JP3483305B2 - 自動水位制御装置 - Google Patents

自動水位制御装置

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JP3483305B2
JP3483305B2 JP15782894A JP15782894A JP3483305B2 JP 3483305 B2 JP3483305 B2 JP 3483305B2 JP 15782894 A JP15782894 A JP 15782894A JP 15782894 A JP15782894 A JP 15782894A JP 3483305 B2 JP3483305 B2 JP 3483305B2
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岩雄 奥谷
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倉茂電工株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フロートスイッチを用
いてポンプの起動・停止を行うための自動水位制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、フロートスイッチを用いた水槽等
の排水用の自動水位制御装置として、図6に示した装置
が採用されている。この図6の装置の構造および作用機
構は、特開平3−246395号公報の2頁左上欄〜右
上欄および第4図に従来法として記載されている。
【0003】図6の装置においては、商用交流電源の電
圧はトランス(Tr)によりパワーリレー(RY)の制御電圧ま
で降下する。水位が上昇すると、下限用フロートスイッ
チ(停止用フロートスイッチ)(FSL) がONになる。さ
らに水位が上昇して上限用フロートスイッチ(起動用フ
ロートスイッチ)(FSU) がONになると、パワーリレー
(RY)が作動して、その接点(RY1), (RY2)をONにする。
これによりパワーリレー(RY)が自己保持されると共にポ
ンプモータ(M) が起動し、排水が始まる。排水が進んで
水位が低下すると上限用フロートスイッチ(FSU) がOF
Fになるが、下限用フロートスイッチ(FSL) がONの状
態になっているので、パワーリレー(RY)は作動し続け
る。水位がさらに低下して下限用フロートスイッチ(F
SL) がOFFになった時点でパワーリレー(RY)が不動作
となり、その接点(RY1), (RY2)がOFFとなってポンプ
モーター(M) が停止し、排水終了となる。
【0004】上述の特開平3−246395号公報の自
動運転装置においては、ポンプ1台の自動型運転装置の
制御回路とポンプ2台の自動交互並列型運転装置の制御
回路とを共通化するようにしている。そしてこの公報の
実施例および第2図には、自動水位制御装置として図7
に示したような自動型運転装置の回路構成が示されてい
る。この自動運転装置の回路の説明は省略するが、水位
センサとして上記従来法で使われているような上限用フ
ロートスイッチと下限用のフロートスイッチとを使い分
けていることには変りはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図6や図7に示したよ
うに、従来の排水用の自動水位制御装置においては、水
位の上昇限には上限用フロートスイッチを使い、下降限
には下限用フロートスイッチを使うというように使い分
けを行っている。この場合、もし上限用フロートスイッ
チと下限用フロートスイッチとを誤って反対に設置した
場合には、ポンプの作動不良を招くことになる。
【0006】そこで、上限用フロートスイッチと下限用
フロートスイッチとを区別するために、それぞれのフロ
ートスイッチのフロートの色を変えたり、各フロートに
識別用の文字を付したり、各フロートの成形時に凹凸の
マークを付したりすることなどが行われるが、このよう
なことは製造工程の複雑さやコスト高を招くことにな
る。
【0007】さらに、各フロートスイッチが故障したと
きや耐用期間が経過したときのフロートスイッチの取り
替えに際し、フロートスイッチのリード線の接続が難し
いので誰もが容易に取り替えることができるというわけ
にはいかず、メンテナンスの点でも不利となる。
【0008】本発明は、このような背景下において、上
限および下限の水位検出用のスイッチとしてどちらのス
