JP3481228B2 - 熱可塑性樹脂製袋 - Google Patents

熱可塑性樹脂製袋

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JP3481228B2
JP3481228B2 JP2001390035A JP2001390035A JP3481228B2 JP 3481228 B2 JP3481228 B2 JP 3481228B2 JP 2001390035 A JP2001390035 A JP 2001390035A JP 2001390035 A JP2001390035 A JP 2001390035A JP 3481228 B2 JP3481228 B2 JP 3481228B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂製袋に
関するものであり、特に、機械的強度が高く薄膜化でき
る熱可塑性樹脂製袋、光触媒性能が高いことにより焼却
後の焼却灰中の有害物質を酸化分解可能な熱可塑性樹脂
製袋、及びこれら両方の性能を有する熱可塑性樹脂製袋
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂から
なる袋は家庭ゴミや商業ゴミの収集用袋や買い物袋とし
て広く用いられている。これらの袋は、通常、可燃ゴミ
ごと焼却炉で焼却処分され、焼却後に残った焼却灰は埋
め立て処分に付される。
【0003】しかし、従来の袋は、焼却時においては、
熱可塑性樹脂の発熱量が大きいため、焼却炉内が高温に
なり焼却炉内の炉材を損傷し易く、また、可燃ゴミ中の
ポリ塩化ビニル等に含まれる塩素によりダイオキシン類
等の有害物質が発生し易かった。さらに、焼却後におい
ては焼却灰中に含まれる重金属類が埋め立て地から漏洩
し易かった。
【0004】これに対し、例えば、特開平11−152
146号公報には、燃焼後のBET比表面積が30m2/g
以上である無機化合物を袋総重量に対し10重量%を超
え50重量%以下で含有する熱可塑性樹脂製袋が開示さ
れており、該袋に用いられる無機化合物の例としては水
酸化アルミニウム等が挙げられている。該熱可塑性樹脂
製袋は、焼却時に水酸化アルミニウムが結晶水を放出し
て高温になることを抑制すると共に、結晶転移で生成し
た活性アルミナが塩化水素等の有害ガスや重金属類を吸
着し、さらに焼却後には活性アルミナが重金属類等を固
定してその漏出を防止するものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、該熱可
塑性樹脂製袋は、機械的強度が十分でないため十分な厚
さが必要になる。このため、焼却時における炉内の高温
化及び多量の炭酸ガスの排出の問題や、焼却後における
多量の焼却灰の排出の問題があった。また、焼却灰中に
ダイオキシン等の有害物質が含まれていると、これら有
害物質が雨水等により溶出して土壌を汚染するおそれが
あった。
【0006】従って、本発明の目的は、機械的強度が高
く薄膜化できる熱可塑性樹脂製袋を提供することにあ
る。また、本発明の他の目的は、光触媒性能があること
により焼却灰中の有害物質を有効に酸化分解可能な熱可
塑性樹脂製袋を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意検討を行った結果、特定の物性を有する
CaCO3 、Al(OH)3 、ステアリン酸、Fe2
3 又はFeO(OH)、及びTiO2 を添加剤として特
定量含む熱可塑性樹脂からなる袋であって、CaCO3
の平均粒径を特定範囲内にすれば機械的強度が高く薄膜
化できること、及び、TiO2 の平均粒径及びルチル化
率を特定範囲内にすれば光触媒性能が特に高くなり有害
物質を効率よく酸化分解できることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0008】
【0009】 すなわち、本発明は、添加剤としてTi
0.5〜5重量%、CaCO5〜20重量%、ス
テアリン酸0.1〜2重量%、Fe又はFeO
(OH)0.1〜2重量%及びAl(OH)3〜10
重量%を合計10〜39重量%含む熱可塑性樹脂製袋で
あって、前記TiOはルチル化率が10〜95%で平
均粒径が0.6μm以下であることを特徴とする熱可塑
性樹脂製袋を提供するものである。
【0010】また、本発明は、添加剤としてTiO
2 0.5〜5重量%、CaCO3 5〜20重量%、ステ
アリン酸0.1〜2重量%、Fe2 3 又はFeO(O
H)0.1〜2重量%及びAl(OH)3 3〜10重量
%を合計10〜39重量%含む熱可塑性樹脂製袋であっ
て、前記TiO2 はルチル化率が10〜95%で平均粒
径が0.6μm 以下であり、且つ、前記CaCO3 は平
均粒径が0.05〜1.0μm であることを特徴とする
熱可塑性樹脂製袋を提供するものである。
【0011】
【0012】また、本発明は、添加剤としてTiO
2 0.5〜5重量%、CaCO3 5〜20重量%、ステ
アリン酸鉄0.1〜3重量%及びAl(OH)3 3〜1
0重量%を合計10〜38重量%含む熱可塑性樹脂製袋
であって、前記TiO2 はルチル化率が10〜95%で
平均粒径が0.6μm 以下であることを特徴とする熱可
塑性樹脂製袋を提供するものである。
【0013】また、本発明は、添加剤としてTiO
2 0.5〜5重量%、CaCO3 5〜20重量%、ステ
アリン酸鉄0.1〜3重量%及びAl(OH)3 3〜1
0重量%を合計10〜38重量%含む熱可塑性樹脂製袋
であって、前記TiO2 はルチル化率が10〜95%で
平均粒径が0.6μm 以下であり、且つ、前記CaCO
3は平均粒径が0.05〜1.0μm であることを特徴
とする熱可塑性樹脂製袋を提供するものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る熱可塑性樹脂製袋
は、熱可塑性樹脂に添加剤が特定量配合された材料を袋
状に成形してなるものである。該袋の形態としては通常
の袋状のものが挙げられ、例えば、一方にのみ開口した
袋本体のみからなる一つの部材で構成されたものでもよ
く、また、該袋本体と該袋本体の口部全周に摺動自在に
取り付けた口締材とからなる複数の部材で構成されたも
のでもよい。
【0015】本発明に係る熱可塑性樹脂製袋では添加剤
が熱可塑性樹脂と添加剤との合計量に対して特定の配合
比率を有するが、該配合比率は該袋全体に対して特定範
囲内であればよい。すなわち、該袋が複数の部材からな
る場合は、各部材が該特定範囲内にあってもよいし、各
部材が該特定範囲内になくても該袋全体として該特定範
囲内にあればよい。具体的には、例えば、熱可塑性樹脂
製袋が袋本体と該袋本体の口部全周に摺動自在に取り付
けた口締材とからなる場合は、添加剤は少なくとも袋本
体又は口締材のいずれかに配合されると共に添加剤の配
合比率が熱可塑性樹脂製袋に対して特定範囲内の配合比
率の値をとり、該配合比率は袋全体に対して後述の特定
範囲内であればよい。このため、例えば、添加剤中にF
2 3又はFeO(OH)のように袋を着色し易い物
質が含まれている場合に、袋本体へのFe2 3 又はF
eO(OH)の配合比率を無くするか又は少なくすると
共にその分口締材へのFe2 3 又はFeO(OH)の
配合比率を多くして袋全体としてFe2 3 又はFeO
(OH)の配合比率を特定範囲内とすることもできる。
このように、袋を着色し易いFe2 3 等の物質を袋本
体に少なめにすると共に口締材に多めに配合すると、袋
本体の着色を避けることができる。また、添加剤の種類
とその配合量により配合された熱可塑性樹脂の色相、彩
度や明度等が異なるが、このような色相等の違いを例え
ば口締材の色相等の違いとして用いることにより、袋の
内容物の分別等の目印とすることができる。
【0016】本発明で用いられる熱可塑性樹脂としては
通常熱可塑性樹脂に分類されるものであれば特に限定さ
れることなく使用できるが、例えば、ポリエチレン、ポ
リプロピレン等が挙げられる。ポリエチレンとしては、
エチレン単独重合体でもよく、他のαオレフィンモノマ
ーとの共重合体でもよい。エチレンと他のモノマーとの
共重合体としては、例えば、エチレン・酢酸ビニルコポ
リマー(EVA)、エチレン・アクリル酸コポリマー
(EAA)、エチレン・メタクリル酸コポリマー(EM
AA)、エチレン・メチルアクリレートコポリマー(E
MA)、エチレン・エチルアクリレートコポリマー(E
EA)、エチレン・メチルメタクリレートコポリマー
(EMMA)、アイオノマー等が挙げられる。またポリ
エチレンとしては、LDPE、HDPE、LLDPEの
いずれも用いることができる。上記熱可塑性樹脂は、上
記TiO2 等の添加剤と共にTダイ成形又はインフレー
ション成形により袋に加工される。
【0017】本発明に係る熱可塑性樹脂製袋は、添加剤
として、TiO2 、CaCO3 、ステアリン酸、Fe2
3 又はFeO(OH)、及びAl(OH)3 を含む
か、又はTiO2 、CaCO3 、ステアリン酸鉄及びA
l(OH)3 を含むものである。これら添加剤の熱可塑
性樹脂製袋中における合計量は、添加剤としてTi
2、CaCO3 、ステアリン酸、Fe2 3 又はFe
O(OH)、及びAl(OH)3 を含む場合は、通常1
0〜39重量%、好ましくは10〜20重量%であり、
添加剤としてTiO2 、CaCO3 、ステアリン酸鉄及
びAl(OH)3 を含む場合は、通常10〜38重量
%、好ましくは10〜20重量%である。添加剤の合計
量が上記数値を越えると機械的強度が低下するため好ま
しくない。
【0018】本発明で用いられるTiO2 は、粒子表面
にアルミナ等での表面処理が施されておらず純粋なTi
2 が露出しているものであり、表面活性が高いもので
ある。また、本発明で用いられるTiO2 は、ルチル化
率が10〜95%、好ましくは20〜50%、さらに好
ましくは20〜30%、特に好ましくは20〜25%で
ある。ルチル化率が該範囲内にあると、ルチル化率が0
%の純アナターゼやルチル化率が100%の純ルチルに
比べて光触媒性能が格段に高くなるため好ましい。な
お、本発明で用いられるTiO2 は、平均粒子径や比表
面積が後述の範囲内になる限りにおいて、純アナターゼ
や純ルチルを混合したり、ルチル化率が異なる酸化チタ
ンを混合したりしてルチル化率を上記範囲内のものとし
てもよく、また、非晶質の酸化チタンを含んでいてもよ
い。
【0019】ここでルチル化率とは、ASTM D3720-84 の
方法に従いX線回折測定を行い、ルチル型結晶酸化チタ
ンの最強回折線(面指数110)のピーク面積(Ir)
と、アナターゼ型結晶酸化チタンの最強回折線(面指数
101)のピーク面積(Ia)とを求めた後、次式
(1)により算出されるものである。 ルチル化率(重量%)=100−100/(1+1.2×Ir/Ia) (1)
【0020】なお、ピーク面積(Ir)及びピーク面積
(Ia)は、X線回折スペクトルの該当回折線における
ベースラインから突出した部分の面積をいう。その算出
方法は公知の方法で行えばよく、例えば、コンピュータ
計算、近似三角形化などの手法により求められる。
【0021】またTiO2 の光触媒性能は、紫外線、水
及び酸素の存在下においてTiO2表面でOHフリーラ
ジカルやOH2 フリーラジカルが生成し、これらの強力
な酸化力によりTiO2 に吸着固定された物質を酸化分
解することで生じるものと考えられる。このため、Ti
2 を光触媒性能により、NOx やCOを酸化分解して
無害にしたり、ダイオキシン類の有機有害物質のベンゼ
ン環等に結合したClをOHに置換したり、ダイオキシ
ン類等の構造自体を酸化分解したりするメカニズムによ
り、これらの物質を分解できる。なお、光触媒反応によ
りダイオキシン類の有機有害物質を酸化分解できるか否
かの指標としては、例えば、スクアレンC3050等のC
=C二重結合を有するハイドロカーボンに、OH基、C
=O基、COO- 基等のO含有基が導入されるか否か
で判断できる。
【0022】本発明で用いられるTiO2 は、平均粒径
が0.6μm 以下、好ましくは0.2μm 以下、さらに
好ましくは0.04〜0.1μm である。また、本発明
で用いられるTiO2 は、最大粒径が通常1μm 以下、
好ましくは0.5μm 以下である。平均粒径が該範囲内
にあると、比表面積が大きいため、Cl、NOX 、ダイ
オキシン類等の有害物質や重金属類の吸着能に優れると
共にTiO2 の光触媒活性が高くなるため好ましい。ま
た、本発明で用いられるTiO2 のBET比表面積は、
通常30〜60m2/g、好ましくは45〜55m2/g、さら
に好ましくは45〜50m2/gである。
【0023】本発明で用いられるTiO2 の平均粒径及
び最大粒径の組み合わせとしては、通常平均粒径0.6
μm 以下で最大粒径1μm 以下、好ましくは平均粒径
0.2μm 以下で最大粒径0.5μm 以下、さらに好ま
しくは平均粒径0.04〜0.1μm で最大粒径0.5
μm 以下である。通常平均粒径及び最大粒径が該範囲内
にあると、TiO2 の光触媒活性がより高くなるため好
ましい。
【0024】本発明に係る熱可塑性樹脂製袋は、上記T
iO2 を0.5〜5重量%、好ましくは1〜5重量%含
むものである。TiO2 が該範囲内に含まれると、成形
性がよく且つ低コストで光触媒性能を十分に発揮でき、
この結果、焼却時又は焼却後において固定した有害物質
を光触媒反応により分解できるため好ましい。
【0025】本発明で用いられるCaCO3 は、平均粒
径が通常0.05〜1.0μm 、好ましくは0.1〜
0.3μm である。平均粒径が該範囲内にあると、引張
降伏強さ、引張破断強さ等の機械的強度が高いため、ま
た、引張破断伸びが大きく内容物への追従性に優れるた
め好ましく、さらに、比表面積が大きいことから焼却時
に存在するHCl等のCl成分と反応してCaCl2
生成しダイオキシン類の生成を抑制できるため好まし
い。なお、平均粒径が0.05μm 未満であると、機械
的強度や伸びが低下するため好ましくない。この理由と
しては、粒径が小さすぎるとCaCO3 が二次凝集を生
じ、かえって実質的な粒径が上記範囲よりも大きくなっ
てしまうからであると推測される。また、平均粒径が
1.0μm を越えると、機械的強度、伸び、表面平滑性
等が低下するため好ましくない。また、本発明で用いら
れるCaCO3 は、最大粒径が通常10μm 以下、好ま
しくは5μm 以下のものが挙げられる。熱可塑性樹脂シ
ートの均一化のためにはCaCO 3 の最大粒径は該シー
トの膜厚の1/3以下であることが好ましいため、最大
粒径が該範囲内にあると、袋を構成する熱可塑性樹脂シ
ートの膜厚を均一化できるため好ましい。
【0026】CaCO3 の配合比率は、本発明に係る熱
可塑性樹脂製袋に対し、通常5〜20重量%、好ましく
は5〜15重量%である。配合比率が該範囲内にある
と、袋の寸法安定性、表面硬化性及び表面平滑性に優れ
るため好ましい。
【0027】本発明で用いられるステアリン酸として
は、通常のものが用いられ、特に限定されない。ステア
リン酸の配合比率は、本発明に係る熱可塑性樹脂製袋に
対し、通常0.1〜2重量%、好ましくは0.5〜1重
量%である。配合比率が該範囲内にあると、滑剤として
袋の均一化及び薄膜化に寄与するため好ましい。
【0028】本発明で用いられるFe2 3 又はFeO
(OH)は、平均粒径が通常1.0μm 以下である。平
均粒径が該範囲内にあると、CaCO3 と併用すること
により、燃焼時に発生するCl分、例えば、塩化水素を
固定できるため好ましい。なお、焼却時にCaCO3
Cl分を固定してCaCl2 を生成するのは、まずFe
2 3 又はFeO(OH)がガス中のCl分によりFe
Cl2 を生成し、次いでCaCO3 がFeCl2 からC
lを奪ってCaCl2 を生成するものと推測される。ま
た、本発明で用いられるFe2 3 又はFeO(OH)
は、最大粒径が通常3μm 以下のものが挙げられる。最
大粒径が3μm を越えると反応有効面積が小さくなり、
Cl分の固定能力が低下するため好ましくない。
【0029】Fe2 3 又はFeO(OH)の配合比率
は、本発明に係る熱可塑性樹脂製袋に対し、通常0.1
〜2重量%、好ましくは0.1〜1.5重量%である。
配合比率が該範囲内にあるとCl分を有効に固定できる
ため好ましい。
【0030】本発明で用いられるAl(OH)3 は、平
均粒径が通常10μm 以下、好ましくは0.5〜8μm
、さらに好ましくは0.5〜2μm である。平均粒径
が該範囲内にあると、燃焼時にAl2 3 を生成するこ
とにより炉内の高温化の発生を抑制すると共に該Al2
3 が燃焼ガス中のCl分や重金属成分を吸着固定し易
く、また、袋に剛性を付与できるため好ましい。また、
本発明で用いられるAl(OH)3 は、最大粒径が通常
15μm 以下、好ましくは10μm 以下のものが挙げら
れる。
【0031】また、本発明では、上記添加剤のうち、ス
テアリン酸、及びFe2 3 又はFeO(OH)に代え
てステアリン酸鉄((C1735COO)2 Fe)を用い
ることもできる。ステアリン酸鉄は、ステアリン酸同様
に滑剤として作用すると共に、袋の焼却時にはFe2
3 を生成してFe2 3 又はFeO(OH)と同様の作
用を行う。ステアリン酸鉄の配合比率は、本発明に係る
熱可塑性樹脂製袋に対し、通常0.1〜5重量%、好ま
しくは0.5〜3重量%である。配合比率が該範囲内に
あると、ステアリン酸、及びFe2 3 又はFeO(O
H)と同様の作用を行うため好ましい。ステアリン酸、
及びFe2 3 又はFeO(OH)を別々に配合する場
合は例えば袋本体や口締材等の各部材毎に最適な配合量
とし易い点で好ましいが、これらの代替材料としてステ
アリン酸鉄を用いる場合はステアリン酸鉄が袋本体や口
締材等を構成する樹脂シート中に均一に分散し易い点で
好ましくなる。
【0032】本発明に係る熱可塑性樹脂製袋は、上記熱
可塑性樹脂及び添加剤以外にも、本発明で得られる効果
を害しない範囲内で、適宜、着色材等の他の添加剤を配
合してもよい。
【0033】本発明に係る熱可塑性樹脂製袋は、上記熱
可塑性樹脂と添加剤、さらに必要により他の添加剤から
なる混練物を混練した後、例えば、インフレーション成
形することにより得られる。本発明に係る熱可塑性樹脂
製袋の袋の本体のシートの厚さとしては、特に限定され
ないがシートの機械的強度が高いことから、例えば、3
0μm 以下、好ましくは20μm 以下、さらに好ましく
は15μm 以下とすることができる。本発明に係る熱可
塑性樹脂製袋は、家庭用ゴミや業務用ゴミのゴミ袋や買
い物袋等として使用できる。
【0034】
【実施例】次に、実施例を挙げて、本発明を更に具体的
に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限
するものではない。
【0035】以下の実施例等で用いた原料等は以下のと
おりである。 ・ポリエチレン:HDPE ・酸化チタンA:ルチル化率0%(アナターゼ100
%)、平均粒径0.04μm 、最大粒径0.5μm 、B
ET比表面積50m2/gのTiO ・酸化チタンB:ルチル化率100%(ルチル100
%)、平均粒径0.08μm 、最大粒径0.5μm 、B
ET比表面積30m2/gのTiO ・酸化チタンC:ルチル化率25%、平均粒径0.05
μm 、最大粒径0.5μm 、BET比表面積48m2/gの
TiO2 ・炭酸カルシウムA:平均粒径0.15μm のCaCO
3 ・炭酸カルシウムB:平均粒径0.08μm のCaCO
3 ・炭酸カルシウムC:平均粒径4.5μm のCaCO3 ・水酸化アルミニウム:平均粒径3μm のAl(OH)
3
【0036】<CaCO3 の粒子性状とシートの機械的
強度との関係> 参考例1〜13 表1又は表2に示す配合比率で、ポリエチレンと炭酸カ
ルシウムとを小型ニーダ(入江商会社製 PNV−5)
で混合した。次に、該混合物を混練後、ペレタイザー
(テクノベル社製 TZW−15/30MG)でペレッ
トを調製した。さらに、油圧プレスを用いて、該ペレッ
トを200℃、56kg/cm2の条件でプレスして200×
200×2mmのシートを得た。得られたシートについ
て、JISZ 1702に沿って、引張降伏強さ、引張
破断強さ及び引張破断伸びを測定した。結果を表1及び
表2に示す。
【0037】
【表1】 ────────────────────────────────── 参考 参考 参考 参考 参考 参考 参考 参考 例1 例2 例3 例4 例5 例6 例7 例8 ────────────────────────────────── 配合量(重量部) ポリエチレン 90 80 70 60 90 80 70 60 炭酸カルシウムA 10 20 30 40 0 0 0 0 炭酸カルシウムB 0 0 0 0 10 20 30 40 炭酸カルシウムC 0 0 0 0 0 0 0 0 引張降伏強さ(MPa) 42.5 30.5 27.5 24.5 30.5 29.0 27.5 24.5 引張破断強さ(MPa) 47.5 40.0 37.0 36.5 40.1 36.5 34.7 32.9 引張破断伸び (%) 800 710 630 630 570 620 600 590 ──────────────────────────────────
【0038】
【表2】 ─────────────────────────── 参考 参考 参考 参考 参考 例9 例10 例11 例12 例13 ─────────────────────────── 配合量(重量部) ポリエチレン 90 80 70 60 100 炭酸カルシウムA 0 0 0 0 0 炭酸カルシウムB 0 0 0 0 0 炭酸カルシウムC 10 20 30 40 0 引張降伏強さ(MPa) 29.0 26.0 26.0 24.5 30.5 引張破断強さ(MPa) 38.3 37.0 32.8 32.8 36.5 引張破断伸び (%) 580 585 570 560 570 ───────────────────────────
【0039】参考例1〜参考例13より、炭酸カルシウ
ムの平均粒径が0.15μm 程度であると、引張降伏強
さ、引張破断強さ及び引張破断伸びが高いことが判る。
これに対し、平均粒径が0.08μm のように小さすぎ
たり、4.5μm のように大きすぎると、引張降伏強
さ、引張破断強さ及び引張破断伸びが低いことが判る。
【0040】<TiO2 の粒子性状と光触媒活性との関
係> 実施例1〜3、比較例1〜3 表3に示す配合比率で、ポリエチレン、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、酸化チタン及びステアリン酸
鉄を小型ニーダ(入江商会社製 PNV−5)で混合し
た。次に、該混合物をペレタイザー(テクノベル社製
TZW−15/30MG)で混練後、ペレットを調製し
た。さらに、該ペレットを大気雰囲気とした炉内におい
て650℃で燃焼させ、焼却残灰を得た。得られた各配
合の焼却残灰A〜Fについて、それぞれ以下のようにし
て光触媒活性を測定した。結果を表3に示す。
【0041】・光触媒活性の測定方法:φ13mm×H
1.5mmの試料ホルダーに焼却残灰を充填しさらにスク
アレンC3050(純正化学株式会社製、特級)100μ
l を含浸させた試料に、360nmにピークを有し且つ3
15〜400nmの波長域の紫外線を放出するブラックラ
イト(三共電気株式会社製、ブラックライトブルー蛍光
ランプ FL20S BLB)をランプ電力20W 、紫
外線出力3.6W の強さでUV照射した。その後、所定
時間経過後の時点で試料に含浸している液体をFT−I
R(日本電子株式会社製JIR−100型)を用いて錠
剤法で分析した。スクアレンが酸化分解されているか否
かは、IRのチャートにスクアレンそのものには存在し
ないOH基(3400cm-1)、C=O基(1718c
m-1)、COO- 基(1580cm-1)のピークがUV照
射によって現われるか否かで判断した。また、ベースラ
インからのC=O基(1718cm-1)のピーク高さT
C=O とスクアレンのC=C結合によるピーク(約166
8cm-1)高さTC=C とからTC=O/TC=C を算出し、U
V照射時間とTC=O /TC=C との関係から光触媒活性の
度合いを判断した。TC=O /TC=C は、増大するほど光
触媒活性が高いことを示す。
【0042】
【表3】 ───────────────────────────── 実施 実施 実施 比較 比較 比較 例1 例2 例3 例1 例2 例3 ───────────────────────────── 配合量(重量部) ポリエチレン 78.9 77.9 76.9 78.9 77.9 79.9 炭酸カルシウムA 15 15 15 15 15 15 水酸化アルミニウム 5 5 5 5 5 5 ステアリン酸鉄 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 0.1 酸化チタンA 0 0 0 1 2 0 酸化チタンC 1 2 3 0 0 0 焼却残灰名 A B C D E F TC=O /TC=C UV照射時間0(hr.) 0.13 0.20 0.18 <0.1 0.10 <0.1 UV照射時間3(hr.) 0.14 0.40 0.50 0.11 0.12 <0.1 UV照射時間5(hr.) 0.18 0.47 0.56 0.11 0.13 <0.1 ─────────────────────────────
【0043】表3より、ルチル化率25%の酸化チタン
C(実施例1〜3)はルチル化率0%の酸化チタンA
(比較例1及び2)よりも光触媒活性が格段に高く、ま
た酸化チタンCは配合量に略比例して光触媒活性が高く
なるが酸化チタンAは配合量を多くしてもほとんど増大
しないことが判る。
【0044】参考例14〜19φ13mm×H1.5mmの
試料ホルダーに表4に示す配合の酸化チタンを充填しさ
らにスクアレンC3050(純正化学株式会社製、特級)
100μl を含浸させた試料を作製し、該試料につい
て、実施例1と同様にしてTC=O /TC=C を算出し、光
触媒活性を測定した。結果を表4に示す。
【0045】
【表4】 ──────────────────────────────── 参考 参考 参考 参考 参考 参考 例14 例15 例16 例17 例18 例19 ──────────────────────────────── 配合量(重量部) 酸化チタンA 0 25 50 75 100 0 酸化チタンB 100 75 50 25 0 0 酸化チタンC 0 0 0 0 0 100 酸化チタンの性状 ルチル化率 (%) 100 75 50 25 0 25 TC=O /TC=C UV照射時間0(hr.) 0.11 0.11 0.14 0.18 0.12 0.17 UV照射時間1(hr.) 0.36 0.75 0.82 0.95 0.68 1.00 ────────────────────────────────
【0046】表4より、ルチル化率が25〜50%であ
るとルチル化率0%や100%に比べて特に光触媒活性
が高いことが判る。
【0047】<添加剤の配合量とシートの機械的強度と
の関係> 実施例4〜6、比較例4 表5に示す配合比率で、ポリエチレン、炭酸カルシウ
ム、水酸化アルミニウム、酸化チタン、及び、ステアリ
ン酸鉄又はステアリン酸とFeO(OH)とを小型ニー
ダ(入江商会社製 PNV−5)で混合した。次に、該
混合物を混練後、ペレタイザー(テクノベル社製 TZ
W−15/30MG)でペレットを調製した。さらに、
油圧プレスを用いて、該ペレットを200℃、56kg/c
m2の条件でプレスして200×200×2mmのシートA
〜Dを得た。得られたシートそれぞれについて、JIS
Z 1702に沿って、引張降伏強さ、引張破断強さ
及び引張破断伸びを測定した。結果を表5に示す。
【0048】
【表5】
【0049】表5より、本発明に係る袋を構成するシー
ト(実施例4〜6)は、従来のシート(比較例4)と比
べて機械的強度が20%程度向上していることが判る。
従って、袋が従来と同程度の機械的強度を満たすには、
シートの厚さを20%程度薄くできる。
【0050】<焼却残灰からの重金属溶出試験> 比較例5 まず、表6に示す元素含有量を有するゴミ焼却炉の焼却
残灰(以下、「焼却残灰I」ともいう。)を用意した。
次に、焼却残灰Iを大気雰囲気とした炉内において65
0℃で燃焼させ、2次焼却残灰Jを得た。さらに、該2
次焼却残灰J20g を水500mlに分散させた後、該液
を濾過し、得られた濾液中の元素の濃度を環境庁告示第
13号法の「溶出試験方法」に準拠して測定し溶出濃度
とした。測定は、無炎原子吸光分析装置(日立株式会社
製 Z−8100)を用いた無炎原子吸光分析法、及び
ICP発光分析装置(セイコー電子株式会社製 SPS
−1500R)を用いたICP発光分析法により行っ
た。結果を表7に示す。
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】実施例7 実施例4で得られたシートAを焼却後の焼却残灰量が1
0重量部になるように換算した量で用意すると共に、該
シートAと比較例5で用いた焼却残灰I90重量部とを
混合し、大気雰囲気とした炉内において650℃で燃焼
させて2次焼却残灰Kを得た。該2次焼却残灰Kについ
て、比較例5と同様にして溶出濃度を測定した。結果を
表7に示す。
【0054】実施例8 実施例4で得られたシートAに代えて実施例5で得られ
たシートBを用いた以外は、実施例7と同様にして2次
焼却残灰Lを得、溶出濃度を測定した。結果を表7に示
す。
【0055】実施例9 実施例1で得られた焼却残灰A10重量部と比較例5で
用いた焼却残灰I90重量部とを混合して混合焼却残灰
Mを得、該混合焼却残灰Mを大気雰囲気とした炉内にお
いて650℃で燃焼させて2次焼却残灰Pを得た。該2
次焼却残灰Pについて、比較例5と同様にして溶出濃度
を測定した。結果を表8に示す。
【0056】実施例10 まず、実施例4で得られたシートAを大気雰囲気とした
炉内において650℃で燃焼させて焼却残灰Gを得た。
次に、焼却残灰G10重量部と比較例5で用いた焼却残
灰I90重量部とを混合して混合焼却残灰Nを得、該混
合焼却残灰Nを大気雰囲気とした炉内において650℃
で燃焼させて2次焼却残灰Qを得た。該2次焼却残灰Q
について、比較例5と同様にして溶出濃度を測定した。
結果を表8に示す。
【0057】実施例11 まず、実施例4で得られたシートAに代えて実施例5で
得られたシートBを用いた以外は実施例10と同様にし
て焼却残灰Hを得た。次に、焼却残灰H10重量部と比
較例5で用いた焼却残灰I90重量部とを混合して混合
焼却残灰Oを得、該混合焼却残灰Oを大気雰囲気とした
炉内において650℃で燃焼させて2次焼却残灰Rを得
た。該2次焼却残灰Rについて、比較例5と同様にして
溶出濃度を測定した。結果を表8に示す。
【0058】
【表8】
【0059】実施例12〜14 表9に示すように、混合焼却残灰Mについて、比較例5
と同様にして溶出濃度を測定し、これを実施例12とし
た。また、混合焼却残灰N及びOについても実施例12
と同様にして溶出濃度を測定し、これを実施例13及び
14とした。これらの結果を表9に示す。
【0060】
【表9】 ────────────────────
【0061】実施例15 表10に示す配合比率で、焼却残灰Iと水酸化アルミニ
ウムとを混合し、得られた混合物を大気雰囲気とした炉
内において650℃で燃焼させて2次焼却残灰Sを得、
比較例5と同様にして溶出濃度を測定した。結果を表1
0に示す。なお、表10には前記表7に示した比較例5
のデータも併記する。
【0062】実施例16 表10に示す配合比率で、焼却残灰Iと水酸化アルミニ
ウムとを混合し、得られた混合物を大気雰囲気とした炉
内において650℃で燃焼させて2次焼却残灰Tを得、
比較例5と同様にして溶出濃度を測定した。結果を表1
0に示す。なお、表10には前記表7に示した比較例5
のデータも併記する。
【0063】
【表10】
【0064】表10より、Al(OH)3 を5〜10重
量%程度配合すると、重金属の溶出濃度が著しく低下す
ることが判る。これは、Al(OH)3 が燃焼時の熱で
Al 2 3 になり、吸着剤として重金属を固定するよう
に働くためであると推測される。
【0065】<排ガス中の塩化水素濃度の固定能力の測
定> 実施例17〜19、比較例6 Cl含有率57重量%の塩化ビニールシートと、実施例
4〜6及び比較例4で得られたシートA〜Dとを表11
に示す割合で下記条件下で共に燃焼させ、排ガス中の塩
化水素含有量を下記のようにして分析した。結果を表1
1に示す。・燃焼条件: 燃焼管内設定温度 750℃ 支燃ガス 空気 支燃ガス供給量 0.5l/min 燃焼管内保持時間 10分 試料量 0.1g ・燃焼ガス補集方法:水溶性ガス補集法 ・分析方法 :JIS K0107「排ガス中の
塩化水素分析方法」 ・検出下限 :0.1mg/g
【0066】
【表11】
【0067】表11より、実施例17〜19は塩化水素
が排ガス中にほとんど存在しなくなることが判る。これ
は、燃焼により生成したCaCO3 −Fe2 3 がCl
を固定するためと推測される。
【0068】
【発明の効果】本発明に係る熱可塑性樹脂製袋は、特定
粒子性状のCaCO3 を特定量配合する場合は、機械的
強度が高く薄膜化できるため焼却炉内の高温化の発生や
炭酸ガスの発生量を減少させることができる。また、本
発明に係る熱可塑性樹脂製袋は、特定粒子性状のTiO
2 を特定量配合する場合は、光触媒性能が高いことによ
り焼却後の焼却灰中の有害物質を有効に酸化分解可能に
なる。さらに、本発明に係る熱可塑性樹脂製袋は、Ca
CO3 及びTiO2 を上記のように配合すればこれら両
方の性能を有するものとできる。また、本発明に係る熱
可塑性樹脂製袋は袋本体と該袋本体の口部全周に摺動自
在に取り付けた口締材とからなるものとすることがで
き、添加剤の配合比率を袋本体や口締材それぞれについ
て最適化することにより、口締材にFe2 3 等の着色
成分を充填的に配合して口締材の色の違いによるゴミの
分別を容易とすると共に、袋本体の添加剤による着色を
抑制することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 3/26 C08K 3/26 5/09 5/09 C08L 101/00 C08L 101/00 // F23G 7/12 F23G 7/12 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 30/02 B65D 65/38 B65F 1/00 C08J 5/18 CES C08K 3/22 C08K 3/26 C08K 5/09 C08L 101/00 F23G 7/12

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 添加剤としてTiO0.5〜5重量
    %、CaCO5〜20重量%、ステアリン酸0.1〜
    2重量%、Fe又はFeO(OH)0.1〜2重
    量%及びAl(OH)3〜10重量%を合計10〜3
    9重量%含む熱可塑性樹脂製袋であって、前記TiO
    はルチル化率が10〜95%で平均粒径が0.6μm以
    下であることを特徴とする熱可塑性樹脂製袋。
  2. 【請求項2】 添加剤としてTiO0.5〜5重量
    %、CaCO5〜20重量%、ステアリン酸0.1〜
    2重量%、Fe又はFeO(OH)0.1〜2重
    量%及びAl(OH)3〜10重量%を合計10〜3
    9重量%含む熱可塑性樹脂製袋であって、前記TiO
    はルチル化率が10〜95%で平均粒径が0.6μm以
    下であり、且つ、前記CaCOは平均粒径が0.05
    〜1.0μmであることを特徴とする熱可塑性樹脂製
    袋。
  3. 【請求項3】 添加剤としてTiO0.5〜5重量
    %、CaCO5〜20重量%、ステアリン酸鉄0.1
    〜3重量%及びAl(OH)3〜10重量%を合計1
    0〜38重量%含む熱可塑性樹脂製袋であって、前記T
    iOはルチル化率が10〜95%で平均粒径が0.6
    μm以下であることを特徴とする熱可塑性樹脂製袋。
  4. 【請求項4】 添加剤としてTiO0.5〜5重量
    %、CaCO5〜20重量%、ステアリン酸鉄0.1
    〜3重量%及びAl(OH)3〜10重量%を合計1
    0〜38重量%含む熱可塑性樹脂製袋であって、前記T
    iOはルチル化率が10〜95%で平均粒径が0.6
    μm以下であり、且つ、前記CaCOは平均粒径が
    0.05〜1.0μmであることを特徴とする熱可塑性
    樹脂製袋。
  5. 【請求項5】 前記TiOのルチル化率が20〜50
    %であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項
    記載の熱可塑性樹脂製袋。
  6. 【請求項6】 前記熱可塑性樹脂製袋は袋本体と該袋本
    体の口部全周に摺動自在に取り付けた口締材とからな
    り、前記添加剤は少なくとも前記袋本体又は前記口締材
    のいずれかに配合されると共に前記添加剤の配合比率は
    前記熱可塑性樹脂製袋に対して前記範囲内の値をとるこ
    とを特徴とする請求項1、2又は5のいずれか1項記載
    の熱可塑性樹脂製袋。
  7. 【請求項7】 前記熱可塑性樹脂がポリエチレンである
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項記載の熱
    可塑性樹脂製袋。
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