JP3481182B2 - 膝関節牽引装置 - Google Patents

膝関節牽引装置

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JP3481182B2
JP3481182B2 JP2000114584A JP2000114584A JP3481182B2 JP 3481182 B2 JP3481182 B2 JP 3481182B2 JP 2000114584 A JP2000114584 A JP 2000114584A JP 2000114584 A JP2000114584 A JP 2000114584A JP 3481182 B2 JP3481182 B2 JP 3481182B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、物理療法の一種と
して特に膝関節を牽引するために用いられる膝関節牽引
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、整形外科分野における物理療
法として牽引療法が行われている。この牽引療法は主と
して腰椎等を対象にして行われるものであり、通常、被
牽引者をベッド上に仰臥状態にして実施される(例えば
特開平9−135857号公報参照)。すなわち、ベッ
ドと、このベッドの頭部側及び足部側の両端位置のそれ
ぞれに配設された保持ベルトと、一側の保持ベルトを牽
引する牽引駆動部とを備えた牽引装置を用い、上記ベッ
ド上の仰臥状態の被牽引者をその足首部と顎下部等との
2箇所で保持ベルトにより保持し、上記牽引駆動部を作
動させることにより上記被牽引者に対し保持ベルトを介
して頭部と足首部とを互いに引き離す側への引張力を作
用させることが行われている。
【0003】一方、特に膝関節のみを牽引するための専
用の牽引装置は知られておらず、膝関節を牽引する場合
であっても上記牽引装置が利用されている。すなわち、
仰臥状態で被牽引者の身体全体を牽引することにより膝
関節に対しても牽引力が間接的に作用するようにしてい
る。あるいは、ベッド上で被牽引者をその膝上部と膝下
部とが一直線状に延びるように着座させ、膝上の大腿部
を錘ベルト等の載置により簡易拘束した状態で足首部に
対し保持ベルトを介して水平の牽引力を作用させるとい
う簡略手法も採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、高齢
化社会の到来や、生活習慣病の増大等により下半身の弱
体化、中でも膝機能の弱体化が顕著になっている。すな
わち、大腿骨と脛骨との間の関節軟骨の摩耗や、両者を
つなぐ膝靭帯の老化あるいは膝周辺筋群の萎縮や硬直化
が生じ、変形性膝関節症の発症や膝痛を訴える人が増加
する傾向にある。また、スポーツ活動や屋外活動におい
ても膝靭帯損傷が生じ易くなっている。
【0005】このような場合において、膝関節の牽引療
法を施すことにより膝痛の軽減や適度なストレス付加に
よる早期回復が図られる。
【0006】しかし、膝関節の膝靭帯は前十字靭帯、後
十字靭帯、外側側副靭帯、及び、内側側副靭帯というよ
うにそれぞれ機能の異なるものにより構成され、それぞ
れ牽引療法を施すための伸長させる方向として好ましい
方向が例えば大腿骨の延長方向に対し30度の交差角度
での屈曲方向、もしくは、90度の交差角度での屈曲方
向というように互いに異なっている。
【0007】しかるに、上記従来の牽引装置では、膝関
節を挟んで膝上部と膝下部とを互いに一直線状に延ばし
た状態での一方向にしか牽引力を作用させることはでき
ず、膝靭帯の種類に応じた適切かつ効果的な牽引療法を
施すことができないという不都合がある。
【0008】しかも、牽引力の負荷が全身に対するもの
であり、膝関節自体には牽引力が間接的にしか負荷され
ないという不都合もある。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、その目的とするところは、膝関節に対し
効果的な牽引療法を施し得る膝関節専用の膝関節牽引装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明は、上方に臨む座面を有し被牽引者の膝
下部を大腿部から屈曲させた状態で上記被牽引者を着座
させてその大腿部を支持する座部と、この座部の先端側
位置であって上記座面の延長面よりも下側位置において
上記被牽引者の足首部を上記膝下部の延長方向に牽引す
る牽引駆動部と、上記座部の先端側位置に上記座部の幅
方向に延びるように配設されて被牽引者の膝窩部をマッ
サージするマッサージ器とを備えて構成したものであ
る。
【0011】この第1の発明では、被牽引者を座部に着
座させて膝下部を屈曲させた状態でその大腿部を座部に
支持させ、牽引駆動部により足首部を膝下部の延長方向
に牽引させることになる。すると、足首部に負荷された
牽引力が屈曲状態の膝関節に対し直接的に作用して膝靭
帯が伸長されることになる。又、上記のようなマッサー
ジ器を付加することにより、膝靭帯の伸長の前・途中・
後あるいはその伸長と併用して膝関節近傍の硬直した筋
肉をほぐして牽引療法による物理療法効果をより増大さ
せることが可能になる。上記マッサージ器としては、低
周波振動式もしくは回転式等のものが挙げられる。
【0012】
【0013】
【0014】第2の発明は、上記第1の発明をより具体
化させたものであり、脚部と、上方に臨む座面を有し上
記脚部に支持されて被牽引者を着座させてその大腿部を
支持する座部と、この座部の先端部に対し座面延長方向
に延びた状態及び上記座面から下向きに屈曲した状態の
両者間を傾動可能に取り付けられた傾動支持部と、この
傾動支持部を上記座部に対する交差角度が可変にして保
持する支持機構と、上記傾動支持部に対し一体に傾動す
るよう取り付けられて上記被牽引者の足首部をその膝下
部の延長方向に牽引する牽引駆動部と、上記座部の先端
側位置に上記座部の幅方向に延びるように配設されて被
牽引者の膝窩部をマッサージするマッサージ器とを備え
て構成したものである。
【0015】この第2の発明では、座部に対する傾動支
持部の交差角度を被牽引者の膝靭帯の種類及び症状に応
じて定められた伸長方向に対応するように傾動支持部を
傾動させ、この傾動状態で傾動支持部を支持機構により
保持させると、牽引駆動部による牽引方向も上記伸長方
向と対応したものとなる。そして、上記座部に被牽引者
を着座させてこの座部に大腿部を支持させると、その被
牽引者の膝下部が傾動支持部の上に載せられて大腿部に
対する膝下部の屈曲角度が上記伸長方向に対応したもの
とされる。この状態で被牽引者の足首部を牽引駆動部に
より牽引させると、上記伸長方向に対し牽引力が負荷さ
れて膝関節が伸ばされることになる。つまり、牽引によ
り伸長させる対象、すなわち、膝靭帯の種類に応じて適
切な角度で牽引力を負荷させることが可能になる。又、
上記のようなマッサージ器を付加することにより、膝靭
帯の伸長の前・途中・後あるいはその伸長と併用して膝
関節近傍の硬直した筋肉をほぐして牽引療法による物理
療法効果をより増大させることが可能になる。上記マッ
サージ器としては、低周波振動式もしくは回転式等のも
のが挙げられる。
【0016】上記発明における「支持機構」としては、
例えば座部と傾動支持部との間に、あるいは、脚部と傾
動支持部との間に掛け渡した杆状支持部材を用い、この
支持部材により上記傾動支持部を所定の傾動状態に保持
させるようにしてもよい。この場合には、上記杆状支持
部材の係止位置を変更することにより傾動支持部材の座
部に対する交差角度を手動で変更調整することになる。
あるいは、上記の「支持機構」として、座部に対する交
差角度を変更調整可能に傾動支持部を傾動駆動する傾動
アクチュエータにより構成するようにしてもよい。この
場合には、上記傾動アクチュエータの作動量を変更調整
することにより、傾動支持部の座部に対する交差角度を
機械力で変更調整し得ることになる。上記傾動アクチュ
エータとしては、例えば座部と傾動支持部との間に、又
は、脚部と傾動支持部との間に掛け渡した流体圧シリン
ダを用いてもよいし、あるいは、リンク部材とこのリン
ク部材を作動させる電動モータとの組み合わせを用いて
もよい。
【0017】また、上記第1又は第2の各発明におい
て、上記牽引駆動部を持続牽引か間欠牽引かに選択可能
に作動させる操作盤を備えるようにしてもよい。これに
より、膝関節牽引装置による膝関節に対する牽引種類と
して持続牽引か間欠牽引かの選択を行い得る。
【0018】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の膝関節
牽引装置によれば、膝関節を対象として直接的に牽引力
を負荷させることができるようになる。しかも、牽引療
法を施す対象としての膝靭帯の種類もしくは症状に応じ
て被牽引者毎に適切な方向に牽引力を負荷させることが
でき、膝関節に対し効果的な牽引療法を施すことができ
るようになる。また、膝窩部に対するマッサージ器を併
有させることで、牽引療法による効果をより高めること
ができるようになる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0020】<第1実施形態>図1は本発明の第1実施
形態に係る座式の膝関節牽引装置の斜視図を示し、図2
は同膝関節牽引装置の側面図を示す。
【0021】上記膝関節牽引装置は、ベース部1上に立
設された脚部2に対し背部3と座部4とがそれぞれ固定
され、座部4の先端部にパネル状の傾動支持部5が水平
軸H回りに回転可能に連結されたものである。上記座部
4の先端位置であって座部4と傾動支持部5との境界位
置にはマッサージ器6が配設され、上記傾動支持部5に
は牽引駆動部7が一体的に取り付けられており、この傾
動支持部5は牽引駆動部7と共に支持機構8によって上
記水平軸H回りの傾動位置が変更調整可能に保持されて
いる。そして、背部3の上端には操作盤9が配設され、
この操作盤9に対し各種設定及び入力操作がなされるこ
とにより上記牽引駆動部7による牽引作動や支持機構8
による傾動が行われるようになっている。以下、各構成
要素について詳細に説明する。
【0022】上記座部4は背部3側である基端側が先端
側よりも下位となるように斜めに配設され、また、座部
4の座面41には被牽引者Pの大腿部から臀部にかけて
の形状に対応する凹み42が形成されている。これらに
より、被牽引者Pの臀部が膝関節よりも下位となって後
述の牽引時において被牽引者Pの身体がずり下がらない
ように被牽引者Pを拘束して位置固定するようになって
いる。なお、図1及び図2中31,31は被牽引者Pの
肘掛けであり、また、図2中21は被牽引者Pの腹部に
必要に応じて選択的に掛け渡されて被牽引者Pを補助的
に保持するベルトである。
【0023】また、上記座部4の先端部にはマッサージ
器6に相当する大きさの凹部が幅方向に形成されてお
り、この凹部に対しマッサージ器6が座面41よりも僅
かに上方に突出した状態で配設されている。このマッサ
ージ器6は上記操作盤9を用いたスイッチ操作により例
えば低周波振動あるいは低周波振動に加え回転運動等が
被牽引者Pの膝窩部に対し加えられるようになってい
る。
【0024】上記傾動支持部5は、被牽引者Pの膝下部
の長さに相当する長さを有するパネル状に形成されたも
のであり、基端部が上記座部4の先端部に対し水平軸H
回りに回転自在に連結される一方、先端部が自由端とさ
れている。この傾動支持部5には牽引駆動部7が固定さ
れ、傾動支持部5の上記水平軸H回りの傾動と共に上記
牽引駆動部7も傾動するようになっている。
【0025】上記牽引駆動部7は、上記傾動支持部5の
裏面に固定された駆動源部71と、この駆動源部71か
ら下方に、すなわち、上記傾動支持部5の先端側延長方
向に延びるL字状のワイヤガイド72と、このワイヤガ
イド72により案内される牽引ワイヤ73とを備えてい
る。上記ワイヤガイド72は牽引ワイヤ73を案内する
案内プーリ721,721を備えており、その内の先端
側案内プーリ721が上記傾動支持部5に被牽引者Pの
足首部が載せられた場合にその膝下部延長線上に位置す
ることになるように配設されている。被牽引者Pには、
その足首部に巻回されて装着された保持ベルト74,7
4と、各保持ベルト74から足裏側に配設されたアタッ
チメントワイヤ75,75と、両アタッチメントワイヤ
75を連結するアタッチメントプレート76とからなる
アタッチメントが結合され、このアタッチメントプレー
ト76に対し上記牽引ワイヤ73がプーリを介してに連
結されている。そして、その牽引ワイヤ73が巻き取ら
れることにより上記被牽引者Pの足首部に対し保持ベル
ト74を介して膝下部延長方向への牽引力が作用される
ようになっている。
【0026】上記駆動源部71は上記操作盤9からの入
