JP3479590B2 - ボイラ等の圧力容器の圧力検出装置異常検出装置 - Google Patents
ボイラ等の圧力容器の圧力検出装置異常検出装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はボイラ等の圧力容器の圧
力検出装置異常検出装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】ボイラ等の圧力容器は、内部圧力を検出
するための圧力検出装置を設けておき圧力検出装置で検
出される圧力値に基づいて、ボイラなどの運転を制御し
ているため、圧力値は正確に検出できなければならな
い。しかし、圧力検出装置で検出される圧力値が通常の
範囲（運転又は停止時に予想される圧力範囲）を外れて
いれば異常との判断を行えるが、ある値を出力したまま
故障するなど出力されている圧力値が通常の範囲内であ
るにもかかわらず、実際の圧力とは異なる値を出力して
いる場合には圧力検出装置が異常であることを検出する
ことができなかった。圧力検出装置は電気信号によって
圧力を検出しているが、電気信号は電圧変動・外来ノイ
ズなどの要因により、圧力が一定である場合でも常時微
細に変化している。従来の圧力検出装置においては、電
気信号の微細な変動は、必要とされる表示又は制御値の
有効桁数未満の値（例えば、検出対象圧力７．５ｋｇ／
ｃｍ２の場合、小数点３桁目以下での変化）であるた
め、表示又は制御値として使用する場合には削除されて
おり、微細な変化は無視されていた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、圧力検出装置内部部品の故障又は信号配線
の断線などにより圧力検出装置が実際の圧力を出力する
ことができなくなった場合に、圧力検出装置の異常を検
出することができるようにすることにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】ボイラ等の圧力容器の内
部圧力を内部圧力に対応した電気信号に変換し出力する
ための圧力検出装置において、圧力検出装置より出力さ
れる圧力値を、圧力検出装置異常検出装置にあらかじめ
設定されたタイミングで検出して記憶し、記憶された複
数個の圧力値を比較することで、圧力値の変化が無くな
った場合には圧力検出装置の異常を出力する圧力検出装
置異常検出装置を設ける。 【０００５】 【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を用いて
説明する。図１は本発明を実施するボイラの概要を示し
たものである。ボイラの上部には下向きに火炎を発生さ
せるバーナ２を設けており、バーナ２へ燃料を供給する
燃料供給配管５の途中に設けた電磁弁６によってバーナ
２への燃料供給を制御している。バーナ２へ供給する燃
焼用空気は給気装置１０によって送られており、給気装
置１０は風量調整手段（図示せず）によって風量調整を
可能としておく。ボイラは下部の給水配管８より給水を
行い、水管４内で加熱されて蒸気を発生し、上部の蒸気
配管９より蒸気を取り出しており、蒸気圧力を検出する
圧力検出装置１を設ける。圧力検出装置１、電磁弁６、
給気装置１０は制御装置７にそれぞれ接続されており、
制御装置７は圧力検出装置１によって検出される蒸気圧
力に応じて電磁弁６、給気装置１０の制御を行う。ま
た、制御装置７には圧力検出装置１の異常を検出する圧
力検出装置異常検出装置３を設けておく。 【０００６】制御装置７は、圧力検出装置１によって検
出される蒸気圧力値に基づいて高燃焼、低燃焼、停止の
３位置でボイラの燃焼を制御するものであり、正しい蒸
気圧力値が制御装置７に送られていないと適切な燃焼制
御を行うことができなくなる。圧力検出装置１は短い時
間（例えば０．１秒）ごとに蒸気圧力の検出を行い、有
効桁未満の値を削除した有効桁の圧力値にて圧力データ
の更新を行っている。圧力検出装置異常検出装置３では
圧力検出装置１の蒸気圧力データの更新に比べるとはる
かに長いあらかじめ設定されたタイミング（例えば５
秒）ごとに蒸気圧力値を検出し、検出した蒸気圧力値そ
のままの値を最新のものから所定回数分記憶しておき、
記憶した複数回の蒸気圧力値を比較する。複数回の蒸気
圧力値が異なっていた場合には圧力検出装置１を異常と
は判断せず、複数回の蒸気圧力値が全く同一となった場
合には圧力検出装置異常検出装置３は圧力検出装置１が
異常であると判断し、異常であることを出力する。 【０００７】圧力検出器１より出力されあらかじめ設定
されたタイミングで記憶した蒸気圧力値は、電圧変動、
外来ノイズなどの要因により、圧力が一定である場合で
も、常時微細に変化しているため、複数の蒸気圧力値を
比較すれば、蒸気圧力が全く同じとなることは実質あり
えないことであり、たとえボイラの運転が行われていな
い大気圧の状態であっても圧力検出器１より出力される
圧力値には変動が生じるため、ボイラの停止中であって
も圧力検出装置１の異常を検出することができる。 【０００８】 【発明の効果】本発明を実施することで、蒸気圧力値が
通常の範囲内であるが実際の蒸気圧力を出力することが
できなくなっている場合にも圧力検出装置の異常を検出
できる。
力検出装置異常検出装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】ボイラ等の圧力容器は、内部圧力を検出
するための圧力検出装置を設けておき圧力検出装置で検
出される圧力値に基づいて、ボイラなどの運転を制御し
ているため、圧力値は正確に検出できなければならな
い。しかし、圧力検出装置で検出される圧力値が通常の
範囲（運転又は停止時に予想される圧力範囲）を外れて
いれば異常との判断を行えるが、ある値を出力したまま
故障するなど出力されている圧力値が通常の範囲内であ
るにもかかわらず、実際の圧力とは異なる値を出力して
いる場合には圧力検出装置が異常であることを検出する
ことができなかった。圧力検出装置は電気信号によって
圧力を検出しているが、電気信号は電圧変動・外来ノイ
ズなどの要因により、圧力が一定である場合でも常時微
細に変化している。従来の圧力検出装置においては、電
気信号の微細な変動は、必要とされる表示又は制御値の
有効桁数未満の値（例えば、検出対象圧力７．５ｋｇ／
ｃｍ２の場合、小数点３桁目以下での変化）であるた
め、表示又は制御値として使用する場合には削除されて
おり、微細な変化は無視されていた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、圧力検出装置内部部品の故障又は信号配線
の断線などにより圧力検出装置が実際の圧力を出力する
ことができなくなった場合に、圧力検出装置の異常を検
出することができるようにすることにある。 【０００４】 【課題を解決するための手段】ボイラ等の圧力容器の内
部圧力を内部圧力に対応した電気信号に変換し出力する
ための圧力検出装置において、圧力検出装置より出力さ
れる圧力値を、圧力検出装置異常検出装置にあらかじめ
設定されたタイミングで検出して記憶し、記憶された複
数個の圧力値を比較することで、圧力値の変化が無くな
った場合には圧力検出装置の異常を出力する圧力検出装
置異常検出装置を設ける。 【０００５】 【発明の実施の形態】本発明の一実施例を図面を用いて
説明する。図１は本発明を実施するボイラの概要を示し
たものである。ボイラの上部には下向きに火炎を発生さ
せるバーナ２を設けており、バーナ２へ燃料を供給する
燃料供給配管５の途中に設けた電磁弁６によってバーナ
２への燃料供給を制御している。バーナ２へ供給する燃
焼用空気は給気装置１０によって送られており、給気装
置１０は風量調整手段（図示せず）によって風量調整を
可能としておく。ボイラは下部の給水配管８より給水を
行い、水管４内で加熱されて蒸気を発生し、上部の蒸気
配管９より蒸気を取り出しており、蒸気圧力を検出する
圧力検出装置１を設ける。圧力検出装置１、電磁弁６、
給気装置１０は制御装置７にそれぞれ接続されており、
制御装置７は圧力検出装置１によって検出される蒸気圧
力に応じて電磁弁６、給気装置１０の制御を行う。ま
た、制御装置７には圧力検出装置１の異常を検出する圧
力検出装置異常検出装置３を設けておく。 【０００６】制御装置７は、圧力検出装置１によって検
出される蒸気圧力値に基づいて高燃焼、低燃焼、停止の
３位置でボイラの燃焼を制御するものであり、正しい蒸
気圧力値が制御装置７に送られていないと適切な燃焼制
御を行うことができなくなる。圧力検出装置１は短い時
間（例えば０．１秒）ごとに蒸気圧力の検出を行い、有
効桁未満の値を削除した有効桁の圧力値にて圧力データ
の更新を行っている。圧力検出装置異常検出装置３では
圧力検出装置１の蒸気圧力データの更新に比べるとはる
かに長いあらかじめ設定されたタイミング（例えば５
秒）ごとに蒸気圧力値を検出し、検出した蒸気圧力値そ
のままの値を最新のものから所定回数分記憶しておき、
記憶した複数回の蒸気圧力値を比較する。複数回の蒸気
圧力値が異なっていた場合には圧力検出装置１を異常と
は判断せず、複数回の蒸気圧力値が全く同一となった場
合には圧力検出装置異常検出装置３は圧力検出装置１が
異常であると判断し、異常であることを出力する。 【０００７】圧力検出器１より出力されあらかじめ設定
されたタイミングで記憶した蒸気圧力値は、電圧変動、
外来ノイズなどの要因により、圧力が一定である場合で
も、常時微細に変化しているため、複数の蒸気圧力値を
比較すれば、蒸気圧力が全く同じとなることは実質あり
えないことであり、たとえボイラの運転が行われていな
い大気圧の状態であっても圧力検出器１より出力される
圧力値には変動が生じるため、ボイラの停止中であって
も圧力検出装置１の異常を検出することができる。 【０００８】 【発明の効果】本発明を実施することで、蒸気圧力値が
通常の範囲内であるが実際の蒸気圧力を出力することが
できなくなっている場合にも圧力検出装置の異常を検出
できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を実施するボイラの概要を示した説明図
【符号の説明】
１ 圧力検出装置
２ バーナ
３ 圧力検出装置異常検出装置
４ 水管
５ 燃料供給配管
６ 電磁弁
７ 制御装置
８ 給水配管
９ 蒸気配管
１０ 給気装置
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 ボイラ等の圧力容器の内部圧力を、内部
圧力に対応した電気信号に変換し出力するための圧力検
出装置において、圧力検出装置は短い時間ごとに圧力の
検出を行い、有効桁未満の値を削除した有効桁の圧力値
にて圧力データの更新を行うとともに、該更新に比べる
とはるかに長いあらかじめ設定されたタイミングごとに
圧力値を検出し、検出した圧力値そのままの値を最新の
ものから所定回数分記憶しておき、短時間で更新を行っ
ている圧力値に基づいてボイラ等の運転を制御し、記憶
しておいた複数個の圧力値の比較を行い、圧力値に変化
が無い場合には圧力検出装置の異常を出力することを特
徴とする圧力検出装置異常検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28454497A JP3479590B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ボイラ等の圧力容器の圧力検出装置異常検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP28454497A JP3479590B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ボイラ等の圧力容器の圧力検出装置異常検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11108304A JPH11108304A (ja) | 1999-04-23 |
| JP3479590B2 true JP3479590B2 (ja) | 2003-12-15 |
Family
ID=17679833
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP28454497A Expired - Fee Related JP3479590B2 (ja) | 1997-09-30 | 1997-09-30 | ボイラ等の圧力容器の圧力検出装置異常検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3479590B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| DE102004022115A1 (de) * | 2004-05-05 | 2005-11-24 | Robert Bosch Gmbh | Verfahren zum Einbringen eines Reagenzmittels in einen Abgaskanal einer Brennkraftmaschine und Vorrichtung zur Durchführung des Verfahrens |
-
1997
- 1997-09-30 JP JP28454497A patent/JP3479590B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11108304A (ja) | 1999-04-23 |
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