JP3481877B2 - 配線構造およびその製造方法 - Google Patents

配線構造およびその製造方法

Info

Publication number
JP3481877B2
JP3481877B2 JP04812799A JP4812799A JP3481877B2 JP 3481877 B2 JP3481877 B2 JP 3481877B2 JP 04812799 A JP04812799 A JP 04812799A JP 4812799 A JP4812799 A JP 4812799A JP 3481877 B2 JP3481877 B2 JP 3481877B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
film
copper
nickel
wiring structure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP04812799A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000252279A (ja
Inventor
信 矢板
仁 石井
克之 町田
國夫 斎藤
正彦 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP04812799A priority Critical patent/JP3481877B2/ja
Publication of JP2000252279A publication Critical patent/JP2000252279A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3481877B2 publication Critical patent/JP3481877B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、銅を主材料とす
る配線構造およびその製造方法に関し、特に半導体装置
の微細配線に用いられる配線構造およびその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来よりシリコン半導体を用いた集積回
路においては、アルミニウムが配線材料として一般に用
いられている。しかしながら、そのようなアルミニウム
を配線材料とした半導体装置では、配線遅延の回路性能
の影響や、配線のエレクトロマイグレーションによる信
頼性の低下が深刻化している。まず、配線による信号の
遅延としては、配線抵抗に起因するものがある。この配
線抵抗による信号遅延の解消には、配線材料に電気抵抗
のより低い材料を用いるようにすればよい。また、信号
の遅延の原因としては、配線容量に起因するものがあ
る。これは、高密度に集積された配線間における配線容
量に起因する遅延である。この配線容量の低減のために
は、配線の幅を細くするだけではなく、厚さ方向をより
薄くし、所定の配線間隔を確保する必要がある。しかし
ながら、このように配線を細くしていくと、配線に流れ
る電流密度が増大することになり、エレクトロマイグレ
ーションが起きやすい状態となる。
【0003】以上の問題点を解消するために、近年、ア
ルミニウムに代わり、電気抵抗が低くマイグレーション
耐性の高い銅が、配線材料として有望視されている。た
だし、銅は酸化により劣化しやすくその酸化により著し
く電気抵抗が増加するため、銅を用いた配線は、配線構
造を形成した段階でその露出面を保護膜で被覆する必要
がある。このような、銅配線の保護膜として、ルテニウ
ムやその酸化物を用いることが提案されている(特開平
10−229084号公報)。ルテニウムを保護膜した
場合、配線を被覆するルテニウムの膜(保護膜)表面が
酸化するが、これが導電性を有することから、配線の接
触抵抗が著しく増大することがないという利点を有して
いる。
【0004】そのルテニウムからなる保護膜の形成方法
としては、化学的気相成長法や、無電解メッキ法が提案
されている。これらの方法は、どちらも選択性を有して
おり、形成した銅配線の露出面のみにルテニウムからな
る保護膜を形成することが可能である。特に、無電解メ
ッキ法は、100℃以下の低温のプロセスであるため、
耐熱性の低い材料が用いられている配線構造の形成に適
している。例えば、配線間容量を低減するために用いら
れている低誘電率有機絶縁膜を用いた場合、あまり高温
の処理ができなくなるが、無電解メッキ法において加わ
る温度では全く問題がない。また、無電解メッキ法は、
真空容器などを用いるなど高価な装置を必要としないの
で、成膜コストを安価にすることができるという特徴も
有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ルテニ
ウムの無電解メッキが、以下に示すことにより、安定し
てできないという問題があった。ルテニウムの無電解メ
ッキ液は、ルテニウムのアンモニア錯体と還元剤として
のヒドラジンとの水溶液を水酸化ナトリウムでpH調整
したものであるが、メッキ液の安定性が低く、メッキ対
象物を浸漬しなくても、メッキ液中にルテニウムが析出
してしまう場合が発生する。このようにメッキ液が不安
定な状態では、メッキの異常成長などの問題が発生す
る。また、半導体集積回路の配線層として形成された銅
配線表面に、上述したことによりルテニウム膜をメッキ
形成する場合、メッキ反応が開始するまでに要する時間
が一定せず、また、部分的にメッキが成長するなどの問
題があった。
【0006】一方、従来より知られている無電解メッキ
法により、ルテニウムの膜を銅配線表面に均一に形成で
きた場合でも、それらを空気中で300℃程度の熱処理
