JP3483293B2 - 電子顕微鏡用画像処理装置 - Google Patents

電子顕微鏡用画像処理装置

Info

Publication number
JP3483293B2
JP3483293B2 JP06516994A JP6516994A JP3483293B2 JP 3483293 B2 JP3483293 B2 JP 3483293B2 JP 06516994 A JP06516994 A JP 06516994A JP 6516994 A JP6516994 A JP 6516994A JP 3483293 B2 JP3483293 B2 JP 3483293B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
image
name
unit
electron microscope
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP06516994A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07282764A (ja
Inventor
聰一郎 林
健一 明珍
千之 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP06516994A priority Critical patent/JP3483293B2/ja
Publication of JPH07282764A publication Critical patent/JPH07282764A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3483293B2 publication Critical patent/JP3483293B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、汎用パソコンやワーク
ステーション等のコンピュターを使った制御装置、特に
電子顕微鏡やその画像処理装置のように一連の操作や処
理を必要とされる装置の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、装置の制御の流れや操作内容
は、ユーザーの要望を設計に取り入れて設定される。し
かし、電子顕微鏡のような装置は試料の種類も多く、観
察方法や得られた画像の分析処理方法もユーザーによっ
てまちまちである。そのうえ画像処理の内容は、ユーザ
ーの主観的なイメージによって決まることが多く、画像
をどの様に処理したらどの様な結果が得られるかと言っ
た装置使用上のノウハウは個々のユーザーがそれぞれ独
自に持っていることが多い。そのためにメーカーは、一
般的なコンピュター処理方法を採用して装置の処理機能
の汎用化を図ってきた。その結果、必ずしもユーザーに
とって使い易い装置にはなっていなかった。
【0003】従来の装置操作方法の一例は、図8に示す
ような制御コンピュターのコンソールCRT画面1に表
示されたウィンドウのメニュー2から、実行したい項目
を逐次マウス等で指示選択しながら操作処理を進めて行
くものである。例えば、画像処理3をマウスで選択し
て、さらに表示された画像処理メニュー4の中から「単
位関数A」5をマウスで選んで実行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来のメニュ
ー方式やコマンド方式による条件設定方法は、操作が比
較的単純で選択項目の少ない場合には有効である。しか
し、操作内容が複雑になったり操作ステップ数が多くな
ると、ウィンドウやメニューの数が増大し、また階層も
深くなって次から次へと異なるウィンドウを開けてその
メニューを見ながらマウス操作をしなければならなくな
る。そのため、ウィンドウに表示された細かなメニュー
やアイコンをコンソールCRTの画面上をあちこちに動
き回る小さなマウスカーソルを使って選択したり指示し
たりする操作は、コンピュータの操作に熟練していない
一般の操作者には煩雑で錯綜したものとなってしまう。
そして、この条件設定がうまくできなければ、装置の機
能性能を十分に発揮することができない。
【0005】このように、汎用化したコンピュータ制御
装置を有する電子顕微鏡の操作や電顕像の画像処理装置
の操作は、コンピュターの立ち上げ設定に始まり装置の
細かい操作までをキーボードやマウス等の入出力手段と
コンソールCRT等の表示手段とを使ってメニューやコ
マンドによって次々に指示実行しなければならず、操作
が煩雑で使い勝手が悪いという問題があった。これは、
電顕像の画像処理装置だけの問題ではなく、望遠鏡を通
して高感度撮像装置で撮影した宇宙の画像、気象衛星や
資源探査衛星で撮影した地球の画像、あるいはX線CT
画像やNMRの画像等を処理する他の画像処理装置にお
いても同様の問題があった。
【0006】一方、汎用パソコン等を使用して装置制御
を行う方向にある技術動向の中で、ウィンドウやアイコ
ンの操作を避けて通ることはできない状況にもあり、装
置の使い勝手をよくするためには電子顕微鏡や画像処理
装置を操作するオペレータにコンピュターをほとんど意
識させない様に装置を構成する必要がある。本発明は、
コンピュータの操作に特に熟練していなくとも容易に装
置の操作を行うことができるマン・マシン・インタフェ
イスを備えた電子顕微鏡装置や画像処理装置等の制御装
置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明においては、従来
の操作卓や操作ツマミに相当する機能をメニューに付加
するのみでなく、一連の複数操作の組合せを一個のファ
イル名やマクロ名で装置に組み込み、登録し再現実行で
きる機能を装置に備えた。具体的には、従来のウィンド
ウの一連のメニュー指示によって、処理シーケンスや複
数の操作手順を一個のファイル名やマクロ名で登録し、
そのファイル名やマクロ名を指示することで一連の操作
処理を登録した順序通りに実行できる機能を備えた。
【0008】電子顕微鏡の画像処理装置には画像を処理
する基本的な関数が多数用意されている。本発明では、
この多数の単位基本関数プログラムあるいはユーザーが
開発した処理プログラムをユーザーが希望する順序に並
べ、実行できる様な処理プログラムを装置に備える。一
連の操作を1つのファイル名又はマクロ名で登録するプ
ログラム、及びその登録されたファイル名又はマクロ名
を指定することによってそこに記述された一連の操作を
順次実行するプログラムとしては既存の任意のプログラ
ムを利用することができる。
【0009】本発明による電子顕微鏡用画像処理装置
は、電子顕微鏡像を撮像して画像データを出力する撮像
手段と、画像データを処理する画像処理手段と、画像処
理手段を制御する制御手段と、制御手段に接続された入
出力手段と、画像処理の単位処理関数を複数記憶した第
1の記憶手段と、複数の単位処理関数を順序づけて1つ
の名称で登録する登録手段と、順序づけた複数の単位処
理関数とその名称とを関連づけて記憶する第2の記憶手
段と、登録された名称を指定することによりその名称に
関連づけて記憶された複数の単位処理関数を順次実行す
る手段とを備えることを特徴とする。
【0010】登録手段は同一の単位処理関数による処理
を複数回繰り返すループ処理を定義登録する機能を備え
るのが好ましい。また、登録手段は単位処理関数のリス
トを表示する手段と、表示されたリストから前記入出力
手段によって1つの単位処理関数を選択する手段と、選
択された単位処理関数を順序づけて設定する手段とを備
えることができる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】本発明によれば、従来のようにウィンドウのメ
ニューを一項目ずつ指示していく代わりに、組み合わせ
た一個の操作処理を一個のファイル名やマクロ名等で定
義登録して、マウス等で指示することによって操作処理
の簡略化が図れる。また、マクロ命令の組合せをさらに
別のマクロ命令として定義しておけば、一連の決まった
手順の操作を極めて簡単に実行することができる。
【0015】すなわち、従来はコンピュターの専門家に
近い操作能力を持たないと、装置の機能を充分に発揮す
ることができず、装置操作そのものに困難が有ったもの
が、容易に操作できる装置になるとともに、ユーザーが
自分固有の操作手順を登録実行できる装置にもなる。従
って、装置使用ノウハウをユーザーが装置に容易に組み
込むことが可能になり、電子顕微鏡の画像等に含まれる
隠れた情報を上手く引き出せ、装置の機能をいかんなく
発揮することができる手段をユーザーに提供できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 〔実施例1〕図1は、本発明による画像処理装置の一実
施例を示す概念図である。コンピュータ31は内部にC
PUを備えると共に、プログラム等を記憶したROM、
RAMや磁気ディスク等の外部メモリ、及びコンソール
CRT1、キーボード35、マウス36等の入出力装置
を備える。
【0017】コンピュータ31は、後述するように、メ
モリの関数ライブラリに登録してある関数ファイル32
をオペレータの指示によってミクロファイルリストとし
て順次表示する機能、表示された関数の中からオペレー
タが選択した関数を指定した順序で組み合わせて一連の
処理を実行する処理機能を備える。また、複数の関数の
組み合わせをその処理を参照したり実行するのに便利な
マクロ名を付けてマクロ名ファイル33としてメモリに
