JP3481856B2 - 通行規制方法及び通行規制装置 - Google Patents

通行規制方法及び通行規制装置

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JP3481856B2
JP3481856B2 JP13558398A JP13558398A JP3481856B2 JP 3481856 B2 JP3481856 B2 JP 3481856B2 JP 13558398 A JP13558398 A JP 13558398A JP 13558398 A JP13558398 A JP 13558398A JP 3481856 B2 JP3481856 B2 JP 3481856B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、指定地域における
自動車(以下、車両という)の通行量を規制する通行規
制方法及び通行規制装置に関する。
【0002】
【従来の技術】特定の地域内における車両の通行量を規
制することにより、その地域内における安全平穏な生活
を確保する試みがなされている。指定地域内の交通量を
規制する方法としては、指定地域を通行しようとする車
両が通行規制の適用を除外される、つまり自由な通行が
許可される車両(以下、特定車両という)か、通行規制
を適用される、つまり自由な通行が制限される車両(以
下、一般車両という)かを識別して、特定車両の通行を
許容する一方、一般車両の通行を禁止する方法(通行許
可制)や、特定車両の通行を許容するとともに、一般車
両に対しては、規定の通行料を支払うことを条件に通行
を許容する方法(ロードプライシング)等がある。な
お、上記特定車両としては、指定地域の住民の所有する
車両、公共車両(自治体、警察、消防、郵便等)、公営
企業の車両(通信事業者、水道、ガス等)及び配送サー
ビス車両(荷物、新聞等)がある。また、上記一般車両
としては、上記特定車両に該当しない車両、すなわち、
指定地域を訪問する来客の車両や、指定地域に対する集
金や営業を行うための車両が含まれる。
【0003】また、特定車両及び一般車両の識別、通行
の許可/禁止、及び課金を行う従来の方式としては、指
定地域の進入路に係員を配置する有人方式と、係員の配
置を不要とした無人方式とがある。有人方式では、係員
車両用進入路(以下、単に進入路という。)で全ての
車両を停止し、各車両の運転者を見て又は運転者に質問
して、その回答結果に基づいて当該車両が特定車両か否
かを識別して、特定車両であれば通行を許可し、一般車
両であれば、通行を禁止するか、その場で通行料に相当
する現金を徴収した後、通行を許可する。無人方式で
は、特定車両の運転者に予め通行券を配布しておき、指
定地域の進入路に、通行券読取り機と、現金収受機と、
進入路の開閉動作を行う遮断機とを設ける。特定車両の
運転者が通行券を通行券読取り機に読み取らせた場合、
又は、通行券を所有していない一般車両の運転者が所定
金額の通行料を現金収受機に投入したときに、遮断機を
開放して車両の通行を許可する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記有
人方式の場合は、各進入路に係員を配置する必要がある
ため、人員の確保及び人件費の問題があるばかりでな
く、天候などによる労働環境・条件が過酷であるなどの
問題がある。また、車両の識別を容易かつ確実に行うこ
とは困難であるという問題がある。さらに、一般車両か
ら料金を徴収する場合には、一般車両の運転者が常に必
要な額又は種類の現金を所有しているとは限らず、料金
支払いの際に困惑する事態が生じることが少なくない。
さらに、徴収した現金を保管・運搬・後処理に多くの手
間がかかり、また、現金の防犯性にも問題がある。上記
無人方式の場合には、上記有人方式による問題である人
員確保、人件費、労働条件及び車両識別の困難さ等の問
題は解消されるものの、通行券の材料、印刷、配布にそ
れぞれコストがかかるとともに、現金収受機で収受した
現金の防犯性の問題がある。本発明は、上記の点に鑑み
てなされたものであり、その目的は、指定地域内の交通
量を規制する方法として、指定地域を通行しようとする
車両が特定車両か一般車両かを識別して、特定車両の通
行を許容する一方、一般車両の通行を禁止するか、規定
の通行料を支払うことを条件に通行を許容する方法を、
無人かつ低コストで実現することができる通行規制方法
及び通行規制装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の通行規制方法
は、指定地域の進入路を開閉する遮断機に設けたPHS
端末に所定の論理番号を割り当てておくとともに、前記
遮断機の近傍に前記論理番号を表示しておき、前記遮断
機の制御部又はサービス制御局に前記指定地域の通行を
許可されている車両の運転者が所有するPHS端末の端
末番号を予め登録しておき、前記遮断機PHS端末の設
置位置を含む通信エリアを担当する基地局を収容する交
換機が、車両の車上PHS端末から前記基地局を経由し
て前記論理番号を受信したときは、その交換機にサービ
ス制御局に対して論理番号問合せをさせて前記遮断機
PHS端末の端末番号を取得させて前記遮断機PHS端
末と前記遮断機に接近した車両の車上PHS端末との間
通信パスを設定させ、前記遮断機には、前記通信パス
を経由して前記車両の運転者のPHS端末に対して通行
料を支払う意思の有無を問う問合せ情報を送信させ、前
記問合せ情報に対して支払い意思がある旨の承諾情報を
受信したことに基づいて、前記進入路の閉鎖を解除する
とともに、少なくとも前記交換機を経由して通知される
記車両の運転者のPHS端末の端末番号と前記指定地
域の通行料とを含む課金情報を生成して、その課金情報
を前記交換機を介してサービス制御局に送出させ、サー
ビス制御局には、受け取った課金情報をそれに含まれる
PHS端末の端末番号と関連付けて格納させ、遮断機の
PHS端末が着信した端末番号が遮断機の制御部又はサ
ービス制御局に予め登録されている端末番号と一致する
ときは、その端末番号に対応する課金情報を消去するこ
を特徴としている。上記発明方法によれば、両の運
転者のPHS端末と遮断機PHS端末との間でPHS回
線が接続された後、遮断機PHS端末から車両の運転者
のPHS端末に通行料の課金の可否を問合せる問合せ情
報が送出される。問合せ情報に応じて承諾情報を遮断機
PHS端末に送出すると、遮断機の閉鎖が解除されるの
で、進入路に対する一般車両の通行が許可される。車両
の運転者のPHS端末の端末番号は、発信元端末番号と
して遮断機PHS端末に通知され、発信元端末番号と、
通行料と、通行時間とを含む課金情報が生成される。課
金情報は、サービス制御局に送出され、そこで端末番号
と関連付けて記憶される。遮断機PHS端末に通知され
た車両の運転者のPHS端末の端末番号が遮断機PHS
端末又はサービス制御局に予め登録されている端末番号
と一致するときは、その課金情報は消去される。したが
って、指定地域を通行する車両が特定車両である場合は
課金されず、一般車両である場合は課金される。
【0006】請求項2の通行規制方法は、指定地域の進
入路を開閉する遮断機に設けたPHS端末特定両の
車上PHS端末との間でトランシーバ通信を行うために
