JP3476788B2 - 通信方式ならびに送信装置、受信装置およびこれらを備えた通信システム - Google Patents
通信方式ならびに送信装置、受信装置およびこれらを備えた通信システムInfo
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Description
データの再送を行う通信方式および通信システムに関
し、さらにはこのような通信システムに設けられる送信
装置および受信装置に関するものである。
tic Retransmission Request) およびFEC(Forward Erro
r Correction) の2つがある。ARQ は、送信局側で付加
した冗長符号をもとに受信局側で誤り検出を行い、誤り
が検出された場合には、送信局に当該パケットの再送要
求を送信し、送信局側で再送を行う方式である。FEC
は、送信局側で付加した冗長符号をもとに受信局側で誤
り訂正を行う方式である。
Recovery Scheme for Video Transmission over Wirele
ss Networks : Daji Qiao and Kang G. Shin ,IEEE INF
OCOM2000 では、ARQ 方式とFEC 方式とを組み合わせたh
ybrid ARQ方式が提案されている。この方式は、送信局
でブロック誤り訂正符号(RS符号)を付加し、受信局
ではその情報を基に誤り訂正を行う。受信局側は、誤り
訂正の結果によりポジティブACK またはネガティブACK
を送信局に送信する。送信局は、ネガティブACK を受信
するか、あるいはタイムアウトインターバルの間にいず
れかのACK が受信されなかったら当該パケットの再送を
行う。
悪い環境のもとで、再送なしにエラーフリーに近い状態
を達成することは、訂正能力の高い誤り訂正符号を使用
しても困難である。このため、一般には、畳み込み符号
とブロック符号との連接符号や、インターリーブなどの
処理を加える必要があり、回路規模の増大や送信局およ
び受信局に膨大なバッファを要するという問題がある。
正処理において訂正不能となった場合に、受信局から送
信局に再送要求を送信すると、送信局が、それに対して
パケット単位でデータを再送することが記載されてい
る。この方式では、パケット長が非常に長く(800〜
900バイト)、1回の再送に多くの帯域を必要とす
る。特に、通信環境が悪い場合、何度も再送を行う必要
があるが、パケット長が長いほど再送の回数が少なくな
ってしまう。
で伝送されるデータは、連続して再生可能となる規定の
時間内に送信を完了することができなくなる。この結
果、受信局で再生される動画や音声が乱れたり途切れた
りするという不都合が生じる虞がある。また、送信デー
タにブロックノイズが重畳して、動画などの再生品位が
著しく低下する虞がある。
されたものであり、データ伝送のリアルタイム性を確保
しつつ、データ送信の確実性を向上させることができる
通信方式、送信装置、受信装置および通信システムを提
供することを目的としている。
記の課題を解決するために、データが1つ以上のブロッ
クに分割されるとともに、ブロック毎に誤り訂正符号を
有するデータブロックを含むデータパケットを用いて、
送信局から送信されるデータパケットを受信局で受信す
る通信方式であって、前記受信局が、誤り訂正不能なデ
ータブロックの再送要求を送信するとともに、誤り訂正
の結果に基づいた通信状況の良否に応じて新規に送信す
べきデータブロック数を変更するブロック数変更要求を
送信する一方、前記送信局が、再送要求に応じた再送す
べきデータブロックとブロック数変更要求に応じて変更
した新規のデータブロックとを同一のデータパケットで
送信することを特徴としている。
解決するために、データが1つ以上のブロックに分割さ
れるとともに、ブロック毎に誤り訂正符号を有するデー
タブロックを含むデータパケットを受信装置へ送信する
送信装置であって、前記受信装置から送信された、誤り
訂正不能なデータブロックの再送要求および新規に送信
すべきデータブロック数を通信状況の良否に応じて変更
するブロック数変更要求を受信すると、再送要求に応じ
た再送すべきデータブロックとブロック数変更要求に応
じて変更した新規のデータブロックとを同一のデータパ
ケットで送信することを特徴としている。
1つ以上のデータブロックを含むデータパケットを受信
局(受信装置)に送信するので、受信局は、そのデータ
パケットを受信すると、データブロック単位で誤り訂正
を行う。そして、受信局は、誤り訂正不能なデータブロ
ックがあるとき、そのデータブロックの再送を送信局に
要求するための再送要求を送信する。また、障害物や環
境などによって通信状況が悪化している場合、受信局
は、誤り訂正の結果に基づいて通信状況が悪化している
と判定すると、新規に送信すべきデータブロック数を制
限するためにブロック数変更要求を送信する。一方、送
信局は、その再送要求およびブロック数変更要求を受信
すると、それに応じたデータブロックと、ブロック数変
更要求に応じて変更した(減じた)データブロックとを
同一のデータパケットで送信する。
は、誤り訂正の結果に基づいて通信状況が良好であると
判定すると、新規に送信すべきデータブロック数を元に
戻すためにブロック数変更要求を送信する。一方、送信
局は、再送要求およびそのブロック数変更要求を受信す
ると、それに応じたデータブロックと、ブロック数変更
要求に応じて変更した(増した)データブロックとを同
一のデータパケットで送信する。
は、新規に送信されるデータがより圧縮されるので、デ
ータの再生品位は低下するものの、より多くのデータブ
ロックを再送することができる。それゆえ、動画などの
リアルタイムデータの抜けを大幅に低減させて、ブロッ
クノイズの発生を抑制することができる。また、通信状
況が良くなった場合には、新規に送信されるデータの圧
縮が緩和されるので、新規のデータブロックをデータの
再生品位を低下させずに送信できる。
された、前記再送要求および前記ブロック数変更要求を
受信すると、再送要求に応じた再送すべきデータブロッ
クと同一のデータパケットで送信される新規のデータブ
ロックをブロック数変更要求に応じて選択する新規ブロ
ック選択手段と、送信するデータブロックを記憶すると
ともに、再送要求に応じたデータブロックと、上記新規
