JP3483803B2 - レンズ形状測定機 - Google Patents

レンズ形状測定機

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JP3483803B2
JP3483803B2 JP18838899A JP18838899A JP3483803B2 JP 3483803 B2 JP3483803 B2 JP 3483803B2 JP 18838899 A JP18838899 A JP 18838899A JP 18838899 A JP18838899 A JP 18838899A JP 3483803 B2 JP3483803 B2 JP 3483803B2
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slide
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定雄 田窪
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株式会社タクボ精機製作所
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メガネレンズ端面
を研削する際に必要なデータ、特にメガネレンズ端面の
厚み、厚み中心を測定するレンズ形状測定機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】メガネレンズをメガネフレームに適正に
嵌込むには、メガネレンズの周端面をメガネフレームの
溝に合致する様、メガネレンズの平面形状をメガネフレ
ームの平面形状に合致する様研削し、且つレンズ端面に
メガネフレームの溝に合致するヤゲン(メガネレンズ周
縁の凸形状)を形成しなければならない。
【0003】本出願人は、特公平8−29486号に於
いて、先端に平型接触部を有する第1測定レバーと先端
にV形接触部を有する第2測定レバーを同一軸に回転自
在に支持し、前記平型接触部とV型接触部とをレンズ端
面に当接させ、メガネレンズを回転させることで、メガ
ネレンズの端面を前記第2測定レバーに倣わせ、該第2
測定レバーの光軸方向の動きでメガネレンズの端面中心
を測定し、又前記第1測定レバーの回転角でメガネレン
ズ端面とレンズ中心との距離を測定し、更に前記第1測
定レバーの回転角及び第2測定レバーの回転角はそれぞ
れに設けられたエンコーダによって検出され、両レバー
の回転偏差によりメガネレンズ端面の厚みを測定するレ
ンズ形状測定機を提案した。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のレンズ
形状測定機では、第1測定レバー、第2測定レバーを線
材を曲げ加工して成形しており、加工精度の点で問題が
あり、又2本の測定レバーのメガネレンズ端面に対する
接触位置は厳密にはずれがあり、このずれは測定精度に
影響するという問題がある。
【0005】又、上記従来のレンズ形状測定機では動作
の基点をマイクロスイッチ、及びマイクロスイッチを作
動させる為のカムを設け、マイクロスイッチからの信号
により設定しており、更に両測定レバーの回転角をそれ
ぞれに設けられたエンコーダによって検出し、2つのエ
ンコーダの出力の偏差を演算する等している。その為部
品点数が増えると共にシーケンス制御も複雑となってい
た。
【0006】本発明は斯かる実情に鑑み、測定精度を向
上させると共に製作コストの低減を図るものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、メガネレンズ
のチャッキングシャフトと平行にスライド可能にスライ
ド基板を設け、該スライド基板の位置を検出する位置検
出手段を設け、前記スライド基板に前記チャッキングシ
ャフトと平行に且つ回転可能にスライドシャフトを設
け、該スライドシャフトにギアレバーを設けると共に測
定レバーを設け、前記ギアレバーの回転を検出するエン
コーダを設け、前記測定レバーの先端に円軸部、V溝部
を有する測定子を設け、該測定子が前記チャッキングシ
ャフトにチャックされたメガネレンズの端面に押圧され
る様前記スライドシャフトに回転力を付与するスプリン
グを設けたレンズ形状測定機に係り、又前記円軸部をメ
ガネレンズ端面に当接させメガネレンズを回転した時の
前記エンコーダの検出結果により、メガネレンズの外径
