JP3478036B2 - 流量計及びその較正方法 - Google Patents

流量計及びその較正方法

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JP3478036B2 JP00400497A JP400497A JP3478036B2 JP 3478036 B2 JP3478036 B2 JP 3478036B2 JP 00400497 A JP00400497 A JP 00400497A JP 400497 A JP400497 A JP 400497A JP 3478036 B2 JP3478036 B2 JP 3478036B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術の分野】本発明は、流路に沿って連
続的に流れる粉粒体の流量を測定する流量計及びその較
正方法に関する。
【0002】この明細書において、粉粒体とは、多数個
が全体として実質上連続的に流され得る粒子であって、
米粒や小麦粒のような穀粒、小麦粉のような穀粉のみな
らず、環境条件や製造条件などの外的条件に依存してそ
の比重などの粒子の特性が変化するもの又は粒子の平均
的大きさなどが異なるものを指し、その粒子のサイズは
制限されない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
【従来の技術】ところで、米や小麦のような穀物の加工
工場において、穀物粒などの加工処理量は流量として計
測される。ここで、粉粒体の流量とは、単位時間当たり
に流れる粉粒体の重量(すなわち重量流量ないし質量流
量)をいう。連続的に流れる粉粒体に対してこの流量の
計測を連続的に行うために、粉粒体を衝撃受け板状体と
しての衝撃受け検知板で受けてその衝撃荷重を検知し該
衝撃荷重を流量に換算する衝撃荷重検知式ないし衝撃型
流量計が用いられている。
【0004】しかしながら、この衝撃型流量計では、衝
撃受け検知板が粉粒体から受ける流下衝撃が粉粒体の嵩
比重・水分含有率・温度などの粉粒体の性状ないし特性
に依存して変動する。同一の原料・品種で且つ同一条件
の穀粒のみの流量が計測される場合には、この変動は問
題にならない。しかし、実際には、原料環境が整ってい
ることは稀で、ほとんどの場合、多品種の穀粒の流量を
計測する必要がある。また、同一品種の穀粒でも、種々
の条件によってその含有水分の割合が異なることも多
い。従って、多品種の穀粒を扱う加工施設においては、
流量計の較正ないし流量補正に多くの時間を要してい
た。この明細書において、流量計について、「流量補
正」とは流量計の「流量指示値の補正」、すなわち流量
計の「較正」のことをいう。
【0005】衝撃型流量計の流量補正では、通常、穀粒
の流れの途中から被測定物を所定時間の間抜き取って、
該所定時間に抜き取られた穀粒の重量から実流量を計算
し、この実流量値を基礎にして補正を行っている。これ
らの補正ないし較正作業のほとんどは手作業である。一
つの加工処理施設に多数設置される流量計のそれぞれに
対して、原料の変更に応じて厳格に正確に流量補正ない
し較正を行おうとすると、この補正ないし較正作業自体
に多大の時間(例えば1−2日)を要することも少なく
ない。この補正ないし較正作業を最低限にしようとする
と、原料穀粒が近似しているときには、流量補正ないし
較正を行わないことになり、流量測定値の正確性が低下
することになる。
【0006】粉粒体(この従来技術の欄では粉粒体は環
境条件などによって比重などが変動するものに限らず広
義に中小粒状体および粉体の全体を指す)の流路中に斜
めに配置された荷重受け板状体であって、該流路を流れ
ている粉粒体の流量に応じた動荷重を受けるものと、該
荷重受け板状体が受ける荷重の大きさを検出する荷重検
出器とを有する流量計であって、粉粒体が前記流路を流
れている際における荷重検出器の測定値から粉粒体の動
荷重式流量(この明細書で後述のように定義されている
流量)を求める動荷重式流量演算手段からなる演算制御
装置を更に有する流量計は、例えば、(1987年5 月13日
付米国特許出願07/049,666号に基づく優先権が主張され
ている)特開平1-105120号公報、特開昭63-195524 号公
報、米国特許5,065,632 号(特表平3-500812号公報に対
応)、特開平8-14962 号公報、特開昭57-189013 号公
報、及びWO-A-93-22,633に対応する特表平6-511558号公
報に開示されている。
【0007】上記先行技術のうち特開平1-105120号公
報、米国特許5,065,632 号、及び特開平8-14962号公報
等には、荷重受け板状体は、相当の落差を落下した粉粒
体の流下衝撃を受けるように構成された典型的な衝撃検
知型流量計が開示されている。
【0008】一方、上記先行技術のうち特開昭63-19552
4 号公報、及びWO-A-93-22,633に対応する特表平6-5115
58号公報では、荷重受け板状体は、上流側斜面から小さ
な落差で落下する粉粒体の比較的小さな流下衝撃を受け
ると共に該粉粒体が該板状体上面に沿って流下するよう
に該粉粒体を支持しており、板状体が受ける総荷重(以
下では、「動荷重」という)は、この両者の和である。
【0009】この明細書において、「動荷重」とは、流
動中の粉粒体が荷重検出器に及ぼす荷重を含む荷重の総
和をいい、重量に起因する静荷重を一部として含み得る
(但し、堆積し非流動状態にある粉粒体の静荷重は含ま
ない)。
【0010】また、米国特許出願07/049,666号に対応す
る特開平1-105120号公報には、流下衝撃を動荷重として
検出する衝撃型流量計において、その出力スパンの調整
ないし補正を行うことは、開示されている。
【0011】すなわち、特開平1-105120号公報には、図
15に示すような衝撃型流量計120についての開示が
ある。衝撃型流量計120は、下端に下流側開口121
を備え側面開口に斜めに粉粒体流入管122が挿設され
た円筒形のハウジング123と、流入管122から流入
する粉粒体の流下衝撃を受ける衝撃受けプレート124
と、上端側でハウジング123の内周面に縣架され下端
側で衝撃プレート124を縣架状態に支持し、衝撃受け
プレート124が受ける流下衝撃の水平分力を衝撃荷重
として検出する荷重検出器としてのストレインゲージ1
25とを有する。衝撃型流量計120は、更に、ケーブ
ル126を介して衝撃受けプレート124の外面に必要
に応じて結合される較正重り127を有している。この
較正重り127は、増幅器のスパン調整に用いられる。
【0012】しかしながら、この場合においても、検出
された衝撃受けプレート124の荷重を実際の流量に換
算した値が正しいかどうかの検証のためには、「流量計
を通じて既知流量の流動材料を供給することによりその
較正をチェックする」必要があった。
【0013】本発明は、前記諸点に鑑みなされたもので
あり、その目的とするところは、流量(指示値の)補正
ないし較正が容易に行われ得る流量計、及び該流量計の
流量補正ないし較正方法を提供することにある。
【0014】本発明の別の目的は、流量補正ないし較正
が、作業的にも時間的にも容易な流量計、及び該流量計
の流量補正ないし較正方法を提供することにある。
【0015】本発明の更に別の目的は、原料粉粒体の変
化に応じて正確に流量を計測し得る流量計、及び該流量
計の流量補正ないし較正方法を提供することにある。
【0016】本発明の更に別の目的は、性状ないし特性
の異なる粉粒体の流量計測を始める度に流量補正ないし
較正が実際上自動的に行われ得る流量計、及び該流量計
の流量補正ないし較正方法を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の観点によ
れば、前記した目的は少なくとも部分的には、粉粒体の
流路を形成する管状部材と、該管状部材の下流端開口を
開閉すべく管状部材に連結された開閉弁部材であって、
管状部材の下流端開口を開く開位置にあるときには流路
を流れている粉粒体の流量に応じた動荷重を受けるもの
と、前記開閉弁部材にかかる荷重を検出する荷重検出器
とを有する流量計であって、開閉弁部材が粉粒体の流れ
を許容し且つ粉粒体が前記流路を流れている際における
荷重検出器の測定値から粉粒体の動荷重式流量を求める
動荷重流量演算手段と、開閉弁部材によって粉粒体の流
れが遮断された後所定時間経過する間に管状部材内に堆
積された粉粒体の静荷重ないし重量を表す荷重検出器の
測定値と前記所定時間の大きさとに基づいて粉粒体の実
流量を求める実流量演算手段と、前記動荷重式流量値を
前記実流量値に補正する補正係数を求める手段とを備え
た演算制御装置を更に有する流量計によって達成され
る。
【0018】本発明の第二の観点によれば、前記した目
的は少なくとも部分的には、粉粒体の流路中に斜めに配
置された荷重受け板状体であって、該流路を流れている
粉粒体の流量に応じた動荷重を受けるものと、該荷重受
け板状体が受ける荷重の大きさを検出する荷重検出器
と、前記荷重受け板状体の下流で粉粒体の流れを堰き止
める堰止位置と粉粒体の流れを許容する開位置との間で
可動な堰部材とを有する流量計であって、堰部材が開位
置にあり且つ粉粒体が前記流路を流れている際における
荷重検出器の測定値から粉粒体の動荷重式流量を求める
動荷重式流量演算手段と、堰部材が堰止位置に設定され
た後所定時間経過する間に荷重受け板状体上に堆積され
た粉粒体の静荷重ないし重量を表す荷重検出器の測定値
と前記所定時間の大きさとに基づいて粉粒体の実流量を
求める実流量演算手段と、前記動荷重式流量を前記実流
量に補正する補正係数を求める手段とからなる演算制御
装置を更に有する流量計によって達成される。
【0019】いずれの場合においても、好ましくは、荷
重検出器が、粉粒体の動荷重検出レンジと静荷重ないし
重量検出レンジとを備えている。
【0020】また、いずれの場合においても、上述の流
量計を複数個備えた流量計システムでは、好ましくは、
各流量計の演算制御装置は、動荷重式流量を求める通常
の運転モードと補正係数を求める補正ないし較正モード
とを備え、各演算制御装置が該演算制御装置を集中制御
する集中制御装置に接続されており、少なくとも一つの
流量計の流路に流される粉粒体原料、すなわち粉粒体の
ロットなど、が異なるものに変わった際、該少なくとも
一つの流量計の演算制御装置を通常モードから補正モー
ドに切り替える制御信号を集中制御装置から該少なくと
も一つの流量計に送るように構成されている。
【0021】本発明の第三の観点によれば、前記した目
的は少なくとも部分的には、流路を流れる粉粒体の流下
衝撃に依存する動荷重の大きさと粉粒体の流れを堰き止
めた後所定時間の経過後に該堰止位置に堆積された粉粒
体の総量に対応する静荷重ないし重量の大きさとを荷重
検出器によって測定し、動荷重測定値から第一の演算式
によって該動荷重測定値に相当する粉粒体の動荷重式流
量値を求めると共に、前記所定時間の経過後における静
荷重ないし重量測定値から第二の演算式によって粉粒体
の実流量値を求め、粉粒体の差異に依存する前記動荷重
式流量値を前記実流量値に一致させるための補正係数を
求め、前記第一の演算式を前記補正係数で補正して補正
後の第一の演算式によって前記動荷重測定値から補正済
動荷重式流量値を求めるようにした流量計の補正方法に
よって達成される。
【0022】本発明による流量計の較正方法では、好ま
しくは、前記流路を管状部材中に形成し、該管状部材の
下流端開口を開閉する開閉弁部材を該管状部材に連結
し、該開閉弁部材が開位置にある際該開閉弁部材が流路
を流れる粉粒体から受ける流下衝撃を該開閉弁部材に連
結された管状部材に結合された荷重検出器で動荷重とし
て検出し、前記開閉弁部材が所定時間の間閉位置にある
間に前記管状部材中に堆積される粉粒体の総量に応じた
荷重を該管状部材に結合された荷重検出器で静荷重ない
し重量として検出するか、又は
【0023】荷重受け板状体を粉粒体の流路中に斜めに
配置すると共に、前記荷重受け板状体の下流で粉粒体の
流れを堰き止める堰止位置と粉粒体の流れを許容する開
位置との間で可動な堰部材を前記荷重受け板状体の下流
部に設け、堰部材を堰止位置に設定した後所定時間経過
する間に荷重受け板状体上に堆積された粉粒体の重量を
表す静荷重ないし重量を前記荷重検出器で測定し、堰部
材を開位置に設定すると共に粉粒体が前記流路を流れて
いる際における動荷重を前記荷重検出器で測定するよう
にしている。
【0024】
【作用及び効果】本発明による流量計の較正方法では、
流路を流れる粉粒体の流下衝撃に依存する動荷重の大き
さと所定時間の間に所定位置を通って流れた粉粒体の総
量に対応する静荷重ないし重量の大きさとを荷重検出器
によって測定し、動荷重測定値から第一の演算式によっ
て該動荷重測定値に相当する粉粒体の動荷重式流量値を
求めると共に、前記所定時間の間における静荷重ないし
重量測定値から第二の演算式によって粉粒体の実流量値
を求めるようにしているので、実際に流れている粉粒体
について、その流下衝撃に依存する動荷重測定値を基礎
とした動荷重式流量値と、実流量値とを得ることができ
るから、動荷重式流量値が正確な値であるか否かを実流
量値と比較して簡単に判別し得る。
【0025】また、本発明による流量計の較正方法で
は、粉粒体の差異に依存する前記動荷重式流量値を前記
実流量値に一致させるための補正係数を求め、前記第一
の演算式を前記補正係数で補正して補正後の第一の演算
式によって前記動荷重測定値から補正済動荷重式流量値
を求めるようにしたので、動荷重式流量値が実流量値か
らずれた場合には、(前記第一の)演算式を補正して実
流量値と一致する動荷重流量指示値を与えるように簡単
に較正し得る。従って、例えば流量が計測されるべき粉
粒体のロットが変わって流路に性状の異なる別の粉粒体
を流し始めたときに、自動的に短時間に流量計の流量補
正ないし較正を行い得る。その結果、従来では、事前に
一台ごとに行っていた人的な補正作業が実際上不要にな
る。
【0026】当然ながら、実流量測定ないし計測は常時
行う必要はなく、流量補正ないし較正が必要なときに行
えばよい。例えば、1日に2回とか、粉粒体原料が変わ
ったときとかに行えばよい。従って、補正のための一種
のバッチ処理による実流量の測定の際には流路中の粉粒