イッチを選んでも所期の作動が可能となるようにするこ
とにより、スイッチ誤接続の問題を一切解消すると共
に、フロートスイッチへの識別付与の必要性もなくし、
さらには装置のコンパクト化、生産性の向上、低コスト
化および易メンテナンス化を図ることのできる自動水位
制御装置を提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の自動水位制御装
置は、フロートスイッチ(2) に内蔵された複数個の水位
検出スイッチ(2a), (2b)による水位検出信号に基いてポ
ンプモーター(M) のON、OFF作動を行う自動水位制
御装置であって、商用交流電源の電圧を降下させると共
に直流に変換するための直流電源変換機構部(1) 、電圧
比較機構(3) 、ポンプモーター(M) 作動のためのパワー
リレー(4) および水位検出スイッチ(2a), (2b)を制御回
路として備えることにより、上限および下限の水位検出
用のスイッチとしての水位検出スイッチ(2a), (2b)の組
み合わせをどのように選んでも、電圧比較機構(3) に入
力される電圧と電圧比較機構(3) のスレッショルド電圧
との大小関係に応じてパワーリレー(4) がON、OFF
作動するようにしたことを特徴とするものである。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。
【0011】フロートスイッチ(2) には、複数個の水位
検出スイッチ(2a), (2b)が内蔵される。この場合のフロ
ートスイッチ(2) は、次の2つのいずれの態様であって
もよい。
【0012】その一つは、フロートスイッチ(2) として
複数(通常は2個)のフロートスイッチ(21), (22)を用
い、そのいずれか一方に水位検出スイッチ(2a)、他方に
水位検出スイッチ (2b) を内蔵するものである。
【0013】他の一つは、フロートスイッチ(2) として
1個のフロートスイッチを用い、それに複数個(通常は
2個)の水位検出スイッチ(2a), (2b)の双方を内蔵する
ものである。
【0014】水位検出スイッチ(2a), (2b)としては、水
銀スイッチやリードスイッチなどが用いられる。
【0015】そして本発明の自動水位制御装置において
は、上述のフロートスイッチ(2) のほかに、商用交流電
源の電圧を降下させると共に直流に変換するための直流
電源変換機構部(1) 、電圧比較機構(3) 、ポンプモータ
ー(M) 作動のためのパワーリレー(4) および水位検出ス
イッチ(2a), (2b)を制御回路として設ける。
【0016】変換機構部(1) は、トランス(11)、全波整
流器(12)(または半波整流器)、コンデンサー(13)など
から構成される。電圧比較機構(3) は、電圧比較器A(3
1)または通常タイマーICと呼ばれるICによる電圧比
較器B(32)などから構成される。パワーリレー(4) は、
ポンプモーター(M) の作動を行うものである。
【0017】具体的な回路の説明は次の作用の項で述べ
るが、上記の各部材ないし機構を備えた制御回路を採用
することにより、上限および下限の水位検出用のスイッ
チとして水位検出スイッチ(2a), (2b)の組み合わせをど
のように選んでも、電圧比較機構(3) に入力される電圧
と電圧比較機構(3) のスレッショルド電圧との大小関係
に応じてパワーリレー(4) がON、OFF作動するよう
になる。
【0018】
【作用】図1は本発明の自動水位制御装置の構成および
作動機構を説明するための回路図である。
【0019】図1において、自動水位制御装置の本体
(7) 内のトランス(11)は商用交流電源の電圧を降下させ
るものであり、全波整流器(12)((D1)の符号も付記して
ある)およびコンデンサー(13)((C1)の符号も付記して
ある)と共に直流電源への変換機構部(1) を構成してい
る。
【0020】フロートスイッチ(2) は第1フロートスイ
ッチ(21)と第2フロートスイッチ (22) とからなり、い
ずれか一方に水位検出スイッチ(2a)、他方に水位検出ス
イッチ (2b) を内蔵している。(図1では、第1フロー
トスイッチ(21)に水位検出スイッチ(2a)、第2フロート
スイッチ(22)に水位検出スイッチ(2b)を内蔵した場合を
描いてある。)
【0021】電圧比較機構(3) は、この図1では電圧比