形状を測定し、V溝部をメガネレンズの端面に当接させ
メガネレンズを回転した時の前記エンコーダの検出結果
と前記円軸部についてのエンコーダの検出結果とによ
り、レンズ端面の厚みを測定し、又前記位置検出手段の
検出結果によりレンズの厚み中心を測定するレンズ形状
測定機に係り、又前記ギアレバーがスリップリングを介
して揺動モータにより回転され、前記ギアレバーを基点
位置で拘束するストッパが設けられ、前記揺動モータは
前記ギアレバーがストッパで拘束された状態で更に所定
角度回転されるレンズ形状測定機に係り、又前記スライ
ド基板が筐体にスライド自在に支持され、前記スライド
基板にスライドモータを設け、前記筐体に枢着したリン
クプレートを前記スライドモータにスリップリングを介
して連結し、前記スライドモータの回転で前記リンクプ
レートが揺動し前記スライド基板がスライドする様に
し、前記リンクプレートは前記リンクプレートのスリッ
プリングを所定回転角度で拘束する様にしたレンズ形状
測定機に係り、又前記リンクプレートは支点プレートを
介して前記筐体に枢支され、前記支点プレートは前記筐
体に対して変位可能であるレンズ形状測定機に係るもの
であり、更に又前記揺動モータ、前記スライドモータの
回転はタイマ制御であるレンズ形状測定機に係るもので
ある。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施の形態を説明する。
【0009】図中、1は玉摺機の筐体、2は該玉摺機の
フレーム(図示せず)に回転自在に設けられたチャッキ
ングシャフトであり、該チャッキングシャフト2は先端
にチャック3を有し、該チャックによりメガネレンズ4
をチャックし、図示しないモータにより回転される様に
なっている。
【0010】前記筐体1の上面に、前記チャッキングシ
ャフト2と平行な軸芯を有するスライド軸受9が取付け
られ、該スライド軸受9にスライドシャフト5が摺動自
在且つ回転自在に嵌合し、該スライドシャフト5の両端
にブラケット6,6が取付けられ、該ブラケット6を介
してスライド基板7が前記スライドシャフト5に取付け
られる。
【0011】該スライドシャフト5の一端部(図1では
左端部)に測定レバー8が固着される。該測定レバー8
は前記スライドシャフト5と直交し、下方に向かって延
出し、下端部には後述する測定子10が固着されてい
る。又、前記スライドシャフト5の端部には該スライ
ドシャフト5と直交し水平方向に延出するギアレバー1
1が固着され、該ギアレバー11は先端に円弧状のギア
部12が形成され、該ギア部12は前記スライドシャフ
ト5の軸心を中心としている。又、前記ギアレバー11
の上辺には水平方向に折曲げて形成した庇片13が設け
られている。
【0012】前記スライド基板7を挾み前記スライド軸
受9と平行な基板ガイド14が前記筐体1に設けられて
いる。前記スライド基板7の基板ガイド14側にL形状
のエンコーダ支持金具16が固着され、該エンコーダ支
持金具16に光軸方向エンコーダ15が取付けられ、該
光軸方向エンコーダ15は前記スライド軸受9の軸心と
直交する回転軸17を有し、該回転軸17の先端には回
転接触子18が設けられ、該回転接触子18は前記基板
ガイド14に転動自在に当接する。該基板ガイド14と
前記回転接触子18との接触圧はスライド基板7、及び
該スライド基板7に取付けられる部品の重量によって与
えられる。而して、前記スライド基板7は前記スライド
シャフト5を介して前記スライド軸受9に、又前記回転
軸17を介して前記基板ガイド14に摺動自在に支持さ
れる。
【0013】前記ギアレバー11と平行にモータ支持金
具20を立設し、該モータ支持金具20には前記ギアレ
バー11と当接可能に水平方向に延出するストッパ片2
1が形成されている。前記モータ支持金具20には前記
スライドシャフト5と平行に揺動モータ22が取付けら
れ、該揺動モータ22の出力軸には所要のトルクでスリ
ップ回転するスリップリング23が取付けられ、該スリ
ップリング23にアームプレート24が固着されてい
る。該アームプレート24に係合ピン25が水平に植設
され、該係合ピン25は前記庇片13に下面側から当接
可能となっている。
【0014】前記エンコーダ支持金具16と並び支持板
26が固着され、該支持板26にエンコーダ取付け板2
7が枢着され、該エンコーダ取付け板27に前記揺動モ
ータ22と平行に径方向エンコーダ28が取付けられて
