JP3477469B1 - 液処理装置及び液処理方法 - Google Patents

液処理装置及び液処理方法

Info

Publication number
JP3477469B1
JP3477469B1 JP2002294805A JP2002294805A JP3477469B1 JP 3477469 B1 JP3477469 B1 JP 3477469B1 JP 2002294805 A JP2002294805 A JP 2002294805A JP 2002294805 A JP2002294805 A JP 2002294805A JP 3477469 B1 JP3477469 B1 JP 3477469B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
substrate
liquid
wafer
diaphragm
treatment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002294805A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004131750A (ja
Inventor
浩 佐藤
基市 鄭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Electron Ltd
Original Assignee
Tokyo Electron Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Electron Ltd filed Critical Tokyo Electron Ltd
Priority to JP2002294805A priority Critical patent/JP3477469B1/ja
Priority to AU2003242059A priority patent/AU2003242059A1/en
Priority to US10/530,678 priority patent/US20060000704A1/en
Priority to PCT/JP2003/007096 priority patent/WO2004033764A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3477469B1 publication Critical patent/JP3477469B1/ja
Publication of JP2004131750A publication Critical patent/JP2004131750A/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D17/00Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
    • C25D17/008Current shielding devices
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25DPROCESSES FOR THE ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PRODUCTION OF COATINGS; ELECTROFORMING; APPARATUS THEREFOR
    • C25D17/00Constructional parts, or assemblies thereof, of cells for electrolytic coating
    • C25D17/001Apparatus specially adapted for electrolytic coating of wafers, e.g. semiconductors or solar cells

Abstract

【要約】 【課題】 基板における液処理の面内均一性を効果的に
向上させることができる液処理装置及び液処理方法を提
供する。 【解決手段】 メッキ液を貯留する内槽19内には、カ
ソード領域とアノード領域とを仕切り分ける隔膜25及
び隔膜を支持するフレーム26が配設されている。フレ
ーム26には供給管伸縮機構38の作動により伸縮可能
な供給管35が接続されている。このような電解メッキ
装置1を使用して、隔膜25の中央対向部25cを上下
動させながらウェハWにメッキを施す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板に液処理を施
す液処理装置及び液処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体デバイスの集積度向上によ
り、半導体ウェハ(以下、単に「ウェハ」という。)に
形成された配線溝又は接続孔に金属を埋め込んで配線を
形成する埋め込み配線方法が利用されている。それに伴
い、高い埋め込み速度を有する成膜装置の開発が強く要
求されている。現在、このような要求を満たす成膜装置
として、電解メッキ装置が注目されている。
【0003】電解メッキ装置では、メッキ液槽内のメッ
キ液にウェハを浸漬させ、かつアノード電極とウェハの
縁部に接触しているカソード電極との間に電圧を印可す
ることにより、メッキを埋め込んでいる。
【0004】ところが、このような電解メッキ装置では
ウェハの縁部から給電しているため、ウェハの中央部よ
りも縁部の方が電流密度が大きくなり、メッキの面内均
一性が低いという問題がある。
【0005】現在、上記問題を解決する一つの手法とし
て、メッキ液槽内に移動可能な遮蔽板を配設し、メッキ
中に遮蔽板を動かすことにより、電流密度を制御する手
法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2
参照。)。
【特許文献1】特開2000−87285号公報(第5
−第7頁、図1−図3)
【特許文献2】特開2000−96282号公報(第2
−第3頁、図1−図3)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような手法では、遮蔽板によりメッキ液の流れが変わ
るので、流速分布の均一性が低下してしまい、メッキの
面内均一性を効果的に向上させることができないという
問題がある。なお、この問題は遮蔽板を配設することに
より生ずる問題であり、メッキ中に遮蔽板を動かさない
場合にも生ずる問題である。本発明は、このような問題
を解決するためになされたものである。即ち、基板にお
ける液処理の面内均一性を効果的に向上させることがで
きる液処理装置及び液処理方法を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決しようとする手段】本発明の液処理装置
は、基板を浸漬させるための処理液を貯留する処理液槽
と、処理液に浸漬させた基板に電気的に接触する第1の
電極と、処理液槽内に配設された、第1の電極との間に
電圧が印加される第2の電極と、基板と第2の電極との
間に配設された隔膜と、隔膜の位置を部分的に変える隔
膜位置可変機構と、を具備することを特徴としている。
本発明の液処理装置は、隔膜位置可変機構を備えている
ので、隔膜の位置を部分的に変えることができる。それ
故、基板における液処理の面内均一性を効果的に向上さ
せることができる。
