JP3479595B2 - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JP3479595B2
JP3479595B2 JP8633198A JP8633198A JP3479595B2 JP 3479595 B2 JP3479595 B2 JP 3479595B2 JP 8633198 A JP8633198 A JP 8633198A JP 8633198 A JP8633198 A JP 8633198A JP 3479595 B2 JP3479595 B2 JP 3479595B2
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康博 三輪
秀夫 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等に用いる
のに好適なアクティブ型の測距装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラにおけるアクティブ型
の測距装置として、図14に示すものが知られている。
図14は、第1の従来技術に係る測距装置の構成図であ
る。
【0003】この図に示す測距装置では、CPU110
による制御の下、ドライバ112は、赤外線発光ダイオ
ード(以下「IRED」という。)114を駆動して赤
外光を出力させ、その赤外光を投光レンズ(図示せず)
を介して測距対象物に投光する。その測距対象物で反射
した赤外光は受光レンズ(図示せず)を経て位置検出素
子(以下「PSD」という。)116に集光され、PS
D116は、その赤外光の反射光を受光した位置に応じ
て2つの信号I1 およびI2 を出力する。第1信号処理
回路118は、信号I1 に含まれるノイズとなる定常光
成分を除去し、第2信号処理回路120は、信号I2 に
含まれるノイズとなる定常光成分を除去する。
【0004】演算回路132は、定常光成分が除去され
た信号I1 およびI2 に基づいて、出力比(I1 /(I
1 +I2 ))を演算により求め、測距対象物までの距離
に応じた出力比信号を出力する。積分回路134は、多
数回このようにして演算回路132から出力される出力
比信号を積分してS/N比を改善する。この積分回路1
34から出力される信号(以下「AF信号」という。)
は、測距対象物までの距離に応じたものである。そし
て、CPU110は、積分回路134から出力されるA
F信号に基づいて、所定の演算を行って距離信号を求
め、この距離信号に基づいてレンズ駆動回路136を制
御してレンズ138を合焦位置まで移動させる。
【0005】図15は、この第1の従来技術の積分回路
134から出力されるAF信号と測距対象物までの距離
との関係を示す図である。この図に示すグラフにおい
て、横軸は、測距対象物までの距離Lの逆数(1/L)
であり、縦軸は、出力比(I1/(I1 +I2 ))すな
わちAF信号である。この図に示すように、或る距離L
4 以下では、距離Lの逆数(1/L)に対して出力比は
略線形関係にあり、距離Lが大きく(1/Lが小さく)
なると出力比は小さくなる。しかし、距離L4 以上で
は、距離Lが大きくなると逆にノイズ成分の影響が大き
くなる。ノイズ成分をIn (In ≧0)とすると、出力
比は、(I1 +In )/(I1 +In +I2+In )と
なり、距離L4 以遠では、出力比は大きくなる方向に変
動する。しかも、In はランダムに発生する為、測距条
件により不安定になる。これは、距離Lが大きくなる
と、PSD116が受光する反射光の強度が小さくなっ
てノイズ成分In が相対的に大きくなるからである。こ
のような現象が起きると、測距対象物までの距離Lを出
力比から一意的に決定することができない。
【0006】そこで、このような問題を解決する測距装
置として、以下のようなものが知られている。図16
は、第2の従来技術に係る測距装置の構成図である。な
お、この図では、受光側のみ示している。この図に示す
測距装置では、PSD140から出力された信号I1 お
よびI2 それぞれは、定常光除去回路142および14
4それぞれにより定常光成分が除去された後、演算回路
146および148の双方に入力する。演算回路146
は、定常光成分が除去された信号I1 およびI2に基づ
いて、I1 /(I1 +I2 )なる演算を行って出力比を
求め、積分回路150は、その出力比を積分する。一
方、演算回路148は、I1 +I2 なる演算を行って光
量を求め、積分回路152は、その光量を積分する。そ
して、選択部160は、出力比および光量の一方を選択
して、これに基づいて測距対象物までの距離を求める。
なお、選択部160は、CPUにおける処理である。
【0007】また、図17は、第3の従来技術に係る測
距装置の構成図である。なお、この図でも、受光側のみ
示している。この図に示す測距装置では、PSD170
から出力された信号I1 およびI2 それぞれは、定常光
除去回路172および174それぞれにより定常光成分
が除去された後、スイッチ176の一端に入力する。こ
のスイッチ176は、CPUにより制御され、定常光除
去回路172および174のいずれかの出力を積分回路
178に入力させるものである。積分回路178は、入
力した信号I1 およびI2 の何れか一方を積分し、演算
部180は、その積分結果に基づいて、I1 /(I1 +
I2 )なる演算を行って出力比を求め、一方、演算部1
82は、I1 +I2 なる演算を行って光量を求める。そ
して、選択部184は、出力比および光量の一方を選択
して、これに基づいて測距対象物までの距離を求める。
なお、演算部180,182および選択部184は、C
PUにおける処理である。
【0008】これら第2および第3の従来技術に係る測
距装置(図16、図17)は、共に、測距対象物までの
距離Lが小さいときには、出力比(I1 /(I1 +I2
))に基づいて距離Lを求め、距離Lが大きいときに
は、光量(I1 +I2 )に基づいて距離Lを求めるもの
であり、このようにすることにより、距離Lを一意的に
決定することができるものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、第2お
よび第3の従来技術に係る測距装置(図16、図17)
は、共に、第1の従来技術に係る測距装置(図14)の
問題点を解決し得るものではある。しかし、第2の従来
技術に係る測距装置(図16)は、演算回路および積分
回路を共に2組設ける必要があり、これを第1の従来技
術に係る測距装置(図14)と比較すると、回路規模が
大きくなってコスト高になるという問題点がある。一
方、第3の従来技術に係る測距装置(図17)は、回路
規模が小さくなるものの、PSD170からの信号I1
およびI2の双方を同時に検出することができないの
で、第2の従来技術に係る測距装置(図16)と同程度
のS/N比で距離Lを求めようとすれば2倍の時間を要
する。
【0010】また、上記何れの従来技術に係る測距装置
とも、外光輝度が標準範囲にあるときに好適に動作する
よう設計されるが、外光輝度が大きくなると、定常光成
分を除去するための回路(図14における信号処理回路
118および120、図16における定常光除去回路1
42および144、図17における定常光除去回路17
2および174)は、PSDから出力された信号I1 お
よびI2 から定常光成分を十分に除去することができな
くなる。このような場合、得られる測距結果は誤差をも
含んだものとなり、正確な測距結果は得られない。特
に、測距対象物までの距離が大きい場合に、この問題は
大きい。
【0011】さらに、上記何れの従来技術に係る測距装
置とも、カメラ組立時においてIREDとPSDとの相
対的位置関係が設計値と異なることがあり、このような
場合、測距結果に誤差が生じる。すなわち、図18に示
すように、IREDとPSDとの相対的位置関係(図1
8(a))が設計どおりである場合(図18(b))に
は、PSDからの出力信号は実際の距離を示すが、その
相対的位置関係がずれることにより、PSDからの出力
信号は、測距対象物が実際よりも遠くにあることを示し
たり(図18(c))、あるいは、実際よりも近くにあ
ることを示したりする(図18(d))。また、外光輝
度が測距結果に及ぼす影響は、IREDとPSDとの相
対的位置関係により異なり、PSDが遠側にあるほど外
光輝度の影響が大きい。
【0012】本発明は、上記問題点を解消する為になさ
れたものであり、小さい回路規模で且つ短時間に、外光
輝度が変動しても、また、IREDとPSDとの相対的
位置関係が設計どおりでない場合であっても、測距対象
物までの距離が大きい場合にもその距離を確実に求める
ことができる測距装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明に係る測距装置
は、(1) 測距対象物に向けて光束を投光する発光手段
と、(2) 測距対象物に投光された光束の反射光を、測距
対象物までの距離に応じた位置検出素子上の受光位置で
受光し、その受光位置に基づいて、受光光量が一定であ
れば距離が遠いほど大きな値である遠側信号と、受光光
量が一定であれば距離が近いほど大きな値である近側信
号とを出力する受光手段と、(3) 遠側信号を入力してク
ランプ信号のレベルと大小比較し、遠側信号のレベルが
クランプ信号のレベル以上の場合には遠側信号をそのま
ま出力し、そうでない場合にはクランプ信号を出力する
クランプ手段と、(4) 近側信号とクランプ手段から出力
された信号との比を演算して出力比信号を出力する演算
手段と、(5) 外光輝度を測定する輝度測定手段と、(6)
出力比信号が基準被検体反射率で定められたクランプ効
果有無判断基準レベルより近側である場合、または、出
力比信号がクランプ効果有無判断基準レベルより遠側で
あって輝度測定手段により測定された外光輝度が位置検
出素子の位置に基づいて設定された輝度切替判定値以上
である場合には、第1の変換式に従って、その他の場合
には第2の変換式に従って、出力比信号を距離に応じた
距離信号に変換する変換手段と、を備えることを特徴と
する。
【0014】この測距装置によれば、発光手段から測距
対象物に向けて出力された光束は、その測定対象物で反
射し、その反射光は、受光手段により、測距対象物まで
の距離に応じた位置検出素子上の受光位置で受光され、
その受光位置に基づいて、受光光量が一定であれば距離
が遠いほど大きな値である遠側信号と、受光光量が一定
であれば距離が近いほど大きな値である近側信号とが出
力される。クランプ手段により、この遠側信号がクラン
プ信号のレベルと大小比較され、遠側信号のレベルがク
ランプ信号のレベル以上の場合には、遠側信号がそのま
ま出力され、そうでない場合には、当該クランプ信号が
出力される。演算手段により、近側信号とクランプ手段
から出力された信号との比が演算されて出力比信号が出
力される。
【0015】そして、変換手段により、出力比信号が基
準被検体反射率で定められたクランプ効果有無判断基準
レベルより近側である場合には第1の変換式に従って、
そうでない場合には輝度測定手段により測定された外光
輝度と輝度切替判定値との大小関係に応じて第1の変換
式および第2の変換式の何れかに従って、出力比信号が
距離に応じた距離信号に変換され出力される。ここで、
輝度切替判定値は受光手段の位置検出素子の位置に基づ
いて設定されるので、距離信号が一意的に定まる距離範
囲および外光輝度範囲は広くなる。
【0016】また、輝度切替判定値は、クランプ手段に
おけるクランプ信号のレベルが可変に設定されものであ
る場合には、その設定されたクランプ信号のレベルにも
基づいて設定されるのが好適であり、この場合にも、距
離信号が一意的に定まる距離範囲および外光輝度範囲は
広くなる。
【0017】なお、この測距装置がカメラに組み込まれ
て自動焦点用に用いられるものであれば、その距離信号
に基づいて撮影レンズが合焦制御される。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の実施の形態を詳細に説明する。尚、図面の説明におい
て同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省
略する。
【0019】先ず、本実施形態に係る測距装置の全体の
構成について説明する。図1は、本実施形態に係る測距
装置の構成図である。
【0020】CPU1は、この測距装置を備えるカメラ
全体を制御するものであり、EEPROM2に予め記憶
されているプログラムおよびパラメータに基づいて、こ
の測距装置を含むカメラ全体を制御する。この図に示す
測距装置においては、CPU1は、ドライバ3を制御し
てIRED(赤外線発光ダイオード)4からの赤外光の
出射を制御する。また、CPU1は、自動焦点用IC
(以下「AFIC」という。)10の動作を制御すると
ともに、AFIC10から出力されるAF信号を入力す
る。さらに、CPU1は、測光センサ71により測定さ
れた外光輝度の値を入力する。
【0021】IRED4から出射された赤外光は、IR
ED4の前面に配された投光レンズ(図示せず)を介し
て測距対象物に投光され、その一部が反射され、そし
て、その反射光は、PSD(位置検出素子)5の前面に
配された受光レンズ(図示せず)を介してPSD5の受
光面上の何れかの位置で受光される。この受光位置は、
測距対象物までの距離に応じたものである。そして、P
SD5は、その受光位置に応じた2つの信号I1 および
I2 を出力する。信号I1 は、受光光量が一定であれば
距離が近いほど大きな値である近側信号であり、信号I
2 は、受光光量が一定であれば距離が遠いほど大きな値
である遠側信号である。信号I1 およびI2 の和は、P
SD5が受光した反射光の光量を表し、出力比(I1 /
(I1 +I2 ))は、PSD5の受光面上の受光位置す
なわち測距対象物までの距離を表す。そして、近側信号
I1 は、AFIC10のPSDN端子に入力し、遠側信
号I2 は、AFIC10のPSDF端子に入力する。た
だし、実際には、外界条件により近側信号I1 および遠
側信号I2 それぞれに定常光成分I0 が付加された信号
がAFIC10に入力される場合がある。
【0022】AFIC10は、集積回路(IC)であっ
て、第1信号処理回路11、第2信号処理回路12、ク
ランプ回路13、演算回路14および積分回路15から
構成される。第1信号処理回路11は、PSD5から出
力された信号I1 +I0 を入力し、その信号に含まれる
定常光成分I0 を除去して、近側信号I1 を出力するも
のであり、また、第2信号処理回路12は、PSD5か
ら出力された信号I2+I0 を入力し、その信号に含ま
れる定常光成分I0 を除去して、遠側信号I2を出力す
るものである。
【0023】クランプ回路13は、第2信号処理回路1
2から出力された遠側信号I2 を入力し、或る一定レベ
ルのクランプ信号Ic および遠側信号I2 それぞれのレ
ベルを大小比較し、前者が大きいときにはクランプ信号
Ic を出力し、そうでないときには遠側信号I2 をその
まま出力する。以下では、このクランプ回路13から出
力される信号をI2cで表す。ここで、クランプ信号Ic
は、図15で示した距離L4 に対応する遠側信号I2 の
レベルと略同じレベルとする。
【0024】演算回路14は、第1信号処理回路11か
ら出力された近側信号I1 と、クランプ回路13から出
力された信号I2c(遠側信号I2 およびクランプ信号I
c の何れか)とを入力し、出力比(I1 /(I1 +I2
c))を演算し、その結果を出力する。積分回路15
は、その出力比を入力し、AFIC10のCINT 端子に
接続された積分コンデンサ6とともに、その出力比を多
数回積算し、これによりS/N比の改善を図る。そし
て、その積算された出力比は、AF信号としてAFIC
10のSOUT 端子から出力される。
【0025】CPU1は、AFIC10から出力された
AF信号を入力し、所定の演算を行ってAF信号を距離
信号に変換し、その距離信号をレンズ駆動回路7に送出
する。レンズ駆動回路7は、その距離信号に基づいて撮
影レンズ8を合焦動作させる。なお、CPU1における
AF信号から距離信号への変換演算については後述す
る。
【0026】次に、AFIC10の第1信号処理回路1
1、クランプ回路13および積分回路15について、よ
り具体的な回路構成について説明する。図2は、本実施
形態に係る測距装置における第1信号処理回路11およ
び積分回路15の回路図である。また、図3は、本実施
形態に係る測距装置におけるクランプ回路13の回路図
である。なお、第2信号処理回路12も、第1信号処理
回路11と同様の回路構成である。
【0027】第1信号処理回路11は、その回路図が図
2に示されており、PSD5から出力された定常光成分
I0 を含む近側信号I1 を入力し、これに含まれる定常
光成分I0 を除去して、近側信号I1 を出力するもので
ある。PSD5の近距離側端子から出力される電流(I
1 +I0 )は、AFIC10のPSDN端子を経て、第
1信号処理回路11のオペアンプ20の−入力端子に入
力される。オペアンプ20の出力端子はトランジスタ2
1のベース端子に接続されており、トランジスタ21の
コレクタ端子は、トランジスタ22のベース端子に接続
されている。トランジスタ22のコレクタ端子は、オペ
アンプ23の−入力端子が接続され、また、演算回路1
4に接続されている。さらに、トランジスタ22のコレ
クタ端子には圧縮ダイオード24のカソード端子が、ま
た、オペアンプ23の+入力端子には圧縮ダイオード2
5のカソード端子がそれぞれ接続されており、これら圧
縮ダイオード24および25それぞれのアノード端子に
は第1基準電源26が接続されている。
【0028】また、AFIC10のCHF端子には定常
光除去コンデンサ27が外付けされており、この定常光
除去コンデンサ27は、第1信号処理回路11内の定常
光除去用トランジスタ28のベース端子に接続されてい
る。定常光除去コンデンサ27とオペアンプ23とはス
イッチ29を介して接続されており、このスイッチ29
のオン/オフはCPU1により制御される。定常光除去
用トランジスタ28のコレクタ端子はオペアンプ20の
−入力端子に接続されており、トランジスタ28のエミ
ッタ端子は他端が接地された抵抗30に接続されてい
る。
【0029】クランプ回路13は、その回路図が図3に
示されている。クランプ回路13の判定用コンパレータ
37の+入力端子は、第2信号処理回路12のトランジ
スタ22のコレクタ端子に接続されるとともに、スイッ
チ38を介して演算回路14の入力端子に接続されてい
る。一方、判定用コンパレータ37の−入力端子は、+
入力端子に接続されているトランジスタ22および圧縮
ダイオード24と同様に、トランジスタ51のコレクタ
端子と圧縮ダイオード52のカソード端子とに接続され
るとともに、スイッチ39を介して演算回路14の入力
端子に接続されている。
【0030】また、トランジスタ51のベース端子に
は、クランプ電流源41が接続されている。このクラン
プ電流源41は、定電流源とスイッチとが直列接続され
たものを1組として複数組が並列接続されたものであ
り、各スイッチそれぞれがCPU1により制御されて開
閉する。そして、クランプ電流源41は、その閉じられ
たスイッチに対応する定電流源それぞれからの電流の総
和であるクランプ電流をトランジスタ51のベース端子
に入力する。このクランプ電流はトランジスタ51のベ
ース電流となり、その大きさに応じたコレクタ電位が判
定用コンパレータ37の−入力端子に入力される。
【0031】また、スイッチ39には判定用コンパレー
タ37の出力端子が接続されており、判定用コンパレー
タ37の出力信号が入力される。また、スイッチ38に
はインバータ40を介して判定用コンパレータ37の出
力端子が接続されており、判定用コンパレータ37の出
力信号が反転されてから入力される。したがって、スイ
ッチ38および39は、判定用コンパレータ37からの
出力信号により、一方がオン状態になると他方がオフ状
態となる関係にある。
【0032】積分回路15は、その回路構成が図2に示
されている。AFIC10のCINT端子に外付けされた
積分コンデンサ6は、スイッチ60を介して演算回路1
4の出力端子に接続され、スイッチ62を介して定電流
源63に接続され、スイッチ65を介してオペアンプ6
4の出力端子に接続され、また、直接にオペアンプ64
の−入力端子に接続され、さらに、その電位がAFIC
10のSOUT 端子から出力される。これらスイッチ6
0,62および65は、CPU1からの制御信号により
制御される。また、オペアンプ64の+入力端子には、
第2基準電源66が接続されている。
【0033】以上のように構成されるAFIC10の作
用について、図2および図3を参照しながら説明する。
CPU1は、IRED4を発光させていないときには、
第1信号処理回路11のスイッチ29をオン状態にす
る。このときにPSD5から出力される定常光成分I0
は、第1信号処理回路11に入力して、オペアンプ20
ならびにトランジスタ21および22から構成される電
流増幅器により電流増幅され、圧縮ダイオード24によ
り対数圧縮されて電圧信号に変換され、この電圧信号が
オペアンプ23の−入力端子に入力する。オペアンプ2
0に入力する信号が大きいと、圧縮ダイオード24のカ
ソード電位が大きくなるので、オペアンプ23から出力
される信号が大きく、したがって、コンデンサ27が充
電される。すると、トランジスタ28にベース電流が供
給されることになるので、トランジスタ28にコレクタ
電流が流れ、第1信号処理回路11に入力した信号I0
のうちオペアンプ20に入力する信号は小さくなる。そ
して、この閉ループの動作が安定した状態では、第1信
号処理回路11に入力した信号I0 の全てがトランジス
タ28に流れ、コンデンサ27には、そのときのベース
電流に対応した電荷が蓄えられる。
【0034】CPU1がIRED4を発光させるととも
にスイッチ29をオフ状態にすると、このときにPSD
5から出力される信号I1 +I0 のうち定常光成分I0
は、コンデンサ27に蓄えられた電荷によりベース電位
が印加されているトランジスタ28にコレクタ電流とし
て流れ、近側信号I1 は、オペアンプ20ならびにトラ
ンジスタ21および22から構成される電流増幅器によ
り電流増幅され、圧縮ダイオード24により対数圧縮さ
れ電圧信号に変換されて出力される。すなわち、第1信
号処理回路11からは、定常光成分I0 が除去されて近
側信号I1 のみが出力され、その近側信号I1 は、演算
回路14に入力する。一方、第2信号処理回路12も、
第1信号処理回路11と同様に、定常光成分I0 が除去
されて遠側信号I2 のみが出力され、その遠側信号I2
は、クランプ回路13に入力する。
【0035】しかし、外光輝度が高い場合には、トラン
ジスタ28に流れるコレクタ電流が変動し、定常光成分
I0 が大きくなる。測距対象物までの距離が遠くPSD
5に入射する反射光の光量が少ないときに、このような
誤差が加わると、出力比信号が50%に近づくため、無
限遠判定精度が低下する。本実施形態に係る測距装置
は、このような場合であっても確実な無限遠判別結果を
得ることができるものである。
【0036】クランプ回路13に入力した遠側信号I2
は、クランプ回路13の判定用コンパレータ37の+入
力端子に入力する。クランプ電流源41から出力された
クランプ電流は、トランジスタ51のベース電流として
流れ、これに伴い生じるトランジスタ51のコレクタ端
子の電位(クランプ信号Ic )が判定用コンパレータ3
7の−入力端子に入力する。遠側信号I2 とクランプ信
号Ic とは、判定用コンパレータ37により大小比較さ
れ、その結果に応じて、スイッチ38および39のうち
一方がオンされ、他方がオフされる。すなわち、遠側信
号I2 がクランプ信号Ic より大きいときには、スイッ
チ38がオン状態となり、スイッチ39がオフ状態とな
り、クランプ回路13の出力信号I2cとして遠側信号I
2 が出力される。大小関係が逆の場合には、スイッチ3
8がオフ状態となり、スイッチ39がオン状態となり、
クランプ回路13の出力信号I2cとしてクランプ信号I
cが出力される。
【0037】クランプ回路13から出力された信号I2c
および第1信号処理回路11から出力された近側信号I
1 は、演算回路14に入力され、演算回路14により出
力比(I1 /(I1 +I2c))が演算されて出力され、
その出力比は、積分回路15に入力する。IRED4が
所定回数だけパルス発光している時には、積分回路15
のスイッチ60はオン状態とされ、スイッチ62および
65はオフ状態とされて、演算回路14から出力された
出力比信号は積分コンデンサ6に蓄えられる。そして、
所定回数のパルス発光が終了すると、スイッチ60はオ
フ状態とされ、スイッチ65はオン状態とされて、積分
コンデンサ6に蓄えられた電荷は、オペアンプ64の出
力端子から供給される逆電位の電荷によって減少してい
く。CPU1は、積分コンデンサ6の電位をモニタし
て、元の電位に復帰するのに要する時間を測定し、その
時間に基づいてAF信号を求め、更に、測距対象物まで
の距離を求める。
【0038】このようにして得られたAF信号と測距対
象物までの距離Lとの関係を図4に示す。図4は、本実
施形態に係る測距装置の積分回路から出力されるAF信
号と測距対象物までの距離との関係を示す図である。こ
の図に示すグラフにおいて、横軸は、測距対象物までの
距離Lの逆数(1/L)であり、縦軸は、出力比(I1
/(I1 +I2 ))すなわちAF信号である。この図に
示すように、測距対象物までの距離Lが或る距離L4 以
下(L≦L4 )では、クランプ回路13から出力される
信号はI2 であり、出力比はI1 /(I1 +I2 )であ
り、距離Lの逆数(1/L)に対して出力比は略線形関
係にあり、距離Lが大きく(1/Lが小さく)なると出
力比は小さくなる。また、距離Lが距離L4 以上(L≧
L4 )では、クランプ回路13から出力される信号はI
c であり、出力比はI1 /(I1+Ic )であり、この
場合も、距離Lが大きくなると出力比は小さくなる。こ
のように、クランプ回路13を用いれば、測距対象物ま
での距離Lは、出力比(AF信号)から一意的かつ安定
に決定することができる。
【0039】CPU1は、このようにして得られたAF
信号に基づいて、撮影レンズ8の駆動量を表す距離信号
を演算により求め、その距離信号をレンズ駆動回路7に
送出して撮影レンズ8を合焦動作させる。図5は、本実
施形態に係る測距装置におけるAF信号から距離信号へ
の変換の説明図である。この図に示すグラフでは、横軸
は、測距対象物までの距離Lの逆数(1/L)であり、
左縦軸はAF信号であり、右縦軸は距離信号である。ま
た、このグラフでは、距離LとAF信号との関係および
距離Lと距離信号との関係をそれぞれ示しており、特
に、距離L2,L3,L4およびL5(ただし、L2<L3<
L4<L5)それぞれに対して、AF信号はy2,y3,y
4およびy5それぞれであり、距離信号はx2,x3,x4
およびx5それぞれであることを示している。
【0040】ここで、距離L≦L4 の範囲および距離L
>L4 の範囲それぞれにおいて、AF信号は距離Lの逆
数(1/L)に対して略線形関係であり、また、距離L
の全範囲において、距離信号は距離Lの逆数(1/L)
に対して略線形関係である。したがって、距離L≦L4
の範囲および距離L>L4 の範囲それぞれにおいて、A
F信号と距離信号との間の関係も略線形関係である。
【0041】したがって、1次式で表される変換式を用
いてAF信号yから距離信号xへ変換することができ
る。特に本実施形態では、基準被検体反射率(36%)
で定められるクランプ効果有無判断基準レベルCOUNT_B
とAF信号yとの大小を比較し、また、測光センサ71
により測定された外光輝度の値Lv と輝度切替判定値AE
DATAとの大小を比較し、これらの比較結果に応じた変換
式に従ってAF信号yを距離信号xに変換する。なお、
基準被検体反射率(36%)の場合、クランプ効果有無
判断基準レベルCOUNT_B に対応する距離LはL4 であ
り、クランプ効果有無判断基準レベルCOUNT_B は距離y
4 に等しい。また、輝度切替判定値AEDATAは、IRED
4とPSD5との相対的位置関係に基づいて設定される
ものであり、クランプ回路13のクランプ電源41から
供給されるクランプ電流が可変である場合には更にクラ
ンプ信号Ic (または、クランプ電流源41から出力さ
れるクランプ電流)のレベルにも基づいて設定される。
【0042】図6は、AF信号yから距離信号xへの変
換を説明するフローチャートである。AF信号yがクラ
ンプ効果有無判断基準レベルCOUNT_B 超である範囲、す
なわち、距離LがL4 未満である範囲では、
【数1】 なるパラメータに基づいて、AF信号yから距離信号x
【数2】 なる変換式で求める。
【0043】一方、AF信号yがクランプ効果有無判断
基準レベルCOUNT_B 以下である範囲、すなわち、距離L
がL4 以上の範囲では、更に、測光センサ71により測
定された外光輝度の値Lv と輝度切替判定値AEDATAとの
大小関係に応じて異なる変換式に従って、AF信号yか
ら距離信号xを求める。すなわち、測定された外光輝度
の値Lv が輝度切替判定値AEDATA未満であるときには、
【数3】 なるパラメータに基づいて、AF信号yから距離信号x
【数4】 なる変換式で求め、測定された外光輝度の値Lv が輝度
切替判定値AEDATA以上であるときには、AF信号yから
距離信号xを上記 (2)式で表される変換式で求める。こ
こで、上記 (2)式 および(4)式は互いに異なる変換式で
ある。
【0044】さらに、AF信号yが撮影レンズ8の最遠
設定値に対応する最遠AF信号値INFDATA 以下である場
合には、距離信号xを撮影レンズ8の最遠設定値に対応
する最遠距離信号値AFINF とすることで、さらに安定し
た撮影レンズの合焦制御を行うことができる。
【0045】なお、パラメータA2 ,B2 ,A3 および
B3 、輝度切替判定値AEDATA、最遠AF信号値INFDATA
ならびに最遠距離信号値AFINF は、この測距装置が組み
込まれるカメラ毎に製造時に求められ、EEPROM2
等に予め記憶されている。そして、これらのパラメータ
は測距時にCPU1により読み出されて、 (2)式または
(4)式の演算が行われて、AF信号yから距離信号xへ
変換される。
【0046】次に、輝度切替判定値AEDATAの値の設定方
法について説明する。輝度切替判定値AEDATAは、IRE
D4とPSD5との相対的位置関係に基づいて設定され
るものであり、IRED4とPSD5との間の距離を実
際に測定し、その測定結果に基づいて設定されてもよ
い。また、輝度切替判定値AEDATAは、IRED4とPS
D5との相対的位置関係に基づいて定まるパラメータに
基づいて設定されてもよい。このようなパラメータとし
て、例えば、撮影レンズ8の最遠設定点に対応する最遠
AF信号値INFDATA がある。これは、AF信号値yが最
遠AF信号値INFDATA 以下である場合には、距離信号x
を撮影レンズ8の最遠設定点に対応する値とすることに
より、更に安定した撮影レンズ8の合焦制御を行うもの
である。以下では、クランプ回路13のクランプ電源4
1から供給されるクランプ電流が可変である場合におい
て、最遠AF信号値INFDATA およびクランプ電流値に基
づく輝度切替判定値AEDATAの設定方法について説明す
る。
【0047】図7は、クランプ回路13におけるクラン
プ電流の値0.5nA、0.75nAおよび1nAそれ
ぞれについて、測距対象物までの距離LがL4 以上の或
る一定距離であるときにおける外光輝度とAF信号との
関係を示すグラフである。この図に示すように、AF信
号yは外光輝度Lv の2次式として
【数5】 なる式で近似される。ここで、係数KKAおよび係数K
KBそれぞれは、クランプ電流値に依存しない一定値で
あり、係数KKCは、クランプ電流値に応じて定まる一
定値である。
【0048】そこで、係数KKAおよびKKBそれぞれ
の値、ならびに、各クランプ電流値それぞれに対応する
係数KKCの値は、多数の測距装置について測定した図
7に示すような外光輝度とAF信号との関係に基づいて
予め求めておく。そして、上記 (5)式のyに最遠AF信
号値INFDATA を代入し、そのときに得られる外光輝度L
v の値を輝度切替判定値AEDATAとする。すなわち、輝度
切替判定値AEDATAは、
【数6】 なる式で設定される。
【0049】次に、図8〜図13を用いて、本実施形態
に係る測距装置における測距対象物までの距離に対する
距離信号の計算例を示す。これらの図は、本実施形態と
対比するための比較例として、IRED4とPSD5と
の相対的位置関係に依らず輝度切替判定値AEDATAを一定
値13.5とした場合における距離信号の計算例をも示
す。また、各図中の3本の二点鎖線それぞれは、許容範
囲の上限、理論値および許容範囲の下限を示す。
【0050】図8および図9は、PSD5が遠側にある
場合(図18(c))における測距対象物までの距離に
対する距離信号の計算例を、比較例および本実施形態そ
れぞれの場合について示した図である。この場合、本実
施形態に係る測距装置における上記 (7)式により得られ
た輝度切替判定値AEDATAは15.4である。図8(a)
〜(c)は比較例の場合の計算例を示し、図9(a)〜
(c)は本実施形態の場合の計算例を示す。また、図8
(a)および図9(a)は外光輝度Lv が13.5未満
の場合の計算例を示し、図8(b)および図9(b)は
外光輝度Lv が13.5以上15.4未満の場合の計算
例を示し、図8(c)および図9(c)は外光輝度Lv
が15.4以上の場合の計算例を示す。
【0051】図10および図11は、PSD5が中心に
ある場合(図18(b))における測距対象物までの距
離に対する距離信号の計算例を、比較例および本実施形
態それぞれの場合について示した図である。この場合、
本実施形態に係る測距装置における上記 (7)式により得
られた輝度切替判定値AEDATAは19.2である。図10
(a)〜(c)は比較例の場合の計算例を示し、図11
(a)〜(c)は本実施形態の場合の計算例を示す。ま
た、図10(a)および図11(a)は外光輝度Lv が
13.5未満の場合の計算例を示し、図10(b)およ
び図11(b)は外光輝度Lv が13.5以上19.2
未満の場合の計算例を示し、図10(c)および図11
(c)は外光輝度Lv が19.2以上の場合の計算例を
示す。
【0052】図12および図13は、PSD5が近側に
ある場合(図18(d))における測距対象物までの距
離に対する距離信号の計算例を、比較例および本実施形
態それぞれの場合について示した図である。この場合、
本実施形態に係る測距装置における上記 (7)式により得
られた輝度切替判定値AEDATAは31.9である。図12
(a)〜(c)は比較例の場合の計算例を示し、図13
(a)〜(c)は本実施形態の場合の計算例を示す。ま
た、図12(a)および図13(a)は外光輝度Lv が
13.5未満の場合の計算例を示し、図12(b)およ
び図13(b)は外光輝度Lv が13.5以上31.9
未満の場合の計算例を示し、図12(c)および図13
(c)は外光輝度Lv が31.9以上の場合の計算例を
示す。
【0053】これらの図から判るように、輝度切替判定
値AEDATAが固定値である比較例の場合には、最悪ケース
であるPSD5が遠側にある場合(図18(c))に対
応して輝度切替判定値AEDATAを設定し固定する必要があ
ることから、PSD5が近側にあるほど距離信号が一意
的に定まる距離範囲は狭くなる。これに対して、本実施
形態の場合には、比較例の場合と比較して、PSD5の
位置に基づいて設定される輝度切替判定値AEDATAは大き
いので、距離信号が一意的に定まる距離範囲および外光
輝度範囲は広い。したがって、本実施形態に係る測距装
置によれば、外光輝度が変動したとしても、遠距離測距
の精度が優れ、確実な無限遠判定が可能となる。
【0054】本発明は、上記実施形態に限定されるもの
ではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形
態においては1つの輝度切替判定値AEDATAを用いて2つ
の変換式を切り替えているが、2以上の輝度切替判定値
AEDATAを設けて3以上の変換式を切り替えるようにして
もよい。また、上記実施形態では最遠AF信号INFDATA
を用いて位置検出素子の位置を算出しているが、無限遠
距離に相当するAF信号や任意の距離に相当するAF信
号を用いてもよく、さらに、AF信号から距離信号への
変換式( (2)式)の値を用いて位置検出素子の位置を算
出してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上、詳細に説明したとおり本発明によ
れば、発光手段から測距対象物に向けて出力された光束
は、その測定対象物で反射し、その反射光は、受光手段
により、測距対象物までの距離に応じた位置検出素子上
の受光位置で受光され、その受光位置に基づいて、受光
光量が一定であれば距離が遠いほど大きな値である遠側
信号と、受光光量が一定であれば距離が近いほど大きな
値である近側信号とが出力される。クランプ手段によ
り、この遠側信号がクランプ信号のレベルと大小比較さ
れ、遠側信号のレベルがクランプ信号のレベル以上の場
合には、遠側信号がそのまま出力され、そうでない場合
には、当該クランプ信号が出力される。演算手段によ
り、近側信号とクランプ手段から出力された信号との比
が演算されて出力比信号が出力される。
【0056】そして、変換手段により、出力比信号が基
準被検体反射率で定められたクランプ効果有無判断基準
レベルより近側である場合には第1の変換式に従って、
そうでない場合には輝度測定手段により測定された外光
輝度と輝度切替判定値との大小関係に応じて第1の変換
式および第2の変換式の何れかに従って、出力比信号が
距離に応じた距離信号に変換され出力される。この測距
装置がカメラに組み込まれて自動焦点用に用いられるも
のであれば、その距離信号に基づいて撮影レンズが合焦
制御される。
【0057】ここで、輝度切替判定値は受光手段の位置
検出素子の位置に基づいて設定されるので、距離信号が
一意的に定まる距離範囲および外光輝度範囲は広くな
る。また、輝度切替判定値は、クランプ手段におけるク
ランプ信号のレベルが可変に設定されものである場合に
は、その設定されたクランプ信号のレベルにも基づいて
設定されるのが好適であり、この場合にも、距離信号が
一意的に定まる距離範囲および外光輝度範囲は広くな
る。
【0058】したがって、従来技術のものと比較して小
さい回路規模で且つ短時間に、外光輝度が変動しても、
また、位置検出素子の位置が設計どおりでない場合であ
っても、測距対象物までの距離が大きい場合にもその距
離を確実に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る測距装置の構成図である。
【図2】本実施形態に係る測距装置における第1信号処
理回路および積分回路の回路図である。
【図3】本実施形態に係る測距装置におけるクランプ回
路の回路図である。
【図4】本実施形態に係る測距装置の積分回路から出力
されるAF信号と測距対象物までの距離との関係を示す
図である。
【図5】本実施形態に係る測距装置におけるAF信号か
ら距離信号への変換の説明図である。
【図6】AF信号yから距離信号xへの変換を説明する
フローチャートである。
【図7】測距対象物までの距離LがL4 以上の或る一定
距離であるときにおける外光輝度とAF信号との関係を
示すグラフである。
【図8】PSDが遠側にある場合における測距対象物ま
での距離に対する距離信号の計算例を比較例の場合につ
いて示した図である。
【図9】PSDが遠側にある場合における測距対象物ま
での距離に対する距離信号の計算例を本実施形態の場合
について示した図である。
【図10】PSDが中心にある場合における測距対象物
までの距離に対する距離信号の計算例を比較例の場合に
ついて示した図である。
【図11】PSDが中心にある場合における測距対象物
までの距離に対する距離信号の計算例を本実施形態の場
合について示した図である。
【図12】PSDが近側にある場合における測距対象物
までの距離に対する距離信号の計算例を比較例の場合に
ついて示した図である。
【図13】PSDが近側にある場合における測距対象物
までの距離に対する距離信号の計算例を本実施形態の場
合について示した図である。
【図14】第1の従来技術に係る測距装置の構成図であ
る。
【図15】第1の従来技術の積分回路から出力されるA
F信号と測距対象物までの距離との関係を示す図であ
る。
【図16】第2の従来技術に係る測距装置の構成図であ
る。
【図17】第3の従来技術に係る測距装置の構成図であ
る。
【図18】IREDとPSDとの相対的位置関係のずれ
による測定誤差の説明図である。
【符号の説明】
1…CPU、2…EEPROM、3…ドライバ、4…I
RED(発光ダイオード)、5…PSD(位置検出素
子)、6…積分コンデンサ、7…レンズ駆動回路、8…
撮影レンズ、10…AFIC(自動焦点用IC)、11
…第1信号処理回路、12…第2信号処理回路、13…
クランプ回路、14…演算回路、15…積分回路、71
…測光センサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−109967(JP,A) 特開 平8−94919(JP,A) 特開 平8−94920(JP,A) 特開 平8−54231(JP,A) 特開 平5−281460(JP,A) 特開 平4−62412(JP,A) 特開 平8−254421(JP,A) 特開 平3−64715(JP,A) 特開 平10−281756(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01C 3/00 - 3/32 G02B 7/28 - 7/40 G03B 13/32 - 13/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測距対象物に向けて光束を投光する発光
    手段と、 前記測距対象物に投光された前記光束の反射光を、前記
    測距対象物までの距離に応じた位置検出素子上の受光位
    置で受光し、その受光位置に基づいて、受光光量が一定
    であれば前記距離が遠いほど大きな値である遠側信号
    と、受光光量が一定であれば前記距離が近いほど大きな
    値である近側信号とを出力する受光手段と、 前記遠側信号を入力してクランプ信号のレベルと大小比
    較し、前記遠側信号のレベルが前記クランプ信号のレベ
    ル以上の場合には前記遠側信号をそのまま出力し、そう
    でない場合には前記クランプ信号を出力するクランプ手
    段と、 前記近側信号と前記クランプ手段から出力された信号と
    の比を演算して出力比信号を出力する演算手段と、 外光輝度を測定する輝度測定手段と、 前記出力比信号が基準被検体反射率で定められたクラン
    プ効果有無判断基準レベルより近側である場合、また
    は、前記出力比信号が前記クランプ効果有無判断基準レ
    ベルより遠側であって前記輝度測定手段により測定され
    た外光輝度が前記位置検出素子の位置に基づいて設定さ
    れた輝度切替判定値以上である場合には、第1の変換式
    に従って、その他の場合には第2の変換式に従って、前
    記出力比信号を前記距離に応じた距離信号に変換する変
    換手段と、 を備えることを特徴とする測距装置。
  2. 【請求項2】 前記輝度切替判定値は、前記クランプ手
    段における前記クランプ信号のレベルにも基づいて設定
    されることを特徴とする請求項1記載の測距装置。
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