いる。該径方向エンコーダ28は前記エンコーダ取付け
板27の枢着点を中心に回転可能である。前記径方向エ
ンコーダ28の回転軸にはギア29が嵌着され、該ギア
29は前記ギア部12と噛合し、該ギア部12と前記ギ
ア29との噛合力は前記径方向エンコーダ28の自重に
よる回転力によって与えられる。
【0015】前記スライド基板7の図1中左端部に台座
金具31が取付けられ、該台座金具31にスライドモー
タ32が取付けられる。該スライドモータ32は前記ス
ライド基板7に対して垂直であり、出力軸は前記台座金
具31を貫通して下方に突出している。前記出力軸には
所要のトルクでスリップ回転するスリップリング33が
取付けられ、該スリップリング33にアームプレート3
4が固着されている。該アームプレート34に係合ピン
35が鉛直方向に植設されている。
【0016】前記スライド軸受9のギアレバー11側の
軸心延長位置に略三角形状の支点プレート36をその一
頂部に於いて前記筐体1に枢着し、他の一頂部を螺子4
6により前記筐体1に固定する。該他の一頂部の螺子孔
37は前記支点プレート36の枢着点を中心とした円弧
孔となっている。又、前記支点プレート36の残りの頂
部にはリンクプレート38が枢着されている。該リンク
プレート38の先端部にはリンクプレート38の長手方
向に長い長孔39が穿設されている。
【0017】前記係合ピン35は前記長孔39に摺動自
在に嵌合し、前記アームプレート34は前記係合ピン3
5が長孔39内を摺動する範囲で回転可能となってい
る。
【0018】前記スライド軸受9に隣接する窓孔40が
前記筐体1に穿設されており、前記測定レバー8は前記
窓孔40を挿通して下方に延びている。前記窓孔40は
前記測定レバー8が揺動し、又前記スライドシャフト5
の摺動により移動しても測定レバー8に干渉しない大き
さとなっている。前記測定レバー8の下端に設けられた
測定子10には円軸部41とV溝部42とが形成されて
おり、前記円軸部41の軸長及びV溝部42の間口幅は
それぞれ前記スライド軸受9の端面の光軸方向(レンズ
厚み方向)の最大変位以上となっている。
【0019】前記スライドシャフト5の反測定レバー8
側の端部にはバネ掛け43が取付けられ、又該バネ掛け
43に対向して前記スライド基板7にはバネ受けピン4
4が立設され、該バネ受けピン44と前記バネ掛け43
との間にスプリング45が張設され、前記測定子10を
前記スライド軸受9に当接する方向に付勢している。
【0020】次に、図5は本実施の形態の回路ブロック
図を示している。
【0021】前記光軸方向エンコーダ15、径方向エン
コーダ28からの信号は制御部47に入力され、又該制
御部47は前記径方向エンコーダ28、スライドモータ
32を駆動制御すると共に前記チャッキングシャフト2
に連結されたレンズモータ48を駆動制御する。該レン
ズモータ48の回転角、即ち前記チャッキングシャフト
2の回転角はレンズエンコーダ49により検出され、検
出結果は前記制御部47にフィードバックされる様にな
っている。該制御部47はタイマ50を具備し、該タイ
マ50からの信号を基に前記径方向エンコーダ28、ス
ライドモータ32、レンズモータ48を駆動する場合の
駆動時間を設定する。
【0022】又、前記制御部47には操作部51が接続
され、該操作部51を介して作業者が作業の開始、終了
等の指令を前記制御部47に入力する。
【0023】以下、作動を説明する。
【0024】先ず、レンズ形状測定機の休止状態、即ち
初期状態では前記ギアレバー11が前記ストッパ片21
に当接し、前記測定レバー8が略鉛直の状態で前記測定
子10が取付けられるメガネレンズ4より充分離れた位
置に退避している。又、前記スライドモータ32は図1
中アームプレート34(図4参照)を前作業の最終動作
として時計方向に回転し、前記係合ピン35は前記長孔
39の基側端に位置しており、前記係合ピン35が前記
長孔39の基側端に位置することで前記スライド基板7
は図1中の右側のストロークエンドに位置する。
【0025】而して、前記ギアレバー11が前記ストッ
パ片21と当接した位置、前記スライド基板7の右スト
ロークエンドが本装置の基点となり、前記光軸方向エン
コーダ15、前記径方向エンコーダ28はゼロセットさ
れる。又、基点の状態では前記揺動モータ22、前記ス
ライドモータ32の出力軸は回転が拘束されており、基
点の状態は前記スリップリング23、スリップリング3