を行うと、その配線のシート抵抗が著しく増加する現象
が観察された。これは、通常の無電解メッキ法で形成さ
れたルテニウムの保護膜では、酸化反応が起きうる雰囲
気で高温加熱処理を行うと、銅配線の酸化が発生してし
まうものと考えられる。したがって、従来では、銅配線
を形成した後、銅配線の露出面をルテニウム膜で被覆し
ただけでは、酸化反応が起きうる雰囲気で高温加熱処理
ができないという問題があった。
【0007】以上をまとめると、銅配線を用いた半導体
集積回路を形成するとき、銅配線表面を、簡便な手法を
用いて導電性材料で被覆して保護しようとする場合、無
電解メッキ法によりルテニウムの膜を形成するようにし
ていたが、これでは、保護膜が再現性よく安定に形成で
きず、また、酸化防止の保護膜としての性能があまり高
くないという問題があった。この発明は、以上のような
問題点を解消するためになされたものであり、例えば半
導体集積回路で用いる銅配線表面を、簡便な手法で安定
して形成できる導電性の保護膜で、より性能良く酸化防
止できるようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の配線構造は、
基板上に形成された銅からなる配線の露出面を、ニッケ
ルのメッキ膜からなる保護膜で被覆するようにし、その
ニッケルのメッキ膜に加え、その表面を覆うルテニウム
のメッキ膜とから保護膜を構成するようにした。この結
果、銅からなる配線が、雰囲気の酸素から遮断されるよ
うになる。また、ルテニウムのメッキ膜で覆うことで、
保護膜表面が酸化しても電気抵抗が増加しない。ところ
で、その保護膜で覆われた配線上に、絶縁膜が形成され
ても良く、また、配線は、基板上に形成された層間絶縁
膜の上に配置されていても良い。また、配線とその層間
絶縁膜の間に、銅の拡散を抑制するバリア膜を備えても
よい。また、基板上に形成された層間絶縁膜を備え、そ
の層間絶縁膜上に配線および絶縁膜が配置されていても
よく、このとき、配線とその層間絶縁膜の間に銅の拡散
を抑制するバリア膜を備えてもよい。
【0009】また、この発明の配線構造の製造方法は、
基板上に銅からなる金属膜を形成する工程と、その金属
膜を加工して配線を形成する工程と、無電解メッキ法に
よりニッケルの膜を形成して配線の露出面をニッケルの
メッキ膜からなる保護膜で被覆する工程と、ニッケルの
メッキ膜の形成に引き続き、無電解メッキ法によりルテ
ニウムの膜を形成し、ニッケルのメッキ膜とその表面を
覆うルテニウムのメッキ膜からなる保護膜で配線の露出
面を被覆する工程とを備えるようにした。このように製
造するようにしたので、銅からなる配線は露出面がニッ
ケル膜で覆われ、雰囲気の酸素から遮断されるようにな
る。また、保護膜表面が酸化しても、その電気抵抗の増
加を抑制できる。その保護膜は無電解メッキ法により配
線の露出面のみに選択的に形成するようにすればよい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下この発明の実施の形態を図を
参照して説明する。じめに、ダマシン法による銅配線
について説明する。以下では、銅配線を形成したときの
露出面を、無電解メッキ法で形成したニッケル膜で覆う
ようにした。例えば、ダマシン法で形成された銅配線
は、図1に示すように構成されている。その基本的な構
成を説明すると、まず、MOSトランジスタなどの素子
が形成された半導体基板101上に、例えば、ポリベン
ザオキサゾールやベンゾシクロブテンなどの低誘電率有
機絶縁体からなる層間絶縁膜102が形成されている。
そして、この層間絶縁膜102には、溝102aが形成
され、この溝102a内に銅からなる配線103が形成
されている。
【0011】また、その配線103と溝102aとの界
面には、例えばクロムからなる銅の拡散を抑制するバリ
ア膜104が形成されている。なお、このバリア膜10
4を形成することで、層間絶縁膜102と配線103と
の密着性を向上させることができる。なお、バリア膜1
04としては、チタンやタンタルおよびそれらの窒化
物、また、それらの合金などを用いるようにしても良
く、銅の拡散を抑制できる導電性の材料を用いればよ
い。
【0012】 このように、ダマシン法で形成された場
合、配線103はその上面が層間絶縁膜102表面で露
出した状態となる。そして、こでは、形成された配線
103の露出面をニッケルからなる保護膜105で覆う
ようにした。ニッケルは、水及び空気に対してきわめて
安定であり、酸化しやすい銅からなる配線103表面を
保護することができる。また、ニッケルは、無電解メッ
キ法により、表面状態が部分的に変化しやすい銅からな
る配線103表面に、安定して皮膜を形成できる。そし
て、配線103が形成された段階で露出している面を、
保護膜105で覆うようにしたので、配線103の層上
に新たな層が形成されるまでの間に、配線103の酸化
を抑制できるようになる。この結果銅からなる配線1
03のシート抵抗の増加が、抑制できるようになる。
【0013】 次に、上記配線構造の製造方法に関して
説明する。まず、図2(a)に示すように、半導体基板
101上に層間絶縁膜102を形成する。次に、図2
(b)に示すように、層間絶縁膜102の所定箇所に溝
102aを形成し、それらの上に、クロム膜201を形
成し、また、その上に銅膜202を形成し、溝102a
が埋め込まれた状態とする。次に、図2(c)に示すよ
うに、例えば化学的機械的研磨法などにより、銅膜20
2およびクロム膜201をその表面より切削研磨し、溝
102a内にクロムからなるバリア膜104を介して銅
からなる配線103が配置された状態とする。
【0014】次に、奥野製薬工業株式会社製の銅表面活