較器A(31)を利用した機構を採用している。(4) はパワ
ーリレーであり、(RY)の符号も付記してある。(5) はト
ランジスターである。整流器(6) ((D2)の符号も付記し
てある)は、パワーリレー(4) のON、OFF時のサー
ジ電圧によるトランジスター(5) の保護のためのサージ
キラーである。(R1)〜(R9)は抵抗、(M) はポンプモータ
ーである。
【0022】次に、第1フロートスイッチ(21)を上限
用、第2フロートスイッチ(22)を下限用にそれぞれ設置
したときの排水動作を説明する。
【0023】図1において、変換機構部(1) により変換
された直流電源部の電圧をEとし、水位検出スイッチ(2
a), (2b)ともOFFの状態とすれば、電圧比較器A(31)
のマイナス側の入力電圧V1 -は、抵抗(R3)と(R4)の分圧
となって、 V1 -=E・R4/(R3+R4) となる。一方、電圧比較器A(31)のプラス側の入力電圧
すなわちスレッショルド電圧V1 +は、抵抗(R6)と(R7)、
および正帰還をかけるための抵抗(R8)より、V1 ->V1 +
とすると、電圧比較器A(31)の出力Vo は低電位(以下
L と称する)で、 V1 +=E・ {R7・R8/(R7+R8)} /{R6 + R7・R8/(R7+
R8)} である。次に該水位検出スイッチ(2a), (2b)がONの状
態になりV1 +>V1 -になると、電圧比較器A(31)の出力
Vo は高電位(以下VH と称する)となり、スレッショ
ルド電圧V2 +は V2 +=E・R7/ {R6・R8/(R6+R8) + R7} と変化する。
【0024】ここで水位検出スイッチ(2a), (2b)ともO
FFの状態で、V1 ->V1 +となるように抵抗(R6),(R7)
および(R8)を選定することにより、電圧比較器A(31)の
出力Vo はVL で、トランジスター(6) はOFFであ
る。従って、パワーリレー(4)はOFFの状態であり、
ポンプモーター(M) は起動しない。
【0025】水位が上昇して、下限用とした第2フロー
トスイッチ(22)がONになると、電圧比較器A(31)のマ
イナス入力電圧V2 -は、抵抗(R3)と抵抗(R4)に抵抗(R2)
が並列に接続されたものの分圧となり、V1 ->V2 -とな
る。
【0026】ここで、前記V1 +をさらにV1 ->V2 ->V
1 +となるように抵抗(R6)、抵抗(R7)および抵抗(R8)を選
定することにより、電圧比較器A(31)の出力Vo は変化
せずVL で、ポンプモーター(M) は起動しない。
【0027】さらに水位が上昇し、上限用とした第1フ
ロートスイッチ(21)がONになると、電圧比較器A(31)
のマイナス入力電圧V3 -は、抵抗(R3)と抵抗(R4)に抵抗
(R2), (R1)とが並列接続されたものの分圧となり、V1 -
>V2 ->V3 -となる。
【0028】ここで、電圧比較器A(31)のプラス入力電
圧V1 +をさらにV1 ->V2 ->V1 +>V3 -となるように選
定することにより、電圧比較器A(31)の出力Vo はVL
からVH に変化し、抵抗(R9)を通してトランジスター
(5) にベース電流が流れ、パワーリレー(4) が作動し、
その接点(RY1) をONにする。これによりポンプモータ
ー(M) が起動し、排水が始まる。
【0029】電圧比較器A(31)の出力Vo がVL からV
H になると、抵抗(R8)により正帰還をかけているので、
電圧比較器A(31)のプラス入力電圧すなわちスレッショ
ルド電圧V2 +は抵抗(R6), (R7), (R8)によって選定さ
れ、V2 +>V1 +と変化する。
【0030】排水が進み、水位が低下して第1フロート
スイッチ(21)がOFFになっても、V2 +をV1 ->V2 +
2 -となるように選定することにより、電圧比較器(31)
の出力Vo はVH から変化せず、ポンプモーター(M) は
作動し続ける。
【0031】さらに水位が低下して第2フロートスイッ
チ(22)がOFFとなった状態で、電圧比較器A(31)のマ
イナス入力電圧V1 -がV1 ->V2 +となるので、電圧比較
器A(31)の出力Vo はVH からVL に変化してトランジ
スター(5) はOFFになり、パワーリレー(4) はOFF
の状態となってポンプモーター(M) が停止し、排水が完
了する。
【0032】なお、各フロートスイッチ(21), (22)の上
下設定位置を変更し、上限用として第2フロートスイッ
チ(22)を、下限用として第1フロートスイッチ(21)を採
用した場合であっても、抵抗(R1), (R2), (R3)および(R
4)を同じ値の抵抗とすれば、同一の動作となる。
【0033】電圧比較機構(3) として通常タイマーIC
と呼ばれるICによる電圧比較器B(32)を用いた場合
も、作動機構は同様となる。
【0034】このように本発明の自動水位制御装置によ
れば、上限および下限の水位検出用のスイッチとして水
位検出スイッチ(2a), (2b)の組み合わせをどのように選
んでも、電圧比較機構(3) に入力される電圧と電圧比較
機構(3) のスレッショルド電圧との大小関係に応じてパ
ワーリレー(4) がON、OFF作動する。従って、スイ
ッチ誤接続の問題は一切解消すると共に、フロートスイ
ッチ(2) への識別付与の必要性もなくなる。
【0035】
【実施例】次に実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。
【0036】実施例1 図2は本発明の自動水位制御装置の一例を示した回路図
である。
【0037】図2において、変換機構部(1) により変換
された直流電源部の電圧をE=12ボルトとし、水位検出
スイッチ(2a), (2b)がともにOFFの状態であれば、電
圧比較器A(31)のマイナス側の入力電圧V1 -は抵抗(R3)
と(R4)の分圧となるから、 V1 -=E・R4/(R3+R4)=12×10/(1+10) =10.9ボルト となる。一方、電圧比較器A(31)のプラス側の入力電
圧、すなわちスレッショルド電圧V1 +は、抵抗(R6)と(R
7)、および正帰還された抵抗(R8)の分圧とにより、 V1 +=E・ {R7・R8/(R7+R8)} / {R6 + R7・R8/(R7+R8)} =12× {56×36/(56+36)} / {22+ 56×36/(56+36)} = 6ボルト となる。
【0038】このとき、V1 ->V1 +であるから、電圧比
較器A(31)の出力Vo はVL で、トランジスター(5) は
OFFである。従って、パワーリレー(4) はOFFの状
態であり、ポンプモーター(M) は起動しない。
【0039】水位が上昇して、下限用とした第2フロー
トスイッチ(22)がONになると、電圧比較器A(31)のマ
イナス入力電圧V2 -は抵抗(R3)と抵抗(R4)に抵抗(R2)が
並列に接続されたものの分圧となるから、 V2 -=12×{1/(1/10+1/1.5)}/{1+1/(1/10+1/1.5)} = 6.8ボルト により、V1 ->V2 -となる。
【0040】ここで、前記V1 +はV1 ->V2 ->V1 +(1
0.9ボルト> 6.8ボルト> 6ボルト)であるので、電圧
比較器A(31)の出力Vo は変化せずVL で、ポンプモー
ター(M) は起動しない。
【0041】さらに水位が上昇し、上限用とした第1フ
ロートスイッチ(21)がONすると、電圧比較器A(31)の
マイナス入力電圧V3 -は、抵抗(R3)と抵抗(R4)に抵抗
(R2),(R1) とが並列接続されたものの分圧となるから、 V3 -=12×{1/(1/10+1/1.5+1/1.5)}/{1+1/(1/10+1/1.5+1/1.5)} = 4.9ボルト により、V1 ->V2 ->V3 -となる。
【0042】ここで、電圧比較器A(31)のプラス入力電
圧V1 +はV1 ->V2 ->V1 +>V3 -(10.9ボルト> 6.8ボ
ルト> 6ボルト> 4.9ボルト)となる。すなわち、V1 +
>V 3 -となることにより、電圧比較器A(31)の出力Vo
はVL からVH に変化し、抵抗(R9)を通してトランジス
ター(5) にベース電流が流れ、パワーリレー(4) が作動
し、その接点(RY1) をONにする。これによりポンプモ
ーター(M) が起動し、排水が始まる。
【0043】電圧比較器A(31)の出力Vo がVL からV
H になると、抵抗(R8)により正帰還をかけているので、
電圧比較器A(31)のプラス入力電圧、すなわちスレッシ
ョルド電圧V2 +は抵抗(R6), (R7), (R8)により、 V2 +=E・R7/ {R6・R8/(R6+R8) + R7} =12×56/ {22×36/(22+36) + 56} = 9.6ボルト となる。これはスレッショルド電圧がV1 +( 6ボルト)
