JP3479923B2 - 親子シールド掘進機 - Google Patents

親子シールド掘進機

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JP3479923B2
JP3479923B2 JP23449694A JP23449694A JP3479923B2 JP 3479923 B2 JP3479923 B2 JP 3479923B2 JP 23449694 A JP23449694 A JP 23449694A JP 23449694 A JP23449694 A JP 23449694A JP 3479923 B2 JP3479923 B2 JP 3479923B2
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政範 池田
吉雄 阿部
幸 望月
泉 西澤
啓志 三浦
靖男 一村
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Komatsu Ltd
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Komatsu Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は1基の掘進機で径の異
なるトンネルを連続して掘削できるようにした親子シー
ルド掘進機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来1基の掘進機で径の異なるトンネル
を連続して掘削できるようにした親子シールド掘進機と
しては、例えば特公平2−44996号公報や、特開平
2−210189号公報、特開平3−59292号公報
などに記載されたものが公知である。
【0003】これら公報の親子シールド掘進機は、図1
に示すように親シールドa内に子シールドbが設けられ
ていて、大径トンネル掘進時には親シールドaに設けた
親シールドジャッキcにより親シールドaと子シールド
bを一体に推進させ、大径トンネルに連続して小径トン
ネルを掘削する場合は、子シールドbに設けた子シール
ドジャッキdにより子シールドbを推進させて、親シー
ルドa内より子シールドbを発進させるように構成され
ている。
【0004】また特開平5−10086号公報の親子シ
ールド掘進機では、図2に示すように子シールドb側に
のみ子シールドジャッキdを設けて、大径トンネルを掘
削する場合、子シールドジャッキdにより親子シールド
a、bを同時に推進させるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者の親シール
ドと子シールドにそれぞれシールドジャッキを設けた親
子シールド掘進機では、大径トンネルと小径トンネルの
径差が小さい場合(例えば径差が200〜500mm程
度の場合)、親シールドのスキンプレートと子シールド
のスキンプレートの間に親シールドジャッキを設けるた
めのスペースがないため、親シールドジャッキを収容す
るのが困難である。この場合従来では親シールドジャッ
キの後方に子シールドジャッキをずらして取付けている
ため、掘進機の全長が長くなり、その結果大きな発進立
坑を必要として発進立坑を設置するのに大きなスペース
を必要とすると共に、曲進性が悪化するため曲線施工に
支障をきたすなどの不具合がある。
【0006】また後者の子シールドジャッキにより親子
シールドを推進させるようにした親子シールド掘進機で
は、シールドジャッキと反力受けとして使用するセグメ
ントの偏心量が大きいため、シールドジャッキに過大な
曲げ荷重が作用し、その結果推進中にシールドジャッキ
が折損するなどの事故が発生しやすいと共に、シールド
ジャッキの着力点がセグメント端面の中心より内側に寄
るため、偏荷重によりセグメントにクラックが発生した
り、セグメントが欠損するなどの不具合がある。
【0007】かかる不具合を防止するため後者の親子シ
ールド掘進機では、シールドジャッキとセグメントの間
に伝達台eを介在させてセグメントに偏荷重が作用しな
いようにしているが、この方法では大型で大重量の伝達
台eを必要とするため、セグメントを組立てる毎に伝達
台eを移動する作業に多くの時間と労力を必要として作
業能率が悪いなどの不具合がある。この発明はかかる不
具合を改善するためになされたもので、親シールドと子
シールドの径差が小さい場合においても、親シールドと
子シールドにそれぞれシールドジャッキを設置可能にす
ることにより、或いは子シールドジャッキにより親子シ
ールドを推進できるようにすることにより、全長の短い
親子シールド掘進機を提供することを目的とするもので
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために、親シールドジャッキにより推進自在な親
シールド内に、親シールドより小径で、かつ子シールド
ジャッキにより親シールド内より発進自在な子シールド
を設けた親子シールド掘進機において、上記子シールド
の外周面に、親シールドジャッキを収容するための複数
の凹部を設けたものである。
【0009】また親シールド内に、親シールドより小径
で、かつ子シールドジャッキにより親シールド内より発
進自在な子シールドを設けた親子シールド掘進機におい
て、上記子シールドジャッキを半径方向に揺動自在とな
るよう子シールドの内周部に取付けて、親シールドジャ
ッキと兼用させたものである。
【0010】さらに親シールドジャッキにより推進自在
な親シールド内に、親シールドより小径で、かつ子シー
ルドジャッキにより親シールド内より発進自在な子シー
ルドを設けた親子シールド掘進機において、上記子シー
ルドジャッキの後方に親シールドジャッキを設けると共
に、上記親子シールドジャッキの少なくとも一方を多段
ジャッキにより構成したものである。
【0011】
【作用】子シールドの外周面に親シールドジャッキを収
容するための複数の凹部を設けることにより親シールド
と子シールドの径差が小さい場合でも、親子シールドの
間に親シールドジャッキを容易に設置することができ
る。
【0012】また子シールドジャッキを半径方向に揺動
自在に子シールドに支承することにより、親シールドジ
ャッキと兼用させて親シールドジャッキを省略すること
ができ、親子シールドの全長を短くできると共に、親子
シールドを同時に子シールドジャッキにより推進する際
偏荷重が発生しないので、偏荷重により子シールドジャ
ッキが折損したり、セグメントが欠損するのを防止する
ことができる。
【0013】さらに親シールドジャッキまたは子シール
ドジャッキ或いは両者を多段にして親シールドジャッキ
を子シールドジャッキの後方へ設置することにより、親
シールドの全長を長くせずに親シールド内に親シールド
ジャッキを設置できる。上記構成により、親シールドと
子シールドの径差が小さい場合でも、全長の短い親子シ
ールド掘進機を実現でき、発進立坑の小型化や曲線性能
の向上を図ることができる。
【0014】
【実施例】この発明の第1実施例を図3ないし図6に示
す図面を参照して詳述する。これら図において1は親シ
ールド、2は親シールド1内に設けられた子シールド
で、これらの径差は200〜500mm程度となってい
る。上記親シールド1内には円周方向に等間隔で複数の
親シールドジャッキ3が設けられていて、これら親シー
ルドジャッキ3は、すでに掘削された大径トンネルの内
壁を覆工する親セグメント4を反力受けにして親シール
ド1を推進させると共に、親シールド1のスキンプレー
ト1a後端には、親セグメント4の外周面に摺接して、
土砂や泥水などの浸入を阻止するテールシール5が設け
られている。
【0015】また親シールド1内に設けられた子シール
ド2のスキンプレート2aには、親シールドジャッキ3
を収容するための凹部2bが各親シールドジャッキ3毎
に形成されている。上記各凹部2bは図4に示すように
ほぼ半円筒状をなしていて、親シールドジャッキ3の外
周面と干渉しないよう親シールドジャッキ3と凹部2b
の間に隙間が生じるようになっている。そして子シール
ド2内には、各凹部2bの間に位置するよう複数の子シ
ールドジャッキ6が設けられている。
【0016】一方上記親シールド1と子シールド2の間
には、大径トンネルを掘削する際、親シールド1と子シ
ールド2の間を連結する連結部材8が設けられていると
共に、子シールド2の前部には図示しない子カッタヘッ
ドモータにより回転駆動される子カッタヘッド9が設け
られている。上記子カッタヘッド9は子シールド2の外
径とほぼ等しい外径を有しており、外周面には、大径ト
ンネルを掘削するための拡径カッタ10が出没自在に突
設されている。
【0017】なお上記拡径カッタ10の代わりに図5に
示すようにリング状の親カッタヘッド11を回転自在に
設けて、大径トンネル掘削時この親カッタヘッド11と
子カッタヘッド9を回転トルク伝達手段12で連結し、
子カッタヘッドモータで親カッタヘッド11と子カッタ
ヘッド9を同時に回転駆動するようにしてもよい。また
図3中13は親子シールド1、2間に設けられたシール
を示す。
【0018】次に作用を説明すると、大径トンネル掘削
時には図3に示すように親シールド1と子シールド2の
間を連結部材8で連結し、この状態で拡径カッタ10を
突出した子カッタヘッド9を子カッタヘッドモータで回
転駆動しながら、親シールドジャッキ3により親シール
ド1と子シールド2を同時に推進させて大径トンネルを
掘削する。また子カッタヘッド9及び拡径カッタ10で
掘削された土砂は、子シールド2の前部に設けられたチ
ャンバ2c内に取込まれた後、図示しない排土装置によ
り後方へ搬出される。
【0019】以上のようにして大径トンネル掘削後、大
径トンネルに連続して小径トンネルを掘削する場合は、
まず図6に示すように親シールド1のスキンプレート1
a後部を親セグメント4に固定手段15で固定し、この
状態で親シールドジャッキ3を取外す。続いて子シール
ド2の前側スキンプレート2a外周面の凹部2bをモル
タルなどの充填材で埋める。次に子シールド2の前側ス
キンプレート2a後端にテールシール16のついた後側
スキンプレート26を取付けたら、子シールド2の後方
に反力受けのためのバックトラス20を組立てたのち、
このバックトラス20と連続させて子セグメント17を
組立てる。
【0020】以上のようにして子シールド2の発進準備
が完了したら、子カッタヘッド9外周の拡径カッタ10
を没入させ、また親カッタヘッド11を設けたもので
は、親カッタヘッド11と子カッタヘッド9を連結して
いる回転トルク伝達手段12を切離す。その後親シール
ド1と子シールド2の間を連結している連結部材8を切
離した後、子セグメント17を反力受けにして子シール
ドジャッキ6により子シールド2を推進させ、図6に示
すように親シールド1内より子シールド2を発進させ
て、以後子シールド2により小径トンネルの掘削を行う
と共に、親シールド1から子シールド2が抜け出たら、
親シールド1と子セグメント17の間にモルタルなどの
充填材18を注入し、子セグメント17を固定する。
【0021】なお上記実施例では子シールド2のスキン
プレート2a外周に形成された凹部2bを充填材で埋め
るようにしたが、この作業を行わなくとも、子シールド
2の推進中に地山の土砂が凹部2bに入り込んで凹部2
bを埋めるので、凹部2bを設けていない従来の子シー
ルドと同様な掘進が可能である。
【0022】次に第2実施例を図7ないし図11で説明
する。なお上記第1実施例と同一部分は同一符号を付し
てその説明は省略する。これは後述する第3実施例につ
いても同様である。従来の親子シールドでは、子シール
ド側にのみ子シールドジャッキを設けて親シールドと子
シールドを同時に推進した場合、子シールドと親セグメ
ントの偏心量が大き過ぎて偏荷重が発生するため、伝達
台が必要であったが、この第2実施例では、子シールド
ジャッキ6を揺動自在に支承することにより、伝達台を
不要にしたものである。
【0023】すなわち子シールド2内に設けられた複数
の子シールドジャッキ6は、子シールド2のスキンプレ
ート2b内周面に突設されたブラケット2dにピン19
により枢支されていて、このピン19を中心に子シール
ド2の半径方向に揺動自在となっている。
【0024】また各子シールドジャッキ6の後端側は図
9の(イ)または(ロ)に示すようにスキンプレート2
aの内周面に突設されたほぼU字形の押付け具20内に
挿通されていて、押付け具20と子シールドジャッキ6
の間に介在された図9の(イ)に示すゴムなどの弾性体
21aや図9の(ロ)に示す圧縮ばね21bなどの付勢
手段21により外側へ付勢されていると共に、子シール
ドジャッキ6の後端より突出されたピストン杆6aの先
端には、図8に示すように球継手22を介してスプレッ
ダ23が取付けられている。
【0025】なお子カッタヘッド9の外周面には出没自
在に拡径カッタ10が突出されているが、拡径カッタ1
0の代わりに第1実施例と同様図10に示すようにリン
グ状の親カッタヘッド11を回転自在に設けて、大径ト
ンネル掘削時この親カッタヘッド11と子カッタヘッド
9を回転トルク伝達手段12で連結し、子カッタヘッド
モータで親カッタヘッド11と子カッタヘッド9を同時
に回転駆動するようにしてもよい。
【0026】次に上記構成された第2実施例の作用を説
明すると、大径トンネルを掘削するに当っては、親シー
ルド1と子シールド2の間を連結部材8で連結した状態
で、拡径カッタ10を突出した子カッタヘッド9を回転
させ、この状態で図7に示すように子シールドジャッキ
6のスプレッダ23を親セグメント4の端面に当接させ
て、親セグメント4を反力受けにして子シールドジャッ
キ6により親子シールド1、2を同時に推進させる。
【0027】このときピストン杆6aの伸縮により子シ
ールドジャッキ6の揺動角が変化するが、これに追従し
て球継手22が回動するため、スプレッダ23を親セグ
メント4の端面に常に真直に当接させることができる。
また各子シールドジャッキ6は付勢手段21により常時
外側へ付勢されているため、スプレッダ23が親セグメ
ント4の端面より離脱することがない。
【0028】以上のようにして大径トンネル掘削後、大
径トンネルに連続して小径トンネルを掘削する場合は、
まず図11に示すように親シールド1のスキンプレート
1a後部を親セグメント4に固定手段15で固定する。
次に子シールド2の前側スキンプレート2a後端にテー
ルシール16のついた後側スキンプレート26を取付け
たら、子シールド2の後方に反力受けのためのバックト
ラス20を組立てた後、このバックトラス20と連続さ
せて子セグメント17を組立てる。
【0029】以上のようにして子シールド2の発進準備
が完了したら、子カッタヘッド9外周の拡径カッタ10
を没入させ、また図10に示すように親カッタヘッド1
1を設けたものでは、親カッタヘッド11と子カッタヘ
ッド9を連結している回転トルク伝達手段12を切離
す。その後親シールド1と子シールド2の間を連結して
いる連結部材8を切離した後、子セグメント17を反力
受けにして子シールドジャッキ6により子シールド2を
推進させ、図11に示すように親シールド1内より子シ
ールド2を発進させて、以後子シールド2により小径ト
ンネルの掘削を行うと共に、親シールド1から子シール
ド2が抜け出たら、親シールド1と子セグメント17の
間にモルタルなどの充填材18を注入し、子セグメント
17を固定する。
【0030】次に第3実施例を図12ないし図14に示
す図面を参照して詳述する。この第3実施例では、親シ
ールドジャッキ3または子シールドジャッキ6又はそれ
ら両者を多段に伸縮させることにより、掘進機の機長を
長くせずに親シールド1の後部に親シールドジャッキ4
を設置可能にしたものである。
【0031】すなわち親シールド1には、スキンプレー
ト1aの後部内に多段で伸縮する親シールドジャッキ3
が、そして子シールド2には多段で伸縮する子シールド
ジャッキ6が設けられている。また親シールド1内に
は、子シールドジャッキ6の反力を受ける反力受け25
が突設されていて、この反力受け25に子シールドジャ
ッキ6の後端側が当接されている。
【0032】なお子カッタヘッド9の外周面には出没自
在に拡径カッタ10が突出されているが、拡径カッタ1
0の代わりに第1実施例と同様図13に示すようにリン
グ状の親カッタヘッド11を回転自在に設けて、大径ト
ンネル掘削時この親カッタヘッド11と子カッタヘッド
9を回転トルク伝達手段12で連結し、子カッタヘッド
モータで親カッタヘッド11と子カッタヘッド9を同時
に回転駆動するようにしてもよい。
【0033】次に上記構成された第3実施例の作用を説
明すると、大径トンネル掘削時は、子シールドジャッキ
6の後端を親シールド1の内周に突設された反力受け2
5に当接させ、この状態で拡径カッタ10を突出した子
カッタヘッド9を子カッタヘッドモータで回転駆動しな
がら、親シールドジャッキ3により親シールド1と子シ
ールド2を同時に推進させて大径トンネルを掘削する。
【0034】次に大径トンネルに連続して小径トンネル
を掘削する場合は、まず図14に示すように親シールド
1のスキンプレート1a後部を親セグメント4に固定手
段15で固定し、この状態で親シールドジャッキ3を取
外す。次に連結部材8で親シールド1と子シールド2の
間を連結して、子カッタヘッド9の前面に作用する土水
圧を連結部材8を介して親シールド1に支持させ、この
状態で反力受け25を取外す。なお連結部材8は大径ト
ンネル掘進中は、掘削反力や回転トルクを受けないので
比較的小さいものでよい。
【0035】次に子シールド2の前側スキンプレート2
aの後端にテールシール16のついた後側スキンプレー
ト26を取り付けたら子シールド2の後方に、反力受け
のためのバックトラス20を組み立てたのち、このバッ
クトラス20と連続させて子セグメント17を組立て
る。以上のようにして子シールド2の発進準備が完了し
たら、子カッタヘッド9の外周の拡径カッタ10を没入
させ、また親カッタヘッド11を設けたものでは、親カ
ッタヘッド11と子カッタヘッド9を連結している回転
トルク伝達手段12を切離す。その後親シールド1と子
シールド2の間を連結している連結部材8を切離した
後、子セグメント17を反力受けにして子シールドジャ
ッキ6により子シールド2を推進させ、図14に示すよ
うに親シールド1内より子シールド2を発進させて、以
後子シールド2により小径トンネルの掘削を行うと共
に、親シールド1から子シールド2が抜け出たら、親シ
ールド1と子セグメント17の間にモルタルなどの充填
材18を注入し、子セグメント17を固定する。
【0036】なお親子シールド1、2間を連結する連結
部材8は、親子シールド1、2を同時に推進させて大径
トンネルを掘削する場合に、すでに連結しておいてもよ
い。このようにすれば、親シールド1に対して子シール
ド2がローリングするのを確実に防止することができ
る。この場合でも子シールド2に作用する推進反力の殆
どを反力受け25を介して親シールド1へ伝達するよう
にすれば、連結部材8は比較的小型なものにすることが
できる。また親シールドジャッキ3あるいは子シールド
ジャッキ6のいずれか一方には多段に伸縮しないジャッ
キを用いてもよい。また上記各実施例においては理解を
容易にするため親子シールド掘進機の図面を簡略化して
記載したが、図15に具体的な第3実施例の親子シール
ド掘進機の断面図を示す。この図と図3ないし図14に
示す図の同一符号部分は同一個所を示すものである。
【0037】
【発明の効果】この発明は以上詳述したように、親シー
ルド内に設けられた子シールドの外周面に複数の凹部を
形成して、これら凹部内に親シールドジャッキを収容す
るようにしたことから、親シールドと子シールドの径差
が小さい場合でも、親シールドと子シールドの間に親シ
ールドジャッキを設置することができる。これによって
掘進機の全長を短くできるため、掘進機自体の小型化及
び発進立坑の小規模化が図れるため経済的であると共
に、曲進性が損なわれないため、曲線施工も容易とな
る。
【0038】また子シールド内に子シールドジャッキを
半径方向へ揺動自在に設けたものでは、偏荷重を発生せ
ずに子シールドジャッキにより親シールドと子シールド
を同時に推進させることができるため、従来のような大
型の伝達台が不要となる。これによってセグメントを組
立てる毎に大型かつ大重量の伝達台を移動させる必要が
ないため、掘進作業が能率よく行えると共に、偏荷重に
よりシールドジャッキを折損したり、セグメントを欠損
させるなどの事故も防止することができる。さらに親シ
ールドジャッキが不要となることから、シールドジャッ
キの本数をほぼ半減でき、これによって油圧配管などが
簡素化されて経済的である。
【0039】一方親シールドジャッキの少なくとも一方
を多段ジャッキにより構成したものでは、子シールドジ
ャッキの後方に親シールドジャッキを設けても掘進機の
全長を長くする必要がない。これによって掘進機や発進
立坑が小型にできるため経済的であると共に、曲線性が
損なわれないため、曲線施工も容易である。また親シー
ルド側に子シールドジャッキを介して推進反力や回転ト
ルクを受ける反力受けを設けたことから、親子シールド
間を連結する連結部材は比較的小型なものでよいため、
経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の親子シールド掘進機の説明図である。
【図2】従来の親子シールド掘進機の説明図である。
【図3】この発明の第1実施例になる親子シールド掘進
機の断面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】親カッタヘッドを設けた実施例を示す説明図で
ある。
【図6】この発明の第1実施例になる親子シールド掘進
機の作用説明図である。
【図7】この発明の第2実施例になる親子シールド掘進
機の断面図である。
【図8】図7のB円内の拡大断面図である。
【図9】(イ)及び(ロ)は押付け部材及び付勢手段の
実施例を示す説明図である。
【図10】親カッタヘッドを設けた実施例を示す説明図
である。
【図11】この発明の第2実施例になる親子シールド掘
進機の作用説明図である。
【図12】この発明の第3実施例になる親子シールド掘
進機の断面図である。
【図13】親カッタヘッドを設けた実施例を示す説明図
である。
【図14】この発明の第3実施例になる親子シールド掘
進機の作用説明図である。
【図15】この発明の第3実施例になる親子シールド掘
進機の具体的な断面図である。
【符号の説明】
1 親シールド 2 子シールド 2b 凹部 3 親シールドジャッキ 6 子シールドジャッキ 18 充填材 21 付勢手段 22 球継手 23 スプレッダ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 望月 幸 神奈川県横浜市神奈川区千若町1−1− 103 (72)発明者 西澤 泉 大阪府枚方市上野3−1−1株式会社小 松製作所大阪工場内 (72)発明者 三浦 啓志 大阪府枚方市上野3−1−1株式会社小 松製作所大阪工場内 (72)発明者 一村 靖男 大阪府枚方市上野3−1−1株式会社小 松製作所大阪工場内 (56)参考文献 特開 平5−10086(JP,A) 特開 平7−145699(JP,A) 特開 平2−43495(JP,A) 実開 昭63−171494(JP,U) 特公 平2−44996(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E21D 9/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親シールドジャッキ(3)により推進自
    在な親シールド(1)内に、親シールド(1)より小径
    で、かつ子シールドジャッキ(6)により親シールド
    (1)内より発進自在な子シールド(2)を設けた親子
    シールド掘進機において、上記子シールド(2)の外周
    面に、親シールドジャッキ(3)を収容するための複数
    の凹部(2b)を設けたことを特徴とする親子シールド
    掘進機。
  2. 【請求項2】 親シールド(1)内に、親シールド
    (1)より小径で、かつ子シールドジャッキ(6)によ
    り親シールド(1)内より発進自在な子シールド(2)
    を設けた親子シールド掘進機において、上記子シールド
    ジャッキ(6)を半径方向に揺動自在となるよう子シー
    ルド(2)の内周部に取付けて、親シールドジャッキと
    兼用させたことを特徴とする親子シールド掘進機。
  3. 【請求項3】 子シールドジャッキ(6)の後端に球継
    手(22)を介してスプレッダ(23)を回転自在に取
    付けてなる請求項記載の親子シールド掘進機。
  4. 【請求項4】 子シールドジャッキ(6)の後端側を付
    勢手段(21)により外側へ付勢してなる請求項記載
    の親子シールド掘進機。
  5. 【請求項5】 親シールドジャッキ(3)により推進自
    在な親シールド(1)内に、親シールド(1)より小径
    で、かつ子シールドジャッキ(6)により親シールド
    (1)内より発進自在な子シールド(2)を設けた親子
    シールド掘進機において、上記子シールドジャッキ
    (6)の後方に親シールドジャッキ(3)を設けると共
    に、上記親子シールドジャッキ(3)、(6)の少なく
    とも一方を多段ジャッキにより構成したことを特徴とす
    る親子シールド掘進機。
  6. 【請求項6】 親シールド(1)側に子シールドジャッ
    キ(6)を介して推進反力及び回転トルクを受ける反力
    受け(25)を設けてなる請求項記載の親子シールド
    掘進機。
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