JP3481541B2 - コイルボビン及びトランス - Google Patents

コイルボビン及びトランス

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はコイルボビン及びこ
のコイルボビンを用いたトランスに関する。
【0002】
【従来の技術】近年電源としてスイッチング電源がT
V、パソコン等の家電製品や、産業分野で使用される各
種の設備類の制御電源等に使用されている。そして最近
では環境問題に対応すべく、排気ガスの発生しないモー
タで駆動する電気自動車、燃料電池車、またはガソリン
駆動+モータ駆動のハイブリッド車等の車載用電源への
用途も拡大している。
【0003】そしてこれら電源装置に対して求められる
ものとして、小型薄型化、軽量化、高信頼性化、高効率
化があげられている。
【0004】これらの電源装置に搭載される電源トラン
スでは、その動作中にコイル巻線部の発熱による温度上
昇という問題が存在する。温度が上昇すると樹脂モール
ド型トランスでは充填封止樹脂に熱応力が発生し、樹脂
クラック等の絶縁破壊につながり、トランスの信頼性す
なわち電源の信頼性が損なわれる。
【0005】またコイル線径を太くすることで温度上昇
を抑えることができるが、これは電源の大型化につなが
る。
【0006】しかもトランスの温度上昇は、電源性能と
しての変換効率の低下につながり、発熱が大きい程変換
効率が悪くなる。変換効率が悪いと余分に電力を消費す
ることになり、経済的にも環境的にも望ましくない。
【0007】このような背景から、スイッチング電源で
用いられる電源トランスには、小型で放熱性の良いトラ
ンスが望まれている。
【0008】電源トランスのコイル巻線部の発熱による
温度上昇を抑制するための従来技術として下記のような
ものがある。
【0009】一般的にコイル発熱が大きい場合、コイ
ル線径を大きくし、抵抗値を小さくすることで温度上昇
を抑制する手法が使用される。しかし線径を太くするこ
とは電源サイズの大型化につながる。また通常、求めら
れる電源サイズには制約があり、線径を太くすることは
限られた範囲内でしか許されず、好ましくない。
【0010】またコイルボビンを鍔部により何層かに
分割した分割コイルボビンを用い、外装を電気絶縁を兼
ねた熱伝導性の良い絶縁樹脂で充填封止し、コイル巻線
で生じる熱を充填樹脂を介して外部へ放熱することによ
りコイル線径をそのままで温度上昇を抑える手法があ
る。しかしこの場合、熱伝導性の良い充填樹脂とコイル
巻線が接触するのはコイル巻線部の外側のみであり、そ
の他のコイル部はコイルボビン材料と触れ合っている状
態である。一般的にコイルボビンに用いられる熱可塑性
成形材料は、成形性を向上することの観点から熱伝導性
を向上させる充填材を多く添加することができず、その
結果エポキシ樹脂で代表される充填樹脂に比較し熱伝導
性が悪い。このため、前記の如き手法では、コイル巻線
部の内側の放熱性が悪いという問題が生じていた。
【0011】コイル装置において、特開平11−21
4231号公報に記載されたように、1次側巻線部での
発熱に起因する2次側コイル部での破損を防止するた
め、ボビンからその径方向に複数の延設部を形成し、1
次側巻装部が延設部から上面に露出して放熱効果を高め
るように構成している。
【0012】しかしこれは点火コイルという限られた用
途に対し、1次コイルのみで生じる温度上昇を問題にし
ており1次コイルが巻線された層の外側の鍔部のみにス
リットを設けたものであり、本発明が対象とする1次コ
イル、2次コイル共に存在する温度上昇問題では、この
ようにコイルボビンの1次コイル側の最外側鍔部にのみ
スリットを設けただけでは解決されない。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】従来の熱可塑性高分子
材料で構成された分割ボビン構造では、コイルで発生し
た熱を効率良く放熱できないといった問題があり、この
ため、この分割コイルボビンを用いた電源トランスでは
高信頼性、変換効率の高率化のために電源トランスが大
型化してしまい、電源装置の小型・軽量化に対応できな
いという問題点があった。
【0014】したがって本発明では、コイルボビン形状
を工夫することで、簡単な構成でありながらコイル巻線
部で生じる熱を効率良く放熱することができるコイルボ
ビンを提供すること、及びこのコイルボビンを用いるこ
とで小型・高信頼性が可能となるトランスを提供するこ
とを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の関連技術を図1
にもとづき説明する。図1において、6は本発明のコイ
ルボビン、11はスリット、12は芯部である。本発明
の前記目的は下記(1)〜(3)の構成により達成する
ことができる。
【0016】 (1)鍔部により、コイル巻装用の複数
の層に分割された分割コイルボビンにおいて、この分割
コイルボビンを熱可塑性の高分子材料で構成し、すべて
の鍔部にスリットを形成し、前記鍔部に形成されたスリ
ットは内側はコイルボビン芯外周から外側は開放され
おり、前記分割コイルボビンの一方の端部に金属ブロッ
クを配置して、熱硬化性の絶縁樹脂で前記分割コイルボ
ビンと金属ブロックをモールドしたことを特徴とする。
【0017】 (2)鍔部により、コイル巻装用の複
数の層に分割された分割コイルボビンを用いたトランス
において、分割コイルボビンを熱可塑性の高分子材料で
構成し、すべての鍔部にスリットを形成し、分割された
各分割層に1次コイル、2次コイルを別々に巻線し、
記分割コイルボビンの一方の端部に金属ブロックを配置
して、分割コイルボビン、1次コイル、2次コイル、金
属ブロックを熱硬化性の絶縁樹脂でモールドしたことを
特徴とする。
【0018】 (3)前記(2)のトランスにおい
て、前記金属ブロックは、前記分割コイルボビンの端部
に位置する底部と、この底部より前記分割コイルボビン
の鍔部側に延長した延長部を具備したことを特徴とす
る。
【0019】
【0020】これにより下記の作用効果を奏するもので
ある。
【0021】(1)分割コイルボビンを成形し易い熱可
塑性の高分子材料で構成し、またコイルボビンのすべて
の鍔部にスリットを形成し、しかもスリットを内側はコ
イルボビン芯外周から外側は開放されるまで形成してい
るので、コイルボビンに巻線を巻回してこれを熱硬化性
の絶縁樹脂でモールドしたとき、このスリットを経由し
て各層間のモールドされた熱硬化性樹脂が連続する。そ
してこのスリットを経由した連続部分を巻線からの発熱
が伝達され上下部外周まで伝達されるので、放熱効果が
向上し、放熱特性の良い分割コイルボビンを提供するこ
とができる。
【0022】(2)前記の如く、熱伝達のすぐれた分割
コイルボビンを使用してトランスを製作するので、放熱
特性の良好なトランスを提供することができる。
【0023】(3)前記の熱伝達のすぐれた分割コイル
ボビンを使用し、しかもこの分割コイルボビンの端部
を、放熱特性のよい金属ブロックと近接した状態で熱伝
導特性のよい熱硬化性樹脂でモールドしたので、コイル
からの発熱を分割コイルボビンの一端の金属ブロックに
効率よく伝達することができ、放熱特性を向上すること
ができる。
【0024】(4)前記金属ブロックには、分割コイル
ボビンの鍔部側に延長した延長部が形成されているた
め、熱硬化性樹脂の内部コイルの熱はこの鍔部側を経由
して金属ブロックの延長部に伝達され、放熱効果をさら
に良好なものとすることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】本発明の関連技術及び一実施の形
態を図1〜図3に基づき詳述する。図1は本発明の関連
技術における分割コイルボビンを示し、図2はこの分割
コイルボビンを使用した本発明の一実施の形態における
電源トランスを示し、図3はこの電源トランスの外観図
を示す。
【0026】図中、1、1′はフェライト・コア、2は
充填封止樹脂、3は放熱用に設けた金属製のブロック、
4は1次コイルの接続引出し部、5は2次コイルの接続
引出し部、6は分割コイルボビン、7a〜7eは鍔、8
a、8bは1次コイル、9a、9bは2次コイル、11
はスリット、12は分割コイルボビンの芯部である。
【0027】電源トランスは、放熱性を良くするため、
通常用いられる熱可塑性の高分子材料で成型されるケー
ス材料は用いず、エポキシ樹脂の如き熱硬化性樹脂より
なる充填封止樹脂2が外装ケースを兼用している。
【0028】また電源トランスは、金属製のブロック3
を下にして、図示省略した電源回路の筐体に設置され、
金属製のブロック3が放熱の役割を担っている。
【0029】金属製のブロック3は、1次コイル8a、
8b及び2次コイル9a、9bにおいて発熱され充填封
止樹脂2を経由して伝達されたものを、この金属製のブ
ロック3を介して、図示省略した電源装置筐体に放熱す
るものである。金属製のブロック3は底部3−1と、こ
の底部3−1から略垂直方向に延びている延長受熱部3
−2と、分割コイルボビン6と接する突部3−3と3−
4と溝部3−5が設けられ、分割コイルボビン6の下面
部分にも充填封止樹脂2が充填するように構成されてい
る。
【0030】この延長受熱部3−2は、図2(A)に示
す如く、もっとも上のコイル部分にまで位置することが
望ましいが、これに限定されるものではない。この延長
受熱部3−2は、1次コイル8a、8b及び2次コイル
9a、9bからの発熱を充填封止樹脂2を経由して直ち
に受熱冷却することができる。なお金属製のブロック3
は熱伝導性の良い金属、例えばアルミニウムあるいはア
ルミニウム合金等で構成される。
【0031】分割コイルボビン6は芯部12と複数の鍔
7a、7b、7c、7d、7eで構成される。各鍔7a
〜7eには、複数のスリット11が形成される。この分
割コイルボビン6は成形の容易性から熱可塑性の高分子
材料で構成される。
【0032】スリット11は内側は分割コイルボビンの
芯部12の外周まで形成され、外側は開放されている
が、これに限定されるものではない。また1つの鍔に形
成されるスリット11は等間隔で形成されるのが望まし
いが、これに限定されるものではない。スリットの形成
される位置は各鍔部同一位置が望ましいが、そうでなく
ともよい。
【0033】分割コイルボビン6はトランスの1次コイ
ル、2次コイルの結合を良くする為に1次コイルは2次
コイルを挟む形で上下に巻線されている。すなわち鍔7
a、7b及び7d、7e間には1次コイル8a、8bが
それぞれ16ターン並列に巻線されており、また鍔7
b、7c及び7c、7d間には2次コイルが9a、9b
16ターンづつ合計32ターン直列に巻線されている。
勿論各コイルの巻数及び巻線方式はこれに限定されるも
のではない。
【0034】これらコイル巻線の発熱は、充填封止樹脂
2を介して外気に放熱されるものと、金属製のブロック
3を介して電源装置筐体に放熱される。またフェライト
・コア1、1′を通しても放熱される。
【0035】図1には分割コイルボビン6の各鍔7a〜
7eに同一形状のスリットが均等間隔で、同一位置に形
成された場合を示す。同一位置にスリットを形成したと
き、これを充填封止樹脂2で封止したとき、各スリット
を経由して熱伝導路が真直に形成されるので、金属製の
ブロック3に対する熱伝導性が向上できる。
【0036】次にこの分割コイルボビン6を用いた電源
トランスの簡単な製造方法を説明する。
【0037】電源トランスの外観形状が形成されるよう
に作製された、図示省略した金属製の成形金型に金属製
の放熱ブロック3を設置する。この上に各鍔間に前記1
次コイル、2次コイルが施された分割コイルボビン6を
設置する。各コイルの接続引出し部4、5は、図示省略
してある治具にて固定する。
【0038】これらに充填封止樹脂2としてエポキシ樹
脂の如き熱硬化性樹脂を充填封止する。この充填方法は
ポッティング法、トランスファー成型等方法には限定さ
れるものではないが、スリット11に樹脂充填を行うた
めに、真空中で行うことが望ましい。所定時間硬化後、
金型から取り出し、電源トランスの主要部が完成する。
【0039】その後、分割コイルボビン6内に、図2、
図3に示す如く、フェライト・コア1、1′を挿入し、
電源トランスを完成する。図2(C)はフェライト・コ
ア1、1′の1例としてPQコアを示し、図2(A)に
示す如く、2個のフェライト・コア1、1′を使用した
場合を示す。これらフェライト・コア1、1′は、図2
(C)に示す如く、同一形状で構成され、中央に分割コ
イルボビン6の芯部12に挿入される円柱状部1−0が
形成されている。
【0040】次に本発明の電源トランスにおけるコイル
巻線の温度上昇の測定方法及びその結果の実施例を従来
のものと比較した例を示す。
【0041】測定対象としては、各鍔に図1に示す如き
スリットが形成されている分割コイルボビンを使用した
電源トランスと、図5に示す如く、スリットの全くない
鍔20のみを形成した従来形の分割コイルボビン21を
使用した電源トランスと、図6に示す如く、外側のみス
リット26が形成された鍔27を使用し、内側はスリッ
トのない鍔20を使用した改良形の分割コイルボビン2
5を使用した電源トランスを使用した。
【0042】各分割コイルボビンとも、図4に代表的に
示す如く、最上層部分に巻回した1次コイル8aを熱電
対15で温度測定し、上から2層部分に巻回した2次コ
イル9aを熱電対16で測定した。なお図4(A)は熱
電対15、16の位置を明示するため上側のフェライト
・コア1を取外した状態を示したが、実際に測定したと
きは上側のフェライト・コア1も取付けた状態で行っ
た。
【0043】測定に使用された各電源トランスの分割コ
イルボビンは同一材質、同一形状であり、鍔に形成され
たスリットも同一である。
【0044】使用した各部材は、本発明の分割コイルボ
ビン6、従来形の分割コイルボビン21、改良形の分割
コイルボビン25ともにポリフェニレンサルファイド樹
脂ライトンR−4(GF40%含有、東レ(株)製)を
使用し、充填封止樹脂2としてはエポキシXNR501
5/XNH5015(長瀬チバ(株)製)を使用し、放
熱用の金属製のブロック3としてはアルミニウムA50
52を使用し、1次コイル8a、8b及び2次コイル9
a、9bとしてはリッツ線2UEW 7/41/0.0
8(東京特殊電線(株)製)を使用した。そして温度測
定用熱電対15、16としてはタイプT(二宮電線工業
(株)製)のものを使用した。
【0045】これら各分割コイルボビンを用いて作製し
た電源トランスを、それぞれ図示省略した電源装置に組
み込み、電源装置を所定の条件で作動させ、前記熱電対
15、16により前記1次コイル8a、前記2次コイル
9aの温度上昇を測定した。ほぼ温度上昇が安定した時
点での温度を読み取り、温度上昇値(ΔT)とした。
【0046】そして図5に示す従来形の分割コイルボビ
ン21を用いた電源トランスの温度上昇値を100%と
したときの、本発明の分割コイルボビン6と、図6に示
す改良形の分割コイルボビン25を用いた電源トランス
の1次コイル8a、2次コイル9aの温度上昇値を比較
したものが図7である。
【0047】図7においてAは、図5に示す従来形の分
割コイルボビン21を用いた電源トランスの1次コイ
ル、2次コイルの温度上昇値を示し、Bは図6に示す改
良形の分割コイルボビン25を用いた電源トランスの1
次コイル、2次コイルの温度上昇値を示し、C、Dは本
発明の分割コイルボビン6を用いた電源トランスの1次
コイル、2次コイルの温度上昇値を示す。
【0048】そして本発明の分割コイルボビン6を用い
た場合において、Dは金属製のブロック3を使用した場
合の温度上昇値を示し、Cは金属製のブロック3を使用
しない場合の温度上昇値を示す。
【0049】これにより本発明の分割コイルボビンを用
いた場合、1次コイル8a及び2次コイル9aの温度上
昇が低減されることがわかる。しかも本発明において、
金属製ブロック3を使用することにより、更に1次コイ
ル8a及び2次コイル9aの温度上昇が低減されること
がわかる。
【0050】
【発明の効果】本発明により下記の効果を奏することが
できる。
【0051】(1)分割コイルボビンを成形し易い熱可
塑性の高分子材料で構成し、またコイルボビンのすべて
の鍔部にスリットを形成し、しかもスリットを内側はコ
イルボビン芯外周から外側は開放されるまで形成してい
るので、コイルボビンに巻線を巻回してこれを熱硬化性
の絶縁樹脂でモールドしたとき、このスリットを経由し
て各層間のモールドされた熱硬化性樹脂が連続する。そ
してこのスリットを経由した連続部分を巻線からの発熱
が伝達され上下部外周まで伝達されるので、放熱効果が
向上し、放熱特性の良い分割コイルボビンを提供するこ
とができる。
【0052】(2)前記の如く、熱伝達のすぐれた分割
コイルボビンを使用してトランスを製作するので、放熱
特性の良好なトランスを提供することができる。
【0053】(3)前記の熱伝達のすぐれた分割コイル
ボビンを使用し、しかもこの分割コイルボビンの端部
を、放熱特性のよい金属ブロックと近接した状態で熱伝
導特性のよい熱硬化性樹脂でモールドしたので、コイル
からの発熱を分割コイルボビンの一端の金属ブロックに
効率よく伝達することができ、放熱特性を向上すること
ができる。
【0054】(4)前記金属ブロックには、分割コイル
ボビンの鍔部側に延長した延長部が形成されているた
め、熱硬化性樹脂の内部コイルの熱はこの鍔部側を経由
して金属ブロックの延長部に伝達され、放熱効果をさら
に良好なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の関連技術の分割コイルボビンの一実施
の形態である。
【図2】本発明のトランスの一実施の形態である。
【図3】本発明の一実施の形態のトランスの外観図であ
る。
【図4】本発明の一実施の形態のトランスの断面図であ
る。
【図5】従来形の分割コイルボビンの説明図である。
【図6】改良形の分割コイルボビンの説明図である。
【図7】温度上昇測定結果説明図である。
【符号の説明】
1、1′ フェライト・コア 2 充填封止樹脂 3 金属製のブロック 4 1次コイルの接続引出し部 5 2次コイルの接続引出し部 6 コイルボビン 7 鍔 8a、8b 1次コイル 9a、9b 2次コイル 11 スリット 12 芯部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−214231(JP,A) 特開 平11−307359(JP,A) 特開2000−12340(JP,A) 実開 昭61−34718(JP,U) 実開 昭62−112112(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H10F 27/28 H10F 27/08 H10F 27/32 H10F 30/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍔部により、コイル巻装用の複数の層に分
    割された分割コイルボビンにおいて、 この分割コイルボビンを熱可塑性の高分子材料で構成
    し、 すべての鍔部にスリットを形成し、 前記鍔部に形成されたスリットは内側はコイルボビン芯
    外周から外側は開放されており、 前記分割コイルボビンの一方の端部に金属ブロックを配
    置して、熱硬化性の絶縁樹脂で前記分割コイルボビンと
    金属ブロックをモールドしたことを特徴とするコイルボ
    ビンの構造。
  2. 【請求項2】鍔部により、コイル巻装用の複数の層に分
    割された分割コイルボビンを用いたトランスにおいて、 分割コイルボビンを熱可塑性の高分子材料で構成し、 すべての鍔部にスリットを形成し、 分割された各分割層に1次コイル、2次コイルを別々に
    巻線し、前記分割コイルボビンの一方の端部に金属ブロックを配
    置して、分割コイルボビン、1次コイル、2次コイル、
    金属ブロックを熱硬化性の絶縁樹脂でモールドしたこと
    を特徴とするトランスの構造。
  3. 【請求項3】前記金属ブロックは、前記分割コイルボビ
    ンの端部に位置する底部と、この底部より前記分割コイ
    ルボビンの鍔部側に延長した延長部を具備したことを特
    徴とする請求項2記載のトランスの構造。
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