ブロック選択手段で選択されたデータブロックとを同一
のデータパケットで送信されるデータブロックとして読
み出すデータブロック記憶手段とを備えていることが好
ましい。
よって、送信される新規のデータブロックがブロック数
変更要求に応じて選択される。このとき、受信状況が悪
ければ、ブロック数変更要求がデータブロックを制限す
るように送信装置から送信されるので、新規のデータブ
ロックは減じられる。また、送信されるデータブロック
が、新規ブロック選択手段によって選択されたデータブ
ロックを含み記憶手段に記憶されている。そして、デー
タ記憶手段から読み出されるデータは、再送すべきデー
タブロックおよび新規ブロック選択手段で選択されたデ
ータブロックであって、同一のデータパケットで送信さ
れることになる。
信局からの前記ブロック数変更要求に対し、データパケ
ットの送信周期を変更することが好ましい。一方、前記
の送信装置は、前記新規ブロック選択手段が、前記受信
装置からの前記ブロック数変更要求に対し、データパケ
ットの長さを変更するように新規のデータブロックを選
択することが好ましい。
況が悪化したときにデータパケットの送信周期を短くす
れば、データパケットの通信サイクルの周期が短くなる
ので、それだけデータブロックの再送回数を増やすこと
ができる。また、通信状況が良好であるときには、デー
タブロックの再送がほとんどないので、データパケット
の送信周期を長くして、より多くの新規のデータブロッ
クを送信することができる。
が、前記受信局からの前記ブロック数変更要求に対し、
データパケットの送信周期を変更しないことが好まし
い。一方、前記の送信装置は、前記新規ブロック選択手
段が、前記受信装置からの前記ブロック数変更要求に対
し、データパケットの送信周期を維持するように新規の
データブロックを選択することが好ましい。
構成とは異なり、ブロック数変更要求に対してもデータ
パケットの送信周期は変わらないが、ブロック数変更要
求によって再送するデータブロック数が多くなったとき
には、送信できる新規のデータブロックが制限されて、
再送のための追加帯域が確保される。また、ブロック数
変更要求によって再送するデータブロック数が少なくな
ったときには、送信できる新規のデータブロック数が多
くなり、より多くの新規のデータブロックを送信するた
めの帯域が確保される。
るために、送信装置から送信される、データが1つ以上
のブロックに分割されるとともに、ブロック毎に誤り訂
正符号を有するデータブロックを含むデータパケットを
受信する受信装置であって、前記データブロックの誤り
訂正を前記誤り訂正符号に基づいて行う誤り訂正手段
と、誤り訂正の結果に基づいて誤り訂正不能であるデー
タブロックを特定する訂正不能ブロック特定手段と、前
記送信装置に送信される、前記訂正不能ブロック特定手
段によって誤り訂正が不能であると特定されたデータブ
ロックの再送要求を発生するとともに、前記送信装置が
新規に送信すべきデータブロック数を変更するブロック
数変更要求を誤り定数の結果に基づく通信状況の良否に
応じて発生する要求発生手段とを備えていることを特徴
としている。
トを受信すると、誤り訂正手段によって、データパケッ
トにおけるデータブロックの誤り訂正が行われる。誤り
訂正が不能であるデータブロックは、誤り訂正の結果に
基づいて、訂正不能ブロック特定手段によって特定され
る。すると、要求発生手段によって、訂正不能なデータ
ブロックの再送要求が発生するとともに、新規に送信す
べきデータブロック数を変更するようにブロック数変更
要求が発生する。
が、誤り定数の結果に基づく通信状況の良否に応じて発
生するので、通信状況が悪いときには、データブロック
数を減少させるようなブロック数変更要求を発生するこ
とによって、送信装置がその要求に応じて新規のデータ
ブロック数を減少させると、それだけ再送できるデータ
ブロック数が増すことになる。また、通信状況が良いと
きには、データブロック数を増加させるようなブロック
数変更要求を発生することによって、送信装置がその要
求に応じて新規のデータブロック数を増加する。
の再送要求とともに、通信状況の良否に応じてブロック
数変更要求を発生することによって、通信状況が悪化し
た場合には、送信装置が、新規に送信するデータをより
圧縮するので、データの再生品位は低下するものの、よ
り多くのデータブロックを再送することができる。それ
ゆえ、動画などのリアルタイムデータの抜けを大幅に低
減させて、ブロックノイズの発生を抑制することができ
る。また、通信状況が良くなった場合には、送信装置
が、新規に送信するデータの圧縮を緩和するので、新規
のデータブロックをデータの再生品位を低下させずに送
信できる。
単位時間当たりの誤りの数と予め設定された規定数と比
較して通信状況の良否を判定することが好ましい。この
ように構成することによって、通信状況が悪化している
場合は誤り数が多いので、単位時間当たりの誤り数が規
定数を超えると、通信状況が悪化していると判定され
る。一方、通信状況が良好である場合は誤り数が少ない
ので、単位時間当たりの誤り数が規定数未満であると、
通信状況が良好であると判定される。
生手段が、受信したデータパケットにおける誤り訂正不
能なブロックの総数と予め設定された規定数とを比較し
て通信状況の良否を判定することが好ましい。このよう
に構成することによって、通信状況が悪化している場合
は、訂正不能ブロック特定手段で特定される誤り訂正不
能なデータブロックが多いので、受信したデータパケッ
トにおける誤り訂正不能なデータブロックの総数が規定
数を超えると、通信状況が悪化していると判定される。
一方、通信状況が良好である場合は、誤り訂正不能なデ
ータブロックが少ないので、単位時間当たりの誤り数が
規定数未満であると、通信状況が良好であると判断され
る。
いずれかと、前記受信装置のいずれかの複数とを備えて
いることを特徴としている。このように構成される通信
システムでは、通信状況に応じて適切に伝送レートが設
定されるので、通信状況が悪化した場合には、新規に送
信されるデータの圧縮率を高めることで、より多くのデ
ータブロックを再送する一方、通信状況が良くなった場
合には、上記のデータ圧縮率を低下させることで、新規
のデータブロックをデータの再生品位を低下させずに送
信できる。