登録する機能、及びマクロ名を指定することによってそ
のマクロ名で登録した処理内容を実行できる機能を備え
る。
【0018】電子顕微鏡40の画像データは、オペレー
タの指示によって、TVカメラ39及びカメラコントロ
ーラ38を用いて画像処理装置37に取り込まれる。そ
して、登録済みのマクロ名をオペレータが実行指定すれ
ば、画像処理装置37に取り込まれた電子顕微鏡の画像
データに対して予め登録した一連の処理を実行すること
ができる。この電顕像の処理はリアルタイムで実行され
る場合もあるし、オンライン又はオフラインで行われる
こともある。
【0019】次に、図2〜図4により、本実施例の画像
処理装置の操作方法について説明する。図2は、操作手
順をマクロ名で設定登録する方法の一例を示す。まず、
メニュー2から処理テーブルの設定6を選択すると、コ
ンソールCRTの画面1に空白の処理テーブル7とミク
ロファイルリスト8が表示される。ミクロファイルリス
ト8は、単位関数等の単位プログラム名とその単位プロ
グラムの処理内容の説明からなる。このミクロファイル
リストを見ると、例えば「単位関数A」というミクロ名
の単位プログラムは、画像に対してハイパスフィルター
処理を行うプログラムであり、「単位関数B」というミ
クロ名の単位プログラムは像回転処理を行うプログラム
であることが分かる。また、「終了」と名付けられたミ
クロファイルは、処理を終了させるための単位プログラ
ムである。
【0020】オペレータは、このミクロファイルリスト
8の中から処理実行したいミクロ名を選び、画面左側の
空白の処理テーブル7に順次設定し登録する。例えば、
「単位関数A〜C」というミクロ名のファイルをそのま
まA、B、Cの順序で実行処理したい場合には、最初に
「単位関数A」というミクロ名10を処理テーブル7の
1番目に設定し、次に「単位関数B」というミクロ名1
1を設定し、最後に「単位関数C」というミクロ名12
を設定する。処理テーブル7へのミクロ名の設定は、例
えば、マウスカーソルを所望のミクロ名に合わせて右ク
リックし、次に処理テーブルの所定の位置にマウスカー
ソルを移動して左クリックする等適宜の方法により行わ
れる。
【0021】操作処理内容であるミクロ名9を処理順序
に従って設定し終わると、処理テーブル7に終了命令の
図形スイッチ13を設定し、その処理テーブル7に適宜
のマクロ名14(図の例では、「関数処理1」)をキー
ボード35から入力し、登録命令の図形スイッチ15に
マウスカーソルを合わせクリックすることによりマクロ
名ファイル33に登録する。この「関数処理1」という
マクロ名14は、マクロ名フィル33に登録された多量
のマクロファイルリストの中から図2の処理テーブルに
示した内容のマクロファイルをアクセスするための識別
記号となる。
【0022】図3は、本実施例の画像処理装置によって
画像処理の実行を指示する例を示す。まず、ユーザーは
メニュー2からマクロ命令の実行16を選択する。コン
ピュタープログラムは、図2のようにして登録されたマ
クロ名14をマクロ名ファイル33から呼び出してコン
ソールCRTの画面1にマクロファイルリスト17とし
て表示する。オペレータは、表示されたマクロファイル
リスト17から所望のマクロ名をマウスカーソルで指定
し、実行命令の図形スイッチ18をクリックして処理の
実行を指示する。例えば、マクロファイルリスト17の
中から「関数処理1」というマクロ名19を指定すれ
ば、図2で登録した「単位関数A〜C」迄を実行処理し
て終了する。
【0023】この場合、図2で登録したマクロ名を指定
して実行処理しても、例えば図2に示したミクロ名の単
位関数を分割して複数のマクロ名で登録し、図3に示す
マクロ命令の実行画面でその複数のマクロ名を順番に実
行指示しても同様の結果が得られる。コンソールCRT
1、もしくは専用のCRTモニターには、常に画像処理
前後の電顕像20a,20bを表示して、画像処理の結
果をオペレータが識別できる様にする。
【0024】ミクロ名で示される実行単位プログラム
は、ライブラリとして予め登録されている関数ファイル
32の他にユーザーが独自のものを定義して登録するこ
ともできる。ミクロ名(単位プログラム)の登録方法の
一例を図4に示す。メニュー2からミクロ名の登録21
を選択し、単位関数や処理単位プログラムを一個のミク
ロ名として登録する。例えば、ユーザー作成のプログラ
ムや、メーカー作成の画像処理の単位関数の処理プログ
ラム22を「単位関数A」というミクロ名23で定義入
力し、同時にコメント欄24に処理内容を、例えば、ハ
イパスフィルターと入力し、登録命令の図形スイッチ2
5をマウスでクリックして登録する。その他の各種処理
プログラムにも同様にミクロ名を付けて関数ファイル3
2に登録することができる。図2に示したミクロファイ