必要な識別情報及びトランシーバ番号を登録しておくと
ともに、所定の論理番号を割り当てておき、かつ、遮断
機の近傍に論理番号を表示しておき、遮断機の制御部又
はサービス制御局に特定車両の運転者が所有するPHS
端末の端末番号を予め登録しておき、前記遮断機に接近
する車両の車上PHS端末と前記遮断機PHS端末との
間でトランシーバ通信回線が結ばれたことに基づいて
記遮断機による前記自動車用進入路の閉鎖を解除し、遮
断機PHS端末の設置位置を含む通信エリアを担当する
基地局を収容する交換機、車両の車上PHS端末から
前記基地局を経由して前記論理番号を受信したときは、
その交換機にサービス制御局に対して論理番号問合せ
をさせて遮断機PHS端末の端末番号を取得させ遮断
機PHS端末と遮断機に接近した車両の車上PHS端末
との間通信パスを設定させ、遮断機には前記通信パス
を経由して前記車両の運転者のPHS端末に対して通行
料を支払う意思の有無を問う問合せ情報を送信させ、前
記問合せ情報に対して支払い意思がある旨の承諾情報を
受信したことに基づいて、前記進入路の閉鎖を解除する
とともに、少なくとも前記交換機を経由して通知される
前記車両の運転者のPHS端末の端末番号と前記指定地
域の通行料とを含む課金情報を生成して、その課金情報
を前記交換機を介して前記サービス制御局に送出させ、
前記サービス制御局には、受け取った前記課金情報をそ
れに含まれるPHS端末の端末番号と関連付けて格納さ
せ、遮断機のPHS端末が着信した端末番号が遮断機の
制御部又はサービス制御局に予め登録されている端末番
号と一致するときは、その端末番号に対応する課金情報
を消去することを特徴としている。上記発明方法によれ
ば、特定車両の車上PHS端末から遮断機PHS端末に
対して予め登録されているトランシーバ番号による発信
がなされると、互いのPHS端末に登録されている識別
情報の照合がなされる。その照合結果が一致すると、ト
ランシーバ回線が結ばれるので、遮断機によって進入路
の閉鎖が解除されることにより、特定車両の通行が許可
される。一方、車両の運転者が自らが所有するPHS端
末から遮断機に割り当てられている論理番号を発信する
と、遮断機のPHS端末に着信してPHS回線が接続さ
れ、遮断機(の制御部)は通信パスを経由して車両の運
転者のPHS端末に対して通行料を支払う意思の有無を
問う問合せ情報を送信させ、その問合せ情報に対して支
払い意思がある旨の承諾情報を受信したことに基づい
て、進入路の閉鎖を解除する。また、交換機を経由して
通知される車両の運転者のPHS端末の端末番号と、指
定地域の通行料と、年月日及び時分を含む通行時間とを
含む課金情報を生成して、その課金情報を交換機を介し
てサービス制御局に送出させる。サービス制御局には、
受け取った課金情報をそれに含まれるPHS端末の端末
番号と関連付けて格納される。遮断機のPHS端末が着
信した端末番号が遮断機の制御部又はサービス制御局に
予め登録されている端末番号と一致するとき、すなわ
ち、特定車両の運転者のPHS端末から受信した場合
は、その端末番号に対応する課金情報が消去される。す
なわち、一般車両は有料で通行でき、特定車両は無料
通行できる。
【0007】請求項3の通行規制装置は、車上PHS端
末と、前記指定地域の自動車用進入路を開閉する遮断機
と、その遮断機に設けられ、所定の論理番号を割り当て
られたPHS端末と、前記遮断機の近傍に設けられ、前
記論理番号を表示する表示装置と、前記遮断機PHS端
末の設置位置を含む通信エリアを担当する基地局を収容
し、前記車両の車上PHS端末から前記遮断機PHS端
末に割り当てられた論理番号を前記基地局を経由して受
信したときに、サービス制御局に前記論理番号に対応す
る前記遮断機PHS端末の端末番号を問合わせて、前記
遮断機のPHS端末と前記車上PHS端末との間にPH
S回線による通信パスを設定する交換機と、前記交換機
から問合わせを受けた前記論理番号に対応する端末番号
を前記交換機に送出するとともに、前記遮断機PHS端
末から前記交換機を経由して送出される課金情報をそれ
に含まれるPHS端末の端末番号に対応して記憶する前
記サービス制御局とを有し、前記遮断機は、前記自動車
用進入路を開閉する開閉部材と、その開閉部材を開閉動
作させる駆動部と、その駆動部に開閉制御信号を与える
とともに、前記遮断機PHS端末との間で信号を授受す
る制御部と、車両が前記自動車用進入路を通過したこと
を検知する通過検知器とを備え、前記制御部は、前記遮
断機PHS端末に対する通信制御を行う通信制御手段
と、通行料の支払いの意思の有無を問う前記問合わせ情
報を記憶する記憶手段と、少なくとも前記交換機を経由
して通知される前記車両の運転者のPHS端末の端末番
と前記指定地域の通行料とを含む課金情報を生成する
課金情報生成手段とを備え、前記通信制御手段は、前記
遮断機PHS端末が前記車両の運転者のPHS端末との
間でPHS回線による通信パスが設定されたときに前記
記憶手段から読出した前記問合わせ情報を前記車両の運
転者のPHS端末に送出し、かつ、前記課金情報生成手
段により生成された課金情報を前記サービス制御局に送
出するとともに、前記問合せ情報に対して支払い意思が
ある旨の承諾情報を受信したことに基づいて、前記駆動
部に閉鎖解除指令信号を与え、前記通過検知器から通過
検知信号を受けたことに基づいて前記駆動部に閉鎖指令
信号を与えるものであり前記遮断機の制御部又は前記
サービス制御局には前記指定地域の通行を許可されてい
る車両 の運転者が所有するPHS端末の端末番号が予め
登録してあり、前記遮断機の制御部又はサービス制御局
は、前記遮断機のPHS端末が着信した端末番号が予め
登録されている端末番号と一致するときは、その端末番
号に対応する前記課金情報を消去するものであることを
特徴としている。上記構成によれば、車上PHS端末か
ら発信された論理番号に基づいて遮断機PHS端末に着
信してPHS回線が接続された後、遮断機PHS端末か
ら車上PHS端末に対して通行料の支払い意思の有無を
問合せる問合せ情報が送出される。問合せ情報に応じて
承諾情報が遮断機PHS端末に送出されると、遮断機の
制御部は、駆動部に閉鎖解除指令信号を送出するので、
駆動部が開閉部材による進入路の閉鎖を解除して一般車
両の通行が許可される。そして、通過検知器から通過検
知信号を受けたことに基づいて駆動部に閉鎖指令信号を
送出するので、駆動部が開閉部材によって進入路を閉鎖
する。車上PHS端末の端末番号は、発信元端末番号と
して遮断機PHS端末に通知される。遮断機の制御部に
よって発信元端末番号と、通行料と、通行時間とを含む
課金情報が生成されてサービス制御局に送出されて、そ
こで端末番号と関連付けて記憶される。遮断機PHS端
末に通知された車上PHS端末の端末番号が予め登録さ
れた特定車両のものである場合は、課金情報が消去され
る。従って、特定車両は課金されずに通行可能であり、
一般車両のみが課金される。
【0008】請求項4の通行規制装置は、車上PHS端
末と、指定地域の進入路を開閉するように設置され、前
指定地域の通行が許可されている車両の車上PHS端
末との間でトランシーバ通信を行うために必要な識別情
報及びトランシーバ番号を登録され、かつ、所定の論理
番号を割り当てられたPHS端末を備えられた遮断機
と、前記遮断機の近傍に設けられ、前記論理番号を表示
する表示装置と、前記遮断機PHS端末の設置位置を含
む通信エリアを担当する基地局を収容し、前記車上PH
S端末から前記遮断機PHS端末に割り当てられた論理
番号を前記基地局を経由して受信したときに、サービス
制御局に前記論理番号に対応する前記遮断機PHS端末
の端末番号を問合わせて、前記遮断機PHS端末と前記
車上PHS端末との間にPHS回線の通信パスを設定す
る交換機と、前記交換機から問合わせを受けた前記論理
番号に対応する端末番号を前記交換機に送出する前記サ
ービス制御局とを有し、前記遮断機は、前記進入路を開
閉する開閉部材と、その開閉部材を開閉動作させる駆動
部と、その駆動部に開閉制御信号を与えるとともに、前
記遮断機PHS端末との間で信号を授受する制御部と、
前記進入路を車両が通過したことを検知する通過検知器
とを備え、前記制御部は、前記遮断機PHS端末に対す
る通信制御を行う通信制御手段と、通行料の支払いの意
思の有無を問う前記問合わせ情報を記憶する記憶手段
と、少なくとも前記交換機を経由して通知される前記車
上PHS端末の端末番号と前記指定地域の通行料とを含
む課金情報を生成する課金情報生成手段とを備え、前記
通信制御手段は、前記遮断機PHS端末が前記車上PH
S端末との間でPHS回線による通信パスが設定された
ときに前記記憶手段から読出した前記問合わせ情報を前
記車上PHS端末に送出し、かつ、前記課金情報生成手
段により生成された課金情報を前記サービス制御局に送
出するものであり、前記遮断機の制御部又は前記サービ
ス制御局には前記指定地域の通行を許可されている車両
の車上PHS端末の端末番号が予め登録してあり、前記
制御部は、前記遮断機のPHS端末と前記車両の運転者
のPHS端末との間にPHS回線による通信パスが設定
されたときに前記問合せ情報に対して支払い意思がある
旨の承諾情報を受信したことに基づいて、前記駆動部に
閉鎖解除指令信号を与え、かつ、前記通過検知器から通
過検知信号を受けたことに基づいて前記駆動部に閉鎖指
令信号を与え、さらに前記遮断機の制御部又はサービ
ス制御局は、前記遮断機のPHS端末が着信した端末番
号が予め登録されている端末番号と一致するときは、そ
の端末番号に対応する前記課金情報を消去するものであ
ることを特徴としている。上記構成によれば、特定車両
の車上PHS端末から遮断機PHS端末に対して予め登
録されているトランシーバ番号による発信がなされる
と、PHS端末に登録されている識別情報の照合がな
される。その照合結果が一致すると、トランシーバ回線
が結ばれるので、遮断機の制御部から閉鎖解除指令信号
が駆動部に送出されて開閉部材による進入路の閉鎖が解
除される。通過検知器の通過検知信号を入力した制御部
によって閉鎖指令信号が駆動部に送出され、開閉部材に
よって進入路が閉鎖される。一方、車上PHS端末から
発信された論理番号に基づいて遮断機PHS端末に着信
してPHS回線が接続されると、遮断機の制御部は、駆
動部に閉鎖解除指令信号を送出するので、駆動部が開閉
部材による進入路の閉鎖を解除してその車両の通行を許
可する。この時、車上PHS端末から遮断機PHS端末
に受信された端末番号が登録されている特定車両の車上
PHS端末の端末番号でない場合は、その課金情報につ
いて決済処理がされる。しかし、車上PHS端末から遮
断機PHS端末に受信された端末番号が登録されている
特定車両の車上PHS端末の端末番号である場合は、そ
の課金情報は消去される。従って、この発明によれば、
トランシーバ通信機能を用いて通行可能なのは特定車両
のみであり、特定車両と一般車両はPHS通信機能を用
いて通行可能であるが、特定車両か一般車両かの識別が
され、一般車両の場合のみ通行料が課金される。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。本発明の通行規制方法に
ついては、以下の本発明方法を使用する通行規制装置の
説明の中で併せて説明する。
【0010】図1は、本発明の通行規制装置の全体構成
を示す概念図である。図2は、通行規制装置の構成要素
である遮断機を示す斜視図であり、図3は、同じく遮断
機の概略平面図であり、図4は、遮断機の構成を示すブ
ロック図である。
【0011】図1に示すように、通行規制装置は、遮断
機1、遮断機に設けられたPHS端末(遮断機PHS端
末)2、車両の運転者が所持するPHS端末(車上PH
S端末)3、基地局4、交換機5、サービス制御局6か
ら構成されている。
【0012】図2に示すように、遮断機1は、筐体10
を有して指定地域への進入路Rの路傍に設置され、指定
地域への車両Vの進入を規制するものである。
【0013】図3に示すように、遮断機1は、その筐体
10内に設けられた制御部11と、その制御部11に電
気的に接続された駆動部12と、その駆動部12に機械
的に接続され、筐体10の側面から外部に突出された支
軸13と、支軸13に固着された遮断バー14と、PH
S端末2とを有している。筐体10の上面に突設された
アンテナ2aを備えたPHS端末2は、制御部11に電
気的に接続されている。また、制御部11には、進入路
Rを閉鎖及び開放する開閉部材を構成する遮断バー14
に向かって接近する車両を検知するための接近検知器1
5と、遮断バー14の位置を通過する車両を検知するた
めの通過検知器16とが電気的に接続されている。
【0014】なお、進入路Rに対する車両Vの進入を阻
止し、又は許容するための開閉部材としては、上記構成
に限定されるものではない。すなわち、水平な支軸13
回りに回転されて開閉する遮断バー14に代えて、水平
状態のまま昇降して開閉する遮断バーや進入路の路面に
昇降出没自在又は起伏自在に設けられたロッド等の棒状
体又はプレート等の板状体など、開閉のための運動様態
や形状が異なる任意のものを用いることができる。ま
た、図2に示した接近検知器15又は通過検知器16
は、路面に埋設された、車両の金属部分による誘導電圧
の変化を検出するループコイルを用いるものである。し
かしながら、両検知器15,16は、上記構成に限定さ
れるものではなく、遮断機の前後に立設した支柱に取
付けた光電センサ、超音波センサ、及びその他の既知
車両検知器を用いることができる。
【0015】図1に戻って、遮断機1に設けられている
PHS端末(遮断機PHS端末)2は、車両Vの運転者
が所持するPHS端末(車上PHS端末)3との間でP
HS回線Lpを経由して通信を行うとともに、後述する
ように、トランシーバ通信を行うために必要な情報を登
録されたPHS端末3との間では、トランシーバ回線L
tを介して通信できるようになっている。また、PHS
端末2は、遮断機1によって生成される通行料を含む課
金情報を基地局4、交換機5及び共通線信号網Ncを介
してサービス制御局6に送出するようになっている。
【0016】基地局4は、それが担当する通信エリアに
位置するPHS端末との通信を行うものである。交換機
5は、通常は、複数の基地局4を収容しており、ディジ
タル通信網Ndに接続されて交換処理を行う。
【0017】サービス制御局6は、共通線信号網Ncを
介して交換機5と接続されており、交換機5との間で制
御情報を授受する。サービス制御局6には、PHS端末
の位置登録等を行うためのPHS制御データベース61
と、PHS端末の契約者に対応する通信に関する通信課
金情報を記録するための顧客管理情報データベース62
とが設けられている。本発明の通行規制装置において
は、顧客管理情報データベース62に、後述する通行料
を含む課金情報を格納するための格納領域が新規に設け
られている。また、サービス制御局6は、フリーダイヤ
ルやダイヤルQ2のような電話サービスの際にダイヤル
する論理番号と、その論理番号に対応する着番号とから
なる対応表63を有している。例えば、フリーダイヤル
の論理番号は、「0120」と6桁の番号とから構成さ
れている。サービス制御局6は、上記対応表に基づく番
号翻訳を行う。番号翻訳とは、交換機5からの論理番号
の問い合わせに対して、対応表63に基づいて対応する
着番号を調べ、交換機5に応答する動作のことをいう。
この実施の形態において、サービス制御局6の対応表6
3は、遮断機1に対応して定められた論理番号と、遮断
機PHS端末2の端末番号(着番号)とを対応して格納
している。
【0018】本発明における一つの実施態様において
は、遮断機PHS端末2及び車上PHS端末3の双方が
有するトランシーバ通信機能を最大限に利用している。
遮断機PHS端末2には、この遮断機1によって通行を
規制される指定地域の通行を許可された特定車両の車上
PHS端末3との間でトランシーバ通信を行うことがで
きるように所定の情報が登録されている。この所定の情
報には、特定車両の車上PHS端末3に登録されている
ID情報と同じID情報と、トランシーバ通信による受
発信を行うためのトランシーバ番号とが含まれている。
したがって、特定車両の運転者が自らのPHS端末3を
用いて上記トランシーバ番号を発信すると、遮断機PH
S端末2に着信するとともに、互いのPHS端末のID
情報の照合結果が一致したときに、通信パスが設定され
る。これに対して、ID情報が登録されていないPHS
端末を用いて上記トランシーバ番号に発信したとしても
通信パスは設定されない。遮断機PHS端末2は、車上
PHS端末3との間で通常のPHS回線Lpによる通信
パスが設定されたときには、PHS通信結合信号を制御
部11に出力するようになっており、トランシーバ通信
による通信パスが設定されたときには、トランシーバ通
信結合信号を遮断機1の制御部11に出力するようにな
っている。
【0019】図4を参照して、遮断機1の構成について
説明する。制御部11の記憶部101は、CPU100
が実行する装置プログラムを格納するROM101a
と、ワークエリア及び一時記憶領域を提供するRAM
01bとから構成されている。
【0020】課金情報記憶手段102は、指定地域の通
行が制限されている一般車両の車上PHS端末3の端末
番号と、その一般車両の運転者に対して請求すべき通行
料及び当該遮断機1の位置を通過した通行時間等を含む
利用情報とを関連付けてなる課金情報を格納するための
ものである。課金情報については、後で図5を参照して
詳述する。
【0021】時計手段103は、年月日、現在時刻等を
示す時計データを生成するものである。I/F手段10
4は、前述した駆動部12、近接検知器15及び通過検
知器16との間で情報の授受を制御するものである。
【0022】ガイダンス情報生成手段105は、PHS
回線を介して一般車両の車上PHS端末3へ送出するた
めの各種のガイダンス情報を生成するものである。ガイ
ダンス情報は、一般車両の運転者に対して、指定地域の
通行には通行料がかかる旨、その通行料の金額、通行料
の支払いを承諾する際にPHS端末3に対して行うべき
操作内容、あるいは処理の終了説明等を一般車両の運転
者に報知したり、指示したりするためのものである。こ
のガイダンス情報は、音声、文字及び画像の少なくとも
1つの形式によって構成されている。音声によるガイダ
ンス情報は、PHS端末3の受話口によって音声出力さ
れ、画像及び文字によるガイダンス情報は、PHS端末
3のディスプレイによって画面表示される。通信I/F
手段106は、CPU100とPHS端末2との間で行
われる制御信号の授受を制御するためのものである。
【0023】遮断機PHS端末2は、この遮断機1が位
置する通信エリアを担当するPHSの基地局4と接続し
て通信を行うものである。
【0024】図3に示すように、駆動部12は、例えば
モータ及び減速機等で構成され、回転力を支軸13に与
える。駆動部12は、閉鎖解除指令信号を入力すると、
モータを正回転させて、通常、水平状態に保持されてい
る遮断バー14を上方に回転させて進入路を開放し、車
両が当地域に進入することを許容する。駆動部12は、
閉鎖指令信号を入力すると、モータを逆転させて、それ
まで開放位置に保持されていた遮断バー14を閉鎖位置
まで下降させる。
【0025】図5は、課金情報記憶手段102の構成の
一例を示す説明図である。課金情報Dpは、端末番号T
n及び利用情報Duから構成されている。この例におい
て、利用情報Duは、遮断機1を通過したときの通行時
間Taと、通行料Mpとから構成されている。
【0026】図6は、サービス制御局6の顧客管理情報
データベース62において、端末番号Tnと、課金情報
Dpとを関連付けて格納する課金情報格納領域Aの構成
を示す説明図である。課金情報格納領域Aには、端末番
号Tn毎に、課金情報Dpを構成する通行時間Ta、通
行料Mp及び遮断機1の設置されている地域名Npが格
納されている。
【0027】次に、図7〜図11のフローチャートを参
照して、上記構成による通行規制装置の動作を説明す
る。各図において、ST及び数字を結合した符号はステ
ップ番号を示している。図7は、遮断機1の動作を示す
フローチャートである。制御部11のCPU100は、
PHS端末2からトランシーバ通信結合信号を入力した
か否かに基づいてトランシーバ回線接続の有無を判定す
る(ST1)。ST1が“Y”ならば、図8に基づいて
詳述する遮断バーの開閉処理を行い(ST2)、ST1
に戻る。一方、ST1が“N”ならば、PHS端末2か
らPHS通信結合信号を入力したか否かに基づいてPH
S回線接続の有無を判定する(ST3)。ST3が
“N”ならばST1に戻る。ST3が“Y”ならば、発
信元である一般車両の車上PHS端末3の端末番号がサ
ービス制御局6、交換機5及び基地局4を介して通知さ
れるので、その端末番号を課金情報記憶手段102に格
納する(図5参照)(ST4)。そして、当該地域の通
行希望者の通行意思の有無を確認するために、ガイダン
ス情報生成手段105によって生成されたガイダンス情
報を問合せ情報として音声信号又は文字情報あるいは画
像情報に変換した後、遮断機PHS端末2から一般車両
車上PHS端末3にPHS回線Ltを介して送信する
(ST5)。上記ガイダンス文言は、例えば、『当地域
を通行するために通行料が必要です。通行料は、あなた
のPHS端末の通信料に課金されます。よろしい場合に
は、#キー(PHS端末のダイヤルキーに存在する1つ
以上の数字及び記号であればよい)を押してくださ
い。』等である。
【0028】次いで、CPU100は、一般車両の車上
PHS端末3から課金を承諾する旨の承諾情報、すなわ
ち、前述した所定のキー操作に基づくトーン信号を一定
時間以内に受信したか否かを監視する(ST6)。一定
時間以内に車上PHS端末3から承諾情報を受信しなか
った場合には、課金情報記憶手段102に格納していた
端末番号をクリアして(ST7)、処理を打ち切ってS
T1に戻る。なお、ST7の次に、処理を打ち切る旨の
ガイダンス情報、例えば『通行料の課金がなされません
でしたので、通行はできません。迂回してください。』
などを生成して一般車両の車上PHS端末3に送出して
もよい。
【0029】ST6で“Y”、すなわち一定時間以内に
承諾情報を受信したときには、ST4において端末番号
を格納した課金情報記憶手段102に、規定の通行料及
びその時点で時計手段103から出力されている年月日
及び時刻からなる利用時間を格納する(図5参照)(S
T8)。次いで、先のST2と同様に遮断バーの開閉処
理を行い(ST9)、ST1に戻る。なお、ST9の次
に、課金処理がなされたことを確認する旨のガイダンス
情報、例えば『通行料の課金を行いました。』などを生
成して一般車両の運転者のPHS端末3に送出してもよ
い。なお、承諾情報の形態は、一般車両の運転者がPH
S端末3のダイヤルキーに対して所定のキー操作を行う
ことによって生成されるトーン信号に限定されるもので
はない。遮断機1の制御部11がPHS端末2から送出
される音声情報を認識する手段を有していれば、音声に
よる承諾情報を車上PHS端末3から遮断機PHS端末
2に送信してもよい。
【0030】図8は、遮断機1における遮断バー14の
開閉処理(図7のST2,ST9)を示すフローチャー
トである。まず、CPU100は、接近検知器15から
車両の接近を示す検知信号の入力を待機し(ST2
0)、ST20が“Y”ならば、駆動部12に対して遮
断バー14の開放動作を指令する(ST21)。これに
より、駆動部12は遮断バー14を開放動作させる。次
いで、CPU100は、通過検知器16から車両の通過
を示す検知信号の入力を待機し(ST22)、ST22
が“Y”ならば、駆動部12に対して遮断バー14の閉
鎖動作を指令する(ST23)。これにより、駆動部1
2は遮断バー14を閉鎖動作させて、処理を終了する。
上記動作によれば、遮断機1に対する車両の接近及び通
過に基づいて、進入路の閉鎖の解除及び再閉鎖を行うの
で、遮断機1を通過する車両に対して適確な通行規制を
行うことができる。
【0031】図9は、遮断機1の制御部11における課
金情報送出処理を示すフローチャートである。CPU1
00は、時計手段103から出力される時計データに基
づいて、課金情報の送出を行うべき所定時間が到来した
か否かを判定する(ST30)。ST30が“N”なら
ば、一旦この処理を終了する。ST30が“Y”なら
ば、サービス制御局6に課金情報を送出するために設定
されている情報送出用の論理番号を発信する(ST3
1)。交換機5との間に通信パスが設定されると(ST
32が“Y”)、課金情報記憶手段102に格納されて
いる全ての課金情報Dpを交換機5に送出する(ST3
3)。ここで、CPU100は、送出する各課金情報D
pの利用情報Duに当該地域の名称Npを付加して送出
する。課金情報Dpの送出が完了すると(ST34で
“Y”)、回線を切断し(ST35)、課金情報記憶手
段102の内容をクリアして(ST36)、この処理を
終了する。
【0032】図10は、交換機の制御処理のフローチャ
ートである。交換機5は、発信元である車上PHS端末
3から着信した際に、遮断機PHS端末2に割り当てら
れている論理番号を受信したか否かを判定する(ST4
0)。ST40が“Y”ならば、上記論理番号に対応す
る着番号、すなわち遮断機PHS端末2の端末番号をサ
ービス制御局6に問い合わせる(ST41)。交換局5
は、サービス制御局6から応答された上記遮断機PHS
端末2の端末番号を受信すると(ST42で“Y”)、
その端末番号に基づいて回線接続を行う(ST43)。
なお、遮断機1の近傍には、一般車両の運転者が遮断機
1のPHS端末2に割り当てられている論理番号を容易
に視認できるように、論理番号を表示した看板や表示装
置等を設けておくことが好ましい。
【0033】次いで、基地局4から送出されてくる基地
局識別情報に基づいて、発信元のPHS端末3と、着信
先のPHS端末2とが、同一の基地局4、又は、担当す
る通信エリアが互いに隣接している他の基地局4を経由
しているか否かを判定する(ST44)。ST44が
“N”ならば、PHS端末3を所持している一般車両の
運転者は、遮断機1の設置位置をカバーする基地局4の
通信エリア(半径数百m程度)の範囲外、つまり遮断機
1から比較的離れた位置にいる。このため、遮断機1の
遮断バーを開閉させるのは不適当である。したがって、
交換機5は、一般車両の運転者が遮断機1から離れた位
置に所在しているため処理を中断する旨のガイダンス情
報を送出し(ST45)、回線を切断し(ST46)、
一旦、処理を強制的に中止させて、ST40へ戻る。S
T44が“Y”ならば、回線接続を継続したままST4
0へ戻る。上記ST44において、交換機5が同一基地
局を経由しているかだけでなく、担当する通信エリアが
互いに隣接している基地局を経由しているか否かを判定
している理由について説明する。これは、1つの基地局
4の通信エリアのみが遮断機1の位置をカバーしている
とは限らず、隣接する2つ以上の基地局の通信エリアが
互いに重複して遮断機1の位置をカバーしていることが
あるからである。
【0034】一方、ST40で“N”ならば、課金情報
送出用の論理番号を受信したか否かを判定する(ST4
7)。ST47が“Y”ならば、サービス制御局6に対
して接続要求を送出して回線を接続し、遮断機PHS端
末2から送出される課金情報を共通線信号網Ncを介し
てサービス制御局6に送出する(ST48)。そして、
遮断機PHS端末2が課金情報を送出した後に行う回線
切断を待機し(ST49)、回線が切断されたらならば
(ST49で“Y”)、ST40に戻る。ST47が
“N”ならば、別処理、すなわち通常の通信制御処理を
行うが、本発明とは関連しないので、説明を省略する。
【0035】図11は、サービス制御局の制御処理のフ
ローチャートである。まず、一般車両の車上PHS端末
3から遮断機PHS端末2に対応する論理番号の問い合
わせがあれば(ST60で“Y”)、サービス制御局6
が有する対応表63に基づいて着番号である遮断機PH
S端末2の端末番号を交換機5に応答する番号翻訳を行
う(ST61)。ST60が“N”であれば、ST61
をスキップする。次に、交換機5からの接続要求の有無
を判定する(ST62)。ST62が“Y”ならば、交
換機5から課金情報Dpを受信したか否かを判定し(S
T63)、ST63が“Y”ならば、受信した課金情報
Dpを顧客管理情報データベース62の課金情報格納領
域Aに格納して(ST64)、ST60に戻る。また、
ST62,ST63が“N”ならば、ST60に戻る。
この結果、顧客管理情報データベース62の課金情報格
納領域Aには、車上PHS端末の端末番号Tnに関連
付けられて、利用情報Duを構成する通行時間Ta、通
行料Mp及び地域名Npが格納される。
【0036】サービス制御局6は、顧客管理情報データ
ベース62の通信課金情報格納領域の通信課金情報及び
課金情報格納領域の課金情報に基づいて請求情報を生成
する。すなわち、各車上PHS端末3の端末番号に関連
付けされている通信料金及び通行料を合算した請求情報
を算出する。算出された課金情報に基づいて、通常の通
信料金の収受と同様に、すなわち金融機関による自動振
込処理によって料金の収受がなされる。あるいは、上記
請求情報に基づいて請求書の作成及び発送がなされ、そ
の請求書に基づいて通行料の収受がなされる。
【0037】なお、料金の支払いを行う一般車両の運転
者が個々の通行料の請求内容を確認するために、通行料
Mpに加えて、課金情報Dpの全て又は一部を請求料金
明細書に記載することが好ましい。
【0038】上述した実施の形態の通行規制装置によれ
ば、特定車両の運転者は、遮断機PHS端末2とトラン
シーバ通信可能な情報が登録されている車上PHS端末
3を有していれば、その車上PHS端末3と遮断機PH
S端末2とのトランシーバ通信回線Ltが接続されたこ
とに基づいて、遮断機1の閉鎖状態が解除されるから、
進入路を通行することができる。また、進入路を通行し
ようとする車両は、その所持する車上PHS端末3によ
って遮断機PHS端末2とPHS回線Lpを接続すれ
ば、遮断機1から送出される通行料の支払いの承諾を問
合せる問合せ情報が送出され、この問合せ情報に応じて
所定のキー操作を行って通行料の支払いを承諾する承諾
情報を送出すると、遮断機1の閉鎖状態が解除されるか
ら、進入路を通行することができる。
【0039】上述した実施の形態によれば、特定車両の
運転者が車上PHS端末3のトランシーバ機能を利用す
ることを失念して、PHS通信を利用して通行料の課金
を承諾してしまった場合には、通行料の請求がなされて
しまう不都合がある。この不都合を防止するためには、
次に述べる方法のいずれかが採られている。 その第1の
方法サービス制御局6の顧客管理情報データベース6
2において、予め特定車両の車上PHS端末3の端末番
号を登録しておき、請求書発行処理前などに、上記特定
車両の車上PHS端末の端末番号と記録された各課金情
報に含まれる端末番号とを照合し、一致する場合はその
課金情報を消去するか、決済処理を中止する。その第2
の方法遮断機1の制御部11の記憶部101に、特定
車両の車上PHS端末の端末番号を登録してお、遮断
機PHS端末2が着信した際に、通知される発信元端末
番号を、上記登録されている端末番号と照合して、一致
する場合には、上記登録されている端末番号に対応す
る、課金情報記憶手段102に格納されている課金情報
を消去する。これにより、PHS通信を利用する車両が
特定車両か一般車両かの識別が確実に行われるので、
定地域に対する車両の通行規制を無人で行うことがで
き、かつ、従来と違って通行券等を発行することなく、
車上PHS端末を利用して通行規制を行うので、コスト
が安価で済む利点がある。
【0040】また、上記実施の形態の通行規制装置によ
れば、通行料の課金は、特定車両以外の車両の運転者が
有する車上PHS端末3の端末番号と関連付けてサービ
ス制御局6に記録されるので、通行料を通信料金ととも
に請求することができる。したがって、従来と違って、
通行料を現金の形態で収受しないので、現金の保管・運
搬・後処理等の手間がかからず、かつ、防犯性に優れて
いる。
【0041】なお、上述した実施の形態では、遮断機1
に接近検知15及び通過検知器16の双方を設けてい
るため、接近検知器15が車両を検知し、かつ、駆動部
12が閉鎖解除指令信号を受信したことをもって遮断バ
ー1を開放しているため、車両が遮断機1の設置位置
に到達していないのに遮断バー1が開放されてしまう
といった不都合がなく好ましい。しかしながら、このよ
うな不都合を考慮する必要がなければ、接近検知器15
を省略して構成することもできる。
【0042】上述した実施の形態では、図9のフローチ
ャートに示したように、所定時間毎に、課金情報記憶手
段に記憶されている課金情報をサービス制御局に送出す
るようにしているが、課金情報が生成される度に、その
課金情報をサービス制御局に送出するようにしてもよ
い。
【0043】ここで、上述した実施の形態の説明と請求
項の記載との対応を説明する。図4で説明した制御部1
1のCPU100及び通信I/F106が、請求項7,
に記載した、遮断機PHS端末に対する通信制御を行
う「通信制御手段」に相当している。図4で説明したガ
イダンス情報生成手段105が、請求項3〜8に記載し
た、通行料の支払いの意思の有無を問う前記問合わせ情
報を記憶する「記憶手段」に相当している。図7のフロ
ーチャートで説明したST4,ST8の動作を行う制御
部11のCPU100、課金情報記憶手段102及び時
計手段103が、交換機を経由して通知される車上PH
S端末の端末番号と、指定地域の通行料と、年月日及び
時分を含む通行時間とを含む課金情報を生成する「課金
情報生成手段」に相当している。
【0044】
【発明の効果】本発明の請求項1の通行規制方法によれ
ば、進入路を通行しようとする車両の運転者が車上PH
S端末から当該進入路の遮断機について表示されている
論理番号を用いて発呼すると、車上PHS端末と遮断機
PHS端末との間に通信パスが設定されて、通行料支払
い意思の有無の問合わせがされ、支払い承諾情報を送信
すると、遮断機が進入路の閉鎖を解除するとともに、遮
断機から車上PHS端末の端末番号及び通行料を含む課
金情報がサービス制御局に送出されて、そのサービス制
御局に格納され、課金情報に含まれる端末番号が遮断機
又はサービス制御 局に予め登録されている端末番号と一
致する時はその課金情報が消去されるので、端末番号が
遮断機又はサービス制御局に予め登録されている特定車
両は課金されずに進入路を通行でき、端末番号が遮断機
又はサービス制御局に登録されていない一般車両は課金
された条件のもとで進入路を通行できる。従って、PH
S端末のPHS通信機能のみを用いて特定車両と一般車
両の識別及び通行規制を無人かつ低コストで実現でき
る。また、サービス制御局において、一般車両の車上
HS端末の端末番号に通行料が関連付けて格納されるの
で、遮断機における現金の収受を行う必要がないため、
現金取扱いに手間がかからず、かつ、防犯性に優れてい
る。
【0045】本発明の請求項2の通行規制方法によれ
ば、特定車両の運転者は、所持するPHS端末と遮断
HS端末との間のトランシーバ通信を利用することに
より、無料通行が許可される。また、特定車両の運転者
は、所持するPHS端末を用いて所定の論理番号を発信
して遮断機PHS端末との間にPHS回線を接続させる
ことにより、遮断機の閉鎖が解除され、しかも、その端
末番号が登録されている端末番号と一致することにより
課金情報が消去されるので、無料通行が許可される。つ
まり、特定車両はPHS端末のトランシーバ機能とPH
S通信機能のいずれかを選択的に使用して通行すること
ができる。そして、一般車両の運転者は、所持するPH
S端末を用いて所定の論理番号を発信して遮断機PHS
端末との間にPHS回線を接続させ、かつ、支払い意思
問合わせに対して承諾することにより、遮断機の閉鎖が
解除されて通行が許可される。従って、いずれの場合
も、普及しているPHS通信システムを用いて、無人で
かつ低コストで通行規制を実現することができる。
【0046】本発明の請求項3の通行規制装置によれ
ば、進入路を通行しようとする車両は、車上PHS端末
より遮断機近傍に表示されている論理番号を発信し、受
信した通行料支払い意思問合わせ情報に対して支払いの
承諾をした場合は遮断機の閉鎖が解除されるので、その
車両は進入路を通行することができ、その際、車上PH
S端末より受信した端末番号が予め登録されている端末
番号と一致するか否かに より特定車両と一般車両の識別
がされ、特定車両である場合はその端末番号に対する課
金情報が消去されるので、遮断機の論理番号を全ての通
行車両に知らせる形でPHS端末を利用する通行規制を
行う場合でも、特定車両と一般車両を確実に識別して、
特定車両は無料通行を許可し、一般車両は有料通行を許
可する合理的な通行規制を行うことができる。また、サ
ービス制御局において、一般車両の車上PHS端末の端
末番号に通行料が関連付けされて格納されるので、遮断
機における現金の収受に伴う手間がかからず、かつ、防
犯性に優れている。
【0047】本発明の請求項4の通行規制装置によれ
ば、車上PHS端末から予め通知されているトランシー
バ番号を発信すると遮断機PHS端末との間でトランシ
ーバ回線が結ばれて遮機による進入路の閉鎖が解除さ
れ、また、通過検知器が通過を検知すると遮機によっ
て進入路が閉鎖される。従って、トランシーバ番号を通
知されている特定車両のみの通行が許容され、トランシ
ーバ番号を通知されていない一般車両はトランシーバ通
信による通行はできない。一方、車上PHS端末より遮
断機近傍に表示されている論理番号を発信し、受信した
通行料支払い意思問合わせ情報に対して支払いの承諾を
した場合は遮断機の閉鎖が解除されるので、その車両は
進入路を通行することができ、その際、車上PHS端末
より受信した端末番号が予め登録されている端末番号と
一致するか否かにより特定車両と一般車両の識別がさ
れ、特定車両である場合はその端末番号に対する課金情
報が消去されるので、遮断機の論理番号を全ての通行車
両に知らせる形でPHS端末を利用する通行規制を行う
場合でも、特定車両と一般車両を確実に識別して、合理
的な通行規制を行うことができる。従って、特定車両及
び一般車両に対する通行規制を、PHS端末のトランシ
ーバ機能及びPHS通信システムを巧妙に使い分けて、
安価にかつ簡単に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通行規制装置の全体構成を示す概念図
である。
【図2】通行規制装置の構成要素である遮断機を示す斜
視図である。
【図3】遮断機の概略平面図である。
【図4】遮断機の構成を示すブロック図である。
【図5】課金情報記憶手段の構成の一例を示す説明図で
ある。
【図6】サービス制御局における課金情報格納領域の構
成を示す説明図である。
【図7】遮断機の動作を示すフローチャートである。
【図8】遮断機における遮断バーの開閉処理を示すフロ
ーチャートである。
【図9】遮断機の課金情報送出処理を示すフローチャー
トである。
【図10】交換機の制御処理を示すフローチャートであ
る。
【図11】サービス制御局の制御処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 遮断機 11 制御部 102 課金情報記憶手段 103 時計手段 105 ガイダンス情報生成手段 12 駆動部 14 遮断バー(開閉部材) 15 接近検知器 16 通過検知器 2 PHS端末 3 PHS端末 4 基地局 5 交換局 6 サービス制御局 61 PHS制御データベース 62 顧客管理情報データベース 63 対応表 V 自動車(車両) Lp PHS回線 Lt トランシーバ回線 Nd ディジタル通信網 Nc 共通線信号網
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/09 G07B 15/00 510

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 指定地域の自動車用進入路を開閉する遮
    断機に設けたPHS端末に所定の論理番号を割り当てて
    おくとともに、前記遮断機の近傍に前記論理番号を表示
    しておき、 前記遮断機の制御部又はサービス制御局に前記指定地域
    の通行を許可されている車両の運転者が所有するPHS
    端末の端末番号を予め登録しておき、 前記遮断機のPHS端末の設置位置を含む通信エリアを
    担当する基地局を収容する交換機が、車両の運転者が所
    有するPHS端末から前記基地局を経由して前記論理番
    号を受信したときは、その交換機にサービス制御局に対
    して論理番号問合せをさせて前記遮断機のPHS端末
    の端末番号を取得させて前記遮断機のPHS端末と前記
    遮断機に接近した車両の運転者が所有するPHS端末と
    の間通信パスを設定させ、 前記遮断機には、前記通信パスを経由して前記車両の運
    転者のPHS端末に対して通行料を支払う意思の有無を
    問う問合せ情報を送信させ、前記問合せ情報に対して支
    払い意思がある旨の承諾情報を受信したことに基づい
    て、前記自動車用進入路の閉鎖を解除するとともに、
    なくとも前記交換機を経由して通知される前記車両の運
    転者のPHS端末の端末番号と前記指定地域の通行料
    含む課金情報を生成して、その課金情報を前記交換機
    を介して前記サービス制御局に送出させ、 前記サービス制御局には、受け取った前記課金情報をそ
    れに含まれる前記PHS端末の端末番号と関連付けて格
    納させ、前記遮断機のPHS端末が着信した端末番号が前記遮断
    機の制御部又はサービス制御局に予め登録されている端
    末番号と一致するときは、その端末番号に対応する前記
    課金情報を消去すること、 を特徴とする通行規制方法。
  2. 【請求項2】 指定地域の自動車用進入路を開閉する遮
    断機に設けたPHS端末に前記指定地域の通行を許可さ
    れている車両の運転者が所有するPHS端末との間でト
    ランシーバ通信を行うために必要な識別情報及びトラン
    シーバ番号を登録しておくとともに、所定の論理番号を
    割り当てておき、かつ、前記遮断機の近傍に前記論理番
    号を表示しておき、 前記遮断機の制御部又はサービス制御局に前記指定地域
    の通行を許可されている車両の運転者が所有するPHS
    端末の端末番号を予め登録しておき、 前記遮断機に接近する車両の運転者が所有するPHS端
    末と前記遮断機のPHS端末との間でトランシーバ通信
    回線が結ばれたことに基づいて前記遮断機による前記自
    動車用進入路の閉鎖を解除し、 前記遮断機のPHS端末の設置位置を含む通信エリアを
    担当する基地局を収容する交換機、車両の運転者が所
    有するPHS端末から前記基地局を経由して前記論理番
    号を受信したときは、その交換機にサービス制御局に対
    して論理番号問合せをさせて前記遮断機のPHS端末
    の端末番号を取得させて前記遮断機のPHS端末と前記
    遮断機に接近した車両の運転者が所有するPHS端末と
    の間通信パスを設定させ、前記遮断機には、前記通信パスを経由して前記車両の運
    転者のPHS端末に対して通行料を支払う意思の有無を
    問う問合せ情報を送信させ、前記問合せ情報に対して支
    払い意思がある旨の承諾情報を受信したことに基づい
    て、前記自動車用進入路の閉鎖を解除するとともに、少
    なくとも前記交換機を経由して通知される前記車両の運
    転者のPHS端末の端末番号と前記指定地域の通行料と
    を含む課金情報を生成して、その課金情報を前記交換機
    を介して前記サービス制御局に送出させ、 前記サービス制御局には、受け取った前記課金情報をそ
    れに含まれる前記PHS端末の端末番号と関連付けて格
    納させ、 前記遮断機のPHS端末が着信した端末番号が前記遮断
    機の制御部又はサービス制御局に予め登録されている端
    末番号と一致するときは、その端末番号に対応する前記
    課金情報を消去すること、 を特徴とする通行規制方法。
  3. 【請求項3】 両の運転者が所有するPHS端末と、
    前記指定地域の自動車用進入路を開閉する遮断機と、そ
    の遮断機に設けられ、所定の論理番号を割り当てられた
    PHS端末と、前記遮断機の近傍に設けられ、前記論理
    番号を表示する表示装置と、前記遮断機のPHS端末の
    設置位置を含む通信エリアを担当する基地局を収容し、
    記車両の運転者が所有するPHS端末から前記遮断機
    のPHS端末に割り当てられた論理番号を前記基地局を
    経由して受信したときに、サービス制御局に前記論理番
    号に対応する前記遮断機のPHS端末の端末番号を問合
    わせて、前記遮断機のPHS端末と前記車両の運転者が
    所有するPHS端末との間にPHS回線による通信パス
    を設定する交換機と、前記交換機から問合わせを受けた
    前記論理番号に対応する端末番号を前記交換機に送出す
    るとともに、前記遮断機のPHS端末から前記交換機を
    経由して送出される課金情報をそれに含まれるPHS端
    末の端末番号に対応して記憶する前記サービス制御局と
    を有し、 前記遮断機は、前記自動車用進入路を開閉する開閉部材
    と、その開閉部材を開閉動作させる駆動部と、その駆動
    部に開閉制御信号を与えるとともに、前記遮断機のPH
    S端末との間で信号を授受する制御部と、車両が前記自
    動車用進入路を通過したことを検知する通過検知器とを
    備え、 前記制御部は、前記遮断機のPHS端末に対する通信制
    御を行う通信制御手段と、通行料の支払いの意思の有無
    を問う前記問合わせ情報を記憶する記憶手段と、少なく
    とも前記交換機を経由して通知される前記車両の運転者
    のPHS端末の端末番号と前記指定地域の通行料とを
    む課金情報を生成する課金情報生成手段とを備え、前記
    通信制御手段は、前記遮断機のPHS端末が前記車両の
    運転者のPHS端末との間でPHS回線による通信パス
    が設定されたときに前記記憶手段から読出した前記問合
    わせ情報を前記車両の運転者のPHS端末に送出し、か
    つ、前記課金情報生成手段により生成された課金情報を
    前記サービス制御局に送出するとともに、前記問合せ情
    報に対して支払い意思がある旨の承諾情報を受信したこ
    とに基づいて、前記駆動部に閉鎖解除指令信号を与え、
    前記通過検知器から通過検知信号を受けたことに基づい
    て前記駆動部に閉鎖指令信号を与えるものであり前記遮断機の制御部又は前記サービス制御局には前記指
    定地域の通行を許可されている車両の運転者が所有する
    PHS端末の端末番号が予め登録してあり、 前記遮断機の制御部又はサービス制御局は、前記遮断機
    のPHS端末が着信し た端末番号が予め登録されている
    端末番号と一致するときは、その端末番号に対応する前
    記課金情報を消去する ものであること、 を特徴とする通行規制装置。
  4. 【請求項4】 車両の運転者が所有するPHS端末と、
    定地域の自動車用進入路を開閉するように設置され、
    前記指定地域の通行が許可されている車両の運転者が所
    有するPHS端末との間でトランシーバ通信を行うため
    に必要な識別情報及びトランシーバ番号を登録され、か
    つ、所定の論理番号を割り当てられたPHS端末を備え
    られた遮断機と、前記遮断機の近傍に設けられ、前記論
    理番号を表示する表示装置と、前記遮断機のPHS端末
    の設置位置を含む通信エリアを担当する基地局を収容
    し、前記車両の運転者が所有するPHS端末から前記遮
    断機のPHS端末に割り当てられた論理番号を前記基地
    局を経由して受信したときに、サービス制御局に前記論
    理番号に対応する前記遮断機のPHS端末の端末番号を
    問合わせて、前記遮断機のPHS端末と前記車両の運転
    者が所有するPHS端末との間にPHS回線の通信パス
    を設定する交換機と、前記交換機から問合わせを受けた
    前記論理番号に対応する端末番号を前記交換機に送出す
    る前記サービス制御局とを有し、 前記遮断機は、前記自動車用進入路を開閉する開閉部材
    と、その開閉部材を開閉動作させる駆動部と、その駆動
    部に開閉制御信号を与えるとともに、前記遮断機のPH
    S端末との間で信号を授受する制御部と、前記自動車用
    進入路を車両が通過したことを検知する通過検知器とを
    備え、 前記制御部は、前記遮断機のPHS端末に対する通信制
    御を行う通信制御手段と、通行料の支払いの意思の有無
    を問う前記問合わせ情報を記憶する記憶手段と、少なく
    とも前記交換機を経由して通知される前記車両の運転者
    のPHS端末の端末番号と前記指定地域の通行料とを含
    む課金情報を生成する課金情報生成手段とを備え、 前記通信制御手段は、前記遮断機のPHS端末が前記車
    両の運転者のPHS端末との間でPHS回線による通信
    パスが設定されたときに前記記憶手段から読出した前記
    問合わせ情報を前記車両の運転者のPHS端末に送出
    し、かつ、前記課金情報生成手段により生成された課金
    情報を前記サービス制御局に送出するもの であり、 前記遮断機の制御部又は前記サービス制御局には前記指
    定地域の通行を許可されている車両の運転者が所有する
    PHS端末の端末番号が予め登録してあり、 前記制御部は、前記遮断機のPHS端末からトランシー
    バ通信回線が結合されたことを示すトランシーバ通信結
    合信号を入力したことに基づいて前記駆動部に閉鎖解除
    指令信号を与えるとともに前記通過検知器からの通過検
    知信号に基づいて前記駆動部に閉鎖指令信号を与え、前記制御部は、また、前記遮断機のPHS端末と前記車
    両の運転者のPHS端末との間にPHS回線による通信
    パスが設定されたときに前記問合せ情報に対して支払い
    意思がある旨の承諾情報を受信したことに基づいて、前
    記駆動部に閉鎖解除指令信号を与え、かつ、 前記通過検
    知器から通過検知信号を受けたことに基づいて前記駆動
    部に閉鎖指令信号を与え、さらに前記遮断機の制御部又はサービス制御局は、前
    記遮断機のPHS端末が着信した端末番号が予め登録さ
    れている端末番号と一致するときは、その端末番号に対
    応する前記課金情報を消去するものであること、 を特徴とする通行規制装置。
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