JP3481596B2 - ガスタービン - Google Patents

ガスタービン

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JP3481596B2
JP3481596B2 JP2001037566A JP2001037566A JP3481596B2 JP 3481596 B2 JP3481596 B2 JP 3481596B2 JP 2001037566 A JP2001037566 A JP 2001037566A JP 2001037566 A JP2001037566 A JP 2001037566A JP 3481596 B2 JP3481596 B2 JP 3481596B2
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turbine
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学 松本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガスタービンに係わ
り、特に軸受メタルを備えた軸受によって支持される後
部軸の中心孔から冷却媒体が供給され、タービンロータ
の動翼を冷却するガスタービンに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的にガスタービンのタービンロータ
は、動翼を外周に備えた複数のタービンディスクを軸方
向に積み重ねた構造をなし、その最も前方側(タービン
部内の燃焼ガス流通路であるガスパスの上流側)および
後方側のタービンディスクにそれぞれ中空管形状の軸部
を取り付けて一体に結合し後方側タービンディスクの軸
部、即ち後部軸は軸受メタルを備えた軸受により本体静
止側に対して支持されている。
【0003】ガスタービンは効率向上のため燃焼温度を
年々高くする傾向にあり、そのためガスタービンロータ
の燃焼ガスのエネルギを回収する動翼部分は、その構成
材料の耐熱温度以上に高い温度の燃焼ガスにさらされる
ことになる。このため圧縮機で生成した圧縮空気や、蒸
気タービンからの蒸気を冷却媒体として動翼内部に供給
し、動翼部分を冷却する技術が採用されている。
【0004】従来では、動翼冷却後の冷却媒体を燃焼ガ
ス中に排出するオープン冷却方式が一般的である。
【0005】また近年においては、圧縮空気等の利用効
率を向上させると共にタービン出力の低下を防ぐ目的
で、動翼冷却後の冷却媒体を燃焼ガス中に排出せずに、
ガスタービンロータ内部で回収して燃焼用空気などに再
利用するクローズド冷却方式が提案されている。このク
ローズド冷却方式は、冷却後の冷却媒体の回収方式とし
て、回収通路をタービン部の前方側に設ける方式(以
下、前方回収方式という)と後方側に設ける方式(以
下、後方回収方式という)の両方がある。
【0006】後方回収方式の従来技術としては特開平1
1−50808号公報及び特開平11−229804号
公報に記載のものがある。
【0007】特開平11−50808号公報に記載の従
来技術では、後部軸の中心孔の内部は大小2つの異なる
直径の隔壁管を同一の軸心位置に配置して3重管構造と
なっており、最も中心に位置する小径隔壁管の内部に形
成される通路が冷却媒体の供給通路として用いられ、小
径隔壁管と大径隔壁管の間に形成される通路が冷却媒体
の回収通路として用いられ、大径隔壁管と後部軸中心孔
との間に形成される通路が冷却媒体の熱から軸受メタル
を保護する空気通路として用いられている。
【0008】特開平11−229804号公報に記載の
従来技術では、その図1に示されているように、後部軸
はその中心孔に配置される遮熱パイプと、この遮熱パイ
プの後方に直列に配置されるシール軸とを備えている。
遮熱パイプは後部軸の内壁との間に冷却媒体の熱から軸
受メタルを保護する空気層を形成しており、シール軸は
その外壁を包囲する本体静止側の対向面との間にラビリ
ンスシールを形成してガスタービンロータと本体静止側
の間から冷却媒体が漏れるのを防いでいる。そしてそれ
らは個々に備えるフランジをそれぞれ後部軸の後方端面
にボルト接続することで設置されている。
【0009】前方回収方式の従来技術としては特開平7
−189739号公報に記載のものがあり、その図1に
示されるように、最も前方側のタービンディスクに冷却
媒体回収通路を設けることで、後部軸内部における冷却