1ないし図9に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
に示すように、ルート局1と、リーフ局2とを備えてい
る。ルート局1と、リーフ局2との間は、無線(電波、
赤外線など)による通信が行われる。ルート局1は、ビ
デオカメラ、テレビジョンなどからの動画や音声といっ
たリアルタイムで入力されるデータを、複数のデータブ
ロックからなるデータパケットとしてリーフ局2…に対
し送信する。各データブロック(例えば、図1のB(101)
〜B(106)など)は、誤り訂正符号化処理されたデータを
含んでいる。
すように、データ符号化処理部11、データ記憶装置1
2、送信パケット生成部13、誤り訂正符号化処理部1
4、データ送信部15、再送要求パケット受信部16お
よび再送要求パケット解析部17を備えている。
正符号化処理部14でデータブロック毎に符号化処理を
行うために、ビデオカメラなどからの新規入力データを
所定のブロックに分割した状態で出力する。また、デー
タ符号化処理部11は、新規入力データに対し、後述す
る再送要求パケット解析部17からの圧縮情報に基づい
て必要に応じてデータ圧縮処理を施す。
1つのデータパケットで送信するデータブロック数(ブ
ロック数情報)を圧縮情報として受け取り、そのデータ
ブロック数から適当なデータ圧縮率を算出し、そのデー
タ圧縮率によりデータを圧縮する。データ圧縮率は、例
えば、予めルート局1でデータブロック数とデータ圧縮
率との対応テーブルを備えることで算出することができ
る。
ブロック数情報を受けると、サイクル周期をそのブロッ
ク数情報に応じて変更するように新規入力データの圧縮
率を変更して新規入力データを圧縮する。例えば、サイ
クル周期を短くする場合には、再送データブロックの数
によっては、新規のデータブロック群を同一のデータパ
ケットで送信できなくなる。この場合は、一部の新規デ
ータブロックを次のデータパケットで送信するように、
送信パケット生成部13がデータブロックを選択する。
これについては、後述の実施例1で具体的に説明する。
憶装置12は、メモリやその周辺回路(メモリ制御回路
など)を含んでおり、データ符号化処理部11からのデ
ータを一時的に蓄える。このデータ記憶装置12は、再
送要求のあったデータブロックのデータを出力するため
に、再送要求パケット解析部17の解析で得られた再送
要求情報に基づいて、メモリから所望のデータブロック
を読み出すための制御回路を有している。また、データ
記憶装置12は、再送要求に応じたデータブロックと、
データ符号化処理部11で選択されたデータブロックと
を同一のデータパケットで送信されるデータブロックと
して読み出す。
ックを再送できる最大の回数に応じて記憶容量が設定さ
れる。例えば、1つのデータブロックに対して最大3回
まで再送を要求することができるように設計する場合、
データ記憶装置12は、4サイクル分のデータブロック
を記憶するための記憶容量を必要とする。これは、3回
目の再送を行うまでに4サイクルの時間を要するからで
ある。
置12から読み出された1回の送信(1通信サイクル)
で送信されるべき1まとまりのデータブロックにヘッダ
などを付加してデータパケットを生成する。また、送信
パケット生成部13は、再送要求パケット解析部17か
らの解析結果(再送要求されているデータブロックの情
報)に基づいて、後述のタグ情報T(図6参照)を各ブ
ロックに付加する。
ト生成部13からのデータパケットにおけるデータブロ
ックにハミング符号、リードソロモン符号などの誤り訂
正符号を付加して誤り訂正符号化処理を行う。
部14からのデータパケットを送信する。このため、デ
ータ送信部15は、データの無線送信のための回路やデ
ータの出力のためのインターフェース回路を含んでお
り、データパケットをリーフ局2に送信する。
送要求パケット送信部28から送信された再送要求パケ
ットを受信するために、データの無線受信のための回路
やデータの入力のためのインターフェース回路を含んで
いる。
パケット送信部28が再送要求パケットを送信する毎
に、受信できなかったデータブロックを再送要求パケッ
トにおけるデータブロックの番号に基づいて解析する。
例えば、再送要求パケット解析部17は、予め、ヘッダ
を基準として何番目のデータブロックが再送要求の対象
となるかを表すためのビットがデータブロック毎に割り
当てられており、入力された番号と上記のように設定さ
れた番号とを比較して、両者が一致した番号のビットを
“1”にする。このように、再送要求パケット解析部1
7を論理回路で構成することができる。どのデータブロ
ックに対して再送要求が出されたかという解析結果は、
データ記憶装置12および送信パケット生成部13に供
給される。
送要求パケットに含まれるブロック数情報(CYCLE
n(nはデータブロック数))を、圧縮情報として抽出
して前述のデータ符号化処理部11およびデータ記憶装
置12に供給する。このような圧縮情報によって、デー
タ符号化処理部11で、次の通信サイクル(以降、単に
サイクルと称する)で送信すべきデータパケットのデー
タブロック数が決定される。
すように、データ受信部21、誤り訂正復号処理部2
2、データ記憶装置23、受信データ解析部24、再送
要求計数部25、BER(Bit Error Rate)計数部26、
再送要求パケット生成部27および再送要求パケット送
信部28を備えている。
ための回路やデータの入力のためのインターフェース回
路を含む部分である。誤り訂正手段としての誤り訂正復
号処理部22は、データ受信部21で受信されたデータ
パケットにおける誤り訂正符号化処理されたデータブロ
ックに、誤り訂正符号を用いて所定の方式に基づいて誤
り訂正復号処理を施して、データを復元する。
回路(メモリ制御回路など)を含んでおり、出力される
受信データを一時的に蓄える。このデータ記憶装置23
は、誤り訂正復号処理部22で復号された各データブロ
ックをその配列順に並べてデータパケットを復元して、
所定のタイミングで出力する。データ記憶装置23は、
誤り訂正復号処理部22が復号できなかったりして受信
に失敗したデータブロックについては、後述のようにル
ート局1から再送されて受信に成功するのを待って他の
保存されているデータブロックと合わせてデータパケッ
トを復元する。
