JP3479255B2 - 携帯電話機の消費電流自動調整システム及び方法 - Google Patents
携帯電話機の消費電流自動調整システム及び方法Info
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- JP3479255B2 JP3479255B2 JP2000087132A JP2000087132A JP3479255B2 JP 3479255 B2 JP3479255 B2 JP 3479255B2 JP 2000087132 A JP2000087132 A JP 2000087132A JP 2000087132 A JP2000087132 A JP 2000087132A JP 3479255 B2 JP3479255 B2 JP 3479255B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯電話機に関する。特
に、本発明は、送信中に消費電流を監視しPA(電力増
幅)モジュールの負バイアス電圧に帰還をかけて、送信
消費電流の偏差を調整する携帯電話機の消費電流自動調
整システム及び方法に関する。
に、本発明は、送信中に消費電流を監視しPA(電力増
幅)モジュールの負バイアス電圧に帰還をかけて、送信
消費電流の偏差を調整する携帯電話機の消費電流自動調
整システム及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機は、一般的に無線通信機器で
あり、電池が標準の電源供給源であるため、限られた電
池の電流容量の有効利用や限られた周波数資源の利用、
携帯の容易性が求められる機器である。近年、携帯電話
機の利用者の増加や機器の性能アップのため、さらなる
低消費電力化、小型軽量化、利用周波数の広帯域化が要
求されている。
あり、電池が標準の電源供給源であるため、限られた電
池の電流容量の有効利用や限られた周波数資源の利用、
携帯の容易性が求められる機器である。近年、携帯電話
機の利用者の増加や機器の性能アップのため、さらなる
低消費電力化、小型軽量化、利用周波数の広帯域化が要
求されている。
【0003】この要請に応えるために、特に小型軽量化
のために電池の低容量化が行われるが、その反面、機器
の消費電流が変わらなければ通話時間が短くなる。この
ため、一般に回路の低消費電流化、電力増幅(PA)モ
ジュールによる電力の高効率が行われ、さらに、使用し
ている送信周波数や送信出力レベルに応じて送信段回路
の自動利得調整が行われている。
のために電池の低容量化が行われるが、その反面、機器
の消費電流が変わらなければ通話時間が短くなる。この
ため、一般に回路の低消費電流化、電力増幅(PA)モ
ジュールによる電力の高効率が行われ、さらに、使用し
ている送信周波数や送信出力レベルに応じて送信段回路
の自動利得調整が行われている。
【0004】
【発明が解決しょうとする課題】上記送信段回路には送
信出力レベルを監視して送信段増幅回路に帰還をかける
自動利得調整回路が備えられている。上記PA(電力増
幅)モジュールは、負バイアス電圧を、通常、一定とし
ており、送信出力レベルは安定するが、送信消費電流に
最も寄与するPAモジュールの電力効率のの周波数偏差
を考慮しない動作となっている。
信出力レベルを監視して送信段増幅回路に帰還をかける
自動利得調整回路が備えられている。上記PA(電力増
幅)モジュールは、負バイアス電圧を、通常、一定とし
ており、送信出力レベルは安定するが、送信消費電流に
最も寄与するPAモジュールの電力効率のの周波数偏差
を考慮しない動作となっている。
【0005】上記PAモジュールの電力効率のバラツキ
に関しては、特開平10−233633号公報に記載さ
れるものがある。これには、FET(電界効果トランジ
スタ)で構成されるPAモジュールのゲートに印加され
る負バイアス電圧を可変にでき、所定の電圧値と比較し
て製造のバラツキに対して帰還をかける構成が開示され
ている。ところで、電池の低容量化に対して、通話時間
のバラツキが、以下のように、目立つようになる。
に関しては、特開平10−233633号公報に記載さ
れるものがある。これには、FET(電界効果トランジ
スタ)で構成されるPAモジュールのゲートに印加され
る負バイアス電圧を可変にでき、所定の電圧値と比較し
て製造のバラツキに対して帰還をかける構成が開示され
ている。ところで、電池の低容量化に対して、通話時間
のバラツキが、以下のように、目立つようになる。
【0006】先ず、同じ種類の携帯電話機でも個々によ
るPAモジュールの電力効率のバラツキに起因して送信
消費電流の偏差が大きくなり、同じ機種同士で比較して
も通話時間に差が出易くなるという問題が発生する。こ
れは、製造される携帯電話機毎に通話時間にバラツキが
生じ、安定しないという現象である。また、送信周波数
が広帯域化する程、使用する送信周波数でPAモジュー
ルの出力周波数と電力効率の関係に差が出易くなるた
め、その結果として、広帯域では送信消費電流の偏差が
大きくなり、同一の携帯電話機でも使用する周波数によ
って通話時間に差が出易くなるという問題が発生する。
これは、使用する度に通話時間にバラツキが生じ、安定
しないという現象である。
るPAモジュールの電力効率のバラツキに起因して送信
消費電流の偏差が大きくなり、同じ機種同士で比較して
も通話時間に差が出易くなるという問題が発生する。こ
れは、製造される携帯電話機毎に通話時間にバラツキが
生じ、安定しないという現象である。また、送信周波数
が広帯域化する程、使用する送信周波数でPAモジュー
ルの出力周波数と電力効率の関係に差が出易くなるた
め、その結果として、広帯域では送信消費電流の偏差が
大きくなり、同一の携帯電話機でも使用する周波数によ
って通話時間に差が出易くなるという問題が発生する。
これは、使用する度に通話時間にバラツキが生じ、安定
しないという現象である。
【0007】さらには、一般にPAモジュールの小型
化、電力の高効率化を求めて行く程、使用する送信周波
数でのPAモジュールの出力インピーダンスと電力効率
の関係に差が大きくなる傾向があるため、使用周波数に
よって送信消費電流の偏差が大きくなり、同一の携帯電
話機でも使用する周波数によって通話時間の差が顕著に
なり易いという問題が発生する。これは、前述と同様
に、使用する度に通話時間にバラツキが生じ、安定しな
いという現象である。
化、電力の高効率化を求めて行く程、使用する送信周波
数でのPAモジュールの出力インピーダンスと電力効率
の関係に差が大きくなる傾向があるため、使用周波数に
よって送信消費電流の偏差が大きくなり、同一の携帯電
話機でも使用する周波数によって通話時間の差が顕著に
なり易いという問題が発生する。これは、前述と同様
に、使用する度に通話時間にバラツキが生じ、安定しな
いという現象である。
【0008】このような通話時間のバラツキは、結果と