3の摩擦力により保持される。尚、前記スライド基板7
の基点位置の調整は前記支点プレート36により行うこ
とができる。
【0026】前記螺子46を緩め、前記支点プレート3
6を回転させる。該支点プレート36の回転により、前
記リンクプレート38の先端部の長孔39の位置が変化
し、又長孔39により係合ピン35の拘束される位置が
変化し、前記スライド基板7の位置が変化する。而し
て、前記支点プレート36によりスライド基板7の基点
を調整することができる。調整が完了すると前記螺子4
6を締付け、支点プレート36を固定する。
【0027】前記チャック3にメガネレンズ4をチャッ
クし、前記操作部51によりレンズ形状測定開始を入力
する。
【0028】 前記制御部47は前記タイマ50で設定
された時間だけ、前記揺動モータ22を図2中反時計方
向に回転する。前記スリップリング23、前記アームプ
レート24を介して前記係合ピン25が反時計方向に回
転する。前記ギアレバー11はスライドシャフト5を介
し前記スプリング45により反時計方向に付勢され、又
前記庇片13が前記係合ピン25に当接しているので、
該係合ピン25の動きに追従して反時計方向に回転す
る。前記ギアレバー11と一体に前記測定レバー8が回
転し、やがて前記測定子10が前記メガネレンズ4の端
面に当接する。前記測定子10のメガネレンズ4に対す
る当接位置は前記スライド基板7の位置により決定さ
れ、スライド基板7の右ストロークエンドでは前記円軸
部41がメガネレンズ4の端面に当接する。
【0029】前記ギアレバー11の回転は、前記測定子
10が前記メガネレンズ4に当接することで停止する
が、前記係合ピン25は更に回転し、前記庇片13より
完全に離反する。即ち、以後のレンズ形状測定作動には
係合ピン25が干渉しない。
【0030】前記ギアレバー11の回転角は前記径方向
エンコーダ28により検出され、検出結果は前記制御部
47に入力される。該制御部47は前記ギア部12の半
径、前記測定子10迄の距離と前記径方向エンコーダ2
8の回転角に基づき前記測定子10の位置、即ちメガネ
レンズ4の半径を演算する。
【0031】次に、前記レンズモータ48が駆動され、
前記チャッキングシャフト2が少なくとも360°回転
される。チャッキングシャフト2の回転角は前記レンズ
エンコーダ49により検出され、前記制御部47に入力
される。該制御部47はメガネレンズ4の回転角度に対
する半径を記憶する。
【0032】メガネレンズ4の外径形状は図6(A)に
見られる様に、円形ではないので、メガネレンズ4の回
転により前記測定子10は変位し、この変位は前記ギア
レバー11、ギア部12を介して前記径方向エンコーダ
28により検出される。
【0033】前記制御部47により演算されるるメガネ
レンズ4の半径、前記レンズエンコーダ49によるレン
ズの回転角を対応させることで、メガネレンズ4の外径
形状が測定できる。
【0034】前記円軸部41が前記メガネレンズ4の端
面を倣動することで、該メガネレンズ4の外径形状の測
定が完了する。次に、レンズ厚み、レンズ端面の厚み中
心(レンズカーブ)の測定を行う。
【0035】レンズ厚み、レンズ端面の厚み中心(レン
ズカーブ)の測定には、前記チャッキングシャフト2の
回転を止めたまま、径方向エンコーダ28を動作状態、
即ち測定子10をレンズ端面に押しつけたままにして、
前記スライドモータ32を前記制御部47により図1中
反時計方向に駆動回転させる。前記係合ピン35が前記
長孔39の先側端に当接する。当接後は前記スライドモ
ータ32の回転は、前記係合ピン35、前記リンクプレ
ート38との協動により、該リンクプレート38の枢着
点を中心とした図1中反時計方向の揺動となり、前記ス
ライド基板7は図1中左方に移動する。
【0036】該スライド基板7の移動により、前記測定
子10はレンズ端面に押付けられたままスライドし、レ
ンズ4がV溝部42の中心に入った時径方向エンコーダ
28の検出値はレンズ径の最小値を示すのでスライドモ
ータ32を停止させる。
【0037】前記スライド基板7の移動量は前記光軸方
向エンコーダ15により回転接触子18の回転量として
検出され、前記光軸方向エンコーダ15の検出結果は前
記制御部47に入力され、該制御部47に於いて前記ス
ライド基板7、即ち測定レバー8の水平方向の移動量が
演算される。
【0038】前記V溝部42とメガネレンズ4の端面と
が合致すると、前記スライドモータ32はアームプレー
