JP3480660B2 - エンジンの消音用の遮蔽カバー - Google Patents

エンジンの消音用の遮蔽カバー

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JP3480660B2
JP3480660B2 JP09653697A JP9653697A JP3480660B2 JP 3480660 B2 JP3480660 B2 JP 3480660B2 JP 09653697 A JP09653697 A JP 09653697A JP 9653697 A JP9653697 A JP 9653697A JP 3480660 B2 JP3480660 B2 JP 3480660B2
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雅史 品田
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株式会社 マーレ テネックス
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  • Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明はエンジンから生じ
る機械的な衝撃又は摺動音、燃焼音、吸、排気の脈動音
等の騒音を吸収減衰させるための遮蔽カバーの改良に関
する。 【0002】 【従来の技術】最近の車両では騒音対策の1つとして、
図4のようにエンジンルームR内のエンジンEの上に下
記のような遮蔽カバーCを被嵌して、エンジンEから発
せられる吸、排弁の開閉動作に基づく機械的な衝撃音、
伝達機構の摺動音、燃料爆発による燃焼音、吸、排気動
作に伴う脈動音等の騒音がそのまま外部に放出しないよ
うにしている。 【0003】その遮蔽カバーCのカバー本体1はポリプ
ロピレン、ナイロン等の合成樹脂又は鉄板製のもので、
エンジンEのシリンダヘッドカバーEcをおおう程度の
高さで両端の開放されたみぞ形に形成され、図5の左半
部に示すように内面複数の箇所にほぞ状の突部1bが設
けられ、それらの突部1bに通孔2aを嵌め合せるよう
にして、フェルト、ロックウール、ガラスウール等の多
孔質せんいからなる成形吸音材2が内張りされ、各突部
1bの先端に円形ばね性のクリップ金具3嵌め合せて、
吸音材2をカバー本体1の内面に装着し、又、図5の右
半部に示すようにカバー本体1の天井壁1aの所定の箇
所にしぼり凹所1cが形成され、これらのしぼり凹所1
cをエンジンのシリンダヘッドカバーEc上に設けら
れた固定用の突部EC、の上に整列させ、柔軟なゴムリ
ング7を介在させた上ねじ部材6によってカバー本体1
はエンジンEに固定するようになされている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
遮蔽カバーは、カバー本体の内面に多孔質せんいからな
る吸音材を内張りしただけのもので、かつ両端が開放さ
れた形体をなしているので、吸音材の性質から広い範囲
の吸音機能は備えてはいるが、高い減衰効果を期待する
ことができず、高い効果を得るために開放されている両
端を閉じてしまうと、熱がこもることになり、遮蔽部分
の温度上昇を招いてしまう。 【0005】そこで、この発明は広い範囲のエンジン騒
音を有効確実に減衰させることができると同時に遮蔽部
分の温度上昇を招かないようにすることを課題とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題のもとにこの発
明は、エンジンの消音用の遮蔽カバーとして、少くとも
天井と両端が閉じられ、下側中央部が開放された箱状の
ケース本体の両端部には、天井壁と一側面端部壁及び端
壁並びに他側面端壁と下面端部壁で囲まれた所定容積の
共鳴室を形成し、両端壁には所定の太さと長さのダクト
を貫通状態に共鳴室内に突出させて設け、エンジンの上
部周囲をおおうようにしたことを特徴とするものであ
る。 【0007】 【実施の形態】図1はこの発明に係る遮蔽カバーCの一
例を示すものであり、カバー本体11は鉄板又はポリプ
ロピレン、ナイロン等の合成樹脂からなり、天井壁11
a、一側面壁11b 、両端壁11c及び他側面両端部
にある所定幅の側面端部壁11d並びにこれと幅を同じ
くし、下面両端部にある下面端部壁11eとで形成さ
れ、長さが550mm〜600mm程度、幅が500m
m〜600mm程度、高さが150mm〜200mm程
度でエンジンの上部周辺をおおうように下面中央部と他
側面中央部が開放された箱状体をなしている。 【0008】カバー本体11の内面にはフェルト、ロッ
クウール、ガラスウール等の多孔質せんい又は発泡ウレ
タン等の成形吸音材12が添設され、接着されるか又は
複数箇所において前記のような突部及びクリップ金具1
3により装着されており、そしてカバー本体11の両端
部内の空所即ち天井壁11aの端部と一側面壁11bの
両端部11b 並びに端壁11cと側面端部壁11
d、下面端部壁11eで囲まれた空所は一定容積の共鳴
室14をなしている。この場合、図1では、裏面の一側
面壁11bは広い一枚板として表示してあるが、これは
表側と同じように中央部は欠除して、表側の側面端部壁
と同じ分だけ両側に残すようにしてもよい。 【0009】そして、両端の端壁11cの上方中央部に
はケース本体11と同じ材質からなり、所要の太さ(図
示のように角形ならば幅150mm〜200mm、高さ
15mm〜20mm程度、円形とすれば直径40mm〜
60mm程度)で、所要の長さ(50mm〜100mm
程度)のダクト15がそれぞれ端壁11cを貫通して配
設され、次のようにして決められる所定長さ部分が共鳴
室14中に突出していて、貫通孔の部分は接着、一体成
型(合成樹脂の場合)又は溶接(鉄板の場合)により固
定されている。 【0010】ところで、共鳴室14における共鳴周波数
foはfo=C/4L{Cは音速、Lは共鳴室14に対
するダクト15の突出長さl(図3)に管端補正値t
(=0.61d)を足したもので}表わされ、動弁系の
叩打音、ポンプ作動音、異常燃焼音等の1キロヘルツ〜
2.0キロヘルツ範囲の比較的高い周波数の騒音を共鳴
吸収するように設定すれば、図3におけるダクト15の
突出長さlは30mm〜50mmとするのが好ましく、
又、管端補正値をなすダクト15の先端と側面端部壁1
1dの内端までの距離tはダクト15の半径の0.61
程度にするのが望ましい。図において左側のダクト15
の外端を外気が入り易いようにラッパ状にしたが、右側
のダクト15の外端もラッパ状にしてもよく、しかし両
方ともそのようにしなくてもよい。 【0011】かくて、上記カバー本体11は図2のよう
に排気マニホールドExが側面開放部に位置するように
してエンジンEの上部周囲をおおうように配置され、前
記のようにカバー本体11の天井壁11aに設けられた
複数の円状凹所11fがエンジンのシリンダヘッドカバ
ーEcに設けられる突部Ec に重ね合わされて、柔
軟なゴムリングの介在のもとにねじ部材16により、カ
バー本体11はエンジンEに固定される。 【0012】そこで、エンジンEの作動時には、エンジ
ンEから発生する種々の騒音は周囲に伝播するが、その
一部はカバー本体11の内面に添設した吸音材により吸
収され、他の部分はカバー本体11の両端壁に設けたダ
クト15を通り抜け、カバー本体11内の通過による音
の通路面積の縮小、拡張という変化で、音エネルギーが
消費されて減衰され、更にカバー本体11内の両端部に
設けた共鳴室14において、ダクト15内の空気柱が重
りとなり、かつ共鳴室14内の一定容積の空所がばねを
なす共鳴系のもとに、上記1.0kヘルツないし2.0
kヘルツの比較的に高い周波数の騒音が共鳴吸収され
る。 【0013】また、カバー本体11はその両端壁11c
ダクト15がそれぞれ設けられており、従って外気が
これらのダクト15からカバー本体11の共鳴室14内
に出入できるのでカバー本体11中に熱はこもらず、こ
の部分の温度上昇を招かない。 【0014】 【発明の効果】この発明はエンジンの消音用の遮蔽カバ
ーとして、上述のように構成されているので、エンジン
から生じる機械的な衝撃音、摺動音、燃焼音、気流音、
脈動音等の低い周波数から高い周波数までの広い範囲の
騒音を、吸音材による吸収、通路面積の縮小、拡大及び
共鳴吸収により有効確実に減衰させることができ、しか
もカバー本体中には常時外気を流入させることができ、
カバー本体内部に熱がこもらず遮蔽部分の温度上昇を招
かない。
【図面の簡単な説明】 【図1】この発明に係る遮蔽カバーの斜視図。 【図2】その使用状態の斜視図。 【図3】使用時の線図的な側面図。 【図4】従来の遮蔽カバーの使用状態の斜視図。 【図5】図4のX−X線に沿った断面図。 【符号の説明】 11 カバー本体 11a 天井壁 11b 一側面壁 11c 端壁 11d 側面端部壁 11e 下面端部壁 12 吸音材 14 共鳴室 15 ダクト C 遮蔽カバー E エンジン

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 少くとも天井と両端が閉じられ、下側中
    央部が開放された箱状のケース本体の両端部には、天井
    壁と一側面壁の端部及び端壁並びに他側面端部壁と下面
    端壁で囲まれた所定容積の共鳴室を形成し、両端壁には
    所定の太さと長さのダクトを貫通状態に共鳴室内に突出
    させて設け、エンジンの上部周囲をおおうようにしたこ
    とを特徴とするエンジンの消音用の遮蔽カバー。
JP09653697A 1997-03-31 1997-03-31 エンジンの消音用の遮蔽カバー Expired - Fee Related JP3480660B2 (ja)

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