よりV2 +( 9.6ボルト)に上昇したこととなる。
【0044】排水が進み、水位が低下して第1フロート
スイッチ(21)がOFFになっても、V2 +がV1 ->V2 +
2 -(10.9ボルト> 9.6ボルト> 6.8ボルト)となり、
2 +>V2 -であるので、電圧比較器A(31)の出力Vo は
H から変化せず、ポンプモーター(M) は作動し続け
る。
【0045】さらに水位が低下して第2フロートスイッ
チ(22)がOFFとなった状態で、電圧比較器A(31)のマ
イナス入力電圧V1 -がV1 ->V2 +(10.9ボルト> 9.6ボ
ルト)となるので、電圧比較器A(31)の出力Vo はVH
からVL に変化して、トランジスター(5) はOFFにな
り、パワーリレー(4) はOFFの状態となってポンプモ
ーター(M) が停止し、排水が完了する。
【0046】以上の関係を示すと、次の表1のようにな
る。
【0047】
【表1】
【0048】実施例2 図3は本発明の自動水位制御装置の他の一例を示した回
路図である。図4(イ),(ロ)は、図3の電圧比較器
B(32)における2,6ピン入力電圧とパワーリレー(4)
のON、OFF状態との関係を示したグラフである。
【0049】この実施例2においては、電圧比較機構
(3) として通常タイマーICと呼ばれるICによる電圧
比較器B(32)を用いている。作用の項および実施例1に
おいて本発明の自動水位制御装置の作用機構を詳しく述
べたので、ここでは簡単な説明にとどめることにする。
【0050】タイマーICと呼ばれる555の2,6ピ
ンに同じ信号を入力することにより、スレッショルド電
圧が変化する。すなわち、ヒステリシスをもった比較器
として使用する。なおスレッショルド電圧は、IC内部
で電源電圧の1/3と2/3、すなわち電源電圧が12
ボルトの場合、4ボルトと8ボルトに設定される。
【0051】表2は、図3の回路を用いたときの水位検
出スイッチ(2a), (2b)のON、OFF状態、電圧比較器
B(32)への入力電圧、電圧比較器B(32)のスレッショル
ド電圧、パワーリレー(4) のON、OFF状態、ポンプ
モーター(M) のON、OFF状態の関係を示した表であ
り、その関係は図4(イ),(ロ)に図示してある。
【0052】
【表2】
【0053】実施例3 図5は本発明の自動水位制御装置に用いるフロートスイ
ッチ(2) の一例を示した説明図である。
【0054】実施例1および実施例2においては、フロ
ートスイッチ(2) として第1フロートスイッチ(21)と第
2フロートスイッチ(22)を用いたが、そのような2個の
フロートスイッチ(2) に代えて、図5のように、水位検
出スイッチ(2a), (2b)の双方を動作角度を異にして内蔵
した1個のフロートスイッチ(2) を用いることもでき
る。
【0055】この場合は、水位検出スイッチ(2a)と水位
検出スイッチ (2b) とが常に上下方向に位置するような
フロートスイッチ(2) の構造(たとえば形状)とする
が、水位検出スイッチ(2a), (2b)のどちらが上方向(ま
たは下方向)になってもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明の自動水位制御装置を用いれば、
上限および下限の水位検出用のスイッチとして水位検出
スイッチ(2a), (2b)の組み合わせをどのように選んで
も、電圧比較機構(3) に入力される電圧と電圧比較機構
(3) のスレッショルド電圧との大小関係に応じてパワー
リレー(4) がON、OFF作動する。
【0057】すなわち、フロートスイッチ(2) が2個の
フロートスイッチ(21), (22)からなり、そのいずれか一
方に水位検出スイッチ(2a)、他方に水位検出スイッチ
(2b)が内蔵されているときは、フロートスイッチ(21),
(22)に高低差をつけるだけでよく、上限用、下限用の区
別を要しない。またフロートスイッチ(2) が1個のフロ
ートスイッチからなり、それに水位検出スイッチ(2a),
(2b)の双方が動作角度を異にして内蔵されているとき
は、水位検出スイッチ(2a), (2b)のどちらが上方向(ま
たは下方向)になってもよいので、1個のフロートで2
水位の検出ができる。1個のフロートの場合は、狭い場
所で制御する際にフロート同士が絡み合うことがないと
いう利点もある。
【0058】従って、誰が扱ってもスイッチ誤接続の問
題は一切解消すると共に、フロートスイッチへの識別付