理部22の処理結果を基に正しく受信できた(誤り訂正
可能な)データブロックをデータブロック毎に解析して
判定(特定)する。具体的には、誤り訂正復号処理部2
2で誤り訂正が正しく行われたデータの内容(後述のタ
グ情報T(図6参照))に基づいて、どのデータブロッ
クが正しく訂正(受信)されたかを判定する。その判定
結果は、データブロックの番号で与えられる。
受信データ解析部24は、正しく受信できたと判定した
データブロックを基に、受信できなかった(誤り訂正不
能な)データブロックを認識(特定)する。このため、
受信データ解析部24は、各データブロックに付与され
た番号を参照して、欠落した番号のデータブロックが受
信に失敗したデータブロックを検索する回路を有してお
り、その検索の結果、再送すべきデータブロックを認識
する。さらに、受信データ解析部24は、認識したデー
タブロックを記憶するためのレジスタを有している。
24で得られた再送すべきデータブロックの情報が1つ
ずつ入力される毎にその数を計数することによって、受
信したデータパケットにおいて再送要求すべきデータブ
ロックの総数(再送要求回数)をカウントする。このた
め、再送要求計数部25はカウンタを有している。
22の処理結果を基に、受信されたデータパケットにお
いての誤りの総数をカウントする。このため、BER計
数部26はカウンタを有している。また、BER計数部
26は、カウントした総数から単位時間当たりの誤りの
数(バイト数)をエラー発生回数として算出する。
タ解析部24からの受信に失敗したデータブロックの情
報を含み、そのデータブロックの再送を要求するための
再送要求パケットを生成する。このため、再送要求パケ
ット生成部27は、再送要求をするデータブロックにヘ
ッダなどを付加して再生要求パケットを生成する。
ット生成部27は、再送要求計数部25からの再送要求
回数が規定数を超えるか、あるいはBER計数部26か
らのエラー発生回数が規定数を超えるかすると、通信状
況が悪化していると判定して、次に送信されるべきデー
タパケットのサイズを小さくする要求として、前述のブ
ロック数情報(ブロック数変更要求)を発生する。この
ブロック数情報は、再送要求パケットにおける後述する
再送要求個数情報N(図7および図8参照)に含まれて
いる。再送要求パケット生成部27において、再送要求
回数またはエラー発生回数のいずれに基づいてブロック
数情報を発生するかが予め定められている。
無線送信のための回路やデータの出力のためのインター
フェース回路を含む部分であり、上記の再送要求パケッ
トをルート局1に送信する。
で、正しく訂正できたデータブロックを解析して、その
結果に基づいて誤り訂正できなかったデータブロックを
認識するようにしている。逆に、誤り訂正できなかった
データブロックを直接判別するために、そのデータを受
信データ解析部24に与えても、そのデータ自体が正し
く訂正されなかったという情報そのものが誤っている可
能性があるため、受信データ解析部24が正しく解析で
きない虞がある。このため、正しく訂正できたデータブ
ロックに基づく上記の解析によって、再送すべきデータ
ブロックを正しく判定することができる。
パケットおよびリーフ局2から送信される再送要求パケ
ットのフォーマットについて説明する。
は、物理層プリアンブルP、物理層ヘッダHおよびデー
タDによって構成されている。データDは、n個に分割
されたデータブロックB1 〜Bn (誤り訂正ブロック)
からなっている。データブロックB1 〜Bn は、データ
本体Bに、タグ情報Tと誤り訂正符号ECとが付加され
てなる。
n の再送順序規定情報および再送データブロックを示す
識別子を含んでいる。再送順序規定情報は、例えば、ブ
ロック情報毎のシーケンス列であってもよいし、パケッ
ト番号とブロック番号との組み合わせであってもよい。
この例では、各データブロックB1 〜Bn にタグ情報T
が含まれているが、必ずしもそのように構成される必要
はなく、例えば、データDの先頭に全てのデータブロッ
クB1 〜Bn のタグ情報Tをまとめて付加してもよい。
Gで伝送される場合、後述の再送分のマージンおよび誤
り訂正符号化情報を含めた188バイト+αの長さであ
る。したがって、データDは、188+αの整数倍の長
さを有する。
送信データパケットと同様に、物理層プリアンブルP、
物理層ヘッダHおよびデータDによって構成されている
が、データDの構成が異なる。データDは、再送要求個
数情報N、n個の送信順序規定情報R1 〜Rn および誤
り検出符号EDからなっている。ルート局1は、この送
信順序規定情報R1 〜Rn に基づいてデータブロックB
1 〜Bn の再送順序を決定する。
トでは、ルート局1での誤り検出が可能になるように、
データDが誤り検出符号EDを含んでいるが、図8に示
すように、誤り検出符号の代わりに誤り訂正符号ECを
含んでいてもよい。
いて、リーフ局2では、データ受信部21によってルー
ト局1からのデータパケットが受信されると、このデー
タパケットは、誤り訂正復号処理部22でデータブロッ
ク毎に誤り訂正処理が施されて、データ記憶装置23に
蓄えられる。誤り訂正が不能であり、再送を要求すべき
データブロックについての情報は、誤り訂正復号処理部
22による誤り訂正の結果に基づいて、受信データ解析
部24でデータブロック毎に解析された結果得られる。
また、再送要求回数は、再送要求すべきデータブロック
の情報に基づいて、再送要求計数部25のカウントによ
って求められる。一方、エラー発生回数は、誤り訂正復
号処理部22による誤り訂正の結果に基づいて求められ
る。
再送要求回数またはエラー発生回数に基づいて、次の送
信データパケットにおけるデータブロック数を決定する
ためのブロック数情報が発生し、再送要求パケットに付
加される。この再送要求パケットは、再送要求パケット
送信部28からルート局1に送信される。
受信すると、後述のように、その再送要求に応じた再送
データブロックを含む送信データパケットを送信する。
リーフ局2において、その再送データブロックが正しく
受信されると、データ記憶装置23に記憶される。そし
て、その再送データブロックは、すでに保存されている
データブロックとともに順番に並べられて受信データと
して出力される。
再送要求パケットが再送要求パケット受信部16で受信
され、再送要求パケット解析部17で再送の必要なデー
