JP3477146B2 - エチレン系樹脂組成物及びこれを被覆してなる電線・ケーブル - Google Patents

エチレン系樹脂組成物及びこれを被覆してなる電線・ケーブル

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JP3477146B2
JP3477146B2 JP2000129368A JP2000129368A JP3477146B2 JP 3477146 B2 JP3477146 B2 JP 3477146B2 JP 2000129368 A JP2000129368 A JP 2000129368A JP 2000129368 A JP2000129368 A JP 2000129368A JP 3477146 B2 JP3477146 B2 JP 3477146B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸湿抑制性に優れ
たエチレン系樹脂組成物及びこれを被覆してなる電線・
ケーブル及びそれの製造方法に関し、さらに詳しくは、
屋外用配電線あるいは配信線として使用される電線の最
外殻層であるシース層あるいはジャケット層として用い
る電線被覆時において目やにの発生が減少・抑制された
エチレン系樹脂組成物及びこれをシース層あるいはジャ
ケット層として被覆してなる電線又はケーブル及びその
製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、屋外用配電線あるいは通信線(本
明細書では、これらの配電線及び配信線を総称して単に
ケーブルと記載する。)被覆材等の樹脂材料としては、
塩化ビニル樹脂組成物が一般的に使用されてきたが、近
年、より環境に対する負荷が少ない樹脂に代替する動き
がみられ、実際に電気特性の優れたエチレン系樹脂組成
物が開発されている。例えば屋外用通信線ケーブルとし
ては、金属導体の複層を有するポリエチレン絶縁同軸ケ
ーブルや高密度ポリエチレン絶縁被覆ケーブルの二本か
らなるペアをより合わせこれを多数対集合しポリ塩化ビ
ニルからなるジャケット層内に収容された通信ケーブ
ル、導体に代えて光ファイバーを用い、ジャケット層内
に収容された通信ケーブル等が開発されている。これら
の外殻層であるジャケット層には、耐候(光)性、特に
耐紫外線性を付与するために、4.0重量%程度までの
カーボンブラックが配合されたエチレン系樹脂組成物が
使われている。
【0003】しかしながら、ジャケット層用のエチレン
系樹脂組成物は、一般にエチレン重合工場で配合調製さ
れ、ペレットに成形された製品がケーブル製造工場に送
られ、通信導体上に押出成形被覆され、ケーブルに加工
されるが、例えば、高温多湿の地域に輸送されたペレッ
トや長期間保存された、例えば日本からアジアの国に輸
出されケーブル加工作業が通常行われる製造後15〜3
0日経過したペレットを押出加工して被覆する時に、加
工時に、ダイニップルの周囲にやにが溜まる、いわゆる
目やにの発生がみとめられ、またジャケット層の表面に
ブツや凹凸がみられたり、こぶができたりすることがあ
った。(本発明では、表面のブツ、凹凸及びこぶを総称
して単に表面荒れと記載するすることもある。また、表
面荒れがない状態を表面平滑性と記載するすることもあ
る。) これらは、ケーブルの品質に悪影響を与え問題
となっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
技術で得られるジャケット層用のエチレン系樹脂組成物
の耐紫外線性、電気的性能、機械的特性、耐環境応力亀
裂性、耐寒性等を保持したまま、さらに高湿条件下で保
存されたり、保存・輸送に時間がかかっても製造時より
30日以内であれば高い安定性を持ち、従来品と比べ
て、電線製造の押出成形時に目やにの発生が少なく実用
価値を持ち、表面荒れのない高品質の電線を製造するこ
とができるエチレン系樹脂組成物及びこれをジャケット
層として被覆してなる電線又はケーブル及びその製造方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために鋭意研究した結果、目やにや表面荒れ
の発生は、エチレン系樹脂組成物の吸湿水分量と相関が
あることをつきとめた。また、エチレン系樹脂組成物の
吸湿水分量は、そのほとんどが配合されるカーボンブラ
ックの吸湿性によるものであることを見出し、また、製
造されたエチレン系樹脂組成物は、例えばポリエチレン
製フレキシブルコンテナからなる内袋及びダンボールか
らなる外箱で輸送されるが、これを例えばアルミ蒸着内
袋やアルミ内袋等の防湿袋にかえれば、吸湿水分量を制
御できるが、これによるコストの上昇は無視できず、更
に防湿コンテナによる輸送では、コンテナの回収に新た
なコストが必要となり、またこの容量に満たない顧客へ
の輸送は、さらにコスト上昇が避けられず実用性がない
ことを鑑みて、本発明を完成させた。
【0006】すなわち、本発明の第1の発明によれば、
エチレン単独重合体及びエチレン−α−オレフィン重合
体から選ばれた1種以上のエチレン系樹脂100重量部
に、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブチル共重
合体から選ばれた1種以上の樹脂0〜10.0重量部、
並びに低吸湿性カーボンブラック0.3〜4.0重量部
を配合してなるエチレン系樹脂組成物において、該樹脂
組成物から造粒されたペレットを100mmHgの圧力
下で80℃、6時間乾燥した後、恒湿恒温器中で、相対
湿度79%、温度23℃の条件に30日間暴露したとき
の規定吸湿水分量(W)(単位:重量基準のppm)が
次の式(1)を満足することを特徴とする、エチレン系
樹脂組成物が提供される。 W≦500……(1)
【0007】また、本発明の第2の発明によれば、低吸
湿性カーボンブラックは、平均粒子径10〜30nmの
低吸湿性ファーネスブラックであって、これを40重量
%含む高圧法低密度エチレン単独重合体組成物から造粒
されたペレットを100mmHgの圧力下で80℃、6
時間乾燥した後、恒湿恒温器中で、相対湿度79%、温
度23℃の条件に30日間暴露したときの規定吸湿水分
量(W’)(単位:重量基準のppm)が次の式(2)
を満足することを特徴とする、請求項1に記載のエチレ
ン系樹脂組成物が提供される。 W’≦5000……(2)
【0008】さらにまた、本発明の第3の発明によれ
ば、低吸湿性カーボンブラックは、低イオウ含有量の炭
化水素オイルを原料とし、その平均粒子径を10〜30
nmに調製すると共に、その表面のカリウム、カルシウ
ム、イオウ等を含む不純物を純水で充分洗浄することに
より得られたものであることを特徴とする、請求項2に
記載のエチレン系樹脂組成物が提供される。
【0009】さらにまた、本発明の第4の発明によれ
ば、本発明の第1〜3のいずれかに記載のエチレン系樹
脂組成物をダイより押出しジャケット層に被覆すること
を特徴とする電線又はケーブルの製造方法が提供され
る。
【0010】さらにまた、本発明の第5の発明によれ
ば、本発明の第4の製造方法で造られたことを特徴とす
る電線又はケーブルが提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0012】1.エチレン系樹脂 本発明においてベース樹脂として使用されるエチレン系
樹脂としては、高圧法低密度エチレン単独重合体、高密
度エチレン単独重合体、中密度エチレン単独重合体、直
鎖状低密度エチレン−α−オレフィン共重合体、直鎖状
超低密度エチレン−α−オレフィン共重合体等を挙げる
ことができる。これらのエチレン系樹脂は、それぞれの
公知重合方法を用いて調製でき、重合触媒としては、高
圧法の場合にあっては、有機過酸化物、アゾ化合物、酸
素等のラジカル発生触媒、その他の重合法にあっては、
フィリップス系触媒、チーグラー系触媒、スタンダード
系触媒並びにメタロセン系触媒を例示できる。
【0013】エチレンと共重合されるα−オレフィンと
しては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、4−
メチルペンテン−1、オクテン−1、デセン−1、ドデ
セン−1等が例示される。エチレン系樹脂は、1種単独
であるいは2種以上混合(例えば、高圧法低密度エチレ
ン単独重合体の2種以上を含む。)して用いてよく、メ
ルトマスフローレートが0.005〜10g/10分、
密度が0.916〜0.928g/cm(但し、直鎖
状超低密度エチレン−α−オレフィン共重合体にあって
は、0.880〜0.916g/cm)のものが好ま
しく、さらに好ましくは、電気的特性に優れた高圧法低
密度エチレン単独重合体を好適に用いることができる。
【0014】2.エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチ
レン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル
酸ブチル共重合体から選ばれた1種以上の樹脂 本発明で使用されるエチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
チレン−アクリル酸エチル共重合体、並びにエチレン−
アクリル酸ブチル共重合体は、耐衝撃性、耐応力亀裂、
耐寒性を高めるために使用され、これらは通常、高圧ラ
ジカル法で重合される。特性的には、メルトマスフロー
レートが1.0〜300g/10分、好ましくは10〜
280g/10分、さらに好ましくは100〜260g
/10分で、コモノマーの含有量が5〜40重量%、好
ましくは10〜35重量%、さらに好ましくは15〜3
0重量%である。メルトマスフローレートが1.0g/
10分未満であると、加工性が低下しはじめ、一方、3
00g/10分を超えると、機械的特性、耐衝撃性等が
低下するので望ましくない。また、コモノマー含有量が
5重量%未満であると、加工性が低下しはじめると共に
カーボンブラックの均一な分散に影響がおこることがあ
り、一方、40重量%を超えると、機械的特性、耐衝撃
性等が低下するので望ましくない。
【0015】エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン
−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸ブ
チル共重合体から選ばれた1種以上の樹脂には、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体の2種以上の混合物
を含み、その配合量は、耐衝撃性、耐応力亀裂、耐寒性
をさほど求めない場合(例えば上記1.エチレン系樹脂
として高圧法低密度エチレン単独重合体93〜90重量
%と直鎖状超低密度エチレン−α−オレフィン共重合体
7〜10重量%の組合せを使用し、後者の共重合体によ
り耐衝撃性、耐応力亀裂、耐寒性を付与することで十分
な場合)は配合しなくてもよいが、これらの特性を備え
るためにはエチレン系樹脂100重量部を基準として通
常3.0〜10.0重量部、好ましくは3.5〜8.0
重量部、さらに好ましくは4.0〜6.0重量部であ
る。この配合量が10.0重量部を超えると、剛性等の
機械的特性が劣るので望ましくない。本発明では、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体を特に好適に使用することが
できる。
【0016】3.カーボンブラック 本発明で使用されるカーボンブラックは、これを配合し
た後述する本発明のエチレン系樹脂組成物の30日暴露
後における規定吸湿水分量が500ppm(重量単位)
以下、好ましくは480ppm以下である特性をもつ、
いわゆる、低吸湿性カーボンブラックであることが必須
である。
【0017】本発明では、上記の低吸湿性を持つカーボ
ンブラックであれば、アセチレンブラック、サーマルブ
ラック、並びにファーネスブラックのいずれも使用する
ことができるが、耐紫外線性、耐侯(光)性のあるファ
ーネスブラックが好ましい。また、低吸湿性を確保する
ためには、優れた分散性を持ち、かつ、粒子径10〜3
0nm、好ましくは15〜20nm、さらに好ましくは
18nm辺りのファーネスブラックがよい。低吸湿性フ
ァーネスブラックは、低イオウ含有量のオイルを原料と
し、ファーネスブラックの粒子径を上記のように調製す
ると共に、その表面のカリウム、カルシウム、イオウ等
を含む不純物を純水で充分洗浄することにより得ること
ができる。
【0018】本発明における好ましい低吸湿性カーボン
ブラックは、キャボット社からBLACK PEARL
S 6100(登録商標、以下BLACK PEARL
Sと略称することもある。)として入手できる。このカ
ーボンブラックが低吸湿性であり、本発明のエチレン系
樹脂組成物に適すること、及びこれを用いたエチレン系
樹脂組成物が良好な結果を示すことは、以下に記載した
実験結果によって確認した。すなわち、この本発明にお
ける好ましい低吸湿性カーボンブラックであるキャボッ
ト社のBLACK PEARLS(平均粒子径18n
m)と、従来品のファーネスブラックである、キャボッ
ト社製VULCAN 9A32(平均粒子径15n
m)、並びに三菱化学製NO.650B(平均粒子径1
6nm)等の吸湿性の程度を知るため、これらのカーボ
ンブラックを40重量%含む高圧法低密度エチレン単独
重合体組成物(本発明では、単にHP−LDPE組成物
と略称することもある。)から造粒されたペレットを1
00mmHgの圧力下で80℃、6時間乾燥後、恒湿恒
温器中で、相対湿度79%、温度23℃の条件下に、規
定日数間暴露したときの各規定日数間の規定吸湿水分量
を測定した。その結果を表1及び表1を図示した図1に
示した。暴露日数が30日における規定吸湿水分量が、
本発明では、特に重要であり、請求項において臨界的な
意味をもつ数値として記載しているので、特に、請求項
1で定義した規定吸湿水分量には(W)を付け、請求項
2で定義した規定吸湿水分量には(W’)を付け、30
日以外の暴露日数にたいする規定吸湿水分量と差別化を
はかった。したがって、単に規定吸湿水分量と記載した
場合は、暴露日数が、例えば、1、3、7、10、2
0、30、40、50、60日(表1の場合)に対応す
るそれぞれの規定吸湿水分量があるが、これらを総称し
ている。
【0019】
【表1】
【0020】表1から、キャボット社のBLACK P
EARLSの20日間暴露による規定吸湿水分量は、
3,840ppmで、ほぼ飽和に達し、その後、暴露日
数の増加とともに、少しは増加するものの、暴露日数6
0日で、4,160ppmである事が分かった。一方、
従来品のキャボット社のVULCAN9A32の20日
暴露による規定吸湿水分量は、7,010ppmであ
り、その後、暴露日数の増加とともに、かなり増加して
行き、暴露日数60日で、8,490ppmと、高い値
に達する事が分かった。また、従来品の三菱化学製N
O.650Bの20日暴露による規定吸湿水分量は、
7,500ppmで、その後、暴露日数の増加ととも
に、さらに増加して行き、暴露日数60日で、8,94
0ppmと、さらに高い値に達する事が分かった。上記
より、キャボット社のBLACK PEARLSは、従
来品と比較して、規定吸湿水分量が著しく低いものであ
りかつ暴露日数が20日でほぼ飽和平衡になる特性をも
つものである事が分かった。
【0021】次いで、上記したカーボンブラックを用い
てエチレン系樹脂組成物を調製、造粒し、その規定吸湿
水分量を測定し、各々の樹脂組成物において規定吸湿水
分量は、カーボンブラックの種類と配合量に依存する事
を下記の様に確認した。メルトマスフローレート3.0
g/10分、密度0.922g/cmのHP−LDP
E、酸化防止剤として、4,4’−チオビス(3−メチ
ル−6−t−ブチルフェノール)を用いて表2に配合を
示すエチレン系樹脂組成物を調製、造粒し、その各規定
吸湿水分量を測定したところ、表2及び図2に示すよう
に、キャボット社のBLACK PEARLS2.6重
量部を使用した樹脂組成物1を30日間暴露したときの
規定吸湿水分量(W)は、460ppmと低い水準であ
り、一方、従来品のキャボット社製VULCAN 9A
32を2.6重量部使用した樹脂組成物2を30日間暴
露したときの規定吸湿水分量(W)は、950ppmと
高い水準であり、また、三菱化学製NO.650Bを
2.6重量部使用した樹脂組成物3を30日間暴露した
ときの規定吸湿水分量(W)は、1020ppmと、更
に高い水準であり、キャボット社のBLACK PEA
RLSと従来品の間には、有意な差が認められた。
【0022】
【表2】
【0023】次いで、規定水分吸湿量が異なる表2に示
す樹脂組成物1及び2に付き、ラボプラストミルで13
0℃、回転数50rpm、60分混練し6時間押出し、
金型に付着する目やにを測定した。結果は、表3に示す
とおり目やにの発生は、樹脂組成物の規定水分吸湿量に
相関し、本発明において定義し用いている樹脂組成物の
規定水分吸湿量が500ppm以下では、後述する目や
に基準のC以上で有り、これが実用価値のある水準であ
った。上記した3段階の実験により、低吸湿性カーボン
ブラックを、使用したエチレン系樹脂組成物は、吸湿抑
制性をもち、従ってこれを高湿条件下で保存しても目や
にの発生が少ないこと、すなわち、目やに抑制性に優れ
ていることが確認された。
【0024】
【表3】
【0025】カーボンブラックの配合量は、エチレン系
樹脂100重量部を基準として0.3〜4.0重量部、
好ましくは0.4〜3.0重量部、さらに好ましくは
0.5〜2.8重量部である。この配合量が0.3重量
部未満では、有効な耐候(光)性が得られず、一方4.
0重量部を超えると、機械的特性が劣るので望ましくな
い。
【0026】4.添加剤等 本発明のエチレン系樹脂組成物には、さらに、各種添加
剤を配合してよい。各種添加剤としては、安定剤、酸化
防止剤、紫外線吸収剤、光安定剤、帯電防止剤、滑剤、
充填剤、分散剤、着色剤、銅害防止剤、気泡防止剤、造
核剤、等を挙げることができる。本発明のエチレン系樹
脂組成物には、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び/又は光
安定剤を配合することが好ましい。酸化防止剤として
は、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、アミ
ン系酸化防止剤、イオウ系酸化防止剤等が挙げられ、単
独で使用しても2種以上混合して使用してもよく、その
配合量は、エチレン系樹脂100重量部を基準として、
0.001〜5重量部程度である。紫外線吸収剤、光安
定剤としては、2−ヒドロキシベンゾフェノン系、2−
(2−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール系、サ
ルチル酸系、フタル酸系紫外線吸収剤やヒンダードアミ
ン系の光安定剤等が挙げられ、単独で使用しても2種以
上混合して使用してもよく、その配合量は、エチレン系
樹脂100重量部を基準として、0.05〜1重量部程
度である。
【0027】5.エチレン系樹脂組成物 本発明のエチレン系樹脂組成物は、所定量の上記成分エ
チレン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体とエチレ
ン−アクリル酸エチル共重合体およびエチレン−アクリ
ル酸ブチル共重合体から選ばれた1種以上、及びカーボ
ンブラック、また必要に応じて上記添加剤等を適当量配
合して、一般的な方法、例えばニーダー、バンバリーミ
キサー、コンティニュアスミキサーあるいは押出機を用
いて均一に、例えば110〜200℃で溶融混練するこ
とにより調製することができる。調製は、例えば上記エ
チレン系樹脂とカーボンブラックでマスターバッチを調
製し、これを用いて2工程で調製してもよい。
【0028】上記のようにして製造された、通常ペレッ
ト形態である本発明のエチレン系樹脂組成物は、低吸湿
性であるので、製造してから30日以内ならば、湿度が
79%程度の高い場所に保存しても、規定吸湿水分量
(W)は、500ppm以下であり、目やに発生レベル
は低く合格レベルである。本発明のエチレン系樹脂組成
物は、このペレットの製造直後の水分含量は通常100
ppm(重量単位)以下であるので、そのまま通常の例
えばポリエチレン製フレキシブルコンテナに入れ、保管
・輸送する事ができる。なお製造直後のペレットの水分
含量が100ppmを有意に越える場合は、勿論ペレッ
トを常法で乾燥してからコンテナ等に入れることが好ま
しい。また、本発明のポリエチレン電線は、そのジャケ
ット層は表面荒れのない表面平滑性にすぐれ、上記のよ
うに調製されたエチレン系樹脂組成物を加熱溶融させ、
絶縁同軸ケーブルや多数対のポリエチレン絶縁被覆ケー
ブルのジャケット層として押出成形して被覆ることによ
り製造される。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例に基づいて本発明をさ
らに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。なお、本明細書中で用いられた物
性値及び実施例等で評価された評価物性値は、それぞれ
以下にまとめた測定方法によるものである。
【0030】[測定方法]
【0031】1.メルトマスフローレート エチレン系樹脂組成物のペレットにつき、JIS K
6760に準拠して行い、荷重2.16kg、測定温度
190℃で測定した。
【0032】2.密度 エチレン系樹脂組成物のペレットにつき、JIS K
6760に準拠して行った。
【0033】3.カーボンブラック含有量 エチレン系樹脂組成物のペレットにつき、JCS(Ja
pan CableMaker’s Associat
ion Standard:日本電線工業会規格)37
5に準拠して行ない、カーボンブラックの含有量(重量
%)を測定した。
【0034】4.カーボンブラックの分散 エチレン系樹脂組成物のペレットにつき、JCS 37
5に準拠しておこない、単位面積辺りの非分散粒子の大
きさと個数を光学顕微鏡で測定した。7.5級以下を合
格とした。
【0035】5.規定吸湿水分量 (5−1) エチレン系樹脂組成物の規定吸湿水分量 エチレン系樹脂組成物から造粒されたペレットを100
mmHgの圧力下で80℃、6時間乾燥後、これを秤量
し、恒湿恒温器中で、相対湿度79%、温度23℃の雰
囲気中に規定日数間暴露し、該規定日数後再び秤量し重
量増加分を規定吸湿水分量とし、ppm(重量基準)で
表した。 (5−2) 低吸湿性カーボンブラックを40重量%含
む高圧法低密度エチレン単独重合体組成物の規定吸湿水
分量 低吸湿性カーボンブラックを40重量%含む高圧法低密
度エチレン単独重合体組成物から造粒されたペレットを
100mmHgの圧力下で80℃、6時間乾燥後、これ
を秤量し、恒湿恒温器中で、相対湿度79%、温度23
℃の雰囲気中に規定日数間暴露し、該規定日数後再び秤
量し重量増加分を規定吸湿水分量とし、ppm(重量基
準)で表した。
【0036】6.引張特性(引張強さ、伸び) JIS K 6760に準拠して行った。評価試料のシ
ート厚みは1mmとし、引張速度500mm/分で3号
ダンベルを用いて測定した。
【0037】7.加熱老化残率 JIS K 6760に準拠して行った。引張強さ、伸
びを100℃、48時間加熱後試料について行い、試験
前の結果と比較した。
【0038】8.誘電率 JIS K 6760に準拠して行った。2.6以下を
合格とした。
【0039】9.誘電正接 JIS K 6760に準拠して行った。10,000
×10−6以下を合格とした。
【0040】10.耐環境応力亀裂試験(ESCR) JIS K 6922に準拠して行った。48時間処理
後の10試料での亀裂の生じた試料数の数で評価した。
【0041】11.耐寒性試験(LTB) JIS K 6760に準拠して行った。サイドノッチ
を付した試料につき半数破損数の温度を算出し、評価し
た。−76℃以下を合格とした。
【0042】12.耐(候)光性試験 ウエザーオメーター(スガ試験機社製)を用い、カーボ
ンアーク光源、温度60℃並びに相対湿度60%の条件
で、日本ゴム協会1970年会の209.架橋ポリエチ
レンの耐候(光)性に記載された方法に準拠し、ガラス
フィルターをはずした条件で暴露した。これは、屋外暴
露の40倍促進テスト条件である。照射時間500時
間、1000時間、2000時間並びに3000時間後
の圧縮成形で調製したシート厚1.0mm試料の引張強
さ伸びの残率で測定した。3000時間後の引張強さの
残率70%以上、伸びの残率50%以上を合格とした。
【0043】13.目やに 規定吸湿水分量試験で用いられ相対湿度79%、温度2
3℃で30日間保存されたペレットにつき、ラボプラス
トミルで130℃、回転数50rpm、60分混練し、
直径3mmの円形のダイから6時間押出し、ダイニップ
ルに付着する目やにを測定した。評価は下記の基準によ
り行いA、B及びCを合格とした。 目やにの評価基準 A:目やにの発生が認められない。 B:目やにがダイニップルの孔部全体に1mmまで認め
られる。 C:目やにがダイニップルの孔部全体に2mmまで認め
られる。 D:目やにがダイニップルの孔部全体に3mmまで認め
られる。 E:目やにがダイニップルの孔部全体に3mmを超えて
認められ、ダイニップルからの目やにの欠落も認められ
る。
【0044】実施例1 HP−LDPE(日本ユニカー製、NUC−711、メ
ルトマスフローレート0.09g/10分、密度0.9
20g/cm)100重量部、エチレン−酢酸ビニル
共重合体(日本ユニカー製、DQDJ−7197、メル
トマスフローレート250g/10分、酢酸ビニル含有
量28.5重量%)5.0重量部、及びカーボンブラッ
ク(キャボット製、BLACK PEARLS 610
0、ファーネスブラック、平均粒子径18nm、これの
40重量%を含むHP−LDPE組成物の相対湿度79
%、温度23℃での30日間暴露後の規定吸湿水分量
(W’)は4000ppmである。)2.8重量部並び
に酸化防止剤4,4’−チオビス(3−メチル−6−t
−ブチルフェノール)0.12重量部をバンバリーミキ
サーに入れ、180℃で10分間混練した後、造粒して
ペレットを得た。得られたペレットに付き、上記の評価
方法により評価した。結果から明らかなように、このペ
レットは、良好な加工性、カーボンブラックの分散を示
し、相対湿度79%、23℃雰囲気中で30日間暴露
た時の吸湿水分量(W)が460ppmである本発明の
エチレン系樹脂組成物であった。得られた本発明のエチ
レン系樹脂組成物につき、上記の方法で評価した。結果
は表4に示したが、良好な機械的特性、電気特性、耐応
力亀裂、耐寒性を持ち、また耐候(光)試験でも優れた
成績を持っていた。また、目やにの試験においても
評価結果を示し、目やに抑制性にすぐれ、保存安定性に
優れたものであった。目やにの試験で得られたエチレン
系樹脂組成物の固体ケーブルは、ケーブル長5m当たり
ブツサイズ0.30mm以上が0である表面荒れのない
ケーブルであった。
【0045】
【表4】
【0046】実施例2〜4 表4の実施例2、3並びに4の組成で示した配合で、実
施例1と同様にペレットを調製し、同様に評価した。な
お、実施例2では、実施例1で使用したエチレン−酢酸
ビニル共重合体に代えてエチレン−アクリル酸エチル共
重合体(日本ユニカー製、DPDJ−9169型番、メ
ルトマスフローレート20.0g/10分、アクリル酸
エチル含有量20重量%)を、実施例4では実施例1の
HP−LDPEに代えてHP−LDPE(日本ユニカー
製、NUC−8160、メルトマスフローレート 2.
4g/10分、密度0.922g/cm)を使用し
た。規定吸湿水分量(W)がそれぞれ480ppm、4
30ppm及び410ppmを持つ本発明のエチレン系
樹脂組成物は、実施例1と同様の優れた加工性、電気的
特性、保存安定性を示し、目やにの評価はBまたはCで
あり、耐候(光)性の優れた、保存安定性に優れた実用
価値のあるものであった。 比較例1、2 表4の比較例1及び2の組成で示した配合で、実施例1
と同様にペレットを調製し、同様に評価した。なお、比
較例1では、キャボット製、VULCAN 9A32
(これを40重量%含むHP−LDPE組成物の相対湿
度79%、温度23℃の条件に30日暴露したときの規
定吸湿水分量(W’)は8120ppmである。)を、
比較例2では三菱化学製、No.650B(この同上の
規定吸湿水分量(W’)は8470ppmである。)の
ファーネスブラックを使用した。評価結果は、表4に示
したが、得られたエチレン系樹脂組成物は、良好なカー
ボンブラックの分散性を持ち、電気的特性、耐候(光)
性も優れていたが、30日暴露したときの規定吸湿水分
量(W)はそれぞれ1020ppm、1050ppmと
なり、これらを用いた目やに評価試験において、Dまた
はEと評価され、保存安定性に劣っていた。比較例2で
得られた30日暴露したときの規定吸湿水分量(W)の
1050ppmの目やにの試験で得られたエチレン系樹
脂組成物の固体ケーブルは、ケーブル長5m当たりブツ
サイズ0.30mm以上が0.52個認められ、手触り
で表面荒れが認められる外観を持っていた。
【0047】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、エチレン系樹脂とエチレン−酢酸ビニル共重合
体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−
アクリル酸ブチル共重合体から選ばれた1種以上の樹脂
及び特定の規定吸湿水分量(W’)を持つカーボンブラ
ックのそれぞれ特定量からなり、特定の条件下で特定の
規定吸湿水分量(W)を持つ目やに抑制性に優れたエチ
レン系樹脂組成物が提供されるので、塩化ビニル樹脂組
成物に比較して環境に対する負荷が小さく、従来品と同
等の加工性、機械的特性、電気的特性、耐候(光)性も
持つと共に、高湿条件下で保存されても、保存安定性に
より優れ、ケーブルのジャケット層被覆時の目やにや被
覆ジャケット層表面の荒れのない実用価値の高いケーブ
ルが提供される。
【0048】
【図面の簡単な説明】
【0049】
【図1】各種カーボンブラックを40重量%含む高圧法
低密度エチレン単独重合体組成物の暴露日数と規定吸湿
水分量の関係を示す図。
【図2】各種エチレン系樹脂組成物の暴露日数と規定吸
湿水分量の関係を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 23:08) (56)参考文献 特開 昭61−283659(JP,A) 特開2000−290437(JP,A) 特開 平8−169991(JP,A) 特開2000−21243(JP,A) 特開 平7−288046(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 23/00 - 23/36 C08K 3/00 - 13/08 H01B 3/44

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エチレン単独重合体及びエチレン−α−
    オレフィン重合体から選ばれた1種以上のエチレン系樹
    脂100重量部に、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エ
    チレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリ
    ル酸ブチル共重合体から選ばれた1種以上の樹脂0〜1
    0.0重量部、並びに低吸湿性カーボンブラック0.3
    〜4.0重量部を配合してなるエチレン系樹脂組成物に
    おいて、該樹脂組成物から造粒されたペレットを100
    mmHgの圧力下で80℃、6時間乾燥した後、恒湿恒
    温器中で、相対湿度79%、温度23℃の条件に30日
    間暴露したときの規定吸湿水分量(W)(単位:重量基
    準のppm)が次の式(1)を満足することを特徴とす
    る、エチレン系樹脂組成物。 W≦500……(1)
  2. 【請求項2】 低吸湿性カーボンブラックは、平均粒子
    径10〜30nmの低吸湿性ファーネスブラックであっ
    て、これを40重量%含む高圧法低密度エチレン単独重
    合体組成物から造粒されたペレットを100mmHgの
    圧力下で80℃、6時間乾燥した後、恒湿恒温器中で、
    相対湿度79%、温度23℃の条件に30日間暴露した
    ときの規定吸湿水分量(W’)(単位:重量基準のpp
    m)が次の式(2)を満足することを特徴とする、請求
    項1に記載のエチレン系樹脂組成物。 W’≦5000……(2)
  3. 【請求項3】 低吸湿性カーボンブラックは、低イオウ
    含有量の炭化水素オイルを原料とし、その平均粒子径を
    10〜30nmに調製すると共に、その表面のカリウ
    ム、カルシウム、イオウ等を含む不純物を純水で充分洗
    浄することにより得られたものであることを特徴とす
    る、請求項2に記載の目やに抑制性に優れたエチレン系
    樹脂組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の
    エチレン系樹脂組成物をダイより押出しジャケット層に
    被覆することを特徴とする電線又はケーブルの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4の製造方法で造られたことを特
    徴とする電線又はケーブル。
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