力指令を受けて各ワイヤ73の巻取り・巻出しを行うこ
とにより、上記足首部に対する牽引力の負荷・解放を行
うようになっている。
【0027】すなわち、図3に示すように、アタッチメ
ントプレート76のプーリにより屈曲・反転された一方
の牽引ワイヤ73が巻取りドラム711に巻回され、他
方の牽引ワイヤ73が牽引力付与用のコイルスプリング
712まで延びている。上記コイルスプリング712に
はエンドプレート713付きのロッド714が貫通さ
れ、このロッド714がブラケット715により進退可
能に支持されてその先端に上記牽引ワイヤ73が固定さ
れている。そして、上記巻取りドラム711の回転巻取
りにより牽引ワイヤ73のたるみ分が巻き取られると、
発生する所定の抵抗を検知して上記巻取りドラム711
は自動ブレーキが作用してロックされることになる。こ
の状態で牽引駆動モータ716が作動されると、レバー
部材717が牽引ワイヤ73をこじることにより上記ロ
ッド714がコイルスプリング712を圧縮しつつ前進
し、そのコイルスプリング712の圧縮復元力に相当す
る牽引力が上記アタッチメントプレート76等を介して
被牽引者Pの足首部に作用することになる。この際、上
記ロッド714の前進量がロータリエンコーダ718に
より検出され、上記前進量、すなわち、コイルスプリン
グ712の圧縮量から上記足首部に作用する牽引力が検
出され、この牽引力が上記操作盤9により設定された牽
引力に到達するまで上記牽引駆動モータ716が回転作
動されることになる。
【0028】一方、上記支持機構8は機械力により傾動
支持部5の傾動角度を変更し得る傾動アクチュエータに
より構成されたものであり、この傾動アクチュエータは
傾動支持部5と座部4との間に掛け渡された一対のリン
ク部材からなるリンク機構81と、このリンク機構81
を上記操作盤9からの入力指令により作動させる傾動駆
動源部(例えば電動モータ)82とを備えたものであ
る。そして、上記傾動駆動源部82はその駆動によりリ
ンク機構81を作動させることによって、上記傾動支持
部5を座部4(座面41)に対しほぼ直角に下側に延び
た状態(図1及び図2に示す状態)と、座部4に対し座
面41の延長方向に延びた状態(図4に二点鎖線で示す
状態)との間を水平軸H回りに傾動させ得るようになっ
ている。そして、上記傾動駆動源部82の作動を停止さ
せることにより、所望の傾動状態(例えば図4に実線で
示す傾動状態)、すなわち、座面41と傾動支持部5と
の交差角度を所望の角度に設定した状態で傾動支持部5
を停止させて保持し得るようになっている。
【0029】次に、本膝関節牽引装置の使用方法等につ
いて説明すると、まず、図5に示す操作盤9の電源スイ
ッチ91をONにし、次に、牽引力設定ボタン92の操
作により液晶等の表示部92aの数値を被牽引者Pの症
状に応じた牽引力となるように設定する。例えば「30
kg」というようにである。一方、傾動支持部5の傾動
角度が現在の状態でよければそのままで、変更する必要
がある場合には傾動スイッチ93をON操作して上記傾
動駆動源部82を所望の傾動角度になるまで作動させ
る。
【0030】そして、牽引種類として持続牽引か間欠牽
引かの選択を行う。すなわち、持続牽引の場合には、持
続ボタン94を押して持続時間設定ボタン95の操作に
より表示部95aにその持続時間を例えば「30se
c」と表示設定する。この場合には、開始スイッチ98
aをON操作すれば、上記の巻取りドラム711の巻取
り作動に引き続いて牽引駆動モータ716が駆動され、
コイルスプリング712の圧縮復元力に基づく30kg
の牽引力が30sec持続して被牽引者Pの膝関節に対
し負荷され、30sec経過後に自動停止することにな
る。逆に間欠牽引の場合には、牽引ボタン96aを押し
て同様に設定ボタンの操作により表示部97aに牽引継
続時間を例えば「10sec」と表示設定すると共に、
休止ボタン96bを押して設定ボタン操作により表示部
97bに休止時間を例えば「10sec」と表示設定す
る。この場合には、上記開始スイッチ98aのON操作
により30kgの牽引力が10secの間負荷され、そ
の後、牽引力が解放された10secの休止時間を挟ん
で再び上記の牽引力が10secの間負荷されることに
なる。
【0031】牽引力の負荷の前に、あるいは牽引の途中
にマッサージ器6による膝窩部へのマッサージを行う場
合には、振動スイッチ99のON操作を行うことにより
実行される。
【0032】また、牽引実行中に牽引力の負荷を停止さ
せたい場合には、中止スイッチ98bを押すことによ
り、牽引作動が停止されて牽引力が強制的に解放される
ことになる。
【0033】<第2実施形態>図6は、本発明の第2実
施形態に係る膝関節牽引装置を示す。この第2実施形態
は、上記の第1実施形態の各構成要素を共通としつつ、
第1実施形態における膝下部全体を支持するパネル状の
傾動支持部5とは異なり、足首部のみを支持する傾動支
持部5aを備えたものである。なお、本第2実施形態に
おいては傾動支持部5a以外の他の構成要素は第1実施
形態のものと同様構成であるため、同一構成要素には同
一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0034】上記傾動支持部5aは、座部4の先端部に
対し水平軸H回りに回転可能に取り付けられた支持フレ
ーム51と、この支持フレーム51から互いに平行に延
びるガイド部材52,52と、この両ガイド部材52,
52により進退案内される足首保持部材53とを備えた
ものである。そして、上記支持フレーム51に対し支持
機構7の牽引駆動源部71が固定され、この牽引駆動源
部71に連結されたリンク機構81により牽引駆動源部
71と共に傾動支持部5aの全体が傾動可能に支持され
ている。
【0035】上記足首保持部材53は、被牽引者Pの足
首部が入り込む溝部を有し、この溝部に入れ込んだ足首
部を挟み込んで拘束するようになっている。そして、上
記足首保持部材53は、上記各ガイド部材52により進
退方向にのみ移動が許容されて他の方向には移動が阻止
された状態で保持されている。また、上記足首保持部材
53の進退移動は、基端側には上記支持フレーム51に
より、また、先端側には上記各ガイド部材52の先端ス
トッパによりそれぞれそれ以上の移動が阻止されるよう
になっている。
【0036】上記足首保持部材53は、アタッチメント
プレート76に対し一対の連結ワイヤにより連結されて
おり、牽引駆動源部71の牽引作動により牽引ワイヤ7
3がワイヤガイド72を介して牽引され、これに伴い、
被牽引者Pの足首部を保持・拘束した状態の足首保持部
材53が所定の傾動角度の方向に強制的に前進して被牽
引者Pの膝下部に牽引力を負荷させるようになってい
る。
【0037】<他の実施形態>なお、本発明は上記第1
及び第2実施形態に限定されるものではなく、その他種
々の実施形態を包含するものである。すなわち、上記第
1及び第2実施形態では、牽引駆動部7として牽引ワイ
ヤ73を介して牽引力を負荷させるように構成している
が、これに限らず、牽引力を直接に作用させるようにし
てもよい。例えば、上記第2実施形態において、傾動支
持部5aの足首保持部材53に対し傾動駆動部7a(図
7参照)から直接に進退駆動力を伝達させてその足首保
持部材53に保持された足首部に対し牽引力を負荷させ
るようにすることが挙げられる。この場合には、上記牽
引駆動部7aとして、電動モータと、この電動モータの
回転駆動力を進退作動力に変換する駆動力変換部材(例
えば、ラック・ピニオンの組み合わせ)とにより構成
し、上記電動モータの回転駆動により足首保持部材53
を進退作動させるようにすればよい。
【0038】上記第1及び第2実施形態において、傾動
支持部5,5aを座部4ではなくて脚部2あるいはベー
ス部1に対し傾動可能に取り付けるようにしてもよい。
この場合には、傾動支持部5,5aを傾動可能に支持す
る支持機構8を脚部2あるいはベース部1との間に掛け
渡すようにすればよい。
【0039】上記第1及び第2実施形態において、背部
3は必須の構成要素ではなくて少なくとも座部4があれ
ばよく、また、傾動支持部5,5aも必須の構成要素で
はなくて少なくとも牽引駆動部7があればよい。この場
合、牽引駆動部7を支持機構8により傾動調節可能に支
持させるようにすればよい。さらに、傾動支持部5,5
aを傾動可能に構成するのではなくて所定の傾動状態に
固定的に配設されていてもよい。この場合であっても、
膝関節を屈曲状態で牽引することが可能となる。
【0040】支持機構8としては、リンク機構81と、
駆動源部82との組み合わせではなくても、座部4と傾
動支持部5,5aとの一方に回転可能に取り付けられ、
他方に対し係止位置変更可能に係止される杆状の斜材を
用いて手動により傾動角度の変換を行い得るようにして
もよい。また、機械力により傾動させる傾動アクチュエ
ータとして、例えばベース部1と傾動支持部5,5aと
の間、あるいは、座部4と傾動支持部5,5aとの間に
掛け渡した流体圧シリンダを用いてもよい。
【0041】牽引駆動部7として、ワイヤガイド72の
みを傾動支持部5,5aに共に傾動し得るように固定
し、牽引駆動源部71を脚部2もしくはベース部1に固
定し、上記ワイヤガイド72から牽引ワイヤ73を導く
ようにしてもよい。
【0042】また、座部4を脚部2に対し水平軸回りに
揺動可能に支持させ、この水平軸回りに座部4を傾動可
能にしてもよい。これにより、被牽引者Pの体格等に応
じて座面41の傾斜度合を変更調節して被牽引者Pの身
体拘束度合を高め得るようになる。また、座部4を脚部
2に対し昇降可能にして被牽引者Pの体格等に応じて座
面41の上下位置を変更調節可能にしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】牽引駆動部の牽引力を発生させる牽引駆動源部
の原理図である。
【図4】傾動支持部を傾動させた状態の図2対応図であ
る。
【図5】操作盤を示す平面図である。
【図6】第2実施形態を示す図1対応図である。
【図7】他の実施形態を示す図6対応図である。
【符号の説明】 4 座部 5,5a 傾動支持部 6 マッサージ器 7,7a 牽引駆動部 8 支持機構 41 座面 81 リンク機構(傾動アクチュエータ) 82 駆動源部(傾動アクチュエータ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−10269(JP,A) 特開 平4−327849(JP,A) 特開 平11−56888(JP,A) 特開2001−161731(JP,A) 実開 昭64−46022(JP,U) 実開 昭52−104291(JP,U) 実公 昭13−12089(JP,Y1) 実公 昭12−12901(JP,Y1) 実公 昭26−8183(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61F 5/042 A61H 15/00 390 A61H 23/02 336

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方に臨む座面を有し被牽引者の膝下部
    を大腿部から屈曲させた状態で上記被牽引者を着座させ
    てその大腿部を支持する座部と、 この座部の先端側位置であって上記座面の延長面よりも
    下側位置において上記被牽引者の足首部を上記膝下部の
    延長方向に牽引する牽引駆動部と、 上記座部の先端側位置に上記座部の幅方向に延びるよう
    に配設されて被牽引者の膝窩部をマッサージするマッサ
    ージ器とを 備えていることを特徴とする膝関節牽引装
    置。
  2. 【請求項2】 脚部と、 上方に臨む座面を有し上記脚部に支持されて被牽引者を
    着座させてその大腿部を支持する座部と、 この座部の先端部に対し座面延長方向に延びた状態及び
    上記座面から下向きに屈曲した状態の両者間を傾動可能
    に取り付けられた傾動支持部と、 この傾動支持部を上記座部に対する交差角度が可変にし
    て保持する支持機構と、 上記傾動支持部に対し一体に傾動するよう取り付けられ
    て上記被牽引者の足首部をその膝下部の延長方向に牽引
    する牽引駆動部と、 上記座部の先端側位置に上記座部の幅方向に延びるよう
    に配設されて被牽引者の膝窩部をマッサージするマッサ
    ージ器とを 備えていることを特徴とする膝関節牽引装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の膝関節牽
    引装置であって、 上記牽引駆動部を持続牽引か間欠牽引かに選択可能に作
    動させる操作盤を備えている、膝関節牽引装置。
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