体の流れが遮断されるけれども、この遮断は短時間で且
つ極めて一時的なものであるから、全体の処理の流れに
大きな影響を及ぼす虞れは実際上ない。
【0027】本発明の流量計のうち第一のタイプの流量
計では、粉粒体の流路を形成する管状部材と、該管状部
材の下流端開口を開閉すべく管状部材に連結された開閉
弁部材であって、管状部材の下流端開口を開く開位置に
あるときには流路を流れている粉粒体の流量に応じた動
荷重を受けるものと、前記管状部材にかかる総荷重を検
出する荷重検出器とを有するので、管状部材に開閉弁部
材を設けた同じ流量計の構造で動荷重と(開閉弁部材に
よって粉粒体の流れが遮断された後所定時間経過する間
に管状部材内に堆積された粉粒体の)静荷重ないし重量
との両方を一つの荷重検出器で検出し得るから、流量値
を補正する較正機能をもちながらも構造も簡単である。
【0028】本発明の流量計では、開閉弁部材が粉粒体
の流れを許容し且つ粉粒体が前記流路を流れている際に
おける荷重検出器の測定値から動荷重流量演算手段によ
って得られる動荷重式流量値が、静荷重ないし重量を表
す荷重検出器の測定値と前記所定時間の大きさとに基づ
いて定義通りに実流量演算手段によって得られる実流量
値と同じ値になるように構成されている。すなわち、二
つの値の間に差異があれば、この差異をなくすように動
荷重式流量値を補正する補正係数を補正手段によって求
め、この補正係数を用いて動荷重式流量演算手段の演算
の仕方を補正することなる。
【0029】ここで、動荷重式演算手段の演算式の補正
対象となる項ないし因子を予め決めておけば、補正は容
易に行われ得るから、実流量ないしこれに対応する静荷
重ないし重量が測定されると、演算制御装置によって即
座に補正処理が行われる。この補正は、実際上人的作業
に依存するところがなく且つ演算制御装置で演算処理す
ることにより行われるから、極めて短時間に完了し得
る。
【0030】本発明の流量計のうち第二のタイプの流量
計でもほぼ同様に流量補正ないし較正が行われ得ること
は、明らかであろう。
【0031】また、本発明の流量計では、好ましくは、
荷重検出器が、粉粒体の動荷重検出レンジと静荷重ない
し重量検出レンジとを備えているので、荷重の大きさに
合わせて常にフルレンジで荷重を測定し得るから、正確
な測定ないし計測を行い得る。
【0032】例えば、第一のタイプの流量計の場合、主
として衝撃荷重からなる動荷重とバッチ荷重との比は1
対100程度であり、荷重検出器としてのロードセルな
どの分解能を考慮して荷重検出器の指示値のフルレンジ
も1対100程度にしておけばよいことが実験的に確認
された。例えば、流量が5トン/時間の場合、動荷重が
150グラムであるのに対して、10秒間に堆積された
米粒の静荷重ないし重量(このような場合、以下では
「10秒間のバッチ荷重」ともいう)は、約14キログ
ラムであった。従って、レンジの切り替えで1対100
程度の差異のある荷重を同程度の精度(有効数字の桁
数)で検出し得ることになる。荷重検出器としてのロー
ドセルなどをフルレンジで使用することがより正確な測
定につながることについては、これ以上の説明は不要で
あろう。この例の場合、実際には、動荷重については2
00グラムがフルレンジになるような荷重検出レンジで
測定し、バッチ荷重については20キログラムがフルレ
ンジになるような荷重検出レンジで測定した。
【0033】本発明の流量計のうち第二のタイプの流量
計では、衝撃荷重の大きさは比較的小さくなるが、この
場合でも静荷重の上乗せを考慮すればレンジ比1対10
0にし得る。
【0034】更に、本発明の流量計を複数個備えた流量
計システムの場合、好ましくは、各流量計の演算制御装
置は、動荷重式流量を求める通常の運転モードと補正係
数を求める補正モードとを備え、各演算制御装置が該演
算制御装置を集中制御する集中制御装置に接続されてお
り、少なくとも一つの流量計の流路に流される粉粒体の
原料が変わった際、該少なくとも一つの流量計の演算制
御装置を通常モードから補正モードに切り替える制御信
号を集中制御装置から該少なくとも一つの流量計に送る
ように構成されているので、粉粒体原料が変わるごとに
人的に流量計を個々に操作して補正作業を行う必要がな
い。また、補正を容易且つ短時間に行い得るので、最低
でも粉粒体原料が変わるごとに補正を行うことが可能に
なるから、システム内の全ての流量計において常時正確
な流量の計測を行い得る。なお、当然ながら、粉粒体原
料が変わらない場合でも、環境条件の変化などを考慮し
て定期的に流量計の流量(指示)補正ないし流量計の較
正を行うようにしてもよい。
【0035】
【発明の実施の形態】
【実施例】次に、本発明による好ましい第一の実施の形
態の流量計を図1から7に基づいて説明する。
【0036】流量計30の主要部を示す図1において、
粉粒体Gの流路1を形成している静置導管2の下流側な
いし下側には、所望の長さの鉛直方向管状部材3が荷重
検出器としてのロードセル4,5を介して流量計30の
機枠21によって支持されている。管状部材3の上流端
ないし上端には、漏斗状の受け部3aが形成されてい
る。
【0037】管状部材3の下流側端部ないし排出側端部
6には、該下流側端部開口7を開閉する開閉弁としての
可動弁装置10が設けられている。可動弁装置10は、
下流端開口7において流路1を閉じる閉位置B(図2参
照)と下流端開口7を開いて流路1を開く開位置A(図
1)との間で支軸11のまわりでD,E方向に回動可能
な開閉弁部材9を備えている。開閉弁部材9が閉位置B
にある際には、その閉鎖時間の間、開閉弁部材9上で管
状部材3内に粉粒体Gが連続的に堆積される。一方、開
閉弁部材9の開位置Aは、図1に示すように、該弁部材
9が流路1を斜めに横切る位置であるので、開閉弁部材
9が開位置Aにある際には、開閉弁部材9には粉粒体G
の流下衝撃荷重が連続的に加えられることになる。な
お、開閉弁部材9が開位置Aと閉位置Bとを採り得る限
り中間の移動の仕方や支持の仕方が上記のものとは異な
っていてもよい。また、開閉弁部材9が開位置Aにある
際受ける流下衝撃荷重を荷重検出器としてのロードセル
4,5で検出し得る限り、管状部材3は、鉛直方向に延
在する代わりに傾斜していても、直線状である代わり
に、例えばその下流側端部が、曲がっていてもよい。荷
重検出器4,5が管状部材3にかかる鉛直方向の全荷重
を検出し得る限り、その検出原理や構造はいかなるもの
であってもよい。また、関連部材を適切に配置し得る場
合、ロードセルは複数個の代わりに単一でもよい。
【0038】開閉弁部材9は、例えばエアーシリンダの
ような駆動手段12で駆動されて、前記開位置Aと閉位
置Bとの間でD,E方向に移動される。13は、開閉弁
部材9をその開位置Aで支持するストッパないしスペー
サで、開閉弁部材9が所望角度Fの開位置Aまで開かれ
ると、粉粒体Gの流下衝撃荷重に抗して開閉弁9をその
開位置に維持するように開閉弁部材9を支持する。な
お、スペーサないしストッパ13は、緩衝材を備えてい
てもよい。
【0039】14は、エアーコンプレッサ8の圧縮空気
圧によるエアーシリンダ12の駆動を制御する電磁弁で
あり、可動弁装置10の一部をなす電磁弁14は、図3
に示すように、マイクロプロセッサなどからなる演算制
御装置15の出力信号に従って該電磁弁14の駆動を制
御する信号を発する駆動制御装置16に接続されてい
る。演算制御装置15には、また、荷重検出器4,5が
接続されている。なお、ロードセル4,5はいわゆるス
パン調整が行われている。荷重検出器4,5がロードセ
ルのようなアナログ信号を出すものである場合、A/D
変換器17を介してマイクロプロセッサのような演算制
御装置15に接続される。演算制御装置15には、更
に、記憶装置18が接続されている。この記憶装置18
には、荷重検出器4,5からの荷重の大きさを表す信号
を流量に換算するために必要な演算式を含むプログラ
ム、この演算式に必要な定数値、補正式ないし値などが
格納されている。なお、荷重検出器4,5での検出デー
タや演算制御装置での演算結果なども時系列的に、記憶
装置18に格納される。この記憶装置は、RAM及びR
OMを含む。19は、演算結果を演算の度に表示し得る
表示装置である。
【0040】本発明の好ましい第一の実施の形態による
流量計30は、基本的に、上記のような構成を有する。
【0041】なお、米粒や小麦粒や小麦粉のような粉粒
体の流量を連続的に計測する流量計を実際に使用する現
場では、一つのシステムに流量計が複数台設けられるこ
とが少なくない。このようなシステムの例を、本発明に
よる好ましい第一の実施の形態の変形例として、図4に
示す。図4のシステム31においては、例えば4つの演
算制御装置15a−15dがマイクロコンピュータ又は
ミニコンピュータのような集中ないし中央制御装置20
に接続されており、各流量計30a−30dのデータを
中央制御装置20に入力しておいて、流量計30a−3
0dの前段ないし上流部に設けられている開閉弁装置
(図示せず、但し後述の図10−14の例で示す流量制
御ゲート機構が同様な働きをすることになる)の弁開度
の調整を該中央制御装置20によって行って、システム
20の全体の流量制御を行っている。
【0042】この中央制御装置20には、各種の原料粉
粒体すなわち加工処理されるべき粉粒体Gについてのデ
ータである荷受け時のデータなども記憶されており、ど
の流量計にどんな原料粉粒体Gが流れているかなどの情
報も、この中央制御装置20で掌握され、原料粉粒体G
の加工処理に際して利用される。
【0043】また、中央制御装置20から流量計30a
−30dの演算制御装置15a−15dのいずれかに原
料粉粒体Gが変わった旨の信号が与えられると、該当の
演算制御装置15では、新たな原料粉粒体Gが流入した
ことを確認した上で、本発明に従った流量補正ないし較
正が行われる。なお、中央制御装置20から該当演算制
御装置15に流量補正ないし較正動作開始指示信号を送
って、当該演算制御装置15では、該開始指示信号に基
づいて本発明に従った補正ないし較正動作を開始するよ
うにしてもよい。この場合には、流路1を流れる粉粒体
Gの種類が変わったかどうかにかかわらず、所定のタイ
ミング(例えば所定の時間間隔)で流量計の流量補正な
いし較正動作が行われることになる。
【0044】次に、図1−3に示した流量計30におけ
る流量補正ないし較正動作の前提となる荷重換算動作、
並びに動荷重式流量及び実流量の算出原理を図1から3
及び5から6に基づいて説明する。
【0045】図1に示したように可動弁装置10の開閉
弁部材9が開位置Aにある場合、流動落下している粉粒
体Gの流下衝撃荷重が開閉弁部材9にかかる。この流下
衝撃荷重は、ロードセル4,5の両方の出力(検出値)
の和の形で検出され、この動荷重としての流下衝撃荷重
が予め定めた演算式に従って流量に換算されることにな
る。
【0046】この図1に示した状態は、粉粒体Gを流し
ながらその流量を測定する通常の使用ないし動作状態
で、いわば、粉粒体の流動・流量測定モードである。な
お、ロードセル4,5が粉粒体Gの流量に依存して受け
る流下衝撃荷重に応じて該ロードセル4,5から出され
たアナログ信号は、A/D変換器17(図3)でA/D
変換されて動荷重信号としての衝撃荷重信号EAとして
演算制御装置15(図3)に送られ、演算制御装置15
において、下記の<演算式1>に従って、動荷重として
の衝撃荷重による流量値QAに変換される。
【0047】
【数1】 QA = EA * a <演算式1>
【0048】ここで、aは、動荷重としての衝撃荷重を
流量に変換する換算係数である。
【0049】横軸に時間軸tを採り、縦軸にロードセル
4,5にかかる動荷重Wを採った図6において、RAで
示した範囲は動荷重が実質上衝撃荷重からなる領域(範
囲)であり、RBで示した範囲は荷重が実質上が静荷重
ないし重量からなる領域(範囲)である。粉粒体Gの流
量が実際上一定に保たれている場合、ロードセル4,5
からの動荷重信号Wは時間的にあまり変動しない。従っ
て、例えば、開閉弁部材9が開位置Aにあり且つ粉粒体
Gが流れていない状態(管状部材3、開閉弁部材9、お
よびエアーシリンダー12等の常に働いている静荷重な
いし重量のみがロードセル4,5にかかる状態)におけ
るロードセル4,5の出力W(=EA)がゼロになるよ
うな所定のバイアスをロードセル4,5の出力Wに予め
かけるように流量計30の出力を調整しておけば、出力
Wは衝撃荷重EAに一致し、流量値QAは、動荷重とし
ての衝撃荷重を示す出力Wに相当する衝撃荷重信号EA
に変換係数aをかけるだけで求めることができることに
なる。
【0050】図2に示したように可動弁装置10の開閉
弁部材9が閉位置Bに設定された場合、流動落下してい
る粉粒体Gが開閉弁部材9上で管状部材3内に堆積され
る。落下して堆積される粉粒体Gの総重量を任意の時間
間隔でサンプリング・検出し、単位時間当たりの重量変
化を求めれば、実流量が得られることになる。すなわ
ち、この図2に示した状態は、流量計の上流側では粉粒
体Gの流量を一定に保ったまま、粉粒体Gの流れを一時
的に流量計30内で堰き止めて流量補正ないし較正をし
ようとする状態で、いわば、流量補正ないし流量計較正
モードである。なお、ロードセル4,5からのアナログ
信号は、通常モードの場合と同様に、A/D変換器17
(図3)でA/D変換されて堆積粉粒体Gの総重量を表
す静荷重ないし重量信号EBとして演算制御装置15
(図3)に送られ、演算制御装置15において、下記の
<演算式2>に従って、重量Yに変換される。
【0051】
【数2】Y = EB * b <演算式2>
【0052】ここで、bは、ロードセル4,5の静荷重
ないし重量測定レンジでの出力を実際の重量に変換する
換算係数である。
【0053】次に、連続する任意のサンプリング間隔
(X2−X1)毎の重量値Y1,Y2からその実流量Q
Bを下記の<演算式3>に従って求める。
【0054】
【数3】 QB = (Y2−Y1)/(X2−X1) <演算式3>
【0055】図6の領域RBで示した期間においては、
落下する粉粒体Gの堆積に伴い重量W(目盛りを考慮す
るとY)が、増加する。従って、時点X1における重量
Y1の情報と時点X2における重量Y2の情報とに基づ
いて、<演算式3>で示すようにして、実流量QBが求
められる。
【0056】流量計30の流量補正ないし較正動作の詳
細について説明する前に、補正ないし較正動作の基本的
な原理について簡単に説明する。
【0057】同一の流路1についての同一の粉粒体Gの
流れを測定しているのであるから、動荷重式流量値とし
ての衝撃荷重流量値QAと静荷重ないし重量から求めた
実流量値QBとは、本来一致しているべきものである。
一方、実流量値QBは、重量流量の定義に従った測定を
行った結果得られるものであるから、装置自体の較正が
適切に行われている限り、被測定物に依存しない正確な
値になっていると考えられる。他方、動荷重式流量値Q
Aは、被測定物の嵩比重や弾力性などに応じて変動し得
るものであるが、同一の被測定物に限っていえば、その
実流量が増大するに従って増大するものである。すなわ
ち、動荷重式流量値QAは、実流量QBに対して正の相
関を有し、且つ図5に示すように実流量QBに実際上比
例する。従って、下記の<演算式4>で示すような関係
が成り立つ。
【0058】
【数4】 QA = k * QB <演算式4>
【0059】ここで、kは、補正係数である。
【0060】<演算式1>および<演算式4>から、流
量補正ないし較正後の動荷重式ないし衝撃荷重式流量値
QAcは、下記の<演算式5>に従って求められること
になる。
【0061】
【数5】<演算式5> QAc = QA * k QAc = EA * a * k
【0062】ここで、上述の通り、kは流量補正ないし
較正係数、aは換算係数、EAは、衝撃荷重信号であ
る。
【0063】従って、コンピュータプログラムによる連
続的な補正処理ループにする場合、aを“a*k”で置
き換えればよい。
【0064】次に、図6及び7を参照しつつ、流量計3
0での流量補正ないし較正動作の詳細について説明す
る。
【0065】流量計30は、通常は、動荷重としての衝
撃荷重を連続的に検知するモードで働いている。従っ
て、ステップS1に示すように、衝撃荷重信号EAが取
り込まれ、ステップS2に示すように、前述の<演算式
1>に従って動荷重式流量QAが絶えず求められてい
る。
【0066】ステップS3では、原料粉粒体Gが切り替
えられた否か及び補正演算を行うべき旨の指示があるか
否かを各流量計30の演算制御装置15で常時チェック
して、これらの事象が生じない限りステップS1に戻
る。従って、ステップS1,S2が繰り返される。な
お、図4に関連して説明したように複数の流量計30
a,30b,…が中央制御装置20に接続されている場
合には、上記事象の発生を中央制御装置20から対応す
る流量計30a,30b,…に伝えられるようにされ得
る。原料粉粒体Gの切り替えが生じた旨の信号又は流量
補正演算開始指示信号がでた場合、次のステップS4以
降の流量補正ないし較正処理ルーチンに移る。
【0067】補正ルーチンにはいると動荷重ないし衝撃
荷重の検出がなされなくなるので、補正処理ルーチンを
抜けるまでの間の、すなわち補正処理を行っている間
(図6の期間T3に対応する)の、衝撃荷重信号EAを
補正ルーチンに入る直前の衝撃荷重信号EAで代替させ
る。これによって、中央制御装置20で複数の流量計を
監視・制御している場合でも該中央制御装置20がシス
テム全体の流量制御を続け得る。
【0068】前述のように、衝撃荷重とバッチ荷重とが
ほぼ1対100の割合になるように流量計30が構成さ
れている場合、例えば、流量が5トン/時間のときの衝
撃荷重が150グラム(すなわち150グラム重)程度
であるとすると、バッチ荷重は、例えば、10秒間で約
14キログラムになる。このような広範囲な大きさの信
号を1つのアンプで処理しようとすると衝撃荷重の測定
精度が低下する虞れがあるので、ステップS5で、測定
レンジを衝撃荷重のグラム単位からバッチ荷重のキログ
ラム単位に切り替える。すなわち、測定レンジを、図6
の範囲RA用の測定レンジから範囲RB用の測定レンジ
に切り替える。
【0069】ステップS6では、可動弁装置10の開閉
弁部材9を開位置Aから閉位置Bに切り替えると同時
に、時間Tを0にリセットして、開閉弁部材9を閉位置
Bに設定した後の時間Tを計測する。
【0070】開閉弁部材9を閉位置Bに設定すると開閉
弁部材9には流動落下する粉粒体Gの全落下荷重がかか
るようになり、当初は振動などで荷重検出器4,5の出
力が安定しない。ステップ7の例では、図6の振動など
が消滅するまでの安定時間T1が3秒間であると見込ん
でいる。
【0071】ステップS8では、時間T1経過後の最初
の重量計測時点X1とEB1とに基づいて時点X1、及
び該時点X1での重量値Y1とを求めている。
【0072】時間Tの経過と共に流路1を流れた粉粒体
Gが管状部材3内で開閉弁部材9上にだんだん堆積し、
ロードセル4,5にかかる荷重が増大する。流量が一定
であれば増加した重量を測定することによって流量を求
めることができる。ステップS9では、時間Tとして8
秒間を採っている。
【0073】ステップS10では、T=8秒経過後の時
点X2(ステップS8で、X1=0とする場合、X2=
8になる)と、その時点X2でのロードセル4,5の出
力EB2に基づく重量値Y2とを求めている。
【0074】ステップS11では、<演算式3>に従っ
て実流量QBを求めている。なお、<演算式3>から明
らかなように、ここでは、EB1とEB2との差のみが
問題となるから、所望ならば、実流量値QBを求める基
礎となるロードセル4,5の出力値EB1,EB2のゼ
ロ点は調整されていなくてもよい。
【0075】ステップS12では、前述の<演算式5>
に従って、流量補正ないし較正係数kを求めると共に、
この流量補正係数kを用いて補正ないし較正後の動荷重
流量QAcを求めている。
【0076】なお、次の流量補正まで同一の流量補正を
行うとすると、プログラム処理操作上は、ステップS1
3に示すように、換算係数aをa*kで置き換えればよ
い。
【0077】流量補正演算が完了すると、ステップ14
に示すように、可動弁装置10の開閉弁部材9を開位置
Aに戻す。これによって、管状部材3内で開閉弁部材9
上に堆積していた粉粒体Gが落下し、開閉弁部材9が通
常の衝撃荷重を受ける状態に戻る。この場合にも急激な
荷重変化のためにロードセル4,5の出力が当初は不安
定になるから、図7のフローチャートには明示されてい
ないけれども、図6の時間T2で示す安定時間を設ける
とよい。
【0078】ロードセル4,5の安定化後、ステップS
15に示すように、荷重検出レンジをキログラム単位の
レンジに相当する領域RB用の測定レンジからグラム単
位のレンジに相当する領域RA用の測定レンジに戻し
て、動荷重としての衝撃荷重を検出する通常モードない
しルーチン(すなわちステップS1)へ戻す。
【0079】以上において、マイクロプロセッサなどか
らなる演算制御装置15で、ステップS2の処理を行い
得るようにしていることは、流量計30が動荷重流量演
算手段を有することに対応し、ステップS5−S11の
処理を行い得るようにしていることは、流量計30が実
流量演算手段を有することに対応し、ステップS12の
処理を行い得るようにしていることは、流量計30が補
正係数を求める手段を有することに対応する。これら
は、物理量の量的な演算であるから、数学的に等価な量
を与えうる限り、その具体的な手順などは変更されても
よい。
【0080】以上のように構成された流量計30および
該流量計30を複数個含むシステム31では、重量計測
による実流量QBと同じ値を出力し得るように衝撃荷重
検知式流量計(すなわち通常モードの流量計)30の動
荷重式流量値QAを補正するに際し、人手を要すること
なく自動的に該補正を行い得、また、原料粉粒体Gが変
わって流量補正ないし較正が必要になった場合でも実際
上即時に該補正ないし較正処理を行い得る。従って、従
来の衝撃荷重検知式流量計と比較して、より正確な流量
計測を実際上常時行い得る。しかも、流量計30では、
開閉弁部材9を備えた可動弁装置10とロードセル4,
5からなる荷重検出器と演算制御装置15とを、衝撃荷
重検知式流量計と実流量計とが実際上同一の管状部材3
に対して形成されるように組み合わせたことになり、流
量計の構成も比較的簡単である。
【0081】また、荷重検出器としてのロードセル4,
5の計測レンジとして、静荷重ないし重量検出用と衝撃
荷重検出用との大小2つのレンジを設けたので、荷重検
出を実際上常に該ロードセル4,5のフルレンジで行い
得るから、正確な荷重出力が可能である。
【0082】更に、一つの加工処理場に複数設置された
流量計30a,30b,…のそれぞれの演算制御装置1
5a,15b,…を集中制御装置20に接続し、該集中
制御装置20からの信号によって流量の自動補正を行う
ようにしているので、原料粉粒体Gが変化したときや、
あるいは必要に応じて(例えば一定の時間間隔で)個々
の流量計30a,30b,…に補正動作開始指示信号な
どを出力し得るから、流量計30a,30b,…のそれ
ぞれを個別に人的に制御する必要がなく、動荷重検知に
よる連続的な流量検出を正確に継続し得る。
【0083】次に、本発明による好ましい第二の実施の
形態の流量計を図8及び9に基づいて説明する。
【0084】図8及び9において、流量計60は、粉粒
体供給部41と、粉粒体流量検出部42と、粉粒体流量
演算及び補正制御部43と、粉粒体排出部44とを備え
ており、供給部41から粉粒体検出部42を通って粉粒
体排出部44まで、内部に、粉粒体Gの流路45が形成
されている。
【0085】粉粒体供給部41内には、ホッパ(図示せ
ず)などから供給された粉粒体を斜めに導く第一の傾斜
流路部46と、該第一の傾斜流路部46に対してなめら
かな湾曲流路部47で接続され且つ第一の傾斜流路部4
6に対してほぼ直角に延びた第二の傾斜流路部48とが
形成されている。49は、第二の傾斜流路部48を構成
すべく機枠59に静置された傾斜案内板ないし流下板で
ある。
【0086】流量検出部42は、粉粒体Gの流路45中
に斜めに配置された荷重受け板状体50であって該流路
45を流れている粉粒体Gの流量に応じた動荷重を受け
るもの50と、該荷重受け板状体50が受ける荷重の大
きさを検出する荷重検出器としてのロードセル51と、
前記荷重受け板状体50の下流において粉粒体Gの流れ
を堰き止める堰止位置Hと粉粒体Gの通過を許容する開
位置Jとの間で可動な堰部材52とを有する。
【0087】荷重受け板状体50は、供給部41の傾斜
案内板49よりも鉛直方向に所定高さLだけ下方におい
て該傾斜案内板49とほぼ平行に位置するように、ロー
ドセル51によって支持されている。従って、傾斜案内
板49上を流路45の第二傾斜流路部48に沿って流下
してきた粉粒体Gは、案内板49の下流端49aからL
以上の落差で荷重受け板状体50上に落下して板状体5
0に対して流量に応じた落下衝撃を及ぼすことになる。
【0088】堰部材52が図8の想像線で示す開位置J
にある場合、荷重受け板状体50上に落下した粉粒体G
は、該板状体50に規定された流路部53に沿って板状
体50上を落下し、流量計60の機枠59の底部に形成
された排出管及び粉粒体Gの飛散を防止する蛇腹58な
どからなる排出部44を通って外部に排出される。この
とき、荷重検出器としてのロードセル51には、前述の
流量計30のロードセル4,5の場合と同様に粉粒体G
が案内板49から荷重受け板状体50上に落下する際の
粉粒体Gの流量に比例した衝撃荷重EAf1に加えて、
板状体50上を流下している粉粒体Gの量に依存するほ
ぼ静的な荷重EAf2を受ける。従って、ロードセル5
1は、粉粒体Gが連続的に流れている状態では、大きさ
が(EAf1+EAf2)の総動荷重EAfを受けるこ
とになる。なお、動的な衝撃荷重EAf1の大きさは粉
粒体の重量流量、高さL、及び荷重受け板状体50の傾
斜角度Tなどに依存する。一方、静的な荷重EAf2の
大きさは、荷重受け板状体50の傾斜角度Tのみなら
ず、板部材50上を流れている粉粒体Gの重量に依存
し、この粉粒体Gの重量は、板状体50の長さ及び板状
体50上での粉粒体Gの層の厚さ(換言すれば、流路部
分48における粉粒体Gの積層高さ)などに依存する。
これら二種類の荷重の割合は、所望に応じて、必要なら
ば、従来技術として挙げた特開昭63-195524号公報など
を参考にして適宜選択すればよい。この動荷重EAfに
ついても適切なゼロ点調整をしておけば、流量計30に
ついての動荷重(衝撃荷重)EAと同様に取り扱われ得
る。なお、板状体50の傾斜角度Tは例えば、45度程
度であるが、この角度Tは、45度よりも大きくても小
さくてもよく、また流下案内板49の傾斜角度よりも大
きくても小さくてもよく、粉粒体Gが流れる範囲で角度
Tは自由に設定され得る。
【0089】一方、堰部材52が図8の実線で示す閉位
置Hにある場合、荷重受け板状体50上に落下した粉粒
体Gは堰部材52で堰き止められて板状体50上に堆積
される。この堆積に伴ってロードセル51にかかる荷重
EBfの変化は、流量計30の開閉弁部材9を閉じた際
にロードセル4,5にかかる荷重EBの変化と実質上同
様である。
【0090】54は、開位置Jと閉位置Hとの間での堰
部材52の上下方向の移動を案内するローラーのような
案内部材(訳注:複数形で)である。堰部材52は、流
量計30の開閉弁部材9と同様に、演算制御装置43の
制御下で駆動制御される電磁弁及びエアーシリンダーか
らなる駆動手段55に接続されており、駆動手段55の
エアーシリンダーの伸縮(厳密には縮伸)に応じて、堰
部材52が上下方向に移動される。この流量計60で
は、流路の開閉に関する限り、流量計30の開閉弁部材
9が堰部材52で代替されていることになる。なお、駆
動手段としては、エアーシリンダーなどの代わりに案内
ローラー54の少なくとも一つを回転駆動する電動モー
ターなどを用いてもよいことはいうまでもない。
【0091】なお、演算制御装置としてのマイクロコン
ピュータなどからなる演算制御部43は、流量計30の
演算制御装置15とほぼ同様に構成されており、図5,
6に示した関係や特性を利用して、図7と同様な手順で
動荷重EAf(EAに対応する)、及び静荷重ないし重
量EBf(EBに対応する)に基づいて動荷重式流量Q
A、実流量QB、及び流量補正係数kを求め得る。従っ
て、この流量計60の場合にも、図3のような構成のみ
ならず、図4のような複数の流量計を含むシステムをサ
ポートし得る。なお、図8および9において、符号56
は、流量計30の表示装置19に対応する表示部であ
る。
【0092】なお、流量計は、その流量検出部42に入
る粉粒体Gの流量を調整ないし制御する供給制御部を備
えていてもよい。
【0093】次に、図8及び9に示した流量計の粉粒体
供給部に粉粒体流量調整ゲートを設けた流量計90を図
10から13に基づいて説明する。
【0094】図10及び11に模式的に示した流量計9
0は、流量計60の粉粒体供給部41に対応する粉粒体
供給部61に、流路部48に相当する流路部62への粉
粒体Gの流出ないし供給を制御する流量調整ゲート機構
63を備えている。流量計90は、流量供給部41が流
量調整ゲート機構63を備えた流量供給部61で置換さ
れている点、及び流量調整ゲート機構63による粉粒体
Gの供給を制御する制御処理機能を演算制御装置43が
備える点を除いて、流量計60と実質的に同様に構成さ
れている。従って、以下では、この相違点についての
み、詳述する。
【0095】流量調整ゲート機構63は、図10及び1
1に概略を示したように、電動モーター64と、粉粒体
溜め部65から流路部62への粉粒体Gの流下を流路部
66で調整するように流路66の大きさないし開度Sを
変えるべくモーター64によってM,N方向に回動変位
される回動可能ゲート部材67とを備えている。
【0096】流量調整ゲート機構63は、具体的には、
例えば図12及び13に示したような構造を有する。
【0097】図12及び13において、68は流量調整
ゲート機構63の枠部で、流量計90の機枠59に固定
され下端70が流路62に開口している枠部68には、
粉粒体供給用で下方ほど細くなった角筒部71が固定さ
れている。粉粒体供給用の角筒部71の下端には、図1
3の点Pを中心とする円弧状になった下縁部72を備え
た送出用開口73が形成されている。側面がほぼ扇形の
ゲート部材67は、点Pを中心とする軸74のまわりで
M,N方向に回動され得るように角筒部71の下縁部7
2及び外側縁部75の外側に跨設されており、図13で
みて円弧状に延びた部分円筒状の部分76に円筒の一部
をなすゲート板部77が形成されている。ゲート部材6
7の半径方向延在部78,79は、開口している。8
0,81は、モーター64の出力軸82のまわりでの正
逆方向の回転に応じて、ゲート部材67を軸74のまわ
りでM,N方向に回動変位させるリンク部材である。ゲ
ート部材67がN方向に最大限変位されて図13の実線
で示す位置Qにあるときゲート部材67のゲート部77
によって開口73が完全に閉じられ、粉粒体Gは、供給
部61から流出しない。一方、ゲート部材67がM方向
に最大限変位されて図13の想像線で示す位置Rにある
とき開口部73が完全に開かれ、開口部73からの粉粒
体Gの流出速度ないし流量が最大になる。モーター64
の正逆方向の回転によってゲート部材67が位置Qと位
置Rとの間で設定される位置に応じて、開口部73のう
ちゲート部材67によって閉じられていない部分の大き
さSが変更され流量調整ゲート機構63からの粉粒体G
の流出量が調整され得る。
【0098】流量調整ゲート機構63は、供給部からの
粉粒体Gの流量を調整ないし制御し得る限り、図10−
13に図示した構造の代わりに他のどのような構造でも
よい。
【0099】この供給ゲート付きの流量計90において
も、ゲート機構のゲート部材67による開口部73の開
度Sを所望の一定の大きさに設定しておく場合には、図
8及び9に示した流量計60と同様に動作し得ることは
明らかであろう。
【0100】なお、この流量計90の場合、図14に示
すように、荷重検出器としてのロードセル51で検出さ
れる動荷重に基づく流量QA、すなわち動荷重式流量Q
Aを図7に示した手順で補正した後、該補正済動荷重式
流量QAcが予め設定した目標流量値ないし所定流量値
Qtに一致するように、例えば演算制御装置43の補正
(済)流量演算部84と関連づけて該演算制御装置43
に流量設定制御部85を設けて、流量調整ゲート機構6
3が開状態にある場合の該流量調整ゲート機構63の開
口部73の開度Sを制御するようにしてもよい。
【0101】また、図1及び2などに示した第一の実施
の形態の流量計30に、図4に関して言及したように、
流量調整ゲート機構63を設けて、図14のような流量
制御を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による好ましい一実施の形態の流量計の
一部破断正面図である(流量計が動荷重式流量測定状態
にある)。
【図2】図1の流量計の一部分の一部破断正面図である
(実流量測定状態にある)。
【図3】図1の流量計の流量計測、流量補正(較正)制
御系のブロック図である。
【図4】図1の流量計を複数個接続した流量計測システ
ムのブロック図である。
【図5】図1の流量計における動荷重式流量値と実流量
値との関係の概略を示すグラフである。
【図6】図1の流量計の荷重検出器で検出される動荷重
と静重量荷重との時間的変動を示すタイムチャートであ
る。
【図7】図1の流量計における動荷重計測による流量計
測と流量補正との処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図8】本発明による好ましい第二の実施の形態の流量
計の側面説明図である。
【図9】図8の流量計をIX方向からみた正面図であ
る。
【図10】図8の流量計の変形例の説明図で、粉粒体が
流量計を通って流れている状態を示している。
【図11】図10の流量計において、粉粒体が堰き止め
られている状態を示す説明図である。
【図12】図10の流量計の粉粒体供給部の詳細な構造
を示す一部破断平面説明図である。
【図13】図10の流量計の粉粒体供給部の詳細な構造
を示す縦断面説明図である。
【図14】図10の流量計で流量制御を行う場合の制御
系のブロック図である。
【図15】従来の流量計の一例の説明図である。
【符号の説明】
1 流路 2 導管 3 管状部材 4 ロードセル(荷重検出器) 5 ロードセル(荷重検出器) 6 下流側端部(排出側端部) 7 下流側端部開口 8 エアーコンプレッサ 9 開閉弁部材 10 可動弁装置 11 支軸 12 エアーシリンダ(駆動手段) 13 ストッパ(スペーサ) 14 電磁弁 15 マイクロプロセッサ(演算制御装置) 16 駆動制御装置 17 A/D変換器 18 記憶装置 19 表示装置 20 集中ないし中央制御装置 21 機枠 30 流量計 31 システム 41 粉粒体供給部 42 粉粒体流量検出部 43 粉粒体流量演算及び補正制御部 44 粉粒体排出部 45 流路 46 傾斜流路部 47 湾曲流路部 48 傾斜流路部 49 流下板(傾斜案内板) 50 荷重受け板状体 51 ロードセル(荷重検出器) 52 堰部材 53 流路部 54 機枠 55 駆動手段 56 表示部 58 蛇腹 59 機枠 60 流量計 61 粉粒体供給部 62 流路部 63 流量調整ゲート機構 64 電動モーター 65 粉粒体溜め部 66 流路部 67 回動可能ゲート部材 68 枠部 70 下端 71 角筒部 72 下縁部 73 送出用開口部 74 軸 75 側縁部 76 部分円筒状の部分 77 ゲート板部 78 半径方向延在部 79 半径方向延在部 80 リンク部材 81 リンク部材 82 出力軸 84 補正ないし較正(済)流量演算部 85 流量設定制御部 A 開位置 B 閉位置 D 回動方向 E 回動方向 F 角度 G 粉粒体 H 堰止位置 J 開位置 L 高さ M 回動方向 N 回動方向 P 点 Q 閉位置 QA 動荷重流量 QB 実流量 R 開位置 S1−15 ステップ k 補正係数 T 傾斜角度
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−292023(JP,A) 特開 平2−126119(JP,A) 特開 昭54−143256(JP,A) 特開 平1−105120(JP,A) 特開 昭63−195524(JP,A) 特開 平8−14962(JP,A) 特開 昭57−189013(JP,A) 特表 平3−500812(JP,A) 特表 平6−511558(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/28 G01F 1/30 G01G 11/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉粒体の流路を形成する管状部材と、 該管状部材の下流端開口を開閉すべく管状部材に連結さ
    れた開閉弁部材であって、管状部材の下流端開口を開く
    開位置にあるときには流路を流れている粉粒体の流量に
    応じた動荷重を受けるものと、 前記開閉弁部材にかかる荷重を検出する荷重検出器とを
    有する流量計であって、 開閉弁部材が粉粒体の流れを許容し且つ粉粒体が前記流
    路を流れている際における荷重検出器の測定値から粉粒
    体の動荷重式流量を求める動荷重流量演算手段と、 開閉弁部材によって粉粒体の流れが遮断された後所定時
    間経過する間に管状部材内に堆積された粉粒体の静荷重
    を表す荷重検出器の測定値と前記所定時間の大きさとに
    基づいて粉粒体の実流量を求める実流量演算手段と、 前記動荷重式流量値を前記実流量値に補正する補正係数
    を求める手段とを備えた演算制御装置を更に有する流量
    計。
  2. 【請求項2】 荷重検出器が、粉粒体の動荷重検出レン
    ジと静荷重検出レンジとを備えている請求項1に記載の
    流量計。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の流量計を複数個
    備え、 各流量計の演算制御装置は、動荷重式流量を求める通常
    の運転モードと補正係数を求める補正モードとを備え、 各演算制御装置が該演算制御装置を集中制御する集中制
    御装置に接続されており、 少なくとも一つの流量計の流路に流される粉粒体が異な
    るものに変わった際、該少なくとも一つの流量計の演算
    制御装置を通常モードから補正モードに切り替える制御
    信号を集中制御装置から該少なくとも一つの流量計に送
    るように構成された流量計システム。
  4. 【請求項4】 粉粒体の流路中に斜めに配置された荷重
    受け板状体であって、該流路を流れている粉粒体の流量
    に応じた動荷重を受けるものと、 該荷重受け板状体が受ける荷重の大きさを検出する荷重
    検出器と、 前記荷重受け板状体の下流で粉粒体の流れを堰き止める
    堰止位置と粉粒体の流れを許容する開位置との間で可動
    な堰部材とを有する流量計であって、 堰部材が開位置にあり且つ粉粒体が前記流路を流れてい
    る際における荷重検出器の測定値から粉粒体の動荷重式
    流量を求める動荷重式流量演算手段と、 堰部材が堰止位置に設定された後所定時間経過する間に
    荷重受け板状体上に堆積された粉粒体の静荷重を表す荷
    重検出器の測定値と前記所定時間の大きさとに基づいて
    粉粒体の実流量を求める実流量演算手段と、 前記動荷重式流量を前記実流量に補正する補正係数を求
    める手段とからなる演算制御装置を更に有する流量計。
  5. 【請求項5】 荷重検出器が、粉粒体の動荷重検出レン
    ジと静荷重検出レンジとを備えている請求項4に記載の
    流量計。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5に記載の流量計を複数個
    備え、 各流量計の演算制御装置は、動荷重式流量を求める通常
    の運転モードと補正係数を求める補正モードとを備え、 各演算制御装置が該演算制御装置を集中制御する集中制
    御装置に接続されており、 少なくとも一つの流量計の流路に流される粉粒体が異な
    るものに変わった際、該少なくとも一つの流量計の演算
    制御装置を通常モードから補正モードに切り替える制御
    信号を集中制御装置から該少なくとも一つの流量計に送
    るように構成された流量計システム。
  7. 【請求項7】 流路を流れる粉粒体の流下衝撃に依存す
    る動荷重の大きさと流れを堰き止めた後所定時間の間に
    該堰止位置に堆積された粉粒体の総量に対応する静荷重
    の大きさとを荷重検出器によって測定し、 動荷重測定値から第一の演算式によって該動荷重測定値
    に相当する粉粒体の動荷重式流量値を求めると共に、前
    記所定時間の間における静荷重測定値から第二の演算式
    によって粉粒体の実流量値を求め、 粉粒体の差異に依存する前記動荷重式流量値を前記実流
    量値に一致させるための補正係数を求め、 前記第一の演算式を前記補正係数で補正して補正後の第
    一の演算式によって前記動荷重測定値から較正済動荷重
    式流量値を求めるようにした流量計の補正方法。
  8. 【請求項8】 前記流路を管状部材中に形成し、 該管状部材の下流端開口を開閉する開閉弁部材を該管状
    部材に連結し、 該開閉弁部材が開位置にある際該開閉弁部材が流路を流
    れる粉粒体から受ける流下衝撃を該開閉弁部材に連結さ
    れた管状部材に結合された荷重検出器で動荷重として検
    出し、 前記開閉弁部材が所定時間の間閉位置にある間に前記管
    状部材中に堆積される粉粒体の総量に応じた荷重を該管
    状部材に結合された荷重検出器で静荷重として検出する
    ようにした請求項7に記載の流量計の補正方法。
  9. 【請求項9】 荷重受け板状体を粉粒体の流路中に斜め
    に配置すると共に、前記荷重受け板状体の下流で粉粒体
    の流れを堰き止める堰止位置と粉粒体の流れを許容する
    開位置との間で可動な堰部材を前記荷重受け板状体の下
    流部に設け、 堰部材を堰止位置に設定した後所定時間経過する間に荷
    重受け板状体上に堆積された粉粒体の重量を表す静荷重
    を前記荷重検出器で測定し、 堰部材を開位置に設定すると共に粉粒体が前記流路を流
    れている際における動荷重を前記荷重検出器で測定する
    ようにした請求項7に記載の流量計の補正方法。
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