ト34を介して前記係合ピン35を図1中時計方向に所
要角度回転し、前記係合ピン35が前記長孔39の中間
に位置する様に設定する。この回転角は前記タイマ50
により回転時間として設定する。前記係合ピン35が前
記長孔39の中間に位置することで、前記スライド基板
7の拘束が開放され自在にスライド可能となる。
【0039】前記スプリング45により所要の圧力でV
溝部42がメガネレンズ4の端面に押圧されているの
で、前記スライド基板7が水平方向に変位し、メガネレ
ンズ4の厚み中心とV溝部42の中心とが合致する。前
記スライド基板7に対する前記V溝部42の中心の位置
関係は機械的に求められ、従って前記光軸方向エンコー
ダ15によりメガネレンズ4の端面の厚み中心の位置が
求められる。又、メガネレンズ4の端面の位置がメガネ
レンズ4の光軸方向に変位すると、前記スライド基板7
は自在にスライドするので、メガネレンズの端面の位置
変化に追従して前記スライド基板7が変位し、メガネレ
ンズ4の厚み中心とV溝部42の中心とは常に合致す
る。
【0040】前記レンズモータ48が駆動され、前記チ
ャッキングシャフト2が少なくとも360°回転され
る。チャッキングシャフト2の回転角は前記レンズエン
コーダ49により検出され、前記制御部47、前記レン
ズエンコーダ49の信号と前記光軸方向エンコーダ15
とからの信号に基づき、メガネレンズ4の回転角度に対
するレンズ端面の厚み中心を記憶する。
【0041】メガネレンズ4の外径形状は円形ではな
く、又メガネレンズ4自体は湾曲しているので、レンズ
の半径が変化することでレンズ端面の厚み、厚み中心も
変化する。前述した様に厚み中心は光軸方向エンコーダ
15からの信号を基に検出でき、レンズ端面の厚み自体
は前記円軸部41で検出した前記径方向エンコーダ28
のデータと前記V溝部42で検出した径方向エンコーダ
28のデータとを比較演算することで、求められる。
【0042】即ち、メガネレンズ4のレンズ端面をV溝
部42に当接させた場合、V溝部42の頂角とレンズ端
面を底辺とする相似の三角形が形成される。該三角形の
高さhはメガネレンズ4の厚みにより決定されるので、
前記三角形の高さhを求めることでレンズ端面の厚みt
を検出することができる。
【0043】更に、図6(A)(B)(C)を参照して
説明する。図6中、基準位置とチャッキングシャフト2
中心との距離をY0 、垂直基準位置と測定子10中心迄
の距離をyi 、レンズ半径をRi 、測定子10の直径を
D、水平基準位置から前記V溝部42の溝中心迄の距離
をCi で示しており、前記基準位置、チャッキングシャ
フト2中心との距離Y0 、測定子10の直径Dが既知の
値であり、垂直基準位置と測定子10中心迄の距離yi
は前記径方向エンコーダ28により検出でき、水平基準
位置から前記V溝部42の溝中心迄の距離Ci は前記光
軸方向エンコーダ15により検出することができる。
【0044】上述した作業で、円軸部41の測定データ
とV溝部42の測定データを求めることができ、前記円
軸部41での測定データと前記V溝部42との測定デー
タとを比較することで、垂直基準位置に対する測定子1
0の高さ方向についての中心位置の差Δyを求めること
ができる。
【0045】図7に示される様に、V溝部42の幅Wと
深さ(高さ)Hは既知の数値であり、H−Δyにより,
前記相似三角形の高さhが求められ、演算によりレンズ
厚みtを求めることができる。
【0046】而して、前記円軸部41をメガネレンズ4
の端面に当接してメガネレンズ4の端面位置を検出し、
更に前記V溝部42をメガネレンズ4の端面に当接して
メガネレンズ4の端面位置を検出することで、レンズの
外径形状、レンズ端面の厚み中心(レンズカーブ)、レ
ンズ端面の厚みを測定することができる。
【0047】尚、前記回転接触子18と基板ガイド14
とは転がり接触としたが、ラック・ピニオンとしてもよ
く、同様に前記ギアレバー11とギア29とは転がり接
触にしてもよく、又光軸方向エンコーダ15はリニアエ
ンコーダでもよい。更に、前記支点プレート36は筐体
1に対して回転するのでなく、位置が変更可能であれば
よい。更にレンズエンコーダ49を省略し、パルスモー
タへ出力する駆動パルスをカウントすることでレンズの
回転角を検出する様にしてもよい。
【0048】又、前述した既知の値Y0 について、機器
の組立誤差、部品の製作誤差等で必ずしも設計値通りで
ない場合がある。既知の値Y0 の補正方法としては、規
定の直径を持つ円板をチャッキングシャフト2に保持
し、この円板の直径を測定し、測定誤差を求め修正する
様にしてもよい。
【0049】
【発明の効果】以上述べた如く本発明によれば、1本の
測定レバーでメガネレンズの形状を測定し、更に接触子
は機械加工部品であり加工精度が高いので、メガネレン
ズの形状測定は高精度に行える。又、前記エンコーダ等
の位置検出手段は2組でよく、又モータはタイマ制御で
あるので、部品点数が少なく、制御も簡単であるという
優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す要部平面図である。
【図2】図1のA−A矢視図である。
【図3】図1のB−B矢視図である。
【図4】図1のC矢視図である。
【図5】同実施の形態の回路ブロック図である。
【図6】(A)(B)(C)はメガネレンズの形状測定
についての説明図である。
【図7】測定子の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 筐体 2 チャッキングシャフト 4 メガネレンズ 5 スライドシャフト 7 スライド基板 8 測定レバー 10 測定子 11 ギアレバー 12 ギア部 13 庇片 15 光軸方向エンコーダ 22 揺動モータ 23 スリップリング 25 係合ピン 28 径方向エンコーダ 29 ギア 32 スライドモータ 33 スリップリング 35 係合ピン 41 円軸部 42 V溝部 47 制御部 49 レンズエンコーダ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メガネレンズのチャッキングシャフトと
    平行にスライド可能にスライド基板を設け、該スライド
    基板の位置を検出する位置検出手段を設け、前記スライ
    ド基板に前記チャッキングシャフトと平行に且つ回転可
    能にスライドシャフトを設け、該スライドシャフトに
    スライドシャフトと一体に回転する様にギアレバー
    定レバーを設け、前記ギアレバーの回転を検出するエン
    コーダを設け、前記測定レバーの先端に円軸部、V溝部
    を有する測定子を設け、該測定子が前記チャッキングシ
    ャフトにチャックされたメガネレンズの端面に押圧され
    る様前記スライドシャフトに回転力を付与するスプリン
    グを設け、前記スライド基板にスライドモータを設け、
    筐体に枢着したリンクプレートを前記スライドモータに
    連結し、該スライドモータの回転で前記リンクプレート
    が揺動し前記スライド基板がスライドする様にしたこと
    を特徴とするレンズ形状測定機。
  2. 【請求項2】 前記円軸部をメガネレンズ端面に当接さ
    せメガネレンズを回転した時の前記エンコーダの検出結
    果により、メガネレンズの外径形状を測定し、V溝部を
    メガネレンズの端面に当接させメガネレンズを回転した
    時の前記エンコーダの検出結果と前記円軸部についての
    エンコーダの検出結果とにより、レンズ端面の厚みを測
    定し、又前記位置検出手段の検出結果によりレンズの厚
    み中心を測定する請求項1のレンズ形状測定機。
  3. 【請求項3】 アームプレートがスリップリングを介し
    て揺動モータにより回転され、前記アームプレートに係
    合ピンが設けられ、前記揺動モータは前記係合ピンの回
    転により前記ギアレバーを前記測定子がメガネレンズか
    ら離反する方向に回転させ、又前記揺動モータは前記ギ
    アレバーがメガネレンズで回転が拘束された状態で更に
    前記係合ピンを前記ギアレバーから離反する方向に所定
    角度回転させる請求項1のレンズ形状測定機。
  4. 【請求項4】 前記リンクプレートを前記スライドモー
    タにスリップリングを介して連結した請求項1のレンズ
    形状測定機。
  5. 【請求項5】 前記リンクプレートは支点プレートを介
    して前記筐体に枢支され、前記支点プレートは前記筐体
    に対して変位可能である請求項4のレンズ形状測定機。
  6. 【請求項6】 前記揺動モータの回転はタイマ制御であ
    る請求項3のレンズ形状測定機。
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