ルリスト8は、その登録済の関数ファイル32のリスト
である。
【0025】〔実施例2〕本発明の制御方法を、電顕像
の画像処理制御に応用した例を図5及び図6に示す。電
顕像の状態は、しばしば(イ)TVカメラに部分的なス
ポット状の欠陥が有ったり、(ロ)ハレーションが有っ
たり、(ハ)像がドリフトしていたり、(ニ)極めて暗
い像であったりして、必ずしも満足できるものとは言え
ない。本実施例は、この様な条件における電顕像を、装
置欠陥が見えなく、明るく鮮明で、原画に忠実な電顕像
に画像処理し、また、モニターには常時電顕像と電顕像
中央部のライン上の明るさ分布を表すヒストグラムを同
時表示して画像の画質判断ができるようにするものであ
る。
【0026】上記条件で電顕像の画像処理を実行する関
数の種類と順序、組合せ法等は種々有るが、最も一般的
な関数で処理する例で説明する。処理の内容には単位関
数でなくマクロ命令として扱うべき項目も有るが、一般
的な処理である関数は単位関数として説明する。本実施
例の画像処理は次の(イ)〜(ホ)の処理からなる。
(イ)電顕像から1ピクセル単位の欠陥を除く収縮処理
(侵食ともイロージョンとも言われ、像の中の黒点を除
去する処理)と膨張処理(拡張ともダイレーションとも
言われ、白点を除去する処理)を実行する。(ロ)比較
的周波数の低いハレーションを除くためにハイパスフィ
ルター処理を実行する。(ハ)パターンマッチング手法
(限定した着目する部位の画像をある特定な画像とを比
較する。ここでは処理開始時の画像とそれ以降の画像を
比較してマッチングをとる)を使って像移動ドリフトの
方向と位置データを求め、ドリフト補正を実行する。
(二)電顕像が暗いことから指定回数の積算処理を実行
する。指定回数の処理が未終了なら処理の途中に戻り、
また、指定回数の処理を終了したら、(ホ)積算電顕像
とヒストグラムとをモニター表示し最初に戻る。これら
の処理を停止命令が来るまで続けて実行する。
【0027】図5に、この処理のフローチャートを示
す。まず初期操作として、繰り返し回数のカウンターと
積算画像データを格納するエリアをクリアする(ステッ
プ61)。その後、TVカメラを起動し(ステップ6
2)、画像処理装置に画像データを収集する(ステップ
63)。この画像データからTVカメラの欠陥に起因す
る黒点及び白点の補正をし(ステップ64)、さらに画
像とハレーションの周波数成分の違いを利用してハレー
ション補正を実行する(ステップ65)。また、パター
ンマチッングによって画像のドリフト方向と移動量を求
め位置補正して(ステップ66)、画像データエリアに
積算する(ステップ67)。繰り返しカンターのチェッ
クをして(ステップ68)、指定回数の処理が終了した
か否か判定し(ステップ69)、未終了ならばステップ
62に戻ってTVカメラの起動から再開し、終了ならば
積算画像の中央部のヒストグラムを求めて画像合成し
(ステップ70)、モニターに画像表示(ステップ7
1)して最初からまた処理を開始する。
【0028】従来の画像処理方法は、少なくともこのフ
ローチャートの各スッテプ毎に実行を指示して、繰り返
し処理していた。しかし、本実施例によると、この処理
を次に説明する手法で登録しておけば、実行指示の一命
令だけで即一連の処理を実行することができる。図6
に、図5の処理を実行するマクロ名の処理内容や手順を
登録する方法の一例を示す。図2で説明したように、メ
ニュー6で表示される処理テーブル7はマクロ名の実行
テーブルとなるもので、処理テーブルの番号01から始
めて逐次ミクロファイルリスト8からミクロ名9を選択
設定し、最後にその処理テーブル7にマクロ名を付けて
登録する。もちろんここでは、処理テーブル7に設定さ
れた順で実行処理される。
【0029】図5の流れに沿って説明すれば、まずミク
ロファイルリスト8のミクロ名の中からカウンターとデ
ータエリアの初期化を実行するファイルのミクロ名を選
択し処理テーブル7に設定する。すなわち、ミクロファ
イルリスト8から01の「カウンタクリア」を選択し、
処理テーブル7の01項に設定する。またミクロファイ
ルリスト8から02の「データエリアのクリア」を選択
し処理テーブル7の02項に設定する。
【0030】続いて処理テーブル7の各項の空欄にミク
ロファイルリスト8から処理に必要なミクロ名を逐次選
択し設定する。ここで、処理テーブル7の11項に設定
したミクロ名「カウンター操作」は、繰り返し積算回数
と処理シーケンスの飛び先を規定する項で、ミクロファ
イル8から04項を選択し設定する時に、繰り返し積算
回数Nとシーケンスの飛び先(この例では「03」)を
キーボードからの数字入力によって指定する。また処理
テーブルの15項に設定したミクロ名「ジャンプ」はシ
ーケンスの飛び先を指定するものであり、飛び先(この
例では「01」)は同様にキーボードで設定する。全て
のミクロ名の設定が終了すると、図形スイッチ15をマ
ウスでクリックして、処理テーブル7に設定した処理内
容を適宜のマクロ名(この例では「像の鮮明化」)で登
録する。
【0031】この様に、ミクロ名で定義された処理関数
を組み合わせて処理テーブル7に登録するようにすれ
ば、上記した例ではTVカメラ等のハードに多少欠陥が
有っても良好な電顕像が得られるし、また、ユーザーに
も簡単にシーケンスや処理関数の組合せが可能になる。
この一連の処理を実行する処理プログラムが装置組み込
みになっている場合には、ユーザーに処理の一部を変更
したり、カットしたりする必要が生じたとしても、それ
をユーザーサイドで簡単に実行することはできない。し
かし、本発明の画像処理装置のように、ユーザーが所望
の処理シーケンスを登録し実行する機能が装置に組み込
まれていると、ユーザーは自分の満足のいくように処理
に変更を加えることが何時でも簡単にできるようにな
り、画像処理のノウハウを蓄積しながら常に最新最適と
考える画像処理を実行することができるようになる。
【0032】なお、本実施例では説明の簡単のためミク
ロファイルリスト8のミクロ名を一連のリスト構造にし
て表示したが、実際には装置制御関数(命令)や画像処
理関数(命令)、シーケンス制御関数(命令)の様に機
能ごとにミクロファイルリストを別にするのが便利であ
る。
【0033】 〔参考例〕 図7は、電子顕微鏡装置本体の制御装置の概念図であ
る。コンピュータ31は内部にCPUを備えると共に、
プログラム等を記憶したROM、RAMや磁気ディスク
等の外部メモリ、及びコンソールCRT1、キーボード
35、マウス36等の入出力装置を備え、オペレータの
指示で電子顕微鏡40の操作を実行する。御装置は、
図1の関数ファイル32に相当する実行処理ファイル4
7、及び図1のマクロ名ファイル33に相当する装置操
作ファイル48を有する。
【0034】実行処理ファイル47には、例えば、倍率
とそれを実現するためのレンズ電流等の装置データを記
述した複数のファイル、電子ビーム電流とそれを実現す
るための装置データを記述した複数のファイル、フォー
カス条件とそれを実現するための装置データを記述した
複数のファイル、試料ホルダーの番号とその試料ホルダ
ーに特有のデータ、例えば試料の中心座標やヒーターの
電流/温度特性等を記述した複数のファイル等が収納さ
れている。実行処理ファイルの内容は、図2のミクロフ
ァイルリスト8と同様に、実行処理名とその処理内容を
対応させた形でリスト表示することができるようになっ
ている。
【0035】電子顕微鏡40の条件設定や操作は一般に
は複雑であるが、決まった試料を観察するルーチンワー
クでは操作法や設定条件がいつも同じであることが多
い。そこで、前述の画像処理の場合と同様に電子顕微鏡
の操作順や一連の操作内容をファイルに設定し、マクロ
命令として装置操作ファイル48に登録しておくと、マ
クロ名を指定するだけで繰り返し処理を容易に実行する
ことができる。装置操作ファイル48への操作内容の登
録は、図2に示すのと同様に、CRT1の画面に空白の
テーブルと実行処理名ファイルリストを表示し、テーブ
ル上に実行処理名操作順にを設定し、それにマクロ名を
つけて装置操作ファイル48に登録することで行っても
よいし、電子ビーム電流、倍率、焦点位置等の操作項目
リストを表示させ、そこに所望の値や条件を入力した
り、予め表示されているものから選択して設定し、それ
にマクロ名をつけて装置操作ファイル48に登録するよ
うにしてもよい。
【0036】マクロ名による電子顕微鏡の操作は、図3
と同様にして、装置操作ファイルのマクロ名リストを表
示させ、その中から所望のものを選択することで行われ
る。この時、コンピュータ31は、選択された装置操作
ファイル48に記述された各種処理項目の内容を実現す
る装置データを作成し、制御コンピュータ41に転送
し、制御コンピュータ41が電子顕微鏡の各種電源や機
構系のドライバー等を制御する。このようにして、高圧
電源42を規定の電圧に設定したり、電子光学系電源4
3や試料ホルダー制御部44の状態を規定の倍率や試料
ホルダーに応じた焦点位置に制御したり、写真撮影制御
部45の露光時間を試料によって規定の時間に設定した
り、真空排気制御部46による真空度の管理をしたりす
る操作を適宜のマクロ名で登録しておき、その後はマク
ロ名を指定するだけで所望の装置操作を行うことができ
る。本明細書では電子顕微鏡装置及びその画像処理装置
を例にとって説明したが、本発明による制御装置はその
他の各種測定装置や処理装置にも適用できる。
【0037】
【発明の効果】本発明によると、複雑で煩雑で多量なマ
ウス等の入力指示操作を、最小一個のマウス等の操作で
実行処理することが可能になり、非熟練者でも装置を容
易に操作できるようになる。また、ユーザー専用の操作
手順が最小限の操作で実行可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置の一実施例を示す概
念図。
【図2】操作手順をマクロ名で設定登録する方法の一例
を示す図。
【図3】登録済マクロ命令の実行法を説明する図。
【図4】単位処理プログラムのミクロ名の登録法を説明
する図。
【図5】画像処理とシーケンス処理の流れを示すフロー
チャート。
【図6】図5の処理を実行するマクロ名ファイルの登録
を説明する図。
【図7】電子顕微鏡装置本体の制御装置の概念図。
【図8】従来の装置処理操作法を説明する図。
【符号の説明】
1…コンソールCRT、2…メニュー、7…処理テーブ
ル、8…ミクロファイルリスト、15…登録命令の図形
スイッチ、17…マクロファイルリスト、18…実行命
令の図形スイッチ、19…マクロ名、20a,20b…
画像処理前後の電子顕微鏡の画像、22…単位関数の処
理プログラム、23…ミクロ名、25…ミクロ名の登録
命令図形スイッチ、31…コンピュータ、32…関数フ
ァイル、33…マクロ名ファイル、35…キーボード、
36…マウス、37…画像処理装置、38…カメラコン
トローラ、39…TVカメラ、40…電子顕微鏡、41
…制御コンピュータ、42…高圧電源、43…電子光学
系電源、44…試料ホルダー制御部、45…写真撮影制
御部、46…真空排気制御部、48…装置操作ファイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 千之 茨城県勝田市堀口字長久保832番地2 日立計測エンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−343019(JP,A) 特開 平6−44937(JP,A) 特開 平4−105079(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01J 37/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子顕微鏡像を撮像して画像データを出
    力する撮像手段と、 画像データを処理する画像処理手段と、 前記画像処理手段を制御する制御手段と、 前記制御手段に接続された入出力手段と、前記電子顕微鏡像を撮像して得られる画像データを処理
    するための 単位処理関数を複数記憶した第1の記憶手段
    と、 複数の単位処理関数を順序づけて1つの名称で登録する
    登録手段と、 前記順序づけた複数の単位処理関数とその名称とを関連
    づけて記憶する第2の記憶手段と、 前記登録された名称を指定することにより該名称に関連
    づけて記憶された複数の単位処理関数を前記画像データ
    に対し順次実行する手段とを備えることを特徴とする電
    子顕微鏡用画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記登録手段は同一の単位処理関数によ
    る処理を複数回繰り返すループ処理を定義登録する機能
    を備えることを特徴とする請求項1記載の電子顕微鏡用
    画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記登録手段は、単位処理関数のリスト
    を表示する手段と、表示されたリストから前記入出力手
    段によって1つの単位処理関数を選択する手段と、選択
    された単位処理関数を順序づけて設定する手段とを備え
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の電子顕微鏡用
    画像処理装置。
JP06516994A 1994-04-01 1994-04-01 電子顕微鏡用画像処理装置 Expired - Fee Related JP3483293B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06516994A JP3483293B2 (ja) 1994-04-01 1994-04-01 電子顕微鏡用画像処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP06516994A JP3483293B2 (ja) 1994-04-01 1994-04-01 電子顕微鏡用画像処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07282764A JPH07282764A (ja) 1995-10-27
JP3483293B2 true JP3483293B2 (ja) 2004-01-06

