JP6579593B2 - 腰椎牽引装置 - Google Patents
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Description
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1、図2を用いて説明する。本実施の形態では、利用者の腰部と下肢を支持する座部1と、前記利用者の背部と頭部を支持する背凭部2とを有する椅子状の臥台52と、臥台52を載置する基台3と、臥台52を座位と所定角度背面側へ傾倒した牽引位の間にチルティングさせる傾動機構部4と、座部と背凭部の距離を所定方向に離開して牽引力を発生させる離間駆動部5と、利用者の腰部を座部1に保持する腰部保持手段58と、利用者の脇を支持して牽引時に利用者の体が下方にずれ難いように保持する脇アーム7(上半身保持手段の一例)と、牽引力を含む治療条件を入力する入力部(図示せず)と、設定値や現在の状態を表示する表示部とを有する操作部(図示せず)と、前記操作部からの情報やメモリに記憶させた情報を利用して、傾動機構部4や離間駆動部5などの装置全体を制御する制御部(図示せず)とを設けている。また、座部1は、腰当部8と着座部9と下腿載置部10で構成される。
また、当該ベッド型牽引の場合には、ユーザーのベッド上に横たわる位置や、牽引本体の支柱上の牽引支点の高さによって、腰を牽引する角度が一定しないという問題もあるが、本発明の実施形態によれば、図4に示すように、背凭部2の延長線上に対して、安定して20〜30度程度の角度で牽引することが可能であり、従来技術のように、腰装具の捩れ等を生じることなく、常に適性角度で牽引することができる。
本発明の第2の実施の形態について、図5を用いて説明する。本実施の形態では、腰装具6を牽引するためのワイヤまたはベルト11を、プーリー12を介して、上肢駆動部13(脇アーム駆動手段など)に連結した構成とする。当該構成によれば、上肢駆動部13で利用者の上半身(脇部など)を上側に牽引するとともに、これに連動して、利用者の腰部を、腰装具6を用いて下方に牽引する。このとき、上半身と腰部の双方で牽引するため、上半身側の駆動部による移動量が少なくて良い。上肢駆動部13を腰装具6の牽引用のワイヤまたはベルト11に連結するため、牽引開始後、ワイヤまたはベルト11に張力が発生し始めるまでの空走距離が短縮でき、不要な牽引動作を減らす事にも繋がる。
また、着座部9が、臥台52に対して、移動可能としておけば、上半身と腰部をより双方の離間動作で牽引することが可能となる。
本発明の第3の実施の形態について、図6を用いて説明する。本実施の形態では、腰椎L1〜L5を選択的に治療が出来るように、腰部に対する太腿の角度を変更可能としたものである。本構成により、例えば、痛みの強い人にはファーラー位、肥満や腰椎の前彎が強い人にはセミファーラー位など、利用者の特徴に合わせて姿勢を選択する事が出来る。着座部9の腰当部8への取付け角度を変えることにより、利用者の牽引対象の腰椎L1〜L5を選択的に牽引治療することが可能となるが、本実施の形態では、着座部9の腰当部8への角度に係らず、筐体(臥台52)上の牽引位置は固定されており、着座部9とは独立して牽引することが出来るので、当該角度調整上で制約を加えられることが無く、適格に牽引することができる。
また、従来の椅子型牽引装置において、上半身側を保持端として座部側を動作させて牽引治療を行う方式があったが、この方式では、治療終了時に座部側を初期位置(背凭部側)まで戻す必要がある。そのため、折角、牽引により伸ばした腰椎を、初期位置まで戻す動作によって縮めることとなる。しかしながら、本実施例においては、腰当部8を臥台52上で移動可能な状況として、背凭部2を動作させて牽引しており、治療終了時に牽引によって伸ばした腰椎を縮めるような無駄な動きを必要としない。
更に、牽引治療中に座部1は起立時位置よりも前方(起立時の下方)へ動くことがないようメカストッパにより可動域が制限されているため、起立時に座部1を上方へ移動させる必要がなく、起立時の腰椎への負担を軽減できる。従来技術では、起立時に座部を上方へ大きく移動させる必要があり、牽引によって離間させた腰椎を再び圧迫する可能性があったが、メカストッパにより可動域が制限されているため、従来のような不具合は抑制されている。
また、下腿載部10は着座部9に設置され、着座部9−下腿載部10間に設置された駆動部の動作によって、体型(大腿長)に合わせて、膝関節角度90度になるよう調整することが出来る。
図19には、3つの固定点(43a、43b、43c)で、ワイヤまたはベルト11を固定した構成を示す。骨盤牽引時に不要な方向の回転力を与えず、ワイヤまたはベルト11の牽引方向に真っ直ぐ骨盤を牽引するには、図20Aのように腸骨稜の頂点付近に位置する43a点のみを保持して牽引すれば良いが、固定点(保持点)が1箇所しかないと、腰装具6の腰部への取り付け次第では、腰装具6が捩れて保持が不十分になる可能性がある。一方、同図20Bに示すように、43b点のみを保持した場合は、保持点が腰椎よりも前方に位置するため、腰椎を前彎させる方向に回転力が加わるため、適切ではない。また、図20Cのように、43c点のみを固定(保持)した場合は、保持点が腰椎よりも後方に位置するため、腰椎の前彎を減少させる方向に回転力が加わるが、治療時の骨盤姿勢という観点からは問題ない方向の回転ではあるものの、図20Aの43a点のみを固定した場合と同様に、骨盤に回転力を与え、腰装具6の捩れが生ずる可能性がある。
ここで、図21Bに示すように、43b点、43c点を連結する枝ベルト45の長さが短い場合、複数個所を保持しているものの、43b点、43c点を連結する枝ベルト45と、牽引方向の角度が鈍角となり、保持点に作用する牽引方向に無理が生ずる可能性がある。そのため、出来るだけ牽引方向と水平になるように、枝ベルト45の長さを選定することが望ましい。
また、本実施例の腰装具では、腰装具6上の43b点、43c点の2ポイントをベルト等で連結した構成としているが、連結点が43a点の延長線上、または43a点の延長線上〜43c点の延長線上の範囲に配置できれば良く、装具上の保持点を2ポイント等に限定するものではない。
ベルト巻き取り部59は、腰当部8の中央から左右へ巻き取りベルトを延伸し、利用者の腹部前方で両ベルトを連結させ、ベルト巻き取り部10内のモーターによって巻き取りベルトを巻き取ることで、左右均等の張力(ベルト巻取り力)を発生させている。ベルト巻き取り部59を用いずに、手で締め付けても良い。
なお、牽引駆動は、その役割を果たせば何でもよく、例えば直動アクチュエータ、チェーンやベルトをモーターで駆動する方式、ラックピニオン、ギアを用いた駆動でもよい。
以上のように、腰装具6と背凭部2をワイヤまたはベルト11で接続することにより、実施例1では下半身保持+上半身牽引だったのに対し、背凭部2の動きのみで上半身と下半身をそれぞれ反対方向へ牽引することができ、背凭部2の動作範囲の減少に繋がり、不要な牽引動作を減らす事に繋がる。
2 背凭部
3 基台
4 傾動機構部
5 離間駆動部
6 腰装具
7 脇保持部
8 腰当部
9 着座部
10 下腿載置部
11 ワイヤ
12 プーリー
13 上肢駆動部
52 臥台
54 脇支持用アーム
58 腰部保持手段
Claims (5)
- 利用者の上半身を背凭部に保持するための上半身保持手段と、腰当部と着座部を有する座部と、前記利用者の腰部を保持する腰装具と、前記腰装具を前記利用者の腰椎を伸ばすために臀部方向にリード牽引するための腰装具牽引手段と、前記座部と背凭部を設置する椅子状の臥台と、前記臥台を載置する基台と、前記臥台をチルティングさせる傾動機構部と、前記座部と前記背凭部を離間する方向に駆動するための離間駆動手段とを備え、前記離間駆動手段は、前記背凭部を前記臥台と平行に動作させるとともに、前記腰当部は、前記利用者の臀部と前記着座部の間に隙間が生じないように前記臥台上で自由に移動可能とし、且つ、前記腰装具牽引手段は、牽引時に前記利用者の坐骨を前記着座部に押し当てる方向において前記着座部の下方に配された前記椅子状の臥台上の固定位置に配されたプーリーを介して前記腰装具をリード牽引するとともに、前記腰装具牽引手段による牽引動作と前記離間駆動手段による駆動動作を連動してなる腰椎牽引装置。
- 前記腰装具牽引手段は、腰椎牽引動作時に、前記腰装具の利用者の腹部前方に位置する箇所が、腸骨稜に位置する箇所より上半身側に捩れないように、前記腰装具における前記利用者の腸骨稜の頂点付近を保持する箇所を前記利用者の臀部方向にリード牽引してなる請求項1記載の腰椎牽引装置。
- 前記腰装具牽引手段は、前記腰装具における前記利用者の左右の腸骨稜の頂点付近毎に、複数箇所に固定された複数のワイヤまたはベルトを前記利用者の臀部側にリード牽引してなる請求項2記載の腰椎牽引装置。
- 前記腰装具は、前記利用者の腰周りで全周が繋がるように設け、これを前記腰当部と分離可能としてなる請求項1〜3のいずれか1項に記載の腰椎牽引装置。
- 前記着座部の前記腰当部への取付け角度を変更可能とするとともに、前記取付け角度に拘らず、前記腰装具を、前記背凭部の延長線上に対して一定の牽引角度で牽引してなる請求項1〜4のいずれか1項に記載の腰椎牽引装置。
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