JP3478221B2 - 無線電話装置 - Google Patents
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- Telephone Function (AREA)
- Noise Elimination (AREA)
- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
Description
に好適するものであって、復号音声信号の中からノイズ
成分を除去する受話ノイズキャンセラを備えた無線電話
装置に関する。
路側の電気的構成(機能ブロック図)の一例を、図7に
示す。この図7に示すように、アンテナ1に電波信号を
受信すると、受信信号は、無線受信部2を通過し、復調
部3において復調され、伝送路復号化部4を通過し、更
に、音声復号化部5にて音声に復号される。そして、こ
の復号音声信号は、受話ノイズキャンセラ6へ与えら
れ、ここで、復号音声信号の中からノイズ成分が除去さ
れる。
ズキャンセル処理された音声信号は、D/A変換部7に
てD/A変換され、このD/A変換された音声信号は、
フィルタアンプ8にて増幅されてから、スピーカ9に与
えられる。そして、スピーカ9から受信した音声が出力
(発声)されるように構成されている。
送路で誤りが発生していることを検知する機能、即ち、
受信信号に伝送誤りがあるか否かを検知する機能を有し
ている。例えばPDC方式の携帯電話機の場合、伝送信
号をフレーム単位で伝送しており、上記伝送誤りの検知
も、受信信号のフレーム毎に実行している。そして、音
声復号化部5は、伝送誤りがあったフレーム(即ち、受
信データ)について、誤り訂正や検出を行うように構成
されている。そして、訂正不能な伝送誤りがあったフレ
ームを必要に応じてマスキングする(その音のレベルを
絞る、或いは消す)処理を実行している。これにより、
伝送誤りがあったフレームを復調した音声、例えば異常
な音声の出力を防止している。
の場合、スピーカ9から異音が発生することがあった。
この異音の発声原因としては、伝送誤りが発生し、上記
マスキング処理された復調音声信号を受話ノイズキャン
セラ6に通した結果、聴感上問題となるような音声信号
が生成されている場合があると考えられた。また、上記
マスキング処理が実行されている場合、復号化された音
声信号は低レベル信号となることが多く、このような音
声信号に対して、受話ノイズキャンセラ6が有効に動作
しないということも考えられた。
したときに、受話ノイズキャンセラの動作による異音の
発生を防止すると共に、受話ノイズキャンセラを有効に
動作させ、また、消費電力を低減することができる無線
電話装置を提供することにある。
ば、誤り検知手段により検知された伝送誤りの情報に基
づいて受話ノイズキャンセラの動作を制御するノイズキ
ャンセラ制御手段を備えたので、受話ノイズキャンセラ
の動作による異音の発生を防止することができる。そし
て、受話ノイズキャンセラを動作させない方が好ましい
ときには、動作させないようにできるから、消費電力を
低減することが可能である。また、この構成の場合、請
求項2の発明のように、ノイズキャンセラ制御手段は、
受話ノイズキャンセラのノイズキャンセル能力を調整す
ることが好ましい。
セラ制御手段は、伝送誤りがあるフレームの連続数が第
1の設定値(1以上の整数)以上となったときに、前記
受話ノイズキャンセラのノイズキャンセル能力を調整す
るように構成されている。この構成によれば、伝送誤り
が発生したときに、受話ノイズキャンセラのノイズキャ
ンセル能力を調整する構成を、簡単な構成にて容易に実
現することが可能である。
ラ制御手段によって、設定時間内に受信した伝送誤りが
あるフレームの個数が第2の設定値以上となったとき
に、受話ノイズキャンセラのノイズキャンセル能力を調
整する構成としたので、伝送誤りが発生したときに、受
話ノイズキャンセラのノイズキャンセル能力を調整する
構成を、簡単な構成にて容易に実現することができる。
ラ制御手段によって、過去に受信した複数のフレームに
伝送誤りがある場合、受信パターンが所定のパターンと
なったときに、受話ノイズキャンセラのノイズキャンセ
ル能力を調整するように構成したので、伝送誤りが発生
したときに、受話ノイズキャンセラのノイズキャンセル
能力を調整する構成を、簡単な構成にて容易に実現する
ことができる。
ラ制御手段によって受話ノイズキャンセラの動作を制御
するときに、ノイズキャンセル能力を弱くするように構
成したので、伝送誤りが発生したときに、受話ノイズキ
ャンセラのノイズキャンセル能力を調整する構成を、簡
単な構成にて容易に実現することができる。
ズキャンセラの動作を制御するときに、ノイズキャンセ
ル機能をオフするように構成することが好ましい。更
に、請求項8の発明のように、受話ノイズキャンセラの
動作を制御するときに、ノイズキャンセル能力を段階的
に弱くするように構成しても良い。
電話機に適用した第1の実施例について、図1ないし図
3を参照しながら説明する。尚、従来構成(図7参照)
と同一部分には、同一符号を付している。まず、図2
は、本実施例の携帯電話機11の電気的構成を示す機能
ブロック図である。この図2に示すように、携帯電話機
11は、マイクロコンピュータなどからなる制御回路1
2を中心として構成されており、この制御回路12に
は、複数の操作キーからなるキー操作部13から操作信
号が与えられるように構成されている。そして、制御回
路12は、LCD等からなるディスプレイ14における
表示を制御するように構成されている。
と、このマイク15から音声信号が出力される。この音
声信号は、音声処理部16に与えられてA/D変換さ
れ、更に、データ変換部17に与えられるように構成さ
れている。このデータ変換部17においては、例えばπ
/4シフトDQPSK(Differential Quadrature Phas
eShift Keying)信号に変換されるように構成されてい
る。そして、上記DQPSK信号に変換(デジタル変
調)された送信データは、送受信部18に与えられ、こ
こで、例えば800MHz帯の搬送波信号によって直交
変調され、アンテナ1から電波信号として外部へ送信さ
れるように構成されている。
と、この受信信号は、送受信部18及びデータ変換部1
7において復調されてから、音声処理部16に与えられ
る。そして、音声処理部16においてD/A変換されて
音声信号として出力され、この音声信号がスピーカ9に
与えられ、該スピーカ9から音声として出力されるよう
に構成されている。
16、データ変換部17及び送受信部18の各制御を実
行するように構成されている。更に、制御回路12は、
RAMやEEPROM等から構成された記憶部19に対
して、データの書き込み及びデータの読み出しを実行す
るように構成されている。上記記憶部19には、種々の
データ(例えば複数の相手先の電話番号及び名前のデー
タや各種のメッセージのデータや各種のメロディのデー
タなど)を記憶させることが可能な構成となっている。
的構成のうちの受信回路側(受信機側)の具体的構成を
示すブロック図である。この図1においては、従来構成
(図7参照)と同一部分には同一符号を付している。即
ち、携帯電話機11の受信回路側の構成は、アンテナ1
と、無線受信部2と、復調部3と、伝送路復号化部(誤
り検知手段)4と、音声復号化部5と、状態制御回路
(ノイズキャンセラ制御手段)21と、受話ノイズキャ
ンセラ6と、D/A変換部7と、フィルタ/アンプ8
と、スピーカ9とから構成されている。
回路と、図2に示す携帯電話機11全体の各回路との関
係は、次の通りである。即ち、無線受信部2は、送受信
部18の内部に組み込まれている。復調部3及び伝送路
復号化部4は、データ変換部17の内部に組み込まれて
いる。音声復号化部5、状態制御回路21、受話ノイズ
キャンセラ6、D/A変換部7及びフィルタ/アンプ8
は、音声処理部16の内部に組み込まれている。尚、上
記受話ノイズキャンセラ6は、例えばPDC方式のST
D−27規格に示されたノイズキャンセル機能を備える
ように構成されている。
(図7参照)の相違する点は、本実施例の携帯電話機1
1の受信回路側に状態制御回路21が設けられている点
である。この状態制御回路21は、誤り検知手段である
伝送路復号化部4において検知された伝送誤りの情報を
入力し、この伝送誤りの情報に基づいて受話ノイズキャ
ンセラ6の動作を制御する機能を有している。
方式であるから、伝送信号(受信信号及び送信信号)を
フレーム単位で伝送している。そして、上記伝送路復号
化部4は、受信信号のフレーム毎に伝送誤りの検知を実
行していると共に、フレーム毎に、そのフレームが伝送
誤りがあるフレームであるか否かを特定する信号を作成
し、この信号を上記伝送誤りの情報として状態制御回路
21へ与えるように構成されている。
ついて、図3を参照しながら説明する。この図3のフロ
ーチャートは、状態制御回路21の制御動作の内容を示
している。本実施例では、状態制御回路21は、伝送誤
りがあるフレームの連続数が第1の設定値(1以上の整
数)以上となったときに、受話ノイズキャンセラ6の例
えばノイズキャンセル能力を調整するように構成されて
いる。
において、状態制御回路21は、伝送路復号化部4から
受けた誤り情報に基づいて、現在受信処理しているフレ
ームに伝送誤りがあるか否かを判断する。ここで、上記
フレームに伝送誤りがある場合は、ステップS10にて
「YES」へ進み、連続誤りフレーム数をカウントする
ための変数CENをカウントアップ(+1)する(ステ
ップS20)。尚、変数CENは、例えば電源オン時や
通話開始時などの初期化処理においてゼロクリアされて
いる。
誤りフレーム数CENが予め決められた第1の設定値T
N以上であるか否かを判断する。この第1の設定値TN
は、1以上の整数であり、異常音が極力発生しなくなる
ような動作となる適切な値(実験等にて決定)(例えば
「3」や「1」などの数値)に設定されている。
続誤りフレーム数CENが第1の設定値TN以上である
ときには、「YES」へ進み、受話ノイズキャンセラ6
のノイズキャンセル機能の効きを調整する(ステップS
40)。この場合、受話ノイズキャンセラ6を例えばリ
セットまたはオフすることにより、受話ノイズキャンセ
ラ6のノイズキャンセル機能が、現在受信処理している
フレームに対して動作しないようにしている。これによ
り、現在受信処理しているフレームについての受話ノイ
ズキャンセラ6の処理(動作)がパスされる。
誤りフレーム数CENが第1の設定値TN以上でないと
きには、「NO」へ進み、受話ノイズキャンセラ6のノ
イズキャンセル機能は現在のままとし、現在受信処理し
ているフレームに対して現在の機能(現在の状態)のま
まで、ノイズキャンセル処理を実行させるように構成し
ている。
に伝送誤りがない場合は、「NO」へ進み、連続誤りフ
レーム数CENをゼロクリアする(ステップS50)。
そして、この場合は、受話ノイズキャンセラ6のノイズ
キャンセル機能を現在のままとし、現在受信処理してい
るフレームに対して現在の能力(現在の状態)のまま
で、ノイズキャンセル処理を実行させるようにしてい
る。
キャンセラ6)は、次に続くフレーム(即ち、次に受信
処理するフレーム)についても、上述した制御と同様な
制御を繰り返し実行するように構成されている。
路復号化部4により検知された伝送誤りの情報に基づい
て受話ノイズキャンセラ6の動作を制御する状態制御回
路21を備えたので、伝送誤りが発生したときに、受話
ノイズキャンセラ6の動作による異音の発生を防止する
ことができる。
ンセラ6を動作させない方が好ましいとき、例えば、連
続誤りフレーム数CENが第1の設定値TN以上である
ときには、受話ノイズキャンセラ6をリセット(または
オフ)して、そのノイズキャンセル機能を動作させない
ようにした。これにより、消費電力を低減することが可
能である。
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一構成及び同一ステップには、同一符号
及び同一ステップ番号を付している。上記第2の実施例
では、状態制御回路21は、予め決められた設定時間内
に受信した伝送誤りがあるフレームの個数が第2の設定
値以上となったときに、受話ノイズキャンセラ6のノイ
ズキャンセル能力を調整するように構成されている。
0において、状態制御回路21は、伝送路復号化部4か
ら受けた伝送誤り情報に基づいて、現在を基準にして、
その前のNC個のフレームについて、その中に存在する
伝送誤りがあるフレームの個数CENCを算出する。続
いて、ステップ120へ進み、上記算出した伝送誤りが
あるフレームの個数CENCが、予め決められた第2の
設定値TNC以上であるか否かを判断する。尚、本実施
例の携帯電話機11の構成の場合、伝送信号のフレーム
は、数十ms(例えば30msや40msなどの長さの
時間)という時間に対応していることから、現在を基準
にしてその前のNC個のフレームが、予め決められた設
定時間に対応している。また、上記第2の設定値TNC
は、受信データがカバーする時間値(または時間を表す
値)以上の値であり、異常音が極力発生しなくなるよう
な動作となる適切な値(実験等にて決定)に設定されて
いる。
ENCが第2の設定値TNC以上である場合は、ステッ
プS120にて「YES」へ進み、受話ノイズキャンセ
ラ6のノイズキャンセル能力を調整する(ステップS4
0)。この場合、受話ノイズキャンセラ6を例えばリセ
ットまたはオフすることにより、受話ノイズキャンセラ
6のノイズキャンセル機能が、現在受信処理しているフ
レームに対して動作しないようにしている。
ENCが第2の設定値TNC以上でないときには、「N
O」へ進み、受話ノイズキャンセラ6のノイズキャンセ
ル機能を現在のままとし、現在受信処理しているフレー
ムに対して現在の能力(現在の状態)のままで、ノイズ
キャンセル処理を実行させるようにしている。
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第2の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。ここで、第1の実施例と
の違いは、明確なフレーム構造を持たない、或いは、可
変長フレーム構造を持つ無線通話装置にも適用できる点
にある。
あり、第1の実施例と異なるところを説明する。尚、第
1の実施例と同一構成及び同一ステップには、同一符号
及び同一ステップ番号を付している。上記第3の実施例
では、状態制御回路21は、複数のフレームを受信した
ときに、伝送誤りがあるフレームの受信パターンが所定
のパターンとなったときに、受話ノイズキャンセラ6の
ノイズキャンセル能力を調整するように構成されてい
る。
0において、状態制御回路21は、記憶部19に予め記
憶されているNP個のフレームからなる所定の誤りパタ
ーンを読出す。ここで、上記所定の誤りパターンについ
て、簡単に説明する。例えば、4個のフレームから誤り
パターンが構成されていると共に、正常なフレームを
「0」で示し、伝送誤りがあるフレームを「1」で示す
とする。そして、4個のフレームが全て正常なパターン
を(「0」、「0」、「0」、「0」)で示すと定義す
る。このように定義した場合、例えば、(「0」、
「1」、「0」、「1」)や(「1」、「0」、
「0」、「1」)などが、予め決められた所定の誤りパ
ターンとなる。
なパターンは、異常音が極力発生しなくなるような動作
となる適切な誤りパターン(実験等により決定)を求め
て決めている。更に、この求めた所定の誤りパターンを
記憶部19に記憶(登録)させている。尚、所定の誤り
パターンは、1つに限られるものではなく、2つ以上記
憶させても良い。また、所定の誤りパターンを構成する
フレームの個数は、上記4個に限られるものではなく、
5個以上であっても良いし、3個以下であっても良く、
適宜設定すれば良い。
御回路21は、伝送路復号化部4から受けた誤り情報に
基づいて、現在を基準にして、その前のNP個のフレー
ムからなる誤りパターン(検知した誤りパターン)と、
上記読出した所定の誤りパターンとが一致するか否かを
判断する。ここで、両者が一致する場合は、ステップS
220にて「YES」へ進み、受話ノイズキャンセラ6
のノイズキャンセル能力を調整する(ステップS4
0)。この場合、受話ノイズキャンセラ6を例えばリセ
ットまたはオフすることにより、受話ノイズキャンセラ
6のノイズキャンセル機能が、現在受信処理しているフ
レームに対して動作しなくなるようにしている。
知した誤りパターンと、読出した所定の誤りパターンと
が一致しないときには、「NO」へ進み、受話ノイズキ
ャンセラ6のノイズキャンセル機能は現在のままとし、
現在受信処理しているフレームに対して現在の能力(状
態)のままでノイズキャンセル処理を実行させるように
している。
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第3の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。
受話ノイズキャンセラ6のノイズキャンセル能力を調整
するに際して、受話ノイズキャンセラ6を例えばリセッ
トまたはオフするように構成したが、これに限られるも
のではなく、例えば、受話ノイズキャンセラ6のノイズ
キャンセル能力をある1つの段階(状態)まで弱めるよ
うに調整する構成としても良い。また、受話ノイズキャ
ンセラ6のノイズキャンセル能力を段階的に弱めるよう
に調整する構成としても良く、このように段階的に弱め
る実施例を図6に示す。
のであり、第1の実施例と異なるところを説明する。
尚、第1の実施例と同一構成及び同一ステップには、同
一符号及び同一ステップ番号を付している。上記第4の
実施例では、状態制御回路21は、受話ノイズキャンセ
ラ6の動作を制御するとき、そのノイズキャンセル能力
を段階的に弱くするように制御している。
において、状態制御回路21は、伝送路復号化部4から
受けた誤り情報に基づいて、現在受信処理しているフレ
ームに伝送誤りがあるか否かを判断する。ここで、フレ
ームに伝送誤りがある場合は、ステップS10にて「Y
ES」へ進み、連続誤りフレーム数をカウントするため
の変数CENをカウントアップ(+1)する(ステップ
S20)。
続誤りフレーム数CENが第3の設定値TN0以上且つ
第4の設定TN1未満であるか否かを判断する。ここ
で、第3の設定値TN0及び第4の設定TN1は、予め
決められた1以上の整数であり、TN0<TN1の関係
がある。
連続誤りフレーム数CENが第3の設定値TN0以上且
つ第4の設定TN1未満であるときには、「YES」へ
進み、受話ノイズキャンセラ6のノイズキャンセル能力
を調整し、そのノイズキャンセル能力を予め決められた
複数例えば3つの段階(キャンセル能力大、中、小)の
うち現在の段階(状態)より1段階弱めるように調整す
る(ステップS340)。これにより、現在受信処理し
ているフレームに対して、上記の弱めた能力(状態)
で、ノイズキャンセル処理を実行させるように構成され
ている。
続誤りフレーム数CENが第3の設定値TN0以上且つ
第4の設定TN1未満でないときには、「NO」へ進
み、連続誤りフレーム数CENが第4の設定値TN1以
上且つ第5の設定TN2未満であるか否かを判断する
(ステップS350)。ここで、第5の設定TN2は、
1以上の整数であり、TN1<TN2の関係が成り立
つ。
続誤りフレーム数CENが第4の設定値TN1以上且つ
第5の設定値TN2未満であれば、「YES」へ進み、
受話ノイズキャンセラ6のノイズキャンセル能力を調整
し、そのノイズキャンセル能力を現在より更に1段階
(状態)下まで弱めるように調整する(ステップS36
0)。これにより、現在受信処理しているフレームに対
して、上記の弱めた能力(状態)で、ノイズキャンセル
処理を実行させるように構成されている。
続誤りフレーム数CENが第4の設定値TN1以上且つ
第5の設定値TN2未満でないときには、「NO」へ進
み、連続誤りフレーム数CENが第5の設定値TN2以
上であるか否かを判断する(ステップS380)。ここ
で、連続誤りフレーム数CENが第5の設定値TN 2以
上であれば、「YES」へ進み、受話ノイズキャンセラ
6を例えばリセットまたはオフする(ステップS4
0)。この場合、受話ノイズキャンセラ6のノイズキャ
ンセル機能が、現在受信処理しているフレームに対して
動作しないようになる。
続誤りフレーム数CENが第5の設定値TN2以上でな
いときは(即ち、連続誤りフレーム数CENが第3の設
定値TN0未満であるときは)、「NO」へ進み、受話
ノイズキャンセラ6のノイズキャンセル機能は現在のま
ま維持し(ステップS380)、現在受信処理している
フレームに対して現在の能力(状態)のままでノイズキ
ャンセル処理を実行させるように構成されている。尚、
このステップS380の処理ステップにおいては、実際
には何も実行しないので、この処理ステップは、特に図
示する必要はなく、前記第1ないし第3の実施例では図
示していない。
は、第1の実施例の構成と同じ構成となっている。従っ
て、第4の実施例においても、第1の実施例とほぼ同じ
作用効果を得ることができる。
も、第4の実施例とほぼ同様にして、受話ノイズキャン
セラ6のノイズキャンセル能力を調整するときに、その
能力を段階的に弱めるように調整する構成としても良
い。更に、上記各実施例では、受話ノイズキャンセラ6
の動作を制御するときに、そのノイズキャンセル能力を
弱める方向に調整するように構成したが、これに限られ
るものではなく、必要に応じてノイズキャンセル能力を
強める方向に調整するように構成しても良い。
を音声処理部16の内部に設けるように構成(即ち、状
態制御回路21の機能を音声処理部16の内部機能とし
て実現するように構成)したが、これに代えて、状態制
御回路21を制御回路12の内部に設けるように構成
(即ち、状態制御回路21の機能を制御回路12の内部
機能として実現するように構成)しても良い。
携帯電話機11に適用したが、これに限られるものでは
なく、PHSの端末機に適用するように構成しても良い
し、また、例えばCDMAなどの他の方式の無線電話装
置に適用するように構成しても良い。
回路側のブロック図
路復号化部(誤り検知手段)、5は音声復号化部、6は
受話ノイズキャンセラ、7はD/A変換部、8はフィル
タアンプ、9はスピーカ、11は携帯電話機(無線電話
装置)、12は制御回路、16は音声処理部、17はデ
ータ変換部、18は送受信部、19は記憶部、21は状
態制御回路(ノイズキャンセラ制御手段)を示す。
Claims (8)
- 【請求項1】 無線電話機能を備えると共に、受信信号
の伝送誤りを検知する誤り検知手段と、受信信号を音声
に復号した復号音声信号を入力してその復号音声信号の
中からノイズ成分を除去する受話ノイズキャンセラとを
備えた無線電話装置において、 前記誤り検知手段により検知された伝送誤りの情報に基
づいて前記受話ノイズキャンセラの動作を制御するノイ
ズキャンセラ制御手段を備えたことを特徴とする無線電
話装置。 - 【請求項2】 前記ノイズキャンセラ制御手段は、前記
受話ノイズキャンセラのノイズキャンセル能力を調整す
るように構成されていることを特徴とする請求項1記載
の無線電話装置。 - 【請求項3】 伝送信号をフレーム単位で伝送する方式
の無線電話機能を備え、 前記誤り検知手段は、受信したフレーム毎に伝送誤りが
あるか否かを検知し、その検知情報を前記ノイズキャン
セラ制御手段へ与えるように構成され、 前記ノイズキャンセラ制御手段は、伝送誤りがあるフレ
ームの連続数が第1の設定値(1以上の整数)以上とな
ったときに、前記受話ノイズキャンセラのノイズキャン
セル能力を調整するように構成されていることを特徴と
する請求項2記載の無線電話装置。 - 【請求項4】 前記誤り検知手段は、受信したフレーム
毎に伝送誤りがあるか否かを検知し、その検知情報を前
記ノイズキャンセラ制御手段へ与えるように構成され、 前記ノイズキャンセラ制御手段は、設定時間内に受信し
た伝送誤りがあるフレームの個数が第2の設定値(1以
上の整数)以上となったときに、前記受話ノイズキャン
セラのノイズキャンセル能力を調整するように構成され
ていることを特徴とする請求項2記載の無線電話装置。 - 【請求項5】 伝送信号をフレーム単位で伝送する方式
の無線電話機能を備え、 前記誤り検知手段は、受信したフレーム毎に伝送誤りが
あるか否かを検知し、その検知情報を前記ノイズキャン
セラ制御手段へ与えるように構成され、 前記ノイズキャンセラ制御手段は、過去に受信した複数
のフレームに伝送誤りがある場合、受信パターンが所定
のパターンとなったときに、前記受話ノイズキャンセラ
のノイズキャンセル能力を調整するように構成されてい
ることを特徴とする請求項2記載の無線電話装置。 - 【請求項6】 前記ノイズキャンセラ制御手段は、前記
受話ノイズキャンセラの動作を制御するときには、ノイ
ズキャンセル能力を弱くするように構成されていること
を特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の無線
電話装置。 - 【請求項7】 前記ノイズキャンセラ制御手段は、前記
受話ノイズキャンセラの動作を制御するときには、ノイ
ズキャンセル機能をオフするように構成されていること
を特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記載の無線
電話装置。 - 【請求項8】 前記ノイズキャンセラ制御手段は、前記
受話ノイズキャンセラの動作を制御するときには、ノイ
ズキャンセル能力を段階的に弱くするように構成されて
いることを特徴とする請求項2ないし5のいずれかに記
載の無線電話装置。
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