JP3478796B2 - 固体撮像装置 - Google Patents
固体撮像装置Info
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Description
備えた固体撮像装置に関し、例えば、複数の撮像レンズ
と複数の撮像エリアを用いて、カラー撮像を行う複眼式
固体撮像装置に関するものである。
装置は、図11に示すような平面レイアウトになってい
る。図11において、1は光電変換を行うフォトダイオ
ードを含む画素、2はフォトダイオード以外の領域を遮
光するための遮光層、3は光を入射するため遮光層2に
形成した開口領域(開口部)、4は各画素1に対して光
を集めるためのマイクロレンズ、5は光電変換が行われ
る光電変換領域(フォトダイオード領域)である。
置において、画素1は基板上に二次元方向に関して均等
に配列され、画素1についての、光電変換領域5の開口
領域3の中心も同一ピッチで形成され、その上に形成す
るマイクロレンズ4も同一ピッチで形成されていた。
4による集光中心と画素の開口中心が一致するようにレ
イアウトされている。また、マイクロレンズ4の曲率
は、集光効率を最大にするため、ちょうど、光電変換領
域5上で集光するように設計される。このように、マイ
クロレンズ4を最適に設計することにより、画素サイズ
が小さくなっても、極端な感度低下を起こさないように
設計されていた。
平面方向の画素の微細化だけでは、固体撮像装置の感度
低下と感度不均一性(光シェーディング)をもたらして
しまうことが解った。この原因を、図12と図13を参
照して説明する。即ち、画素の縮小化により画素の開口
面積を十分取れないので、マイクロレンズによって集光
された光束の一部が遮光層により遮られることが原因
で、感度低下が発生する。そして、この遮光層に遮られ
る割合は、撮像レンズの主光線の入射角度が大きくな
る、周辺画素における光電変換領域程大きくなるため、
光シェーディングも問題となる。
め、光電変換領域でない領域に集光してまう角度の光も
存在するようになり、このことによっても感度低下に伴
うシェ−ディングが発生する。
ので、その第1の目的は、感度低下による光シェーディ
ングのない固体撮像装置を実現することである。
置の設計期間の短縮と設計コストの低減を目的とする。
に、本発明では、それぞれ光電変換領域を2次元状に配
列した複数の撮像エリアと、前記各撮像エリアに対応し
て設けられた撮像レンズと、前記各光電変換領域に対応
して、前記撮像レンズと前記各光電変換領域の間に設け
られた光を集光するためのマイクロレンズと、前記各光
電変換領域に対応して設けられた前記光電変換領域へ光
を入射するための開口部とを有し、前記各撮像エリアの
周辺部において、前記マイクロレンズと前記開口部の位
置が、対応する前記光電変換領域よりも前記各撮像エリ
アの中心方向にずれた配置となっていることを特徴とす
る固体撮像装置を提供する。
に配列した複数の撮像エリアと、前記各撮像エリアに対
応して設けられた撮像レンズと、前記各光電変換領域に
対応して、前記撮像レンズと前記各光電変換領域の間に
設けられた光を集光するためのマイクロレンズと、前記
各光電変換領域に対応して設けられた前記光電変換領域
へ光を入射するための開口部とを有し、前記各撮像エリ
アにはそれぞれ同一色のカラーフィルタが設けられ、撮
像エリア全体としては3色のカラーフィルタが設けられ
ており、前記各撮像エリアの周辺部において、前記マイ
クロレンズと前記開口部の位置が、対応する前記光電変
換領域よりも前記各撮像エリアの中心方向にずれて配置
されるとともに、異なる色のカラーフィルタが設けられ
た少なくとも2つの前記撮像エリアでは、前記マイクロ
レンズと、対応する前記光電変換領域とのずれ量が異な
ることを特徴とする固体撮像装置を提供する。
た撮像エリアと、CMP工程において平坦化された層の
上に形成された、各光電変換領域に対応して撮像レンズ
と前記各光電変換領域の間に設けられた光を集光するた
めのマイクロレンズと、前記各光電変換領域に対応して
設けられた前記光電変換領域へ光を入射するための開口
部とを有し、前記撮像エリアの周辺部において、前記マ
イクロレンズと前記開口部の位置が、対応する前記光電
変換領域よりも前記撮像エリアの中心方向にずれた配置
となっていることを特徴とする固体撮像装置を提供す
る。
た撮像エリアと、前記各光電変換領域に対応して、撮像
レンズと前記各光電変換領域の間に設けられた光を集光
するためのマイクロレンズと、前記各光電変換領域に対
応して設けられた前記光電変換領域へ光を入射するため
の開口部とを有し、前記撮像エリアの周辺部において、
前記マイクロレンズと前記開口部の位置が、対応する前
記光電変換領域よりも前記撮像エリアの中心方向にずれ
た配置とするとともに、前記撮像エリア内の複数のマイ
クロレンズを含む第1の領域内の前記マイクロレンズの
ピッチが、前記第1の領域とは異なる複数のマイクロレ
ンズを含む第2の領域内の前記マイクロレンズのピッチ
と異なることを特徴とする固体撮像装置を提供する。
前記固体撮像装置に光を結像するためのレンズと、前記
固体撮像装置からの信号を処理する信号処理部と、を有
する撮像システムを提供する。
て、図面を参照して、詳細に説明する。
徴を最もよく表す実施の形態についての平面レイアウト
の概略図である。図2は、特に、この固体撮像装置に形
成されている複数の画素エリアの1つを拡大したレイア
ウトを、模式的に示したものである。実際には、画素を
数10万〜数100万のエリアで配列するが、ここでは
簡単のために5×5画素エリアにして説明する。また、
図3は、マイクロレンズを含めた、この固体撮像装置の
画素1つの平面図と断面図を示したものである。
は各画素の光電変換領域(フォトダイオード領域)5以
外の領域を遮光するための遮光層(遮光領域)、3は光
が入射するため、遮光層2に設けた開口部(開口領
域)、4は光を集光するためのマイクロレンズ、6はシ
リコン(Si)基板、7は平坦化されたSiN保護膜、
8は有機材料を用いたマイクロレンズ平坦化膜、9aは
R用画素エリア、9bはG用画素エリア、9cはG用画
素エリア、9dはB用画素エリア、15は配線層であ
る。
眼式固体撮像装置に対応する構成であり、G領域(9
b、9c)が2つあるのは、解像度を向上させるためで
ある。従って、高解像度を必要としない場合には、G領
域が一つである、所謂、3眼タイプの複眼式固体撮像装
置でも構わない。
眼撮像用撮像装置を示す。ここでは、固体撮像装置のそ
れぞれの画素エリアに対応して、カラーフィルタ16と
撮像レンズ17とが設けられている。
変換領域の中心に対して、遮光層2の開口部3の中心と
マイクロレンズ4の中心とを、画素毎にずらしており、
そのずらし量を、マイクロチップ外周側の画素程、大き
くなる様に設定している。このずらし量は使用する撮像
レンズ17によって決定され、撮像レンズ17とマイク
ロレンズ4との間の光軸の中心が、光電変換領域の中心
に概ね一致するように、基板上のレイアウトを設定す
る。更に、遮光層2は、マイクロレンズ4の集光を遮ら
ないように、レイアウトする。
明らかにするため、開示したものである。即ち、図5に
示したように、撮像レンズ17の主光軸が光電変換領域
の中心に一致するように、マイクロレンズ4の配置を行
い、かつ、遮光層2がマイクロレンズ4の光束を遮らな
いように配置することにより、図6に示したように、光
シェーディングの少ない、良好な特性を得ることができ
た。
のため、同一レイアウトとしても構わないが、各色の波
長の屈折率を考慮したレイアウト、つまり、画素エリア
毎にずらし量を変えたレイアウトにした方が、実用上
は、より好ましい。
膜7は化学機械研磨(CMP:Chemical Mechanical Pol
ishing)により平坦化されている。そのため、従来、2
μm程度必要であった平坦化膜10を、0.2μm以下
に薄くすることが可能となる。従って、従来、4〜5μ
m必要であった光電変換領域(フォトダイオード領域)
からマイクロレンズ4までの距離を2〜3μmにするこ
とが可能となった。
置の1つの画素エリアに対する等価回路図を示す。図7
において、11は水平シフトレジスタ、12は垂直シフ
トレジスタ、13は読み出し回路、14は出力アンプで
ある。
の標準工程になっている場合が多いために、特に、CM
OSセンサに本発明を適用すると、プロセス標準を大幅
に変える必要がないため、開発期間の短縮効果と開発コ
ストの低減効果が大きい。
い、高感度の出力信号が得られ、特に、薄型で、複眼式
固体撮像装置の実現が容易となった。なお、本発明は、
CMOSセンサのみならず、マイクロレンズを有する固
体撮像装置、例えば、CCD、BASIS、SIT、C
MD、AMIなどにも応用が可能である。
わる第2の実施の形態における複数の画素エリアの内、
1つの画素エリアの平面レイアウトを示したものであ
る。第1の実施の形態において、マイクロレンズと遮光
層2の開口部中心を一画素毎にずらしていたが、この実
施の形態では、複数の画素毎に、グループ化して、その
レイアウト中心に対して、上述の、マイクロレンズと遮
光層2の開口部中心をずらしたことを特徴とする。な
お、図8においては、2×2画素単位を1つのグループ
とするレイアウトに変更している。つまり、ある所定の
グループ内に含まれる複数のマイクロレンズのピッチ
と、他のグループないに含まれる複数のマイクロレンズ
のピッチは異なっている。
レイアウトが可能となるために、先の実施の形態と比較
して、レイアウトの作業負荷が低減される。即ち、グル
ープ化する画素数を多くすると、レイアウト負荷は小さ
くなるが、その反面、光軸中心とフォトダイオード中心
がずれてくる画素が増えるので、光シェーディングが若
干大きくなる。従って、光シェーディングが許容範囲に
収まる程度までに、グループ化することが望ましい。例
えば、光軸のずれが0.1μm以内に収まるように、画
素をグループ化すれば、光シェーディングの低減に対す
る、悪影響は、実質的に、ほとんど無視できるレベルと
なる。このように、レイアウトの負荷が低減できる。つ
まり、設計コストが抑えられ、光シェーディングの少な
い、高感度の固体撮像装置が実現できるのである。
レンズの中心と開口部の中心とを一致するような構成を
とったが、図9に示すように、マイクロレンズ及び開口
部を光電変換領域に対して、撮像エリアの中心方向にず
らすとともに、マイクロレンズを開口部に対して、撮像
エリアの中心方向にずらす構成としてもよい。
と比較して、よりマイクロレンズ、開口部、光電変換領
域の位置調整が難しくなるが、周辺部での光電変換領域
への集光率はより良くなる。
上記で説明した実施形態1及び2で説明した固体撮像装
置を用いた撮像システムについて説明する。
クトとメインスイッチを兼ねるバリア、102は被写体
の光学像を固体撮像素子4に結像させるレンズ、103
はレンズ102を通った光量を可変するための絞り、1
04はレンズ102で結像された被写体を画像信号とし
て取り込むための実施形態1又は2の固体撮像装置、1
05は、固体撮像装置104から出力される画像信号を
増幅するゲイン可変アンプ部及びゲイン値を補正するた
めのゲイン補正回路部等を含む撮像信号処理回路、10
6は固体撮像素子104より出力される画像信号のアナ
ログ−ディジタル変換を行うA/D変換器、107はA
/D変換器6より出力された画像データに各種の補正を
行ったりデータを圧縮する信号処理部、108は固体撮
像素子104、撮像信号処理回路105、A/D変換器
106、信号処理部107に、各種タイミング信号を出
力するタイミング発生部、109は各種演算とスチルビ
デオカメラ全体を制御する全体制御・演算部、110は
画像データを一時的に記憶する為のメモリ部、111は
記録媒体に記録または読み出しを行うためのインターフ
ェース部、112は画像データの記録または読み出しを
行う為の半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体、113
は外部コンピュータ等と通信する為のインターフェース
部である。
ビデオカメラの動作について説明する。
源がオンされ、次にコントロール系の電源がオンし、更
にA/D変換器106などの撮像系回路の電源がオンさ
れる。それから、露光量を制御する為に、全体制御・演
算部109は絞り103を開放にし、固体撮像装置10
4から出力された信号はA/D変換器106で変換され
た後、信号処理部107に入力される。
演算部109で行う。
し、その結果に応じて全体制御・演算部109は絞りを
制御する。
信号をもとに、高周波成分を取り出し被写体までの距離
の演算を全体制御・演算部109で行う。その後、レン
ズを駆動して合焦か否かを判断し、合焦していないと判
断した時は、再びレンズを駆動し測距を行う。
まる。
ら出力された画像信号はA/D変換器106でA/D変
換され、信号処理部107を通り全体制御・演算部10
9によりメモリ部に書き込まれる。
タは、全体制御・演算部109の制御により記録媒体制
御I/F部を通り半導体メモリ等の着脱可能な記録媒体
112に記録される。
ピュータ等に入力して画像の加工を行ってもよい。
画素の微細化、多画素化に伴うマイクロレンズの集光の
不均一性による光シェーディングを大幅に低減すること
が可能となり、この固体撮像装置を用いたビデオカメ
ラ、スチルビデオカメラなどの撮像システムにおいて、
再生画像の画質向上が実現できる。
応することにより、装置の小型化、特に、薄型化が実現
されるため、例えば、厚さ:3mm程度の、薄型カード
サイズカメラが実現できるのである。
イアウト図である。
ある。
図である。
エリアの拡大図である。
る。
Claims (10)
- 【請求項1】 それぞれ光電変換領域を2次元状に配列
した複数の撮像エリアと、前記各撮像エリアに対応して設けられた撮像レンズと、 前記 各光電変換領域に対応して、前記撮像レンズと前記
各光電変換領域の間に設けられた光を集光するためのマ
イクロレンズと、前記 各光電変換領域に対応して設けられた前記光電変換
領域へ光を入射するための開口部とを有し、 前記各撮像エリアの周辺部において、前記マイクロレン
ズと前記開口部の位置が、対応する前記光電変換領域よ
りも前記各撮像エリアの中心方向にずれた配置となって
いることを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項2】 請求項1において、前記マイクロレンズ
の中心と前記開口部の中心が略一致することを特徴とす
る固体撮像装置。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、前記マ
イクロレンズはCMP工程において平坦化された層の上
に形成されていることを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
おいて、前記撮像エリアの周辺部において、前記マイク
ロレンズは、対応する前記開口部よりも前記撮像エリア
の中心方向にずれた配置となっていることを特徴とする
固体撮像装置。 - 【請求項5】 それぞれ光電変換領域を2次元状に配列
した複数の撮像エリアと、前記各撮像エリアに対応して設けられた撮像レンズと、 前記 各光電変換領域に対応して、前記撮像レンズと前記
各光電変換領域の間に設けられた光を集光するためのマ
イクロレンズと、前記各光電変換領域に対応して設けられた前記光電変換
領域へ光を入射するための開口 部とを有し、前記各撮像エリアにはそれぞれ同一色のカラーフィルタ
が設けられ、撮像エリア全体と しては3色のカラーフィ
ルタが設けられており、 前記各撮像エリアの周辺部において、前記マイクロレン
ズと前記開口部の位置が、対応する前記光電変換領域よ
りも前記各撮像エリアの中心方向にずれて配置されると
ともに、異なる色のカラーフィルタが設けられた少なく
とも2つの前記撮像エリアでは、前記マイクロレンズ
と、対応する前記光電変換領域とのずれ量が異なること
を特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項6】 請求項1乃至請求項5のいずれか1項に
おいて、前記複数の撮像エリアの内、同じ色フィルタを
配置している前記撮像エリアを複数有することを特徴と
する固体撮像装置。 - 【請求項7】 光電変換領域を2次元状に配列した撮像
エリアと、 CMP工程において平坦化された層の上に形成された、
各光電変換領域に対応して撮像レンズと前記各光電変換
領域の間に設けられた光を集光するためのマイクロレン
ズと、前記各光電変換領域に対応して設けられた前記光電変換
領域へ光を入射するための開口 部とを有し、 前記撮像エリアの周辺部において、前記マイクロレンズ
と前記開口部の位置が、対応する前記光電変換領域より
も前記撮像エリアの中心方向にずれた配置となっている
ことを特徴とする固体撮像装置。 - 【請求項8】 請求項7において、各光電変換領域に対
応して設けられた前記光電変換領域へ光を入射するため
の開口部を有し、前記マイクロレンズの中心と前記開口
部の中心が略一致していることを特徴とする固体撮像装
置。 - 【請求項9】 光電変換領域を2次元状に配列した撮像
エリアと、前記 各光電変換領域に対応して、撮像レンズと前記各光
電変換領域の間に設けられた光を集光するためのマイク
ロレンズと、前記 各光電変換領域に対応して設けられた前記光電変換
領域へ光を入射するための開口部とを有し、 前記撮像エリアの周辺部において、前記マイクロレンズ
と前記開口部の位置が、対応する前記光電変換領域より
も前記撮像エリアの中心方向にずれた配置とするととも
に、前記撮像エリア内の複数のマイクロレンズを含む第
1の領域内の前記マイクロレンズのピッチが、前記第1
の領域とは異なる複数のマイクロレンズを含む第2の領
域内の前記マイクロレンズのピッチと異なることを特徴
とする固体撮像装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至請求項9のいずれか1項
の固体撮像装置と、前記固体撮像装置に光を結像するた
めのレンズと、前記固体撮像装置からの信号を処理する
信号処理部と、を有する撮像システム。
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