JP3476327B2 - 電気炉用集塵装置 - Google Patents
電気炉用集塵装置Info
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- JP3476327B2 JP3476327B2 JP03200897A JP3200897A JP3476327B2 JP 3476327 B2 JP3476327 B2 JP 3476327B2 JP 03200897 A JP03200897 A JP 03200897A JP 3200897 A JP3200897 A JP 3200897A JP 3476327 B2 JP3476327 B2 JP 3476327B2
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- Japan
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- electric furnace
- dust collector
- dust
- furnace
- zinc
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P10/00—Technologies related to metal processing
- Y02P10/20—Recycling
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- Filtering Of Dispersed Particles In Gases (AREA)
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は亜鉛メッキ鋼板の鋼
屑を電気炉で溶解する場合に効率的かつ無公害で亜鉛の
回収処理を行うことができる電気炉用集塵装置に関する
ものである。
屑を電気炉で溶解する場合に効率的かつ無公害で亜鉛の
回収処理を行うことができる電気炉用集塵装置に関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】亜鉛メッキ鋼板は、例えば自動車用鋼板
などに多く利用されており、最近では亜鉛メッキ鋼板の
鋼屑が増大化する傾向にあるので、この鋼屑を再利用す
る必要性が高まってきている。そして、この亜鉛メッキ
鋼板の鋼屑を溶解するのに、従来はキュポラによるのを
普通としているが、キュポラの場合には設備が大型にな
るとともに、コークスを使用するためＣＯ2 やＮＯX や
ＳＯX の発生があり大気汚染の問題があった。また、排
ガスが高温であるため地球温暖化の助長要因にあなると
いう問題や、排ガス処理するにはガスの冷却設備が必要
となり処理コストが高くなる等の問題もあった。
などに多く利用されており、最近では亜鉛メッキ鋼板の
鋼屑が増大化する傾向にあるので、この鋼屑を再利用す
る必要性が高まってきている。そして、この亜鉛メッキ
鋼板の鋼屑を溶解するのに、従来はキュポラによるのを
普通としているが、キュポラの場合には設備が大型にな
るとともに、コークスを使用するためＣＯ2 やＮＯX や
ＳＯX の発生があり大気汚染の問題があった。また、排
ガスが高温であるため地球温暖化の助長要因にあなると
いう問題や、排ガス処理するにはガスの冷却設備が必要
となり処理コストが高くなる等の問題もあった。
【０００３】そこで、これらの問題点を解決するために
高周波電気炉で溶解することが検討されたが、電気炉の
場合には溶解処理中に亜鉛が電気炉の耐火物内部へ浸透
して炉体が電気的にアースしてしまうという現象が生
じ、この結果、耐火物の張り換えを強いられ多大の手間
と費用がかかり実用化には至っていないというのが現状
である。また、電気炉では亜鉛の十分な飛散除去処理を
行うことができず湯成分中に不純物として残留してしま
うという問題点もあった。
高周波電気炉で溶解することが検討されたが、電気炉の
場合には溶解処理中に亜鉛が電気炉の耐火物内部へ浸透
して炉体が電気的にアースしてしまうという現象が生
じ、この結果、耐火物の張り換えを強いられ多大の手間
と費用がかかり実用化には至っていないというのが現状
である。また、電気炉では亜鉛の十分な飛散除去処理を
行うことができず湯成分中に不純物として残留してしま
うという問題点もあった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決して、従来のようにアース現象を生
ずることなく亜鉛メッキ鋼板の鋼屑を電気炉で効率よく
溶解することができ、また湯成分中に亜鉛や鉛などの不
純物を残留させることもなく高品質の溶湯を得ることが
でき、しかも溶解処理中に発生した有害な亜鉛ヒューム
や鉛ヒューム等を完全に回収処理することができる電気
炉用集塵装置を提供することを目的として完成されたも
のである。
従来の問題点を解決して、従来のようにアース現象を生
ずることなく亜鉛メッキ鋼板の鋼屑を電気炉で効率よく
溶解することができ、また湯成分中に亜鉛や鉛などの不
純物を残留させることもなく高品質の溶湯を得ることが
でき、しかも溶解処理中に発生した有害な亜鉛ヒューム
や鉛ヒューム等を完全に回収処理することができる電気
炉用集塵装置を提供することを目的として完成されたも
のである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の電気炉用集塵装置は、亜鉛メッキ
鋼板の鋼屑を溶解する電気炉(1) から発生するダストの
集塵処理を行う電気炉用集塵装置であって、電気炉(1)
の上面開口部を密閉する炉蓋(4) を設け、集塵機(2) の
入口を前記炉蓋(4) に密閉式連結管(5a)を介して連通す
るとともに集塵機(2) の出口を減圧ポンプ(3) に密閉式
連結管(5b)を介して連通し、電気炉から発生するダスト
の集塵処理を電気炉(1) と集塵機(2) と減圧ポンプ(3)
間に形成された閉ループ(5) 内で減圧下の状態で行うよ
うにしたことを特徴とするものである。
めになされた本発明の電気炉用集塵装置は、亜鉛メッキ
鋼板の鋼屑を溶解する電気炉(1) から発生するダストの
集塵処理を行う電気炉用集塵装置であって、電気炉(1)
の上面開口部を密閉する炉蓋(4) を設け、集塵機(2) の
入口を前記炉蓋(4) に密閉式連結管(5a)を介して連通す
るとともに集塵機(2) の出口を減圧ポンプ(3) に密閉式
連結管(5b)を介して連通し、電気炉から発生するダスト
の集塵処理を電気炉(1) と集塵機(2) と減圧ポンプ(3)
間に形成された閉ループ(5) 内で減圧下の状態で行うよ
うにしたことを特徴とするものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照しつつ本発明
の好ましい実施の形態を示す。図面は自動車用鋼板であ
る亜鉛メッキ鋼板の鋼屑を電気炉で溶解する場合を示す
ものであって、図中１は高周波電気炉、２はバグフィル
ター式の集塵機、３は吸引ポンプであり、本発明におい
ては前記電気炉１の上面開口部は炉蓋４により密閉状態
が確保できるよう構成されており、また集塵機２の入口
は該炉蓋４に密閉式連結管５ａを介して連通されている
とともに集塵機２の出口は減圧ポンプ３に密閉式連結管
５ｂを介して連通されており、電気炉１の集塵処理を電
気炉１と集塵機２と減圧ポンプ３間に形成された閉ルー
プ５内で減圧下の状態で行うように構成されたものとな
っている。
の好ましい実施の形態を示す。図面は自動車用鋼板であ
る亜鉛メッキ鋼板の鋼屑を電気炉で溶解する場合を示す
ものであって、図中１は高周波電気炉、２はバグフィル
ター式の集塵機、３は吸引ポンプであり、本発明におい
ては前記電気炉１の上面開口部は炉蓋４により密閉状態
が確保できるよう構成されており、また集塵機２の入口
は該炉蓋４に密閉式連結管５ａを介して連通されている
とともに集塵機２の出口は減圧ポンプ３に密閉式連結管
５ｂを介して連通されており、電気炉１の集塵処理を電
気炉１と集塵機２と減圧ポンプ３間に形成された閉ルー
プ５内で減圧下の状態で行うように構成されたものとな
っている。
【０００７】なお、６は電気炉１に設けられた減圧解除
バルブ、７ａは密閉式連結管５ａに設けられた切替えバ
ルブであり、該切替えバルブ７ａは材料の投入時等に使
用される大気圧用の集塵機（図示せず）の連結管にある
切替えバルブ７ｂと連動するよう構成されている。ま
た、８は集塵機２の下部に設けられた真空パック方式の
亜鉛ダストの回収装置、８ａはロータリーフィーダの上
部に設けられたダスト排出バルブ、９ａは前記回収装置
８に設けられた減圧解除バルブであり、該減圧解除バル
ブ９ａは集塵機２と回収装置８との連結管上に設けられ
た減圧バルブ９ｂと連動するよう構成されている。ま
た、１０は密閉式連結管５ｂ上に設けられた減圧ポンプ
３に連動する遮断バルブである。
バルブ、７ａは密閉式連結管５ａに設けられた切替えバ
ルブであり、該切替えバルブ７ａは材料の投入時等に使
用される大気圧用の集塵機（図示せず）の連結管にある
切替えバルブ７ｂと連動するよう構成されている。ま
た、８は集塵機２の下部に設けられた真空パック方式の
亜鉛ダストの回収装置、８ａはロータリーフィーダの上
部に設けられたダスト排出バルブ、９ａは前記回収装置
８に設けられた減圧解除バルブであり、該減圧解除バル
ブ９ａは集塵機２と回収装置８との連結管上に設けられ
た減圧バルブ９ｂと連動するよう構成されている。ま
た、１０は密閉式連結管５ｂ上に設けられた減圧ポンプ
３に連動する遮断バルブである。
【０００８】このように構成されたものにおいては、電
気炉の集塵処理を電気炉１と集塵機２と減圧ポンプ３間
に形成された閉ループ５内で減圧下の状態で行うように
したので、ガスの吸引量は電気炉１で発生するガス量を
若干上回る程度でよく、従来のリング式フードによる場
合に比べて約１／２０ですみ、この結果、集塵機２の容
量も同様に約１／２０の規模のものでよく大幅な装置の
小型化、および省エネ化が図れることとなる。しかも、
閉ループ５であるので亜鉛メッキ鋼板中に含まれる有害
な亜鉛ヒュームや鉛ヒュームの外部への漏洩もなく、作
業環境の改善が図れるとともに、前記の真空パック方式
の亜鉛ダストの回収装置８により完璧な亜鉛・鉛の回収
作業も行えることとなる。
気炉の集塵処理を電気炉１と集塵機２と減圧ポンプ３間
に形成された閉ループ５内で減圧下の状態で行うように
したので、ガスの吸引量は電気炉１で発生するガス量を
若干上回る程度でよく、従来のリング式フードによる場
合に比べて約１／２０ですみ、この結果、集塵機２の容
量も同様に約１／２０の規模のものでよく大幅な装置の
小型化、および省エネ化が図れることとなる。しかも、
閉ループ５であるので亜鉛メッキ鋼板中に含まれる有害
な亜鉛ヒュームや鉛ヒュームの外部への漏洩もなく、作
業環境の改善が図れるとともに、前記の真空パック方式
の亜鉛ダストの回収装置８により完璧な亜鉛・鉛の回収
作業も行えることとなる。
【０００９】また、本発明は前記閉ループ５を利用して
減圧下の状態で集塵処理を行うようにしたので、電気炉
１における溶解処理も従来に比べはるかに低い温度で行
うことができ、亜鉛が炉の耐火物中へ浸透する現象を的
確に防止できるとともに溶湯中の不純物も極力少なくす
ることができる。しかも、前記のように電気炉１より生
ずる排ガスの温度も低くなるため吸引ガスに奪われる熱
量もほとんどなくなり、電気炉１の熱効率の大幅な向上
が達成でき、また従来のように集塵機２の直前において
被処理ガスの冷却処理を施す必要がなくなり冷却塔の設
置が不要となるとともに集塵機２の効率的で長期間にわ
たる安定した稼働が行えることとなる。
減圧下の状態で集塵処理を行うようにしたので、電気炉
１における溶解処理も従来に比べはるかに低い温度で行
うことができ、亜鉛が炉の耐火物中へ浸透する現象を的
確に防止できるとともに溶湯中の不純物も極力少なくす
ることができる。しかも、前記のように電気炉１より生
ずる排ガスの温度も低くなるため吸引ガスに奪われる熱
量もほとんどなくなり、電気炉１の熱効率の大幅な向上
が達成でき、また従来のように集塵機２の直前において
被処理ガスの冷却処理を施す必要がなくなり冷却塔の設
置が不要となるとともに集塵機２の効率的で長期間にわ
たる安定した稼働が行えることとなる。
【００１０】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明は従来のようにアース現象を生ずることなく亜鉛メッ
キ鋼板の鋼屑を電気炉で効率よく溶解することができ、
また湯成分中に亜鉛や鉛などの不純物を残留させること
もなく高品質の溶湯を得ることができ、しかも溶解処理
中に発生した有害な亜鉛ヒュームや鉛ヒューム等を完全
に回収処理することができるものである。よって本発明
は従来の問題点を一掃した電気炉用集塵装置として、産
業の発展に寄与するところは極めて大である。
明は従来のようにアース現象を生ずることなく亜鉛メッ
キ鋼板の鋼屑を電気炉で効率よく溶解することができ、
また湯成分中に亜鉛や鉛などの不純物を残留させること
もなく高品質の溶湯を得ることができ、しかも溶解処理
中に発生した有害な亜鉛ヒュームや鉛ヒューム等を完全
に回収処理することができるものである。よって本発明
は従来の問題点を一掃した電気炉用集塵装置として、産
業の発展に寄与するところは極めて大である。
【図１】本発明の実施例を示す全体図である。
１ 電気炉
２ 集塵機
３ 減圧ポンプ
４ 炉蓋
５ 閉ループ
5a 密閉式連結管
5b 密閉式連結管
８ 回収装置
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(72)発明者 山本 伸也
愛知県額田郡幸田町大字坂崎字西長根１
番地 新東ダストコレクタ株式会社幸田
工場内
(56)参考文献 特開 平９−101088（ＪＰ，Ａ)
特開 昭57−165013（ＪＰ，Ａ)
特開 昭61−33212（ＪＰ，Ａ)
特開 昭50−75105（ＪＰ，Ａ)
特開 昭62−286648（ＪＰ，Ａ)
特開 平４−99231（ＪＰ，Ａ)
特開 平８−200970（ＪＰ，Ａ)
実開 平４−73937（ＪＰ，Ｕ)
実開 平５−30149（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭63−141625（ＪＰ，Ｕ)
実開 昭48−47807（ＪＰ，Ｕ)
(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B01D 46/02
B01D 46/48
C21C 5/52
F27D 17/00
Claims (2)
- 【請求項１】 亜鉛メッキ鋼板の鋼屑を溶解する電気炉
(1) から発生するダストの集塵処理を行う電気炉用集塵
装置であって、電気炉(1) の上面開口部を密閉する炉蓋
(4) を設け、集塵機(2) の入口を前記炉蓋(4) に密閉式
連結管(5a)を介して連通するとともに集塵機(2) の出口
を減圧ポンプ(3) に密閉式連結管(5b)を介して連通し、
電気炉から発生するダストの集塵処理を電気炉(1) と集
塵機(2) と減圧ポンプ(3) 間に形成された閉ループ(5)
内で減圧下の状態で行うようにしたことを特徴とする電
気炉用集塵装置。 - 【請求項２】 集塵機(2) に真空パック方式のダストの
回収装置(8) が設けられている請求項１に記載の電気炉
用集塵装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03200897A JP3476327B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 電気炉用集塵装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP03200897A JP3476327B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 電気炉用集塵装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH10225608A JPH10225608A (ja) | 1998-08-25 |
| JP3476327B2 true JP3476327B2 (ja) | 2003-12-10 |
Family
ID=12346854
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP03200897A Expired - Lifetime JP3476327B2 (ja) | 1997-02-17 | 1997-02-17 | 電気炉用集塵装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3476327B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2003305326A (ja) * | 2002-04-16 | 2003-10-28 | Mitsubishi Chemicals Corp | 乾式集塵機からの微粉の排出方法 |
| JP4815173B2 (ja) * | 2005-09-14 | 2011-11-16 | 株式会社 アイザック・ティ | 工業用集塵装置 |
| CN102748954A (zh) * | 2012-06-20 | 2012-10-24 | 青海宜化化工有限责任公司 | 一种带除尘器的电石炉荒气烟道 |
| CN112444135B (zh) * | 2020-10-30 | 2022-11-22 | 四川凤生纸业科技股份有限公司 | 碱炉排放烟气净化工艺及系统 |
-
1997
- 1997-02-17 JP JP03200897A patent/JP3476327B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH10225608A (ja) | 1998-08-25 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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