸菌、糸状菌、酵母
類のバクテリアなどが適切である。さらに、多孔質物質
として、珪藻土、貝殻の粉末、活性炭、消石灰、蛭石、
パーライトなどが好ましい。
【0021】ここで、活性剤について説明する。
【0022】活性剤は、カーボン、珪藻土、フェライト
及びゼオライトからなる成形物又は珪藻土から成る成形
物を、150〜250℃で10〜20時間一時焼成し、
次いで600〜900℃で4〜24時間二次焼成したも
のである。成形物は、板、球、その他の任意の形状とす
ることができるが、通常は球である。球の場合は、核、
一層以上の中間層、多孔質外層とから構成されている。
【0023】活性剤は、上記したように、珪藻土で構成
される核と、導電性カーボン、フェライト及びゼオライ
トで構成される中間層と、珪藻土及びゼオライトで構成
される多孔質外層とから構成されているが、中間層に混
合されているフェライトは、天然の堆積作用によるマグ
ネタイト(FE)とマグへマイト(γ−FE
)である。
【0024】活性剤は、超波長(10Hz)〜X線
(1019Hz)、特に60〜200MHzの電磁波を
吸収し(それよりも短い波長の電磁波は個数を増やすこ
とによって吸収し)、位相の揃った干渉性の良い電磁波
を放射し、4〜10μmの波長の遠赤外線を放射し、ミ
ネラル成分を溶出し、不純物を吸着する作用を有し、水
分子のクラスターを小さくする。
【0025】ここで、上記塗布剤の製造方法について説
明する。
【0026】先ず、活性化液精製工程について説明す
る。
【0027】図1に示すように、原料槽Pで原料液L1
の成分を混合攪拌すると、ミネラルによる酵素反応によ
って原料液中の有機物群の腐敗を防止し、且つ原料液中
の微生物に腐敗菌が出ないようにする。ミネラルによる
酵素反応がうまく進行しないと、腐敗臭が漂う。
【0028】ここで、上記原料液L1として、蛋白質、
セルロース、糖蜜、澱粉、炭水化物、動植物油脂及び動
物尿の少なくとも1種以上のものと市販のミネラル液を
含有し、微生物を混入した混合液が適切である。
【0029】上記攪拌された原料液L1は、第1反応槽
10に注がれる。第1反応槽10では、その地域の土着
菌(図示省略)を入れた容器12と、通性嫌気性菌(図
示省略)を入れた容器14と、活性剤(図示省略)が封
入された容器16と、が原料液中に浸るように吊るされ
た状態で、20日〜30日間エアレーションが行われ
る。
【0030】第1反応槽10の内部では、原料液中の有
機物と微生物群とがその地域の土着菌に触れ、微生物が
有機物を餌飼としてさらに増殖し、さらにミネラルによ
り微生物が活性化される。ここで、その地域の土着菌を
使うのは、その地域の微生物を活性化し、増殖させるた
めである。
【0031】また、ミネラルで活性化した原料液では、
通性嫌気性菌の混入によって、一段と強化された微生物
群が残る。活性剤がミネラル効果を一層持続させ、水と
微生物菌の安定化を図る上で空間エネルギーを電磁波と
して吸収し放射するため、高エネルギーの混合液が残
る。なお、第1反応槽10の内部の混合溶液のpHは、
8.4である。
【0032】第1反応槽中のミネラル、有機物、通性嫌
気性菌及び土着菌が20〜30日間の反応で十分馴染
み、その高エネルギーの混合溶液が第2反応槽18に注
がれる。そして、それが20〜30日間の第2反応槽1
8の反応でさらに馴染む。なお、第2反応槽18の内部
の混合溶液のpHは、8.8である。なお、第2反応槽
18の内部にも活性剤(図示省略)が封入された容器1
6が混合液中に浸るように吊るされている。
【0033】第2反応槽18では、ミネラル、土着菌及
び活性剤と生成する有機酸によって、一般細菌は激減
し、糸状菌群が増える。そして、第2反応槽内部の混合
溶液が第3反応槽20に注がれる。なお、第3反応槽2
0の内部にも活性剤(図示省略)が封入された容器16
が混合液中に浸るように吊るされている。
【0034】第3反応槽20では、さらに15〜30日
間馴染ませると、放射菌と酵母菌(これらは何れもその
地域の土着菌群)が増殖し、糸状菌は殆どいなくなる。
【0035】第3反応槽20では、これら菌群と水に活
性剤からの電磁波としての波動エネルギーを十分に受け
取り、著しく活性化した混合液(活性化液)ができ上が
る。この混合液は、ミネラル、放線菌群、酵母、水から
成り、しかも空間エネルギーを十分吸収している。な
お、第3反応槽20の内部の混合溶液のpHは、9.1
である。
【0036】第3反応槽20の混合液は、一旦、貯溜槽
Qに注がれる。
【0037】貯溜槽Qに注がれた混合液は、さらに希釈
槽Rに注がれる。
【0038】希釈槽Rでは、混合液が水(希釈液)によ
り約500倍〜1500倍に希釈される。なお、希釈槽
Rの内部においても、活性剤(図示省略)が封入された
容器16が吊るされており、希釈槽Rの内部の混合液に
さらにエネルギーが与えられる。
【0039】なお、各槽P、10、18、20、Rをポ
ンプPにより随時通気攪拌している。
【0040】以上のように生成された混合液は、活性化
液22として次工程に用いられる。
【0041】なお、上記活性化液22は農業分野などで
すでに周知の技術(「コクブ式 生命活性化液 システム」
で使用,國分農場有限会社製)であり、上記活性剤もす
でに周知のもの(商品名「みね丸くん」,國分農場有限会
社製)である。
【0042】次に、多孔質物質混入工程について説明す
る。
【0043】多孔質物質混入工程においては、希釈槽R
の内部の活性化液22が別の第1混入槽(図示省略)に
注がれ、そこで上記活性化液に多孔質物質が混入され
る。
【0044】なお、多孔質物質として、珪藻土、貝殻の
粉末、活性炭、消石灰、ひる石、パーライトのいずれか
1つ以上が適切である。
【0045】以上の各工程により、塗布剤が製造され
る。
【0046】次に、本発明の建築物構成部材用塗布材の
作用及び効果について説明する。
【0047】本発明の塗布剤は、以下に示す建築物構成
部材に塗布又は混入される。
【0048】例えば、塗布剤は、建築物の構造躯体であ
る基礎材、軸組材、下地木材及び床・壁・屋根の合板等
に塗布される。なお、塗布剤は液体状のものなので、塗
布対象物の大きさ・形状等の影響を受けず、塗布するこ
とができる。
【0049】また、上記塗布剤は、内装仕上げ材にも塗
布される。例えば、塗布剤は、下地石膏ボードや合板の
上に塗布される。なお、特に塗布剤に天然素材や無機質
材による顔料を混入することにより、仕上り時のカラー
リングを実現させることができる。
【0050】また、塗布剤を、予め、板状断熱材、合
板、石膏ボード、パーティクルボードなどに混入させる
こともできる。
【0051】また、塗布剤を内装壁材にも塗布又は混入
させることができる。例えば、塗布剤を、壁紙、ビニル
クロス、布クロス、仕上げ合板、ムク羽目板などに混入
又は塗布させることもできる。
【0052】また、塗布剤を床仕上げ材に塗布又は混入
させることができる。例えば、塗布剤を化粧フロアー、
コルク床材、塩化ビニルシート、フローリングなどに混
入又は塗布させることもできる。
【0053】以上のように、上記活性化液精製工程にお
いて精製された活性化液22は、現在において、有機栽
培に用いることによる作物の生育向上や化学肥料や農薬
の無害化による連作障害の克服、酪農の飲み水として用
いることによる家畜の発育促進及びその家畜から採取さ
れる牛乳、卵、肉質の向上、家畜の糞尿及び堆肥に散布
さることによる消臭剤など、すでに多くに利用されてい
る。
【0054】そこで、本発明では、かかる活性化液22
の有害物質及び臭いの分解作用に着目し、全く分野の異
なる建築分野においてこの活性化液を建築物構成部材に
塗布する建築物構成部材用塗布剤として用いることによ
り、いわゆるシックハウス対策としての効果を実験等に
より発見したものである。
【0055】すなわち、上記各建築物構成部材には汚染
化学物質であるホルムアルデヒトやVOCが少なからず
含まれているが、本発明の塗布剤を塗布することによ
り、上記建築物構成部材から発生するホルムアルデヒト
やVOCを塗布剤により吸着し分解することができる。
この結果、居住者などに悪影響を及ぼすことを防止でき
る。
【0056】また、住居内の生活臭も、上記塗布剤によ
り吸着・分解することができる。
【0057】また、本発明の塗布剤を建築物構成部材に
塗布又は混入することにより、いわゆる結露対策にも効
果的なものとなる。
【0058】つまり、塗布剤には多孔質物質が混入され
ているので、塗布剤により住居内の湿気を吸収すること
ができる。これにより、住居内の湿気が建築物構成部材
の内部に吸収されることがない。また、建築構成部材内
部の湿気を塗布剤に吸収させることもできる。この結
果、生活空間における湿気による結露、カビ、ダニなど
の発生や、建築物構成部材内部の湿気による腐朽菌、カ
ビなどの発生を抑制することができる。
【0059】特に、本発明の塗布剤を使用することによ
り、従来のように換気設備を設ける必要がないため、換
気設備の故障など換気設備の悪影響を受けることがな
く、上記効果を継続することができる。
【0060】なお、本発明の建築構成部材用塗布剤で
は、吸着した汚染化学物質を分解しているため、塗布剤
が飽和状態に至らず、従来のように汚染化学物質を再度
放出してしまうという問題が生じない。
【0061】次に、本発明の一実施形態とは別形態の建
築物構成部材用塗布材について説明する。
【0062】本形態の塗布材では、上記した活性化液精
製工程及び多孔質物質混入工程で製造された活性化液を
別の第2混入層(図示省略)に注ぎ、第2混入層内部で
接着剤が混入される。
【0063】これにより、上記作用及び効果に加え、塗
布剤に接着機能を持たせることができる。
【0064】かかる塗布剤をクロスや塩化ビニルシート
・カーペットなどに塗布することにより、上記した各建
材に接着することができるとともに、上記したシックハ
ウス対策機能も得ることができる。
【0065】(試験例)次に、本発明の塗布剤を用いた
試験例について説明する。
【0066】木造2階建モデルハウスを建造し、本発明
の建築物構成部材用塗布剤を用いて下記内容のシックハ
ウス対策活性化工法を実施した。
【0067】シックハウス対策活性化工法では、本発明
の一実施形態にかかる塗布剤(活性化液+希釈液+珪藻
土+接着剤)をべた基礎の内側コンクリート全面に塗布
した。また、本発明の一実施形態にかかる塗布剤を外壁
部の構造用合板の内側に塗布した。また、活性炭を混入
した塗布剤を床下全体に吹き付けた。また、本発明の一
実施形態にかかる塗布剤を小屋裏の野地合板(屋根の合
板)・垂木などの小屋裏側全面に塗布した。さらに、本
発明の一実施形態にかかる塗布剤を床下地合板の表面に
塗布した。また、本発明の一実施形態にかかる塗布剤を
天井野縁(天井組みする部材)及び天井石膏ボードの裏
面にも塗布した。また、本発明の一実施形態にかかる塗
布剤を外壁石膏ボードの裏面に塗布した。
【0068】室内汚染物質の測定方法として、木造2階
建モデルハウスを建造完成して2日後に、ホルムアルデ
ヒト、VOC(トルエン、キシレン、エチルベンゼン、
スチレン)をモデルハウスの外部(外気)、居間(1
階)、寝室(2階)でそれぞれ1回目の測定した。ま
た、木造2階建モデルハウスを建造完成して40日後
に、居間のみで2回目の測定をした。さらに、木造2階
建モデルハウスを建造完成して43日後に、居間のみで
3回目の測定をした。なお、測定は、厚生労働省医務局
審査管理課化学物質安全対策室による「室内空気汚染に
係るガイドライン及び測定マニュアルに準じて行った。
【0069】この試験結果は、以下の表1に示すように
なった。
【0070】
【表1】 なお、表1中の<0.001は、検知限界以下を示す。
また、表1中の指針値とは、厚生省の平成12年6月3
0日(生衛発第1093号)及び平成12年12月22
日に定めた安全基準値である。
【0071】本試験の結果は、上表1に示す通り、1回
目の測定では、VOCのトルエン以外は全て指針値を下
回っていることが判明し、トルエン以外では一般的な測
定結果と比較しても建物完成時における数値が極端に低
くなっていた。
【0072】一方、トルエンにおいては、1回目の測定
では、指針値を大幅に上回ったものの、2回目の測定で
は激減し、さらに3回目の測定では指針値を大きく下回
り激減していることが判明した。
【0073】以上の試験結果により、本発明の建築物構
成部材用塗布剤を建築物構成部材に用いることにより、
汚染化学物質を確実に吸着し、分解して減少させている
ものと判断できる。
【0074】
【発明の効果】以上説明した本発明の建築物構成部材用
塗布剤においては以下の効果を奏する。
【0075】請求項1記載の発明では、特に換気装置を
設けなくても、塗布剤によりホルムアルデヒトやVOC
を分解することができるため、室内にホルムアルデヒト
やVOCが充満することを防止することができる。この
ため、従来のように換気装置の作動や故障などにより室
内にホルムアルデヒトやVOCが充満することを防止で
きる。また、本発明の建築構成部材用塗布剤では、吸着
した汚染化学物質を分解しているため、塗布剤が飽和状
態に至らず、従来のように汚染化学物質を再度放出して
しまうという問題が生じない。
【0076】また、活性化液には多孔質物質が混入され
ているため、この多孔質物質によりホルムアルデヒトや
VOC、生活臭をより効果的に吸着、吸収させることが
できる。一方、室内の湿気も塗布剤の多孔質物質で吸収
することができる。このため、室内の湿気が建築物構成
部材に吸収されることを防止できる。この結果、室内で
の結露の発生を効果的に防止できるとともに、建築物構
成部材の腐食及びカビ、ダニの発生を効果的に防止する
ことができる。
【0077】請求項2記載の発明では、接着剤が混入さ
れているため、塗布剤に接着効果を持たせることができ
る。このため、建築物構成部材同士をこの塗布剤で接着
すると同時に、この塗布剤によりホルムアルデヒトやV
OC、生活臭を吸着・分解させることができ、さらには
室内の湿気を吸収させることにより建築物構成部材への
湿気の侵入を阻止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の建築物構成部材用塗布
剤を精製する精製工程のうち一部の工程を行う装置の構
成図である。
【符号の説明】
22 活性化液 L1 原料液
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI E04F 13/02 E04F 13/02 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09D 1/00 A61L 9/00 E04F 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物構成部材に塗布する建築物構成部
    材用塗布剤であって、 珪藻土で構成される核と、カーボン、フェライト及びゼ
    オライトで構成される中間層と、珪藻土及びゼオライト
    で構成される外層とからなる活性剤から、電磁波を受け
    取ることで活性化された、ミネラル、放線菌群、酵母、
    水を含む活性化液と、珪藻土、貝殻の粉末、活性炭、消石灰、ひる石、パーラ
    イトのいずれか1つ以上からなる多孔質物質と、 を含んだことを特徴とする建築物構成部材用塗布剤。
  2. 【請求項2】 前記活性化液には、接着剤が混入されて
    いることを特徴とする請求項1に記載の建築物構成部材
    用塗布剤。
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