Family

ID=13279126

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP06516994A Expired - Fee Related JP3483293B2 (ja) 1994-04-01 1994-04-01 電子顕微鏡用画像処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3483293B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6476913B1 (en) 1998-11-30 2002-11-05 Hitachi, Ltd. Inspection method, apparatus and system for circuit pattern
JP3872765B2 (ja) * 2003-03-24 2007-01-24 株式会社日立ハイテクノロジーズ 荷電粒子ビーム装置
GB2497170B (en) 2011-11-29 2018-02-21 Rigaku Denki Co Ltd X-ray analysis apparatus
JP5871393B2 (ja) * 2011-11-29 2016-03-01 株式会社リガク X線分析装置
WO2020230182A1 (ja) * 2019-05-10 2020-11-19 株式会社日立ハイテク 荷電粒子線装置、制御方法、およびプログラム

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04105079A (ja) * 1990-08-24 1992-04-07 Fujitsu Ltd 電子ビーム装置
JPH05343019A (ja) * 1992-06-03 1993-12-24 Hitachi Ltd 荷電粒子線装置およびその観察方法
JPH0644937A (ja) * 1992-07-23 1994-02-18 Fujitsu Ltd 電子ビーム装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07282764A (ja) 1995-10-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5640522A (en) Method and system for previewing transition effects between pairs of images
JP4301842B2 (ja) ユーザインタフェースの利用方法
US6999068B2 (en) System and method for enabling users to edit graphical images
US6320599B1 (en) Zooming scale indicator in computer graphics
US6128013A (en) User interface for an image capture device
US6373499B1 (en) Automated emphasizing of an object in a digital photograph
US20060239534A1 (en) Image creating apparatus and image creating method
KR101376411B1 (ko) 하전 입자선 현미경 및 그 하전 입자 현미경의 제어 방법
US8339702B2 (en) Microscope system, storage medium storing control program, and control method
US6606407B1 (en) Image processing apparatus, image processing method and memory medium
EP0745927A2 (en) Method of and editing system for setting tool button
JP3483293B2 (ja) 電子顕微鏡用画像処理装置
US20050270370A1 (en) Microscope image processing system, microscope image processing method, program, and recording medium
JP3768556B2 (ja) 画像処理方法及び装置
US20010030654A1 (en) Image processing apparatus and computer-readable medium
WO2014192465A1 (ja) 電子顕微鏡および電子顕微鏡制御方法
JP4242986B2 (ja) フォーカス制御装置
KR950014978B1 (ko) 다수의 영상화가능한 오브젝트의 디스플레이 및 직접 조종을 관리하는 방법 및 컴퓨터 시스템
US7435955B2 (en) Scanning probe microscope control system
JP3890096B2 (ja) 画像編集システム
JPH09311944A (ja) 画像編集装置、画像編集方法および文書編集システム
WO2024085123A1 (ja) 開発システム、方法、およびプログラム
JP3463373B2 (ja) 図形処理装置および図形処理方法
KR101998470B1 (ko) 디스플레이 장치에 표시된 내용의 확대, 축소, 이동을 위한 명령 입력 방법
JP4212396B2 (ja) 図形要素選択プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071017

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081017

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091017

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101017

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111017

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121017

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131017

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees