JP3480604B2 - ラスタ式記録装置 - Google Patents

ラスタ式記録装置

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JP3480604B2 JP21577794A JP21577794A JP3480604B2 JP 3480604 B2 JP3480604 B2 JP 3480604B2 JP 21577794 A JP21577794 A JP 21577794A JP 21577794 A JP21577794 A JP 21577794A JP 3480604 B2 JP3480604 B2 JP 3480604B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ラスタ方式で記録紙へ
の印字を行うラスタ式記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ラスタ方式で記録紙への印字を行うこの
種のラスタプリンタは、印字速度が速く、また画質も優
れているため、近年急速に普及しつつある。しかし、こ
のようなプリンタでは記録紙の送り精度が出し難いた
め、記録紙の送り量とその印字位置との整合がとれな
く、印字品質が低下するという問題が生じている。そこ
で従来は、例えば特開平5−305747号公報に開示
されているように記録紙を搬送するための搬送機構にエ
ンコーダを係接させ、このエンコーダから記録紙の送り
速度に対応した周期で出力されるパルス信号を計数する
ことで、記録紙の1ラスタ分の送りを把握する方法が採
られている。
【0003】ここで上述の方法において、エンコーダか
らのパルス信号が実際の記録紙送り量と一致しない場合
は、次のような補正を行って対処している。即ち、上述
のエンコーダの出力パルス数について、まず記録紙1印
字ラインに相当するパルス数nを定めると共に、次いで
所定の印字長Rを有する画像の印字データをプリンタに
て印字させてこの時の印字長R’を測定する。続いて、
演算(R’−R)/Rによって記録紙の搬送精度pを求
め、さらに演算1/(np)によってエンコーダの出力
パルスの補正係数mを求める。そして、パルス数nに基
づき印字位置を決定する。即ち、この印字ライン数が補
正係数mの倍数に達するまではエンコーダのパルス数が
nとなる毎に1印字ライン毎の印字位置を決定すると共
に、印字ライン数が補正係数の倍数に達するその都度、
エンコーダの出力パルス数が(n−1)または(n+
1)となることに基づき当該ラインの印字位置を決定
し、プリンタが潜在的に有している初期値のずれを吸収
する。
【0004】また、プリンタを動作させた際における所
定の期間毎に、記録紙の実際の搬送量と、先の印字長
R’を測定したときの初期の搬送量とを、上述のパルス
数nに基づいて計数されるライン数として比較し、実際
の搬送量に対応するライン数をr’、初期の搬送量に対
応するライン数をrとしたとき、演算(r’−r)/r
により所定期間毎の搬送精度Δpを求める。次いで、演
算1/(nΔp)によりエンコーダの出力パルス数の所
定期間毎の補正精度Δmを求め、さらに演算(1/
m’)=(1/m)+(1/Δm)により上述の補正係
数mをm’として補正し、記録紙の送り量の搬送中の変
動を吸収する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のラス
タ式プリンタにおける紙送り精度は、0.1%(±1m
m/1m)程度であり、この精度は通常の使用時では十
分な精度であるが、記録紙の送り戻しを繰り返して実行
し同一記録領域上に複数色の記録を行うマルチパス方式
の多色記録装置等のように、高精度の紙送り精度が要求
される装置では不十分であった。また、記録紙の送り量
がその搬送中に変動するような場合、変動が生じてから
補正が行われるため、その区間の変動に対しては補正で
きないという欠点があった。
【0006】したがって本発明は、上述の多色記録装置
に対して適用可能な紙送り精度(±0.05mm/1
m)を確保すると共に、記録紙の送り量が変動してもそ
の区間の変動分を含めて補正することで累積をなくし印
字位置を正確に定めることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために、本発明は、搬送される記録紙に対し記録を行
うと共に記録紙の目標搬送距離と実際の搬送距離との差
に基づき搬送精度を求め、この搬送精度から搬送距離を
補正するための補正係数を算出するラスタ式記録装置に
おいて、初期補正用として算出された補正係数及びこの
補正係数に基づいて補正された搬送距離を記憶する記憶
手段と、新たな記録区間における実際の搬送距離と記憶
手段に記憶された搬送距離との差から搬送精度を算出す
る搬送精度算出手段と、搬送精度算出手段により算出さ
れた搬送精度から補正係数を算出すると共に、算出され
た補正係数と記憶手段に記憶された補正係数とから新た
な補正係数を算出する補正係数算出手段と、補正係数算
出手段により算出された補正係数及びこの補正係数に基
づいて補正された搬送距離を次の記録区間における搬送
距離補正用及び搬送精度算出用として記憶手段に累積す
る累積手段とを設けるとともに、記録紙を搬送するモー
タに係接されモータの回転速度に応じたパルス信号を出
力する第1のエンコーダと、記録紙に係接され記録紙の
送り速度に対応したパルス信号を出力する第2のエンコ
ーダとを設け、記録区間の基準パルス数を示す第2のエ
ンコーダからの所定パルス数の間に第2のエンコーダよ
り高精度の第1のエンコーダからのパルス数を測定し、
測定された第1のエンコーダのパルス数を補正係数算出
手段により算出された補正係数に基づく平均パルス数で
除算し、この値を実測搬送距離として定めるようにした
ものである。また、記録開始直後の所定記録区間は搬送
距離の補正を行わないようにしたものである。
【0008】
【0009】
【作用】初期補正用として算出された補正係数及びこの
補正係数に基づいて補正された搬送距離をメモリに記憶
し、新たな記録区間において実測搬送距離が測定された
場合は、この実測搬送距離とメモリに記憶された搬送距
離との差から搬送精度を算出し、この搬送精度から補正
係数を算出すると共に、算出された補正係数とメモリに
記憶された補正係数とから新たな補正係数を求め、この
補正係数及びこの補正係数に基づいて補正された搬送距
離を次の記録区間における搬送距離補正用及び搬送精度
算出用としてメモリに累積する。従って、累積された過
去のデータにより補正係数が算出されるため、記録紙の
送り量が変動してもその変動に速やかに追従した紙送り
精度が確保できると共に、精度の高い紙送りを要求され
る多色記録装置に対しても適用可能な紙送り精度を確保
できる。
【0010】また、記録区間の基準パルス数を示す第2
のエンコーダからの所定パルス数の間に第2のエンコー
ダより高精度の上記第1のエンコーダからのパルス数を
測定すると共に、測定された第1のエンコーダのパルス
数を補正係数算出手段により算出された補正係数に基づ
く平均パルス数で除算し、この値を実測搬送距離として
定める。この結果、実測搬送距離を正確に求めることが
できる。また、記録開始直後の所定記録区間は搬送距離
の補正を行わずに記録紙に対しダミー記録を行う。この
結果、環境温度等の変動要素の作用に基づく補正の悪影
響を排除することができる。
【0011】
【実施例】次に本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明に係るラスタ式記録装置の一実施例を
示すブロック図である。同図において、PSは記録紙、
1は記録紙PSへのラスタ印字を行う記録ヘッド、2は
記録紙PSを記録ヘッド1に押し当てつつ記録紙PSを
図中矢印方向へ搬送する搬送ローラ、3は搬送ローラ2
を回転駆動するためのモータ、11はモータ3の回転を
減速しこの減速回転を搬送ローラ2へ伝達する減速機で
ある。
【0012】また、12はモータ3に係接してその回転
速度に対応した周期を有するパルス信号を出力する第1
エンコーダ、13は記録紙PSに直接係接され記録紙P
Sの送り速度に対応した周期のパルス信号を発生する第
2エンコーダ、13Rは第2エンコーダ13の記録紙P
Sへの係接を補助するための補助ローラである。また、
14は第1エンコーダ12からのパルス信号を計数する
カウンタ、15は第2エンコーダ13からのパルス信号
を計数するカウンタ、16は後述するラスタ信号RST
に基づいて印字ライン数(記録紙PSの搬送距離数)を
計数するカウンタ、17は各カウンタ14〜16の計数
動作を制御すると共に各カウンタの計数値に応じて本記
録装置全体を制御する制御回路(CPU)である。
【0013】また、18はメモリ、19は記録紙PSの
搬送精度を演算する搬送精度演算回路、20は演算され
た搬送精度に基づいて第2エンコーダ13から出力され
るパルス信号の補正係数mを演算する補正係数演算回
路、21は第1エンコーダ12から出力されるパルス信
号及び補正係数mに基づき記録紙PSの1ラスタ分の移
動を示すラスタ信号RSTを生成するラスタ信号形成回
路、22は制御回路17の制御に基づき記録ヘッド1を
印字駆動するヘッド用ドライバ回路である。
【0014】ところで従来のラスタ式プリンタでは記録
紙PSの搬送精度を補正する場合、第2エンコーダ13
で規定されるパルス数(所定区間)毎に記録済みラスタ
数が所定値と一致するか否かを判定し、不一致の場合
は、その差に応じた新たな補正値を算出して補正を行う
ようにしている。このような従来装置は、所定区間内の
測定値を次の所定区間の搬送に反映させるものであるた
め、搬送距離に変動があった区間においてはその変動を
考慮した補正を行うことができない。また、所定区間の
長さに比例して精度が悪くなる欠点がある。このため、
本実施例装置では、精度算出因子としての搬送距離(設
計値と実測値)を累積すると共に、補正値を算出する際
には、この累積データに基づいて補正を行うようにす
る。
【0015】即ち、本実施例装置では、まず記録紙PS
の搬送精度を補正するための補正頻度を、第2エンコー
ダ13から出力される200個のパルス信号に対し1回
と定める。そして設計値として、第1エンコーダ12は
記録紙PSの1ラインの搬送につき20個のパルス信号
を出力し、第2エンコーダ13は記録紙PSの10ライ
ンの搬送につき1個のパルス信号を出力するものとす
る。
【0016】このような実施例装置では、まず予めのテ
スト印字により初期補正値としての補正計数m及び第2
エンコーダ13の200パルス当たりの印字ライン数を
求める。ここでは、所定のラスタ長を有する画像を印字
させてその印字ラスタ長(1ライン)を測定する。この
場合、ラスタ長として「1000」mm印字させるべき
ところが、「1001」mmになっていたとすると、制
御回路17は図1中の記号R及びR’で示す目標ラスタ
長及び実際のラスタ長(なお、r,r’はラスタ数を示
す)を搬送精度演算回路19へ出力する。演算回路19
は、式(1)に基づいて搬送精度pを求める。即ち、 p=(1001−1000)/1000 =1/1000 (1)
【0017】こうしてテスト印字による搬送精度pが算
出され、補正係数演算回路20に送られる。補正係数演
算回路20では、式(2)に基づいて補正係数mを求め
る。 m=1/np(ただし、nは第1エンコーダ12のパルス数) =1/(20×(1/1000))=50 (2) この結果、記録紙PSの搬送距離補正のための補正係数
mとして「50」が求められる。この算出された補正係
数の値は補正係数演算回路20内の図示しないレジスタ
やメモリ18に適宜記憶されると共に、ラスタ信号形成
回路21に与えられる。
【0018】この補正係数「50」は、従来技術におけ
る補正係数mと同様で、「50」の倍数の印字ラインに
おいてその印字間隔にn±1の補正を行い、他の印字ラ
インにおいては印字間隔をnとすることを意味する。即
ち、上述した場合においては49ラインと50ラインの
間を19パルスとし、引き続く100,150,・・・
ラインにおいて同様に19パルスとする。そして、この
ような補正係数に基づいたラスタ信号RSTがラスタ信
号生成回路21から出力される。制御回路17では、記
録紙PSが搬送された場合、このラスタ信号に同期して
ドライバ回路22を駆動し記録ヘッド1に記録させるよ
うにする。なお、この場合、第1エンコーダ12から出
力される1ライン当たり平均のパルス数が、式(3)に
より制御回路17で求められる。即ち、 平均パルス数=(20×49+19×1)/50 =19.98 (3)
【0019】また、このテスト印字nおける第1エンコ
ーダ12と第2エンコーダ13の相関を求めるため、第
1エンコーダ12と第2エンコーダ13のパルス数を計
数しする。そして、この値がそれぞれ、320003パ
ルス及び1600パルスであったとすると、制御回路1
7は第1エンコーダ12と第2エンコーダ13のパルス
数の比を、式(4)により求める。 320003/1600=200/1 (4)
【0020】次に、制御回路17は、基準となる印字ラ
イン数、即ち第2エンコーダ13の200パルス毎の印
字ライン数を式(5)に基づいて算出し、この基準印字
ライン数及び上述の補正頻度をメモリ18に記憶する。 基準印字ライン数=(200×200)/19.98 =2002.002(ライン) (5) こうしてメモリ18には、基準印字ライン数及び補正頻
度が記憶され、記憶された各値に基づき搬送精度の初期
補正が行われることにより、本装置が潜在的に有する初
期の搬送のずれが吸収されるようになる。
【0021】しかしこの初期補正された第2エンコーダ
13の200パルス毎の基準印字ライン数「2002.
002」は、温度変化等により記録紙PSの搬送に変動
が生じると、これに伴い変動する。このため本実施例装
置では、上述の初期補正の他に、以下に述べる動的補正
を行う。図2は、上述の動的補正の状況を示す図であ
り、この図2及び図1を用い動的補正動作について具体
的に説明する。即ち、まず装置の記録紙搬送系の動作開
始時点(図2の時点)の直後の区間においては、環境
温度が初期補正値を算出した時点と大きく異なっている
可能性があり、その場合、はじめの区間では現環境での
補正データは算出されておらず変動分がそのまま印字に
加味されてしまう。また、補正のための計測データの誤
差が大きいため、安定した記録紙搬送を行うことができ
ない。このため、本実施例装置では当該区間において、
第2エンコーダ13のパルス数に対する第1エンコーダ
12からのパルス数を計数するのみで記録紙PSに対し
てはダミーデータ(非印字データ)を記録するダミー記
録(記録紙の搬送動作のみ)を行う。
【0022】いま、ダミー記録区間を搬送精度補正の2
区間分、即ち第2エンコーダ13の400パルス分を割
り当て、その間に第1エンコーダ12からのパルス数が
「79960」であったとすると、制御回路17は、第
2エンコーダ13の400パルス当たりの記録ライン数
を、メモリ18に記憶された第1エンコーダ12の平均
パルス数を用いて式(6)で求め、搬送精度演算回路1
9へ出力する。 79960/19.98=4002.002 (6) この場合、搬送精度演算回路19は、搬送精度Δpを式
(7)で算出する。 Δp=(4002.002−2002.002×2)/2002.002×2 =−2.002/4004.004 (7) この精度Δpを用い、補正係数演算回路20で補正係数
Δmを求めると、式(8)のようになる。 Δm=1/(20×(−2.002/4004.004)) =−100.00 (8)
【0023】補正係数Δmの符号は、記録紙PSが伸び
る方向(n+1)か、縮む方向(n−1)かを示してい
る。つまり制御の方向として、Δmが正では(n−
1)、Δmが負では(n+1)を用いる。こうして求め
た補正係数Δmと、初期補正時の補正係数mとにより新
たな補正係数m’を求める。即ち、 1/m’=1/m+1/Δm =1/50+1/−100 m’=100 (9) となり、ダミー記録時に算出されたこの補正係数m’が
補正係数演算回路20内の図示省略したレジスタやメモ
リ18等に記憶され次の記録区間の処理に補正値として
用いられる。
【0024】即ち、ダミー記録が終了して図2の時点
で記録動作が開始されると、式(9)で算出された補正
値に従ったラスタ信号RSTがラスタ信号形成回路21
から出力されてこれに同期した記録動作が行われると共
に、図2の時点で示す1回目の補正点では、第1エン
コーダ12の1ラインの平均パルス数が制御回路17に
おいて式(10)に基づき算出される。 平均パルス数=(20×99+19×1)/100 =19.99 (10) そしてその間に第1エンコーダ12からのパルス数が
「39980」であったとすると、第2エンコーダ13
の200パルス当たりの記録ライン数は、 39980/19.99=2000.000 (11) として求められ、搬送精度演算回路19へ送られ、搬送
精度Δpが算出される。
【0025】この場合、搬送精度Δpは Δp=(−2.002+(2000.000−2002.002)) /4004.004+2002.002 =−4.004/6006.006 (12) となる。この精度Δpを用い、補正係数演算回路20で
補正係数Δmを求めると Δm=1/(20×(−4.004/6006.006)) =−75.000 (13) となる。
【0026】こうして求めた補正係数Δmと、ダミー記
録終了時に求めた補正係数mとにより新たな補正係数
m’を補正係数演算回路20で求める。即ち、 1/m’=1/m+1/Δm =1/100+1/−75.000 m’=−300 (14) となり、この補正係数m’は、補正係数演算回路20内
のレジスタやメモリ18等に記憶され時点から始まる
次の記録区間の補正に用いられる。
【0027】次に図2の時点で示す第2回目の補正点
では、第1エンコーダ12の1ラインの平均パルス数は 平均パルス数=(20×299+21×1)/300 =20.003 (15) として求められる。そしてその間(時点から時点の
間)に第1エンコーダ12からのパルス数が「3997
0」であったとすると、第2エンコーダ13の200パ
ルス当たりの記録ライン数は、 39970/20.003=1998.200 (16) となる。
【0028】この場合、搬送精度Δpは Δp=(−4.004+(1998.200−2002.002)) /6006.006+2002.002 =−7.806/8008.008 (17) となり、この精度Δpを用い補正係数Δmを求めると Δm=1/(20×(−7.806/8008.008)) =−51.294 (18) となる。
【0029】こうして求めた補正係数Δmと、前回の補
正時に求めた補正係数mとにより新たな補正係数m’を
求める。即ち、補正係数は、 1/m’=1/m+1/Δm =1/−300+1/−51.294 m’=−62 (19) となって、図2の時点から始まる次の記録区間の処理
の補正用として用いられる。このような演算動作を各記
録区間毎に繰り返すことにより、記録紙PSの搬送の変
動に対する的確な補正を行うことができる。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、初
期補正用として算出された補正係数及びこの補正係数に
基づいて補正された搬送距離をメモリに記憶し、新たな
記録区間において実測搬送距離が測定された場合は、こ
の実測搬送距離とメモリに記憶された搬送距離との差か
ら搬送精度を算出し、この搬送精度から補正係数を算出
すると共に、算出された補正係数とメモリに記憶された
補正係数とから新たな補正係数を求め、この補正係数及
びこの補正係数に基づいて補正された搬送距離を次の記
録区間における搬送距離補正用及び搬送精度算出用とし
てメモリに累積するようにしたので、累積された過去の
データに基づいて補正係数が算出され、従って、記録紙
の送り量が変動してもその変動に速やかに追従した紙送
り精度が確保できると共に、精度の高い紙送りを要求さ
れる多色記録装置に対しても適用可能な紙送り精度を確
保できる。
【0031】また、記録区間の基準パルス数を示す第2
のエンコーダからの所定パルス数の間に第2のエンコー
ダより高精度の上記第1のエンコーダからのパルス数を
測定すると共に、測定された第1のエンコーダのパルス
数を補正係数算出手段により算出された補正係数に基づ
く平均パルス数で除算し、この値を実測搬送距離として
定めるようにしたので、実測搬送距離を正確に求めるこ
とができる。また、記録開始直後の所定記録区間は搬送
距離の補正を行わずに記録紙に対しダミー記録を行うよ
うにしたので、環境温度の変化や計測データの誤差によ
る補正の悪影響を排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るラスタ式記録装置の一実施例を
示すブロック図である。
【図2】 上記装置における紙送りの補正動作を説明す
るための説明図である。
【符号の説明】
1…記録ヘッド、3…モータ、11…減速機、12…第
1エンコーダ、13…第2エンコーダ、14〜16…カ
ウンタ、17…制御回路、18…メモリ、19…搬送精
度演算回路、20…補正係数演算回路、21…ラスタ信
号生成回路、PS…記録紙。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送される記録紙に対し記録を行うと共
    に記録紙の目標搬送距離と実際の搬送距離との差に基づ
    き搬送精度を求め、この搬送精度から搬送距離を補正す
    るための補正係数を算出するラスタ式記録装置におい
    て、 初期補正用として算出された前記補正係数及びこの補正
    係数に基づいて補正された搬送距離を記憶する記憶手段
    と、新たな記録区間における実際の搬送距離と前記記憶
    手段に記憶された搬送距離との差から搬送精度を算出す
    る搬送精度算出手段と、前記搬送精度算出手段により算
    出された搬送精度から補正係数を算出すると共に、算出
    された補正係数と前記記憶手段に記憶された補正係数と
    から新たな補正係数を算出する補正係数算出手段と、前
    記補正係数算出手段により算出された補正係数及びこの
    補正係数に基づいて補正された搬送距離を次の記録区間
    における搬送距離補正用及び搬送精度算出用として前記
    記憶手段に累積する累積手段とを備えるとともに、 記録紙を搬送するモータに係接されモータの回転速度に
    応じたパルス信号を出力する第1のエンコーダと、記録
    紙に係接され記録紙の送り速度に対応したパルス信号を
    出力する第2のエンコーダとを備え、 前記記録区間の基準パルス数を示す第2のエンコーダか
    らの所定パルス数の間に第2のエンコーダより高精度の
    前記第1のエンコーダからのパルス数を測定し、測定さ
    れた第1のエンコーダのパルス数を前記補正係数算出手
    段により算出された補正係数に基づく平均パルス数で除
    算し、この値を実測搬送距離として定める ことを特徴と
    するラスタ式記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、記録開始直後の所定記録区間は搬送距離の補正を行わな
    ことを特徴とするラスタ式記録装置。
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