JP3476308B2 - 超音波振動子駆動方法および装置並びに超音波撮像装置 - Google Patents

超音波振動子駆動方法および装置並びに超音波撮像装置

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JP3476308B2 JP15933196A JP15933196A JP3476308B2 JP 3476308 B2 JP3476308 B2 JP 3476308B2 JP 15933196 A JP15933196 A JP 15933196A JP 15933196 A JP15933196 A JP 15933196A JP 3476308 B2 JP3476308 B2 JP 3476308B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、超音波振動子駆動
方法および装置並びに超音波撮像装置に関し、特に、リ
ニア(linear)性と電力効率を両立させた超音波振動子駆
動方法および装置並びに超音波撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波撮像装置は、被検体に超音波パル
スを送波してその反射波(エコー(echo))を受信し、エ
コーデータ(echo data) に基づいて被検体の内部を画像
化するようになっている。超音波の送受信は指向性のあ
るビーム(beam)(音線)によって行われる。被検体の内
部の所望の領域(撮像範囲)が超音波探触子(超音波プ
ローブ(probe) )により例えば音線順次の超音波送受信
によって走査され、画像を生成するに足るエコーデータ
が収集される。
【0003】超音波パルスの送波は、電力増幅器(パワ
ーアンプ(power amplifier) )の出力信号で超音波振動
子を駆動することによって行われる。パワーアンプとし
てはスイッチングアンプ(switching amplifier) または
リニアアンプ(linear amplifier)が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】スイッチングアンプは
スイッチング動作により電源電圧をオンオフ(スイッチ
ング)するので電力効率が良いが、その反面、出力電圧
の振幅が電源電圧によって固定されるため、入力信号の
振幅との比例関係(リニア性)が成立しない。
【0005】これに対して、リニアアンプによれば入力
信号に比例して連続的に変化する(リニアな)出力電圧
が得られるが、アンプ内での消費電力が大きいため電力
効率が悪く、また発熱も大きくなる。
【0006】なお、スイッチング増幅器の電源電圧を入
力信号に応じてリニアに変化させればリニア出力を得る
ことができるが、電源電圧をリニアに制御するのにリニ
ア増幅器が必要になり、全体としての電力効率はリニア
増幅器と同様になる。
【0007】すなわち、従来の超音波振動子駆動手段に
よってはリニア性と電力効率を両立させることができな
いという問題点がある。本発明は上記の問題点を解決す
るためになされたもので、その目的は、リニア性と電力
効率を両立させた超音波振動子駆動方法および装置並び
に超音波撮像装置を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
〔1〕課題を解決するための第1の発明は、駆動基準信
号をΔ−Σ変換し、Δ−Σ変換後の信号をスイッチング
増幅し、スイッチング増幅後の信号を低域濾波し、低域
濾波後の信号で超音波振動子を駆動することを特徴とす
る超音波振動子駆動方法である。
【0009】課題を解決するための第1の発明によれ
ば、駆動基準信号をΔ−Σ変換してスイッチング増幅
し、それを低域濾波した信号で超音波振動子を駆動する
ようにしたので、リニア性と電力効率を両立させた超音
波振動子駆動方法を実現することができる。
【0010】課題を解決するための第1の発明におい
て、駆動基準信号をΔ−Σ変換して複数の信号を並列的
に形成し、Δ−Σ変換後の複数の信号を個々に遅延し、
遅延後の複数の信号を個々にスイッチング増幅し、スイ
ッチング増幅後の複数の信号を個々に低域濾波し、低域
濾波後の複数の信号で複数の超音波振動子をぞれぞれ駆
動することが超音波のビームフォーミング(beam formin
g)を行う点で好ましい。 〔2〕課題を解決するための第2の発明は、駆動基準信
号をΔ−Σ変換するΔ−Σ変換手段と、Δ−Σ変換後の
信号をスイッチング増幅するスイッチング増幅手段と、
スイッチング増幅後の信号を低域濾波して超音波振動子
に印加する低域濾波手段とを具備することを特徴とする
超音波振動子駆動装置である。
【0011】課題を解決するための第2の発明によれ
ば、駆動基準信号をΔ−Σ変換してスイッチング増幅
し、それを低域濾波した信号で超音波振動子を駆動する
ようにしたので、リニア性と電力効率を両立させた超音
波振動子駆動装置を実現することができる。
【0012】課題を解決するための第2の発明におい
て、前記Δ−Σ変換手段により駆動基準信号をΔ−Σ変
換して複数の信号を並列的に形成し、遅延手段を設けて
Δ−Σ変換後の複数の信号を個々に遅延し、前記スイッ
チング増幅手段により遅延後の複数の信号を個々にスイ
ッチング増幅し、前記低域濾波手段によりスイッチング
増幅後の複数の信号を個々に低域濾波するように構成す
ることが超音波のビームフォーミングを行う点で好まし
い。
【0013】この場合、低域濾波手段をインダクタンス
素子とすることが構成の簡素化の点で好ましい。 〔3〕課題を解決するための第3の発明は、超音波送受
波の開口を形成する複数の超音波振動子を有する超音波
探触子と、前記超音波探触子を駆動して被検音場に超音
波ビームを送波させる駆動手段と、前記超音波探触子が
受波した超音波エコーに基づいて画像を生成する画像生
成手段とを備えた超音波撮像装置であって、前記駆動手
段は、駆動基準信号をΔ−Σ変換して複数の信号を並列
的に形成するΔ−Σ変換手段と、Δ−Σ変換後の複数の
信号を個々に遅延する遅延手段と、遅延後の複数の信号
を個々にスイッチング増幅するスイッチング増幅手段
と、スイッチング増幅後の複数の信号を個々に低域濾波
して前記複数の超音波振動子にそれぞれ印加する低域濾
波手段とを具備することを特徴とする超音波撮像装置で
ある。
【0014】課題を解決するための第3の発明によれ
ば、駆動基準信号をΔ−Σ変換して複数のΔ−Σ変換信
号を並列的に形成し、それらの信号を個々に遅延および
スイッチング増幅しかつ低域濾波した信号で複数の超音
波振動子をぞれぞれ駆動するようにしたので、超音波振
動子駆動のリニア性と電力効率を両立させた超音波撮像
装置を実現することができる。また、個々の遅延量を調
節することによって超音波送波のビームフォーミングが
行える。
【0015】課題を解決するための第3の発明におい
て、前記低域濾波手段をインダクタンス素子とすること
が構成の簡素化の点で好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を詳細に説明する。なお、本発明は実施の形態
に限定されるものではない。 〔全体構成〕図1に超音波撮像装置のブロック(block)
図を示す。本装置は本発明の実施の形態の一例である。
なお、本装置の構成によって本発明の装置に関する実施
の形態の一例が示される。また、本装置の動作によって
本発明の方法に関する実施の形態の一例が示される。
【0017】図1に示すように、超音波プローブ11は
複数の超音波振動子12を支持部材111上に配列した
ものとなっている。複数の超音波振動子12は本発明に
おける複数の超音波振動子の実施の形態の一例である。
複数の超音波振動子12は1次元ないし2次元のアレイ
(array) を形成している。支持部材111は超音波振動
子12の背面放射超音波を吸収するバッキング(backin
g) 材となっている。超音波プローブ11は本発明にお
ける超音波探触子の実施の形態の一例である。
【0018】送信部13は複数の超音波振動子12を駆
動する信号を出力するものである。送信部13は本発明
における駆動手段の実施の形態の一例である。送信部1
3の詳細な構成については後に改めて説明する。送信部
13の出力信号は送受切換部15を通じて駆動信号20
として複数の超音波振動子12に供給される。
【0019】複数の超音波振動子12は駆動信号20に
よってそれぞれ駆動されて超音波を発生する。各超音波
振動子12が発生する超音波によって合成された超音波
ビームRが被検音場に照射される。
【0020】アレイの正面方向21からの超音波ビーム
Rの振れ(ビームステアリング(beam steering) )角θ
は複数の駆動信号20に与える遅延時間の階差Tkによ
って調節される。遅延時間の階差Tkは超音波ビームR
の収束点(フォーカス(focus) )までの距離に応じて修
飾される。ビームステアリングとフォーカシングを総称
してビームフォーミングと呼ぶ。
【0021】すなわち、本装置はフェイズドアレイ(pha
sed array)方式によってビームフォーミングを行うもの
である。複数の超音波振動子12は送波の開口(アパー
チャ(aperture))を形成する。
【0022】送波超音波ビームに対する被検音場からの
エコーは複数の超音波振動子12によって受波され、そ
れらの受波信号が送受切換部15を通じて受信部14に
入力される。このときの複数の超音波振動子12は受波
の開口を形成する。
【0023】受信部14は入力信号を処理してエコーデ
ータを形成するようになっている。エコーデータの形成
は、例えば送波の超音波ビームRの音線に一致した受波
音線に沿って行われ、これによっていわゆるAスコープ
(scope) データが形成される。
【0024】制御部16による制御の下で、超音波ビー
ムRの送波とその音線上のエコーデータの収集が超音波
ビームRの方向を逐次変更して繰返され、被検音場が音
線順次で走査される。
【0025】画像生成部17は受信部14が収集したエ
コーデータに基づいて例えば被検音場のBモード(mode)
像等の画像を生成するようになっている。画像生成部1
7は本発明における画像生成手段の実施の形態の一例で
ある。生成された画像は表示部18によって表示される
ようになっている。 〔送信部〕図2に送信部13のブロック図を示す。送信
部13は本発明の実施の形態の一例である。なお、本装
置の構成によって本発明の装置に関する実施の形態の一
例が示される。また、本装置の動作によって本発明の方
法に関する実施の形態の一例が示される。
【0026】図2において、駆動信号メモリ(memory)1
31に駆動基準信号が記憶されるようになっている。駆
動基準信号としては例えば図3に示すような波形を持つ
RF(radio frequecy)信号が設定され、それがディジタ
ルデータとして記憶される。このRF信号の周波数は超
音波振動子12の中心周波数に相当し、例えば2〜10
MHzである。振幅および波数は超音波振動子12を駆
動する電圧の振幅および波数を決めるものである。この
RF信号は本発明における駆動基準信号の実施の形態の
一例である。
【0027】駆動基準信号は制御部16によって書き込
まれる。制御部16はメモリを書き替えることによって
駆動基準信号を変更できるようになっている。これによ
って、駆動基準信号の周波数、振幅および波数が撮像条
件に合わせて調節される。このように駆動信号メモリ1
31にディジタルデータで駆動基準信号を記憶する方法
は多様な撮像条件に適応する点で好ましい。駆動基準信
号データは送波のタイミング(timing)に従って制御部1
6により駆動信号メモリ131から読み出される。
【0028】読み出された駆動基準信号はΔ−Σ(デル
タ・シグマ)変換器132によってパルス密度信号に変
換されるようになっている。Δ−Σ変換器132は本発
明におけるΔ−Σ変換手段の実施の形態の一例である。
Δ−Σ変換器は例えばCDプレーヤー(compact disc pl
ayer) のようなオーディオ(audio) 機器においてオーデ
ィオ信号の変換に多用されている。本発明におけるΔ−
Σ変換もそれに準じている。
【0029】Δ−Σ変換によって、例えば図4に示すよ
うに、駆動基準信号の各瞬時値が1と−1のパルスの出
現頻度(パルス密度)に変換される。パルス間隔は一定
である。両パルスの密度の差が駆動基準信号の瞬時値に
相当する。正の値に対しては1のパルスの密度が−1の
パルスの密度よりも高くなる。負の値に対しては−1の
パルスの密度が1のパルスの密度よりも高くなる。駆動
基準信号が0のときは両パルスの密度が等しくなる。
【0030】このようにして、駆動基準信号はシリアル
(serial)なパルス列信号に変換される。Δ−Σ変換のサ
ンプリングレート(sampling rate) を決めるクロック(c
lock) は被変換信号の数十倍の周波数となるように設定
されており、駆動基準信号の周波数が2〜10MHzで
ある場合は、例えば160MHzのクロックが使用され
る。
【0031】これによって、オーバーサンプリング(ove
r sampling) でΔ−Σ変換が行われ、駆動基準信号の各
瞬時値を表すディジタルデータがそれぞれ数十個のシリ
アルパルスに展開された形で表現される。クロック周波
数の設定を含みΔ−Σ変換器132の動作は制御部16
によって制御される。
【0032】なお、駆動信号メモリ131に代えてアナ
ログ(analog)型の信号発生器を用いるようにしても良
い。アナログ信号発生器の使用は機能を限定して構成を
簡素化する点で好ましい。その場合、Δ−Σ変換器13
2はアナログ入力対応のものが使用される。
【0033】Δ−Σ変換器132の出力信号は遅延回路
133に入力されるようになっている。遅延回路133
は本発明における遅延手段の実施の形態の一例である。
遅延回路133は複数の単位遅延回路DL1〜DLnで
構成されている。単位遅延回路DL1〜DLnの個数は
送波開口を形成する超音波振動子121〜12nの個数
に対応する。
【0034】単位遅延回路DL1〜DLnの遅延時間は
制御部16によって個々に調節できるようになってい
る。遅延時間の調節は送波のビームフォーミングに合わ
せて行われる。単位遅延回路DL1〜DLnは例えば可
変長のシフトレジスタ(shift register)によって実現す
るのが遅延時間を精密に調節する点で好ましい。
【0035】ここで、この可変長シフトレジスタのシフ
トクロックの周波数は当然、前記のパルス列信号の周波
数に合わせる必要上、一例として160MHzを必要と
し、従って1クロック分の時間調整で得られる時間分解
能は6.25nSとなる。
【0036】このため、従来のフェイズドアレイ装置に
おいて送信信号を単純なバイナリー表現で扱う場合にお
いて汎用される30〜40MHz(25〜33nS)程
度のシフトクロックの単位では出せない微細な時間分解
能が実現できる。
【0037】これにより従来のフェイズドアレイ装置に
おいて遅延時間のさらなる微調整のために必要とされた
補間器が、本発明の実施により不要となるという副次効
果を発揮する。
【0038】単位遅延回路DL1〜DLnのパルス列出
力信号はスイッチングアンプ134における単位アンプ
A1〜Anに入力されるようになっている。スイッチン
グアンプ134は本発明におけるスイッチング増幅手段
の実施の形態の一例である。
【0039】単位アンプAi(i:1〜n)は、例えば
図5に示すように、FET(field-effect transistor)
スイッチQ1,Q2を用いて構成される。FETスイッ
チQ1としてはNチャンネル(channel) のFETが用い
られる。FETスイッチQ2としてはPチャンネルのF
ETが用いられる。
【0040】FETスイッチQ1,Q2のゲート(gate)
Gが共通に接続されて入力端子INを生成している。F
ETスイッチQ1,Q2のソース(source)Sが共通に接
続されて出力端子OUTを形成している。FETスイッ
チQ1のドレイン(drain) Dには正の電源案圧Vccが
与えられている。FETスイッチQ2のドレインDには
負の電源案圧−Vccが与えられている。
【0041】この回路は、入力パルスが1のときFET
スイッチQ1がオン(on)、FETスイッチQ2がオフ(o
ff) となって出力端子OUTから正の電源電圧+Vcc
を出力する。また、入力パルスが−1のときはFETス
イッチQ1がオフ、FETスイッチQ2がオンとなって
出力端子OUTから負の電源電圧−Vccを出力する。
すなわち、入力パルスの極性に応じて正負の電源電圧を
スイッチング出力するスイッチングアンプとなる。
【0042】したがって、単位アンプA1〜Anは入力
パルス列信号に従ってそれぞれスイッチング動作を行
い、入力パルスの1および−1に対応してそれぞれ正お
よび負の電源電圧を出力する。すなわち、単位アンプA
1〜Anはおのおの入力パルス列信号を電力増幅したパ
ルス列信号を出力する。出力パルス列信号の周波数は例
えば160MHzである。
【0043】これらのパルス列信号がフィルタ135の
単位フィルタF1〜Fnを通じてそれぞれ超音波振動子
121〜12nに駆動信号として印加される。フィルタ
135は本発明における低域濾波手段の実施の形態の一
例である。単位フィルタF1〜FnはΔ−Σ変換器13
2のクロック周波数(例えば160MHz)に関して低
域濾波器(ローパスフィルタ(low-pass filter) )とし
て機能するものである。
【0044】そのようなフィルタとして例えばコイル等
のインダクタンス(inductance)素子が用いられる。イン
ダクタンス素子を用いるのは、簡易な構成のコイルでロ
ーパスフィルタを実現できる点で好ましい。クロックの
周波数が極めて高いことにより、簡単なコイルで十分に
所望のローパス効果を達成することができる。
【0045】このような単位フィルタF1〜Fnを通過
したとき、単位アンプA1〜Anのパルス列出力信号
は、ローパスフィルタの平均化作用により例えば図6に
示すようにパルス密度に比例した瞬時値を有するアナロ
グ電圧となる。
【0046】パルス密度はΔ−Σ変換により駆動基準信
号の瞬時値を表しているから、それを平均してアナログ
化することにより駆動基準信号がアナログ電圧として再
生される。すなわち、駆動基準信号を電力増幅したアナ
ログ電圧が得られる。
【0047】超音波振動子121〜12nはこのような
駆動信号で駆動されてそれぞれ超音波を送波する。駆動
信号間に遅延回路133による時間差が付されているこ
とにより超音波送波はビームフォーミングを伴って行わ
れる。
【0048】このようにして、超音波振動子121〜1
2nの駆動は、駆動基準信号をリニア増幅したアナログ
駆動信号によって行われる。しかも、リニア増幅は、Δ
−Σ変換によってパルス密度信号化された信号をスイッ
チングにより電力増幅し、それを低域濾波することによ
って行うので、電力効率の良い増幅が行える。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、課題を解決
するための第1の発明によれば、駆動基準信号をΔ−Σ
変換してスイッチング増幅し、それを低域濾波した信号
で超音波振動子を駆動するようにしたので、リニア性と
電力効率を両立させた超音波振動子駆動方法を実現する
ことができる。
【0050】また、課題を解決するための第2の発明に
よれば、駆動基準信号をΔ−Σ変換してスイッチング増
幅し、それを低域濾波した信号で超音波振動子を駆動す
るようにしたので、リニア性と電力効率を両立させた超
音波振動子駆動装置を実現することができる。
【0051】また、課題を解決するための第3の発明に
よれば、駆動基準信号をΔ−Σ変換して複数のΔ−Σ変
換信号を並列的に形成し、それらの信号を個々に遅延お
よびスイッチング増幅しかつ低域濾波した信号で複数の
超音波振動子をぞれぞれ駆動するようにしたので、超音
波振動子駆動のリニア性と電力効率を両立させた超音波
撮像装置を実現することができる。また、個々の遅延量
を調節することによって超音波送波のビームフォーミン
グが行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図2】本発明の実施の形態の一例の装置のブロック図
である。
【図3】本発明の実施の形態の一例の装置における駆動
基準信号の一例の波形図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例の装置におけるΔ−
Σ変換の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例の装置におけるスイ
ッチングアンプの回路図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例の装置における低域
濾波の説明図である。
【符号の説明】
11 超音波プローブ 111 支持部材 12,121〜12n 超音波振動子 13 送信部 14 受信部 15 送受切換部 16 制御部 17 画像生成部 18 表示部 20 駆動信号 21 正面方向 R 超音波ビーム 131 駆動信号メモリ 132 Δ−Σ変換器 133 遅延回路 134 スイッチングアンプ 135 フィルタ DL1〜DLn 単位遅延回路 A1〜An 単位アンプ F1〜Fn 単位フィルタ Q1,Q2 FET
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−185457(JP,A) 特開 平5−63457(JP,A) 特開 平6−14928(JP,A) 特開 平7−273654(JP,A) 特開 平5−227034(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 8/00 - 8/15

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動基準信号をΔ−Σ変換し、Δ−Σ変
    換後の信号をスイッチング増幅し、スイッチング増幅後
    の信号を低域濾波し、低域濾波後の信号で超音波振動子
    を駆動することを特徴とする超音波振動子駆動方法。
  2. 【請求項2】 駆動基準信号をΔ−Σ変換するΔ−Σ変
    換手段と、Δ−Σ変換後の信号をスイッチング増幅する
    スイッチング増幅手段と、スイッチング増幅後の信号を
    低域濾波して超音波振動子に印加する低域濾波手段とを
    具備することを特徴とする超音波振動子駆動装置。
  3. 【請求項3】 超音波送受波の開口を形成する複数の超
    音波振動子を有する超音波探触子と、前記超音波探触子
    を駆動して被検音場に超音波ビームを送波させる駆動手
    段と、前記超音波探触子が受波した超音波エコーに基づ
    いて画像を生成する画像生成手段とを備えた超音波撮像
    装置であって、前記駆動手段は、駆動基準信号をΔ−Σ
    変換して複数の信号を並列的に形成するΔ−Σ変換手段
    と、Δ−Σ変換後の複数の信号を個々に遅延する遅延手
    段と、遅延後の複数の信号を個々にスイッチング増幅す
    るスイッチング増幅手段と、スイッチング増幅後の複数
    の信号を個々に低域濾波して前記複数の超音波振動子に
    それぞれ印加する低域濾波手段とを具備することを特徴
    とする超音波撮像装置。
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