JP3480636B2 - オーディオ装置のスピーカ極性判定装置 - Google Patents

オーディオ装置のスピーカ極性判定装置

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JP3480636B2
JP3480636B2 JP30653095A JP30653095A JP3480636B2 JP 3480636 B2 JP3480636 B2 JP 3480636B2 JP 30653095 A JP30653095 A JP 30653095A JP 30653095 A JP30653095 A JP 30653095A JP 3480636 B2 JP3480636 B2 JP 3480636B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車室等の閉
空間に備えられたスピーカの配線不備によるスピーカの
極性異常を検知するオーディオ装置のスピーカ極性判定
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車室内に備えられたオーディオ装
置のアンプ及びスピーカを結線する際には、+(正
極)、−(負極)を指定された極性で正しく接続する必
要があり、当該接続の際に、この極性を誤ると、前記ス
ピーカからの出力音声の位相が反転し、音質を著しく低
下させてしまう。
【0003】そこで、当該アンプ及びスピーカ間の結線
が正常であるか否かを判定するために、次に説明するよ
うなスピーカ極性判定装置が考えられている。
【0004】このような従来のスピーカ極性判定装置に
おいては、パソコンやアナライザから成るオーディオア
ナライザを利用した大がかりなシステムが使用されてお
り、当該オーディオアナライザには当該車室内に備えら
たスピーカの極性を判定するための短形波を有する基
準音声信号を発生する信号発生回路が組み込まれてい
る。尚、当該基準音声信号は、通常、図3(a)に示す
ように、例えば30msecのインターバル期間に相当
する無音信号と当該無音信号に続いて、例えば20ms
ecの短形波期間に相当する有音信号とで1周期とする
信号である。
【0005】当該スピーカ極性判定装置においては、当
該車室内のスピーカにマイクロホンを近づけると共に、
当該車室外に前記オーディオアナライザを設置する。
尚、当該オーディオアナライザには、車室内のオーディ
オ装置及び前記マイクロホンが接続された状態である。
【0006】当該スピーカ極性判定装置によれば、当該
オーディオアナライザの信号発生回路から前記オーディ
オ装置及びスピーカを介して前記基準音声信号を音声出
力し、当該スピーカより音声出力された基準音声信号を
前記マイクロホンにて収音し、当該収音された基準音声
信号をオーディオアナライザに供給する。
【0007】当該オーディオアナライザは、当該収音さ
れた基準音声信号を解析して、当該基準音声信号から有
音信号を検出し、当該検出された有音信号内の立上がり
信号及び立下がり信号に基づいてスピーカの極性判定を
行い、当該極性判定結果を前記パソコンの表示画面上に
表示させる。
【0008】従って、当該スピーカ極性判定装置によれ
ば、当該車室内に備えたスピーカとアンプとの結線不備
により極性が誤ったとしても、ユーザーは当該パソコン
の表示画面上にて当該スピーカ極性の誤りを容易に認識
することができる。
【0009】また、当該車室内に備えられたスピーカか
ら出力される基準音声信号が当該装置内の信号発生回路
にて生成されるために、当該基準音声信号と当該装置と
の同期をとるのが容易である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のオーディオ装置のスピーカ極性判定装置によれば、
パソコンやアナライザといったオーディオアナライザ等
から成る大がかりなシステム構成と成っているために、
その製造コストは非常に高く、しかも搬出入の点で非常
に作業性が良くないといった第1の問題点があった。
【0011】また、このような第1の問題点に着目する
と、低コストで、コンパクトな作業性に優れた図1に示
すような携帯型のスピーカ極性判定装置が考えられる。
【0012】このような携帯型のスピーカ極性判定装置
によれば、その低コスト及び小型化に伴って基準音声信
号を発生する信号発生回路を内蔵することは困難である
ために、市販の基準音声信号用ディスクを車室内のオー
ディオ装置にて再生させることにより、当該基準音声信
号を得ることが考えられる。尚、前記オーディオアナラ
イザから成るスピーカの極性判定装置においては、内部
に基準音声信号を発生する信号発生回路が内蔵されてい
るので、容易に同期を取ることができる。
【0013】しかしながら、前記携帯型のスピーカ極性
判定装置によれば、外部音源であるオーディオ装置にて
市販の基準音声信号用ディスクを再生し、当該スピーカ
の極性判定に必要な基準音声信号内の有音信号中におけ
る立上がり信号及び立下がり信号を検出する際に、当該
市販の基準音声信号用ディスクから得られる基準音声信
号と同期を取ることが非常に難しく、タイミングがずれ
て当該有音信号内の立上がり信号又は立下がり信号を誤
って検出してしまうといった第2の問題点が考えられ
る。
【0014】また、上記オーディオアナライザから成る
スピーカ極性判定装置によれば、当該極性判定結果を表
示するパソコンの表示画面上においては、当該基準音声
信号のインターバル期間に当該極性判定結果を表示する
ようにしたので、当該インターバル期間が短い場合、ユ
ーザーは当該表示画面上の極性判定結果を確認しにくい
といった第3の問題点があった。
【0015】本発明は、上記第1及び第2の問題点に鑑
みてなされたものであり、その第1の目的とするところ
は、当該装置と全く同期を取らない基準音声信号を利用
したとしても、当該基準音声信号中の有音信号中から正
確な立上がり信号及び立下がり信号を検出することがで
き、しかも低コストで、かつ作業性に優れたオーディオ
装置のスピーカ極性判定装置を提供することにある。
【0016】また、本発明は上記第3の問題点に鑑みて
なされたものであり、その第2の目的とするところは、
極性判定結果の確認性を著しく良好にすることができる
オーディオ装置のスピーカ極性判定装置を提供すること
にある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために本発明の第1の発明におけるオーディオ装置の
スピーカ極性判定装置は、外部音源からスピーカを介し
て出力される、所定時間の無音信号と当該無音信号に続
く有音信号とからなる基準音声信号を収音する収音手段
と、当該収音された基準音声信号内の有音信号から立下
がり信号を検出する立下がり検出手段と、当該収音され
た基準音声信号内の有音信号から立上がり信号を検出す
る立上がり検出手段と、当該立上がり検出手段及び立下
がり検出手段にて検出された信号に基づいて前記スピー
カの極性を判定する極性判定手段と、前記立上がり検出
手段にて立上がり信号を検出すると共に前記立下がり検
出手段にて下がり信号を検出し、前記所定時間の無音
信号が検出された後に前記立上がり信号及び立がり信
号が検出されると、当該検出された立上がり信号及び立
下がり信号を、前記基準音声信号の立上がり信号及び立
下がり信号を基準として比較することによって、前記極
性判定手段にスピーカの極性を判定させる制御手段とを
有することを特徴とする。
【0018】尚、前記外部音源及びスピーカとは、例え
ば車室内に備えられたオーディオ装置及びスピーカであ
り、前記外部音源からスピーカにて音声出力される基準
音声信号は当該外部音源にて再生される市販の基準音声
信号用ディスクにて得られるものである。また、前記立
上がり信号及び立下がり信号とは、前記基準音声信号に
おける有音信号である短形波信号中の立がり信号及び
立下がり信号に相当するものである。
【0019】従って、上記第1の発明におけるオーディ
オ装置のスピーカ極性判定装置によれば、前記立上がり
検出手段及び立下がり検出手段にて立上がり信号又は立
下がり信号を検出し、前記所定時間内、つまり無音信号
であるインターバル期間を検出した後に立上がり信号及
び立下がり信号が検出されると、当該検出された立上が
り信号及び立下がり信号に基づいて前記極性判定手段に
スピーカの極性を判定させるようにしたので、外部音源
であるオーディオ装置にて市販の基準音声信号用ディス
クを再生して得られた基準音声信号であったとしても、
当該スピーカの極性判定に必要な基準音声信号中の有音
信号を検出する際に、当該市販の基準音声信号用ディス
クから得られた基準音声信号とのタイミングを合わせる
ことにより、当該有音信号中の立上がり信号及び立下が
り信号における誤検出を確実に防止することができ、強
いてはスピーカの極性判定を確実に行うことができる。
【0020】また、当該スピーカ極性判定装置によれ
ば、上述したように当該装置と全く同期が取れていない
基準音声信号、つまり市販の基準音声信号用ディスクに
て得られる基準音声信号に対しても対応可能であり、従
来の信号発生回路を内蔵したオーディオアナライザのよ
うな大がかりなシステムにする必要もなく、装置本体を
コンパクト化することができるので、低コストで、かつ
作業性に優れたスピーカ極性判定装置を提供することが
できる。
【0021】また、上記第1及び第2の目的を達成する
ために、本発明の第2の発明におけるオーディオ装置の
スピーカ極性判定装置は、上記第1の発明におけるオー
ディオ装置のスピーカ極性判定装置の構成に加え、前記
制御手段が、前記極性判定手段にて判定されたスピーカ
の極性判定結果を表示手段に表示させることを特徴とす
る。
【0022】従って、上記第2の発明におけるオーディ
オ装置のスピーカ極性判定装置によれば、当該極性判定
結果を表示手段に表示させるようにしたので、ユーザー
はその内容を認識しやすい。
【0023】また、上記第3の目的を達成するために本
発明の第3の発明におけるオーディオ装置のスピーカ極
性判定装置によれば、上記第2の発明におけるオーディ
オ装置のスピーカ極性判定装置の構成に加え、前記基準
音声信号は前記無音信号と、該無音信号に続く有音信号
とで1周期とし、前記制御手段が、前記極性判定結果を
継続して前記表示手段に、少なくとも前記基準音声信号
前記1周期に相当する時間以上表示させることを特徴
とする。
【0024】尚、前記基準音声信号の1周期に相当する
時間とは、所定時間の無音信号の発生から当該無音信号
に続いて前記所定時間よりも短時間の有音信号が発生
し、次の無音信号が発生するまでの時間である。
【0025】従って、上記第3の発明におけるオーディ
オ装置のスピーカ極性判定装置によれば、少なくとも基
準音声信号の1周期分に相当する時間以上、前記表示手
段に当該極性判定結果を表示させるようにしたので、従
来に比べて当該極性判定結果の表示を長くすることによ
り、ユーザーは当該極性判定結果を確実に認識すること
ができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明のオ
ーディオ装置のスピーカ極性判定装置の実施形態につい
て説明する。図1は本発明のオーディオ装置のスピーカ
極性判定装置の実施形態を示す斜視図である。
【0027】図1において当該スピーカ極性判定装置1
は、従来技術にて説明したシステムに比べ、非常に小型
で携帯性の優れた装置であり、その上部先端には当該装
置本体と一体であるマイクロホン2が、その近傍には外
部マイクロホン3と接続可能な図示せぬ接続部が設けら
れている。
【0028】また、当該スピーカ極性判定装置1の上面
部には、当該装置に係わる様々な指令を入力する操作部
4と、後述する様々な機能モードの動作状態を点灯表示
するLED5と、当該機能モード等にて得られた様々な
データを表示出力する表示部6とを有している。
【0029】では、当該スピーカ極性判定装置1の内部
構成について説明する。図2は当該スピーカ極性判定装
置1内部の概略構成を示すブロック図である。
【0030】図2においてスピーカ極性判定装置1は、
当該車室内にてオーディオ装置のスピーカから出力され
るスイープ信号やテスト信号等の音声信号を収音する前
記マイクロホン2と、当該マイクロホン2にて収音され
た音声信号をデジタル変換するA/Dコンバータ7と、
当該デジタル変換された音声信号に信号処理を施すデジ
タルシグナルプロセッサ(以下、単にDSPと称する)
8と、先にも説明した操作部4、表示部6及びLED5
と、前記DSP8にて得られたデータを記憶するE2
ROM等のメモリ9と、当該スピーカ極性判定装置1全
体を制御するマイコン10とを有している。尚、前記A
/Dコンバータ7への入力信号は、前記マイクロホン2
にて収音された音声信号の他に、前記外部マイクロホン
3にて収音された音声信号であっても良いことはいうま
でもない。
【0031】前記表示部6は、前記マイコン10からの
表示データに基づいて当該表示部6全体を制御する表示
用マイコン6aと、そのデータ内容を表示するLCD6
bと、当該表示用マイコン6aからの制御により、前記
LCD6bを駆動制御するドライバー6cとを有してい
る。
【0032】また、前記操作部4には、様々な機能モー
ドを指定、起動又は終了させる実行キー4aと、当該機
能モードにより得られたデータを前記メモリ9に記憶さ
せるメモリキー4bとを有している。
【0033】また、前記マイコン10は、タイマー機能
を有すると共に、その内部に内部メモリ10aが設けら
れているものとする。また、前記DSP8は、その内部
に内部メモリ8bが設けられているものとする。
【0034】また、当該スピーカ極性判定装置1におい
ては、各機能毎に設定時間を設定し、当該設定された時
間経過後に当該スピーカ極性判定装置の電源を自動的
にOFFする自動電源OFF機能を有し、前記設定時間
をユーザー側の所定操作に応じて選択することができる
機能を有している。
【0035】では、次に図3乃至図6に基づいて当該ス
ピーカ極性判定装置1の動作について説明する。図3は
一般的な基準音声信号に係わる説明図である。
【0036】当該車室内のオーディオ装置にて再生され
る市販の基準音声信号用ディスクの基準音声信号は、例
えば図3(a)に示すように30msecの無音信号に
相当するインターバル期間と、立上がり信号及び立下が
り信号を含む20msecの有音信号に相当する短形波
期間とからなる計50msecを1周期とし、当該周期
を繰り返すことにより、常に所定間隔にて有音信号内の
立上がり信号及び立下がり信号を得られるものである。
【0037】では、当該スピーカ極性判定機能の動作に
ついて説明する。図4は当該スピーカ極性判定機能の位
相測定表示処理におけるマイコン10の処理動作を示す
フローチャートである。図5は当該スピーカ極性判定機
能の位相測定処理におけるDSP8の処理動作を示すフ
ローチャートである。
【0038】当該位相測定表示処理とは、前記DSP8
に位相測定処理を実行させ、当該極性判定結果を表示部
6に表示させるようにしたものである。尚、当該位相測
定処理においては、車室内のオーディオ装置にて市販の
基準音声信号用ディスクを再生させ、基準音声信号をス
ピーカより音声出力すると共に、当該装置のマイクロホ
ン2をスピーカに近付けた後に、当該処理動作を開始す
るものである。
【0039】図4においてマイコン10は、スピーカ極
性判定機能を起動させる実行キー4aが押下されたか否
かを判定する(ステップS11)。当該実行キー4aが
押下されたのであれば、後述する図5の位相測定処理を
実行させるプログラムを前記DSP8に送信し(ステッ
プS12)、極性測定用タイマーをセットし(ステップ
S13)、当該極性測定用タイマーのセット値である1
secが経過したか否かを判定する(ステップS1
4)。当該1secが経過したのであれば、前記DSP
8に後述する位相測定処理の測定結果である極性測定結
果データ(以下、単に測定データと称する)を要求し
(ステップS15)、当該測定要求に応じてDSP8か
ら得られる図3(b)又は図3(c)に示すような測定
データを取り込み(ステップS16)、当該取り込まれ
た測定データに基づいて当該スピーカの極性が同相、す
なわちスピーカの配線が正常であるか否かを判定する
(ステップS17)。ここで、スピーカの極性が同相の
場合とは、スピーカの配線が正常、すなわち図3(a)
の基準音声信号をスピーカ出力した場合、図3(a)に
示す基準音声信号と同じになる図3(b)に示す正常の
測定データが得られる場合のことである。又、スピーカ
の極性が同相でない、すなわち極性が逆相の場合とは、
スピーカの配線が異常すなわち図3(a)の基準音声信
号をスピーカ出力した場合図3(a)とは異なる図3
(c)の異常の測定データが得られる場合のことであ
る。当該スピーカの配線が正常であれば、前記表示部6
のLCD6bに図6(a)に示すような正常表示を表示
させ(ステップS18)、前記実行キー4aが押下され
たか否かを判定する(ステップS19)。尚、ステップ
S18における正常表示は、図6(a)に示すように正
常(同相)であることを示す“+”マーク50bを表示
するだけでなく、正常であることを示す配線マーク50
c及び放射音マーク50dをも表示させるものであり、
ユーザーは一目でスピーカの配線が正常であることを認
識することができる。
【0040】また、ステップS19にて当該実行キー4
aが押下されたのであれば、前記DSP8による位相測
定処理を終了させる終了指令を前記DSP8に送信し
(ステップS20)、当該位相測定表示処理に係わる処
理動作を終了する。
【0041】ステップS11にて実行キー4aが押下さ
れたのでなければ、当該処理動作を終了する。また、ス
テップS17にてスピーカの配線が正常でなければ、前
記表示部6のLCD6bに図6(b)に示すような異常
表示を表示させ(ステップS21)、ステップS19に
移行する。尚、ステップS21における異常表示は、図
6(b)に示すように異常(逆相)であることを示す
“−”マーク50bを表示するだけでなく、異常である
ことを示す配線マーク50c及び放射音マーク50dを
も表示させるものであり、ユーザーは一目でスピーカの
配線が異常であることを認識することができる。
【0042】図5に示す当該位相測定処理とは、スピー
カの極性を測定する処理であり、マイコン10からの図
4に示すステップS12によるプログラム送信に応じて
起動を開始するものである。
【0043】図5に示すDSP8においては、前記マイ
コン10からの位相測定処理プログラムを受信したか否
かを判定する(ステップS31)。当該位相測定処理プ
ログラムを受信したのであれば、当該DSP8内の内部
メモリ8bを初期化し(ステップS32)、エッジ監視
用タイマーをセットし(ステップS33)、スピーカか
ら出力される基準音声信号をマイクロホン2にて収音し
(ステップS34)、当該収音中の基準音声信号中にエ
ッジがあるか否かを判定する(ステップS35)。
【0044】尚、ステップS33にてセットされたエッ
ジ監視用タイマーは例えばインターバル期間に相当する
30msecにセットされるものとする。また、当該エ
ッジとは、図3(a)に示すように当該基準音声信号に
おける有音信号である短形波期間内における立上がり信
号及び立下がり信号のエッジ部分60に相当するもので
ある。
【0045】ステップS35にて当該収音中の基準音声
信号中にエッジ部分があれば、セットされたエッジ監視
用タイマーにて30msecが経過したか否かを判定す
る(ステップS36)。30msecが経過したのであ
れば、当該エッジ部に基づいてスピーカの位相を判別
し、当該結果である測定データを当該DSP8内の内部
メモリ8bに記憶し(ステップS37)、再びエッジ監
視用タイマーをセットし(ステップS38)、当該マイ
コン10から測定データ要求があるか否かを判定する
(ステップS39)。ここで、ステップS37のエッジ
部分60に基づくスピーカの位相判別とは、収音中の基
準音声信号中のエッジ部分が図3(b)に示すように立
上がり信号で始まるか、図3(c)に示すように立下り
信号で始まるのか否かのスピーカの位相を判別する場合
をいうのであり、従って、図3(b)に示すように立上
がり信号で始まるのであれば、スピーカの位相は同相
(すなわち正常)、図3(c)に示すように立下り信号
で始まるのであれば、スピーカ位相は逆相(すなわち異
常)との判別結果の測定データを得ることになる。
【0046】当該測定データ要求があれば、当該内部メ
モリ8bに記憶中の測定データを前記マイコン10に送
信し(ステップS40)、当該内部メモリ8bに記憶中
の測定データをクリアし(ステップS41)、前記マイ
コン10から図4のステップS20に示す当該位相測定
処理の終了させる終了指令を受信したか否かを判定する
(ステップS42)。当該終了指令を受信したのであれ
ば、当該位相測定処理に係わる処理動作を終了する。
【0047】また、ステップS35にて当該収音中の基
準音声信号中にエッジ部分がなければ、ステップS39
に移行する。また、ステップS36にてエッジ監視用タ
イマーの30msecが経過したのでなければ、ステッ
プS38に移行する。
【0048】また、ステップS39にてマイコン10か
ら測定データ要求がなければ、ステップS42に移行す
る。ステップS42にてマイコン10から終了指令を受
信したのでなければ、ステップS34に移行する。
【0049】また、ステップS31にて前記マイコン1
0から位相測定処理プログラムを受信したのでなけれ
ば、当該位相測定処理に係わる処理動作を終了する。
【0050】従って、当該スピーカ極性判定装置によれ
ば、当該車室内のスピーカより出力される基準音声信号
中の有音信号における立上がり信号及び立下がり信号を
検出し、前記所定時間内、つまり無音信号であるインタ
ーバル期間に相当する時間内に前記立下がり信号及び立
上がり信号が検出されず、かつ当該所定時間経過後に立
上がり信号及び立下がり信号が検出されると、当該検出
された立上がり信号及び立下がり信号に基づいてスピー
カの極性を判定させるようにしたので、外部音源である
オーディオ装置にて市販の基準音声信号用ディスクを再
生して得られた基準音声信号であったとしても、当該ス
ピーカの極性判定に必要な基準音声信号中の有音信号を
検出する際に、当該市販の基準音声信号用ディスクから
得られた基準音声信号とのタイミングを合わせることに
より、当該有音信号中の立上がり信号及び立下がり信号
における誤検出を確実に防止することができ、強いては
スピーカの極性判定を確実に行うことができる。
【0051】また、当該スピーカ極性判定装置によれ
ば、上述したように当該装置と全く同期が取れていない
基準音声信号、つまり市販の基準音声信号用ディスクに
て得られる基準音声信号に対しても対応可能であり、従
来の信号発生回路を内蔵したオーディオアナライザのよ
うな大がかりなシステムにする必要もなく、装置本体を
コンパクト化することができるので、低コストで、かつ
作業性に優れたスピーカ極性判定装置を提供することが
できる。
【0052】また、当該スピーカ極性判定装置によれ
ば、従来のような当該基準音声信号のインターバル期間
に関係なく、測定結果の表示を1secのホールド表示
とすることにより、従来に比べて当該極性判定結果の表
示を長くし、ユーザーは当該極性判定結果を確実に認識
することができると共に、当該表示部6に測定結果とし
て配線マーク50c及び放射音マーク50dをも表示さ
せるようにしたので、ユーザーによる測定結果の確認性
を著しく向上させることができる。
【0053】
【発明の効果】上記のように構成された本発明の第1の
発明におけるオーディオ装置のスピーカ極性判定装置に
よれば、立下がり検出手段及び立上がり検出手段にて基
準音声信号に含まれる有音信号中の立下がり信号及び立
上がり信号を検出し、所定時間内、つまり当該基準音声
信号中の無音信号であるインターバル期間に相当する時
間内に前記立上がり信号又は立下がり信号が検出され
ず、かつ当該所定時間の無音信号が検出された後に立上
がり信号及び立下がり信号が検出されると、当該検出さ
れた立上がり信号及び立下がり信号に基づいてスピーカ
の極性を判定させるようにしたので、外部音源であるオ
ーディオ装置にて市販の基準音声信号用ディスクを再生
して得られた基準音声信号であったとしても、当該スピ
ーカの極性判定に必要な基準音声信号中の有音信号を検
出する際に、当該市販の基準音声信号用ディスクから得
られた基準音声信号とのタイミングを合わせることによ
り、当該有音信号中の立上がり信号及び立下がり信号に
おける誤検出を確実に防止することができ、いてはス
ピーカの極性判定を確実に行うことができる。
【0054】また、当該スピーカ極性判定装置によれ
ば、上述したように当該装置と全く同期が取れていない
基準音声信号、つまり市販の基準音声信号用ディスクに
て得られる基準音声信号に対しても対応可能であり、従
来の信号発生回路を内蔵したオーディオアナライザのよ
うな大がかりなシステムにする必要もなく、装置本体を
コンパクト化することができるので、低コストで、かつ
作業性に優れたスピーカ極性判定装置を提供することが
できる。
【0055】また、第2の発明におけるオーディオ装置
のスピーカ極性判定装置によれば、当該極性判定結果を
表示手段に表示させるようにしたので、ユーザーはその
内容を認識しやすい。
【0056】また、第3の発明におけるオーディオ装置
のスピーカ極性判定装置によれば、少なくとも基準音声
信号の1周期分に相当する時間以上、表示手段に当該極
性判定結果を表示させるようにしたので、従来に比べて
当該極性判定結果の表示を長くすることにより、ユーザ
ーは当該極性判定結果を確実に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のオーディオ装置のスピーカ極性判定装
置における実施の形態を示す斜視図である。
【図2】当該スピーカ極性判定装置内部の概略構成を示
すブロック図である。
【図3】通常の基準音声信号に係わる説明図である。 a) 基準音声信号の波形図 b) 極性正常時の測定データ c) 極性異常時の測定データ
【図4】当該スピーカ極性判定装置の極性判定表示処理
におけるマイコンの処理動作を示すフローチャートであ
る。
【図5】当該スピーカ極性判定装置の極性判定処理にお
けるマイコンの処理動作を示すフローチャートである。
【図6】当該スピーカ極性判定装置の極性判定表示処理
時の表示部の表示内容を説明する説明図である。 a) 極性正常時の表示内容 b) 極性異常時の表示内容
【符号の説明】
1 スピーカ極性判定装置 2 マイクロホン(収音手段) 5 LED(表示手段) 6 表示部(表示手段) 8 DSP(立下がり検出手段、立上がり検出手段) 10 マイコン(極性判定手段、制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−311578(JP,A) 実開 平6−19392(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04R 29/00 310 G01R 19/257 H04R 1/06 310

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部音源からスピーカを介して出力され
    る、所定時間の無音信号と当該無音信号に続く有音信号
    とからなる基準音声信号を収音する収音手段と、 当該収音された基準音声信号内の有音信号から立下がり
    信号を検出する立下がり検出手段と、 当該収音された基準音声信号内の有音信号から立上がり
    信号を検出する立上がり検出手段と、 当該立上がり検出手段及び立下がり検出手段にて検出さ
    れた信号に基づいて前記スピーカの極性を判定する極性
    判定手段と、 前記立上がり検出手段にて立上がり信号を検出すると共
    に前記立下がり検出手段にて下がり信号を検出し、前
    記所定時間の無音信号が検出された後に前記立上がり信
    号及び立がり信号が検出されると、当該検出された立
    上がり信号及び立下がり信号を、前記基準音声信号の立
    上がり信号及び立下がり信号を基準として比較すること
    によって、前記極性判定手段にスピーカの極性を判定さ
    せる制御手段とを有することを特徴とするオーディオ装
    置のスピーカ極性判定装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記極性判定手段にて
    判定されたスピーカの極性判定結果を表示手段に表示さ
    せることを特徴とする請求項1記載のオーディオ装置の
    スピーカ極性判定装置。
  3. 【請求項3】 前記基準音声信号は前記無音信号と、該
    無音信号に続く有音信号とで1周期とし、 前記制御手段は、前記極性判定結果を継続して前記表示
    手段に、少なくとも前記基準音声信号の前記1周期に相
    当する時間以上表示させることを特徴とする請求項2記
    載のオーディオ装置のスピーカ極性判定装置。
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