タブロックについて解析およびデータ圧縮のために必要
なブロック数情報の抽出が行われる。再送要求パケット
解析部17によって得られた再送要求の情報およびブロ
ック数情報は、データ符号化処理部11およびデータ記
憶装置12へ伝えられる。
ル以降で送信すべき新規入力データを確保するように、
ブロック数情報に基づいてデータ圧縮率を変更し、圧縮
されたデータをデータ記憶装置12に出力する。送信パ
ケット生成部13では、次のサイクルで送信すべきデー
タパケットにおける再送データブロックを確保するよう
に、ブロック数情報に基づいて、再送ブロックおよび新
規ブロックをデータ記憶装置12から読み出す。
入力された新規のデータブロックと、前回のサイクルま
でで送信されたデータパケットのデータブロックが記憶
されており、再送要求パケット解析部17で得られた再
送要求の情報に基づいて、新旧のデータブロックが組み
合わされて読み出される。読み出されたデータブロック
は、上記のブロック数に制限されている。続いて、読み
出されたデータブロック群にヘッダなどが付加されてデ
ータパケットが生成される。そして、誤り訂正符号化処
理部14で、そのデータパケットにデータブロック毎に
誤り訂正符号が付加される。このようにして、データブ
ロック単位で誤り訂正可能なデータパケットが生成され
る。誤り訂正符号化処理部14からのデータパケット
は、データ送信部15によってリーフ局2へ送信され
る。
のフローチャートを参照して説明する。
信データパケットを生成して、これを送信すると、リー
フ局2がこれを受信する(S1)。リーフ局2において
は、誤り訂正復号処理部22による誤り訂正復号処理の
結果、受信したデータブロックに誤り(エラー)が発生
していたか否かで次の処理が異なる(S2)。誤りが発
生していた場合は、BER計数部26によって単位時間
当たりのエラー発生回数をカウントして(S3)、処理
がS4に進む。誤りが発生したことは、誤り訂正復号処
理で誤り訂正が行われたか否かで判定できる。また、S
2で誤りが発生していなかった場合は、そのまま処理が
S4に進む。
析の結果、誤り訂正が不能であったデータブロックの有
無によって次の処理が異なる(S4)。ここで、誤り訂
正が不能であったデータブロックがあった場合、再送要
求計数部25で前述の再送要求回数をカウントして(S
5)、処理がS6に進む。また、S4で誤り訂正が不能
であったデータブロックがなかった場合、そのまま処理
がS6に進む。
よって、S3でカウントされたエラー発生回数が規定数
以上であるか否か、あるいはS5でカウントされた再送
要求回数が規定数以上であるか否かによって、次の処理
が異なる(S6)。エラー発生回数または再送要求回数
が規定数以上である場合は、1サイクルの周期を短くす
る(1サイクル当たりのデータパケットを短くする)た
めのブロック数情報を発生して(S7)、処理がS1に
戻る。
求回数が規定数未満である場合は、さらにエラー発生回
数または再送要求回数が規定数以下であるか否かによっ
て、次の処理が異なる(S8)。ここで、エラー発生回
数または再送要求回数が規定数以下である場合、1サイ
クルの周期を長くする(1サイクル当たりのデータパケ
ットを長くする)ためのブロック数情報を発生して(S
9)、処理がS1に戻る。また、S8でエラー発生回数
または再送要求回数が規定数を超える場合、そのまま処
理がS1に戻る。
に、エラー発生回数または再送要求回数と比較される規
定数が異なっており、S6で使用する規定数がS8で使
用する規定数よりも大きい値に設定される。
ラー発生回数を用いる場合はS4およびS5の処理が不
要であり、再送要求回数を用いる場合はS2およびS3
の処理が不要である。
ムでは、受信状況が悪化するなどによって、データブロ
ックのエラー発生回数またはデータブロックの再生要求
回数が規定数を超えた場合に、データの圧縮率を高めて
サイクル周期を短くすることで、再送できるデータブロ
ック数を増やすことができる。これにより、再生データ
の質は若干低下するものの(例えば、動画では画像が荒
くなる)、再送できないデータブロックがあることで生
じるデータ抜けによるブロックノイズの発生を抑えるこ
とができる。
て、データブロックのエラー発生回数またはデータブロ
ックの再生要求回数が規定数未満である場合に、データ
ブロックの再送がほとんど不要になる。これに対し、本
通信システムでは、サイクル周期を長くすることで、送
信されたデータの質を維持したまま再生することが可能
になる。
明する。
1サイクル当たりデータパケットの長さ(1サイクル周
期)を短くしてデータブロックの再送回数を増やしてい
るが、後述する実施例2で説明するように、1サイクル
周期の長さを変えなくても同様にブロックノイズの発生
を抑えることができる。
に、通常時、ルート局1から送信されるデータパケット
は、ヘッダと、それに続く新規のデータブロックを6個
を含んでいる。例えば、ルート局1が送信するデータパ
ケットP(1)は、ヘッダH(1)と、誤り訂正単位で設けられ
たデータブロックB(101)〜B(106)とを含んでいる。
受信し、誤り訂正が正しく行われたときには、肯定応答
ACKを含む応答パケットA(1)をルート局1に送信す
る。ルート局1は、リーフ局2からの肯定応答ACKを
受信して、リーフ局2によるデータパケットP(1)の受信
成功を確認すると、次のサイクルでデータパケットP(2)
を送信する。
パケットP(2)におけるデータブロックB(201)〜B(206)の
うち、データブロックB(206)の受信に失敗したので、そ
の再送を要求するための再送要求情報R(206)を含む再送
要求パケットA(2)を送信する。ルート局1は、この再送
要求パケットA(2)を受信すると、次のサイクルで、先頭
部のデータブロックB(206)と、それに続くデータブロッ
クB(301)〜B(306)とを含むデータパケットP(3)を送信す
る。
クB(206)の受信には成功するものの、データブロックB
(302),B(303),B(305)の受信に失敗している。これに
より、その再送を要求するための再送要求情報R(302,30
3,305)およびブロック数情報CYCLE5を含む再送要
求パケットA(3)を送信する。
を受信すると、以降のサイクルでは、新規のデータブロ
ックを4ブロックに圧縮して送信する。CYCLE5
は、その4ブロックとヘッダ(1ブロック)とを合わせ
た5つのブロックを意味している。例えば、データパケ
ットP(4)は、第3サイクルでリーフ局2から再送要求の
あったデータブロックB(302),B(303),B(305)と、この
サイクルで本来送信すべき4つのデータブロックB(401)
〜B(404)のうち、2つのデータブロックB(401),B(402)
とが含まれている。
たって、サイクル周期が時間tだけ短縮される。
を減らしてデータブロックの圧縮率を高めるとともに、
データ符号化処理部11の処理によって1サイクル当た
りのデータパケットの長さを短くしてサイクル周期を短
くすることによって、データブロックの再送回数を増加
させることかできる。
タの再生品質(画質等)は劣化するが、リアルタイム伝
送に必要な時間内にできるだけ多くのデータブロックを
再送することができ、ブロックノイズの発生などを大幅
に抑制することができる。したがって、より確実にデー
タを送信することができる。
して、リーフ局2でのデータブロックの受信が連続して
成功し(再送要求のない状態が連続し)、1サイクルに
おける同一グループの新規データブロックの受信が全て
成功すると、データブロックの圧縮率を元に戻すための
ブロック数情報を送信する。例えば、リーフ局2は、同
一グループの4個のデータブロックB(701)〜B(704)を全
て含むデータパケットP(7)の受信に成功すると、6個の
データブロックで圧縮するためのブロック数情報CYC
LE7をルート局1に送信する。これにより、ルート局
1は、その次のサイクルで、6個のデータブロックB(80
1)〜B(806)を含むデータパケットP(8)を送信する。
は、1サイクルの長さを長くすることによって、より多
くの新規データブロックを送信することができる。それ
ゆえ、再生データの品質を低下させることなく、かつ確
実にデータを伝送することができる。
情報に応じてサイクル周期を変更することによって、デ
ータブロックの再送回数を変えている。これにより、受
信状況に応じて最適な伝送レートを選択することができ
る。
うに、実施例1の場合と同様、通常時、ルート局1から
送信されるデータパケットは、ヘッダと、それに続く新
規のデータブロックを6個を含んでいる。しかしなが
ら、本実施例では、ルート局1は、第3サイクルにおい
て、リーフ局2からの再送要求情報R(302,303,305)およ
びブロック数情報CYCLE5を含む再送要求パケット
A(3)を送信しても、データ符号化処理部11によって、
次のサイクルでサイクル周期を短くせずに、再送要求す
べきデータブロックB(302),B(303),B(305)と、4個の
データブロックB(401)〜B(404)とを含むデータパケット
P(4)を送信する。
タブロックがないために、このサイクルで送信すべき4
個のデータブロックB(601)〜B(604)でデータパケットP
(6)が構成される。
ータブロックの圧縮率を高めることで、新規にデータブ
ロックB(401)〜B(404)を送信するとともに、再送するデ
ータブロックB(302),B(303),B(305)のための追加帯域
を確保することができる。これにより、実施例1と同
様、データブロックの再送回数を増やして、リアルタイ
ム伝送に必要な時間内にできるだけ多くのデータブロッ
クを再送することができ、ブロックノイズの発生などを
大幅に抑制することができる。したがって、より確実に
データを送信することができる。
ロックを次のサイクルにまたがらずに、そのサイクルで
送信するので、受信状況が良くなれば、データ符号化処
理部11によって、次のように、速やかにデータブロッ
クの圧縮率を元に戻すことができる。
タブロックB(303)の再送要求に対し、次のサイクルでル
ート局1がデータブロックB(303)および同一グループの
データブロックB(501)〜B(504)を含むデータパケットP
(5)を送信する。そして、リーフ局2がこのデータパケ
ットの受信に成功すると、ルート局1は、次のサイクル
のデータパケットP(6)で同一グループの4個のデータブ
ロックB(601)〜B(604)を送信する。したがって、これの
受信に成功したリーフ局2は、同一グループのデータブ
ロックの受信を2回成功したことにより、ルート局1に
対しブロック数を6個にするように、ブロック数情報C
YCLE7を送信する。すると、ルート局1は、6個の
ブロックに圧縮率を低下させてデータパケットP(7)を送
信する。
合と比べて、1サイクル早く通常の伝送レートに戻すこ
とができる。
ータが1つ以上のブロックに分割されるとともに、ブロ
ック毎に誤り訂正符号を有するデータブロックを含むデ
ータパケットを用いて、送信局から送信されるデータパ
ケットを受信局で受信し、前記受信局が、誤り訂正不能
なデータブロックの再送要求を送信するとともに、誤り
訂正の結果に基づいた通信状況の良否に応じて新規に送
信すべきデータブロック数を変更するブロック数変更要
求を送信する一方、前記送信局が、再送要求に応じた再
送すべきデータブロックとブロック数変更要求に応じて
変更した新規のデータブロックとを同一のデータパケッ
トで送信する方式である。
以上のブロックに分割されるとともに、ブロック毎に誤
り訂正符号を有するデータブロックを含むデータパケッ
トを受信装置へ送信し、この受信装置から送信された、
誤り訂正不能なデータブロックの再送要求および新規に
送信すべきデータブロック数を通信状況の良否に応じて
変更するブロック数変更要求を受信すると、再送要求に
応じた再送すべきデータブロックとブロック数変更要求
に応じて変更した新規のデータブロックとを同一のデー
タパケットで送信する構成である。
は、新規に送信されるデータがより圧縮されるので、デ
ータの再生品位は低下するものの、より多くのデータブ
ロックを再送することができる。それゆえ、動画などの
リアルタイムデータの抜けを大幅に低減させて、ブロッ
クノイズの発生を抑制することができる。また、通信状
況が良くなった場合には、新規に送信されるデータの圧
縮が緩和されるので、新規のデータブロックをデータの
再生品位を低下させずに送信できる。したがって、デー
タ伝送のリアルタイム性を確保しつつ、データ送信の確
実性を向上させることができるという効果を奏する。
された、前記再送要求および前記ブロック数変更要求を
受信すると、再送要求に応じた再送すべきデータブロッ
クと同一のデータパケットで送信される新規のデータブ
ロックをブロック数変更要求に応じて選択する新規ブロ
ック選択手段と、送信するデータブロックを記憶すると
ともに、再送要求に応じたデータブロックと、上記新規
ブロック選択手段で選択されたデータブロックとを同一
のデータパケットで送信されるデータブロックとして読
み出すデータブロック記憶手段とを備えている構成であ
る。
ブロックと再送するデータブロックとをデータ記憶手段
で組み合わせて読み出すので、再送データブロックを含
むデータパケットを容易に作成することができるという
効果を奏する。
信局からの前記ブロック数変更要求に対し、データパケ
ットの送信周期を変更する。一方、前記の送信装置は、
前記新規ブロック選択手段が、前記受信装置からの前記
ブロック数変更要求に対し、データパケットの送信周期
を変更するように新規のデータブロックを選択する。
ータパケットの送信周期を短くすれば、データパケット
の通信サイクルの周期が短くなるので、それだけデータ
ブロックの再送回数を増やすことができる。また、通信
状況が良好であるときには、データブロックの再送がほ
とんどないので、データパケットの送信周期を長くし
て、より多くの新規のデータブロックを送信することが
できる。したがって、通信状況に応じて最適なデータ通
信形態を選択することができるという効果を奏する。
が、前記受信局からの前記ブロック数変更要求に対し、
データパケットの送信周期を変更しない。一方、前記の
送信装置は、前記新規ブロック選択手段が、前記受信装
置からの前記ブロック数変更要求に対し、データパケッ
トの送信周期を維持するように新規のデータブロックを
選択する。
再送するデータブロック数が多くなったときには、送信
できる新規のデータブロック制限されて、再送のための
追加帯域が確保される。また、ブロック数変更要求によ
って再送するデータブロック数が少なくなったときに
は、送信できる新規のデータブロック数が多くなり、よ
り多くの新規のデータブロックを送信するための帯域が
確保される。したがって、通信状況に応じて最適なデー
タ通信形態を選択することができるという効果を奏す
る。
れる、データが1つ以上のブロックに分割されるととも
に、ブロック毎に誤り訂正符号を有するデータブロック
を含むデータパケットを受信する受信装置であって、前
記データブロックの誤り訂正を前記誤り訂正符号に基づ
いて行う誤り訂正手段と、誤り訂正の結果に基づいて誤
り訂正不能であるデータブロックを特定する訂正不能ブ
ロック特定手段と、前記送信装置に送信される、前記訂
正不能ブロック特定手段によって誤り訂正が不能である
と特定されたデータブロックの再送要求を発生するとと
もに、前記送信装置が新規に送信すべきデータブロック
数を変更するブロック数変更要求を誤り定数の結果に基
づく通信状況の良否に応じて発生する要求発生手段とを
備えている構成である。
の再送要求とともに、通信状況の良否に応じてブロック
数変更要求を発生することによって、通信状況が悪化し
た場合には、送信装置が、新規に送信するデータをより
圧縮するので、データの再生品位は低下するものの、よ
り多くのデータブロックを再送することができる。それ
ゆえ、動画などのリアルタイムデータの抜けを大幅に低
減させて、ブロックノイズの発生を抑制することができ
る。また、通信状況が良くなった場合には、送信装置
が、新規に送信するデータの圧縮を緩和するので、新規
のデータブロックをデータの再生品位を低下させずに送
信できる。したがって、データ伝送のリアルタイム性を
確保しつつ、データ送信の確実性を向上させることがで
きるという効果を奏する。
単位時間当たりの誤りの数と予め設定された規定数と比
較して通信状況の良否を判定するので、単位時間当たり
の誤り数が規定数を超えると、通信状況が悪化している
と判定される一方、単位時間当たりの誤り数が規定数未
満であると、通信状況が良好であると判定される。した
がって、誤り訂正の結果から誤り数を計数することによ
って、直接かつ容易に通信状況を判断することができる
という効果を奏する。
生手段が、受信したデータパケットにおける誤り訂正不
能なブロックの総数と予め設定された規定数とを比較し
て通信状況の良否を判定するので、通信状況が悪化して
いる場合は、受信したデータパケットにおける誤り訂正
不能なデータブロックの総数が規定数を超えると、通信
状況が悪化していると判定される一方、通信状況が良好
である場合は、単位時間当たりの誤り数が規定数未満で
あると、通信状況が良好であると判断される。したがっ
て、誤り訂正不能なブロックの総数を計数することによ
って、再送するデータブロック数とリンクして通信状況
を判断することができるという効果を奏する。
いずれかと、前記受信装置のいずれかの複数とを備えて
いるので、通信状況に応じて適切に伝送レートが設定さ
れることにより、通信状況が悪化した場合には、新規に
送信されるデータの圧縮率を高めることで、より多くの
データブロックを再送する一方、通信状況が良くなった
場合には、上記のデータ圧縮率を低下させることで、新
規のデータブロックをデータの再生品位を低下させずに
送信できる。したがって、データ伝送のリアルタイム性
を確保しつつ、データ送信の確実性を向上させることが
できるという効果を奏する。
けるルート局と複数のリーフ局との間で送受信される各
パケットのフレーム構成を示す説明図である。
けるルート局と複数のリーフ局との間で送受信される各
パケットの他のフレーム構成を示す説明図である。
る。
フォーマットを示す説明図である。
のフォーマットを示す説明図である。
ットのフォーマットを示す説明図である。
ートである。
手段) 12 データ記憶装置(データブロック記憶手
段) 17 再送要求パケット解析部 22 誤り訂正復号処理部(誤り訂正手段) 24 受信データ解析部(訂正不能ブロック特
定手段) 25 再送要求計数部 26 BER計数部 27 再送要求パケット生成部(要求発生手
段) B1 〜Bn データブロック P(1)〜P(9) データパケット
Claims (18)
- 【請求項1】データが1つ以上のブロックに分割される
とともに、ブロック毎に誤り訂正符号を有するデータブ
ロックを含むデータパケットを用いて、送信局から送信
されるデータパケットを受信局で受信する通信方式であ
って、 前記受信局が、誤り訂正不能なデータブロックの再送要
求を送信するとともに、誤り訂正の結果に基づいた通信
状況の良否に応じて新規に送信すべきデータブロック数
を変更するブロック数変更要求を送信する一方、 前記送信局が、再送要求に応じた再送すべきデータブロ
ックとブロック数変更要求に応じて変更した新規のデー
タブロックとを同一のデータパケットで送信することを
特徴とする通信方式。 - 【請求項2】前記送信局が、前記受信局からの前記ブロ
ック数変更要求に対し、データパケットの送信周期を変
更することを特徴とする請求項1に記載の通信方式。 - 【請求項3】前記送信局が、前記受信局からの前記ブロ
ック数変更要求に対し、データパケットの送信周期を変
更しないことを特徴とする請求項1に記載の通信方式。 - 【請求項4】データが1つ以上のブロックに分割される
とともに、ブロック毎に誤り訂正符号を有するデータブ
ロックを含むデータパケットを受信装置へ送信する送信
装置であって、 前記受信装置から送信された、誤り訂正不能なデータブ
ロックの再送要求および新規に送信すべきデータブロッ
ク数を通信状況の良否に応じて変更するブロック数変更
要求を受信すると、再送要求に応じた再送すべきデータ
ブロックとブロック数変更要求に応じて変更した新規の
データブロックとを同一のデータパケットで送信するこ
とを特徴とする送信装置。 - 【請求項5】前記受信装置から送信された、前記再送要
求および前記ブロック数変更要求を受信すると、再送要
求に応じた再送すべきデータブロックと同一のデータパ
ケットで送信される新規のデータブロックをブロック数
変更要求に応じて選択する新規ブロック選択手段と、 送信するデータブロックを記憶するとともに、再送要求
に応じたデータブロックと、上記新規ブロック選択手段
で選択されたデータブロックとを同一のデータパケット
で送信されるデータブロックとして読み出すデータブロ
ック記憶手段とを備えていることを特徴とする請求項4
に記載の送信装置。 - 【請求項6】前記新規ブロック選択手段が、前記受信装
置からの前記ブロック数変更要求に対し、データパケッ
トの送信周期を変更するように新規のデータブロックを
選択することを特徴とする請求項5に記載の送信装置。 - 【請求項7】前記新規ブロック選択手段が、前記受信装
置からの前記ブロック数変更要求に対し、データパケッ
トの送信周期を維持するように新規のデータブロックを
選択することを特徴とする請求項5に記載の送信装置。 - 【請求項8】送信装置から送信される、データが1つ以
上のブロックに分割されるとともに、ブロック毎に誤り
訂正符号を有するデータブロックを含むデータパケット
を受信する受信装置であって、 前記データブロックの誤り訂正を前記誤り訂正符号に基
づいて行う誤り訂正手段と、 誤り訂正の結果に基づいて誤り訂正不能であるデータブ
ロックを特定する訂正不能ブロック特定手段と、 前記送信装置に送信される、前記訂正不能ブロック特定
手段によって誤り訂正が不能であると特定されたデータ
ブロックの再送要求を発生するとともに、前記送信装置
が新規に送信すべきデータブロック数を変更するブロッ
ク数変更要求を誤り定数の結果に基づく通信状況の良否
に応じて発生する要求発生手段とを備えていることを特
徴とする受信装置。 - 【請求項9】前記要求発生手段が、単位時間当たりの誤
り数と予め設定された規定数と比較して通信状況の良否
を判定することを特徴とする請求項8に記載の受信装
置。 - 【請求項10】前記要求発生手段が、受信したデータパ
ケットにおける誤り訂正不能なブロックの総数と予め設
定された規定数とを比較して通信状況の良否を判定する
ことを特徴とする請求項8に記載の受信装置。 - 【請求項11】請求項4ないし7のいずれか1項に記載
の送信装置と、請求項8ないし10のいずれか1項に記
載の受信装置とを備えていることを特徴とする通信シス
テム。 - 【請求項12】前記送信局が、前記ブロック数変更要求
に応じて新規の入力データの圧縮率を変更することを特
徴とする請求項1に記載の通信方式。 - 【請求項13】前記送信局が、前記ブロック数変更要求
に応じて新規の入力データの圧縮率を変更することを特
徴とする請求項2に記載の通信方式。 - 【請求項14】前記送信局が、前記ブロック数変更要求
に応じて新規の入力データの圧縮率を変更することを特
徴とする請求項3に記載の通信方式。 - 【請求項15】データが1つ以上のブロックに分割され
るとともに、ブロック毎に誤り訂正符号を有するデータ
ブロックを含むデータパケットを受信装置へ送信する送
信装置であって、 前記受信装置から送信された、誤り訂正不能なデータブ
ロックの再送要求および新規に送信すべきデータブロッ
ク数を通信状況の良否に応じて変更するブロック数変更
要求を受信すると、ブロック数変更要求に応じて新規の
入力データの圧縮率を変更し、再送要求に応じた再送す
べきデータブロックとブロック数変更要求に応じて変更
した新規のデータブロックとを同一のデータパケットで
送信することを特徴とする送信装置。 - 【請求項16】前記受信装置から送信された、前記再送
要求および前記ブロック数変更要求を 受信すると、再送
要求に応じた再送すべきデータブロックと同一のデータ
パケットで送信される新規のデータブロックをブロック
数変更要求に応じて選択する新規ブロック選択手段と、 送信するデータブロックを記憶するとともに、再送要求
に応じたデータブロックと、上記新規ブロック選択手段
で選択されたデータブロックとを同一のデータパケット
で送信されるデータブロックとして読み出すデータブロ
ック記憶手段とを備えていることを特徴とする請求項1
5に記載の送信装置。 - 【請求項17】前記新規ブロック選択手段が、前記受信
装置からの前記ブロック数変更要求に対し、データパケ
ットの送信周期を変更するように新規のデータブロック
を選択することを特徴とする請求項16に記載の送信装
置。 - 【請求項18】前記新規ブロック選択手段が、前記受信
装置からの前記ブロック数変更要求に対し、データパケ
ットの送信周期を維持するように新規のデータブロック
を選択することを特徴とする請求項16に記載の送信装
置。
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