JP3480521B2 - 緊急降下脱出用エアバック - Google Patents

緊急降下脱出用エアバック

Info

Publication number
JP3480521B2
JP3480521B2 JP27177094A JP27177094A JP3480521B2 JP 3480521 B2 JP3480521 B2 JP 3480521B2 JP 27177094 A JP27177094 A JP 27177094A JP 27177094 A JP27177094 A JP 27177094A JP 3480521 B2 JP3480521 B2 JP 3480521B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
air
airbag
check valve
air chamber
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP27177094A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08107938A (ja
Inventor
俊和 斎藤
清穂 松島
Original Assignee
藤倉航装株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 藤倉航装株式会社 filed Critical 藤倉航装株式会社
Priority to JP27177094A priority Critical patent/JP3480521B2/ja
Publication of JPH08107938A publication Critical patent/JPH08107938A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3480521B2 publication Critical patent/JP3480521B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Lowering Means (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は緊急降下脱出用エアバッ
ク、さらに詳細には緊急時に避難者がビルなどの高所か
ら降下脱出しようとするときに、降下衝撃を緩和し安全
に脱出可能な緊急降下脱出用エアバックに関する。
【0002】
【従来技術】緊急降下脱出用エアバックとしては、たと
えば図4に示すように、気嚢(図示せず)によって、直
方体形状に膨らまされたエアバック1が知られている
(たとえばドイツ特許第3937399A1)。このよ
うなエアバック1は、前記気嚢に気体を注入することに
よって立ち上がり、これによって気嚢を覆う膜2が空気
をはらんで空気室を構成するようになっている。そし
て、前記膜2の側面に空気孔3が形成されている。
【0003】このようなエアバックに避難者が降下する
場合、前記エアバック1の天膜21に落下し、このとき
天膜21がへこみ、また気嚢が座屈して、降下エネルギ
ーを緩和するようになっている。このとき膜2内(空気
室)の空気は空気孔3から外気に放出されることになる
ため、避難者がエアバック1内の空気の反力によってバ
ウンドし、エアバック1の外側に投げ出される(リバウ
ンド)ことがないようになっている。
【0004】避難者がエアバック1上に降下した後、エ
アバック1から降りると、気嚢は再び立ち上がり、空気
孔3から空気がエアバックの空気室内に流入し、次の避
難者が降下可能になる。
【0005】
【発明が解決する問題点】前述のように、避難者がリバ
ウンドしないようにエアバックには膜2に空気孔3が必
要であるが、一方、次の避難者を早急に降下させるため
には、エアバックの早急な原形復帰を行なう必要があ
る。早急な原形復帰のためには、第一に空気孔3の数を
多くして、気嚢が立ち上がるときに、エアバックの空気
室内への迅速な空気に流入を確保することが求められ
る。しかしながら、前記空気孔3を増加させることは、
降下衝撃の吸収能力を損なうことになり、ある一定量以
上増加せしめることはできないことは明らかである。
【0006】本発明は上述の問題点に鑑みなされたもの
であり、迅速な原形復帰が可能な緊急降下脱出用エアバ
ックを提供することを目的とする。
【0007】
【問題点を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明による緊急降下脱出用エアバックは、気体が
注入されたときに所定形状を構成する気嚢と、所定形状
に立設された気嚢を覆い空気室を形成する天井膜および
側面膜と、前記膜で構成された空気室に通気する複数の
空気孔を有する緊急降下脱出用エアバックにおいて、前
記空気孔の一部は、空気室からは空気を通過させず、一
方外気方向からは空気が流入可能な逆止弁が設けらた逆
止弁付空気孔であり、前記空気室は通気性隔膜によって
複数の空気室に分割されており、前記逆止弁付空気孔は
前記複数の空気室の最下段の空気室に設けられているこ
とを特徴とする
【0008】本発明によれば、空気孔として、その一部
に逆止弁を設けているため、前記逆止弁が取付けられた
空気孔は落下による衝撃が負荷されたときにエアバック
内の空気を外に流出させない。一方、気嚢が立ち上が
り、原形に復帰するときには空気を流入させることが可
能であるため、迅速な原形復帰が可能になる。すなわち
膜に空気を給排気可能な通気空気孔と空気の流入のみ可
能な逆止弁付空気孔を設けることにより、避難者の降下
時には、エアバックの空気室から流出する空気量を増加
させず、一方原形復帰時には迅速な空気流入が可能なエ
アバックとすることができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明によるエアバックの斜視図、図
2は膜を取り去ったときの斜視図であるが、これらの図
より明らかなように、エアバックは所定形状に立設可能
な気嚢4を有している(図2参照)。この気嚢4は、こ
の実施例において六角形状に形成された基部気嚢41と
この六角形状の基部気嚢41のそれぞれの角度部分から
立設された6本の気柱42と前記気柱42に同様に角度
部分で接続された六角形状の上部気嚢43より構成され
ている。そして前記基部気嚢41、気柱42、上部気嚢
43は相互に連通しており、ボンベ5(図1)よりの気
体の注入によって、六角柱状に立設可能になっている。
【0010】この実施例においては、図2に示すように
前記気柱42は基部気嚢41側が太く(根本側42
1)、上部気嚢43側(上部側422)が順次細くなる
ように構成されている。これによって、同じ内圧であっ
ても気柱42側面に生じる応力は半径に比例して大きく
なり、降下衝撃による座屈強度を増加させる。このため
座屈した気柱42の立ち上がり速度が向上し、これによ
ってもエアバックの原形復帰が促進される。
【0011】さらに、この気嚢4とこの気嚢4を覆うこ
とによって形成される空気室6は、通気性隔膜7によっ
て区切られており、上下の空気室61および62を構成
するようになっている。このように通気性隔膜7を設
け、上部空気室61および下部空気室62を構成する
と、上部空気室61によって降下衝撃を緩和すると共
に、前記通気性隔膜6が緩衝し、さらに下部空気室62
で降下衝撃を緩和することによって避難者の底着きを防
止することが可能になる。この通気性隔膜7は、この実
施例では一枚も受けているが、複数枚であってもよい。
この場合、空気室6は二以上形成されることになる。
【0012】このような気嚢4の構造体に、膜2が被せ
られており、前述のような空気室が構成される。この膜
2の上部空気室61の側面を構成する上部側面膜22に
は、逆止弁が設けられていない、すなわち給排気可能な
通気空気孔31が複数設けられており、一方下部空気室
62の側面を構成する下部側面膜23には、空気室6か
らの空気は排気しないが、外からは給気可能な逆止弁が
設けられた逆止弁付空気孔32が複数設けられている。
このような通気空気孔31および逆止弁付空気孔32の
数は、本発明において基本的に限定されるものではな
く、種々の機能を考慮し、柔軟に定めることができる。
【0013】上述のような逆止弁としては、例えば図3
に示したように、下部側面膜23の空気室側に、例えば
縫製などによって設けられた布製の逆止弁8であること
ができる。しかしながら本発明においては、これに限定
されるものではなく、空気室6からの空気は排気しない
が、外からは給気可能な逆止弁であればいかなるもので
あってもよい。
【0014】 上述の逆止弁付空気孔32は、この実施
例において下部空気室62に形成されている。これは避
難者が降下したときの衝撃を下部空気室62で支え、避
難者が底着きしないようにするためである。このため二
以上の空気室が設けられている場合、最下段の空気室
に、逆止弁付空気孔32を設ける。
【0015】前記エアーバックを使用する場合、まず、
前記ボンベ5より気嚢4へ気体を注入する。気嚢4へ気
体が注入されると、基部気嚢51、気柱42、上部気嚢
43に気体が注入されて、六角柱状のエアバック1が迅
速に形成される。
【0016】避難者は、このエアバック1の天膜21へ
高所から飛び降りるものであるが、このとき、エアバッ
ク1の上部空気室61は避難者の降下衝撃によって、へ
こんで、避難者の降下衝撃を緩和する。すなわち、上部
空気室61内の空気は通気空気孔31から排気されると
共に、通気性隔膜7を介して下部空気室62にも送り込
まれる。下部空気室62の内圧は高くなるが、図3の破
線に示すように逆止弁付空気孔32の逆止弁8は空気圧
によって閉められた状態になり、下部空気室62より空
気を排気することはない。したがって、避難者の降下衝
撃によって底着きを防止することが可能になる。
【0017】一方、気嚢4の気柱42は、前記避難者の
降下によって座屈することになる。この場合、エアバッ
ク1は六角柱形状であるため、気柱42は6本形成され
ている。このため、従来の直方体形状に比較して、エア
バックの強度が向上し、もし避難者が偏心軟着した場合
偏向リバンドの確率を1/4〜1/6に減少させること
ができる。さらに、この六角柱形状は、避難者が高所か
ら見たときに天井膜21の中心部に降りやすいという心
理的安心感を与えるという利点もある。また、前記六角
柱形状とすることにより、複数エアバックを組み合わせ
ることが可能であり、広い軟着降下場所を容易に提供で
きるという利点もある。
【0018】避難者がエアバックより、降りたときに
は、座屈していた気柱42は再び立ち上がることにな
る。このとき前記気柱は根本421が太く、上部422
が細く構成されているため、また、気柱の数が多いた
め、従来に比較して容易に原形に復帰する。この際、前
記通気空気孔31および逆止弁空気孔32より空気が空
気室6内に給気され、エアバックは原形に復帰する。こ
のとき、前記逆止弁8は、図3に示すように空気室6内
への空気の吸気を妨げないので、エアバックは迅速に原
形に復帰することになる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による緊急
降下脱出用エアバックによれば、通気空気孔と逆止弁付
空気孔を有しているために、避難者の降下時の空気排気
量を増加することなく、原形復帰時の空気給気量を増加
させることが可能になり、このため迅速な原形復帰が達
成できる。さらに通気性隔膜を設け、下部空気室を構成
すると共に、前記下部空気室に逆止弁付空気孔を設置す
ることによって、リバウンドおよび底着きを確実に防止
することが可能になる。すなわち避難の効率化を著しく
良好にできるという利点がある。
【0020】さらに、気柱の根本を太く、上部を細くし
ているため、座屈強度が向上する共に、原形復帰力が大
きくなり、また、六角柱状にすることによって、避難の
安全性および迅速性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による緊急降下脱出用エアバックの一実
施例の斜視図。
【図2】前記エアバックの膜を取り除いたときの斜視
図。
【図3】逆止弁の一例を示す概略図。
【図4】従来の緊急降下脱出用エアバックの斜視図。
【符号の説明】
1 エアバック 2 膜 21 天井膜 22 上部側面膜 23 下部側面膜 3 空気孔 31 通気空気孔 32 逆止弁付空気孔 4 気嚢 41 基部気嚢 42 気柱 43 上部気嚢 5 ボンベ 6 空気室 61 上部空気室 62 下部空気室 7 通気性隔膜 8 逆止弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−127771(JP,A) 特開 昭50−69898(JP,A) 特公 昭46−12800(JP,B1) 特公 昭48−35318(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A62B 1/22

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気体が注入されたときに所定形状を構成す
    る気嚢と、所定形状に立設された気嚢を覆い空気室を形
    成する天井膜および側面膜と、前記膜で構成された空気
    室に通気する複数の空気孔を有する緊急降下脱出用エア
    バックにおいて、前記空気孔の一部は、空気室からは空
    気を通過させず、一方外気方向からは空気が流入可能な
    逆止弁が設けらた逆止弁付空気孔であり、前記空気室は
    通気性隔膜によって複数の空気室に分割されており、前
    記逆止弁付空気孔は前記複数の空気室の最下段の空気室
    に設けられていることを特徴とする緊急降下脱出用エア
    バック。
  2. 【請求項2】前記気嚢のうち、直立方向に立ち上げるた
    めの気柱は、根本が太く、上部が細い形状であることを
    特徴とする請求項1記載の緊急降下脱出用エアバック。
  3. 【請求項3】前記気嚢は、気体が注入されたとき六角柱
    形状を形成することを特徴とする請求項1または2記載
    緊急降下脱出用エアバック。
JP27177094A 1994-10-11 1994-10-11 緊急降下脱出用エアバック Expired - Lifetime JP3480521B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27177094A JP3480521B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 緊急降下脱出用エアバック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27177094A JP3480521B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 緊急降下脱出用エアバック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08107938A JPH08107938A (ja) 1996-04-30
JP3480521B2 true JP3480521B2 (ja) 2003-12-22

Family

ID=17504611

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27177094A Expired - Lifetime JP3480521B2 (ja) 1994-10-11 1994-10-11 緊急降下脱出用エアバック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3480521B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020094589A (ko) * 2001-06-12 2002-12-18 박재국 고층건물의 비상탈출장치
DE10324138B4 (de) * 2003-05-26 2018-05-30 Vetter Gmbh Pneumatisches Sprungrettungsgerät
RU2399389C1 (ru) * 2009-04-15 2010-09-20 Общество С Ограниченной Ответственностью "Космические Системы Спасения" Устройство для аварийного спуска человека с высотного объекта (варианты)
CN107050677A (zh) * 2017-02-08 2017-08-18 曹伟 高楼救人缓冲棚布气垫

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08107938A (ja) 1996-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7850200B2 (en) Airbag and a motor vehicle
TW527294B (en) Gas generator for air bag and devices for the same
JP5511985B2 (ja) マルチチャンバ・ニー・エアバッグ
EP0700808B1 (en) Flow regulating air bag valve
CN100471731C (zh) 具有竖直凹槽的安全气囊
US7131664B1 (en) Airbag with a strategically placed recess
JP2594101Y2 (ja) 吸込み式膨張装置
EP1361971B1 (en) Dual chamber inflator
US20070267854A1 (en) Side airbag device and side airbag system
KR101266903B1 (ko) 고층의 대상체에서 사람들을 하강시키기 위한 개인용 응급 장치
JP3480521B2 (ja) 緊急降下脱出用エアバック
JP2007001362A (ja) エアバッグ装置
WO1990009908A1 (en) Inflatable air bag with pressure control valve
CN102009634A (zh) 车辆
US4750894A (en) Liferaft
JP3841314B2 (ja) 衝撃吸収エアバック
US7753404B2 (en) Airbag arrangement
JP2847562B2 (ja) エアバッグ装置
US7017944B2 (en) Multiple chamber inflator
KR20190080645A (ko) 센서 감지에 의해 압력 가스용기로부터 팽창하는 파열 영역을 구비하는 직물을 포함하는 인체 보호 착용형 에어백
JPS63301144A (ja) 気体緩衝体
JPH08164897A (ja) 救命用カプセル
WO2001054523A1 (fr) Dispositif d'absorption des chocs au niveau de la tete du type auto-gonflant
JPH0891162A (ja) エアバッグ付きヘルメット
KR0109433Y1 (ko) 구난용 에어쿳션

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121010

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151010

Year of fee payment: 12

EXPY Cancellation because of completion of term