与の必要性もなくなる。また、フロートスイッチ(2) の
リード線の接続も極めて容易なので、故障時あるいは耐
用期間経過後のフロートスイッチ(2) の取り替え交換も
容易である。加えて、自動水位制御装置本体に収容する
パワーリレー(4) においては自己保持用の接点は必要な
いのでその分だけ小さくすることができる。
【0059】よって本発明によれば、スイッチ誤接続の
問題が解消され、かつ、装置のコンパクト化、生産性の
向上、低コスト化および易メンテナンス化が図られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の自動水位制御装置の構成および作動機
構を説明するための回路図である。
【図2】本発明の自動水位制御装置の一例を示した回路
図である。
【図3】本発明の自動水位制御装置の他の一例を示した
回路図である。
【図4】図3の電圧比較器B(32)における2,6ピン入
力電圧とパワーリレー(4) のON、OFF状態との関係
を示したグラフである。
【図5】本発明の自動水位制御装置に用いるフロートス
イッチ(2) の一例を示した説明図である。
【図6】従来の自動水位制御装置の例を示した回路図で
ある。
【図7】従来の自動水位制御装置の例を示した回路図で
ある。
【符号の説明】
(1) …直流電源変換機構部、(11)…トランス、(12)…全
波整流器、(13)…コンデンサー、(2) …フロートスイッ
チ、(21)…第1フロートスイッチ、(22)…第2フロート
スイッチ、(2a), (2b)…水位検出スイッチ、(3) …電圧
比較機構、(31)…電圧比較器A、(32)…電圧比較器B、
(4) …パワーリレー、(5) …トランジスター、(6) …整
流器、(7) …自動水位制御装置の本体、(M) …ポンプモ
ーター、(RY)…パワーリレー、(RY1), (RY2)…接点、(T
r)…トランス、(R1)〜(R9)…抵抗、(D1), (D2)…整流
器、(C1), (C2)…コンデンサー、(FSL) …下限用フロー
トスイッチ、(FSU) …上限用フロートスイッチ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04D 15/00 F04B 49/06 311 G05D 9/12 H02P 3/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フロートスイッチ(2) に内蔵された複数個
    の水位検出スイッチ(2a), (2b)による水位検出信号に基
    いてポンプモーター(M) のON、OFF作動を行う自動
    水位制御装置であって、商用交流電源の電圧を降下させ
    ると共に直流に変換するための直流電源変換機構部(1)
    、電圧比較機構(3) 、ポンプモーター(M) 作動のため
    のパワーリレー(4) および水位検出スイッチ(2a), (2b)
    を制御回路として備えることにより、上限および下限の
    水位検出用のスイッチとしての水位検出スイッチ(2a),
    (2b)の組み合わせをどのように選んでも、電圧比較機構
    (3) に入力される電圧と電圧比較機構(3) のスレッショ
    ルド電圧との大小関係に応じてパワーリレー(4) がO
    N、OFF作動するようにしたことを特徴とする自動水
    位制御装置。
  2. 【請求項2】フロートスイッチ(2) が2個のフロートス
    イッチ(21), (22)からなり、そのいずれか一方に水位検
    出スイッチ(2a)、他方に水位検出スイッチ(2b)が内蔵さ
    れている請求項1記載の自動水位制御装置。
  3. 【請求項3】フロートスイッチ(2) が1個のフロートス
    イッチからなり、そのフロートスイッチに水位検出スイ
    ッチ(2a), (2b)の双方が内蔵されている請求項1記載の
    自動水位制御装置。
  4. 【請求項4】電圧比較機構(3) が、電圧比較器A(31)を
    利用したものである請求項1記載の自動水位制御装置。
  5. 【請求項5】電圧比較機構(3) が、通常タイマーICと
    呼ばれるICによる電圧比較器B(32)を利用したもので
    ある請求項1記載の自動水位制御装置。
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