媒体回収通路の構成が省略でき、内部構造を簡略化させ
ている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術には次のような問題がある。
【0011】後方回収方式である上記特開平11−50
808号公報及び上記特開平11−229804号公報
に記載の従来技術では、後部軸中心孔の内部に大きな隔
壁管を配置して複数の冷媒通路(供給用と回収用の2
つ)を形成しているため、必然的に設置する部品点数及
びそれらの接続箇所が多くなり内部構造が複雑となって
しまう。したがって、製造時における組立が困難であ
り、その結果、製造時における作業の長期化及び高コス
ト化を招く原因となっている。
【0012】特に、特開平11−50808号公報に記
載の従来技術では、2つの隔壁管はどちらも大きい部材
であり、またどちらの隔壁管も前端部がテーパ形状のフ
ランジ部を形成して後方側タービンディスクに接続する
複雑な構成となっている。
【0013】また、特開平11−229804号公報に
記載の構成においては、遮熱パイプ及びシール軸のそれ
ぞれにフランジを設け後部軸の後方端部にボルト接続し
ていることから、後部軸は芯ズレによる振動を発生させ
やすい構成となっている。つまり、通常フランジによる
ボルト接続は、設置の基台側である後部軸に雌ネジを切
り、設置する側の遮熱パイプおよびシール軸のそれぞれ
のフランジにボルトより大径のボルト挿入孔(バカ孔)
を穿孔することにより行う。このため、ボルト接続時は
ボルトとボルト挿入孔の間に径方向の隙間が必然的に形
成されてしまい、このような径方向の隙間が遮熱パイプ
とシール軸の両方に形成されることから、ガスタービン
ロータの高速回転時にはそれらのわずかなアンバランス
によって容易に芯ズレが生じやすく、振動を誘発する原
因となっている。
【0014】更に、上記特開平11−229804号公
報に記載の従来技術の構成では、遮熱パイプはその先端
接触部のみで後部軸中心孔と嵌合接触しているため、こ
の箇所では径方向に固定されて芯ズレを起こすことはな
いものの、後端側ではフランジ部でボルト接続されてい
るだけであるため、遮熱パイプの後方側は芯ズレにより
振動を起こし易い構造となっている。
【0015】また、遮熱パイプは、その先端部分に後部
軸の内壁と接触する環状の接触部を形成しているが、そ
の先端接触部の外径は完全な真円に製造することは難し
く、公差範囲内でばらつきを持っている。このため、先
端接触部は後部軸の内壁に全周に渡って均一に接触せ
ず、後部軸の内壁との間に周方向数カ所の隙間を形成す
ることになる。このように隙間があると、後部軸内部を
通過する冷却媒体が空気層内に進入し、空気層の遮熱効
果が低下してしまう。
【0016】更に、運転中に遮熱パイプがその軸方向中
央位置で破損した場合は、前側の破損部分が前方に移動
して後部軸内前方の空間内で飛散し、タービンディスク
と衝突し大きな振動を引き起こし、場合によってはター
ビンディスクを破損させるおそれもある。
【0017】一方、前方回収方式である上記特開平7−
189739号公報に記載の従来技術では、後部軸の内
部に設置する部品の点数を少なくし構造を簡略化できる
ため、芯ズレによる振動の発生を低減できる。しかしこ
の従来技術では軸受メタルを冷却媒体の熱から保護する
構成については検討されていない。
【0018】一般的に軸受メタルの耐熱温度は100℃
〜150℃程度であり、耐熱温度を超えると軸受メタル
が溶融する恐れがある。しかし、供給される冷却媒体は
動翼を冷却する前であっても軸受メタルの耐熱温度以上
(およそ200℃以上)であることが多く、その熱が後
部軸内部から軸受メタルに伝達されると軸受メタルの温
度が耐熱温度を超える可能性がある。
【0019】また、この問題はオープン冷却方式の場合
でも起こりうる問題であり、そのため軸受メタルを冷却
媒体の熱から保護する構成について検討する場合には、
構造の簡単さ、振動の発生防止、遮熱効果の低下、遮熱
部品破損時の飛散防止を考慮する必要がある。
【0020】本発明の第1の目的は、冷却媒体をタービ
ン動翼内に流通させて冷却するものにおいて、軸受メタ
ルへの冷却媒体の熱の伝達を低減する遮熱効果を得るこ
とができ、かつ構造が簡単で製造が容易で運転時に芯ズ
レによる振動を起こしにくいガスタービンを提供するこ
とである。
【0021】本発明の第2の目的は、冷却媒体をタービ
ン動翼内に流通させて冷却するものにおいて、軸受メタ
ルへの冷却媒体の熱の伝達を低減する遮熱効果を得るこ
とができ、かつその遮熱効果の低下を起こしにくいガス
タービンを提供することである。
【0022】本発明の第3の目的は、冷却媒体をタービ
ン動翼内に流通させて冷却するものにおいて、軸受メタ
ルへの冷却媒体の熱の伝達を低減する遮熱効果を得るこ
とができ、かつそのために設けた部品の破損時に破損部
品の飛散を防止することができるガスタービンを提供す
ることである。
【0023】
【課題を解決するための手段】(1)上記第1の目的を
達成するために、本発明は、タービンロータを構成する
タービンディスクと、このタービンディスクのガスパス
下流側に接続され、本体静止側に対して軸受メタルを備
えた軸受により支持された後部軸とを備え、前記タービ
ンディスク内にはディスク内冷却媒体通路を形成し、前
記後部軸内には冷却媒体を流通させる中心孔を形成し、
前記後部軸の後方側から前記中心孔に冷却媒体を供給
し、前記中心孔内を軸方向に後方側から前方側に向かっ
て冷却媒体を流通させ前記ディスク内冷却媒体通路へと
冷却媒体を導き、その冷却媒体をタービン動翼内に流通
させてタービン動翼を冷却し、冷却後の該冷却媒体を前
方側から回収するガスタービンにおいて、前記後部軸の
中心孔内に配置され、前記軸受メタルの軸方向範囲の前
方側に位置する第1接触部で前記後部軸の内壁と接触し
後部軸の内壁との間に空気層を形成する遮熱パイプ部
と、前記遮熱パイプの後方に位置し、前記本体静止側の
対向面との間に前記冷却媒体の漏れを防止するシール部
を形成するシール軸部と、前記遮熱パイプ部と前記シー
ル軸部との間に位置し、前記後部軸の後部端面にボルト
接続されるフランジ部とを一体部品として構成した遮熱
シールパイプを備えるものとする。
【0024】このように遮熱パイプ部を備えた遮熱シー
ルパイプを設けることにより、軸受メタルへの冷却媒体
の熱の伝達を低減する遮熱効果を得ることができる。ま
た、遮熱シールパイプを、遮熱パイプ部とシール軸部と
フランジ部を一体部品として構成することにより、後部
軸にボルト接続する部品点数が1つとなり、構造が簡単
で製造が容易であり、かつ運転時に芯ズレによる振動を
起こしにくくなる。
【0025】(2)上記(1)のガスタービンにおい
て、前記遮熱シールパイプの遮熱パイプ部は、前記軸受
メタルが位置する軸方向範囲の後方側の軸方向位置で前
記後部軸の内壁と接触する第2接触部を更に有するもの
とする。
【0026】これにより、遮熱シールパイプは、軸受メ
タルが位置する軸方向範囲を挟んで第1接触部と第2接
触部の2箇所で後部軸の内壁と接触するため、遮熱シー
ルパイプを径方向に確実に固定でき、運転時に更に芯ズ
レによる振動を起こしにくくなる。
【0027】(3)また上記第2の目的を達成するため
に、本発明は、上記(1)又は(2)のガスタービンに
おいて、前記遮熱シールパイプの遮熱パイプ部は、少な
くとも前記第1接触部を締め代を持つ嵌め合い構造とな
っているものとする。
【0028】これにより第1の接触部と後部軸の内壁と
の間を全周に渡って密着嵌合できるため、冷却媒体が空
気層に進入することが防止でき、軸受メタルに対する遮
熱効果の低下を起こしにくくなる。
【0029】(4)また上記第3の目的を達成するため
に、本発明は、タービンロータを構成するタービンディ
スクと、このタービンディスクのガスパス下流側に接続
され、本体静止側に対して軸受メタルを備えた軸受によ
り支持された後部軸とを備え、前記タービンディスク内
にはディスク内冷却媒体通路を形成し、前記後部軸内に
は冷却媒体を流通させる中心孔を形成し、前記後部軸の
後方側から前記中心孔に冷却媒体を供給し、前記中心孔
内を軸方向に後方側から前方側に向かって冷却媒体を流
通させ前記ディスク内冷却媒体通路へと冷却媒体を導
き、その冷却媒体をタービン動翼内に流通させてタービ
ン動翼を冷却するガスタービンにおいて、前記後部軸の
中心孔内に配置され、前記軸受メタルの軸方向範囲の前
方側に位置する第1接触部で前記後部軸の内壁と接触し
後部軸の内壁との間に空気層を形成する遮熱パイプ部
と、前記遮熱パイプの後方に位置し、前記本体静止側の
対向面との間に前記冷却媒体の漏れを防止するシール部
を形成するシール軸部と、前記遮熱パイプ部と前記シー
ル軸部との間に位置し、前記後部軸の後部端面にボルト
接続されるフランジ部とを一体部品として構成した遮熱
シールパイプを備え、前記後部軸は、前記遮熱パイプ部
の先端部の端面に隣接した内壁部分に円周状に形成され
た径方向の突起部を有するものとする
【0030】これにより万一遮熱パイプ部が破損した場
合でも、突起部により破損部品の前方への移動が止めら
れ、後部軸前方空間内での破損部品の飛散を防止するこ
とができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を用いて説明する。
【0032】図1は、本発明の第1の実施の形態に係わ
るガスタービンの全体構成を示す図である。
【0033】図1において、100はガスタービンであ
り、このガスタービン100は、燃焼ガスの流れ方向A
で見て、前方(上流側)に位置する圧縮機101と、後
方(下流側)に位置し内部にタービンロータ102を有
するタービン部103と、圧縮機101内の図示しない
回転体とタービン部103のタービンロータ102を接
続する中間軸104と、タービンロータ102の後方側
に接続された後部軸105と、圧縮空気通路106を介
して圧縮機101に接続されると共に燃焼ガス通路10
7を介してタービン部103に接続される燃焼器108
と、圧縮機101の中段位置を後部軸105の後方側に
接続する冷却媒体供給通路116と、タービン部103
の前方側を圧縮空気通路106に接続する冷却媒体回収
通路117と、圧縮機101の回転体の前端部側の軸部
118及び後部軸105をそれぞれ支持する軸受11
1,112とを備えている。
【0034】タービン部103において、タービンロー
タ102はタービンケース109内に位置し、タービン
ロータ102の外周には複数の動翼113,114,1
15が周方向に設置されている。
【0035】以上のように構成したガスタービン100
においては、圧縮機101で圧縮した作動流体(空気)
を圧縮空気通路106を介して燃焼器108へ送り、燃
焼器108で燃焼させてエネルギを高め、燃焼ガスを燃
焼ガス通路107を介してタービン部103へ送り、タ
ービンロータ102を回転させることで燃焼ガスのエネ
ルギをタービン部103で回収し、発電等を行う。
【0036】また、圧縮機101で圧縮した空気の一部
は冷却媒体として抽気され、冷却媒体供給通路116を
介して後部軸105の後方側から流入させ、タービンロ
ータ102及び動翼113,114の内部を循環し、第
1段動翼113、第2段動翼114を冷却する。冷却後
の冷却媒体は、タービン部103の前方側から冷却媒体
回収通路117を介して圧縮空気通路106に戻され、
燃焼用空気として再利用される。
【0037】図2は本発明の第1の実施の形態に係わる
ガスタービン100の要部の拡大断面図である。
【0038】図2において、タービンロータ102は、
第1段タービンディスク2、第2段タービンディスク
3、第3段タービンディスク4と、各段のタービンディ
スクの外周上に設置される第1段動翼113、第2段動
翼114、第3段動翼115と、各段のタービンディス
ク間に配置されるスペーサ8,9とで構成されている。
【0039】各段のタービンディスク2,3,4はそれ
ぞれスペーサ8,9を挟んで軸方向に重ねられており、
第1段タービンディスク2の前方側部には中間軸104
が重ねられ、第3段タービンディスク4の後方側部には
後部軸105の後部軸フランジ105cが重ねられ、こ
れらは各部材を貫通する図示しないスタッキングボルト
により強固に連結されている。
【0040】後部軸105は中心孔105を形成した中
空管形状であり、その後方部分は概略円筒形状をなし、
前方部分はテーパ状に広がり、その先端に後部軸フラン
ジ105cが形成されている。
【0041】軸受112は本体静止側に位置する軸受メ
タル16を有し、この軸受メタル16により後部軸10
5の円筒形状部分を回転可能に支持している。
【0042】各段のタービンディスク2,3,4及びス
ペーサ8,9の内部には、第3段タービンディスク4の
後方側部から軸方向に穿孔されたディスク内冷却媒体通
路17が設けられており、また各ディスク内冷却媒体通
路17は第1段タービン冷却母管18、第2段タービン
冷却母管19を経てそれぞれ第1段動翼113、第2段
動翼114の内部に連通されている。
【0043】前述の如く圧縮機101より冷却媒体は後
部軸105の後方から矢印B方向に流入され、後部軸1
05の中心孔105aを通過してディスク内冷却媒体通
路17に流入し、第1段タービン冷却母管18及び第2
段タービン冷却母管19を経てそれぞれ第1段動翼11
3および第2段動翼114の内部に導かれ、各動翼の冷
却を行う。
【0044】後部軸105には後部軸105の後部端面
にボルト接続された遮熱シールパイプ12が設置されて
いる。この遮熱シールパイプ12は、後部軸105の中
心孔105a内に位置する遮熱パイプ部12aと、遮熱
パイプ部12aの後方に位置するシール軸部12cと、
遮熱パイプ部12aとシール軸部12cの間に位置する
フランジ部12bとを有している。
【0045】遮熱パイプ部12aは後部軸105の円筒
形状部分に嵌合され、後部軸105の内壁105bとの
間に空気層21を形成している。また、遮熱パイプ部1
2aの先端には軸受メタル16が位置する軸方向範囲の
前方側で後部軸105の内壁105bと接触する接触部
23が設けられ、中心孔105aと空気層21の連通を
遮断している。
【0046】シール軸部12cは後部軸105の外側に
突出して位置し、その外周に複数の径方向フィン15a
が形成され、この径方向フィン15aは本体静止側の内
周面に形成された複数の径方向フィン15bと共働して
ラビリンスシール14を形成している。
【0047】フランジ部12bは遮熱シールパイプ12
を後部軸105の後部端面にボルト接続するためのもの
であり、フランジ部12bの側面には円周方向に複数の
ボルト挿入孔26が形成され、フランジ部12bの側面
を後部軸105の後部端面に密着してボルト挿入孔26
にボルト27を挿入し、後部軸105の後部端面に設け
られたネジ穴28にボルト27をネジ込むことにより遮
熱シールパイプ12は後部軸105の後部端面に締結さ
れる。
【0048】また、以上の遮熱パイプ部12a、フラン
ジ部12b、シール軸部12cは好ましくは一体の材料
から形成された一体部品として構成されている。
【0049】なお、遮熱シールパイプ12は、遮熱パイ
プ部12aとフランジ部12bとシール軸部12cを別
体で構成したものを溶接などにより接合し、一体部品と
してもよい。
【0050】次に、以上のように構成した遮熱シールパ
イプ12の作用を説明する。
【0051】本実施の形態におけるガスタービン100
では、後部軸105の後方から矢印B方向に冷却媒体が
供給される。このとき、矢印X方向に冷却媒体の漏れが
生じる。ここで、第1段動翼113と第2段動翼114
を冷却するための冷却媒体を十分に確保するため、矢印
X方向の漏れ量をあらかじめ見積もり、漏れ量分多めに
冷却媒体を供給する必要がある。矢印X方向の漏れ量が
大きいと、その分多くの冷却媒体を供給する必要性が生
じ、ガスタービン100の効率が低下する。遮熱シール
パイプ12のシール軸部12cと本体静止側との間に形
成されたラビリンスシール14により矢印X方向の冷却
媒体の漏れ量が少なくなり、ガスタービンの効率を向上
できる。
【0052】軸受メタル16の耐熱温度は一般的に10
0℃〜150℃程度であり、耐熱温度を超えると軸受メ
タル16が溶融する可能性がある。しかし、後部軸10
5の後方より供給される冷却媒体は軸受メタル16の耐
熱温度以上であることが多く、その熱が熱伝達によって
後部軸105の内部から軸受メタル16に伝わると軸受
メタル16の温度が耐熱温度を超える可能性がある。遮
熱シールパイプ12の遮熱パイプ部12aと後部軸10
5の内壁105bとの間に空気層21を設けることによ
りその部分の熱通過係数が下がり、後部軸105の中心
孔105aを通過する冷却媒体の熱が後部軸105の外
周に位置する軸受メタル16まで伝わりにくくなる。こ
れにより、軸受メタル16の温度を100℃〜150℃
以下に押さえることができる。
【0053】また、本実施の形態においては、遮熱パイ
プ部12aとフランジ部12bとシール軸部12cが一
体部品として構成されている。このため、遮熱パイプ部
12aとシール軸部12cあるいは遮熱パイプ部12a
及びシール軸部12cとフランジ部12bとが別々の部
材として構成される場合に比べて、部品点数が少なくな
っている。ここで、遮熱シールパイプ12は、ガスター
ビン100の運転時には後部軸105と一緒に回転す
る。回転部品にアンバランスがあると、回転時に振動を
引き起こす原因となるため、遮熱シールパイプ12は製
造時に芯出しを行う必要がある。この場合、遮熱シール
パイプ12の遮熱パイプ部12a、フランジ部12b、
シール軸部12cが別々の部品で構成されていると、そ
れぞれの部品の芯出しを行う必要がある。本実施の形態
では遮熱パイプ部12a、フランジ部12b、シール軸
部12cを一体部品として構成したので、部品点数が少
なく、製造コストの削減及び製造期間の短期化を実現で
きる。
【0054】また、遮熱パイプとシール軸が別々の部品
であり、それぞれにフランジを設けて後部軸にボルト接
続した場合は、ボルト接続箇所が多くなり、芯ズレによ
る振動が発生しやすくなる。
【0055】本実施の形態では遮熱シールパイプ12の
フランジ部12bは1つであり、ボルト接続箇所が低減
し運転時に芯ズレによる振動が発生しにくくなる。
【0056】以上のように本実施の形態によれば、冷却
媒体をタービン動翼内に流通させて冷却する方式のガス
タービン100において、冷却媒体の漏れ量を低減する
シール効果、軸受メタル16へ冷却媒体の熱が伝わらな
いようにする遮熱効果が得られると共に、ガスタービン
の製造コストの低減、製造期間の短期化、運転時の芯ズ
レ抑制による振動低減の効果を得ることができる。
【0057】本発明の第2の実施の形態を図3により説
明する。図中、図2に示す部分と同等の部分には同じ符
号を付し説明を省略する。本実施の形態は、遮熱シール
パイプの遮熱パイプ部の芯ズレをより確実に防止できる
ようにしたものである。
【0058】図3において、本実施の形態に係わるガス
タービン100Aに備わる遮熱シールパイプ12Aは遮
熱パイプ部12Aaを有し、この遮熱パイプ部12Aa
はその後方側、即ちフランジ部12bの位置する側に、
後部軸105の内壁105bに接触する第2の接触部3
0を形成している。
【0059】以上のように構成した本実施の形態の効果
を説明する。
【0060】図2に示した第1の実施の形態におけるガ
スタービンでは、遮熱シールパイプ12が半径方向に動
くことを拘束している部分は、その先端に設けた接触部
23のみである。ここで、遮熱シールパイプ12は後部
軸105の後部端面にフランジ部12bによりボルトで
固定されているが、通常、フランジ部12bのボルト挿
入孔の内径は、ボルト外径よりも大きく作られるため、
ボルトで固定してもボルト挿入孔の内径とボルト外径の
差分だけ半径方向に動く可能性があり、遮熱シールパイ
プ12の半径方向の動きを拘束できない。
【0061】本実施の形態におけるガスタービン100
Aでは、遮熱シールパイプ12Aの遮熱パイプ部12A
aの外周側が軸受メタル16よりも前側の接触部23
と、軸受メタル16より後側の接触部30で、後部軸1
05の内壁105bと接触している。このため、遮熱シ
ールパイプ12Aの半径方向の動きは軸受メタル16の
前側及び後側の2箇所で拘束されることとなり、より確
実に遮熱シールパイプ12Aの半径方向の動きを抑制で
きる。このように遮熱シールパイプ12Aの半径方向の
動きを抑制できると、遮熱シールパイプ12Aと後部軸
105の間に芯ズレが発生することを抑制できるため、
運転時に遮熱シールパイプ12Aと後部軸105の間に
芯ズレが生じることによって発生する振動をより確実に
抑制することができる。
【0062】本発明の第3の実施の形態を図2及び図3
を利用して説明する。
【0063】本実施の形態は第1及び第2の実施の形態
における遮熱シールパイプ12又は12Aの遮熱パイプ
部12a又は12Aaに設けた接触部23又は接触部2
3,30を締め代を有する嵌め合い構造としたものであ
る。
【0064】第1の実施の形態では、遮熱シールパイプ
12の遮熱パイプ部12aはその外周側を、接触部23
において後部軸105の内壁105bに接触させてい
る。しかし、接触部23の外周部の外径は、製造後も公
差範囲内でばらつきを持つ。このため、接触部23が周
方向全体で接触せず、後部軸105の内壁105bと接
触部23の外周側との間に周方向に数箇所の隙間を持つ
こととなる。この隙間が存在すると、後部軸105の後
方から供給される冷却媒体が空気層21に進入するた
め、軸受メタル16へ冷却媒体の熱が伝わらないように
する遮熱効果が低下する。第2の実施の形態の接触部2
3,30も同様である。本実施の形態では、遮熱シール
パイプ12又は12Aの接触部23に締め代を設けて焼
嵌め又は冷し嵌めとすることによって、接触部23の外
周側を後部軸105の内壁105bに全体で密着させる
ことができる。これによって、空気層21に冷却媒体が
進入することを防止でき、軸受メタル16に冷却媒体の
熱が伝わりにくくすることができ、遮熱シールパイプ1
2又は12Aによる遮熱効果の低下を防止することがで
きる。
【0065】本発明の第4の実施の形態を図4により説
明する。図中、図2、図3に示す部分と同等の部分には
同じ符号を付し説明を省略する。本実施の形態は、遮熱
パイプ部の破損時に破損部分が前方に移動し飛散するの
を防止できるようにしたものである。
【0066】図4において、本実施の形態に係わるガス
タービン100Bに備わる後部軸105Bは、遮熱パイ
プ部12Aaの先端部の前方側端面に隣接する内壁10
5b部分にその端面に接するよう円周状に径方向の突起
部31が設けられている。
【0067】以上のように構成した本実施の形態の効果
を説明する。
【0068】運転時に遮熱シールパイプ12Aの遮熱パ
イプ部12Aaが接触部23と接触部30の間で破損
し、前側の破損部分が後側と切断された場合でも、前側
の破損部分が後部軸105の内壁105bに設けた突起
部31と接触することによりその突起部31より前への
移動が止められる。もし前方の破損部が後部軸105の
突起部31よりも前側に移動した場合には、前方の破損
部分が後部軸105内の前方の広い空間32内で飛散し
て、タービンディスクと衝突し大きな振動を引き起こ
し、場合によってはタービンディスクを破損させる可能
性がある。本実施の形態では後部軸105の内壁105
bに突起部31が存在することによって、このような事
態の発生を回避することができる。
【0069】なお、以上の実施の形態は、冷却媒体をタ
ービン部の前方から回収するクローズド冷却方式のもの
を例に説明したが、本発明はこれに限られず、冷却媒体
を燃焼ガス中に排出するオープン冷却方式のガスタービ
ンにも適用することができ、この場合も同様の効果が得
られる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、冷却媒体をタービン動
翼内に流通させて冷却するガスタービンにおいて、軸受
メタルへの冷却媒体の熱の伝達を低減する遮熱効果を得
ることができる。また、後部軸にボルト接続する部品点
数が1つとなり、構造が簡単で製造が容易であり、かつ
運転時に芯ズレによる振動を起こしにくくなる。
【0071】また本発明によれば、第1の接触部と後部
軸の内壁との間を全周に渡って密着嵌合できるため、冷
却媒体が空気層に進入することが防止でき、軸受メタル
に対する遮熱効果の低下を防止できる。
【0072】また本発明によれば、万一遮熱パイプ部が
破損した場合でも、突起部により破損部品の前方への移
動が止められ、後部軸前方空間内での破損部品の飛散を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービ
ンの全体構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に係わるガスタービ
ンの要部の拡大断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係わるガスタービ
ンの要部の拡大断面図である。
【図4】本発明の第4の実施の形態に係わるガスタービ
ンの要部の拡大断面図である。
【符号の説明】 2 第1段タービンディスク 3 第2段タービンディスク 4 第3段タービンディスク 8,9 スペーサ 12,12A 遮熱シールパイプ 12a,12Aa 遮熱パイプ部 12b フランジ部 12c シール軸部 14 ラビリンスシール 15a,15b 径方向フィン 16 軸受メタル 17 ディスク内冷却媒体通路 18 第1段タービン冷却母管 19 第2段タービン冷却母管 21 空気層 23 接触部(第1接触部) 26 ボルト挿入孔 27 ボルト 28 ネジ穴 30 接触部(第2接触部) 31 突起部 32 後部軸内前方空間 100 第1の実施の形態のガスタービン 100A 第2の実施の形態のガスタービン 100B 第4の実施の形態のガスタービン 101 圧縮機 102 タービンロータ 103 タービン部 104 中間軸 105,105B 後部軸 105a 後部軸中心孔 105b 後部軸内壁 105c 後部軸フランジ 106 圧縮空気通路 107 燃焼ガス通路 108 燃焼器 109 タービンケース 111,112 軸受 113 第1段動翼 114 第2段動翼 115 第3段動翼 118 軸部 A 燃焼ガスの流通方向 B 冷却媒体の流通方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 学 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 研究所内 (72)発明者 野田 雅美 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 電力・電機開発 研究所内 (56)参考文献 特開 平11−229804(JP,A) 特開 平11−50808(JP,A) 特開 平10−205302(JP,A) 特開 平7−189739(JP,A) 特開 平8−14064(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F01D 5/08 - 11/02,25/16 F02C 7/16 - 7/18

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タービンロータを構成するタービンディス
    クと、このタービンディスクのガスパス下流側に接続さ
    れ、本体静止側に対して軸受メタルを備えた軸受により
    支持された後部軸とを備え、前記タービンディスク内に
    はディスク内冷却媒体通路を形成し、前記後部軸内には
    冷却媒体を流通させる中心孔を形成し、前記後部軸の後
    方側から前記中心孔に冷却媒体を供給し、前記中心孔内
    を軸方向に後方側から前方側に向かって冷却媒体を流通
    させ前記ディスク内冷却媒体通路へと冷却媒体を導き、
    その冷却媒体をタービン動翼内に流通させてタービン動
    翼を冷却し、冷却後の該冷却媒体を前方側から回収する
    ガスタービンにおいて、 前記後部軸の中心孔内に配置され、前記軸受メタルの軸
    方向範囲の前方側に位置する第1接触部で前記後部軸の
    内壁と接触し後部軸の内壁との間に空気層を形成する遮
    熱パイプ部と、前記遮熱パイプの後方に位置し、前記本
    体静止側の対向面との間に前記冷却媒体の漏れを防止す
    るシール部を形成するシール軸部と、前記遮熱パイプ部
    と前記シール軸部との間に位置し、前記後部軸の後部端
    面にボルト接続されるフランジ部とを一体部品として構
    成した遮熱シールパイプを備えることを特徴とするガス
    タービン。
  2. 【請求項2】請求項1記載のガスタービンにおいて、前
    記遮熱シールパイプの遮熱パイプ部は、前記軸受メタル
    が位置する軸方向範囲の後方側の軸方向位置で前記後部
    軸の内壁と接触する第2接触部を更に有することを特徴
    とするガスタービン。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載のガスタービンにおい
    て、前記遮熱シールパイプの遮熱パイプ部は、少なくと
    も前記第1接触部を締め代を持つ嵌め合い構造としたこ
    とを特徴とするガスタービン。
  4. 【請求項4】タービンロータを構成するタービンディス
    クと、このタービンディスクのガスパス下流側に接続さ
    れ、本体静止側に対して軸受メタルを備えた軸受により
    支持された後部軸とを備え、前記タービンディスク内に
    はディスク内冷却媒体通路を形成し、前記後部軸内には
    冷却媒体を流通させる中心孔を形成し、前記後部軸の後
    方側から前記中心孔に冷却媒体を供給し、前記中心孔内
    を軸方向に後方側から前方側に向かって冷却媒体を流通
    させ前記ディスク内冷却媒体通路へと冷却媒体を導き、
    その冷却媒体をタービン動翼内に流通させてタービン動
    翼を冷却するガスタービンにおいて、 前記後部軸の中心孔内に配置され、前記軸受メタルの軸
    方向範囲の前方側に位置する第1接触部で前記後部軸の
    内壁と接触し後部軸の内壁との間に空気層を形成する遮
    熱パイプ部と、前記遮熱パイプの後方に位置し、前記本
    体静止側の対向面との間に前記冷却媒体の漏れを防止す
    るシール部を形成するシール軸部と、前記遮熱パイプ部
    と前記シール軸部との間に位置し、前記後部軸の後部端
    面にボルト接続されるフランジ部とを一体部品として構
    成した遮熱シールパイプを備え、 前記後部軸は、前記遮
    熱パイプ部の先端部の端面に隣接した内壁部分に円周状
    に形成された径方向の突起部を有することを特徴とする
    ガスタービン。
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