JP3478083B2 - 微細フィブリル化セルロースの製造方法 - Google Patents

微細フィブリル化セルロースの製造方法

Info

Publication number
JP3478083B2
JP3478083B2 JP27432697A JP27432697A JP3478083B2 JP 3478083 B2 JP3478083 B2 JP 3478083B2 JP 27432697 A JP27432697 A JP 27432697A JP 27432697 A JP27432697 A JP 27432697A JP 3478083 B2 JP3478083 B2 JP 3478083B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mixed solvent
mfc
water
dispersion
organic solvent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27432697A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH11106403A (ja
Inventor
憲 高見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd filed Critical Tokushu Paper Manufacturing Co Ltd
Priority to JP27432697A priority Critical patent/JP3478083B2/ja
Publication of JPH11106403A publication Critical patent/JPH11106403A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3478083B2 publication Critical patent/JP3478083B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Polysaccharides And Polysaccharide Derivatives (AREA)
  • Paper (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、製紙分野、塗料分
野、製膜分野、食品分野、化粧品分野等各種産業分野で
幅広く利用価値を有し、特に高吸水性樹脂(以下[SA
P」と略記する)を利用した衛生用品等においてSAP
の結合剤および分散剤として好適に用いられる微細フィ
ブリル化セルロースの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】木材パルプを微細化して得られる微細フ
ィブリル化セルロース(以下「MFC」と略記する)
は、その水分散液の示す特異な性質から食品添加物、顔
料吸着剤等の用途に用いられているが、このような性質
をSAPの結合剤および分散剤として利用し、SAPを
含む高吸収性シート材料(以下「シート状SAP」と略
記する)を製造する試みがなされている(例えば特願平
8−333520号)。
【0003】この技術の特徴は、SAPを膨潤させずか
つMFCを安定分散できる水相溶性を有する有機溶媒と
水との混合溶媒中にMFCおよびSAPを分散させてス
ラリー状の分散液とし、この分散液をそのままシート状
に成形するか、あるいはこの分散液を不織布等のシート
状支持体上に塗布、乾燥するところにある。
【0004】この場合、MFCは、混合溶媒中にSAP
粒子を安定に分散させる分散剤として機能するととも
に、シート状SAPとする際にSAP粒子を互いに結合
保持する結合剤として機能する。
【0005】木材パルプからMFCを製造する方法は従
来から種々の方法が提案されており、例えば本願と同一
出願人から特許出願された砥粒板擦り合わせ装置を用い
る方法がある(特開平7−310296号)。この装置
の概略は図1にその一例を示したように、粒度が16〜
120番(JIS R 6001)の砥粒からなる砥粒
板を複数枚擦り合わせ配置して構成されている。図示の
例では、上方の固定砥粒板1と下方の回転砥粒板2とが
擦り合わされるように配置されている。固定砥粒板1の
中央開孔の上方にはホッパー3が設置され、ホッパー底
部は2枚の砥粒板の間の擦り合わせ部と連通している。
回転砥粒板2はその下面から下方に伸びるシャフト4を
介して駆動モーター5により回転される。
【0006】この装置を用いてパルプを微細化処理する
に際しては、予め叩解処理を施したパルプの水分散液を
ホッパー3へ供給すると、水分散液は2枚の砥粒板1,
2の間の擦り合わせ部に導かれ、ここで上下の砥粒板の
擦り合わせ作用によってパルプの微細化がなされる。生
成するMFC水分散液は砥粒板1,2の間の外周縁から