して、携帯電話機の品質のバラツキに至るという問題に
至る。したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、製
造、使用に起因して生じる送信消費電流の偏差を抑え、
通話時間のバラツキを防止し、安定した通話時間を確保
し、携帯電話機の品質向上を図るための携帯電話機の消
費電流自動調整システム及び方法を提供することを目的
とする。
して、携帯電話機の品質のバラツキに至るという問題に
至る。したがって、本発明は上記問題点に鑑みて、製
造、使用に起因して生じる送信消費電流の偏差を抑え、
通話時間のバラツキを防止し、安定した通話時間を確保
し、携帯電話機の品質向上を図るための携帯電話機の消
費電流自動調整システム及び方法を提供することを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は前記問題点を解
決するために、電池を有する携帯電話機の消費電流自動
調整システムにおいて、電力効率化を行う増幅回路であ
り、前記可変電力増幅部の出力側に接続され、前記送信
信号を出力する電力増幅モジュールと、送信時の前記電
池の消費電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出
手段により検出された消費電流が所望電流値になるよう
に前記電力増幅モジュールの負バイアス電圧を制御する
消費電流制御部とを備えることを特徴とする携帯電話機
の消費電流自動調整システムを提供する。
決するために、電池を有する携帯電話機の消費電流自動
調整システムにおいて、電力効率化を行う増幅回路であ
り、前記可変電力増幅部の出力側に接続され、前記送信
信号を出力する電力増幅モジュールと、送信時の前記電
池の消費電流を検出する電流検出手段と、前記電流検出
手段により検出された消費電流が所望電流値になるよう
に前記電力増幅モジュールの負バイアス電圧を制御する
消費電流制御部とを備えることを特徴とする携帯電話機
の消費電流自動調整システムを提供する。
【0010】この手段により、電力増幅モジュールの製
造、使用に起因して生じる電力効率のバラツキに対して
送信消費電流の偏差を抑え、通話時間のバラツキを防止
し、安定した通話時間を確保し、送信出力レベルを一定
に保ちつつ、携帯電話機の品質向上を図ることが可能に
なる。好ましくは、さらに、前記可変電力増幅部は前記
送信信号の出力レベルが基準電圧になるように増幅率を
調整する。
造、使用に起因して生じる電力効率のバラツキに対して
送信消費電流の偏差を抑え、通話時間のバラツキを防止
し、安定した通話時間を確保し、送信出力レベルを一定
に保ちつつ、携帯電話機の品質向上を図ることが可能に
なる。好ましくは、さらに、前記可変電力増幅部は前記
送信信号の出力レベルが基準電圧になるように増幅率を
調整する。
【0011】この手段により、送信消費電流の偏差を抑
えつつ、送信出力レベルを所定レベルに確保することが
可能になる。好ましくは、前記電流検出手段は、前記携
帯電話機に内蔵される充電回路内蔵の充電電流検出回路
を送信時に用いる。この手段により、充電電流検出回路
を電流検出手段に兼用可能の場合には、構成が簡単にな
る。
えつつ、送信出力レベルを所定レベルに確保することが
可能になる。好ましくは、前記電流検出手段は、前記携
帯電話機に内蔵される充電回路内蔵の充電電流検出回路
を送信時に用いる。この手段により、充電電流検出回路
を電流検出手段に兼用可能の場合には、構成が簡単にな
る。
【0012】好ましくは、前記消費電流制御部は、前記
検出電流が前記所望電流値になったら、次の送信まで前
記電流検出手段に消費電流の検出を中止させる。この手
段により、消費電流自動調整自体による消費電流を抑え
ることが可能になる。好ましくは、前記消費電流制御部
は、前記検出電流が前記所望電流値になっても、ハンド
オフを検出した場合には、前記電流検出手段に消費電流
の検出を継続させる。
検出電流が前記所望電流値になったら、次の送信まで前
記電流検出手段に消費電流の検出を中止させる。この手
段により、消費電流自動調整自体による消費電流を抑え
ることが可能になる。好ましくは、前記消費電流制御部
は、前記検出電流が前記所望電流値になっても、ハンド
オフを検出した場合には、前記電流検出手段に消費電流
の検出を継続させる。
【0013】この手段により、送信周波数が広帯域化し
ても、送信周波数の変化に起因する消費電流の偏差を抑
えることが可能になる。また、使用する周波数に対する
電力増幅モジュールの出力インピーダンスと電力効率の
関係に生じる差を抑えることが可能になる。好ましく
は、前記消費電流制御部は、送信出力のパワーコントロ
ールが行われる毎に、前記所望電流値を最適値に変更す
る。
ても、送信周波数の変化に起因する消費電流の偏差を抑
えることが可能になる。また、使用する周波数に対する
電力増幅モジュールの出力インピーダンスと電力効率の
関係に生じる差を抑えることが可能になる。好ましく
は、前記消費電流制御部は、送信出力のパワーコントロ
ールが行われる毎に、前記所望電流値を最適値に変更す
る。
【0014】この手段により、送信出力のパワーコント
ロールによる送信出力が可変され、電力増幅モジュール
の電力効率が変化してもこの変化に対応可能になる。好
ましくは、前記所望電流値に一定の範囲を設け、又は、
前記負バイアス電圧の上限値、下限値を設け、前記電力
増幅モジュールの送信出力レベルの歪みがある場合は、
前記消費電流制御部は、上記範囲、上記制限を参照し
て、前記所望電流値の変更又は前記負バイアスの設定変
更を行う。
ロールによる送信出力が可変され、電力増幅モジュール
の電力効率が変化してもこの変化に対応可能になる。好
ましくは、前記所望電流値に一定の範囲を設け、又は、
前記負バイアス電圧の上限値、下限値を設け、前記電力
増幅モジュールの送信出力レベルの歪みがある場合は、
前記消費電流制御部は、上記範囲、上記制限を参照し
て、前記所望電流値の変更又は前記負バイアスの設定変
更を行う。
【0015】この手段により、電力増幅モジュールの送
信出力レベルの歪みに対応可能になる。好ましくは、前
記所望電流値、前記基準電圧に一定の範囲を設け、前記
消費電流制御部は、前記検出電流、前記送信出力レベル
が発散する場合には、上記範囲を参照して、前記所望電
流値、前記基準電圧の変更を行う。
信出力レベルの歪みに対応可能になる。好ましくは、前
記所望電流値、前記基準電圧に一定の範囲を設け、前記
消費電流制御部は、前記検出電流、前記送信出力レベル
が発散する場合には、上記範囲を参照して、前記所望電
流値、前記基準電圧の変更を行う。
【0016】この手段により、消費電流自動調整、自動
利得調整の2重の帰還制御に対して、前記所望電流値、
前記基準電圧の狭い収束範囲に起因する前記検出電流、
前記送信出力レベルの発散に対応可能になる。好ましく
は、前記消費電流制御部は、送信中に検出電流が所望電
流値になっても一定時間後に前記電流検出手段に消費電
流の検出を開始させる。この手段により、送信時間が長
い場合に有効に送信消費電流の偏差を抑えることが可能
になる。さらに、本発明は、電池を有する携帯電話機の
消費電流自動調整方法において、可変電力増幅部の増幅
率を可変にして送信信号の出力レベルを一定にする工程
と、電力効率化を行う増幅回路である電力増幅モジュー
ルを前記可変電力増幅部の出力側に接続し前記送信信号
を出力する工程と、送信時に電池の消費電流を検出する
工程と、検出された消費電流が所望電流値になるように
前記電力増幅モジュールの負バイアス電圧を制御する工
程とを備えることを特徴とする携帯電話機の消費電流自
動調整方法を提供する。
利得調整の2重の帰還制御に対して、前記所望電流値、
前記基準電圧の狭い収束範囲に起因する前記検出電流、
前記送信出力レベルの発散に対応可能になる。好ましく
は、前記消費電流制御部は、送信中に検出電流が所望電
流値になっても一定時間後に前記電流検出手段に消費電
流の検出を開始させる。この手段により、送信時間が長
い場合に有効に送信消費電流の偏差を抑えることが可能
になる。さらに、本発明は、電池を有する携帯電話機の
消費電流自動調整方法において、可変電力増幅部の増幅
率を可変にして送信信号の出力レベルを一定にする工程
と、電力効率化を行う増幅回路である電力増幅モジュー
ルを前記可変電力増幅部の出力側に接続し前記送信信号
を出力する工程と、送信時に電池の消費電流を検出する
工程と、検出された消費電流が所望電流値になるように
前記電力増幅モジュールの負バイアス電圧を制御する工
程とを備えることを特徴とする携帯電話機の消費電流自
動調整方法を提供する。
【0017】この手段により、上記発明と同様に、電力
増幅モジュールの製造、使用に起因して生じる電力効率
のバラツキに対して送信消費電流の偏差を抑え、通話時
間のバラツキを防止し、安定した通話時間を確保し、送
信出力レベルを一定に保ちつつ、携帯電話機の品質向上
を図ることが可能になる。
増幅モジュールの製造、使用に起因して生じる電力効率
のバラツキに対して送信消費電流の偏差を抑え、通話時
間のバラツキを防止し、安定した通話時間を確保し、送
信出力レベルを一定に保ちつつ、携帯電話機の品質向上
を図ることが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る携帯電
話機の消費電流自動調整システムの概略構成を示すブロ
ック図である。本図に示すように、携帯電話機は電池1
と、電池1から電力供給を受ける携帯電話機本体2とか
らなり、携帯電話機本体2には携帯電話機の消費電流自
動調整システムが設けられる。
て図面を参照して説明する。図1は本発明に係る携帯電
話機の消費電流自動調整システムの概略構成を示すブロ
ック図である。本図に示すように、携帯電話機は電池1
と、電池1から電力供給を受ける携帯電話機本体2とか
らなり、携帯電話機本体2には携帯電話機の消費電流自
動調整システムが設けられる。
【0019】携帯電話機の消費電流自動調整システムに
は、送信段回路として、自動利得調整回路19と、消費
電流自動調整回路17と、自動利得調整回路19及び消
費電流自動調整回路17とを除いた他の回路部分(図示
しない回路も含む)からなる本体内電力消費部3とが設
けられる。自動利得調整回路19には、カップラ9が設
けられ、カップラ9の出力側9Aには図示しない高周波
スイッチ等の回路を経由してアンテナが接続され、カッ
プラ9の入力側にはPA(電力増幅)モジュール10が
接続される。
は、送信段回路として、自動利得調整回路19と、消費
電流自動調整回路17と、自動利得調整回路19及び消
費電流自動調整回路17とを除いた他の回路部分(図示
しない回路も含む)からなる本体内電力消費部3とが設
けられる。自動利得調整回路19には、カップラ9が設
けられ、カップラ9の出力側9Aには図示しない高周波
スイッチ等の回路を経由してアンテナが接続され、カッ
プラ9の入力側にはPA(電力増幅)モジュール10が
接続される。
【0020】カップラ9はPAモジュール10の送信信
号の出力レベルをある決まった結合率で結合する。PA
モジュール10は、増幅回路であり、負バイアス電圧入
力部10Aを有し、負バイアス電圧入力部10AはPA
モジュール10の負バイアス電圧を可変にしてPAモジ
ュール10により電力効率を可変にする。
号の出力レベルをある決まった結合率で結合する。PA
モジュール10は、増幅回路であり、負バイアス電圧入
力部10Aを有し、負バイアス電圧入力部10AはPA
モジュール10の負バイアス電圧を可変にしてPAモジ
ュール10により電力効率を可変にする。
【0021】PAモジュール10の入力側には可変電力
増幅部11が接続され、可変電力増幅部11は増幅率を
可変にしてRF(高周波)搬送波又は変調波の電力増幅
を行う。カップラ9の出力側9Bには送信出力レベル検
出回路14が接続され、送信出力レベル検出回路14は
カップラ9により結合された出力レベルを電圧に変換す
る。
増幅部11が接続され、可変電力増幅部11は増幅率を
可変にしてRF(高周波)搬送波又は変調波の電力増幅
を行う。カップラ9の出力側9Bには送信出力レベル検
出回路14が接続され、送信出力レベル検出回路14は
カップラ9により結合された出力レベルを電圧に変換す
る。
【0022】送信出力レベル検出回路14の出力側には
電圧比較回路15が接続され、電圧比較回路15は、例
えばオペアンプで構成され、送信出力レベル検出回路1
4により変換された電圧を入力し、入力電圧と、カップ
ラ9から出力される送信出力レベルを一定にするための
基準電圧とを比較し、比較結果を可変電力増幅部11に
出力する。
電圧比較回路15が接続され、電圧比較回路15は、例
えばオペアンプで構成され、送信出力レベル検出回路1
4により変換された電圧を入力し、入力電圧と、カップ
ラ9から出力される送信出力レベルを一定にするための
基準電圧とを比較し、比較結果を可変電力増幅部11に
出力する。
【0023】可変電力増幅部11では、比較結果に基い
て、送信出力レベル検出回路14により変換された電圧
と、上記基準電圧とが等しくなるように、増幅率を調整
する。電圧比較回路15の他方の入力側にはD/A(D
igital/Anolog)変換器16が接続され、
D/A変換器16はディジタル信号をアナログ信号に変
換して基準電圧に形成し、電圧比較回路15の他方の入
力側に出力し、送信出力レベル検出回路14により変換
された電圧と基準電圧とを比較させる。
て、送信出力レベル検出回路14により変換された電圧
と、上記基準電圧とが等しくなるように、増幅率を調整
する。電圧比較回路15の他方の入力側にはD/A(D
igital/Anolog)変換器16が接続され、
D/A変換器16はディジタル信号をアナログ信号に変
換して基準電圧に形成し、電圧比較回路15の他方の入
力側に出力し、送信出力レベル検出回路14により変換
された電圧と基準電圧とを比較させる。
【0024】D/A変換器16の入力側にはレジスタ1
2が接続され、レジスタ12は、基準電圧がD/A変換
器16でアナログ変換される前のディジタル信号を一時
格納する。次に、消費電流自動調整回路17には、電池
1に接続される電流検出回路20が設けられ、電流検出
回路20は電池1から携帯電話機本体2に流れる電流を
検出する。
2が接続され、レジスタ12は、基準電圧がD/A変換
器16でアナログ変換される前のディジタル信号を一時
格納する。次に、消費電流自動調整回路17には、電池
1に接続される電流検出回路20が設けられ、電流検出
回路20は電池1から携帯電話機本体2に流れる電流を
検出する。
【0025】ところで、現在主流になりつつある充電回
路内蔵の携帯電話機の場合には、充電回路を構成するた
めに用いられる充電電流検出回路又は消費電流検出回路
が必要である。そこで、上記充電電流検出回路又は消費
電流検出回路は、充電回路以外の電流検出回路20に使
用するようにしてもよい。電流検出回路20の出力側2
0Aには制御部7が接続され、制御部7は送信中に検出
される電流検出回路20の電流値と、電池1から携帯電
話機本体2に流れるべき電流の所望電流値との比較に基
いて得られるこれらの差から負バイアスを形成させる。
路内蔵の携帯電話機の場合には、充電回路を構成するた
めに用いられる充電電流検出回路又は消費電流検出回路
が必要である。そこで、上記充電電流検出回路又は消費
電流検出回路は、充電回路以外の電流検出回路20に使
用するようにしてもよい。電流検出回路20の出力側2
0Aには制御部7が接続され、制御部7は送信中に検出
される電流検出回路20の電流値と、電池1から携帯電
話機本体2に流れるべき電流の所望電流値との比較に基
いて得られるこれらの差から負バイアスを形成させる。
【0026】制御部7の出力側にはレジスタ5が接続さ
れ、レジスタ5は制御部7からの負バイアスの信号を一
時格納する。このように、制御部7は、レジスタ5の負
バイアスを書き換える。レジスタ5の出力側にはD/A
(Digital/Anolog)変換器4が接続さ
れ、D/A変換器4はレジスタ5から負バイアス信号を
入力してディジタルからアナログに変換し、PAモジュ
ール10の負バイアス電圧入力部10Aに印加する。
れ、レジスタ5は制御部7からの負バイアスの信号を一
時格納する。このように、制御部7は、レジスタ5の負
バイアスを書き換える。レジスタ5の出力側にはD/A
(Digital/Anolog)変換器4が接続さ
れ、D/A変換器4はレジスタ5から負バイアス信号を
入力してディジタルからアナログに変換し、PAモジュ
ール10の負バイアス電圧入力部10Aに印加する。
【0027】図2は図1の電流検出回路20の構成を示
す図である。本図に示すように、電流検出回路20には
電池1に接続される高精度抵抗器30が設けられ、高精
度抵抗器30には携帯電話機の各部回路に流れる電流が
通過する。高精度抵抗器30の前後にA/D(Anal
og/Digital)変換器31が接続され、A/D
変換器31は高精度抵抗器30の電池1側、本体内電力
消費部3側の電圧を順次アナログからディジタルに変換
する。
す図である。本図に示すように、電流検出回路20には
電池1に接続される高精度抵抗器30が設けられ、高精
度抵抗器30には携帯電話機の各部回路に流れる電流が
通過する。高精度抵抗器30の前後にA/D(Anal
og/Digital)変換器31が接続され、A/D
変換器31は高精度抵抗器30の電池1側、本体内電力
消費部3側の電圧を順次アナログからディジタルに変換
する。
【0028】A/D変換器31にはレジスタ32が接続
され、レジスタ32はA/D変換器31により変換され
た電池1側、本体内電力消費部3側の電圧のディジタル
データが一時的に順次格納する。次に、CPU8によっ
て、記憶回路13Cに記憶された電池1側と本体内電力
消費部3側との間の電圧の電位差を求める。
され、レジスタ32はA/D変換器31により変換され
た電池1側、本体内電力消費部3側の電圧のディジタル
データが一時的に順次格納する。次に、CPU8によっ
て、記憶回路13Cに記憶された電池1側と本体内電力
消費部3側との間の電圧の電位差を求める。
【0029】図1に戻り、本体内電力消費部3には、前
述のように、消費電流自動調整回路17と、自動利得調
整回路19と、消費電流自動調整回路17とを除いた回
路が設けられており、その中には、携帯電話機の制御に
用いられるCPU(Central Processi
ng Unit)8、記憶回路13が含まれる。記憶回
路13には、CPU8を駆動させるプログラム、データ
が格納される他に、記憶回路13A、13B、13Cが
設けられる。
述のように、消費電流自動調整回路17と、自動利得調
整回路19と、消費電流自動調整回路17とを除いた回
路が設けられており、その中には、携帯電話機の制御に
用いられるCPU(Central Processi
ng Unit)8、記憶回路13が含まれる。記憶回
路13には、CPU8を駆動させるプログラム、データ
が格納される他に、記憶回路13A、13B、13Cが
設けられる。
【0030】記憶回路13Aには、カップラ9の出力側
9Aから出力される送信出力レベルを一定になるように
可変電力増幅部11の増幅率を調整するための基準電圧
のデータが格納される。記憶回路13Bには、PAモジ
ュール10の負バイアス電圧入力部10Aに対する負バ
イアス電圧を形成するために、電池1から携帯電話機本
体2に流れるべき電流の所望電流値のデータが格納され
ている。
9Aから出力される送信出力レベルを一定になるように
可変電力増幅部11の増幅率を調整するための基準電圧
のデータが格納される。記憶回路13Bには、PAモジ
ュール10の負バイアス電圧入力部10Aに対する負バ
イアス電圧を形成するために、電池1から携帯電話機本
体2に流れるべき電流の所望電流値のデータが格納され
ている。
【0031】記憶回路13Cには電流検出回路20のレ
ジスタ32に一時的に格納された電池1側、本体内電力
消費部3側の電圧のディジタルデータが、順次、制御部
7、CPU8を経由して記憶される。さらに、記憶回路
13Cには電池1側と本体内電力消費部3側と間の電圧
の電位差と、消費電流との相関テーブルが記憶されてい
る。この相関テーブルとは、電位差と消費電流値が1対
1の関係にあるテーブルをいう。
ジスタ32に一時的に格納された電池1側、本体内電力
消費部3側の電圧のディジタルデータが、順次、制御部
7、CPU8を経由して記憶される。さらに、記憶回路
13Cには電池1側と本体内電力消費部3側と間の電圧
の電位差と、消費電流との相関テーブルが記憶されてい
る。この相関テーブルとは、電位差と消費電流値が1対
1の関係にあるテーブルをいう。
【0032】CPU8は、制御部7からの要求により、
記憶回路13の記憶回路13Aから基準電圧のデータを
読み出し、制御部7に出力する。さらに、CPU8は、
制御部7からの要求により、記憶回路13の記憶回路1
3Bから所望電流のデータを読み出し、制御部7からの
検出電流との差分から補正すべき負バイアスを算出し、
その結果を制御部7に出力する。
記憶回路13の記憶回路13Aから基準電圧のデータを
読み出し、制御部7に出力する。さらに、CPU8は、
制御部7からの要求により、記憶回路13の記憶回路1
3Bから所望電流のデータを読み出し、制御部7からの
検出電流との差分から補正すべき負バイアスを算出し、
その結果を制御部7に出力する。
【0033】さらに、CPU8は、制御部7からの要求
により、記憶回路13Cに記憶されている2つの電池1
側、本体内電力消費部3側の電圧の電位差を算出し、電
位差と検出電流の相関テーブルを参照して、検出電流又
は消費電流を算出し、その結果を制御部7に出力する。
なお、制御部7は、CPU8による上記検出電流の算出
が終了した場合には、電流検出回路20自体を抑えるた
めに、A/D変換器31の回路を非動作状態にしてもよ
い。
により、記憶回路13Cに記憶されている2つの電池1
側、本体内電力消費部3側の電圧の電位差を算出し、電
位差と検出電流の相関テーブルを参照して、検出電流又
は消費電流を算出し、その結果を制御部7に出力する。
なお、制御部7は、CPU8による上記検出電流の算出
が終了した場合には、電流検出回路20自体を抑えるた
めに、A/D変換器31の回路を非動作状態にしてもよ
い。
【0034】図3は図1における消費電流自動調整回路
17の制御部7の動作例を詳細に説明するフローチャー
トである。本図に示すように、ステップS1において、
制御部7は、携帯電話機が送信状態にあること(ON)
を認識する。ステップS2において、送信状態を認識す
ると、制御部7は電流検出回路20において送信時の本
体内電力消費部3の消費電流を測定する。
17の制御部7の動作例を詳細に説明するフローチャー
トである。本図に示すように、ステップS1において、
制御部7は、携帯電話機が送信状態にあること(ON)
を認識する。ステップS2において、送信状態を認識す
ると、制御部7は電流検出回路20において送信時の本
体内電力消費部3の消費電流を測定する。
【0035】この時、送信状態がバースト送信の場合に
は、送信OFF中の電流は測定せず、送信ON中の電流
のみ測定する。送信ON中の消費電流を測定した後、制
御部7は、CPU8に対して、消費電流をディジタル値
として認識させる。制御部7は、記憶回路13Bには予
め所望電流値をディジタル値として記憶させる。
は、送信OFF中の電流は測定せず、送信ON中の電流
のみ測定する。送信ON中の消費電流を測定した後、制
御部7は、CPU8に対して、消費電流をディジタル値
として認識させる。制御部7は、記憶回路13Bには予
め所望電流値をディジタル値として記憶させる。
【0036】ステップS3において、制御部7は、CP
U8に対して、電流検出回路20から読み込んだ送信時
の検出電流と予め記憶回路13Bに記憶させた所望電流
とを比較させる。ステップS4において、制御部7は、
送信時の検出電流が記憶回路13Bに記憶されている所
望電流よりも大きいか否かの判断を行う。
U8に対して、電流検出回路20から読み込んだ送信時
の検出電流と予め記憶回路13Bに記憶させた所望電流
とを比較させる。ステップS4において、制御部7は、
送信時の検出電流が記憶回路13Bに記憶されている所
望電流よりも大きいか否かの判断を行う。
【0037】ステップS5において、検出電流の方が大
きいか等しい場合には、制御部7は、CPU8に対し
て、検出電流と所望電流との差分からPAモジュール1
0の負バイアス電圧入力部10Aへの電圧が低くなるよ
うに補正値を算出させ、D/A変換器4に与えるディジ
タル値であるレジスタ5の値を書き換える。これによ
り、送信ON中の消費電流が下がるようになり、PAモ
ジュール10の効率が高くなり、本体内電力消費部3で
消費される電流が下がることになる。
きいか等しい場合には、制御部7は、CPU8に対し
て、検出電流と所望電流との差分からPAモジュール1
0の負バイアス電圧入力部10Aへの電圧が低くなるよ
うに補正値を算出させ、D/A変換器4に与えるディジ
タル値であるレジスタ5の値を書き換える。これによ
り、送信ON中の消費電流が下がるようになり、PAモ
ジュール10の効率が高くなり、本体内電力消費部3で
消費される電流が下がることになる。
【0038】ステップS6において、検出電流の方が小
さい場合には、制御部7は、CPU8に対して、検出電
流と所望電流との差分からPAモジュール10の負バイ
アス電圧入力部10Aへの電圧が高くなるように補正値
を算出させる。ステップS7において、制御部7は、レ
ジスタ5に補正値を加えてPAモジュール10の負バイ
アス電圧入力部10Aに印加する負バイアス電圧を変え
る。その後ステップS2に戻り、以上のステップを繰り
返す。
さい場合には、制御部7は、CPU8に対して、検出電
流と所望電流との差分からPAモジュール10の負バイ
アス電圧入力部10Aへの電圧が高くなるように補正値
を算出させる。ステップS7において、制御部7は、レ
ジスタ5に補正値を加えてPAモジュール10の負バイ
アス電圧入力部10Aに印加する負バイアス電圧を変え
る。その後ステップS2に戻り、以上のステップを繰り
返す。
【0039】したがって、本発明によれば、負バイアス
電圧入力部10Aを介してPAモジュール10により電
池1の電力効率が変化するため電流検出回路20にて検
出される消費電流値が変化する。再び、消費電流を電流
検出回路20にて検出し、この検出された消費電流が記
憶回路13Bに書き込んだ所望電流値と一致するように
帰還が働く。この処理を繰り返すことにより、検出電流
が所望電流に収束する。
電圧入力部10Aを介してPAモジュール10により電
池1の電力効率が変化するため電流検出回路20にて検
出される消費電流値が変化する。再び、消費電流を電流
検出回路20にて検出し、この検出された消費電流が記
憶回路13Bに書き込んだ所望電流値と一致するように
帰還が働く。この処理を繰り返すことにより、検出電流
が所望電流に収束する。
【0040】電力効率が変化するので、カップラ9の出
力側9Aの送信出力レベルが変化することが想定される
が、自動利得調整回路19が動作することによって安定
した送信出力レベルを得ることが可能になる。かくし
て、記憶回路13Bに書き込まれている所望電流値と、
電流検出回路20によって検出された電流値は随時比較
され、両者が一致したところで、消費電流自動調整回路
17はループ安定動作となる。
力側9Aの送信出力レベルが変化することが想定される
が、自動利得調整回路19が動作することによって安定
した送信出力レベルを得ることが可能になる。かくし
て、記憶回路13Bに書き込まれている所望電流値と、
電流検出回路20によって検出された電流値は随時比較
され、両者が一致したところで、消費電流自動調整回路
17はループ安定動作となる。
【0041】図4は図1の構成の変形例であり、一定時
間毎に消費電流自動調整回路17を動作させる例を示す
図である。本図に示すように、図1と比較して、本シス
テムに新たにタイマ40が設けられ、タイマ40は、自
動利得調整回路19又は消費電流自動調整回路17を常
時動作させるのではなく、一定時間毎に動作させるの
に、用いられる。
間毎に消費電流自動調整回路17を動作させる例を示す
図である。本図に示すように、図1と比較して、本シス
テムに新たにタイマ40が設けられ、タイマ40は、自
動利得調整回路19又は消費電流自動調整回路17を常
時動作させるのではなく、一定時間毎に動作させるの
に、用いられる。
【0042】タイマ40には予め時間が設定され、送信
ONを検出後に、設定した時間毎に、自動利得調整回路
19又は消費電流自動調整回路17に図3のフローチャ
ートに示す動作をさせることにより、送信消費電流の偏
差が抑えられる。これは、送信時間が長い場合に有効で
ある。図5は図3の動作例の変形例であり、消費電流安
定化判別動作を追加した例を説明するフローチャートで
ある。
ONを検出後に、設定した時間毎に、自動利得調整回路
19又は消費電流自動調整回路17に図3のフローチャ
ートに示す動作をさせることにより、送信消費電流の偏
差が抑えられる。これは、送信時間が長い場合に有効で
ある。図5は図3の動作例の変形例であり、消費電流安
定化判別動作を追加した例を説明するフローチャートで
ある。
【0043】本図に示すように、ステップS11〜ステ
ップS17は、図3と比較して、ステップS1〜ステッ
プS7と同一であり、送信ONを検出した後、図3に示
すように、電流検出動作、電流値比較、負バイアス電圧
入力部10Aに対する負バイアス電圧の電流調整を行う
ステップである。ステップS18において、一旦電流調
整が完了すると、制御部7は、電流検出回路20に対し
て再び電流検出を行わせ、CPU8に対して、電流検出
回路20にて読み込んだ送信時電流と予め記憶回路13
Bに記憶させた所望電流とを比較させる。
ップS17は、図3と比較して、ステップS1〜ステッ
プS7と同一であり、送信ONを検出した後、図3に示
すように、電流検出動作、電流値比較、負バイアス電圧
入力部10Aに対する負バイアス電圧の電流調整を行う
ステップである。ステップS18において、一旦電流調
整が完了すると、制御部7は、電流検出回路20に対し
て再び電流検出を行わせ、CPU8に対して、電流検出
回路20にて読み込んだ送信時電流と予め記憶回路13
Bに記憶させた所望電流とを比較させる。
【0044】ステップS19において、制御部7は検出
電流と所望電流値とが一致するか否かを判断する。一致
する場合には、ステップS11に戻り、消費電流自動調
整動作を一時中止し、次に、送信ONを行うまで、消費
電流自動調整動作を行わない動作とする。一致しない場
合には、ステップS12に戻り、ステップS12〜ステ
ップS18の処理を繰り返す。このようにして、一度送
信中に電流を調整することにより、必要最低限の電流調
整動作を行うようにし、電流調整動作自体による電流消
費を抑えて、送信中は、安定した消費電流を得ることが
可能になる。
電流と所望電流値とが一致するか否かを判断する。一致
する場合には、ステップS11に戻り、消費電流自動調
整動作を一時中止し、次に、送信ONを行うまで、消費
電流自動調整動作を行わない動作とする。一致しない場
合には、ステップS12に戻り、ステップS12〜ステ
ップS18の処理を繰り返す。このようにして、一度送
信中に電流を調整することにより、必要最低限の電流調
整動作を行うようにし、電流調整動作自体による電流消
費を抑えて、送信中は、安定した消費電流を得ることが
可能になる。
【0045】図6は図5の動作例の変形例であり、ハン
ドオフ検出動作を追加した例を説明するフローチャート
である。本図に示すように、ステップS21〜ステップ
S28は、図5と比較して、ステップS11〜ステップ
S18と同一である。ステップS29においては、検出
電流と所望電流値とが一致すると、制御部7はハンドオ
フが検出されたか否かを判断する。
ドオフ検出動作を追加した例を説明するフローチャート
である。本図に示すように、ステップS21〜ステップ
S28は、図5と比較して、ステップS11〜ステップ
S18と同一である。ステップS29においては、検出
電流と所望電流値とが一致すると、制御部7はハンドオ
フが検出されたか否かを判断する。
【0046】ハンドオフが検出された場合には、ステッ
プS22に戻り、制御部7は、消費電流自動調整回路1
7を動作させる。ハンドオフが検出されない場合には、
ステップS21に戻り、消費電流自動調整回路17を一
時中止、送信ONを待つ。このような処理を行うのは、
携帯電話機の実使用条件下では、移動又はフェージング
条件下にあることが考えられ、その状況によってハンド
オフを行う場合があるためである。ハンドオフがおこな
われると、通信エリアが変わるため通信周波数が変るこ
とになるため、ハンドオフを行う毎に消費電流自動調整
回路17の動作を行わせるようにした。
プS22に戻り、制御部7は、消費電流自動調整回路1
7を動作させる。ハンドオフが検出されない場合には、
ステップS21に戻り、消費電流自動調整回路17を一
時中止、送信ONを待つ。このような処理を行うのは、
携帯電話機の実使用条件下では、移動又はフェージング
条件下にあることが考えられ、その状況によってハンド
オフを行う場合があるためである。ハンドオフがおこな
われると、通信エリアが変わるため通信周波数が変るこ
とになるため、ハンドオフを行う毎に消費電流自動調整
回路17の動作を行わせるようにした。
【0047】通話中に通信周波数が変った場合でも、周
波数の変化に起因する送信消費電流の偏差に対して、必
要最低限の電流調整動作を行うことにより、消費電流自
動調整回路17自体の消費電流を抑えつつ、安定した消
費電流を得ることが可能になる。次に、図1でも明らか
なように、2重の帰還を回路にもたせるため、いずれか
の帰還回路部、すなわち、自動利得調整回路19又は消
費電流自動調整回路17において、それぞれの収束範囲
が狭い場合、基準電圧又は所望電流に対して送信出力レ
ベル、検出電流のいずれかが発散する場合があることも
懸念される。
波数の変化に起因する送信消費電流の偏差に対して、必
要最低限の電流調整動作を行うことにより、消費電流自
動調整回路17自体の消費電流を抑えつつ、安定した消
費電流を得ることが可能になる。次に、図1でも明らか
なように、2重の帰還を回路にもたせるため、いずれか
の帰還回路部、すなわち、自動利得調整回路19又は消
費電流自動調整回路17において、それぞれの収束範囲
が狭い場合、基準電圧又は所望電流に対して送信出力レ
ベル、検出電流のいずれかが発散する場合があることも
懸念される。
【0048】このため、記憶回路13の記憶回路13
A、記憶回路13Bにそれぞれ記憶させてある基準電
圧、所望電流値にある範囲を持たせるようにしてもよ
い。次に、携帯電話機が、例えば、PDC(Perso
nal DigitalCellular)である場合
には、送信出力パワーコントロールを行っている都合
上、携帯電話機は送信出力を基地局からの命令により可
変している。
A、記憶回路13Bにそれぞれ記憶させてある基準電
圧、所望電流値にある範囲を持たせるようにしてもよ
い。次に、携帯電話機が、例えば、PDC(Perso
nal DigitalCellular)である場合
には、送信出力パワーコントロールを行っている都合
上、携帯電話機は送信出力を基地局からの命令により可
変している。
【0049】送信出力が可変されるとPAモジュール1
0による電力効率も若干変化するため、消費電流にも影
響が出てくる。このため、送信出力パワー設定毎に最適
な電流値となるよう、記憶回路13Bに記憶させる所望
電流値を設定するようにしてもよい。次に、前述の実施
の形態において、消費電流自動調整を行った場合、その
調整値によっては、PAモジュール10の送信出力の歪
みが劣化することが懸念される。
0による電力効率も若干変化するため、消費電流にも影
響が出てくる。このため、送信出力パワー設定毎に最適
な電流値となるよう、記憶回路13Bに記憶させる所望
電流値を設定するようにしてもよい。次に、前述の実施
の形態において、消費電流自動調整を行った場合、その
調整値によっては、PAモジュール10の送信出力の歪
みが劣化することが懸念される。
【0050】このため、予めPAモジュール10の歪
み、例えば、隣接チャンネル漏洩電力を部品設計又は実
験等により把握した上で、記憶回路13Bに記憶させる
値である所望電流値に範囲を持たせてもよく、又は、負
バイアス電圧入力部10Aに印加する電圧のディジタル
データであり、レジスタ5に書き込まれる値に上限値を
設けて、この上限値を超えない範囲で消費電流自動調整
動作を行うようにしてもよい。
み、例えば、隣接チャンネル漏洩電力を部品設計又は実
験等により把握した上で、記憶回路13Bに記憶させる
値である所望電流値に範囲を持たせてもよく、又は、負
バイアス電圧入力部10Aに印加する電圧のディジタル
データであり、レジスタ5に書き込まれる値に上限値を
設けて、この上限値を超えない範囲で消費電流自動調整
動作を行うようにしてもよい。
【0051】この場合、消費電流の下限値を記憶させ
て、それを随時参照する制御を行う回路と、又は、負バ
イアス電圧入力部10Aに印加される電圧のディジタル
データであり、レジスタ5に書き込まれる値の上限値を
記憶させてそれを随時参照する制御を行う回路を設ける
構成にしてもよい。図7は図2の電流検出回路20を制
御する制御部7の動作例を詳細に説明するフローチャー
トである。
て、それを随時参照する制御を行う回路と、又は、負バ
イアス電圧入力部10Aに印加される電圧のディジタル
データであり、レジスタ5に書き込まれる値の上限値を
記憶させてそれを随時参照する制御を行う回路を設ける
構成にしてもよい。図7は図2の電流検出回路20を制
御する制御部7の動作例を詳細に説明するフローチャー
トである。
【0052】本図に示すように、ステップS31におい
て、制御部7は、送信ONになると、電流検出回路20
に消費電流の検出を行わせる。ステップS32におい
て、電流検出を行う場合、制御部7は、A/D変換器3
1を動作状態にする。ステップS33において、制御部
7は、A/D変換器31に対して、高精度抵抗器30の
電池1側の電圧データを検出させる。
て、制御部7は、送信ONになると、電流検出回路20
に消費電流の検出を行わせる。ステップS32におい
て、電流検出を行う場合、制御部7は、A/D変換器3
1を動作状態にする。ステップS33において、制御部
7は、A/D変換器31に対して、高精度抵抗器30の
電池1側の電圧データを検出させる。
【0053】ステップS34において、制御部7は、レ
ジスタ32に対して、A/D変換器31により検出され
たデータを一時格納させる。ステップS35において、
制御部7は、CPU8を通して、レジスタ32に格納さ
れたデータを記憶回路13Cに記憶させる。ステップS
36において、制御部7は、A/D変換器31に対し
て、高精度抵抗器30の本体内電力消費部3側の電圧デ
ータを検出させる。
ジスタ32に対して、A/D変換器31により検出され
たデータを一時格納させる。ステップS35において、
制御部7は、CPU8を通して、レジスタ32に格納さ
れたデータを記憶回路13Cに記憶させる。ステップS
36において、制御部7は、A/D変換器31に対し
て、高精度抵抗器30の本体内電力消費部3側の電圧デ
ータを検出させる。
【0054】ステップS37において、制御部7は、レ
ジスタ32に対して、A/D変換器31により検出され
たデータを一時格納させる。ステップS38において、
制御部7は、CPU8を通して、レジスタ32に格納さ
れたデータを記憶回路13Cに記憶させる。ステップS
39において、制御部7は、CPU8に対して、記憶回
路13Cに記憶した電圧データから高精度抵抗器30の
電位差データを算出させる。
ジスタ32に対して、A/D変換器31により検出され
たデータを一時格納させる。ステップS38において、
制御部7は、CPU8を通して、レジスタ32に格納さ
れたデータを記憶回路13Cに記憶させる。ステップS
39において、制御部7は、CPU8に対して、記憶回
路13Cに記憶した電圧データから高精度抵抗器30の
電位差データを算出させる。
【0055】ステップS40において、制御部7は、予
め記憶回路13Cに記憶させてある電位差データと消費
電流値の相関テーブルから消費電流を算出させる。ステ
ップS41において、A/D変換器31の動作をOFF
にし、ステップS31に戻る。
め記憶回路13Cに記憶させてある電位差データと消費
電流値の相関テーブルから消費電流を算出させる。ステ
ップS41において、A/D変換器31の動作をOFF
にし、ステップS31に戻る。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
携帯電話機の消費電流を検出して消費電流を自動調整
し、さらに自動利得調整を行うようにしたので、、固体
バラツキの大きいPAモジュール、他の回路における消
費電流の固体バラツキがあった場合でも携帯電話機の消
費電流を一定の消費電流に保つことが可能になる。
携帯電話機の消費電流を検出して消費電流を自動調整
し、さらに自動利得調整を行うようにしたので、、固体
バラツキの大きいPAモジュール、他の回路における消
費電流の固体バラツキがあった場合でも携帯電話機の消
費電流を一定の消費電流に保つことが可能になる。
【0057】従って、同じ機種内での消費電流が一定と
なるため、固体バラツキの少ない安定した特性の携帯電
話機の生産及び供給が可能になり、個別の調整も必要が
ないので、品質、生産性の向上、安定した通話時間の確
保、ユーザーの安心感を得ることが可能になる。さら
に、自動利得調整により一定の送信出力レベルを保てる
ので、電力効率を変化させ消費電流を変化させても、送
信出力レベルは一定に保たれるため、安定した通話時間
を維持することが可能である。
なるため、固体バラツキの少ない安定した特性の携帯電
話機の生産及び供給が可能になり、個別の調整も必要が
ないので、品質、生産性の向上、安定した通話時間の確
保、ユーザーの安心感を得ることが可能になる。さら
に、自動利得調整により一定の送信出力レベルを保てる
ので、電力効率を変化させ消費電流を変化させても、送
信出力レベルは一定に保たれるため、安定した通話時間
を維持することが可能である。
【0058】さらに、常時、消費電流自動調整を行う
と、その調整に費やす消費電流が増加することになるの
で、最低限の動作を行うようにして、消費電流の増加を
最低限に抑えることができ、さらに、低消費電力化の促
進が可能になる。
と、その調整に費やす消費電流が増加することになるの
で、最低限の動作を行うようにして、消費電流の増加を
最低限に抑えることができ、さらに、低消費電力化の促
進が可能になる。
【図1】本発明に係る携帯電話機の消費電流自動調整シ
ステムの概略構成を示すブロック図である。
ステムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1の電流検出回路20の構成を示す図であ
る。
る。
【図3】図1における消費電流自動調整回路17の制御
部7の動作例を詳細に説明するフローチャートである。
部7の動作例を詳細に説明するフローチャートである。
【図4】図1の構成の変形例であり、一定時間毎に消費
電流自動調整回路17を動作させる例を示す図である。
電流自動調整回路17を動作させる例を示す図である。
【図5】図3の動作例の変形例であり、消費電流安定化
判別動作を追加した例を説明するフローチャートであ
る。
判別動作を追加した例を説明するフローチャートであ
る。
【図6】図5の動作例の変形例であり、ハンドオフ検出
動作を追加した例を説明するフローチャートである。
動作を追加した例を説明するフローチャートである。
【図7】図2の電流検出回路20を制御する制御部7の
動作例を詳細に説明するフローチャートである。
動作例を詳細に説明するフローチャートである。
1…電池
2…携帯電話機本体
3…本体内電力消費部
4、16…D/A変換器
5、12、32…レジスタ
7…制御部
8…CPU
9…カップラ
10…PAモジュール
10A…負バイアス電圧入力部
11…可変電力増幅部
13、13A、13B、13C…記憶回路
14…送信出力レベル検出回路
15…電圧比較回路
17…消費電流自動調整回路
19…自動利得調整回路
20…電流検出回路
30…高精度抵抗器
31…A/D変換器
40…タイマ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
H04B 1/04
H04B 7/26
H04M 1/73
Claims (10)
- 【請求項1】 電池を有する携帯電話機の消費電流自動
調整システムにおいて、増幅率を可変にして送信信号の出力レベルを一定にする
可変電力増幅部と、 電力効率化を行う増幅回路であり、前記可変電力増幅部
の出力側に接続され、前記送信信号を出力する電力増幅
モジュールと、 送信時の前記電池の消費電流を検出する電流検出手段
と、 前記電流検出手段により検出された消費電流が所望電流
値になるように前記電力増幅モジュールの負バイアス電
圧を制御する消費電流制御部とを備えることを特徴とす
る携帯電話機の消費電流自動調整システム。 - 【請求項2】 さらに、前記可変電力増幅部は前記送信
信号の出力レベルが基準電圧になるように増幅率を調整
することを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機の
消費電流自動調整システム。 - 【請求項3】 前記電流検出手段は、前記携帯電話機に
内蔵される充電回路内蔵の充電電流検出回路を送信時に
用いることを特徴とする、請求項1に記載の携帯電話機
の消費電流自動調整システム。 - 【請求項4】 前記消費電流制御部は、前記検出電流が
前記所望電流値になったら、次の送信まで前記電流検出
手段に消費電流の検出を中止させることを特徴とする、
請求項1に記載の携帯電話機の消費電流自動調整システ
ム。 - 【請求項5】 前記消費電流制御部は、前記検出電流が
前記所望電流値になっても、ハンドオフを検出した場合
には、前記電流検出手段に消費電流の検出を継続させる
ことを特徴とする、請求項4に記載の携帯電話機の消費
電流自動調整システム。 - 【請求項6】 前記消費電流制御部は、送信出力のパワ
ーコントロールが行われる毎に、前記所望電流値を最適
値に変更することを特徴とする、請求項1に記載の携帯
電話機の消費電流自動調整システム。 - 【請求項7】 前記所望電流値に一定の範囲を設け、又
は、前記負バイアス電圧の上限値、下限値を設け、前記
電力増幅モジュールの送信出力レベルの歪みがある場合
は、前記消費電流制御部は、上記範囲、上記制限を参照
して、前記所望電流値の変更又は前記負バイアスの設定
変更を行うことを特徴とする、請求項1に記載の携帯電
話機の消費電流自動調整システム。 - 【請求項8】 前記所望電流値、前記基準電圧に一定の
範囲を設け、前記消費電流制御部は、前記検出電流、前
記送信出力レベルが発散する場合には、上記範囲を参照
して、前記所望電流値、前記基準電圧の変更を行うこと
を特徴とする、請求項2に記載の携帯電話機の消費電流
自動調整システム。 - 【請求項9】 前記消費電流制御部は、送信中に検出電
流が所望電流値になっても一定時間後に前記電流検出手
段に消費電流の検出を開始させることを特徴とする、請
求項4に記載の携帯電話機の消費電流自動調整システ
ム。 - 【請求項10】 電池を有する携帯電話機の消費電流自
動調整方法において、可変電力増幅部の増幅率を可変にして送信信号の出力レ
ベルを一定にする工程と、 電力効率化を行う増幅回路である電力増幅モジュールを
前記可変電力増幅部の出力側に接続し前記送信信号を出
力する工程と、 送信時に電池の消費電流を検出する工程と、 検出された消費電流が所望電流値になるように前記電力
増幅モジュールの負バイアス電圧を制御する工程とを備
えることを特徴とする携帯電話機の消費電流自動調整方
法。
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JP2000087132A JP3479255B2 (ja) | 2000-03-23 | 2000-03-23 | 携帯電話機の消費電流自動調整システム及び方法 |
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