【0008】上記隔膜の位置が部分的に変えられる前の
状態では、隔膜における前記基板の中央部に対向する部
分は隔膜における基板の縁部に対向する部分よりも基板
側に位置していることが好ましい。このような隔膜を使
用することにより、容易に基板における液処理の面内均
一性を効果的に向上させることができる。
【0009】上記隔膜位置調節機構は、隔膜における基
板の中央部に対向する部分を動かすことが好ましい。こ
のような部分を動かすことにより、容易に隔膜の位置を
部分的に変えることができる。
【0010】上記液処理装置は、隔膜位置可変機構を制
御する制御器をさらに備えていることが好ましい。制御
器を備えることにより、隔膜位置調節機構の制御を自動
的に行うことができる。
【0011】上記液処理装置は、基板に施された液処理
の程度を部分的に測定するためのセンサをさらに備え、
制御器はセンサの測定結果に基づいて隔膜位置可変機構
を制御することが好ましい。センサを備え、制御器でこ
のような制御を行うことにより基板における液処理の面
内均一性をより効果的に向上させることができる。
【0012】上記液処理装置は、複数の電極を備えた測
定用基板と、電極に流れる電流を測定する電流計とをさ
らに備え、制御器は電流計の測定結果に基づいて隔膜位
置可変機構を制御することが好ましい。測定用基板を備
え、制御器でこのような制御を行うことにより基板にお
ける液処理の面内均一性をより効果的に向上させること
ができる。
【0013】本発明の他の液処理装置は、基板を浸漬さ
せるための処理液を貯留する処理液槽と、処理液に浸漬
させた基板に電気的に接触する第1の電極と、処理液槽
内に配設された、第1の電極との間に電圧が印加される
第2の電極と、基板と第2の電極との間に配設された、
基板の中央部に対向する部分が基板の縁部に対向する部
分よりも基板側に位置した隔膜と、を具備することを特
徴としている。本発明の液処理装置は、このような隔膜
を備えているので、基板における液処理の面内均一性を
効果的に向上させることができる。
【0014】本発明の液処理方法は、処理液槽内の処理
液に基板を浸漬させ、かつ基板に電流を流している状態
で、基板に施された液処理の程度を部分的に測定し、測
定結果に基づいて前記処理液内に配設された隔膜の位置
を部分的に変えながら基板に液処理を施す基板液処理工
程を具備することを特徴としている。本発明の液処理方
法は、基板液処理工程を備えているので、基板における
液処理の面内均一性を効果的に向上させることができ
る。
【0015】本発明の他の液処理方法は、処理液槽内の
処理液に複数の電極を備える測定用基板を浸漬させ、か
つ測定用基板に電流を流している状態で、電極に流れる
電流を測定しながら測定用基板に液処理を施す測定用基
板液処理工程と、処理液槽内の処理液に基板を浸漬さ
せ、かつ基板に電流を流している状態で、測定結果に基
づいて処理液内に配設された隔膜の位置を部分的に変え
ながら基板に液処理を施す基板液処理工程と、を具備す
ることを特徴としている。本発明の液処理方法は、測定
用基板液処理工程と基板液処理工程とを備えているの
で、基板における液処理の面内均一性を効果的に向上さ
せることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、第1の実施の形態に係る電
解メッキ装置について説明する。図1は本実施の形態に
係る電解メッキ装置の模式的な垂直断面図であり、図2
は本実施の形態に係る隔膜とフレームの模式的な平面図
である。図3は本実施の形態に係るウェハの模式的な垂
直断面図である。
【0017】図1及び図2に示されるように、電解メッ
キ装置1は、合成樹脂等で形成されたハウジング2を備
えている。ハウジング2の側壁には、開口2aが形成さ
れている。開口2aの外側には、ウェハWを電解メッキ
装置1内に搬出入する際に開閉するゲートバルブ3が配
設されている。
【0018】ハウジング2内には、ウェハWを保持する
ホルダ4が配設されている。ホルダ4には、ウェハWの
被メッキ面が下方に向くように、いわゆるフェイスダウ
ン方式でウェハWが保持される。
【0019】ホルダ4は、内部空間にウェハWを略水平
に収容するための略円筒状のホルダ容器5を備えてい
る。ホルダ容器5の底面には、ウェハWの被メッキ面を
メッキ液に接触させるための略円状の開口5aが形成さ
れている。開口5aの直径は、ウェハWの直径より小さ
くなるように形成されている。
【0020】ホルダ容器5の側面には、ウェハWをホル
ダ容器5内へ搬入或いはホルダ容器5内から搬出するた
めの開口5bが形成されている。開口5bの外側には、
開閉自在なシャッタ6が配置されている。ウェハW搬入
後、シャッタ6が閉じられることにより、開口5bが覆
われ、ホルダ容器5内へのメッキ液の侵入が抑制され
る。
【0021】ホルダ容器5には、ホルダ容器5を略水平
面内で回転させるモータ7が接続されている。なお、ウ
ェハWは、ホルダ容器5が回転すると、ホルダ容器5と
ともに回転する。
【0022】モータ7には、ホルダ容器5を昇降させる
ホルダ容器昇降機構8が取り付けられている。ホルダ容
器昇降機構8は、モータ7に取り付けられた支持梁9
と、ハウジング2の内壁に取り付けられたガイドレール
10と、支持梁27をガイドレール10に沿わせて昇降
させる伸縮自在なロッド11aを備えたエアシリンダ1
1と、から構成されている。エアシリンダ11が作動す
ることにより、ロッド11aが伸縮し、ホルダ容器5が
ガイドレール10に沿って昇降する。
【0023】具体的には、ホルダ容器5は、ホルダ容器
昇降機構8により、ウェハWを搬送するための搬送位置
(I)と、ウェハWに施されたメッキを洗浄するための
洗浄位置(II)と、メッキが施されたウェハWから余
分なメッキ液や水分を取り除くスピンドライを行うため
のスピンドライ位置(III)と、ウェハWにメッキを
施すためのメッキ位置(IV)との間で昇降する。な
お、搬送位置(I)、洗浄位置(II)、及びスピンド
ライ位置(III)は後述する内槽19にメッキ液を満
たしたときのメッキ液の液面より上方に在り、メッキ位
置(IV)はメッキ液の液面より下方に在る。
【0024】ホルダ容器5内には、後述するカソード電
極15とメッキ液との接触を抑制するシール部材12が
配設されている。また、ホルダ容器5内には、ウェハW
を保持し、シール部材12上にウェハWを載置するため
の吸着パッド13、及びシール部材12上に載置された
ウェハWをシール部材12に押圧する押圧部材14が配
設されている。
【0025】シール部材12上には、ウェハWに電気的
に接触する複数のカソード電極15が配設されている。
カソード電極15を複数配設することにより、複数箇所
から給電が行われ、ウェハWに均等に電流が流れる。カ
ソード電極15は、例えばAu、Pt等の電気伝導性に
優れた材料から形成されている。
【0026】カソード電極15には、例えば127等分
された位置にウェハWの被メッキ面の外周部に接触させ
る半球状のコンタクト16が突設している。コンタクト
16を半球状に形成することにより、ウェハWに各コン
タクト16が一定面積で接触する。
【0027】コンタクト16に接触するウェハWは、図
3に示されるように、配線溝101aが形成された層間
絶縁膜101を備えている。層間絶縁膜101は、例え
ば、SiOF、SiOC、或いは多孔質シリカ等の低誘
電率絶縁物から形成されていることが好ましい。また、
配線溝101aの代わりに、或いは配線溝101aとと
もに層間絶縁膜101に接続孔が形成されていてもよ
い。
【0028】層間絶縁膜101上には、層間絶縁膜10
1へのメッキの拡散を抑制するためのバリア膜102が
形成されている。バリア膜102は、例えば、TaN或
いはTiN等から形成されていることが好ましい。ま
た、バリア膜102は、層間絶縁膜101上に約29n
mの厚さで形成されている。
【0029】バリア膜101上には、ウェハWに電流を
流すためのシード膜103が形成されている。シード膜
103は、メッキと同じ金属から形成されていることが
好ましい。具体的には、メッキが例えばAu、Ag、P
t、或いはCu等である場合には、シード膜103はメ
ッキに合わせて例えばAu、Ag、Pt、或いはCu等
から形成されていることが好ましい。また、シード膜1
03はバリア膜102上に約100nmの厚さで形成さ
れている。
【0030】ホルダ4の下方には、メッキ液を貯留する
メッキ液槽17が配設されている。メッキ液槽17は、
外槽18と外槽18の内側に配設された内槽19とから
構成されている。外槽18は、内槽19からオーバーフ
ローしたメッキ液を受けるためのものである。外槽18
は、上面が開口し、かつ底面が閉口した略円筒形に形成
されている。外槽18の底部には、外槽18からメッキ
液を排出する排出管20が接続されている。排出管20
の他端は、内槽19に供給するためのメッキ液が貯留さ
れた図示しないリザーバタンクに接続されている。排出
管20には、バルブ22が介在している。バルブ22が
開かれることにより、内槽19からオーバーフローし、
外槽18に流入したメッキ液がリザーバタンクに戻され
る。
【0031】外槽18の上部には、蒸発したメッキ液或
いは飛散したメッキ液を吸い込む排気口を有する排気部
材22と、ウェハWに施されたメッキを洗浄する洗浄ノ
ズル23とが配設されている。
【0032】内槽19は、ウェハWを浸漬させるメッキ
液を貯留するものである。内槽19は、外槽18と同様
に、上面が開口し、かつ底面が閉口した略円筒形に形成
されている。内槽19の底部には、カソード電極15と
の間に電圧が印加されるアノード電極24が配設されて
いる。アノード電極24は、図示しない外部電源に電気
的に接続されている。
【0033】アノード電極12の上方には、内槽4a内
を上下に仕切り分ける隔膜25が配設されている。ここ
で、隔膜25により仕切り分けられた下方の領域をアノ
ード領域といい、上方の領域をカソード領域という。隔
膜25はイオン導電性の膜である。具体的には、隔膜2
5は、主に酸化チタンとポリフッ化ビニリデン等から構
成されている。
【0034】隔膜25は、複数枚、本実施の形態では6
枚の隔膜片が環状に配設されることにより構成されてい
る。隔膜25は、例えばポリエチレンのような変形可能
な材料から形成されたフレーム26により支持されてい
る。
【0035】フレーム26の縁部は、内槽19に固定さ
れている。フレーム26の中央部には開口26aが形成
されており、開口26aには後述する供給管35の先端
部が液密に接続されている。フレーム26の中央部は、
フレーム26の縁部よりもウェハW側に位置している。
具体的には、本実施の形態ではフレーム26はドーム状
に形成されている。フレーム26をこのような形状に形
成することにより、ウェハWの中央部Wcに対向する隔
膜25の部分25c(以下、中央対向部25cとい
う。)がウェハWの縁部Weに対向する隔膜25の部分
25e(以下、縁対向部25eという。)よりもウェハ
W側に位置する。
【0036】内槽19内には、ウェハWに向けて所定の
角度で光を発する発光素子27とウェハWで反射された
光を検知する受光素子28とが配設されている。発光素
子27はウェハWの中央部Wcに向けて所定の角度で光
を発する発光素子27aと、ウェハWの縁部Weに向け
て所定の角度で光を発する発光素子27bとから構成さ
れている。受光素子28は一列に複数配設されている。
発光素子27及び受光素子28を配設することにより、
メッキの膜厚を測定することができる。即ち、ウェハW
にメッキが施されるにつれて、発光素子27から発せら
れた光の反射位置が発光素子27側に移動する。反射位
置が発光素子27側に移動すると、反射された光が下方
に移動し、受光位置が変わる。この受光位置の変化を受
光素子28により検知することにより、後述する制御器
39でメッキの膜厚を演算することができる。
【0037】内槽19の底部には、アノード領域にメッ
キ液を供給する供給管29及びアノード領域からメッキ
液を排出するための排出管30が接続されている。供給
管29及び排出管30には、開閉自在なバルブ31、3
2及びメッキ液の流量を調節可能なポンプ33、34が
それぞれ介在している。バルブ31が開かれた状態で、
ポンプ33が作動することにより、リザーバタンク内の
メッキ液が所定の流量でアノード領域に送り出される。
また、バルブ32が開かれた状態で、ポンプ34が作動
することにより、アノード領域のメッキ液は、リザーバ
タンクに戻される。
【0038】内槽19内には、カソード領域にメッキ液
を供給するための供給管35が突出されている。供給管
35の他端は、図示しないリザーバタンクに接続されて
いる。供給管35には、開閉自在なバルブ36及びメッ
キ液の流量を調節可能なポンプ37が介在している。バ
ルブ36が開かれた状態で、ポンプ37が作動すること
により、リザーバタンク内のメッキ液が所定の流量でカ
ソード領域に送り出される。
【0039】供給管35には、ウェハWの厚さ方向に供
給管35を伸縮させる供給管伸縮機構38が取り付けら
れている。ここで、供給管35の先端には、隔膜25を
支持したフレーム26が接続されているので、供給管伸
縮機構38の作動により供給管35が伸縮すると、フレ
ーム26の中央部及び隔膜25の中央対向部25cが上
下動する。
【0040】供給管伸縮機構38には、供給管伸縮機構
38の作動を制御する制御器39が電気的に接続されて
いる。また、制御器39は、受光素子28にも電気的に
接続されている。制御器39は、受光素子28からの出
力信号に基づいて供給管伸縮機構38の作動を制御す
る。具体的には、制御器39は、受光素子28からの出
力信号に基づいてウェハWの中央部Wcの膜厚と縁部W
eとの膜厚を演算し、中央部Wcの膜厚が縁部Weの膜
厚より大きいか否かを判断する。中央部Wcの膜厚が縁
部Weの膜厚より大きいと判断した場合には、供給管3
5が縮退するような制御信号を供給管伸縮機構38に出
力する。また、中央部Wcの膜厚が縁部Weの膜厚より
小さいと判断した場合には、供給管35が伸長するよう
な制御信号を供給管伸縮機構38に出力する。
【0041】以下、電解メッキ装置1で行われる処理の
流れについて図4〜図6に沿って説明する。図4は本実
施の形態に係る電解メッキ装置1で行われる処理の流れ
を示したフローチャートであり、図5は本実施の形態に
係るメッキ処理の流れを示したフローチャートであり、
図6(a)及び図6(b)は本実施の形態に係る電解メ
ッキ装置1内の様子を模式的に示した図である。
【0042】まず、ゲートバルブ3が開かれた状態で、
ウェハWを保持した図示しない搬送アームが搬送位置
(I)に位置しているホルダ容器5内まで伸長し、電解
メッキ装置1内にウェハWが搬入される(ステップ1
a)。
【0043】ウェハWが電解メッキ装置1内に搬入され
た後、吸着パッド13にウェハWが吸着される。続い
て、吸着パッド13が下降して、ウェハWがシール部材
12に載置される。その後、押圧部材14が下降し、ウ
ェハWがシール部材12に押圧される。これにより、ウ
ェハWがホルダ4に保持される(ステップ2a)。
【0044】ウェハWがホルダ4に保持された後、エア
シリンダ11の作動によりホルダ容器5がメッキ位置
(IV)まで下降し、メッキ液にウェハWが浸漬され
る。ホルダ容器5がメッキ位置(IV)に位置した後、
供給管伸縮機構38の作動が制御されながらウェハWに
メッキが施される(ステップ3a)。
【0045】具体的には、まず、アノード電極24とカ
ソード電極15との間に電圧が印可される。また、発光
素子27が点灯し、発光素子27から光が発せられる
(ステップ3a)。その後、制御器39により受光素
子28からの出力信号に基づいてウェハWの中央部Wc
の膜厚と縁部Weとの膜厚が演算され、中央部Wcの膜
厚が縁部Weの膜厚より大きいか否かが判断される(ス
テップ3a)。中央部Wcの膜厚が縁部Weの膜厚よ
り大きいと判断された場合には、図6(a)に示される
ように供給管35が縮退し、中央対向部25cが下降す
る(ステップ3a )。また、中央部Wcの膜厚が縁部
Weの膜厚より小さいと判断された場合には、図6
(b)に示されるように供給管35が伸長し、中央対向
部25cが上昇する(ステップ3a)。その後、メッ
キ開始から所定時間が経過したか否かが判断される(ス
テップ3a)。メッキ開始から所定時間が経過してい
ないと判断されると、ステップ3a〜ステップ3a
の工程が繰り返される。メッキ開始から所定時間が経過
したと判断されると、電圧の印加が停止されるとともに
発光素子27の点灯が停止される(ステップ3a)。
これにより、ウェハWへのメッキの施しが終了される。
【0046】ウェハWへのメッキの施しが終了された
後、エアシリンダ11の作動によりホルダ容器5がスピ
ンドライ位置(III)まで上昇する。ホルダ容器5が
スピンドライ位置(III)に位置した後、モータ7の
駆動によりホルダ容器5が略水平面内で回転し、スピン
ドライが行われる。(ステップ4a)。
【0047】スピンドライが終了された後、エアシリン
ダ11の作動によりホルダ容器5が洗浄位置(II)ま
で上昇する。ホルダ容器5が洗浄位置(II)に位置し
た後、モータ7の駆動によりホルダ容器5が略水平面内
で回転するとともに洗浄ノズル23から純水がウェハW
に吹き付けられ、ウェハWに施されたメッキが洗浄され
る(ステップ5a)。
【0048】メッキの洗浄が終了された後、エアシリン
ダ11の作動によりホルダ容器5がスピンドライ位置
(III)まで下降する。ホルダ容器5がスピンドライ
位置(III)に位置した後、モータ7の駆動によりホ
ルダ容器5が略水平面内で回転し、スピンドライが行わ
れる(ステップ6a)。
【0049】スピンドライが終了された後、エアシリン
ダ11の作動によりホルダ容器5が搬送位置(I)まで
上昇する。ホルダ容器5が搬送位置(I)に位置した
後、押圧部材14が上昇して、ウェハWへの押圧が解除
される。その後、吸着パッド13が上昇して、ウェハW
がシール部材12から離間する。これにより、ホルダ4
のウェハWの保持が解除される(ステップ7a)。
【0050】ウェハWの保持が解除された後、シャッタ
6及びゲートバルブ3が開かれるとともに図示しない搬
送アームがホルダ容器5内に伸長して、搬送アームにウ
ェハWが引き渡される。その後、ウェハWを保持した搬
送アームが縮退して、電解メッキ装置1内からウェハW
が搬出される(ステップ8a)。
【0051】本実施の形態では、メッキ中に中央部Wc
及び縁部Weに施されているメッキの膜厚に基づいて中
央対向部25cを縁部25eに対して動かすので、メッ
キの面内均一性を効果的に向上させることができる。即
ち、隔膜25はイオン導電性であるので、電流密度に影
響を与える。具体的には、ウェハWから隔膜25までの
距離が小さくなるほどウェハWにおける電流密度は大き
くなり、ウェハWから隔膜25までの距離が大きくなる
ほど電流密度は小さくなる。従って、中央対向部25c
が下降し、中央部Wcと中央対向部25cとの距離が大
きくなると、中央部Wcの電流密度は大きくなり、中央
対向部25cが上昇し、中央部Wcと中央対向部25c
との距離が小さくなると、中央部Wcの電流密度は小さ
くなる。ここで、本実施の形態では、中央対向部25c
の上下動は、中央部Wc及び縁部Weに施されているメ
ッキの膜厚に基づいて行われている。一方、遮蔽板を配
設していないので、カソード領域のメッキ液はスムーズ
に流れる。その結果、遮蔽板を配設した場合よりも流速
分布の均一性を向上させることができる。それ故、メッ
キの面内均一性を効果的に向上させることができる。
【0052】本実施の形態では、中央対向部25cを動
かすので、縁対向部25eを動かすよりも容易にウェハ
Wと隔膜25との距離を部分的に変えることができる。
【0053】(第2の実施の形態)以下、第2の実施の
形態について説明する。なお、以下本実施の形態以降の
実施の形態のうち先行する実施の形態と重複する内容に
ついては説明を省略することもある。本実施の形態で
は、ダミーウェハを使用して、中央部に流れる電流と縁
部に流れる電流を測定し、この電流に基づいてウェハに
メッキを施す例について説明する。図7は本実施の形態
に係るダミーウェハの模式的な平面図であり、図8は本
実施の形態に係るダミーウェハをホルダ容器内に収容し
たときのホルダ容器内の様子を示した図である。
【0054】図7及び図8に示されるように、ダミーウ
ェハDWは後述するモニタ電極202を支持する例えば
合成樹脂等から形成されたモニタ電極支持板201を備
えている。モニタ電極支持板201には複数の開口が形
成されており、これらの開口には例えばCu、Pt等で
形成されたモニタ電極202が埋め込まれている。
【0055】モニタ電極202は、全体で例えばモニタ
電極支持板201と同心的な複数の環を形成するように
埋め込まれている。なお、モニタ電極支持板201の縁
部には例えば64個或いは127個のモニタ電極202
が埋め込まれている。
【0056】モニタ電極202には、モニタ電極202
とコンタクト16とを電気的に接触させるためのリード
線203が接続されている。ダミーウェハDWをコンタ
クト16上に載置することにより、リード線203がコ
ンタクト16に接触し、モニタ電極202とコンタクト
16とが電気的に接触する。リード線203にはモニタ
電極202に流れる電流を測定するための電流計204
が介在しており、電流計204には制御器39が電気的
に接続されている。
【0057】制御器39は、電流計204からの出力信
号に基づいて供給管伸縮機構38の作動を制御する。具
体的には、制御器39は、電流計204からの出力信号
に基づいて、ダミーウェハDWの中央部DWcに流れる
電流が縁部DWeに流れる電流より大きいか否かを判断
する。中央部DWcに流れる電流が縁部DWeに流れる
電流より大きいと判断した場合には、供給管35が縮退
するような制御信号を供給管伸縮機構38に出力する。
また、中央部DWcに流れる電流が縁部DWeに流れる
電流より小さいと判断した場合には、供給管35が伸長
するような制御信号を供給管伸縮機構38に出力する。
ここで、ダミーウェハDWのメッキ時に出力される制御
信号は制御部に記憶され、ウェハWのメッキ時に記憶さ
れた制御信号が出力される。これにより、ダミーウェハ
DWのメッキ時に行われた供給管伸縮機構38の制御が
ウェハWのメッキ時に再現される。
【0058】以下、電解メッキ装置1で行われる処理の
流れについて図9〜図12に沿って説明する。図9は本
実施の形態に係る電解メッキ装置1で行われる処理の流
れを示したフローチャートであり、図10は本実施の形
態に係る電解メッキ装置1で行われるダミーウェハDW
におけるメッキ処理の流れを示したフローチャートであ
り、図11(a)〜図12は本実施の形態に係る電解メ
ッキ装置1内の様子を模式的に示した図である。
【0059】まず、ゲートバルブ3が開かれた状態で、
ダミーウェハDWを保持した図示しない搬送アームがホ
ルダ容器5内まで伸長し、電解メッキ装置1内にダミー
ウェハDWが搬入される(ステップ1b)。
【0060】ダミーウェハDWが電解メッキ装置1内に
搬入された後、吸着パッド13にダミーウェハDWが吸
着される。続いて、吸着パッド13が下降して、ダミー
ウェハDWがシール部材12に載置される。その後、押
圧部材14が下降し、ダミーウェハDWがシール部材1
2に押圧される。これにより、ダミーウェハDWがホル
ダに保持される(ステップ2b)。
【0061】ダミーウェハDWがホルダに保持された
後、ホルダ容器5がメッキ位置(IV)まで下降し、メ
ッキ液にダミーウェハDWが浸漬される。ホルダ容器5
がメッキ位置(IV)に位置した後、供給管伸縮機構3
8の作動が制御されながらダミーウェハDWにメッキが
施される(ステップ3b)。
【0062】具体的には、まず、アノード電極24とカ
ソード電極15との間に電圧が印可される(ステップ3
)。その後、制御器39により電流計204からの
出力信号に基づいてダミーウェハDWの中央部DWcに
流れる電流が縁部DWeに流れる電流より大きいか否か
が判断される(ステップ3b)。中央部DWcに流れ
る電流が縁部DWeに流れる電流より大きいと判断され
た場合には、図11(a)に示されるように供給管35
が縮退し、中央対向部25cが下降する(ステップ3b
)。また、中央部DWcに流れる電流が縁部DWeに
流れる電流より小さいと判断された場合には、図11
(b)に示されるように供給管35が伸長し、中央対向
部25cが上昇する(ステップ3b)。その後、メッ
キ開始から所定時間が経過したか否かが判断される(ス
テップ3b)。メッキ開始から所定時間が経過してい
ないと判断されると、ステップ3b〜ステップ3b
の工程が繰り返される。メッキ開始から所定時間が経過
したと判断されると、電圧の印加が停止される(ステッ
プ3b)。これにより、ダミーウェハDWへのメッキ
の施しが終了される。
【0063】ダミーウェハDWのメッキの施しが終了さ
れた後、ホルダ容器5が搬送位置(I)まで上昇する。
ホルダ容器5が搬送位置(I)に位置した後、押圧部材
14が上昇して、ダミーウェハDWへの押圧が解除され
る。その後、吸着パッド13が上昇して、ダミーウェハ
DWがシール部材12から離間する。これにより、ホル
ダ4のダミーウェハDWの保持が解除される(ステップ
4b)。
【0064】ダミーウェハDWの保持が解除された後、
搬送アームにダミーウェハDWが引き渡される。その
後、ウェハWを保持した搬送アームが縮退して、ハウジ
ング2からダミーウェハDWが搬出される(ステップ5
b)。
【0065】ダミーウェハDWが電解メッキ装置1内か
ら搬出された後、ウェハWを保持した図示しない搬送ア
ームがホルダ容器5内まで伸長し、電解メッキ装置1内
にウェハWが搬入される(ステップ6b)。
【0066】ウェハWが電解メッキ装置1内に搬入され
た後、吸着パッド13にウェハWが吸着される。続い
て、吸着パッド13が下降して、ウェハWがシール部材
12に載置される。その後、押圧部材14が下降し、ウ
ェハWがシール部材12に押圧される。これにより、ウ
ェハWがホルダ4に保持される(ステップ7b)。
【0067】ウェハWがホルダ4に保持された後、ホル
ダ容器5がメッキ位置(IV)まで下降し、メッキ液に
ウェハWが浸漬される。ホルダ容器5がメッキ位置(I
V)に位置した後、アノード電極24とカソード電極1
5との間に電圧が印可され、図12に示されるようにダ
ミーウェハDWにメッキを施したときの中央対向部25
cの動きが再現されながらウェハWにメッキが施される
(ステップ8b)。
【0068】ウェハWのメッキの施しが終了された後、
ホルダ容器5がスピンドライ位置(III)まで上昇す
る。ホルダ容器5がスピンドライ位置(III)に位置
した後、ホルダ容器5が略水平面内で回転し、スピンド
ライが行われる。(ステップ9b)。
【0069】スピンドライが行われた後、ホルダ容器5
が洗浄位置(II)まで上昇する。ホルダ容器5が洗浄
位置(II)に位置した後、ホルダ容器5が略水平面内
で回転するとともに洗浄ノズル23から純水がウェハW
に吹き付けられ、ウェハWに施されたメッキが洗浄され
る(ステップ10b)。
【0070】メッキが洗浄された後、ホルダ容器5がス
ピンドライ位置(III)まで下降する。ホルダ容器5
がスピンドライ位置(III)に位置した後、ホルダ容
器5が略水平面内で回転し、スピンドライが行われる
(ステップ11b)。
【0071】スピンドライが行われた後、ホルダ容器5
が搬送位置(I)まで上昇する。ホルダ容器5が搬送位
置(I)に位置した後、押圧部材14が上昇して、ウェ
ハWへの押圧が解除される。その後、吸着パッド13が
上昇して、ウェハWがシール部材12から離間する。こ
れにより、ホルダ4のウェハWの保持が解除される(ス
テップ12b)。
【0072】ウェハWの保持が解除された後、搬送アー
ムにウェハWが引き渡される。その後、ウェハWを保持
した搬送アームが縮退して、電解メッキ装置1内からウ
ェハWが搬出される(ステップ13b)。
【0073】(第3の実施の形態)以下、第3の実施の
形態について説明する。本実施の形態では、ダミーウェ
ハを使用して、中央対向部の位置決めをし、その後中央
対向部を動かさない状態でウェハにメッキを施す例につ
いて説明する。
【0074】制御部39は、電流計204からの出力信
号に基づいて供給管伸縮機構38の作動を制御する。具
体的には、電流計204からの出力信号に基づいて、ダ
ミーウェハDWの中央部DWcに流れる電流と縁部DW
eに流れる電流との差が所定の範囲内にあるか否かを判
断する。中央部DWcに流れる電流と縁部DWeに流れ
る電流との差が所定の範囲内にない場合には、中央部D
Wcに流れる電流が縁部DWeに流れる電流より大きい
か否かを判断する。中央部DWcに流れる電流が縁部D
Weに流れる電流より大きい場合には、供給管35が縮
退するような制御信号を供給管伸縮機構38に出力す
る。また、中央部DWcに流れる電流が縁部DWeに流
れる電流より小さいと判断した場合には、供給管35が
伸長するような制御信号を供給管伸縮機構38に出力す
る。一方、中央部DWcに流れる電流と縁部DWeに流
れる電流との差が所定の範囲内にある場合には、供給管
35が停止されるような制御信号を供給管伸縮機構38
に出力する。
【0075】以下、電解メッキ装置1で行われる処理の
流れについて図13〜図15に沿って説明する。図13
は本実施の形態に係る電解メッキ装置1で行われる処理
の流れを示したフローチャートであり、図14は本実施
の形態に係る電解メッキ装置1で行われるダミーウェハ
DWにおけるメッキ処理の流れを示したフローチャート
であり、図15は本実施の形態に係る電解メッキ装置1
内の様子を模式的に示した図である。
【0076】まず、ゲートバルブ3が開かれた状態で、
ダミーウェハDWを保持した図示しない搬送アームがホ
ルダ容器5内まで伸長し、電解メッキ装置1内にダミー
ウェハDWが搬入される(ステップ1c)。
【0077】ダミーウェハDWが電解メッキ装置1内に
搬入された後、吸着パッド13にダミーウェハDWが吸
着される。続いて、吸着パッド13が下降して、ダミー
ウェハDWがシール部材12に載置される。その後、押
圧部材14が下降し、ダミーウェハDWがシール部材1
2に押圧される。これにより、ダミーウェハDWがホル
ダ4に保持される(ステップ2c)。
【0078】ダミーウェハDWがホルダ4に保持された
後、ホルダ容器5がメッキ位置(IV)まで下降し、メ
ッキ液にダミーウェハDWが浸漬される。ホルダ容器5
がメッキ位置(IV)に位置した後、供給管伸縮機構3
8の作動が制御されながらダミーウェハDWにメッキが
施される(ステップ3c)。
【0079】具体的には、まず、アノード電極24とカ
ソード電極15との間に電圧が印可される(ステップ3
)。その後、制御器39により電流計204からの
出力信号に基づいてダミーウェハDWの中央部DWcに
流れる電流と縁部DWeに流れる電流との差が所定の範
囲内にあるか否かが判断される(ステップ3c)。ま
た、中央部DWcに流れる電流と縁部DWeに流れる電
流の差が所定の範囲内にない場合には、中央部DWcに
流れる電流が縁部DWeに流れる電流より大きいか否か
が判断される(ステップ3c)。中央部DWcに流れ
る電流が縁部DWeに流れる電流より大きいと判断され
た場合には、供給管35が縮退し、中央対向部25cが
下降する(ステップ3c)。また、中央部DWcに流
れる電流が縁部DWeに流れる電流より小さいと判断さ
れた場合には、供給管35が伸長し、中央対向部25c
が上昇する(ステップ3c)。その後、中央部DWc
に流れる電流と縁部DWeに流れる電流の差が所定の範
囲内に収まるまで、ステップ3c〜ステップ3c
工程が繰り返される。一方、中央部DWcに流れる電流
と縁部DWeに流れる電流の差が所定の範囲内にある場
合には、供給管35が停止され、中央対向部25cが停
止される(ステップ3c)。中央対向部25cが停止
した後、電圧の印加が停止される(ステップ3c)。
これにより、ダミーウェハDWへのメッキの施しが終了
される。
【0080】ダミーウェハDWのメッキの施しが終了さ
れた後、ホルダ容器5が搬送位置(I)まで上昇する。
ホルダ容器5が搬送位置(I)に位置した後、押圧部材
14が上昇して、ダミーウェハDWへの押圧が解除され
る。その後、吸着パッド13が上昇して、ダミーウェハ
DWがシール部材12から離間する。これにより、ホル
ダ4のダミーウェハDWの保持が解除される(ステップ
4c)。
【0081】ダミーウェハDWの保持が解除された後、
搬送アームにダミーウェハDWが引き渡される。その
後、ウェハWを保持した搬送アームが縮退して、電解メ
ッキ装置1からダミーウェハDWが搬出される(ステッ
プ5c)。
【0082】ダミーウェハDWが電解メッキ装置1から
搬出された後、ウェハWを保持した図示しない搬送アー
ムがホルダ容器5内まで伸長し、電解メッキ装置1内に
ウェハWが搬入される(ステップ6c)。
【0083】ウェハWが電解メッキ装置1内に搬入され
た後、吸着パッド13にウェハWが吸着される。続い
て、吸着パッド13が下降して、ウェハWがシール部材
12に載置される。その後、押圧部材14が下降し、ウ
ェハWがシール部材12に押圧される。これにより、ウ
ェハWがホルダ4に保持される(ステップ7c)。
【0084】ウェハWがホルダ4に保持された後、ホル
ダ容器5がメッキ位置(IV)まで下降し、メッキ液に
ウェハWが浸漬される。ホルダ容器5がメッキ位置(I
V)に位置した後、図15に示されるように中央対向部
25cが調節された位置で停止した状態で、ウェハWに
メッキが施される(ステップ8c)。
【0085】ウェハWのメッキの施しが終了された後、
ホルダ容器5がスピンドライ位置(III)まで上昇す
る。ホルダ容器5がスピンドライ位置(III)に位置
した後、ホルダ容器5が略水平面内で回転し、スピンド
ライが行われる。(ステップ9c)。
【0086】スピンドライが終了された後、ホルダ容器
5が洗浄位置(II)まで上昇する。ホルダ容器5が洗
浄位置(II)に位置した後、ホルダ容器5が略水平面
内で回転するとともに洗浄ノズル23から純水がウェハ
Wに吹き付けられ、ウェハWに施されたメッキが洗浄さ
れる(ステップ10c)。
【0087】メッキが洗浄された後、ホルダ容器5がス
ピンドライ位置(III)まで下降する。ホルダ容器5
がスピンドライ位置(III)に位置した後、ホルダ容
器5が略水平面内で回転し、スピンドライが行われる
(ステップ11c)。
【0088】スピンドライが行われた後、ホルダ容器5
が搬送位置(I)まで上昇する。ホルダ容器5が搬送位
置(I)に位置した後、押圧部材14が上昇して、ウェ
ハWへの押圧が解除される。その後、吸着パッド13が
上昇して、ウェハWがシール部材12から離間する。こ
れにより、ホルダ4のウェハWの保持が解除される(ス
テップ12c)。
【0089】ウェハWの保持が解除された後、搬送アー
ムにウェハWが引き渡される。その後、ウェハWを保持
した搬送アームが縮退して、電解メッキ装置1内からウ
ェハWが搬出される(ステップ13c)。
【0090】なお、本発明は上記実施の形態の記載内容
に限定されるものではなく、構造や材質、各部材の配置
等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能で
ある。上記第1〜第3の実施の形態では、供給管35を
伸縮させて中央対向部25cを上下動させているが、供
給管35を伸縮させずに中央対向部25cを上下動させ
てもよい。
【0091】上記第1〜第3の実施の形態では、縁対向
部25eを動かさずに中央対向部25cを動かしている
が、中央対向部25cを動かさずに縁対向部25eを動
かしてもよい。また、中央部が縁部よりもウェハW側に
位置したフレーム26を使用しているが、平坦状のフレ
ーム26を使用してもよい。なお、平坦状のフレーム2
6を使用すると、隔膜25は平坦状に支持される。
【0092】上記第1〜第3の実施の形態では、制御器
39により自動的に供給管伸縮機構38の作動を制御し
ているが、手動により供給管伸縮機構38を制御しても
よい。また、ウェハWを使用しているが、ガラス基板を
使用してもよい。
【0093】
【発明の効果】以上詳説したように、本発明の液処理装
置及び液処理方法によれば、基板における液処理の面内
均一性を効果的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は第1の実施の形態に係る電解メッキ装
置の模式的な垂直断面図である。
【図2】 図2は第1の実施の形態に係る隔膜とフレー
ムの模式的な平面図である。
【図3】 図3は第1の実施の形態に係るウェハの模式
的な垂直断面図である。
【図4】 図4は第1の実施の形態に係る電解メッキ装
置で行われる処理の流れを示したフローチャートであ
る。
【図5】 図5は第1の実施の形態に係るメッキ処理の
流れを示したフローチャートである。
【図6】 図6(a)及び図6(b)は第1の実施の形
態に係る電解メッキ装置内の様子を模式的に示した図で
ある。
【図7】 図7は第2の実施の形態に係るダミーウェハ
の模式的な平面図である。
【図8】 図8は第2の実施の形態に係るダミーウェハ
をホルダ容器内に収容したときのホルダ容器内の様子を
示した図である。
【図9】 図9は第2の実施の形態に係る電解メッキ装
置で行われる処理の流れを示したフローチャートであ
る。
【図10】 図10は第2の実施の形態に係る電解メッ
キ装置で行われるダミーウェハDWにおけるメッキ処理
の流れを示したフローチャートである。
【図11】 図11(a)及び図11(b)は第2の実
施の形態に係る電解メッキ装置内の様子を模式的に示し
た図である。
【図12】 図12は第2の実施の形態に係る電解メッ
キ装置内の様子を模式的に示した図である。
【図13】 図13は第3の実施の形態に係る電解メッ
キ装置で行われる処理の流れを示したフローチャートで
ある。
【図14】 図14は第3の実施の形態に係る電解メッ
キ装置で行われるダミーウェハDWにおけるメッキ処理
の流れを示したフローチャートである。
【図15】 図15は第3の実施の形態に係る電解メッ
キ装置内の様子を模式的に示した図である。
【符号の説明】
W…ウエハ、Wc…中央部、We…縁部 DW…ダミーウェハ、DWc…中央部、DWe…縁部 1…電解メッキ装置 15…カソード電極 17…メッキ液槽 24…アノード電極 25…隔膜、25c…中央対向部、25e…縁対向部 35…供給管 38…供給管伸縮機構 39…制御器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25D 17/00 C25D 7/12 C25D 21/12 H01L 21/288

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板を浸漬させるための処理液を貯留す
    る処理液槽と、 前記処理液に浸漬させた基板に電気的に接触する第1の
    電極と、 前記処理液槽内に配設された、前記第1の電極との間に
    電圧が印加される第2の電極と、 前記基板と前記第2の電極との間に配設された隔膜と、 前記隔膜の位置を部分的に変える隔膜位置可変機構と、 を具備することを特徴とする液処理装置。
  2. 【請求項2】 前記隔膜の位置が部分的に変えられる前
    の状態では、前記隔膜における前記基板の中央部に対向
    する部分は、前記隔膜における前記基板の縁部に対向す
    る部分よりも基板側に位置していることを特徴とする請
    求項1記載の液処理装置。
  3. 【請求項3】 前記隔膜位置調節機構は、前記隔膜にお
    ける前記基板の中央部に対向する部分を動かすことを特
    徴とする請求項1又は2記載の液処理装置。
  4. 【請求項4】 前記隔膜位置可変機構を制御する制御器
    をさらに備えていることを特徴とする請求項1乃至3の
    いずれか1項に記載の液処理装置。
  5. 【請求項5】 前記基板に施された液処理の程度を部分
    的に測定するためのセンサをさらに備え、前記制御器は
    前記センサの測定結果に基づいて前記隔膜位置可変機構
    を制御することを特徴とする請求項4記載の液処理装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の電極を備えた測定用基板と、前記
    電極に流れる電流を測定する電流計とをさらに備え、前
    記制御器は前記電流計の測定結果に基づいて前記隔膜位
    置可変機構を制御することを特徴とする請求項4項に記
    載の液処理装置。
  7. 【請求項7】 基板を浸漬させるための処理液を貯留す
    る処理液槽と、 前記処理液に浸漬させた基板に電気的に接触する第1の
    電極と、 前記処理液槽内に配設された、前記第1の電極との間に
    電圧が印加される第2の電極と、 前記基板と前記第2の電極との間に配設された、前記基
    板の中央部に対向する部分が前記基板の縁部に対向する
    部分よりも基板側に位置した隔膜と、 を具備することを特徴とする液処理装置。
  8. 【請求項8】 処理液槽内の処理液に基板を浸漬させ、
    かつ前記基板に電流を流している状態で、前記基板に施
    された液処理の程度を部分的に測定し、測定結果に基づ
    いて前記処理液内に配設された隔膜の位置を部分的に変
    えながら基板に液処理を施す基板液処理工程を具備する
    ことを特徴とする液処理方法。
  9. 【請求項9】 処理液槽内の処理液に複数の電極を備え
    る測定用基板を浸漬させ、かつ前記測定用基板に電流を
    流している状態で、前記電極に流れる電流を測定しなが
    ら前記測定用基板に液処理を施す測定用基板液処理工程
    と、 前記処理液槽内の処理液に基板を浸漬させ、かつ前記基
    板に電流を流している状態で、測定結果に基づいて前記
    処理液内に配設された隔膜の位置を部分的に変えながら
    前記基板に液処理を施す基板液処理工程と、 を具備することを特徴とする液処理方法。
JP2002294805A 2002-10-08 2002-10-08 液処理装置及び液処理方法 Expired - Fee Related JP3477469B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002294805A JP3477469B1 (ja) 2002-10-08 2002-10-08 液処理装置及び液処理方法
AU2003242059A AU2003242059A1 (en) 2002-10-08 2003-06-04 Liquid treatment apparatus and method of liquid treatment
US10/530,678 US20060000704A1 (en) 2002-10-08 2003-06-04 Solution treatment apparatus and solution treatment method
PCT/JP2003/007096 WO2004033764A1 (ja) 2002-10-08 2003-06-04 液処理装置及び液処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002294805A JP3477469B1 (ja) 2002-10-08 2002-10-08 液処理装置及び液処理方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP3477469B1 true JP3477469B1 (ja) 2003-12-10
JP2004131750A JP2004131750A (ja) 2004-04-30

Family

ID=30113017

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002294805A Expired - Fee Related JP3477469B1 (ja) 2002-10-08 2002-10-08 液処理装置及び液処理方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20060000704A1 (ja)
JP (1) JP3477469B1 (ja)
