JP3478051B2 - 画像符号化装置および画像符号化方法およびビデオ会議装置 - Google Patents

画像符号化装置および画像符号化方法およびビデオ会議装置

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JP3478051B2 JP11774297A JP11774297A JP3478051B2 JP 3478051 B2 JP3478051 B2 JP 3478051B2 JP 11774297 A JP11774297 A JP 11774297A JP 11774297 A JP11774297 A JP 11774297A JP 3478051 B2 JP3478051 B2 JP 3478051B2
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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  • Signal Processing (AREA)
  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
  • Two-Way Televisions, Distribution Of Moving Picture Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】ビデオ信号を符号化する画像
符号化装置に関する。
【0002】特に、パーソナルコンピュータ(以下、P
Cと略記する。)やワークステーション(以下、WSと
略記する。)等のコンピュータで、ソフトウエア処理に
よってインタレースビデオ信号を符号化する画像符号化
装置に関する。
【0003】また、上記画像符号化装置を含むビデオ会
議装置に関する。
【0004】
【従来の技術】近年、PCやWSの性能向上に伴い、ビ
デオカメラやテレビチューナからビデオ信号を入力し、
該ビデオ信号を符号化して、圧縮画像データを生成する
ことが盛んに行われている。さらに、該圧縮画像データ
を、ネットワーク経由で通信するビデオ会議装置も普及
しつつある。
【0005】ビデオ信号の符号化では、リアルタイム処
理が可能であることが、実用上非常に重要である。リア
ルタイム処理が不可能な画像符号化装置は、非圧縮の画
像データを一時的に格納するために大容量の記憶装置を
必要とし、コスト高になるためである。記憶装置の記憶
容量が少ない場合には、一度に圧縮できる画像の長さが
短くなる。
【0006】例えば、水平640画素、垂直480ライ
ン、毎秒30フレーム、1画素あたり2バイトの非圧縮
画像データを、30分間分格納するためには、約31ギ
ガバイトもの記憶容量の記憶装置が必要である。
【0007】今日では、31ギガバイトもの記憶容量を
持つ記憶装置は高価である。
【0008】そして、1ギガバイトの記憶装置を持つ画
像符号化装置では、前記の非圧縮画像データを、一度に
約1分間分しか符号化出来ない。
【0009】また、静止画像の符号化の場合も、符号化
処理時間は短い方が望ましい。
【0010】ところが、現在画像符号化に広く用いられ
ている、MPEG(Moving PictureExperts Group)やJ
PEG(Joint Picture Experts Group)、およびビデオ
会議に広く用いられているH.261等の国際標準規格
は、いずれもDCT(Discrete Cosine Transform、離散
コサイン変換)を使用している。DCTの計算量は多い
ので、これらの規格による符号化の計算量は多い。さら
に、MPEGおよびH.261でフレーム間予測を行な
う場合には、さらに多くの計算量が必要になる。
【0011】従って、今日のPCやWSで、主にソフト
ウエアで画像符号化処理を行なう画像符号化装置では、
計算速度の不足により駒落ち等が発生し、上記標準規格
に準拠した高品質な圧縮画像データを、リアルタイムに
生成できないという問題点がある。
【0012】なお、上記国際標準規格の詳細は、ASC
II刊、最新MPEG教科書のp.53からp.165
等に掲載されている。
【0013】さらに、ビデオ信号を圧縮して、PCやW
Sの画面に表示する場合には、ビデオ信号と、PCやW
Sのグラフィックス表示信号の走査方法の違いも問題と
なる。PCやWSのグラフィックス表示信号は、ライン
を上から順に間隔を空けずに走査するノンインタレース
形式が主流である。
【0014】一方、ビデオ信号は、ラインを上から順に
1ライン分の間隔を空けて走査するインタレース形式が
主流である。
【0015】インタレース形式のビデオ信号の、奇数フ
ィールドと偶数フィールドとを合成してフレームを生成
し、該フレームをノンインタレースの表示装置で表示す
ると、フレームの中に異なる時刻にサンプリングされた
画素を含み、動きのある部分に画質劣化が発生する。
【0016】画質劣化を避けるために、両フィールドを
合成せず、片フィールドを抽出して符号化すると、フレ
ームの画像と比較して、水平方向の画素数は変わらず、
ライン数だけが半分になるために、横長の不自然な圧縮
画像データが生成される。上記の不自然さを防ぐために
は、画像を水平方向に縮小するか、画像を垂直方向に拡
大することが考えられるが、画像を縮小すると解像度が
低下し、画質が劣化する。
【0017】従って、インタレース形式のビデオ信号か
ら、ノンインタレース形式の表示装置で表示させた際に
高画質な圧縮画像データを生成するためには、該ビデオ
信号から片フィールドを抽出し、該フィールドを垂直方
向に2倍に拡大することが考えられる。
【0018】以下、図面を参照して、片フィールドを垂
直方向に2倍に拡大し、MPEG1(MPEG phase 1)形式
に圧縮符号化する場合を説明する。
【0019】図1は、従来方式の画像符号化処理のブロ
ック図である。
【0020】まず、垂直2倍拡大処理101によって、
入力画像を垂直方向に2倍に拡大し、縦横比を、オリジ
ナルのフレームの縦横比に合わせる。続いて、ブロック
化処理102によって、入力画像を水平8画素、垂直8
ラインからなるブロックに分割する。続いて、フレーム
間予測処理103によって、該ブロックと、参照画像更
新処理108によって生成された参照画像とを用いてフ
レーム間予測処理を行い、差分ブロックと動きベクトル
とを生成する。
【0021】フレーム間予測を行なわないときには、フ
レーム間予測処理103を行なわず、ブロック化処理1
02生成したブロックを差分ブロックとする。
【0022】続いて、DCT処理104によって、差分
ブロックをDCT係数ブロックに変換する。
【0023】続いて、量子化処理105によって、該D
CT係数ブロックを量子化係数ブロックに変換する。
【0024】以下の逆量子化処理106、IDCT処理
107、参照画像更新処理108は、次のフレームのフ
レーム間予測処理のための準備である。逆量子化処理1
06によって、該量子化係数ブロックを逆量子化して逆
量子化係数ブロックを生成する。
【0025】そして、IDCT処理107によって、該
逆量子化係数ブロックにIDCTを施し、復号ブロック
を生成する。
【0026】さらに、参照画像更新処理108によっ
て、該復号ブロックと、フレーム間予測処理103で生
成した動きベクトルとを用いて参照画像を更新する。
【0027】最後に、可変長符号化処理109を行なっ
て、量子化処理105で生成した量子化係数と、フレー
ム間予測処理103で生成した動きベクトルを可変長符
号に変換し、さらに画像サイズ等を示す制御符号を付加
して出力する。
【0028】MPEG2(MPEG phase 2)あるいはH.2
61形式に圧縮する場合の処理は、上記説明したMPE
G1形式に圧縮する場合の処理と同様である。また、J
PEG形式に圧縮する場合の処理は、上記処理から、フ
レーム間予測処理103、逆量子化処理106、IDC
T処理107、参照画像更新処理108を除いた処理で
ある。
【0029】しかし、上記のように、垂直2倍拡大処理
を最初に行なうと、該処理以降の各処理の計算量が2倍
になり、計算量の増大を招くという問題点がある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】片フィールドを垂直方
向に拡大した後に符号化する方法は、拡大されてデータ
量が増えた画像データを符号化するため、計算量が多い
という課題がある。同様に、特開平6−237449号
公報記載の方法は、両フィールドを使用するため、計算
量が多いという課題がある。
【0031】本発明は、以上の課題に鑑みて創案された
もので、入力画像を、周波数空間で拡大処理することに
よって計算量を削減し、ソフトウエア処理による安価な
画像符号化装置を提供することを目的とする。
【0032】さらに、インタレース形式のビデオ信号
の、奇数あるいは偶数のいずれかのフィールドを符号化
して、圧縮画像データを生成することにより、ノンイン
タレースの表示系で表示させた際にも画質劣化が発生し
ない、高画質な画像符号化装置を提供することを目的と
する。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の画像符号化装置は、(1)入力画像を分割
し、水平M画素、垂直Nラインで構成されるブロックを
生成するブロック化手段と、該ブロック化手段で生成さ
れたブロックに直交変換を施し、直交変換係数ブロック
を生成する直交変換手段と、該直交変換手段で生成され
た直交変換係数ブロックを量子化し、量子化係数ブロッ
クを生成する量子化手段と、該量子化手段で生成された
該量子化係数ブロックを、水平P画素、垂直Qライン分
の量子化係数ブロックに変換するサイズ変換手段と、該
サイズ変換手段で生成された量子化係数ブロックを、可
変長符号に変換する可変長符号化手段とを設けて構成す
る。
【0034】あるいは、(2)入力画像を分割し、水平
M画素、垂直Nラインで構成されるブロックを生成する
ブロック化手段と、該ブロック化手段によって生成され
たブロックと、復号手段によって生成された参照画像と
を用いてフレーム間予測処理を行ない、差分ブロックを
生成するフレーム間予測手段と、該フレーム間予測手段
で生成された差分ブロックに直交変換を施し、直交変換
係数ブロックを生成する直交変換手段と、該直交変換手
段で生成された直交変換係数ブロックを量子化し、量子
化係数ブロックを生成する量子化手段と、該量子化ブロ
ックを復号して参照画像を生成する復号手段と、該量子
化手段で生成された該量子化係数ブロックを、水平P画
素、垂直Qライン分の量子化係数ブロックに変換するサ
イズ変換手段と、該サイズ変換手段で生成された量子化
係数ブロックを、可変長符号に変換する可変長符号化手
段とを設けて構成する。
【0035】あるいは、(3)入力画像を分割し、水平
M画素、垂直Nラインで構成されるブロックを生成する
ブロック化手段と、該ブロック化手段で生成されたブロ
ックに直交変換を施し、直交変換係数ブロックを生成す
る直交変換手段と、該直交変換手段で生成された直交変
換係数ブロックを量子化し、量子化係数ブロックを生成
する量子化手段と、該量子化手段で生成された該量子化
係数ブロックを、水平P画素、垂直Qライン分の量子化
係数ブロックに変換するサイズ変換手段と、該サイズ変
換手段で生成された量子化係数ブロックを可変長符号に
変換する可変長符号化手段と、該可変長符号化手段で生
成された可変長符号を、通信網に出力する通信制御手段
とを設けて構成する。
【0036】あるいは、(4)入力画像を分割し、水平
M画素、垂直Nラインで構成されるブロックを生成する
ブロック化手段と、該ブロック化手段によって生成され
たブロックと、復号手段によって生成された参照画像と
を用いてフレーム間予測処理を行ない、差分ブロックを
生成するフレーム間予測手段と、該フレーム間予測手段
で生成された差分ブロックに直交変換を施し、直交変換
係数ブロックを生成する直交変換手段と、該直交変換手
段で生成された直交変換係数ブロックを量子化し、量子
化係数ブロックを生成する量子化手段と、該量子化ブロ
ックを復号して参照画像を生成する復号手段と、該量子
化手段で生成された該量子化係数ブロックを、水平P画
素、垂直Qライン分の量子化係数ブロックに変換するサ
イズ変換手段と、該サイズ変換手段で生成された量子化
係数ブロックを、可変長符号に変換する可変長符号化手
段と、該可変長符号化手段で生成された可変長符号を通
信網に出力する通信制御手段とを設けて構成する。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0038】図2は、本発明による画像符号化処理のブ
ロック図である。
【0039】以下、図1と図2とを対比させて、本発明
による画像符号化処理の概要を説明する。
【0040】まず、図1に示した従来方式では、垂直2
倍拡大処理101によって、フィールドを垂直方向に2
倍に拡大し、縦横比をオリジナルのフレームの縦横比に
合わせている。
【0041】それに対し、図2に示す本発明の画像符号
化処理では、可変長符号化処理209の直前の垂直2倍
拡大処理208において、フィールドを垂直方向に2倍
に拡大する。
【0042】続いて、本発明の画像符号化処理では、ブ
ロック化処理201によって、入力画像を水平8画素、
垂直4ラインからなるブロックに分割する。一方、従来
方式ではブロック化処理102によって、垂直2倍拡大
された入力画像を水平8画素、垂直8ラインからなるブ
ロックに分割する。従って、ブロックの数は、従来方式
と同一である。
【0043】続いて、本発明の画像符号化処理の、フレ
ーム間予測処理202、DCT処理203、量子化処理
204、逆量子化処理205、IDCT処理206、参
照画像更新処理207は、それぞれ、従来方式のフレー
ム間予測処理103、DCT処理104、量子化処理1
05、逆量子化処理106、IDCT処理107、参照
画像更新処理108に対応する処理である。ただし、本
発明の画像符号化処理の上記各処理は、垂直2倍拡大処
理を行なっていないデータに対して行う。従って、上記
各処理の計算量は、従来方式の対応する処理の計算量
の、それぞれ半分である。
【0044】続いて、本発明の画像符号化処理では、量
子化処理204によって得られた量子化係数データを、
周波数空間で拡大する。
【0045】最後に、可変長符号化処理209を行なっ
て、圧縮画像データを生成する。以上で、インタレース
形式のビデオ信号の片フィールドから、縦横比がオリジ
ナルのフレームと同じで、かつ高画質の圧縮画像データ
が生成できる。
【0046】なお、静止画像の符号化等で、フレーム間
予測を行なわない場合には、フレーム間予測処理20
2、逆量子化処理205、IDCT処理206、参照画
像更新処理207を行なわず、ブロック化202処理で
生成したブロックを用いてDCT処理203、量子化処
理204、垂直2倍拡大処理208、可変長符号化処理
209を行い、圧縮画像データを生成する。
【0047】続いて、本発明によって、画像符号化処理
の計算量を削減できる理由を説明する。
【0048】従来の画像符号化処理では、DCT処理、
量子化処理、逆量子化処理、IDCT処理、を、水平8
画素、垂直8ラインのブロックに対して施す。一方、本
発明の画像符号化処理では、上記各処理を、水平8画
素、垂直4ラインのブロックに対して施し、ブロックの
数は従来方式と同一である。
【0049】従って、本発明によれば上記各処理の計算
量を、従来方式に比して半減できる。
【0050】さらに、本発明の画像符号化処理のフレー
ム間予測処理、参照画像更新処理の対象となるデータ量
は、従来方式の半分である。従って、本発明によれば、
フレーム間予測処理、参照画像更新処理の計算量が、従
来方式に比して半減できる。
【0051】MPEGおよびH.261規格による画像
符号化処理では、フレーム間予測処理における動きベク
トルの算出のための計算量が支配的であるため、フレー
ム間予測処理の計算量が半減する効果は非常に大きい。
【0052】また、JPEG規格による画像符号化処理
では、DCT処理の計算量が支配的であるため、DCT
処理の計算量が半減する効果は非常に大きい。
【0053】以上の理由から、本発明によれば、画像符
号化処理の計算量を、従来方式よりも大幅に削減でき
る。
【0054】続いて、第一の実施例について図面を参照
して説明する。
【0055】図3は、第一の実施例の画像符号化装置の
斜視図である。
【0056】本発明による画像符号化装置は、PC30
1と、ディスプレイ302と、キーボード303と、V
TR304とを備えて構成されている。ディスプレイ3
02は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶パネル等を用
いた表示装置であり、PC301から入力した表示信号
を表示する。キーボード303は、本画像符号化装置の
ユーザの操作を受け付け、該操作を電気信号に変換し、
該電気信号をPC301に出力する。VTR304はビ
デオテープを再生、あるいはテレビジョン放送を受信し
てビデオ信号を生成し、該ビデオ信号をPC301に出
力する。
【0057】本実施例において、PC301は、VTR
304が出力するビデオ信号から1フィールド分の画像
を抽出し、該画像をJPEG(Joint Photographic Expe
rtsGroup)形式に符号化して圧縮画像データを生成し、
該圧縮画像データをPC301が内蔵する記憶装置に記
録する。
【0058】続いて、PC301について図面を参照し
て説明する。
【0059】図4はPC301のハードウエア構成図で
ある。PC301は、CPU401と、メインメモリ4
02と、グラフィックス表示ボード403と、画像入力
ボード404と、外部記憶装置405と、キーボードイ
ンタフェース406と、バス407とを備えて構成され
ている。
【0060】ビデオ信号の入力処理、画像符号化処理お
よび記録処理は、CPU401が外部記憶装置405に
蓄積されたソフトウエアをメインメモリ402にロード
し、該ソフトウエアを実行することで実現される。すな
わち、CPU401は該ソフトウエアを実行することに
より、画像入力ボード404を制御して、画像データを
画像入力ボード404からメインメモリ402に転送
し、メインメモリ402に蓄積された画像データを符号
化して圧縮画像データを生成し、該圧縮画像データを外
部記憶装置405に転送する。
【0061】続いて、PC301の構成要素について説
明する。
【0062】メインメモリ402は、半導体メモリ等を
用いた記憶装置である。外部記憶装置405は、磁気記
憶媒体等を用いた記憶装置である。キーボードインタフ
ェース406は、キーボード303からの信号を入力す
るインタフェースである。
【0063】グラフィックス表示ボード403は、CP
U401が、バス407を介して出力する表示データ
を、ノンインタレースの表示信号に変換し、該表示信号
をディスプレイ302に出力する。続いて、画像入力ボ
ード404について図面を参照して説明する。
【0064】図5は画像入力ボード404のハードウエ
ア構成図である。
【0065】画像入力ボード404は、インターフェー
ス部501と、NTSCデコーダ502とを備えて構成
されている。インタフェース部501は、CPU401
から、メインメモリに転送するフィールドの指定を受
け、NTSCデコーダ502からデジタルビデオデータ
を入力し、該デジタルビデオデータのうち、CPU40
1によって指定されたフィールドのデジタルビデオデー
タを、メインメモリ402に転送する。
【0066】NTSCデコーダ502は、CPU401
から画像サイズの指定を受け、VTR304からビデオ
信号を入力し、該ビデオ信号をデジタル化して該画像サ
イズのデジタルビデオデータを生成し、該デジタルビデ
オデータをインタフェース部501に出力する。
【0067】なお、デジタルビデオデータの色フォーマ
ットは422フォーマットであり、水平方向に2画素分
のデータが、Y1(輝度)、Y2(輝度)、Cr(色
差)、Cb(色差2)の各8ビットデータで表されてい
る。
【0068】以下、上記説明した画像符号化装置を用い
て、ビデオ信号の奇数フィールドを符号化し、JPEG
規格に準拠した、水平640画素、垂直480ライン、
411フォーマットの圧縮画像データを生成する場合に
ついて、具体的に説明する。
【0069】まず、CPU401は、画像符号化処理に
先立ち、インタフェース部501には、転送するフィー
ルドを奇数フィールドに、NTSCデコーダ502に
は、画像サイズを水平640画素、垂直240ライン
に、それぞれ設定する。以上の設定により、画像入力ボ
ード404は、VTR304から入力したビデオ信号の
奇数フィールドを、水平640画素、垂直240ライ
ン、422フォーマットの画像データに変換し、該画像
データをメインメモリ402に転送する。
【0070】以下、CPU401による画像符号化処理
について、図面および数式を参照して説明する。
【0071】図6は、画像符号化処理の流れを示すフロ
ーチャートである。まず、ステップ601のブロック化
処理について、図面を参照して説明する。図7は、ブロ
ック化処理のデータの流れを示すデータフローである。
図8は、輝度ブロックの一例である。
【0072】まず、画像入力ボード404によってメイ
ンメモリ402に転送された画像データのうち、輝度デ
ータ701を水平8画素、垂直4ラインからなる輝度ブ
ロック702に分割する。メインメモリ402の画像デ
ータのうち、色差データ703は、画像サイズを垂直方
向に1/2に縮小して縮小色差データ704に変換し、
さらに、該縮小色差データ704を水平8画素、垂直4
ラインからなる色差ブロック705に分割する(ステッ
プ601)。
【0073】図6に戻る。続いて、ステップ602のD
CT処理について、図面を参照して説明する。数式1
は、ステップ602のDCT処理の変換式の一例であ
る。
【0074】図9は、DCT係数ブロックの一例であ
る。
【0075】ステップ602では、該輝度ブロック70
2および該色差ブロック705に対して、数式1を用い
て8×4のDCTを施し、DCT係数ブロックを生成す
る(ステップ602)。
【0076】なお、ステップ602では、数式1に代え
て、数式1を変形して計算量を減らした数式を用いても
よい。再び、図6に戻る。続いて、該DCT係数ブロッ
クに量子化処理を施し、量子化係数ブロックを生成する
(ステップ603)。
【0077】図10は、量子化係数ブロックの一例であ
る。続いて、該量子化係数ブロックに4行8列の0行列
を付加し、変換済み量子化係数ブロックを生成する(ス
テップ604)。
【0078】図11は、変換済み量子化係数ブロックの
一例である。本図の網掛け部分が、ステップ604で付
加された4行8列の0行列である。最後に、該変換済み
量子化係数ブロックを可変長符号に変換し、該可変長符
号に画像サイズ、色フォーマット等を示す制御情報コー
ドを付加して、JPEG規格に準拠した圧縮画像データ
を生成する(ステップ605)。
【0079】以上説明したステップ601からステップ
605までの処理を、1フィールド分行なうことによ
り、ビデオ信号の奇数フィールドから、JPEG規格に
準拠した、水平640画素、垂直480ラインの、圧縮
画像データが生成される。
【0080】第一の実施例の画像符号化装置の特徴を以
下にまとめる。まず第一に、本実施例の画像符号化処理
の計算量は、従来方式に比して少ない。本実施例による
圧縮画像データは、両フィールドの画像を合成した画像
から生成したデータではないため、走査方法変換に伴う
画質劣化がなく、高画質である。さらに、該圧縮画像デ
ータは、JPEG規格に準拠したデータであるので、J
PEG規格に準拠した全ての復号装置で復号可能であ
り、データの互換性がある。従って、以上説明した第一
の実施例によれば、ビデオ信号から、JPEG規格に準
拠した高画質の圧縮画像データを、少ない計算量で生成
できる。
【0081】続いて、第二の実施例について図面を参照
して説明する。
【0082】第二の実施例は、第一の実施例で説明した
画像符号化装置で、VTR304から入力したビデオ信
号をMPEG1形式に符号化して圧縮画像データを生成
し、該圧縮画像データを外部記憶装置405に記録する
場合の例である。第二の実施例の画像符号化装置のハー
ドウエア構成は、第一の実施例の画像符号化装置のハー
ドウエア構成と同一である。
【0083】以下、上記画像符号化装置を用いて、ビデ
オ信号の奇数フィールドを符号化し、水平352画素、
垂直240ラインのMPEG1(MPEG phase 1)規格に準
拠した圧縮画像データを生成する場合について、具体的
に説明する。
【0084】本実施例において、ビデオ信号の入力処
理、画像符号化処理および記録処理は、CPU401が
外部記憶装置405に蓄積されたソフトウエアをメイン
メモリ402にロードし、該ソフトウエアを実行するこ
とで実現される。本実施例においてCPU401は、画
像符号化処理に先立ち、インタフェース部501には、
転送するフィールドを奇数フィールドに、NTSCデコ
ーダ502には、画像サイズを水平352画素、垂直1
20ラインに、それぞれ設定する。
【0085】以上の設定により、画像入力ボード404
は、VTR304から入力したビデオ信号の奇数フィー
ルドを、水平352画素、垂直120ライン、YUV4
22フォーマットの画像データに変換し、該画像データ
をメインメモリ402に転送する。
【0086】以下、第二の実施例において、PC401
が行なう画像符号化処理を、図面を参照して説明する。
【0087】図12は、第二の実施例の画像符号化処理
の流れを示すフローチャートである。まず、ステップ1
201のブロック化処理について、図面を参照して説明
する。
【0088】図13は、ブロック化処理のデータの流れ
を示すデータフローである。まず、画像入力ボード40
4によってメインメモリ402に転送された画像データ
のうち、輝度データ1301を水平8画素、垂直4ライ
ンからなる輝度ブロック1302に分割する。メインメ
モリ402の画像データのうち、色差データ1303
は、画像サイズを垂直方向に1/2に縮小して縮小色差
データ1304に変換し、さらに、該縮小色差データ1
304を水平8画素、垂直4ラインからなる色差ブロッ
ク1305に分割する(ステップ1201)。図12に
戻る。
【0089】該輝度ブロック1302および色差ブロッ
ク1305と、メインメモリ402に記録されている参
照画像データとを用いて、フレーム間予測を行ない、水
平8画素×垂直4ラインからなる差分ブロックと、動き
ベクトルとを生成する(ステップ1202)。
【0090】続いて、該差分ブロックに対して、
【0091】
【数1】
【0092】を用いて8×4のDCTを行い、DCT係
数ブロックを生成する(ステップ1203)。なお、ス
テップ1203では、数式1の代わりに、数式1を変形
して計算量を減らした数式を用いてもよい。続いて、該
DCT係数ブロックに量子化処理を施し、量子化係数ブ
ロックを生成する(ステップ1204)。
【0093】続いて、図面を参照して、ステップ120
5の復号処理を説明する。
【0094】図14は、ステップ1205の復号処理の
流れを示すフローチャートである。
【0095】数式2は、ステップ1203のIDCT(I
nverse DCT、逆離散コサイン変換)処理の変換式の一例
である。まず、該量子化係数ブロックに逆量子化を施
し、逆量子化係数ブロックを生成する(ステップ140
1)。続いて、数式2を用いて該逆量子化係数ブロック
にIDCTを施し、参照画像ブロックを生成する(ステ
ップ1402)。
【0096】なお、ステップ1402では、
【0097】
【数2】
【0098】に代えて、数式2を変形して計算量を減ら
した数式を用いてもよい。
【0099】最後に、該参照画像ブロックとメインメモ
リ402に記録されている参照画像とを用いて、該参照
画像を更新する(ステップ1403)。
【0100】再び、図12に戻る。続いて、ステップ1
204で生成した量子化係数ブロックに4行8列の0行
列を付加し、変換済み量子化係数ブロックを生成する
(ステップ1206)。
【0101】最後に、該変換済み量子化係数ブロックを
可変長符号に変換する。さらにステップ1202で求め
た動きベクトルの垂直成分を2倍した上で符号化し、動
きベクトル符号を生成する。該可変長符号と該動きベク
トル符号に、画像サイズ、フレームレート等を示す制御
情報コードを付加して、MPEG1規格に準拠した圧縮
画像データを生成する(ステップ1207)。
【0102】以上説明したステップ1201からステッ
プ1207までの処理を繰り返すことにより、ビデオ信
号から、水平352画素、垂直240ラインの、MPE
G1規格に準拠した圧縮画像データが生成される。
【0103】第二の実施例の画像符号化装置の特徴を以
下にまとめる。
【0104】まず第一に、本実施例の画像符号化処理の
計算量は、従来方式に比して少ない。
【0105】さらに、本実施例による圧縮画像データ
は、両フィールドの画像を合成した画像から生成したデ
ータではないため、走査方法変換に伴う画質劣化がな
く、高画質である。
【0106】さらに、該圧縮画像データは、MPEG1
規格に準拠したデータであるので、MPEG1規格に準
拠した全ての復号装置で復号可能であり、データの互換
性がある。
【0107】従って、以上説明した第二の実施例によれ
ば、ビデオ信号から、MPEG1規格に準拠した高画質
の圧縮画像データを、少ない計算量で生成できる。
【0108】続いて、第三の実施例について、図面を参
照して説明する。
【0109】図15は、第三の実施例のビデオ会議装置
の斜視図である。
【0110】本発明によるビデオ会議装置は、 PC1
501とビデオカメラ1502とを備える。該ビデオ会
議装置は、ネットワーク1503に接続され、相手端末
1504との間でビデオ会議を行なう。ビデオカメラ1
502は、被写体を撮影してビデオ信号を生成し、PC
1501に出力する。ネットワーク1503は、LAN
(Local Area Network)やISDN(Intgrated Services
Digital Network)等の通信回線である。
【0111】本実施例において、PC1501は、ビデ
オカメラ1502が出力するビデオ信号を、H.261
規格で符号化して圧縮画像データを生成し、該圧縮画像
データをネットワーク1503を介して相手端末150
4に転送する。
【0112】続いて、図面を参照して、PC1501を
説明する。
【0113】図16は、第三の実施例におけるPC15
01のハードウエア構成図である。
【0114】PC1501は、CPU1601と、メイ
ンメモリ1602と、グラフィックス表示部1603
と、画像入力カード1604と、外部記憶装置1605
と、キーボード1606と、キーボードインタフェース
1607と、ネットワークインタフェース1608と、
表示パネル1609と、バス1610とを備えて構成さ
れている。
【0115】メインメモリ1602、外部記憶装置16
05、キーボード1606、キーボードインタフェース
1607は、それぞれ第一および第二の実施例のメイン
メモリ402、外部記憶装置405、キーボード30
3、キーボードインタフェース406と、同一の機能を
有する。グラフィックス表示部1603は、第一および
第二の実施例のグラフィックス表示ボード403と、同
一の機能を有する。画像入力カード1604は、第一お
よび第二の実施例の画像入力ボード404と、同じ機能
およびハードウエア構成を有する。ネットワークインタ
フェース1608は、PC1501とネットワーク15
03との間のデータ転送の制御を行なう。表示パネル1
609は、液晶パネル等を用いた表示装置であり、グラ
フィックス表示部1603から入力した表示信号を表示
する。
【0116】ビデオ信号の入力処理、画像符号化および
通信処理は、CPU1601が外部記憶装置1605に
蓄積されたソフトウエアをメインメモリ1602にロー
ドし、該ソフトウエアを実行することで実現される。
【0117】すなわち、CPU1601は該ソフトウエ
アを実行することにより、画像入力ボード1604を制
御して、画像データを画像入力カード1604からメイ
ンメモリ1602に転送し、メインメモリ1602に蓄
積された画像データを符号化して圧縮画像データを生成
し、該圧縮画像データをネットワークインタフェース1
607を制御してネットワーク1503に送信する。
【0118】また、CPU1601は該ソフトウエアを
実行することにより、ネットワークインタフェース16
07を介して、ネットワーク1503から相手端末15
04が送信する圧縮相手画像データを受信し、該圧縮相
手画像データをデコードして相手画像データを生成し、
さらにグラフィックス表示部1603を制御して、該相
手画像データを表示パネル1609に表示する。
【0119】本実施例においてCPU1601は、画像
符号化処理に先立ち、画像入力カード1604に、転送
するフィールドを偶数フィールドに、画像サイズを水平
176画素、垂直72ラインに、それぞれ設定する。
【0120】以上の設定により、画像入力カード160
4は、ビデオカメラ1502から入力したビデオ信号の
奇数フィールドを、水平176画素、垂直72ライン、
422フォーマットの画像データに変換し、該画像デー
タをメインメモリ1602に転送する。
【0121】続いて、第三の実施例における画像符号化
処理について図面を参照して説明する。
【0122】図17は、第三の実施例の画像符号化処理
の流れを示すフローチャートである。
【0123】まず、ステップ1701のブロック化処理
について図面を参照して説明する。
【0124】図18は、ブロック化処理のデータの流れ
を示すデータフローである。
【0125】まず、画像入力カード1604によってメ
インメモリ1602に転送された画像データのうち、輝
度データ1801を水平8画素、垂直4ラインからなる
輝度ブロック1802に分割する。
【0126】メインメモリ1602の画像データのう
ち、色差データ1803は、画像サイズを垂直方向に1
/2に縮小して縮小色差データ1804に変換し、さら
に該縮小色差データ1804を水平8画素、垂直4ライ
ンからなる色差ブロック1805に分割する(ステップ
1701)。図17に戻る。
【0127】続いて、該輝度ブロック1702および色
差ブロック1705と、メインメモリ1602に記録さ
れている参照画像データとを用いて、フレーム間予測を
行ない、水平8画素×垂直4ラインからなる差分ブロッ
クと、動きベクトルとを生成する(ステップ170
2)。
【0128】続いて、該差分ブロックに対して、数式1
を用いて8×4のDCTを行い、DCT係数ブロックを
生成する(ステップ1703)。
【0129】なお、ステップ1703では、数式1の代
わりに、数式1を変形して計算量を減らした数式を用い
てもよい。続いて、該DCT係数ブロックに量子化処理
を施し、量子化係数ブロックを生成する(ステップ17
04)。
【0130】続いて、図面を参照して、ステップ170
5の復号処理を説明する。
【0131】図19は、ステップ1705の復号処理の
流れを示すフローチャートである。まず、該量子化係数
ブロックに逆量子化を施し、逆量子化係数ブロックを生
成する(ステップ1901)。続いて、数式2を用いて
該逆量子化係数ブロックにIDCTを施し、参照画像ブ
ロックを生成する(ステップ1902)。
【0132】なお、ステップ1902では、数式2に代
えて、数式2を変形して計算量を減らした数式を用いて
もよい。
【0133】最後に、該参照画像ブロックとメインメモ
リ1602に記録されている参照画像とを用いて、該参
照画像を更新する(ステップ1903)。
【0134】再び、図17に戻る。続いて、ステップ1
704で生成した量子化係数ブロックに4行8列の0行
列を付加し、変換済み量子化係数ブロックを生成する
(ステップ1706)。さらに、該変換済み量子化係数
ブロックを可変長符号に変換する。
【0135】そして、ステップ1702で求めた動きベ
クトルの垂直成分を2倍した上で符号化し、動きベクト
ル符号を生成する。
【0136】該可変長符号と該動きベクトル符号に、画
像サイズ等を示す制御情報コードを付加して、H.26
1規格に準拠した圧縮画像データを生成する(ステップ
1707)。
【0137】以上説明したステップ1701からステッ
プ1707までの処理を繰り返すことにより、ビデオ信
号から、水平176画素、垂直144ラインの、H.2
61規格に準拠した圧縮画像データが生成される。
【0138】最後に、該圧縮画像データに誤り訂正符号
等を付加して通信データを生成し、該通信データを、ネ
ットワークインタフェース1608およびネットワーク
1503を介して、相手端末1504に送信する(ステ
ップ1708)。
【0139】以上説明したステップ1701からステッ
プ1708までの処理により、ビデオカメラ1502で
撮影した画像を、水平176画素、垂直144ライン
の、H.261規格に準拠した圧縮画像データに変換
し、該圧縮画像データを相手端末1504に送信するこ
とができる。
【0140】相手端末1504は、PC1501が送信
した通信データを受信し、該通信データを復号し、復号
結果を相手端末1504に接続された表示装置に表示す
る。
【0141】同時に相手端末1504は、PC1501
に対してネットワーク1503を介して圧縮相手画像デ
ータを送信する。PC1501は、該圧縮相手画像デー
タを受信し、さらに該圧縮相手画像データを復号して表
示する。
【0142】以上の処理を繰り返すことにより、PC1
501と相手端末1504との間で、画像データを送受
信し、ビデオ会議を実現できる。
【0143】第三の実施例のビデオ会議装置の特徴を以
下にまとめる。まず第一に、本実施例の画像符号化処理
の計算量は、従来方式に比して少ない。さらに、本実施
例による圧縮画像データは、両フィールドの画像を合成
した画像から生成したデータではないため、走査方法変
換に伴う画質劣化がなく、高画質である。
【0144】さらに、本実施例で生成した圧縮画像デー
タは、H.261規格に準拠したデータであるので、
H.261規格に準拠したビデオ会議装置であれば、機
種を問わず復号可能である。
【0145】従って、以上説明した第三の実施例によれ
ば、ビデオカメラで撮影した画像を、H.261規格に
準拠した高品質の圧縮画像データに変換し、相手端末に
送信できる。
【0146】なお、本実施例の画像圧縮処理で生成した
圧縮画像データを復号して得られる直交変換係数ブロッ
クは、水平方向の低空間周波数側から8番目までで、か
つ、垂直方向の低空間周波数側から4番目までの係数だ
けが0以外の値を持ち、該係数以外の全ての係数が0で
あるという特徴を持つ。
【0147】本実施例では、ブロック化処理1701
で、水平8画素、垂直4ラインからなるブロックを生成
し、該処理以降のフレーム間予測処理、DCT処理、量
子化処理、復号処理を水平8画素、垂直4ラインを単位
として行なうことで、上記の特徴を有する直交変換係数
ブロックを生成した。
【0148】この特徴を有する直交変換係数ブロック
を、本実施例の方法よりも計算量は増加するものの、別
の手法によって生成することも可能である。例えば、量
子化処理によって、垂直方向の低空間周波数側から5番
目以降の係数を強制的に0にすれば、上記の特徴を持つ
直交変換係数ブロックを生成できる。
【0149】この手法によっても、走査方式変換に伴う
画質劣化がなく、国際標準規格に準拠した高画質な圧縮
画像データを生成可能である。このことは、第一および
第二の実施例についても同様に言うことができる。
【0150】
【発明の効果】以上から、第一から第三の実施例のいず
れによっても、入力画像を、周波数空間で拡大処理する
ことによって計算量を削減し、ソフトウエア処理による
安価な画像符号化装置を実現できる。
【0151】また、インタレース形式のビデオ信号の、
奇数あるいは偶数のいずれかのフィールドを符号化し
て、圧縮画像データを生成することにより、ノンインタ
レースの表示系で表示させた際にも画質劣化が少ない、
高画質な画像符号化装置を実現できる。
【0152】さらに、生成した圧縮画像データは、国際
標準規格に準拠しており、データの互換性がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来方式の画像符号化処理のブロック図であ
る。
【図2】本発明の画像符号化処理のブロック図である。
【図3】本発明の画像符号化装置の斜視図である。
【図4】PC301のハードウエア構成図である。
【図5】画像入力ボード404のハードウエア構成図で
ある。
【図6】画像符号化処理の処理の流れを示すフローチャ
ートである。
【図7】ブロック化処理のデータの流れを示すデータフ
ローである。
【図8】ブロックの一例である。
【図9】DCT係数ブロックの一例である。
【図10】量子化係数ブロックの一例である。
【図11】変換済み量子化係数ブロックの一例である。
【図12】第二の実施例の画像符号化処理の流れを示す
フローチャートである。
【図13】ブロック化処理のデータの流れを示すデータ
フローである。
【図14】参照画像更新処理の流れを示すフローチャー
トである。
【図15】第三の実施例のビデオ会議システムの斜視図
である。
【図16】第三の実施例におけるPC1501のハード
ウエア構成図である。
【図17】第三の実施例の画像符号化処理の流れを示す
フローチャートである。
【図18】ブロック化処理のデータの流れを示すデータ
フローである。
【図19】参照画像更新処理の流れを示すフローチャー
トである。
【符号の説明】
401…CPU、 402…メインメモリ、403
…グラフィックス表示ボード、 404…動画入
力ボード、405…外部記憶装置、406…キーボード
インタフェース、407…バス、501…インターフェ
ース部、502…NTSCデコーダ、1601…CP
U、 1602…メインメモリ、1603…グラフィ
ックス表示部、 1604…画像入力カード、
1605…外部記憶装置、 1606
…キーボード、1607…キーボードインタフェース、
1608…ネットワークインタフェース、 1609
…表示パネル、1610…バス。
フロントページの続き (72)発明者 大木 康幸 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町5030番地株 式会社日立製作所ソフトウェア開発本部 内 (72)発明者 林 昭夫 神奈川県海老名市下今泉810番地株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内 (56)参考文献 特開 平6−209467(JP,A) 特開 平5−308631(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 7/24 - 7/68 H04N 7/01 H04N 7/14 - 7/173

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】奇数フィールドと偶数フィールドとからな
    るインタレース形式の画像を入力とする手段と、 前記入力画像のいずれか片フィールドを 、水平M画素、
    垂直Nラインで構成されるブロックに分割するブロック
    化手段と、 該ブロック化手段で生成された前記ブロックに直交変換
    を施し、直交変換係数ブロックを生成する直交変換手段
    と、 該直交変換手段で生成された前記直交変換係数ブロック
    を量子化し、量子化係数ブロックを生成する量子化手段
    と、 該量子化手段で生成された該量子化係数ブロックを、水
    画素、垂直2Nラインの変換済み量子化係数ブロッ
    クに変換するサイズ変換手段と、 該サイズ変換手段で生成された前記変換済み量子化係数
    ブロックを、可変長符号に変換する可変長符号化手段
    と、前記可変長符号に制御情報コードを付加して、前記片フ
    ィールドからなる画像のライン数が2倍に拡大された、
    ノンインタレース形式の圧縮画像データを生成する手段
    と、 を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 【請求項2】奇数フィールドと偶数フィールドとからな
    るインタレース形式の画像を入力とする手段と、 前記入力画像のいずれか片フィールドを 、水平M画素、
    垂直Nラインで構成されるブロックに分割するブロック
    化手段と、 該ブロック化手段によって生成された前記ブロックと、
    復号手段によって生成された参照画像とを用いてフレー
    ム間予測処理を行ない、差分ブロックを生成するフレー
    ム間予測手段と、 該フレーム間予測手段で生成された前記差分ブロックに
    直交変換を施し、直交変換係数ブロックを生成する直交
    変換手段と、 該直交変換手段で生成された前記直交変換係数ブロック
    を量子化し、量子化係数ブロックを生成する量子化手段
    と、 該量子化係数ブロックを復号して前記参照画像を生成す
    前記復号手段と、 該量子化手段で生成された該量子化係数ブロックを、水
    画素、垂直2Nラインの変換済み量子化係数ブロッ
    クに変換するサイズ変換手段と、 該サイズ変換手段で生成された前記変換済み量子化係数
    ブロックを、可変長符号に変換する可変長符号化手段
    と、前記可変長符号に制御情報コードを付加して、前記片フ
    ィールドからなる画像のライン数が2倍に拡大された、
    ノンインタレース形式の圧縮画像データを生成する手段
    と、 を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の画像符号
    化装置において、前記M=8かつ前記N=4であって、 前記ブロック化手段は、水平8画素、垂直4ラインで構
    成される前記ブロックを生成し、 前記サイズ変換手段は、水平8画素、垂直8ラインの画
    像に対応する前記量子化係数ブロック を生成することを
    特徴とする画像符号化装置。
  4. 【請求項4】請求項1または請求項2に記載の画像符号
    化装置において、前記 サイズ変換手段は、前記量子化係数ブロックに、値
    が0である係数からなる行列を付加して、前記変換済み
    量子化係数ブロックを生成することを特徴とする画像符
    号化装置。
  5. 【請求項5】奇数フィールドと偶数フィールドとからな
    るインタレース形式の画像を入力とする手段と、 前記入力画像のいずれか片フィールドを、水平M画素、
    垂直Nラインで構成されるブロックに分割するブロック
    化手段と、 該ブロック化手段で生成された前記ブロックに直交変換
    を施し、直交変換係数ブロックを生成する直交変換手段
    と、 該直交変換手段で生成された前記直交変換係数ブロック
    を量子化し、量子化係数ブロックを生成する量子化手段
    と、 該量子化手段で生成された該量子化係数ブロックを、水
    M画素、垂直2Nラインの変換済み量子化係数ブロッ
    クに変換するサイズ変換手段と、 該サイズ変換手段で生成された前記変換済み量子化係数
    ブロックを可変長符号に変換する可変長符号化手段
    と、前記可変長符号に制御情報コードを付加して、前記片フ
    ィールドからなる画像のライン数が2倍に拡大された、
    ノンインタレース形式の圧縮画像データを生成する手段
    と、 前記圧縮画像データに誤り訂正符号を付加して通信デー
    タを生成する手段と、 前記通信データを 通信網に出力する通信制御手段を備え
    ることを特徴とするビデオ会議装置。
  6. 【請求項6】奇数フィールドと偶数フィールドとからな
    るインタレース形式の画像を入力とする手段と、 前記入力画像のいずれか片フィールドを、水平M画素、
    垂直Nラインで構成されるブロックに分割するブロック
    化手段と、 該ブロック化手段によって生成された前記ブロックと、
    復号手段によって生成された参照画像とを用いてフレー
    ム間予測処理を行ない、差分ブロックを生成するフレー
    ム間予測手段と、 該フレーム間予測手段で生成された前記差分ブロックに
    直交変換を施し、直交変換係数ブロックを生成する直交
    変換手段と、 該直交変換手段で生成された前記直交変換係数ブロック
    を量子化し、量子化係数ブロックを生成する量子化手段
    と、 該量子化係数ブロックを復号して前記参照画像を生成す
    前記復号手段と、 該量子化手段で生成された該量子化係数ブロックを、水
    M画素、垂直2Nラインの変換済み量子化係数ブロッ
    クに変換するサイズ変換手段と、 該サイズ変換手段で生成された前記変換済み量子化係数
    ブロックを、可変長符号に変換する可変長符号化手段
    と、前記可変長符号に制御情報コードを付加して、前記片フ
    ィールドからなる画像のライン数が2倍に拡大された、
    ノンインタレース形式の圧縮画像データを生成する手段
    と、 前記圧縮画像データに誤り訂正符号を付加して通信デー
    タを生成する手段と、 前記通信データ を通信網に出力する通信制御手段を備え
    ることを特徴とするビデオ会議装置。
  7. 【請求項7】請求項5または請求項に記載のビデオ会
    議装置において、前記M=8かつ前記N=4であって、 前記ブロック化手段は、水平8画素、垂直4ラインで構
    成される前記ブロックを生成し、 前記サイズ変換手段は、水平8画素、垂直8ラインの画
    像に対応する量子化係数ブロックを 生成することを特徴
    とするビデオ会議装置。
  8. 【請求項8】請求項5または請求項に記載のビデオ会
    議装置において、前記 サイズ変換手段は、前記量子化係数ブロックに、値
    が0である係数からなる行列を付加して、前記変換済み
    量子化係数ブロックを生成することを特徴とするビデオ
    会議装置。
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