遠心力により流出する。流出するMFC水分散液はホッ
パー3へ再循環し、所望のフィブリル化度合いのMFC
が得られるまで微細化処理を施すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記したような方法で
得られたMFC水分散液から、シート状SAPの製造に
用いられる有機溶媒と水との混合溶媒(以下単に「混合
溶媒」と略記する)分散液を得るためには、このMFC
水分散液に有機溶媒を添加しなければならない。MFC
水分散液に有機溶媒を添加して所望混合溶媒組成及び所
望固形分濃度の混合溶媒分散液を調製する場合に、所望
の混合溶媒組成(有機溶媒:水が60:40、70:3
0、80:20)及び所望の固形分濃度(0.8%、
1.0%、1.2%)と、この混合溶媒組成及び固形分
濃度の混合溶媒分散液を得るために必要な微細化処理後
の水分散液の固形分濃度との関係を表1に示す。
【0008】
【0009】表1によれば、例えば目的とする混合溶媒
組成が有機溶媒:水=60:40であり、目的とする固
形分濃度が0.8%(重量%、以下同じ)であるような
混合溶媒分散液を得るためには、固形分濃度2.02%
の水分散液が必要であることを示している。従って、M
FC水分散液を使用して、有機溶媒:水=80:20の
混合溶媒組成からなる固形分濃度1%のMFC混合溶媒
分散液を調製しようとすると、固形分濃度5.05%の
MFC水分散液が必要となることが表1からわかる。例
えば、固形分濃度2%のMFC水分散液が微細化処理に
より得られた場合、この水分散液を固形分濃度が5.0
5%になるようにあらかじめ濃縮しておかなければなら
ないことになる。
【0010】しかし、MFC水分散液の濃縮には多大の
エネルギーを要する。また、固形分濃度が5%程度のM
FC水分散液を製造しようと試みても、かような固形分
濃度の高いMFC水分散液は微細化処理中に半流動状態
となってしまうため、連続的かつ円滑な微細化処理を行
うことが極めて困難となる。
【0011】そこで本発明は、適切な有機溶媒とその溶
媒の使用条件を選択することで有機溶媒と水との混合溶
媒系でパルプを微細化することができ、これによって、
濃縮することなくシート状SAPの製造に好適に用いる
ことができ、しかも溶媒にMFCが長時間安定な状態で
分散して再凝集することのないMFC分散液を得ること
ができる、MFCの製造方法を提供することを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明によるM
FCの製造方法は、繊維状セルロース又は粒子状セルロ
ースを当該繊維状セルロース又は粒子状セルロースを分
散できる分散媒体に分散し、粒度が16〜120番(J
IS R 6001)の砥粒からなる砥粒板を複数枚擦
り合わせ配置した砥粒板擦り合わせ装置を用いて微細化
することからなるMFCの製造方法において、前記分散
媒体として水相溶性を有する有機溶媒と水との混合溶媒
を用いることを特徴とするものである。
【0013】本発明の方法によれば、MFCは混合溶媒
分散液として得ることができるから、濃縮することなく
シート状SAPの製造に好適に使用することができる。
この点を表2を用いて説明する。表2は、本発明の微細
化処理で得られた例えば有機溶媒:水=40:60のM
FC混合溶媒分散液を有機溶媒で希釈して所望混合溶媒
組成及び所望固形分濃度の混合溶媒分散液を調製する場
合に、所望の混合溶媒組成(有機溶媒:水が60:4
0、70:30、80:20)及び所望の固形分濃度
(0.8%、1.0%、1.2%)と、この混合溶媒組
成及び固形分濃度の混合溶媒分散液を得るために必要な
微細化処理後の混合溶媒分散液の固形分濃度との関係を
示しており、表1に対応するものである。
【0014】
【0015】従って、有機溶媒:水=40:60の混合
溶媒で固形分濃度3.03%のMFC混合溶媒分散液が
微細化処理により得られる場合、これを有機溶媒で希釈
することによって、例えば有機溶媒:水=80:20の
混合溶媒組成及び固形分濃度1%の所望のMFC混合溶
媒分散液を簡便に調製することができる。
【0016】これに対して微細化処理によりMFC水分
散液を調製する場合には、表1を参照して上記で説明し
た通り、有機溶媒:水=80:20の混合溶媒組成及び
固形分濃度1%の所望のMFC混合溶媒分散液を得るた
めには、固形分濃度5.05%のMFC水分散液が必要
となる。かような高濃度の分散液は微細化処理が困難で
あるから、微細化処理に適した例えば固形分濃度2%程
度のMFC水分散液を調製してからこれを多大のエネル
ギーを要する濃縮処理を施して5.05%まで濃縮しな
ければならない。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明においてMFCの原料とな
る繊維状セルロース又は粒子状セルロースは、基本的に
は木材パルプ等のセルロースであるが、非木材繊維、再
生セルロース、セルロース誘導体等であって繊維状又は
粒子状であるものも使用できる。従って本発明により得
られるMFCとしては、セルロースの微細フィブリル化
物だけでなく、非木材繊維、再生セルロース、セルロー
ス誘導体等の微細フィブリル化物も含まれる。
【0018】以下に本発明のMFCの製造方法について
説明する。まず、繊維状セルロース又は粒子状セルロー
スを当該繊維状セルロース又は粒子状セルロースを分散
できる混合溶媒に分散する。分散方法としては、有機溶
媒と水とを所定の比率で混合した混合溶媒に、繊維状セ
ルロース又は粒子状セルロースを添加してもよいし、混
合溶媒の一部、例えば水に繊維状セルロース又は粒子状
セルロースを添加して分散させておいてから、混合溶媒
の残りの部分、例えばエタノールを添加して有機溶媒と
水との比率を所定の値にしてもよい。
【0019】次いで、この繊維状セルロース又は粒子状
セルロースを含む混合溶媒分散液を砥粒板擦り合わせ装
置に供給する。砥粒板擦り合わせ装置での微細化処理
は、図1に例示した従来の砥粒板擦り合わせ装置と同様
の装置を用い、従来と同様の操作で行うことができる。
砥粒板の擦り合わせ部から流出するMFC混合溶媒分散
液はホッパーへ再循環して、所望のフィブリル化の度合
いを有するMFCが得られるまで微細化処理を施すこと
ができる。
【0020】混合溶媒に用いる有機溶媒の条件は、以下
の通りとなる。第一に、水相溶性を有することを要す
る。本発明において、水相溶性とは、有機溶媒が水と自
由に混合する場合に限られない。特定の混合比において
有機溶媒と水が相互溶解する場合も、その有機溶媒はそ
の混合比において、水相溶性を有するものとする。相互
溶解とは、厳密な意味に用いられるほか、わずかに溶解
しない部分がある場合にも用いられる。水相溶性を有す
る有機溶媒としては、メタノール、エタノール、イソプ
ロパノール、エチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1、4−ジオキサン、アセトン等が挙げられる。
【0021】第二に、SAPを膨潤させない程度の比率
で水と混合することにより得られた混合溶媒が、SAP
及びMFCを分散できることを要する。SAP及びMF
Cを分散できない場合又は分散できるが十分でない場合
には、撹拌を停止した直後に沈殿を生じる等使用上問題
があるからである。具体的には、有機溶媒の比誘電率が
20以上であることが望ましい。比誘電率が小さいと含
水状態でSAP粒子が凝集現象を起こしやすいという事
実が知られているからである。比誘電率が20以上の有
機溶媒としては、例えばメタノール、エタノール、イソ
プロパノール、エチレングリコール、グリセロール、ア
セトン、アセチルアセトン等が挙げられる。なお、有機
溶媒と水との混合比率については後述する。
【0022】第三に、蒸留回収しやすい程度の揮発性を
有することを要する。シート状SAPの製造に際して
は、経済性を高くし、環境への負荷を小さくするという
観点から、有機溶媒を回収して再利用することが不可欠
であるからである。かような観点からは、例えばメタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、アセトン等が好
ましく使用できる。これらのうち、エタノール及びイソ
プロパノールについては、水との二成分系において共沸
混合物をつくるので、その性質を蒸留の際に利用でき
る。
【0023】以上の条件を総合的に勘案すると、混合溶
媒に用いる有機溶媒としては、メタノール、エタノー
ル、イソプロパノール及びアセトンからなる群から選択
することが望ましい。
【0024】また、混合溶媒を使用する他の利点として
は、混合溶媒中ではMFCの分散が長時間安定に維持さ
れる点である。即ち、一般にMFCを水分散液として長
時間保存すると、再凝集して分散性が悪くなる現象がみ
られるが、有機溶媒を共存させることによりその再凝集
を防止し、長期安定性を向上させることができる。
【0025】混合溶媒中の有機溶媒は、一種類のみを用
いても、あるいは必要に応じて二種類以上を併用しても
よい。有機溶媒としてエタノールを使用する場合、又は
有機溶媒を二種類以上併用してその一つとしてエタノー
ルを含む場合には、混合溶媒分散液中のMFCを腐敗し
にくくする役割もある。即ち、エタノールを分散媒体の
一成分とすることにより、エタノールの持つ殺菌性によ
り、含有水分が多くて腐敗しやすい混合溶媒分散液中の
MFCを腐敗から保護することができる。エタノール以
外の殺菌性を有する有機溶媒を使用する場合も同様であ
る。
【0026】微細化処理に際してMFCの分散媒体とし
て用いる混合溶媒中の有機溶媒と水との混合比率につい
ては、有機溶媒:水が重量比で50:50〜10:90
の範囲であることが望ましい。水の比率をこれより大き
くすると、シート状SAPの製造に適したMFC混合溶
媒分散液を得る場合に濃縮が必要になるため不利とな
る。また、殺菌性を付与する目的で有機溶媒としてエタ
ノールを用いる場合には、エタノールの比率が小さくな
るため殺菌性も小さくなる。一方、有機溶媒の比率をこ
れより大きくすると、混合溶媒中での繊維状セルロース
又は粒子状セルロースの分散性が悪くなり、微細化処理
を行う上で問題がある。
【0027】微細化処理に供する繊維状セルロース又は
粒子状セルロースの混合溶媒分散液の好ましい固形分濃
度は0.2%〜7%の範囲、さらに好ましくは0.5%
〜5%の範囲とする。固形分濃度がこれより小さいと、
得られたMFC混合溶媒分散液をシート状SAPの製造
に用いる場合にSAPの分散剤及び結合剤としての効果
が小さくなり、また、目的とするフィブリル化が達成さ
れるために要する微細化処理時間が長くなる。一方、固
形分濃度がこれより大きいと、微細化処理時に分散液粘
度が大きくなり半流動状態となってしまい、砥粒板擦り
合わせ装置の擦り合わせ部を連続的かつ円滑に通過させ
ることが難しくなる。
【0028】砥粒板擦り合わせ装置を使用し、分散媒体
として混合溶媒を用いる本発明の微細化処理において
は、砥粒板の摩擦熱によって混合溶媒分散液の温度が上
昇する結果、水より揮発しやすい有機溶媒が選択的に揮
発してしてしまう場合がある。この場合には、混合溶媒
中の有機溶媒と水との比率が微細化処理の前後で異なっ
てしまうため、有機溶媒と水との比率が一定であるMF
C混合溶媒分散液の調製ができなくなる。また、混合溶
媒中の有機溶媒の比率が微細化処理により小さくなり水
の比率が大きくなってしまうと、混合溶媒からなる分散
媒体を用いて微細化処理する利点が少なくなる。
【0029】そのため本発明の微細化処理に際しては、
分散媒体としての混合溶媒中の有機溶媒の揮発を抑制す
る温度に保たれるように冷却を行うことが望ましい。こ
の時の温度は、使用する有機溶媒の揮発性により変化す
るが、一般的には約30〜35℃程度の温度に保持すれ
ばよい。
【0030】冷却の方法としては、例えば砥粒板擦り合
わせ装置の砥粒板外周に図2および図3に示したような
冷却用ジャケットを配設する方法が採用できる。すなわ
ち、図2に一点鎖線で示した砥粒板擦り合わせ装置の2
枚の砥粒板1,2の外周を一定の間隔を設けて包囲する
ようにして円筒状の冷却用ジャケット10を設置し、ジ
ャケット頂部をホッパー3が貫通する開口11aを設け
た頂部蓋11で封じ、ジャケット底部をシャフト4が貫
通する開口12aを設けた底部蓋12で封じ、固定ジャ
ケットの内部で砥粒板1,2が回転可能とされている。
ジャッケト内周壁に沿って形成した円環状の冷却水通路
13に連通する冷却水導入口14から冷却水を導入し、
冷却水排出口15から排出させてジャッケト内部を冷却
することにより、砥粒板の回転に伴う摩擦熱による混合
溶媒分散液の温度上昇を防止することができる。砥粒板
1,2の間の外周縁から遠心力により流出するMFC分
散液は、ジャケット内底部に溜まるので、ジャケット底
部側壁に開口したMFC分散液取出口16から適宜取り
出すことができる。
【0031】本発明により混合溶媒分散液中で微細化処
理して得られるMFCは、水分散液中で微細化処理して
得られるMFCと同様に、十分なフィブリル化がなされ
ており、シート状SAPの製造に好ましく使用できる程
度のSAP分散安定性およびSAP結合性を有するもの
である。
【0032】すなわち本発明で得られたMFC混合溶媒
分散液にSAP粒子を添加してMFC/SAP分散液と
し、これをシート状SAPの製造に供する場合、分散液
中でSAPが沈降することなく安定に分散していること
が望まれる。分散液中でのSAPの分散安定性は、MF
Cのフィブリル化の度合いが大きいほど良好となる。こ
れについてさらに説明すると、分散液中においてはMF
Cのフィブリルがネットワーク構造を形成し、この内部
にSAP粒子が取り込まれることによりSAPが安定に
分散されるものと考えられるが、MFCのフィブリル化
の度合いが大きいほどフィブリル数が増加してネットワ
ークを形成しやすくなり、SAPの分散安定性が良好と
なる。
【0033】さらに、MFC/SAP分散液をシート状
支持体上に塗布、乾燥してシート状SAPを製造する場
合には、SAP粒子が支持体に良好に結合していること
が必要となる。この結合性も、MFCのフィブリル化の
度合いが大きいほど良好となる。すなわち、MFCのフ
ィブリル化の度合いが大きくなるとフィブリル数が増
え、SAP粒子を包み込んでいるMFCと支持体との物
理的交絡が増加するため、SAP粒子と支持体との結合
性が強くなる。
【0034】
【実施例】以下、本発明について実施例を挙げて具体的
に説明する。なお、実施例および比較例中の「%」及び
「比」はそれぞれ重量%及び重量比を示す。
【0035】[実施例1]フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解の広葉樹晒クラフトパルプ(LBK
P)をリファイナーを用いてフリーネス500mlC.
S.F.まで叩解して得たLBKPパルプスラリーに、
エタノール及び水を加え、固形分濃度が2.5%、混合
溶媒中のエタノールと水の比がエタノール:水=30:
70であるLBKP混合溶媒分散液を調製した。次い
で、このLBKP分散液を図1に図示した砥粒板擦り合
わせ装置(商品名「スーパーグラインデル」、増幸産業
(株)製、砥粒の粒度46番、回転砥粒板の回転数18
00rpm、ホッパー容量30L)を用いて微細化処理
を行った。砥粒板擦り合わせ部から排出される処理済み
パルプスラリーは、ホッパーへ再循環し、微細化処理回
数を1〜3回としてMFC混合溶媒分散液を得た。
【0036】なお微細化処理中には、砥粒板擦り合わせ
装置の砥粒板外周縁に図2および図3に図示したような
冷却用ジャケットを配設して、MFC混合溶媒分散液の
温度が35℃を超えないように冷却を行った。
【0037】[実施例2]フリーネス720mlの未叩
解の針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)をリファイナ
ーを用いてフリーネス300mlC.S.F.まで叩解
して得たNBKPパルプスラリーに、エタノール及び水
を加え、固形分濃度が3%、混合溶媒中のエタノールと
水の比がエタノール:水=30:70であるNBKP混
合溶媒分散液を調製した。次いで、実施例1と同様の方
法により微細化処理を行い、MFC混合溶媒分散液を得
た。
【0038】[実施例3]微結晶セルロース(商品名
「アビセル」、旭化成(株)製)にエタノール及び水を
加え、固形分濃度が3%、混合溶媒中のエタノールと水
の比がエタノール:水=30:70である微結晶セルロ
ース混合溶媒分散液を調製した。次いで、実施例1と同
様の方法により微細化処理を行い、MFC混合溶媒分散
液を得た。
【0039】[実施例4]フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解のLBKPをリファイナーを用いてフ
リーネス500mlC.S.F.まで叩解して得たLB
KPパルプスラリーに、メタノール及び水を加え、固形
分濃度が3%、混合溶媒中のメタノールと水の比がメタ
ノール:水=30:70であるLBKP混合溶媒分散液
を調製した。次いで、実施例1と同様の方法により微細
化処理を行い、MFC混合溶媒分散液を得た。
【0040】「実施例5」フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解のLBKPをリファイナーを用いてフ
リーネス500mlC.S.F.まで叩解して得たLB
KPパルプスラリーにエタノール、メタノール及び水を
加え、固形分濃度が3%、混合溶媒中のエタノールとメ
タノールと水の比がエタノール:メタノール:水=1
5:15:70であるLBKP混合溶媒分散液を調製し
た。次いで、実施例1と同様の方法により微細化処理を
行い、MFC混合溶媒分散液を得た。
【0041】[実施例6]フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解のLBKPをリファイナーを用いてフ
リーネス500mlC.S.F.まで叩解して得たLB
KPパルプスラリーに、エタノール及び水を加え、固形
分濃度が2%、混合溶媒中のエタノールと水の比がエタ
ノール:水=50:50であるLBKP混合溶媒分散液
を調製した。次いで、実施例1と同様の方法により微細
化処理を行い、MFC混合溶媒分散液を得た。
【0042】[実施例7]フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解のLBKPをリファイナーを用いてフ
リーネス500mlC.S.F.まで叩解して得たLB
KPパルプスラリーに、エタノール及び水を加え、固形
分濃度が5%、混合溶媒中のエタノールと水の比がエタ
ノール:水=10:90であるLBKP混合溶媒分散液
を調製した。次いで、実施例1と同様の方法により微細
化処理を行い、MFC混合溶媒分散液を得た。
【0043】[実施例8]フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解のLBKPをリファイナーを用いてフ
リーネス500mlC.S.F.まで叩解して得たLB
KPパルプスラリーに、エタノール及び水を加え、固形
分濃度が0.5%、混合溶媒中のエタノールと水の比が
エタノール:水=30:70であるLBKP混合溶媒分
散液を調製した。次いで、実施例1と同様の方法により
微細化処理を行い、MFC混合溶媒分散液を得た。
【0044】[実施例9]砥粒板擦り合わせ装置の砥粒
板外周縁に密着するようにして設置されたパイプに冷却
水を通さなかった以外は、実施例1と同様の方法により
微細化処理を行い、MFC混合溶媒分散液を得た。
【0045】[比較例1]フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解のLBKPをリファイナーを用いてフ
リーネス500mlC.S.F.まで叩解して得たLB
KPパルプスラリーに水を加え、固形分濃度が2.5%
のLBKP水分散液を調製した。次いで、実施例1と同
様の方法により微細化処理を行い、MFC水分散液を得
た。
【0046】[比較例2]フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解のLBKPをリファイナーを用いてフ
リーネス500mlC.S.F.まで叩解して得たLB
KPパルプスラリーに水を加え、固形分濃度が5%のL
BKP水分散液を調製した。次いで、実施例1と同様の
方法により微細化処理を行い、MFC水分散液を得た。
【0047】[比較例3]フリーネス680mlC.
S.F.の未叩解のLBKPをリファイナーを用いてフ
リーネス500mlC.S.F.まで叩解して得たLB
KPパルプスラリーに水を加え、固形分濃度が0.5%
のLBKP水分散液を調製した。次いで、実施例1と同
様の方法により微細化処理を行い、MFC水分散液を得
た。
【0048】[MFC/SAP分散液の調製及びシート
状SAP原料としての適性]実施例1で得られたエタノ
ール:水=30:70、固形分2.5%のMFC混合溶
媒分散液に所定量のエタノールを加えて、エタノール:
水=70:30、固形分1.07%のMFC混合溶媒分
散液を得た。この分散液に、所定量のSAP(商品名
「US−40」、三菱化学(株)製)をプロペラ式撹拌
装置を用いて撹拌しながら加え、SAP濃度30%、M
FC濃度0.75%(対SAP比2.5%)、エタノー
ル:水=70:30であるMFC/SAP混合溶媒分散
液を調製した。
【0049】このMFC/SAP混合溶媒分散液は、十
分な流動性及び粘性を示すとともに、安定な分散状態を
保持し、シート状SAPの製造原料として好ましく使用
できるものであった。
【0050】一方、比較例1で得られた固形分2.5%
のMFC水分散液に所定量のエタノール及びSAPを加
え、SAP濃度30%、エタノール:水=70:30で
あるのMFC/SAP混合溶媒分散液を調製したが、M
FC濃度が0.53%(対SAP比1.8%)となり、
実施例1のMFC混合溶媒分散液から調製したMFC/
SAP分散液のような高いMFC濃度を有するものは調
製できなかった。かようなMFC濃度の低いMFC/S
AP分散液を、シート状SAPの製造原料として使用し
ても、十分なSAP分散性およびSAP結合性を示すも
のではなかった。
【0051】[得られたMFCの性質]実施例1〜9及
び比較例1〜3で得られたMFC分散液中のMFCの数
平均繊維長及び保水度の測定を行った。数平均繊維長及
び保水度はフィブリル化の度合いの指標となる性質であ
る。即ち、セルロースを砥粒板擦り合わせ装置を用いて
フィブリル化する場合、一般にフィブリル化が進行する
ほど、得られるMFCの数平均繊維長は短くなり、保水
度は大きくなる。数平均繊維長が短くなるのは、擦り合
わせの際に繊維軸方向の列断(フィブリル化)とともに
繊維径方向の切断も起こるためである。また保水度が大
きくなるのは、フィブリル化により表面積が大きくな
り、MFCの表面の水酸基の数が増加し、水と水素結合
を形成する数が多くなるためである。
【0052】なお、数平均繊維長は、繊維長測定機(商
品名「FS−200」、KAJAANI社製)を用いて
測定した。保水度は、J.TAPPI No.26−7
8に規定されている「パルプの保水度試験方法」に準じ
て測定した。これらの結果を表3に示す。
【0053】
【0054】表3から明らかなように、混合溶媒系で得
られたMFC(実施例)は、処理回数が1回の場合には
水系のもの(比較例)より数平均繊維長が長いが、処理
回数が2回以上の場合には両者の間で大きな差はみられ
ず、フィブリル化の度合いは同程度であった。保水度に
ついては、混合溶媒系のもの(実施例)は水系のもの
(比較例)より若干小さい値を示す傾向があるが、フィ
ブリル化の度合いとしては、シート状SAPの製造に用
いるためには特に問題はなかった。また、微細化処理を
施す分散液の固形分濃度が5%前後であると(実施例
7)、微細化処理により分散液粘度が大きくなり、2回
目、3回目の処理のために砥粒板擦り合わせ装置のホッ
パーへ再循環することが困難となるが、1回だけは処理
することができた。この1回処理のMFC分散液でも、
シート状SAPの製造に使用できる程度のフィブリル化
度合いが得られた。
【0055】[微細化処理時の冷却の影響]実施例1
(冷却を施した微細化処理)及び実施例9(冷却を施さ
ない微細化処理)で得られたMFCについて、製造直後
のMFC混合溶媒分散液の温度及びこの混合溶媒中のエ
タノールの濃度を測定した。エタノールの濃度は、比重
から算出した。その結果を表4に示す。
【0056】
【0057】表4から明らかなように、微細化処理時に
冷却を施さない場合には、処理回数が増えるにつれてM
FC分散液の温度が上昇し、エタノールの選択的蒸発が
生じる結果、得られたMFC分散液のエタノール濃度が
低減する現象がみられた。一方、微細化処理時に冷却を
施した場合には、処理回数を3回施してもMFC分散液
の温度上昇はみられず、得られたMFC分散液のエタノ
ール濃度も実質的に一定であった。
【0058】[MFC分散液の腐敗性]実施例1、実施
例5及び比較例1で得られたMFC分散液について腐敗
性試験を行った。即ち、2L(リットル)容のポリエチ
レン製容器中にMFC分散液をそれぞれ約1.6kgを
入れて蓋を締め、室温25℃、相対湿度60%に保たれ
た室内に90日間放置し、腐敗状況を観察した。その結
果を表5に示す。
【0059】
【0060】表5から明らかなように、混合溶媒中にエ
タノールを含む場合(実施例1及び実施例5)には、M
FC混合溶媒分散液の腐敗は認められなかったのに対し
て、水分散液の場合(比較例1)には15日経過した時
点で悪臭が発生した。
【0061】
【発明の効果】以上に述べたように本発明の方法によれ
ば、有機溶媒と水との混合溶媒系で十分なフィブリル化
度合いを有する程度までパルプを微細化することがで
き、長時間安定に分散状態を維持することができるMF
C混合溶媒分散液を得ることができる。
【0062】本発明で得られたFM混合溶媒分散液は、
濃縮することなくシート状SAPの製造に用いることが
でき、効果的なSAP分散性およびSAP結合性をもた
らすことができる。
【0063】また、特に有機溶媒としてエタノールのご
とき殺菌性を有する有機溶媒を使用することにより、含
有水分が多くて腐敗しやすいMFC混合溶媒分散液を腐
敗しにくくさせることができ、長期保存も可能となる。
【0064】さらに、本発明の方法を冷却下で行うこと
により、有機溶媒の揮発を抑制することができ、有機溶
媒の選択的揮発による混合溶媒中の有機溶媒濃度の減少
を防止することができ、有機溶媒/水の混合比が一定の
MFC混合溶媒分散液を調製することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法に使用する砥粒板擦り合わせ装置
の一例を示す斜視図。
【図2】図1の装置に冷却用ジャケットを配設した例を
示す説明図。
【図3】図2に冷却用ジャケットの部分断面斜視図。
【符号の説明】
1,2:砥粒板 3: ホッパー 10: 冷却用ジャケット 13: 冷却水通路 14: 冷却水導入口 15: 冷却水排出口 16: MFC分散液取出口

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維状セルロース又は粒子状セルロース
    を当該繊維状セルロース又は粒子状セルロースを分散で
    きる分散媒体に分散し、粒度が16〜120番(JIS
    R 6001)の砥粒からなる砥粒板を複数枚擦り合
    わせ配置した砥粒板擦り合わせ装置を用いて微細化する
    ことからなる微細フィブリル化セルロースの製造方法に
    おいて、前記分散媒体として水相溶性を有する有機溶媒
    と水との混合溶媒を用いることを特徴とする微細フィブ
    リル化セルロースの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記有機溶媒が、比誘電率20以上のも
    のである請求項1記載の微細フィブリル化セルロースの
    製造方法。
  3. 【請求項3】 前記有機溶媒が、メタノール、エタノー
    ル、イソプロパノール及びアセトンからなる群から選択
    されるものである請求項1記載の微細フィブリル化セル
    ロースの製造方法。
  4. 【請求項4】 前記混合溶媒の有機溶媒:水の重量比
    が、50:50〜10:90の範囲である請求項1〜3
    のいずれか1項に記載の微細フィブリル化セルロースの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記繊維状セルロース又は粒子状セルロ
    ースを前記混合溶媒に分散したときの固形分濃度が、
    0.2〜7重量%の範囲である請求項1〜4のいずれか
    1項に記載の微細フィブリル化セルロースの製造方法。
  6. 【請求項6】 前記微細化の処理を、前記混合溶媒中の
    有機溶媒の揮発を抑制する温度に冷却して行う請求項1
    〜5のいずれか1項に記載の微細フィブリル化セルロー
    スの製造方法。
JP27432697A 1997-10-07 1997-10-07 微細フィブリル化セルロースの製造方法 Expired - Fee Related JP3478083B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27432697A JP3478083B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 微細フィブリル化セルロースの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27432697A JP3478083B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 微細フィブリル化セルロースの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11106403A JPH11106403A (ja) 1999-04-20
JP3478083B2 true JP3478083B2 (ja) 2003-12-10

Family

ID=17540106

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27432697A Expired - Fee Related JP3478083B2 (ja) 1997-10-07 1997-10-07 微細フィブリル化セルロースの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3478083B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100985399B1 (ko) * 2002-07-18 2010-10-06 디에스지 인터내셔널 리미티드 초미세 셀룰로스 섬유의 제조방법 및 제조장치
JP4166562B2 (ja) * 2002-12-25 2008-10-15 旭化成株式会社 比表面積の大きいセルロース系物質
JP5191112B2 (ja) * 2006-09-20 2013-04-24 大王製紙株式会社 紙製ワイパー
EP4105380A1 (en) * 2009-03-30 2022-12-21 FiberLean Technologies Limited Process for the production of nanofibrillar cellulose suspensions
JP5621219B2 (ja) * 2009-06-26 2014-11-12 コニカミノルタ株式会社 セルロース繊維含有樹脂複合材料の製造方法及びこれを用いた樹脂成型体の製造方法
FI125818B (fi) 2009-06-08 2016-02-29 Upm Kymmene Corp Menetelmä paperin valmistamiseksi
FI121890B (fi) * 2009-06-08 2011-05-31 Upm Kymmene Corp Uudentyyppinen paperi ja menetelmä sen valmistamiseksi
JP6532289B2 (ja) * 2015-05-15 2019-06-19 丸三産業株式会社 コットン繊維集合体の製造方法
JP6866134B2 (ja) * 2016-11-30 2021-04-28 西川ゴム工業株式会社 水性塗料及び塗工物
CN110382600A (zh) * 2017-03-22 2019-10-25 日本制纸株式会社 化学改性纤维素纤维的保存方法和化学改性纤维素纳米纤维的制造方法
SE542671C2 (en) * 2017-07-05 2020-06-23 Stora Enso Oyj Dosing of nanocellulose suspension in gel phase

Also Published As

Publication number Publication date
JPH11106403A (ja) 1999-04-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3478083B2 (ja) 微細フィブリル化セルロースの製造方法
JP6721608B2 (ja) 乾式混合された再分散性セルロースフィラメント/担体生成物およびそれを製造する方法
US11274396B2 (en) Method for producing nanofibrillar cellulose and nanofibrillar cellulose product
EP2805986B1 (en) Process for the production of nano-fibrillar cellulose gels
EP2569468B1 (en) Cellulose nanofilaments and method to produce same
JP6601900B2 (ja) セルロースナノファイバー分散体の製造方法およびセルロースナノファイバー乾燥固形物の再分散方法
WO2019021619A1 (ja) セルロース微細繊維含有物及びその製造方法、並びにセルロース微細繊維分散液
JP6276740B2 (ja) セルロースナノファイバー乾燥体の製造方法
JP6712992B2 (ja) ナノフィブリルセルロースの作製方法
JP6775296B2 (ja) セルロースナノファイバー含有乾燥体及びその製造方法並びにセルロースナノファイバー分散液の製造方法
WO2001066600A1 (en) Stabilized microfibrillar cellulose
JPH10502125A (ja) セルロースサスペンジョン生成プロセス
JPS6019921B2 (ja) 微小繊維状セルロ−ズの製造方法
WO2019021866A1 (ja) 繊維状セルロース含有組成物、その製造方法、及び膜
JP6276888B1 (ja) セルロースナノファイバー乾燥体の製造方法
JP6626641B2 (ja) セルロースナノファイバー含有乾燥体及びその製造方法並びにセルロースナノファイバー分散液の製造方法
JP6570006B2 (ja) セルロースナノファイバー分散体の製造方法および乾燥した化学変性セルロース繊維の分散方法
KR20230025773A (ko) 섬유상 셀룰로오스 및 섬유상 셀룰로오스 복합 수지
JPH06212587A (ja) 微細繊維状セルロースの製造方法
JPH0665417A (ja) 微粒化セルロース系素材含水組成物
JP7449328B2 (ja) セルロースナノファイバーの製造方法
JP7213296B2 (ja) 繊維状セルロース含有物、繊維状セルロース複合樹脂、及び繊維状セルロース含有物の製造方法
CN107586771A (zh) 一种处理造纸白水阳离子的固化酶材料及其制备方法
JP3542680B2 (ja) プリコート剤及び濾過方法
WO2021116988A1 (en) Method to produce a stable composition comprising hornificated particles

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071003

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081003

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees