JP3217990B2 - 制御装置 - Google Patents

制御装置

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JP3217990B2
JP3217990B2 JP13455497A JP13455497A JP3217990B2 JP 3217990 B2 JP3217990 B2 JP 3217990B2 JP 13455497 A JP13455497 A JP 13455497A JP 13455497 A JP13455497 A JP 13455497A JP 3217990 B2 JP3217990 B2 JP 3217990B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、CPU上で動作す
る制御機構により制御対象の制御処理を実行する制御装
置に関し、特に、CPUの故障発生や、制御対象の状態
を検出するセンサの故障発生を、包括的かつ正確に検出
できるようにする制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】燃焼制御装置などのような制御装置で
は、最近、高度の制御処理を実現するために、CPU上
で動作するプログラムに従って、制御対象を制御する構
成を採っている。
【0003】一方、CPUは、その性格上、暴走するこ
とが避けられない。CPUが暴走すると、制御対象に対
して異常な制御処理を実行してしまうことで、極めて危
険な事態が発生する。
【0004】これから、CPU上で動作するプログラム
により制御対象を制御する構成を採る制御装置では、C
PUの暴走発生を正確に検出できるようにしていく必要
がある。
【0005】従来の制御装置では、CPUの出力するウ
オッチドック信号(プログラムが正常動作するときに周
期性を示し、正常動作できないときに非周期性を示す信
号)を、フェールセーフ機能を持つハードウェア回路で
監視する構成を採って、そのウオッチドック信号が正規
の周期を示すのか否かを検出することで、制御装置の備
えるCPUに暴走が発生したのか否かを検出する構成を
採っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】確かに、この従来技術
に従っていると、制御装置の備えるCPUの暴走は検出
できるので、CPUの暴走に原因する危険な制御処理の
実行を防止できることになる。
【0007】しかるに、制御対象に対して異常な制御処
理を実行しないようにするためには、CPUのみなら
ず、制御対象の状態を検出するセンサについても、故障
が発生したのか否かを検出していく必要がある。
【0008】これに対して、従来技術では、制御対象の
状態を検出するセンサについては、CPUとは別に、セ
ンサの特性を利用した方法を使って、センサに故障が発
生したのか否かを検出する構成を採っている。
【0009】しかしながら、故障発生の検出回路にも故
障が発生することが避けられない。これから、従来技術
のように個別的な検出構成に従って、制御装置の故障発
生を検出する構成を採っていると、制御装置に接続され
るセンサも含めて見た場合に、高精度の故障検出が実現
できていないという問題点があった。
【0010】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であって、CPUの故障発生や、制御対象の状態を検出
するセンサの故障発生を、包括的かつ正確に検出できる
ようにする新たな制御装置の提供を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の原理構成
を図示する。図中、1は本発明を具備する制御装置であ
って、制御対象から入手される2つ以上の検出値を使っ
て、制御対象が所望の状態になるように制御するもので
ある。
【0012】この制御装置1は、CPU上で動作する制
御機構10と、CPUとは別に用意される第1の変換手
段11と、CPUとは別に用意されるメモリ手段12
と、CPUとは別に用意される生成手段13と、CPU
とは別に用意される設定手段14と、CPUとは別に用
意される第2の変換手段15と、CPUとは別に用意さ
れる比較手段16と、CPUとは別に用意される検出手
段17とを備える。
【0013】制御機構10は、CPU上で動作するプロ
グラムから構成され、制御対象から入手される2つ以上
の検出値を使って、制御対象が所望の状態になるように
制御する。
【0014】第1の変換手段11は、制御対象から入手
される検出値のいずれか1つをディジタル信号に変換す
る。メモリ手段12は、アドレスに対応付けて、第1の
変換手段11に入力される検出値に対応付けて定義され
て、第1の変換手段11に入力されない検出値の上下限
値となる故障判定用データを格納する。このメモリ手段
12は、異なるアドレス位置に同一データを複数格納す
る形態に従いつつ、故障判定用データを格納することが
ある。
【0015】生成手段13は、メモリ手段12に格納さ
れる同一の故障判定用データの周期出力用に用意される
周期的なディジタル信号を生成する。設定手段14は、
設定値に応じたディジタル信号を出力する。
【0016】第2の変換手段15は、CPUの発生する
2つの信号値をとる周期的なディジタル信号と、第1の
変換手段11の出力するディジタル信号とで定義される
アドレス(更に、生成手段13や設定手段14の出力す
るディジタル信号をマージすることで定義されるアドレ
スのこともある)の入力に応答して、メモリ手段12か
ら周期出力される上下限値をなす2つの故障判定用デー
タをアナログ信号に変換する。
【0017】比較手段16は、第2の変換手段15の出
力する出力信号と、第1の変換手段11に入力されない
検出値とを比較する。検出手段17は、比較手段16の
出力する出力信号が規定の周期を示すのか否かを検出す
る。
【0018】このように構成される本発明の制御装置1
では、CPU上で動作する制御機構10が、制御対象か
ら入手される2つ以上の検出値を使って制御対象を制御
するときにあって、第1の変換手段11は、その入手さ
れる検出値の内のいずれか1つをディジタル信号に変換
する。
【0019】メモリ手段12は、この第1の変換手段1
1の出力するディジタル信号と、CPUの発生する2つ
の信号値をとる周期的なディジタル信号とで定義される
アドレスを入力として、そのアドレスの指す2つの故障
判定用データを周期的に出力する。
【0020】このメモリ手段12の周期出力する2つの
故障判定用データを受けて、第2の変換手段15は、そ
の周期出力される故障判定用データをアナログ信号に変
換し、これを受けて、比較手段16は、第2の変換手段
15の周期出力する故障判定用データと、第1の変換手
段12に入力されない検出値とを比較する。
【0021】メモリ手段12から周期出力される2つの
故障判定用データは、第1の変換手段11に入力されな
い検出値の上下限値を示すように設定されており、これ
から、比較手段16は、CPUが正常であるとともに、
検出値を入力してくるセンサが正常であるときには、規
定の周期を持つ信号を出力し、CPUやそのセンサが故
障であるときには、その信号を出力しないように処理す
る。
【0022】これから、検出手段17は、比較手段16
の出力する出力信号が規定の周期を示すのか否かを検出
することで、CPUや、検出値を入力してくるセンサに
故障が発生したのか否かを検出する。
【0023】このようにして、本発明の制御装置1で
は、CPUの発生するウオッチドック信号などを使っ
て、例えば、ウオッチドック信号がローレベルを示すと
きには、図2に示すように、第1の変換手段11に入力
されない検出値の下限値となる故障判定用データをメモ
リ手段12から出力し、ウオッチドック信号がハイレベ
ルを示すときには、図3に示すように、第1の変換手段
11に入力されない検出値の上限値となる故障判定用デ
ータをメモリ手段12からする構成を採って、その周期
出力される2つの上下限値と、第1の変換手段11に入
力されない検出値とを比較することで、CPUや検出値
を入力してくるセンサに故障が発生したのか否かを検出
する構成を採る。
【0024】これにより、CPUに依らずに、CPUや
検出値を入力してくるセンサに故障が発生したのか否か
を包括的に検出できるようになる。この構成を採るとき
にあって、生成手段13が設けられるときには、生成手
段13は、メモリ手段12に格納される同一の故障判定
用データの周期出力用に用意される周期的なディジタル
信号を生成してメモリ手段12のアドレス端子に入力す
るので、上限値となる故障判定用データを出力するモー
ドに入ると、メモリ手段12の別々のアドレス位置に格
納される同一の上限値が周期出力され、また、下限値と
なる故障判定用データを出力するモードに入ると、メモ
リ手段12の別々のアドレス位置に格納される同一の下
限値が周期出力されることになるので、メモリ手段12
に格納される故障判定用データが化けるようなことがあ
っても、その影響を小さく抑えて、CPUや検出値を入
力してくるセンサに故障が発生したのか否かを正確に検
出できるようになる。
【0025】また、この構成を採るときにあって、設定
手段14が設けられるときには、設定手段14は、設定
値に応じたディジタル信号を生成してメモリ手段12の
アドレス端子に入力するので、検出値を入力しているセ
ンサの種類が変わるときには、それに応じた故障判定用
データを用いることができるようになるので、CPUや
検出値を入力してくるセンサに故障が発生したのか否か
を正確に検出できるようになる。
【0026】このように、本発明の制御装置1によれ
ば、CPU上で動作する制御機構10を使って、制御対
象が所望の状態になるように制御する構成を採るときに
あって、CPUの故障発生や、制御対象の状態を検出す
るセンサの故障発生を、包括的かつ正確に検出できるよ
うになる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、燃焼制御装置に適用した実
施の形態に従って本発明を詳細に説明する。図4に、本
発明の適用される燃焼制御系のシステム構成の一例を図
示する。
【0028】この燃焼制御系は、ガスを燃焼するバーナ
30と、バーナ30が燃焼しているのか否かを検出する
火炎検出センサ31と、バーナ30を点火するイグナイ
タ32と、バーナ30に供給するガスの流量を調整する
ガス用比例弁33と、バーナ30に供給する空気の流量
を調整する空気用比例弁34と、ガス用比例弁33に供
給するガスの圧力を調整するメイン圧力調整弁35と、
バーナ30のパイロットバーナに供給する点火用ガスの
圧力を調整するパイロット圧力調整弁36と、ガス用比
例弁33に供給するガスを遮断するデュアル構成のメイ
ン遮断弁37と、バーナ30に供給する点火用ガスを遮
断するデュアル構成のパイロット遮断弁38と、バーナ
30に供給するガスの流量を検出するガス用流量センサ
39と、バーナ30に供給する空気の流量を検出する空
気用流量センサ40と、バーナ30に空気を供給するブ
ロア41と、燃焼制御系の制御処理を司る本発明を具備
する燃焼制御装置42と、制御対象の温度値とそれに対
する設定温度値とから燃焼制御装置42に対して熱要求
を発行する温度調節器43とで構成されている。
【0029】図5に、燃焼制御装置42の装置構成を図
示する。この図に示すように、燃焼制御装置42は、ガ
ス用流量センサ39及び空気用流量センサ40の検出値
に従って、ガス用比例弁33及び空気用比例弁34を制
御することで空燃比を制御するなどの燃焼制御処理を実
行する燃焼制御機構50と、燃焼制御機構50やガス用
流量センサ39や空気用流量センサ40の故障発生を検
出する故障検出回路60とを備える。
【0030】この燃焼制御機構50は、プログラム構成
に従って燃焼制御処理を実行するものであり、CPU5
1と、CPU51上で走行する燃焼制御プログラム52
と、インタフェース回路53とで構成されている。
【0031】このCPU51が暴走すると、極めて危険
な状態に陥ることになる。同様に、ガス用流量センサ3
9や空気用流量センサ40が故障すると、極めて危険な
状態に陥ることになる。これから、このCPU51の暴
走や、ガス用流量センサ39や空気用流量センサ40の
故障を検出する故障検出回路60を備える構成を採って
いる。
【0032】図6及び図7に、故障検出回路60の一実
施例を図示する。故障検出回路60は、図6に示すよう
に、ガス用流量センサ39の検出するガス流量(アナロ
グの電圧値で示される)を入力するガス流量入力回路6
1と、空気用流量センサ40の検出する空気流量(アナ
ログの電圧値で示される)を入力する空気流量入力回路
62とを備えている。
【0033】この空気流量入力回路62の入力する空気
流量は、図7に示すように、分周回路63の発生するス
タート信号に従ってA/D変換動作に入るA/D変換器
64に入力されることで、ディジタル信号に変換され
て、メモリ65のアドレス入力端子に入力される。
【0034】このメモリ65には、図8に示すように、
空気流量に対応付けられるアドレスに対応付けて、ガス
用流量センサ39の検出するガス流量の上下限値となる
故障判定用データが格納されている。ここで、この故障
判定用データは、メモリ65に格納されていることか
ら、任意の関数形態に従う複雑なものとすることが可能
である。
【0035】このメモリ65に格納される故障判定用デ
ータは、図9(a)に示すように、ガス用流量センサ3
9及び空気用流量センサ40の種別に合わせて複数用意
され、更に、この各種別の故障判定用データは、図9
(b)に示すように、同一の故障判定用データで定義さ
れる第1位と第2位という故障判定用データで構成さ
れ、更に、この第1位と第2位の各故障判定用データ
は、図9(c)に示すように、上限値となる故障判定用
データと下限値となる故障判定用データとで構成されて
いる。
【0036】上限値の故障判定用データと下限値の故障
判定用データのいずれを選択するのかは、メモリ65へ
のアドレスとして用いられるCPU51の発生するウオ
ッチドック信号に従って実行される。すなわち、例え
ば、ウオッチドック信号がローレベルを示すときには、
下限値の故障判定用データが選択されて出力され、ウオ
ッチドック信号がハイレベルを示すときには、上限値の
故障判定用データが選択されて出力されることになる。
【0037】また、第1位の故障判定用データと第2位
の故障判定用データのいずれを選択するのかは、メモリ
65へのアドレスとして用いられる分周回路63の発生
する周期信号(以下、モード信号と称する)に従って実
行される。すなわち、例えば、モード信号がハイレベル
を示すときには、第1位の故障判定用データが選択され
て出力され、モード信号がローレベルを示すときには、
第2位の故障判定用データが選択されて出力されること
になる。
【0038】また、どの種別の故障判定用データを選択
するのかは、メモリ65へのアドレスとして用いられる
ディップスイッチ66の発生する設定値信号に従って実
行される。
【0039】なお、メモリ65は、分周回路63の発生
する周期信号に従ってアウトプットイネーブル状態に設
定される。このようにしてメモリ65から出力される故
障判定用データは、分周回路63の発生する周期信号に
従って、ラッチ回路67にラッチされ、D/A変換回路
68で、アナログ信号に変換されてから、図6に示すよ
うに、比較回路69に入力される。
【0040】ここで、このD/A変換回路68は、ラッ
チ回路67と組み合わされることで、図10に示すよう
な回路を構成して、これにより、8ビット構成のもので
説明するならば、1ビットの増加に対して、(1/25
6)×Vccずつ出力を増加させていくことで、ディジタ
ル信号からアナログ信号への変換を実行する。
【0041】D/A変換回路68の出力信号を受け取る
比較回路69は、ガス流量入力回路61の入力するガス
流量と、D/A変換回路68の出力信号とを比較して、
ガス流量入力回路61の入力するガス流量の方が大きい
ときにはハイレベルを出力し、小さいときにはローレベ
ルを出力するコンパレータCMPと、コンパレータCM
Pがハイレベルを出力するときにON動作し、ローレベ
ルを出力するときにOFF動作する出力トランジスタQ
1とで構成される。
【0042】比較回路69の後段に接続される検出回路
70は、比較回路69の出力トランジスタQ1がON動
作するときにOFF動作し、OFF動作するときにON
動作するトランジスタQ2と、比較回路69の出力トラ
ンジスタQ1がON動作するときにON動作し、OFF
動作するときにOFF動作するトランジスタQ3と、リ
レーK1と、トランジスタQ2がON動作するときに、
ダイオードD1を介して充電するとともに、トランジス
タQ3がON動作するときに、ダイオードD2・リレー
K1を介して放電するコンデンサC1と、トランジスタ
Q3がON動作するときに、ダイオードD2を介してコ
ンデンサC1の電荷を充電するとともに、トランジスタ
Q3がOFF動作するときに、リレーK1を介して放電
するコンデンサC2とで構成される。
【0043】このように構成される故障検出回路60で
は、空気流量入力回路62は、空気用流量センサ40の
検出する空気流量を入力すると、これをA/D変換器6
4に出力する。
【0044】このとき、分周回路63は、クロック信号
を分周することで規定の周期を持つA/D変換指示のス
タート信号を生成して、A/D変換器64に与え、この
スタート信号を受けて、A/D変換器64は、そのスタ
ート信号の示す周期に従って、空気流量入力回路62か
ら入力される空気流量をディジタル信号に変換して、メ
モリ65のアドレス端子に出力する。
【0045】一方、分周回路63は、A/D変換指示の
スタート信号よりも遅い周期を持つモード信号を生成し
て、メモリ65のアドレス端子に入力する。更に、メモ
リ65のアドレス端子には、ディップスイッチ66の発
生する設定値信号が入力されるとともに、CPU51の
出力するウオッチドック信号(プログラムが正常動作す
るときに周期性を示し、正常動作できないときに非周期
性を示す信号)が入力されることになる。
【0046】これらのアドレスの入力を受けて、メモリ
65は、分周回路63がモード信号よりも遅い周期を持
つアウトプットイネーブル信号(図7中のOE)を出力
するときに、入力されるアドレスの指す故障判定用デー
タを出力する。
【0047】このとき出力される故障判定用データは、
図9で説明したように、ディップスイッチ66の出力す
る設定値信号に従って、接続されるガス用流量センサ3
9及び空気用流量センサ40の種別に合ったものが選択
されており、更に、分周回路63の出力するモード信号
に従って、同一の故障判定用データで定義される第1位
の故障判定用データと第2位の故障判定用データとが順
番に選択されており、更に、CPU51の出力するウオ
ッチドック信号に従って、上限値の故障判定用データと
下限値の故障判定用データとが順番に選択されている。
【0048】図11に、メモリ65から出力される故障
判定用データの出力形態の一例を図示する。ここで、記
号“H1”は、第1位の故障判定用データから読み出さ
れる上限値の故障判定用データ、記号“H2”は、第2
位の故障判定用データから読み出される上限値の故障判
定用データ、記号“L1”は、第1位の故障判定用デー
タから読み出される下限値の故障判定用データ、記号
“L2”は、第2位の故障判定用データから読み出され
る下限値の故障判定用データを示している。上述したよ
うに、第1位の故障判定用データと第2位の故障判定用
データとは同一のデータであることから、データ化けが
起こらない限り、「H1=H2」、「L1=L2」であ
る。
【0049】すなわち、CPU51の出力するウオッチ
ドック信号がローレベルを示すときには、例えば、図2
で示したように、メモリ65から下限値の故障判定用デ
ータが出力されることになるが、このとき、モード信号
により、第1位の故障判定用データの持つ対応の下限値
データと、第2位の故障判定用データの持つ対応の下限
値データとが順番に出力され、そして、CPU51の出
力するウオッチドック信号がハイレベルを示すときに
は、例えば、図3で示したように、メモリ65から上限
値の故障判定用データが出力されることになるが、この
とき、モード信号により、第1位の故障判定用データの
持つ対応の上限値データと、第2位の故障判定用データ
の持つ対応の上限値データとが順番に出力されることに
なることから、メモリ65から出力される故障判定用デ
ータは、この図11に示す出力形態となるのである。
【0050】この故障判定用データの出力形態に従っ
て、故障判定用データにデータ化けが発生しても、その
影響を小さく抑えることができるようになる。なお、図
11に示すモード信号の周期は一例に過ぎず、ウオッチ
ドック信号がハイレベル(ローレベル)を示すときに、
「H1→H2→H1・・・(L1→L2→L1・・
・)」と何回も繰り返されることでもよい。また、後述
する図13に示すように、モード信号を2ビット以上で
構成することも可能である。
【0051】このようにして、メモリ65が、分周回路
63の出力するアウトプットイネーブル信号に同期し
て、故障判定用データを出力すると、ラッチ回路67
は、このアウトプットイネーブル信号をラッチ指示信号
として用いて、メモリ65の出力する故障判定用データ
をラッチし、これを受けて、D/A変換回路68は、デ
ィジタル信号で示されるこの故障判定用データをアナロ
グ信号に変換して、比較回路69に入力する。
【0052】比較回路69に入力される故障判定用デー
タは、上述したことから分かるように、CPU51の出
力するウオッチドック信号と同一の周期を有しており、
その時点でガス用流量センサ39が検出するガス流量の
上限値/下限値となっている。
【0053】これから、比較回路69は、D/A変換回
路68から上限値の故障判定用データが入力されてくる
ときには、出力トランジスタQ1をOFFし、下限値の
故障判定用データが入力されてくるときには、出力トラ
ンジスタQ1をONしていくことで、CPU51の出力
するウオッチドック信号と同一周期に従って、出力トラ
ンジスタQ1をON/OFF動作していく。
【0054】この比較回路69のON/OFF動作を受
けて、検出回路70は、このON/OFF信号がCPU
51の出力するウオッチドック信号と同一の周期を持つ
ときには、次の動作を繰り返すことで、リレーK1を常
にON動作させていくことになる。
【0055】すなわち、比較回路69の出力トランジス
タQ1がON動作するときには、コンデンサC1の電荷
が、ダイオードD2・リレーK1・トランジスタQ3の
ルートで放電することで、リレーK1をON動作させる
とともに、ダイオードD2・コンデンサC2・トランジ
スタQ3のルートで放電することで、コンデンサC2を
充電し、一方、比較回路69の出力トランジスタQ1が
OFF動作するときに、コンデンサC2の電荷が、コン
デンサC2・リレーK1のルートで放電することで、リ
レーK1をON動作させるとともに、電源が、トランジ
スタQ2・ダイオードD1・コンデンサC1のルートで
コンデンサC1を充電していくことを繰り返していくの
で、リレーK1は常にON動作することになる。
【0056】これに対して、CPU51が暴走するとき
には、この繰り返し動作が途切れることで、リレーK1
がOFF動作する。これにより、燃焼制御機構50を停
止させるなどの安全処理に入ることができるようにな
る。
【0057】そして、この繰り返し動作は、ガス用流量
センサ39や空気用流量センサ40に故障が発生すると
きにも途切れることになり、このときにも、リレーK1
がOFF動作するので、燃焼制御機構50を停止させる
などの安全処理に入ることができるようになる。例え
ば、ガス用流量センサ39が故障することで故障判定用
データの上限値を越える場合には、比較回路69が出力
トランジスタQ1を常時ONすることで、この繰り返し
動作が途切れてリレーK1がOFF動作することにな
る。
【0058】実施例では、CPU51の出力するウオッ
チドック信号を利用したが、本発明の基本的な技術思想
は、図12に示すように、メモリ65に、空気用流量セ
ンサ40(あるいはガス用流量センサ39)の出力する
検出値に対応付けて、ガス用流量センサ39(あるいは
空気用流量センサ40)の出力する検出値の上限値や下
限値を格納する構成を採って、空気用流量センサ40
(あるいはガス用流量センサ39)の出力する検出値を
アドレスとしてメモリ65に入力することで、その上限
値や下限値を読み出して、それをガス用流量センサ39
(あるいは空気用流量センサ40)の出力する検出値と
比較することで、CPU51やガス用流量センサ39や
空気用流量センサ40に故障が発生したのか否かを検出
することにある。
【0059】そして、この構成を採るときに、メモリ6
5に、同一の上限値や下限値を複数格納する構成を採っ
て、図13に示すように、周期性を示す上述のモード信
号をを使って、これらを順番に読み出していくことで、
データ化けの影響を防止しつつ比較処理を行うことで、
CPU51やガス用流量センサ39や空気用流量センサ
40に故障が発生したのか否かを検出することにある。
【0060】そして、この構成を採るときに、メモリ6
5に、ガス用流量センサ39及び空気用流量センサ40
の種別に合わせた形態の上限値や下限値を格納する構成
を採って、図14に示すように、ディップスイッチ66
などを使って、それらの中から、接続されるガス用流量
センサ39及び空気用流量センサ40に適合するものを
読み出して比較処理を行うことで、CPU51やガス用
流量センサ39や空気用流量センサ40に故障が発生し
たのか否かを検出することにある。
【0061】図示実施例に従って本発明を説明したが、
本発明はこれに限定されるものではない。燃焼制御装置
への適用例に従って本発明を説明したが、本発明はその
適用が燃焼制御装置に限られるものではない。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の制御装置
によれば、CPU上で動作する制御機構を使って、制御
対象が所望の状態になるように制御する構成を採るとき
にあって、CPUに依らずに、CPUの故障発生や、制
御対象の状態を検出するセンサの故障発生を、包括的か
つ正確に検出できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】本発明の説明図である。
【図3】本発明の説明図である。
【図4】本発明の適用される燃焼制御系のシステム構成
例である。
【図5】燃焼制御装置の装置構成図である。
【図6】故障検出回路の一実施例である。
【図7】故障検出回路の一実施例である。
【図8】メモリのデータ構造図である。
【図9】メモリのデータ構造図である。
【図10】D/A変換回路の説明図である。
【図11】故障判定用データの出力形態の説明図であ
る。
【図12】本発明の他の実施例である。
【図13】本発明の他の実施例である。
【図14】本発明の他の実施例である。
【符号の説明】
1 制御装置 10 制御機構 11 第1の変換手段 12 メモリ手段 13 生成手段 14 設定手段 15 第2の変換手段 16 比較手段 17 検出手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−269018(JP,A) 特開 昭57−139815(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 23/02 F23N 5/24

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPU上で動作して、制御対象から入手
    される2つ以上の検出値を使って該制御対象を制御する
    制御機構により、制御対象の制御処理を実行する制御装
    置において、 上記検出値の内のいずれか1つをディジタル信号に変換
    する変換手段と、 アドレスに対応付けて、上記変換手段に入力される検出
    値に割り付けられる故障判定用データを格納するメモリ
    手段と、 上記変換手段の出力するディジタル信号で定義されるア
    ドレスの入力に応答して、上記メモリ手段から出力され
    る故障判定用データと、上記変換手段に入力されない検
    出値とから、故障発生を検出する検出手段とを備えるこ
    とを、 特徴とする制御装置。
  2. 【請求項2】 CPU上で動作して、制御対象から入手
    される2つ以上の検出値を使って該制御対象を制御する
    制御機構により、制御対象の制御処理を実行する制御装
    置において、 上記検出値の内のいずれか1つをディジタル信号に変換
    する変換手段と、 アドレスに対応付けて、異なるアドレス位置に同一デー
    タを複数格納する形態に従いつつ、上記変換手段に入力
    される検出値に割り付けられる故障判定用データを格納
    するメモリ手段と、 上記メモリ手段に格納される同一の故障判定用データの
    周期出力用に用意される周期的なディジタル信号を生成
    する生成手段と、 上記生成手段の生成するディジタル信号と上記変換手段
    の出力するディジタル信号とで定義されるアドレスの入
    力に応答して、上記メモリ手段から出力される故障判定
    用データと、上記変換手段に入力されない検出値とか
    ら、故障発生を検出する検出手段とを備えることを、 特徴とする制御装置。
  3. 【請求項3】 CPU上で動作して、制御対象から入手
    される2つ以上の検出値を使って該制御対象を制御する
    制御機構により、制御対象の制御処理を実行する制御装
    置において、 上記検出値の内のいずれか1つをディジタル信号に変換
    する変換手段と、 アドレスに対応付けて、上記変換手段に入力される検出
    値に割り付けられる故障判定用データを格納するメモリ
    手段と、 CPUの発生する周期的なディジタル信号と上記変換手
    段の出力するディジタル信号とで定義されるアドレスの
    入力に応答して、上記メモリ手段から周期出力される故
    障判定用データと、上記変換手段に入力されない検出値
    とから、故障発生を検出する検出手段とを備えること
    を、 特徴とする制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2又は3記載の制御装置にお
    いて、 設定値に応じたディジタル信号を出力する設定手段を備
    え、 上記設定手段の出力するディジタル信号をマージする形
    式のアドレスを定義して、メモリ手段に入力するよう構
    成されることを、 特徴とする制御装置。
  5. 【請求項5】 CPU上で動作して、制御対象から入手
    される2つ以上の検出値を使って該制御対象を制御する
    制御機構により、制御対象の制御処理を実行する制御装
    置において、 上記検出値の内のいずれか1つをディジタル信号に変換
    する第1の変換手段と、 アドレスに対応付けて、上記第1の変換手段に入力され
    る検出値に対応付けて定義されて、上記第1の変換手段
    に入力されない検出値の上下限値となる故障判定用デー
    タを格納するメモリ手段と、 CPUの発生する2つの信号値をとる周期的なディジタ
    ル信号と、上記第1の変換手段の出力するディジタル信
    号とで定義されるアドレスの入力に応答して、上記メモ
    リ手段から周期出力される上下限値をなす2つの故障判
    定用データをアナログ信号に変換する第2の変換手段
    と、 上記第2の変換手段の出力する出力信号と、上記第1の
    変換手段に入力されない検出値とを比較する比較手段
    と、 上記比較手段の出力する出力信号が規定の周期を示すの
    か否かを検出する検出手段とを備えることを、 特徴とする制御装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の制御装置において、 メモリ手段は、異なるアドレス位置に同一データを複数
    格納する形態に従いつつ、故障判定用データを格納する
    構成を採り、 かつ、メモリ手段に格納される同一の故障判定用データ
    の周期出力用に用意される周期的なディジタル信号を生
    成する生成手段を備え、 上記生成手段の出力するディジタル信号と、CPUの発
    生する2つの信号値をとる周期的なディジタル信号と、
    第1の変換手段の出力するディジタル信号とで定義され
    るアドレスを、メモリ手段に入力するよう構成されるこ
    とを、 特徴とする制御装置。
  7. 【請求項7】 請求項5又は6記載の制御装置におい
    て、 設定値に応じたディジタル信号を出力する設定手段を備
    え、 上記設定手段の出力するディジタル信号をマージする形
    式のアドレスを定義して、メモリ手段に入力するよう構
    成されることを、 特徴とする制御装置。
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