性化用触媒液「ICPアクセラ」を用意し、これに上述
した配線103が形成された半導体基板101を浸漬
し、配線103の露出面にパラジウムを付着させた。こ
の前処理では、「ICPアクセラ」200mlを水80
0mlに溶解した触媒液を用い、その液温は約30℃に
加温して用いた。また、この処理では、その触媒液中
に、半導体基板101を10〜30秒間浸漬し、その後
で半導体基板101を水洗した。なお、これら前処理は
行わなくても良い。次に、今度は、奥野製薬工業株式会
社製の無電解ニッケルメッキ液「トップケミアロイ6
6」を用意し、これに上述の前処理を行った半導体基板
101を浸漬し、図2(d)に示すように、配線103
表面にニッケルからなる保護膜105を形成した。
【0015】 ころで、上述では、ダマシン法で形成
した配線の表面に、ニッケルからなる保護膜を形成する
ようにしたが、これに限るものではない。例えば、図3
に示すように、まず、MOSトランジスタなどの素子が
形成された半導体基板301上に、例えば、酸化シリコ
ンからなる層間絶縁膜302が形成され、その上に、銅
からなる配線303が形成されている構造においても、
ニッケルからなる保護膜305を形成するようにしても
良い。なお、配線303下面の層間絶縁膜302との界
面には、例えばクロムからなるバリア膜304が形成さ
れている。
【0016】 このような場合、配線303が形成され
た段階では、その上面だけではなく側面まで露出した状
態となっている。そして、図3では、その配線303の
露出面をニッケルからなる保護膜305で覆うようにし
た。前述したように、ニッケルは、水および空気に対し
てきわめて安定であり、酸化しやすい銅からなる配線3
03表面を保護することができる。また、ニッケルは、
無電解メッキ法により、酸化の程度などにより表面状態
が部分的に変化しやすい銅からなる配線303表面に、
安定して皮膜を形成できる。そして、配線303が形成
された段階で露出している面を、保護膜305で覆うよ
うにしたので、配線303の層上に新たな層間膜などの
層が形成されるまでの間に、配線303の酸化を抑制で
きるようになる。この結果、この図3に示す構成でも、
銅からなる配線303のシート抵抗の増加を抑制できる
ようになる。
【0017】 次に、図3示す配線構造の製造方法に
関して説明する。まず、図4(a)に示すように、半導
体基板301上に層間絶縁膜302を形成する。次に、
図4(b)に示すように、層間絶縁膜302の上に、ク
ロム膜401を形成し、また、その上に銅膜402を形
成する。次に、公知のフォトリソグラフィ技術とエッチ
ング技術により、その銅膜402およびクロム膜401
を微細加工し、図4(c)に示すように、バリア膜30
4を介して配線303が形成された状態とする。
【0018】 次に、奥野製薬工業株式会社製の銅表面
活性化用触媒液「ICPアクセラ」を用意し、この触媒
液中に上述した配線303が形成された半導体基板30
1を浸漬し、前述と同様にして、配線303の露出面に
パラジウムを付着させた。そして、やはり前述と同様
奥野製薬工業株式会社製の無電解ニッケルメッキ液
「トップケミアロイ66」を用意し、これに上述の前処
理を行った半導体基板301を浸漬し、図4(d)に示
すように、配線303上面および側面に、ニッケルから
なる保護膜305を形成した。
【0019】 ころで、上述では、銅からなる配線の
露出面に、無電解メッキ法でニッケル膜を形成し、この
ニッケルからなる保護膜で配線表面を被覆するようにし
たが、本実施の形態では、そのニッケル表面にルテニウ
ムの膜を新たに形成するようにした。例えば、図5に示
すように、配線503の表面に、ニッケル膜505aに
加えてルテニウム膜505bが形成された保護膜505
を備えるようにしても良い。
【0020】なおこの配線構造では、まず、MOSトラ
ンジスタなどの素子が形成された半導体基板501上
に、例えば、ポリベンザオキサゾールなどの低誘電率有
機絶縁体からなる層間絶縁膜502が形成されている。
そして、この層間絶縁膜502には、溝502aが形成
され、この溝502a内に銅からなる配線503が形成
されている。また、その配線503と溝502aとの界
面には、例えばクロムからなる銅の拡散を抑制するバリ
ア膜504が形成されている
【0021】このように、ニッケル膜に加え、そのニッ
ケル膜の表面を覆うようにルテニウムの膜を形成した保
護膜505を用いることで、保護膜505の表面に酸化
膜が形成されても、その接触抵抗を低く押さえることが
できる。すなわち、ニッケルの酸化物に比較してルテニ
ウムの酸化物の方が電気抵抗が低いため、保護膜505
の外側をルテニウムで構成することで、配線層間をプラ
グでコンタクト接続するときの接触抵抗を低くおさえら
れる。
【0022】なお、ニッケルとルテニウムとの2層構造
とした保護膜は、図6に示すような配線構造にも適用で
きる。この配線構造に関して簡単に説明すると、まず、
MOSトランジスタなどの素子が形成された半導体基板
601上には、例えば、酸化シリコンからなる層間絶縁
膜602が形成されている。そして、この層間絶縁膜6
02上に、例えばクロムからなるバリア膜604を介
し、銅からなる配線603が形成されている。この場
合、配線603は、その上面だけでなく側面まで露出し
た状態となるが、この露出面が、ニッケル膜605aと
その表面を覆うルテニウム膜605bとからなる保護膜
605で覆われている。
【0023】 次に、上述したニッケルとルテニウムと
の2層構造とした保護膜の形成方法に関して説明する。
この保護膜の形成は、図2,4と同様にして銅配線表面
にニッケル膜を形成した後、そのニッケル膜表面に、無
電解メッキ法により選択的にルテニウム膜を形成すれば
よい。その無電解メッキ法によるルテニウム膜の形成
は、次のようにして行う。まず、表面にニッケル膜が形
成された銅配線を備えた基板を、希塩酸に浸漬し、次い
で水洗する。そして、この基板を奥野製薬工業株式会社
製の無電解ルテニウムメッキ液「無電解ルテニウムR
U」に浸漬することで、ニッケル膜の表面にルテニウム
膜を形成することができる。なお、そのメッキ液は液温
を60℃として用いた。
【0024】次に、上述した保護膜による保護特性(酸
化防止特性)に関して以下に記載する。この保護特性の
調査では、まず、シリコン基板上にシリコン酸化膜を形
成し、その上に、スパッタ法でクロム膜および銅膜をそ
れぞれ膜厚100nmに形成し、その上に保護膜を形成
したものとしていないものとを作製した。また、保護膜
としては、ニッケル膜、ルテニウム膜、ニッケル+ルテ
ニウム膜の3種類を、前述した無電解メッキ法により作
製した。また、各メッキ膜は、それぞれ100nm程度
の膜厚に形成した。そして、それらの試料に、空気中で
100,200,300℃の熱処理を1時間加え、その
後で銅膜のシート抵抗を測定した。
【0025】図7は、その測定結果であり、白丸が保護
膜なしの場合、白四角がルテニウムの保護膜の場合、黒
丸がニッケルの保護膜の場合、黒四角がニッケルとルテ
ニウムの2層膜からなる保護膜の場合を示している。な
お、図7において、黒丸と黒四角がほぼ重なって表示さ
れているため、その区別が付きにくい状態となってい
る。その図7に示すように、加熱処理の温度が100℃
を越えると、保護膜なしの場合はそのシート抵抗が上昇
している。また、加熱処理の温度が200℃を越える
と、ルテニウムの保護膜ではそのシート抵抗が上昇して
いる。それらに対し、300℃の加熱処理をしても、ニ
ッケルの保護膜やニッケルとルテニウムの2層膜からな
る保護膜を形成した場合、そのシート抵抗はほとんど変
化していない。
【0026】 なお、上記実施の形態では、ニッケルの
無電解メッキ液として「トップケミアロイ66」を用い
るようにしたが、これに限るものではない。ニッケル塩
と、そのニッケル塩を自動的に還元させる還元剤とが溶
解し、触媒作用によって液中の金属面にニッケル皮膜を
形成できる他の無電解メッキ液を用い、銅配線表面に選
択的にニッケルメッキを行うようにしても良い。また、
ニッケルのメッキ膜を形成する前に、銅からなる配線表
面を清浄化する工程を行うようにしてもよい。その清浄
化の工程としては、例えば、脱脂やエッチングなどがあ
る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明では、基
板上に形成された銅からなる配線の露出面を、ニッケル
のメッキ膜からなる保護膜で被覆するようにした。ま
た、そのニッケルのメッキ膜に加え、その表面を覆うル
テニウムのメッキ膜とから保護膜を構成するようにし
た。したがって、銅からなる配線が、雰囲気の酸素から
遮断されるようになり、また、ルテニウムのメッキ膜で
覆うことで、保護膜表面が酸化しても電気抵抗が増加し
なくなる。この結果、この発明によれば、半導体集積回
路などで用いられる銅配線表面を、簡便な手法で安定し
て形成できる導電性の保護膜で、より性能良く酸化防止
できるようになるという、優れた効果がある。
【0028】また、この発明では、基板上に銅からなる
金属膜を形成する工程と、その金属膜を加工して配線を
形成する工程と、無電解メッキ法によりニッケルの膜を
形成して配線の露出面をニッケルのメッキ膜からなる保
護膜で被覆する工程とを備えるようにした。また、その
ニッケルのメッキ膜の形成に引き続き、無電解メッキ法
によりルテニウムの膜を形成し、ニッケルのメッキ膜と
その表面を覆うルテニウムのメッキ膜からなる保護膜で
配線の露出面を被覆するようにした。このように製造す
るようにしたので、銅からなる配線は露出面がニッケル
膜で覆われ、雰囲気の酸素から遮断されるようになり、
また、加えて、保護膜表面が酸化しても、その電気抵抗
の増加を抑制できるようになる。したがって、この発明
によれば、半導体集積回路などで用いられる銅配線表面
を、簡便な手法で安定して形成できる導電性の保護膜
で、より性能良く酸化防止できるようになるという優れ
た効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 線構造の構成を示す断面図である。
【図2】 線構造の製造過程を説明するための工程図
である。
【図3】 線構造の構成を示す断面図である。
【図4】 配線構造の製造過程を説明するための工程図
である。
【図5】 この発明の実施の形態における配線構造の構
成を示す断面図である。
【図6】 この発明の実施の形態における配線構造の他
の構成を示す断面図である。
【図7】 この発明における配線構造のシート抵抗の変
化を示す説明図である。
【符号の説明】
101…半導体基板、102…層間絶縁膜、102a…
溝、103…配線、104…バリア膜、105…保護
膜。
フロントページの続き (72)発明者 斎藤 國夫 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 前田 正彦 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日 本電信電話株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−22285(JP,A) 特開 平2−341(JP,A) 特開 平6−163544(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3205 H01L 21/28 301 H01L 21/288 H01L 21/768

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された銅からなる配線と、 この配線の露出面を被覆するニッケルのメッキ膜からな
    る保護膜と を備え 前記保護膜は、前記ニッケルのメッキ膜とその表面を覆
    うルテニウムのメッキ膜とから構成されている ことを特
    徴とする配線構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の配線構造において、 前記保護膜で覆われた前記配線上に形成された絶縁膜を
    備えたことを特徴とする配線構造。
  3. 【請求項3】 請求項記載の配線構造において、 前記基板上に形成された層間絶縁膜を備え、その層間絶
    縁膜上に前記配線が配置されたことを特徴とする配線構
    造。
  4. 【請求項4】 請求項記載の配線構造において、 前記配線と前記層間絶縁膜の間に形成された銅の拡散を
    抑制するバリア膜を備えたことを特徴とする配線構造。
  5. 【請求項5】 請求項記載の配線構造において、 前記基板上に形成された層間絶縁膜を備え、その層間絶
    縁膜上に前記配線および前記絶縁膜が配置されたことを
    特徴とする配線構造。
  6. 【請求項6】 請求項記載の配線構造において、 前記配線と前記層間絶縁膜の間に形成された銅の拡散を
    抑制するバリア膜を備えたことを特徴とする配線構造。
  7. 【請求項7】 基板上に銅からなる金属膜を形成する工
    程と、 前記金属膜を加工して配線を形成する工程と、 無電解メッキ法によりニッケルの膜を形成して前記配線
    の露出面をニッケルのメッキ膜からなる保護膜で被覆す
    る工程と、 前記ニッケルのメッキ膜の形成に引き続き、無電解メッ
    キ法によりルテニウムの膜を形成し、ニッケルのメッキ
    膜とその表面を覆うルテニウムのメッキ膜からなる保護
    膜で前記配線の露出面を被覆する工程と を備えたことを
    特徴とする配線構造の製造方法
  8. 【請求項8】 請求項7記載の配線構造の製造方法にお
    いて、 前記保護膜は無電解メッキ法により前記配線の露出面の
    みに選択的に形成する ことを特徴とする配線構造の製造
    方法。
JP04812799A 1999-02-25 1999-02-25 配線構造およびその製造方法 Expired - Fee Related JP3481877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04812799A JP3481877B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 配線構造およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP04812799A JP3481877B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 配線構造およびその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000252279A JP2000252279A (ja) 2000-09-14
JP3481877B2 true JP3481877B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=12794671

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP04812799A Expired - Fee Related JP3481877B2 (ja) 1999-02-25 1999-02-25 配線構造およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3481877B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6503641B2 (en) * 2000-12-18 2003-01-07 International Business Machines Corporation Interconnects with Ti-containing liners
US6539625B2 (en) * 2001-01-11 2003-04-01 International Business Machines Corporation Chromium adhesion layer for copper vias in low-k technology
JP3820975B2 (ja) * 2001-12-12 2006-09-13 ソニー株式会社 半導体装置及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000252279A (ja) 2000-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4507852A (en) Method for making a reliable ohmic contact between two layers of integrated circuit metallizations
US6878632B2 (en) Semiconductor device having a conductive layer with a cobalt tungsten phosphorus coating and a manufacturing method thereof
US7205228B2 (en) Selective metal encapsulation schemes
KR100187601B1 (ko) 반도체장치 및 그 제조방법
KR900007691B1 (ko) 로듐피복금 ic 금속처리방법
US7611984B2 (en) Manufacture method for semiconductor device having improved copper diffusion preventive function of plugs and wirings made of copper or copper alloy
EP0243024B1 (en) Metallized semiconductor device including an interface layer
US7867897B2 (en) Low leakage metal-containing cap process using oxidation
JPH09331031A (ja) 強誘電体を用いた半導体集積回路とその製造方法
JP5387695B2 (ja) 配線構造の形成方法
US6171941B1 (en) Method for fabricating capacitor of semiconductor memory device using titanium aluminum nitride as diffusion-inhibiting layer
US7560369B2 (en) Method of forming metal line in semiconductor device
JP3481877B2 (ja) 配線構造およびその製造方法
US4022931A (en) Process for making semiconductor device
EP0239833B1 (en) Integrated circuit device with an improved interconnection line
JPH05121357A (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP2000068269A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP4716323B2 (ja) Cu配線膜構造物の製造方法
EP0045644B1 (en) Metallic contacts to compound semiconductor devices
JPH065599A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US20010029081A1 (en) Method for producing semiconductor device
US20240071928A1 (en) Semiconductor device and method of manufacturing semiconductor device
KR100203303B1 (ko) 반도체 소자의 금속 배선 형성방법
KR100316030B1 (ko) 반도체장치의알루미늄배선형성방법
US20060270234A1 (en) Method and composition for preparing a semiconductor surface for deposition of a barrier material

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071010

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081010

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091010

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101010

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111010

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131010

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees