JP3477677B2 - 磁気抵抗効果型磁気ヘッド - Google Patents

磁気抵抗効果型磁気ヘッド

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
あるいは磁気テープ装置に使用する磁気ヘッドに関し、
特に、磁気記録媒体に記録された信号を巨大磁気抵抗効
果を利用して検出する磁気抵抗効果型磁気ヘッドに関す
る。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスク装置等に使用される磁気ヘ
ッドの中でも、特にCu等の非磁性金属薄膜を挟んで積
層された複数の極めて薄い軟磁性膜からなる多層膜にお
いて観られる、所謂巨大磁気抵抗効果を利用した磁気抵
抗効果型磁気ヘッドは、これまで特開平4−35831
0号公報に記載されている様に、非磁性金属薄膜を挟ん
で積層された第一の軟磁性体層と第二の軟磁性体層を有
する磁気抵抗効果層と、前記第二の軟磁性体層(固定層
と称する)の磁化を固定するために連続積層された反強
磁性体層と、前記磁気抵抗効果層の第一の軟磁性体層
(自由層と称する)の磁区構造を制御する磁区制御手段
と、更に、前記磁気抵抗効果層にセンス電流を流して磁
気抵抗効果層の磁気抵抗変化を検出するための電極等、
とを有することが開示されている。
【0003】そして更に、従来の当該磁気抵抗効果型磁
気ヘッドでは、上記非磁性金属薄膜層として、Cu層、
即ちCu層のみが用いられ、上記固定層にCo層又はC
oFe合金層等の軟磁性体層が用いられることが明示さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】書き込み専用の電磁誘
導型薄膜磁気ヘッドを複合化した、上記巨大磁気抵抗効
果型磁気ヘッドでは、上述した様に巨大磁気抵抗効果層
の上記非磁性金属薄膜層にCu層が、及び上記固定層に
Co層又はCoFe合金層等の軟磁性体層が、用いられ
る。
【0005】一方、磁気抵抗効果型磁気ヘッドは、磁気
記録媒体に記録された信号を再生するためにセンス電流
を当該巨大磁気抵抗効果層に通電し、信号磁界の変化に
応じて生ずる前記巨大磁気抵抗効果層の磁気抵抗変化を
電圧変化として検出することで信号の再生を行うもので
ある。ここで、センス電流は固定層、非磁性金属薄膜
層、及び自由層に流す一定電流である。
【0006】このため、再生出力の大小は、上記電圧変
化の大小に依存し、センス電流が高ければ高い程、即ち
巨大磁気抵抗効果層中のセンス電流密度が高くなる程大
となる。しかし、センス電流密度を無制限に増加できる
わけでなく、電流密度が高い程ジュール発熱による温度
上昇とエレクトロマイグレーションにより磁気ヘッドの
出力が逆に低下してしまうという問題がある。
【0007】そこで、この点を確認するため実際に通電
試験を行ってみた結果、特に、上記非磁性金属薄膜層と
して用いられているCu層におけるエレクトロマイグレ
ーションの発生がセンス電流密度の増大に大きな障害と
なることが明らかになった。即ち、Cu層にエレクトロ
マイグレーションが生じると、固定層から自由層へ及び
自由層から固定層へのCu層を介した電子の流れが阻害
され磁気抵抗変化が生じなくなり電圧変化として検出不
能になるのである。
【0008】一方また、上記磁気抵抗効果型磁気ヘッド
を比較的湿度の高い状態に放置した場合、当該磁気ヘッ
ドの中で出力が低下するものがあり、これは上記非磁性
金属薄膜層のCu層及び固定層のCo層において腐食が
発生するためであって、高湿度の条件で前記磁気抵抗効
果型磁気ヘッドを使用する場合には上記腐食が問題にな
ることも実験的に明らかとなった。
【0009】今後、益々磁気ディスク装置の記憶容量が
増大するのに対応して、ヘッド出力を増加するため磁気
抵抗効果型磁気ヘッドの上記磁気抵抗効果層中のセンス
電流密度を益々増大する傾向にあり、エレクトロマイグ
レーションに対する耐力を高めることが非常に重要な課
題である。これと共に、磁気ディスク装置の使用環境に
対する信頼性を高めることも必要で、腐食はヘッド製造
工程でも発生し歩留り低下の要因になると共に、磁気デ
ィスク装置内で発生すれば信頼性上大きな問題となるた
め、腐食の問題を解決することも非常に重要な課題であ
る。
【0010】以上の背景に対し、上記従来の技術で開示
されている巨大磁気抵抗効果型磁気ヘッドでは、エレク
トロマイグレーションによるCu層の劣化による出力の
低下、高湿度条件におけるCu層及びCo層の腐食発生
による出力の低下、等に関しては何の考慮もなされてい
ないのが現状である。
【0011】従って、本発明の目的は、上記問題点を解
決し、高出力で信頼性の高い、高密度磁気記録再生に適
した磁気抵抗効果型磁気ヘッドを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明は次のような構成を採用する。
【0013】上部下部一対の磁気シールド層、非磁性金
属薄膜層を挟んで固定層と自由層が積層された巨大磁気
抵抗効果層、前記巨大磁気抵抗効果層に連続積層された
反強磁性体層、前記巨大磁気抵抗効果層の磁区を制御す
る磁区制御手段、前記巨大磁気抵抗効果層にセンス電流
を流して磁気抵抗変化を検出する電極、を備えた磁気抵
抗効果型磁気ヘッドであって、前記巨大磁気抵抗効果層
における前記非磁性金属薄膜層が、CuRu合金膜、又
はCuRu合金膜とその他の金属の多層膜から形成され
る構成とする。
【0014】また、上部下部一対の磁気シールド層、非
磁性金属薄膜層を挟んで固定層と自由層が積層された巨
大磁気抵抗効果層、前記巨大磁気抵抗効果層に連続積層
された反強磁性体層、前記巨大磁気抵抗効果層の磁区を
制御する磁区制御手段、前記巨大磁気抵抗効果層にセン
ス電流を流して磁気抵抗変化を検出する電極、を備えた
磁気抵抗効果型磁気ヘッドであって、前記巨大磁気抵抗
効果層における前記非磁性金属薄膜層が、CuRu合金
膜、又はCuRu合金膜とその他の金属の多層膜から形
成され、前記固定層が、CoRh合金膜から形成される
構成とする。
【0015】また、前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドにお
いて、前記固定層におけるCoRh合金膜のRhの代わ
りに、Ag、Au、Pd、Pt、Ir、Ru、Ti、
V、Cr、Zr、Nbの遷移金属の中の少なくとも一つ
より選択される構成とする。
【0016】
【0017】
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る磁気抵抗
効果型磁気ヘッドについて、図1〜図4を用いて以下説
明する。
【0019】図1は、本発明の第1の実施形態に係る磁
気抵抗効果型磁気ヘッドで媒体対向面側からみた断面図
である。本実施形態においては、まず、アルミナーチタ
ンカーバイト等の絶縁体からなる基板1上に、平坦化用
に厚付けした、アルミナ等からなる下地絶縁層2を介し
て、下部磁気シールド層3を1〜4μm積層し所定の形
状に加工した後、下部ギャップを形成するアルミナある
いはシリカ、あるいは両者の混合物等からなる絶縁層4
を0.02〜0.2μm積層する。これらの層は、いず
れもスパッタリング法によって積層されるが、本実施形
態では、特に言及しない限り以下に述べる絶縁層として
アルミナ膜あるいはアルミナとシリカの混合膜を使用し
ている。ただし、アルミナとシリカ以外の絶縁膜を用い
ても特に問題はない。
【0020】この様に絶縁層4を積層した後、非磁性金
属薄膜層を挟んで積層された複数の軟磁性体層からなる
磁気抵抗効果層5、反強磁性体層6、及び非磁性の高抵
抗導体膜7をスパッタリング法により連続積層し、フォ
トリソグラフィとドライエッチング法により所定の形状
に加工する。更に続いて、磁区制御用永久磁石膜8とT
a/TaW等からなる導体層9をやはりスパッタリング
法により積層し、リフトオフ法により所定の形状の電極
10を上記磁気抵抗効果層5、反強磁性体層6、及び高
抵抗導体膜7パターンの端部に形成する。
【0021】ここで、本実施形態においては、当該磁気
抵抗効果層5として上記非磁性金属薄膜層51にCuR
u合金膜を用いて、Ta(54)/NiFe(52)/
CoFe(53)/CuRu(51)/Co層(55)
を連続積層し、上記反強磁性体層6はCrMnPt膜
を、上記高抵抗導体膜7はTa膜を使用している。
【0022】この際、当該非磁性金属薄膜層51は、本
実施形態の構成例であるCuRu合金膜の代わりに、C
uとAg、Au、Pd、Pt、Rh、Ir、Ti、V、
Cr、Zr、Nbの遷移金属の中の少なくとも一つの金
属との合金膜を用いても良く、更に、Cuと前記遷移金
属の多層膜、例えば、Cu−Ag−Rhの多層膜、又は
Cu−Au−Cu−Auの多層膜(この際、多層膜の厚
さは多層の層数に拘わらず略一定厚さにすることが望ま
しい)を用いても特に問題はない。また、上記磁気抵抗
効果層5の軟磁性体層52としてNiCo膜あるいはN
iFeCo膜等を、上記反強磁性体層6としてMnPt
膜やNiFeMn膜等を用いても何ら差し支えないこと
は確認している。
【0023】ここで、上記磁気抵抗効果層5の軟磁性体
層であるNiFe(52)/CoFe膜(53)は巨大
磁気抵抗効果層のいわゆる自由層として、一方、Co膜
55は固定層として、積層されているものである。
【0024】以上の様にして電極10までを形成した
後、上部ギャップを形成するための絶縁層11を0.0
2〜0.2μm積層し、次いで上部磁気シールド層兼下
部磁極12を1〜4μm積層し、所定形状に加工して再
生ヘッド部13の作製を終了する。実際に記録再生用磁
気ヘッドとして使用するために、更に引き続き、前記上
部磁気シールド層兼下部磁極12上に絶縁層及びコイ
ル、上部磁極、及び保護絶縁層と順次形成して記録ヘッ
ド部を作製し、当該磁気抵抗効果型磁気ヘッドの作製を
終了する。
【0025】上記本実施形態による磁気抵抗効果型磁気
ヘッドは、記録ヘッド部において磁気記録媒体に信号を
書き込み、再生ヘッド部13で前記信号を読み出すが、
当該信号を読み出す場合には上記電極10から上記磁気
抵抗効果層5に信号検出用のセンス電流を流しておく必
要がある。この時、上記固定層55内の磁化の向きは上
記反強磁性体層6によって媒体対向面に対して垂直方向
に固定され、上記自由層52,53内の磁化の向きは前
記固定層55の磁化の向きと略直角になるように制御さ
れているのが望ましい。
【0026】そして、前記磁気記録媒体から極性の異な
る信号磁界が交互に前記磁気抵抗効果層5に加わること
により、前記信号磁界強度に応じて自由層52,53内
の磁化が回転し、これによる固定層の磁化と自由層の磁
化のなす角度の変化に対応して、前記磁気抵抗効果層5
の抵抗が増減する。この磁気抵抗効果層5の磁気的な抵
抗変化を電圧変化として上記電極10から検出すること
によって当該信号の読み出しが可能となる。当該電圧変
化、即ちヘッドの出力は、今述べた動作原理から明らか
な様にセンス電流を増加すればする程増大する。
【0027】上記本実施形態による磁気抵抗効果型磁気
ヘッドの動作原理は、上述した通りであるが、従来ヘッ
ドの場合、磁気抵抗効果層に流れる検出電流密度を増加
して行くとエレクトロマイグレーション呼ばれる現象に
より前記磁気抵抗効果層の抵抗が増大しヘッドの出力が
低下するため、ある密度以上のセンス電流が流せないと
いう問題がある。
【0028】しかし、本実施形態による磁気抵抗効果型
磁気ヘッドによれば、図2に示す様に、従来の磁気抵抗
効果型磁気ヘッドに比較して磁気抵抗効果層5の検出電
流密度を増大しても(センス電流を増加)、エレクトロ
マイグレーションの発生が抑えられ、磁気抵抗効果層の
抵抗変化が起こるまでの通電時間を大幅に増加すること
がわかる。即ち、本実施形態(図2では本実施例ヘッド
と称する)によれば、前記磁気抵抗効果型磁気ヘッドの
通電寿命を伸ばす効果があると同時に、これによって上
記センス電流密度の増大が可能なため当該ヘッド出力を
大幅に高める効果があることは明らかである。
【0029】図3は、本発明の第2の実施形態による磁
気抵抗効果型磁気ヘッドの媒体対向面側からみた断面図
を示したものである。本実施形態においては、上記磁気
抵抗効果層5における上記固定層55として、CoRh
合金膜を積層し(従来技術のCo層又はCoFe合金層
に代えて)、上記非磁性金属薄膜層51としてCuRu
合金膜を各々積層したものであり、その他のヘッドの構
成材料及びヘッド構造については、第1の実施形態の磁
気抵抗効果型磁気ヘッドと同様である。また、当該磁気
抵抗効果型磁気ヘッドの動作原理についても第1の実施
形態の磁気抵抗効果型磁気ヘッドと同様であるが、本実
施形態の構成例であるCoRh合金膜におけるRhをA
g、Au、Pd、Pt、Ir、Ru、Ti、V、Cr、
Zr、Nbの遷移金属の中の少なくとも一つの金属に代
えても、また、CuRu合金膜におけるRuをAg、A
u、Pd、Pt、Rh、Ir、Ti、V、Cr、Zr、
Nbの遷移金属の中の少なくとも一つの金属に代えたと
しても、特に問題はないことを確認している。
【0030】図4は、第2の実施形態(図4では本実施
例ヘッドと称する)による磁気抵抗効果型磁気ヘッドの
効果を調べ、従来の磁気抵抗効果型磁気ヘッドと比較し
た結果である。図4は、上記磁気ヘッドを高温高湿条件
に放置した場合に試験前後のヘッド出力を比較して、試
験後腐食により出力が低下するものの発生率(図の縦軸
が発生率を示す)と試験時間(横軸)との関係を示した
ものである。
【0031】図4に示すように、従来の磁気抵抗効果型
磁気ヘッドでは腐食によりヘッド出力が低下するものの
発生率が100時間後で1%程度であるのに対し、本実
施形態による磁気抵抗効果型磁気ヘッドは腐食の発生率
が極めて低く、高温高湿条件下でも出力低下するヘッド
は、殆ど発生しないことがわかる。同図の結果からすれ
ば、磁気記録装置において従来の磁気抵抗効果型磁気ヘ
ッドを使用した場合、装置使用環境によっては腐食が発
生しヘッドの出力が低下する場合があり得るが、本実施
形態による磁気抵抗効果型磁気ヘッドはその可能性は殆
ど無く、磁気記録装置の信頼性を大幅に向上する効果が
ある。
【0032】また、第1の実施形態の場合と同様に、第
2の実施形態によれば、エレクトロマイグレーションの
発生を抑制し、磁気抵抗効果型磁気ヘッドの通電寿命を
大幅に伸ばす効果があり、センス電流密度の増大が可能
なため、ヘッド出力を大幅に高める効果もあることは明
らかである。
【0033】以上説明したように、本発明の実施形態
は、次のような構成例と機能を奏するものを含むもので
ある 。
【0034】まず、上記巨大磁気抵抗効果層における上
記非磁性金属薄膜層をCuとその他の金属との合金膜、
又はCuとその他の金属膜との多層膜により形成する
(マイグレーション発生抑制と腐食防止のため)。更
に、上記固定層をCo又はCoFe合金に第3元素とし
て、Co、Fe以外の金属元素が添加されてなる合金膜
により形成する(腐食防止のため)。
【0035】そして、上記その他の金属及び上記第3元
素としての金属元素は、Ag、Au、Pd、Pt、R
h、Ir、Ru、Ti、V、Cr、Zr、Nbの遷移金
属の中の少なくとも一つより選択するものとする。
【0036】以上のような、前記非磁性金属薄膜層をC
uとその他の金属を適用した改善手段を採用することで
マイグレーションの発生を抑制し、前記固定層をCo又
はCoFe合金と第3元素を適用した改善手段、又は前
記非磁性金属薄膜層の前記改善手段を採用することで腐
食を防止するものであり、換言すると、上記磁気抵抗効
果型磁気ヘッドにおけるエレクトロマイグレーションの
発生を抑制しセンス電流を高めることが可能となり、更
にまた、高湿度条件においても腐食の発生を抑制するこ
とが可能となる。この結果、ヘッドの高出力化とヘッド
信頼性の飛躍的な向上を実現できる。
【0037】
【発明の効果】本発明による磁気抵抗効果型磁気ヘッド
によれば、上述した様に前記巨大磁気抵抗効果層のエレ
クトロマイグレーションの発生を抑制し前記磁気抵抗効
果型磁気ヘッドの通電寿命を大幅に伸ばす効果があると
同時に、これによりセンス電流密度の増大が可能となり
ヘッドの出力を大幅に高める効果がある。
【0038】一方また、従来の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
ドの場合には磁気記録装置の使用環境によっては腐食が
発生しヘッドの出力が低下する場合があり得るのに対
し、本発明による磁気抵抗効果型磁気ヘッドでは腐食の
発生はなく、当該磁気抵抗効果型磁気ヘッドを使用した
磁気記録装置の信頼性を大幅に向上する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る磁気抵抗効果型
磁気ヘッドの断面図である。
【図2】図1の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの効果を示す
図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係る磁気抵抗効果型
磁気ヘッドの断面図である。
【図4】図3の磁気抵抗効果型磁気ヘッドの効果を示す
図である。
【符号の説明】
1 基板 2 下地絶縁層 3 下部磁気シールド層 4 絶縁層 5 磁気抵抗効果層 6 反強磁性体層 7 高抵抗導体膜 8 磁区制御用永久磁石膜 9 導体層 10 電極、 11 絶縁層 12 上部磁気シールド層兼下部磁極 13 再生ヘッド部 54 Ta層 52,53 自由層 51 非磁性金属薄膜 55 固定層

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部下部一対の磁気シールド層、非磁性
    金属薄膜層を挟んで固定層と自由層が積層された巨大磁
    気抵抗効果層、前記巨大磁気抵抗効果層に連続積層され
    た反強磁性体層、前記巨大磁気抵抗効果層の磁区を制御
    する磁区制御手段、前記巨大磁気抵抗効果層にセンス電
    流を流して磁気抵抗変化を検出する電極、を備えた磁気
    抵抗効果型磁気ヘッドであって、 前記巨大磁気抵抗効果層における前記非磁性金属薄膜層
    が、CuRu合金膜、又はCuRu合金膜とその他の金
    属の多層膜から形成されることを特徴とする磁気抵抗効
    果型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 上部下部一対の磁気シールド層、非磁性
    金属薄膜層を挟んで固定層と自由層が積層された巨大磁
    気抵抗効果層、前記巨大磁気抵抗効果層に連続積層され
    た反強磁性体層、前記巨大磁気抵抗効果層の磁区を制御
    する磁区制御手段、前記巨大磁気抵抗効果層にセンス電
    流を流して磁気抵抗変化を検出する電極、を備えた磁気
    抵抗効果型磁気ヘッドであって、 前記巨大磁気抵抗効果層における前記非磁性金属薄膜層
    が、CuRu合金膜、又はCuRu合金膜とその他の金
    属の多層膜から形成され、 前記固定層が、CoRh合金膜から形成されることを特
    徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の磁気抵抗効果型磁気ヘッ
    ドにおいて、 前記固定層におけるCoRh合金膜のRhの代わりに
    Ag、Au、Pd、Pt、Ir、Ru、Ti、V、C
    r、Zr、Nbの遷移金属の中の少なくとも一つより選
    択されることを特徴とする磁気抵抗効果型磁気ヘッド。
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