AU (1) AU2003242059A1 (ja)
WO (1) WO2004033764A1 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4822858B2 (ja) 2005-11-22 2011-11-24 日本エレクトロプレイテイング・エンジニヤース株式会社 めっき装置
JP5398223B2 (ja) * 2008-10-23 2014-01-29 上村工業株式会社 処理液槽のゲート装置
WO2014034854A1 (ja) 2012-08-31 2014-03-06 信越化学工業株式会社 希土類永久磁石の製造方法
US10138564B2 (en) 2012-08-31 2018-11-27 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Production method for rare earth permanent magnet
US10181377B2 (en) 2012-08-31 2019-01-15 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Production method for rare earth permanent magnet
US9670588B2 (en) * 2013-05-01 2017-06-06 Lam Research Corporation Anisotropic high resistance ionic current source (AHRICS)
JP6191497B2 (ja) * 2014-02-19 2017-09-06 信越化学工業株式会社 電着装置及び希土類永久磁石の製造方法
JP6090589B2 (ja) 2014-02-19 2017-03-08 信越化学工業株式会社 希土類永久磁石の製造方法
US9816194B2 (en) 2015-03-19 2017-11-14 Lam Research Corporation Control of electrolyte flow dynamics for uniform electroplating
US10014170B2 (en) 2015-05-14 2018-07-03 Lam Research Corporation Apparatus and method for electrodeposition of metals with the use of an ionically resistive ionically permeable element having spatially tailored resistivity
US11814743B2 (en) * 2020-06-15 2023-11-14 Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Ltd. Plating membrane

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6187164B1 (en) * 1997-09-30 2001-02-13 Symyx Technologies, Inc. Method for creating and testing a combinatorial array employing individually addressable electrodes
US6179983B1 (en) * 1997-11-13 2001-01-30 Novellus Systems, Inc. Method and apparatus for treating surface including virtual anode
US6402923B1 (en) * 2000-03-27 2002-06-11 Novellus Systems Inc Method and apparatus for uniform electroplating of integrated circuits using a variable field shaping element
JP2001316867A (ja) * 2000-05-08 2001-11-16 Tokyo Electron Ltd 液処理装置及び液処理方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20060000704A1 (en) 2006-01-05
AU2003242059A1 (en) 2004-05-04
WO2004033764A1 (ja) 2004-04-22
JP2004131750A (ja) 2004-04-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002212786A (ja) 基板処理装置
TWI591710B (zh) 基板處理裝置及基板處理方法
JP3477469B1 (ja) 液処理装置及び液処理方法
JP3308333B2 (ja) 電解メッキ装置,及び電解メッキ処理方法
JP2002220692A (ja) めっき装置及び方法
US20210198800A1 (en) Leak checking method, leak checking apparatus, electroplating method, and electroplating apparatus
US20220356595A1 (en) Plating apparatus and plating process method
JP3128643B2 (ja) 洗浄・乾燥処理装置
KR20160102895A (ko) 촉매층 형성 방법, 촉매층 형성 시스템 및 기억 매체
US6926817B2 (en) Solution processing apparatus and solution processing method
JP3547336B2 (ja) 基板メッキ装置及び基板メッキ方法
US20040206628A1 (en) Electrical bias during wafer exit from electrolyte bath
US20040192066A1 (en) Method for immersing a substrate
JP3659837B2 (ja) 基板メッキ装置
KR101170765B1 (ko) 기판 도금 장치 및 방법
JP2003027291A (ja) 液処理装置および液処理方法
JP3715846B2 (ja) 基板メッキ装置
JP3998689B2 (ja) 基板めっき装置
JP2003027290A (ja) 液処理装置および液処理方法
JP2003313697A (ja) 液処理装置及び液処理方法
JP2000355798A (ja) 基板メッキ装置
JP2001049494A (ja) めっき装置
JP2002317300A (ja) 液処理装置および液処理方法
JP2002275696A (ja) 電解メッキ装置及び電解メッキ方法
JP2005163085A (ja) めっき装置及びめっき方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030916

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees